JP2023058943A - ナビゲーション装置、プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】運転者に適したタイミングで案内を通知する技術を提供する。【解決手段】第1処理部40は、通知部26が案内情報を通知した場合において、速度情報をもとに、第1交差点に到達する前に減速を開始した第1位置から所定速度に減速するまでの第1減速率を導出する。第2処理部42は、通知部26が案内情報を通知してない場合において、地図情報と車両位置情報をもとに、車両が右折または左折した第2交差点を特定するとともに、速度情報をもとに、第2交差点に到達する前に減速を開始した第2位置から所定速度に減速するまでの第2減速率を導出する。第3処理部44は、第1処理部40において導出した第1減速率が、第2処理部42において導出した第2減速率よりも大きい場合、通知タイミングを早める。【選択図】図1
Description
本発明は、ナビゲーション技術に関し、特に案内を通知するナビゲーション装置、プログラムに関する。
ナビゲーション装置は、モニタに現在地を中心とした地図を表示することによって、現在どの地点を走行しているかを運転者に知らせる。また、ナビゲーション装置は、目的地を設定することにより、現在地からの経路を探索し、経路を地図上に重ねて表示するとともに、交差点に近付いたときに音声等によって走行案内を実行する(例えば、特許文献1参照)。
ナビゲーション装置が交差点での右左折を音声案内する場合、案内が早すぎると該当交差点より手前の交差点で運転者が曲がってしまうことが発生し、案内が遅すぎると該当交差点を曲がらずに直進してしまうことが発生しうる。これまでは、道路種別、道路の制限速度、車両の走行速度の情報などを利用することによって、案内の通知タイミングが調節されている。しかしながら、音声案内を聞いてから曲がるタイミングを計る感覚は人それぞれであり、すべての人に合うように調節することは困難である。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、運転者に適したタイミングで案内を通知する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のナビゲーション装置は、地図情報を記憶する記憶部と、経路情報を設定する設定部と、車両位置情報を取得する第1取得部と、記憶部に記憶した地図情報と、設定部において設定した経路情報と、第1取得部において取得した車両位置情報とをもとに、車両が右折または左折すべき第1交差点を特定し、第1交差点に車両位置情報が到達する前に出力すべき案内情報を生成する案内部と、案内部において生成した案内情報を通知する通知部と、車両の速度情報を取得する第2取得部と、第2取得部において取得した速度情報を使用して、通知部による案内情報の通知タイミングを更新する制御部とを備えるナビゲーション装置であって、制御部は、通知部が案内情報を通知した場合において、速度情報をもとに、第1交差点に到達する前に減速を開始した第1位置から所定速度に減速するまでの第1減速率を導出する第1処理部と、通知部が案内情報を通知してない場合において、地図情報と車両位置情報をもとに、車両が右折または左折した第2交差点を特定するとともに、速度情報をもとに、第2交差点に到達する前に減速を開始した第2位置から所定速度に減速するまでの第2減速率を導出する第2処理部と、第1処理部において導出した第1減速率が、第2処理部において導出した第2減速率よりも大きい場合、通知タイミングを早める第3処理部とを備えている。
本発明の別の態様もまた、ナビゲーション装置である。この装置は、地図情報を記憶する記憶部と、経路情報を設定する設定部と、車両位置情報を取得する第1取得部と、記憶部に記憶した地図情報と、設定部において設定した経路情報と、第1取得部において取得した車両位置情報とをもとに、車両が右折または左折すべき第1交差点を特定し、第1交差点に車両位置情報が到達する前に出力すべき案内情報を生成する案内部と、案内部において生成した案内情報を通知する通知部と、車両の速度情報を取得する第2取得部と、第2取得部において取得した速度情報を使用して、通知部による案内情報の通知タイミングを更新する制御部とを備えるナビゲーション装置であって、制御部は、通知部が案内情報を通知した場合において、速度情報をもとに、第1交差点に到達する前に減速を開始した第1位置を特定し、特定した第1位置と第1交差点との間の第1距離を導出する第1処理部と、通知部が案内情報を通知してない場合において、地図情報と車両位置情報をもとに、車両が右折または左折した第2交差点を特定するとともに、速度情報をもとに、第2交差点に到達する前に減速を開始した第2位置を特定し、特定した第2位置と第2交差点との間の第2距離を導出する第2処理部と、第1処理部において導出した第1距離が、第2処理部において導出した第2距離よりも長い場合、通知タイミングを遅らせる第3処理部とを備えている。