JP2023047201A - 輸液ポンプ及び輸液ポンプの制御方法 - Google Patents

輸液ポンプ及び輸液ポンプの制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2023047201A
JP2023047201A JP2021156158A JP2021156158A JP2023047201A JP 2023047201 A JP2023047201 A JP 2023047201A JP 2021156158 A JP2021156158 A JP 2021156158A JP 2021156158 A JP2021156158 A JP 2021156158A JP 2023047201 A JP2023047201 A JP 2023047201A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
infusion
tube
infusion tube
inner diameter
pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021156158A
Other languages
English (en)
Inventor
俊 出水
Takashi Izumi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Terumo Corp filed Critical Terumo Corp
Priority to JP2021156158A priority Critical patent/JP2023047201A/ja
Publication of JP2023047201A publication Critical patent/JP2023047201A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)

Abstract

【課題】輸液の流量をより高い精度で制御することが可能な輸液ポンプを提供する。【解決手段】輸液ポンプ1は、2次元センサ112により撮影された輸液チューブ30の撮影画像を取得し、取得された撮影画像を解析して輸液チューブ30の内径D2を検出し、検出された輸液チューブ30の内径D2に基づいて、予め設定された送液速度になるように輸液の流量を補正する、制御部151を備える。【選択図】図3

Description

本開示は、輸液ポンプ及び輸液ポンプの制御方法に関する。
輸液ポンプは、輸液チューブを介して、薬液等の輸液を患者の体内へ送り出す装置である。輸液ポンプにおいては、輸液を定められた流量で高精度に体内へ送り出すことが重要である。特許文献1には、輸液の送出量を検出することに関する技術が記載されている。
特開2019-217072号公報
しかしながら、一般に、輸液チューブは使い捨てであり、輸液チューブごとに内径及び外径等の寸法にばらつきが存在する場合がある。そのため、従来の輸液ポンプにおいては、輸液の流量を高い精度で制御することにつき改善の余地があった。
本開示の目的は、輸液の流量をより高い精度で制御することが可能な輸液ポンプ及び輸液ポンプの制御方法を提供することである。
本開示の一実施形態に係る輸液ポンプは、2次元センサにより撮影された輸液チューブの撮影画像を取得し、取得された前記撮影画像を解析して前記輸液チューブの内径を検出し、検出された前記輸液チューブの内径に基づいて、予め設定された送液速度になるように輸液の流量を補正する、制御部を備える。
一実施形態として、前記制御部は、前記撮影画像を解析して、前記輸液チューブが前記輸液ポンプに正しく装着されているか否かを判定し、前記輸液チューブが前記輸液ポンプに正しく装着されていないと判定された場合は、その旨をユーザに通知する。
一実施形態として、前記制御部は、前記輸液で満たされた前記輸液チューブの前記撮影画像を取得し、前記撮影画像を解析して前記輸液チューブの外径を測定し、当該外径に基づき前記輸液チューブの内径を検出する。
一実施形態として、前記制御部は、前記輸液で満たされていない前記輸液チューブの前記撮影画像を取得し、前記撮影画像を解析して前記輸液チューブの内径を測定する。
一実施形態として、前記制御部は、前記撮影画像を解析して、前記輸液チューブ上に表示された、前記輸液チューブのチューブ径に関する情報を取得し、前記輸液チューブのチューブ径に関する情報に基づき前記輸液チューブの内径を検出する。
一実施形態として、前記制御部は、前記輸液チューブの内径と、前記輸液の流量の補正量と、の対応関係を示す予め記憶部に記憶された対応情報を参照して、前記検出された輸液チューブの内径に基づき、前記輸液の流量の補正量を決定し、決定された前記補正量を用いて前記輸液の流量を補正する。
一実施形態として、制御部を備えた輸液ポンプの制御方法であって、前記制御部が、2次元センサにより撮影された輸液チューブの撮影画像を取得する工程と、取得された前記撮影画像を解析して前記輸液チューブの内径を検出する工程と、検出された前記輸液チューブの内径に基づいて、予め設定された送液速度になるように輸液の流量を補正する工程と、前記補正された流量で前記輸液を送液部により送り出す工程と、を含む。
本開示の一実施形態によれば、輸液の流量をより高い精度で制御することが可能である。
一実施形態に係る輸液ポンプの構成例を示す正面図である。 図1の輸液カートリッジの構成例を示す斜視図である。 図1の輸液ポンプにおいて、輸液チューブを撮影するための構成を模式的に示す図である。 図1の輸液チューブの断面図である。 図1の輸液チューブの撮影画像の一例を示す図である。 図1の輸液チューブの撮影画像の一例を示す図である。 図1の輸液チューブの撮影画像の一例を示す図である。 一実施形態に係る輸液ポンプが輸液を送り出すために実行する動作の一例を示すフローチャートである。 一実施形態に係る輸液ポンプが実行する流量補正処理の手順の一例を示すフローチャートである。 一実施形態に係る輸液ポンプが輸液を送り出すために実行する動作の一例を示すフローチャートである。
