JP2023057235A - 鉄道車両用情報通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】鉄道車両において、乗車位置に応じた情報を適切に提供することができる鉄道車両用情報通信システムを提供する。【解決手段】鉄道車両用情報通信システム1は、鉄道車両Tの客室内に複数設置され、それぞれが識別可能なID11aを所定の範囲に対して音響通信で送信する指向性スピーカ13と、乗客に提供する鉄道情報が格納されたコンテンツ格納部23、ID11a及び列車走行位置情報に基づいてコンテンツを選択する選択部22、選択したコンテンツを外部に送信する通信部21、を備えたクラウドサーバ20と、指向性スピーカ13から送信されたID11aを受信するID情報受信部31a、受信したID11aに基づいてクラウドサーバ20にコンテンツを要求するリクエスト部31b、クラウドサーバ20から送信されたコンテンツを表示される情報表示部31c、を備えたスマートフォン30と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、鉄道車両用情報通信システムに関する。
鉄道車両やバスなどの公共交通機関の車内において、中吊り広告等の紙媒体による広告物に代えてユーザ端末等に表示させることが提案されている。
例えば、特許文献1には、携帯通信端末3が、ビーコン装置1から発信され、現在受信しているビーコン信号に含まれる識別情報に対応する複数のコンテンツ情報を管理サーバ7から取得して、アドレス情報にそれぞれリンクさせて出力部34に一覧表示させる。そして、携帯通信端末3は、一覧表示された複数のコンテンツ情報に基づくコンテンツの選択を受け付け、複数のコンテンツ情報にそれぞれリンクされたアドレス情報に基づいて、選択されたコンテンツを取得することが記載されている。
特開2016-218925号公報
特許文献1に記載の発明において、ビーコン装置は、Bluetooth(登録商標)や無線LAN(Local Area Network)といった通信方式により識別情報を発信している。この場合、識別情報が車両内の比較的広範囲に発信される。そのため、例えば車両内の位置により識別情報を変化させる場合に、携帯端末装置は直近以外のビーコン装置からの識別情報を受信してしまうと、乗客が必要としない情報を受信するおそれがある。また、特許文献1には、赤外線通信で識別情報を送信できることも記載されているが、赤外線通信の場合は、人などの遮蔽物により受信できないことがあり、通信の確実性が低下する。
特許文献1に記載の発明は、コンテンツとして主に広告を対象としているので、車両内における受信位置はあまり重要でない。しかしながら、例えば、停車駅の階段位置等は、鉄道車両のドアの位置や何両目かによって変化するものである。このような車両やドアの位置によって変化するような情報は、車両内の受信位置によって適切な情報が変化するため、乗車位置に応じた情報が適切に提供できるのが望ましい。
そこで、本発明は、鉄道車両において、乗車位置に応じた情報を適切に提供することができる鉄道車両用情報通信システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載された発明は、鉄道車両の客室内のそれぞれ異なる位置に複数設置され、それぞれが識別可能な識別情報を前記客室内の所定の範囲に対して音響通信にて送信する指向性スピーカと、前記鉄道車両の乗客に提供する鉄道情報が格納された格納部と、前記識別情報及び外部情報に基づいて前記鉄道情報を選択する選択部と、前記選択部が選択した前記鉄道情報を外部に送信する送信部と、を備えたサーバ装置と、前記指向性スピーカから送信された前記識別情報を受信する受信部と、前記受信部が受信した前記識別情報に基づいて前記サーバ装置に前記鉄道情報を要求する要求部と、前記サーバ装置から送信された前記鉄道情報を表示する表示部と、を備えた端末装置と、を有することを特徴とする鉄道車両用情報通信システムである。
本発明によれば、指向性スピーカを用いた音響通信により識別情報を送信するため、限られた範囲のみ識別情報を送信することができる。また、サーバ装置は、鉄道情報を送信するので、ホーム上の停車位置や階段位置といった鉄道特有の情報を提供することができる。また、サーバ装置は、識別情報だけでなく外部情報も利用して鉄道情報を選択するので、走行位置等の適時変化するような情報を利用することができ、適切な鉄道情報を選択することができる。したがって、乗客に快適なサービスを提供することができる。
