JP2023060695A - コネクタ及びコネクタセット - Google Patents

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Abstract

【課題】嵌合部分の体格の小型化を図る。【解決手段】電線コネクタ18は、弾性変形可能に設けられた弾性変形部34Aと、弾性変形部34Aの変形に伴い変位する被制限部34F及び係止部34Dと、を有する電線コネクタハウジング26を備えている。電線コネクタハウジング26が、基板コネクタ14に挿入された状態かつ基板コネクタ14への嵌合完了状態で、係止部34Dが基板コネクタ14に係止されると共に被制限部34Fが基板コネクタ14の外側に露出して配置される。また、電線コネクタ18は、電線コネクタハウジング26に取付けられると共に、電線コネクタハウジング26上に設けられた嵌合保持位置P2に配置された状態で被制限部34Fの変位を制限し、嵌合保持位置P2に配置された状態でその全体が基板コネクタ14の外側に配置される嵌合保持部材30を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、コネクタ及びコネクタセットに関する。
下記特許文献1には、コネクタラッチを有する雌コネクタ組立体が開示されている。この文献に記載された雌コネクタ組立体のコネクタラッチは、ボタンの操作に伴い変形するラッチビームと、ラッチビームの変形に伴い変位するラッチ面と、を備えている。そして、雌コネクタ組立体と雄コネクタ組立体とが嵌合した状態で、雌コネクタ組立体のラッチ面が雄コネクタ組立体に係止される。また、雌コネクタ組立体には、開口が形成されており、この開口にコネクタ位置保証ユニットが挿入される。これにより、ラッチビームの変形がコネクタ位置保証ユニットによって制限されて、雌コネクタ組立体のラッチ面が雄コネクタ組立体に係止された状態が保たれるようになっている。
特開2018-101603号公報
ところで、上記特許文献1に記載された構成では、コネクタ位置保証ユニットの一部が雄コネクタ組立体の内側に配置される構成となっており、雌コネクタ組立体と雄コネクタ組立体との嵌合部分の体格の小型化を図るという観点で改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、嵌合部分の体格の小型化を図ることができるコネクタ及びコネクタセットを得ることが目的である。
第1の態様のコネクタは、弾性変形可能に設けられた弾性変形部と、前記弾性変形部の変形に伴い変位する被制限部及び係止部と、を有し、相手側コネクタに挿入された状態かつ前記相手側コネクタへの嵌合完了状態で前記係止部が前記相手側コネクタに係止されると共に前記被制限部が前記相手側コネクタの外側に露出して配置されるハウジングと、前記ハウジングに取付けられると共に、前記ハウジング上に設けられた嵌合保持位置に配置された状態で前記被制限部の変位を制限し、前記嵌合保持位置に配置された状態でその全体が前記相手側コネクタの外側に配置される嵌合保持部材と、を備えている。
第1の態様のコネクタでは、ハウジングが相手側コネクタに挿入されて、ハウジングの相手側コネクタへの嵌合が完了すると、係止部が相手側コネクタに係止される。次に、嵌合保持部材をハウジング上に設けられた嵌合保持位置に配置させると、嵌合保持部材が被制限部の変位を制限する。これにより、弾性変形部の変形が制限されて、係止部が相手側コネクタに係止された状態が保たれる。ここで、第1の態様のコネクタでは、嵌合保持部材は、嵌合保持位置に配置された状態でその全体が相手側コネクタの外側に配置される。これにより、嵌合保持部材が相手側コネクタの内側に配置される構成と比べて、第1の態様のコネクタと相手側コネクタとの嵌合部分の体格の小型化を図ることができる。
第2の態様のコネクタは、第1の態様のコネクタにおいて、前記ハウジングが前記相手側コネクタへ嵌合完了した状態で、前記弾性変形部が前記相手側コネクタ側へ向けて付勢されている。
第2の態様のコネクタでは、ハウジングが相手側コネクタへ嵌合完了した状態で、弾性変形部が相手側コネクタ側へ向けて付勢されている。この構成では、ハウジングが相手側コネクタへ嵌合完了した状態で弾性変形部が相手側コネクタ側へ向けて付勢されていない構成と比べて、係止部が相手側コネクタに係止される際の音を大きくすることができる。
第3の態様のコネクタは、第2の態様のコネクタにおいて、前記嵌合保持部材には、前記嵌合保持位置に配置された状態で前記被制限部が内部に配置される空隙部が設けられ、
前記嵌合保持部材における前記空隙部と隣接する部分には、前記弾性変形部が変形する前の状態で前記被制限部が当接する第1当接部が設けられ、前記被制限部が前記第1当接部に当接することで、前記嵌合保持部材の前記嵌合保持位置側への移動が妨げられる。
