JP2023051151A - ナースコールシステム - Google Patents

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Kenichi Ogawa
貴之 後藤
Takayuki Goto
徹 ▲高▼木
Toru Takagi
進吾 神谷
Shingo Kamiya
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Abstract

【課題】看護師が病室に行くことなく患者の状態や患者の周囲環境を細かくモニタリング可能なナースコールシステムを提供する。【解決手段】ナースコールシステムは、ベッド9に設置されて患者Mが看護師を呼び出すためのナースコール子機と、ナースステーションに設置されてナースコール子機による呼び出しに応答するためのナースコール親機と、ベッド上の患者Mを撮像するカメラと、を備える。ナースコール親機は、カメラで撮像された患者Mの撮像映像を表示する表示部3bを有する。表示部3bにおいて、予めベッド近傍の領域が拡大表示され、看護師の操作を受けて撮像映像の所定領域が拡大表示される、または所定領域が含まれるように撮像画像の表示領域が変更される。【選択図】図6

Description

本発明は、ナースコールシステムに関する。
ベッド上の患者や被介護者が起き上がろうとしたり、ベッド上から離れる等の自発行動時に、ベッドからの転落や転倒などの危険性がある。
そのため、特許文献1や特許文献2では、ベッド上の患者をカメラにて撮像し、その撮像画像から患者が上半身を起こした状態や患者がベッド上から離れた状態を検出した場合に、廊下灯からナースコール親機に注意状態発生信号を出力し、ナースコール親機の表示部に患者映像を表示するシステムを開示している。
特開2014-090913号公報 特開2016-059704号公報 特開2017-38777号公報
井上円・安井俊之・田口亮・梅崎太造:「患者みまもり機能の自働化に向けたベッド位置の検出」,電学論C, Vol.138, No.6, pp.670-677 (2018)
ところで、ナースコール親機の表示部に表示される患者の撮像画像において、患者の表情や、手の動き、点滴の輸液の残量等の細かい部分をモニタリングしたいという要求がある一方で、ベッド近傍の範囲や、ベッド周囲のもう少し広い範囲の状況をモニタリングしたいという要求もある。
そこで、本発明は、看護師が病室に行くことなく患者の状態や患者の周囲環境を細かくモニタリング可能なナースコールシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のナースコールシステムは、
ベッドに設置されて患者が看護師を呼び出すためのナースコール子機と、ナースステーションに設置されて前記ナースコール子機による呼び出しに応答するためのナースコール親機と、ベッド上の前記患者を撮像するカメラと、を有するナースコールシステムであって、
前記ナースコール親機は、前記カメラで撮像された前記患者の撮像画像を表示する表示部を有し、
前記表示部において、予め前記撮影画像のベッド近傍の領域が拡大表示され、前記看護師の操作を受けて前記撮像画像の所定領域が拡大表示される、または前記所定領域が含まれるように前記撮像画像の表示領域が変更される。
上記構成によれば、通常はベッド付近の映像が表示され、必要に応じてナースコール親機に表示された患者映像の一部を拡大表示する、または患者映像の表示領域を変更することで、看護師が病室に行くことなく患者の状態や患者の周囲環境を細かくモニタリングできる。これにより、看護業務の効率化が図れる。
また、本発明のナースコールシステムにおいて、
前記所定領域は、前記患者の頭部、前記患者の腕、前記患者が点滴をされている場合には輸液袋の少なくとも一つを含んでもよい。
上記構成によれば、簡便な操作で、患者映像のうち患者状態を把握するために特にモニタリングが必要な箇所を拡大表示することができる。
