JP2023058982A - 定着装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、定着装置及び画像形成装置に関する。
定着装置として、加圧ローラを回転可能な無端状の定着ベルトの外側に圧接させ、定着ベルトと加圧ローラとの間に定着ニップ領域を形成し、シートを定着ニップ領域で加熱することにより、シートにトナー像を定着させる定着装置が知られている(例えば、特許文献1)。
このような定着ベルトは、定着ベルトの内側に配設された熱源によって加熱される。近年、省エネの観点から、定着ベルトの低熱容量化(速熱化)が求められている。
しかしながら、上記の従来の技術は、定着ベルトが熱源によって過度に加熱される事態を回避するには不十分であるという問題があった。
本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされたものであり、定着ベルトの過熱を抑制することができる定着装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本願記載の定着装置は、回転可能な無端状の定着ベルトと、前記定着ベルトの内周面に配設されたニップ形成部材と、前記定着ベルトの外側から前記ニップ形成部材に向かって圧接され、前記定着ベルトとの間に定着ニップ領域を形成する加圧ローラと、前記定着ベルトの内側に配設され、前記定着ベルトを加熱する熱源と、備えた定着装置であって、前記定着ベルトの外周側方に配設された熱伝導部材を備え、前記熱伝導部材は、前記定着ベルトの回転軸線方向における幅領域に亘って延在していることを特徴とするものである。
また、前記定着装置において、前記熱伝導部材は、前記熱源と前記定着ベルトとを最短距離で結ぶ仮想直線の延長線上又は該延長線の近傍に配設されていてもよい。
また、前記定着装置において、前記熱伝導部材は、前記定着ベルトの回転軸線方向におけるいずれの位置においても前記熱源と前記定着ベルトとを最短距離で結ぶ仮想直線上又は該仮想直線の近傍に配設されていてもよい。
また、前記定着装置において、前記定着ベルトの温度が所定の温度になったときに前記熱源への電力供給を遮断するサーモスタットをさらに備え、前記熱伝導部材は、開口部を有し、前記サーモスタットは、前記開口部を臨む位置に設けられていてもよい。
また、前記定着装置において、前記サーモスタットは、前記熱源と前記定着ベルトとを最短距離で結ぶ仮想直線の延長線上又は該延長線の近傍に設けられていてもよい。
また、前記定着装置において、前記熱伝導部材は、材質が異なる複数の部材から構成されていてもよい。
また、前記定着装置において、前記定着ベルトの両端部を回転可能に支持する定着フレームをさらに備え、前記定着フレームは、前記定着ベルトの回転軸線方向に沿って配設されたプレートを有し、前記熱伝導部材は、前記定着ベルトと前記プレートとの間に配設されていてもよい。
また、前記定着装置において、前記熱伝導部材は、前記定着フレームと一体的に形成されていてもよい。
また、前記定着装置において、前記定着ベルトの両端部を回転可能に支持する定着フレームをさらに備え、前記定着フレームは、前記定着ベルトの外周側方に配設されたプレートを有し、前記定着フレームの前記プレートは、前記定着ベルトの回転軸線方向における幅領域に亘って延在し、前記熱伝導部材として機能してもよい。
また、前記定着装置において、前記定着ベルトの両端部を回転可能に支持する定着フレームをさらに備え、前記定着フレームは、前記定着ベルトの回転軸線方向に沿って配設されたプレートを有し、前記熱伝導部材の熱伝導率は、前記フレームの熱伝導率よりも高くてもよい。
本願記載の画像形成装置は、前記定着装置を備えたことを特徴とするものである。
本発明によれば、定着ベルトの過熱を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する各実施形態の間で同一の構成要素には同一の符号を付し、それら構成要素について重複する説明は省略する。
(実施形態1)
-画像形成装置-
先ず、実施形態1における画像形成装置Aの構成について説明する。
-画像形成装置-
先ず、実施形態1における画像形成装置Aの構成について説明する。
図1は、実施形態1における画像形成装置Aを正面から視た概略断面図である。なお、図において、符号Xは、画像形成装置Aの前後方向(奥行き方向)を示しており、符号Yは、画像形成装置Aの左右方向Yを示しており、符号Zは、画像形成装置Aの上下方向を示している。これらの設定は、以降の実施形態においても同様である。
