JP2023055505A - みまもり通知システム及び通知方法 - Google Patents

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Figure 2023055505000001
【課題】みまもり対象者に支援が必要とされている状況が生じていることを識別しやすくするみまもり通知システム及び通知方法を提供する。
【解決手段】みまもり通知システム1において、通知サービス提供装置2は、制御部を備える。通知サービス提供装置2の制御部は、みまもり対象者T3に関わる家電機器31~35によって、みまもり対象者T3の行動に係る特定の事象が検出されると、事前に設定されている通知先U1~U5に特定の事象に係る所定の情報を通知する。制御部は、通知先のユーザーU1~U5の状況が特定の条件を満たす場合には、特定の事象に応じた通知を非通知にする。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、みまもり通知システム及び通知方法に関する。
「みまもり通知システム」は、みまもり対象者の活動状況を、みまもり対象者に関わる家電機器の利用状況から間接的に検出して、同システムに登録されている通知先に、その対象者の活動状況に関する情報を通知することで、対象者を見守るサービスを提供する。このような「みまもり通知システム」からの通知を受けていても、みまもり対象者に支援が必要とされている状況が生じているか否かが識別しにくいことがあった。
特開2014-2659号公報
本発明が解決しようとする課題は、みまもり対象者に支援が必要とされている状況が生じていることを識別しやすくする、みまもり通知システム及び通知方法を提供することである。
実施形態のみまもり通知システムは、制御部を持つ。前記制御部は、みまもり対象者に関わる家電機器によって、みまもり対象者の行動に係る特定の事象が検出されると、事前に設定されている通知先に前記特定の事象に係る所定の情報を通知する。前記制御部は、前記通知先のユーザーの状況が特定の条件を満たす場合には、前記特定の事象に応じた通知を非通知にする。
実施形態のみまもり通知システムの全体構成を示す図。 実施形態のみまもり通知システムの概略構成図。 実施形態のみまもり通知システムの概略構成図。 実施形態のイベント情報DB221を示す図。 実施形態の通知条件DB222を示す図。 実施形態の通知メッセージDB223を示す図。 実施形態のユーザー属性情報DB224を示す図。 実施形態の通知先情報DB225を示す図。 第1シナリオについて説明するための図。 第1シナリオに係る処理のシーケンス図。 第1シナリオに係る処理のフローチャート。 第1シナリオに係る処理の変形例のフローチャート。 第2シナリオについて説明するための図。 第2シナリオに係る処理のシーケンス図。 第2シナリオに係る処理のフローチャート。 第3シナリオについて説明するための図。 第3シナリオに係る処理のシーケンス図。 第3シナリオに係る処理のフローチャート。 第4シナリオについて説明するための図。 第4シナリオについて説明するための図。 第4シナリオについて説明するための図。 第4シナリオについて説明するための図。 第4シナリオに係る処理のシーケンス図。 第4シナリオに係る処理のフローチャート。 音響装置から、みまもり通知を提供する処理のシーケンス図。 音響装置から、みまもり通知を提供する処理のフローチャート。 第5シナリオについて説明するための図。 第6シナリオについて説明するための図。 第7シナリオについて説明するための図。 第8シナリオについて説明するための図。 第8シナリオについて説明するための図。
以下、実施形態のみまもり通知システム及び通知方法を、図面を参照して説明する。以下の説明では、同一又は類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。「XXに基づく」とは、「少なくともXXに基づく」ことを意味し、XXに加えて別の要素に基づく場合も含み得る。「XXに基づく」とは、XXを直接に用いる場合に限定されず、XXに対して演算や加工が行われたものに基づく場合も含み得る。「XX又はYY」とは、XXとYYのうち何れか一方の場合に限定されず、XXとYYの両方の場合も含み得る。これは選択的要素が3つ以上の場合も同様である。「XX」及び「YY」は、任意の要素(例えば任意の情報)である。
実施形態における「家電機器」は、通信機能を夫々有する電気機械器具である。家電機器は、例えば、冷蔵庫、テレビ、音響装置、照明器具、オーブンレンジ、掃除機及びエアコンディショナを含む。実施形態における家屋から、例えばネットワークNWを介した通信サービスの利用が可能である。
以下、「みまもり通知システム」について説明する。ここに示す「みまもり通知システム」は、対象者を見守るサービスを提供する。
(第1の実施形態)
図1は、実施形態のみまもり通知システム1の全体構成を示す図である。
みまもり通知システム1は、家屋3、家屋4などの複数の家屋に夫々配置された、家電機器などの家電機器からの情報を用いてみまもり通知サービスを提供する。家屋の戸数と大きさ、家電機器の種類と個数に制限はない。家屋3と家屋4には、みまもり通知サービスに利用可能な1個以上の家電機器が設けられている。
家屋3には対象者T3が居住する。対象者T3は、みまもり通知システム1によるみまもり対象の一例である。みまもり通知システム1は、みまもり対象者T3の活動状況を、家電機器などを用いて間接的に検出して、特定の事象に係る条件が満たされたことを、同システムに登録されている通知先に通知する。なお、家屋4に、対象者T3の関係者が居住するものとする。
第1ユーザーU1から第5ユーザーU5は、対象者T3の関係者の一例である。第1ユーザーU1から第5ユーザーU5は、みまもり通知システム1によるみまもり通知サービスを受けるために、同システムに登録されている通知先の一例である(図3D参照)。
例えば、第1ユーザーU1は、みまもり通知サービスを受けるための、みまもり通知システム1を利用可能な権限を有する。第1ユーザーU1が、みまもり通知システム1を利用可能な権限は、第1ユーザーU1のアカウント(認証情報)に紐づけられていてもよい。第2ユーザーU2から第5ユーザーU5の夫々についても、第1ユーザーU1と同様である。第1ユーザーU1から第5ユーザーU5のことを纏めて、単に「ユーザーU」ということがある。
家屋3には、冷蔵庫31、テレビ32、音響装置33、照明器具34、及びエアコンディショナ35などの家電機器が配置されている。上記の各家電機器は、例えば、電力量計39を介して供給される電力を用いて稼働する。上記の各家電機器は、夫々検出した機器の状態を、通知サービス提供装置2に通知する。冷蔵庫31、テレビ32、音響装置33、照明器具34、及びエアコンディショナ35は、家屋3におけるみまもり通知サービスに利用可能な家電機器の一例であり、図1に示すものに制限されず、適宜加除できる。上記の各家電機器は、みまもり通知サービスのための情報を、家屋3の外部に配置されている通知サービス提供装置2に登録するためのデータを生成する。上記の各家電機器は、生成したデータを、直接的に又は間接的にネットワークNWに送信して、通知サービス提供装置2に登録させる。
ネットワークNWは、例えば、WAN(Wide Area Network)とLAN(Local Area Network)の何れか又は両方を含む。WANにおける通信は、インターネット、公衆回線、電話回線、セルラー網等のうち1つ以上を利用する。
例えば、家屋3には、家屋3内のLANが設けられていて、そのLANは、各家電機器と、ユーザーUが利用する後述する端末装置60とが接続可能に構成されている。ルータ30は、家屋3内のLANを外部のネットワークNWに接続する。家屋3内のLANは、有線LANと無線LANの何れか又は両方であってもよい。これらを纏めて単にLANという。
図1に示すように、第1ユーザーU1は、端末装置61を所持して家屋3に滞在している。端末装置61は、ネットワークNWを介して通知サービス提供装置2と通信する。
家屋4には、冷蔵庫41、テレビ42、音響装置43、照明器具44、及びエアコンディショナ45などの家電機器が配置されている。上記の各家電機器は、電力量計49を介して供給される電力を用いて稼働する。上記の各家電機器は、夫々検出した機器の状態を、通知サービス提供装置2に通知する。冷蔵庫41、テレビ42、音響装置43、照明器具44、及びエアコンディショナ45は、家屋4におけるみまもり通知サービスに利用可能な家電機器の一例であり、図に示すものに制限されず、適宜加除できる。上記の各家電機器は、みまもり通知サービスのための情報を、家屋4の外部に配置されている通知サービス提供装置2に登録するためのデータを生成する。上記の各家電機器は、生成したデータを、直接的に又は間接的にネットワークNWに送信して、通知サービス提供装置2に登録させることができる。
