JP2023047061A - 吸収体及び吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023047061000001
【課題】SAPの漏れやゲルブロッキングが生じ難く、体液を複数回吸収できる、吸収性繊維を含まない吸収体、及び該吸収体を備える吸収性物品の提供。
【解決手段】吸収体20は、肌側から順に、第1の親水性不織布シート21と、高吸収性ポリマー12が親水性不織布の内部に密封された複数の第1の袋体27を含む第1の袋体層25と、第2の親水性不織布シート22と、高吸収性ポリマー12が親水性不織布の内部に密封された複数の第2の袋体28を含む第2の袋体層26と、第3の親水性不織布シート23とを含み、第1の袋体27は第1の親水性不織布シート21又は第2の親水性不織布シート22に固着され、第2の袋体28は第2の親水性不織布シート22又は第3の親水性不織布シート23に固着されている、吸収性物品50用の吸収体20。
【選択図】図2

Description

本発明は、吸収体及びこれを含む吸収性物品に関する。
吸収性物品は、一般に、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これらの間に配置された吸収体と、を備え、トップシートを透過してきた尿等の体液を吸収体で吸収及び保持し、バックシートで体液が着用者の衣服等に接触しないように構成されている。現在汎用されている吸収体は、体液吸収基材として、フラッフパルプ等の吸収性繊維と、高吸収性ポリマー(以下「SAP」ともいう)と、を含み、比較的多量の体液を吸収及び保持することができる。
吸収性物品は、高齢者、成人、乳幼児を問わず広く利用されているが、性能向上の要求が一層高まり、例えば、1着で複数回にわたって排出された体液を吸収可能な吸収性物品が望まれている。この要望に応えるには、例えば、吸収体中でのSAPの増量が考えられる。しかしながら、SAPを増量すると、SAP同士の間隔が狭くなり、かつ、SAPは体液を吸収して高膨潤することから、隣り合うSAPが体液を吸収して膨潤及び結着し、吸収体中での体液の流路を塞ぐゲルブロッキングという現象が起こり易くなり、SAPの増量に見合うほど体液吸収量は増加しない。加えて、体液を吸収するたびに、吸収性物品の着用感や他者に対する隠蔽性等が低下するという課題がある。
このような現状に鑑み、吸収性物品の吸収体として、2枚の親水性不織布の間にSAPをホットメルト接着剤等で固着担持した、フラッフパルプ等の吸収性繊維を含まない吸収性シート(以下「SAPシート」ともいう)が種々提案されている。
特許文献1には、2枚の不織布と、不織布間に設けられてこれらを接着する、ホットメルト接着剤からなる網状体層と、網状体層を構成するホットメルト接着剤に付着したSAP粉末と、を含み、不織布の構成繊維以外にはパルプ繊維(体液吸収基材)を含まない吸収用積層体(吸収性シート)が開示されている(請求項1)。特許文献1によれば、超薄型で、体液吸収後に型くずれを起こさず、しかも吸収能力を充分発揮し得る形態の吸収用積層体が提供されると記載されている(段落0011)。
特許文献2には、繊維材料からなる第1シート及び第2シートと、これらのシート間に配置された、SAP粒子を含むSAP層とを備え、SAP粒子の一部が、第1シート及び第2シートに挟まれた閉空間を形成する接着部となり、SAP粒子の残部が、該閉空間内で第1シート及び第2シートに対して自由状態で封止された自由SAP粒子群になる、SAPシートが開示されている。特許文献2によれば、全SAP粒子のうち、一部のSAP粒子で第1シート及び第2シートを部分的に接着して閉空間を形成し、残部のSAP粒子を前述の閉空間内に未接着状態で封入したSAPシートが得られると記載されている(段落0005乃至0006、段落0008)。
特開2004-106554号公報 特開2019-136152号公報
特許文献1に記載の吸収用積層体は、言わば、パルプレスのSAPシートからなる吸収体である。このようなパルプレスのSAPシートは、自重の数百倍の液体成分を吸収できるSAPの吸液能力の高さにより、薄型化が可能になる。しかしながら、SAPは高い吸液能力を有するものの、吸液速度がパルプに比べて遅いため、SAPシートを例えば紙おむつに用いると、SAPが体液吸い始めるまでに尿が漏れてしまったり、さらにゲルブロッキングを生じて繰り返し吸収性が悪化したりといった不具合が起るため、エアレイドやフラッフパルプからなる層の追加が必要となるという課題がある。さらに、これらエアレイドやフラッフパルプからなる層を追加した場合でも、単純に重ねただけでは、前後左右からの漏れや、吸液速度の悪さからくる表面からの液戻り、べたつき等が生じる課題がある。
特許文献2に記載のSAPシートは、構造上、SAPを全体に満遍なく分布させることが困難であり、SAPの偏在が生じることから、繰り返し吸収時にゲルブロッキングが発生し易い。また、第1及び第2シート間に閉空間を形成する接着層が、ゲルブロッキングを起こし易いことから、閉空間内の自由SAP粒子群がその吸収能力を十分に発揮することができない場合がある。