また、本発明のナースコールシステムにおいて、
前記看護師の操作は、前記表示部上の前記所定領域をタッチする操作、および前記所定領域をピンチアウトする操作、前記表示部または前記表示部以外の箇所に配置されて前記所定領域に関連付けられた操作部の操作の少なくとも一つを含んでもよい。
上記構成により、簡便な操作で、患者映像のうちモニタリングしたい箇所を拡大表示することができる。
また、本発明のナースコールシステムにおいて、
前記ナースコール親機は、前記撮像画像のうち前記所定領域を特定する領域特定部をさらに有し、
前記表示部において、前記看護師により前記所定領域以外の領域への操作がなされた場合にも、前記領域特定部により特定された前記所定領域が拡大表示される、または前記所定領域が含まれるように前記撮像画像の表示領域が変更されてもよい。
上記構成によれば、患者の属性や看護状態等の各種状況に応じて所定領域を特定しておき、例えば表示部のどの領域に対する操作がなされた場合にも所定領域を拡大表示等できるようにすることで、看護師による表示部の操作性を向上できる。
また、本発明のナースコールシステムは、
前記所定領域が拡大表示される際には、前記所定領域の動画または静止画が高解像度化されて前記表示部に表示されてもよい。
上記構成によれば、所定領域を拡大表示した場合でもノイズや劣化のない高画質な画像を表示することができ、患者の状態を正確にモニタリングできる。
本発明によれば、看護師が病室に行くことなく患者の状態や患者の周囲環境を細かくモニタリング可能なナースコールシステムを提供することができる。
本発明に係るナースコールシステムの構成図である。 図1のナースコールシステムが備えるカメラの配置を示す概略図である。 図1のナースコールシステムが備えるカメラの機能ブロック図である。 図1のナースコールシステムが備えるナースコール親機の機能ブロック図である。 カメラによって実際に撮像される画角の撮像映像の一例を示す図である。 ナースコール親機の表示部に表示された撮像映像の一例を示す図である。 表示部に拡大表示されたベッド柵近傍の撮像画像の一例を示す図である。 表示部に対するパン操作によって表示された撮像映像の一例を示す図である。
以下、本発明に係るナースコールシステムについて図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係るナースコールシステム100の一例を示す構成図である。図1に示すように、ナースコールシステム100は、病室のベッド毎に設置されているナースコール子機1と、各病室の出入口に設置されている廊下灯2と、ナースステーションに設置されているナースコール親機3と、機器間の通信を制御する制御機4とを備えている。ナースコールシステム100は、さらに、ベッド毎に設置されているカメラ5と、看護師が携行する携帯端末6と、基地局8を介して携帯端末6の通信を管理する交換機7とを備えている。
ナースコール子機1は、患者が看護師を呼び出して通話するための機器であり、呼出ボタン1aと、壁面に設置されたプレート子機1bとを有している。プレート子機1bは、呼出ボタン1aが接続される接続部と、看護師と通話するための通話部とを有している。
廊下灯2は、患者からの呼出発生を報知するための機器であり、表示灯2aと、患者名表示部2bとを有している。
ナースコール親機3は、患者からの呼び出しを受けて応答するための機器であり、通話部3aと、表示部3bと、ボード部3cとを有している。通話部3aは、患者と通話したり院内放送するためのハンドセットや報音部を有している。表示部3bには、患者に関する各種情報が表示される。各種情報にはカメラ5で撮像される映像等も含まれる。表示部3bは、例えば7型の液晶モニタが使用され、通話部3aの近傍に配置されている。ボード部3cには個々の患者の患者情報Kが一覧表示される。
カメラ5は、患者自身の映像および患者に関連する周辺映像を撮像する。
携帯端末6は、患者からの呼び出しに応答するための端末、例えばスマートフォン等である。携帯端末6は、表示部6aを有している。
