JP2023057375A - 乗物用フットレスト制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】乗降時の手間を減らすことができる乗物用フットレスト制御システムを提供する。【解決手段】乗物用フットレスト制御システム10は、一人乗用の乗物12において、乗員80が着座可能なシート14と、乗員80がシート14に着座しているか否かを検知可能な着座センサ58と、乗員80の足元に展開された展開位置と、乗員80の足元から退避された格納位置との間で相互に移動可能に構成されたフットレスト26と、フットレスト26が格納位置に配置された状態において、乗員80がシート14に着座していることが着座センサ58によって検知された場合に、フットレスト26を格納位置から展開位置に移動させる制御部と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、乗物用フットレスト制御システムに関する。
下記特許文献1には、フットレストを展開位置(載置ポジション)から格納位置(退避ポジション)、又は格納位置(退避ポジション)から展開位置(載置ポジション)に位置変更するアクチュエータを備えた車椅子が開示されている。この車椅子のフットレストは、乗員がスイッチを押すことで移動される。
特開2010-011947号公報
しかしながら、乗降時にフットレストを移動(展開又は格納)させるためにスイッチを押すことは、乗員の手間となる。
本発明は上記事実を考慮し、乗降時の手間を減らすことができる乗物用フットレスト制御システムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の本発明に係る乗物用フットレスト制御システムは、一人乗用の乗物において、乗員が着座可能なシートと、乗員が前記シートに着座しているか否かを検知可能な着座センサと、乗員の足元に展開された展開位置と、乗員の足元から退避された格納位置との間で相互に移動可能に構成されたフットレストと、前記フットレストが前記格納位置に配置された状態において、乗員が前記シートに着座していることが前記着座センサによって検知された場合に、前記フットレストを前記格納位置から前記展開位置に移動させる制御部と、を有する。
請求項1に記載の本発明によれば、一人乗用の乗物において、フットレストが格納位置に配置された状態で乗員がシートに着座すると、着座センサによって乗員がシートに着座していることが検知される。そして、乗員がシートに着座していることが検知されると、制御部によってフットレストが乗員の足元へ展開される。具体的には、フットレストは、退避された格納位置から乗員が足を置くことができる展開位置に移動される。よって、乗員は、着座後にフットレストを展開させるための特別な作業を要することなく、フットレストに足を置くことができる。つまり、乗車時の乗員の負担が軽減される。
請求項2に記載の本発明に係る乗物用フットレスト制御システムは、請求項1に記載の発明において、乗員が寄り掛かり可能な背もたれと、乗員が前記背もたれに寄り掛かっているか否かを検知可能な背もたれセンサと、をさらに有し、前記制御部は、乗員が前記シートに着座していることが前記着座センサによって検知され、かつ乗員が前記背もたれに寄り掛かったことが前記背もたれセンサによって検知された場合に、前記フットレストを前記格納位置から前記展開位置に移動させる。
請求項2に記載の本発明によれば、フットレストが格納位置に配置された状態で乗員がシートに着座すると、着座センサによって乗員がシートに着座したことが検知される。さらに、乗員が背もたれに寄り掛かると、背もたれセンサによって乗員が背もたれに寄り掛かったことが検知される。これら2つの条件が満たされた場合に、制御部によってフットレストが格納位置から展開位置へ移動される。
一般的に、フットレストが格納位置から展開位置に移動される際、乗員はフットレストの軌道を避けるように足を上げる。本発明によれば、乗員が着座していてかつ背もたれに寄り掛かったことが検知された場合に、フットレストが展開される。よって、乗員が背もたれに寄り掛かっている姿勢、すなわち足を上げやすい姿勢において、フットレストを展開させることができる。一方、フットレストが格納位置に配置された状態で乗員が着座しても、背もたれに寄り掛かっていない場合には、フットレストは展開されない。よって、乗員が地面に足を置いて着座していたい場合に、フットレストとの干渉を防ぐことができる。
請求項3に記載の本発明に係る乗物用フットレスト制御システムは、請求項1に記載の発明において、介助者が把持可能な手押しハンドルのグリップと、前記介助者が前記グリップを把持しているか否かを検知可能なグリップセンサと、をさらに有し、前記制御部は、乗員が前記シートに着座していることが前記着座センサによって検知され、かつ前記介助者が前記グリップを把持したことが前記グリップセンサによって検知された場合に、前記フットレストを前記格納位置から前記展開位置に移動させる。
請求項3に記載の本発明によれば、フットレストが格納位置に配置された状態で乗員がシートに着座すると、着座センサによって乗員がシートに着座したことが検知される。さらに、介助者が手押しハンドルのグリップを把持すると、グリップセンサによって介助者がグリップを把持したことが検知される。これら2つの条件が満たされた場合に、制御部によってフットレストが格納位置から展開位置へ移動される。これにより、乗員がシートに着座していて、介助者がグリップを把持したタイミングで、フットレストを展開させることができる。よって、介助者は、乗員の乗車後にフットレスト展開のための特別な作業をせずに済む。