本発明の目的は、SAPの漏れやゲルブロッキングが生じ難く、体液を複数回吸収できる吸収体、及び該吸収体を備える吸収性物品を提供することである。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、一般的な吸収体よりも小寸の、親水性不織布からなる袋内に高吸収性ポリマーを密封した袋体(以下「SAP袋体」ともいう)を着想し、複数のSAP袋体を用いて所定の構造で吸収体を構成することで、目的に叶う吸収体及び該吸収体を備える吸収性物品が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。本発明は、下記の吸収体及び吸収性物品に係る。
(1)吸収性物品用の吸収体であって、
前記吸収体は、肌側から順に、
第1の親水性不織布シートと、
高吸収性ポリマーが親水性不織布の内部に密封された複数の第1の袋体を含む第1の袋体層と、
第2の親水性不織布シートと、
高吸収性ポリマーが親水性不織布の内部に密封された複数の第2の袋体を含む第2の袋体層と、
第3の親水性不織布シートと、を含んで構成され、
前記第1の袋体は、前記第1の親水性不織布シート又は前記第2の親水性不織布シートに固着され、
前記第2の袋体は、前記第2の親水性不織布シート又は前記第3の親水性不織布シートに固着されている、吸収性物品用の吸収体。
(2)前記第2の袋体の単位面積あたりの個数が、前記第1の袋体の単位面積あたりの個数よりも多い、上記(1)の吸収体。
(3)前記第1の袋体は、長さが20mm以上40mm以下、幅が5mm以上10mm以下であり、前記第2の袋体は、長さが5mm以上20mm以下、幅が5mm以上10mm以下である、上記(1)又は(2)の吸収体。
(4)前記第1の袋体及び前記第2の袋体の1個当たりの前記高吸収ポリマーの含有量が、それぞれ、0.03g以上0.3g以下である、上記(1)乃至(3)のいずれかの吸収体。
(5)前記第1の袋体層は、前記第1の袋体を100cm当たり20個以上50個以下含み、前記第2の袋体層は、前記第2の袋体を100cm当たり50個以上80個以下含む、上記(1)乃至(4)のいずれかの吸収体。
(6)前記第1乃至第3の親水性不織布シートは、エアスルー不織布又はパルプ含有不織布である、上記(1)乃至(5)のいずれかの吸収体。
(7)液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に配置される吸収体と、を備え、前記吸収体が、上記(1)乃至(6)のいずれかの吸収体である、吸収性物品。
本発明によれば、SAPの漏れやゲルブロッキングが生じにくく、体液を複数回吸収できる吸収体、及び該吸収体を備える吸収性物品が提供される。
本実施形態に係る吸収性物品の構成を模式的に示す平面図である。 図1に示すX-X切断線における模式断面図である。 本実施形態に係る吸収体の構成を模式的に示す断面図である。 第1、及び第2の袋体の構成を模式的に示す平面図である。(a)は本実施形態に係る第1、及び第2の袋体を示し、(b)は第1、及び第2の袋体の変形例を示す。 別の実施形態に係る吸収体の構成を模式的に示す模式断面図である。 図5に示す吸収体の構成を模式的に示す展開図である。 別の実施形態に係る第1、及び第2の袋体の構成を模式的に斜視図である。
本明細書において、吸収性物品の着用とは、体液の吸収前後を問わず、吸収性物品を身体に装着した状態をいう。吸収性物品において、長手方向とは吸収性物品を身体に着用したときに着用者の股間部を介して身体の前後に亘る、図中Yで示す方向であり、幅方向とは長手方向に対して直交する、図中Xで示す方向であり、厚さ方向とは各構成部材を積層する、図中Zで示す方向である。肌側面とは、吸収性物品を着用したときに、着用者の肌に当接する表面及び肌を臨む表面であり、非肌側面とは、着用者の衣服に接触する表面又は衣服を臨む表面である。体液とは、尿や血液、軟便中の水分等の体内から体外に排出された液体をいう。
<吸収性物品>
以下、図面を参照しつつ、本実施形態に係る吸収性物品50について説明する。図1乃至図2は、吸収性物品50を示す。図3は、吸収体20を示す。図4は、第1の袋体27及び第2の袋体28並びにその変形例を示す。図5及び図6は、吸収体20Bを示す。図7は、第1の袋体27B及び第2の袋体28Bを示す。これらの図面は吸収性物品50中の各構成部材の形状や寸法、大小関係等を規定するものではない。
本実施形態の吸収性物品50は、乳幼児用、成人用及び高齢者用の種々の吸収性物品として使用でき、例えば、軽失禁製品、軽失禁ライナー、尿取りパッド、生理用ナプキン等のパッド製品、パンツタイプ紙おむつ、テープ止めタイプ紙おむつ等の紙おむつ製品等が挙げられる。これらの中でも、薄型であることと、複数回の吸収でも吸収量や吸収速度が低下しないことを利用して、特に軽失禁製品、尿取りパッド等のパッド製品として好適に使用できる。また、アウターとしての各種紙おむつ製品と、インナーとしての吸収性物品50とを組み合わせてもよい。吸収性物品50の、長手方向の寸法(最大寸法)、及び幅方向の寸法(最大寸法)はいずれも特に限定されないが、それぞれ、例えば、100mm以上800mm以下の範囲、及び50mm以上500mm以下の範囲である。吸収性物品50の寸法を前記の範囲に調整すると、種々の形態の吸収性物品が容易に得られる。
