JP2023059033A - 決済支援システム - Google Patents

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Abstract

Figure 2023059033000001
【課題】決済支援システムにおいて、オフライン環境下でプログラマブルマネーを利用可能にする決済支援システムを提供する。
【解決手段】決済支援システムは、プログラマブルマネーを利用したデジタル通貨の取引において、ユーザ端末装置200とPOS端末装置300がオフラインの場合、プログラマブルマネーの利用要求を履歴として記録し、オフライン決済機能でユーザ端末装置200からPOS端末装置300への立替払を行い、POS端末装置200がオンライン復帰後に決済サーバ装置400に要求履歴を送信し、決済サーバ装置400は要求履歴を入力としてプログラマブルマネーを実行し、台帳の資金を移動し、オフライン決済の立替分を清算する情報を生成し、ユーザ端末装置がオフライン決済で立て替えていた分を清算する。
【選択図】図1

Description

本発明は、決済支援システムに関する。
近年、中央銀行や民間金融機関がデジタル通貨の実証や事業化を進めている。デジタル通貨とは、コンピュータシステムでデジタル化された通貨であり、インターネット上で管理・保存・交換されるものである。デジタル通貨には、中央銀行の債務として発行された法定通貨である中央銀行デジタル通貨、民間企業が発行する電子マネー、ブロックチェーンのアルゴリズムを活用した暗号資産などが含まれる。
デジタル通貨システムの運用形態として、様々なモデルが提唱されている。例えば、デジタル通貨の発行体がシステムを中央集権的に管理するモデル、発行体と関連企業から構成されたコンソーシアムがシステムを分散管理するモデル、が知られている。
消費者や企業などのエンドユーザは、モバイルデバイスやPOS端末に搭載されたアプリケーションを利用してデジタル通貨システムにアクセスし、デジタル通貨の残高参照や移転を行う。デジタル通貨の導入意義は、全ての人々が安心して決済システムを利用できるユニバーサルアクセスの追求、および、イノベーションの促進である。
ユニバーサルアクセスの1つの要件は、インターネットに接続できない状況でもデジタル通貨を利用できることである。すなわち、オフライン決済機能が求められる。
取引当事者である消費者や店舗がネットワークに接続できない場合にデジタル通貨をオフラインで決済できる技術として、例えばMethod and system for performing offline payment by using digital currency chip card(特許文献1参照)が知られている。 このシステムでは、ユーザ端末がネットワークに接続している間にオフラインウォレットにデジタル通貨をチャージしておき、決済する時にオフラインの場合は、店舗側は上限金額の範囲内で消費者の決済要求を受け付けおき、店舗端末がオンラインに復帰したら、決済要求をデジタル通貨システムに送って、取引内容を検証して資金を移動する仕組みを提供する。
一方で、デジタル通貨によるイノベーションを促進する手段として、プログラマブルマネーが期待されている。プログラマブルマネーとは、事前に定義された条件やロジックに従って取引を自動執行するものであり、例えばProgrammable Money: Next-Generation Conditional Payments using Blockchain-Keynote paper(非特許文献1参照)が知られている。
プログラマブルマネーは自動決済や使途限定に利用されるものであり、生活必需品の購入のみに使える、有効期限内のみに使える、景気活性化の資金を政府から国民に一斉に支給する、といったユースケースが知られている。
プログラマブルマネーの開発をデジタル通貨サービス運用者以外の3rd Party(金融機関やFintechなど)に開放することでイノベーションを促進し、多様な金融サービスを利用者に提供することができる。3rd Partyが開発したプログラマブルマネーは、デジタル通貨サービスの運用者がシステムに登録することで、エンドユーザが利用できるようになる。
消費者はモバイルデバイスに搭載されたアプリケーションを利用して、多数のプログラマブルマネーの中から、利用資格や興味があるものを選択し、利用登録する。店舗での支払に利用する場合、利用登録済のリストから利用したいプログラマブルマネーを指定して支払を要求する。要求をインプットにして、プログラマブルマネーが実行され、事前に定義された条件に従って支払が行われる。
CN107230079B
Weber, Ingo, and Mark Staples. "Programmable Money: Next-Generation Conditional Payments using Blockchain-Keynote paper." Int. Conf. on Cloud Computing and Services Science (CLOSER)(Apr 2021).