なお、以下の実施形態に示す各シナリオでは、家屋4の住人には、みまもり通知サービスによるみまもり対象者は含まれないものとする。上記の場合、家屋4の各家電機器は、みまもり通知サービス以外のサービスの提供を受けるために、夫々所得した情報を利用することに利用してよい。
家屋4の場合も、家屋4内のLANが設けられていて、そのLANに、各家電機器と、ユーザーUが利用する端末装置60とが接続可能に構成されている。ルータ40は、家屋4内のLANを外部のネットワークNWに接続する。家屋4内のLANは、有線LANであっても、無線LANであってもよい。
ルータ40によるユーザー宅内側の通信機器に付与されるネットワークアドレスの管理は、前述のルータ30と同様である。ルータ40と前述のルータ30には、互いに異なるネットワークアドレスが付与されていて、ネットワークアドレスを用いて夫々のLANを識別することができる。
第2ユーザーU2は、端末装置62を利用する。第3ユーザーU3は、端末装置63を利用する。第4ユーザーU4は、端末装置64を利用する。第5ユーザーU5は、端末装置65を利用する。端末装置61から端末装置65を特に区別しない場合に、単に端末装置60と呼ぶことがある。
上記の端末装置60は、例えばスマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータなどを適用できる。端末装置60の型式に制限はない。端末装置60は、ネットワークNWを介して通知サービス提供装置2と通信可能であり、さらに家屋3又は家屋4のLANを介して通知サービス提供装置2と通信可能である。
例えば、無線通信基地局91、92、95は、セルラー方式等の無線通信基地局であり、ネットワークNWに接続される。無線通信基地局91、92、95に対応付けられた領域Z91、Z92、Z95内で、通信サービスを利用できる。
各家屋における各家電機器は、夫々の種類の家電機器が1台以上であってよく、同じ種類の複数の家電機器の仕様が互いに異なっていてもよく、同じ種類の複数の家電機器の一部又は全てが上記の通信機能を有しているとよい。また、各家屋に設けられた家電機器は、上記の全ての種類の家電機器の利用を必須とするものでなく、その一部の種類の家電機器が利用できるとよい。例えば、各家屋には、上記の少なくとも一部の種類の家電機器が設けられているとよい。
通知サービス提供装置2とサーバ装置8とについて後述する。
以下、図2Aと図2Bを参照して、各装置の一例について順に説明する。図2Aと図2Bは、実施形態のみまもり通知システム1の概略構成図である。
冷蔵庫31について説明する。冷蔵庫31は例えば家屋3内に設置される。冷蔵庫31が設置される家屋3は、互いに壁で仕切られている居間、洗面室及び台所等の複数の領域を備えている。冷蔵庫31は例えば台所に設置される。冷蔵庫31が設置される場所は家屋3の台所に限定されず、例えば店舗や事務所等であってもよい。
冷蔵庫31は、冷蔵室又は冷凍室を形成する筐体と扉と棚とを備える。図2Aに示されるように、冷蔵庫31は、操作部31aと、表示部31bと、制御部31cと、送信部31dと、冷凍機本体31eと、センサ31fとを備えている。操作部31aは、例えば、運転モード切替等の複数のボタンを備えている。操作部31aは、ユーザーによってボタンが操作されると、操作されたボタンに従った信号を制御部31cに送信する。表示部31bは液晶パネルを有しており、ユーザーに提供する画像を表示する。なお、表示部31bはタッチパネルで構成されてもよく、この場合、表示部31bは操作部31aとしても機能する。
冷凍機本体31eは、冷蔵室又は冷凍室を冷却するための熱交換器と、冷媒を熱交換器に循環するためのポンプと、ポンプを駆動させるモータと、冷気循環用のファンユニットなどを備える。
センサ31fは、例えば、冷蔵庫31の扉又は棚が開かれたことを検出するための扉センサと、冷蔵庫31の庫内温度又は周囲の温度を検出するための温度センサなどを含む複数のセンサが設けられている。上記のほかセンサ31fの種類及び個数は、適宜決定してよい。
制御部31cは、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等のメモリ(図示を省略)とを備えている。制御部31cは、図示を省略した配線によって、各部(31aから31f)に制御可能に接続されている。制御部31cは、センサ31fによって検出された状態に基づいて、冷蔵庫31の各部(31aから31e)を制御するためのコンピュータプログラムを格納している。
送信部31dは、冷蔵庫31が所定の状態である場合に、所定の状態に応じた状態情報を通知サービス提供装置2に送信する。
例えば、冷蔵庫31で扉又は棚が開かれた場合に、センサ31fによってこれが検出され、送信部31dは、扉又は棚が開かれたことを示す状態情報を通知サービス提供装置2に送信する。また、例えば、センサ31fが冷蔵庫31の庫内温度又は周囲の温度を検出し、冷蔵庫31の庫内温度又は周囲の温度が所定温度を超えた場合に、送信部31dは、庫内温度又は周囲の温度が所定温度を超えたことを示す状態情報を通知サービス提供装置2に送信する。送信部31dが送信する状態情報は、当該状態情報の送信元が冷蔵庫31であることを示す情報を含んでいてもよい。
次に、端末装置60について説明する。端末装置60はユーザーUによって夫々携帯される(図1参照)。例えば、ユーザーUは家屋3外又は家屋3内において端末装置60を所持する。端末装置60は携帯端末機器の一例である。
例えば、端末装置60は報知部の一例である。報知部は、端末装置60に限定されず、例えば、携帯電話、タブレットPC、ノートPC以外の携帯端末機器であってもよく、携帯端末機器以外であってもよい。例えば、テレビ、デスクトップPC等の据え置き型の機器を報知部としてもよい。報知部として、冷蔵庫31等の家電機器が利用されてもよい。
図2Aに示されるように、端末装置60は、操作表示部60aと、通信部60bと、GPS受信機60cと、制御部60dとを備えている。
操作表示部60aはタッチパネル型に構成されている。操作表示部60aは、画像や映像を表示可能な表示画面と、表示画面に重ねて設けられたタッチセンサとを含む。操作表示部60aは、「報知部」の別の一例である。操作表示部60aがユーザーUによってタッチ操作されると、操作された位置を示す信号を制御部60dが検出する。また、操作表示部60aはユーザーUに提供する画像を表示する。
通信部60bは、ネットワークNWを介して通知サービス提供装置2から情報を受信し、通知サービス提供装置2に情報を送信する。また、通信部60bは、冷蔵庫31の送信部31dから通知サービス提供装置2に送信された冷蔵庫31の状態に関する状態情報を通知サービス提供装置2から受信する。なお、変形例では、通信部60bは、冷蔵庫31の送信部31dから直接的に状態情報を受信してもよい。
GPS受信機60cは、GPS(Global Positioning System)衛星(図1のGPS)から送信される電波を受信して端末装置60の位置を特定して、特定した位置を示す端末位置情報を制御部60dに送信する。GPSは、衛星測位システムGNSS(global navigation satellite system)の一例であり、これに限らない。
制御部60dは、CPU60eと、RAM、ROM等のメモリ60fとを備えている。制御部60dは、図示を省略した配線によって、各部22、24、26に制御可能に接続されている。制御部60dのメモリ60fは、各部22、24、26を制御するためのコンピュータプログラムを格納している。また、メモリ60fは、後述するみまもり通知サービスのためのアプリケーションソフト(以下「端末アプリ」という)を格納している。
また、メモリ60fは、冷蔵庫31等が設置されている位置を示す家電位置情報を格納している。端末装置60には、端末アプリがインストールされていて、冷蔵庫31の家電位置情報は、端末アプリに基づいて特定される。冷蔵庫31等の家電位置情報は、例えば、ユーザーUが操作表示部60aを操作することによって端末アプリに予め登録される。
LANのアドレス情報(ネットワークアドレス)を用いて位置を特定する場合には、制御部60dは、メモリ60fに記憶されている家屋3のLANのアドレス情報と、受信したパケットの送信元アドレスの一部を照合することで、家屋3におけるLANを利用可能な範囲内に位置することを検出可能である。これによって制御部60dは、端末装置60を携帯しているユーザーUの概略位置を推測することができる。
GPSの情報を用いて位置を特定する場合には、制御部60dは、メモリ60fに記憶されている冷蔵庫31の家電位置情報と、GPS受信機60cからの端末装置60の端末位置情報とに基づいて、冷蔵庫31と端末装置60との相対的な位置関係を特定する。これによって制御部60dは、冷蔵庫31と、端末装置60を携帯しているユーザーUの相対的な位置関係を推測することができる。
近距離無線通信のペアリング情報を用いて位置を特定する場合には、制御部60dは、メモリ60fに記憶されているペアリング対象の冷蔵庫31の識別情報と、通信部60bによって受信した信号に付与されていた識別情報とに基づいて、これらを照合して関係性を特定する。これによって制御部60dは、冷蔵庫31と、端末装置60を携帯しているユーザーUの相対的な位置関係を推測することができる。
