JP2023058007A - 車両用装置及び車両用推定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の自動化レベルに応じて、運転者の異常状態を睡眠状態と区別して推定しやすくすることを可能にしつつも、処理の無駄を抑えることも可能にする。【解決手段】運転者が睡眠状態でない異常状態であるか否かを室内カメラ19及び生体センサ20を用いて推定することが可能な運転者状態推定部103と、自車が睡眠許可自動運転中か睡眠非許可運転中かを特定する運転特定部102とを備え、運転者状態推定部103は、運転特定部102で睡眠非許可運転中と特定する場合には、室内カメラ19及び生体センサ20を用いて運転者が異常状態であるか否かを推定する一方、運転特定部102で睡眠許可自動運転中と特定する場合には、室内カメラ19及び生体センサ20のうちの室内カメラ19のみを用いて運転者が異常状態であるか否かを推定する。【選択図】図2

Description

本開示は、車両用装置及び車両用推定方法に関するものである。
特許文献1には、カメラで撮像された運転席の画像に基づいて検出された運転者の頭部が画像の範囲から外れている場合に、運転者が運転不能状態であることを検出する技術が開示されている。
また、車両の自動運転を行う技術が知られている。自動運転の自動化レベルとしては、例えばSAEが定義しているレベル0~5に区分された自動化レベルが知られている。レベル0は、システムが介入せずに運転者が全ての運転タスクを実施するレベルである。レベル0は、いわゆる手動運転に相当する。レベル1は、システムが操舵と加減速とのいずれかを支援するレベルである。レベル2は、システムが操舵と加減速とのいずれをも支援するレベルである。レベル1~2の自動運転は、安全運転に係る監視義務(以下、単に監視義務)が運転者にある自動運転である。レベル3は、高速道路等の特定の場所ではシステムが全ての運転タスクを実施可能であり、緊急時に運転者が運転操作を行うレベルである。レベル4は、対応不可能な道路,極限環境等の特定状況下を除き、システムが全ての運転タスクを実施可能なレベルである。レベル5は、あらゆる環境下でシステムが全ての運転タスクを実施可能なレベルである。レベル3以上の自動運転は、監視義務が運転者にない自動運転である。レベル4以上の自動運転は、運転者の睡眠が許可される自動運転である。
特開2018-173996号
運転者の体勢は、睡眠状態であっても体調不良といった異常状態であっても崩れることがある。よって、特許文献1に開示の技術では、運転者の睡眠状態と異常状態とを区別して検出することが難しかった。
これに対して、運転者の状態を推定するのに用いるセンサの種類を増やすことで、運転者の睡眠状態と異常状態との区別を可能にすることが考えられる。しかしながら、運転者の状態を推定するのに用いるセンサの種類を増やすと、自動化レベルによっては無駄が増えることが考えられる。例えば、LV4以上の自動運転では、運転者の睡眠が許可されるため、ステアリングといった操作部材に運転者が触れる可能性がより低くなる。ここで、このような操作部材に、運転者の状態を推定するのに用いるセンサが設けられていた場合、このセンサを用いて運転者の状態を推定することは、無駄な処理を増すことになってしまう。
この開示の1つの目的は、車両の自動化レベルに応じて、運転者の異常状態を睡眠状態と区別して推定しやすくすることを可能にしつつも、処理の無駄を抑えることも可能にする車両用装置及び車両用推定方法を提供することにある。
上記目的は独立請求項に記載の特徴の組み合わせにより達成され、また、下位請求項は、開示の更なる有利な具体例を規定する。特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、1つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本開示の車両用装置は、運転者の睡眠が許可される自動化レベルの自動運転である睡眠許可自動運転と、運転者の睡眠が許可されない自動化レベルの運転である睡眠非許可運転との切り替えを実施する車両で用いることが可能な車両用装置であって、運転者が睡眠状態でない異常状態であるか否かを複数種類のセンサを用いて推定することが可能な運転者状態推定部(103)と、車両が睡眠許可自動運転中か睡眠非許可運転中かを特定する運転特定部(102)とを備え、運転者状態推定部は、運転特定部で睡眠非許可運転中と特定する場合には、複数種類のセンサを用いて運転者が異常状態であるか否かを推定する一方、運転特定部で睡眠許可自動運転中と特定する場合には、睡眠非許可運転中と特定する場合よりも用いるセンサの種類を減らして運転者が異常状態であるか否かを推定する。
上記目的を達成するために、本開示の車両用推定方法は、運転者の睡眠が許可される自動化レベルの自動運転である睡眠許可自動運転と、運転者の睡眠が許可されない自動化レベルの運転である睡眠非許可運転との切り替えを実施する車両で用いることが可能な車両用推定方法であって、少なくとも1つのプロセッサにより実行される、運転者が睡眠状態でない異常状態であるか否かを複数種類のセンサを用いて推定することが可能な運転者状態推定工程と、車両が睡眠許可自動運転中か睡眠非許可運転中かを特定する運転特定工程とを含み、運転者状態推定工程では、運転特定工程で睡眠非許可運転中と特定する場合には、複数種類のセンサを用いて運転者が異常状態であるか否かを推定する一方、運転特定工程で睡眠許可自動運転中と特定する場合には、睡眠非許可運転中と特定する場合よりも用いるセンサの種類を減らして運転者が異常状態であるか否かを推定する。
以上の構成によれば、運転者の睡眠が許可されない自動化レベルの運転である睡眠非許可運転中には、複数種類のセンサを用いて運転者が異常状態であるか否かを推定することで、運転者の異常状態を睡眠状態と区別して推定しやすくなる。一方、運転者の睡眠が許可される自動化レベルの自動運転である睡眠許可自動運転中には、睡眠非許可運転中と特定する場合よりも用いるセンサの種類を減らして運転者が異常状態であるか否かを推定することになる。よって、睡眠許可自動運転中には利用できない場合があるセンサは用いずに、運転者が異常状態であるか否かを推定することが可能になる。その結果、車両の自動化レベルに応じて、運転者の異常状態を睡眠状態と区別して推定しやすくすることを可能にしつつも、処理の無駄を抑えることも可能になる。
車両用システム1の概略的な構成の一例を示す図である。 HCU10の概略的な構成の一例を示す図である。 HCU10での異常推定関連処理の流れの一例を示すフローチャートである。 HCU10での異常時処理の流れの一例を示すフローチャートである。 車両用システム1aの概略的な構成の一例を示す図である。 HCU10aの概略的な構成の一例を示す図である。 車両用システム1bの概略的な構成の一例を示す図である。 HCU10bの概略的な構成の一例を示す図である。 車両用システム1cの概略的な構成の一例を示す図である。 HCU10cの概略的な構成の一例を示す図である。
図面を参照しながら、開示のための複数の実施形態を説明する。なお、説明の便宜上、複数の実施形態の間において、それまでの説明に用いた図に示した部分と同一の機能を有する部分については、同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。同一の符号を付した部分については、他の実施形態における説明を参照することができる。
(実施形態1)
<車両用システム1の概略構成>
以下、本開示の実施形態1について図面を用いて説明する。図1に示す車両用システム1は、自動運転が可能な車両(以下、自動運転車両)で用いることが可能なものである。車両用システム1は、図1に示すように、HCU(Human Machine Interface Control Unit)10、通信モジュール11、ロケータ12、地図データベース(以下、地図DB)13、車両状態センサ14、周辺監視センサ15、車両制御ECU16、自動運転ECU17、シートECU18、室内カメラ19、生体センサ20、報知装置21、及びユーザ入力装置22を含んでいる。例えば、HCU10、通信モジュール11、ロケータ12、地図DB13、車両状態センサ14、周辺監視センサ15、車両制御ECU16、自動運転ECU17、及びシートECU18は、車内LAN(図1のLAN参照)と接続される構成とすればよい。車両用システム1を用いる車両は、必ずしも自動車に限るものではないが、以下では自動車に用いる場合を例に挙げて説明を行う。
自動運転車両の自動運転の段階(以下、自動化レベル)としては、例えばSAEが定義しているように、複数のレベルが存在し得る。自動化レベルは、例えば以下のようにLV0~5に区分される。
LV0は、システムが介入せずに運転者が全ての運転タスクを実施するレベルである。運転タスクは動的運転タスクと言い換えてもよい。運転タスクは、例えば操舵、加減速、及び周辺監視とする。LV0は、いわゆる手動運転に相当する。LV1は、システムが操舵と加減速とのいずれかを支援するレベルである。LV1は、いわゆる運転支援に相当する。LV2は、システムが操舵と加減速とのいずれをも支援するレベルである。LV2は、いわゆる部分運転自動化に相当する。なお、LV1~2も自動運転の一部であるものとする。
例えば、LV1~2の自動運転は、安全運転に係る監視義務(以下、単に監視義務)が運転者にある自動運転とする。つまり、監視義務あり自動運転に相当する。監視義務としては、目視による周辺監視がある。LV1~2の自動運転は、セカンドタスクが許可されない自動運転と言い換えることができる。セカンドタスクとは、運転者に対して許可される運転以外の行為であって、予め規定された特定行為である。セカンドタスクは、セカンダリアクティビティ,アザーアクティビティ等と言い換えることもできる。セカンドタスクは、自動運転システムからの運転操作の引き継ぎ要求にドライバが対応することを妨げてはならないとされる。一例として、動画等のコンテンツの視聴,スマートフォン等の操作,読書,食事等の行為が、セカンドタスクとして想定される。
LV3の自動運転は、特定の条件下ではシステムが全ての運転タスクを実施可能であり、緊急時に運転者が運転操作を行うレベルである。LV3の自動運転では、システムから運転交代の要求があった場合に、運転手が迅速に対応可能であることが求められる。この運転交代は、車両側のシステムから運転者への周辺監視義務の移譲と言い換えることもできる。LV3は、いわゆる条件付運転自動化に相当する。LV3としては、特定エリアに限定されるエリア限定LV3がある。ここで言うところの特定エリアは、高速道路とすればよい。特定エリアは、例えば特定の車線であってもよい。LV3としては、渋滞時に限定される渋滞限定LV3もある。渋滞限定LV3は、例えば高速道路での渋滞時に限定される構成とすればよい。高速道路には、自動車専用道路を含んでもよい。
LV4の自動運転は、対応不可能な道路,極限環境等の特定状況下を除き、システムが全ての運転タスクを実施可能なレベルである。LV4は、いわゆる高度運転自動化に相当する。LV5の自動運転は、あらゆる環境下でシステムが全ての運転タスクを実施可能なレベルである。LV5は、いわゆる完全運転自動化に相当する。LV4,LV5の自動運転は、例えば高精度地図データが整備された走行区間で実施可能とすればよい。高精度地図データについては後述する。
例えば、LV3~5の自動運転は、監視義務が運転者にない自動運転とする。つまり、監視義務なし自動運転に相当する。LV3~5の自動運転は、セカンドタスクが許可される自動運転と言い換えることができる。LV3~5の自動運転のうち、LV4以上の自動運転が、運転者の睡眠が許可される自動運転に該当する。つまり、睡眠許可自動運転に相当する。LV3~5の自動運転のうち、レベル3の自動運転が、運転者の睡眠が許可されない自動運転に該当する。本施形態の自動運転車両は、自動化レベルが切り替え可能であるものとする。自動化レベルは、LV0~5のうちの一部のレベル間でのみ切り替え可能な構成であってもよい。本実施形態の自動運転車両は、少なくとも睡眠許可自動運転とLV3以下の運転(以下、睡眠非許可運転)の実施が可能であるものとする。睡眠非許可運転には、LV0の手動運転が含まれてもよい。