しかしながら、上記従来技術では、オフライン環境下でのデジタル通貨の移転のみを対象としているので、プログラマブルマネーをオフラインで実行できないという問題があった。
プログラマブルマネーは決済サービス事業者が運用するサーバ上で動作する。問題への対策として、プログラマブルマネーをサーバ上ではなく、モバイルデバイスやPOS端末などのローカル環境で実行できるように、プログラマブルマネーを事前配布することが考えられる。
ところが、プログラマブルマネーは3rd Partyにより開発されるので、種類が膨大で、新しいものが次々に追加される。そのため、モバイルデバイスやPOS端末に全てのプログラマブルマネーを事前に配布し、アップデートし続けることは困難である。
したがって、ユーザデバイスやPOS端末がオフラインの場合、オンライン上にあるプログラマブルマネーを呼び出すことができない。その結果、オフライン環境下ではプログラマブルマネーを実行できず、消費者はプログラブルマネーで得られる経済的メリットを断念せざるを得なかった。
本発明の目的は、決済支援システムにおいて、オフライン環境下でプログラマブルマネーを利用可能にすることにある。
本発明の一態様の決済支援システムは、第1の端末装置と第2の端末装置と決済サーバ装置とを有する決済支援システムであって、前記第1の端末装置と前記第2の端末装置は、オフライン状況下において、事前に定義された条件又はロジックに従って取引を自動執行するプログラマブルマネーの実行要求を要求履歴として記録し、オフライン決済で立替取引を行い、前記第2の端末装置は、オンライン復帰後に前記決済サーバ装置に前記要求履歴を送信し、前記決済サーバ装置は、前記要求履歴を入力として前記プログラマブルマネーを実行して台帳で資金の移動を行い、前記オフライン決済で立替取引を行った立替分を清算する清算情報を生成し、前記第1の端末装置は、前記清算情報に基づいて、前記オフライン決済で立て替えていた前記立替分を清算することを特徴とする。
本発明の一態様によれば、決済支援システムにおいて、オフライン環境下でプログラマブルマネーを利用可能にすることができる。
本発明の実施例1を示し、決済支援システムの装置構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施例1を示し、ユーザ端末装置の一例を示すブロック図である。 本発明の実施例1を示し、POS端末装置の一例を示すブロック図である。 本発明の実施例1を示し、決済サーバ装置の一例を示すブロック図である。 本発明の実施例1を示し、台帳テーブルの一例を示す図である。 本発明の実施例1を示し、オフラインウォレットの一例を示す図である。 本発明の実施例1を示し、お気に入りテーブルの一例を示す図である。 本発明の実施例1を示し、要求履歴テーブルの一例を示す図である。 本発明の実施例1を示し、立替清算テーブルの一例を示す図である。 本発明の実施例1を示し、ユーザ端末装置で実行される決済要求プログラムの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施例1を示し、POS端末装置で実行される決済応答プログラムの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施例1を示し、POS端末装置で実行される要求履歴管理プログラムの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施例1を示し、決済サーバ装置で実行されるオフライン履歴検証プログラムの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施例1を示し、ユーザ端末装置で実行される清算プログラムの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施例2を示し、ユーザ端末装置の一例を示すブロック図である。 本発明の実施例2を示し、POS端末装置の一例を示すブロック図である。
以下、図面を用いて、本発明の実施例について説明する。
図1は、本発明の実施例1を示し、決済支援システムの装置構成の一例を示すブロック図である。
本実施例1の決済支援システムは、プログラマブルマネーを利用したデジタル通貨の取引において、ユーザ端末装置とPOS端末装置がオフラインの場合、プログラマブルマネーの利用要求を履歴として記録し、オフライン決済機能でユーザ端末装置からPOS端末装置への立替払を行い、POS端末装置がオンライン復帰後に決済サーバ装置に要求履歴を送信し、決済サーバ装置は要求履歴を入力としてプログラマブルマネーを実行し、台帳の資金を移動し、オフライン決済の立替分を清算する情報を生成し、ユーザ端末装置がオフライン決済で立て替えていた分を清算する。
決済支援システムは、一般消費者などのエンドユーザが所有する複数のユーザ端末装置200と、小売店や飲食店などの事業者が所有する複数のPOS端末装置300と、デジタル通貨の台帳管理や取引処理を行う決済サーバ装置400と、を含む。
ここで、プログラマブルマネーは、デジタル通貨のうち、事前に定義された条件やロジックに従って取引を自動執行するもの又は自動決済や使途制限などに適用される。想定されるユースケースは、フードスタンプ(生活必需品の購入のみに使える)、タイムリミットマネー(有効期限内のみ使える)、年齢制限マネー(年齢ごとの利用制限や特典を付与。例えば、退職金引出の年齢制限、シルバー割引)、政府給付金の支給(景気活性化の資金を国民や企業に支給、募集条件に合致するか自動チェック)、税金の自動徴収(消費税をPOS端末から税務署に直接送金)などである。
図2は、ユーザ端末装置200の一例を示すブロック図である。ユーザ端末装置200は、メモリ201と、演算装置202と、入力装置203と、出力装置204と、通信装置205と、ストレージ装置206を含む計算機である。
ストレージ装置206には、ユーザが利用するプログラマブルマネーを管理するお気に入りテーブル700と、ユーザの決済要求履歴を記録する要求履歴テーブル800と、オフライン決済用の残高を記録するオフラインウォレット600と、オフライン決済を実行するオフライン決済プログラム2100と、プログラブルマネーの決済要求を処理する決済要求プログラム1000と、オフライン決済とプログラブルマネーの差分を清算する清算プログラム1400が格納される。
入力装置203は、例えば、キーボードやマウスあるいはタッチパネルで構成される。出力装置204は、例えば、ディスプレイなどで構成される。通信装置205は、ネットワークに接続されて、他の計算機と通信を行う。
オフライン決済プログラム2100と、決済要求プログラム1000と、清算プログラム1400は、メモリ201にロードされて演算装置202によって実行される。