廊下灯2、ナースコール親機3、制御機4、カメラ5等は、それぞれHUB10を介してLAN接続されている。ナースコール子機1は、病室毎に伝送線L1を介して廊下灯2に接続されている。交換機7は、伝送線L2を介して制御機4に接続されている。
図2は、カメラ5の配置を示す概略図である。図2に示すように、カメラ5は、ベッド9の上方に、詳しくはベッド9に伏した状態の患者Mの頭部の上方壁面に設置され、患者の頭部を中心に撮像するよう設置されている。
図3は、カメラ5の機能ブロック図を示す。図3に示すように、カメラ5は、カメラ5を制御するカメラCPU21と、撮像映像を解析して患者の状態を判断する状態判断部22と、を備えている。カメラ5は、さらに、各種情報を記憶する記憶部23と、他のナースコール機器とHUB10を介してLAN接続するための通信インターフェース(通信IF)24と、撮像部25と、照明部26と、を備えている。
状態判断部22は、カメラ5の撮像映像から、ベッドエリアを把握するとともに、ベッド上のあるいはベッド周辺の所定領域を検出する。ベッドエリアの把握手法としては、例えば特許文献3に開示されたベッドエリア把握手法を利用してもよく、非特許文献1の機械学習によるベッド位置の推定手法を用いてもよい。
また、状態判断部22は、把握したベッドエリア、および検出したベッド上のあるいはベッド周辺の所定領域に基づいて、複数の観点からベッド上における患者の状態変化を検出する。患者の状態変化は、撮像映像に基づいて患者の形状を抽出することで、判断される。患者の形状を抽出するアルゴリズムとして、例えば公知の動体検出手法や、SIFT(Scale Invariant Feature Transform)、或いはSURF(Speeded-Up Robust Features)による特徴量を使用した識別方法等を用いてもよいし、Deep Learningを用いてもよい。状態判断部22は、カメラ5によって撮像された映像から、その映像に映る患者の人体骨格に関する情報を検出することで、患者の状態変化を判断してもよい。具体的には、状態判断部22は、撮像映像に基づいて、患者の骨格および関節を推定する。骨格および関節を推定する手法としては、例えば、既存の骨格トラッキング技術を利用できる。なお、状態判断部22は、対象人物の骨格および関節のうちの一方を骨格情報として推定するようにしてもよい。
記憶部23は、患者の状態を判断するためのデータベースとしての学習データや設定値等を記憶する。
撮像部25は、例えば、赤外線も透過するフィルタを設けたカメラモジュールで構成されている。照明部26は、例えば、赤外LED等の発光素子で構成されている。
図4は、ナースコール親機3の主要部の機能ブロック図を示す。図4に示すように、ナースコール親機3は、通話部3a、表示部3bに加えて、ナースコール親機3全体を制御する親機CPU31と、映像処理部32と、操作部としてのタッチパネル33と、領域特定部34と、を備えている。ナースコール親機3は、さらに、情報記憶部35と、音声処理部37と、通知灯38と、通信インターフェース(通信IF)39と、を備えている。
映像処理部32は、表示部3bに表示する画像或いは映像を処理する。具体的には、映像処理部32は、カメラ5で撮像されたベッド上の患者の映像を処理して表示部3bに表示する表示画像を生成する。また、映像処理部32は、カメラ5で撮像された映像の一部を拡大して表示部3bに表示する。また、映像処理部32は、カメラ5で撮像された映像の表示領域を変更して表示部3bに表示する。さらに、映像処理部32は、拡大して表示する映像を高解像度化された静止画あるいは動画として表示部3bに表示する。
タッチパネル33は、例えば表示部3bに組み付けられており、看護師等による操作を受け付け可能に構成されている。タッチパネル33は、例えば、表示部3bに表示される撮像画像の所定の領域を、その領域へのタッチ操作に基づいて、拡大して表示させる所定領域の拡大表示を受け付けることができる。また、タッチパネル33は、表示部3bに表示される撮像画像の表示範囲を、表示画面へのパンチルト操作に基づいて、変更して表示させる表示範囲の変更を受け付けることができる。