以下、本開示の一実施形態について、図面を参照して説明する。各図面中、同一の構成又は機能を有する部分には、同一の符号を付している。本実施形態の説明において、同一の部分については、重複する説明を適宜省略又は簡略化する場合がある。
(輸液ポンプの構成)
図1は、本開示の一実施形態に係る輸液ポンプ1の構成例を示す正面図である。図1に示すように、輸液ポンプ1は、ポンプ本体10、及び輸液カートリッジ20を備える。ポンプ本体10は、検出部11、送液部12、表示部13、操作部14、及び処理部15(図3参照)を備える。図1に示す輸液ポンプ1は、例えばPCA(Patient Controlled Analgesia)ポンプとして使用してもよいが、用途は特に限定されない。本実施形態の輸液ポンプ1は、一例として、使い捨ての輸液カートリッジ20を取り替えることで、ポンプ本体10を再使用することができるPCAポンプである。輸液ポンプ1は、PCAポンプに限られない。輸液ポンプ1は、一般的な輸液ポンプ、シリンジポンプ、栄養ポンプ、血液ポンプ、又はインスリンポンプであってもよい。一般的な輸液ポンプとは、例えば、輸液カートリッジ20を備えず、ポンプ外の輸液バッグに接続された輸液チューブ30を押圧して輸液バッグ内の輸液を送液するポンプである。輸液ポンプ1は、輸液チューブ30の撮影画像から輸液チューブ30の径を検出し、径の情報に基づき予め設定された送液速度(mL/h)になるように輸液の流量を補正することで、輸液の流量を高い精度で制御することを可能にする。
図1に示すように、ポンプ本体10の正面には、各種情報が表示される表示部13、及び操作スイッチ類が配列された操作部14が配置されている。表示部13は、例えば、送液速度、及び積算投与量等を表示する。表示部13は、例えば、送液速度等を設定するタッチパネル付きの液晶画面であってもよい。操作部14の操作スイッチは、例えば、ユーザにより押圧されている間、設定された送液速度(mL/h)よりも高い送液速度での送液が可能となる早送りスイッチ、押圧されることで送液が開始される開始スイッチ、押圧されることで送液が強制停止される停止スイッチ、及びポンプ本体10の電源のON/OFFを指示するための電源スイッチ等としてもよい。ただし、操作部14は、これらのスイッチに代えて、又は、これらのスイッチに加えて、他の操作スイッチを備えてもよい。
送液部12は、装着される輸液カートリッジ20の管受け部24(図2参照)との間で、輸液カートリッジ20の輸液チューブ30を挟み込み、輸液チューブ30内の輸液を流路上流側から流路下流側に送り出す。送液部12は、複数のフィンガ121、及び、各フィンガ121を駆動する駆動部を備える。複数のフィンガ121は、輸液カートリッジ20の側面に位置する管受け部24と対向する、ポンプ本体10の側面に配置されている。複数のフィンガ121は、輸液チューブ30の延在方向(x方向)に沿って配列されている。各フィンガ121は、輸液カートリッジ20の管受け部24との対向方向(z方向)に往復移動するように、駆動部により駆動される。駆動部は、例えば、モーターの動力をカム等の機械的部品により各フィンガ121のz方向の往復移動に変換する構成を有してもよい。各フィンガ121が輸液カートリッジ20に近接するように移動することで、輸液チューブ30は、各フィンガ121と管受け部24との間に挟み込まれる。これにより、輸液チューブ30は圧閉される。駆動部は、輸液チューブ30の延在方向(x方向)において、流路上流側から流路下流側に向かってフィンガ121を順次駆動する。これにより、輸液チューブ30は、流路上流側から流路下流側に向かって順次圧閉され、蠕動運動する。そのため、輸液チューブ30内の輸液を流路上流側から流路下流側に向かって送り出すことができる。
検出部11は、輸液カートリッジ20の導光部21とともに、輸液チューブ30を撮影して、輸液チューブ30のチューブ径に関する情報を取得する。処理部15は、ポンプ本体10の各構成要素の動作を制御する。処理部15は、制御部151及び記憶部152を備える。検出部11及び処理部15の構成及び動作の詳細は、図3を参照して後述する。
ポンプ本体10は、本実施形態の構成に限定されない。ポンプ本体10は、他の輸液ポンプと同様に、電源部、検出部11、送液部12、表示部13、操作部14、処理部15以外にも、例えば、気泡検出センサ部、閉塞センサ部、及びアラーム等による報知部等を備えてもよい。ポンプ本体10は、上述した構成要素とは別の構成要素を備えてもよく、同等の機能を有する構成要素に代わられてもよい。また、上述のように、本実施形態の例では、送液部12は、複数のフィンガ121により輸液チューブ30を押圧するが、送液部12は、輸液チューブ30内の輸液を送り出すことが可能であれば、フィンガ121とは異なる構成を備えてもよい。
図2は、図1の輸液カートリッジ20の構成例を示す斜視図である。輸液カートリッジ20は、導光部21、収容部22、充填口23、及び管受け部24を備える。導光部21は、検出部11が輸液チューブ30を撮影する際の光路を形成する。導光部21の構成及び作用の詳細は、図3を参照して後述する。輸液カートリッジ20には、輸液バッグの内部から輸液を供給する輸液チューブ30が取り付けられている。ただし、これに代えて、輸液チューブ30は、輸液バッグに取り付けられてもよい。
収容部22は、輸液が充填された輸液バッグを内部に収容する。充填口23、管受け部24、及び輸液チューブ30は、輸液カートリッジ20がポンプ本体10に装着された場合に、収容部22の、ポンプ本体10と対向する側に設けられる。充填口23は、収容部22の内部に収容された輸液バッグと接続され、収容部22の外側から輸液チューブ30が接続される。管受け部24は、ポンプ本体10との間で輸液チューブ30を挟み込んで輸液チューブ30を保持する。管受け部24は、例えば、輸液チューブ30を嵌め込む溝を含んでもよい。このような構成により、収容部22に収容された輸液バッグ内の輸液が輸液チューブ30を介して外部に送液可能になる。