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、運転者に適したタイミングで案内を通知できる。
(実施例1)
本発明を具体的に説明する前に、まず概要を述べる。本発明の実施例は、運転者に経路を案内するナビゲーション装置に関する。ナビゲーション装置は、画像と音声の少なくとも1つにより経路案内を実行し、例えば、左折すべき交差点の手前において交差点の左折を音声により通知する。前述のごとく、最適な通知タイミングは運転者毎に異なる。そのため、運転者に適した通知タイミングで音声案内を通知することが求められる。本実施例に係るナビゲーション装置は、音声案内を実行した場合において、交差点の手前での減速率(以下、「第1減速率」という)を計測する。また、ナビゲーション装置は、音声案内を実行していない場合においても、交差点の手前での減速率(以下、「第2減速率」という)を計測する。第1減速率が第2減速率よりも大きい場合は通知タイミングが遅かったといえるので、ナビゲーション装置は、通知タイミングを早めるように更新する。これは、通知タイミングが遅かったので、運転者が急に曲がるために減速率が大きくなったと考えられるからである。
本発明を具体的に説明する前に、まず概要を述べる。本発明の実施例は、運転者に経路を案内するナビゲーション装置に関する。ナビゲーション装置は、画像と音声の少なくとも1つにより経路案内を実行し、例えば、左折すべき交差点の手前において交差点の左折を音声により通知する。前述のごとく、最適な通知タイミングは運転者毎に異なる。そのため、運転者に適した通知タイミングで音声案内を通知することが求められる。本実施例に係るナビゲーション装置は、音声案内を実行した場合において、交差点の手前での減速率(以下、「第1減速率」という)を計測する。また、ナビゲーション装置は、音声案内を実行していない場合においても、交差点の手前での減速率(以下、「第2減速率」という)を計測する。第1減速率が第2減速率よりも大きい場合は通知タイミングが遅かったといえるので、ナビゲーション装置は、通知タイミングを早めるように更新する。これは、通知タイミングが遅かったので、運転者が急に曲がるために減速率が大きくなったと考えられるからである。
図1は、ナビゲーション装置100の構成を示す。ナビゲーション装置100は、記憶部10、操作部12、設定部14、測位装置16、第1取得部18、車速センサ20、第2取得部22、案内部24、通知部26、スピーカ28、モニタ30、制御部32を含む。また、制御部32は、第1処理部40、第2処理部42、第3処理部44を含む。これらは、車両に搭載される。
記憶部10は、地図情報を記憶する。地図情報は、例えば、道路の種別情報、道路の形状情報、道路の車線情報、一時停止位置情報、交差点情報などを含む。測位装置16は、図示しないGNSS(Global Navigation Satellite System)衛星からの信号を受信して、測位結果として測位データを算出する。そのため、測位データには、位置情報、移動速度であるGNSS速度、車両の方位であるGNSS方位、PDOP(Position Dilution Precision)、捕捉衛星数等が含まれる。ここで、位置情報は緯度と経度で示される。PDOPは、測位データにおけるGNSS衛星位置の誤差が受信点位置にどのように反映されるかの指標であり、測位誤差に相当する。なお、測位データには、これら以外の値が含まれていてもよい。また、測位データの算出は、公知の技術によってなされればよいので、ここでは説明を省略する。測位装置16は、測位データを第1取得部18に出力する。第1取得部18は、測位データを測位装置16から受けつけることによって、車両の位置情報(以下、「車両位置情報」という)を取得する。第1取得部18は、設定部14、案内部24、制御部32に車両位置情報等を出力する。