画像形成装置Aは、画像読取装置25により読み取られた画像データ、又は、外部から伝達された画像データに応じて、シートに対して電子写真方式により単色の画像を形成する画像形成装置である。
画像形成装置Aは、原稿送り装置10と、画像形成装置本体11と、を備えている(図1参照)。画像形成装置本体11には、画像形成部12と用紙搬送系20とが設けられている。
画像形成部12は、露光装置13と、現像装置14と、像担持体15と、クリーナ部16と、帯電器17と、転写部18と、トナーカートリッジ装置19と、定着装置3と、を備えている(図1参照)。転写部18は、転写ローラ18aを有している。転写ローラ18aに転写バイアスが印加されることにより、像担持体15上に形成されるトナー像がシートに転写されるようになっている。定着装置3の構成については、後に詳しく説明する。
用紙搬送系20は、給紙トレイ21と、手差し給紙トレイ22と、排出トレイ23と、シート搬送路Sに沿って設けられた搬送ローラ(図示しない)と、を備えている。
画像形成装置本体11の上部には、原稿が載置される透明ガラスからなる原稿載置台24が設けられ、原稿載置台24の下部には、原稿の画像を読み取るための画像読取装置25が設けられている。原稿載置台24の上側には、原稿送り装置10が設けられている。画像読取装置25で読み取られた原稿の画像は、画像データとして画像形成装置本体11に送られ、画像形成装置本体11において画像データに基づき形成された画像がシートに記録されるようになっている。
上記の画像形成装置Aは、次のようにシートに対して画像の印刷を実行するようになっている。先ず、給紙トレイ21又は手差し給紙トレイ22からシートが供給される。シートが搬送ローラによって転写部18に搬送される。次に、転写部18によって、画像形成部12により形成されたトナー像がシート上に転写される。その後、定着装置3によって、シート上の未定着トナーが熱で溶融、固着され、搬送ローラ及び排出ローラ(図示しない)によって、シートが排出トレイ23上に排出される。こうして、画像形成装置Aによる一連の印刷動作が完了する。
なお、画像形成装置Aは、カラー画像形成装置であってもよい。この場合、複数色(例えば、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色)に応じてそれぞれ画像形成部12を設け、これらの画像形成部12によって形成されるトナー像が一次転写ベルトに順次重ねて転写される構成を採用し得る。
-定着装置-
続いて、定着装置3について説明する。
続いて、定着装置3について説明する。
図2は、実施形態1における定着装置3を正面から視た概略断面図である。図3は、定着装置3の一部を示す概略側面図である。図3において、定着ベルト30の内側のニップ形成部材31、支持部材32及び熱源33の図示を省略している。また、図3及び図4において、定着フレーム36及び後述する熱伝導部材4の厚みの図示を省略している。
本実施形態において、定着装置3は、定着ベルト30と、ニップ形成部材31と、支持部材32と、熱源33と、加圧ローラ34と、剥離部材35と、定着フレーム36と、サーモスタット37と、を備えている(図2参照)。
定着ベルト30は、シートの搬送方向Fに直交する幅方向Wに幅を有する無端状(筒状)に形成された耐熱性ベルトであり、幅方向Wに沿った回転軸線δ回りに回転可能に設けられている(図2、図3参照)。本実施形態において、定着ベルト30の幅方向Wは、画像形成装置Aの前後方向Xに沿っている。定着ベルト30の両端部は、定着ベルト30の内周面に当接して定着ベルト30の両端部を保持する一対の保持部300を介して、定着フレーム36によって支持されている。
定着ベルト30は、例えば、ニッケル等の金属からなる所定の厚み(例えば30μm~100μm程度)を有する基材と、その基材上に設けられシリコーンゴム等及びPFAチューブ等からなる所定の厚み(例えば100μm~300μm程度)を有する樹脂層及び表層(離型層)と、から構成されている。定着ベルト30の幅は、例えば、340mm~360mm程度に設定されている。また、定着ベルト30の内径は、例えば、30mm程度に設定されている。定着ベルト30は、熱源33によって、所定の定着温度(例えば200℃~250℃)に加熱されるようになっている。