演算装置202は、各機能部のプログラムに従って処理を実行することによって、所定の機能を提供する機能部として稼働する。例えば、演算装置202は、決済要求プログラム1000に従って処理を実行することで決済要求部として機能する。他のプログラムについても同様である。さらに、演算装置202は、各プログラムが実行する複数の処理のそれぞれの機能を提供する機能部としても稼働する。計算機及び計算機システムは、これらの機能部を含む装置及びシステムである。
図3は、POS端末装置300の一例を示すブロック図である。POS端末装置300は、メモリ301と、演算装置302と、入力装置303と、出力装置304と、通信装置305と、ストレージ装置306を含む計算機である。
ストレージ装置306には、ユーザの決済要求履歴を記録する要求履歴テーブル800と、オフライン決済用の残高を記録するオフラインウォレット600と、オフライン決済を実行するオフライン決済プログラム2100と、プログラブルマネーの決済要求を処理する決済応答プログラム1100と、オフライン時に受け付けた決済要求を管理する要求履歴管理プログラム1200と、オフライン決済とプログラブルマネーの差分を清算する清算プログラム1400が格納される。
入力装置303は、例えば、キーボードやマウスあるいはタッチパネルで構成される。出力装置304は、例えば、ディスプレイなどで構成される。通信装置305は、ネットワークに接続されて、他の計算機と通信を行う。
オフライン決済プログラム2100と、決済応答プログラム1100と、要求履歴管理プログラム1200と、清算プログラム1400は、メモリ301にロードされて演算装置302によって実行される。
演算装置302は、各機能部のプログラムに従って処理を実行することによって、所定の機能を提供する機能部として稼働する。例えば、演算装置302は、決済応答プログラム1100に従って処理を実行することで決済応答部として機能する。他のプログラムについても同様である。さらに、演算装置302は、各プログラムが実行する複数の処理のそれぞれの機能を提供する機能部としても稼働する。計算機及び計算機システムは、これらの機能部を含む装置及びシステムである。
図4は、決済サーバ装置400の一例を示すブロック図である。決済サーバ装置400は、メモリ401と、演算装置402と、入力装置403と、出力装置404と、通信装置405と、ストレージ装置406を含む計算機である。
ストレージ装置406には、デジタル通貨の残高を記録する台帳テーブル500、オフライン決済とプログラマブルマネーの清算のための情報を記録する立替清算テーブル900、オフライン時に受け付けた決済要求をオンライン復帰後に検証するオフライン履歴検証プログラム1300、事前に定義された条件やロジックに従って取引を自動執行するプログラマブルマネー2000が格納される。プログラマブルマネー2000は多数の種類が存在し、それぞれが1つのプログラムとして格納されている。
入力装置403は、例えば、キーボードやマウスあるいはタッチパネルで構成される。出力装置404は、例えば、ディスプレイなどで構成される。通信装置405は、ネットワークに接続されて、他の計算機と通信を行う。オフライン履歴検証プログラム1300と、プログラマブルマネー2000は、メモリ401にロードされて演算装置402によって実行される。
演算装置402は、各機能部のプログラムに従って処理を実行することによって、所定の機能を提供する機能部として稼働する。例えば、演算装置402は、オフライン履歴検証プログラム1300に従って処理を実行することでオフライン履歴検証部として機能する。他のプログラムについても同様である。さらに、演算装置402は、各プログラムが実行する複数の処理のそれぞれの機能を提供する機能部としても稼働する。計算機及び計算機システムは、これらの機能部を含む装置及びシステムである。
図5は、台帳テーブル500の一例を示す図である。台帳テーブル500は、決済サーバ装置400で管理される。
台帳テーブル500は、アカウントID501と、プログラマブルマネーID502と、残高503を一つのエントリに含む。
アカウントID501には、各ユーザのアカウントを示すユニークな識別子が格納される。プログラマブルマネーID502には、アカウントID501に紐付けられているプログラマブルマネーのユニークな識別子が格納される。残高503には、アカウントID501とプログラマブルマネーID502の複合キーで特定される口座の残高が格納される。
図6は、オフラインウォレット600の一例を示す図である。オフラインウォレット600は、ユーザ端末装置200およびPOS端末装置300で管理される。
オフラインウォレット600は、アカウントID601と、残高602をひとつのエントリに含む。アカウントID601には、ユーザ端末装置200またはPOS端末装置300を所有するユーザのアカウントを示すユニークな識別子が格納される。残高602には、アカウントID601で特定される口座のオフライン残高が格納される。
図7は、お気に入りテーブル700の一例を示す図である。お気に入りテーブル700は、ユーザ端末装置200によって管理される。
お気に入りテーブル700は、プログラマブルマネーID701と、名称702と、使途703と、相手先704と、還元率705と、期限706を一つのエントリに含む。
プログラマブルマネーID701には、ユーザが利用するプログラマブルマネーのユニークな識別子が格納される。名称702には、プログラマブルマネーID701で特定されるプログラマブルマネーの名称が格納される。使途703には、プログラマブルマネーでの支払いが可能な使途が格納される。相手先704には、プログラマブルマネーでの支払いを受け付ける企業および企業カテゴリが格納される。還元率705には、プログラブルマネーで支払った場合に得られるポイントやキャッシュバックの条件が格納される。期限706には、プログラマブルマネーの有効期限が格納される。
図8は、要求履歴テーブル800の一例を示す図である。要求履歴テーブル800は、ユーザ端末装置200およびPOS端末装置300によって管理される。
要求履歴テーブル800は、要求ID801と、プログラマブルマネーID802と、支払元ID803と、支払先ID804と、支払使途805と、金額806と、オフラインTxID807と、タイムスタンプ808を一つのエントリに含む。
要求ID801には、決済要求履歴に対するユニークな識別子が格納される。プログラマブルマネーID802には、利用を要求されたプログラマブルマネーのIDが格納される。支払元ID803には、要求を送信したユーザのアカウントIDが格納される。支払先ID804には、要求を受け付けたユーザのアカウントIDが格納される。支払使途805には、取引の使途が格納される。金額806には、決済で支払われる金額が格納される。オフラインTxID807には、オフライントランザクションの実行履歴をユニークに識別するIDが格納される。タイムスタンプ808には、該当レコードを記録した日時が格納される。