図1及び図2に示す吸収性物品50は、肌側に位置する、液透過性のトップシート10と、トップシート10に対向配置され、非肌側に位置する液不透過性のバックシート30と、トップシート10とバックシート30との間に配置された吸収体20と、トップシート10の肌側面に設けられた一対の立体ギャザー40と、を備える。
吸収体20はフラッフパルプ等の吸収性繊維を含まず、図3及び図4(a)に示すように、肌側から順に、第1の親水性不織布シート21と、高吸収性ポリマー12が親水性不織布の内部に密封された複数の第1の袋体27を含む第1の袋体層25と、第2の親水性不織布シート22と、高吸収性ポリマー12が親水性不織布の内部に密封された複数の第2の袋体28を含む第2の袋体層26と、第3の親水性不織布シート23と、を含んで構成され、第1の袋体27は、第1の親水性不織布シート21及び/又は第2の親水性不織布シート22に固着され、第2の袋体28は、第2の親水性不織布シート22及び/又は第3の親水性不織布シート23に固着されている。本実施形態では、第2の袋体28は、通常は、第1の袋体27よりも小寸に形成されているが、寸法、及び形状は同じでもよい。
本実施形態によれば、親水性不織布からなる袋内に高吸収性ポリマー12を密封した複数の、第1及び第2の袋体27、28を用いて、体液を吸収及び保持する第1及び第2の袋体層25、26を構成し、第1の袋体層25の肌側、第1の袋体層25と第2の袋体層26との間、及び第2の袋体層26の非肌側に、それぞれ、第1、第2、第3の親水性不織布シート21、22、23を配して吸収体20内での体液分散性を高めるとともに吸収体20全体としての剛性を補強し、第1の袋体層25を構成する第1の袋体27を、第1、第2の親水性不織布シート21、22に固定し、第2の袋体層26を構成する第2の袋体28を、第2、第3の親水性不織布シート22、23に固定することで、着用者の動作、姿勢変換等に伴う第1及び第2の袋体27、28の吸収体20からの脱落を抑制している。
したがって、本実施形態によれば、高吸収性ポリマー12や、第1及び第2の袋体27、28の吸収体20からの脱落が防止され、高吸収性ポリマー12が親水性不織布からなる比較的小寸の袋内に密封され、高吸収性ポリマー12が親水性不織布で囲まれていることから、ゲルブロッキングが防止され、また、第1及び第2の袋体層25、26という2層構造でありながら、吸収体20全体としての剛性が高いことから、吸収体20中の高吸収性ポリマー12の体液吸収能力を十分に発揮でき、全体としての体液吸収能力が高まり、繰り返しの吸収を円滑に実施できる。
本実施形態の吸収性物品50は、トップシート10、吸収体20(又は吸収体20B)、及びバックシート30を基本構成単位とするものであり、必要に応じて、前述の立体ギャザー40の配設、トップシート10と吸収体20(又は吸収体20B)との間への液透過性のトランスファシート(不図示)や液透過性のセカンドシートの配置等の、公知の様々な改変を施すことができる。以下、吸収性物品50の構成部材について、トップシート10、吸収体20(又は吸収体20B)、バックシート30、及び立体ギャザー40の順で更に詳しく説明する。
<トップシート>
トップシート10は、吸収体20に向けて体液を速やかに通過させる液透過性のシート状基材である。トップシート10は、着用者の肌に当接してもよいように、柔らかな感触で、肌に刺激を与えない基材が好ましい。該基材としては、例えば、親水性シート、同種又は異種の親水性シートの積層体である複合シート、開口ポリエチレンフィルム等の開口性フィルム、ポリエチレンフォーム、ウレタンフォーム等の発泡フィルム等が挙げられる。親水性シートとしては、例えば、ポリプロピレンやポリエチレン等の合成樹脂からなる合成繊維、レーヨン等の再生繊維、綿等の天然繊維等の1種又は2種以上を用いて作製された、エアスルー不織布、サーマルボンド不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布等が挙げられる。これらの中でも不織布が好ましく、エアスルー不織布、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布等がより好ましい。
トップシート10には、液透過性を向上させる観点から、エンボス加工や穿孔加工を表面に施してもよい。トップシート10は、肌への刺激を低減させる観点から、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤等の1種又は2種以上を含有してもよい。トップシート10の坪量は、強度、加工性及び液戻り量の観点から、例えば、18g/m以上400g/m以下の範囲である。トップシート10の形状は特に制限されず、漏れがないように体液を吸収体20へと誘導するために必要とされる、吸収体20の一部又は全部を覆う形状であればよい。