本発明の第1実施形態にかかる鉄道車両用情報通信システムの概略構成図である。 図1に示された鉄道車両用情報通信システムの機能ブロック図である。 鉄道車両Tの上面から見た断面図である。 図1に示された鉄道車両用情報通信システムの動作のフローチャートである。 スマートフォンに表示するコンテンツの例の説明図である。 本発明の第2実施形態にかかる鉄道車両用情報通信システムの概略構成図である。 図6に示された鉄道車両用情報通信システムの動作のフローチャートである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態を、図1~図5を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態にかかる鉄道車両用情報通信システムの概略構成図である。
鉄道車両用情報通信システム1は、車内表示器10(10a、10b)と、クラウドサーバ20と、スマートフォン30と、を有している。
車内表示器10は、鉄道車両Tの客室と出入口となるドアD1、D2の車内上部(ドア近傍)に設けられている。即ち、車内表示器10は、出入口ドアの上部に設けられた表示装置であり、鉄道車両Tの客室内のそれぞれ異なる位置に複数設置されている。
車内表示器10は、図1では、ドアD1の上部に車内表示器10aが設けられ、ドアD2の上部に車内表示器10bが設けられている。なお、ドアは図1では2か所記載されているが2か所に限らない。例えば通勤形車両であれば、車体の長手方向側面の4か所にドアが設けられている4扉車や車体の長手方向側面の3か所にドアが設けられている3扉車などが多い。また、図1では鉄道車両Tの1両のみであるが、複数車両が連結されたものであってもよいことは云うまでもない。
クラウドサーバ20は、図1では鉄道車両Tの外部に設けられている(鉄道車両Tが有してもよい)。クラウドサーバ20は、周知のサーバ装置(サーバコンピュータ)で構成されており、CPU(Central Processing Unit)やメモリ、ハードディスク等の記憶装置、通信インターフェース等を備えている。
スマートフォン30は、周知の携帯端末装置であり、本実施形態では鉄道車両Tの乗客が所持している。なお、本実施形態では端末装置としてスマートフォン30で説明するが、乗客が所持或いは操作可能な端末装置であればよく、タブレット型やノート型のPC(Personal Computer)等であってもよい。
図2に、図1に示した車内表示器10、クラウドサーバ20及びスマートフォン30の機能ブロック図を示す。なお、車内表示器10においては、車内表示器10a、10bとも同じ構成である。
車内表示器10は、制御部11と、送信部12と、指向性スピーカ13と、を備えている。制御部11は、車内表示器10の全体制御を司る。また、制御部11にはID11aが設定されている。ID11aは、車内表示器10の取付位置に基づいて手動あるいは自動的に設定される固有の識別情報である。取付位置とは、複数あるドアの個々の位置を示すが、当該車内表示器10が位置する車両の番号(何号車)の情報を含めてもよい。本実施形態では、制御部11は、ID11aを所定のタイミングで送信部12に出力する。所定のタイミングとしては、鉄道車両Tを含む列車の運行時は常時出力してもよいし、ドアの開閉時に鳴動するチャイム音の出力時に合わせて出力してもよい。
送信部12は、制御部11から出力されたID11aを音響信号に変換して指向性スピーカ13に出力する。なお、送信部12は、ID11aを音響信号に変換する際には、可聴周波数帯よりも高い周波数帯域の音響信号に変換(変調)する。このような可聴周波数帯よりも高い周波数帯域の音響信号とすることで、指向性スピーカ13から出力する案内音声等にID11aを重畳することができる。さらに、可聴周波数帯よりも高い周波数帯域の音響信号であるので、指向性スピーカ13から音声を出力していない際にID11aを送信しても乗客にはID11a送信時の音が聞こえないため、常時又は任意のタイミングでID11aを送信することが可能となる。
指向性スピーカ13は、送信部12から出力された音響信号を音響通信として客室内の所定の範囲に出力(放音)する。指向性スピーカ13は、例えば車内表示器10が設けられているドア近傍の客室内にID11aが送信できる程度の指向性を有していればよい。指向性スピーカ13の指向性の例について、図3を参照して説明する。