通信モジュール11は、自車の外部のセンタとの間で、無線通信を介して情報の送受信を行う。つまり、広域通信を行う。通信モジュール11は、センタから渋滞情報等を広域通信で受信する。通信モジュール11は、他車との間で、無線通信を介して情報の送受信を行ってもよい。つまり、車車間通信を行ってもよい。通信モジュール11は、路側に設置された路側機との間で、無線通信を介して情報の送受信を行ってもよい。つまり、路車間通信を行ってもよい。路車間通信を行う場合、通信モジュール11は、路側機を介して、自車の周辺車両から送信されるその周辺車両の情報を受信してもよい。また、通信モジュール11は、センタを介して、自車の周辺車両から送信されるその周辺車両の情報を広域通信で受信してもよい。
ロケータ12は、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機及び慣性センサを備えている。GNSS受信機は、複数の測位衛星からの測位信号を受信する。慣性センサは、例えばジャイロセンサ及び加速度センサを備える。ロケータ12は、GNSS受信機で受信する測位信号と、慣性センサの計測結果とを組み合わせることにより、ロケータ12を搭載した自車の車両位置(以下、自車位置)を逐次測位する。自車位置は、例えば緯度経度の座標で表されるものとすればよい。なお、自車位置の測位には、車両に搭載された車速センサから逐次出力される信号から求めた走行距離も用いる構成としてもよい。
地図DB13は、不揮発性メモリであって、高精度地図データを格納している。高精度地図データは、ナビゲーション機能での経路案内に用いられる地図データよりも高精度な地図データである。地図DB13には、経路案内に用いられる地図データも格納していてもよい。高精度地図データには、例えば道路の三次元形状情報,車線数情報,各車線に許容された進行方向を示す情報等の自動運転に利用可能な情報が含まれている。他にも、高精度地図データには、例えば区画線等の路面標示について、両端の位置を示すノード点の情報が含まれていてもよい。なお、ロケータ12は、道路の三次元形状情報を用いることで、GNSS受信機を用いない構成としてもよい。例えば、ロケータ12は、道路の三次元形状情報と、道路形状及び構造物の特徴点の点群を検出するLIDAR(Light Detection and Ranging/Laser Imaging Detection and Ranging)若しくは周辺監視カメラ等の周辺監視センサ15での検出結果とを用いて、自車位置を特定する構成としてもよい。道路の三次元形状情報は、REM(Road Experience Management)によって撮像画像をもとに生成されたものであってもよい。
なお、外部サーバから配信される地図データを、通信モジュール11を介して広域通信で受信し、地図DB13に格納してもよい。この場合、地図DB13を揮発性メモリとし、通信モジュール11が自車位置に応じた領域の地図データを逐次取得する構成としてもよい。
車両状態センサ14は、自車の各種状態を検出するためのセンサ群である。車両状態センサ14としては、車速センサ,着座センサ,ステアリングトルクセンサ,アクセルセンサ,ブレーキセンサ等がある。車速センサは、自車の速度を検出する。着座センサは、シートへのユーザの着座状態を検出するためのセンサである。一例として、シートの座面に設けられる感圧素子を着座センサとして用いればよい。
ステアリングトルクセンサは、ステアリングホイールに印加される操舵トルクを検出する。アクセルセンサは、アクセルペダルの踏み込みの有無を検出する。アクセルセンサとしては、アクセルペダルに加わる踏力を検出するアクセル踏力センサを用いればよい。アクセルセンサとしては、アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルストロークセンサを用いてよい。アクセルセンサとしては、アクセルペダルの踏み込み操作の有無に応じた信号を出力するアクセルスイッチを用いてもよい。ブレーキセンサは、ブレーキペダルの踏み込みの有無を検出する。ブレーキセンサとしては、ブレーキペダルに加わる踏力を検出するブレーキ踏力センサを用いればよい。ブレーキセンサとしては、ブレーキペダルの踏み込み量を検出するブレーキストロークセンサを用いてよい。ブレーキセンサとしては、ブレーキペダルの踏み込み操作の有無に応じた信号を出力するブレーキスイッチを用いてもよい。
車両状態センサ14は、検出したセンシング情報を車内LANへ出力する。なお、車両状態センサ14で検出したセンシング情報は、自車に搭載されるECUを介して車内LANへ出力される構成であってもよい。
周辺監視センサ15は、自車の周辺環境を監視する。一例として、周辺監視センサ15は、歩行者,他車等の移動物体、及び路上の落下物等の静止物体といった自車周辺の障害物を検出する。他にも、自車周辺の走行区画線等の路面標示を検出する。周辺監視センサ15は、例えば、自車周辺の所定範囲を撮像する周辺監視カメラ、自車周辺の所定範囲に探査波を送信するミリ波レーダ、ソナー、LIDAR等のセンサである。所定範囲は、自車の前後左右を少なくとも部分的に含む範囲としてもよい。周辺監視カメラは、逐次撮像する撮像画像をセンシング情報として自動運転ECU17へ逐次出力する。ソナー、ミリ波レーダ、LIDAR等の探査波を送信するセンサは、障害物によって反射された反射波を受信した場合に得られる受信信号に基づく走査結果をセンシング情報として自動運転ECU17へ逐次出力する。周辺監視センサ15で検出したセンシング情報は、車内LANを介さずに自動運転ECU17に出力される構成としてもよい。
車両制御ECU16は、自車の走行制御を行う電子制御装置である。走行制御としては、加減速制御及び/又は操舵制御が挙げられる。車両制御ECU16としては、操舵制御を行う操舵ECU、加減速制御を行うパワーユニット制御ECU及びブレーキECU等がある。車両制御ECU16は、自車に搭載された電子制御スロットル、ブレーキアクチュエータ、EPS(Electric Power Steering)モータ等の各走行制御デバイスへ制御信号を出力することで走行制御を行う。
自動運転ECU17は、例えばプロセッサ、メモリ、I/O、これらを接続するバスを備え、メモリに記憶された制御プログラムを実行することで自動運転に関する処理を実行する。ここで言うところのメモリは、コンピュータによって読み取り可能なプログラム及びデータを非一時的に格納する非遷移的実体的記憶媒体(non-transitory tangible storage medium)である。また、非遷移的実体的記憶媒体は、半導体メモリ又は磁気ディスクなどによって実現される。自動運転ECU17は、機能ブロックとして、走行環境認識部、行動判断部、及び制御実行部を備える。
走行環境認識部は、ロケータ12から取得する自車位置、地図DB13から取得する地図データ、及び周辺監視センサ15から取得するセンシング情報から、自車の走行環境を認識する。一例として、走行環境認識部は、これらの情報を用いて、自車の周囲の物体の位置、形状、及び移動状態を認識し、実際の走行環境を再現した仮想空間を生成する。走行環境認識部では、周辺監視センサ15から取得したセンシング情報から、自車の周辺車両について、その存在,自車に対する相対位置,自車に対する相対速度等も走行環境として認識すればよい。走行環境認識部では、自車位置及び地図データから、地図上での自車位置を認識すればよい。走行環境認識部は、通信モジュール11を介して周辺車両等の位置情報,速度情報等を取得できる場合には、これらの情報も用いて走行環境を認識すればよい。
また、走行環境認識部は、自車の走行地域における手動運転エリア(以下、MDエリア)の判別も行えばよい。走行環境認識部は、自車の走行地域における自動運転エリア(以下、ADエリア)の判別も行えばよい。走行環境認識部は、ADエリアにおける後述のST区間と非ST区間との判別も行えばよい。
MDエリアは、自動運転が禁止されるエリアである。言い換えると、MDエリアは、自車の縦方向制御、横方向制御、及び周辺監視の全てを運転者が実行すると規定されたエリアである。縦方向とは、自車の前後方向と一致する方向である。横方向とは、自車の幅方向と一致する方向である。縦方向制御は、自車の加減速制御にあたる。横方向制御は、自車の操舵制御にあたる。例えば、MDエリアは、一般道路とすればよい。MDエリアは、高精度地図データが整備されていない一般道路の走行区間としてもよい。
ADエリアは、自動運転が許可されるエリアである。言い換えると、ADエリアは、縦方向制御、横方向制御、及び周辺監視のうちの1つ以上を、自車が代替することが可能と規定されたエリアである。例えば、ADエリアは、高速道路とすればよい。ADエリアは、高精度地図データが整備された走行区間としてもよい。例えば、エリア限定LV3の自動運転は、高速道路においてのみ許可されるものとすればよい。渋滞限定LV3の自動運転は、ADエリアにおける渋滞時にのみ許可されるものとする。
ADエリアは、ST区間と非ST区間とに区分される。ST区間とは、エリア限定LV3の自動運転(以下、エリア限定自動運転)が許可される区間である。非ST区間とは、LV2以下の自動運転及び渋滞限定LV3の自動運転が可能な区間である。本実施形態では、LV1の自動運転が許可される非ST区間と、LV2の自動運転が許可される非ST区間とを分けて区分しないものとする。非ST区間は、ADエリアのうちのST区間に該当しない区間とすればよい。
行動判断部は、運転者と自車のシステムとの間で運転操作の制御主体を切り替える。行動判断部は、運転操作の制御権がシステム側にある場合、走行環境認識部による走行環境の認識結果に基づき、自車を走行させる走行プランを決定する。走行プランとしては、目的地までの経路,目的地に到着するために自車が取るべき振る舞いを決定すればよい。振る舞いの一例としては、直進、右折、左折、車線変更等がある。
また、行動判断部は、必要に応じて自車の自動運転の自動化レベルを切り替える。行動判断部は、自動化レベルの上昇が可能か否かを判断する。例えば、自車がMDエリアからADエリアに移る場合には、LV4以下の運転からLV4以上の自動運転に切り替え可能と判断すればよい。行動判断部は、自動化レベルの上昇が可能と判断した場合であって、自動化レベルの上昇について運転者から承認された場合に、自動化レベルを上昇させればよい。
行動判断部は、自動化レベルの下降が必要と判断した場合に、自動化レベルを下降させればよい。自動化レベルの下降が必要と判断する場合としては、オーバーライド検出時、計画的な運転交代時、及び非計画的な運転交代時が挙げられる。オーバーライドとは、自車の運転者が自発的に自車の制御権を取得するための操作である。言い換えると、オーバーライドは、車両の運転者による操作介入である。行動判断部は、車両状態センサ14から得られるセンシング情報からオーバーライドを検出すればよい。例えば、行動判断部は、ステアリングトルクセンサで検出する操舵トルクが閾値を超える場合に、オーバーライドを検出すればよい。行動判断部は、アクセルセンサでアクセルペダルの踏み込みを検出した場合に、オーバーライドを検出してもよい。他にも、行動判断部は、ブレーキセンサでブレーキペダルの踏み込みを検出した場合に、オーバーライドを検出してもよい。計画的な運転交代とは、システムの判断による、予定された運転交代である。非計画的な運転交代とは、システムの判断による、予定されない突発的な運転交代である。
制御実行部は、運転操作の制御権が自車のシステム側にある場合、車両制御ECU16との連携により、行動判断部にて決定された走行プランに従って、自車の加減速制御及び操舵制御等を実行する。制御実行部は、例えばACC(Adaptive Cruise Control)制御、LTA(Lane Tracing Assist)制御、及びLCA制御(Lane Change Assist)を実行する。
