JP2023061645A - 光電変換装置、光電変換システム、移動体、機器 - Google Patents

光電変換装置、光電変換システム、移動体、機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2023061645A
JP2023061645A JP2021171692A JP2021171692A JP2023061645A JP 2023061645 A JP2023061645 A JP 2023061645A JP 2021171692 A JP2021171692 A JP 2021171692A JP 2021171692 A JP2021171692 A JP 2021171692A JP 2023061645 A JP2023061645 A JP 2023061645A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
photoelectric conversion
conversion device
unit
section
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021171692A
Other languages
English (en)
Inventor
太一 春日井
Taichi Kasugai
康晴 大田
Yasuharu Ota
真太郎 竹中
Shintaro Takenaka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2021171692A priority Critical patent/JP2023061645A/ja
Priority to US18/047,223 priority patent/US20230119511A1/en
Publication of JP2023061645A publication Critical patent/JP2023061645A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/70SSIS architectures; Circuits associated therewith
    • H04N25/76Addressed sensors, e.g. MOS or CMOS sensors
    • H04N25/7795Circuitry for generating timing or clock signals
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/40Extracting pixel data from image sensors by controlling scanning circuits, e.g. by modifying the number of pixels sampled or to be sampled
    • H04N25/42Extracting pixel data from image sensors by controlling scanning circuits, e.g. by modifying the number of pixels sampled or to be sampled by switching between different modes of operation using different resolutions or aspect ratios, e.g. switching between interlaced and non-interlaced mode
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/70SSIS architectures; Circuits associated therewith
    • H04N25/71Charge-coupled device [CCD] sensors; Charge-transfer registers specially adapted for CCD sensors
    • H04N25/745Circuitry for generating timing or clock signals
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/70SSIS architectures; Circuits associated therewith
    • H04N25/71Charge-coupled device [CCD] sensors; Charge-transfer registers specially adapted for CCD sensors
    • H04N25/75Circuitry for providing, modifying or processing image signals from the pixel array
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/70SSIS architectures; Circuits associated therewith
    • H04N25/76Addressed sensors, e.g. MOS or CMOS sensors
    • H04N25/77Pixel circuitry, e.g. memories, A/D converters, pixel amplifiers, shared circuits or shared components
    • H04N25/772Pixel circuitry, e.g. memories, A/D converters, pixel amplifiers, shared circuits or shared components comprising A/D, V/T, V/F, I/T or I/F converters
    • H04N25/773Pixel circuitry, e.g. memories, A/D converters, pixel amplifiers, shared circuits or shared components comprising A/D, V/T, V/F, I/T or I/F converters comprising photon counting circuits, e.g. single photon detection [SPD] or single photon avalanche diodes [SPAD]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/70SSIS architectures; Circuits associated therewith
    • H04N25/76Addressed sensors, e.g. MOS or CMOS sensors
    • H04N25/779Circuitry for scanning or addressing the pixel array

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Light Receiving Elements (AREA)

Abstract

【課題】 露光期間の制御範囲に制約が伴う課題がある。【解決手段】 露光期間の開始と終了とを規定する信号が制御ノードに入力されるクエンチ素子と、前記クエンチ素子に接続されたアバランシェフォトダイオードとを各々が有する複数の画素が複数の行に渡って配された画素部と、前記画素の信号を読み出す読み出し処理と、前記露光期間の開始処理と、前記露光期間の終了処理とを、1行もしくは2つ以上の行を単位として、前記複数の行に対して行順次に行うことで前記画素部の走査を行う走査部と、前記読み出し処理のタイミングを制御する同期信号を前記走査部に出力する制御部とを有し、前記開始処理と前記終了処理の少なくとも一方のタイミングが、前記同期信号とは別の制御信号によって制御されることを特徴とする光電変換装置である。【選択図】 図4

Description

本開示は光電変換装置、光電変換システム、移動体、機器に関する。
各々がアバランシェフォトダイオード(APD)を含む複数の画素が配置された画素アレイを含む光電変換装置が知られている。APDが備えるPN接合領域において、入射光によって生成した電荷によりアバランシェ増倍が生じる。
特許文献1には、APDと、APDに接続されたクエンチ回路と、ゲートにパルス信号が入力されるクエンチ回路と、当該パルス信号を生成するパルス生成回路とを備えた装置が開示されている。パルス生成回路は、クエンチ回路のオン、オフを制御する。このパルス信号により、APDの露光期間が制御されている。
特開2020-123847号公報
特許文献1に記載の技術では、露光期間の制御に関する検討が為されていない。
露光期間の制御として、画素の走査を制御する垂直同期信号、あるいは画素の行ごとの読み出し処理を制御する水平同期信号と同期して設定する方法が考えられる。この方法の場合、垂直同期信号あるいは水平同期信号のタイミングにより露光期間の調整範囲が規定される。したがって、露光期間の制御範囲に制約が伴う課題がある。
本開示の一の側面は、露光期間の開始と終了とを規定するパルス信号がゲートに入力されるクエンチ素子と、前記クエンチ素子に接続されたアバランシェフォトダイオードとを各々が有する複数の画素が複数の行に渡って配された画素部と、前記画素の信号を読み出す読み出し処理と、前記露光期間の開始処理と、前記露光期間の終了処理とを、1行もしくは2つ以上の行を単位として、前記複数の行に対して行順次に行うことで前記画素部の走査を行う走査部と、前記読み出し処理のタイミングを制御する同期信号を前記走査部に出力する制御部とを有し、前記開始処理と前記終了処理の少なくとも一方のタイミングが、前記同期信号とは別の制御信号によって制御されることを特徴とする光電変換装置である。
本開示により、露光時間の制御範囲に関する制約を低減でき、露光時間をより適切に設定することができる。
光電変換装置の構成図 画素の構成図 制御部の構成図 垂直走査制御部の構成図 垂直走査部の構成図 画素駆動のタイミング図 垂直走査制御部の構成図 垂直走査部の構成図 画素駆動のタイミング図 垂直走査制御部の構成図 垂直走査部の構成図 画素駆動のタイミング図 制御部の構成図 垂直走査制御部の構成図 垂直走査部の構成図 画素駆動のタイミング図 制御部の構成図 垂直走査制御部の構成図 垂直走査部の構成図 画素駆動のタイミング図 垂直走査制御部の構成図 垂直走査部の構成図 画素駆動のタイミング図 垂直走査制御部の構成図 垂直走査部の構成図 画素駆動のタイミング図 光電変換システムの構成を示す図 移動体の構成、動作を示す図 機器の構成を示す図
以下、図面を参照しながら各実施形態を説明する。
なお、以下に述べる各実施形態では、光電変換装置の一例として、撮像装置を中心に説明する。ただし、各実施形態は、撮像装置に限られるものではなく、光電変換装置の他の例にも適用可能である。例えば、測距装置(焦点検出やTOF(Time Of Flight)を用いた距離測定等の装置)、測光装置(入射光量の測定等の装置)などがある。
なお、以下に述べる実施形態に記載されるトランジスタの導電型は一例のものであって、実施例中に記載された導電型のみに限定されるものでは無い。実施形態中に記載された導電型に対し、導電型は適宜変更できるし、この変更に伴って、トランジスタのゲート、ソース、ドレインの電位は適宜変更される。