図3は、図1の輸液ポンプ1において、輸液チューブ30を撮影するための構成を模式的に示す図である。輸液チューブ30の撮影画像は、輸液チューブ30の径を検出するために用いられる。図3に示すように、検出部11は、発光部111、及び受光部112を備える。導光部21は、導光板211を備える。発光部111は、特定の波長を有する撮影用の光束Lを導光部21へ向けて出射する。発光部111から出射された光束Lは、導光部21の導光板211において反射し、被写体である輸液チューブ30を通過して、受光部112において結像する。受光部112は、カメラ(2次元センサ)であり、受光部112上に結像した光束Lを光電変換して、撮影画像を形成する。受光部112は、例えば、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサ、又はCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等により構成してもよい。輸液チューブ30を撮影する際に、発光部111は、光束Lとして任意の波長の光を出射することができるが、例えば、赤外光を出射してもよい。受光部112は、例えば、赤外光の波長等の、光束Lの特定の波長を検出可能な2次元センサにより構成されてもよい。可視光ではなく赤外光を用いて撮影することで、輸液ポンプ1を使用する室内の照明光等が受光部112に到達しても、撮影画像が乱れることを抑制することができると同時に、光エネルギーが低いため輸液への影響を抑制することができ、光が装置外に漏れても人の目に感知されにいという利点が得られる。導光板211は、発光部111から入射された光束Lの大部分が、界面211a,211bにおいて反射するような屈折率を有するような材料により構成してもよい。導光板211は、例えば、ポリカーボネート、又はアクリル等により構成してもよい。
検出部11及び導光部21は、輸液チューブ30の閉塞、輸液チューブ30を流れる輸液内の気泡、及び、輸液カートリッジ20がポンプ本体10に正しく装着されていること等を検出するためにも用いられてよい。輸液チューブ30の閉塞等の検出、及び輸液チューブ30の径の検出を同一の構成により行うことで、輸液ポンプ1の装置構成が複雑化及び大型化したり、製造コストが著しく増大したりすることを防ぐことができる。また、輸液ポンプ1は、輸液チューブ30の径の検出を自動的に行ってもよい。これにより、ユーザの操作が煩雑化したり、測定時間が著しく増大したりすることを防ぐことができる。なお、本実施形態では、輸液ポンプ1は、検出部11及び導光部21により輸液チューブ30を撮影するが、輸液チューブ30を撮影する構成は図面に示したものに限られない。例えば、輸液ポンプ1は、輸液チューブ30を撮影するための装置を、ポンプ本体10及び輸液カートリッジ20のいずれか一方に備えてもよい。
検出部11に含まれる発光部111及び受光部112の動作は、処理部15の制御部151により制御される。制御部151は、1つ以上のプロセッサである。制御部151は輸液を患者の体内に送り出したり、ユーザとの間で情報を入出力したりする処理に特化した専用プロセッサにより実現されるが、CPU(Central Processing Unit)等の汎用プロセッサにより実現されてもよい。制御部151には、1つ以上の専用回路が含まれてもよいし、又は制御部151において、1つ以上のプロセッサを1つ以上の専用回路に置き換えてもよい。専用回路は、例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)である。制御部151は、ポンプ本体10の各部を制御して、輸液ポンプ1の動作に関わる情報処理を実行する。
記憶部152は、例えばRAM(Random Access Memory)及びROM(Read-Only Memory)を含む任意の記憶モジュールを含む。記憶部152は、輸液ポンプ1の動作に用いられる任意の情報を記憶する。例えば、記憶部152は、システムプログラム、及びアプリケーションプログラム等の各種プログラム、並びに、輸液の流量に関する情報、及び輸液チューブ30の撮影画像等の各種データ等を記憶してもよい。
(流量補正の概要)
次に、輸液ポンプ1が輸液の流量を補正する処理の概要を説明する。輸液ポンプ1の送液部12が一定時間内に送り出す輸液の流量(輸液ポンプ流量。例えば、mL/h(1時間当たりのミリリットル量))は、次の式1により算出される。
[式1]
輸液ポンプ流量=1ストローク吐出量×モーター回転数
ここで、1ストローク吐出量とは、送液部12の駆動部の駆動により各フィンガ121が一往復移動する間に送り出される輸液の量(例えば、mL/r(1回転当たりのミリリットル量))である。モーター回転数は、例えば、各フィンガ121が一往復移動するために必要な回転量が1回転となるように換算した、モーターの回転量である。モーター回転数は、一定時間あたりのモーター回転数(例えば、r/h(1時間当たりの回転数)、rpm(1分当たりの回転数))等で表される。
1ストローク吐出量は、装置寸法、及び輸液チューブ30の寸法等に依存する。図4は、図1の輸液チューブ30の断面図である。輸液チューブ30は、輸液が通過する流路32を形成する管壁31を備える。図4は、輸液チューブ30の寸法の一例として、管壁31により画定される外径D1及び内径D2を示している。輸液チューブ30は、輸液を患者に投与するたびに使い捨てで使用されるため、輸液チューブ30ごとに外径D1及び内径D2等の寸法にばらつきが存在する場合がある。なお、輸液チューブ30の断面が理想的な真円の形状を有する場合、外径D1は、内径D2、及び管壁31の厚みD3は、次の式2で表される関係を有する。