図9は、立替清算テーブル900の一例を示す図である。立替清算テーブル900は、決済サーバ装置400によって管理される。
立替清算テーブル900は、要求ID901と、支払元ID902と、支払先ID903と、金額904と、検証結果905と、ステータス906を一つのエントリに含む。
要求ID901には、決済要求履歴に対するユニークな識別子が格納される。支払元ID902には、要求を送信したユーザのアカウントIDが格納される。支払先ID903には、要求を受け付けたユーザのアカウントIDが格納される。金額904には、ユーザがオフラインウォレットで立て替えている金額が格納される。検証結果905には、プログラマブルマネーの実行結果が格納される。ステータス906には、清算処理の進捗状況が格納される。
以下の説明では、ユーザUser01が店舗ShopXにプログラマブルマネーPX101で支払を行う場合を例として説明するが、これに限定されるものではない。
図10は、決済要求プログラム1000の一例を示すフローチャートである。この処理は、ユーザからのアクセスを契機に開始される。以下の説明では、決済要求プログラム1000を処理の主体として説明するが、演算装置202を処理の主体としてもよい。
決済要求プログラム1000は、ユーザから決済プロトコルの開始要求を受信する(S1001)。
次に、決済要求プログラム1000は、お気に入りテーブル700の情報を表示する(S1002)。これにより、ユーザ端末装置200の出力装置204には、本端末を所有するユーザが事前に登録していた、興味を持っているプログラマブルマネーの一覧が表示される。ユーザはプログラブルマネーの一覧から、今回の支払で利用したいものを選択する。例えば、User01は表示されている3つのプログラマブルマネーの中から、プログラマブルマネーPX101を選択する。
次に、決済要求プログラム1000は、ユーザが選択したプログラマブルマネーの利用要求をPOS端末装置300に近距離無線通信で送信する(S1003)。利用要求には、要求ID、支払元ユーザのアカウントID、選択したプログラマブルマネーのプログラマブルマネーID、名称、使途、相手先、還元率、期限が含まれる。例えば、利用要求は{要求ID:x7s32e7、支払元ID:User01、プログラマブルマネーID:PX101、名称:オーガニック、使途:自然食品、相手先:自然食品取扱店、還元率:5%、期限:2021/10/01}というメッセージである。
次に、決済要求プログラム1000は、POS端末装置300から応答を受信する(S1004)。例えば、応答メッセージは、{要求ID:x7s32e7、接続状態:Offline、オフライントランザクション:{オフラインTxID:x0t83lvd9、支払元ID:User01、支払先ID:ShopX、支払使途:自然食品、金額:500、電子署名:[ShopX]}}というメッセージである。
次に、決済要求プログラム1000は、応答メッセージを読み込み、接続状態を判定する(S1005)。接続状態がOfflineであれば、ユーザ端末装置200とPOS端末装置300の間でのオフライン決済に切り替えるので、S1006に進む。Onlineであれば、決済サーバ装置400で要求が処理されているので、処理を終了する。
次に、決済要求プログラム1000は、オフライン決済プログラム2100を呼び出し、オフライントランザクションに電子署名をして、オフラインウォレットの残高を更新する(S1006)。具体的には、電子署名をする前に、オフライントランザクションメッセージから支払元ID、支払先ID、金額を抽出して、取引内容が正しいことを検証し、そのエビデンスとして電子署名を打つ。また、確認した金額に等しい分をオフラインウォレットの残高から差し引く。例えば、オフラインウォレット600の残高602が1500の場合、支払金額分の500を差し引いた1000に減額される。
次に、決済要求プログラム1000は、署名済のオフライントランザクションをPOS端末装置300に送信する(S1007)。例えば、オフライントランザクションメッセージは{オフラインTxID:x0t83lvd9、支払元ID:User01、支払先ID:ShopX、支払使途:自然食品、金額:500、電子署名:[ShopX、User01]}}というメッセージである。
次に、決済要求プログラム1000は、POS端末装置300からオフライントランザクションの検証結果を受信する(S1008)。
次に、決済要求プログラム1000は、本取引に関する情報を要求履歴テーブル800に登録する(S1009)。例えば、要求ID:x7s32e7、プログラマブルマネーID:PX101、支払元ID:User01、支払先ID:ShopX、支払使途:自然食品、金額:500、オフラインTxID:x0t83lvd9、タイムスタンプ:20210930 08:10:00というレコードが登録される。
図11は、決済応答プログラム1100の一例を示すフローチャートである。この処理は、ユーザ端末装置200から要求を受け付けたことを契機に開始される。以下の説明では、決済応答プログラム1100を処理の主体として説明するが、演算装置302を処理の主体としてもよい。
決済応答プログラム1100は、ユーザ端末装置200からプログラマブルマネーの利用要求を受信する(S1101)。要求メッセージには、要求ID、支払元ユーザのアカウントID、プログラマブルマネーのプログラマブルマネーID、名称、使途、相手先、還元率、期限が含まれる。例えば、要求メッセージは{要求ID:x7s32e7、支払元ID:User01、プログラマブルマネーID:PX101、名称:オーガニック、使途:自然食品、相手先:自然食品取扱店、還元率:5%、期限:2021/10/01}というメッセージである。
決済応答プログラム1100は、POS端末装置300が決済サーバ装置400に接続しているかを判定する(S1102)。Offlineであれば、ユーザ端末装置200とPOS端末装置300の間でのオフライン決済に切り替えるので、S1103に進む。Onlineであれば、決済サーバ装置400で要求を処理するので、S1109に進む。
決済応答プログラム1100は、この時点でオフライン状態にあるので、オフライン決済プログラム2100を呼び出し、オフライントランザクションメッセージを生成する(S1103)。メッセージは、トランザクションを識別するために、オフラインTxIDを持つ。また、トランザクションの内容を示す情報として、支払元ID、支払先ID、支払使途、金額が含まれる。さらに、POS端末装置300の所有者がトランザクションに合意したことを示すため、電子署名を打つ。例えば、オフライントランザクションメッセージは、{オフラインTxID:x0t83lvd9、支払元ID:User01、支払先ID:ShopX、支払使途:自然食品、金額:500、電子署名:[ShopX]}というメッセージである。