図3は、鉄道車両Tの上面から見た断面図である。図3では、鉄道車両Tの長手方向の両側面にはドアD1~D8が設けられている。そして、ドアD1~D8の上部には上述したように車内表示器10(指向性スピーカ13)がそれぞれ設置されている。なお、図3においては、ドアD1~D8と指向性スピーカ13以外の車内設備等は省略している。
ドアD1上部の指向性スピーカ13からは識別情報としてID1が音響信号として送信される。ドアD2上部の指向性スピーカ13からは識別情報としてID2が音響信号として送信される。ドアD3上部の指向性スピーカ13からは識別情報としてID3が音響信号として送信される。ドアD4上部の指向性スピーカ13からは識別情報としてID4が音響信号として送信される。ドアD5上部の指向性スピーカ13からは識別情報としてID5が音響信号として送信される。ドアD6上部の指向性スピーカ13からは識別情報としてID6が音響信号として送信される。ドアD7上部の指向性スピーカ13からは識別情報としてID7が音響信号として送信される。ドアD8上部の指向性スピーカ13からは識別情報としてID8が音響信号として送信される。
図3に示したように、各指向性スピーカ13は、所定の範囲(破線で囲まれた領域)にIDを送信している。したがって、例えばドアD2の近傍に乗車している乗客はID2のみを受信することができるため、乗客が複数のIDを受信することがない。
クラウドサーバ20は、通信部21と、選択部22と、コンテンツ格納部23と、を備えている。通信部21は、スマートフォン30と携帯電話網や無線LAN等の通信回線やインターネット等のネットワークを介して通信する。
通信部21は、例えば通信インターフェース等が機能し、インターネット等を介してスマートフォン30と通信する。本実施形態においては、スマートフォン30から送信されたリクエスト情報(ID11a)及び列車から送信される列車位置情報を受信し、選択部22が選択したコンテンツをスマートフォン30に送信する。即ち、通信部21は、選択部が選択した鉄道情報を外部に送信する送信部として機能する。
選択部22は、例えばCPU等で実行されるコンピュータプログラム等が機能し、通信部21が受信したリクエスト情報(ID11a)及び外部情報としての列車走行位置情報に基づいてコンテンツ格納部23からコンテンツを選択する。即ち、選択部22は、識別情報及び外部情報に基づいて鉄道情報を選択する。
コンテンツ格納部23は、例えばハードディスク等が機能し、選択部22が選択するコンテンツが格納されている。本実施形態におけるコンテンツは、例えば駅のホーム上の階段位置やエレベータ位置あるいは出入口の方向等の停車駅に関する情報である鉄道情報である。この鉄道情報は、駅毎に設定され、さらに、車両の停車位置やドア位置毎に設定されている。即ち、コンテンツ格納部23は、鉄道車両の乗客に提供する鉄道情報が格納された格納部として機能する。
スマートフォン30は、本実施形態では、アプリ31がインストールされている。アプリ31は、ID情報受信部31aと、リクエスト部31bと、情報表示部31cと、を備えている。
ID情報受信部31aは、指向性スピーカ13から音響通信で送信されたID11aをマイク等を介して受信する。即ち、ID情報受信部31aは、指向性スピーカから送信された識別情報を受信する受信部として機能する。
リクエスト部31bは、ID情報受信部31aが受信したID11aに基づくリクエスト情報をクラウドサーバ20へ送信する。即ち、リクエスト部31bは、受信部が受信した識別情報に基づいてサーバ装置に鉄道情報を要求する要求部として機能する。
情報表示部31cは、クラウドサーバ20から送信されたコンテンツ(鉄道情報)を受信して画面等に表示させる。即ち、情報表示部31cは、サーバ装置から送信された鉄道情報を表示する表示部として機能する。
また、鉄道車両Tにはモニタ装置14が設けられている。モニタ装置14は、各車内表示器10と車内ネットワークで接続されている。モニタ装置14は、列車の位置情報やドアの開閉情報等に基づいて各車内表示器10へ表示の切替等の指示を行う。また、モニタ装置14は、列車の走行位置情報を鉄道車両Tに搭載されている通信装置等(不図示)によりクラウドサーバ20へ送信させる。なお、通信装置等は、複数車両による編成の場合は1編成に1つ備えていればよい。
次に、上述した構成の鉄道車両用情報通信システム1の動作について、図4のフローチャートを参照して説明する。
