JP2023059680A - 咬合用口内器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】唾液腺刺激効果を十分かつ安定的に得る。【解決手段】使用者Mの上下前歯により咬合される、平板状又は矩形ブロック状の被咬合部4と、使用者Mの口外において被咬合部4から直線状に突出するように配置され、使用者Mの手により把持される把持部6と、被咬合部4に設けられ、前記前歯による咬合動作を検出する検出部14と、検出部14の検出結果に対応する検出信号を無線通信を介して送信する送信部15とを有することを特徴とする咬合用口内器具1。【選択図】図2

Description

本発明は、咬合用口内器具に関する。
従来、唾液腺マッサージ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この従来技術の唾液腺マッサージ装置では、使用者の顎の下面を支持し、使用者の顔の耳下線を通る位置両側から挟持し、耳下線及び顎下線に対して物理的な刺激を与える手段を備えることが記載されている。
特許第3694758号公報
上記従来技術の唾液腺マッサージ装置では、唾液腺の周囲をマッサージすることにより唾液の分泌を促すものであるが、口内を直接刺激するものではなく、皮膚上から間接的に刺激するものであるため、唾液腺刺激効果が不十分かつ不安定なものであった。
本発明の目的は、唾液腺刺激効果を十分かつ安定的に得ることができる咬合用口内器具を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明は、使用者の上下前歯により咬合される、平板状又は矩形ブロック状の被咬合部と、前記使用者の口外において前記被咬合部から直線状に突出するように配置され、当該使用者の手により把持される把持部と、前記被咬合部に設けられ、前記前歯による咬合動作を検出する検出部と、前記検出部の検出結果に対応する検出信号を無線通信を介して送信する送信部とを有する咬合用口内器具であることを特徴としている。
本発明によれば、唾液腺刺激効果を十分かつ安定的に得ることができる。
本実施形態の咬合用口内器具を使用者Mが使用した状態を示す斜視図及び口内断面図である。 本実施形態の咬合用口内器具の斜視図及び断面図である。 本実施形態の検出信号により記録されたデータベース内容を表すテーブルである。 咬合回数と禁煙成功率との相関図である。 咬合回数と減量体重との相関図である。 内視鏡の斜視図及び内視鏡チューブの係止具により咬合用口内器具の被係止部を係止している状態を示す斜視図である。 変形例に係る咬合用口内器具の斜視図及び断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。
図1に咬合用口内器具1を使用者Mが使用した状態を示す。図1(a)は咬合用口内器具1を使用者Mが使用している状態の斜視図であり図1(b)はその時の使用者Mの口内の断面図である。図1に示す方角は使用者Mから見た前後方向及び左右方向、上下方向である。前後方向、左右方向、上下方向はそれぞれ互いに直交する。同様の方角が図2、図7にも適宜適用される。
図1(a)では、使用者Mは、使用者の手5により咬合用口内器具1の把持部6を把持し、使用者Mの上前歯2及び下前歯3により咬合用口内器具1の被咬合部4を咬合している。咬合用口内器具1は、平板状又は矩形ブロック状の被咬合部4と、使用者Mの口外において被咬合部4から直線状に突出するように配置される把持部6とを備える。
図1(b)は上記使用時において、使用者Mの口内を右側面から見た際の断面図である。使用者Mの口内は上口唇7及び下口唇8の内側(この図の後方向側)の領域であり、歯肉9,歯肉9から生えている上前歯2及び下前歯3、その奥に続く口腔10を含む。使用者Mは上前歯2及び下前歯3により咬合用口内器具1の被咬合部4を咬合し、上下前歯に力を入れた噛み締め状態と、その力を緩めて単に上下前歯の間に挟んだ状態を交互に繰り返す咬合動作を所望の回数繰り返し行う。なお使用者Mの口外は上口唇7及び下口唇8の外側(この図の前方向側)の領域である。
被咬合部4は把持部6の突出方向と直交する直交方向に沿って延びる凹溝11を備える。使用者Mは被咬合部4を咬合するとき、上前歯2と下前歯3の突き当て位置の目印として凹溝11を咬合する。