決済応答プログラム1100は、接続状態とオフライントランザクションメッセージを含んだ応答をユーザ端末装置に返信する(S1104)。例えば、応答メッセージは、{要求ID:x7s32e7、接続状態:Offline、オフライントランザクション:{オフラインTxID:x0t83lvd9、支払元ID:User01、支払先ID:ShopX、支払使途:自然食品、金額:500、電子署名:[ShopX]}}というメッセージである。
決済応答プログラム1100は、ユーザ端末装置200から署名済のオフライントランザクションを受信する(S1105)。例えば、オフライントランザクションメッセージは{オフラインTxID:x0t83lvd9、支払元ID:User01、支払先ID:ShopX、支払使途:自然食品、金額:500、電子署名:[ShopX、User01]}}というメッセージである。
決済応答プログラム1100は、オフライン決済プログラムを呼び出し、オフライントランザクションを検証し、オフラインウォレットを更新する(S1106)。具体的には、オフライントランザクションの支払元IDが示すユーザによって電子署名されていることを検証する。また、確認した金額に等しい分をオフラインウォレットの残高に加算する。例えば、オフラインウォレット600の残高602が8000の場合、支払金額分の500を加えた8500に増額される。
決済応答プログラム1100は、トランザクション検証結果をユーザ端末装置に返信する(S1107)。決済応答プログラム1100は、プログラマブルマネーの利用要求に関する情報を要求履歴テーブル800に登録する(S1108)。例えば、要求ID:x7s32e7、プログラマブルマネーID:PX101、支払元ID:User01、支払先ID:ShopX、支払使途:自然食品、金額:500、オフラインTxID:x0t83lvd9、タイムスタンプ:20210930 08:10:00というレコードが登録される。
決済応答プログラム1100は、この時点でオンライン状態にあるので、決済サーバ装置400のプログラマブルマネーを呼び出し、応答を受信する(S1109)。決済応答プログラム1100は、接続状態とオンライン実行結果を含んだ応答をユーザ端末装置に返信する(S1110)。例えば、応答メッセージは、{要求ID:x9t12u5、接続状態:Online、オンライントランザクション:{実行結果:success}}というメッセージである。
図12は、要求履歴管理プログラム1200の一例を示すフローチャートである。この処理は、POS端末装置300の定期的なスケジューラをトリガに開始される。
以下の説明では、要求履歴管理プログラム1200を処理の主体として説明するが、演算装置302を処理の主体としてもよい。
要求履歴管理プログラム1200は、POS端末装置300のスケジューラから処理開始要求を受信する(S1201)。
要求履歴管理プログラム1200は、POS端末装置300が決済サーバ装置400に接続しているかを判定する(S1202)。Onlineであれば、S1203に進む。Offlineであれば、S1202を繰り返し実行して、Onlineになるまで待つ。
要求履歴管理プログラム1200は、要求履歴テーブル800を参照し、全レコードを決済サービス装置400に送信する(S1203)。要求履歴管理プログラム1200は、要求履歴テーブル800の全レコードを削除する(S1204)。
図13は、オフライン履歴検証プログラム1300の一例を示すフローチャートである。この処理は、POS端末装置300からメッセージを受けたことを契機に開始される。
以下の説明では、オフライン履歴検証プログラム1300を処理の主体として説明するが、演算装置402を処理の主体としてもよい。
オフライン履歴検証プログラム1300は、POS端末装置300からプログラマブルマネーの要求履歴レコード群を受信(S1301)。
オフライン履歴検証プログラム1300は、要求履歴レコードを1件抽出する(S1302)。要求履歴レコードには、要求ID、プログラマブルマネーID、支払元ID、支払先ID、支払使途、金額、オフラインTxID、タイムスタンプが含まれる。例えば、要求ID:x7s32e7、プログラマブルマネーID:PX101、支払元ID:User01、支払先ID:ShopX、支払使途:自然食品、金額:500、オフラインTxID:x0t83lvd9、タイムスタンプ:20210930 08:10:00というレコードである。
オフライン履歴検証プログラム1300は、要求履歴レコードからプログラマブルマネーへの要求メッセージを生成する(S1303)。具体的には、プログラマブルマネーID、支払元ID、支払先ID、支払使途、金額をプログラブルマネーの要求メッセージに詰める。例えば、要求メッセージは、{プログラマブルマネーID:PX101、支払元ID:User01、支払先ID:ShopX、支払使途:自然食品、金額:500}というメッセージである。
オフライン履歴検証プログラム1300は、前ステップで指定されたプログラマブルマネー2000を呼び出し、台帳500を更新する(S1304)。決済サーバ装置400には、複数のプログラマブルマネーがデプロイされており、それぞれがプログラマブルマネーIDで識別される。前ステップの要求メッセージからプログラマブルマネーIDを抽出し、該当するプログラマブルマネーを呼び出す。このとき、前ステップの要求メッセージで指定された支払元ID、支払先ID、支払使途、金額を引数として渡す。
その結果、事前に定義された条件に従ってプログラマブルマネーが実行され、その結果は決済サーバ装置400の台帳テーブル500に反映される。例えば、プログラマブルマネーPX101は、使途が自然食品のみに限定されており、利用金額の5%がポイントとして還元されるとする。{プログラマブルマネーID:PX101、支払元ID:User01、支払先ID:ShopX、支払使途:自然食品、金額:500}というメッセージを受け取ると、支払使途が自然食品であることを検証し、利用金額500の5%を割り引いた475を支払金額として計算し、台帳テーブル500のUser01のPX101の残高から475を差し引き、ShopXのPX101の残高に475を加算する。
次に、オフライン履歴検証プログラム1300は、処理済のレコードに関する情報を立替清算テーブル900に登録する(S1305)。具体的には、要求履歴レコードから抽出した情報を、要求ID901、支払元ID902、支払先ID903、金額904に転記する。また、プログラブルマネーの実行結果を検証結果905に記録する。さらに、清算処理が始まったことを示すため、ステータス906は「ToDo」という値を記録する。例えば、要求ID:x7s32e7、支払元ID:User01、支払先ID:ShopX、金額:500、ステータス:ToDoというレコードである。
オフライン履歴検証プログラム1300は、要求履歴レコード群を参照して、残レコードがあるかどうか判定する(S1306)。Yesの場合、S1302に進み、次のレコードを処理する。Noの場合、全てのレコードを処理できたので、処理を終了する。