<吸収体>
吸収体20(又は吸収体20B)は、その長手方向の寸法(最大長さ)が、例えば、100mm以上800mm以下の範囲、150mm以上500mm以下の範囲、又は270mm以上500mm以下の範囲である。吸収体20(又は吸収体20B)の幅方向の寸法(最大幅)は、例えば、50mm以上500mm以下の範囲、60mm以上400mm以下の範囲、又は70mm以上105mm以下の範囲である。また、吸収体20(又は吸収体20B)の平面視形状が砂時計型である場合は、長手方向寸法が180mm以上800mm以下の範囲、着用者の腹部及び背部にそれぞれ当接する腹側部及び背側部の幅方向寸法がともに60mm以上400mm以下の範囲であり、着用者の股間部に当接する股部の幅方向寸法が90mm以上250mm以下の範囲である。吸収体20(又は吸収体20B)の全面又は一部にエンボス加工を施してもよい。吸収体20(又は吸収体20B)の平面視形状は、本実施形態では縦方向な長い長方形状であるが、これに限定されず、例えば、砂時計型、Iの字状、瓢箪状、長方形、4角が丸まった角丸四角形、長円等でもよい。
(本実施形態の吸収体)
本実施形態の吸収体20は、フラッフパルプ等の吸収性繊維を含有しないことから、吸収性シートの1種ということができる。具体的には、吸収体20は、図2及び図3に示すように、肌側から非肌側に向けて、第1の親水性不織布シート21と、第1の袋体層25と、第2の親水性不織布シート22と、第2の袋体層26と、第3の親水性不織布シート23と、を順に重ね合わせた積層体である。
<親水性不織布シート>
図2に示すように、第1の親水性不織布シート21は第1の袋体層25の肌側においてトップシート10と第1の袋体層25との間に配置され、第2の親水性不織布シート22は第1の袋体層25と第2の袋体層26との間に配置され、第3の親水性不織布シート23は第2の袋体層26の非肌側において第2の袋体層26とバックシート30との間に配置される。第1、第2、第3の親水性不織布シート21、22、23を前述のように配置することで、第1及び第2の袋体層25、26への体液拡散性を高めるとともに、吸収体20全体の剛性を高めて体液吸収量を安定的に高水準に保ちつつ、第1及び第2の袋体層25、26からの第1及び第2の袋体27、28の脱落による体液吸収量の低下を防止する。
第1、第2、第3の親水性不織布シート21、22、23は、いずれも、シート状の親水性不織布である。親水性不織布としては、紙おむつの分野で常用されるものをいずれも使用でき、例えば、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布、エアレイド不織布、エアスルー不織布、パルプ含有不織布等が挙げられる。これらの中でも、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布、エアスルー不織布、パルプ含有不織布等の親水性不織布が好ましく、エアスルー不織布、パルプ含有不織布、スパンボンド不織布等がより好ましい。前述した親水性不織布であって、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル等の合成樹脂からなる繊維、レーヨン等の再生繊維、綿等の天然繊維等の1種又は2種以上を含むものがさらに好ましい。第1、第2、第3の親水性不織布シート21、22、23の厚さは例えば0.10mm以上0.25mm以下の範囲であり、坪量は例えば5g/m以上40g/m以下の範囲である。第1、第2、第3の親水性不織布シート21、22、23を構成する親水性不織布は同種でも異種でもよい。
<袋体層>
第1の袋体層26は、図3に示すように、高吸収性ポリマー12を内部に密封した複数の扁平方形状の第1の袋体27を含んで構成され、第1の袋体27は、第1の親水性不織布シート21の非肌側面及び/又は第2の親水性不織布シート22の肌側表面にホットメルト接着剤等を用いて固着されている。本実施形態では、扁平方形状の第1の袋体27は、その長手方向が吸収性物品50の幅方向に一致するように、第1及び第2の親水性不織布シート21、22間に規則的又は不規則に配列され、必要に応じて2層以上に積層されている。
第2の袋体層26は、図3に示すように、高吸収性ポリマー12を内部に密封した複数の扁平方形状の第2の袋体28を含んで構成され、第2の袋体28は、第2の親水性不織布シート22の非肌側面及び/又は第3の親水性不織布シート23の肌側表面にホットメルト接着剤等を用いて固着されている。本実施形態では、扁平方形状の第2の袋体28は、その長手方向が吸収性物品50の幅方向に一致するように、第2及び第3の親水性不織布シート22、23間に規則的又は不規則に配列され、必要に応じて2層以上に積み重ねられ、1層の箇所と2層以上の箇所とが混在していてもよい。