図2(a)は咬合用口内器具1の斜視図である。図2(b)は図2(a)のX-X線における断面図である。
咬合用口内器具1は、平板状又は矩形ブロック状の被咬合部4と、使用者Mの口外において被咬合部4から直線状に突出するように配置される把持部6とを備える。
被咬合部4は、金属により構成され、使用者Mの口内において唾液との接触により電流を誘起する電流誘起部12を備える。電流誘起部12は例えば銅または銀により構成される。この図では上方向に備えられた電流誘起部12′が銅で構成され下方向に備えられた電流誘起部12″を銀で構成されている。
咬合用口内器具1は被係止部13をさらに有する。この図では2つの被係止部13が被咬合部4に備えられている。被係止部13の数や設置個所、素材は特に限定されない。
被咬合部4は、使用者Mが咬合するときの上下前歯の突き当て位置の目印となる、把持部6の突出方向と直交する直交方向に沿って延びる凹溝11を備える。凹溝11の形状は特に限定されるものではない。
被咬合部4は木材素材により構成されている。前記木材素材としては、ヒノキ、スギ、その他、香りや硬度などにより適宜選択することができる。
被咬合部4の前記木材素材にはさらに香料を添加することができる。前記香料としてはヒノキなどの木の香りやミントなどの各種のハーブ、果物等のフレーバーのものなど用途に応じて選択することができる。
把持部6の素材は特に限定されるものではないが、例えば金属、合金、プラスチック等で構成されていてもよい。
図2(b)に示すように、咬合用口内器具1は、被咬合部4に設けられ、上下前歯による咬合動作を検出する検出部14と、検出部14の検出結果に対応する検出信号を無線通信を介して送信する送信部15とを有する。
検出部14としては例えば圧力により咬合を検知する公知の圧電素子22、圧力センサ、回数カウンタ等が挙げられる。前記検出信号の一例としては例えば電流値や電圧値を示す波形、またはオンオフ信号、または咬合の回数の数値そのもの等が挙げられる。
検出部14は、被咬合部4に内蔵された圧電素子22であり、送信部15は、圧電素子22と導通して把持部6内に設けられ、圧電素子22による検出信号を送信する。圧電素子22と送信部15は導線16により導通されている。圧電素子22は例えばピエゾ素子である。
送信部15から送信された前記検出信号は外部の記録装置17により受信して記録することができる。記録装置17は例えばパソコン、スマートフォン、その他各種デバイスが挙げられる。記録装置17は例えば送信部15との通信を行う通信部18,検出信号を受信する受信部19,検出信号を演算する演算部20,演算結果を液晶画面等に表示する表示部21等を備える。
この図では、被咬合部4の内側がくり抜かれて空間が配置され、そこに検出部14が配置されることで、被咬合部4に検出部14が内蔵されるようになっている。また被咬合部4の内側に把持部6を差し込んで固定するようになっている。しかし咬合用口内器具1の被咬合部4と把持部6との構造は必ずしもこれに限定されるものではない。
検出部14は、さらに、必要に応じて、使用者Mの口内の匂いその他の各種データを検出するセンサを追加で備えてもよく、用途に応じて使用者Mの健康状態等を咬合回数と組み合わせて使用者Mにフィードバックする機能を備えていてもよい。
図3は送信部15から送信された検出信号を外部の記録装置17で受信し、記録装置17内にデータベースとして記録されたときのデータベース内容の一例を表すテーブル23である。このテーブル23では、咬合用口内器具1を使用した年月日、咬合動作の開始時間、咬合動作の終了時間、咬合回数が前記検出信号の受信結果及び演算結果に基づき記録されている。記録装置17は必要に応じてこれらのデータを表示部21に表示する。
図4は本実施形態の咬合用口内器具1を使用した場合の咬合回数と禁煙成功率との相関図である。図4の横軸は本実施形態の咬合用口内器具1による被験者の一日当たりの咬合回数であり、縦軸は一か月間の禁煙に成功した被験者の人数の割合を示す。図4に示されるように、咬合用口内器具1による咬合回数が多いほど被験者の禁煙成功率が増加する傾向が確認された。