請求項4に記載の本発明に係る乗物用フットレスト制御システムは、請求項1に記載の発明において、乗物の停止状態を維持可能なブレーキと、前記ブレーキがかけられているか否かを検知可能なブレーキセンサと、をさらに有し、前記制御部は、乗員が前記シートに着座していることが前記着座センサによって検知され、かつ前記ブレーキが解除されたことが前記ブレーキセンサによって検知された場合に、前記フットレストを前記格納位置から前記展開位置に移動させる。
請求項4に記載の本発明によれば、フットレストが格納位置に配置された状態で乗員がシートに着座すると、着座センサによって乗員がシートに着座したことが検知される。さらに、乗員又は介助者がブレーキを解除すると、ブレーキセンサによってブレーキが解除されたことが検知される。これら2つの条件が満たされた場合に、制御部によってフットレストが格納位置から展開位置へ移動される。一方、フットレストが格納位置に配置された状態で乗員が着座していても、ブレーキが解除されていなければ、フットレストは展開されない。これにより、乗員又は介助者が乗物を移動させる意思があるときにのみ、フットレストを展開させることができる。ただし、ここでいう「乗物の停止状態を維持可能なブレーキ」とは、乗員又は介助者がブレーキをかけた後、乗物が移動できない状態を維持可能なブレーキのことを指し、自転車のブレーキのように操作中のみ一時的に乗物を停止させるブレーキは含まないものとする。
請求項5に記載の本発明に係る乗物用フットレスト制御システムは、請求項1に記載の発明において、乗員を前記シートに拘束可能な安全ベルトと、乗員が前記安全ベルトを装着しているか否かを検知可能な安全ベルトセンサと、をさらに有し、前記制御部は、乗員が前記シートに着座していることが前記着座センサによって検知され、かつ乗員が前記安全ベルトを装着したことが前記安全ベルトセンサによって検知された場合に、前記フットレストを前記格納位置から前記展開位置に移動させる。
請求項5に記載の本発明によれば、フットレストが格納位置に配置された状態で乗員がシートに着座すると、着座センサによって乗員がシートに着座したことが検知される。さらに、乗員が安全ベルトを装着すると、安全ベルトセンサによって乗員が安全ベルトを装着したことが検知される。これら2つの条件が満たされた場合に、制御部によってフットレストが格納位置から展開位置へ移動される。一方、乗員が着座していても、安全ベルトを装着していない場合には、フットレストは展開されない。これにより、乗員が乗物を移動させる意思があるときにのみ、フットレストを展開させることができる。また、安全ベルトの装着し忘れを抑制することができる。
請求項6に記載の本発明に係る乗物用フットレスト制御システムは、一人乗用の乗物において、乗員が着座可能なシートと、乗員が前記シートに着座しているか否かを検知可能な着座センサと、乗員の足元に展開された展開位置と、乗員の足元から退避された格納位置との間で相互に移動可能に構成されたフットレストと、乗員が前記フットレストに足を置いているか否かを検知可能なフットレストセンサと、前記フットレストが展開位置に配置された状態において、乗員が前記シートに着座していることが前記着座センサによって検知され、かつ乗員がフットレストから足を外したことが前記フットレストセンサによって検知された場合に、前記フットレストを展開位置から格納位置に移動させる制御部と、を有する。
請求項6に記載の本発明によれば、一人乗用の乗物において、フットレストが展開位置に配置された状態で乗員がシートに着座していると、着座センサによって乗員が着座していることが検知される。そして、乗員が展開位置に配置されたフットレストに足を置いている状態から足を浮かせると、フットレストセンサによって乗員がフットレストから足を外したことが検知される。これら2つの条件が満たされた場合に、制御部によってフットレストが展開位置から格納位置に移動される(フットレストが格納される)。これにより、乗員の足元にスペースができ、乗員は地面に足を下ろすことができる。よって、乗員は足を上げるだけで、フットレストとの干渉を避けてスムーズに降車することができる。つまり、降車時の乗員の負担が軽減される。
請求項7に記載の本発明に係る乗物用フットレスト制御システムは、請求項6に記載の発明において、前記フットレストセンサは、乗員の両足に合わせて左右一対設けられており、前記制御部は、左右一対の前記フットレストセンサによって、乗員が両足をフットレストから外したことが検知された場合に、前記フットレストを前記展開位置から前記格納位置に移動させる。
請求項7に記載の本発明によれば、フットレストが展開位置に配置された状態で、着座センサによって乗員が着座していることが検知され、かつ左右一対のフットレストセンサによって乗員が両足をフットレストから外したことが検知された場合に、制御部によってフットレストは展開位置から格納位置に移動される。つまり、乗員がフットレストから片足を外しただけではフットレストは格納されず、両足を外した場合にのみ、フットレストが格納される。これにより、例えば靴の着脱等、乗員が乗車中に片足を上げる必要がある場合に、乗員の意図しないフットレストの移動を防ぐことができる。
請求項8に記載の本発明に係る乗物用フットレスト制御システムは、請求項1~請求項7のいずれか一項に記載の発明において、前記制御部は、乗員が着座していることが前記着座センサによって検知されず、前記フットレストが前記展開位置に配置されている場合に、前記フットレストを展開位置から格納位置に移動させる。
請求項8に記載の本発明によれば、乗員が着座していないにも関わらず、フットレストが展開位置に配置されている場合に、フットレストは格納位置に移動される。つまり、乗員が乗車していないときには、フットレストは常に格納位置に配置される。
請求項9に記載の本発明に係る乗物用フットレスト制御システムは、請求項1~請求項8のいずれか一項に記載の発明において、前記フットレストの移動を乗員に事前に通知可能な通知部をさらに有する。
