JP2023060677A - 管状部材除去方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】地盤に埋設された管状部材を効率的に除去する。【解決手段】地盤1に形成された地中孔10内に埋設されたパイプ材12を除去する管状部材除去方法は、パイプ材12の内周面12bによりパイプ材12の軸方向に沿って案内されるガイド部22と、ガイド部22に連続して形成されパイプ材12の軸方向端面を切削可能な切削部23と、を有する切削ロッド21が先端に取り付けられた切削ロッドアッシー20を、回転させながらパイプ材12に押し付けることによりパイプ材12を切削する切削工程を含む。【選択図】図2

Description

特許法第30条第2項適用申請有り 学会名:令和3年度土木学会全国大会第76回年次学術講演会、掲載アドレス:https://confit.atlas.jp/guide/event/jsce2021/subject/VI-375/tables?cryptoId=(第VI部門 シールドトンネル(2) [VI-375]シールド工事における地中変位リアルタイム可視化技術の適用事例―水平ボーリング削孔の施工実績―)、掲載日:令和3年8月2日、学会名:令和3年度土木学会全国大会第76回年次学術講演会、掲載アドレス:https://confit.atlas.jp/guide/event/jsce2021/subject/VI-376/tables?cryptoId=(第VI部門 シールドトンネル(2) [VI-376]シールド工事における地中変位リアルタイム可視化技術の適用事例―光ファイバを用いた地中変位計測実績―)、掲載日:令和3年8月2日、学会名:令和3年度土木学会全国大会第76回年次学術講演会(Web会議システム「Zoom」を使用したライブ形式(リアルタイムでの発表)で実施。第VI部門 シールドトンネル(2) 2021年9月9日(木)11:10~12:30 VI-6(Room31)[VI-375]シールド工事における地中変位リアルタイム可視化技術の適用事例―水平ボーリング削孔の施工実績―)、開催日:令和3年9月9日 学会名:令和3年度土木学会全国大会第76回年次学術講演会(Web会議システム「Zoom」を使用したライブ形式(リアルタイムでの発表)で実施。第VI部門 シールドトンネル(2) 2021年9月9日(木)11:10~12:30 VI-6(Room31)[VI-376]シールド工事における地中変位リアルタイム可視化技術の適用事例―光ファイバを用いた地中変位計測実績―)、開催日:令和3年9月9日
本発明は、地盤に埋設された管状部材を除去する方法に関する。
トンネルや地下空洞を構築する際に、線状の地中変位計を地盤内に設置し、地中変位計を用いてトンネルや地下空洞の周囲の地盤の状態を検出することがある。特許文献1には、地盤の変位を測定可能な線状の地中変位計を地盤内に埋設された管状部材に沿って設置する方法が開示されている。
特開2002-156215号公報
特許文献1に記載の方法では、埋設された管状部材は、地盤の状態を検出する必要がなくなった後も地盤内に放置される。このように地盤内に管状部材が放置されると、別のトンネルや地下空洞を構築する際に行われる掘削の妨げとなることから、不要となった管状部材を除去することが求められる。しかしながら、地中に埋設された管状部材を掘り出して除去し、さらに管状部材が掘り出された箇所を埋め戻すことには、多大な時間と労力を要する。
本発明は、地盤に埋設された管状部材を効率的に除去することを目的とする。
本発明は、地盤に形成された地中孔内に埋設された管状部材を除去する管状部材除去方法であって、前記管状部材の内周面または外周面により前記管状部材の軸方向に沿って案内されるガイド部と、前記ガイド部に連続して形成され前記管状部材の軸方向端面を切削可能な切削部と、を有する切削ロッドが先端に取り付けられたロッド部材を、回転させながら前記管状部材に押し付けることにより前記管状部材を切削する切削工程を含む。
本発明によれば、地盤に埋設された管状部材を効率的に除去することができる。
本発明の実施形態に係る管状部材除去方法により除去される管状部材を示す図である。 本発明の実施形態に係る管状部材除去方法において用いられる部材を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る管状部材除去方法について説明する。