次に、テレビ32について説明する。
テレビ32は、テレビジョン受像機の一例である。以下、単にテレビ32という。テレビ32は、放送又は配信された映像を表示させる。テレビ32は、例えば、ネットワークNWを介して動画配信サイトからの動画の配信を受けてその映像を表示させることができてもよく、専らネットワークNWを介して動画の配信を受けるものであってもよい。テレビ32は例えば家屋3内に設置される(図1参照)。テレビ32が設置される場所は居間に限定されず、例えば店舗や事務所等であってもよい。
図2Aに示されるように、テレビ32は、操作部32aと、表示部32bと、制御部32cと、通信部32dとを備えている。操作部32aは、電源ボタン等の複数のボタンを備えている。操作部32aは、ユーザーによってボタンが操作されると、操作されたボタンに従った信号を制御部32cに送信する。操作部32aはリモコンであってもよい。表示部32bは例えば液晶パネルを有しており、ユーザーUに提供する画像を表示する。
制御部32cは、CPUと、RAM、ROM等のメモリ(図示を省略)を備えている。制御部32cは、図示を省略した配線によって、各部(32aから32d)に制御可能に接続されている。制御部32cは、各部(32aから32d)を制御するためのコンピュータプログラムを格納している。通信部32dは、例えば、ネットワークNWを介して通知サービス提供装置2と端末装置60との間で情報を送受信する。例えば、制御部32cは、通知サービス提供装置2から通知されるみまもり通知を受信して、これに対応する表示画面を形成し、表示部に表示させる。上記の表示画面は、ポップアップ画面、又は画面分割によって表示されてもよい。
次に、音響装置33について説明する。
音響装置33は、ユーザーUの家屋3内に配置される。音響装置33は、例えばルータ30を介してネットワークNWと接続され、サーバ装置8と通信可能である。音響装置33は、ユーザーUの発話による音声(音声入力)をマイクにより取得し、取得したユーザーUの音声を音声データとしてサーバ装置8に送信する。音響装置33は、応答用の音声データをサーバ装置8から受信し、受信した音声データに対応する音声をスピーカから外部に出力する。音響装置33は、例えば、冷蔵庫31とは独立して配置されるスマートスピーカーである。ただし、音響装置33は、冷蔵庫31又は別の家電機器の一部として設けられてもよい。以下の説明における「音響装置33」は「端末装置60」と読み替えられてもよい。音響装置33は、「報知部」の一例である。
次に、照明器具34(図1)について説明する。
照明器具34は、例えば、灯具と照明制御部とを備える。照明制御部は、灯具の点灯と消灯を制御する。例えば、照明制御部は、外部からの制御を受け付けて、灯具を調光する。照明制御部は、例えば灯具の点灯が外部から指示された場合に、その指示に関する情報を通知サービス提供装置2に通知する。
次に、エアコンディショナ35(図1)について説明する。
エアコンディショナ35は、例えば、熱交換器を含む屋内器と屋外器と、これらに冷媒を循環させる循環装置と、空調制御部とを備える。空調制御部は、所定の運転モードで屋内器と屋外器と循環装置を制御する。例えば、空調制御部は、外部からの制御を受け付けて、運転モードに従い屋内器と屋外器と循環装置を制御する。照明制御部は、例えば運転開始と停止、運転モード、設定温度の変更が外部から指示された場合に、その指示に関する情報を通知サービス提供装置2に通知する。
次に、サーバ装置8について説明する。
サーバ装置8は、音響装置33を制御する音声対話用のサーバ装置である。サーバ装置8は、例えば、音声処理部811、応答生成部812、及び記憶部820を有する。これら機能部の全部又は一部は、サーバ装置8に搭載されたCPUのような1つ以上のハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。ただし、これら機能部の全部又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、又はFPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。記憶部820は、RAM、ROM、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ、又はこれらのうち複数の組み合わせなどにより実現される。記憶部820は、音声DB821を記憶している。音声DB821には、ユーザーUの発話の意味解釈を行うための辞書、及び応答用の音声データを生成するための音声情報が登録されている。
音声処理部811は、ユーザーUの発話に基づき取得された音声データを音響装置33から受信する。音声処理部811は、音響装置33から受信した音声データを分析する。例えば、音声処理部811は、音声認識処理を行うことで音声データをテキスト化し、テキスト化された音声データに対して自然言語処理を行うことで意味解釈を行う。音声処理部811は、音声データの分析結果を、通知サービス提供装置2に送信する。
応答生成部812は、ユーザーUに対して音響装置33から出力する発話内容を示す情報を通知サービス提供装置2から受信する。応答生成部812は、音声DB821を参照することで、通知サービス提供装置2から受信した情報に基づきユーザーUに対して出力させる音声データを生成する。応答生成部812は、生成した音声データを、音響装置33に送信する。音響装置33は、サーバ装置8から受信した音声データに基づきスピーカを動作させることで、ユーザーUに対して音声で回答や報知を行う。応答生成部812は、通知サービス提供装置2から受信した発話内容を示す情報を、音響装置33が出力する音響に割り込ませたり、重畳させたりして出力させてもよい。応答生成部812は、非活性化期間の着信があったときには、着信履歴を表示する。音声処理部811と応答生成部812を纏めて音声制御部810と呼ぶ。
次に、通知サービス提供装置2について説明する。
通知サービス提供装置2は、みまもり通知サービスを提供する。通知サービス提供装置2は、例えば、1台以上のサーバ装置(クラウドサーバ)により構成される。本実施形態の通知サービス提供装置2は、サーバ装置8と分かれて構成される。通知サービス提供装置2は、各種家電機器から受信する履歴情報の管理、各家電機器の遠隔制御、及びみまもり通知サービスの提供のための処理を行うサーバ装置である。通知サービス提供装置2は、ルータに含まれる情報処理部、及び/又はネットワークNW中のルータに含まれる情報処理部など、エッジコンピューティングやフォグコンピューティングを行う情報処理部を含んでもよい。
例えば、通知サービス提供装置2は、制御部210と、記憶部220とを備える。制御部210は、例えばユーザー属性情報取得部211、イベント情報取得部212、ユーザー位置情報取得部213、通知先抽出部214、通知処理部215、及び出力装置選択部216を備える。
これら機能部の全部又は一部は、通知サービス提供装置2に搭載されたCPUのような1つ以上のハードウェアプロセッサ(プロセッサコア)がプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。ただし、これら機能部の全部又は一部は、ASIC、PLD、又はFPGAなどのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。記憶部220は、RAM、ROM、HDD、フラッシュメモリ、又はこれらのうち複数の組み合わせなどにより実現される。記憶部220は、イベント情報DB221、通知条件DB222、通知メッセージDB223、ユーザー属性情報DB224、及び通知先情報DB225を記憶している。
ユーザー属性情報取得部211は、みまもり通知サービスの利用者として登録するユーザーUに係るユーザー属性情報を、端末装置60から夫々取得して、後述するユーザー属性情報DB224にユーザー属性情報に係るデータを夫々追加する。イベント情報取得部212は、各家電機器からイベント情報を夫々取得して、後述するイベント情報DB221にデータを夫々追加する。ユーザー位置情報取得部213は、端末装置60などから各ユーザーUの位置情報を夫々取得して、ユーザー属性情報DB224にデータを夫々追加する。通知先抽出部214は、後述する通知先情報DB225に格納された抽出の結果に基づいて、通知条件DB222を参照して、みまもり通知の送り方を(みまもり通知条件)を決定する。通知処理部215は、通知先抽出部214によって通知先として抽出された各ユーザーに、夫々みまもり通知を通知する。出力装置選択部216は、みまもり通知を送る際に出力装置を指定するために、出力装置を選択する。
図3Aから図3Eを参照して、実施形態の各種情報を格納するデータベース(DB)について説明する。
図3Aは、実施形態のイベント情報DB221を示す図である。