まず、鉄道車両Tは、A駅とB駅の間を走行中であるとする。その際にモニタ装置14は、走行位置取得装置(不図示)等から鉄道車両Tの走行位置の情報(列車走行位置情報)を逐次取得する(S11)。車内表示器10では、A-B駅間走行中に表示する情報(「次はB駅」等)を表示しつつ指向性スピーカ13からID11a(表示器ID情報)を送信する(S21)。このID11aは、上記したように、車両番号やドア番号(ドア位置)を示す情報など車内表示器10の設置位置が特定できる情報であればよい。本実施形態では、ID11aは車両番号やドア番号を含むものとし、図4では例として1号車2番ドアを示すものとする。
スマートフォン30(スマホ)では、車内表示器10から音響通信で送信されたID11aを受信し、クラウドサーバ20に当該ID11aに基づくリクエスト情報を送信してコンテンツの要求をする(S31)。クラウドサーバ20では、鉄道車両T(モニタ装置14)から受信した列車走行位置情報、リクエスト情報に基づいて、現在駅やID11a(ドア位置)に応じたコンテンツをスマートフォン30に配信する(S41)。そして、スマートフォン30では、クラウドサーバ20から配信されたコンテンツを表示する(S32)。このコンテンツは、上述したように次の停車駅やホーム上の階段位置やエレベータ位置などである。例えば1号車2番ドアから降車した際の最寄りの階段の位置等を案内する情報が表示される。
スマートフォン30に表示するコンテンツの例を図5を参照して説明する。図5は、駅のホームHに鉄道車両T1、T2の2両編成からなる列車が停車する場合におけるスマートフォン30に表示されるコンテンツの例を示した図である。
図5において、ホームHには、階段S1、S2が設けられている。階段S1、S2は、鉄道車両T1の停車位置からは進行方向前寄りにあり、鉄道車両T2の停車位置からは進行方向後寄りにあるものとする。また、鉄道車両T1、T2には、ドアD1~D6がそれぞれ設けられている。そして、鉄道車両T1の進行方向後方寄りのドアD2の近傍にはスマートフォン30aを所持した乗客がおり、鉄道車両T2の進行方向後方寄りのドアD2の近傍にはスマートフォン30bを所持した乗客がいるものとする。
このとき、スマートフォン30aは、鉄道車両T1のドアD2からIDを受信し、クラウドサーバ20へリクエスト情報を送信してコンテンツを受信する。クラウドサーバ20では、駅名と、当該列車の編成(何両編成)と、リクエスト情報に含まれるID11aに対応するドア位置ごとに、階段等の位置を示す画像等のコンテンツが予め設定されている。そして、列車(モニタ装置14)から受信した列車走行位置情報に基づいて、編成や種別(各駅、急行)から次の停車駅を特定して、リクエスト情報に応じたコンテンツを選択して配信(送信)する。
図5において、受信したコンテンツを符号C1で示す。コンテンツC1には、ホームと線路が表示され、ホーム上の階段位置が示されている。このコンテンツC1においては、階段は進行方向前寄りに示されている。これは、鉄道車両T1のドアD2を基準とすると前寄りに階段S1が設けられているからである。
一方、スマートフォン30bは、鉄道車両T2のドアD2からIDを受信し、クラウドサーバ20へ送信してコンテンツを受信する。受信したコンテンツを符号C2で示す。コンテンツC2には、ホームと線路が表示され、ホーム上の階段位置が示されている。このコンテンツC2においては、階段は進行方向後寄りに示されている。これは、鉄道車両T2のドアD2を基準とすると後寄りに階段S2が設けられているからである。
図4の説明に戻る。鉄道車両TがB駅に到着すると、ドアが開き乗客が乗降する。モニタ装置14は、列車走行位置情報に基づいて現在駅を更新する(S12)。車内表示器10では、モニタ装置14からの指示によりB駅停車中表示に切り替える(S22)。また、クラウドサーバ20では、鉄道車両Tから受信した列車走行位置情報に基づいて現在駅情報をB駅に更新する(S42)。即ち、選択部は、列車の走行位置に関する情報に基づいて、当該走行位置が駅に停車した際に選択する鉄道情報を切り替える。
B駅停車以降も、車内表示器10では、指向性スピーカ13からID11aを送信する(S23)。ID11aの内容は、上述したように車両番号やドア番号を含むものであるので、鉄道車両Tの走行位置によって変化することはない。