ACC制御は、設定車速での自車の定速走行、又は先行車への追従走行を実現する制御である。追従走行では、自車と直近の先行車との車間距離を目標車間距離に維持するように加減速制御が行われる。目標車間距離は、自車の速度に応じて設定される等すればよい。LTA制御は、自車の車線内走行を維持する制御である。LTA制御では、自車の車線内走行を維持するように操舵制御が行われる。LCA制御は、自車を自車線から隣接車線に自動で車線変更させる制御である。LCA制御では、加減速制御及び操舵制御を行わせることで車線変更させる。
シートECU18は、自車のシートのシート位置の調整といったシート環境についての制御に関する各種の処理を実行する電子制御装置である。ここでは、自車のシートが、スライド位置及びリクライニング角度を電動で変化可能な電動シートであるものとして説明を行う。シートとしては、運転席,助手席,後部座席が挙げられる。電動シートは、運転席,助手席,後部座席のうちの一部のみであってもよい。シートECU18は、自車のシート位置を調整するためのモータ(以下、シートモータ)を制御することでシート位置を調整する。シートモータとしては、スライド位置を調整するスライドモータ,リクライニング位置を調整するリクライニングモータが挙げられる。スライド位置とは、自車の前後方向に対するシートの調整位置を示す。リクライニング位置とは、シートバックの傾きの調整角度を示す。シートバックは、背もたれ部と言い換えることができる。シートECU18は、スライド位置及びリクライニング位置を逐次検出する。シートECU18は、スライド位置を、例えばスライドモータの回転角から検出すればよい。シートECU18は、リクライニング位置を、リクライニングモータの回転角から検出すればよい。
室内カメラ19は、自車の車室内の所定範囲を撮像する。この室内カメラ19が撮像装置に相当する。室内カメラ19は、少なくとも自車の運転席を含む範囲を撮像することが好ましい。室内カメラ19は、自車の運転席の他、助手席及び後部座席を含む範囲を撮像することがより好ましい。室内カメラ19は、例えば近赤外光源及び近赤外カメラと、これらを制御する制御ユニット等とによって構成される。室内カメラ19は、近赤外光源によって近赤外光を照射された自車の乗員を、近赤外カメラによって撮影する。近赤外カメラによる撮像画像は、制御ユニットによって画像解析される。制御ユニットは、撮像画像を画像解析して乗員の顔の特徴量を検出する。制御ユニットは、検出した乗員の顔を含む上半身の特徴量をもとに、乗員の顔向き,乗員の姿勢,覚醒度,運転不能状態等を検出すればよい。覚醒度の検出は、例えば瞼の開閉の度合いによって検出すればよい。運転不能状態の検出は、顔向きが下方向の状況が継続すること、姿勢が崩れていることをもとに検出すればよい。室内カメラ19は、運転不能状態が、睡眠状態なのか失神といった異常状態なのかを、それぞれに代表的な特徴量をもとに区別して検出することを試みてもよい。ただし、室内カメラ19のみでは、運転不能状態が睡眠状態なのか異常状態なのかを区別して検出することは難しいものとする。異常状態には睡眠状態は含まれないものとする。
生体センサ20は、自車の乗員の生体情報を計測する。生体センサ20は、計測した生体情報をHCU10へ逐次出力する。生体センサ20は、自車に設けられる。生体センサ20は、自車の運転者の皮膚が自車の走行中に接触する自車の部位に設けられる。生体センサ20は、例えば自車のステアリングホイールに設ける構成とすればよい。以下では、生体センサ20がステアリングホイールに設けられているものとして説明を続ける。生体センサ20で計測する生体情報の一例としては、呼吸,脈拍,心拍等が挙げられる。なお、生体センサ20として、呼吸,脈拍,心拍以外の生体情報を計測するものを用いる構成としてもよい。例えば、生体センサ20は、心拍ゆらぎ,発汗,体温,血圧,皮膚コンダクタンス等を計測してもよい。
報知装置21は、自車に設けられて、自車の室内へ向けての情報提示を行う。言い換えると、報知装置21は、自車の乗員への報知を行う。報知装置21は、HCU10の制御に従って報知を行う。報知装置21としては、例えば表示器及び音声出力装置が挙げられる。
表示器は、情報を表示することで報知を行う。表示器としては、例えばメータMID(Multi Information Display),CID(Center Information Display),HUD(Head-Up Display)を用いることができる。音声出力装置は、音声を出力することで報知を行う。音声出力装置としては、スピーカ等が挙げられる。
メータMIDは、車室内のうちの運転席の正面に設けられる表示器である。一例として、メータMIDは、メータパネルに設けられる構成とすればよい。CIDは、自車のインスツルメントパネルの中央に配置される表示器である。HUDは、車室内のうちの例えばインスツルメントパネルに設けられる。HUDは、プロジェクタによって形成される表示像を、投影部材としてのフロントウインドシールドに既定された投影領域に投影する。フロントウインドシールドによって車室内側に反射された画像の光は、運転席に着座する運転者によって知覚される。これにより、運転者は、フロントウインドシールドの前方にて結像される表示像の虚像を、前景の一部と重ねて視認可能となる。HUDは、フロントウインドシールドの代わりに、運転席の正面に設けられるコンバイナに表示像を投影する構成としてもよい。
ユーザ入力装置22は、ユーザからの入力を受け付ける。ユーザ入力装置22は、ユーザからの操作入力を受け付ける操作デバイスとすればよい。操作デバイスとしては、メカニカルなスイッチであってもよいし、ディスプレイと一体となったタッチスイッチであってもよい。なお、ユーザ入力装置22は、ユーザからの入力を受け付ける装置であれば、操作入力を受け付ける操作デバイスに限らない。例えば、ユーザからの音声によるコマンドの入力を受け付ける音声入力装置であってもよい。
HCU10は、プロセッサ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、I/O、これらを接続するバスを備えるコンピュータを主体として構成される。HCU10は、室内カメラ19、生体センサ20、報知装置21、及びユーザ入力装置22に接続されている。HCU10は、不揮発性メモリに記憶された制御プログラムを実行することにより、乗員の状態の推定に関連する処理を実行する。このHCU10が車両用装置に相当する。本実施形態では、HCU10は、少なくとも睡眠許可自動運転と睡眠非許可運転とを切り替え可能な車両で用いられるものとする。なお、HCU10の構成については以下で詳述する。
<HCU10の概略構成>
続いて、図2を用いてHCU10の概略構成についての説明を行う。HCU10は、図2に示すように、ECU通信部101、運転特定部102、運転者状態推定部103、同乗有無特定部104、同乗者状態推定部105、及び報知制御部106を機能ブロックとして備える。また、コンピュータによってHCU10の各機能ブロックの処理が実行されることが、車両用推定方法が実行されることに相当する。なお、HCU10が実行する機能の一部又は全部を、1つ或いは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。また、HCU10が備える機能ブロックの一部又は全部は、プロセッサによるソフトウェアの実行とハードウェア部材の組み合わせによって実現されてもよい。
ECU通信部101は、HCU10以外の自車のECUへ向けた情報の出力処理と、HCU10以外の自車のECUからの情報の取得処理とを行う。例えば、ECU通信部101は、自動運転ECU17,シートECU18への情報の出力処理を行う構成とすればよい。また、ECU通信部101は、自動運転ECU17,シートECU18からの情報の取得処理を行う構成とすればよい。ECU通信部101は、シート処理部111及び退避処理部112をサブ機能ブロックとして備える。シート処理部111及び退避処理部112での処理については後述する。
運転特定部102は、自車の現在の自動化レベルがLV3以下かLV4以上かを特定する。つまり、運転特定部102が睡眠許可自動運転中か睡眠非許可運転中かを特定する。この運転特定部102での処理が運転特定工程に相当する。運転特定部102は、ECU通信部101で自動運転ECU17から取得する情報から、睡眠許可自動運転中か睡眠非許可運転中かを特定すればよい。
運転者状態推定部103は、自車の運転者の状態を推定する。運転者状態推定部103は、異常状態であるか否かを複数種類のセンサを用いて推定することが可能なものとする。この運転者状態推定部103での処理が運転者状態推定工程に相当する。本実施形態の例では、運転者状態推定部103は、異常状態であるか否かを、室内カメラ19及び生体センサ20を用いて推定することが可能なものとする。室内カメラ19及び生体センサ20がセンサに相当する。
運転者状態推定部103は、運転特定部102で睡眠非許可運転中と特定する場合には、複数種類のセンサを用いて運転者が異常状態であるか否かを推定する。運転者状態推定部103は、室内カメラ19と生体センサ20とを用いて、運転者が異常状態であるか否かを推定すればよい。生体センサ20を用いれば、運転者の生体情報を用いて運転者が異常状態であるか否かを推定することが可能になる。よって、室内カメラ19に加えて生体センサ20も用いることで、運転者が異常状態であることを睡眠状態と区別してより推定しやすくなる。従って、室内カメラ19だけでは運転者が異常状態であることを精度良く推定しにくい場合であっても、運転者が異常状態であるか否かをより精度良く推定することが可能になる。また、睡眠非許可運転中は、急な運転交代に備えて運転者がステアリングを把持するなど、運転者の皮膚が生体センサ20に接触している可能性が高い。本実施形態の例のように生体センサ20がステアリングに設けられている場合には、この可能性がより高くなる。従って、生体センサ20を用いて運転者が異常状態であるか否かを推定しても、生体センサ20を用いる処理が無駄にならない可能性が高い。
一方、運転者状態推定部103は、運転特定部102で睡眠許可自動運転中と特定する場合には、睡眠非許可運転中と特定する場合よりも用いるセンサの種類を減らして運転者が異常状態であるか否かを推定する。運転者状態推定部103は、運転特定部102で睡眠許可自動運転中と特定する場合には、室内カメラ19は用いるが生体センサ20は用いずに、運転者が異常状態であるか否かを推定すればよい。睡眠許可自動運転中は、運転者が睡眠をとっている場合があり、運転者がステアリングを把持していないなど、運転者の皮膚が生体センサ20に接触していない可能性が高まる。従って、生体センサ20を用いずに運転者が異常状態であるか否かを推定することで、生体センサ20を用いる無駄な処理を省くことが可能になる。以上の構成によれば、車両の自動化レベルに応じて、運転者の異常状態を睡眠状態と区別して推定しやすくすることを可能にしつつも、処理の無駄を抑えることも可能になる。
運転者状態推定部103は、睡眠非許可運転中と特定する場合よりも用いるセンサの種類を減らして運転者が異常状態であるか否かを推定し、運転者が異常状態であると推定した場合には、運転特定部102で睡眠許可自動運転中と特定する場合であっても、睡眠非許可運転中と特定する場合と同じ種類数のセンサを用いて、運転者が異常状態であるか否かを再度推定し直すことが好ましい。具体例としては、睡眠許可自動運転中において、生体センサ20を用いずに運転者が異常状態であると推定した場合には、室内カメラ19及び生体センサ20を用いて、運転者が異常状態であるか否かを再度推定し直せばよい。また、推定し直しによって結果が変わる場合には、推定し直した結果を推定結果として更新すればよい。
