JP2023061240A - 食材収納容器及び在庫管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】必要なRFIDタグ等の管理用タグの数の増加を抑えつつ、容易に食材を管理できるようにする食材収納容器等を提供する。【解決手段】食材収納容器である食材ボックス100は、冷蔵庫の貯蔵室内に収納可能な外箱150と、外箱150の内側に設けられ特定の食材1を収納可能な食材収納部151と、食材収納部151への食材1の収納状態を検知する収納検知手段と、食材収納部151に収納可能な特定の食材1を一意に特定可能な食材識別情報を記憶する食材識別情報記憶部114と、収納検知手段による検知結果及び食材識別情報記憶部114に記憶されている食材識別情報を外部に送信する収納容器通信手段と、収納検知手段及び収納容器通信手段に駆動電力を供給する電力供給手段と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、食材収納容器及び在庫管理システムに関するものである。
食品を収納して保存する冷蔵庫に、食品に付されているRFIDタグを読込むRFIDタグリーダライタと、冷蔵庫に収納されている食品の情報を管理するデータベースとを備えた食材管理システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008-242911号公報
しかしながら、特許文献1に示されるような食材管理システムでは、管理対象となる食材のそれぞれにRFIDタグを付さなければならない。このため、必要なRFIDタグの数が多くなりコストが増大してしまう。また、食材のそれぞれにRFIDタグを付す作業の労力が膨大になる。
本開示は、このような課題を解決するためになされたものである。その目的は、必要なRFIDタグ等の管理用タグの数の増加を抑えつつ、容易に食材を管理できるようにする食材収納容器及び在庫管理システムを提供することにある。
本開示に係る食材収納容器は、冷蔵庫の貯蔵室内に収納可能な外箱と、前記外箱の内側に設けられ、内部に特定の食材を収納可能な食材収納部と、前記食材収納部への食材の収納状態を検知する収納検知手段と、前記食材収納部に収納可能な特定の食材を一意に特定可能な食材識別情報を記憶する食材識別情報記憶部と、前記収納検知手段による検知結果及び前記食材識別情報記憶部に記憶されている食材識別情報を外部に送信する収納容器通信手段と、前記収納検知手段及び前記収納容器通信手段に駆動電力を供給する電力供給手段と、を備える。
本開示に係る在庫管理システムは、上記のように構成された食材収納容器と、管理装置と、を備え、前記管理装置は、前記収納容器通信手段により送信された情報を受信する管理装置通信手段と、前記管理装置通信手段が受信した情報に基づいて、食材の在庫を管理する在庫管理手段と、を備える。
本開示に係る食材収納容器及び在庫管理システムによれば、必要な管理用タグの数の増加を抑えつつ、容易に食材を管理できるようにすることが可能であるという効果を奏する。
実施の形態1に係る食材収納容器を含む在庫管理システムの全体構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る食材収納容器が備えるRFIDタグの構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る食材収納容器が備える接触センサの構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る食材収納容器が備える温度センサの構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る食材収納容器が備える電子ペーパーの構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る食材収納容器の変形例の構成を模式的に示す図である。 実施の形態1に係る在庫管理システムが備えるRFIDリーダの構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る在庫管理システムにおける在庫リストの一例を示す図である。 実施の形態1に係る在庫管理システムにおける期限情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。 実施の形態1に係る在庫管理システムにおける推奨使用期限の設定例を説明する図である。 実施の形態1に係る在庫管理システムにおける推奨使用期限の設定例を説明する図である。 実施の形態1に係る在庫管理システムにおける推奨使用期限の設定例を説明する図である。 実施の形態1に係る食材収納容器の構成を模式的に示す斜視図である。 実施の形態1に係る在庫管理システムが備える電波遮蔽ボックスの構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る在庫管理システムの動作の一例を示すフロー図である。 実施の形態1に係る在庫管理システムの動作の一例を示すフロー図である。 実施の形態1に係る在庫管理システムの動作の一例を示すフロー図である。 実施の形態1に係る在庫管理システムの動作の一例を示すフロー図である。
本開示に係る食材収納容器及び在庫管理システムを実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。各図において、同一又は相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明は適宜に簡略化又は省略する。以下の説明においては便宜上、図示の状態を基準に各構造の位置関係を表現することがある。なお、本開示は以下の実施の形態に限定されることなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲において、各実施の形態の自由な組み合わせ、各実施の形態の任意の構成要素の変形、又は各実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
実施の形態1.