[式2]
D2=D1-2×D3
本実施形態に係る輸液ポンプ1は、検出部11及び導光部21により輸液チューブ30を撮影し、撮影画像に基づき輸液チューブ30の内径D2を検出する。そして、輸液ポンプ1は、検出した内径D2を基に、輸液を送り出す際のモーターの回転数を調整して、ユーザにより予め設定された送液速度(mL/h)になるように輸液ポンプによる輸液の流量を補正する(モーター回転数の補正)。したがって、本実施形態に係る輸液ポンプ1によれば、輸液チューブ30の寸法にばらつきが存在するような場合であっても、輸液の流量をより高い精度で制御することが可能である。なお、輸液ポンプ1は、輸液チューブ30の内径D2と、モーター回転数の補正量との関係を示す情報を、例えば、テーブル等の形式で予め保持しておき、この情報を参照して輸液の流量補正を行ってもよい。
輸液チューブ30の内径D2を検出するために、輸液ポンプ1は、例えば、輸液チューブ30の撮影画像を解析して輸液チューブ30の外径D1を測定し、輸液チューブ30の外径D1に基づき内径D2を検出してもよい。あるいは、輸液ポンプ1は、例えば、輸液チューブ30の撮影画像を解析して輸液チューブ30の内径D2を直接測定してもよい。外径D1又は内径D2を輸液ポンプ1が測定するのではなく、輸液チューブ30の製造時に、製造者が輸液チューブ30の外径D1又は内径D2を測定し、その外径D1又は内径D2を示す情報を輸液チューブ30の特定の場所に表示しておくようにしてもよい。輸液ポンプ1は、輸液チューブ30に表示された情報を読み取って、輸液チューブ30の内径D2を検出してもよい。
図5A~図5Cは、図1の輸液チューブ30の撮影画像の一例を示す図である。図5Aは、輸液を満たした状態の輸液チューブ30の撮影画像の例を示している。図5Aに示すように、輸液で満たされている輸液チューブ30の撮影画像においては、輸液チューブ30の管壁31と流路32との区別がつかず、輸液ポンプ1は外径D1しか測定できない場合がある。このような場合、輸液ポンプ1は、撮影画像を解析して輸液チューブ30の外径D1を測定し、予め設定された管壁31の厚みD3を用いて、式2により内径D2を検出してもよい。輸液ポンプ1により患者の体内に輸液を送り出す場合、患者の体内へ空気を送り出さないように輸液チューブ30を輸液で満たすプライミングを行った上で、輸液チューブ30を輸液ポンプ1に装着し、送液を開始する。したがって、プライミングを行った状態で輸液チューブ30を撮影する場合、送液のために輸液チューブ30及び輸液カートリッジ20を装着する一連の操作の中で輸液チューブ30の撮影を行うことができ、ユーザの手間を増やさずに流量補正を行うことが可能である。
図5Bは、輸液が入っていない空の状態の輸液チューブ30の撮影画像の例を示している。輸液ポンプ1は、空の輸液チューブ30の撮影画像を取得した場合、撮影画像を解析して内径D2を直接検出してもよい。輸液ポンプ1は、空の輸液チューブ30の撮影画像に基づき内径D2を直接検出し、検出した内径D2に基づき予め設定された送液速度(mL/h)になるように輸液の流量を補正することで、輸液チューブ30の管壁31の厚みD3のばらつきによる誤差の影響を受けずに高精度に輸液の流量を制御することが可能である。
図5Cは、その輸液チューブ30の外径D1又は内径D2等のチューブ径の情報が表示された輸液チューブ30の撮影画像の例を示している。図5Cの例では、内径D2の情報51が、ユーザが読み取ることが可能な数字(「2.26」mm)によって示されているが、数字に代えて、又は、数字とともに、特定の文字、記号(例えば、丸印の個数)、線、及びバーコード等により示されてもよい。外径D1又は内径D2の情報を線により示す場合、外径D1又は内径D2は、例えば、線の本数、並びに、点線、実線及び波線等の線のパターンの組合せ等により示されてもよい。輸液チューブ30上に表示される情報は、その正確な値でなく、例えば、2~5段階程度の大まかな指標により輸液チューブ30の外径D1又は内径D2を示してもよい。外径D1又は内径D2の情報は、輸液チューブ30上に、例えば、レーザ印字、又はシール貼付等により表示されてもよい。輸液ポンプ1は、輸液チューブ30の撮影画像に基づき外径D1又は内径D2の情報を読み取り、内径D2を検出して、予め設定された送液速度(mL/h)になるように輸液の流量を補正することで、外径D1又は内径D2の測定誤差を伴わずに、高精度な輸液の流量制御を行うことができる。なお、外径D1又は内径D2の情報は輸液チューブ30上の複数の個所に表示されることで、輸液チューブ30の取り付け向きにかかわらず、輸液チューブ30の撮影画像から外径D1又は内径D2の情報を取得することが可能になる。また、輸液チューブ30上にその外径D1又は内径D2が表示される場合、輸液ポンプ1は、プライミングを行った後でも輸液チューブ30を撮影して外径D1又は内径D2の情報を読み取ることができる。したがって、輸液ポンプ1は、送液のために輸液チューブ30及び輸液カートリッジ20を装着する一連の操作の中で輸液チューブ30の撮影を行うことができ、ユーザの手間を増やさずに流量補正を行うことが可能である。
(実施例1)
次に、輸液ポンプ1が患者の体内へ輸液を送り出す送液処理の詳細について、図6、図7を参照して説明する。図6は、一実施形態に係る輸液ポンプ1が輸液を送り出すために実行する動作の一例を示すフローチャートである。図7は、一実施形態に係る輸液ポンプ1が実行する流量補正処理の手順の一例を示すフローチャートである。図6は、輸液チューブ30を撮影してその外径D1を測定し、外径D1に基づき内径D2を検出して、流量を補正する処理のフローを示している。図6及び図7を参照して説明する輸液ポンプ1の動作は実施例1に係る輸液ポンプ1の制御方法の一つに相当する。図6及び図7の各ステップの動作は、ポンプ本体10の制御部151による制御、又はユーザの操作に基づき実行される。