これによれば、睡眠許可自動運転中の場合であっても、生体センサ20を用いて運転者が異常状態であるか否かを推定可能な場合に、生体センサ20を用いて異常状態であるか否かをより精度良く推定し直すことが可能になる。なお、室内カメラ19のみで異常状態でないことを推定できている場合には、生体センサ20を用いて異常状態であるか否かを推定し直さないので、異常状態でない可能性が高い場合には生体センサ20を用いる無駄を省くことができる。従って、睡眠許可自動運転中の場合に、生体センサ20を用いる無駄を抑えながら、運転者が異常状態であるか否かを精度良く推定し直すことが可能になる。
同乗有無特定部104は、自車の同乗者の有無を特定する。同乗者とは、自車の運転者以外の乗員である。同乗有無特定部104は、運転席以外のシートに設けられた着座センサによって、自車の同乗者の有無を特定すればよい。同乗有無特定部104は、室内カメラ19で撮像した、助手席及び後部座席を含む範囲の撮像画像(以下、同乗範囲画像)から、画像認識によって人を検出できたか否かで、自車の同乗者の有無を特定してもよい。
同乗者状態推定部105は、自車の同乗者の状態を推定する。同乗者状態推定部105は、同乗者が覚醒状態か否かを推定すればよい。この同乗者状態推定部105が覚醒特定部に相当する。同乗者状態推定部105は、室内カメラ19で撮像した同乗範囲画像をもとに、同乗者が覚醒状態か否かを推定すればよい。同乗者状態推定部105は、室内カメラ19で検出する同乗者の覚醒度から、同乗者が覚醒状態か否かを推定すればよい。室内カメラ19では、同乗範囲画像中の同乗者の顔の特徴量から、同乗者の覚醒度を検出すればよい。なお、室内カメラ19で同乗者の覚醒度までを検出しない構成としてもよい。この場合には、同乗者状態推定部105が、室内カメラ19から取得する同乗範囲画像をもとに、同乗者の覚醒度を検出し、同乗者が覚醒状態か否かを推定すればよい。
例えば、同乗者状態推定部105は、同乗有無特定部104で同乗者がないと特定した場合には、自車の同乗者の状態を推定する処理を行わなければよい。これによれば、無駄な処理を省くことが可能になる。
報知制御部106は、自車の乗員に向けて報知装置21によって報知を行わせる。報知制御部106は、運転者状態推定部103で運転者が異常状態であると推定する場合に、運転者が異常状態であるか否かの確認を促す報知(以下、確認促進報知)を行わせることが好ましい。確認促進報知は、表示器での表示によって行ってもよいし、音声出力装置からの音声出力によって行ってもよい。確認促進報知の対象となる乗員は、運転者に限らず同乗者も含んでもよい。例えば、確認促進報知は、ユーザ入力装置22に運転者が異常状態であるか否かを示す入力を行うことを促す報知とすればよい。これによれば、運転者を含む乗員に、運転者が異常状態か否かを確認することが可能になる。
報知制御部106は、睡眠許可自動運転中に運転者状態推定部103で生体センサ20を用いずに運転者が異常状態であると推定した場合に、確認促進報知を行わせる構成としてもよい。報知制御部106は、睡眠非許可自動運転中には、確認促進報知を行わせない構成としてもよい。これは、睡眠許可自動運転中であれば、運転者が異常状態であるか否かの確認に時間を費やしても自車の走行自体は円滑に進むためである。確認促進報知が行われた場合、運転者が異常状態でなければ、運転者が異常状態でないことを示す入力をユーザ入力装置22に行うことが考えられる。確認促進報知が行われた場合、同乗者が存在すれば、同乗者が、運転者が異常状態か否かを示す入力をユーザ入力装置22に行うことが考えられる。また、以上の構成によれば、生体センサ20を用いずに異常状態を推定することで推定精度が劣っていた場合であっても、乗員に推定結果を確認することが可能になる。
報知制御部106は、運転者状態推定部103で異常状態であると推定する場合であって、同乗有無特定部104で同乗者があると特定する場合であって、且つ、同乗者状態推定部105で同乗者が覚醒状態と推定する場合に、運転者が異常状態である可能性を伝える報知(以下、異常可能性報知)を同乗者に向けて行わせることが好ましい。異常可能性報知は、表示器での表示によって行ってもよいし、音声出力装置からの音声出力によって行ってもよい。報知制御部106は、CID等の同乗者が視認しやすい表示器に表示を行わせることで、同乗者に向けて異常可能性報知を行わせればよい。報知制御部106は、同乗者の座席近傍の音声出力装置から音声出力を行わせることで、同乗者に向けて異常可能性報知を行わせてもよい。報知制御部106は、音声出力装置が指向性スピーカの場合には、音声出力を行わせる方向を同乗者の座席とすることで、同乗者に向けて異常可能性報知を行わせてもよい。
報知制御部106は、睡眠許可自動運転中に運転者状態推定部103で生体センサ20を用いずに運転者が異常状態であると推定した場合であって、同乗有無特定部104で同乗者があると特定する場合であって、且つ、同乗者状態推定部105で同乗者が覚醒状態と推定する場合に、異常可能性報知を行わせる構成としてもよい。報知制御部106は、睡眠非許可自動運転中には、異常可能性報知を行わせない構成としてもよい。これによれば、生体センサ20を用いずに異常状態を推定することで推定精度が劣っていた場合であっても、同乗者が覚醒状態である場合には、同乗者に推定結果を確認して貰うことが可能になる。また、推定結果が正しかった場合には、運転者の異常状態に対する対処を同乗者に行って貰うことが可能になる。
報知制御部106は、睡眠許可自動運転中に自車が車線変更を行う場合に、車線変更が行われることを知らせる報知(以下、車線変更報知)を行わせる。車線変更報知は、車線変更の開始予定を知らせる表示,音声出力等とすればよい。車線変更報知は、車線変更による進路変更の方向を知らせる表示,音声出力を含んでもよい。本実施形態では、車線変更報知は、少なくとも音声出力を含むものとする。
シート処理部111は、シートECU18に情報を出力することで、シートECU18に電動シートのリクライニング角度を制御させる。このシート処理部111がシート制御指示部に相当する。
シート処理部111は、運転者状態推定部103で異常状態であると推定する場合であって、且つ、自車の運転席の電動シートのリクライニング角度が睡眠角度である場合に、運転席の電動シートのリクライニング角度を、基準角度にまで戻させることが好ましい。睡眠角度とは、自車の床面に対するシートバックの角度が第1規定角度未満に寝かせられた角度とする。睡眠角度とは、乗員の睡眠時に設定する睡眠用のシートバックの角度とする。第1規定角度は任意に設定可能とする。第1規定角度としては、例えば45度未満の角度を設定すればよい。基準角度とは、自車の床面に対するシートバックの角度が第1規定角度よりも大きい第2規定角度以上に起こされた角度とする。基準角度とは、乗員の非睡眠時に設定する基準のシートバックの角度とする。第2規定角度は任意に設定可能とする。第2規定角度としては、例えば45度以上の角度を設定すればよい。運転席については、運転者の運転操作時のシートバックの角度として設定された角度とすればよい。シートバックが基準角度の場合には、睡眠角度の場合よりも衝撃から乗員を守りやすい。よって、以上の構成によれば、運転者の異常状態が推定される場合に、衝撃から運転者をより守りやすくすることが可能になる。
シート処理部111は、睡眠許可自動運転中に運転者状態推定部103で生体センサ20を用いずに運転者が異常状態であると推定した場合であって、且つ、自車の運転席の電動シートのリクライニング角度が睡眠角度である場合に、運転席の電動シートのリクライニング角度を、基準角度にまで戻させる構成としてもよい。シート処理部111は、睡眠非許可自動運転中には、運転席の電動シートのリクライニング角度を基準角度にまで戻させる処理を行わせない構成としてもよい。睡眠非許可運転中に運転席のシートバックが睡眠角度である可能性は非常に低い。よって、睡眠許可自動運転中を条件とすることで無駄な処理を抑制することが可能になる。
シート処理部111は、運転者状態推定部103で異常状態であると推定する場合であって、同乗有無特定部104で同乗者があると特定する場合であって、且つ、その同乗者の座席(以下、同乗席)の電動シートのリクライニング位置が睡眠角度である場合に、同乗席の電動シートのリクライニング位置も基準角度にまで戻させることが好ましい。これによれば、運転者が異常状態であると推定した場合に、同乗者の姿勢を、運転者の異常状態に対する対処を行いやすい姿勢にさせることが可能になる。また、運転者の異常状態が推定される場合に、衝撃から同乗者をより守りやすくすることが可能になる。なお、シート処理部111は、同乗席の電動シートのリクライニング位置が睡眠角度であるか否かを、シートECU18から取得する情報をもとに判断すればよい。
シート処理部111は、睡眠許可自動運転中に運転者状態推定部103で生体センサ20を用いずに運転者が異常状態であると推定した場合であって、同乗有無特定部104で同乗者があると特定する場合であって、且つ、同乗席の電動シートのリクライニング位置が睡眠角度である場合に、同乗席の電動シートのリクライニング位置を基準角度にまで戻させる構成としてもよい。シート処理部111は、睡眠非許可自動運転中には、同乗席の電動シートのリクライニング角度を基準角度にまで戻させる処理を行わせない構成としてもよい。睡眠非許可運転中には同乗席のシートバックを睡眠角度とすることが法規上認められない場合も考えられる。このような場合に、睡眠許可自動運転中を条件とすることで無駄な処理を抑制することが可能になる。
退避処理部112は、自車に自動での退避行動及びセンタへの緊急通報を実施させる。センタは、例えば自車の緊急事態に対応するオペレータセンタとすればよい。この退避処理部112が、第3退避指示部に相当する。退避処理部112は、停止処理部1121及び通報処理部1122を備える。
停止処理部1121は、自動運転ECU17に情報を出力することで、自動運転ECU17に自車の停止を制御させる。この停止処理部1121が停止指示部に相当する。停止処理部1121は、運転特定部102で睡眠許可自動運転中と特定する場合であって、且つ、運転者状態推定部103で異常状態であると推定する場合には、自車を直後に緊急停止させるのではなく、睡眠許可自動運転が可能な領域における緊急退避場所として推奨される特定領域まで自動で走行させた後に停止させることが好ましい。これは、睡眠許可自動運転中であれば、運転者が異常状態であると推定した直後に緊急停止させるよりも、走行を続けて特定領域で停止させる方が乗員を守りやすいためである。特定領域は、睡眠許可自動運転が可能な領域における緊急退避場所として推奨される領域である。特定領域としては、サービスエリア,高速道路の非常駐車帯等が挙げられる。特定領域は、病院の駐車エリアであってもよい。この特定領域が、所定の退避エリアに相当する。
停止処理部1121は、運転特定部102で睡眠許可自動運転中と特定する場合であって、且つ、運転者状態推定部103で異常状態であると推定する場合に、以下のようにすればよい。停止処理部1121は、睡眠許可自動運転で到達可能な特定領域が存在する場合には、その特定領域まで睡眠許可自動運転で走行させてから停車させる退避行動を実施させる。この退避行動を、以下ではエリア退避と呼ぶ。睡眠許可自動運転で到達可能な特定領域が存在するか否かは、自車位置及び地図データから判断すればよい。一方、停止処理部1121は、睡眠許可自動運転で到達可能な特定領域が存在しない場合には、自車を緊急停止させる退避行動を実施させればよい。この退避行動を、以下では緊急停止と呼ぶ。緊急停止は、路肩に寄せての停止であってもよいし、走行車線内での停止であってもよい。
通報処理部1122は、センタへの緊急通報を実施させる。通報処理部1122は、通信モジュール11を介して、センタへの緊急通報を実施させればよい。通報処理部1122は、前述の緊急停止を行わせる場合には、自車の停止後に、センタへの緊急通報を実施させればよい。通報処理部1122は、前述のエリア退避を行わせる場合には、自車の車線変更の予定がなく所定距離以上走行可能となったタイミングで緊急通報を実施させればよい。所定距離は、任意に設定可能とすればよい。所定距離は、次回の車線変更についての車線変更報知が行われる前に緊急通報を完了できる距離とすればよい。自車の車線変更の予定がなく所定距離以上走行可能となったタイミングとは、車線変更報知のタイミングと緊急通報のタイミングとが重ならないタイミングである。これによれば、車線変更報知と緊急通報との音声が入り混じってしまうことを防ぐことが可能になる。