図1から図18を参照しながら、本開示の実施の形態1について説明する。図1は食材収納容器を含む在庫管理システムの全体構成を示すブロック図である。図2は食材収納容器が備えるRFIDタグの構成を示すブロック図である。図3は食材収納容器が備える接触センサの構成を示すブロック図である。図4は食材収納容器が備える温度センサの構成を示すブロック図である。図5は食材収納容器が備える電子ペーパーの構成を示すブロック図である。図6は食材収納容器の変形例の構成を模式的に示す図である。図7は在庫管理システムが備えるRFIDリーダの構成を示すブロック図である。図8は在庫管理システムにおける在庫リストの一例を示す図である。図9は在庫管理システムにおける期限情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。図10から図12は在庫管理システムにおける推奨使用期限の設定例を説明する図である。図13は食材収納容器の構成を模式的に示す斜視図である。図14は在庫管理システムが備える電波遮蔽ボックスの構成を示すブロック図である。図15から図18は在庫管理システムの動作の一例を示すフロー図である。
この実施の形態に係る在庫管理システムは、図1に示すように、RFIDリーダ10と食材ボックス100とを備えている。食材ボックス100は、内部に食材1が収納される食材収納容器である。RFIDリーダ10は、食材1の在庫を管理するための管理装置である。
食材ボックス100は、外箱150を有している。外箱150は、冷蔵庫の貯蔵室内に収納可能な形状及びサイズを有している。このため、外箱150を含む食材ボックス100を冷蔵庫の貯蔵室、例えば、冷蔵室、冷凍室等の内部に収納することができる。食材ボックス100の外箱150は、例えば、直方体状である。
図1に示す構成例では、食材ボックス100は、食材収納部151、RFIDタグ110、接触センサ120、電子ペーパー130及び温度センサ140を備えている。食材収納部151は、外箱150の内側に設けられている。食材収納部151には、特定の食材を収納するための収納空間が形成されている。食材収納部151の収納空間の内部には、特定の食材1が収納可能である。
接触センサ120は、食材収納部151への食材1の収納状態を検知する収納検知手段の一例である。接触センサ120は、当該センサへの食材1の接触を検知するセンサである。接触センサ120は、食材収納部151に設けられている。食材収納部151内へ食材1が収納されると、この収納された食材1が接触センサ120に接触する。食材1が接触センサ120に接触すると、当該接触を接触センサ120が検知し、接触センサ120への食材1の接触が検知されたことを示す検知信号を接触センサ120は出力する。接触センサ120への食材1の接触が検知されたことを示す検知信号は、換言すれば、食材収納部151内へ食材1が収納されたことを示す信号である。
温度センサ140は、食材収納部151の収納空間内の温度を検出するセンサである。電子ペーパー130は、例えば、食材ボックス100の外箱150の前面部に設けられている。電子ペーパー130は、各種の情報を表示可能な表示部の一例である。表示部は、電子ペーパー130に限られず、他に例えば液晶ディスプレイであってもよい。ただし、表示部に電子ペーパー130を用いることで、表示する情報を書き換える時のみに電力が必要であり、その後は電力を消費することなく表示内容を保持することができるメリットがある。
RFIDタグ110は、例えば、パッシブ型のRFID(Radio Frequency Identification)タグである。ただし、RFIDタグ110はパッシブ型に限られず、アクティブ型又はセミアクティブ型であってもよい。本開示においては、RFIDタグ110はパッシブ型であるとして説明する。
RFIDタグ110は、図2に示すように、受電部111、タグ通信部112、表示制御部113及び食材識別情報記憶部114を備えている。前述したように、ここで説明する構成例ではRFIDタグ110はパッシブ型のタグである。このため、RFIDタグ110は、後述するようにRFIDリーダ10から伝送された電力により動作する。受電部111は、RFIDリーダ10から伝送された電力を受電する。
タグ通信部112は、RFIDリーダ10、接触センサ120、電子ペーパー130及び温度センサ140のそれぞれと無線通信するための通信モジュールである。RFIDタグ110は、タグ通信部112を介して、RFIDリーダ10、接触センサ120、電子ペーパー130及び温度センサ140のそれぞれと通信可能である。
食材識別情報記憶部114には、食材識別情報が予め記憶されている。食材識別情報は、当該RFIDタグ110が取り付けられた食材ボックス100の食材収納部151に収納される食材1、すなわち、前述した特定の食材1を一意に特定可能な情報である。ここで言う、食材1を一意に特定可能とは、例えば、当該食材1の食材名(例えば、野菜類であれば、じゃがいも、玉ねぎ、人参等)を特定可能であることを指している。なお、食材識別情報は、当該食材1の商品名まで特定可能な情報であってもよい。
表示制御部113は、電子ペーパー130の表示動作を制御する。表示制御部113は、電子ペーパー130に表示させる内容に従って、表示制御信号を生成する。例えば、表示制御部113は、食材識別情報記憶部114に記憶されている食材識別情報を取得し、当該食材ボックス100に収納される食材名を電子ペーパー130に表示させるための表示制御信号を生成する。表示制御部113で生成された表示制御信号は、タグ通信部112により電子ペーパー130に送信される。
接触センサ120は、図3に示すように、接触検知部121及び接触センサ通信部122を備えている。接触検知部121は、食材収納部151内の食材1との接触を検知するためのものである。接触センサ120の検知方式にもよるが、接触検知部121は、例えば、マイクロスイッチ、感圧素子、電極等を有している。接触検知部121は、当該接触検知部121が食材1を含む物体に接触しているか否かに応じた検知信号を出力する。接触センサ通信部122は、接触センサ120がRFIDタグと通信するための通信モジュールである。接触センサ通信部122は、接触検知部121から出力された検知信号をRFIDタグ110に送信する。