また、タッチパネル33は、拡大して表示させる所定領域を任意に特定することが可能な領域特定部34として機能するように構成されている。タッチパネル33は、領域特定機能により任意の所定領域が特定されたときは、表示画面のいずれかの領域へのタッチ操作がされた場合にも、すなわち特定された「特定所定領域」から少しずれた領域にタッチ操作がされた場合でも、その特定所定領域を拡大して表示させる拡大表示を受け付けることができる。
情報記憶部35には、ナースコール子機1とカメラ5との対応関係に関する情報、各種設定情報、さらには、患者映像等が記憶される。具体的には、情報記憶部35は、ナースコール子機1とベッド番号の対応テーブル、ナースコール子機1と患者の対応テーブル、担当看護師テーブル、患者氏名や性別等の患者情報、ナースコール子機1とカメラ5の対応テーブル、領域特定部34を介して特定された撮像画像の特定所定領域等を記憶している。さらに、情報記憶部35は、カメラ5から送信される撮像映像を記憶している。
音声処理部37は、通話部3aで報音する或いは通話部3aから入力される音声信号を処理する。通知灯38は、ボード部3cに設けられており、呼出元を発光して通知する。通信IF39は、他のナースコール機器とLAN接続するためのインターフェースである。
次に、上記のように構成されたナースコールシステム100の動作について、図5から図8を参照して詳細に説明する。なお、ナースコール子機1の呼出操作を受けて廊下灯2が報知動作し、ナースコール親機3或いは携帯端末6で応答する動作は従来と同様であるため説明を省略し、患者の撮像映像に基づいて患者を見守る見守り動作を中心に説明する。
図5は、カメラ5によって実際に撮像される病室内の患者Mの撮像映像Pの一例を示す。図5に示すように、カメラ5は、患者Mが伏せるベッド9だけでなくベッド周辺を含む広い領域を撮像する。
カメラ5の状態判断部22は、カメラ5で撮像された撮像映像Pに基づいて、ベッドエリアEを検出する。ベッドエリアEは、ベッド9の長辺(患者Mの頭部側および足側ではない両側辺)の輪郭線に沿って撮像映像Pの上下方向へ延びるように引いた2本のラインT1,T2と、ベッド9の短辺(患者Mの頭部側および足側の両側辺)の輪郭線に沿って撮像映像Pの左右方向へ延びるように引いた2本のラインT3,T4と、に基づいて規定される。この4本のラインT1~T4で囲まれる領域をベッドエリアEと設定する。ラインT1~T4の位置は、記憶部23に記憶される。
状態判断部22は、撮像映像Pに基づいて、患者Mの状態を判断する。具体的には、状態判断部22は、患者Mがベッド9に伏した状態(即ち仰臥位状態や側臥位状態)、患者Mが起き上がった状態、患者Mがベッド9から離れた状態(離床状態)のいずれかの状態であるかを判断する。
患者Mがベッド9に伏した状態であるかは、例えば撮像映像P内における患者の頭部の位置に基づいて判断される。状態判断部22は、例えば図5において、患者Mの頭部の位置を検出し、その頭部の位置が撮像映像Pにおける下側の所定領域内に存在している場合に、患者Mがベッド9に伏した状態であると判断する。また、患者Mが起き上がった状態であるかは、例えば患者Mがベッド9上に伏した状態から上半身を起こした状態に変化したことに基づいて判断する。状態判断部22は、患者Mを検出し、その患者Mの状態がベッド9上に伏した状態から上半身を起こした状態に変化した場合に、患者Mの起き上がり動作が発生したと判断する。さらに、患者Mが離床状態であるかは、例えば患者Mが起き上がり動作をした後に、ベッドエリアEから外へ移動したことに基づいて判断する。状態判断部22は、患者Mの起き上がり動作を検出し、その起き上がり動作の後に、患者MがベッドエリアEの外へ移動した場合に、患者Mが離床したと判断する。すなわち、状態判断部22は、患者Mが撮像映像Pにおける左側のラインT1よりも左側、右側のラインT2よりも右側、下側のラインT3よりも下側、および上側のラインT4よりも上側に移動したら離床発生と判断する。