ニップ形成部材31は、定着ベルト30と加圧ローラ34との間に定着ニップ領域FNを形成するためのものであり、定着ベルト30の内周面に配設されている(図2参照)。ニップ形成部材31は、定着ベルト30の回転軸線δに沿って延びる長板状に形成されている。ニップ形成部材31は、例えば、高剛性の耐熱性樹脂材料〔例えば、液晶ポリマー(LCP:Liquid Crystal Polymer)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK:Poly Ether Ether Ketone)、ポリフェニレンスルファイド(PPS:Poly Phenylene Sulfide)等〕又は高弾性の耐熱性樹脂材料(例えばゴム材料)から形成されている。ニップ形成部材31の長さは、定着ベルト30の幅と略同じに設定されている。
ニップ形成部材31と定着ベルト30との間には、ニップ形成部材31と定着ベルト30との間の摺動抵抗を低減する摺動シート310が設けられている(図2参照)。摺動シート310は、ニップ形成部材31に接着剤又は接着部材によって接着されている。摺動シート310は、例えば、ガラス繊維材料(例えばガラスクロス)にPTFE(ポリテトラフルオロエチレン:Poly Tetra Fluoro Etylene)等のフッ素樹脂を塗布したもの(例えばガラスクロスシート)から形成されている。摺動シート310の厚みは、例えば、0.1mm~0.5mm程度に設定されている。
支持部材32は、ニップ形成部材31を定着ベルト30の内周面に押し当てながら支持するものであり、定着ベルト30の回転軸線δ方向から視た断面視でT字状に形成され、定着ベルト30の回転軸線δに沿って設けられている(図2参照)。支持部材32の底面には、ニップ形成部材31が固定されている。支持部材32の両端部は、定着フレーム36によって支持されている。
熱源33は、定着ベルト30を加熱するものであり、定着ベルト30の内側に配設されている(図2参照)。熱源33は、例えば、ハロゲンランプ等のランプヒータから構成されている。熱源33は、制御部(図示しない)によって制御されている。熱源33の長さは、定着ベルト30の幅と略同じに設定されている。
加圧ローラ34は、定着ベルト30の外側からニップ形成部材31に向かって圧接され、定着ベルト30との間に定着ニップ領域FNを形成するものであり、定着ベルト30を挟んでニップ形成部材31に対向する位置に設けられている。加圧ローラ34は、加圧フレーム(図示しない)によって回転可能に支持されており、モータ等の駆動源(図示しない)によって回転駆動される。加圧ローラ34は、例えば、アルミニウム等の金属からなる円筒状の芯材と、その芯材の表面を覆うゴム等の弾性材と、から構成されている。加圧ローラ34が駆動源によって回転駆動されて定着ベルト30に当接することにより、定着ニップ領域FNを形成し、ニップ形成部材31を介して定着ベルト30に駆動力を伝達して定着ベルト30を従動回転させるようになっている。
剥離部材35は、定着ベルト30と加圧ローラ34との間を通過したシートを定着ベルト30から剥離するものであり、定着ベルト30に対してシートの搬送方向Fの下流側に設けられている(図2参照)。剥離部材35によって、定着ベルト30と加圧ローラ34との間を通過したシートが定着ベルト30への巻き付く事態が阻止されるようになっている。
図4は、定着フレーム36及び熱伝導部材4を示す概略側面図である。
定着フレーム36は、定着ベルト30の両端部を回転可能に支持するものであり、定着ベルト30の回転軸線δ方向に沿って配設されたメインプレート360と、メインプレート360の両側端部で互いに対向する一対の保持プレート361と、を有している(図3、図4参照)。メインプレート360は、請求項に記載の「プレート」に相当するものである。本実施形態において、メインプレート360は、定着ベルト30の外周側方に被さるように折り曲げられている(図2参照)。メインプレート360は、下端部にサーモスタット37が取り付けられる取付部362,363を有している(図4参照)。一対の保持プレート361は、メインプレート360にビス等の締結部材(図示しない)によって固定されている。
サーモスタット37は、定着ベルト30の温度が所定の温度になったときに熱源33への電力供給を遮断するものである。具体的には、サーモスタット37は、熱源33に電力を供給する電力線(図示しない)に電気的に接続されており、所定の反応温度(作動温度、定格温度)(例えば190℃)になると、定着ベルト30を保護するために熱源33への電力供給を直接遮断するようになっている。サーモスタット37は、定着フレーム36のメインプレート360において定着ベルト30の回転軸線δ方向の端部の取付部362に設けられたサーモスタット37aと、取付部362よりも定着ベルト30の回転軸線δ方向の内側の取付部363に設けられたサーモスタット37bと、から構成されている。