温度センサ140は、図4に示すように、温度検出部141及び温度センサ通信部142を備えている。温度検出部141は、食材収納部151の収納空間内の空気の温度を検出する。温度検出部141は、検出した温度に応じた検出信号を出力する。温度センサ通信部142は、温度センサ140がRFIDタグと通信するための通信モジュールである。温度センサ通信部142は、温度検出部141から出力された検出信号をRFIDタグ110に送信する。
電子ペーパー130は、図5に示すように、情報表示部131及び表示内容通信部132を備えている。表示内容通信部132は、電子ペーパー130がRFIDタグと通信するための通信モジュールである。表示内容通信部132は、RFIDタグ110から送信された表示制御信号を受信する。情報表示部131は、電子ペーパー130の本体部分である。情報表示部131は、表示内容通信部132が受信した表示制御信号に従って、各種の情報を表示する。例えば、前述したように、表示制御信号が当該食材ボックス100に収納される食材名を表示させるためのものであれば、情報表示部131は、当該食材ボックス100に収納される食材名を表示する。
RFIDタグ110のタグ通信部112は、接触センサ120から送信された検知信号及び温度センサ140から送信された検出信号を受信する。そして、タグ通信部112は、これらの信号をRFIDリーダ10に送信する。この際、タグ通信部112は、食材識別情報記憶部114に記憶されている食材識別情報を取得する。そして、取得した食材識別情報もRFIDリーダ10に送信する。タグ通信部112は、接触センサ120から送信された検知信号すなわち前述した収納検知手段による検知結果と、食材識別情報記憶部114に記憶されている食材識別情報を、食材ボックス100の外部に送信する収納容器通信手段である。
受電部111により受電された電力は、タグ通信部112、表示制御部113、接触センサ120及び電子ペーパー130に供給される。タグ通信部112、表示制御部113、接触センサ120及び電子ペーパー130のそれぞれの動作は、受電部111から供給された電力により駆動される。受電部111は、収納検知手段である接触センサ120と、収納容器通信手段であるタグ通信部112に駆動電力を供給する電力供給手段の一例である。なお、電力供給手段として受電部111でなく、バッテリーを備えてもよい。
以上のように構成された食材ボックス100においては、パッシブ型のRFIDタグ110により、食材識別情報記憶部114と前述した収納容器通信手段及び電力供給手段とが実装されている。すなわち、パッシブ型のRFIDタグ110は、食材識別情報記憶部114、収納容器通信手段及び電力供給手段を含んでいる。
以上のように構成された食材ボックス100によれば、同一の食材1については、それぞれにRFIDタグ110を付すことなく、2つ以上の当該食材1をまとめて、当該食材1の有無又は在庫数を管理できるようにすることが可能である。このため、必要なRFIDタグ110等の管理用タグの数の増加を抑えつつ、容易に食材を管理できるようにすることが可能である
なお、図6に示すように、食材ボックス100の食材収納部151は、仕切部材152により複数の領域に区画されていてもよい。この場合、食材収納部151の複数の領域毎に、食材1が例えば1つずつ収納される。そして、食材収納部151の複数の領域毎に接触センサ120を設けることで、収納検知手段は、複数の領域毎に食材1の収納状態を検知可能としてもよい。このようにすることで、食材ボックス100に収納されている食材1の個数を容易に検出できる。
図7は、この実施の形態に係る在庫管理システムが備える管理装置の例であるRFIDリーダ10の機能的な構成を示すブロック図である。RFIDリーダ10の制御回路には、例えば、図示しないプロセッサ及びメモリが備えられている。RFIDリーダ10は、メモリに記憶されたプログラムをプロセッサが実行することによって予め設定された処理を実行し、RFIDリーダ10を制御する。
プロセッサは、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータあるいはDSPともいう。メモリには、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリー、EPROM及びEEPROM等の不揮発性または揮発性の半導体メモリ、または磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク及びDVD等が該当する。
なお、RFIDリーダ10の制御回路は、例えば、専用のハードウェアとして形成されてもよい。RFIDリーダ10の制御回路の一部が専用のハードウェアとして形成され、かつ、当該制御回路にプロセッサ及びメモリが備えられていてもよい。一部が専用のハードウェアとして形成される制御回路には、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらを組み合わせたものが該当する。
RFIDリーダ10においてメモリに記憶されたプログラムをプロセッサが実行し、RFIDリーダ10のハードウェアとソフトウェアとが協働することによって、RFIDリーダ10が備える各部の機能が実現される。
図7に示すように、RFIDリーダ10は、電力伝送部11、リーダ通信部12、在庫管理部13、在庫リスト記憶部14、期限情報記憶部15及び期限設定部16を備えている。電力伝送部11は、食材ボックス100のRFIDタグ110に非接触で電力を伝送する。電力伝送方式は、RFIDタグ110に非接触で電力を伝送できるものであればよい。例えば、RFIDリーダ10とRFIDタグ110との間の距離に応じて、電磁誘導方式、電波方式等が用いられる。
リーダ通信部12は、RFIDタグ110と無線通信するための通信インターフェイスを含んでいる。RFIDリーダ10は、リーダ通信部12を介してRFIDタグ110と双方向で通信できる。リーダ通信部12は、前述した収納容器通信手段であるタグ通信部112により送信された情報を受信する管理装置通信手段である。
電力伝送部11は、例えば予め設定された一定時間(例えば5分間)が経過する毎にRFIDタグ110に電力を伝送する。RFIDタグの受電部111は、RFIDリーダ10から伝送された電力を受電すると、受電した電力を接触センサ120及び温度センサ140に供給して、これらのセンサを駆動する。接触センサ120及び温度センサ140により測定が行われると、これらのセンサから測定結果を示す信号がRFIDタグ110に送られる。タグ通信部112は、接触センサ120の検知結果、温度センサ140の検出結果及び食材識別情報記憶部114に記憶されている食材識別情報を、RFIDリーダ10に送信する。そして、リーダ通信部12は、RFIDタグ110から送信された情報を受信する。このようにして、RFIDリーダ10は一定時間毎にRFIDタグ110からの情報を読み取る。