<HCU10での異常推定関連処理>
ここで、図3のフローチャートを用いて、HCU10での運転者の異常状態の推定に関連する処理(以下、異常推定関連処理)の流れの一例について説明する。図3のフローチャートは、例えば自車の内燃機関又はモータジェネレータを始動させるためのスイッチ(以下、パワースイッチ)がオンになった場合に開始される構成とすればよい。
まず、ステップS1では、運転特定部102が、自車の現在の自動化レベルがLV3以下かLV4以上かを特定する。そして、自動化レベルがLV4以上の場合(S1でYES)には、ステップS6に移る。つまり、自車が睡眠許可自動運転中の場合には、S6に移る。一方、自動化レベルがLV3以下の場合(S1でNO)には、ステップS2に移る。
ステップS2では、運転者状態推定部103が、室内カメラ19と生体センサ20とを用いて、運転者が異常状態であるか否かを推定する。ステップS3では、運転者状態推定部103で運転者が異常状態であると推定した場合(S3でYES)には、ステップS4に移る。一方、運転者状態推定部103で運転者が異常状態でないと推定した場合(S3でNO)には、ステップS5に移る。なお、自動化レベルがLV3以下において、運転者状態推定部103で運転者が睡眠状態と推定した場合には、運転者を覚醒させるための処理を行ったりすればよい。一方、自動化レベルがLV4以上において、運転者状態推定部103で運転者が睡眠状態と推定した場合であっても、運転者を覚醒させるための処理は行わない構成とすればよい。
ステップS4では、停止処理部1121が、自車を緊急停止させ、異常推定関連処理を終了する。停止処理部1121は、直近の路肩に自車を緊急停止させればよい。この場合、HCU10が、通信モジュール11を介してセンタに緊急通報を行ってもよい。
ステップS5では、異常推定関連処理の終了タイミングであった場合(S5でYES)には、異常推定関連処理を終了する。一方、異常推定関連処理の終了タイミングでなかった場合(S5でNO)には、S1に戻って処理を繰り返す。異常推定関連処理の終了タイミングの一例としては、自車のパワースイッチがオフになったこと等が挙げられる。
ステップS6では、運転者状態推定部103が、室内カメラ19と生体センサ20とのうちの室内カメラ19のみを用いて、運転者が異常状態であるか否かを推定する。ステップS7では、運転者状態推定部103で運転者が異常状態であると推定した場合(S7でYES)には、ステップS8に移る。一方、運転者状態推定部103で運転者が異常状態でないと推定した場合(S7でNO)には、ステップS5に移る。
ステップS8では、運転者状態推定部103が、室内カメラ19と生体センサ20とを用いて、運転者が異常状態であるか否かを推定し直す。ステップS9では、運転者状態推定部103で運転者が異常状態であると推定した場合(S9でYES)には、ステップS10に移る。一方、運転者状態推定部103で運転者が異常状態でないと推定した場合(S9でNO)には、ステップS5に移る。
ステップS10では、異常時処理を行って、異常推定関連処理を終了する。ここで、図4のフローチャートを用いて、異常時処理の流れの一例について説明する。
まず、ステップS101では、自車の運転席の電動シートのリクライニング角度が睡眠角度であった場合(S101でYES)には、ステップS102に移る。一方、自車の運転席の電動シートのリクライニング角度が睡眠角度でなかった場合(S101でNO)には、ステップS103に移る。自車の運転席の電動シートのリクライニング角度が睡眠角度であるか否かについては、HCU10が、ECU通信部101でシートECU18から取得する情報をもとに判断すればよい。ステップS102では、シート処理部111が、運転席の電動シートのリクライニング角度を基準角度にまで戻させて、ステップS103に移る。
ステップS103では、報知制御部106が、乗員に向けて確認促進報知を行わせる。ステップS104では、同乗有無特定部104で同乗者があると特定した場合(S104でYES)には、ステップS105に移る。一方、同乗有無特定部104で同乗者がないと特定した場合(S104でNO)には、ステップS109に移る。
ステップS105では、自車の同乗席の電動シートのリクライニング角度が睡眠角度であった場合(S105でYES)には、ステップS106に移る。一方、自車の同乗席の電動シートのリクライニング角度が睡眠角度でなかった場合(S105でNO)には、ステップS107に移る。自車の同乗席の電動シートのリクライニング角度が睡眠角度であるか否かについては、HCU10が、ECU通信部101でシートECU18から取得する情報をもとに判断すればよい。ステップS106では、シート処理部111が、同乗席の電動シートのリクライニング角度を基準角度にまで戻させて、ステップS107に移る。
ステップS107では、同乗者状態推定部105が、自車の同乗者が覚醒状態か否かを推定する。そして、同乗者が覚醒状態であると推定した場合(S107でYES)には、ステップS108に移る。一方、同乗者が覚醒状態でないと推定した場合(S107でNO)には、ステップS109に移る。ステップS108では、報知制御部106が、同乗者に向けて異常可能性報知を行わせ、ステップS109に移る。ステップS109では、停止処理部1121が、自車を特定領域まで自動で走行させた後に停止させ、異常推定関連処理を終了する。なお、自車を停止するまでの間にもS6と同様の処理を繰り返し、異常状態でないと推定された場合には、停止を中止して走行を続ける構成としてもよい。他にも、S109の処理の前にS6と同様の処理を行い、異常状態でないことが確定した場合には、S109に移らずにS5に移る構成としてもよい。異常状態でないことの確認は、確認促進報知に対する、運転者,同乗者によるユーザ入力装置22への入力をもとに行えばよい。
図3のフローチャートにおいて、S8~S9の処理を省略する構成としてもよい。この場合、S7でYESの場合にS10に移る構成とすればよい。図3のフローチャートにおいて、S3でYESの場合に、S103と同様の処理を行う構成としてもよい。図3のフローチャートにおいて、S3でYESの場合に、S108と同様の処理を行う構成としてもよい。この場合、同乗有無特定部104で同乗者があると特定し、且つ、同乗者状態推定部105で同乗者が覚醒状態と推定したことを条件とすればよい。図3のフローチャートにおいて、S101~S102の処理を省略する構成としてもよい。図3のフローチャートにおいて、S103の処理を省略する構成としてもよい。図3のフローチャートにおいて、S107~S108の処理を省略する構成としてもよい。図3のフローチャートにおいて、S105~S106の処理を省略する構成としてもよい。図3のフローチャートにおいて、S104~S108の処理を省略する構成としてもよい。この場合、同乗有無特定部104及び同乗者状態推定部105をHCU10が備えない構成としてもよい。図3のフローチャートにおいて、S109の処理を省略する構成としてもよい。
(実施形態2)
前述の実施形態の構成に限らず、以下の実施形態2の構成としてもよい。以下では、実施形態2の構成の一例について図を用いて説明する。
<車両用システム1aの概略構成>
図5に示す車両用システム1aは、自動運転車両で用いることが可能なものである。車両用システム1aは、図5に示すように、HCU10a、通信モジュール11、ロケータ12、地図DB13、車両状態センサ14、周辺監視センサ15、車両制御ECU16、自動運転ECU17、シートECU18、室内カメラ19、生体センサ20、報知装置21a、及びユーザ入力装置22を含んでいる。車両用システム1aは、HCU10の代わりにHCU10aを含む。車両用システム1aは、報知装置21の代わりに報知装置21aを含む。車両用システム1aは、これらの点を除けば、実施形態1の車両用システム1と同様である。
報知装置21aは、運転者専用の表示器と、同乗者が視認可能な表示器とを含むことを必須とする点を除けば、実施形態1の報知装置21と同様である。報知装置21aは、第1表示器211、第2表示器212、及び音声出力装置213を含む。
第1表示器211は、運転者専用の表示器である。第1表示器211が、第1の表示器に相当する。第1表示器211は、例えば前述のメータMID,HUDとすればよい。第2表示器212は、運転者以外の同乗者が視認可能な表示器である。第2表示器212が、第2の表示器に相当する。第2表示器212は、例えば前述のCIDとすればよい。音声出力装置213は、実施形態1で述べた音声出力装置と同様とすればよい。
ユーザ入力装置22aは、運転者からの入力と同乗者からの入力とを区別して受け付ける点を除けば、実施形態1のユーザ入力装置22と同様である。ユーザ入力装置22aは、第1入力装置221及び第2入力装置222を含む。第1入力装置221は、運転者からの入力を受け付ける。第1入力装置221は、運転席周辺に設けられるスイッチ,マイク等とすればよい。第1入力装置221は、例えばステアリングホイールに設けられるスイッチとすればよい。第2入力装置222は、助手席,後部座席の周辺に設けられるスイッチ,マイク等とすればよい。ユーザ入力装置22aは、運転者と同乗者とを区別して予め登録した声紋を用いて、運転者と同乗者との音声入力を区別して受け付けてもよい。
<HCU10aの概略構成>
続いて、図6を用いてHCU10aの概略構成についての説明を行う。HCU10aは、図6に示すように、ECU通信部101a、運転特定部102、運転者状態推定部103a、同乗有無特定部104、同乗者状態推定部105、報知制御部106a、及び回答受け付け部107を機能ブロックとして備える。HCU10aは、ECU通信部101の代わりにECU通信部101aを備える。HCU10aは、運転者状態推定部103の代わりに運転者状態推定部103aを備える。HCU10aは、報知制御部106の代わりに報知制御部106aを備える。HCU10aは、回答受け付け部107を備える。HCU10aは、これらの点を除けば、実施形態1のHCU10と同様である。このHCU10aも車両用装置に相当する。また、コンピュータによってHCU10aの各機能ブロックの処理が実行されることが、車両用推定方法が実行されることに相当する。
運転者状態推定部103aは、一部の処理が異なる点を除けば、実施形態1の運転者状態推定部103と同様である。以下では、この異なる点について説明する。運転者状態推定部103aは、異常状態の種類を区別して特定する。異常状態には、前述したように睡眠状態を含まない。異常状態の種類としては、失神,病気,ストレス等が挙げられる。運転者状態推定部103aは、異常状態の種類ごとの特徴量をもとに、異常状態の種類を区別して特定すればよい。この特徴量は、室内カメラ19を利用する場合には、撮像画像から検出される特徴量である。また、この特徴量は、生体センサ20を用いる場合には、生体情報である。例えば、運転者状態推定部103aは、機械学習を行った学習器を用いて、異常状態の種類を区別して特定すればよい。
報知制御部106aは、一部の処理が異なる点を除けば、実施形態1の報知制御部106と同様である。以下では、この異なる点について説明する。報知制御部106aは、自車の乗員に向けて少なくとも第1表示器211及び第2表示器212での表示によって報知を行わせる。報知制御部106aは、運転者状態推定部103aで運転者が異常状態であると推定した場合に、その異常状態の種類についての表示(以下、異常種類表示)を行わせる。報知制御部106aは、異常種類表示を、第1表示器211と第2表示器212とのいずれにも行わせる。異常種類表示は、テキストであっても、アイコンであってもよい。これによれば、異常状態の種類までを同乗者に知らせることで、同乗者が運転者の異常状態により対応しやすくなる。また、運転者に意識がある場合には、運転者にも運転者が異常状態であること、及びその異常状態の種類を認識させることが可能になる。