メインプレート360の取付部362,363は、定着ベルト30側に膨出している。これにより、定着ベルト30の領域のうち、熱源33に最も近接して最も高温になる領域にサーモスタット37a,37bを近づけることができる。
ところで、上記説明した定着装置3においては、定着ベルト30が熱源33によって過度に加熱される事態を回避することが求められている。そこで、定着装置3は、上記の構成に加えて、定着ベルト30の外周側方に配設された熱伝導部材4を備えている(図2~図4参照)。以下、熱伝導部材4について説明する。
図5は、定着ベルト30及びその周辺を拡大して示す概略断面図である。図5において、曲線矢印は、熱の移動を概念的に示している。
本実施形態において、熱伝導部材4は、定着ベルト30と定着フレーム36のメインプレート360との間に配設されており、定着ベルト30の回転軸線δ方向における幅領域に亘って延在している(図2~図4参照)。ここで、「幅領域に亘って延在する」とは、熱伝導部材4が定着ベルト30と同等の幅を有している場合のみならず、熱伝導部材4が定着ベルト30と概ね近似する幅を有している場合を含む。熱伝導部材4は、所定の厚み(例えば、0.5mm程度)を有する金属板から形成されている。
熱伝導部材4は、定着ベルト30の回転軸線δ方向から視た断面視で定着ベルト30の外周面に沿うように湾曲している湾曲部40と、湾曲部40の上端縁に連設され定着フレーム36のメインプレート360に固定される固定部41と、湾曲部40の下端部で定着ベルト30側に開口した開口部42と、を有している(図2、図4参照)。
湾曲部40は、定着ベルト30の外周面から所定の距離(例えば3mm程度)離間されている。湾曲部40の中央部には、定着ベルト30の外表面の温度を非接触で測定する温度センサ(図示しない)を露出させるための透孔43,44が穿設されている。
固定部41は、例えば、ビス等の締結部材Bによって、定着フレーム36のメインプレート360に固定されている。
開口部42は、サーモスタット37a,37bのそれぞれに応じて湾曲部40の下端縁に凹設された開口部42a,42bから構成されている。サーモスタット37a,37bは、それぞれ、開口部42a,42bを臨む位置に設けられている。これにより、定着ベルト30の温度に対してサーモスタット37a,37bを精度良く作動させることができる。また、開口部42aを臨むサーモスタット37aは、熱源33と定着ベルト30とを最短距離で結ぶ仮想直線Lの延長線上に配設されている(図2参照)。これにより、定着ベルト30の領域のうち、熱源33に最も近接して最も高温になる領域にサーモスタット37aが近接することから、定着ベルト30の温度に対してサーモスタット37aを精度良く作動させることができる。なお、サーモスタット37aが仮想直線Lの延長線の近傍に配設されていた場合においても、上記と同様に、定着ベルト30の温度に対してサーモスタット37aを精度良く作動させることができる。
上記のような熱伝導部材4によって、図5に示すように、熱源33の加熱によって生じた定着ベルト30の熱が定着ベルト30の外周側方の空気を介して、熱伝導部材4の湾曲部40に移動するようになっている。ここで、定着ベルト30の熱とは、定着ベルト30に蓄積した熱は勿論、定着ベルト30の外表面の付近に停滞している熱を含むものとする。また、熱伝導部材4が定着ベルト30の回転軸線δ方向における幅領域に亘って延在していることから、図5に示すような、定着ベルト30から熱伝導部材4への熱の移動は、定着ベルト30の回転軸線δ方向における幅領域に亘って促される。これにより、定着ベルト30の回転軸線δ方向における幅領域全体で定着ベルト30の熱が熱伝導部材4で吸収されることから、定着ベルト30の過熱を抑制することができる。
定着ベルト30の過熱を抑制することは、定着ベルト30を保護するというサーモスタット37の目的の達成の一助となる。
また、本実施形態において、熱伝導部材4(具体的には湾曲部40)は、熱源33と定着ベルト30とを最短距離で結ぶ仮想直線Lの延長線の近傍に配設されている(図2参照)。これにより、定着ベルト30の領域のうち熱源33に最も近接して最も高温になる領域の熱が、熱伝導部材4で吸収されることから、定着ベルト30の過熱を効率的に抑制することができる。なお、熱伝導部材4が仮想直線Lの延長線上に配設されていた場合においても、上記と同様に、定着ベルト30の過熱を効率的に抑制することができる。