操作部12は、運転者等のユーザからの操作を受けつけるユーザインターフェースである。操作部12は、例えば、ボタン、ダイヤルであったり、後述のモニタ30と一体化されることによってタッチパネルであったりする。運転者は、操作部12を操作して、経路案内のための目的地の情報を入力する。操作部12は、受けつけた目的地の情報を設定部14に出力する。
設定部14は、目的地の情報を操作部12から受けつける。目的地の情報も緯度と経度により示される。設定部14は、車両位置情報を第1取得部18から受けつける。設定部14は、記憶部10に記憶された地図情報を参照しながら、車両位置情報(現在地)から目的地の情報へ至る案内経路を生成する。案内経路は、例えば、1つ以上の交差点、交差点間をつなぐ道路によって構成される。設定部14は、案内経路を経路情報として設定する。経路情報には、案内経路に含まれる1つ以上の交差点(以下、「第1交差点」という)の情報が含まれる。第1交差点の情報は、例えば、第1交差点の位置情報、第1交差点における進行方向の情報である。進行方向の情報は、右折または左折で示される。設定部14は、経路情報を案内部24に出力する。
車速センサ20は、ドライブシャフトの回転に対応して回転するスピードメータケーブルの中間に設置され、ドライブシャフトの回転にともなった車速パルスを第2取得部22に逐次出力する。つまり、車速パルスは車両の移動にともなって一定の移動距離毎に出力されており、一定の期間に含まれる車速パルスの数は車速が高くなるほど増加する。第2取得部22は、車速パルスを車速センサ20から取得する。車速パルスは、車両の速度情報に相当する。第2取得部22は、速度情報を制御部32に出力する。
案内部24は、記憶部10に記憶した地図情報と、設定部14において設定した経路情報と、第1取得部18において取得した車両位置情報とをもとに、案内経路上における車両の位置を認識する。また、案内部24は、車両の位置から案内経路に沿って進行した場合に通過すべき第1交差点を特定する。この第1交差点は、車両が右折または左折すべき交差点であり、ここでは、次に右折または左折を案内すべき第1交差点に着目する。
案内部24は、地図情報上に案内経路を、例えば赤線により示す。また、案内部24は、右左折すべき第1交差点において案内経路に矢印を示す。案内部24は、案内経路および矢印が示された地図情報(以下、「案内地図」という)を通知部26に出力する。また、案内部24は、第1交差点に車両が到達する前に音声で出力すべき案内情報を生成する。例えば、案内経路において当該第1交差点を右折すべき場合、案内情報は「交差点を右折して下さい」であり、案内経路において当該第1交差点を左折すべき場合、案内情報は「交差点を左折して下さい」である。案内部24は、案内情報を通知部26に出力する。
通知部26は、案内地図と案内情報とを案内部24から受けつける。通知部26は、案内地図をモニタ30に表示する。モニタ30は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、HMD(Head Mount Display)である。通知部26は、制御部32から指示される通知タイミングにおいて、案内部24において生成した案内情報を音声としてスピーカ28から出力する。通知部26は、案内情報の対象になる第1交差点の情報を制御部32に出力する。
制御部32は、第2取得部22において取得した速度情報を使用して、通知部26による案内情報の通知タイミングを更新する。制御部32は、更新した通信タイミングによる案内情報の通知を通知部26に指示する。制御部32における第1処理部40は、案内部24が案内情報を通知した場合に、案内情報の対象となる第1交差点の情報を案内部24から受けつける。また、第1処理部40は、車両位置情報を第1取得部18から受けつけ、速度情報を第2取得部22から受けつける。以下では、第1処理部40における処理を説明するために、図2(a)-(b)も使用する。図2(a)-(b)は、第1処理部40、第2処理部42の処理概要を示す。
