JP2023049568A - 伝動ケース取付装置、及びその伝動ケース取付装置を備えた多目的車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】連結ボルトの締め付けすぎによって、伝動ケースの締め付け箇所に割れや変形が生じることを回避する。【解決手段】固定機構6が、ネジ穴30bと、透孔50aと、透孔50aを通してネジ穴30bに螺合及び螺合解除可能な連結ボルト60と、を備え、連結ボルト60に、螺軸部61と、螺軸部61よりも大径で透孔50aに挿通可能な大径軸部62と、透孔50aよりも大径の鍔部63と、が備えられ、大径軸部62の端部に取付座面f1に当接する第一当接面62aが形成され、鍔部63の端部に伝動ケース5の被取付面f2とは反対側の面f3に当接する第二当接面63aが形成され、第一当接面62aと第二当接面63aとの間隔d1が、伝動ケース5に対して連結ボルト60による所定量以上の締め込みが行われない締め込み制限領域Zに設定されている。【選択図】図5
Description
本発明は、金属製の取付対象物に対して合成樹脂製の伝動ケースを連結固定するための固定機構が備えられた伝動ケース取付装置、及びその伝動ケース取付装置を備えた多目的車両に関する。
特許文献1に示される多目的車両では、エンジンからの出力を、ベルト伝動装置を介してトランスミッションに伝達するように構成されている。
エンジン及びトランスミッションは言うまでも無く金属製のものであるが、伝動装置としてベルト伝動装置を採用した場合には、そのベルト伝動装置の伝動ケースとして、加工し易く、かつ軽量化し易い合成樹脂製のものが用いられる傾向がある。
エンジン及びトランスミッションは言うまでも無く金属製のものであるが、伝動装置としてベルト伝動装置を採用した場合には、そのベルト伝動装置の伝動ケースとして、加工し易く、かつ軽量化し易い合成樹脂製のものが用いられる傾向がある。
特許文献1に記載の多目的車両では、駆動プーリと従動プーリとにわたって巻回された無端回動ベルトを備えるベルト伝動機構が、伝動ケースに内装されている。
伝動ケースは、無端回動ベルトが巻回される駆動プーリや従動プーリの回転軸心に交差する面に沿う方向で半割状に分割可能な、機体内方側の内側ケースと機体外方側の外側ケースとの組み合わせで構成されている。内側ケースは取付対象物としてのエンジンやトランスミッション等に連結固定され、その内側ケースに対して外側ケースが脱着可能に構成されている。
そして、内側ケースをエンジンやトランスミッションに連結固定する固定機構としては、連結ボルトが用いられている。このとき、伝動ケースが合成樹脂製のものであると、連結ボルトを強く締めすぎることによって、内側ケースの締め付け箇所に割れが生じたり、変形してしまう虞がある。このような不具合を避けるため、連結ボルトが挿通される箇所の周辺に金属片を鋳込むなどの対策を講じると、これによるコスト増を招く傾向があって、改善の余地がある。
伝動ケースは、無端回動ベルトが巻回される駆動プーリや従動プーリの回転軸心に交差する面に沿う方向で半割状に分割可能な、機体内方側の内側ケースと機体外方側の外側ケースとの組み合わせで構成されている。内側ケースは取付対象物としてのエンジンやトランスミッション等に連結固定され、その内側ケースに対して外側ケースが脱着可能に構成されている。
そして、内側ケースをエンジンやトランスミッションに連結固定する固定機構としては、連結ボルトが用いられている。このとき、伝動ケースが合成樹脂製のものであると、連結ボルトを強く締めすぎることによって、内側ケースの締め付け箇所に割れが生じたり、変形してしまう虞がある。このような不具合を避けるため、連結ボルトが挿通される箇所の周辺に金属片を鋳込むなどの対策を講じると、これによるコスト増を招く傾向があって、改善の余地がある。
本発明は、固定機構として用いる連結ボルトの締め付けすぎによって、伝動ケースの締め付け箇所に割れや変形が生じてしまうことを回避しようとするものである。
本発明による伝動ケース取付装置は、
取付座面が形成された金属製の取付対象物と、
前記取付座面に当接する被取付面が形成された合成樹脂製の伝動ケースと、