また、本実施形態において、熱伝導部材4は、定着ベルト30の回転軸線δ方向におけるいずれの位置においても熱源33と定着ベルト30とを最短距離で結ぶ仮想直線P上に配設されている(図4参照)。換言すると、仮想直線Pは、熱伝導部材4において熱源33に近接している箇所を示している。これにより、定着ベルト30の回転軸線δ方向における幅領域全体において熱源33に近接して高温になる領域の熱が熱伝導部材4で吸収されることから、定着ベルト30の過熱を効率的に抑制することができる。なお、熱伝導部材4が仮想直線Pの近傍に配設されていた場合においても、上記と同様に、定着ベルト30の過熱を効率的に抑制することができる。
また、本実施形態において、上記の通り熱伝導部材4が定着ベルト30と定着フレーム36のメインプレート360との間に配設された構造、すなわち、メインプレート360よりも熱伝導部材4が定着ベルト30に近接している構造によって、定着ベルト30の熱がメインプレート360に対して熱伝導部材4に優先的に移動する。これにより、熱伝導部材4で定着ベルト30の過熱を効率的に抑制することができる。さらに、上記の通り熱伝導部材4が定着ベルト30と定着フレーム36のメインプレート360との間に配設された構造によって、定着ベルト30と定着フレーム36との間のスペースを有効的に活用することができるという効果が別途生じる。
また、熱伝導部材4は、要は、定着ベルト30の熱を定着ベルト30の外周側方の空気を介して吸収して定着ベルト30の過熱を抑制できれば足りることから、金属材に限られず、空気よりも熱伝導率が高い材質から形成されていればよく、例えば、金属のフィラーを含有する樹脂材から形成されていてもよい。無論、熱伝導部材4に熱伝導に優れた材質、例えば、アルミニウム、銅等を採用すれば、定着ベルト30の過熱を効率的に抑制することができる。
また、熱伝導部材4は、定着フレーム36と一体的に形成されていてもよい。これにより、定着装置3の部品の点数を削減してコストを抑えることができる。
(実施形態2)
以下、実施形態2について、上記実施形態1とは異なる点についてのみ説明する。
以下、実施形態2について、上記実施形態1とは異なる点についてのみ説明する。
図6は、実施形態2における定着装置3を正面から視た概略断面図である。
実施形態2において、熱伝導部材4は、材質が異なる第1熱伝導板4aと、第2熱伝導板4bから構成されている(図6参照)。第1熱伝導板4aは、定着フレーム36のメインプレート360に固定されている。第2熱伝導板4bは、第1熱伝導板4aの下端部において、ビス等の締結部材(図示しない)によって連結され、定着ベルト30の領域のうち、熱源33に近接する領域の外周面に沿うように湾曲している。第1熱伝導板4aは、例えば、アルミニウム合金等から形成されている。第1熱伝導板4aと比較して熱源33に近接している第2熱伝導板4bは、第1熱伝導板4aよりも熱伝導に優れた材質、例えば、銅等から形成されている。すなわち、定着ベルト30の領域のうち他の領域と比較して熱源33に近接して高温になる領域の熱が第2熱伝導板4bで効率的に吸収されるようになっている。このため、上記の実施形態1の場合と比較して、定着ベルト30の過熱を効率的に抑制することができる。このように、熱伝導部材4が、材質が異なる複数の部材(第1熱伝導板4a及び第2熱伝導板4b)から構成されることにより、設計の自由度を向上させることができる。
(実施形態3)
以下、実施形態3について、上記実施形態1とは異なる点についてのみ説明する。
以下、実施形態3について、上記実施形態1とは異なる点についてのみ説明する。
図7は、実施形態3における定着装置3を正面から視た概略断面図である。図7において、回転軸線δの図示は省略している。
実施形態3において、定着フレーム36のメインプレート360は、定着ベルト30の外周側方に配設され、実施形態1におけるメインプレート360と比較して、定着ベルト30に近接するように形成されている(図7参照)。また、メインプレート360は、定着ベルト30の回転軸線δ方向における幅領域に亘って延在している。