イベント情報DB221は、例えばイベント識別番号(No)と、日時と、各家電製品が検出したイベント内容(イベントと記載)などの項目のデータを、各家電製品から受信したイベントごとに格納する。ここでいうイベントとは、例えば冷蔵庫の扉開放、高温度状態の検出などの、対象者T3の行動を間接的に検出した事象が含まれているとよい。イベントの詳細については後述する。
図3Bは、実施形態の通知条件DB222を示す図である。
通知条件DB222は、例えば家電機器の種別と、状態の検出項目(状態と記載)と、イベントとして検出する条件(条件1という。)などの項目のデータを、条件1ごとに格納する。
図3Cは、実施形態の通知メッセージDB223を示す図である。
通知メッセージDB223は、例えばみまもり通知の識別番号(MID)と、項目と、ユーザーUの識別情報(U1、U2、U3などと記載)などの項目のデータを、条件1の項目ごとに格納する。例えば、「U1」を用いて識別される第1ユーザーU1は、「冷蔵庫があきました。」と、「室温が30度を超えました。」の2つの項目について、その条件が夫々満たされたときに、みまもり通知を行うように設定されている。「室温が28度を超えました。」と「室温が27度を超えました。」の2つの項目については、みまもり通知の対象にしないように設定されている。
図3Dは、実施形態のユーザー属性情報DB224を示す図である。
ユーザー属性情報DB224は、例えば対象者、ユーザー識別情報(登録者ID)と、位置情報(位置1から位置3)などの項目のデータを、ユーザーUごとに格納する。この位置情報には、ネットワークアドレスに基づいて識別された位置情報(位置1)と、GPSの検出結果の位置情報(位置2)と、GPSの検出結果に対応する領域の識別情報(位置3)とを含む。上記の「位置3」は、例えば、地図を、所定の面積を有する複数の領域に分割して、GPSのデータが示す位置情報から分割された領域の識別情報を含む。この位置3の識別情報が一致していれば、分割された領域の広さを分解能とする識別精度で、その位置が一致していると判断してよい。
例えば、「U1」を用いて識別される登録者は、「位置1」の欄の「T3LAN」のネットワークアドレスに含まれる状態にあることを示す。「U2」を用いて識別される登録者は、「位置1」の欄に示す「OUT」は、宅内のLANのネットワークアドレスに含まれない状態にあることを示す。上記の「位置1」は、ネットワークアドレスに基づいて識別された位置情報を示す。上記の「登録者」は、ユーザーUと同義である。
図3Eは、実施形態の通知先情報DB225を示す図である。
通知先情報DB225は、例えばユーザー識別情報と、通知先としての選定結果との項目のデータを、ユーザーUごとに格納する。この図は、後述する各シナリオに合わせて複数の選定結果を併記しているが、選定結果として少なくとも1列分のデータが含まれる。例えば、「U1」を用いて識別されるユーザーUは、後述するシナリオ1の条件で、通知先に「非該当」であり、「U2」から「U5」を用いて識別される各ユーザーUは、後述するシナリオ1の条件で、通知先に「該当」であることを示す。他のシナリオ番号についても同様である。
通知サービス提供装置2は、上記のデータベースに格納された各種情報を用いて、みまもり通知サービスを提供する。各家電機器は、対象者T3の活動状態を検出するための特定の事象を検出して、検出結果を通知サービス提供装置2に通知する。上記の「特定の事象」について説明する。
(特定の事象と検出条件に関する情報)
対象者の活動状態を検出するための特定の事象(イベント)には、例えば、下記の例が挙げられる。下記の事象を検出するとよい。以下、その一例を列挙する。
冷蔵庫又はオーブンレンジの場合:
・冷蔵庫等の扉又は棚の開閉操作、冷蔵庫の運転モードの切り替え操作などがあったこと。
・冷蔵庫等の周囲温度又は庫内温度が閾値を超えて上昇したこと。
テレビの場合:
・テレビの電源のオンオフ制御、放送番組の切替又は音量の変更操作などがあったこと。
端末装置の場合:
・アプリケーションソフトを実行させた状態で、テレビ32、音響装置33などの家電機器と同じネットワークに接続されていること、又は上記の家電機器と直接通信できること。
音響装置の場合:
・電源のオンオフ制御、放送番組の切替又は音量の変更操作、音楽の再生開始・停止操作などがあったこと。
照明又は掃除機の場合:
・照明等のオンオフ制御があったこと。
エアコンディショナの場合:
・エアコンディショナのオンオフ制御、動作モードの変更があったこと。
上記の「操作」に関するイベントの場合には、N回以上の操作があったこと(Nは自然数である。)、前回の操作からの経過時間が所定の時間を超えたこと、などの条件を設けてもよい。
(通知先のユーザーの状況に関する特定の条件)
通知サービス提供装置2の制御部210は、通知先のユーザーUの状況が特定の条件を満たす場合には、みまもり通知に係る特定の事象に応じた通知を非通知にする。以下、通知先のユーザーUの状況に係る特定の条件について説明する。
最初に、みまもり通知が届くときに起こりうる、通知先のユーザーUの状況を列挙する。例えば、下記の例などが挙げられる。
・通知先のユーザーUが、対象の家電機器が配置された家に、みまもり対象者T3と一緒に滞在している場合。
・通知先のユーザーUが、対象の家電機器が配置された位置の近傍にいる場合。
・通知先のユーザーUが、対象の家電機器が配置された家の近傍にいる場合。
・通知先のユーザーUが、みまもり対象者T3の付近にいる場合。
・通知先のユーザーUが、車などで移動中又は運転中の場合。
・通知先のユーザーUが設定した期間内(時間内)、又はスケジュール上に予定が登録されている時間帯の場合。
・通知先のユーザーUが、端末装置60を操作中、テレビ(32)の映像又は音響装置(33)の音響を視聴中の場合。
ユーザーUの状況を直接的に検出してもよいが、そのユーザーUが携行する端末装置60の状況を検出することで、これに代える。前述したとおり、端末装置60は、LANのアドレス情報(ネットワークアドレス)、GPSの情報、近距離無線通信のペアリング情報などを用いて位置を特定する。
上記の内、車中か否かの検出は、車中のネットワーク環境に依存する。車中で利用可能な無線LAN又は近距離無線通信の何れかを検出して車中であることを検出するとよい。移動中か否かの検出は、端末装置60内の加速度センサの検出結果の利用、又は車両側から得られる速度情報などを利用して、状況を識別するとよい。
ユーザーUが設定した期間内(時間内)、又はスケジュール上の予定に関する識別は、端末装置60に登録されているカレンダーと予定情報、時計による時刻情報を利用して、状況を識別するとよい。
上記の「特定の事象」と「特定の条件」とに係る処理は、プログラム又はプログラム中の変数によって規定される。
以下、いくつかの典型的な事例について説明する。
図4Aから図4Cを参照して、実施形態に係る第1シナリオについて説明する。
第1シナリオ:
図4Aは、第1シナリオについて説明するための図である。図4Bは、第1シナリオに係る処理のシーケンス図である。図4Cは、第1シナリオに係る処理のフローチャートである。
例えば、図4Aに示すように、第1ユーザーU1が、みまもる対象者T3と同じ家(家屋3)に滞在していて、第2ユーザーU2から第5ユーザーU5は、家屋3にはいない状況であり、例えば外出中である。図4A中の第4ユーザーU4の表記を省略している。上記の場合には、第1ユーザーU1はみまもりの対象者T3を直接みまもることができる状況にある。そのため、外出中のユーザーUが対象者T3を遠隔からみまもる場合とは異なり、対象者T3と同じ家(家屋3)に滞在している第1ユーザーU1は通知を受けなくても対象者T3の状況を識別できる。このような場合、その状況の下で、第1ユーザーU1はみまもり通知を受けることの有用性がない場合がある。みまもり通知を受けるユーザーUの内、対象者T3の近くにいる者を、冷蔵庫31等の各家電機器を用いて識別して、その者には、みまもり通知を非通知にするとよい。
図4Bと図4Cを参照して、より具体的な手順を示す。
冷蔵庫31、テレビ32等の各家電機器によって、その操作などに係る特定の事象が検出されると、この検出結果(DET)が各家電機器から通知サービス提供装置2に通知される。
通知サービス提供装置2は、各家電機器から通知に基づいて特定の事象が検出されたことを識別する(SA11)。例えば、制御部210のイベント情報取得部212は、特定の事象が検出されたことを示す検出結果DETを取得して、検出結果DETのデータをイベント情報DB221に追加する。なお、上記の特定の事象は、各家電機器の何れかによって検出されてよい。
次に、制御部210のユーザー属性情報取得部211は、上記の特定の事象の検出に応じて、各ユーザーUの状態を夫々確認する(SA12)。例えば、制御部210のユーザー位置情報取得部213は、端末装置61から65の各端末装置60に要求(図4B:REQ61-65)を夫々送り、通知先の各ユーザーUの位置情報として、各端末装置60によって検出された位置情報を各端末装置60から夫々取得して、ユーザー属性情報DB224内の位置情報欄に追加する。