前記取付対象物に対して前記伝動ケースを連結固定するための固定機構と、が備えられ、
前記固定機構が、前記取付座面に形成されたネジ穴と、前記被取付面に形成された透孔と、前記透孔を通して前記ネジ穴に螺合及び螺合解除可能な連結ボルトと、を備え、
前記連結ボルトに、前記ネジ穴に螺合する螺軸部と、その螺軸部よりも大径で前記透孔に挿通可能な大径軸部と、前記透孔よりも大径の鍔部と、が備えられ、
前記大径軸部における前記取付座面に向かう側の端部に前記取付座面に当接する第一当接面が形成され、前記鍔部における前記取付座面に向かう側の端部に前記伝動ケースの前記被取付面とは反対側の面に当接する第二当接面が形成され、
前記第一当接面と前記第二当接面との間隔が、前記伝動ケースに対して前記連結ボルトによる所定量以上の締め込みが行われない締め込み量制限領域に設定されていることを特徴とする。
取付座面が形成された金属製の取付対象物と、
前記取付座面に当接する被取付面が形成された合成樹脂製の伝動ケースと、
前記取付対象物に対して前記伝動ケースを連結固定するための固定機構と、が備えられ、
前記固定機構が、前記取付座面に形成されたネジ穴と、前記被取付面に形成された透孔と、前記透孔を通して前記ネジ穴に螺合及び螺合解除可能な連結ボルトと、を備え、
前記連結ボルトに、前記ネジ穴に螺合する螺軸部と、その螺軸部よりも大径で前記透孔に挿通可能な大径軸部と、前記透孔よりも大径の鍔部と、が備えられ、
前記大径軸部における前記取付座面に向かう側の端部に前記取付座面に当接する第一当接面が形成され、前記鍔部における前記取付座面に向かう側の端部に前記伝動ケースの前記被取付面とは反対側の面に当接する第二当接面が形成され、
前記第一当接面と前記第二当接面との間隔が、前記伝動ケースに対して前記連結ボルトによる所定量以上の締め込みが行われない締め込み量制限領域に設定されていることを特徴とする。
本構成によれば、取付座面に被取付面を当接させている状態の伝動ケースを、連結ボルトの締め込みによって取付対象物に連結固定することができるものであるが、合成樹脂製の伝動ケース自体には、連結ボルトによる過剰な締め付け力が作用することを避けられる。その結果、伝動ケースに割れや大きな変形が生じる虞は少ない。
つまり、取付座面に当接する第一当接面は、大径軸部の取付座面に向かう側の端部に形成され、伝動ケースの被取付面とは反対側の面に当接する第二当接面は、鍔部における取付座面に向かう側の端部に形成され、その第一当接面と第二当接面との間隔が、連結ボルトによる所定量以上の締め込みが行われない締め込み量制限領域に設定されている。
これにより、第一当接面が取付座面に当接するまでは、取付座面に向けて第二当接面による伝動ケースの押し込みが行われるが、第一当接面が取付座面に当接した後における連結ボルトの締め付け力は伝動ケース自体には作用せず、大径軸部を介して第一当接面から取付座面に作用する。したがって、第一当接面が取付座面に当接した後における連結ボルトの締め付け力が必要以上に増大しても、その必要以上の締め付け力が第二当接面を介して伝動ケースに作用することを回避できるので、伝動ケースに割れや変形が生じることを避け易い。
つまり、取付座面に当接する第一当接面は、大径軸部の取付座面に向かう側の端部に形成され、伝動ケースの被取付面とは反対側の面に当接する第二当接面は、鍔部における取付座面に向かう側の端部に形成され、その第一当接面と第二当接面との間隔が、連結ボルトによる所定量以上の締め込みが行われない締め込み量制限領域に設定されている。
これにより、第一当接面が取付座面に当接するまでは、取付座面に向けて第二当接面による伝動ケースの押し込みが行われるが、第一当接面が取付座面に当接した後における連結ボルトの締め付け力は伝動ケース自体には作用せず、大径軸部を介して第一当接面から取付座面に作用する。したがって、第一当接面が取付座面に当接した後における連結ボルトの締め付け力が必要以上に増大しても、その必要以上の締め付け力が第二当接面を介して伝動ケースに作用することを回避できるので、伝動ケースに割れや変形が生じることを避け易い。
本発明において、前記取付対象物がエンジン又はトランスミッションケースであり、前記伝動ケースはベルト式無段変速機構を覆うものであると好適である。