在庫管理部13は、管理装置通信手段であるリーダ通信部12が受信した情報に基づいて、食材1の在庫を管理する。在庫管理部13は、RFIDタグ110から送信された食材識別情報から、食材ボックス100に収納されている食材1を特定する。また、在庫管理部13は、RFIDタグ110から送信された情報に含まれる接触センサ120の検知結果から、食材ボックス100に収納されている食材1の少なくとも有無を判定する。例えば、前述したように食材ボックス100の食材収納部151が複数の領域に区画されており、接触センサ120により収納されている食材1の数についても検出できる場合には、在庫管理部13は、RFIDタグ110から送信された接触センサ120の検知結果から、食材ボックス100に収納されている食材1の数を判定する。そして、食材ボックス100に収納されている食材1の食材名とその有無又は数とは、例えばリスト形式のデータとして、RFIDリーダ10の在庫リスト記憶部14に記憶される。
在庫管理部13は、RFIDリーダ10がRFIDタグ110からの情報を読み取る度に、食材ボックス100に収納されている食材1の食材名及び有無(又は数)を判定し、在庫リスト記憶部14に記憶されている情報を更新する。こうして、在庫リスト記憶部14には、最新の食材ボックス100における食材1の収納状況が記憶される。以上のように構成された在庫管理部13及び在庫リスト記憶部14は、管理装置通信手段であるリーダ通信部12が受信した情報に基づいて、食材1の在庫を管理する在庫管理手段の一例である。
在庫管理部13は、食材1毎に使用回数を計数してもよい。この場合、在庫管理部13は、食材ボックス100に収納されている食材1について、RFIDタグ110から送信された情報に含まれる接触センサ120の検知結果を用いて、当該食材1が消費されたか否かを判定する。在庫管理部13は、まず、接触センサ120の検知結果を用いて、食材ボックス100に収納されている食材1の増減を判定する。そして、食材ボックス100に収納されている食材1が減少していた場合、在庫管理部13は、当該食材1が消費されたと判定する。
例えば、接触センサ120の検知結果から当該食材1の有無が「有」から「無」に変わったことが確認できた場合、在庫管理部13は、当該食材1が消費されたと判定する。あるいは、接触センサ120の検知結果から当該食材1の数が減少したことが確認できた場合、在庫管理部13は、当該食材1が消費されたと判定する。
そして、在庫管理部13は、食材1が消費されたと判定した場合に、当該食材1の使用回数を1回増加させる。さらに、在庫管理部13は、一定期間内における食材1の使用回数から、当該食材の使用頻度を算出してもよい。在庫管理部13が計数した食材1の使用回数及び算出した使用頻度は、在庫リスト記憶部14に記憶される。
また、在庫管理部13は、食材1毎に購入回数を計数してもよい。この場合、在庫管理部13は、食材ボックス100に収納されている食材1について、RFIDタグ110から送信された情報に含まれる接触センサ120の検知結果を用いて、当該食材1が購入されたか否かを判定する。在庫管理部13は、まず、接触センサ120の検知結果を用いて、食材ボックス100に収納されている食材1の増減を判定する。そして、食材ボックス100に収納されている食材1が増加していた場合、在庫管理部13は、当該食材1が購入されたと判定する。
例えば、接触センサ120の検知結果から当該食材1の有無が「無」から「有」に変わったことが確認できた場合、在庫管理部13は、当該食材1が購入されたと判定する。あるいは、接触センサ120の検知結果から当該食材1の数が増加したことが確認できた場合、在庫管理部13は、当該食材1が購入されたと判定する。
そして、在庫管理部13は、食材1が購入されたと判定した場合に、当該食材1の購入回数を1回増加させる。さらに、在庫管理部13は、一定期間内における食材1の購入回数から、当該食材の購入頻度を算出してもよい。在庫管理部13が計数した食材1の購入回数及び算出した購入頻度は、在庫リスト記憶部14に記憶される。
なお、食材ボックス100から食材1が取り出されても、結果的に当該食材1が消費されない場合もある。例えば、食材1の状態、ラベル情報等を確認するために取り出された場合、食材1を一旦取り出したものの結果的に調理等に使用されずに戻された場合等である。そこで、在庫管理部13は、食材収納部151に収納されている食材1が減少してからの経過時間に基づいて、当該食材1が消費されたか否かを判定するようにしてもよい。例えば、在庫管理部13は、食材収納部151に収納されている食材1が減少してから予め設定された基準時間以上が経過した場合に、当該食材1が消費されたと判定する。基準時間は、例えば3時間に設定される。一方、在庫管理部13は、食材収納部151に収納されている食材1が減少してから前述の基準時間が経過する前に食材収納部151に収納されている食材1が増加した場合には、当該食材1は一時的に取り出されただけであって消費されていないと判定する。このようにすることで、食材ボックス100の食材1が消費されたか否かを、より正確に判定できる。
図8に示すのは、在庫リスト記憶部14に記憶される情報の一例である。この例では、期限情報記憶部15に記憶される情報には、通し番号、食材1の種類、食材名、在庫数、保存温度、購入頻度、使用頻度、購入回数、使用回数、更新時刻が含まれている。通し番号は、食材1の食材名を一意に特定可能であり、前述した食材識別情報としても使用できる。食材1の種類は、例えば、野菜、肉類、麺類、菓子、乳製品、調味料等である。更新時刻は、在庫管理部13が当該食材1に関する情報を最後に更新した時刻である。
ここで説明する構成例では、管理装置であるRFIDリーダ10により、食材ボックス100に収納されている食材1の使用期限についても管理できる。期限情報記憶部15には、食材1の食材名毎に推奨される使用期限、例えば賞味期限、消費期限等の情報が予め記憶されている。期限設定部16は、期限情報記憶部15に記憶されている情報を参照し、食材ボックス100に収納されている食材1について、推奨される使用期限を設定する。すなわち、期限設定部16は、管理装置通信手段であるリーダ通信部12が受信した情報に基づいて、食材収納部151に収納されている食材1の推奨使用期限を設定する。