図2(a)は、車両が走行する道路を示す。左右方向に延びる第1道路200と、上下方向に延びる第2道路202が交差点204において交差しており、交差点204の中心が中心点206と示される。第1道路200から交差点204に至り、交差点204において左折してから第2道路202を走行する経路208が設定される。第1処理部40においては、交差点204が「第1交差点」に対応し、中心点206が第1交差点の位置情報に対応し、経路208が「案内経路」に対応する。案内経路では、第1交差点において左折することが示される。第1処理部40は、第1交差点の情報から第1交差点の位置情報(中心点206)を抽出するとともに、車両位置情報から経路208を中心点206に向かって走行することを認識する。
図2(b)は、図2(a)の第1道路200上の位置に対応した速度情報を示す。図2(a)の中心点206が交差点中心位置218に対応する。第1処理部40は、通知部26が案内情報を通知した場合において速度情報を監視することによって、第1交差点に到達する前に減速を開始した減速開始位置210を検出する。第1処理部40における減速開始位置210は第1位置とも呼ばれる。また、第1処理部40は、右左折する前に達成すべき所定速度を右左折速度として規定する。第1処理部40は、速度情報を監視することによって、速度情報が右左折速度になるまで減速した位置を所定速度達成位置212として特定する。
第1処理部40は、減速開始位置210から所定速度達成位置212との間の所定速度達成距離214を算出するとともに、減速開始の速度情報と右左折速度との間の減速量216を算出する。第1処理部40は、減速量216を所定速度達成距離214で除算することによって第1減速率を導出する。第1処理部40は、複数の第1交差点のそれぞれに対して第1減速率を導出してから、複数の第1減速率の平均値または中央値を導出してもよい。第1減速率の平均値または中央値も「第1減速率」と呼ばれる。図1に戻る。
第2処理部42は、通知部26が案内情報を通知してない場合において、地図情報を記憶部10から受けつけ、車両位置情報を第1取得部18から受けつけ、速度情報を第2取得部22から受けつける。第2処理部42は、地図情報と車両位置情報と速度情報を保持する。ここでも、第2処理部42における処理を説明するために、図2(a)-(b)も使用する。
第2処理部42は、地図情報と車両位置情報をもとに、車両が右折または左折した交差点(以下、「第2交差点」という)を特定する。その際、第2処理部42は、地図情報から第2交差点の位置情報を抽出する。第2処理部42においては、交差点204が「第2交差点」に対応し、交差点中心位置218が第2交差点の位置情報に対応する。経路208は、車両が実際に走行した経路、つまり車両位置情報の履歴に対応する。図2(a)では、第2交差点において左折がなされている。
第2処理部42は、第2交差点の位置情報に至る車両位置情報の履歴と、当該車両位置情報の履歴に対応した速度情報を確認することによって、第2交差点に到達する前に減速を開始した減速開始位置210(図2(b))を検出する。第2処理部42における減速開始位置210は第2位置とも呼ばれる。また、第2処理部42も、右左折する前に達成すべき所定速度を右左折速度として規定する。第2処理部42は、速度情報を監視することによって、速度情報が右左折速度になるまで減速した位置を所定速度達成位置212として特定する。
第2処理部42は、減速開始位置210から所定速度達成位置212との間の所定速度達成距離214を算出するとともに、減速開始の速度情報と右左折速度との間の減速量216を算出する。第1処理部40は、減速量216を所定速度達成距離214で除算することによって第2減速率を導出する。第1処理部40は、複数の第2交差点のそれぞれに対して第2減速率を導出してから、複数の第2減速率の平均値または中央値を導出してもよい。第2減速率の平均値または中央値も「第2減速率」と呼ばれる。つまり、案内部24が案内情報を通知した場合の減速率が第1減速率であり、通知部26が案内情報を通知してない場合の減速率が第2減速率である。図1に戻る。
第3処理部44は、第1減速率を第1処理部40から受けつけ、第2減速率を第2処理部42から受けつける。図3は、第3処理部44に保持されるテーブルのデータ構造を示す。テーブルには、条件と通知タイミングとの関係が示される。第1減速率が第2減速率よりも大きい場合、通知タイミングを早めることが規定され、第1減速率と第2減速率とが等しい場合、通知タイミングを変更しないことが規定され、第1減速率が第2減速率よりも小さい場合、通知タイミングを遅らせることが規定される。図1に戻る。第3処理部44は、受けつけた第1減速率と第2減速率とをもとにテーブルを参照することによって、通知部26による案内情報の通知タイミングを更新する。第3処理部44は、更新した通知タイミングを通知部26に出力する。