状態判断部22は、判断の結果、患者Mに上半身を起こす状態変化、あるいはベッド上から離れる状態変化が発生したと判断した場合には、注意状態発生信号をナースコール親機3および制御機4に対して出力し、合わせてカメラ5の撮像映像(患者映像)をナースコール親機3に送信する。
注意状態発生信号を受信したナースコール親機3は、通話部3aが備える報音部から警報音を報音する。警報音とともに、通知灯38を発光させて注意状態の発生を報知してもよい。ナースコール親機3の親機CPU31は、注意状態発生信号に含まれるカメラID情報を読み取り、情報記憶部35を参照して通知元の患者を特定し、特定した患者の患者情報を表示部3bに表示するとともに、送信された患者映像を表示部3bに表示する。また、ナースコール親機3は、カメラ5から送信された患者映像データを情報記憶部35に保存する。
一方、注意状態発生信号を受信した制御機4は、注意状態発生信号に含まれるID情報に基づいて、ナースコール親機3の情報記憶部35を参照し、ID情報に関連付けられている看護師情報および携帯端末情報を入手する。制御機4は、ID情報に関連付けられている携帯端末6、即ち担当看護師が携行する携帯端末6に対して、注意状態の発生を通知する通知信号と共に、病室番号等の発生元情報、およびカメラ5の撮像映像を、交換機7および基地局8を介して送信する。
制御機4からの信号を受信した携帯端末6は、ナースコール親機3の表示と同様に、携帯端末6の表示部6aに発生元情報、患者画像等を表示する(図示せず)。
状態判断部22は、上述のような状態変化が患者Mに発生した際にカメラ5の撮像映像をナースコール親機3に送信するほか、例えば、ナースコール親機3側から要求があった際にも撮像映像をナースコール親機3に送信する。また、状態判断部22は、例えば、患者Mがベッド上で点滴を受けている場合には、点滴を受けている期間に継続的に、あるいは所定時間ごとに撮像映像をナースコール親機3に送信してもよい。さらに、状態判断部22は、患者Mがナースコール子機1の呼出ボタン1aを押下した場合には、撮像映像をナースコール親機3に送信する。
図6は、カメラ5から送信された患者Mの映像がナースコール親機3の表示部3bに表示された一例を示す図である。図6に示すように、表示部3bには、病室番号C1や患者氏名C2、さらには診療科目C3等の発生元情報が表示される発生元情報表示部D1、患者Mの映像が表示される映像表示部D2、さらに自動で開始される録画映像の再生等を操作するための操作ボタンD3が設けられている。
映像表示部D2には、表示部3b(タッチパネル33)に対するタッチ操作が何もされていない通常の状態では、カメラ5の状態判断部22にて検出されたベッドエリアEを中心とした領域の映像が表示される。図6に示す例では、カメラ5によって撮像された撮像映像P(図5参照)のうちの、ベッド9を中心とした撮像映像P1が表示されている。
ナースコール親機3の表示部3bに患者Mの撮像映像P1が表示された場合、看護師は、患者Mのそれぞれの状態に応じてその患者Mに関する所定の部分を撮像映像P1で正確にモニタリングしたい場合がある。そこで、ナースコール親機3は、表示部3bに対する看護師の所定の操作を受けて、撮像映像P1の所定領域を拡大表示することができるように構成されている。
例えば、表示部3bに対する看護師のタッチ操作に基づいて、撮像映像P1の所定領域を拡大表示することが可能である。ナースコール親機3の親機CPU31は、表示部3bにおいてタッチ操作された位置を検出し、カメラ5へ通知する。カメラCPU21は、検出されたタッチ操作位置に対応する撮像映像P1の所定領域を拡大してナースコール親機3へ送信し、表示部3bに表示される。表示部3bに対するタッチ操作に基づいて拡大表示することが可能な所定領域は、例えば、患者Mの頭部、患者Mの腕部、患者Mが点滴を受けている場合には輸液袋U、ナースコール子機1の呼出ボタン1a等が含まれる。