好ましい実施形態では、第2の袋体層26における第2の袋体28の個数を、第1の袋体層25における第1の袋体27の個数よりも多くし、第2の袋体層26のSAP量を第1の袋体層25のSAP量よりも多くしている。具体的には、第1の袋体層25は、第1の袋体27を100cm当たり20個以上50個以下含み、第2の袋体層26は、第2の袋体28を100cm当たり50個以上80個以下含み、第2の袋体28の個数は、第1の袋体27の個数よりも多く設定される。第1の袋体27の個数が20個未満であるか及び/又は第2の袋体28の個数が50個未満であると、吸収体20全体としての体液吸収量が低下し、複数回の体液吸収に耐え得ない傾向がある。第1の袋体27の個数が50個を超えるか及び/又は第2の袋体28の個数が80個を超えると、体液の吸収回数が増えるにつれて吸収性物品50の着用感や他者への隠蔽性が低下する傾向がある。第1及び第2の袋体層25、26の面積とは、所定の位置に配置した第1及び第2の袋体27、28を上面から見て、すべての第1及び第2の袋体27、28を内包し得る最小の長方形を画像処理により設定し、この長方形の面積である。このように構成することで、吸収体20全体としての体液拡散性と吸収速度が良化し、第2の袋体層26でしっかり体液を保持することができる。
<袋体>
第1の袋体27及び第2の袋体28は、図4(a)に示すように、親水性不織布からなる比較的小寸の袋11内に高吸収性ポリマー12を密封することで、フラップパルプ等の吸収性繊維を含まず、小型、薄型、かつ軽量であり、全方位からの体液吸収が可能になり、高吸収性ポリマー12の漏出がほとんど起こらないように構成されている。第1及び第2の袋体27、28は、略長方形の平面視形状及び扁平状の立体視形状を有する袋11と、袋11の内部に密閉された粒子状の高吸収性ポリマー12と、を含む。袋11は、例えば、略長方形の親水性不織布の縁辺を幅(短辺)方向に2つ折りにして重ね合わせ、その内部に高吸収性ポリマー12を充填し、重ね合わせた縁辺から所定幅の領域を接着してシール層13を形成し、内部に高吸収性ポリマー12を密封することにより作製できる。シール層13は、例えば、ヒートシール、超音波溶着、ホットメルト系接着剤を用いた接着等により形成できる。
第1の袋体27において、図1(a)に示す袋11の幅寸法a及び長さ寸法bは特に限定されないが、例えば、幅寸法aが5mm以上10mm以下の範囲であり、長さ寸法bが20mm以上40mm以下の範囲である。第1の袋体27の長さ寸法bが20mm未満及び/又は幅寸法aが5mm未満であると、第1の袋体27が小さくなりすぎ、高吸収性ポリマー12の含有量が少なくなったり、また、第1の袋体層25から脱落し易くなったりして、体液吸収性が低下する傾向がある。第1の袋体27の長さ寸法bが40mmを超えるか及び/又は幅寸法aが10mmを超えると、第1の袋体層25から第2の袋体層26への体液拡散性が低下する傾向がある。
また、第2の袋体28において、図1(a)に示す袋11の長さ寸法b及び幅寸法aは特に限定されないが、例えば、長さ寸法bが5mm以上20mm以下の範囲であり、幅寸法aが5mm以上10mm以下の範囲である。第2の袋体28の長さ寸法bが5mm未満及び/又は幅寸法aが5mm未満であると、第2の袋体28が小さくなりすぎ、高吸収性ポリマー12の含有量が少なくなったり、第2の袋体層26から脱落し易くなったり、ゲルブロッキングが発生しやすくなったりして、体液吸収性が低下する傾向がある。第2の袋体28の長さ寸法bが20mmを超えるか及び/又は幅寸法aが10mmを超えると、第2の袋体層26における体液拡散性が低下し、漏れ等が生じ易くなる傾向がある。
第1の袋体27及び第2の袋体28の長さ寸法b及び幅寸法aを前述の範囲内に設定することで、第1の袋体層25が体液の一部を吸収して複数回の体液吸収を補助しつつも、体液拡散性に重きを置き、第2の袋体層26への体液供給を担う層であり、第2の袋体層26が主に複数回の体液吸収を担うという役割付けが明確になり、本実施形態の効果が十分に発揮される。また、第1及び第2の袋体27、28において、袋11の厚みは特に限定されないが、寸法a及び寸法bを前述のように従来の吸収体よりも著しく小型化する観点等から、例えば1.0mm以上2.5mm以下の範囲である。
第1の袋体27及び第2の袋体28の袋11を構成する親水性不織布としては、第1、第2、第3の親水性不織布シート21、22、23に用いられる親水性不織布と同じものを使用できる。それらの中でも、体液吸収性及び強度、柔軟性、成形性等の観点から、エアスルー不織布、パルプ含有不織布(米国特許第5284703号明細書等)等が好ましい。パルプ含有不織布としては、例えば、スパンボンド不織布(好ましくはポリプロピレン繊維を含み、より好ましくはポリプロピレン繊維からなる)の一方の表面でスパンボンド不織布を構成する繊維とパルプ繊維とが絡み合ってパルプ繊維ウェブが一体化されると共に、パルプ繊維の一部がスパンボンド不織布を厚み方向に突き抜けて他方の面に露出し、不織布とパルプ繊維ウェブとが極めて強固に結合し、一体化したものである。ここで、「一体化」とは、吸収性物品を使いきるまでの間に、不織布とパルプ繊維ウェブとが、パルプ含有不織布の機能を低下させる程度に剥離しないことを意味する。前述のパルプ含有不織布は、例えば、不織布に対してパルプ繊維を水流交絡法により吹き付けることにより製造できる。