ステップS1において、ユーザは、輸液チューブ30を輸液で満たすプライミングを行う。
ステップS2において、ユーザは、プライミングにより輸液で満たされた輸液チューブ30を輸液カートリッジ20の管受け部24に挟み込んで、輸液カートリッジ20をポンプ本体10に設定する。これにより、輸液チューブ30は輸液ポンプ1にセットされる。
ステップS3において、ポンプ本体10の制御部151は、輸液チューブ30の撮影画像に基づき流量補正を行う流量補正処理を行う。流量補正処理の詳細について、図7を参照して説明する。
図7のステップS11において、制御部151は、輸液チューブ30の撮影画像を取得する。具体的には、制御部151は、検出部11の発光部111及び受光部112を制御して輸液チューブ30を撮影させ、検出部11(受光部112)から撮影画像を取得する。制御部151は、取得した画像を一次的に記憶部152に記憶させる。
ステップS12において、制御部151は、撮影画像を解析して輸液チューブ30の内径D2を検出する。具体的には、制御部151は、撮影画像を解析して輸液チューブ30の外径D1を測定する(図5A参照)。制御部151は、公知の画像処理の手法を用いて外径D1を測定してもよい。例えば、制御部151は、機械学習により予め生成され、記憶部152に予め記憶されているモデル情報を参照して、輸液チューブ30の外径D1を測定してもよい。制御部151は、測定した外径D1と、記憶部152に予め記憶されている輸液チューブ30の管壁31の厚みD3とに基づき、式2により輸液チューブ30の内径D2を検出する。
ステップS13において、制御部151は、ステップS12において内径D2を検出することに成功したか否かを判定する。例えば、制御部151は、ステップS11で輸液チューブ30の撮影画像を取得できなかった場合、あるいは、ステップS11で取得した撮影画像がプライミングされていない輸液チューブ30を撮影したものであった場合、内径D2を検出することに失敗したと判定してもよい。また、制御部151は、ステップS12の処理により検出された内径D2の値と、予め設定された内径D2が取り得る値の範囲とを比較し、検出された内径D2の値が予め設定された範囲に含まれる場合は検出に成功したと判定し、そうでない場合は失敗したと判定してもよい。制御部151は、内径D2を検出することに成功したと判定した場合(ステップS13でYES)はステップS15へ進み、そうでない場合(ステップS13でNO)はステップS14へ進む。
ステップS14において、制御部151は、輸液チューブ30の内径D2を検出することができなかったことを示すエラーを表示部13に表示させ、ユーザに輸液チューブ30を再度装着することを促す通知を行う。そして、制御部151は、ステップS11へ戻る。
ステップS15において、制御部151は、ステップS12において検出した内径D2の値に基づき、モーター回転数の補正値を決定する。前述のように、制御部151は、輸液チューブ30の内径D2と、モーター回転数の補正量との関係を示す情報を、例えば、テーブル等の形式で予め記憶部152に保持しておき、この情報を参照してモーター回転数の補正値を決定してもよい。これにより、制御部151は、これにより、モーター回転数の補正値を迅速に求めることができる。
ステップS16において、制御部151は、ステップS15で決定した補正値により、ユーザにより予め設定された送液速度(mL/h)に対応するモーター回転数を補正する。そして、制御部151は流量補正処理を終了する。
図6の説明に戻る。ステップS4において、制御部151は、輸液カートリッジ20及び輸液チューブ30がポンプ本体10に正しく装着されているか否かを判定する。制御部151は、検出部11により撮影された撮影画像を解析して、輸液カートリッジ20及び輸液チューブ30がポンプ本体10に正しく装着されているか否かを判定してもよい。制御部151は、判定の結果、セット異常が検出された場合(ステップS4でYES)はステップS5へ進み、そうでない場合(ステップS4でNO)はステップS6へ進む。制御部151は、セット異常の検出を、ステップS3の流量補正処理を実行する際に、図7のステップS12,S13で内径Dを検出する際に併せて実行してもよい。また、ステップS4はステップS3よりも先に実施されてもよい。すなわち、制御部151は、流量補正処理を行う前にセット異常の有無を判定し、セット異常が検出された場合は後述のステップS5でエラーを表示してステップS2へ戻り、セット異常が検出されなかった場合は流量補正処理を行ってから後述のステップS6で送液を行ってもよい。
ステップS5において、制御部151は、セット異常を検出したことを示すエラー情報を表示部13に表示させ、ユーザに輸液カートリッジ20及び輸液チューブ30をポンプ本体10に再度装着することを促す通知を行う。そして、制御部151は、ステップS2へ戻る。
ステップS6において、制御部151は、ステップS3の流量補正処理により補正されたモーター回転数により輸液を送り出すように送液部12を制御する。そして、制御部151は、処理を終了する。
以上のように、実施例1において、輸液ポンプ1は、輸液で満たされた輸液チューブ30の撮影画像を取得し、撮影画像を解析して輸液チューブ30の外径D1を測定して、外径D1に基づき輸液チューブ30の内径D2を検出する。そして、輸液ポンプ1は、検出された輸液チューブ30の内径D2に基づいて、予め設定された送液速度(mL/h)になるように輸液の流量を補正する。このように、実施例1において、輸液ポンプ1は、輸液で満たされた輸液チューブ30の撮影画像に基づき輸液の流量を補正する。したがって、輸液ポンプ1によれば、送液のために輸液チューブ30及び輸液カートリッジ20を装着する一連の操作の中で輸液チューブ30の撮影を行うことができ、ユーザの手間を増やさずに流量補正を行うことが可能である。
(実施例2)