例えば、スイッチとして動作させるトランジスタであれば、ゲートに供給する電位のローレベルとハイレベルとを、導電型の変更に伴って、実施形態中の説明に対し逆転させるようにすればよい。また、以下に述べる実施例中に記載される半導体領域の導電型についても一例のものであって、実施形態中に記載された導電型のみに限定されるものでは無い。実施形態中に記載された導電型に対し、導電型は適宜変更できるし、この変更に伴って、半導体領域の電位は適宜変更される。たとえば、以下の実施形態ではアバランシェダイオードに接続されたクエンチ素子12をPMOSトランジスタとした例を説明するが、NMOSトランジスタに変更してもよい。この場合、ゲートに供給される信号のハイレベル、ローレベルを変更すればよい。
<第1実施形態>
〔光電変換装置100の全体説明〕
図1は、本実施形態による光電変換装置の概略構成を示すブロック図である。本実施形態による光電変換装置100は、図1に示すように、画素部10と、制御部20と、垂直走査部30(走査部)と、信号処理部40と、水平走査部50(第2走査部)と、出力部60と、を含む。
画素部10には、複数の行及び複数列に渡って配された複数の画素Pが設けられている。図1には、第1行から第N行までのN行と、第1列から第M列までのM列に配された画素Pを、行番号及び列番号を示す符号とともに示している。例えば、第1行第1列に配された画素Pには、P(1,1)の符号を付している。
なお、画素部10には、必ずしも画素Pが複数列に配されている必要はない。例えば、画素Pが1列、複数の行に配されていても良い。
画素部10の画素アレイの各行には、第1の方向(図1において横方向)に延在して、制御線群150が配されている。制御線群150は、第1の方向に並ぶ画素Pにそれぞれ接続され、これら1行に配された複数列の画素Pに対して共通に接続されている。なお、制御線群150は、1行の画素Pを制御するための複数の制御線を含む。この複数の制御線のそれぞれは、後述する信号pCLK、信号pRES、信号pVSELを垂直走査部30から対応する行の画素Pに伝送する。垂直走査部30は、画素部10の各行の画素Pを1行ずつ、あるいは2つ以上の行を単位として行順次に選択する。これにより、垂直走査部30による画素部10の行走査(垂直走査)が行われる。なお、ここでいう「単位」とは、垂直走査部30によって選択する期間が重なっている1つ、あるいは2つ以上の画素行を1つのグループとして纏めて表すものである。
制御線群150の延在する第1の方向は、行方向或いは水平方向と表記することがある。なお、図1には、制御線群150を、行番号を示す符号とともに表している。例えば、第1行の制御線群には、150[1]の符号を付している。
各行の制御線群150は、垂直走査部30に接続されている。垂直走査部30は、画素Pを駆動するための制御信号を、制御線を介して画素Pに供給する。
画素部10の画素アレイの各列には、第1の方向と交差する第2の方向(図1において縦方向)に延在して、出力線152が配されている。出力線152は、第2の方向に並ぶ画素Pにそれぞれ接続され、これら画素Pに共通の信号線をなしている。
出力線152の延在する第2の方向は、列方向或いは垂直方向と表記することがある。なお、図1には、出力線152を、列番号を示す符号とともに表している。例えば、第1列の出力線には、pOUT[1]の符号を付している。出力線152の各々には、垂直走査部30によって選択された行の画素Pからデジタル信号である画素信号が出力される。典型的には、画素信号は複数ビットのデジタル信号である。出力線152は、複数ビットのデジタル信号のうち、対応する1ビットの信号を伝送する信号線を複数含むバスの形態とすることができる。これにより、デジタル信号の各ビットの信号をパラレル伝送することができる。また、このバスを1列の画素Pに対して複数設けてもよい。この複数のバスのうちの一部のバスが、複数の行の一部の行の画素Pに接続され、別の一部のバスが別の一部の行の画素Pに接続される。これにより、複数の行の画素Pのデジタル信号を並行して読み出すことができる。なお、本開示はこの形態に限定されるものではなく、1列の画素Pに対応する出力線152を1本のみとし、複数ビットのデジタル信号をシリアルに伝送するようにしてもよい。
出力線152は、信号処理部40に接続されている。信号処理部40は、画素部10の各列に対応してそれぞれ設けられており、対応する列の出力線152に接続されている。信号処理部40は、対応する列の出力線152を介して画素Pから出力される画素信号を保持する保持部を備える。
水平走査部50は、信号処理部40から信号を読み出すための制御信号を信号処理部40に供給する回路部である。水平走査部50は、各列の信号処理部40に、制御線154を介して制御信号を供給する。水平走査部50から制御信号を受信した信号処理部40は、保持部に保持している信号を、出力部60へと出力する。この水平走査部50が複数列の信号処理部40を1列ずつ、あるいは2つ以上の列ずつ選択することによって列走査(水平走査)が行われる。水平走査部50には水平同期信号HDが制御部20から入力される。水平走査部50は水平同期信号HDのレベルが変化すると、各列の信号処理部40の水平走査(第2走査)を開始する。典型的には、水平同期信号HDがローレベルからハイレベルに遷移することによって、水平走査部50は各列の信号処理部40の水平走査を開始する。水平同期信号HDは、水平走査が行われる周期を制御する信号である。
なお、図1には、制御線154を、列番号を示す符号とともに表している。例えば、第1列の制御線には、154[1]の符号を付している。
出力部60は、信号処理部40から出力された信号を、光電変換装置100の外部へ出力するための回路部である。なお、出力部60は、ノイズ低減処理や補正処理など、種々の処理を行ってから光電変換装置100の外部に信号を出力するようにしても良い。
制御部20は、垂直走査部30、信号処理部40、水平走査部50、出力部60の動作やそのタイミングを制御する制御信号を供給するための回路部である。
CPU70は、プログラムを実行することにより、制御部20を介して光電変換装置を制御するための回路部である。
なお、制御部20、垂直走査部30、信号処理部40、水平走査部50、出力部60、CPU70の動作やそのタイミングを制御する制御信号の少なくとも一部は、光電変換装置100の外部から供給してもよい。
〔画素P(m,n)〕
図2は、本実施例の光電変換装置の画素P(m,n)の構成を示した図である。
画素P(m,n)は、APD11、クエンチ素子12、波形整形部13、カウンタ14、画素出力回路15を有する。
APD11は、入射光に応じて(光子の入射に応じて)光電変換により電荷対を生成する。APD11のアノードには、電圧VL(第1電圧)が供給される。また、APD11のカソードには、アノードに供給される電圧VLよりも高い電圧VH(第2電圧)が供給される。アノードとカソードには、APD11がアバランシェ増倍動作をするような逆バイアス電圧が供給される。このような電圧を供給した状態とすることで、入射光によって生じた電荷(種電荷)がアバランシェ増倍を起こし、アバランシェ電流が発生する。
なお、逆バイアスの電圧が供給される場合において、アノードおよびカソードの電位差が降伏電圧より大きい電位差で動作させるガイガーモードと、アノードおよびカソードの電位差が降伏電圧近傍、もしくはそれ以下の電圧差で動作させるリニアモードがある。
ガイガーモードで動作させるAPDをSPAD(シングルフォトンアバランシェダイオード)と呼ぶ。例えば、電圧VL(第1電圧)は、-30V、電圧VH(第2電圧)は、3Vである。APD11は、リニアモードで動作させてもよいし、ガイガーモードで動作させてもよい。
クエンチ素子12は、電圧VHを供給する電源線とAPD11に接続される。クエンチ素子12は、アバランシェ増倍による信号増倍時に負荷回路(クエンチ回路)として機能する。
クエンチ素子12は、トランジスタにより構成することができる。例えばクエンチ素子12をMOSトランジスタで構成することができ、図2では、クエンチ素子12がPMOSトランジスタである場合を示している。
クエンチ素子12は、制御ノードであるゲートに信号pCLKが入力される。信号pCLKが非アクティブの場合にはクエンチ素子12は非導通状態(オフ状態)にある。一方で、信号pCLKがアクティブの場合にはクエンチ素子12は導通状態(オン状態)にある。クエンチ素子12が非導通状態のときには、APD11に供給する電圧を抑制して、アバランシェ増倍を抑制する働きを持つ(クエンチ動作)。また、クエンチ素子12が導通状態のときには、クエンチ動作で電圧降下した分の電流を流すことにより、APD11に供給する電圧を電圧VHへと戻す働きを持つ(リチャージ動作)。なお、クエンチ素子12のオフ状態は、電圧VHを供給する電源線とAPD11との間の電気的経路を完全な非導通(遮断)としなくても良く、クエンチ動作に必要な抵抗値になるように制御されればよい。したがって、クエンチ素子12のオフ状態は、クエンチ素子12のオン状態に比べて電源線とAPD11の間の電気的経路の抵抗値が大きい状態とすれば良い。
クエンチ素子12のゲートには、制御線(図1では不図示)を介して信号pCLK[n]が供給され、クエンチ素子12の導通状態、非導通状態を切り替える。この信号pCLKは、画素Pの露光期間の開始と終了を規定する制御信号としてクエンチ素子12のゲートに入力されるパルス信号である。
波形整形部13は、光子検出時に得られるAPD11のカソードの電位変化を整形して、パルス信号を出力する。波形整形部13としては、例えば、インバータ回路が用いられる。なお、図2では、波形整形部13としてインバータを一つ用いた例を示したが、複数のインバータを直列接続した回路を用いてもよい。また、波形整形部13として波形整形効果があるその他の回路を用いてもよい。
カウンタ14は、波形整形部13から出力されたパルス信号の数をカウントするとともに、カウント値を保持する。また、制御線(図1では不図示)を介して垂直走査部30から信号pRES[n]が供給される。この信号pRES[n]がアクティブの場合、カウンタ14に保持されたカウント値が初期値にリセットされる。この初期値は全ビットが0である場合が典型的であるが、他の初期値へのリセットとしても良い。
画素出力回路15には、制御線を介して垂直走査部30から信号pVSEL[n]が供給される。この信号pVSEL[n]は、カウンタ14と信号線pOUT[m]との電気的な接続、非接続を切り替える。画素出力回路15には、例えば、信号を出力するためのバッファ回路などを含む。
また、APD11とクエンチ素子12との間にトランジスタ等のスイッチをさらに配して、電気的な接続、非接続を切り替えてもよい。同様に、クエンチ素子12に供給される電圧VHの供給、非供給を切り替えるトランジスタ等のスイッチを図2の構成に対してさらに配しても良い。このスイッチは画素ごとに設けられても良いし、画素行ごとに設けられてもよい。また、全画素に対して1つのスイッチが共有されていても良い。同様に、APD11に供給される電圧VLの供給、非供給を切り替えるトランジスタ等のスイッチを図2の構成に対してさらに配しても良い。このスイッチは画素ごとに設けられても良いし、画素行ごとに設けられてもよい。また、全画素に対して1つのスイッチが共有されていても良い。
本実施形態では、カウンタ14を用いる構成を示した。しかし、カウンタ14の代わりに、時間・デジタル変換回路(Time to Digital Converter:以下、TDC)、メモリを用いて、パルス検出タイミングを取得する光電変換装置100としてもよい。このとき、波形整形部13から出力されたパルス信号の発生タイミングは、TDCによってデジタル信号に変換される。TDCには、パルス信号のタイミングの測定に、図1の垂直走査部30から制御線(図1では不図示)を介して、信号pREF[n]が供給される。TDCは、信号pREF[n]を基準として、波形整形部13を介して各画素から出力された信号の入力タイミングを相対的な時間としたときの信号をデジタル信号として取得する。