図5は本実施形態の咬合用口内器具1を使用した場合の咬合回数と減量体重との相関図である。図4では、20人の被験者を4つのグループに分け、3か月間、本実施形態の咬合用口内器具1を一日当たりに0~30回、31~60回、61~90回、91~120回の範囲で咬合させた場合の、被験者の減量体重の平均値の相関を示す。図4に示されるように、咬合用口内器具1による咬合回数が多いほど被験者の体重が減少する傾向が確認された。
図6(a)に一般的な内視鏡24の斜視図を示す。内視鏡は胃腸等の検査に用いられ、検査者が操作する操作部25,電源等に接続される接続部26の他に、鉗子口27から、内視鏡チューブ28を介して処置具29を人体に挿通することができる。処置具29としては組織等を挟み取る鉗子31、ブラシ、注射針など様々のものを人体に挿通し医療措置を行うことが可能となっている。この図では、内視鏡チューブ28の先端部30の拡大図に示されるように、先端部30には、レンズやライトなどの他、処置具29の先端部分である鉗子31が配置されている。
図6(b)では、図6(a)に示した鉗子31により咬合用口内器具1の被係止部13を挟み取り、係止している斜視図である。咬合用口内器具1は内視鏡チューブ28から出現する係止具32(この図では係止具32は鉗子31である)により係止される、被係止部13をさらに有する。被係止部13の形状は特に限定されるものではないが、係止具32で挟んだりひっかけたりすることができるようなリング状やフック状等の形状となっている。
咬合用口内器具1は使用者Mの咬合を誘導することにより使用者Mの唾液腺を刺激する、唾液腺刺激デバイスとしての機能を備える。
咬合用口内器具1は使用者Mの咬合を誘導することにより使用者Mに対し喫煙に代わる満足感を与える、禁煙補助デバイスとしての機能を備える。
咬合用口内器具1は使用者Mの咬合を誘導することにより使用者Mの歯肉9に適宜の押圧を加えて歯列を矯正する、歯列矯正デバイスとしての機能を備える。
咬合用口内器具1は使用者Mの咬合を誘導することにより使用者Mの脳に対し刺激を与える、認知症予防改善デバイスとしての機能を備える。
咬合用口内器具1は使用者Mの咬合を誘導することにより使用者Mの咬合力を強化して誤嚥を抑制する、誤嚥抑制デバイスとしての機能を備える。
咬合用口内器具1は使用者Mの咬合を誘導することにより使用者Mに対し喫食に代わる満足感を与える、ダイエット用デバイスとしての機能を備える。
<実施形態の効果>
本実施形態の咬合用口内器具1の使用時には、使用者Mが把持部6を手で持ちつつ、被咬合部4の一部を口の中に入れ、上前歯2と下前歯3との間で被咬合部4を咬む。そして、その咬んだ状態で、上下前歯に力を入れた噛み締め状態と、その力を緩めて単に上下前歯の間に挟んだ状態を交互に繰り返す。このような2つの状態を交互に繰り返すことにより、使用者Mの唾液腺を刺激して唾液の分泌を促進することができる。特に、例えば朝、昼、晩にそれぞれ1つの咬合用口内器具1を使い捨てで用いる等、定期的に咬合運動を実行すると効果が顕著である。
また上記2つの状態によりいわゆる「口が寂しい」状態を解消できることから、禁煙したいが意志が弱く続かなかった使用者Mの禁煙補助を図ることができ、また過食を抑えてダイエット効果を得ることもできる。
また上記2つの状態を繰り返すことで、使用者Mの咬合力を強化して誤嚥防止を図ることができ、また使用者Mの歯肉9に適宜の押圧を加えることができるので歯列矯正を図ることもでき、さらに使用者Mの脳に対し刺激を与えて認知症の予防や改善を図ることもできる。
そしてさらに、本実施形態においては、使用時における上記の咬合動作が検出部14によって検出され、その検出信号が送信部15を介した無線通信によって外部へ送信される。これにより、その検出信号を外部の記録装置17で受信して記録することで、使用者Mの咬合状況を定量的かつ定性的に取得することができる。この結果、例えばいわゆる歩数計のように、日々の使用者Mの咬合状況(咬んだ回数や時間や圧力)を蓄積して集計・分析することが可能となる。また、その集計・分析結果に基づき、上述のような効果を得るためにどのような咬合を行えばよいかを蓄積してデータベース化したり、そのデータべースに基づき、新たな使用者M′に対する咬合状況の目標値設定や達成率の算出等を行うことも可能となる。
また、本実施形態では特に、検出部14として公知技術である圧電素子22を用いることにより、小型かつ安価に高精度な咬合状況の検出を行うことができる。