スマートフォン30では、車内表示器10から音響通信で送信されたID11aを受信し、クラウドサーバ20に当該ID11aに基づくリクエスト情報を送信してコンテンツの要求を行う(S33)。クラウドサーバ20では、鉄道車両T(モニタ装置14)から受信した列車走行位置情報、リクエスト情報に基づいて、現在駅やIDに応じたコンテンツをスマートフォン30に配信する(S43)。ここで配信されるコンテンツはS42で更新されたコンテンツである。そして、スマートフォン30では、クラウドサーバ20から配信されたコンテンツを表示する(S34)。
列車がB駅を出発するとC駅に向けて走行中となる(S13)。以降は、A-B駅間走行中と同様の動作を繰り返す。
本実施形態によれば、鉄道車両用情報通信システム1は、鉄道車両Tの客室内に複数設置され、それぞれが識別可能なID11aを客室内の所定の範囲に対して音響通信にて送信する指向性スピーカ13と、鉄道車両Tの乗客に提供する鉄道情報が格納されたコンテンツ格納部23、ID11a及び列車走行位置情報に基づいてコンテンツを選択する選択部22、選択部22が選択したコンテンツを外部に送信する通信部21、を備えたクラウドサーバ20と、指向性スピーカ13から送信されたID11aを受信するID情報受信部31a、ID情報受信部31aが受信したID11aに基づいてクラウドサーバ20にコンテンツを要求するリクエスト部31b、クラウドサーバ20から送信されたコンテンツを表示される情報表示部、を備えたスマートフォン30と、を有する。
鉄道車両用情報通信システム1が上記のように構成されることにより、指向性スピーカ13を用いた音響通信によりID11aを送信するため、限られた範囲のみID11aを送信することができる。また、クラウドサーバ20は、鉄道情報を送信するので、ホーム上の停車位置や階段位置といった情報を提供することができる。また、サーバ装置は、ID11aだけでなく列車走行位置情報も利用して鉄道情報を選択するので、走行位置等の適時変化するような情報を利用して適切な鉄道情報を選択することができる。したがって、乗客に快適なサービスを提供することができる。
また、クラウドサーバ20は、鉄道情報として、列車の走行位置に関する情報である列車走行位置情報を取得し、選択部22は、鉄道情報として当該列車の停車駅に関する情報を選択している。このようにすることにより、次の停車駅における情報を駅到着前に乗客に提供することができる。
また、選択部22は、列車走行位置情報に基づいて、当該走行位置が駅に停車した際に選択される鉄道情報を切り替えているので、音響通信により送信する情報を切り替えることなく、列車走行位置情報のみでコンテンツである鉄道情報を切り替えることが可能となる。
また、鉄道情報に含まれる停車駅に関する情報は、ホームの階段位置やエレベータ位置を含んでいるので、駅で降車する乗客に出口への案内をすることができる。
また、指向性スピーカ13は、鉄道車両Tの客室の出入口ドアの上部に設けられた車内表示器10に含まれているので、別途指向性スピーカを設置する必要が無く、本システムの設置にかかるコストを低減することができる。
なお、指向性スピーカ13は、車内表示器10に含まれていなくてもよい。例えばドアの開閉に連動して鳴動するチャイム音を発する出入口ドア近傍に設けられたスピーカを指向性スピーカとしてもよい。また、図4等の説明では、音響通信によるIDの送信は基本的に常時行っていたが、所定の期間に限ってもよい。例えば。上記したチャイム音が鳴動する期間のみにIDを送信するようにしてもよい。この場合、ドアの開及び閉に連動してIDを送信することが可能となる。したがって、駅の階段位置等の降車駅に関する情報を特に必要とするタイミングで得ることができる。
さらには、指向性スピーカ13の設置位置は、ドアの近傍に限らず、天井や座席の近傍等であってもよい。この場合、降車駅に関する情報は、指向性スピーカ13の設置位置に近いドアに対応するものとすればよい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態にかかる鉄道車両用情報通信システムを図6及び図7を参照して説明する。なお、前述した第1実施形態と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態にかかる鉄道車両用情報通信システム1Aは、電動腰掛40(40a、40b)と、クラウドサーバ20と、スマートフォン30と、を有している。クラウドサーバ20と、スマートフォン30と、は第1実施形態と同様である。