図6に示す撮像映像P1には、ベッド上に仰向けに伏せた状態の患者Mが点滴を受けている様子が表示されている。ベッド9の左側には、輸液袋Uが取り付けられた点滴台が置かれている。また、ベッド9の右側には、ベッド柵Sに取り付けられたナースコール子機1の呼出ボタン1aが置かれている。
図7は、表示部3bに拡大表示されたナースコール子機1の呼出ボタン1aを示す。図7に示すように、表示部3bには、ベッド柵Sに取り付けられた呼出ボタン1aが拡大して表示されている。この拡大されたベッド柵Sおよびベッド柵Sに取り付けられた呼出ボタン1aは、図6に示す撮像映像P1の所定領域P2に含まれるベッド柵Sおよびベッド柵Sに取り付けられた呼出ボタン1aである。図6の表示部3bにおける所定領域P2内をタッチ操作することにより、図7に示すように所定領域P2、すなわちベッド柵Sに取り付けられた呼出ボタン1aを表示部3bに拡大して表示することができる。
表示部3bに拡大表示された所定領域の画像は、映像処理部32によってノイズ補正が施され高解像度化された静止画像として表示されることが好ましい。したがって、図7に示す拡大表示された所定領域P2の呼出ボタン1aは、高解像度化された鮮明な静止画像として表示されて正確に認識することが可能である。高解像度化の処理は、親機CPU31で行ってもよいし、カメラCPU21で行ってもよい。
また、患者Mに関する所定の部分を撮像映像P1で正確にモニタリングするために、ナースコール親機3は、表示部3bに対する看護師の所定の操作を受けて、撮像映像P1の表示領域を変更することができるように構成されている。
例えば、表示部3bに対する看護師のパン操作(水平移動操作)およびチルト操作(垂直移動操作)に基づいて、撮像映像P1における所定領域の表示位置を変更して表示することが可能である。ナースコール親機3の親機CPU31は、表示部3bに対するパン操作あるいはチルト操作がされたことを検出し、カメラ5へ通知する。カメラCPU21は、操作された方向へ撮像映像P1を移動させナースコール親機3へ送信し、表示部3bに表示される撮像映像の表示領域を変更させる。
図8は、表示部3bに対するパン操作によって表示された撮像映像P3を示す。図8に示すように、表示部3bには、ベッド9の左側に置かれた輸液袋Uが表示部3bの略中央部に位置するように表示されている。この撮像映像P3は、図6に示す撮像映像P1を左方向へ平行移動させた撮像映像である。撮像映像P3は、カメラ5によって実際に撮像されている図5に示す撮像映像Pに含まれる撮像映像である。図6の表示部3bをパン操作することによって撮像映像P1を移動させ、図8に示すように所定領域P3、すなわち点滴台に取り付けられた輸液袋Uを表示部3bの中央部に表示することができる。
以上説明したように、本実施形態に係るナースコールシステム100は、ナースコール子機1と、ナースステーションに設置されたナースコール親機3と、ベッド上の患者Mを撮像するカメラ5と、を備えている。ナースコール親機3は、カメラ5で撮像された患者の撮像映像を表示する表示部3bを有し、表示部3bにおいて、看護師のタッチ操作を受けて撮像映像の所定領域が拡大表示される、またはパン操作あるいはチルト操作を受けて所定領域が含まれるように撮像映像の表示領域が変更される。この構成によれば、ナースコール親機3に表示された患者映像の一部を拡大表示する、または患者映像の表示領域を変更することで、看護師が病室に行くことなく患者の状態や患者の周囲環境を細かくモニタリングできる。これにより、看護業務の効率化を図ることができる。