実施形態3において、メインプレート360は、実施形態1における熱伝導部材4として機能する。すなわち、実施形態1における熱伝導部材4を用いた場合と同様に、定着ベルト30からメインプレート360への熱の移動が定着ベルト30の回転軸線δ方向における幅領域に亘って促され、定着ベルト30の回転軸線δ方向における幅領域全体で定着ベルト30の熱がメインプレート360で吸収される。これにより、定着ベルト30の過熱を抑制するという効果を享受しつつも、上記の実施形態の場合と比較して、定着装置3の部品の点数を削減してコストを抑えることができる。
(実施形態4)
実施形態4において、熱伝導部材4は、鉄から形成されている。また、定着フレーム36のメインプレート360は、ステンレス鋼材から形成されている。すなわち、熱伝導部材4の熱伝導率(約80W/m・K)は、メインプレート360の熱伝導率(約16W/m・K)よりも高くなっている。
実施形態4において、熱伝導部材4は、鉄から形成されている。また、定着フレーム36のメインプレート360は、ステンレス鋼材から形成されている。すなわち、熱伝導部材4の熱伝導率(約80W/m・K)は、メインプレート360の熱伝導率(約16W/m・K)よりも高くなっている。
このため、仮に、上記の実施形態1のようなメインプレート360よりも熱伝導部材4が定着ベルト30に近接している構造とは異なり、熱伝導部材4とメインプレート360とが定着ベルト30の外周面から同等の距離だけ離間された構造であったとしても、定着ベルト30の熱が、メインプレート360よりも熱伝導に優れた熱伝導部材4に優先的に移動する。これにより、熱伝導部材4で定着ベルト30の過熱を効率的に抑制することができる。
上記の実施形態及び実施例はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。従って、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態及び実施例のみにより解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
A 画像形成装置
3 定着装置
30 定着ベルト
31 ニップ形成部材
32 支持部材
33 熱源
34 加圧ローラ
35 剥離部材
36 定着フレーム
37 サーモスタット
4 熱伝導部材
40 湾曲部
41 固定部
42 開口部
360 メインプレート
361 保持プレート
F 搬送方向
FN 定着ニップ領域
δ 回転軸線
3 定着装置
30 定着ベルト
31 ニップ形成部材
32 支持部材
33 熱源
34 加圧ローラ
35 剥離部材
36 定着フレーム
37 サーモスタット
4 熱伝導部材
40 湾曲部
41 固定部
42 開口部
360 メインプレート
361 保持プレート
F 搬送方向
FN 定着ニップ領域
δ 回転軸線
Claims (11)
- 回転可能な無端状の定着ベルトと、
前記定着ベルトの内周面に配設されたニップ形成部材と、
前記定着ベルトの外側から前記ニップ形成部材に向かって圧接され、前記定着ベルトとの間に定着ニップ領域を形成する加圧ローラと、
前記定着ベルトの内側に配設され、前記定着ベルトを加熱する熱源と、
を備えた定着装置であって、
前記定着ベルトの外周側方に配設された熱伝導部材を備え、
前記熱伝導部材は、前記定着ベルトの回転軸線方向における幅領域に亘って延在していることを特徴とする定着装置。 - 請求項1に記載の定着装置であって、
前記熱伝導部材は、前記熱源と前記定着ベルトとを最短距離で結ぶ仮想直線の延長線上又は該延長線の近傍に配設されたことを特徴とする定着装置。 - 請求項2に記載の定着装置であって、
前記熱伝導部材は、前記定着ベルトの回転軸線方向におけるいずれの位置においても前記熱源と前記定着ベルトとを最短距離で結ぶ仮想直線上又は該仮想直線の近傍に配設されたことを特徴とする定着装置。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1つに記載の定着装置であって、
前記定着ベルトの温度が所定の温度になったときに前記熱源への電力供給を遮断するサーモスタットをさらに備え、
前記熱伝導部材は、開口部を有し、
前記サーモスタットは、前記開口部を臨む位置に設けられたことを特徴とする定着装置。 - 請求項4に記載の定着装置であって、
前記サーモスタットは、前記熱源と前記定着ベルトとを最短距離で結ぶ仮想直線の延長線上又は該延長線の近傍に設けられたことを特徴とする定着装置。 - 請求項1から請求項5までのいずれか1つに記載の定着装置であって、
前記熱伝導部材は、材質が異なる複数の部材から構成されたことを特徴とする定着装置。 - 請求項1から請求項6までのいずれか1つに記載の定着装置であって、