請求項9に記載の本発明によれば、フットレストが移動されることが通知部によって乗員に事前に通知される。これにより、乗員は、フットレストが移動することを事前に認知することができる。
以上説明したように、請求項1及び請求項6に記載の本発明に係る乗物用フットレスト制御システムは、乗員の乗降時の手間を減らすことができるという優れた効果を有する。
請求項2に記載の本発明に係る乗物用フットレスト制御システムは、乗員の安全性と快適性を向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項3に記載の本発明に係る乗物用フットレスト制御システムは、介助者の負担を軽減することができるという優れた効果を有する。
請求項4に記載の本発明に係る乗物用フットレスト制御システムは、乗員又は介助者が乗物を移動させようとする意思を反映してフットレストを展開させることができるという優れた効果を有する。
請求項5に記載の本発明に係る乗物用フットレスト制御システムは、乗員が乗物を移動させようとする意思を反映してフットレストを展開させることができると共に、乗員の安全性を向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項7に記載の本発明に係る乗物用フットレスト制御システムは、乗員の意図しないタイミングにおけるフットレストの格納を抑制することができるという優れた効果を有する。
請求項8に記載の本発明に係る乗物用フットレスト制御システムは、乗車時に乗員の足がフットレストと干渉することを防ぐことができるという優れた効果を有する。
請求項9に記載の本発明に係る乗物用フットレスト制御システムは、フットレストが不意に移動されることを抑制することができるという優れた効果を有する。
本実施形態に係る乗物用フットレスト制御システムが適用された乗物を模式的に示した左側面図である。 図1に示される乗物におけるフットレストを上面側から見た平面図である。(A)において、実線は格納位置に配置されたフットレストを示し、二点鎖線は展開位置に配置されたフットレストを示す。(B)において、実線は展開位置に配置されたフットレストを示し、二点鎖線は格納位置に配置されたフットレストを示す。 図1に示される乗物に搭載された乗物用フットレスト制御システムのハードウエア構成を示すブロック図である。 図3に示される制御部のCPUが実行する移動制御処理を示すフローチャートである。
以下、図1~図4を用いて、本発明の一実施形態に係る乗物用フットレスト制御システム10について説明する。なお、図1及び図2に適宜示される矢印FRは、乗物用フットレスト制御システム10が適用された小型モビリティ12の進行方向(前方側)を示しており、矢印LH及び矢印RHは小型モビリティ12の左側及び右側をそれぞれ示しており、矢印UPは小型モビリティ12の上方側を示している。また、以下の説明で特記なく前後、左右、上下の方向を用いる場合は、小型モビリティ12の前後、左右、上下をそれぞれ示すものとする。
図1には、乗物用フットレスト制御システム10が適用された乗物としての小型モビリティ12の左側面図が示されている。まず、図1を用いて小型モビリティ12の全体構成について説明した後、図2を用いてフットレスト26の移動態様について説明し、さらに図3及び図4を用いて乗物用フットレスト制御システム10について詳述する。
(小型モビリティ12の全体構成)
図1に示されるように、本実施形態に係る乗物用フットレスト制御システム10が適用された小型モビリティ12は、一例として、車椅子状に形成されており、図示しないバッテリと駆動部とを含んで構成された一人乗用の電動車両とされている。また、小型モビリティ12は、乗員80が着座可能なシート14を備えている。さらに小型モビリティ12は、シート14に着座した乗員80の手元に、操縦部と電源スイッチとを含んで構成された図示しない操作部を備えている。操縦部には、例えばジョイスティックが用いられる。また、電源スイッチには、例えばキースイッチが用いられる。
小型モビリティ12は、左右一対の後輪16と、左右一対の前輪18とを備えており、左右一対の後輪16は駆動輪とされ、図示しない駆動部によって小型モビリティ12の幅方向を軸方向として回動される。一方、前輪18は、上下方向に延在する図示しないキャスタ軸を軸方向として水平方向に360°回動可能なキャスタとして構成されている。
また、小型モビリティ12は、着座中の乗員80の頭部を後方側からサポートするヘッドレスト20と、乗員80の背中を後方側からサポートする(乗員80が寄り掛かり可能な)背もたれ22とを備えている。さらに、小型モビリティ12は、乗員80の腕を下方側からサポートするアームレスト24と、乗員80の足を下方側からサポートする(乗員80が足を置くことができる)フットレスト26とを、それぞれ左右一対備えている。フットレスト26は、上下方向に厚みを有する板状に形成されている。
乗員80が着座可能なシート14、背もたれ22、ヘッドレスト20、左右一対のアームレスト24及び左右一対のフットレスト26は、フレーム28によって支持されている。以下に説明するフレームとパイプ類の接続構成は、一例であって、適宜、一体化してもよいし、接続の仕方を分解可能な構成にしてもよいし、接続後に接続部位を溶接して分解不能な構成にしてもよい。
フレーム28は、バックフレーム30と、アームパイプ32と、フロントパイプ34と、レッグパイプ36と、上側ベースパイプ38と、下側ベースパイプ40と、バックパイプ42と、図示しないシートフレームと、図示しないクロスパイプとを含んで構成されている。アームパイプ32、フロントパイプ34、レッグパイプ36、上側ベースパイプ38、下側ベースパイプ40、バックパイプ42は、それぞれ左右一対設けられている。また、バックフレーム30及び図示しないシートフレームは板状に形成されており、アームパイプ32、フロントパイプ34、レッグパイプ36、上側ベースパイプ38、下側ベースパイプ40及びバックパイプ42は、それぞれ中空円筒状に形成されている。