〔制御部20〕
図3は、制御部20の構成図である。制御部20には、制御部20の外部に設けられたCPU70から制御信号が入力される。制御部20は、同期信号生成部21、垂直走査制御部22、信号処理制御部23、水平走査制御部24を備える。
同期信号生成部21は、CPU70の制御に従い、垂直同期信号VDと、水平同期信号HDと、クロックMCLK(クロック信号)をそれぞれ生成する。垂直同期信号VDは、1フレームの期間を制御する信号である。典型的には、垂直同期信号VDに基づいて垂直走査部30の垂直走査の開始が制御される。水平同期信号HDは、垂直走査および水平走査における画素行の選択を切り替える信号である。水平同期信号HDは、各行の画素Pの信号を読み出す読み出し処理を制御する信号である。また、垂直同期信号VDは、画素部全体の信号を読み出す読み出し処理を制御する信号である。
垂直走査制御部22は、垂直走査部30の駆動タイミングを制御する信号を生成し、垂直走査部30に出力する。
信号処理制御部23は、信号処理部40の駆動タイミングを制御する信号を生成し、信号処理部40に出力する。
水平走査制御部24は、水平走査部50の駆動タイミングを制御する信号を生成し、水平走査部50に出力する。
〔垂直走査制御部22〕
図4は、垂直走査制御部22の構成図である。垂直走査制御部22は、パルス信号生成部221、水平同期信号カウント部222、パルスカウント部223、読出信号生成部224、リセット信号生成部225、開始トリガ生成部226、終了トリガ生成部227を備える。
パルス信号生成部221は不図示の分周回路を有しており、クロックMCLKを分周して信号P_CLKを生成する。クロックMCLKを元信号とすることにより、信号P_CLKの周期はクロックMCLKの1サイクル単位で制御することが可能となる。信号P_CLKは垂直走査部30に入力され、制御信号pCLKとして画素部10に入力される。
水平同期信号カウント部222は、垂直同期信号VDと水平同期信号HDを入力して、垂直同期信号VDの1周期の水平同期信号HDを計数し、カウント値cnt_HDを出力する。
パルスカウント部223は、垂直同期信号VDと信号P_CLKを入力して、垂直同期信号VDの1周期の信号P_CLKを計数し、カウント値cnt_P_CLKを出力する。
読出信号生成部224は、カウント値cnt_HDを入力して、カウント値cnt_HDに応じた信号P_VSELを生成する。
リセット信号生成部225は、カウント値cnt_HDを入力して、カウント値cnt_HDに応じた信号P_RESを生成する。
開始トリガ生成部226は、カウント値cnt_P_CLKを入力して、カウント値cnt_P_CLKに応じた信号P_EXP_STRを生成する。ここで、信号P_EXP_STRは画素Pの露光開始タイミングを制御する、第1制御信号である。
終了トリガ生成部227は、カウント値cnt_P_CLKを入力して、カウント値cnt_P_CLKに応じた信号P_EXP_STOPを生成する。ここで、信号P_EXP_STOPは、画素Pの露光終了タイミングを制御する、第2制御信号である。
〔垂直走査部30〕
図5は、垂直走査部30の構成図である。垂直走査部30は、第1デコーダ部31と、第2デコーダ部32と、第3デコーダ部33と、第4デコーダ部34と、画素部10の画素の行毎に配置されたN個の行駆動部35と、を備える。行駆動部35は、1つで画素部10の画素1行を駆動する構成を採るが、複数の行を駆動する構成でもよい。
第1デコーダ部31は、垂直走査制御部22で生成された信号P_VSELをデコードして、読み出し行選択信号vp_vsel(1)~(N)を生成し、各行駆動部35に出力する。
同様に、第2デコーダ部32は、垂直走査制御部22で生成された信号P_RESをデコードして、リセット行選択信号vp_res(1)~(N)を生成し、各行駆動部35に出力する。
同様に、第3デコーダ部33は、垂直走査制御部22で生成された信号P_EXP_STRをデコードして、露光開始行選択信号vp_exp_str(1)~(N)を生成し、各行駆動部35に出力する。
同様に、第4デコーダ部34は、垂直走査制御部22で生成された信号P_EXP_STOPをデコードして、露光終了行選択信号vp_exp_stop(1)~(N)を生成し、各行駆動部35に出力する。
行駆動部35は、読み出し制御部351、露光開始制御部352、露光終了制御部353、画素駆動信号生成部354を備える。
以下の説明においては、主として1行目の行駆動部35の構成について説明するが、他の行の行駆動部35も同様の構成を備えるものとする。
第1デコーダ部31から出力された読み出し行選択信号vp_vsel(1)と第2デコーダ部32から出力されたリセット行選択信号vp_res(1)は、読み出し制御部351に入力される。読み出し制御部351は読み出し制御信号によって制御され、読み出し行選択信号vp_vsel(1)とリセット行選択信号vp_res(1)のレベルを記憶する。読み出し制御部351の出力信号は、対応する行の画素Pのカウンタ14のリセットおよび信号線pOUTとの接続を行わせるための信号である。
第3デコーダ部33から出力された露光開始行選択信号vp_exp_str(1)は、露光開始制御部352に入力される。露光開始制御部352は、露光開始行選択信号vp_exp_str(1)のレベルを記憶する。露光開始制御部352の出力信号は、対応する行の画素Pの露光を開始させるための信号(開始信号)である。
第4デコーダ部34から出力された露光終了行選択信号vp_exp_stop(1)は、露光終了制御部353に入力される。露光終了制御部353は露光終了制御信号によって制御され、露光終了行選択信号vp_exp_stop(1)のレベルを記憶する。露光終了制御部353の出力信号は、対応する行の画素Pの露光を終了させるための信号(終了信号)である。
画素駆動信号生成部354は、読み出し制御部351に記憶された読み出し行選択信号vp_vsel(1)とリセット行選択信号vp_res(1)、露光開始制御部352に記憶された露光開始行選択信号vp_exp_str(1)、露光終了制御部353に記憶された露光終了行選択信号vp_exp_stop(1)が入力される。これらの信号を用いて、対応する画素行の読み出し、リセット処理、露光開始処理、露光終了処理をそれぞれ行う。また、これらの処理を行うタイミングが、画素駆動信号生成部354に入力される信号によって制御される。画素駆動信号生成部354は、これらの処理に必要な各画素駆動信号を、対応する画素行に対して出力する。画素駆動信号生成部354から出力される画素駆動信号は、信号pCLK[1]、信号pVSEL[1]、信号pRES[1]である。ここで、画素駆動信号生成部354は、1つで画素部10の1行を駆動する構成を採るが、2行以上を駆動する構成でもよい。
〔画素駆動信号の動作〕
図1に示す第1実施形態に係る光電変換装置の動作を説明する。
図6は、垂直走査制御部22、垂直走査部30、画素部10の動作例を示したタイミング図である。以下、図6を参照しながら、動作を説明する。
《垂直走査制御部22の入力》
まず、CPU70によってプログラムが実行され、光電変換装置100を制御する信号が制御部20に供給される。
これに従って、制御部20内の同期信号生成部21が、垂直同期信号VD、水平同期信号HD、クロックMCLKを生成する。これらの信号は、垂直走査制御部22、信号処理制御部23、水平走査制御部24に供給される。
《cnt_HD》
時刻t100において、垂直同期信号VDがハイベルに遷移すると、これに基づいてカウンタ値cnt_HDが値0に初期化される。
時刻t102において、水平同期信号HDがハイレベルに遷移すると、これに基づいてカウンタ値cnt_HDがカウントアップし、値1に遷移する。カウンタ値cnt_HDは、水平同期信号HDがハイレベルに遷移するたびにカウントアップする。
《cnt_P_CLK》
時刻t100において、垂直同期信号VDがハイベルに遷移すると、パルスカウント部223は信号P_CLKのカウントを開始する。
時刻t101において、信号P_CLKがハイレベルに遷移すると、カウンタ値cnt_P_CLKが値0に初期化される。
時刻t103において、信号P_CLKがハイレベルに遷移すると、これに基づいてカウンタ値cnt_P_CLKがカウントアップし、値1に遷移する。カウンタ値cnt_P_CLKは、信号P_CLKがハイレベルに遷移するたびにカウントアップする。
《リセット処理》
時刻t102では、cnt_HD=1に基づいて、信号P_RESが値0に遷移する。値0はあらかじめ定められた設定値であり、レジスタなどで制御できる構成でもよい。また、信号P_RESが値0に遷移するタイミングは必ずしもカウンタ値cnt_HDが値1のときでなくてもよく、レジスタなどで制御できる構成でもよい。
時刻t104において、水平同期信号HDがハイレベルに遷移すると、これに基づいて信号P_RESが値1に遷移(カウントアップ)する。遷移の幅は必ずしも+1でなくてよく、また、特定の値に遷移してもよい。これらの遷移の設定はレジスタに保持された設定情報を用いて制御できる構成でもよい。以後、信号P_RESは、水平同期信号HDがハイレベルに遷移するたびにカウントアップ(+1)される。
また、時刻t102にて、信号P_RESの値が値0に遷移すると、信号pRES[1]がハイレベルに遷移し、画素部10の1行目がリセット処理の対象行となる。信号pRES[1]は画素Pのカウンタ14を制御し、ハイレベルであればカウンタ14に保持されたカウント値をリセットする。
時刻t104にて、信号P_RES値が値1に遷移すると、画素部10の1行目がリセット処理の対象行でなくなり、信号pRES[1]がローレベルに遷移する。
《露光開始処理と露光終了処理》
時刻t101では、cnt_P_CLK=0に基づいて、信号hd_expがハイレベルに遷移する。値0はあらかじめ定められた設定値であり、レジスタなどで制御できる構成でもよい。以後、信号hd_expはcnt_P_CLKが1回カウントアップするたびにハイレベルに遷移する。なお、信号hd_expがハイレベルに遷移するタイミングはcnt_P_CLKが2回カウントアップするたびや3回カウントアップするたびやcnt_P_CLKが特定の値のときでもよく、これらはレジスタなどで制御できる構成でもよい。
時刻t105では、cnt_P_CLK=3に基づいて、信号P_EXP_STRが値0に遷移する。値0はあらかじめ定められた設定値であり、レジスタなどで制御できる構成でもよい。また、信号P_EXP_STRが値0に遷移するタイミングは必ずしもカウンタ値cnt_P_CLKが値3でなくてもよく、レジスタなどで制御できる構成でもよい。
時刻t106において、信号hd_expがハイレベルに遷移すると、これに基づいて信号P_EXP_STRが値1に遷移する。遷移の幅は必ずしも+1でなくてよく、また、特定の値に遷移してもよい。これらの遷移の設定はレジスタに保持された設定情報を用いて制御できる構成でもよい。以後、信号P_EXP_STRは、信号hd_expがハイレベルに遷移するたびにカウントアップ(+1)される。
また、時刻t105にて、信号P_EXP_STRの値が値0に遷移すると、画素部10の1行目が露光開始処理の対象行となる。これにより、垂直走査部30は信号pCLK[1]の供給を開始する。信号pCLK[1]の生成には、信号P_CLKが用いられる。信号pCLK[1]は画素部10の1行目の画素Pのクエンチ素子12を制御し、APD11に供給する電圧を制御する。クエンチ素子12はPMOSトランジスタであるため、信号pCLKがハイレベルの時にオフ状態にあり、ローレベルの時にオン状態にある。