回答受け付け部107は、異常種類表示に対する自車の乗員からの正誤の回答入力を受け付ける。この正誤の回答入力を、正誤回答入力と呼ぶ。以下では、異常種類表示が示す運転者の異常状態が正しい旨の回答入力を、正解回答入力と呼ぶ。以下では、異常種類表示が示す運転者の異常状態が誤りである旨の回答入力を、誤り回答入力と呼ぶ。回答受け付け部107は、第1受け付け部171及び第2受け付け部172をサブ機能ブロックとして備える。第1受け付け部171は、運転者からの正誤回答入力を受け付ける。第1受け付け部171は、第1入力装置221を介することで、運転者からの正誤回答入力を受け付ければよい。第2受け付け部172は、同乗者からの正誤回答入力を受け付ける。第2受け付け部172は、第2入力装置222を介することで、同乗者からの正誤回答入力を受け付ければよい。
ECU通信部101aは、シート処理部111及び退避処理部112aをサブ機能ブロックとして備える。ECU通信部101aは、退避処理部112の代わりに退避処理部112aを備える点を除けば、実施形態1のECU通信部101と同様である。退避処理部112aは、停止処理部1121a及び通報処理部1122aを備える。退避処理部112aは、一部の処理が異なる点を除けば、実施形態1の停止処理部1121と同様である。以下では、この異なる点について説明する。
退避処理部112aは、正解回答入力を回答受け付け部107で受け付けたことをもとに、自車の自動での退避行動を少なくとも実施させる。つまり、停止処理部1121aが、正解回答入力を回答受け付け部107で受け付けたことをもとに、退避行動を実施させる。通報処理部1122aは、正解回答入力を回答受け付け部107で受け付けたことをもとに、緊急通報を実施させてもよい。この退避処理部112aが第1退避指示部に相当する。以上の構成によれば、運転者が異常状態である場合に、自車に自動での退避行動を少なくとも実施させることが可能になる。その結果、運転者の異常状態への対処が行いやすくなる。
退避処理部112aは、第2受け付け部172で正解回答入力を受け付けた場合に、自車の自動での退避行動を少なくとも実施させればよい。退避処理部112aは、第1受け付け部171と第2受け付け部172とで正誤が異なる回答入力を受け付けた場合に、以下のようにすればよい。退避処理部112aは、第1受け付け部171で受け付ける回答入力よりも、第2受け付け部172で受け付ける回答入力を優先すればよい。つまり、退避処理部112aは、同乗者から正解回答入力を受け付けた場合には、運転者から誤り回答入力を受け付けた場合であっても、退避行動を実施させればよい。これは、異常状態の疑いのある運転者からの回答入力よりも、同乗者からの回答入力の方が、信頼性が高いと考えられるためである。
退避処理部112aは、第1受け付け部171と第2受け付け部172とのうちの第1受け付け部171のみで回答入力を受け付けた場合には、その回答入力に従えばよい。つまり、退避処理部112aは、運転者のみから回答入力を受け付け、且つ、それが正解回答入力であった場合には、退避行動を実施させればよい。退避処理部112aは、運転者のみから回答入力を受け付け、且つ、それが誤り回答入力であった場合には、退避行動を実施させなければよい。これによれば、同乗者からの回答入力がない場合には、運転者からの回答入力に従うことが可能になる。なお、第1受け付け部171及び第2受け付け部172では、異常種類表示を開始してから規定時間内に回答入力を受け付けなかった場合に、回答入力を受け付けなかったものとすればよい。
報知制御部106aは、退避処理部112aで退避行動を実施させる場合であって、且つ、睡眠許可自動運転で到達可能な特定領域が存在する場合には、退避径路情報を表示させることが好ましい。退避径路情報とは、自車の現在位置から特定領域までの経路(以下、退避径路)を案内する情報である。特定領域は、前述したように、睡眠許可自動運転が可能な領域における緊急退避場所として推奨される領域である。退避径路情報は、第1表示器211及び第2表示器212の少なくともいずれかに表示すればよい。一例としては、退避径路情報は、電子地図上に退避径路を重畳して示す情報とすればよい。一方、報知制御部106aは、退避処理部112aで退避行動を実施させる場合であって、且つ、睡眠許可自動運転で到達可能な特定領域が存在しない場合には、緊急停止報知を行わせればよい。緊急停止報知とは、自車の緊急停止を実施することを示す報知である。緊急停止報知は、報知装置21aから行わせる。緊急停止報知は、表示であっても音声出力であってもよい。以上の構成によれば、退避行動の種類に合わせた報知を行うことが可能になる。
(実施形態3)
前述の実施形態の構成に限らず、以下の実施形態3の構成としてもよい。以下では、実施形態3の構成の一例について図を用いて説明する。
<車両用システム1bの概略構成>
図7に示す車両用システム1bは、自動運転車両で用いることが可能なものである。車両用システム1bは、図7に示すように、HCU10b、通信モジュール11、ロケータ12、地図DB13、車両状態センサ14、周辺監視センサ15、車両制御ECU16、自動運転ECU17、シートECU18、室内カメラ19、生体センサ20、報知装置21、及びユーザ入力装置22を含んでいる。車両用システム1bは、HCU10の代わりにHCU10bを含む点を除けば、実施形態1の車両用システム1と同様である。
<HCU10bの概略構成>
続いて、図8を用いてHCU10bの概略構成についての説明を行う。HCU10bは、図6に示すように、ECU通信部101b、運転特定部102、運転者状態推定部103、同乗有無特定部104、同乗者状態推定部105b、及び報知制御部106を機能ブロックとして備える。HCU10bは、ECU通信部101の代わりにECU通信部101bを備える。HCU10bは、同乗者状態推定部105の代わりに同乗者状態推定部105bを備える。HCU10bは、これらの点を除けば、実施形態1のHCU10と同様である。このHCU10bも車両用装置に相当する。また、コンピュータによってHCU10bの各機能ブロックの処理が実行されることが、車両用推定方法が実行されることに相当する。
同乗者状態推定部105bは、一部の処理が異なる点を除けば、実施形態1の同乗者状態推定部105と同様である。以下では、この異なる点について説明する。同乗者状態推定部105bは、同乗者が異常状態か否かを推定する。同乗者状態推定部105bは、異常状態の種類を区別して特定してもよい。異常状態には、前述したように睡眠状態を含まない。異常状態の種類としては、失神,病気,ストレス等が挙げられる。同乗者状態推定部105bは、運転者状態推定部103aと同様にして、同乗者の異常状態を推定すればよい。同乗者状態推定部105bは、例えば室内カメラ19で撮像した同乗範囲画像をもとに、同乗者が異常状態か否かを推定すればよい。
ECU通信部101bは、シート処理部111及び退避処理部112bをサブ機能ブロックとして備える。ECU通信部101bは、退避処理部112の代わりに退避処理部112bを備える点を除けば、実施形態1のECU通信部101と同様である。退避処理部112bは、停止処理部1121b及び通報処理部1122bを備える。退避処理部112bは、一部の処理が異なる点を除けば、実施形態1の停止処理部1121と同様である。以下では、この異なる点について説明する。
退避処理部112bは、複数の乗員が異常状態であることが推定された場合に、自車の自動での退避行動を少なくとも実施させる。言い換えると、退避処理部112bは、複数の乗員が異常状態であることが推定された場合に、乗員が異常状態であるか否かの乗員への確認なしで、退避行動を実施させる。乗員が異常状態であるか否かの確認については、前述の確認促進報知,異常可能性報知によって行えばよい。停止処理部1121bは、複数の乗員が異常状態であることが推定された場合に、退避行動を実施させる。通報処理部1122bは、複数の乗員が異常状態であることが推定された場合に、緊急通報を実施させてもよい。この退避処理部112bが第2退避指示部に相当する。退避処理部112bは、運転者状態推定部103及び同乗者状態推定部105bでの推定結果をもとに、複数の乗員が異常状態であることを推定すればよい。運転者と同乗者とが異常状態と推定された場合が、複数の乗員が異常状態であると推定された場合に該当する。複数の同乗者が異常状態と推定された場合も、複数の乗員が異常状態であると推定された場合に該当する。
複数の同乗者が異常状態と推定される場合、乗員が異常状態である可能性が高い。実施形態3の構成によれば、このように乗員が異常状態である可能性が高い場合に、乗員が異常状態であるか否かの乗員への確認を省略し、退避行動を実施させることが可能になる。よって、必要性のより低い処理を省略し、迅速に乗員の異常状態に対処することが可能になる。
(実施形態4)
前述の実施形態の構成に限らず、以下の実施形態4の構成としてもよい。以下では、実施形態4の構成の一例について図を用いて説明する。
<車両用システム1cの概略構成>
図9に示す車両用システム1cは、自動運転車両で用いることが可能なものである。車両用システム1cは、図9に示すように、HCU10c、通信モジュール11、ロケータ12、地図DB13、車両状態センサ14、周辺監視センサ15、車両制御ECU16、自動運転ECU17、シートECU18、室内カメラ19、生体センサ20、報知装置21a、及びユーザ入力装置22を含んでいる。車両用システム1cは、HCU10の代わりにHCU10cを含む。車両用システム1cは、報知装置21の代わりに報知装置21aを含む。車両用システム1cは、これらの点を除けば、実施形態1の車両用システム1と同様である。報知装置21aは、実施形態2の報知装置21aと同様である。報知装置21aは、第1表示器211、第2表示器212、及び音声出力装置213を含む。
<HCU10cの概略構成>
続いて、図10を用いてHCU10cの概略構成についての説明を行う。HCU10cは、図10に示すように、ECU通信部101、運転特定部102、運転者状態推定部103、同乗有無特定部104、同乗者状態推定部105b、及び報知制御部106cを機能ブロックとして備える。HCU10cは、同乗者状態推定部105の代わりに同乗者状態推定部105bを備える。HCU10cは、報知制御部106の代わりに報知制御部106cを備える。HCU10cは、これらの点を除けば、実施形態1のHCU10と同様である。このHCU10cも車両用装置に相当する。また、コンピュータによってHCU10cの各機能ブロックの処理が実行されることが、車両用推定方法が実行されることに相当する。同乗者状態推定部105bは、実施形態2の同乗者状態推定部105bと同様である。
報知制御部106cは、一部の処理が異なる点を除けば、実施形態1の報知制御部106と同様である。以下では、この異なる点について説明する。報知制御部106cは、少なくとも運転者に向けて報知装置21aによって報知を行わせる。運転者に向けた報知は、第1表示器211からの表示によって行えばよい。運転者に向けた報知は、音声出力装置が指向性スピーカの場合には、この指向性スピーカからの音声出力によって行ってもよい。
報知制御部106cは、同乗者が異常状態であると推定した場合に、運転者に向けて緊急通報を提案する報知を、報知装置21aに行わせる。同乗者が異常状態であるか否かの推定は、同乗者状態推定部105bで行う。これによれば、運転者が異常状態でなく、同乗者が異常状態の場合に、運転者によって同乗者の異常状態への対処を促すことが可能になる。
(実施形態5)