次に、ユーザー位置情報取得部213は、みまもり通知を受ける予定のユーザーUが、対象の家電機器の付近にいるか否かを識別する(SA13)。例えば、制御部210のユーザー位置情報取得部213は、各ユーザーUの状態として、みまもり通知を受ける予定のユーザーUが、対象の家電機器の付近にいるか否かを夫々識別して、夫々の識別結果を通知先情報DB225に追加する。図4Aに示す状況によれば、例えば第2ユーザーU62、第3ユーザーU63、及び第5ユーザーU65が対象の家電機器の近くにいないことが識別されて、第1ユーザーU61だけが対象の家電機器の付近にいることが識別される。
ユーザー位置情報取得部213は、この「対象の家電機器の付近にいるか否か」の識別に、識別対象のユーザーUの端末装置60が家屋3のLANを利用して通信されたか、識別対象のユーザーUの端末装置60が家屋3の対象の家電機器と直接通信可能か、識別対象のユーザーUの端末装置60の位置が家屋3の位置と所定の範囲で物理的に一致するか、などの何れかを又は複数の組み合わせを利用することにより識別するとよい。
次に、みまもり通知を受ける予定のユーザーUが、対象の家電機器の付近にいる者である場合、通知先抽出部214は、抽出した通知先について、みまもり通知の送り方を(みまもり通知条件)を決定する(SA14)。例えば、制御部210の通知先抽出部214は、通知先情報DB225に格納された抽出の結果に基づいて、通知条件DB222を参照して、対象の家電機器の近くにいない者に対する、みまもり通知の送り方を(みまもり通知条件)を決定するとよい。
みまもり通知の送り方の典型的な一例は、ユーザーUごとにそのユーザーUの状況に応じて決定するものである。このみまもり通知の送り方を標準にするとよい。
なお、特定のユーザーUが設定により自身に対するみまもり通知を一時的に非通知にすることを選択できる(非通知設定)。この非通知設定が選択されている場合は、制御部210の通知先抽出部214は、そのユーザーUに対するみまもり通知を非通知にするとよい。これに代えて、通知先抽出部214は他のユーザーUと区別することなく、みまもり通知を通知するが、非通知設定がなされたユーザーUの端末装置60は、みまもり通知を通知サービス提供装置2から受信してもこれを出力しないように、出力を制限してもよい。以下の説明では、この非通知設定期間の説明を省略する。
みまもり通知を通知しないユーザーUが識別された場合に、その他のユーザーUに対するみまもり通知の送り方を予め規定することができる。
次に、制御部210の通知処理部215は、通知先として抽出された上記の各ユーザーに、各ユーザーのみまもり通知の送り方に従って、夫々みまもり通知(図4B:REP62-65)を送って(SA15)、一連の処理を終える。
これに対し、みまもり通知を受ける予定のユーザーUが、対象の家電機器の近くにいない場合、通知処理部215は、通知先として抽出されなかった各ユーザーに対するみまもり通知を非通知にして(SA16)、一連の処理を終える。
上記の手順により、通知サービス提供装置2は、対象の家電機器の付近にいる者には、そのみまもり通知を送らないため、例えば、家屋3に滞在している第1ユーザーU61にはみまもり通知が届かない。これに対し、外出中のユーザーU(設定者)には、みまもり通知が届く。
なお、さらに、上記のステップSA13の処理に係り、端末装置60の利用状況の情報を組み合わせてもよい。端末装置60の利用状況の情報には、端末装置に搭載された各種センサの検出結果を適用してもよい。これらの情報から、対象の端末装置60が置き忘れられていたり、ユーザーUの就寝中であったり、などの状況により、ユーザーUが対象者T3をみまもれない状況にあることを間接的に検出して、状況の検出精度をより高めてもよい。
例えば、端末装置60は、その端末アプリを用いて以下を検出して、検出結果を通知サービス提供装置2に通知するとよい。端末装置60に搭載されている加速度センサ又はGPSセンサの検出結果から、端末装置60の移動を識別し、端末装置60が置かれた状態を識別できる。また、タッチパネルの検出結果から、端末装置60が操作された可能性があることを識別できる。
実施形態によれば、通知サービス提供装置2の制御部210は、みまもり対象者T3に関わる家電機器によって、みまもり対象者の行動に係る特定の事象が検出されると、事前に設定されている通知先にその特定の事象に係る所定の情報を通知する。制御部210は、通知先のユーザーの状況が特定の条件を満たす場合には、その特定の事象に応じた通知を非通知にする。これにより、通知サービス提供装置2は、みまもり対象者T3に支援が必要とされている状況が生じていることを識別しやすくすることができる。
制御部210は、特定の事象が検出された際に通知先のユーザーUが、対象者T3に関わる家電機器の付近にいると推定される特定の条件を満たす場合には、そのユーザーUに対する通知を非通知にするとよい。
事前に1人以上のユーザーUが通知先に設定されているならば、制御部210は、特定の事象が検出された際に通知先の1人以上のユーザーUが、対象者T3に関わる家電機器の付近にいると推定される特定の条件を満たす場合に、その通知の通知先の中から、上記の家電機器の付近にいるユーザーUに対する通知を非通知にしてもよい。
みまもり通知システム1は、家電機器によって特定の事象が検出された場合に、事前に設定されている1人以上のユーザーの通知先に通知するように構成されている。制御部210は、通知先に指定されたあるユーザーUの状態とみまもり対象者T3との関係が所定の関係である場合には、特定の事象が発生したことの通知を非通知にするとよい。上記の所定の関係とは、予め定められた条件で、通知先に指定されたあるユーザーUがみまもり対象者T3の付近にいる状態が維持されていること、みまもり対象者T3と同じ家屋に滞在していることなどが挙げられる。その他の条件は、前述の事例を適用してよい。
(第1の実施形態の変形例)
図4Dを参照して変形例について説明する。
図4Dは、第1シナリオに係る処理の変形例のフローチャートである。前述の図4Cとの違いを中心に説明する。以下の処理は、通知サービス提供装置2の記憶部220に設けられた非通知フラグFbを利用する。非通知フラグFbは、例えばユーザーUごとに設定される。そのフラグが立った状態が、みまもり通知が不要であることを示す。初期段階で非通知フラグFbは、一律に倒れた状態に初期化される。
SA13の判定結果により、みまもり通知を受ける予定のユーザーUが、対象の家電機器の近くにいない場合に、制御部210の通知処理部215は、通知先として抽出されなかった各ユーザーUに対するみまもり通知を非通知にする非通知フラグFbを立てて(SA16A)、処理をSA14に進める。
SA14において、制御部210の通知先抽出部214は、まず、非通知フラグFbが立っていないユーザーUを通知先として識別して、非通知フラグFbの設定に基づいて選定されたユーザーUに対する、みまもり通知の送り方を(みまもり通知条件)を決定する(SA14A)。
次に、制御部210の通知処理部215は、通知先として抽出された上記の各ユーザーUに、各ユーザーUのみまもり通知の送り方に従って、夫々みまもり通知(REP62)を送って(SA15)、一連の処理を終える。
上記の手順又は変形例の手順によれば、通知サービス提供装置2は、対象の家電機器の付近にいる者には、そのみまもり通知を送らないため、例えば、家屋3に滞在している第1ユーザーU61にはみまもり通知が届かない。これにより通知量を削減できる。これに対し、外出中のユーザーU(設定者)の一部又は全部に、みまもり通知が届くことで、遠隔からのみまもりを可能にしてもよい。
(第2の実施形態)
図5Aから図5Cを参照して、第2の実施形態としての第2シナリオについて説明する。
上記の「第1シナリオ」は、対象者T3の家屋3に配置されている対象の家電機器の付近にいる者を検出して、対象者T3をみまもれる人がその家電機器の付近にいることを検出する事例であった。これに加えて、本シナリオは、対象者T3の家屋3の近くにみまもれる人がいることを検出する事例である。
第2シナリオ:
図5Aは、第2シナリオについて説明するための図である。図5Bは、第2シナリオに係る処理のシーケンス図である。図5Cは、第2シナリオに係る処理のフローチャートである。前述の図4Aから図4Cとの違いを中心に説明する。
ステップSA11とステップSA12を終えて、通知サービス提供装置2は、みまもり通知を受ける予定のユーザーUが、対象の家電機器の付近にいるか否かを識別する(SA13)。
みまもり通知を受ける予定のユーザーUが、対象の家電機器の付近にいる者である場合、通知サービス提供装置2は、「全ユーザーU」について、みまもり通知を非通知にする非通知フラグFbを設定して(SA16B)、処理をSA14Aに進める。