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
以上の構成によるナビゲーション装置100の動作を説明する。図4は、ナビゲーション装置100による通知タイミングの更新手順を示すフローチャートである。第1処理部40は、経路を案内している場合の第1減速率を導出する(S10)。第2処理部42は、経路を案内していない場合の第2減速率を導出する(S12)。第1減速率が第2減速率よりも大きい場合(S14のY)、第3処理部44は通知タイミングを早める(S16)。第1減速率が第2減速率よりも大きくない場合(S14のN)、第1減速率が第2減速率よりも小さい場合(S18のY)、第3処理部44は通知タイミングを遅らせる(S20)。第1減速率が第2減速率よりも小さくない場合(S18のN)、第3処理部44は通知タイミングを変更しない(S22)。
本実施例によれば、案内情報を通知した場合の第1減速率が、案内情報を通知してない場合の第2減速率よりも大きい場合、通知タイミングを早めるので、運転者に適したタイミングで案内を通知できる。また、案内情報を通知した場合の第1減速率が、案内情報を通知してない場合の第2減速率よりも小さい場合、通知タイミングを遅らせるので、運転者に適したタイミングで案内を通知できる。特に、交差点の信号が赤色に点灯していない場合、あるいは他車両の影響がない場合において本実施例を適用することが好ましい。
(実施例2)
次に実施例2を説明する。実施例2は、実施例1と同様に、通知タイミングを調節するナビゲーション装置に関する。本実施例に係るナビゲーション装置は、音声案内を実行した場合において、交差点の手前で減速を開始した位置と交差点との距離(以下、「第1距離」という)を計測する。また、ナビゲーション装置は、音声案内を実行していない場合においても、交差点の手前で減速を開始した位置と交差点との距離(以下、「第2距離」という)を計測する。第1距離が第2距離より長い場合は通知タイミングが早かったといえるので、ナビゲーション装置は、通知タイミングを遅らせるように更新する。これは、通知タイミングが早かったので、運転者が実際に曲がるポイントよりも前で曲がらないといけないと判断したと考えられるからである。実施例2に係るナビゲーション装置100の構成は、図1と同様のタイプである。ここでは、実施例1との差異を中心に説明する。
次に実施例2を説明する。実施例2は、実施例1と同様に、通知タイミングを調節するナビゲーション装置に関する。本実施例に係るナビゲーション装置は、音声案内を実行した場合において、交差点の手前で減速を開始した位置と交差点との距離(以下、「第1距離」という)を計測する。また、ナビゲーション装置は、音声案内を実行していない場合においても、交差点の手前で減速を開始した位置と交差点との距離(以下、「第2距離」という)を計測する。第1距離が第2距離より長い場合は通知タイミングが早かったといえるので、ナビゲーション装置は、通知タイミングを遅らせるように更新する。これは、通知タイミングが早かったので、運転者が実際に曲がるポイントよりも前で曲がらないといけないと判断したと考えられるからである。実施例2に係るナビゲーション装置100の構成は、図1と同様のタイプである。ここでは、実施例1との差異を中心に説明する。
図1の制御部32における第1処理部40は、案内部24が案内情報を通知した場合に、案内情報の対象となる第1交差点の情報を案内部24から受けつける。また、第1処理部40は、車両位置情報を第1取得部18から受けつけ、速度情報を第2取得部22から受けつける。以下では、第1処理部40における処理を説明するために、図5(a)-(b)も使用する。図5(a)-(b)は、第1処理部40、第2処理部42の処理概要を示す。
図5(a)は、車両が走行する道路を示し、図2(a)と同一である。図5(b)は、図5(a)の第1道路200上の位置に対応した速度情報を示す。図5(a)の中心点206が交差点中心位置222に対応する。第1処理部40は、通知部26が案内情報を通知した場合において速度情報を監視することによって、第1交差点に到達する前に減速を開始した減速開始位置220を検出する。第1処理部40における減速開始位置220は第1位置とも呼ばれる。また、第1処理部40は、交差点中心位置222を特定する。