シート14は、図示しないシートフレームを覆うパッドと、パッドを覆うシート表皮14Aとを備えている。また、ヘッドレスト20及び背もたれ22は、バックフレーム30を覆うようにバックフレーム30に固定されたパッド、並びに各パッドをさらに覆うヘッドレスト表皮20A及び背もたれ表皮22Aをそれぞれ備えている。アームレスト24は、図示しないパッドと、パッドを覆うアームレスト表皮24Aを備えている。
バックフレーム30は、略上下方向に延在され、シート14と、背もたれ22と、ヘッドレスト20とを連結している。バックフレーム30は、シート14の後端部上面に挿入されており、図示しないシートフレームに接続されている。バックフレーム30は、上下方向中間部に、前方側へ凸となる向きに屈曲された屈曲部30Aを備えている。図1に示される車椅子状の姿勢において、屈曲部30Aよりも下側は略垂直に配置されており、屈曲部30Aよりも上側は後傾されている。バックフレーム30と図示しないシートフレームとの接続部には、背もたれ22とシート14との間の角度を変更可能なリクライニング機構が設けられている。
また、バックフレーム30には、側面視におけるヘッドレスト20及び背もたれ22の間の位置から後方側へ向けて、手押しハンドル44が延出されている。手押しハンドル44は、乗員80の介助者等が把持可能なグリップ46と、後輪16の回動を制限する介助ブレーキ48とを備えている。この介助ブレーキ48は、小型モビリティ12の停止状態を維持可能な図示しないロック機構を備えている。
左右一対のアームパイプ32は、バックフレーム30の屈曲部30Aに接続され、前後方向に延在されている。アームパイプ32の上方側には、アームレスト24が固定されている。左右一対のフロントパイプ34は、アームパイプ32の前端部と、図示しないシートフレームの前端部とを連結している。このフロントパイプ34は、前方側へ凸となる向きに湾曲して形成されている。フロントパイプ34の下端部は、シート14の前端部上面に挿入されている。
また、シート14の前面には、前方に凸となる向きに湾曲された左右一対のレッグパイプ36が挿入されている。レッグパイプ36の上端部36Aは、略前後方向を軸方向とする向きに設けられており、図示しないシートフレームに接続されている。一方、レッグパイプ36の下端部36Bは略上下方向を軸方向とする向きに設けられている。
左右一対のバックパイプ42は、シート14の後端部から下方に延在されている。左右一対の後輪16は、小型モビリティ12の幅方向を軸方向とする図示しない回転軸に回動可能に軸支されており、バックパイプ42に連結されている。また、左右一対の上側ベースパイプ38は、前後方向に延在しており、左右一対のレッグパイプ36の下端部とバックパイプ42の上下方向中間部とを連結している。また、左右一対の下側ベースパイプ40は、上側ベースパイプ38よりも下方において、前後方向に延在しており、前輪18の図示しないキャスタ軸とバックパイプ42の下端部とを連結している。さらに、図示しないクロスパイプは、前方側からみて略X字状に形成されており、図示しないシートフレームの左右両端部と左右一対の上側ベースパイプ38とをそれぞれ連結している。
ここで、フットレスト26は、移動機構50によって移動可能に構成されている。移動機構50は、モータ52(図3参照)と、モータ52に接続され、略上下方向に延在する回動軸54とを含んで構成されている。回動軸54は、レッグパイプ36の下端部36Bに下方側から接続されている。左右一対のフットレスト26は、この左右一対の回動軸54を介してレッグパイプ36に回動可能に接続されている。つまり、左右一対のフットレスト26は、略上下方向を軸方向として水平方向に回動可能に構成されている。
ここで、レッグパイプ36の下端部36Bには、フットレスト位置センサ56が設けられている。フットレスト位置センサ56は、回動軸54と接続されており、フットレスト26の位置を検出可能に構成されている。フットレスト位置センサ56には、例えば角度センサが用いられる。フットレスト位置センサ56の配設位置及び種類は、これに限らない。
一方、シート14の内部には、乗員80がシート14に着座しているか否かを検知可能な着座センサ58が設けられている。また、背もたれ22の内部には、乗員80が背もたれ22に寄り掛かっているか否かを検知可能な背もたれセンサ60が設けられている。さらに、左右一対のフットレスト26の内部には、乗員80がフットレスト26に左右の足をそれぞれ置いているか否かを検知可能な左右一対のフットレストセンサ62が設けられている。着座センサ58、背もたれセンサ60及びフットレストセンサ62には、例えば圧電センサが用いられる。着座センサ58、背もたれセンサ60及びフットレストセンサ62の配設位置及び種類はこれに限らない。例えば、背もたれセンサとして、シート14と背もたれ22との角度の変化を検知する角度センサを、図示しないシートフレームとバックフレーム30との接続部に設けてもよい。
(フットレスト26の移動態様)
以下、図2を用いてフットレスト26の移動態様について説明する。図2(A)に示されるように、フットレスト26は、平面視で略矩形状に形成されている。図2(A)には、展開位置に配置されたフットレスト26が実線で示されており、格納位置に配置されたフットレスト26が二点鎖線で示されている。一方、図2(B)には、格納位置に配置されたフットレスト26が実線で示されており、展開位置に配置されたフットレスト26が二点鎖線で示されている。ここで、展開位置とは、着座中の乗員80の足元に展開された状態におけるフットレスト26の位置を指し、格納位置とは、着座中の乗員80の足元から退避された状態におけるフットレスト26の位置を指す。