時刻t107では、cnt_P_CLK=7に基づいて、信号P_EXP_STOPが値0に遷移する。値0はあらかじめ定められた設定値であり、レジスタなどで制御できる構成でもよい。また、信号P_EXP_STOPが値0に遷移するタイミングは必ずしもカウンタ値cnt_P_CLKが値7のときでなくてもよく、レジスタなどで制御できる構成でもよい。
時刻t108において、信号hd_expがハイレベルに遷移すると、これに基づいて信号P_EXP_STOPが値1に遷移する。遷移の幅は必ずしも+1でなくてよく、また、特定の値に遷移してもよく、これらはレジスタなどで制御できる構成でもよい。以後、信号P_EXP_STOPは、信号hd_expがハイレベルに遷移するたびにカウントアップ(+1)される。
また、時刻t107にて、信号P_EXP_STOPの値が値0に遷移すると、画素部10の1行目が露光終了処理の対象行となり、信号pCLK[1]の供給を終了する。
時刻t105から時刻t107までの期間が、画素部10の1行目の露光時間となる。信号P_EXP_STRが値0に遷移するタイミングおよび信号P_EXP_STOPが値0に遷移するタイミングをカウンタ値cnt_P_CLKで制御することにより、露光時間を信号P_CLKの1サイクル単位で制御することが可能となる。
《読み出し処理》
時刻t109では、cnt_HD=0に基づいて、信号P_VSELが値0に遷移する。値0はあらかじめ定められた設定値であり、レジスタなどで制御できる構成でもよい。また、信号P_VSELが値0に遷移するタイミングは必ずしもカウンタ値cnt_HDが値0のときでなくてもよい。例えば、レジスタに保持された設定情報に基づいて信号P_VSELが遷移するタイミングをカウンタ値cnt_HDが所定の値のタイミングの時とするように調整しても良い。
時刻t110において、水平同期信号HDがハイレベルに遷移すると、これに基づいて信号P_VSELが値1に遷移する。遷移の幅は必ずしも+1でなくてよく、また、特定の値に遷移してもよく、これらはレジスタなどで制御できる構成でもよい。以後、信号P_VSELは、水平同期信号HDがハイレベルに遷移するたびにカウントアップ(+1)される。
また、時刻t109にて、信号P_VSELの値が値0に遷移すると、信号pVSEL[1]がハイレベルに遷移し、画素部10の1行目が読み出し処理の対象行となる。信号pVSEL[1]は画素Pの画素出力回路15を制御し、ハイレベルであればカウンタ14と信号線pOUTが接続されて、カウント値を読み出す。
時刻t110にて、信号P_VSELの値が値1に遷移すると、画素部10の1行目が読み出し処理の対象行でなくなり、信号pVSEL[1]がローレベルに遷移する。
《各処理の対象行の遷移》
時刻t104にて、信号P_RESの値が値1に遷移すると、画素部10の2行目がリセット処理の対象行となる。
時刻t106にて、信号P_EXP_STRの値が値1に遷移すると、画素部10の2行目が露光開始処理の対象行となる。
時刻t108にて、信号P_EXP_STOPの値が値1に遷移すると、画素部10の2行目が露光終了処理の対象行となる。
時刻t110にて、信号P_VSELの値が値1に遷移すると、画素部10の2行目が読み出し処理の対象行となる。
なお、画素部10の2行目の動作は、画素部10の1行目の動作と同様である。
本実施形態では、信号P_CLKをカウントするカウンタ値cnt_P_CLKを生成する。さらに、カウンタ値cnt_P_CLKに従って露光開始を制御する信号P_EXP_STRと、カウンタ値cnt_P_CLKに従って露光終了を制御する信号P_EXP_STOPとを生成する。
これにより、信号P_CLKの周期をMCLKの1サイクル単位で制御し、その信号P_CLKの1サイクル単位で信号P_EXP_STRと信号P_EXP_STOPを制御し、それらの信号で画素に供給する信号pCLKの周期と回数を制御することができる。一方、水平同期信号HDと同期して露光時間の開始、終了を設定する場合に比べて、画素Pの露光時間を細やかに制御することができる。本実施形態は、露光期間の開始と終了の両方を水平同期信号HDと同期せずに設定している。ただし、この例に限定されるものではなく、露光時間の開始と終了の少なくとも一方を水平同期信号HDと同期せずに設定すればよい。これにより、露光期間の開始と終了の少なくとも一方について、水平同期信号HDのタイミングに制限されずに細やかに制御することができる。
また、本実施形態は、露光開始処理と終了処理の両方を水平同期信号VDと同期せずに設定している。ただし、この例に限定されるものではなく、露光開始処理と終了処理の少なくとも一方のタイミングを垂直同期信号VDと同期せずに設定すればよい。これにより、露光期間の開始処理と終了処理の少なくとも一方のタイミングについて、垂直同期信号VDのタイミングに制限されずに細やかに制御することができる。
<第2実施形態>
次に、本開示の第2実施形態に係る光電変換装置について、図7、図8、図9に基づき、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。本実施形態は、垂直走査制御部22の構成および行駆動部35の構成について第1実施形態と異なる具体的には、第1実施形態では、垂直走査制御部22は、パルスカウント部223と、終了トリガ生成部227を備えていた。本実施形態では開始トリガ生成部226が信号P_EXP_STRを生成するのに用いる信号が第1実施形態とは異なる。また、本実施形態では露光終了を制御する信号を終了トリガ生成部227とは別の回路が生成する点で第1実施形態とは異なる。
〔垂直走査制御部22〕
図7は、第2実施形態に係る垂直走査制御部22の構成図である。本実施形態において、垂直走査制御部22は、第1実施形態とは異なり、パルスカウント部223と終了トリガ生成部227を備えない構成としている。
〔垂直走査部30〕
図8は、第2実施形態に係る垂直走査部30の構成図である。本実施形態において、垂直走査部30は、第4デコーダ部34を備えない構成としている。一方で、本実施形態において、垂直走査部30内の行駆動部35は、パルスカウント部355を備える。
〔画素駆動信号の動作〕
図9は、第2実施形態に係る垂直走査部30および画素部10の動作例を示したタイミング図である。以下、図9を参照しながら、動作を説明する。
《cnt_P_CLK》
時刻t100において、信号P_EXP_STRの値が値0に遷移すると、パルスカウント部355は信号P_CLKのカウントを開始する。
時刻t101において、信号P_CLKがハイレベルに遷移すると、カウンタ値cnt_P_CLKが値0に初期化される。
時刻t102において、信号P_CLKがハイレベルに遷移すると、これに基づいてカウンタ値cnt_P_CLKがカウントアップし、値1に遷移する。カウンタ値cnt_P_CLKは、信号P_CLKがハイレベルに遷移するたびにカウントアップする。
《露光開始処理と露光終了処理》
時刻t100にて、信号P_EXP_STRの値が値0に遷移すると、画素部10の1行目が露光開始処理の対象行となり、信号pCLK[1]の供給を開始する。信号pCLK[1]の生成には、信号P_CLKが用いられる。
時刻t104にて、cnt_P_CLK[1]=4に基づいて、信号p_exp_stop[1]がハイレベルに遷移する。なお、信号p_exp_stop[1]がハイレベルに遷移するタイミングは必ずしもカウンタ値cnt_P_CLK[1]が値4のときでなくてもよい。例えばレジスタに保持された設定情報を用いて制御する構成としてもよい。
時刻t104にて、信号p_exp_stop[1]がハイレベルに遷移すると、画素部10の1行目が露光終了処理の対象行となり、信号pCLK[1]の供給を終了する。つまり、行駆動部35が備えるパルスカウント部355が、露光期間終了処理を制御している。行駆動部35は典型的には画素Pの各行に対応して設けられる。また、各行の行駆動部35において、信号p_exp_stopをハイレベルとするタイミングに対応する、パルスカウント部355のカウント値を任意に設定できる。よって、露光終了処理のタイミングを画素部10の画素行ごとに任意に設定することができる。
時刻t101から時刻t104までの期間が、画素部10の1行目の露光時間となる。露光時間の間、信号pCLK[1]は画素部10の1行目の画素Pのクエンチ素子12を制御し、APD11に供給する電圧を制御する。
《露光開始処理と露光終了処理の対象行の遷移》
時刻t103にて、信号P_EXP_STRの値が値1に遷移すると、画素部10の2行目が露光開始処理の対象行となる。
時刻t105にて、カウンタ値cnt_P_CLK[2]の値が値4に遷移すると、これに基づいて信号p_exp_stop[2]がハイレベルに遷移し、画素部10の2行目が露光終了処理の対象行となる。
なお、画素部10の2行目の動作は、画素部10の1行目の動作と同様であるため、説明を省略する。
本実施形態によれば、行駆動部35の各々にパルスカウント部355を備えることで露光終了処理の制御がより容易に行うことができる。また、行駆動部35がパルスカウント部355を備えることにより、上述したように、画素部10の画素行ごとに露光終了処理のタイミングを任意に設定することができる。
<第3実施形態>
次に、本開示の第3実施形態に係る光電変換装置について、図10、図11、図12に基づき、第2実施形態と異なる点を中心に説明する。本実施形態は、垂直走査制御部22の構成および行駆動部35の構成が第2実施形態と異なる。具体的には、垂直走査制御部22が選択生成部228を備える。開始トリガ生成部226が出力する信号P_EXP_STRが選択生成部228に入力される。
〔垂直走査制御部22〕
図10は、第3実施形態に係る垂直走査制御部22の構成図である。本実施形態において、垂直走査制御部22は、選択生成部228を備える。
選択生成部228は、信号P_EXP_STRを入力して、番号を示す信号P_SH1と信号P_SH2を生成する。なお、入力する信号P_EXP_STRの数は2つ以上でもよく、出力する信号P_SHの数は、3つ以上でもよい。
また、パルス信号生成部221は、それぞれ異なる周波数の信号P_CLK1と信号P_CLK2を出力する。なお、出力する信号P_CLKの数は、3つ以上でもよい。
〔垂直走査部30〕
図11は、第3実施形態に係る垂直走査部30の構成図である。本実施形態において、垂直走査部30内の行駆動部35は、選択保持部356とパルス信号選択部357を備える。
選択保持部356は、信号P_SH1、信号P_SH2、信号vp_exp_str(1)を入力して、対象行の番号を示す信号p_sh[1]を生成する。
パルス信号選択部357は、信号P_CLK1、信号P_CLK2、信号p_sh[1]を入力して、対象行で使用する信号P_CLKを信号P_CLK1と信号P_CLK2のいずれかから選択し、信号p_clk[1]として出力する。
〔画素駆動信号の動作〕
図12は、第3実施形態に係る垂直走査制御部22、垂直走査部30、画素部10の動作例を示したタイミング図である。以下、図12を参照しながら、動作を説明する。
《垂直走査制御部22の動作》
時刻t100において、信号P_EXP_STRの値が値0に遷移すると、これに基づいて信号P_SH1がハイレベルに遷移し、信号P_SH2がローレベルに遷移する。時刻t102において、信号P_EXP_STRの値が値0に遷移すると、これに基づいて信号P_SH1がローレベルに遷移し、信号P_SH2がハイレベルに遷移する。以後、信号P_SH1と信号P_SH2は、信号P_EXP_STRの値が値0に遷移するたびにトグルする。
なお、信号P_SH1と信号P_SH2がトグルするタイミングは必ずしも信号P_EXP_STRが値0のときでなくてもよく、レジスタなどで制御できる構成でもよい。
《画素駆動信号の動作》
時刻t100において、信号P_EXP_STRの値が値0に遷移したとき、信号P_SH1はハイレベルであり、信号P_SH2はローレベルである。このとき、信号p_sh[1]はハイレベルに遷移する。