図1及び図2を参照して、本発明の実施形態に係る管状部材除去方法によって地盤内に形成された地中孔内に埋設された管状部材を除去する工程及び管状部材除去方法において用いられる部材について説明する。ここでは、管状部材が、地盤の状態を検出可能な線状体が挿入される線状体挿入管として用いられる場合について説明する。
例えば、シールド掘進機によって地盤内にトンネル等の地下空間を構築する際、シールド掘進機の直上の地盤の変位を把握することは、地盤の沈下や隆起を防止するために重要である。このため、図1に示すように、地盤1内にトンネルTを構築するシールド掘進機4の予定進路3の直上に、地盤1の変位を検出可能な線状体として地中変位計14を設置することがある。
地中変位計14が設置される地中孔10は、シールド掘進機4が発進する立坑2から水平方向及び垂直方向において予定進路3と同じ方向に曲がる曲線部を有するように、シールド掘進機4の予定進路3に対して略平行に予め削孔される。
また、線状の地中変位計14を地中孔10内に円滑に挿入するために、地中孔10内には、図1に示すように、パイプ材(管状部材)12が埋設される。
パイプ材12に挿入される地中変位計14としては、例えば、加速度センサや圧力センサ、歪みセンサ、傾斜センサが取り付けられた検出ユニットを長手方向において複数連結することにより線状に形成されたものや光ファイバケーブルが用いられる。
このような地中変位計14による地盤1の変位の検出は、シールド掘進機4の掘進が開始される前から行われ、シールド掘進機4によって地盤1内にトンネルTが構築された後、地盤1が比較的安定した状態となるまで継続される。
その後、地盤1の変位を検出することが不要になると、地中変位計14は、パイプ材12内から引き抜かれ、他の掘進作業現場等において再利用される。
ここで、地中変位計14が引き抜かれたパイプ材12は、地盤1の状態を検出する必要がなくなった後も地盤1内に埋設されたままとなる。このように地盤1内にパイプ材12が放置されると、別のトンネルや地下空洞を構築する際に行われる掘削の妨げとなることから、不要となったパイプ材12は除去されることが好ましい。しかしながら、比較的長い距離に渡って地中に埋設されたパイプ材12を掘り出して除去し、さらにパイプ材12が掘り出された箇所を埋め戻すことには、多大な時間と労力を要する。
このような課題を解決するために、本実施形態に係る管状部材除去方法では、図2に示される切削ロッドアッシー20を用いて、地盤1に埋設されたパイプ材12を効率的に除去している。図2は、切削ロッドアッシー(ロッド部材)20によってパイプ材12を切削除去している状態を示す図である。
まず、図2を参照し、管状部材除去方法に用いられる切削ロッドアッシー20について説明する。
切削ロッドアッシー20は、地中孔10を削孔した際に用いられた図示しない削孔機によって回転駆動されるロッド状構造体であり、パイプ材12を切削可能に形成された切削ロッド21と、削孔機が生じる回転力を切削ロッド21へと伝達する複数の中継ロッド28と、により構成される。
切削ロッド21は、パイプ材12の内周面12bによってパイプ材12の軸方向に沿って案内されるガイド部22と、ガイド部22に連続して形成されパイプ材12の軸方向端面を切削可能な切削部23と、切削部23を挟んでガイド部22とは反対側に設けられ中継ロッド28に連結される連結部24と、を有する。
ガイド部22は、図2に示すように、パイプ材12内に所定の長さL1に渡って挿入される円柱状に形成された部分であって、その外径である第1外径D1の大きさは、パイプ材12の内径d1よりも小さく設定されている。なお、ガイド部22の長さL1は、第1外径D1の2倍以上、好ましくは5~7倍程度に設定される。また、ガイド部22の先端部は、パイプ材12内に挿入されやすいように、先端に向かって外径が小さくなる半球形や円錐形に形成される。
切削部23は、ガイド部22の基端部から径方向外側に向かって拡径する部分であって、その外径である第2外径D2の大きさは、パイプ材12の外径D3よりも大きく設定されている。また、図2に示すように、パイプ材12の外周面12cと地中孔10の内壁面との間に充填材16が充填されている場合、第2外径D2の大きさは、充填材16の外径D4、すなわち、地中孔10の内径d2よりも小さく設定される。なお、第2外径D2を充填材16の外径D4、すなわち、地中孔10の内径d2より大きく設定した場合、充填材16を切削ないし破砕することが可能となる。
パイプ材12の軸方向端面と軸方向において対向する切削部23の対向面23aには、パイプ材12を切削ないし粉砕するための突起が周方向及び径方向に沿って複数設けられている。