第1処理部40は、減速開始位置220と交差点中心位置222との間の距離224を導出する。第1処理部40において導出された距離224は「第1距離」と呼ばれる。第1処理部40は、複数の第1交差点のそれぞれに対して第1距離を導出してから、複数の第1距離の平均値を導出してもよい。第1距離の平均値も「第1距離」と呼ばれる。図1に戻る。
第2処理部42は、通知部26が案内情報を通知してない場合において、地図情報を記憶部10から受けつけ、車両位置情報を第1取得部18から受けつけ、速度情報を第2取得部22から受けつける。第2処理部42は、地図情報と車両位置情報と速度情報を保持する。ここでも、第2処理部42における処理を説明するために、図5(a)-(b)も使用する。
第2処理部42は、地図情報と車両位置情報をもとに、車両が右折または左折した交差点(以下、「第2交差点」という)を特定する。その際、第2処理部42は、地図情報から第2交差点の位置情報を抽出する。第2処理部42においては、交差点204が「第2交差点」に対応し、交差点中心位置222が第2交差点の位置情報に対応する。経路208は、車両が実際に走行した経路、つまり車両位置情報の履歴に対応する。図5(a)では、第2交差点において左折がなされている。
第2処理部42は、第2交差点の位置情報に至る車両位置情報の履歴と、当該車両位置情報の履歴に対応した速度情報を確認することによって、第2交差点に到達する前に減速を開始した減速開始位置220(図5(b))を検出する。第2処理部42における減速開始位置220は第2位置とも呼ばれる。第2処理部42は、減速開始位置220と交差点中心位置222との間の距離224を導出する。第2処理部42において導出された距離224は「第2距離」と呼ばれる。第1処理部40は、複数の第2交差点のそれぞれに対して第2距離を導出してから、複数の第2距離の平均値を導出してもよい。第2距離の平均値も「第2距離」と呼ばれる。図1に戻る。つまり、案内部24が案内情報を通知した場合の距離が第1距離であり、通知部26が案内情報を通知してない場合の距離が第2距離である。図1に戻る。
第3処理部44は、第1距離を第1処理部40から受けつけ、第2距離を第2処理部42から受けつける。図6は、第3処理部44に保持されるテーブルのデータ構造を示す。テーブルには、条件と通知タイミングとの関係が示される。第1距離が第2距離よりも小さい場合、通知タイミングを早めることが規定され、第1距離と第2距離とが等しい場合、通知タイミングを変更しないことが規定され、第1距離が第2距離よりも大きい場合、通知タイミングを遅らせることが規定される。図1に戻る。第3処理部44は、受けつけた第1距離と第2距離とをもとにテーブルを参照することによって、通知部26による案内情報の通知タイミングを更新する。第3処理部44は、更新した通知タイミングを通知部26に出力する。
以上の構成によるナビゲーション装置100の動作を説明する。図7は、ナビゲーション装置100による通知タイミングの更新手順を示すフローチャートである。第1処理部40は、経路を案内している場合の第1距離を導出する(S50)。第2処理部42は、経路を案内していない場合の第2距離を導出する(S52)。第1距離が第2距離よりも小さい場合(S54のY)、第3処理部44は通知タイミングを早める(S56)。第1距離が第2距離よりも小さくない場合(S54のN)、第1距離が第2距離よりも大きい場合(S58のY)、第3処理部44は通知タイミングを遅らせる(S60)。第1距離が第2距離よりも大きくない場合(S58のN)、第3処理部44は通知タイミングを変更しない(S62)。
本実施例によれば、案内情報を通知した場合の第1距離が、案内情報を通知してない場合の第2距離よりも長い場合、通知タイミングを遅らせるので、運転者に適したタイミングで案内を通知できる。また、案内情報を通知した場合の第1距離が、案内情報を通知してない場合の第2距離よりも短い場合、通知タイミングを早めるので、運転者に適したタイミングで案内を通知できる。
(実施例3)
次に実施例3を説明する。実施例3は、これまでと同様に、通知タイミングを調節するナビゲーション装置に関する。一方、本実施例に係るナビゲーション装置は、車両を複数の運転者が運転しうる場合に、運転者毎に通知タイミングを制御する。ここでは、これまでとの差異を中心に説明する。