本構成によれば、エンジンやトランスミッションケースのように大きな振動の生じ易い取付対象物に対して、伝動ケースを強く締め付け固定することが必要な場合に、固定機構の連結ボルトを強く締め付け固定しても、その締め付け固定によって伝動ケースが損傷する可能性を低減し易い。
本発明において、前記連結ボルトは、前記螺軸部と、前記大径軸部と、前記鍔部と、が一体に形成されたものであると好適である。
本構成によれば、螺軸部と、大径軸部と、鍔部と、が一体に形成されていることで、部品点数が少なく、在庫管理もし易い。
本発明において、前記連結ボルトが、前記螺軸部と、前記螺軸部とは別体で構成された前記大径軸部及び前記鍔部と、を備えたものであると好適である。
本構成によれば、連結ボルトの螺軸部としては、大径軸部も鍔部も備えていないところの市販品を用いることができるので、低コスト化を図り易い。
本発明において、前記伝動ケース取付装置を備えた多目的車両であると好適である。
本構成によれば、伝動ケースの割れや変形が生じ難い多目的車両を得やすい。
以下、本発明による伝動ケース取付装置、及びその伝動ケース取付装置を備えた多目的車両に関する実施形態の一例を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、多目的車両に関し、図1に示される矢印Fの方向を「車体前方」、矢印Bの方向を「車体後方」、矢印Uの方向を「車体上方」、矢印Dの方向を「車体下方」とし、図2に示される矢印Rの方向を「車体右方」、矢印Lの方向を「車体左方」、とする。
〔多目的車両の全体構成〕
図1に示される多目的車両は、荷の運搬やレクリエーション等の多目的な用途に用いられる。
多目的車両は、前後に長い機体の骨格となる車体フレーム1を備えている。
車体フレーム1の下方には、操向可能且つ駆動可能な左右一対の前車輪1Fと、駆動可能な左右一対の後車輪1Rと、が備えられている。
この多目的車両における機体の前後方向での中央部には、運転部2が備えられている。機体における運転部2の後方には、荷台13が備えられている。機体における荷台13よりも下方には、原動部3が備えられている。
図1に示される多目的車両は、荷の運搬やレクリエーション等の多目的な用途に用いられる。
多目的車両は、前後に長い機体の骨格となる車体フレーム1を備えている。
車体フレーム1の下方には、操向可能且つ駆動可能な左右一対の前車輪1Fと、駆動可能な左右一対の後車輪1Rと、が備えられている。
この多目的車両における機体の前後方向での中央部には、運転部2が備えられている。機体における運転部2の後方には、荷台13が備えられている。機体における荷台13よりも下方には、原動部3が備えられている。
車体フレーム1は、前車輪1Fから後車輪1Rに亘る前後方向に長い左右一対のメインフレーム10と、荷台13を下方から支える左右一対の荷台フレーム11とを備えている。
荷台フレーム11は、前部と後部が、メインフレーム10から立ち上がる支持フレーム12,12に連結されている。このように、メインフレーム10と荷台フレーム11が一体に連結されることによって、車体フレーム1が立体的なフレーム構造体となっている。
荷台フレーム11は、前部と後部が、メインフレーム10から立ち上がる支持フレーム12,12に連結されている。このように、メインフレーム10と荷台フレーム11が一体に連結されることによって、車体フレーム1が立体的なフレーム構造体となっている。
運転部2は、保護フレーム21に周囲を囲われて保護された運転キャビン20を備えている。運転キャビン20内に、操縦者が着座可能な運転座席22、搭乗者が着座可能な補助席23、操舵操作を行うためのステアリングホイール24、変速操作を行うための変速レバー(図示なし)、及び機体の車速を変更するためのアクセルペダル(図示なし)、等が備えられている。
原動部3は、下方のメインフレーム10と、上方の荷台13との間に設けられている。原動部3には、水冷式のガソリンエンジン30(以下、単に、「エンジン30」と称する)、ギヤ変速機構を内装したトランスミッションケース31、ベルト式無段変速機構4(CVT)を伝動ケース5に内装したベルト式無段変速装置32、等が備えられている。トランスミッションケース31は、エンジン30の後方に設けられている。