また、本発明のナースコールシステム100において、所定領域は、患者Mの頭部、患者Mの腕、患者Mが点滴をされている場合には輸液袋U、ナースコール子機の呼出ボタン1aの少なくとも一つを含む。この構成によれば、簡便な操作で、患者映像のうち患者状態を把握するために特にモニタリングが必要な箇所を拡大表示することができる。例えば、撮像映像中の患者Mの頭部をタッチ操作して頭部を含む所定領域を拡大させることで患者Mの顔の表情を正確にモニタリングできる。また、患者Mが受けている点滴の輸液袋Uをタッチ操作して輸液袋Uを含む所定領域を拡大させることで輸液の残量を正確にモニタリングできる。また、患者Mの腕をタッチ操作して腕を含む所定領域を拡大させることで、点滴針が腕から外れていないかを正確にモニタリングできる。さらに、呼出ボタン1aをタッチ操作して呼出ボタン1aを含む所定領域を拡大させることで、ベッド柵Sに取り付けられた呼出ボタン1aが患者Mにとって容易に操作できる状態になっているかを確認できる。
また、本発明のナースコールシステム100において、ナースコール親機3は、撮像映像のうち所定領域を特定する領域特定部34をさらに有している。表示部3bにおいて、看護師により所定領域以外の領域へのタッチ操作がなされた場合にも、領域特定部34により特定された所定領域が拡大表示される、またはパン操作あるいはチルト操作がなされた場合にも、領域特定部34により特定された所定領域が含まれるように撮像映像の表示領域が変更されてもよい。この構成によれば、患者の属性や看護状態等の各種状況に応じて所定領域を特定しておき、例えば表示部のどの領域に対する操作がなされた場合にも特定された所定領域を拡大表示等できるようにすることで、看護師による表示部3bの操作性を向上させることができる。
また、本発明のナースコールシステム100において、所定領域が拡大表示される際には、所定領域の動画または静止画が高解像度化されて表示部3bに表示される。この構成によれば、所定領域を拡大表示した場合でもノイズや劣化のない高画質な動画または静止画像を表示することができ、患者の状態を正確にモニタリングすることができる。
なお、上述した実施形態の説明では、表示部3b上の所定領域内がタッチ操作されることに基づいて、その所定領域を拡大表示する例を挙げたが、これに限られない。例えば、拡大したい所定領域をピンチアウト操作することによって、その所定領域が拡大表示されるように構成してもよい。
また、例えば、図6に示すように、患者Mの頭部を拡大表示させるための頭部拡大ボタン41、点滴用の輸液袋Uを拡大表示させるための輸液袋拡大ボタン42、点滴針が刺されている患者Mの腕を拡大表示させるための腕拡大ボタン43、呼出ボタン1aを拡大表示させるための呼出拡大ボタン44等の専用拡大ボタンを表示部3b上に設けておいて、それらのボタンを看護師がタッチ操作することで各所定領域を拡大させるようにしてもよい。ただし、専用拡大ボタン41~44は、表示部3b以外の箇所に配置されていてもよい。
このように、本発明のナースコールシステム100において、看護師の操作は、表示部上の所定領域をタッチする操作、および所定領域をピンチアウトする操作、表示部3bまたは表示部以外の箇所に配置されて所定領域に関連付けられた操作部(例えば専用拡大ボタン41~44)の操作の少なくとも一つを含む。この構成によれば、簡便な操作で、患者映像のうちモニタリングしたい箇所を拡大表示することができる。
また、上述した実施形態の説明では、拡大表示可能な所定領域が撮像映像上に複数設けられている例を挙げたが、これに限られない。例えば、看護師が患者の特定の部分のみを集中的にモニタリングしたい場合もある。その場合には、領域特定部34を介して、特定の部分を含む所定の領域を特定所定領域として特定するとともに、情報記憶部35に記憶するようにしてもよい。このように特定所定領域を特定した場合には、表示部3bに表示された撮像映像上のどの領域をタッチ操作した際にも、すなわち特定された特定所定領域以外の領域にタッチ操作した際にも、その特定所定領域が拡大表示される。さらに、特定所定領域を特定した場合には、特定所定領域以外の領域がパン操作あるいはチルト操作されても特定所定領域を例えば表示部3bの中央部に表示させるようにしてもよい。
また、上述した実施形態の説明では、所定領域が拡大表示される際に、高解像度化された静止画像として表示される例を挙げたが、これに限られない。例えば、拡大表示される所定領域は、高解像度化された動画として表示されてもよい。