前記定着ベルトの両端部を回転可能に支持する定着フレームをさらに備え、
前記定着フレームは、前記定着ベルトの回転軸線方向に沿って配設されたプレートを有し、
前記熱伝導部材は、前記定着ベルトと前記プレートとの間に配設されたことを特徴とする定着装置。 - 請求項7に記載の定着装置であって、
前記熱伝導部材は、前記定着フレームと一体的に形成されたことを特徴とする定着装置。 - 請求項1から請求項6までのいずれか1つに記載の定着装置であって、
前記定着ベルトの両端部を回転可能に支持する定着フレームをさらに備え、
前記定着フレームは、前記定着ベルトの外周側方に配設されたプレートを有し、
前記定着フレームの前記プレートは、前記定着ベルトの回転軸線方向における幅領域に亘って延在し、前記熱伝導部材として機能することを特徴とする定着装置。 - 請求項1から請求項6までのいずれか1つに記載の定着装置であって、
前記定着ベルトの両端部を回転可能に支持する定着フレームをさらに備え、
前記定着フレームは、前記定着ベルトの回転軸線方向に沿って配設されたプレートを有し、
前記熱伝導部材の熱伝導率は、前記フレームの熱伝導率よりも高いことを特徴とする定着装置。 - 請求項1から請求項10までのいずれか1つに記載の定着装置を備えた画像形成装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021168828A JP2023058982A (ja) | 2021-10-14 | 2021-10-14 | 定着装置及びこれを備えた画像形成装置 |
US17/955,991 US11947293B2 (en) | 2021-10-14 | 2022-09-29 | Fusing device and image forming apparatus provided with the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021168828A JP2023058982A (ja) | 2021-10-14 | 2021-10-14 | 定着装置及びこれを備えた画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023058982A true JP2023058982A (ja) | 2023-04-26 |
Family
ID=85981112
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021168828A Pending JP2023058982A (ja) | 2021-10-14 | 2021-10-14 | 定着装置及びこれを備えた画像形成装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US11947293B2 (ja) |
JP (1) | JP2023058982A (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP5366005B2 (ja) * | 2009-09-10 | 2013-12-11 | 株式会社リコー | 定着装置および画像形成装置 |
JP2014032389A (ja) * | 2012-07-12 | 2014-02-20 | Ricoh Co Ltd | 定着装置、及び、画像形成装置 |
JP6394501B2 (ja) | 2015-05-29 | 2018-09-26 | コニカミノルタ株式会社 | 定着装置 |
US9389557B1 (en) * | 2015-07-06 | 2016-07-12 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Fixing device |
-
2021
- 2021-10-14 JP JP2021168828A patent/JP2023058982A/ja active Pending
-
2022
- 2022-09-29 US US17/955,991 patent/US11947293B2/en active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US11947293B2 (en) | 2024-04-02 |
US20230121896A1 (en) | 2023-04-20 |
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