第3の態様のコネクタでは、ハウジングが相手側コネクタへ嵌合完了した状態で、嵌合保持部材を嵌合保持位置に移動させると、被制限部が嵌合保持部材の空隙部の内部に配置される。その一方で、弾性変形部が変形する前の状態で、すなわち、ハウジングが相手側コネクタへ嵌合完了する前の状態で、嵌合保持部材を嵌合保持位置に移動させようとすると、被制限部が嵌合保持部材の第1当接部に当接する。これにより、嵌合保持部材の嵌合保持位置側への移動が妨げられる。このように、第3の態様のコネクタでは、ハウジングが相手側コネクタへ嵌合完了前の状態で、嵌合保持部材が嵌合保持位置側へ移動することを防止又は抑制することができる。
第4の態様のコネクタは、第3の態様のコネクタにおいて、前記嵌合保持部材における前記空隙部と隣接する部分には、前記ハウジングの前記相手側コネクタへの嵌合完了前の状態かつ前記弾性変形部が変形した状態で前記被制限部が当接する第2当接部が設けられ、前記被制限部が前記第2当接部に当接することで、前記嵌合保持部材の前記嵌合保持位置側への移動が妨げられる。
第4の態様のコネクタでは、ハウジングの相手側コネクタへの嵌合完了前の状態かつ弾性変形部が変形した状態で、嵌合保持部材を嵌合保持位置に移動させようとすると、被制限部が嵌合保持部材の第2当接部に当接する。これにより、嵌合保持部材の嵌合保持位置側への移動が妨げられる。このように、第4の態様のコネクタでは、ハウジングが相手側コネクタへ嵌合完了する前の状態で、嵌合保持部材が嵌合保持位置側へ移動することを防止又は抑制することができる。
第5の態様のコネクタは、第1の態様~第4の態様のいずれか1つの態様のコネクタにおいて、前記嵌合保持部材は、前記ハウジングに取り付けられた状態で前記弾性変形部の変形が許容される許容位置と前記嵌合保持位置との間で移動可能に設けられている。
第5の態様のコネクタでは、嵌合保持部材がハウジングに取り付けられている。この状態で、嵌合保持部材を許容位置と嵌合保持位置との間で移動させることができる。
第6の態様のコネクタは、第5の態様のコネクタにおいて、前記ハウジングには、押圧することで前記弾性変形部が変形する押圧部が設けられ、前記嵌合保持部材には、前記押圧部が内部に配置される包囲部が設けられ、前記嵌合保持部材が前記嵌合保持位置から前記許容位置に移動されることで、前記包囲部と前記押圧部とが離間する。
第6の態様のコネクタでは、嵌合保持部材が嵌合保持位置から許容位置に移動されると、嵌合保持部材の包囲部と押圧部とが離間する。これにより、嵌合保持部材が許容位置に移動された際に、嵌合保持部材の包囲部が押圧部を押圧する際の妨げになることを抑制することができる。
第7の態様のコネクタセットは、第1ハウジングを有する第1コネクタと、弾性変形可能に設けられた弾性変形部と、前記弾性変形部の変形に伴い変位する係止部及び被制限部と、を有し、前記第1ハウジングに挿入された状態かつ前記第1ハウジングへの嵌合完了状態で前記係止部が前記第1ハウジングに係止されると共に前記被制限部が前記第1ハウジングの外側に露出して配置される第2ハウジングと、前記第2ハウジングに取付けられると共に、前記第2ハウジング上に設けられた嵌合保持位置に配置された状態で前記被制限部の変位を制限し、前記嵌合保持位置に配置された状態でその全体が前記第1ハウジングの外側に配置される嵌合保持部材と、を有する第2コネクタと、を備えている。
第7の態様のコネクタセットでは、第2コネクタの第2ハウジングが第1コネクタの第1ハウジングに挿入されて、第2ハウジングの第1ハウジングへの嵌合が完了すると、係止部が第1ハウジングに係止される。次に、嵌合保持部材を第2ハウジング上に設けられた嵌合保持位置に配置させると、嵌合保持部材が被制限部の変位を制限する。これにより、弾性変形部の変形が制限されて、係止部が第1ハウジングに係止された状態が保たれる。ここで、第7の態様のコネクタセットでは、嵌合保持部材は、嵌合保持位置に配置された状態でその全体が第1ハウジングの外側に配置される。これにより、嵌合保持部材が第1ハウジングの内側に配置される構成と比べて、第1コネクタと第2コネクタとの嵌合部分の体格の小型化を図ることができる。
本発明に係るコネクタ及びコネクタセットは、嵌合部分の体格の小型化を図ることができる、という優れた効果を有する。
コネクタセットを示す斜視図である。 コネクタセットを図1とは反対側から見た斜視図である。 基板コネクタを分解して示す斜視図である。 基板コネクタを図3とは反対側から見た斜視図である。 電線コネクタを分解して示す斜視図である。 電線コネクタハウジングを示す斜視図である。 電線コネクタハウジングを図6とは反対側から見た斜視図である。 電線コネクタハウジングを示す平面図である。 図8に示された9-9線に沿って切断した電線コネクタハウジングを示す断面図である。 嵌合保持部材を示す斜視図である。 嵌合保持部材を図10とは反対側から見た斜視図である。 電線コネクタと基板コネクタとが嵌合する前の状態を示す側断面図である。 電線コネクタと基板コネクタとが嵌合する前の状態を示す断面斜視図である。 電線コネクタと基板コネクタとが嵌合する際の途中の状態を示す側断面図である。 電線コネクタと基板コネクタとが嵌合する際の途中の状態を示す断面斜視図である。 電線コネクタと基板コネクタとが嵌合完了した状態を示す側断面図であり、嵌合保持部材が許容位置に配置された状態を示している。 電線コネクタと基板コネクタとが嵌合完了した状態を示す断面斜視図であり、嵌合保持部材が許容位置に配置された状態を示している。 電線コネクタと基板コネクタとが嵌合完了した状態を示す側断面図であり、嵌合保持部材が嵌合保持位置に配置された状態を示している。 電線コネクタと基板コネクタとが嵌合完了した状態を示す断面斜視図であり、嵌合保持部材が嵌合保持位置に配置された状態を示している。