図2(A)に示されるように、回動軸54は、展開位置に配置されたフットレスト26において、後方側かつ車両幅方向外側の角部に固定されている。フットレスト26は、この回動軸54を中心に上下方向を軸方向として回動される。図2(A)に示されるように、フットレスト26は展開位置において、フットレスト26の長手方向が小型モビリティ12の左右方向に沿う向きに配設されている。この状態から、フットレスト26が回動軸54を中心として内回りで後方側へ90°回動されることで、図2(B)に示されるように、格納位置にフットレスト26が配置された状態となる。フットレスト26は格納位置において、フットレスト26の長手方向が小型モビリティ12の前後方向に沿う向きに配設されている。この格納位置にフットレスト26が配置された状態から、フットレスト26が回動軸54を中心として外回りで前方側へ90°回動されることで、図2(A)に示される展開状態に戻る。
(ハードウエア構成)
次に、図3を用いて乗物用フットレスト制御システム10のハードウエア構成について簡単に説明する。図3に示される制御部64は、プログラムを記憶するROM(Read-Only Memory)、プログラムの実行時にデータを一時記憶するRAM(Random Access Memory)、プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)及び入出力ポートを備えている。CPU、ROM、RAM及び入出力ポートは、バスを介して互いに通信可能に接続されている。
図3に示されるように、制御部64は、着座センサ58、背もたれセンサ60、フットレストセンサ62及びフットレスト位置センサ56からの信号に基づいて、モータ52へ信号を送り、回動軸54ひいてはフットレスト26を制御可能に構成されている。また上述した通り、回動軸54の回動に伴って、フットレスト26が回動する構成とされている。さらに、制御部64は、フットレスト26を移動させる前に、通知部66へ信号を送る。この信号をもとに、通知部66は、フットレスト26の移動を乗員80に事前に通知する。通知部66は、例えば音や振動を発生させて乗員80にフットレスト26の移動を通知する。
(移動制御処理)
次に、図4に示されるフローチャートを用いて、図3に示される制御部64のCPUにおいて実行されるフットレスト26の移動制御処理の流れの一例について説明する。
まず、ステップ100において、着座センサ58からの信号をもとに、乗員80がシート14に着座しているか否かが判断される。ステップ100において、乗員80がシート14に着座していると判断された場合、ステップ102に進む。
ステップ102では、フットレスト位置センサ56からの信号をもとに、フットレスト26が展開位置に配置されているか否かが判断される。ステップ102において、フットレスト26が展開位置に配置されていない、つまり、格納位置に配置されているか又は展開位置と格納位置との間に配置されていると判断された場合、ステップ104に進む。
ステップ104では、背もたれセンサ60からの信号をもとに、乗員80が背もたれ22に寄り掛かったか否かが判断される。ステップ104において、乗員80が背もたれ22に寄り掛かったと判断された場合、すなわち、乗員80が背もたれ22に寄り掛かっていない状態から寄り掛かっている状態に切り替わったと判断された場合には、ステップ106に進む。
ステップ106では、通知部66によって、乗員80にフットレスト26の移動を事前に通知させる。そして、ステップ108に進み、移動機構50によって、フットレスト26を展開位置に移動させる。一方、ステップ104において、乗員80が背もたれ22に寄り掛かっていないと判断された場合、又は乗員80が背もたれ22に寄り掛かった状態を維持したままであると判断された場合には、フットレスト26を移動させない。
一方、ステップ102において、フットレスト26が展開位置に配置されていると判断された場合、ステップ110に進む。
ステップ110では、フットレストセンサ62からの信号をもとに、乗員80がフットレスト26から両足を外したか否かが判断される。ステップ110において、乗員80がフットレスト26から両足を外したと判断された場合、すなわち、フットレスト26に足を置いている状態から足を置いていない状態に切り替わったと判断された場合には、ステップ112に進む。ステップ112では、通知部66によって乗員80にフットレスト26の移動を事前に通知させる。そして、ステップ114に進み、移動機構50によって、フットレスト26を展開位置から格納位置へ移動させる。
一方、ステップ110において、乗員80が片方又は両方の足をフットレスト26に置いていると判断された場合、又はそもそもフットレスト26に足を置いていないと判断された場合には、フットレスト26は移動させない。
また、ステップ100において、着座センサ58から乗員80がシート14に着座していることが検知されない場合には、ステップ116に進む。ステップ116では、フットレスト位置センサ56からの信号をもとに、フットレスト26が格納位置に配置されているか否かが判断される。ステップ116において、フットレスト26が格納位置に配置されていると判断された場合には、フットレスト26を移動させない。
一方、ステップ116において、フットレスト26が格納位置に配置されていないと判断された場合、すなわちフットレスト26が展開位置に配置されているか又はフットレスト26が展開位置と格納位置との間に配置されていると判断された場合には、ステップ112に進み、通知部66によって、フットレスト26の移動を乗員80に事前に通知させる。そして、ステップ114に進み、移動機構50によってフットレスト26を格納位置に移動させる。