対向面23aは、パイプ材12の軸方向に対して垂直な平面であってもよいが、図2に示すように、ガイド部22から連結部24に向かうにつれて徐々に拡径するように傾いて形成された傾斜面とすることが好ましい。このように対向面23aを傾けることによって、切削により生じたパイプ材12の切り屑を、対向面23aに沿って径方向外側へと移動させ易くなる。
切削部23に連続して形成された連結部24は、その外径が切削部23の第2外径D2よりも小さく設定される。このため、切削部23の切削によって形成される除去孔30の内周面と連結部24の外周面との間にはわずかな隙間が形成される。このような隙間が形成されることによって、対向面23aに沿って径方向外側へと移動したパイプ材12の切り屑を、当該隙間を通じて地中孔10の外へと排出させ易くなる。
また、切削ロッド21内には、切削部23に供給される加圧水や除去孔30内に充填されるグラウト(充填材)を地中孔10内へと注入するための注入孔25が設けられる。注入孔25は、ガイド部22の切削部23寄りの部分において径方向に貫通して形成された第1注入孔25aと、切削部23及び連結部24に渡って軸方向に形成され、一端が第1注入孔25aに接続され、他端が連結部24の端面において開口する第2注入孔25bと、を有する。
第1注入孔25aと第2注入孔25bとの接続部には逆止弁27が設けられており、注入孔25を通る流れは、第2注入孔25bから第1注入孔25aに向かう流れのみが許容される。換言すれば、逆止弁27が設けられることによって、地中孔10内の地下水等が注入孔25に流入することが防止される。
中継ロッド28は、切削ロッド21の連結部24と同等の外径を有し、その両端部は、切削ロッド21や他の中継ロッド28と連結可能な構成となっている。また、中継ロッド28内には、外部から供給される加圧水やグラウトが流れる注入孔28aが軸方向に貫通して形成される。注入孔28aは、切削ロッド21の注入孔25や他の中継ロッド28の注入孔28aと連通する。
続いて、図1及び図2を参照し、上記構成の切削ロッドアッシー20を用いて行われる管状部材除去方法について説明する。なお、以下では、除去対象となるパイプ材12(管状部材)が、充填材16を介して地中孔10内に埋設されており、図1に示すように、パイプ材12には、地盤の状態を検出可能な地中変位計(線状体)14が挿入されている場合について説明する。
切削ロッドアッシー20によってパイプ材12を切削する切削工程の前に、まず、パイプ材12に挿入された地中変位計14を引き抜いて回収する回収工程が行われる。
回収工程では、立坑2内に設置された図示しないリールに線状の地中変位計14が巻き取られる。地中変位計14は、パイプ材12とともに切削除去されてもよいが、切削工程の前に回収しておくことで再利用することが可能となる。
地中変位計14の回収が完了すると、続いて、切削工程が行われる。
切削工程では、まず、切削ロッドアッシー20の先端に取り付けられた切削ロッド21のガイド部22が、地中変位計14が引き抜かれたことで空洞となったパイプ材12内に挿入される。
そして、切削部23の対向面23aがパイプ材12の軸方向端面に押し付けられた状態で、切削ロッドアッシー20が削孔機によって回転駆動される。これにより対向面23aが接する部分、すなわち、パイプ材12及び充填材16の径方向内側の部分が切削除去され、除去孔30が形成される。
なお、上述のように、切削部23の第2外径D2の大きさは、充填材16の外径D4、すなわち、地中孔10の内径d2よりも小さく設定されている。このため、切削工程において除去孔30が形成されたとしても、地盤1が露出してしまうことはない。したがって、土砂が除去孔30内に引き込まれて地盤1に緩みが生じてしまうことを回避することができる。
また、切削部23により切削が行われる間、切削部23には加圧水が送水される。具体的には、立坑2内に設置された図示しない送水ポンプから吐出された加圧水が、中継ロッド28の注入孔28a及び切削ロッド21の注入孔25を通り、ガイド部22の外周面において開口する第1注入孔25aの開口端から対向面23aに向けて注水される。
切削部23に供給された加圧水は、パイプ材12に押し付けられる対向面23aを冷却する冷却水として機能するとともに、切削により生じたパイプ材12の切り屑を地中孔10の外へと排出する排出媒体として機能する。
このため、切削により生じた切り屑は、除去孔30の内壁面と切削ロッドアッシー20の外周面との間の隙間を通じて、加圧水と共に地中孔10外へと排出されることになる。