図1~図11を用いて、本発明の実施形態に係るコネクタセット10について説明する。
図1及び図2に示されるように、コネクタセット10は、回路基板12に固定される相手側コネクタ及び第1コネクタとしての基板コネクタ14と、電線16の端部に固定されるコネクタ及び第2コネクタとしての電線コネクタ18と、を含んで構成されている。なお、基板コネクタ14と電線コネクタ18とが嵌合(接続)される方向を嵌合軸方向と呼ぶ。また、嵌合軸方向と直交する方向でかつ回路基板12と平行な方向を幅方向と呼ぶ。さらに、嵌合軸方向及び幅方向と直交する方向を上下方向と呼ぶ。また、嵌合軸方向一方側を矢印Zで示し、幅方向一方側を矢印Wで示し、上下方向の上側を矢印Uで示す。
(基板コネクタ14の構成)
図3及び図4に示されるように、基板コネクタ14は、第1ハウジングとしての基板コネクタハウジング20と、基板コネクタハウジング20に固定された複数の基板コネクタ側端子22と、基板コネクタハウジング20に固定された複数の基板固定端子24と、を含んで構成されている。
基板コネクタハウジング20は、樹脂材料を用いて形成されており、嵌合軸方向他方側が開放された箱状に形成されている。なお、以下の説明においては、「嵌合軸方向」を単に「軸方向」と呼ぶことにする。基板コネクタハウジング20は、幅方向に間隔をあけて配置された一対の側壁部20Aと、一対の側壁部20Aの上端を幅方向につなぐ上壁部20Bと、一対の側壁部20Aの下端を幅方向につなぐ下壁部20Cと、を備えている。また、基板コネクタハウジング20は、一対の側壁部20Aにおける軸方向一方側の端部を幅方向につなぐと共に上壁部20Bにおける軸方向一方側の端部と下壁部20Cにおける軸方向一方側の端部とを上下方向につなぐ底壁部20Dを備えている。さらに、基板コネクタハウジング20は、一対の側壁部20Aの軸方向一方側の端の下端側からそれぞれ軸方向一方側へ向けて突出する一対の突出片部20Eを備えている。ここで、一対の側壁部20Aと、上壁部20Bと、下壁部20Cと、底壁部20Dとによって囲まれた空間は、後述する電線コネクタ18が挿入されるコネクタ挿入部20Fとなっている。
図4に示されるように、上壁部20Bにおける幅方向の中央部には、下壁部20C側が開放された一対の第1溝部20Gが軸方向に沿って形成されている。また、一対の第1溝部20Gの底面20Hには、当該底面20Hにおける軸方向一方側の端部20Jに対して上側へ向けて窪んだ被係止部20Kがそれぞれ形成されている。これにより、一対の第1溝部20Gの底面20Hにおける軸方向一方側の端部20Jと被係止部20Kとの境界には、上下方向に高さの差を有する段差部20Lがそれぞれ形成されている。また、上壁部20Bにおける幅方向の両側部分には、下壁部20C側が開放された一対の第2溝部20Mが軸方向に沿って形成されている。
一対の側壁部20Aにおける上方側には、幅方向の中央部側が開放された第3溝部20Nが軸方向に沿ってそれぞれ形成されている。また、一対の側壁部20Aには、後述する一対の基板固定端子24が、それぞれ固定される。なお、図3に示されるように、側壁部20Aには、基板固定端子24が上側から挿入される基板固定端子挿入孔20Pが形成されている。また、図4に示されるように、側壁部20Aには、基板固定端子24の一部が下方側へ向けて突出する突出孔20Qが形成されている。
底壁部20Dには、当該底壁部20Dを軸方向に貫通する複数の端子挿入孔20Rが形成されている。この複数の端子挿入孔20Rには、後述する複数の基板コネクタ側端子22がそれぞれ挿入されるようになっている。
図1、図3及び図4に示されるように、複数の基板コネクタ側端子22は、導電性の金属材料を用いて形成されている。複数の基板コネクタ側端子22は、軸方向に伸びると共に回路基板12に接合される第1端子部22Aと、第1端子部22Aにおける軸方向他方側の端から上方側へ伸びる第2端子部22Bと、を備えている。また、複数の基板コネクタ側端子22は、第2端子部22Bにおける上方側の端から軸方向他方側へ伸びる第3端子部22Cと、第3端子部22Cにおける軸方向他方側の端から幅方向一方側又は他方側へ伸びる第4端子部22Dと、を備えている。さらに、複数の基板コネクタ側端子22は、第4端子部22Dにおける幅方向の中間部から軸方向他方側へ向けて伸びる第5端子部22Eを備えている。そして、複数の基板コネクタ側端子22の第5端子部22Eは、基板コネクタハウジング20に形成された複数の端子挿入孔20Rにそれぞれ挿入される。これにより、複数の基板コネクタ側端子22が基板コネクタハウジング20に固定される。また、複数の基板コネクタ側端子22が基板コネクタハウジング20に固定された状態では、複数の基板コネクタ側端子22の第5端子部22Eにおける軸方向他方側が、基板コネクタハウジング20のコネクタ挿入部20F内に配置される。