次に実施例3を説明する。実施例3は、これまでと同様に、通知タイミングを調節するナビゲーション装置に関する。一方、本実施例に係るナビゲーション装置は、車両を複数の運転者が運転しうる場合に、運転者毎に通知タイミングを制御する。ここでは、これまでとの差異を中心に説明する。
図8は、ナビゲーション装置100の構成を示す。ナビゲーション装置100は、図1の構成に加えて、識別部46、撮像装置50を含む。撮像装置50は、車両の運転席周辺を撮像する。そのため、撮像装置50は、運転者の顔を撮像可能である。撮像装置50は、撮像した画像(以下、「撮像画像」という)を制御部32に出力する。
制御部32の識別部46は、撮像画像を撮像装置50から受けつける。識別部46は、車両を運転しうる複数の運転者のそれぞれの顔画像を参照画像として予め記憶する。識別部46は、撮像画像と参照画像とを比較することによって、車両の運転者を識別する。撮像画像と参照画像との比較には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。制御部32は、識別部46において識別した運転者毎にこれまでの処理を実行して更新タイミングを更新する。
本実施例によれば、運転者毎に通知タイミングを更新するので、運転者毎に最適なタイミングで案内を出力できる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
実施例1、2において、制御部32は、交差点に対する案内の通知タイミングを更新している。しかしながらこれに限らず例えば、制御部32は、右折の場合と左折の場合とを区別して処理を実行することによって、右折の場合の通知タイミングを更新するとともに、左折の場合の通知タイミングを更新してもよい。本変形例によれば、右折の場合と左折の場合のそれぞれに適した通知タイミングを更新できる。
10 記憶部、 12 操作部、 14 設定部、 16 測位装置、 18 第1取得部、 20 車速センサ、 22 第2取得部、 24 案内部、 26 通知部、 28 スピーカ、 30 モニタ、 32 制御部、 40 第1処理部、 42 第2処理部、 44 第3処理部、 46 識別部、 50 撮像装置、 100 ナビゲーション装置、 200 第1道路、 202 第2道路、 204 交差点、 206 中心点、 208 経路、 210 減速開始位置、 212 所定速度達成位置、 214 所定速度達成距離、 216 減速量、 218 交差点中心位置、 220 減速開始位置、 222 交差点中心位置、 224 距離。
Claims (5)
- 地図情報を記憶する記憶部と、
経路情報を設定する設定部と、
車両位置情報を取得する第1取得部と、
前記記憶部に記憶した前記地図情報と、前記設定部において設定した前記経路情報と、前記第1取得部において取得した前記車両位置情報とをもとに、車両が右折または左折すべき第1交差点を特定し、前記第1交差点に前記車両位置情報が到達する前に出力すべき案内情報を生成する案内部と、
前記案内部において生成した前記案内情報を通知する通知部と、
前記車両の速度情報を取得する第2取得部と、
前記第2取得部において取得した前記速度情報を使用して、前記通知部による前記案内情報の通知タイミングを更新する制御部とを備えるナビゲーション装置であって、
前記制御部は、
前記通知部が前記案内情報を通知した場合において、前記速度情報をもとに、前記第1交差点に到達する前に減速を開始した第1位置から所定速度に減速するまでの第1減速率を導出する第1処理部と、
前記通知部が前記案内情報を通知してない場合において、前記地図情報と前記車両位置情報をもとに、前記車両が右折または左折した第2交差点を特定するとともに、前記速度情報をもとに、前記第2交差点に到達する前に減速を開始した第2位置から前記所定速度に減速するまでの第2減速率を導出する第2処理部と、
前記第1処理部において導出した前記第1減速率が、前記第2処理部において導出した前記第2減速率よりも大きい場合、前記通知タイミングを早める第3処理部とを備えていることを特徴とするナビゲーション装置。 - 地図情報を記憶する記憶部と、
経路情報を設定する設定部と、
車両位置情報を取得する第1取得部と、