電動腰掛40は、客室内に設けられ、電動によりリクライニング等の姿勢が変更可能な周知の座席である。電動腰掛40は、勿論客室内に複数設けられている。そして、電動腰掛40には、各座席に指向性スピーカ13が設けられている。本実施形態では座席に着席している乗客に向けてID11aを送信する。そのため、1座席のみに指向性の範囲があるのが望ましく、指向性スピーカ13の設置位置としては、前席の背もたれや、自席のヘッドレストやアームレスト、あるいは自席上方の天井などが挙げられる。
機能ブロック図は、車内表示器10が電動腰掛40に変更となる以外は基本的には図2と同様である。また、電動腰掛40の機能構成も車内表示器10と基本的に同じである。制御部11は、電動腰掛40の全体制御を司り、ID11aが設定され、ID11aは、電動腰掛40の座席位置に基づいて手動あるいは自動的に設定される固有の識別情報である。座席位置とは、複数ある座席の個々の位置を示すが、車両の番号(何号車)の情報を含めてもよい。送信部12は、制御部11から出力されたID11aを音響信号に変換して指向性スピーカ13に出力する。指向性スピーカ13は、送信部12から出力された音響信号を音響通信として所定の範囲に出力(放音)する。
本実施形態においては、クラウドサーバ20(選択部22)は、外部情報として当該列車の指定席の座席発券情報を取得する。即ち、座席発券情報は、複数の座席のうち一の座席を指定席として予約した乗客に関する情報となる。
そして、選択部22は、リクエスト情報(ID11a)と座席発券情報に基づいてコンテンツを選択する。本実施形態におけるコンテンツは、例えば当該座席に着席している乗客の降車駅に関する情報である。乗客の降車駅は着席する座席(指定席)の座席発券情報から特定可能である。降車駅に関する情報とは、例えば間もなく降車駅に到着することの表示、降車駅の階段位置やエレベータ位置の表示などの降車駅の構内情報や、降車駅における他路線の乗り換え情報などが挙げられる。また、降車駅に限らず乗車駅で乗車した際に「ご乗車ありがとうございます」といったメッセージを表示してもよい。乗車駅も座席発券情報から特定可能である。即ち、本実施形態では、鉄道情報として、乗客の乗車区間に関する情報が選択、送信される。
次に、上述した構成の鉄道車両用情報通信システム1Aの動作について、図7のフローチャートを参照して説明する。
まず、鉄道車両Tは、A駅とB駅の間を走行中であるとする。その際にモニタ装置14は、走行位置取得装置(不図示)等から鉄道車両Tの走行位置の情報(列車走行位置情報)を逐次取得する(S11)。電動腰掛40では、指向性スピーカ13からID11a(表示器ID情報)を送信する(S51)。このIDは、1号車1A席など指定席券等に表示されている情報を含むものであればよい。
スマートフォン30では、電動腰掛40から音響通信で送信されたID11aを受信し、クラウドサーバ20に当該ID11aに基づくリクエスト情報を送信してコンテンツの要求をする(S61)。クラウドサーバ20では、当該列車の座席発券情報を取得し(S71)、鉄道車両T(モニタ装置14)から受信した列車走行位置情報、リクエスト情報に基づいて、当該座席に着席している乗客に応じたコンテンツを検索する(S72)。図7の例では、1号車1A席の乗客はB駅降車ではないのでコンテンツの配信はないものとしている。
鉄道車両TがB駅に到着すると、モニタ装置14は、列車走行位置情報に基づいて現在駅を更新する(S12)。クラウドサーバ20では、鉄道車両Tから受信した列車走行位置情報に基づいて現在駅情報をB駅に更新する(S73)。
B駅停車以降も、電動腰掛40では、指向性スピーカ13からID11aを送信する(S52)。ID11aの内容は、上述したように車両番号や座席番号を含むものであるので、鉄道車両Tの走行位置によって変化することはない。
スマートフォン30では、電動腰掛40から音響通信で送信されたID11aを受信し、クラウドサーバ20に当該ID11aに基づくリクエスト情報を送信してコンテンツの要求を行う(S62)。クラウドサーバ20では、座席発券情報、鉄道車両T(モニタ装置14)から受信した列車走行位置情報、リクエスト情報に基づいて、当該座席に着席している乗客に応じたコンテンツを検索する(S74)。上記したように、1号車1A席の乗客はB駅の次に停車するC駅で降車するのでコンテンツを配信する。
そして、スマートフォン30では、クラウドサーバ20から配信されたC駅用のコンテンツを表示する(S63)。
列車がB駅を出発するとC駅に向けて走行中となる(S13)。以降は、A-B駅間走行中と同様の動作を繰り返す。