図14は、清算プログラム1400の一例を示すフローチャートである。この処理は、ユーザ端末装置200およびPOS端末装置300がオフラインからオンラインに復帰したことを契機に開始される。以下の説明では、清算プログラム1400を処理の主体として説明するが、演算装置202を処理の主体としてもよい。
まず、清算プログラム1400は、決済サービス装置400の立替清算テーブル900を検索し、当該ユーザの未精算レコードを取得する(S1401)。具体的には、本プログラムが実行されているユーザ端末装置200の所有者を示すアカウントIDで、立替清算テーブル900の支払元ID列902をキー検索し、取得できたレコード群に対して、ステータス列906の値が「ToDo」であるレコードに絞り込む。これで当該ユーザの未精算レコードを取得できる。本プログラムがPOS端末装置300で実行される場合は、アカウントIDで立替清算テーブル900の支払先ID列903をキー検索し、同様の絞り込みを行う。
次に、清算プログラム1400は、前ステップで取得したレコード群を参照して、残レコードがあるかどうか判定する(S1402)。Yesの場合、S1403に進み、次のレコードを処理する。Noの場合、全てのレコードを処理できたので、処理を終了する。
清算プログラム1400は、立替清算レコードを1件抽出する(S1403)。立替清算レコードには、要求ID、支払元ID、支払先ID、金額、検証結果、ステータスが含まれる。例えば、立替清算レコードは、要求ID:x7s32e7、支払元ID:User01、支払先ID:ShopX、金額:500、ステータス:ToDoというレコードである。
清算プログラム1400は、要求履歴テーブル800を要求IDで検索し、当該レコードを取得する(S1404)。例えば、要求履歴レコードは、要求ID:x7s32e7、プログラマブルマネーID:PX101、支払元ID:User01、支払先ID:ShopX、支払使途:自然食品、金額:500、オフラインTxID:x0t83lvd9、タイムスタンプ:20210930 08:10:00というレコードである。
清算プログラム1400は、立替清算レコードの金額と要求履歴レコードの金額が一致することを検証する(S1405)。清算プログラム1400は、立て替えた金額をオフラインウォレットで清算する(S1406)。決済実行時はオフラインでプログラマブルマネーを利用できなかったため、オフラインウォレットで決済をした。その後、オンラインに復帰し、決済サーバ装置400でプログラマブルマネーが実行され、台帳テーブル500が更新された。プログラマブルマネー用のアカウントで資金が移動している。
そこで、オフライン時に支払ったまたは受け取った金額をオフラインウォレットに戻すことで、清算を行う。例えば、ユーザ端末装置200で清算する場合、オフラインウォレット600の残高602は、現残高の1000に立替分の500を足して1500に更新される。一方で、POS端末装置300で清算する場合、オフラインウォレット600の残高602は、現残高の8500から立替分の500を差し引いて8000に更新される
清算プログラム1400は、決済サービス装置400の立替清算テーブル900の当該レコードのステータスを更新する(S1407)。具体的には、現在処理中の要求IDに合致するレコードのステータス列906を「Done」に更新する。
以上のように、本実施例1の決済支援システムでは、オフライン環境下でもプログラマブルマネーによるデジタル通貨の取引を行うことができる。なお、上記実施例1では、プログラマブルマネーPX101のUser01からShopXへの支払を例として上げたが、これに限定されるものではない。User02やUser03などその他のユーザが送信元になる場合、ShopYやその他の店舗が送信先になる場合、PU085やPS280などその他のプログラマブルマネーで支払う場合、など様々な取引が存在する。
また、本実施例1でテーブルでの情報格納を例示したが、テーブルに限定されるものではなく、スキーマレスのデータとして格納されてもよい。
本実施例2は、実施例1におけるユーザ端末装置200とPOS端末装置300に限られた種類のプログラマブルマネー2000を格納し、ユーザ端末装置200の決済要求プログラム1000がS1006においてオフライン決済プログラム2100を呼び出す代わりにプログラマブルマネー2000を実行し、POS端末装置300の決済応答プログラム1100がS1103においてオフライン決済プログラム2100を呼び出す代わりにプログラマブルマネーを実行し、決済サーバ装置400のオフライン履歴検証プログラムがS1304においてユーザ端末装置200とPOS端末装置300で実行されたプログラマブルマネーの結果を検証し、S1305において立替清算のステータスを「Done」で登録するものである。
図15を参照して、実施例2のユーザ端末装置200の構成について説明する。
図15は、ユーザ端末装置200の一例を示すブロック図である。ユーザ端末装置200は、メモリ201と、演算装置202と、入力装置203と、出力装置204と、通信装置205と、ストレージ装置206を含む計算機である。
ストレージ装置206には、ユーザが利用するプログラマブルマネーを管理するお気に入りテーブル700と、ユーザの決済要求履歴を記録する要求履歴テーブル800と、プログラブルマネーの決済要求を処理する決済要求プログラム1000と、プログラマブルマネー2000が格納される。
図16を参照して、実施例2のユーザ端末装置200の構成について説明する。
図16は、POS端末装置300の一例を示すブロック図である。POS端末装置300は、メモリ301と、演算装置302と、入力装置303と、出力装置304と、通信装置305と、ストレージ装置306を含む計算機である。
ストレージ装置306には、ユーザの決済要求履歴を記録する要求履歴テーブル800と、プログラブルマネーの決済要求を処理する決済応答プログラム1100と、オフライン時に受け付けた決済要求を管理する要求履歴管理プログラム1200と、プログラブルマネー200が格納される。
図10~図14を参照して、実施例1から変更があるステップのみ、以下に示す。
S1006において、決済要求プログラム1000は、ユーザ端末装置200上のプログラマブルマネー2000を呼び出し、プログラマブルマネーに定義された条件に従って、支払元ID、支払先ID、金額を計算し、その結果に合意することのエビデンスとして電子署名を打つ。
S1103において、決済応答プログラム1100は、POS端末装置300上のプログラマブルマネー2000を呼び出し、プログラマブルマネーに定義された条件に従って、支払元ID、支払先ID、金額を計算し、その結果に合意することのエビデンスとして電子署名を打つ。
S1106において、決済応答プログラム1100は、オフライントランザクションが支払元と支払先によって電子署名されていることを検証する。