前述の実施形態では、HCU10,10a,10b,10cにシート処理部111を備える構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、シート処理部111の機能を、HCU10,10a,10b,10c以外が担う構成としてもよい。一例としては、シートECU18がシート処理部111の機能を担ってもよい。この場合、HCU10,10a,10b,10cとシートECU18とを含む構成が車両用装置に相当する。また、車両用システム1,1a,1b,1cにシート処理部111を含まない構成としてもよい。
(実施形態6)
実施形態1では、HCU10,10a,10b,10cに停止処理部1121,1121a,1121bを備える構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、停止処理部1121,1121a,1121bの機能を、HCU10,10a,10b,10c以外が担う構成としてもよい。一例としては、自動運転ECU17が停止処理部1121,1121a,1121bの機能を担ってもよい。この場合、HCU10,10a,10b,10cと自動運転ECU17とを含む構成が車両用装置に相当する。また、車両用システム1,1a,1b,1cに停止処理部1121,1121a,1121bを含まない構成としてもよい。
なお、本開示は、上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。また、本開示に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された1つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサを構成する専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の装置及びその手法は、専用ハードウェア論理回路により、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の装置及びその手法は、コンピュータプログラムを実行するプロセッサと1つ以上のハードウェア論理回路との組み合わせにより構成された1つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
(開示されている技術的思想)
この明細書は、以下に列挙された複数の項に記載された複数の技術的思想を開示している。いくつかの項は、後続の項において先行する項を択一的に引用する多項従属形式(a multiple dependent form)により記載されている場合がある。さらに、いくつかの項は、他の多項従属形式の項を引用する多項従属形式(a multiple dependent form referring to another multiple dependent form)により記載されている場合がある。これらの多項従属形式で記載された項は、複数の技術的思想を定義している。
(技術的思想1)
運転者の睡眠が許可される自動化レベルの自動運転である睡眠許可自動運転と、運転者の睡眠が許可されない自動化レベルの運転である睡眠非許可運転との切り替えを実施する車両で用いることが可能な車両用装置であって、
前記運転者が睡眠状態でない異常状態であるか否かを複数種類のセンサを用いて推定することが可能な運転者状態推定部(103)と、
前記車両が前記睡眠許可自動運転中か前記睡眠非許可運転中かを特定する運転特定部(102)とを備え、
前記運転者状態推定部は、前記運転特定部で前記睡眠非許可運転中と特定する場合には、複数種類のセンサを用いて前記運転者が前記異常状態であるか否かを推定する一方、前記運転特定部で前記睡眠許可自動運転中と特定する場合には、前記睡眠非許可運転中と特定する場合よりも用いる前記センサの種類を減らして前記運転者が前記異常状態であるか否かを推定する車両用装置。
(技術的思想2)
技術的思想1に記載の車両用装置であって、
前記運転者状態推定部は、前記運転者を撮像する撮像装置と前記運転者の生体情報を計測する生体センサとを用いて前記異常状態であるか否かを推定することが可能であり、前記運転特定部で前記睡眠非許可運転中と特定する場合には、前記撮像装置と前記生体センサとを用いて前記異常状態であるか否かを推定する一方、前記運転特定部で前記睡眠許可自動運転中と特定する場合には、前記撮像装置は用いるが前記生体センサは用いずに前記異常状態であるか否かを推定する車両用装置。
(技術的思想3)
技術的思想2に記載の車両用装置であって、
前記運転者状態推定部は、前記撮像装置と前記車両のステアリングに設けられてそのステアリングを把持する運転者の生体情報を計測する前記生体センサとを用いて前記異常状態であるか否かを推定することが可能であり、前記運転特定部で前記睡眠非許可運転中と特定する場合には、前記撮像装置と前記ステアリングに設けられる前記生体センサとを用いて前記異常状態であるか否かを推定する一方、前記運転特定部で前記睡眠許可自動運転中と特定する場合には、前記撮像装置は用いるが前記ステアリングに設けられる前記生体センサは用いずに前記異常状態であるか否かを推定する車両用装置。
(技術的思想4)
技術的思想1~3のいずれか1項に記載の車両用装置であって、
前記運転者状態推定部は、前記睡眠非許可運転中と特定する場合よりも用いる前記センサの種類を減らして前記異常状態であるか否かを推定し、前記異常状態であると推定した場合には、前記運転特定部で前記睡眠許可自動運転中と特定する場合であっても、前記睡眠非許可運転中と特定する場合と同じ種類数の前記センサを用いて前記異常状態であるか否かを再度推定し直す車両用装置。
(技術的思想5)
技術的思想1~4のいずれか1項に記載の車両用装置であって、
前記車両の乗員に向けて報知装置(21)によって報知を行わせる報知制御部(106)を備え、
前記報知制御部は、前記運転者状態推定部で前記異常状態であると推定する場合に、前記運転者が前記異常状態であるか否かの確認を促す報知を行わせる車両用装置。
(技術的思想6)
技術的思想5に記載の車両用装置であって、
前記運転者状態推定部は、前記異常状態の種類を区別して特定するものであり、
前記車両の乗員に向けて少なくとも表示器(211,212)での表示によって報知を行わせる報知制御部(106a)を備え、
前記報知制御部は、前記運転者状態推定部で前記運転者が前記異常状態であると推定した場合に、運転者専用の第1の表示器と、前記運転者以外の同乗者が視認可能な第2の表示器とのいずれにも、その異常状態の種類についての表示である異常種類表示を行わせる車両用装置。
(技術的思想7)
技術的思想6に記載の車両用装置であって、
前記異常種類表示に対する前記乗員からの正誤の回答入力を受け付ける回答受け付け部(107)と、
前記異常種類表示が示す前記運転者の前記異常状態が正しい旨の前記乗員からの回答入力を、前記回答受け付け部で受け付けたことをもとに、前記車両に自動での退避行動を少なくとも実施させる第1退避指示部(112a)とを備える車両用装置。
(技術的思想8)
技術的思想7に記載の車両用装置であって、
前記回答受け付け部としての、前記運転者からの正誤の回答入力を受け付ける第1受け付け部(171)と、
前記回答受け付け部としての、前記同乗者からの正誤の回答入力を受け付ける第2受け付け部(172)とを備え、
前記第1退避指示部は、前記第1受け付け部と第2受け付け部とで正誤が異なる回答入力を受け付けた場合に、前記第1受け付け部で受け付ける回答入力よりも、前記第2受け付け部で受け付ける回答入力を優先する車両用装置。
(技術的思想9)
技術的思想8に記載の車両用装置であって、
前記第1退避指示部は、前記第1受け付け部と第2受け付け部とのうちの前記第1受け付け部のみで前記回答入力を受け付けた場合には、その回答入力に従う車両用装置。
(技術的思想10)
技術的思想7~9のいずれか1項に記載の車両用装置であって、
前記報知制御部は、前記第1退避指示部で前記退避行動を実施させる場合であって、且つ、前記睡眠許可自動運転で到達可能な所定の退避エリアが存在する場合には、前記車両の現在位置からその退避エリアまでの経路を案内する情報を前記表示器に表示させる一方、前記第1退避指示部で前記退避行動を実施させる場合であって、且つ、前記睡眠許可自動運転で到達可能な前記退避エリアが存在しない場合には、前記車両の緊急停止を実施することを示す報知を報知装置に行わせる車両用装置。
(技術的思想11)
技術的思想1~10のいずれか1項に記載の車両用装置であって、
前記車両の電動シートのリクライニング角度を制御させるシート制御指示部(111)を備え、
前記シート制御指示部は、前記運転者状態推定部で前記異常状態であると推定する場合であって、且つ、前記車両の運転席の前記電動シートのリクライニング角度が前記車両の床面に対するシートバックの角度が第1規定角度未満に寝かせられた睡眠角度である場合に、前記運転席の電動シートのリクライニング角度を、前記床面に対する前記シートバックの角度が前記第1規定角度よりも大きい第2規定角度以上に起こされた基準角度にまで戻させる車両用装置。
(技術的思想12)
技術的思想11に記載の車両用装置であって、
前記車両の前記運転者以外の乗員である同乗者の有無を特定する同乗有無特定部(104)を備え、
前記シート制御指示部は、前記運転者状態推定部で前記異常状態であると推定する場合であって、前記同乗有無特定部で前記同乗者があると特定する場合であって、且つ、前記車両の前記同乗者の座席の前記電動シートのリクライニング位置が前記睡眠角度である場合に、前記同乗者の座席の電動シートのリクライニング位置も前記基準角度にまで戻させる車両用装置。
(技術的思想13)
技術的思想1~12のいずれか1項に記載の車両用装置であって、
前記車両の前記運転者以外の乗員である同乗者の有無を特定する同乗有無特定部(104)と、
前記乗員に向けて報知装置(21)によって報知を行わせる報知制御部(106)とを備えるものであり、
前記同乗者が覚醒状態か否かを推定する覚醒特定部(105)も備え、
前記報知制御部は、前記運転者状態推定部で前記異常状態であると推定する場合であって、前記同乗有無特定部で前記同乗者があると特定する場合であって、且つ、前記覚醒特定部で前記同乗者が覚醒状態と推定する場合に、前記運転者が前記異常状態である可能性を伝える報知を前記同乗者に向けて行わせる車両用装置。
(技術的思想14)
技術的思想1~13のいずれか1項に記載の車両用装置であって、
前記運転特定部で前記睡眠許可自動運転中と特定する場合であって、且つ、前記運転者状態推定部で前記異常状態であると推定する場合には、前記車両を直後に緊急停止させるのではなく、前記睡眠許可自動運転が可能な領域における緊急退避場所として推奨される特定領域まで自動で走行させた後に停止させる停止指示部(1121)を備える車両用装置。
(技術的思想15)
技術的思想1~14のいずれか1項に記載の車両用装置であって、
前記運転者以外の同乗者が前記異常状態であるか否かを推定することが可能な同乗者状態推定部(105b)と、
前記運転者状態推定部及び前記同乗者状態推定部での推定結果をもとに、複数の乗員が前記異常状態であることが推定された場合に、前記車両に自動での退避行動を少なくとも実施させる第2退避指示部(112b)とを備える車両用装置。
(技術的思想16)
技術的思想1~15のいずれか1項に記載の車両用装置であって、
前記運転者以外の同乗者が前記異常状態であるか否かを推定することが可能な同乗者状態推定部(105b)と、
少なくとも前記運転者に向けて報知装置(21a)によって報知を行わせる報知制御部(106c)とを備えるものであって、
前記報知制御部は、前記同乗者が前記異常状態であると推定した場合に、前記運転者に向けて緊急通報を提案する報知を、前記報知装置に行わせる車両用装置。
(技術的思想17)
技術的思想1~16のいずれか1項に記載の車両用装置であって、
少なくとも前記運転者状態推定部で前記運転者が異常状態であると推定したことをもとに、前記車両に自動での退避行動及びセンタへの緊急通報を実施させる第3退避指示部(112)を備えるものであって、
前記第3退避指示部は、