みまもり通知を受ける予定のユーザーUが、対象の家電機器の近くにいない場合、通知サービス提供装置2は、みまもり通知を受ける予定のユーザーUが、対象者T3の家屋3の付近にいるか否かを識別する(SA13A)。例えば、制御部210のユーザー位置情報取得部213は、各ユーザーUの状態として、みまもり通知を受ける予定の各ユーザーUの位置を取得して、夫々の識別結果を通知先情報DB225に追加する。図5Aに示す状況によれば、例えば第2ユーザーU62、及び第3ユーザーU63が、外出中であり、このうち第3ユーザーU63が家屋3から比較的離れていることが識別されて、第2ユーザーU62が家屋3の付近にいることが識別される。この「対象者T3の家屋3の付近にいるか否か」の識別には、識別対象のユーザーUの端末装置60が検出したGPS位置情報などを利用してよい。
次に、みまもり通知を受ける予定のユーザーUが、対象者T3の家屋3の付近にいない場合、通知サービス提供装置2は、家屋3の付近にいないユーザーUに対する通知を非通知にする非通知フラグFbを、対象者T3の家屋3の付近にいないユーザーUに対して設定して(SA16B)、非通知フラグFbを立てて、処理をSA14Aに進める。
SA16B又は16Cの処理を終えて、又はみまもり通知を受ける予定のユーザーUが、対象者T3の家屋3の付近にいる場合に、通知サービス提供装置2は、非通知フラグFbが設定されていないユーザーUを通知先として識別して、非通知フラグFbの設定に基づいてユーザーUを選択して、選択された通知先について、みまもり通知の送り方に係るみまもり通知条件を決定する(SA14A)。
次に、通知サービス提供装置2は、通知先として選択された上記の各ユーザーにみまもり通知(REP62)を送って(SA15)、一連の処理を終える。
通知先に選定する対象者の人数に制限はなく、所定の距離の設定に制限はない。
実施形態によれば、通知サービス提供装置2の制御部210は、通知先に登録されえている複数のユーザーUの中の特定の条件を満たす一部のユーザーUに対しては、その通知を非通知にして、非通知にしたユーザーUを除いた限られたユーザーUに通知してもよい。ここで通知先として選択されるユーザーUは、対象者T3により近い位置にいるユーザーUであってよい。
第1の実施形態と同様に、家屋3に滞在している第1ユーザーU1には通知が届かない。
外出中のユーザーU(設定者)に対する通知が要求される場合があるが、この第2シナリオでは、みまもりの対象者T3と同じ家に滞在している第1ユーザーU1を除いて、外出中のユーザーUに対して通知するように設定することも、第1ユーザーU1を含めて外出中のユーザーUに対しても通知しないように設定することも、可能である。この場合、所定の距離を調整する設定により、上記の識別結果を調整できる。
(第3の実施形態)
図6Aから図6Cを参照して、第3の実施形態としての第3シナリオについて説明する。
上記の「第1シナリオ」の検出範囲を変えて、本シナリオは、対象者T3の家屋3に特定の人がいることを検出する事例である。
第3シナリオ:
図6Aは、第3シナリオについて説明するための図である。図6Bは、第3シナリオに係る処理のシーケンス図である。図6Cは、第3シナリオに係る処理のフローチャートである。前述の図4Aから図4Cとの違いを中心に説明する。
ステップSA11を終えて、ステップSA12において特定の人に対する要求REQ61が送信されて、特定の人が所有する端末装置60からの応答があったとする。通知サービス提供装置2は、対象者T3に係る特定の人が、対象者T3の家屋3に滞在しているか否かを識別する(SA13B)。例えば、制御部210のユーザー位置情報取得部213は、特定の人が所有する端末装置60が、家屋3内に存在するか否かを識別して、その識別結果を通知先情報DB225に追加する。
図6Aの(a)に示す状況によれば、例えばみまもり通知を受ける特定の人である第1ユーザーU1が外出中である。特定の人である第1ユーザーU61は、対象者T3の介護担当者、配偶者、特定の家族などである。図6Aの(b)に示すように、特定の人である第1ユーザーU61が、家屋3に在宅中であれば、対象者T3は、実際にみまもられている状況にあるため、遠隔からみまもる必要がない状況にある。
そこで、特定の人である第1ユーザーU61が家屋3に在宅中であれば、通知サービス提供装置2は、全ユーザーUに対するみまもり通知を非通知にして(SA16)、一連の処理を終える。
この「特定の人である第1ユーザーU61が、家屋3に在宅中であるか否か」の識別には、特定の人である第1ユーザーU61が所有する端末装置60が家屋3のLANを利用して通信可能かを識別する手法の利用が比較的適している。
対象者T3に係る特定の人が、対象者T3の家屋3にいない場合、通知サービス提供装置2は、抽出した通知先について、みまもり通知の送り方を(みまもり通知条件)を決定する(SA14)。例えば、制御部210の通知先抽出部214は、通知先情報DB225に格納された抽出の結果に基づいて、全ユーザーU宛に通知するように、みまもり通知の送り方を(みまもり通知条件)を決定するとよい。
次に、通知サービス提供装置2は、通知先として抽出された上記の各ユーザーにみまもり通知を送って(SA15)、一連の処理を終える。
実施形態によれば、事前に1人以上のユーザーUが通知先に設定されている。制御部210は、特定の事象が検出された際にユーザーUのうち1人以上のユーザーUが家電機器付近にいると推定される特定の条件を満たす場合には、全ユーザーU宛のみまもり通知を非通知にしてよい。
(第4の実施形態)
図7Aから図10Bを参照して、第4の実施形態としての第4シナリオについて説明する。
上記のシナリオでは、ユーザーUが携行する端末装置60を利用して、みまもり通知を受ける事例を説明した。本シナリオによるユーザーUは、状況により選択される1つ以上の「報知部」を利用して、みまもり通知を受けることができる。以下、これについて説明する。
第4シナリオ:
図7Aから図9は、第4シナリオについて説明するための図である。図10Aは、第4シナリオに係る処理のシーケンス図である。図10Bは、第4シナリオに係る処理のフローチャートである。前述の図4Aから図4Cに示した事例との違いを中心に説明する。
図7Aに示す第5ユーザーU5と、図8と図9に示す第4ユーザーU4は、通知サービス提供装置2が夫々送信するみまもり通知を、報知部を用いて受信する。
例えば、図7Aに示すように、第5ユーザーU5の端末装置65は、みまもり通知を所得したときに、みまもり通知により定まる内容を、その表示部に表示させる。また、例えば図7Bに示すように、端末装置65の表示画面DSPに、みまもり通知の内容が表示される。このように、その表示方法として、表示画面DSP内にポップアップ等の方法で表示させるなどの方法を選択できる。
ところで、図8と図9に示す第4ユーザーU4のように端末装置64を操作していないことがある。例えば、図8と図9に示す第4ユーザーU4は、端末装置64を台の上などに置いて、テレビ42の番組や、音響装置43が流す音を視聴している。このような場合に、前述の図7Bのような表示で、みまもり通知が端末装置64届いたとしても、第4ユーザーU4が端末装置64を操作するまで、その内容を確認できないことがあった。
そこで、本実施形態は、端末装置64からの出力に代えて、テレビ42又は音響装置43から、みまもり通知の着信を出力させる。以下、これの具体的な手法について説明する。
例えば図8に示すように、端末装置64とテレビ42とが、近距離無線通信方式による無線通信を用いて直接通信可能な状況になる。このとき、図10Aと図10Bに示すように、端末装置64は、テレビ42とペアリング状態になっている(SB11)。
図4Cに示した処理の手順に習い、通知サービス提供装置2は、各家電機器から通知に基づいて特定の事象が検出されたことを識別して(SA11)。この特定の事象の検出に応じて、各ユーザーUの状態を夫々確認する(SA12)。
例えば、制御部210のユーザー位置情報取得部213は、端末装置61から65の各端末装置60に要求(REQ61-65)を夫々送る。各端末装置60は、これに対して夫々応答する。制御部210は、通知先の各ユーザーUの位置情報として通知される位置情報を取得して、ユーザー属性情報DB224内の位置情報欄に追加する。
図10Aと図10Bに戻り、端末装置64の説明を続ける。端末装置64の制御部(60d)は、みまもり通知に係る状態確認要求(REQ64)を、通知サービス提供装置2から受信して(SB12)、これに対する応答を返信する。この応答には、端末装置64がテレビ42とペアリング状態になっていることの情報が含まれる。
このとき、通知サービス提供装置2の制御部210は、状態確認要求REQ64に対する応答を受け付けて、これを解析した結果、端末装置64に対してみまもり通知REP64を送る。
端末装置64の制御部は、みまもり通知REP64を受けて、これに応じて、テレビ42に対して、みまもり通知REP64を転送して、みまもり通知REP64をテレビ42から出力させて(SB13)、一連の処理を終える。
このように、各端末装置60のうち、テレビ42とペアリング状態にある端末装置64は、みまもり通知の着信を検出して、これに応答し、テレビ42とペアリング状態にあることを通知サービス提供装置2に対して通知することで、テレビ42を用いて、みまもり通知を受けることができる。
(第4の実施形態の変形例)