実施例1において、輸液ポンプ1は、輸液チューブ30の外径D1を測定して、外径D1に基づき輸液チューブ30の内径D2を検出した。実施例2では、輸液ポンプ1は、輸液で満たされていない輸液ポンプ1を撮影し、撮影画像に基づき内径D2を直接測定して検出する。実施例2によれば、輸液チューブ30の管壁31の厚みD3の誤差によらずにより高い精度で流量補正を行うことが可能である。
図8は、一実施形態に係る輸液ポンプ1が輸液を送り出すために実行する動作の一例を示すフローチャートである。図8を参照して説明する輸液ポンプ1の動作は実施例2に係る輸液ポンプ1の制御方法の一つに相当する。図8の各ステップの動作は、ポンプ本体10の制御部151による制御、又はユーザの操作に基づき実行される。
ステップS21において、ユーザは、輸液で満たされていない空の輸液チューブ30を輸液カートリッジ20の管受け部24に挟み込んで、輸液カートリッジ20をポンプ本体10に設定する。これにより、輸液チューブ30は輸液ポンプ1にセットされる。
ステップS22において、ポンプ本体10の制御部151は、輸液チューブ30の撮影画像に基づき流量補正を行う流量補正処理を行う。流量補正処理の詳細は、実施例1と同様に、図7により示される。
図7において、ステップS11、及びS13~S16の処理は、実施例1と同様である。ステップS12において、制御部151は、撮影画像を解析して輸液チューブ30の内径D2を測定する(図5B参照)。制御部151は、公知の画像処理の手法を用いて内径D2を測定してもよい。例えば、制御部151は、機械学習により予め生成され、記憶部152に予め記憶されているモデル情報を参照して、輸液チューブ30の内径D2を測定してもよい。制御部151は、ステップS12を含む流量補正処理を終えると、図8のステップS23へ進む。
図8のステップS23において、ユーザは、輸液チューブ30を輸液で満たすプライミングを行う。ユーザは、必要に応じて、輸液カートリッジ20及び輸液チューブ30をポンプ本体10から取り外して、輸液チューブ30のプライミングを実行する。
ステップS24において、ユーザは、プライミングにより輸液で満たされた輸液チューブ30を輸液カートリッジ20の管受け部24に挟み込んで、輸液カートリッジ20をポンプ本体10に設定する。これにより、輸液チューブ30は輸液ポンプ1にセットされる。
ステップS25において、制御部151は、輸液カートリッジ20及び輸液チューブ30がポンプ本体10に正しく装着されているか否かを判定する。制御部151は、検出部11により撮影された撮影画像を解析して、輸液カートリッジ20及び輸液チューブ30がポンプ本体10に正しく装着されているか否かを判定してもよい。制御部151は、判定の結果、セット異常が検出された場合(ステップS25でYES)はステップS26へ進み、そうでない場合(ステップS25でNO)はステップS27へ進む。
ステップS26において、制御部151は、セット異常を検出したことを示すエラー情報を表示部13に表示させ、ユーザに輸液カートリッジ20及び輸液チューブ30をポンプ本体10に再度装着することを促す通知を行う。そして、制御部151は、ステップS24へ戻る。
ステップS27において、制御部151は、ステップS22の流量補正処理により補正されたモーター回転数により輸液を送り出すように送液部12を制御する。そして、制御部151は、処理を終了する。
以上のように、実施例2において、輸液ポンプ1は、輸液で満たされていない輸液チューブ30の撮影画像を取得し、撮影画像を解析して輸液チューブ30の内径D2を測定する。そして、輸液ポンプ1は、検出された輸液チューブ30の内径D2に基づいて、予め設定された送液速度(mL/h)になるように輸液の流量を補正する。このように、実施例2において、輸液ポンプ1は、撮影画像を解析して内径D2を直接検出して輸液の流量を補正する。したがって、輸液ポンプ1によれば、輸液チューブ30の厚みD3のばらつきによる誤差の影響を受けずに高精度に輸液の流量を制御することが可能である。
(実施例3)
実施例1,2において、輸液ポンプ1は、撮影画像を解析して輸液チューブ30の外径D1又は内径D2を測定した。実施例3では、外径D1又は内径D2等のチューブ径の情報がその上に表示された輸液チューブ30が使用される。輸液ポンプ1は、輸液チューブ30上に表示されたチューブ径の情報を撮影画像から読み取って、内径D2を検出する。実施例3によれば、輸液ポンプ1は、外径D1又は内径D2の測定誤差を伴わずに、より高い精度で流量補正を行うことが可能である。また、輸液ポンプ1は、輸液チューブ30に輸液が満たされているか否かにかかわらず内径D2を検出することができるため、送液のために輸液チューブ30及び輸液カートリッジ20を装着する一連の操作の中で輸液チューブ30の撮影を行うことが可能である。
実施例3に係る輸液ポンプ1の動作は、実施例1と同様に、図6及び図7により示される。図6及び図7を参照して説明する輸液ポンプ1の動作は実施例3に係る輸液ポンプ1の制御方法の一つに相当する。図6及び図7の各ステップの動作は、ポンプ本体10の制御部151による制御、又はユーザの操作に基づき実行される。
図6のステップS1、S2、及びS4~S6の処理は、実施例1と同様である。ステップS3において、ポンプ本体10の制御部151は、輸液チューブ30の撮影画像に基づき流量補正を行う流量補正処理を行う。流量補正処理の詳細は、実施例1と同様に、図7により示される。