一対の基板固定端子24は、幅方向を厚み方向とする板状に形成されている。この基板固定端子24は、軸方向を長手方向とすると共に上下方向を短手方向とする矩形状に形成された第1板状部24Aを備えている。また、基板固定端子24は、第1板状部24Aの下端から下方側へ向けて伸びる第2板状部24Bを備えている。第2板状部24Bは、上下方向を長手方向とすると共に軸方向を短手方向とする矩形状に形成されている。さらに、基板固定端子24は、第2板状部24Bの下端から下方側へ向けて伸びると共に軸方向に間隔をあけて配置された一対の基板接合部24Cを備えている。そして、一対の基板固定端子24は、基板コネクタハウジング20の一対の側壁部20Aに形成された基板固定端子挿入孔20Pにそれぞれ挿入される。これにより、一対の基板固定端子24が基板コネクタハウジング20に固定される。また、基板固定端子24が基板コネクタハウジング20に固定された状態では、基板固定端子24の第2板状部24Bの下端部及び一対の基板接合部24Cが、基板コネクタハウジング20の一対の側壁部20Aに形成された突出孔20Qから下方側へ向けて突出する。これにより、基板固定端子24の一対の基板接合部24Cを回路基板12に接合することが可能となっている。
(電線コネクタ18の構成)
図5に示されるように、電線コネクタ18は、第2ハウジングとしての電線コネクタハウジング26と、電線コネクタハウジング26に固定された複数の電線コネクタ側端子28と、電線コネクタハウジング26に取り付けられる嵌合保持部材30と、を備えている。
図6~図8に示されるように、電線コネクタハウジング26は、樹脂材料を用いて形成されている。電線コネクタハウジング26は、矩形ブロック状に形成されたハウジング本体部32と、ハウジング本体部32の上部に設けられたラッチ部34と、ハウジング本体部32の上部に設けられていると共に後述する嵌合保持部材30がスライド可能に取り付けられるスライド支持部36と、を備えている。
ハウジング本体部32には、後述する複数の電線コネクタ側端子28がそれぞれ収容される複数の端子収容部32Aが形成されている。複数の端子収容部32Aは、ハウジング本体部32を軸方向に貫通するように形成されている。なお、本実施形態では、後述する16個の電線コネクタ側端子28に対応して、16個の端子収容部32Aがハウジング本体部32に形成されている。また、本実施形態では、前述の基板コネクタハウジング20の一対の第2溝部20M及び一対の第3溝部20Nにそれぞれ対応する一対の第2凸部32B及び一対の第3凸部32Cが、ハウジング本体部32の軸方向一方側の部分の上部に形成されている。
図6~図9に示されるように、ラッチ部34は、ハウジング本体部32の幅方向の中央部に設けられた一対の弾性変形部34Aを備えている。図9に示されるように、一対の弾性変形部34Aは、ハウジング本体部32の軸方向一方側の端から上方側へ向けて延出していると共に軸方向他方側へ向けて延出している。また、弾性変形部34Aにおいてハウジング本体部32と接続されている接続部34Bに対する軸方向他方側の部位34Cは、ハウジング本体部32と離間している。これにより、弾性変形部34Aの軸方向他方側の部位34Cが、上下方向に弾性変形することが可能となっている。なお、弾性変形部34Aに外力が作用していない状態では、弾性変形部34Aの軸方向他方側の部位34Cとハウジング本体部32との間のクリアランスが、軸方向他方側へ向かうにつれて徐々に大きくなっている。
また、図6、図7及び図9に示されるように、ラッチ部34は、一対の弾性変形部34Aにおける軸方向の中間部からそれぞれ上方側へ向けて突出する一対の係止部34Dを備えている。一対の係止部34Dは、一対の弾性変形部34Aを上方側から見で幅方向の中央寄りに配置されている。
また、ラッチ部34は、一対の弾性変形部34Aにおける軸方向他方側の端部を幅方向につなぐ押圧部34Eを備えている。この押圧部34Eは、直方体状に形成されており、一対の弾性変形部34Aに対して上方側へ向けて突出している。なお、本実施形態では、押圧部34Eを上方側から見た形状が、幅方向を長手方向とすると共に軸方向を短手方向とする矩形状となっている。
また、図6、図7及び図8に示されるように、ラッチ部34は、押圧部34Eの軸方向他方側の端部かつ下端側から幅方向に突出する一対の被制限部34Fを備えている。一方の被制限部34Fは、押圧部34Eの幅方向一方側の面から幅方向一方側へ向けて突出している。他方の被制限部34Fは、押圧部34Eの幅方向他方側の面から幅方向一方側へ向けて突出している。