また、本実施形態では特に、使用者Mによる使用時に、電流誘起部12が口内の唾液成分との相互作用で弱い電流を誘起する。これにより、ハイドロキシアパタイトを生成し、歯の表面へのカルシウムの沈着を促進して歯の美白化を併せて図ることができる。また金属として銀や銅を設けることで、口内の殺菌効果を得ることも可能である。
また、本実施形態では特に、使用者Mが誤って咬合用口内器具1を誤嚥してしまったときに、内視鏡24を利用して係止具32により被係止部13を係止することで、胃から咬合用口内器具1を取り出すことができる。
また、本実施形態では特に、被咬合部4が凹溝11を備えており、咬合時に使用者Mへ咬合位置のガイドを行うことができるので、使用者Mは容易かつ円滑に咬合を行うことができる。
また、本実施形態では特に、被咬合部4が木材素材で構成されているため、安価かつ容易に被咬合部4を製造することができる。また人工物ではなく木材素材とすることで、使用者にとっての心理的な安心感の向上、抵抗感の低減にもつながる。木材チップを加圧しプレス成形して構成する場合には、加圧時の圧力の大小を制御することで完成後の硬度を調整することもできる。
また、本実施形態では特に、前記木材素材を適宜の薬液やエキスに漬け込んだり雰囲気に晒したりすることで、例えばミントやハーブやヒノキやスギの香り、あるいは、ガムのような甘い匂い等を付加し、これによって使用者Mが咬合動作しているときの心地よさ、楽しさ、自律神経安定化によるリラクゼーション、アロマテラピー等を図ることができる。また使用者Mの好みに応じて香りを適宜に変えることも可能である。
また、本実施形態では特に、このように香料を添加した木材素材で構成される被咬合部4のみを使い捨てとし、検出部14や送信部15等を含めた把持部6は繰り返し使用する等の構成とすることも可能である。
唾液は身体の健康を保つうえで非常に重要であるにもかかわらず加齢による唾液分泌の減少を阻止する有用な手段は限られていた。例えば従来の唾液腺を刺激する手法は、顔面の唾液腺周囲をマッサージする方法が主であった。このやり方は間接的な手法であるため効果が不十分でありかつ不安定であった。本実施形態では特に、咬合用口内器具1を唾液腺刺激デバイスとして使用し、使用者Mの咬合を誘導することで唾液腺を刺激し、これによって加齢によって委縮する唾液腺の委縮を予防でき、かつ唾液の分泌量を増大させることができる。またこれにより、雑菌の繁殖を抑制するとともに善玉菌を増殖させ、虫歯の予防効果等を得ることもできる。
喫煙は、脳のニコチンに対する依存症であるとの考えに基づき、従来、ニコチンガム、ニコチンパッチ、チャンピックスなどのニコチン依存症治療薬があった。しかしながら、それらニコチン依存症治療薬の効果は限定的であり、禁煙の成功率は必ずしも高いものとは言えなかった。また、ニコチン依存症治療薬の副作用として、抑うつ気分、不安、焦燥、興奮、自殺念慮やそれ以外にも様々な副作用が現れることがあった。さらに、喫煙はニコチンに対する依存という面がある一方で、生活習慣として、食事や間食の習慣、食べ物の嗜好とも強く結びついており、禁煙によって食べる量が増え、体重が増加するという重大なデメリットを生じることが多かった。
実は、喫煙者の禁煙の意志が続かない理由は、唇や前歯にタバコが触れていなければ何か物足りないといういわゆる「口が寂しい」という状態の影響が大きい。そこで、本実施形態では特に、咬合用口内器具1を禁煙補助デバイスとして使用することでこの「口が寂しい」状態を解消でき、結果として喫煙に代わる満足感を使用者に与えることができるので、効果的に使用者Mの禁煙補助を図ることができる。このとき、ガムを噛むときのように時間がたつと味がなくなることや硬度がなくなっていくことで噛む意欲がなくなるということがなく、持続的に咬合を行わせることができる。また、咬合用口内器具1は糖分等を含まないのでこれを使用しても体重が増加するデメリットも生じない。
また、本実施形態では特に、咬合用口内器具1を歯列矯正デバイスとして使用する際には、咬合用口内器具1を上下の前歯で咬むことで使用者Mの歯肉9に適宜の押圧を加えることができるので、使用者Mの咬合動作に応じた歯列の矯正を図ることができる。また子供の歯固めのために活用することもできるし、歯並びは大人になっても変わることから大人の歯並びの是正に活用することもできる。また歯周病の予防にもなる。