図7において、ステップS11、及びS13~S16の処理は、実施例1と同様である。ステップS12において、制御部151は、撮影画像を解析して輸液チューブ30上に表示された、輸液チューブ30のチューブ径に関する情報を取得する(図5C参照)。制御部151は、公知の画像処理の手法を用いてチューブ径に関する情報を取得してもよい。例えば、制御部151は、機械学習により予め生成され、記憶部152に予め記憶されているモデル情報を参照して、チューブ径に関する情報を取得してもよい。制御部151は、輸液チューブ30のチューブ径に関する情報に基づき輸液チューブ30の内径D2を検出する。チューブ径に関する情報が輸液チューブ30の外径D1を示す場合は、予め設定された輸液チューブ30の管壁31の厚みD3に基づき、式2により輸液チューブ30の内径D2を検出する。制御部151は、ステップS12を含む流量補正処理を終えると、図6のステップS4へ進み、実施例1と同様に、図6の各ステップの処理を実行する。なお、制御部151は、ステップS12を含む流量補正処理を終えた後、図8のステップS23へ進んでも良い。
以上のように、実施例3において、輸液ポンプ1は、撮影画像を解析して、輸液チューブ30上に表示された、輸液チューブ30のチューブ径に関する情報を取得する。そして、輸液ポンプ1は、輸液チューブ30のチューブ径に関する情報に基づき輸液チューブ30の内径D2を検出する。輸液ポンプ1は、検出された輸液チューブ30の内径D2に基づいて、予め設定された送液速度(mL/h)になるように輸液の流量を補正する。このように、実施例3において、輸液ポンプ1は、輸液チューブ30の製造時に測定されたチューブ径の情報を読み取って内径D2を検出するため、外径D1又は内径D2の測定誤差を伴わずに、より高い精度で流量補正を行うことが可能である。また、輸液ポンプ1は、輸液チューブ30に輸液が満たされているか否かにかかわらず内径D2を検出することができるため、送液のために輸液チューブ30及び輸液カートリッジ20を装着する一連の操作の中で輸液チューブ30の撮影を行うことができる。したがって、輸液ポンプ1は、ユーザの手間を増やさずに流量補正を行うことが可能である。
以上のように、本開示の各実施形態に係る輸液ポンプ1は、2次元センサ(受光部112)により撮影された輸液チューブ30の撮影画像を取得し、取得された撮影画像を解析して輸液チューブ30の内径D2を検出する。輸液ポンプ1は、検出された輸液チューブ30の内径D2に基づいて、予め設定された送液速度(mL/h)になるように輸液の流量を補正する。輸液ポンプ1は、補正された流量で輸液を送液部12により患者の体内へ送り出す。このように、輸液ポンプ1は、2次元センサにより撮影された輸液チューブ30の撮影画像に基づき、予め設定された送液速度(mL/h)になるように輸液の流量を補正するため、輸液の流量を高い精度で制御することが可能である。また、2次元センサ(受光部112)は、輸液チューブ30の閉塞、輸液チューブ30を流れる輸液内の気泡、及び、輸液カートリッジ20がポンプ本体10に正しく装着されていること等を検出するためにも用いられてよい。したがって、輸液ポンプ1によれば、コンパクトな構成でコストを著しく増大させずに様々な機能を実装することが可能である。
また、輸液ポンプ1は、撮影画像を解析して、輸液チューブ30が輸液ポンプ1に正しく装着されているか否かを判定し、輸液チューブ30が輸液ポンプ1に正しく装着されていないと判定された場合は、その旨をユーザに通知してもよい。したがって、輸液ポンプ1によれば、輸液チューブ30が輸液ポンプ1に正しく装着されていない場合にそのことを自動的に検出してユーザに通知することが可能である。なお、前述の例では、輸液ポンプ1は、エラーを表示部13に表示することにより輸液チューブ30が輸液ポンプ1に正しく装着されていないことをユーザに通知していたが、通知の手法はこれに限られない。例えば、輸液ポンプ1は、エラー表示に加えて、又は、エラー表示に代えて、音声、振動、及びランプの点灯等の少なくともいずれかにより、正しく装着されていないことをユーザに通知してもよい。
また、輸液ポンプ1は、輸液チューブ30の内径D2と、輸液の流量の補正量と、の対応関係を示す予め記憶部152に記憶された対応情報を参照して、検出された輸液チューブ30の内径D2に基づき、輸液の流量の補正量を決定してもよい。そして、輸液ポンプ1は、決定された補正量を用いて予め設定された送液速度(mL/h)になるように輸液の流量を補正してもよい。このように、輸液ポンプ1は、対応情報を利用することで、輸液の流量補正を迅速に行うことが可能である。
本開示は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、フローチャートに記載の複数のステップは、記述に従って時系列に実行する代わりに、各ステップを実行する装置の処理能力に応じて、又は必要に応じて、並列的に又は異なる順序で実行されてもよい。その他、本開示の趣旨を逸脱しない範囲での変更が可能である。
1 輸液ポンプ
10 ポンプ本体
11 検出部
111 発光部
112 受光部
12 送液部
121 フィンガ
13 表示部
14 操作部
15 処理部
151 制御部
152 記憶部
20 輸液カートリッジ
21 導光部
211 導光板
22 収容部
23 充填口
24 管受け部
30 輸液チューブ
31 管壁
32 流路
D1 外径
D2 内径
D3 厚み
L 光束

Claims (7)

  1. 2次元センサにより撮影された輸液チューブの撮影画像を取得し、
    取得された前記撮影画像を解析して前記輸液チューブの内径を検出し、
    検出された前記輸液チューブの内径に基づいて、予め設定された送液速度になるように輸液の流量を補正する、
    制御部を備える、輸液ポンプ。
  2. 前記制御部は、
    前記撮影画像を解析して、前記輸液チューブが前記輸液ポンプに正しく装着されているか否かを判定し、
    前記輸液チューブが前記輸液ポンプに正しく装着されていないと判定された場合は、その旨をユーザに通知する、
    請求項1に記載の輸液ポンプ。
  3. 前記制御部は、
    前記輸液で満たされた前記輸液チューブの前記撮影画像を取得し、
    前記撮影画像を解析して前記輸液チューブの外径を測定し、当該外径に基づき前記輸液チューブの内径を検出する、