第1の袋体27及び第2の袋体28の袋11を構成する親水性不織布の厚さは、体液拡散性や、他者への隠蔽性、SAPの漏出防止等の観点から、例えば、0.05mm以上1.0mm以下の範囲であり、親水性不織布の坪量は、体液透過性や、袋11の強度等の観点から、例えば、7g/m以上30g/m以下の範囲である。
また、第1及び第2の袋体27、28の個数を同じにして、第2の袋体28のSAP量を、第1の袋体28のSAP量よりも多くしてもよく、また、第2の袋体28の個数及びSAP量を、第1の袋体28の個数及びSAP量よりも多くしてもよい。
(高吸収性ポリマー)
袋11に密封される高吸収性ポリマー12としては、体液を吸収しかつ逆流を防止できるポリマーを特に制限なく使用でき、例えば、ポリアクリル酸塩、ポリアスパラギン酸塩、(デンプン-アクリル酸)グラフト共重合体、(アクリル酸-ビニルアルコール)共重合体、(イソブチレン-無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物等が挙げられる。これらの中でも、重量あたりの体液吸収量の観点から、ポリアクリル酸塩が好ましく、ポリアクリル酸ナトリウムがより好ましい。SAPは1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用できる。高吸収性ポリマー12としては種々の市販品を特に限定なく使用できる。
袋11の一実施形態は、高吸収性ポリマー12をそのまま袋11内に密封したものである。袋11の他の実施形態は、高吸収性ポリマー12をティシュ、吸収紙、エアレイド不織布等のキャリアシートに包んだ状態で袋11内に密封したものである。他の実施形態において、高吸収性ポリマー12をキャリアシート表面に両面テープや接着剤等で固定してもよい。また、高吸収性ポリマー12は粒子状の形態で袋11内に密閉することが好ましい。このとき、高吸収性ポリマー12の粒径は特に限定されないが、例えば中位粒子径として50μm以上600μm以下の範囲である。
袋11の1個当たりの高吸収性ポリマー12の含有量は、0.03g以上0.3g以下の範囲又は0.05g以上0.15g以下の範囲である。高吸収性ポリマー12の含有量を前記の範囲とすれば、体液吸収後も高吸収性ポリマー12が大きく膨潤してゴツゴツした感触が生じることがなく、袋11の厚みの増加もほとんどない。したがって、袋11を含む吸収性物品の体液吸収後の風合いや着用感、フィット感を向上させることができる。
高吸収性ポリマー12の含有量が0.03g未満では、高吸収性ポリマー12の1個当たりの体液吸収量が低下し、前述の袋11の長所が損なわれる傾向がある。高吸収性ポリマー12の含有量が0.3gを超えると、吸収性物品又は吸収体内で局所的なゲルブロッキングが起こり易くなり、体液吸収量や体液を繰り返し吸収した後の吸収速度が低下する傾向がある。
図4(b)に示す第1の袋体27A及び第2の袋体28Aは、第1の袋体27及び第2の袋体28の変形例である。第1及び第2の袋体27A、28Aは、シール層13に代えて、シール層13と非シール層14とが周方向に交互に形成されている以外は、第1及び第2の袋体27、28と同じ構成を有している。非シール層14とは、両側の親水性不織布が接着されていない領域であり、第1及び第2の袋体27A、28Aの内部空間と外部空間とは非シール層14を介して連通している。非シール層14の周方向の幅は、内部の高吸収性ポリマー12が外部に漏出しない範囲とすればよい。なお、第1及び第2の袋体27A、28Aは厚みが薄く略平面状に折り畳まれていることから、複数の非シール層14が存在しても、高吸収性ポリマー12の外部への漏出は起こり難い。第1及び第2の袋体27A、28Aをこのように構成することで、体液が全方位からより均一に第1及び第2の袋体27A、28A内に導入されるので、高吸収性ポリマー量に見合った体液吸収量を発現することができ、ゲルブロッキングが発生する可能性がより一層低減する。
本実施形態では、第1の袋体27(又は第1の袋体27A)は、第1の親水性不織布21の非肌側表面及び/又は第2の親水性不織布シート22の肌側表面に固着され、第2の袋体28(又は第2の袋体28A)は、第2の親水性不織布22の非肌側表面及び/又は第3の親水性不織布シート23の肌側表面に固着されている。固着には、例えば、ホットメルト接着剤等の接着剤が用いられる。ホットメルト接着剤としては、融点が100℃以上180℃以下のものを特に限定なく使用でき、例えば、スチレン-ブタジエン-スチレン系共重合体、スチレン-イソプレン-スチレン系共重合体等の合成ゴム系ホットメルト接着剤、エチレン-酢酸ビニル共重合体等のオレフィン系ホットメルト接着剤等が挙げられる。ホットメルト接着剤の塗布方法としては、ノズルから溶融状態のホットメルト接着剤を非接触式で塗布するカーテンコート法やスパイラル法、接触式で塗布するスロット法等、公知の方法が利用できる。ホットメルト接着剤の含有量は、高吸収性ポリマー12の吸収性及び装着時の肌触りを損なわない観点から、例えば10g/m以下の範囲である。