エンジン30は、クランク軸30aの軸線が左右方向に沿う横置き姿勢で設置されている。
エンジン30は、クランク軸30aの軸線が左右方向に沿う横置き姿勢で設置されている。
〔ベルト式無段変速装置〕
図2及び図3に示されるように、ベルト式無段変速装置32は、エンジン30の横側方とトランスミッションケース31の横側方とに亘って設けられている。
ベルト式無段変速装置32は、無端回動ベルト40、駆動プーリ41、及び従動プーリ42を備えたベルト式無段変速機構4と、そのベルト式無段変速機構4を内装する伝動ケース5とを備えている。
駆動プーリ41が、クランク軸30aに接続された駆動入力軸41aに取り付けられ、従動プーリ42が、トランスミッションケース31の入力軸31aに接続された変速出力軸42aに取り付けられている。無端回動ベルト40は駆動プーリ41と従動プーリ42とにわたって巻回されている。駆動プーリ41及び従動プーリ42は、無端回動ベルト40の巻き掛け径の変更が可能であるように割りプーリによって構成されている。
これによって、エンジン30から入力された動力が、ベルト式無段変速機構4を経て変速され、トランスミッションケース31内のギヤ変速機構に伝達される。トランスミッションケース31からの出力が、後車輪1R及び前車輪1Fに分岐伝動される。
図2及び図3に示されるように、ベルト式無段変速装置32は、エンジン30の横側方とトランスミッションケース31の横側方とに亘って設けられている。
ベルト式無段変速装置32は、無端回動ベルト40、駆動プーリ41、及び従動プーリ42を備えたベルト式無段変速機構4と、そのベルト式無段変速機構4を内装する伝動ケース5とを備えている。
駆動プーリ41が、クランク軸30aに接続された駆動入力軸41aに取り付けられ、従動プーリ42が、トランスミッションケース31の入力軸31aに接続された変速出力軸42aに取り付けられている。無端回動ベルト40は駆動プーリ41と従動プーリ42とにわたって巻回されている。駆動プーリ41及び従動プーリ42は、無端回動ベルト40の巻き掛け径の変更が可能であるように割りプーリによって構成されている。
これによって、エンジン30から入力された動力が、ベルト式無段変速機構4を経て変速され、トランスミッションケース31内のギヤ変速機構に伝達される。トランスミッションケース31からの出力が、後車輪1R及び前車輪1Fに分岐伝動される。
伝動ケース5は、機体内方側に位置する内側ケース50と機体外方側に位置する外側ケース51とに分割可能に構成されている。
つまり、伝動ケース5は、図2に示すように、駆動プーリ41の回転軸心P1と、従動プーリ42との回転軸心P2との両方の回転軸心P1,P2に交差する方向の面に沿って、伝動ケース5が分割されている。この分割箇所よりも機体内方側、つまり、エンジン30やトランスミッションケース31などの取付対象物に近い側が内側ケース50であり、取付対象物から遠い側が外側ケース51である。
内側ケース50と外側ケース51は、連結具52としての複数個のパッチン錠で、連結及び連結解除可能に構成されている。
つまり、伝動ケース5は、図2に示すように、駆動プーリ41の回転軸心P1と、従動プーリ42との回転軸心P2との両方の回転軸心P1,P2に交差する方向の面に沿って、伝動ケース5が分割されている。この分割箇所よりも機体内方側、つまり、エンジン30やトランスミッションケース31などの取付対象物に近い側が内側ケース50であり、取付対象物から遠い側が外側ケース51である。
内側ケース50と外側ケース51は、連結具52としての複数個のパッチン錠で、連結及び連結解除可能に構成されている。
〔固定機構〕
伝動ケース5は、取付対象物であるところのエンジン30やトランスミッションケース31に内側ケース50が固定されることにより、機体に取り付けられる。取付対象物に対する内側ケース50の固定は、固定機構6を介して行われる。
外側ケース51は、前記連結具52を介して内側ケース50に連結することで、内側ケース50とともに機体に取り付けられた状態となる。