ここで、食材1について保存可能な期間は、食材1の保存温度によって変動する。そこで、期限設定部16は、食材ボックス100の温度センサ140の検出結果に応じて推奨使用期限を設定してもよい。この場合、期限情報記憶部15には、食材1の食材名のそれぞれにおいて、保存温度毎に推奨される使用期限の情報が予め記憶されている。図9に示すのは、期限情報記憶部15に記憶される情報の一例である。この例では、期限情報記憶部15に記憶される情報には、通し番号、食材1の種類、食材名、期限パターンと、常温、冷蔵温度帯、冷凍温度帯のそれぞれの温度で保存した時の推奨使用期限が含まれている。期限パターンは、推奨使用期限の長さを分類したものである。図示の例では、期限パターンとして長期、中期、短期の3種類がある。
期限設定部16は、リーダ通信部12が受信した情報に含まれる温度センサ140の検出結果に基づいて、食材ボックス100に収納されている食材1の保存温度を特定する。そして、期限設定部16は、期限情報記憶部15に記憶されている情報を参照し、食材1の食材名と保存温度とから当該食材1の推奨使用期限を設定する。
この際、食材1の保存温度が途中で変更されると、この保存温度の変更に応じて、当該食材1の推奨使用期限も変化する。次に、図10から図12を参照しながら、食材1の保存温度が途中で変更された場合の、推奨使用期限の設定例について説明する。これらの図において、上側のグラフは横軸が経過時間で、縦軸が推奨使用期限までの残日数である。また、下側のグラフは横軸が経過時間で、縦軸が食材1の保存温度である。
まず、図10に示すのは、例えば、食材ボックス100が冷蔵庫の冷蔵室内に置かれており、保存温度が常に冷蔵温度帯である場合の例である。この場合、期限設定部16は、期限情報記憶部15に記憶されている情報を参照し、食材ボックス100に収納されている食材1の冷蔵時の使用期限を推奨使用期限に設定する。そして、時間の経過とともに一定の割合で推奨使用期限までの残日数が減少していく。
次に、図11に示すのは、はじめのうちは食材ボックス100を冷蔵庫の冷蔵室内に入れておき、途中から冷蔵室から取り出して常温で保存した場合の例である。この場合、期限設定部16は、まず、期限情報記憶部15に記憶されている情報を参照し、食材ボックス100に収納されている食材1の冷蔵時の使用期限を推奨使用期限に設定する。そして、時間の経過とともに一定の割合で推奨使用期限までの残日数が減少していく。食材ボックス100が冷蔵室から取り出されて常温環境下で保存されると、期限設定部16は、期限情報記憶部15に記憶されている情報を参照し、食材ボックス100に収納されている食材1の推奨使用期限を、当該食材1の常温時の使用期限に設定する。以降は、時間の経過とともに一定の割合で推奨使用期限までの残日数が減少していく。
最後に、図12に示すのは、冷蔵庫の冷蔵室内に入れていた食材ボックス100を、途中で冷蔵室から取り出して常温で保存した後、再び冷蔵室内に入れて保存した場合の例である。この場合、期限設定部16は、まず、期限情報記憶部15に記憶されている情報を参照し、食材ボックス100に収納されている食材1の冷蔵時の使用期限を推奨使用期限に設定する。そして、時間の経過とともに一定の割合で推奨使用期限までの残日数が減少していく。
食材ボックス100が冷蔵室から取り出されて常温環境下で保存されると、期限設定部16は、期限情報記憶部15に記憶されている情報を参照し、食材ボックス100に収納されている食材1の推奨使用期限を、当該食材1の常温時の使用期限に設定する。そして、再び時間の経過とともに一定の割合で推奨使用期限までの残日数が減少していく。その後、食材ボックス100が冷蔵室に戻されると、期限設定部16は、食材ボックス100に収納されている食材1の推奨使用期限を変更する。この場合、一時的に食材1が常温環境で保存されたことにより、食材1の熟成あるいは傷み、劣化が常時冷蔵温度帯で保存された場合と比較して進んでいると考えられる。このため、期限設定部16は、常時冷蔵温度帯で保存された場合と比較して残日数が少なくなるように、推奨使用期限を設定する。
RFIDリーダ10のリーダ通信部12は、在庫管理部13において管理している食材1に関する情報、例えば在庫数等を、当該食材1を収納している食材ボックス100のRFIDタグ110に送信する。また、リーダ通信部12は、期限設定部16により設定された食材1の推奨使用期限に関する情報を、当該食材1を収納している食材ボックス100のRFIDタグ110に送信する。このリーダ通信部12からRFIDタグ110への情報送信は、例えば、電力伝送部11からRFIDタグ110への電力伝送時に行われる。
RFIDタグ110のタグ通信部112は、RFIDリーダ10から送信された例えば在庫数等の食材1に関する情報、及び食材1の推奨使用期限に関する情報を受信する。表示制御部113は、電子ペーパー130の表示動作を制御して、タグ通信部112が受信した情報を電子ペーパー130に表示させる。
図13に示すのは、食材ボックス100の電子ペーパー130における情報表示の一例である。同図に示す例では、電子ペーパー130に、当該食材ボックス100内に収納されている食材1を示すイラスト、当該食材1の在庫数が表示されている。また、電子ペーパー130には、当該食材1の賞味期限すなわち推奨使用期限までの残日数に応じた表示もなされている。図示の例では、推奨使用期限までの残日数に応じて、表示されているマークの色を変化させている。例えば、期限まで余裕がある時は緑、もう少しで期限が切れる時は黄色、そして、期限が切れている場合は赤とする。なお、推奨使用期限までの残日数に応じた表示は、文字により行ってもよいし、推奨使用期限自体を表示してもよい。
図13に示す例では、食材ボックス100の外箱150に取っ手部153が設けられている。取っ手部153は、外箱150の外面に設けられる。図示の例では、取っ手部153は、外箱150の前面に設けられている。前述したように、食材ボックス100は、冷蔵庫の貯蔵室内に収納可能である。冷蔵庫の貯蔵室は前開きであることが多く、このため、取っ手部153を外箱150の前面に設けることで、食材ボックス100を冷蔵庫の貯蔵室に出し入れしやすくできる。