時刻t102において、信号P_EXP_STRの値が値0に遷移したとき、信号P_SH1はローレベルであり、信号P_SH2はハイレベルである。このとき、信号p_sh[1]はローレベルに遷移する。
パルス信号選択部357は、信号p_sh[1]がハイレベルを示す時刻t100から時刻t102までの期間において、信号P_CLK1を選択し、信号p_clk[1]として出力する。
なお、パルス信号選択部357は、信号p_sh[1]がローレベルを示す期間においては、信号P_CLK2を選択し、p_clk[1]として出力する。
また、時刻t100にて、信号P_EXP_STRの値が値0に遷移すると、画素部10の1行目が露光開始処理の対象行となり、信号pCLK[1]の供給を開始する。信号pCLK[1]の元信号として信号p_clk[1]が用いられる。
時刻t101において、信号P_EXP_STRの値が値1に遷移したとき、信号P_SH1はハイレベルであり、信号P_SH2はローレベルである。このとき、信号p_sh[2]はハイレベルに遷移する。
時刻t103において、信号P_EXP_STRの値が値1に遷移したとき、信号P_SH1はローレベルであり、信号P_SH2はハイレベルである。このとき、信号p_sh[2]はローレベルに遷移する。
パルス信号選択部357は、信号p_sh[2]がハイレベルを示す時刻t101から時刻103までの期間において、信号P_CLK1を選択し、p_clk[2]として出力する。
なお、パルス信号選択部357は、信号p_sh[2]がローレベルを示す期間においては、信号P_CLK2を選択し、信号p_clk[2]として出力する。
また、時刻t101にて、信号P_EXP_STRの値が値1に遷移すると、画素部10の2行目が露光開始処理の対象行となり、信号pCLK[2]の供給を開始する。信号pCLK[2]の元信号として信号p_clk[2]が用いられる。
本実施形態によれば、垂直走査制御部22に選択生成部228を備える。また、行駆動部35の各々に選択保持部356とパルス信号選択部357を備え、信号pCLKの周期とパルス数をフレーム毎に制御する。これにより、撮影対象の輝度が急激に変化した場合でも、変化した輝度に対応した露光時間を設定することが可能となる。撮影対象の輝度が大きく低下した場合でも、撮影画像の明るさの低下を抑制することができる。
<第4実施形態>
次に、本開示の第4実施形態に係る光電変換装置について、図13、図14、図15、図16に基づき、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。本実施形態は、制御部20、垂直走査制御部22、垂直走査部30の構成について、第1実施形態と異なる。本実施形態の構成は、画素Pの露光期間の開始と終了を全ての画素で同時とした、いわゆるグローバルシャッタ動作を行うことができる構成である。
〔制御部20〕
図13は、第4実施形態に係る制御部20の構成図である。本実施形態において、制御部20は、同期信号生成部21にて信号TRG_STRと信号TRG_STOPを生成し、垂直走査部30に出力する。信号TRG_STRは露光開始を示すトリガ信号であり、全行に共通で用いられる。信号TRG_STOPは露光終了を示すトリガ信号であり、全行に共通で用いられる。なお、信号TRG_STRと信号TRG_STOPは、CPU70で生成してもよい。
〔垂直走査制御部22〕
図14は、第4実施形態に係る垂直走査制御部22の構成図である。本実施形態において、垂直走査制御部22は、パルスカウント部223、開始トリガ生成部226、終了トリガ生成部227を備えない。
また、垂直走査制御部22には、同期信号生成部21にて生成された信号RES_ENが入力される。信号RES_ENは、リセット信号生成部225の出力である信号P_RESの生成許可信号である。信号P_RESは、垂直同期信号VDと信号RES_ENを元に生成され、全行に共通で用いられる。
〔垂直走査部30〕
図15は、第4実施形態に係る垂直走査部30の構成図である。本実施形態において、垂直走査部30は、第2デコーダ部32、第3デコーダ部33、第4デコーダ部34を備えない。また、露光開始制御部352、露光終了制御部353を備えない。
〔画素駆動信号の動作〕
図16は、第4実施形態に係る垂直走査制御部22、垂直走査部30、画素部10の動作例を示したタイミング図である。以下、図16を参照しながら、動作を説明する。
《垂直走査制御部22の動作》
時刻t100において、垂直同期信号VDがハイレベルに遷移したとき、信号RES_ENがハイレベルであれば、これに基づいて信号P_RESがハイレベルに遷移する。
また、時刻t101において、垂直同期信号VDがローレベルに遷移すると、これに基づいて信号P_RESがローレベルに遷移する。
なお、信号P_RESのレベルが遷移するタイミングについては、必ずしも垂直同期信号VDを参照する必要はなく、例えばカウンタ値cnt_HDを参照するなどして、制御できる構成でもよい。
《画素駆動信号の動作》
時刻t102において、TRG_STRがハイレベルに遷移すると、各行のpCLKの供給が開始される。
時刻t103において、TRG_STOPがハイレベルに遷移すると、各行のpCLKの供給が終了される。
時刻t104にて、信号P_VSELの値が値0に遷移すると、信号pVSEL[1]がハイレベルに遷移し、画素部10の1行目が読み出し処理の対象行となる。信号pVSEL[1]は画素Pの画素出力回路15を制御し、ハイレベルであればカウンタ14と信号線pOUTが接続されて、カウント値を読み出す。
時刻t105にて、信号P_VSELの値が値1に遷移すると、画素部10の1行目が読み出し処理の対象行でなくなり、信号pVSEL[1]がローレベルに遷移する。
また、時刻t105にて、信号P_VSELの値が値1に遷移すると、信号pVSEL[2]がハイレベルに遷移し、画素部10の2行目が読み出し処理の対象行となる。
以下同様にして、信号pVSELが順次ハイレベルに遷移し、ローレベルに遷移していく。
本実施形態によれば、露光開始処理と露光終了処理のタイミングを全行で同時としたグローバルシャッタ動作を行うことができる。これにより、ローリングシャッタ歪みのない画像を得ることができる。また、露光開始処理と露光終了処理のタイミングを水平同期信号HDとは別の制御信号を用いて制御することで、露光時間を細やかに制御できる。
<第5実施形態>
次に、本開示の第5実施形態に係る光電変換装置について、図17、図18、図19、図20に基づき、第4実施形態と異なる点を中心に説明する。本実施形態は、制御部20、垂直走査制御部22、垂直走査部30の構成について、第4実施形態と異なる。本実施形態についても、グローバルシャッタ動作を行うことができる構成である。
〔制御部20〕
図17は、第5実施形態に係る制御部20の構成図である。本実施形態において、制御部20は、同期信号生成部21にて信号TRG_STOPを生成しない。
〔垂直走査制御部22〕
図18は、第5実施形態に係る垂直走査制御部22の構成図である。本実施形態において、垂直走査制御部22は、パルスカウント部223、終了トリガ生成部227を備える。
パルスカウント部223には、信号P_CLKと信号TRG_STRが入力され、カウント値cnt_P_CLKが出力される。
終了トリガ生成部227の出力である信号P_EXP_STOPは、カウント値cnt_P_CLKを元に生成され、全行に共通で用いられる。
〔垂直走査部30〕
図19は、第5実施形態に係る垂直走査部30の構成図である。本実施形態において、垂直走査部30には、信号TRG_STOPが入力されない代わりに、信号P_EXP_STOPが入力される。
〔画素駆動信号の動作〕
図20は、第6実施形態に係る垂直走査制御部22、垂直走査部30、画素部10の動作例を示したタイミング図である。以下、図24を参照しながら、動作を説明する。
時刻t100において、信号TRG_STRがハイレベルに遷移すると、各行のpCLKの供給が開始される。
また、時刻t100において、信号TRG_STRがハイレベルに遷移すると、パルスカウント部223が信号P_CLKのカウントを開始する。
時刻t101において、信号P_CLKがハイレベルに遷移すると、カウント値cnt_P_CLKの値が値0に遷移する。カウンタ値cnt_P_CLKは、信号P_CLKがハイレベルに遷移するたびにカウントアップする。
時刻t102において、カウンタ値cnt_P_CLKの値が値10に遷移すると、信号P_EXP_STOPがハイレベルに遷移する。なお、信号P_EXP_STOPがハイレベルに遷移するタイミングは必ずしもカウンタ値cnt_P_CLKが値10のときでなくてもよく、レジスタなどで制御できる構成でもよい。
時刻t102において、信号P_EXP_STOPがハイレベルに遷移すると、各行のpCLKの供給が終了される。
時刻t101から時刻t102までの期間が、画素部10の各行の露光時間となる。信号P_EXP_STOPがハイレベルに遷移するタイミングをカウンタ値cnt_P_CLKで制御することにより、露光時間を信号P_CLKの1サイクル単位で制御することが可能となる。
本実施形態によれば、露光開始と露光終了のタイミングを全行で共通とすることで、ローリングシャッタ歪みのない静止画を撮影することができる。また、露光終了のタイミングをカウント値cnt_P_CLKで制御することで、露光時間を信号P_CLKの数によって管理することが可能となり、制御がより簡易になる。
<第6実施形態>
次に、本開示の第6実施形態に係る光電変換装置について、図21、図22、図23に基づき、第5実施形態と異なる点を中心に説明する。本実施形態は、垂直走査制御部22、垂直走査部30の構成について、第5実施形態と異なる点がある。
〔垂直走査制御部22〕
図21は、第6実施形態に係る垂直走査制御部22の構成図である。
本実施形態において、垂直走査制御部22内のパルス信号生成部221は、信号P_CLK1と、信号P_CLK1と同じ周期で位相の異なる信号P_CLK2を生成する。
また、垂直走査制御部22は、第1カウント部229、終了トリガ1生成部2210、第2カウント部2211、終了トリガ2生成部2212を備える。
第1カウント部229には、信号P_CLK1と信号TRG_STRが入力され、カウント値cnt_P_CLK1(第1カウント値)が出力される。第2カウント部2211には、信号P_CLK2と信号TRG_STRが入力され、カウント値cnt_P_CLK2(第2カウント値)が出力される。
終了トリガ1生成部2210の出力である信号P_EXP_STOP1は、カウント値cnt_P_CLK1を元に生成される。終了トリガ2生成部2212の出力である信号P_EXP_STOP2は、カウント値cnt_P_CLK2を元に生成される。
なお、信号P_CLKの数が3つ以上となるように、適宜構成を変更してもよい。
〔垂直走査部30〕
図22は、第6実施形態に係る垂直走査部30の構成図である。本実施形態において、垂直走査部30には、信号P_CLKが入力されない。一方、信号P_CLK1と信号P_CLK2が垂直走査部30に入力される。また、信号P_EXP_STOPが入力されない。一方、信号P_EXP_STOP1と信号P_EXP_STOP2が垂直走査部30に入力される。
信号P_CLK1と信号P_EXP_STOP1は、画素部10の1行目からN/2行目までに対応する行駆動部35で使用される。また、信号P_CLK2と信号P_EXP_STOP2は、画素部10の(N/2)+1行目からN行目までに対応する行駆動部35で使用される。各行駆動部で使用する各信号の割り当て方はこれに限定されるものではない。例えば1行毎や2行毎に異なる信号を繰り返し用いてもよく、不規則でもよく、レジスタなどで制御できる構成でもよい。
〔画素駆動信号の動作〕
図23は、第6実施形態に係る垂直走査制御部22、垂直走査部30、画素部10の動作例を示したタイミング図である。以下、図23を参照しながら、動作を説明する。