ベルト交換などの作業で外側ケース51を取り外す場合は、連結具52による連結固定を解除することで、内側ケース50を取り外すことなく、外側ケース51だけを取り外すことができる。
伝動ケース5は、取付対象物であるところのエンジン30やトランスミッションケース31に内側ケース50が固定されることにより、機体に取り付けられる。取付対象物に対する内側ケース50の固定は、固定機構6を介して行われる。
外側ケース51は、前記連結具52を介して内側ケース50に連結することで、内側ケース50とともに機体に取り付けられた状態となる。
ベルト交換などの作業で外側ケース51を取り外す場合は、連結具52による連結固定を解除することで、内側ケース50を取り外すことなく、外側ケース51だけを取り外すことができる。
固定機構6は、取付対象物であるところのエンジン30やトランスミッションケース31の取付座面f1に形成されたネジ穴30b,31bと、内側ケース50において前記取付座面f1に対向する被取付面f2に形成された透孔50aと、透孔50aを通してネジ穴30b,31bに螺合及び螺合解除可能な連結ボルト60と、を備えている。
この固定機構6が、伝動ケース5を取付対象物に取り付けるための伝動ケース取付装置を構成している。伝動ケース5が分割式である場合は、固定機構6とともに、外側ケース51を連結するための前記連結具52を備えて、伝動ケース取付装置が構成される。
この固定機構6が、伝動ケース5を取付対象物に取り付けるための伝動ケース取付装置を構成している。伝動ケース5が分割式である場合は、固定機構6とともに、外側ケース51を連結するための前記連結具52を備えて、伝動ケース取付装置が構成される。
〔連結ボルト〕
連結ボルト60は、図2乃至図5に示されるように、駆動入力軸41aの回りの複数箇所、及び変速出力軸42aの回りの複数箇所で、内側ケース50を取付座面f1に連結するように、複数箇所に配設される。
連結ボルト60には、ネジ穴30b,31bに螺合する螺軸部61と、その螺軸部61よりも大径で透孔50aに挿通可能な大径軸部62と、透孔50aよりも大径の鍔部63と、が一体に備えられている。
連結ボルト60は、図2乃至図5に示されるように、駆動入力軸41aの回りの複数箇所、及び変速出力軸42aの回りの複数箇所で、内側ケース50を取付座面f1に連結するように、複数箇所に配設される。
連結ボルト60には、ネジ穴30b,31bに螺合する螺軸部61と、その螺軸部61よりも大径で透孔50aに挿通可能な大径軸部62と、透孔50aよりも大径の鍔部63と、が一体に備えられている。
大径軸部62においては、取付座面f1に向かう側の端部に、取付座面f1に当接する第一当接面62aが形成されている。鍔部63においては、取付座面f1に向かう側の端部に、伝動ケース5の被取付面f2とは反対側の面f3に当接する第二当接面63aが形成されている。
そして、第一当接面62aと第二当接面63aとの間隔d1は、伝動ケース5に対して連結ボルト60による所定量以上の締め込みが行われない締め込み量制限領域Zに設定されている。
そして、第一当接面62aと第二当接面63aとの間隔d1は、伝動ケース5に対して連結ボルト60による所定量以上の締め込みが行われない締め込み量制限領域Zに設定されている。
この構造によれば、連結ボルト60の螺軸部61をネジ穴30b,31bに螺合させて、締め込み方向に操作すると、鍔部63の第二当接面63aが、内側ケース50の被取付面f2とは反対側の面f3に当接する。そして、大径軸部62の第一当接面62aが取付座面f1に当接するまでの間は、内側ケース50の被取付面f2を取付座面f1に近接する側へ移行させる。
大径軸部62の第一当接面62aが取付座面f1に当接して、螺軸部61を、それ以上ネジ穴30b,31bに進入させることができなくなる螺合限界に達すると、鍔部63の第二当接面63aによる内側ケース50の被取付面f2とは反対側の面f3を押圧する作用力は一定のままで変化しなくなる。
大径軸部62の第一当接面62aが取付座面f1に当接して、螺軸部61を、それ以上ネジ穴30b,31bに進入させることができなくなる螺合限界に達すると、鍔部63の第二当接面63aによる内側ケース50の被取付面f2とは反対側の面f3を押圧する作用力は一定のままで変化しなくなる。