図11Aと図11Bとを参照して、音響装置33、43などから、みまもり通知を提供する事例について説明する。音響装置33、43が発する音声は、例えばサーバ装置8からの制御によって決定される。音響装置33、43の典型的な一例は、スマートスピーカーである。
図11Aは、音響装置43から、みまもり通知を提供する処理のシーケンス図である。図11Bは、音響装置43から、みまもり通知を提供する処理のフローチャートである。
スマートスピーカーのシステムは、話者が特定の言葉を発したことを検出して起動して、その後の質問や要求を自然言語処理によって識別し、識別内容に応じたレスポンスを音声に変換して、スマートスピーカーから出力させている。このようなスマートスピーカーのシステムの場合、起動のタイミングが、話者の会話などに依存することになる。スマートスピーカーの音声出力モードを起動させずに、通知を受けたスマートスピーカーがその着信表示をLEDなどの点灯又は点滅により表示させる。こののち、ユーザーUが自然言語でスマートスピーカーに話しかけると、これに応じて起動して、ユーザーUの要求を受け付ける段階になる。ここで、ユーザーUは、先ほどの通知の内容についてスマートスピーカーに質問することで、通知の内容を読み上げてもらうことができる。
みまもり通知の場合、これが送られるタイミングは、スマートスピーカーに話しかける会話のタイミングではなく、対象者T3の行動を検出したタイミング、又はシステムが定めたタイミングになる。このようなタイミングにみまもり通知を送信する際に、上記の通知方法を採用することで、音響装置33にスマートスピーカーを利用することが可能になる。
この場合、通知サービス提供装置2は、サーバ装置8に対して、出力させる音響装置43を指定したプッシュ通知を要求するとよい。
通知サービス提供装置2は、通知が送られることが決定したら、通知先のユーザーUの状態から最適な通知方法を選択して、その通知方法を利用して通知するとよい。
例えば以下のように、複数の出力装置を選択可能な場合を例示する。このような場合に対して、優先度に基づいて、みまもり通知を出力させる通知方法の一例を示す。
複数の出力装置には、端末装置60、スマートスピーカーではない第1音響装置33A、テレビ32、スマートスピーカーである第2音響装置33Bの内から、一又は複数の出力装置が選択できるものとする。その際の優先度は、例えば、下記のように予め定めていてもよい。この優先度は、一例を示すものであり、これに制限されず順位の入れかえ、優先度の段数などを適宜調整してよい。
第1順位:端末装置60が操作中であるとき。換言すれば、端末装置60において、所定の端末アプリが実行されている操作中であるとき。この場合、その端末装置60に対してプッシュ通知を利用するとよい。
第2順位:音声を出力する状態の第1音響装置33Aがある場合、第1音響装置33Aから音声を流して通知する。
第3順位:テレビ32を視聴中である場合、テレビ32の表示部に表示されている画面内に表示させる。
第4順位:音声を出力しない状態で稼働中の第2音響装置33Bがある場合、第2音響装置33B宛に通知する。この第2音響装置33Bは、着信履歴を表示する。
第5順位:上記の何れでもない場合、端末装置60を代表の通知先に選定して、これに対するプッシュ通知を実施する。
上記の場合、第1順位の優先度が高く、記載されている順に優先度が低くなる。
上記のように通知を行う際に、制御部210は、通知を送る対象のユーザーUの状態に応じて1つ以上の報知部を選定して通知するとよい。
実施形態によれば、制御部210は、みまもり通知を行う際に、その通知を送る対象のユーザーUの状態に応じて1つ以上の報知部を選定して通知するとよい。
(第5の実施形態)
図12Aから図12Cを参照して、第5の実施形態としての第5シナリオから第7シナリオについて説明する。本シナリオは、みまもりの対象者T3の近くに別のユーザーUが存在する場合に、みまもり通知の送信の条件を厳しくすることで、みまもり通知の通知量をより削減させることができる。以下、これについて説明する。
第5シナリオ:
図12Aは、第5シナリオについて説明するための図である。
夏季の室温の上昇に対する注意を喚起する事例を示して説明する。この事例の場合、室温が予め定められた所定の温度に達すると、みまもり通知が送信される。前述の図4Aから図4Cに示した事例との違いを中心に説明する。
図12Aに示す事例は、3人のユーザーUが、みまもり通知の通知先になる。この事例の場合、1人以上のユーザーUに適用できる。
夏季にエアコンディショナ35を稼働させていると頻繁に達することがなく、エアコンディショナ35を稼働させないでいると達してしまう温度範囲の中から、室温の判定閾値を決定する。例えばエアコンディショナ35の設定温度を27度に設定したときに、これを超える28度をその室温の判定閾値の標準値に定めて、通知サービス提供装置2に設定する。
図12Aに示すように、対象者T3と第1ユーザーU1が、家屋3に滞在している。第2ユーザーU2と第3ユーザーU3は、家屋3に滞在せずに外出している。第1ユーザーU1が、別のユーザーUの一例である。
第1ユーザーU1は、対象者T3と同じ温度環境にいる。3人の中で1人だけであるが、第1ユーザーU1は、家屋3の温度を直接感じ得る場所にいることになる。対象者T3がいる場所の温度、言い換えると第1ユーザーU1がいる場所の温度が、適正でなければ、第1ユーザーU1は、自ら感じ取った暑さにより、必要に応じて室温を調整することが期待される。
そのため、対象者T3と同じ温度環境にいる第1ユーザーU1に対する、みまもり通知が送信されにくくするように、第1ユーザーU1の室温の判定閾値を比較的高く設定する。この例では、30度を第1ユーザーU1の室温の判定閾値にする。
これに対して、外出している場合、対象者T3がいる環境の実際の暑さがいかほどかがわからない。そのため、第2ユーザーU2と第3ユーザーU3に対する、みまもり通知が比較的送信されやすくするように、室温の判定閾値を標準値に設定する。
このシナリオは、自分が近くにいる場合に通信量を抑える事例の一例である。
第6シナリオ:
図12Bは、第6シナリオについて説明するための図である。
第5シナリオと同様に、対象者T3と第1ユーザーU1が、家屋3に滞在している。第2ユーザーU2と第3ユーザーU3は、家屋3に滞在せずに外出している。
本実施形態は、自分が近くにいる場合と、誰かが近くにいる場合との両方の場合に通信量を抑える事例の一例である。
対象者T3と同じ温度環境に第1ユーザーU1がいるので、温度が過度に高くなる心配がない。第1ユーザーU1と第2ユーザーU2と第3ユーザーU3に対する、みまもり通知が送信されにくくするように、各ユーザーUの室温の判定閾値を比較的高く設定する。この例では、30度を各ユーザーUの室温の判定閾値にする。
上記の場合、第1ユーザーU1と第2ユーザーU2と第3ユーザーU3に対する、みまもり通知の通信量を削減できる。
第7シナリオ:
図12Cは、第7シナリオについて説明するための図である。
第5シナリオと同様に、対象者T3と第1ユーザーU1が、家屋3に滞在している。第2ユーザーU2と第3ユーザーU3と第4ユーザーU4は、家屋3に滞在せずに外出している。
本実施形態は、対象者T3に対して、自分が近くにいる場合と、誰かが近くにいる場合との両方の場合に係り、さらに受信する各ユーザーUの状況によって通信量を抑える事例の一例である。
対象者T3と同じ温度環境に第1ユーザーU1がいるので、温度が過度に高くなる心配がないため、第1ユーザーU1に対する、みまもり通知を非通知にする。これにより、第1ユーザーU1は家屋3に滞在中のみまもり通知を受けなくなる。
第2ユーザーU2と第3ユーザーU3と第4ユーザーU4については、各人の条件に合わせて、室温の判定閾値を、標準値以上に設定する。これにより高く設定するほどみまもり通知の通信量を削減できる。
この例では、第2ユーザーU2と、第3ユーザーU3と、第4ユーザーU4との室温の判定閾値を、夫々30度、28度、27度にする。これにより、第2ユーザーU2と第3ユーザーU3に対する、みまもり通知の通信量を削減できる。上記のとおり、この中で第2ユーザーU2に対する通知が最も少なくなる。
上記の第5シナリオから第7シナリオに示したように、ユーザーUのうち少なくとも1人が特定の条件を満たす状態である場合に、みまもり通知送信のきっかけ(トリガー)になる条件を変更することで、みまもり通知の通信量を削減できる。
実施形態によれば、制御部210は、ユーザーUの状況が特定の条件を満す状態にある場合には、特定の事象を識別する条件を標準以外に変更するとよい。例えば、制御部210は、少なくとも1人以上のユーザーUの状況が特定の条件を満す状態にある場合には、上記の標準以外に変更して、その標準以外の条件を満たす特定の事象が検出された場合に所定の情報を通知するとよい。
通信機能を有していないエアコンディショナを利用している家庭であっても、エアコンディショナからの通知に代えて、冷蔵庫31、41からの通知を利用して、室内の温度状況を監視することができる。
(第6の実施形態)