なお、切削ロッドアッシー20は、立坑2の地中壁5に設けられた図示しない止水箱(例えば、ソイルセメント造の地中壁5内に芯材として埋設されたH形鋼に溶接固定された止水箱)を介して地中孔10へと挿入されている。このため、切削によって生じた切り屑等が立坑2内に漏れ出ることは防止される。
また、パイプ材12は、時間の経過とともに土中の微生物によって水と二酸化炭素に分解される生分解性プラスチックで形成されている。このため、切り屑が地盤1内に残留したとしても水と二酸化炭素に分解されることになる。なお、パイプ材12は、ポリ塩化ビニル等の樹脂で形成されていてもよい。
ここで、パイプ材12は、地中孔10と同様にシールド掘進機4の予定進路3に合わせた曲線部を有している。このため、パイプ材12を切削除去するには、切削ロッドアッシー20もパイプ材12の配置に合わせて曲線状に進行させる必要がある。
しかしながら上述のように、パイプ材12の切削が行われている間、切削ロッドアッシー20の先端に取り付けられた切削ロッド21のガイド部22は、パイプ材12内に挿入された状態となっている。つまり、パイプ材12内にガイド部22が挿入された状態を維持することで、切削ロッドアッシー20は、自ずとパイプ材12に追従して進行することになる。
したがって、ガイド部22がパイプ材12から抜け出てしまわない程度に切削ロッドアッシー20をパイプ材12に対して押し付け続けることによって、特段の進行方向制御や切削ロッドアッシー20の先端位置計測を行うことを要せずに、曲がりくねって配置されたパイプ材12に沿って切削ロッドアッシー20を進行させることが可能である。
なお、パイプ材12に対する追従性を向上させるためには、ガイド部22の長さL1を長くすることが好ましいが、ガイド部22の長さL1を長くしすぎると、パイプ材12が比較的曲率が大きい状態で曲線的に配置されている場合には切削ロッドアッシー20を追従させることが困難となる。
同様に、パイプ材12に対する追従性を向上させるためには、ガイド部22の第1外径D1を大きくすることが好ましいが、ガイド部22の第1外径D1を大きくしすぎると、パイプ材12が比較的曲率が大きい状態で曲線的に配置されている場合には切削ロッドアッシー20を追従させることが困難となる。
このため、ガイド部22の長さL1及び第1外径D1は、パイプ材12が配置される曲率等を考慮し最適な大きさに適宜設定される。
このようにパイプ材12に沿って切削ロッドアッシー20を進行させ、切削ロッド21によるパイプ材12の切削と、中継ロッド28の継ぎ足しと、を繰り返し、ガイド部22の先端がパイプ材12の閉塞端12aに当接した段階で切削工程が完了する。
パイプ材12の切削が完了すると、続いて、切削によって形成された除去孔30をセメントベントナイト等のグラウト(充填材)で充填する充填工程が行われる。
充填工程では、切削工程において、加圧水の供給が行われていた注入孔25,28aを利用し、グラウトの供給が行われる。
具体的には、切削ロッドアッシー20が地中孔10内から徐々に抜き出されるのに伴って、立坑2内に設置された図示しないグラウト供給ポンプから吐出されたグラウトが、中継ロッド28の注入孔28a及び切削ロッド21の注入孔25を通り、ガイド部22の外周面において開口する第1注入孔25aの開口端から除去孔30内へと注入される。なお、注入されるグラウトとしては、地盤1と同程度の強度を有するグラウトが用いられる。
これにより地中孔10内は、もともと充填されていた充填材16に加えて新たに充填されたグラウトによって満たされることになる。
このように上記各工程を経て、地中孔10内に配置されたパイプ材12は除去される。これにより、地盤1内に残されたパイプ材12が、別のトンネルや地下空洞を構築する際に行われる掘削の妨げとなってしまうことが避けられる。
以上の実施形態によれば、以下に示す効果を奏する。
本実施形態に係る管状部材除去方法によれば、パイプ材12に挿入されパイプ材12により軸方向に案内されるガイド部22と、ガイド部22に連続して形成される切削部23と、を有する切削ロッド21が先端に取り付けられた切削ロッドアッシー20を、回転させながらパイプ材12に押し付けることによって、パイプ材12は切削除去される。
このようにパイプ材12によって案内されるガイド部22を切削ロッド21に設けておくことで、特段の進行方向制御や切削ロッドアッシー20の先端位置計測を行うことを要せずに、曲がりくねって配置されたパイプ材12に沿って切削ロッドアッシー20を進行させて、パイプ材12を順次切削除去することが可能である。これにより地盤1に埋設されたパイプ材12を効率的に除去することができる。