時刻t100において、信号TRG_STRがハイレベルに遷移すると、各行の信号pCLKの供給が開始される。画素部10の1行目からN/2行目までに対応する信号pCLKの元信号として信号P_CLK1が用いられ、画素部10の(N/2)+1行目からN行目までに対応するpCLKの元信号として信号P_CLK2が用いられる。
また、時刻t100において、信号TRG_STRがハイレベルに遷移すると、第1カウント部229および第2カウント部2211が、信号P_CLK1および信号P_CLK2のカウントを開始する。
時刻t101において、信号P_CLK1がハイレベルに遷移すると、カウント値cnt_P_CLK1の値が値0に遷移する。カウンタ値cnt_P_CLK1は、信号P_CLK1がハイレベルに遷移するたびにカウントアップする。
時刻t102において、信号P_CLK2がハイレベルに遷移すると、カウント値cnt_P_CLK2の値が値0に遷移する。カウンタ値cnt_P_CLK2は、信号P_CLK2がハイレベルに遷移するたびにカウントアップする。
時刻t103において、カウンタ値cnt_P_CLK1の値が値10に遷移すると、信号P_EXP_STOP1がハイレベルに遷移する。なお、信号P_EXP_STOP1がハイレベルに遷移するタイミングは必ずしもカウンタ値cnt_P_CLK1が値10のときでなくてもよく、レジスタなどで制御できる構成でもよい。
時刻t103において、信号P_EXP_STOP1がハイレベルに遷移すると、画素部10の1行目からN/2行目までに対応するpCLKの供給が終了される。
時刻t104において、カウンタ値cnt_P_CLK2の値が値10に遷移すると、信号P_EXP_STOP2がハイレベルに遷移する。なお、信号P_EXP_STOP2がハイレベルに遷移するタイミングは必ずしもカウンタ値cnt_P_CLK2が値10のときでなくてもよく、レジスタなどで制御できる構成でもよい。
時刻t104において、信号P_EXP_STOP2がハイレベルに遷移すると、画素部10の(N/2)+1行目からN行目までに対応するpCLKの供給が終了される。
画素Pに供給される信号pCLKの位相を複数用意する。これにより、アバランシェ増倍動作等によって光電変換装置の電源系統に生じる瞬時的な電流の増大を抑制することができる。よって、光電変換装置の回路動作をより安定させることができる。
本実施形態によれば、露光開始と露光終了のそれぞれのタイミングを全行で同時とすることでグローバルシャッタ動作を行うことができる。これにより、ローリングシャッタ歪みのない画像を得ることができる。また、信号pCLKの生成に用いる信号P_CLKを異なる位相で複数用意することで、電源系統に流れる瞬時的な電流の増大を抑制することができる。これにより、光電変換装置の電源系統が安定化することから、光電変換装置の回路動作をより安定せることができる。
<第7実施形態>
次に、本開示の第7実施形態に係る光電変換装置について、図24、図25、図26に基づき、第6実施形態と異なる点を中心に説明する。本実施形態は、垂直走査制御部22、垂直走査部30の構成について、第6実施形態と異なる。
〔垂直走査制御部22〕
図24は、第7実施形態に係る垂直走査制御部22の構成図である。
本実施形態において、垂直走査制御部22内のパルス信号生成部221は、信号P_CLK1、信号P_CLK2、信号P_CLK3、信号P_CLK4を生成する。各信号の周期はMCLKの1サイクル単位で制御することが可能であり、また、各々を異なる周期に設定することが可能である。
また、垂直走査制御部22は、第1カウント部229、終了トリガ1生成部2210、第2カウント部2211を備える。さらに垂直走査制御部22は、終了トリガ2生成部2212、第3カウント部2213、終了トリガ3生成部2214、第4カウント部2215、終了トリガ4生成部2216を備える。
第1カウント部229には、信号P_CLK1と信号TRG_STRが入力され、カウント値cnt_P_CLK1が出力される。第2カウント部2211には、信号P_CLK2と信号TRG_STRが入力され、カウント値cnt_P_CLK2が出力される。第3カウント部2213には、信号P_CLK3と信号TRG_STRが入力され、カウント値cnt_P_CLK3が出力される。第4カウント部2215には、信号P_CLK4と信号TRG_STRが入力され、カウント値cnt_P_CLK4が出力される。
終了トリガ1生成部2210の出力である信号P_EXP_STOP1は、カウント値cnt_P_CLK1を元に生成される。終了トリガ2生成部2212の出力である信号P_EXP_STOP2は、カウント値cnt_P_CLK2を元に生成される。終了トリガ3生成部2214の出力である信号P_EXP_STOP3は、カウント値cnt_P_CLK3を元に生成される。終了トリガ4生成部2216の出力である信号P_EXP_STOP4は、カウント値cnt_P_CLK4を元に生成される。
なお、信号P_CLKの数が5つ以上となるように、適宜構成を変更してもよい。
〔垂直走査部30〕
図25は、第7実施形態に係る垂直走査部30の構成図である。本実施形態において、垂直走査部30には、信号P_CLKが入力されない。一方、信号P_CLK1、信号P_CLK2、信号P_CLK3、信号P_CLK4が垂直走査部30に入力される。また、信号P_EXP_STOPが垂直走査部30に入力されない。一方、信号P_EXP_STOP1、信号P_EXP_STOP2、信号P_EXP_STOP3、信号P_EXP_STOP4が垂直走査部30に入力される。
信号P_CLK1、信号P_CLK2、信号P_EXP_STOP1、信号P_EXP_STOP2は、画素部10の1行目からN/2行目までに対応する行駆動部35で使用される。また、信号pCLK_Lの元信号として信号P_CLK1が使用され、信号pCLK_Rの元信号として信号P_CLK2が使用される。
信号P_CLK3、信号P_CLK4、信号P_EXP_STOP3、信号P_EXP_STOP4は、画素部10の(N/2)+1行目からN行目までに対応する行駆動部35で使用される。また、信号pCLK_Lの元信号として信号P_CLK3が使用され、信号pCLK_Rの元信号として信号P_CLK4が使用される。
なお、各行駆動部で使用する各信号の割り当て方はこれに限定されるものではない。例えば1行毎や2行毎に異なる信号を繰り返し用いてもよく、不規則でもよく、レジスタなどで制御できる構成でもよい。
信号pCLK_Lは、画素部10の1列目から(M/2)列目までに供給され、信号pCLK_Rは、画素部10の(M/2)+1列目からM列目までに供給される。
なお、信号pCLKの割り当て方はこれに限定されるものではない。例えば1列毎や2列毎に異なる信号を繰り返し用いてもよく、不規則でもよく、レジスタなどで制御できる構成でもよい。
〔画素駆動信号の動作〕
図26は、第7実施形態に係る垂直走査制御部22、垂直走査部30、画素部10の動作例を示したタイミング図である。以下、図26を参照しながら、動作を説明する。
時刻t100において、信号TRG_STRがハイレベルに遷移すると、各行の信号pCLK_Lと信号pCLK_Rの供給が開始される。
また、時刻t100において、信号TRG_STRがハイレベルに遷移する。これにより、第1カウント部229、第2カウント部2211、第3カウント部2213、第4カウント部2215が、信号P_CLK1、信号P_CLK2、信号P_CLK3、信号P_CLK4のカウントを開始する。第1カウント部229、第2カウント部2211、第3カウント部2213、第4カウント部2215が生成するカウント値がそれぞれ順に、第1カウント値、第2カウント値、第3カウント値、第4カウント値である。
時刻t101において、カウンタ値cnt_P_CLK3の値が値11に遷移すると、信号P_EXP_STOP3がハイレベルに遷移する。なお、信号P_EXP_STOP3がハイレベルに遷移するタイミングは必ずしもカウンタ値cnt_P_CLK3が値11のときでなくてもよく、レジスタなどで制御できる構成でもよい。
時刻t101において、信号P_EXP_STOP3がハイレベルに遷移すると、画素部10の(N/2)+1行目からN行目までに対応する信号pCLK_Lの供給が終了される。
時刻t102において、カウンタ値cnt_P_CLK1の値が値10に遷移すると、信号P_EXP_STOP1がハイレベルに遷移する。なお、信号P_EXP_STOP1がハイレベルに遷移するタイミングは必ずしもカウンタ値cnt_P_CLK1が値10のときでなくてもよく、レジスタなどで制御できる構成でもよい。
時刻t102において、信号P_EXP_STOP1がハイレベルに遷移すると、画素部10の1行目からN/2行目までに対応する信号pCLK_Lの供給が終了される。
時刻t103において、カウンタ値cnt_P_CLK2の値が値9に遷移すると、信号P_EXP_STOP2がハイレベルに遷移する。なお、信号P_EXP_STOP2がハイレベルに遷移するタイミングは必ずしもカウンタ値cnt_P_CLK2が値9のときでなくてもよく、レジスタなどで制御できる構成でもよい。
時刻t103において、信号P_EXP_STOP2がハイレベルに遷移すると、画素部10の1行目からN/2行目までに対応する信号pCLK_Rの供給が終了される。
時刻t104において、カウンタ値cnt_P_CLK4の値が値8に遷移すると、信号P_EXP_STOP4がハイレベルに遷移する。なお、信号P_EXP_STOP4がハイレベルに遷移するタイミングは必ずしもカウンタ値cnt_P_CLK4が値8のときでなくてもよく、レジスタなどで制御できる構成でもよい。
時刻t104において、信号P_EXP_STOP4がハイレベルに遷移すると、画素部10の(N/2)+1行目からN行目までに対応する信号pCLK_Rの供給が終了される。
各信号P_EXP_STOPがハイレベルに遷移するタイミングを各カウンタ値cnt_P_CLKで制御することにより、各pCLKで制御される領域の露光時間を、信号P_CLKの1サイクル単位で個別に制御することが可能となる。
本実施形態によれば、露光開始と露光終了のそれぞれのタイミングを全行で同時としたグローバルシャッタ動作を行うことができる。これにより、ローリングシャッタ歪みのない画像を得ることができる。また、信号pCLKを複数用意し、各信号pCLKの周期と回数を個別に制御することで、信号pCLKが供給される領域毎に異なる露光時間を設定することができる。これにより、撮影対象の領域毎に明暗差がある場合でも、それぞれの領域に適した長さの露光時間を設定することが可能となる。
<第8実施形態>
本実施形態による光電変換システムについて、図27を用いて説明する。図27は、本実施形態による光電変換システムの概略構成を示すブロック図である。
上記第1~第7実施形態で述べた撮像装置は、種々の光電変換システムに適用可能である。適用可能な光電変換システムの例としては、デジタルスチルカメラ、デジタルカムコーダ、監視カメラ、複写機、ファックス、携帯電話、車載カメラ、観測衛星などが挙げられる。また、レンズなどの光学系と撮像装置とを備えるカメラモジュールも、光電変換システムに含まれる。図27には、これらのうちの一例として、デジタルスチルカメラのブロック図を例示している。
図27に例示した光電変換システムは、撮像装置1004、被写体の光学像を撮像装置1004に結像させるレンズ1002、レンズ1002を通過する光量を可変にするための絞り1003、レンズ1002の保護のためのバリア1001を有する。レンズ1002及び絞り1003は、撮像装置1004に光を集光する光学系である。撮像装置1004は、上記のいずれかの実施形態の光電変換装置(撮像装置)であって、レンズ1002により結像された光学像を電気信号に変換する。