また、RFIDタグ110は、外箱150における取っ手部153が設けられた面の側、図示の例では外箱150の前面側に配置されるとよい。冷蔵庫の貯蔵室内に収納した食材ボックス100のRFIDタグ110を検出するために、RFIDリーダ10を冷蔵庫に設けることが考えられる。RFIDリーダ10を冷蔵庫に設ける場合、冷蔵庫の操作パネル等が設けられる冷蔵室扉にRFIDリーダ10に設けると部品及び配線の配置の上で有利である。また、前述したように、食材ボックス100を冷蔵庫の冷蔵室内に収納する場合、取っ手部153は外箱150の前面側すなわち冷蔵室扉の側に設けるとよい。したがって、RFIDタグ110を取っ手部153が設けられた面の側に設けることで、RFIDタグ110と、冷蔵室扉に設けられたRFIDリーダ10との距離を近くでき、RFIDリーダ10によりRFIDタグ110の情報を読み取りやすくすることが可能である。
この実施の形態に係る在庫管理システムにおいては、在庫管理部13は、食材1毎に食材1が食材ボックス100の食材収納部151に収納されてから消費されるまでの消費期間を学習してもよい。前述したように、在庫管理部13は接触センサ120の検知結果を用いて、食材1の購入及び消費を判定できる。そこで、消費期間の学習は、例えば、当該食材1が購入されてから消費されるまでの期間、あるいは、当該食材1が購入されてから次に購入されるまでの期間を平均化することで行うことができる。
食材1の消費期間を学習する場合、在庫管理システムは、学習した消費期間と今回の消費期間との差が予め設定された基準期間以上である場合に通知する通知手段をさらに備えてもよい。例えば、在庫管理部13により学習された食材1毎の消費期間は、在庫リスト記憶部14に記憶される。在庫管理部13は、食材1が前回に購入されてから消費されるまでの期間を今回の消費期間として算出する。次に、在庫管理部13は、今回の消費期間と在庫リスト記憶部14に記憶されている消費期間とを比較する。そして、今回の消費期間と在庫リスト記憶部14に記憶されている消費期間との差が、前述した基準期間以上である場合には、リーダ通信部12からRFIDタグ110に、消費期間異常信号を送信する。消費期間異常信号は、当該食材1の今回の消費期間がこれまでのものから大きく異なっている旨の信号である。
RFIDタグ110のタグ通信部112は、RFIDリーダ10から送信された消費期間異常信号を受信する。タグ通信部112が消費期間異常信号を受信した場合、表示制御部113は、電子ペーパー130の表示動作を制御して、電子ペーパー130に食材1の購入を促す旨のメッセージ等を表示させる。このようにして、学習した消費期間と今回の消費期間との差が前述の基準期間以上である場合に通知することができる。
普段から定期的に購入している食材1は、消費ペースもある程度一定であり、消費ペースに合わせて一定期間毎に購入するよう習慣化されている場合がある。このような場合、食材1の購入を忘れて当該食材1の在庫を切らしてしまう可能性は低く、食材1が消費されたことを逐一通知してしまうとかえって煩わしさを使用者に与えてしまうおそれがある。そこで、食材1の今回の消費期間がこれまでのものから大きく異なっている場合に通知することで、普段通りの定期的な購入では当該食材1を在庫が切れてしまうことを防ぎ、当該食材1の適切な時期での購入を促すことができる。
また、この実施の形態に係る在庫管理システムは、図1に示すように、電波遮蔽ボックス20を備えてもよい。電波遮蔽ボックス20は、図14に示すように、電波遮蔽部21を備えている。電波遮蔽部21は、RFIDタグ110のタグ通信部112から発信される電磁波を遮蔽する性質を有している。前述したように、RFIDタグ110は、食材ボックス100の外箱150に対して着脱できる。RFIDタグ110を着脱できるようにすることで、食材毎にRFIDタグ110を用意し、RFIDタグ110に取り付けるRFIDタグ110を交換することで、容易に食材ボックス100で管理する食材1の種類を変更できる。この際、食材ボックス100から取り外された未使用のRFIDタグ110の情報をRFIDリーダ10が誤って読み取ってしまうと、正確な在庫管理に支障が出る可能性がある。そこで、食材ボックス100から取り外された未使用のRFIDタグ110を、図1に示すように電波遮蔽ボックス20内に入れて保管しておくことで、未使用のRFIDタグ110の情報をRFIDリーダ10が誤って読み取ってしまうことを抑制できる。なお、電波遮蔽ボックス20は例えば磁石等により冷蔵庫の前面、側面等に設置できるようしておくと利便性を向上できる。
次に、以上のように構成された在庫管理システムが備える管理装置であるRFIDリーダ10、及び、食材収納容器である食材ボックス100のRFIDタグ110の動作例について、図15から図18のフロー図を参照しながら説明する。
まず、図15に示すのは、RFIDリーダ10からRFIDタグ110へ電力を伝送する動作の一例である。ステップS100において、電力伝送部11は、RFIDリーダ10の電源が投入されてから、又は、前回に電力を伝送してから、予め設定された一定時間が経過したか否かを判定する。一定時間が経過していない場合、ステップS100の判定を繰り返しながら待機する。そして、一定時間が経過したら、電力伝送部11は、ステップS101の処理を行う。ステップS101においては、電力伝送部11は、RFIDタグ110に電力を伝送する。ステップS101の後、電力伝送部11は、ステップS100に戻って処理を継続する。
図16に示すのは、RFIDリーダ10からの電力を受電したRFIDタグ110の動作例である。ステップS200において、受電部111は、RFIDリーダ10から伝送された電力を受電したか否かを判定する。受電していない場合、ステップS200の判定を繰り返しながら待機する。そして、電力を受電したら、RFIDタグ110は、ステップS201の処理を行う。ステップS201においては、RFIDタグ110は、ステップS200で受電した電力を接触センサ120に供給し、接触センサ120を駆動する。駆動された接触センサ120は、接触状態を検知する。ステップS201の後、RFIDタグ110は次にステップS202の処理を行う。