また、本実施形態では特に、咬合用口内器具1を認知症予防改善デバイスとして使用することができる。咬合用口内器具1を上下の前歯でひと咬みひと咬みするごとに、使用者Mの脳に刺激が伝わるので、高齢者の認知症の予防若しくは改善を図ることができる。
また、本実施形態では特に、咬合用口内器具1を誤嚥抑制デバイスとして使用することができる。咬合用口内器具1を日常的に使用することで、加齢とともに衰える傾向となる咬合力を強化することができるので、高齢者による誤嚥を抑制することができる。
また、本実施形態では特に、咬合用口内器具1をダイエット用デバイスとして使用することができる。咬合用口内器具1を使用することで、前述の「口が寂しい」状態を解消することができ、また前述の唾液分泌促進効果を得ることもできる。これらの効果と、甘くもない辛くもないものを咬み続けることにより、結果として喫食に代わる満足感を使用者に与えることができるので、ダイエット効果を得ることができる。中でも特に、咬合用口内器具1の被咬合部4が香料を添加した木材素材で構成する場合には、カロリー、糖分、塩分等を全く摂取することなく、満足感のみが得られるのでダイエット効果が高い。
<変形例>
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例について説明する。
(1)把持部6にオン・オフスイッチを備えるもの
図7(a)に変形例の咬合用口内器具1′の斜視図を、図7(b)に図7(a)のX′-X′線における断面図を示す。図7(a)の斜視図及び図7(b)の断面図に示されるように、咬合用口内器具1の把持部6はさらにオン・オフスイッチ33を備える。オン・オフスイッチ33は手動操作により咬合用口内器具1の検出部14及び送信部15の電源のON状態とOFF状態を切り替えることができ、使用者Mは、咬合用口内器具1を口の中に入れて使用する直前Iにオン・オフスイッチ33をONにしてセンサ検出を開始する。それまではセンサ検出はOFFになっている。
この変形例によれば、無駄な送信と、圧電素子22への電源からの無駄な電力消費を防止できる。
(2)把持部6にリセットスイッチを備えるもの
図7(a)の斜視図及び図7(b)の断面図に示されるように、咬合用口内器具1の把持部6はさらにリセットスイッチ34を備える。リセットスイッチ34は手動操作により、使用者Mの所望のタイミングで咬合回数のカウントを0にすることができる。
この変形例によれば、使用者Mが咬合用口内器具1を使用する際に所望のデータを得ることができる。
また、上記変形例においても、実施形態と同様の効果を有する、なお、上記変形例において、オン・オフスイッチ33又はリセットスイッチ34は、把持部6のどこに設置されていてもよい。図7では把持部6の上方向の表面に設置されているが、側面や底面に設置されていてもよい。またスイッチの形状や構造、個数なども限定されない。
なお、以上の説明において、「垂直」「平行」「平面」等の記載がある場合には、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「垂直」「平行」「平面」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に垂直」「実質的に平行」「実質的に平面」という意味である。
なお、以上の説明において、外観上の寸法や大きさが「同一」「等しい」「異なる」等の記載がある場合は、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「同一」「等しい」「異なる」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に同一」「実質的に等しい」「実質的に異なる」という意味である。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1、1′ 咬合用口内器具
2 上前歯
3 下前歯
4 被咬合部
5 使用者の手
6 把持部
7 上口唇
8 下口唇
9 歯肉
10 口腔
11 凹溝
12、12′、12″ 電流誘起部
13 被係止部
14 検出部
15 送信部
16 導線
17 記録装置
18 通信部
19 受信部
20 演算部
21 表示部
22 圧電素子