したがって、第一当接面62aと第二当接面63aとの間隔d1を、透孔50aの周辺における内側ケース50の肉厚と同一、もしくは、内側ケース50の肉厚よりも僅かに小さい寸法に設定しておくことで、内側ケース50の透孔50aの周辺を、強く締めすぎない状態に保って支持することができる。
上記の内側ケース50の肉厚よりも僅かに小さい寸法というのは、内側ケース50自体の弾性復元力で復元可能な程度の、割れ、や大きな変形が生じない範囲のものである。
上記の内側ケース50の肉厚よりも僅かに小さい寸法というのは、内側ケース50自体の弾性復元力で復元可能な程度の、割れ、や大きな変形が生じない範囲のものである。
〔別実施形態〕
以下に、別実施形態を示す。下記の各別実施形態は、矛盾が生じない限り、複数組み合わせて用いてもよい。なお、本発明の範囲は、これら実施形態の内容に限定されるものではない。
以下に、別実施形態を示す。下記の各別実施形態は、矛盾が生じない限り、複数組み合わせて用いてもよい。なお、本発明の範囲は、これら実施形態の内容に限定されるものではない。
(1)上述した実施形態においては、連結ボルト60を、ネジ穴30b,31bに螺合する螺軸部61と、その螺軸部61よりも大径で透孔50aに挿通可能な大径軸部62と、透孔50aよりも大径の鍔部63と、が一体に備えられた構造のものを示したが、必ずしも、この構造に限られるものではない。
例えば、図6に示すように、連結ボルト60が、螺軸部61と、螺軸部61とは別体で構成された大径軸部62及び鍔部63と、を備えたものであってもよい。
このように構成すれば、大径軸部62及び鍔部63以外の、連結ボルト60の螺軸部61としては、単なる頭付きの市販品のボルトを螺軸部61として用いることができ、製造コストの低減を図りやすい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
例えば、図6に示すように、連結ボルト60が、螺軸部61と、螺軸部61とは別体で構成された大径軸部62及び鍔部63と、を備えたものであってもよい。
このように構成すれば、大径軸部62及び鍔部63以外の、連結ボルト60の螺軸部61としては、単なる頭付きの市販品のボルトを螺軸部61として用いることができ、製造コストの低減を図りやすい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
(2)連結ボルト60が、螺軸部61と、大径軸部62と、鍔部63と、の夫々を別体で構成したものであってもよい。この場合、例えば、大径軸部62の軸線方向長さの異なるものに付け替えたり、鍔部63の外径の異なるものに付け替えたりするなど、内側ケース50の肉厚の仕様や、透孔50aの違う構造を採用した場合にも、対応した構造のものを構成し易い。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
(3)連結ボルト60の螺軸部61に対して、大径軸部62又は鍔部63のいずれか一方のみを一体に構成し、大径軸部62又は鍔部63のいずれか他方を別体で構成してもよい。この場合は、すべてが別体で構成される場合よりも部品点数が少なくて済む。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
本発明における伝動ケース取付装置は、上記した多目的車両以外にも、トラクタ、草刈機等の種々の作業車においても利用可能である。
4 ベルト式無段変速機構
5 伝動ケース
6 固定機構
30 エンジン
30b ネジ穴
31 トランスミッションケース
31b ネジ穴
50a 透孔
60 連結ボルト
61 螺軸部
62 大径軸部
62a 第一当接面
63 鍔部
63a 第二当接面
d1 間隔
f1 取付座面
f2 被取付面
f3 反対側の面
Z 締め込み制限領域
5 伝動ケース
6 固定機構
30 エンジン
30b ネジ穴
31 トランスミッションケース
31b ネジ穴
50a 透孔
60 連結ボルト
61 螺軸部
62 大径軸部
62a 第一当接面
63 鍔部
63a 第二当接面
d1 間隔
f1 取付座面
f2 被取付面
f3 反対側の面
Z 締め込み制限領域