光電変換システムは、また、撮像装置1004より出力される出力信号の処理を行うことで画像を生成する画像生成部である信号処理部1007を有する。信号処理部1007は、必要に応じて各種の補正、圧縮を行って画像データを出力する動作を行う。信号処理部1007は、撮像装置1004が設けられた半導体基板に形成されていてもよいし、撮像装置1004とは別の半導体基板に形成されていてもよい。また、撮像装置1004と信号処理部1007とが同一の半導体基板に形成されていてもよい。
光電変換システムは、更に、画像データを一時的に記憶するためのメモリ部1010、外部コンピュータ等と通信するための外部インターフェース部(外部I/F部)1013を有する。更に光電変換システムは、撮像データの記録又は読み出しを行うための半導体メモリ等の記録媒体1012、記録媒体1012に記録又は読み出しを行うための記録媒体制御インターフェース部(記録媒体制御I/F部)1011を有する。なお、記録媒体1012は、光電変換システムに内蔵されていてもよく、着脱可能であってもよい。
更に光電変換システムは、各種演算とデジタルスチルカメラ全体を制御する全体制御・演算部1009、撮像装置1004と信号処理部1007に各種タイミング信号を出力するタイミング発生部1008を有する。ここで、タイミング信号などは外部から入力されてもよく、光電変換システムは少なくとも撮像装置1004と、撮像装置1004から出力された出力信号を処理する信号処理部1007とを有すればよい。
撮像装置1004は、撮像信号を信号処理部1007に出力する。信号処理部1007は、撮像装置1004から出力される撮像信号に対して所定の信号処理を実施し、画像データを出力する。信号処理部1007は、撮像信号を用いて、画像を生成する。
このように、本実施形態によれば、上記のいずれかの実施形態の光電変換装置(撮像装置)を適用した光電変換システムを実現することができる。
<第9実施形態>
本実施形態の光電変換システム及び移動体について、図28を用いて説明する。図28は、本実施形態の光電変換システム及び移動体の構成を示す図である。
図28(a)は、車載カメラに関する光電変換システムの一例を示したものである。光電変換システム300は、撮像装置310を有する。撮像装置310は、上記のいずれかの実施形態に記載の光電変換装置(撮像装置)である。光電変換システム300は、撮像装置310により取得された複数の画像データに対し、画像処理を行う画像処理部312と、光電変換システム300により取得された複数の画像データから視差(視差画像の位相差)の算出を行う視差取得部314を有する。また、光電変換システム300は、算出された視差に基づいて対象物までの距離を算出する距離取得部316と、算出された距離に基づいて衝突可能性があるか否かを判定する衝突判定部318と、を有する。ここで、視差取得部314や距離取得部316は、対象物までの距離情報を取得する距離情報取得手段の一例である。すなわち、距離情報とは、視差、デフォーカス量、対象物までの距離等に関する情報である。衝突判定部318はこれらの距離情報のいずれかを用いて、衝突可能性を判定してもよい。距離情報取得手段は、専用に設計されたハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアモジュールによって実現されてもよい。また、FPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等によって実現されてもよいし、これらの組合せによって実現されてもよい。
光電変換システム300は車両情報取得装置320と接続されており、車速、ヨーレート、舵角などの車両情報を取得することができる。また、光電変換システム300は、衝突判定部318での判定結果に基づいて、車両に対して制動力を発生させる制御信号を出力する制御装置である制御ECU330が接続されている。また、光電変換システム300は、衝突判定部318での判定結果に基づいて、ドライバーへ警報を発する警報装置340とも接続されている。例えば、衝突判定部318の判定結果として衝突可能性が高い場合、制御ECU330はブレーキをかける、アクセルを戻す、エンジン出力を抑制するなどして衝突を回避、被害を軽減する車両制御を行う。警報装置340は音等の警報を鳴らす、カーナビゲーションシステムなどの画面に警報情報を表示する、シートベルトやステアリングに振動を与えるなどしてユーザに警告を行う。
本実施形態では、車両の周囲、例えば前方又は後方を光電変換システム300で撮像する。図28(b)に、車両前方(撮像範囲350)を撮像する場合の光電変換システムを示した。車両情報取得装置320が、光電変換システム300ないしは撮像装置310に指示を送る。このような構成により、測距の精度をより向上させることができる。
上記では、他の車両と衝突しないように制御する例を説明したが、他の車両に追従して自動運転する制御や、車線からはみ出さないように自動運転する制御などにも適用可能である。更に、光電変換システムは、自車両等の車両に限らず、例えば、船舶、航空機あるいは産業用ロボットなどの移動体(移動装置)に適用することができる。加えて、移動体に限らず、高度道路交通システム(ITS)等、広く物体認識を利用する機器に適用することができる。
[変形実施形態]
本開示は、上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、いずれかの実施形態の一部の構成を他の実施形態に追加した例や、他の実施形態の一部の構成と置換した例も、本開示の実施形態に含まれる。
また、上記第8実施形態、第9実施形態に示した光電変換システムは、光電変換装置を適用しうる光電変換システム例を示したものであって、本開示の光電変換装置を適用可能な光電変換システムは図27及び図28に示した構成に限定されるものではない。
なお、上記実施形態は、いずれも本開示を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本開示の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本開示はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
<第10実施形態>
本実施形態は第1~第7実施形態のいずれにも適用可能である。図29(a)は本実施形態の光電変換装置930を備えた機器9191を説明する模式図である。光電変換装置930は、第1~第7実施形態で説明した光電変換装置のいずれか、あるいは複数の実施形態を組み合わせた光電変換装置とすることができる。光電変換装置930を備える機器9191について詳細に説明する。光電変換装置930は、上述のように、半導体層10を有する半導体デバイス910のほかに、半導体デバイス910を収容するパッケージ920を含むことができる。パッケージ920は、半導体デバイス910が固定された基体と、半導体デバイス910に対向するガラスなどの蓋体と、を含むことができる。パッケージ920は、さらに、基体に設けられた端子と半導体デバイス910に設けられた端子とを接続するボンディングワイヤやバンプなどの接合部材を含むことができる。
機器9191は、光学装置940、制御装置950、処理装置960、表示装置970、記憶装置980、機械装置990の少なくともいずれかを備えることができる。光学装置940は、光電変換装置930に対応する。光学装置940は、例えばレンズやシャッタ、ミラーである。制御装置950は、光電変換装置930を制御する。制御装置950は、例えばASICなどの光電変換装置である。
処理装置960は、光電変換装置930から出力された信号を処理する。処理装置960は、AFE(アナログフロントエンド)あるいはDFE(デジタルフロントエンド)を構成するための、CPUやASICなどの光電変換装置である。表示装置970は、光電変換装置930で得られた情報(画像)を表示する、EL表示装置や液晶表示装置である。記憶装置980は、光電変換装置930で得られた情報(画像)を記憶する、磁気デバイスや半導体デバイスである。記憶装置980は、SRAMやDRAMなどの揮発性メモリ、あるいは、フラッシュメモリやハードディスクドライブなどの不揮発性メモリである。
機械装置990は、モーターやエンジンなどの可動部あるいは推進部を有する。機器9191では、光電変換装置930から出力された信号を表示装置970に表示したり、機器9191が備える通信装置(不図示)によって外部に送信したりする。そのために、機器9191は、光電変換装置930が有する記憶回路や演算回路とは別に、記憶装置980や処理装置960をさらに備えることが好ましい。機械装置990は、光電変換装置930から出力された信号に基づいて制御されてもよい。
また、機器9191は、撮影機能を有する情報端末(例えばスマートフォンやウエアラブル端末)やカメラ(例えばレンズ交換式カメラ、コンパクトカメラ、ビデオカメラ、監視カメラ)などの電子機器に適する。カメラにおける機械装置990はズーミングや合焦、シャッタ動作のために光学装置940の部品を駆動することができる。あるいは、カメラにおける機械装置990は防振動作のために光電変換装置930を移動することができる。
また、機器9191は、車両や船舶、飛行体などの輸送機器であり得る。輸送機器における機械装置990は移動装置として用いられうる。輸送機器としての機器9191は、光電変換装置930を輸送するものや、撮影機能により運転(操縦)の補助および/または自動化を行うものに好適である。運転(操縦)の補助および/または自動化のための処理装置960は、光電変換装置930で得られた情報に基づいて移動装置としての機械装置990を操作するための処理を行うことができる。あるいは、機器9191は内視鏡などの医療機器や、測距センサなどの計測機器、電子顕微鏡のような分析機器、複写機などの事務機器、ロボットなどの産業機器であってもよい。
上述した実施形態によれば、良好な画素特性を得ることが可能となる。従って、光電変換装置の価値を高めることができる。ここでいう価値を高めることには、機能の追加、性能の向上、特性の向上、信頼性の向上、製造歩留まりの向上、環境負荷の低減、コストダウン、小型化、軽量化の少なくともいずれかが該当する。
従って、本実施形態に係る光電変換装置930を機器9191に用いれば、機器の価値をも向上することができる。例えば、光電変換装置930を輸送機器に搭載して、輸送機器の外部の撮影や外部環境の測定を行う際に優れた性能を得ることができる。よって、輸送機器の製造、販売を行う上で、本実施形態に係る光電変換装置を輸送機器へ搭載することを決定することは、輸送機器自体の性能を高める上で有利である。特に、光電変換装置で得られた情報を用いて輸送機器の運転支援および/または自動運転を行う輸送機器に光電変換装置930は好適である。
10 画素部
11 アバランシェダイオード
12 クエンチ素子
13 波形成形回路
14 カウンタ
15 画素出力回路
20 制御部
22 垂直走査制御部
30 垂直走査部
40 信号保持部
50 水平走査部(第2走査部)
60 出力部
70 CPU(演算部)
100 光電変換装置

Claims (20)

  1. 露光期間の開始と終了とを規定する信号が制御ノードに入力されるクエンチ素子と、前記クエンチ素子に接続されたアバランシェフォトダイオードとを各々が有する複数の画素が複数の行に渡って配された画素部と、
    前記画素の信号を読み出す読み出し処理と、前記露光期間の開始処理と、前記露光期間の終了処理とを、1行もしくは2つ以上の行を単位として、前記複数の行に対して行順次に行うことで前記画素部の走査を行う走査部と、
    前記読み出し処理のタイミングを制御する同期信号を前記走査部に出力する制御部とを有し、
    前記開始処理と前記終了処理の少なくとも一方のタイミングが、前記同期信号とは別の制御信号によって制御されることを特徴とする光電変換装置。