ステップS202においては、RFIDタグ110は接触センサ120の検知結果、すなわち、接触数(食材1の有無)を取得する。続くステップS203において、タグ通信部112は、ステップS202で取得した接触センサ120の検知結果(接触数)と、食材識別情報記憶部114に記憶されている食材識別情報とをRFIDリーダ10に送信する。ステップS203の後、RFIDタグ110は次にステップS204の処理を行う。
ステップS204においては、表示制御部113は、ステップS202で取得した接触センサ120の検知結果(接触数)を、電子ペーパー130に食材1の個数表示に反映させる。続くステップS205において、タグ通信部112は、RFIDリーダ10から送信された食材1の推奨使用期限に関する情報を受信したか否かを判定する。推奨使用期限に関する情報をタグ通信部112が受信した場合、ステップS206において、表示制御部113は、電子ペーパー130の表示動作を制御して、タグ通信部112が受信した推奨使用期限に関する情報に基づいて、推奨使用期限までの残日数に応じた電子ペーパー130の表示内容を更新する。なお、接触センサ120により検知された接触数が0である場合、食材1が使用された可能性が高いため、当該食材1推奨使用期限に関する情報は、電子ペーパー130に表示しない。ステップS206の処理が完了すれば、一連の動作は終了となる。一方、ステップS205で、推奨使用期限に関する情報をタグ通信部112が受信してない場合、ステップS206の処理を行うことなく、一連の動作は終了となる。
図17に示すのは、RFIDリーダ10における在庫管理処理の一例である。ステップS300において、リーダ通信部12は、RFIDタグ110からの情報を受信したか否かを判定する。RFIDタグ110からの情報を受信していない場合、ステップS300の判定を繰り返しながら待機する。そして、RFIDタグ110からの情報を受信したら、RFIDリーダ10は、ステップS301の処理を行う。ステップS301においては、在庫管理部13は、ステップS300でリーダ通信部12が受信した情報から食材識別情報及び食材数を取得する。また、期限設定部16は、ステップS300でリーダ通信部12が受信した情報から食材識別情報及び温度を取得する。ステップS301の後、RFIDリーダ10は次にステップS302の処理を行う。
ステップS302においては、期限設定部16は、ステップS301で取得した食材識別情報、及び、これまでの温度に基づいて、食材ボックス100に収納されている食材1の推奨使用期限を設定する。続くステップS303において、在庫管理部13は、前回の食材数と今回の食材数とを比較し、食材ボックス100に収納されている食材1の増減を判定する。
ステップS303で食材1の数が減少している場合、RFIDリーダ10は次にステップS304の処理を行う。ステップS304においては、在庫管理部13は、食材減少開始時刻に現在時刻をセットする。ステップS304の処理が完了すれば、一連の処理は終了となる。
ステップS303で食材1の数が増加している場合、RFIDリーダ10は次にステップS305の処理を行う。ステップS305においては、在庫管理部13は、現在時刻と食材減少開始時刻との差、すなわち、食材減少開始時刻からの経過時間が、前述した基準時間以上であるか否かを判定する。食材減少開始時刻からの経過時間が基準時間以上である場合、RFIDリーダ10は次にステップS306の処理を行う。ステップS306においては、食材ボックス100に新たに食材1が収納されているため、期限設定部16は、ステップS301で取得した食材識別情報、及び、現在の温度に基づいて、食材ボックス100に収納されている食材1の推奨使用期限を設定する。続くステップS307において、在庫管理部13は、食材減少開始時刻を初期化する。初期化においては、食材減少開始時刻に十分に過去の時刻、例えば、1900年1月1日0時0分をセットする。ステップS307の処理が完了すれば、一連の処理は終了となる。
一方、ステップS305において食材減少開始時刻からの経過時間が基準時間以上でない場合、RFIDリーダ10は次にステップS308の処理を行う。ステップS308においては、在庫管理部13は、食材ボックス100に収納されている食材1の使用回数を1回増加させる。また、在庫管理部13は、食材1の使用頻度を更新する。ステップS308の処理が完了すれば、一連の処理は終了となる。
ステップS303で食材1の数が変化していない場合、RFIDリーダ10は次にステップS309の処理を行う。ステップS309においては、在庫管理部13は、現在時刻と食材減少開始時刻との差、すなわち、食材減少開始時刻からの経過時間が基準時間以上であるか否かを判定する。食材減少開始時刻からの経過時間が基準時間以上である場合、RFIDリーダ10は次にステップS310の処理を行う。ステップS310においては、在庫管理部13は、食材ボックス100に収納されている食材1の購入回数を1回増加させる。また、在庫管理部13は、食材1の購入頻度を更新する。ステップS310の後、RFIDリーダ10は次にステップS307の処理を行う。一方、ステップS309において食材減少開始時刻からの経過時間が基準時間以上でない場合、一連の処理は終了となる。
図18に示すのは、RFIDリーダ10における推奨使用期限による通知判定処理の一例である。ステップS400において、期限設定部16は、RFIDリーダ10の電源が投入されてから、又は、前回に推奨使用期限による通知判定を行ってから、予め設定された一定時間が経過したか否かを判定する。この一定時間は例えば1日間とする。一定時間が経過していない場合、ステップS400の判定を繰り返しながら待機する。そして、一定時間が経過したら、期限設定部16は、ステップS401からS407の処理を行う。
ステップS401からS407の処理は、在庫管理部13で管理する全ての食材1について実行されるループ処理である。ステップS401においては、期限設定部16は、食材1の推奨使用期限までの残日数を1日減少させる。続くステップS402において、期限設定部16は、食材1の期限パターンを確認する。食材1の期限パターンが短期の場合、期限設定部16は、次にステップS403の処理を行う。また、食材1の期限パターンが中期の場合、期限設定部16は、次にステップS404の処理を行う。そして、食材1の期限パターンが長期の場合、期限設定部16は、次にステップS405の処理を行う。
ステップS403においては、期限設定部16は、期限通知基準値を1日に設定する。ステップS404においては、期限設定部16は、期限通知基準値を1週間に設定する。ステップS405においては、期限設定部16は、期限通知基準値を1か月に設定する。ステップS403、S404、S405の後、期限設定部16は次にステップS406の処理を行う。