以上説明したラッチ部34は、押圧部34Eを下方側へ向けて押圧することで、弾性変形部34Aが下方側へ変形する。また、弾性変形部34Aが下方側へ変形することで、係止部34D及び被制限部34Fが弾性変形部34Aと共に下方側へ変位するようになっている。なお、押圧部34Eの押圧を止めると、弾性変形部34Aが復元する。これにより、係止部34D及び被制限部34Fが弾性変形部34Aと共に上方側へ変位するようになっている。また、後述するように、被制限部34Fの変位を制限することで、弾性変形部34Aの変形が制限されて、係止部34Dの変位も制限されるようになっている。
スライド支持部36は、ハウジング本体部32の上部における軸方向他方側に設けられている。このスライド支持部36は、ハウジング本体部32の上部における幅方向の両端部から上方側へ向けて突出する一対の側壁部36Aと、一対の側壁部36Aにおける軸方向一方側の端部を幅方向につなぐ橋部36Bと、を備えている。一対の側壁部20Aの下端部には、幅方向の内側が開放されたスライド溝36Cが軸方向に沿ってそれぞれ形成されている。ここで、ハウジング本体部32の上面36Dと、一対の側壁部36Aとによって囲まれた空間は、後述する嵌合保持部材30が配置される嵌合保持部材配置部36Eとなっている。
図5に示されるように、複数の電線コネクタ側端子28は、複数の電線16の端部にそれぞれ固定される。なお、本実施形態では、16本の電線16に対応して、16個の電線コネクタ側端子28が設けられている。ここで、図5においては、図面の見やすさを考慮して、16本の電線16及び16個の電線コネクタ側端子28のうち、1本の電線16及び1個の電線コネクタ側端子28を軸方向他方側へオフセットさせている。
電線コネクタ側端子28は、所定の形状に切断された導電性の金属板が折り曲げられること等により形成されている。この電線コネクタ側端子28における軸方向一方側の部分は、基板コネクタ側端子22の第5端子部22Eが挿入される筒状の端子挿入部28Aとなっている。また、電線コネクタ側端子28における軸方向他方側の部分は、電線16の軸方向一方側の端部16Aにカシメられて固定される電線固定部28Bとなっている。以上説明した複数の電線コネクタ側端子28は、ハウジング本体部32に形成された複数の端子収容部32Aに収容された状態で当該ハウジング本体部32に固定されている。
図10及び図11に示されるように、嵌合保持部材30は、樹脂材料を用いて形成されている。この嵌合保持部材30は、幅方向に伸びる角柱状の第1基壁部30Aと、第1基壁部30Aの幅方向の両端部からそれぞれ軸方向一方側に伸びる角柱状の一対の第2基壁部30Bと、第1基壁部30Aの上端から上方側へ向けて突出する第3基壁部30Cと、を備えている。
また、嵌合保持部材30は、一対の第2基壁部30Bの間における第1基壁部30Aの幅方向の両側部分からそれぞれ軸方向一方側に伸びる角柱状の一対の下制限部30Dを備えている。また、嵌合保持部材30は、第3基壁部30Cの幅方向の両端部からそれぞれ軸方向一方側に伸びる角柱状の一対の上制限部30Eを備えている。一対の上制限部30Eの幅方向位置と一対の下制限部30Dの幅方向位置とは、互いに同じ位置となっている。また、一対の上制限部30Eと一対の下制限部30Dとは、上下方向に離間している。ここで、一対の上制限部30Eと一対の下制限部30Dとの間の空間は、前述の一対の被制限部34Fが内部に配置される空隙部30Fとなっている。また、一対の上制限部30Eにおける軸方向一方側の面は、第1当接部30Gとなっている。また、一対の下制限部30Dにおける軸方向一方側の面は、第2当接部30Hとなっている。
また、嵌合保持部材30は、一対の第2基壁部30Bの軸方向一方側の端部からそれぞれ幅方向に突出するハウジング係止突起30Jを備えている。一方のハウジング係止突起30Jは、幅方向一方側の第2基壁部30Bから幅方向一方側へ向けて突出している。他方のハウジング係止突起30Jは、幅方向他方側の第2基壁部30Bから幅方向他方側へ向けて突出している。
また、嵌合保持部材30は、一対の下制限部30Dの間における第1基壁部30Aの幅方向の中央部分から軸方向一方側に伸びる板状の中央壁部30Kを備えている。図11に示されるように、中央壁部30Kの下面は、第1基壁部30Aの下面及び一対の第2基壁部30Bの下面と略面一となっている。また、中央壁部30Kの下面は、第1基壁部30Aの下面及び一対の第2基壁部30Bの下面と共にスライド面30Lを構成している。