本実施形態によれば、指向性スピーカ13は、客室内に設置された複数の座席近傍にそれぞれ設けられ、クラウドサーバ20は、外部情報として、複数の座席のうち一の座席を予め指定席として予約した発券情報を取得し、選択部22は、鉄道情報として当該乗客の乗車区間に関する情報として降車駅に関する情報を選択している。このようにすることにより、指定席に乗車している乗客に降車する駅に近づいていることや降車駅の階段位置や乗り換え情報等を提供することが可能となる。したがって、乗り過ごし防止や、降車駅で迷うこと等を少なくすることができ、乗客に快適なサービスを提供することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。即ち、当業者は、従来公知の知見に従い、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明の鉄道車両用情報通信システムの構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
1、1A 鉄道車両用情報通信システム
10 車内表示器(表示装置)
11a ID(識別情報)
13 指向性スピーカ
20 クラウドサーバ(サーバ装置)
21 通信部(送信部)
22 選択部
23 コンテンツ格納部(格納部)
30 スマートフォン(端末装置)
31a ID情報受信部(受信部)
31b リクエスト部(要求部)
31c 情報表示部(表示部)
40 電動腰掛(座席)

Claims (9)

  1. 鉄道車両の客室内のそれぞれ異なる位置に複数設置され、それぞれが識別可能な識別情報を前記客室内の所定の範囲に対して音響通信にて送信する指向性スピーカと、
    前記鉄道車両の乗客に提供する鉄道情報が格納された格納部と、前記識別情報及び外部情報に基づいて前記鉄道情報を選択する選択部と、前記選択部が選択した前記鉄道情報を外部に送信する送信部と、を備えたサーバ装置と、
    前記指向性スピーカから送信された前記識別情報を受信する受信部と、前記受信部が受信した前記識別情報に基づいて前記サーバ装置に前記鉄道情報を要求する要求部と、前記サーバ装置から送信された前記鉄道情報を表示する表示部と、を備えた端末装置と、
    を有することを特徴とする鉄道車両用情報通信システム。
  2. 前記サーバ装置は、前記外部情報として列車の走行位置に関する情報を取得し、前記鉄道情報として当該列車の停車駅に関する情報が選択、送信される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の鉄道車両用情報通信システム。
  3. 前記選択部は、前記列車の走行位置に関する情報に基づいて、当該走行位置が駅に停車した際に選択する前記鉄道情報を切り替えることを特徴とする請求項2に記載の鉄道車両用情報通信システム。
  4. 前記指向性スピーカは、前記客室の出入口ドア近傍に設けられ、
    前記指向性スピーカは、前記出入口ドアの開及び閉に連動して前記識別情報を送信することを特徴とする請求項2に記載の鉄道車両用情報通信システム。
  5. 前記停車駅に関する情報は、ホーム上の階段位置、ホーム上のエレベータ位置のうち少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項2から4のうちいずれか一項に記載の鉄道車両用情報通信システム。
  6. 前記指向性スピーカは、前記客室の出入口ドアの上部に設けられた表示装置に含まれていることを特徴とする請求項1から5のうちいずれか一項に記載の鉄道車両用情報通信システム。
  7. 前記指向性スピーカは、前記客室内に設置された複数の座席それぞれに対応して設けられ、
    前記サーバ装置は、前記外部情報として前記複数の座席のうち一の座席を指定席として予約した乗客に関する情報を取得し、前記鉄道情報として当該乗客の乗車区間に関する情報が選択、送信される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の鉄道車両用情報通信システム。
  8. 前記乗車区間に関する情報は、当該乗客の降車駅に関する情報を含むことを特徴とする請求項7に記載の鉄道車両用情報通信システム。
  9. 前記降車駅に関する情報は、降車駅の構内情報及び降車駅における乗り換えに関する情報の少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項8に記載の鉄道車両用情報通信システム。
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