図13Aと図13Bを参照して、第6の実施形態としての第8シナリオについて説明する。
上記の各シナリオの場合には、対象者T3が家屋3に滞在していることを前提にしたものであった、本シナリオは、対象者T3をみまもる人が、所定の条件を満たす状態に非通知にする事例である。
第8シナリオ:
図13Aと図13Bは、第8シナリオについて説明するための図である。
この図13Aに、外出中の対象者T3の近くにユーザーUが存在する場合を示し、図13Bに、在宅中の対象者T3の近くにユーザーUが存在しない場合を示す。以下、これについて説明する。
図13Aに、対象者T3が第2ユーザーU2と一緒に外出中の状況を示す。このとき、前述の第5の実施形態のような夏季に、エアコンディショナ35を止めて外出したと仮定する。冷蔵庫31の機能により、室温の上昇が検出されると、温度異常検出に係るみまもり通知が送信されることになる。
上記の状況であれば、家屋3に対象者T3がいないので、このみまもり通知は、不要な通知になってしまう。そこで、対象者T3がみまもる人と一緒に外出していることを検出して、この外出中のみまもり通知を非通知にするとよい。
例えば、対象者T3に端末装置66を所持させた状態で外出する。端末装置66は、例えば、端末装置60と同様のものであってよい。
第2ユーザーU2と一緒に外出する際に、近距離無線通信を利用して、対象者T3に端末装置66と第2ユーザーU2の端末装置62とをペアリングさせる。端末装置62は、このペアリング成立を検出して「第2ユーザーU2が対象者T3と一緒に外出すること」を通知サービス提供装置2に通知する。
なお、上記の連れ立った外出が終わって、図13Bに示すように、第2ユーザーU2が端末装置62を所持して単独で再び外出することにより、近距離無線通信のペアリング状態が解除される。端末装置62は、このペアリング解除を検出して、みまもり通知の再開を通知サービス提供装置2に通知する。
上記のように、対象者T3が所持する端末装置66の検出結果を利用して、みまもり通知の中断と再開を設定することができる。
実施形態によれば、制御部120は、エアコンディショナ35(家電機器)又は第2ユーザーU2の端末装置62からの通知によって、冷蔵庫31等によって特定の事象が検出された場合であっても、事前に設定されている通知先への通知を非通知にする。これにより、対象者T3の外出中のみまもり通知を非通知にできる。
この検出方法であれば、近距離無線通信の一例としてBluetooth(登録商標)を用いて、互いの相対位置の関係を検出できる。これによれば、GPSを利用することなく対象者T3が所持する端末装置66と端末装置62の互いの相対的位置関係を検出できる。これは、GPSの利用を好まないユーザーUに対して提案に値する。
一般的なスマートフォンは、その位置情報を検出する機能を有しているが、利用者が許可しないと、その機能が活性化されない。位置情報の利用を許可する操作を行うと、アプリケーションソフトが、GPSを用いて検出した位置情報と、無線LANの通信により収集した位置情報の双方にアクセス可能になる。
そのため、端末アプリの登録時に、無線LANの通信により収集した位置情報を利用すると利用目的を示していても、「端末アプリは位置情報を利用します」と表示すると、GPSの位置情報まで利用されることを懸念されることがあり、この違いをユーザーUに理解頂くことが難しいときがあった。
本実施形態に示した近距離無線通信を利用する方法であれば、端末装置60の位置情報を利用することを許可するための設定を行わなくても、近距離無線通信を利用する設定がなされていれば、みまもり通知サービスの利用が可能になる。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、実施形態のみまもり通知システムは、制御部を備える。制御部は、みまもり対象者に関わる家電機器によって、みまもり対象者の行動に係る特定の事象が検出されると、事前に設定されている通知先に特定の事象に係る所定の情報を通知する。制御部は、通知先のユーザーの状況が特定の条件を満たす場合には、特定の事象に応じた通知を非通知にする。これにより、みまもり対象者に支援が必要とされている状況が生じていることを識別しやすくできる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、冷蔵庫31、41を同じ台所に配置されるオーブンレンジに変更したり、固定的に配置される照明器具34、44を、移動して利用する掃除機に変更したりすることができる。
1…みまもり通知システム、2…通知サービス提供装置、3、4…家屋、8…サーバ装置、30、40…ルータ、31、41…冷蔵庫(オーブンレンジ)、32、42…テレビ、33、43…音響装置、34、44…照明器具(掃除機)、35、45…エアコンディショナ、60、61、62、63、64、65端末装置、210…制御部、220…記憶部、U、U1、U2、U3、U4、U5…ユーザー、T3…対象者

Claims (12)

  1. みまもり対象者に関わる家電機器によって、みまもり対象者の行動に係る特定の事象が検出されると、事前に設定されている通知先に前記特定の事象に係る所定の情報を通知する制御部
    を備え、
    前記制御部は、
    前記通知先のユーザーの状況が特定の条件を満たす場合には、前記特定の事象に応じた通知を非通知にする
    みまもり通知システム。
  2. 前記制御部は、
    前記通知先に複数のユーザーが存在する場合には、前記複数のユーザーの中の前記特定の条件を満たす一部のユーザーへの通知を非通知にする
    請求項1に記載のみまもり通知システム。
  3. 前記制御部は、
    前記特定の事象が検出された際に前記通知先のユーザーが前記家電機器の付近にいると推定される前記特定の条件を満たす場合には、前記非通知にする
    請求項1又は2に記載のみまもり通知システム。
  4. 前記事前に1人以上のユーザーが前記通知先に設定されていて、
    前記制御部は、
    前記特定の事象が検出された際に前記通知先の1人以上のユーザーが前記家電機器の付近にいると推定される前記特定の条件を満たす場合には、前記通知先から前記家電機器の付近にいるユーザーには通知を非通知にする、
    請求項1から3の何れか1項に記載のみまもり通知システム。
  5. 前記事前に1人以上のユーザーが前記通知先に設定されていて、
    前記制御部は、
    前記特定の事象が検出された際に前記ユーザーのうち1人以上のユーザーが前記家電機器付近にいると推定される前記特定の条件を満たす場合には、前記1人以上のユーザーを含む全ての前記ユーザーに対する前記通知を非通知にする、
    請求項1から4の何れか1項に記載のみまもり通知システム。
  6. 前記制御部は、
    前記家電機器又はユーザーからの通知によって条件を満たす特定の事象が検出された場合には、前記事前に設定されている通知先への通知を非通知にする、
    請求項1から5の何れか1項に記載のみまもり通知システム。
  7. 前記家電機器によって前記特定の事象が検出された場合に、前記事前に設定されている1人以上のユーザーの通知先に前記通知するように構成されたみまもり通知システムであって,
    前記制御部は、
    指定されたあるユーザーの状態と前記みまもり対象者との関係が所定の関係である場合には、前記特定の事象が発生したことの通知を非通知にする
    請求項1から6の何れか1項に記載のみまもり通知システム。
  8. 前記制御部は、
    前記ユーザーの状況が前記特定の条件を満たす状態にある場合には、前記特定の事象を識別する条件を標準以外に変更する
    請求項7に記載のみまもり通知システム。
  9. 前記制御部は、
    少なくとも1人以上のユーザーの状況が前記特定の条件を満たす状態にある場合には、前記標準以外に変更して、前記標準以外の条件を満たす特定の事象が検出された場合に所定の情報を通知する
    請求項8に記載のみまもり通知システム。
  10. 前記制御部は、
    前記通知を行う際に、通知を送る対象のユーザーの状態に応じて1つ以上の報知部を選定して前記所定の情報を通知する
    請求項1から請求項9の何れか1項に記載のみまもり通知システム。
  11. 前記制御部は、
    前記通知先のユーザーの位置を推定し、前記家電機器又は指定されたあるユーザーと同一の宅内に前記通知先のユーザーが滞在しているか否かを前記特定の条件に追加する
    請求項1から請求項10の何れか1項に記載のみまもり通知システム。
  12. コンピュータが、
    みまもり対象者に関わる家電機器によって、みまもり対象者の行動に係る特定の事象が検出されると、事前に設定されている通知先に前記特定の事象に係る所定の情報を通知することと、
    前記通知先のユーザーの状況が特定の条件を満たす場合には、前記特定の事象に応じた通知を非通知にすることと
    を含む通知方法。
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