(本実施形態の作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態に係る乗物用フットレスト制御システム10によれば、小型モビリティ12において、フットレスト26が格納位置に配置された状態で乗員80がシート14に着座していると、着座センサ58によって乗員80がシート14に着座していることが検知される。さらに、乗員80が背もたれ22に寄り掛かると、背もたれセンサ60によって乗員80が背もたれ22に寄り掛かったことが検知される。これら2つの条件が満たされた場合に、制御部64によってフットレスト26が乗員80の足元へ展開される。具体的には、フットレスト26は、退避された格納位置から乗員80が足を置くことができる展開位置に移動される(図2(A)参照)。つまり、乗員80がシート14に着座した状態で背もたれ22に寄り掛かるだけで、フットレスト26が展開される。これにより、乗車時の乗員80の負担が軽減される。
また、フットレスト26が格納位置から展開位置に移動される際、乗員80はフットレスト26の軌道を避けるように足を上げる。本発明によれば、乗員80が背もたれ22に寄り掛かっている姿勢、すなわち足を上げやすい姿勢において、フットレスト26を展開させることができる。一方、フットレスト26が格納位置に配置された状態で乗員80が着座しても、背もたれ22に寄り掛かっていない場合又は背もたれ22に寄り掛かった状態を維持したままの場合には、フットレスト26は展開されない。よって、乗員80が地面に足を置いて着座していたい場合に、フットレスト26と足との干渉を防ぐことができる。これにより、乗員80の安全性と快適性を向上させることができる。
さらに、本実施形態に係る乗物用フットレスト制御システム10によれば、乗員80が展開位置に配置された左右一対のフットレスト26に両足を置いている状態から両足を浮かせると、フットレストセンサ62によって乗員80がフットレスト26から両足を外したことが検知される。そして、制御部64によってフットレスト26が展開位置から格納位置に移動される。これにより、乗員80の足元にスペースができる。つまり、乗員80は両足を上げるだけでフットレスト26が格納される。よって、乗員80は、フットレスト26との干渉を避けてスムーズに降車することができる。これにより、降車時の乗員80の手間が軽減される。
さらにまた、乗員80がフットレスト26から左足又は右足を外しただけではフットレスト26は格納されず、両足を外した場合にのみ、フットレスト26が格納される。これにより、例えば靴の着脱等、乗員80が乗車中に片足を上げる必要がある場合に、乗員80の意図しないタイミングにおけるフットレスト26の格納を抑制することができる。
また、乗員80がそもそもフットレスト26に足を置いていない場合も、フットレスト26は格納されない。これにより、例えばフットレスト26が展開位置に配置された状態で介助者が乗員80をシート14に着座させる場合等、乗車前からフットレスト26を展開位置に配置させたまま乗車したい場合に、着座後意図せずフットレスト26が格納されてしまうことを抑制することができる。
さらに、本実施形態に係る乗物用フットレスト制御システム10によれば、上述の通り、背もたれ22に寄り掛かった状態を維持したままでは、フットレスト26は展開されない。よって、乗員80が背もたれ22に寄り掛かったまま両足をフットレスト26から外せば、フットレスト26が格納されてこの状態が維持される。これにより、降車時以外の乗車中に乗員80がフットレスト26を格納させたい場合には、乗員80は背もたれ22に寄り掛かった楽な姿勢でフットレスト26を格納させることができる。
さらにまた、本実施形態に係る乗物用フットレスト制御システム10によれば、乗員80が着座していないにも関わらず、フットレスト26が展開位置に配置されている場合、フットレスト26は格納位置に移動される。つまり、乗員80が小型モビリティ12に乗車していないときには、フットレスト26は常に格納位置に配置される。これにより、次の乗車時に、乗員80の足がフットレストと干渉することを防ぐことができる。よって乗員80は、スムーズに小型モビリティ12に乗車することができる。
さらにまた、本実施形態に係る乗物用フットレスト制御システム10によれば、通知部66によってフットレスト26の移動が乗員80に事前に通知される。これにより、乗員80は、フットレスト26が移動することを事前に認知することができる。よって、フットレスト26が不意に移動されることを抑制することができる。
〔上記実施形態の補足説明〕
上記実施形態では、乗物用フットレスト制御システム10は、車椅子状に形成された電動の小型モビリティ12に適用されるものとして説明したが、これに限らず、車椅子に適用されてもよい。また例えば、乗物用フットレスト制御システム10は、所定の条件で形状が変形する小型モビリティに適用されてもよい。さらに、小型モビリティ12は後輪駆動の乗物として説明したが、これに限らず、前輪駆動でもよい。
また、上記実施形態では、乗員80がシート14に着座していることが検知され、かつ乗員80が背もたれ22に寄り掛かったことが検知された場合に、フットレスト26が格納位置から展開位置へ移動されるものとして説明したが、これに限らない。
例えば、乗物用フットレスト制御システム10は、背もたれセンサ60を備えていなくてもよい。つまり、乗員80が背もたれ22に寄り掛かったか否かを問わず、乗員80がシート14に着座していることを検知した場合に、フットレスト26を展開位置に移動させる制御としてもよい。この場合、乗員80は、着座後にフットレスト26を展開させるための特別な作業を一切せずに、フットレスト26に両足を置くことができる。よって、乗車時の乗員80の手間がより軽減される。