S1304において、オフライン履歴検証プログラム1300は、S1303で指定されたプログラマブルマネー2000を呼び出し、その実行結果を取得し、S1006でユーザ端末装置200に電子署名された実行結果、および、S1103でPOS端末装置300に電子署名された実行結果を比較し、実行結果が等しくなることを検証し、台帳500を更新する。
S1305において、オフライン履歴検証プログラム1300は、処理済のレコードに関する情報を立替清算テーブル900に登録する。S1304において、ユーザ端末装置200、POS端末装置300、決済サーバ装置400の間でプログラマブルマネーの実行結果に対する合意が得られているため、清算処理が不要であることから、ステータス906に「Done」という値を記録する。それ以外のデータ項目については、実施例1と同じ値を登録する。
このように変更することにより、オフライン環境下でも事前にユーザ端末装置とPOS端末装置に格納しておいたプログラマブルマネーを利用できるため、オフラインウォレットにチャージしたデジタル通貨で支払を一時的に立て替える必要がなくなる。
プログラマブルマネーのユースケースとして社会保障は重要な分野であり、例えば、生活保護受給者に生活必需品の支払のみに使えるプログラブルマネーを給付することが考えられる。受給者は貯蓄が少ないため、実施例1のように支払の立替ができない場合がある。そこで、生活保護用のプログラマブルマネーのみを優先して小売店や医療機関のPOS端末に配布しておくことで、生活保護受給者がデジタル通貨を利用できる機会を増やすことができる。
上記実施例では、決済支援装置は、プログラマブルマネーを利用したデジタル通貨の取引において、ユーザ端末装置とPOS端末装置がオフラインの場合でも取引を実行できるようにするために、プログラマブルマネーの利用要求を履歴として記録し、オフライン決済機能でユーザ端末装置からPOS端末装置への立替払を行い、POS端末装置がオンライン復帰後に決済サーバ装置に要求履歴を送信し、決済サーバ装置は要求履歴を入力としてプログラマブルマネーを実行し、台帳の資金を移動し、オフライン決済の立替分を清算する情報を生成し、ユーザ端末装置がオフライン決済で立て替えていた分を清算する。
このように、上記実施例では、デジタル通貨システムのユーザデバイス装置やPOS端末装置がネットワークに接続されていない場合、事前に定義された条件やロジックに従って取引を自動取引するプログラブルマネーを利用できないという課題を解決する。このために、オフライン状況下ではプログラムマネーの利用リクエストを受け付けた上で、オフラインウォレットで立替決済したことを履歴として記録し、オンライン復帰後にプログラマブルマネーを実行して、オフライン決済との差分をオンラインウォレットとオフラインウォレットの間で清算する。
これにより、オフラインでもプログラマブルマネーの経済的便益を得ることが可能となり、デジタル通貨がもたらすユニバーサルアクセスやイノベーションの促進といった付加価値を向上することができる。
なお、上記実施例では、POS端末装置を例に取り説明してきたが、ネットワークに接続可能ならば、POS端末装置に限定されず、他の端末装置であっても良い。
200 ユーザ端末装置
300 POS端末装置
400 決済サーバ装置
500 台帳テーブル
600 オフラインウォレット
700 お気に入りテーブル
800 要求履歴テーブル
900 立替清算テーブル
1000 決済要求プログラム
1100 決済応答プログラム
1200 要求履歴管理プログラム
1300 オフライン履歴検証プログラム
1400 清算プログラム
2000 プログラマブルマネー
2100 オフライン決済プログラム

Claims (15)

  1. 第1の端末装置と第2の端末装置と決済サーバ装置とを有する決済支援システムであって、
    前記第1の端末装置と前記第2の端末装置は、
    オフライン状況下において、事前に定義された条件又はロジックに従って取引を自動執行するプログラマブルマネーの実行要求を要求履歴として記録し、オフライン決済で立替取引を行い、
    前記第2の端末装置は、
    オンライン復帰後に前記決済サーバ装置に前記要求履歴を送信し、
    前記決済サーバ装置は、
    前記要求履歴を入力として前記プログラマブルマネーを実行して台帳で資金の移動を行い、前記オフライン決済で立替取引を行った立替分を清算する清算情報を生成し、
    前記第1の端末装置は、
    前記清算情報に基づいて、前記オフライン決済で立て替えていた前記立替分を清算することを特徴とする決済支援システム。
  2. 前記オフライン決済のトランザクション履歴と前記プログラマブルマネーの利用要求とを関連付けて証跡として記録することを特徴とする請求項1に記載の決済支援システム。
  3. 前記立替分を清算する際に、前記決済サーバ装置で生成された前記清算情報と前記第1の端末装置で記録された前記要求履歴を照合して検証することを特徴とする請求項1に記載の決済支援システム。
  4. 前記第1の端末装置は、前記ユーザが操作するユーザ端末装置であり、
    前記第2の端末装置は、POS端末装置であることを特徴とする請求項1に記載の決済支援システム。
  5. 第1の端末装置と第2の端末装置と決済サーバ装置とを有する決済支援システムであって、
    前記第1の端末装置は、
    事前に定義された条件又はロジックに従って取引を自動執行するプログラマブルマネーの一覧を管理するお気に入りテーブルと、
    ユーザの決済要求履歴を記録する第1の要求履歴テーブルと、
    オフライン決済用の残高を記録する第1のオフラインウォレットと、
    前記オフライン決済を実行する第1のオフライン決済部と、
    前記プログラブルマネーの決済要求を処理する決済要求部と、
    前記オフライン決済と前記プログラブルマネーの差分を清算する第1の清算部と、を有し、
    前記第2の端末装置は、
    前記ユーザの前記決済要求履歴を記録する第2の要求履歴テーブルと、
    前記オフライン決済用の残高を記録する第2のオフラインウォレットと、
    前記オフライン決済を実行する第2のオフライン決済部と、
    前記プログラブルマネーの決済要求を処理する決済応答部と、
    オフライン時に受け付けた決済要求を管理する要求履歴管理部と、
    前記オフライン決済と前記プログラブルマネーの差分を清算する第2の清算部と、を有し、
    前記決済サーバ装置は、
    前記プログラマブルマネーを格納し、
    デジタル通貨の残高を記録する台帳テーブルと、
    前記オフライン決済と前記プログラマブルマネーの清算のための情報を記録する立替清算テーブルと、
    オフライン時に受け付けた決済要求をオンライン復帰後に検証するオフライン履歴検証部と、
    を有することを特徴とする決済支援システム。
  6. 前記第1の端末装置において、