図1、図6、図7、図10及び図11に示されるように、以上説明した嵌合保持部材30は、電線コネクタハウジング26のスライド支持部36に取付けられる。嵌合保持部材30がスライド支持部36に取付けられた状態では、嵌合保持部材30のスライド面30Lがハウジング本体部32の上面36Dと接触していると共に、嵌合保持部材30の一対の第2基壁部30Bがスライド支持部36の一対のスライド溝36Cに沿って配置される。これにより、嵌合保持部材30が軸方向にスライド(移動)可能となっている。また、嵌合保持部材30は、後述する許容位置P1と嵌合保持位置P2との間の範囲でスライド可能となっている。なお、嵌合保持部材30は、ハウジング係止突起30Jがスライド支持部36の一部を構成する側壁部36Aに係止されることで、電線コネクタハウジング26から脱落しないようになっている。また、嵌合保持部材30がスライド支持部36に取付けられた状態では、電線コネクタハウジング26の押圧部34Eが、嵌合保持部材30の第3基壁部30C及び一対の上制限部30Eによって囲まれるようになっている。なお、嵌合保持部材30の第3基壁部30C及び一対の上制限部30Eを包囲部30Mと呼ぶことにする。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図1及び図2に示されるように、以上説明した電線コネクタ18と基板コネクタ14とは、以下の手順で接続(嵌合)される。
図12A及び図12Bには、嵌合前の状態の電線コネクタ18及び基板コネクタ14が示されている。なお、図面の見やすさを考慮して、図12A及び図12Bにおいては、電線コネクタ18の電線コネクタハウジング26及び嵌合保持部材30、並びに、基板コネクタ14の基板コネクタハウジング20のみを図示している。また、後に用いる図13A~図15Bにおいても同様に、電線コネクタ18の電線コネクタハウジング26及び嵌合保持部材30、並びに、基板コネクタ14の基板コネクタハウジング20のみを図示している。
ここで、電線コネクタハウジング26のハウジング本体部32を基板コネクタハウジング20のコネクタ挿入部20Fに挿入する前の状態を「嵌合前状態」と呼ぶことにする。嵌合前状態では、嵌合保持部材30が許容位置P1に配置されている。ここで、許容位置P1とは、嵌合保持部材30の電線コネクタハウジング26に対する位置のことである。嵌合保持部材30が許容位置P1に配置された状態では、嵌合保持部材30が一対の弾性変形部34Aの変形を妨げないようになっている。また、嵌合前状態では、図12Bに示されるように、電線コネクタハウジング26の被制限部34Fが、嵌合保持部材30の第1当接部30Gと軸方向に対向してかつ近接して配置される。この嵌合前状態で、嵌合保持部材30を嵌合保持位置P2側(軸方向一方側)へ向けて押圧すると、嵌合保持部材30の第1当接部30Gが電線コネクタハウジング26の被制限部34Fに当接する。これにより、嵌合保持部材30の許容位置P1から嵌合保持位置P2側への移動が妨げられる。このように、本実施形態では、嵌合前状態で、嵌合保持部材30が嵌合保持位置P2側へ移動することを防止又は抑制することができる。
図12A及び図12B、並びに、図13A及び図13Bに示されるように、電線コネクタ18を基板コネクタ14に接続するには、電線コネクタハウジング26のハウジング本体部32を基板コネクタハウジング20のコネクタ挿入部20Fに挿入する。この時、図4及び図6に示されるように、ハウジング本体部32の一対の弾性変形部34A、一対の第2凸部32B及び一対の第3凸部32Cが、基板コネクタハウジング20の一対の第1溝部20G、一対の第2溝部20M及び一対の第3溝部20Nにそれぞれ係合するようになっている。
図13A及び図13Bに示されるように、電線コネクタハウジング26のハウジング本体部32を基板コネクタハウジング20のコネクタ挿入部20Fに挿入する際においては、電線コネクタハウジング26の係止部34Dが、第1溝部20Gの底面20Hにおける軸方向一方側の端部20Jに接触する。これにより、電線コネクタハウジング26の弾性変形部34Aが下方側へ変位する。なお、電線コネクタハウジング26の係止部34Dが第1溝部20Gの底面20Hにおける軸方向一方側の端部20Jに接触していることにより、電線コネクタハウジング26の弾性変形部34Aが下方側へ変位した状態を「半嵌合状態」と呼ぶことにする。
ここで、半嵌合状態では、図13Bに示されるように、電線コネクタハウジング26の被制限部34Fが、嵌合保持部材30の第2当接部30Hと軸方向に対向してかつ近接して配置される。この半嵌合状態で、嵌合保持部材30を嵌合保持位置P2側(軸方向一方側)へ向けて押圧すると、嵌合保持部材30の第2当接部30Hが電線コネクタハウジング26の被制限部34Fに当接する。これにより、嵌合保持部材30の許容位置P1から嵌合保持位置P2側への移動が妨げられる。このように、本実施形態では、半嵌合状態で、嵌合保持部材30が嵌合保持位置P2側へ移動することを防止又は抑制することができる。