前記睡眠許可自動運転で到達可能な所定の退避エリアが存在する場合には、その退避エリアまで前記睡眠許可自動運転で走行させてから停車させる前記退避行動を実施させる一方、前記睡眠許可自動運転で到達可能な前記退避エリアが存在しない場合には、前記車両を緊急停止させる前記退避行動を実施させるものであり、
前記退避エリアまで前記睡眠許可自動運転で走行させてから停車させる場合には、前記車両の車線変更の予定がなく所定距離以上走行可能となったタイミングで前記緊急通報を実施させる車両用装置。
1,1a,1b,1c 車両用システム、10,10a,10b,10c HCU(車両用装置)、19 室内カメラ(センサ)、20 生体センサ(センサ)、21,21a 報知装置、101 ECU通信部、102 運転特定部、103 運転者状態推定部、104 同乗有無特定部、105 同乗者状態推定部(覚醒特定部)、105b 同乗者状態推定部、106,106a,106c 報知制御部、107 回答受け付け部、111 シート処理部(シート制御指示部)、112 退避処理部(第3退避指示部)、112a 退避処理部(第1退避指示部)、112b 退避処理部(第2退避指示部)、171 第1受け付け部、172 第2受け付け部、211 第1表示器(表示器)、212 第2表示器(表示器)、1121 停止処理部(停止指示部)

Claims (18)

  1. 運転者の睡眠が許可される自動化レベルの自動運転である睡眠許可自動運転と、運転者の睡眠が許可されない自動化レベルの運転である睡眠非許可運転との切り替えを実施する車両で用いることが可能な車両用装置であって、
    前記運転者が睡眠状態でない異常状態であるか否かを複数種類のセンサを用いて推定することが可能な運転者状態推定部(103)と、
    前記車両が前記睡眠許可自動運転中か前記睡眠非許可運転中かを特定する運転特定部(102)とを備え、
    前記運転者状態推定部は、前記運転特定部で前記睡眠非許可運転中と特定する場合には、複数種類のセンサを用いて前記運転者が前記異常状態であるか否かを推定する一方、前記運転特定部で前記睡眠許可自動運転中と特定する場合には、前記睡眠非許可運転中と特定する場合よりも用いる前記センサの種類を減らして前記運転者が前記異常状態であるか否かを推定する車両用装置。
  2. 請求項1に記載の車両用装置であって、
    前記運転者状態推定部は、前記運転者を撮像する撮像装置と前記運転者の生体情報を計測する生体センサとを用いて前記異常状態であるか否かを推定することが可能であり、前記運転特定部で前記睡眠非許可運転中と特定する場合には、前記撮像装置と前記生体センサとを用いて前記異常状態であるか否かを推定する一方、前記運転特定部で前記睡眠許可自動運転中と特定する場合には、前記撮像装置は用いるが前記生体センサは用いずに前記異常状態であるか否かを推定する車両用装置。
  3. 請求項2に記載の車両用装置であって、
    前記運転者状態推定部は、前記撮像装置と前記車両のステアリングに設けられてそのステアリングを把持する運転者の生体情報を計測する前記生体センサとを用いて前記異常状態であるか否かを推定することが可能であり、前記運転特定部で前記睡眠非許可運転中と特定する場合には、前記撮像装置と前記ステアリングに設けられる前記生体センサとを用いて前記異常状態であるか否かを推定する一方、前記運転特定部で前記睡眠許可自動運転中と特定する場合には、前記撮像装置は用いるが前記ステアリングに設けられる前記生体センサは用いずに前記異常状態であるか否かを推定する車両用装置。
  4. 請求項1に記載の車両用装置であって、
    前記運転者状態推定部は、前記睡眠非許可運転中と特定する場合よりも用いる前記センサの種類を減らして前記異常状態であるか否かを推定し、前記異常状態であると推定した場合には、前記運転特定部で前記睡眠許可自動運転中と特定する場合であっても、前記睡眠非許可運転中と特定する場合と同じ種類数の前記センサを用いて前記異常状態であるか否かを再度推定し直す車両用装置。
  5. 請求項1に記載の車両用装置であって、
    前記車両の乗員に向けて報知装置(21)によって報知を行わせる報知制御部(106)を備え、
    前記報知制御部は、前記運転者状態推定部で前記異常状態であると推定する場合に、前記運転者が前記異常状態であるか否かの確認を促す報知を行わせる車両用装置。
  6. 請求項5に記載の車両用装置であって、
    前記運転者状態推定部は、前記異常状態の種類を区別して特定するものであり、
    前記車両の乗員に向けて少なくとも表示器(211,212)での表示によって報知を行わせる報知制御部(106a)を備え、
    前記報知制御部は、前記運転者状態推定部で前記運転者が前記異常状態であると推定した場合に、運転者専用の第1の表示器と、前記運転者以外の同乗者が視認可能な第2の表示器とのいずれにも、その異常状態の種類についての表示である異常種類表示を行わせる車両用装置。
  7. 請求項6に記載の車両用装置であって、
    前記異常種類表示に対する前記乗員からの正誤の回答入力を受け付ける回答受け付け部(107)と、
    前記異常種類表示が示す前記運転者の前記異常状態が正しい旨の前記乗員からの回答入力を、前記回答受け付け部で受け付けたことをもとに、前記車両に自動での退避行動を少なくとも実施させる第1退避指示部(112a)とを備える車両用装置。
  8. 請求項7に記載の車両用装置であって、
    前記回答受け付け部としての、前記運転者からの正誤の回答入力を受け付ける第1受け付け部(171)と、
    前記回答受け付け部としての、前記同乗者からの正誤の回答入力を受け付ける第2受け付け部(172)とを備え、
    前記第1退避指示部は、前記第1受け付け部と第2受け付け部とで正誤が異なる回答入力を受け付けた場合に、前記第1受け付け部で受け付ける回答入力よりも、前記第2受け付け部で受け付ける回答入力を優先する車両用装置。
  9. 請求項8に記載の車両用装置であって、
    前記第1退避指示部は、前記第1受け付け部と第2受け付け部とのうちの前記第1受け付け部のみで前記回答入力を受け付けた場合には、その回答入力に従う車両用装置。
  10. 請求項7に記載の車両用装置であって、
    前記報知制御部は、前記第1退避指示部で前記退避行動を実施させる場合であって、且つ、前記睡眠許可自動運転で到達可能な所定の退避エリアが存在する場合には、前記車両の現在位置からその退避エリアまでの経路を案内する情報を前記表示器に表示させる一方、前記第1退避指示部で前記退避行動を実施させる場合であって、且つ、前記睡眠許可自動運転で到達可能な前記退避エリアが存在しない場合には、前記車両の緊急停止を実施することを示す報知を報知装置に行わせる車両用装置。
  11. 請求項1に記載の車両用装置であって、
    前記車両の電動シートのリクライニング角度を制御させるシート制御指示部(111)を備え、
    前記シート制御指示部は、前記運転者状態推定部で前記異常状態であると推定する場合であって、且つ、前記車両の運転席の前記電動シートのリクライニング角度が前記車両の床面に対するシートバックの角度が第1規定角度未満に寝かせられた睡眠角度である場合に、前記運転席の電動シートのリクライニング角度を、前記床面に対する前記シートバックの角度が前記第1規定角度よりも大きい第2規定角度以上に起こされた基準角度にまで戻させる車両用装置。
  12. 請求項11に記載の車両用装置であって、
    前記車両の前記運転者以外の乗員である同乗者の有無を特定する同乗有無特定部(104)を備え、
    前記シート制御指示部は、前記運転者状態推定部で前記異常状態であると推定する場合であって、前記同乗有無特定部で前記同乗者があると特定する場合であって、且つ、前記車両の前記同乗者の座席の前記電動シートのリクライニング位置が前記睡眠角度である場合に、前記同乗者の座席の電動シートのリクライニング位置も前記基準角度にまで戻させる車両用装置。
  13. 請求項1に記載の車両用装置であって、
    前記車両の前記運転者以外の乗員である同乗者の有無を特定する同乗有無特定部(104)と、
    前記乗員に向けて報知装置(21)によって報知を行わせる報知制御部(106)とを備えるものであり、
    前記同乗者が覚醒状態か否かを推定する覚醒特定部(105)も備え、
    前記報知制御部は、前記運転者状態推定部で前記異常状態であると推定する場合であって、前記同乗有無特定部で前記同乗者があると特定する場合であって、且つ、前記覚醒特定部で前記同乗者が覚醒状態と推定する場合に、前記運転者が前記異常状態である可能性を伝える報知を前記同乗者に向けて行わせる車両用装置。
  14. 請求項1に記載の車両用装置であって、
    前記運転特定部で前記睡眠許可自動運転中と特定する場合であって、且つ、前記運転者状態推定部で前記異常状態であると推定する場合には、前記車両を直後に緊急停止させるのではなく、前記睡眠許可自動運転が可能な領域における緊急退避場所として推奨される特定領域まで自動で走行させた後に停止させる停止指示部(1121)を備える車両用装置。
  15. 請求項1に記載の車両用装置であって、
    前記運転者以外の同乗者が前記異常状態であるか否かを推定することが可能な同乗者状態推定部(105b)と、
    前記運転者状態推定部及び前記同乗者状態推定部での推定結果をもとに、複数の乗員が前記異常状態であることが推定された場合に、前記車両に自動での退避行動を少なくとも実施させる第2退避指示部(112b)とを備える車両用装置。
  16. 請求項1に記載の車両用装置であって、
    前記運転者以外の同乗者が前記異常状態であるか否かを推定することが可能な同乗者状態推定部(105b)と、
    少なくとも前記運転者に向けて報知装置(21a)によって報知を行わせる報知制御部(106c)とを備えるものであって、
    前記報知制御部は、前記同乗者が前記異常状態であると推定した場合に、前記運転者に向けて緊急通報を提案する報知を、前記報知装置に行わせる車両用装置。
  17. 請求項1に記載の車両用装置であって、
    少なくとも前記運転者状態推定部で前記運転者が異常状態であると推定したことをもとに、前記車両に自動での退避行動及びセンタへの緊急通報を実施させる第3退避指示部(112)を備えるものであって、
    前記第3退避指示部は、
    前記睡眠許可自動運転で到達可能な所定の退避エリアが存在する場合には、その退避エリアまで前記睡眠許可自動運転で走行させてから停車させる前記退避行動を実施させる一方、前記睡眠許可自動運転で到達可能な前記退避エリアが存在しない場合には、前記車両を緊急停止させる前記退避行動を実施させるものであり、
    前記退避エリアまで前記睡眠許可自動運転で走行させてから停車させる場合には、前記車両の車線変更の予定がなく所定距離以上走行可能となったタイミングで前記緊急通報を実施させる車両用装置。
  18. 運転者の睡眠が許可される自動化レベルの自動運転である睡眠許可自動運転と、運転者の睡眠が許可されない自動化レベルの運転である睡眠非許可運転との切り替えを実施する車両で用いることが可能な車両用推定方法であって、
    少なくとも1つのプロセッサにより実行される、
    前記運転者が睡眠状態でない異常状態であるか否かを複数種類のセンサを用いて推定することが可能な運転者状態推定工程と、
    前記車両が前記睡眠許可自動運転中か前記睡眠非許可運転中かを特定する運転特定工程とを含み、
    前記運転者状態推定工程では、前記運転特定工程で前記睡眠非許可運転中と特定する場合には、複数種類のセンサを用いて前記運転者が前記異常状態であるか否かを推定する一方、前記運転特定工程で前記睡眠許可自動運転中と特定する場合には、前記睡眠非許可運転中と特定する場合よりも用いる前記センサの種類を減らして前記運転者が前記異常状態であるか否かを推定する車両用推定方法。
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