<吸収体の製造方法>
本実施形態の吸収体20は、例えば、第3の親水性不織布シート23の肌側表面にホットメルト接着剤の塗布層を形成する工程と、ホットメルト接着剤の塗布層の上に複数の第2の袋体28を散布して固着させる工程と、散布された第2の袋体28の上に第2の親水性不織布シート22(非肌側表面に所定量のホットメルト接着剤を塗布していてもよい)を重ね合わせ、第2の袋体層26を形成する工程と、第2の親水性不織布シート22の肌側表面にホットメルト接着剤の塗布層を形成する工程と、ホットメルト接着剤の塗布層の上に複数の第1の袋体27を散布して固着させる工程と、散布された第1の袋体27の上に第1の親水性不織布シート21(非肌側表面に所定量のホットメルト接着剤を塗布していてもよい)を重ね合わせ、第1の袋体層25を形成する工程と、を含む方法により作成することができる。
(他の実施形態の吸収体)
他の実施形態に係る吸収体20Bは、図5乃至図7に示すように、第1の袋体27B及び第2の袋体28Bが、円柱状の立体形状を有する以外は、吸収体20と同じ構成を有している。第1の袋体層25においては、第1の袋体27Bが、第1の袋体27Bの長手方向と吸収体20Bの長手方向とが一致するように配列され、第2の袋体層26においては、第2の袋体27Bの長手方向と吸収体20Bの長手方向とが一致しかつ第2の袋体27Bの個数が第1の袋体27Bの個数よりも多くなるように配列されている。第1及び第2の袋体27B、28Bは、上下の円形面の直径寸法aが第1及び第2の袋体27、28の幅方向寸法aに相当し、円筒の高さ寸法bが第1及び第2の袋体27、28の長さ方向寸法bに相当する。
<キャリアシート>
本実施形態では、吸収体20、20B全体をキャリアシート(不図示)で包んでもよい。キャリアシートとしては、この分野で常用される親水性シートをいずれも使用でき、例えば、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布、エアレイド不織布、エアスルー不織布、パルプ含有不織布等の親水性不織布、ティシュペーパー、吸収紙等が挙げられる。親水性不織布の中でも、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布、エアスルー不織布、パルプ含有不織布等の親水性不織布がより好ましく、エアスルー不織布、パルプ含有不織布、スパンボンド不織布等がさらに好ましい。また、キャリアシートの厚さは例えば0.10mm以上0.25mm以下の範囲、坪量は例えば5g/m以上40g/m以下の範囲である。
<バックシート>
バックシート30は、吸収体20が保持する体液が衣類を濡らさないような液不透過性を備えた通気性又は非通気性の基材を用いて形成されればよく、該基材としては、例えば、樹脂フィルム、樹脂フィルムと不織布との積層体である複合シート等が挙げられる。複合シートに用いられる不織布としては、製法を特に限定せず、例えば、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布等の単層不織布、スパンボンド不織布/メルトブロー不織布積層体、スパンボンド不織布/メルトブロー不織布/スパンボンド不織布積層体等の複合不織布、これらの複合材料等が挙げられる。また、樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンとポリプロピレンの複合フィルム等が挙げられる。
バックシート30の坪量は、強度及び加工性の点から、例えば15g/m以上40g/m以下の範囲である。また、着用時の蒸れを防止するため、バックシート30には、通気性を持たせることが好ましい。バックシート30に通気性を備えさせるためには、例えば、基材の樹脂フィルムにフィラーを配合したり、バックシート30にエンボス加工を施したりすればよい。なお、フィラーとしては炭酸カルシウムを挙げることができ、その配合方法は、公知の方法を制限なく実施できる。
<立体ギャザー>
立体ギャザー40は、例えば、吸収性物品50の着用者が排泄した体液の横漏れを防止するために、吸収性物品50の幅方向両端付近で吸収性物品50の長手方向に沿ってトップシート10の肌側面に固定される。立体ギャザー40は、弾性伸縮部材40aと、撥水性及び/又は防水性のシート部材40bと、を含む。
弾性伸縮部材40aは、シート部材40bの自由端(他端)付近に長手方向に沿って配設され、該自由端に起立性を付与し、シート部材40bの自由端及びその近傍領域を着用者の体型に合わせて変形可能にする。シート部材40bは、本実施形態では幅方向一端(固定端)がバックシート30の肌側面の幅方向両端付近に固定され、幅方向途中部がトップシート10の肌側面の幅方向両端付近に固定され、幅方向他端が起立性を有する自由端である。シート部材40bの固定端(幅方向一端)の固定位置は、本実施形態に限定されず、例えば、バックシート30の非肌側面、内部に吸収体20を収納したトップシート10とバックシート30との各縁辺の全部又は一部接合体の肌側面又は非肌側面の幅方向両端付近、トップシート10の肌側面の幅方向両端付近等が挙げられる。