    前記決済要求部は、
    前記お気に入りテーブルに格納された前記プログラブルマネーの一覧から、前記ユーザが選択した前記プログラマブルマネーの利用要求を前記第2の端末装置に送信し、
    前記第2の端末装置から応答を受信して接続状態を判定し、
    前記接続状態がオフラインの場合、前記第1の端末装置と前記第2の端末装置の間での前記オフライン決済に切り替え、
    前記第1のオフライン決済部は、
    オフライントランザクションに電子署名をして、前記第1のオフラインウォレットの残高を更新し、
    前記決済要求部は、
    電子署名済の前記オフライントランザクションを前記第2の端末装置に送信して前記第2の端末装置から前記オフライントランザクションの検証結果を受信し、
    取引に関する情報を前記第1の要求履歴テーブルに登録することを特徴とする請求項5に記載の決済支援システム。
  7. 前記第2の端末装置において、
    前記決済応答部は、
    前記第1の端末装置から前記プログラマブルマネーの利用要求を受信し、
    前記第2の端末装置が前記決済サーバ装置に接続しているか否かの接続状態を判定し、
    前記接続状態がオフラインの場合、前記第1の端末装置と前記第2の端末装置の間での前記オフライン決済に切り替え、
    前記第2のオフライン決済部は、
    前記オフライントランザクションを生成し、前記接続状態と前記オフライントランザクションを含んだ応答を前記第1の端末装置に返信し、
    前記決済応答部は、
    前記第1の端末装置から電子署名済の前記オフライントランザクションを受信し、
    前記第2のオフライン決済部は、
    前記オフライントランザクションを検証して前記第2のオフラインウォレットの残高を更新し、
    前記決済応答部は、
    トランザクション検証結果を前記第1の端末装置に返信し、
    前記プログラマブルマネーの利用要求に関する情報を前記第2の要求履歴テーブルに登録し、
    前記決済応答部は、
    前記接続状態がオンラインの場合、前記決済サーバ装置の前記プログラマブルマネーを呼び出して応答を受信し、
    前記接続状態とオンライン実行結果を含んだ応答を前記第1の端末装置に返信することを特徴とする請求項6に記載の決済支援システム。
  8. 前記第2の端末装置において、
    前記要求履歴管理部は、
    前記第2の端末装置が前記決済サーバ装置に接続しているか否かの接続状態を判定し、
    前記接続状態がオンラインの場合、前記第2の要求履歴テーブルを参照し、前記決済要求履歴を前記決済サービス装置に送信することを特徴とする請求項7に記載の決済支援システム。
  9. 前記決済サーバ装置において、
    前記オフライン履歴検証部は、
    前記第2の端末装置から前記プログラマブルマネーの前記決済要求履歴を受信し、
    前記決済要求履歴から前記プログラマブルマネーへの要求メッセージを生成し、
    前記要求メッセージから前記プログラマブルマネーを呼び出して、前記台帳テーブルを更新し、
    処理済の前記決済要求履歴に関する情報を前記立替清算テーブルに登録することを特徴とする請求項8に記載の決済支援システム。
  10. 前記決済サーバ装置には、
    複数の前記プログラマブルマネーが格納され、プログラマブルマネーIDでそれぞれ識別されており、
    前記要求メッセージから前記プログラマブルマネーIDを抽出し、該当する前記プログラマブルマネーを呼び出し、
    前記要求メッセージで指定された支払元ID、支払先ID、支払使途及び金額を引数として渡して、前記事前に定義された条件に従って前記プログラマブルマネーが実行され、実行結果が前記台帳テーブルに反映されることを特徴とする請求項9に記載の決済支援システム。
  11. 前記第1の端末装置及び前記第2の端末装置において、
    前記第1の清算部及び前記第2の清算部は、
    前記決済サービス装置の前記立替清算テーブルを参照して、立替金額を前記第1のオフラインウォレット及び前記第2のオフラインウォレットでそれぞれ清算し、
    前記決済サービス装置の前記立替清算テーブルを更新することを特徴とする請求項10に記載の決済支援システム。
  12. 前記第1の端末装置で清算する場合、
    前記第1のオフラインウォレットの残高は、現残高に前記立替金額を足して更新され、
    前記第2の端末装置で清算する場合、
    前記第2のオフラインウォレットの残高は、現残高から前記立替金額を差し引いて更新されることを特徴とする請求項11に記載の決済支援システム。
  13. 前記第1の端末装置は、前記ユーザが操作するユーザ端末装置であり、
    前記第2の端末装置は、POS端末装置であることを特徴とする請求項5に記載の決済支援システム。
  14. 第1の端末装置と第2の端末装置と決済サーバ装置とを有する決済支援システムであって、
    前記第1の端末装置は、
    事前に定義された条件又はロジックに従って取引を自動執行するプログラマブルマネーを格納し、
    前記プログラマブルマネーの一覧を管理するお気に入りテーブルと、
    前記ユーザの決済要求履歴を記録する第1の要求履歴テーブルと、
    前記プログラブルマネーの決済要求を処理する決済要求部と、を有し、
    前記第2の端末装置は、
    前記プログラマブルマネーを格納し、
    前記ユーザの前記決済要求履歴を記録する第2の要求履歴テーブルと、
    前記プログラブルマネーの決済要求を処理する決済応答部と、
    オフライン時に受け付けた決済要求を管理する要求履歴管理部と、を有し、
    前記決済サーバ装置は、
    前記プログラマブルマネーを格納し、
    デジタル通貨の残高を記録する台帳テーブルと、
    オフライン決済と前記プログラマブルマネーの清算のための情報を記録する立替清算テーブルと、
    オフライン時に受け付けた決済要求をオンライン復帰後に検証するオフライン履歴検証部と、を有し、
    前記第1の端末装置において、
    前記決済要求部は、
    前記プログラマブルマネーを実行し、
    前記第2の端末装置において、
    前記決済応答部は、
    前記プログラマブルマネーを実行し、
    前記決済サーバ装置において、
    前記オフライン履歴検証部は、
    前記第1の端末装置と前記第2の端末装置で実行された前記プログラマブルマネーの実行結果を検証して立替清算を行い、前記台帳テーブルを更新することを特徴とする決済支援システム。
  15. 前記第1の端末装置は、前記ユーザが操作するユーザ端末装置であり、
    前記第2の端末装置は、POS端末装置であることを特徴とする請求項14に記載の決済支援システム。
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