Claims (5)
- 取付座面が形成された金属製の取付対象物と、
前記取付座面に当接する被取付面が形成された合成樹脂製の伝動ケースと、
前記取付対象物に対して前記伝動ケースを連結固定するための固定機構と、が備えられ、
前記固定機構が、前記取付座面に形成されたネジ穴と、前記被取付面に形成された透孔と、前記透孔を通して前記ネジ穴に螺合及び螺合解除可能な連結ボルトと、を備え、
前記連結ボルトに、前記ネジ穴に螺合する螺軸部と、その螺軸部よりも大径で前記透孔に挿通可能な大径軸部と、前記透孔よりも大径の鍔部と、が備えられ、
前記大径軸部における前記取付座面に向かう側の端部に前記取付座面に当接する第一当接面が形成され、前記鍔部における前記取付座面に向かう側の端部に前記伝動ケースの前記被取付面とは反対側の面に当接する第二当接面が形成され、
前記第一当接面と前記第二当接面との間隔が、前記伝動ケースに対して前記連結ボルトによる所定量以上の締め込みが行われない締め込み量制限領域に設定されている伝動ケース取付装置。 - 前記取付対象物がエンジン又はトランスミッションケースであり、
前記伝動ケースはベルト式無段変速機構を覆うものである請求項1記載の伝動ケース取付装置。 - 前記連結ボルトは、前記螺軸部と、前記大径軸部と、前記鍔部と、が一体に形成されたものである請求項1又は2記載の伝動ケース取付装置。
- 前記連結ボルトが、前記螺軸部と、前記螺軸部とは別体で構成された前記大径軸部及び前記鍔部と、を備えたものである請求項1又は2記載の伝動ケース取付装置。
- 請求項1~4の何れか一項記載の前記伝動ケース取付装置を備えた多目的車両。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021159373A JP2023049568A (ja) | 2021-09-29 | 2021-09-29 | 伝動ケース取付装置、及びその伝動ケース取付装置を備えた多目的車両 |
US17/834,244 US20230102998A1 (en) | 2021-09-29 | 2022-06-07 | Transfer-Case Attaching Device and Multi-Purpose Vehicle Including the Transfer-Case Attaching Device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021159373A JP2023049568A (ja) | 2021-09-29 | 2021-09-29 | 伝動ケース取付装置、及びその伝動ケース取付装置を備えた多目的車両 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023049568A true JP2023049568A (ja) | 2023-04-10 |
Family
ID=85706035
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021159373A Pending JP2023049568A (ja) | 2021-09-29 | 2021-09-29 | 伝動ケース取付装置、及びその伝動ケース取付装置を備えた多目的車両 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20230102998A1 (ja) |
JP (1) | JP2023049568A (ja) |
-
2021
- 2021-09-29 JP JP2021159373A patent/JP2023049568A/ja active Pending
-
2022
- 2022-06-07 US US17/834,244 patent/US20230102998A1/en active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20230102998A1 (en) | 2023-03-30 |
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