23 テーブル
24 内視鏡
25 操作部
26 接続部
27 鉗子口
28 内視鏡チューブ
29 処置具
30 先端部
31 鉗子
32 係止具
33 オン・オフスイッチ
34 リセットスイッチ

Claims (13)

  1. 使用者の上下前歯により咬合される、平板状又は矩形ブロック状の被咬合部と、
    前記使用者の口外において前記被咬合部から直線状に突出するように配置され、当該使用者の手により把持される把持部と、
    前記被咬合部に設けられ、前記前歯による咬合動作を検出する検出部と、
    前記検出部の検出結果に対応する検出信号を無線通信を介して送信する送信部と、
    を有することを特徴とする咬合用口内器具。
  2. 請求項1記載の咬合用口内器具において、
    前記検出部は、
    前記被咬合部に内蔵された圧電素子であり、
    前記送信部は、
    前記圧電素子と導通して前記把持部内に設けられ、当該圧電素子による前記検出信号を送信する
    ことを特徴とする咬合用口内器具。
  3. 請求項1又は請求項2記載の咬合用口内器具において、
    前記被咬合部は、
    金属により構成され、前記使用者の口内において唾液との接触により電流を誘起する電流誘起部を備える
    ことを特徴とする咬合用口内器具。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の咬合用口内器具において、
    内視鏡チューブから出現する係止具により係止される、被係止部をさらに有する
    ことを特徴とする咬合用口内器具。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の咬合用構内器具において、
    前記被咬合部は、
    前記使用者が咬合するときの上下前歯の突き当て位置の目印となる、前記把持部の突出方向と直交する直交方向に沿って延びる凹溝を備える
    ことを特徴とする咬合用口内器具。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の咬合用口内器具において、
    前記被咬合部は、
    木材素材により構成されている
    ことを特徴とする咬合用口内器具。
  7. 請求項6記載の咬合用口内器具において、
    前記被咬合部は、
    前記木材素材に香料が添加されて構成されている
    ことを特徴とする咬合用口内器具。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか1項記載の咬合用口内器具において、
    前記使用者の咬合を誘導することにより当該使用者の唾液腺を刺激する、唾液腺刺激デバイスとしての機能を備えることを特徴とする咬合用口内器具。
  9. 請求項1乃至請求項7のいずれか1項記載の咬合用口内器具において、
    前記使用者の咬合を誘導することにより当該使用者に対し喫煙に代わる満足感を与える、禁煙補助デバイスとしての機能を備えることを特徴とする咬合用口内器具。
  10. 請求項1乃至請求項7のいずれか1項記載の咬合用口内器具において、
    前記使用者の咬合を誘導することにより当該使用者の歯肉に適宜の押圧を加えて歯列を矯正する、歯列矯正デバイスとしての機能を備えることを特徴とする咬合用口内器具。
  11. 請求項1乃至請求項7のいずれか1項記載の咬合用口内器具において、
    前記使用者の咬合を誘導することにより当該使用者の脳に対し刺激を与える、認知症予防改善デバイスとしての機能を備えることを特徴とする咬合用口内器具。
  12. 請求項1乃至請求項7のいずれか1項記載の咬合用口内器具において、
    前記使用者の咬合を誘導することにより当該使用者の咬合力を強化して誤嚥を抑制する、誤嚥抑制デバイスとしての機能を備えることを特徴とする咬合用口内器具。
  13. 請求項1乃至請求項7のいずれか1項記載の咬合用口内器具において、
    前記使用者の咬合を誘導することにより当該使用者に対し喫食に代わる満足感を与える、ダイエット用デバイスとしての機能を備えることを特徴とする咬合用口内器具。
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