また、乗員80がシート14に着座したこと、すなわちシート14に着座していない状態から着座している状態に切り替わった場合に、フットレスト26を展開させる制御としてもよい。この場合、例えば、着座中に乗員80がフットレスト26を不要と判断して手動で格納した場合に、乗員80の意思に反してフットレスト26が再度展開されてしまうことを抑制することができる。このように、乗員80がシート14に着座したことのみをトリガとしてフットレスト26を展開させる場合、例えば着座の検知から数秒後にフットレスト26を展開させる制御としてもよい。これにより、乗員80は、着座後フットレスト26が展開されるまでの間に体勢を整えて余裕をもって足を上げることができる。
また例えば、乗物用フットレスト制御システム10は、背もたれセンサ60の代わりに、手押しハンドル44のグリップ46を乗員80の介助者が把持しているか否かを検知可能なグリップセンサを備えていてもよい。例えばこのグリップセンサは、グリップ46に設けられた圧電センサとされる。この場合、フットレスト26が格納位置に配置された状態で乗員80がシート14に着座していると、着座センサ58によって乗員80がシート14に着座したことが検知され、介助者がグリップ46を把持すると、グリップセンサによって介助者がグリップ46を把持したことが検知される。これら2つの条件が満たされた場合に、フットレスト26が格納位置から展開位置へ移動される。これにより、乗員80がシート14に着座していてかつ介助者がグリップ46を把持したタイミングで、フットレスト26を展開させることができる。よって、介助者は乗員80の乗車後にフットレスト26を展開させるための特別な作業をせずに済む。これにより、介助者の負担が軽減される。
また別の例では、乗物用フットレスト制御システム10は、背もたれセンサ60の代わりに、小型モビリティ12の停止状態を維持するブレーキがかけられているか否かを検知可能なブレーキセンサを備えていてもよい。ただし、ここでいう「小型モビリティ12の停止状態を維持するブレーキがかけられている」とは、例えば手押しハンドル44に設けられた介助ブレーキ48のロックがかけられていることや、介助者が操作可能なペダル式のブレーキがかけられていること、又は乗員80が着座中に操作可能な駐車ブレーキがかけられていること等、小型モビリティ12の停止状態を維持可能なブレーキがかけられていることを広く指すものとする。
この例の場合、フットレスト26が格納位置に配置された状態で乗員80がシート14に着座すると、着座センサ58によって乗員80がシート14に着座していることが検知され、乗員80又は介助者がブレーキを解除すると、ブレーキセンサによってブレーキが解除されたことが検知される。これら2つの条件が満たされた場合に、フットレストが格納位置から展開位置へ移動される。一方、フットレスト26が格納位置に配置された状態で乗員80が着座していても、ブレーキが解除されていなければ、フットレスト26は展開されない。これにより、乗員80又は介助者が小型モビリティ12を移動させる意思があるときにのみ、フットレスト26を展開させることができる。
さらに別の例では、乗物用フットレスト制御システム10は、背もたれセンサ60の代わりに、乗員80が安全ベルトを装着しているか否かを検知可能な安全ベルトセンサを備えていてもよい。この場合、フットレスト26が格納位置に配置された状態で乗員80がシート14に着座すると、着座センサ58によって乗員80がシートに着座していることが検知され、乗員80が安全ベルトを装着すると、安全ベルトセンサによって乗員80が安全ベルトを装着したことが検知される。これら2つの条件が満たされた場合に、フットレスト26が格納位置から展開位置へ移動される。一方、乗員80が着座していても、安全ベルトを装着していない場合には、フットレスト26は展開されない。これにより、乗員80が小型モビリティ12を移動させる意思があるときにのみ、フットレストを展開させることができる。また、安全ベルトの装着し忘れを抑制することができる。
また、上記実施形態では、フットレスト26は制御部64からの信号によって移動するものとして説明したが、これに加えて、手動でもフットレスト26を移動可能な構成としてもよい。
さらに、上記実施形態では、乗物用フットレスト制御システム10は、乗員80の着座中における制御として、着座センサ58及び背もたれセンサ60からの信号に基づいてフットレスト26の展開制御を行い、フットレストセンサ62からの信号に基づいてフットレスト26の格納制御を行うものとして説明したが、これに限らず、フットレスト26の展開制御だけ、又はフットレスト26の格納制御だけ行うシステムであってもよい。
さらにまた、上記実施形態では、図4のステップ100において、着座センサ58からの信号をもとに乗員80がシート14に着座しているか否かが判断され、その後ステップ102又はステップ116において、フットレスト位置センサ56からの信号をもとにフットレスト26が展開位置に配置されているか格納位置に配置されているかが判断されるものとして説明したが、これに限らない。例えば制御部は、フットレスト位置センサ56からの信号をもとにフットレスト26が展開位置に配置されているか格納位置に配置されているかを判断してから、着座センサ58からの信号をもとに乗員80がシート14に着座しているかを判断する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、乗員80が両足を左右一対のフットレスト26から外した場合にフットレスト26を格納する制御として説明したが、これに限らず、少なくとも乗員80が一方の足をフットレスト26から外した場合に、フットレスト26を格納する制御としてもよい。
さらに、上記実施形態では、乗員80がシート14に着座していない場合の制御として、フットレスト26が展開位置に配置されていた場合に格納位置に移動するものとして説明した。これに限らず、乗員80がシート14に着座していない場合は、フットレスト26の位置を問わずフットレスト26を移動しない制御としてもよい。