    請求項1又は2に記載の輸液ポンプ。
  4. 前記制御部は、
    前記輸液で満たされていない前記輸液チューブの前記撮影画像を取得し、
    前記撮影画像を解析して前記輸液チューブの内径を測定する、
    請求項1又は2に記載の輸液ポンプ。
  5. 前記制御部は、
    前記撮影画像を解析して、前記輸液チューブ上に表示された、前記輸液チューブのチューブ径に関する情報を取得し、
    前記輸液チューブのチューブ径に関する情報に基づき前記輸液チューブの内径を検出する、
    請求項1又は2に記載の輸液ポンプ。
  6. 前記制御部は、
    前記輸液チューブの内径と、前記輸液の流量の補正量と、の対応関係を示す予め記憶部に記憶された対応情報を参照して、前記検出された輸液チューブの内径に基づき、前記輸液の流量の補正量を決定し、
    決定された前記補正量を用いて前記輸液の流量を補正する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の輸液ポンプ。
  7. 制御部を備えた輸液ポンプの制御方法であって、
    前記制御部が、
    2次元センサにより撮影された輸液チューブの撮影画像を取得する工程と、
    取得された前記撮影画像を解析して前記輸液チューブの内径を検出する工程と、
    検出された前記輸液チューブの内径に基づいて、予め設定された送液速度になるように輸液の流量を補正する工程と、
    前記補正された流量で前記輸液を送液部により送り出す工程と、
    を含む、輸液ポンプの制御方法。
JP2021156158A 2021-09-24 2021-09-24 輸液ポンプ及び輸液ポンプの制御方法 Pending JP2023047201A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021156158A JP2023047201A (ja) 2021-09-24 2021-09-24 輸液ポンプ及び輸液ポンプの制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021156158A JP2023047201A (ja) 2021-09-24 2021-09-24 輸液ポンプ及び輸液ポンプの制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023047201A true JP2023047201A (ja) 2023-04-05

Family

ID=85778134

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021156158A Pending JP2023047201A (ja) 2021-09-24 2021-09-24 輸液ポンプ及び輸液ポンプの制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023047201A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7216692B2 (ja) 薬剤注射デバイスに着脱可能に取り付けられる補助デバイス
CN105228678B (zh) 具有oled的传感器装置
CN105377328B (zh) 用于记录从注射设备排出的药剂量的装置和方法
JP6207516B2 (ja) 輸液ポンプ
US10549033B2 (en) Infusion pump
EP3247428B1 (en) Supplemental device for attachment to a pen injector and determination of a set dose amount using optical incremental encoder
CN106456885B (zh) 用于增强药物输送器件的方法和装置
KR101664528B1 (ko) 치과 구강-내 라디오그래피용 정렬 장치
CN110251779B (zh) 用于附接到药物输送装置的传感器装置
JP2011510749A (ja) シリンジ撮像システム
CA2860224A1 (en) System, method, and apparatus for infusing fluid
WO2019001919A1 (en) ACCESSORY DEVICE HAVING A MATCHING ELEMENT
JP2011062371A (ja) 点滴検出装置、輸液ポンプとその制御方法
CN116370745A (zh) 药液注入装置、系统、注射器和开关单元
JP2016010602A (ja) 閉塞検出装置及び輸液装置並びに閉塞検出方法
WO2016005485A1 (en) Apparatus for capturing and processing images
JP2020036876A (ja) 取り外し可能なポンプユニットを備える高精度シリンジ
JP4229688B2 (ja) 漏出検出装置
JP2023047201A (ja) 輸液ポンプ及び輸液ポンプの制御方法
KR101727229B1 (ko) 수액 주입속도 측정기
US20200230325A1 (en) Cartridge system for a drug delivery device
WO2023047656A1 (ja) 輸液ポンプ及び輸液ポンプの制御方法
EP4098294A1 (en) Detection device and infusion pump
WO2018181357A1 (ja) シリンジポンプ
TW202412866A (zh) 實質上連續靜脈內輸注相同或實質上相同的醫用流體並更換流體源之系統和方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240510