ステップS406においては、期限設定部16は、食材1の推奨使用期限までの残日数が、ステップS403、S404、S405で設定された期限通知基準値未満であるか否かを判定する。食材1の推奨使用期限までの残日数が期限通知基準値未満である場合、RFIDリーダ10は、次にステップS407の処理を行う。ステップS407においては、電力伝送部11は、RFIDタグ110に電力を伝送する。また、リーダ通信部12は、RFIDタグ110へ期限通知信号を送信する。そして、期限通知信号を受信したRFIDタグ110は、例えば、電子ペーパー130の表示を更新して、食材1の推奨使用期限が近づいていることを通知させる。
ステップS407の処理の完了後、及び、ステップS406で食材1の推奨使用期限までの残日数が期限通知基準値未満でない場合、次の食材1についてステップS401からS407の処理を行う。そして、在庫管理部13で管理する全ての食材1についてステップS401からS407の処理が完了すれば、一連の処理は終了となる。
なお、RFIDタグ110の食材識別情報記憶部114に、複数の食材識別情報を記憶しておき、使用する食材識別情報を切り替えることができるようにしてもよい。この場合、例えば、使用する食材識別情報を切り替えるためのボタン、スイッチ等をRFIDタグ110又は食材ボックス100に設ける。このようにすることで、RFIDタグ110を交換することなく、食材ボックス100に収納する食材1を容易に変更できる。
1 食材
10 RFIDリーダ
11 電力伝送部
12 リーダ通信部
13 在庫管理部
14 在庫リスト記憶部
15 期限情報記憶部
16 期限設定部
20 電波遮蔽ボックス
21 電波遮蔽部
100 食材ボックス
110 RFIDタグ
111 受電部
112 タグ通信部
113 表示制御部
114 食材識別情報記憶部
120 接触センサ
121 接触検知部
122 接触センサ通信部
130 電子ペーパー
131 情報表示部
132 表示内容通信部
140 温度センサ
141 温度検出部
142 温度センサ通信部
150 外箱
151 食材収納部
152 仕切部材
153 取っ手部

Claims (13)

  1. 冷蔵庫の貯蔵室内に収納可能な外箱と、
    前記外箱の内側に設けられ、内部に特定の食材を収納可能な食材収納部と、
    前記食材収納部への食材の収納状態を検知する収納検知手段と、
    前記食材収納部に収納可能な特定の食材を一意に特定可能な食材識別情報を記憶する食材識別情報記憶部と、
    前記収納検知手段による検知結果及び前記食材識別情報記憶部に記憶されている食材識別情報を外部に送信する収納容器通信手段と、
    前記収納検知手段及び前記収納容器通信手段に駆動電力を供給する電力供給手段と、を備えた食材収納容器。
  2. 前記食材収納部は、複数の領域に区画され、
    前記収納検知手段は、複数の前記領域毎に食材の収納状態を検知可能である請求項1に記載の食材収納容器。
  3. 前記食材収納部に収納された食材に関する情報を表示する表示部をさらに備えた請求項1又は請求項2に記載の食材収納容器。
  4. 前記食材識別情報記憶部と前記収納容器通信手段と前記電力供給手段とを含むパッシブ型のRFIDタグを備えた請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の食材収納容器。
  5. 前記RFIDタグは、前記外箱に着脱可能に設けられる請求項4に記載の食材収納容器。
  6. 前記外箱の外面に設けられた取っ手部をさらに備え、
    前記RFIDタグは、前記外箱における前記取っ手部が設けられた面の側に配置される請求項4又は請求項5に記載の食材収納容器。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の食材収納容器と、
    管理装置と、を備え、
    前記管理装置は、
    前記収納容器通信手段により送信された情報を受信する管理装置通信手段と、
    前記管理装置通信手段が受信した情報に基づいて、食材の在庫を管理する在庫管理手段と、を備えた在庫管理システム。
  8. 請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の食材収納容器と、
    管理装置と、を備え、
    前記管理装置は、
    前記収納容器通信手段により送信された情報を受信する管理装置通信手段と、
    前記管理装置通信手段が受信した情報に基づいて、食材の在庫を管理する在庫管理手段と、を備え、
    前記外箱から取り外された前記RFIDタグが内部に収納されることで、前記RFIDタグと前記管理装置との通信を遮断する通信遮断容器をさらに備えた在庫管理システム。
  9. 前記管理装置は、前記管理装置通信手段が受信した情報に基づいて、前記食材収納部に収納されている食材の推奨使用期限を設定する期限設定部をさらに備えた請求項7又は請求項8に記載の在庫管理システム。
  10. 前記食材収納容器は、前記食材収納部内の温度を検出する温度センサをさらに備え、
    前記収納容器通信手段は、前記温度センサの検出結果をさらに送信し、
    前記期限設定部は、前記温度センサの検出結果に応じて推奨使用期限を設定する請求項9に記載の在庫管理システム。
  11. 前記在庫管理手段は、前記収納検知手段による検知結果に基づいて、前記食材収納部に収納されている食材の増減を判定し、前記食材収納部に収納されている食材が減少してからの経過時間に基づいて、当該食材が消費されたか否かを判定する請求項7から請求項10のいずれか一項に記載の在庫管理システム。
  12. 前記在庫管理手段は、食材毎に食材が前記食材収納部に収納されてから消費されるまでの消費期間を学習し、
    学習した消費期間と今回の消費期間との差が予め設定された基準期間以上である場合に通知する通知手段をさらに備えた請求項11に記載の在庫管理システム。
  13. 前記在庫管理手段は、食材毎に使用回数を計数する請求項7から請求項12のいずれか一項に記載の在庫管理システム。
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