さらにまた、上記実施形態では、通知部66によってフットレスト26の移動が事前に乗員80に通知されるものとして説明したが、これに限らず、乗物用フットレスト制御システム10は、通知部66を備えていなくてもよい。
また、上記実施形態では、フットレスト26は上下方向を軸方向として、内回りで回動されることで展開位置から格納位置に移動されるスイングイン式のフットレストとして説明したが、これに限らない。例えば、外回りに回動されることで展開位置から退避されるスイングアウト式のフットレストを用いてもよい。また例えば、前後方向に延在する回転軸を備えた跳ね上げ式のフットレスト26を用いてもよい。またさらに、前後にスライドするフットレスト26を用いてもよい。
さらに、例えば、乗員80が着座していてかつ小型モビリティ12の電源スイッチがOFFからONに切り替わった場合にフットレスト26を展開させる制御としてもよい。この場合、小型モビリティ12を駆動させるための電源スイッチを押すことにより、付帯的にフットレスト26を展開させることができる。よってこの場合も、乗員80はフットレスト26を展開させるための特別な作業をせずに済む。
10 乗物用フットレスト制御システム
12 小型モビリティ(乗物)
14 シート
22 背もたれ
26 フットレスト
46 グリップ
58 着座センサ
60 背もたれセンサ
62 フットレストセンサ
64 制御部
66 通知部

Claims (9)

  1. 一人乗用の乗物において、乗員が着座可能なシートと、
    乗員が前記シートに着座しているか否かを検知可能な着座センサと、
    乗員の足元に展開された展開位置と、乗員の足元から退避された格納位置との間で相互に移動可能に構成されたフットレストと、
    前記フットレストが前記格納位置に配置された状態において、乗員が前記シートに着座したことが前記着座センサによって検知された場合に、前記フットレストを前記格納位置から前記展開位置に移動させる制御部と、
    を有する乗物用フットレスト制御システム。
  2. 乗員が寄り掛かり可能な背もたれと、
    乗員が前記背もたれに寄り掛かっているか否かを検知可能な背もたれセンサと、
    をさらに有し、
    前記制御部は、乗員が前記シートに着座していることが前記着座センサによって検知され、かつ乗員が前記背もたれに寄り掛かったことが前記背もたれセンサによって検知された場合に、前記フットレストを前記格納位置から前記展開位置に移動させる、
    請求項1に記載の乗物用フットレスト制御システム。
  3. 介助者が把持可能な手押しハンドルのグリップと、
    前記介助者が前記グリップを把持しているか否かを検知可能なグリップセンサと、
    をさらに有し、
    前記制御部は、乗員が前記シートに着座していることが前記着座センサによって検知され、かつ前記介助者が前記グリップを把持したことが前記グリップセンサによって検知された場合に、前記フットレストを前記格納位置から前記展開位置に移動させる、
    請求項1に記載の乗物用フットレスト制御システム。
  4. 乗物の停止状態を維持可能なブレーキと、
    前記ブレーキがかけられているか否かを検知可能なブレーキセンサと、
    をさらに有し、
    前記制御部は、乗員が前記シートに着座していることが前記着座センサによって検知され、かつ前記ブレーキが解除されたことが前記ブレーキセンサによって検知された場合に、前記フットレストを前記格納位置から前記展開位置に移動させる、
    請求項1に記載の乗物用フットレスト制御システム。
  5. 乗員を前記シートに拘束可能な安全ベルトと、
    乗員が前記安全ベルトを装着しているか否かを検知可能な安全ベルトセンサと、
    をさらに有し、
    前記制御部は、乗員が前記シートに着座していることが前記着座センサによって検知され、かつ乗員が前記安全ベルトを装着したことが前記安全ベルトセンサによって検知された場合に、前記フットレストを前記格納位置から前記展開位置に移動させる、
    請求項1に記載の乗物用フットレスト制御システム。
  6. 一人乗用の乗物において、乗員が着座可能なシートと、
    乗員が前記シートに着座しているか否かを検知可能な着座センサと、
    乗員の足元に展開された展開位置と、乗員の足元から退避された格納位置との間で相互に移動可能に構成されたフットレストと、
    乗員が前記フットレストに足を置いているか否かを検知可能なフットレストセンサと、
    前記フットレストが展開位置に配置された状態において、乗員が前記シートに着座していることが前記着座センサによって検知され、かつ乗員がフットレストから足を外したことが前記フットレストセンサによって検知された場合に、前記フットレストを展開位置から格納位置に移動させる制御部と、
    を有する乗物用フットレスト制御システム。
  7. 前記フットレストセンサは、乗員の両足に合わせて左右一対設けられており、
    前記制御部は、左右一対の前記フットレストセンサによって、乗員が両足をフットレストから外したことが検知された場合に、前記フットレストを前記展開位置から前記格納位置に移動させる、
    請求項6に記載の乗物用フットレスト制御システム。
  8. 前記制御部は、乗員が着座していることが前記着座センサによって検知されず、前記フットレストが前記展開位置に配置されている場合に、前記フットレストを展開位置から格納位置に移動させる、
    請求項1~請求項7のいずれか一項に記載の乗物用フットレスト制御システム。
  9. 前記フットレストの移動を乗員に事前に通知可能な通知部をさらに有する、
    請求項1~請求項8のいずれか一項に記載の乗物用フットレスト制御システム。
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