図14A及び図14Bに示されるように、電線コネクタ18を基板コネクタ14に接続するには、電線コネクタハウジング26のハウジング本体部32を基板コネクタハウジング20のコネクタ挿入部20Fにさらに挿入する。これにより、電線コネクタ18の基板コネクタ14への接続が完了する。なお、電線コネクタ18の基板コネクタ14への接続が完了した状態のことを「嵌合完了状態」と呼ぶことにする。ここで、図13A及び図13Bに示された半嵌合状態から図14A及び図14Bに示された嵌合完了状態に至る際に、係止部34Dが第1溝部20Gの底面20Hにおける軸方向一方側の端部20Jを乗り越えて、被係止部20K内に配置される。これにより、係止部34Dが、第1溝部20Gの底面20Hにおける軸方向一方側の端部20Jと被係止部20Kとの境界に形成された段差部20Lと軸方向に対向した状態となる。その結果、弾性変形部34Aを変形させて係止部34Dを下方側へ変位させない限り、ハウジング本体部32をコネクタ挿入部20Fから抜き取ることができなくなる。また、本実施形態では、嵌合完了状態において、電線コネクタハウジング26の被制限部34Fが基板コネクタハウジング20のコネクタ挿入部20Fの外側に配置される。
ここで、嵌合完了状態における弾性変形部34Aは、嵌合前状態における弾性変形部34Aに対して下方側へ変形した状態となっている。これにより、嵌合完了状態では、弾性変形部34Aが基板コネクタハウジング20の上壁部20B側へ向けて付勢されている。このように、嵌合完了状態で、弾性変形部34Aが基板コネクタハウジング20の上壁部20B側へ向けて付勢されるようにすることで、係止部34Dが第1溝部20Gの底面20Hにおける軸方向一方側の端部20Jを乗り越える際に生じる音を大きくすることができる。なお、嵌合完了状態で、弾性変形部34Aが基板コネクタハウジング20の上壁部20B側へ向けて付勢されない構成では、上記の音が小さくなる。以上説明したように、本実施形態では、嵌合完了状態を上記の音によって容易に認識することができる。
図15A及び図15Bに示されるように、嵌合完了状態で、嵌合保持部材30を嵌合保持位置P2側(軸方向一方側)へ向けて押圧すると、嵌合保持部材30が許容位置P1から嵌合保持位置P2へ移動する。ここで、嵌合保持部材30が嵌合保持位置P2に配置された状態では、電線コネクタハウジング26の被制限部34Fが、嵌合保持部材30の上制限部30Eと下制限部30Dとの間に形成された空隙部30Fの内部に配置される。これにより、被制限部34Fの上下方向への変位が上制限部30E及び下制限部30Dによって制限される。その結果、押圧部34Eを押圧したとしても、弾性変形部34Aを変形させることができなくなり、係止部34Dが被係止部20K内に配置された状態が保たれる。すなわち、電線コネクタ18と基板コネクタ14との接続状態が保たれる。
ここで、本実施形態では、嵌合保持部材30は、嵌合保持位置P2に配置された状態でその全体が基板コネクタ14の基板コネクタハウジング20の外側に配置される。これにより、嵌合保持部材30が基板コネクタハウジング20の内側に配置される構成と比べて、電線コネクタ18と基板コネクタ14との嵌合部分の体格の小型化を図ることができる。
また、本実施形態では、嵌合保持部材30が電線コネクタハウジング26に取付けられた状態で、嵌合保持部材30を許容位置P1と嵌合保持位置P2との間で移動させることができる。これにより、本実施形態では、嵌合保持部材30を電線コネクタハウジング26と一体に取り扱うことができる。
また、電線コネクタ18と基板コネクタ14との接続を解除する場合、図14A及び図14Bに示されるように、嵌合保持部材30を許容位置P1側(軸方向他方側)へ向けて押圧すると、嵌合保持部材30が嵌合保持位置P2から許容位置P1へ移動する。
次に、押圧部34Eを下方側へ押圧することにより、弾性変形部34Aを下方側へ変形させて係止部34Dを下方側へ変位させる。これにより、係止部34Dが段差部20Lと軸方向に対向していない状態となり、ハウジング本体部32をコネクタ挿入部20Fから抜き取ることができる。すなわち、電線コネクタ18と基板コネクタ14との接続を解除することができる。
ここで、本実施形態では、嵌合保持部材30が嵌合保持位置P2から許容位置P1に移動されると、嵌合保持部材30の包囲部30Mと押圧部34Eとが離間する。これにより、嵌合保持部材30が許容位置P1に移動された際に、嵌合保持部材30の包囲部30Mが押圧部34Eを押圧する際の妨げになることを抑制することができる。
なお、本実施形態では、第1当接部30G及び第2当接部30Hの両方を備えた嵌合保持部材30を用いた例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1当接部30G及び第2当接部30Hのどちらか一方のみを備えた嵌合保持部材30を用いた構成としてもよい。また、第1当接部30G及び第2当接部30Hを備えていない嵌合保持部材30を用いた構成としてもよい。