また、上記実施形態では、撮像映像の所定領域を拡大表示等する際に、ナースコール親機3の表示部3bを看護師が操作する場合について説明したが、これに限られない。例えば、看護師が携行する携帯端末6の表示部6aを操作することで同様に撮像映像の所定領域を表示部6aに拡大表示等できるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、カメラ5をベッドに伏した状態の患者の頭部上方に設置した場合を説明したが、カメラ5の搭載位置は、ベッドの上方であればよく、例えばベッド9に伏した患者Mの足もとの上方にカメラ5を設置してもよい。ベッド9の上方から撮像することで、ベッド周囲に人物が居てもベッド上の撮像映像は変化しないため、患者Mを正確にモニタリングすることができる。
また、表示部3bの映像表示部D2に表示される患者映像は、1つの映像に限定されるものではなく、注意状態発生信号が複数のカメラ5から重なって送信された場合は、対応する複数の映像を表示部3bに表示させてもよい。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、適宜、変形、改良等が自在である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置場所等は、本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
1:ナースコール子機、1a:呼出ボタン、2:廊下灯、3:ナースコール親機、3b:表示部、3c:ボード部、4:制御機、5:カメラ、6:携帯端末、6a:表示部、9:ベッド、31:親機CPU、32:映像処理部、33:タッチパネル、34:領域特定部、35:情報記憶部、38:通知灯、100:ナースコールシステム、D1:発生元情報表示部、D2:映像表示部、D3:操作ボタン、E:ベッドエリア、M:患者、U:輸液袋

Claims (5)

  1. ベッドに設置されて患者が看護師を呼び出すためのナースコール子機と、ナースステーションに設置されて前記ナースコール子機による呼び出しに応答するためのナースコール親機と、ベッド上の前記患者を撮像するカメラと、を有するナースコールシステムであって、
    前記ナースコール親機は、前記カメラで撮像された前記患者の撮像画像を表示する表示部を有し、
    前記表示部において、予め前記撮影画像のベッド近傍の領域が拡大表示され、前記看護師の操作を受けて前記撮像画像の所定領域が拡大表示される、または前記所定領域が含まれるように前記撮像画像の表示領域が変更される、ナースコールシステム。
  2. 前記所定領域は、前記患者の頭部、前記患者の腕、前記患者が点滴をされている場合には輸液袋の少なくとも一つを含む、請求項1に記載のナースコールシステム。
  3. 前記看護師の操作は、前記表示部上の前記所定領域をタッチする操作、および前記所定領域をピンチアウトする操作、前記表示部または前記表示部以外の箇所に配置されて前記所定領域に関連付けられた操作部の操作の少なくとも一つを含む、請求項1または2に記載のナースコールシステム。
  4. 前記ナースコール親機は、前記撮像画像のうち前記所定領域を特定する領域特定部をさらに有し、
    前記表示部において、前記看護師により前記所定領域以外の領域への操作がなされた場合にも、前記領域特定部により特定された前記所定領域が拡大表示される、または前記所定領域が含まれるように前記撮像画像の表示領域が変更される、請求項1から3のいずれか一項に記載のナースコールシステム。
  5. 前記所定領域が拡大表示される際には、前記所定領域の動画または静止画が高解像度化されて前記表示部に表示される、請求項1から4のいずれか一項に記載のナースコールシステム。
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