前記記憶部に記憶した前記地図情報と、前記設定部において設定した前記経路情報と、前記第1取得部において取得した前記車両位置情報とをもとに、車両が右折または左折すべき第1交差点を特定し、前記第1交差点に前記車両位置情報が到達する前に出力すべき案内情報を生成する案内部と、
前記案内部において生成した前記案内情報を通知する通知部と、
前記車両の速度情報を取得する第2取得部と、
前記第2取得部において取得した前記速度情報を使用して、前記通知部による前記案内情報の通知タイミングを更新する制御部とを備えるナビゲーション装置であって、
前記制御部は、
前記通知部が前記案内情報を通知した場合において、前記速度情報をもとに、前記第1交差点に到達する前に減速を開始した第1位置を特定し、特定した前記第1位置と前記第1交差点との間の第1距離を導出する第1処理部と、
前記通知部が前記案内情報を通知してない場合において、前記地図情報と前記車両位置情報をもとに、前記車両が右折または左折した第2交差点を特定するとともに、前記速度情報をもとに、前記第2交差点に到達する前に減速を開始した第2位置を特定し、特定した前記第2位置と前記第2交差点との間の第2距離を導出する第2処理部と、
前記第1処理部において導出した前記第1距離が、前記第2処理部において導出した前記第2距離よりも長い場合、前記通知タイミングを遅らせる第3処理部とを備えていることを特徴とするナビゲーション装置。 - 前記車両の運転者を識別する識別部をさらに備え、
前記制御部は、前記識別部において識別した前記運転者毎に前記通知タイミングを更新する請求項1または2に記載のナビゲーション装置。 - 前記制御部は、右折の場合と左折の場合とを区別して処理を実行することによって、右折の場合の通知タイミングを更新するとともに、左折の場合の通知タイミングを更新する請求項1から3のいずれかに記載のナビゲーション装置。
- 地図情報を記憶する記憶部と、
経路情報を設定する設定部と、
車両位置情報を取得する第1取得部と、
前記記憶部に記憶した前記地図情報と、前記設定部において設定した前記経路情報と、前記第1取得部において取得した前記車両位置情報とをもとに、車両が右折または左折すべき第1交差点を特定し、前記第1交差点に前記車両位置情報が到達する前に出力すべき案内情報を生成する案内部と、
前記案内部において生成した前記案内情報を通知する通知部と、
前記車両の速度情報を取得する第2取得部と、
前記第2取得部において取得した前記速度情報を使用して、前記通知部による前記案内情報の通知タイミングを更新する制御部とを備えるナビゲーション装置に実行させるプログラムであって、
前記通知部が前記案内情報を通知した場合において、前記速度情報をもとに、前記第1交差点に到達する前に減速を開始した第1位置から所定速度に減速するまでの第1減速率を導出するステップと、
前記通知部が前記案内情報を通知してない場合において、前記地図情報と前記車両位置情報をもとに、前記車両が右折または左折した第2交差点を特定するとともに、前記速度情報をもとに、前記第2交差点に到達する前に減速を開始した第2位置から所定速度に減速するまでの第2減速率を導出するステップと、
前記第1減速率が前記第2減速率よりも大きい場合、前記通知タイミングを早めるステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021168770A JP2023058943A (ja) | 2021-10-14 | 2021-10-14 | ナビゲーション装置、プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021168770A JP2023058943A (ja) | 2021-10-14 | 2021-10-14 | ナビゲーション装置、プログラム |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2023058943A true JP2023058943A (ja) | 2023-04-26 |
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JP2021168770A Pending JP2023058943A (ja) | 2021-10-14 | 2021-10-14 | ナビゲーション装置、プログラム |
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