また、本実施形態では、嵌合保持部材30が電線コネクタハウジング26に取付けられた状態で、嵌合保持部材30を許容位置P1と嵌合保持位置P2との間で移動させることができる例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、嵌合保持部材30が電線コネクタハウジング26に着脱可能に構成され、嵌合保持部材30が電線コネクタハウジング26に取り付けられるのと同時に、嵌合保持部材30が嵌合保持位置P2に配置されるように構成してもよい。
また、本実施形態では、嵌合完了状態で、弾性変形部34Aが基板コネクタハウジング20の上壁部20B側へ向けて付勢されている例について説明したが、本発明はこれに限定されない。嵌合完了状態で、弾性変形部34Aが基板コネクタハウジング20の上壁部20B側へ向けて付勢される構成とするか否かは、嵌合完了時に生じる音のレベルを考慮して適宜設定すればよい。
また、本実施形態では、電線コネクタハウジング26の押圧部34Eが嵌合保持部材30の包囲部30Mによって囲まれる例について説明したが、本発明はこれに限定されない。電線コネクタハウジング26の押圧部34Eが嵌合保持部材30の包囲部30Mによって囲まれる構成とするか否かについては、嵌合保持部材30や押圧部34Eの形状等を考慮して適宜設定すればよい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 コネクタセット
14 基板コネクタ(第1コネクタ、相手側コネクタ)
18 電線コネクタ(コネクタ、第2コネクタ)
20 基板コネクタハウジング(第1ハウジング)
26 電線コネクタハウジング(ハウジング、第2ハウジング)
30 嵌合保持部材
30F 空隙部
30G 第1当接部
30H 第2当接部
30M 包囲部
34A 弾性変形部
34D 係止部
34E 押圧部
34F 被制限部
P1 許容位置
P2 嵌合保持位置

Claims (7)

  1. 弾性変形可能に設けられた弾性変形部と、前記弾性変形部の変形に伴い変位する被制限部及び係止部と、を有し、相手側コネクタに挿入された状態かつ前記相手側コネクタへの嵌合完了状態で前記係止部が前記相手側コネクタに係止されると共に前記被制限部が前記相手側コネクタの外側に露出して配置されるハウジングと、
    前記ハウジングに取付けられると共に、前記ハウジング上に設けられた嵌合保持位置に配置された状態で前記被制限部の変位を制限し、前記嵌合保持位置に配置された状態でその全体が前記相手側コネクタの外側に配置される嵌合保持部材と、
    を備えたコネクタ。
  2. 前記ハウジングが前記相手側コネクタへ嵌合完了した状態で、前記弾性変形部が前記相手側コネクタ側へ向けて付勢されている請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記嵌合保持部材には、前記嵌合保持位置に配置された状態で前記被制限部が内部に配置される空隙部が設けられ、
    前記嵌合保持部材における前記空隙部と隣接する部分には、前記弾性変形部が変形する前の状態で前記被制限部が当接する第1当接部が設けられ、
    前記被制限部が前記第1当接部に当接することで、前記嵌合保持部材の前記嵌合保持位置側への移動が妨げられる請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記嵌合保持部材における前記空隙部と隣接する部分には、前記ハウジングの前記相手側コネクタへの嵌合完了前の状態かつ前記弾性変形部が変形した状態で前記被制限部が当接する第2当接部が設けられ、
    前記被制限部が前記第2当接部に当接することで、前記嵌合保持部材の前記嵌合保持位置側への移動が妨げられる請求項3に記載のコネクタ。
  5. 前記嵌合保持部材は、前記ハウジングに取り付けられた状態で前記弾性変形部の変形が許容される許容位置と前記嵌合保持位置との間で移動可能に設けられている請求項1~請求項4のいずれか1項に記載のコネクタ。
  6. 前記ハウジングには、押圧することで前記弾性変形部が変形する押圧部が設けられ、
    前記嵌合保持部材には、前記押圧部が内部に配置される包囲部が設けられ、
    前記嵌合保持部材が前記嵌合保持位置から前記許容位置に移動されることで、前記包囲部と前記押圧部とが離間する請求項5に記載のコネクタ。
  7. 第1ハウジングを有する第1コネクタと、
    弾性変形可能に設けられた弾性変形部と、前記弾性変形部の変形に伴い変位する係止部及び被制限部と、を有し、前記第1ハウジングに挿入された状態かつ前記第1ハウジングへの嵌合完了状態で前記係止部が前記第1ハウジングに係止されると共に前記被制限部が前記第1ハウジングの外側に露出して配置される第2ハウジングと、前記第2ハウジングに取付けられると共に、前記第2ハウジング上に設けられた嵌合保持位置に配置された状態で前記被制限部の変位を制限し、前記嵌合保持位置に配置された状態でその全体が前記第1ハウジングの外側に配置される嵌合保持部材と、を有する第2コネクタと、
    を備えたコネクタセット。
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