シート部材40bは撥水性及び/又は防水性を有するシートであり、例えば不織布から構成される。第1シート部材用不織布としては、疎水性繊維にて形成された撥水性及び/又は防水性(液不透過性)の不織布を特に限定なく使用でき、例えば、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、スパンボンド不織布/メルトブロー不織布/スパンボンド不織布積層体である複合不織布(SMS不織布)等が挙げられる。シート部材40bの目付は、例えば、13g/m以上20g/m以下の範囲である。弾性伸縮部材40aとしては、例えば、天然ゴム、合成ゴム、ポリウレタン等からなる、糸状、紐状、帯状のものを適宜使用することができる。
<吸収性物品の製造方法>
吸収性物品50は、公知の製造方法により製造でき、例えば、吸収体20又は吸収体20Bをトップシート10とバックシート30との間に配置する工程と、トップシート10とバックシート30とを一部又は全周に亘ってホットメルト接着剤やヒートエンボス、超音波エンボス、高周波エンボス等を用いて固定する工程と、バックシート30及びトップシート10の所定位置に立体ギャザー40を設置する工程と、を含む製造方法が挙げられる。そして、吸収性物品50が尿取りパッドや軽失禁パッドである場合は、これを包装体に個別包装した後、長手方向に3つ折りにして折りたためばよい。また、レッグギャザー、ウエストギャザー、サイドフラップ等を必要に応じて設けることができる。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態や実施例に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10 トップシート
11 袋
12 高吸収性ポリマー
13 シール層
14 非シール層
20、20B 吸収体
21 第1の親水性不織布シート
22 第2の親水性不織布シート
23 第3の親水性不織布シート
25 第1の袋体層
26 第2の袋体層
27、27A、27B 第1の袋体(第1のSAP袋体)
28、28A、28B 第2の袋体(第2のSAP袋体)
30 バックシート
40 立体ギャザー
40a 弾性伸縮部材
40b シート部材
50 吸収性物品

Claims (7)

  1. 吸収性物品用の吸収体であって、
    前記吸収体は、肌側から順に、
    第1の親水性不織布シートと、
    高吸収性ポリマーが親水性不織布の内部に密封された複数の第1の袋体を含む第1の袋体層と、
    第2の親水性不織布シートと、
    高吸収性ポリマーが親水性不織布の内部に密封された複数の第2の袋体を含む第2の袋体層と、
    第3の親水性不織布シートと、を含んで構成され、
    前記第1の袋体は、前記第1の親水性不織布シート又は前記第2の親水性不織布シートに固着され、
    前記第2の袋体は、前記第2の親水性不織布シート又は前記第3の親水性不織布シートに固着されている、吸収性物品用の吸収体。
  2. 前記第2の袋体の単位面積あたりの個数が、前記第1の袋体の単位面積あたりの個数よりも多い、請求項1に記載の吸収体。
  3. 前記第1の袋体は、長さが20mm以上40mm以下、幅が5mm以上10mm以下であり、前記第2の袋体は、長さが5mm以上20mm以下、幅が5mm以上10mm以下である、請求項1又は請求項2に記載の吸収体。
  4. 前記第1の袋体及び前記第2の袋体は、1個当たりの前記高吸収ポリマーの含有量が、0.03g以上0.3g以下である、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の吸収体。
  5. 前記第1の袋体層は、前記第1の袋体を100cm当たり20個以上50個以下含み、前記第2の袋体層は、前記第2の袋体を100cm当たり50個以上80個以下含む、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の吸収体。
  6. 前記第1乃至第3の親水性不織布シートは、エアスルー不織布又はパルプ含有不織布である、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の吸収体。
  7. 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に配置される吸収体と、を備え、前記吸収体が、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の吸収体である、吸収性物品。
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