また、本実施形態に係る管状部材除去方法によれば、切削ロッドアッシー20に設けられた注入孔25,28aを通じて、切削工程では加圧水が切削部23に供給され、充填工程ではグラウトが除去孔30に充填される。このように、切削ロッドアッシー20に設けられた注入孔25,28aを送水とグラウト注入とに流用することによって、地盤1に埋設されたパイプ材12を効率的に除去するとともに、除去によって生じた除去孔30を効率的に埋め戻すことができる。
また、本実施形態に係る管状部材除去方法によれば、切削ロッドアッシー20によってパイプ材12を切削する前に、パイプ材12に挿入された地中変位計14が回収される。このようにパイプ材12に挿入された部材をパイプ材12とともに切削除去してしまうことなく、切削工程の前に回収しておくことによって、当該部材を再利用することができる。
また、本実施形態に係る管状部材除去方法によれば、パイプ材12は、生分解性を有する材料によって形成される。このため、パイプ材12を切削することで生じた切り屑が地盤1内に残留したとしても水と二酸化炭素に分解されることになり、結果として、環境への影響を低減させることができる。
なお、次のような変形例も本発明の範囲内である。
上記実施形態では、パイプ材12は、地盤1の状態を検出可能な線状の地中変位計14が挿入される線状体挿入管として用いられている。除去対象とされるパイプ材12は、これに限定されず、埋設された管状部材であればどのようなものであってもよく、例えば、通信用ケーブル類の保護パイプや上下水道用のパイプ材であってもよい。
また、上記実施形態では、ガイド部22は、パイプ材12の内周面12bによって案内されている。これに代えて、パイプ材12の外側に充填材16が充填されていない場合は、パイプ材12の外周面12cによってガイド部が案内されていてもよい。この場合、ガイド部は、切削部23の径方向外側に、パイプ材12の外径D3よりも大きい内径を有する環状部材または円弧状部材として形成される。
また、上記実施形態では、地中孔10内への加圧水の供給とグラウトの供給とが同じ注入孔25,28aを通じて行われている。これに代えて、加圧水の供給とグラウトの供給とは、切削ロッドアッシー20に別々に設けられた注入孔を通じて行われてもよい。なお、上記実施形態のように、注入孔25,28aを流用した場合の方が、切削ロッドアッシー20の構成が簡素化されることで施工コストを低減させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
1・・・地盤
10・・・地中孔
12・・・パイプ材(管状部材)
14・・・地中変位計(線状体)
16・・・充填材
20・・・切削ロッドアッシー(ロッド部材)
21・・・切削ロッド
22・・・ガイド部
23・・・切削部
25・・・注入孔
25a・・・第1注入孔(注入孔)
25b・・・第2注入孔(注入孔)
27・・・逆止弁
28・・・中継ロッド
28a・・・注入孔
30・・・除去孔

Claims (4)

  1. 地盤に形成された地中孔内に埋設された管状部材を除去する管状部材除去方法であって、
    前記管状部材の内周面または外周面により前記管状部材の軸方向に沿って案内されるガイド部と、前記ガイド部に連続して形成され前記管状部材の軸方向端面を切削可能な切削部と、を有する切削ロッドが先端に取り付けられたロッド部材を、回転させながら前記管状部材に押し付けることにより前記管状部材を切削する切削工程を含む、
    管状部材除去方法。
  2. 前記切削工程では、前記ロッド部材に設けられた注入孔を通じて前記切削部に水が送水される、
    請求項1に記載の管状部材除去方法。
  3. 前記ロッド部材を前記地中孔から抜き出す際、前記ロッド部材に設けられた注入孔を通じて前記地中孔内に充填材を充填する充填工程をさらに含む、
    請求項1または2に記載の管状部材除去方法。
  4. 前記管状部材は、地盤の状態を検出可能な線状体が挿入される線状体挿入管として用いられ、
    前記切削工程の前に、前記管状部材内に挿入された前記線状体を引き抜いて回収する回収工程をさらに含む、
    請求項1から3の何れか1つに記載の管状部材除去方法。

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