  2. 前記同期信号は、前記読み出し処理を行う前記画素の行を切り替えるタイミングを制御する信号であることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  3. 前記複数の画素は複数の列に渡って配されており、
    前記光電変換装置は、前記読み出し処理によって前記画素から読み出される前記画素の信号が入力されるとともに、前記複数の列の各々に対応して配された複数の信号処理部と、前記複数の信号処理部から順次、前記画素の信号を読み出す第2走査を行う第2走査部とを有し
    前記同期信号は、前記第2走査を開始する周期を制御する信号であることを特徴とする請求項1または2に記載の光電変換装置。
  4. 前記同期信号は、前記走査部の前記走査の開始を制御する信号であることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  5. 前記開始処理のタイミングが前記制御信号である第1制御信号によって制御され、
    前記終了処理のタイミングが前記制御信号である第2制御信号によって制御されることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  6. 前記制御部は、パルス信号をカウントすることでカウント値を生成するパルスカウント部と、
    前記カウント値に従って前記開始処理を制御する前記制御信号を生成する開始トリガ生成部とを有し、
    前記開始トリガ生成部が前記別の制御信号を前記走査部に出力することを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  7. 前記制御部は、パルス信号をカウントすることでカウント値を生成するパルスカウント部と、
    前記カウント値に従って前記終了処理を制御する前記制御信号を生成する終了トリガ生成部とを有し、
    前記終了トリガ生成部が前記制御信号を前記走査部に出力することを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  8. 前記パルスカウント部には、前記同期信号と、前記パルス信号であるクロック信号とが入力され、前記パルスカウント部は前記カウント値の生成を、前記同期信号のレベルの変化に従って開始することを特徴とする請求項6または7に記載の光電変換装置。
  9. 前記走査部は、前記画素の行にそれぞれ対応するように配され、それぞれが対応する行の画素を制御する複数の行駆動部を有し、
    前記複数の行駆動部の各々が、パルス信号をカウントすることでカウント値を生成するパルスカウント部と、
    前記終了処理を制御する前記制御信号を、前記カウント値に従って生成する終了制御部とを有することを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  10. 前記行駆動部は前記開始処理を制御する開始信号を生成する開始制御部を有し、
    前記パルスカウント部は前記カウント値の生成を、前記開始信号のレベルの変化に従って開始することを特徴とする請求項9に記載の光電変換装置。
  11. 前記制御部は、互いに周期の異なる複数のクロック信号を生成する信号生成部と、
    選択信号を前記行駆動部に生成する選択生成部とを有し、
    前記パルスカウント部に、前記複数のクロック信号の中から前記選択信号に従って選択された1つのクロック信号が、前記カウント値の生成に用いる前記パルス信号として入力されることを特徴とする請求項9または10に記載の光電変換装置。
  12. 前記制御部は、前記複数のクロック信号のうちの1つのクロック信号をカウントすることで第1カウント値を生成する第1カウント部と、前記複数のクロック信号のうちの別の1つのクロック信号をカウントすることで第2カウント値を生成する第2カウント部とを有し、
    前記第1カウント値を用いて前記複数の行の一部の行に対応する前記行駆動部が前記終了処理に用いる前記制御信号を生成し、
    前記第2カウント値を用いて前記複数の行の別の一部の行に対応する前記行駆動部が前記終了処理に用いる前記制御信号を生成することを特徴とする請求項11に記載の光電変換装置。
  13. 前記複数の画素はさらに複数の列に渡って配されており、
    前記第1カウント値を用いて前記複数の行の一部の行かつ前記複数の列の一部の列に対応する前記行駆動部が前記終了処理に用いる前記制御信号を生成し、
    前記第2カウント値を用いて前記複数の行の別の一部の行かつ前記複数の列の一部の列に対応する前記行駆動部が前記終了処理に用いる前記制御信号を生成することを特徴とする請求項12に記載の光電変換装置。
  14. 前記開始処理が、前記複数の行で同時に行われることを特徴とする請求項1~13のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  15. 前記開始処理が、前記制御信号によって制御されることを特徴とする請求項14に記載の光電変換装置。
  16. 前記終了処理が、前記複数の行で同時に行われることを特徴とする請求項14または15に記載の光電変換装置。
  17. 前記終了処理が、前記制御信号に従って、前記複数の行で行順次に行われることを特徴とする請求項14または15に記載の光電変換装置。
  18. 請求項1~17のいずれか1項に記載の光電変換装置と、
    前記光電変換装置が出力する信号を用いて画像を生成する信号処理部とを有することを特徴とする光電変換システム。
  19. 請求項1~17のいずれか1項に記載の光電変換装置を備える移動体であって、
    前記光電変換装置が出力する信号を用いて前記移動体の移動を制御する制御部を有することを特徴とする移動体。
  20. 請求項1乃至17のいずれか1項に記載の光電変換装置を備える機器であって、
    前記光電変換装置に対応した光学装置、
    前記光電変換装置を制御する制御装置、
    前記光電変換装置から出力された信号を処理する処理装置、
    前記光電変換装置で得られた情報を表示する表示装置、
    前記光電変換装置で得られた情報を記憶する記憶装置、および、
    前記光電変換装置で得られた情報に基づいて動作する機械装置、の少なくともいずれかを更に備えることを特徴とする機器。
JP2021171692A 2021-10-20 2021-10-20 光電変換装置、光電変換システム、移動体、機器 Pending JP2023061645A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021171692A JP2023061645A (ja) 2021-10-20 2021-10-20 光電変換装置、光電変換システム、移動体、機器
US18/047,223 US20230119511A1 (en) 2021-10-20 2022-10-17 Apparatus, system, moving body, and equipment

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021171692A JP2023061645A (ja) 2021-10-20 2021-10-20 光電変換装置、光電変換システム、移動体、機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023061645A true JP2023061645A (ja) 2023-05-02

Family

ID=85980963

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021171692A Pending JP2023061645A (ja) 2021-10-20 2021-10-20 光電変換装置、光電変換システム、移動体、機器

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20230119511A1 (ja)
JP (1) JP2023061645A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
US20230119511A1 (en) 2023-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10609316B2 (en) Imaging device and imaging system
US11303829B2 (en) Imaging device and drive method of imaging device
JP2022066288A (ja) 光電変換装置及び撮像システム
JP2021029017A (ja) 光電変換装置、撮像システム、移動体及び露光制御装置
JP2019179980A (ja) 固体撮像装置及びその駆動方法
JP2024071455A (ja) 光電変換装置、撮像システム、移動体
US20240080588A1 (en) Photoelectric conversion device and imaging system
US20240048862A1 (en) Photoelectric conversion device, driving method for photoelectric conversion device, and apparatus
JP2023061646A (ja) 光電変換装置、光電変換システム、移動体、機器
US11838668B2 (en) Photoelectric conversion device
JP2023061645A (ja) 光電変換装置、光電変換システム、移動体、機器
JP2019009672A (ja) 撮像装置及びその駆動方法
JP2017200062A (ja) 撮像装置、撮像システム、および、移動体
WO2018159342A1 (ja) 固体撮像装置、及び、電子機器
US11843880B2 (en) Photoelectric conversion device
US20230247332A1 (en) Photoelectric conversion device and method of driving photoelectric conversion device
US20230199347A1 (en) Photoelectric conversion device and imaging system
US20230188868A1 (en) Photoelectric conversion apparatus and equipment
JP7299711B2 (ja) 光電変換装置及びその駆動方法
US20230171514A1 (en) Photoelectric conversion apparatus and equipment
JP2024078502A (ja) 光電変換装置、機器
US20240178246A1 (en) Photoelectric conversion apparatus, equipment
US20240171874A1 (en) Photoelectric conversion device and method of driving photoelectric conversion device
US20240179436A1 (en) Photoelectric conversion apparatus and equipment having ad conversion circuits
JP2023042083A (ja) 光電変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20231213