JP2023046611A - 位置探索方法 - Google Patents

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Hiroyuki Sasaki
恵 福井
Megumi Fukui
知司 坂梨
Tomoji Sakanashi
隆行 藤澤
Takayuki Fujisawa
敏幸 前多
Toshiyuki Maeta
拓哉 小松
Takuya Komatsu
晃大 毛利
Akihiro Mori
こはる 藤波
Koharu Fujinami
英明 松島
Hideaki Matsushima
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Abstract

【課題】設備地点を高精度で測位し、設備地点への速やかな移動と、短時間で特定が可能な位置探索方法を提供する。【解決手段】所望の地点65の登録工程と探索工程からなり、登録工程において、2点間の相対測位を行うRTK測位により所望の地点を予め登録し、所望の地点の探索は、移動局10を所持する探索者77と、移動局の位置情報を表示する携帯端末21を所持する指示者75とにより行い、移動局と携帯端末とを同一の地点に位置させ、RTK測位により算出した移動局の位置情報を携帯端末の位置情報とする工程と、携帯端末の位置はそのままで、所望の地点近傍に移動局を所持する探索者が移動し、移動局の位置情報をRTK測位により算出する工程と、所望の地点、移動局及び携帯端末の位置情報から、携帯端末に携帯端末の現在位置からの所望の地点及び移動局の位置を描画した探索指示用画像を表示する工程とからなる。【選択図】図5

Description

本発明は、2点間の相対測位を行うRTK測位を利用して所望の地点を予め登録し、登録地点を探索して特定する位置探索方法に関する。
従来より、GNSS(Global Navigation Satellite System)から信号を受信して測位を行うものとして、カーナビ等が知られている。このGNSSにおける測位誤差は数m(メートル)程度であり、カーナビ等の使用であれば実用性に耐える誤差レベルである。
一方、測量等では、高精度の測位が必要になり、数cm(センチメートル)程度の測位誤差が求められている。このため、DGPS(Differential GPS)やRTK(Real Time Kinematic)による測位技術が利用されている。
また、準天頂衛星を使用した測位も開始されており、受信可能な衛星数が増えることにより、山間部や都市部等でも測位精度が向上している。準天頂衛星である「みちびき」によるL6バンドを使ったRTKサービスを利用することにより、さらに高精度の測位を確保することができる。
近年、cm級の高精度な位置情報を必要とする用途やサービスは、測量のみならず、水道・ガス・電力メーターの位置、地下埋設の水道管・ガス管・共同溝の位置等の公共インフラの位置情報の把握や無人車両の自動運転などに広がっている。
特許文献1には、水道管やガス管等の地下埋設物に対する巡回監視を行う際に使用する巡回監視用ナビゲーション装置が開示されている。特許文献1によれば、巡回監視用ナビゲーション装置は、現在位置を検出する現在位置検出手段と、地図データを取得する地図データ取得手段と、地図データを地図画面として表示する表示手段と、地下埋設物に関する情報を記憶した可搬型記憶媒体と、表示手段に表示された地図画面上に可搬型記憶媒体から読み出した地下埋設物に関する情報を重ねて表示する制御手段とを備えている。
これにより、通常のナビゲーション装置では、地上に見える道路や施設だけを表示するが、特許文献1のナビゲーション装置では、地上では見えない地下埋設物に関する情報をも表示することができるため、夜間、積雪等においても、地下埋設物を地図画面上で確認できるようにしている。
また、特許文献2には、探索する対象物の位置とデータベースとの不一致を是正することを目的とし、工事対象物の位置、時間、現況の情報を一括して伝送する通信システムが開示されている。
特開2004-279172号公報 特許第4113523号公報
近年、公共インフラにおける設備の位置情報を把握するニーズが高まっている。例えば、水道・ガスメーターの検針や設備点検では、当該設備は地中に埋まっていることが多く、かつ、小型であるため、検針や設備点検等の際にその設置場所を探すのに時間を要している。さらに、設備の上に土や雑草があると更に見つけにくくなる。また、地上設備であっても、豪雪地帯では雪に埋もれてしまうため、当該設備の位置を特定することが困難となる。
また、地下埋設設備の位置確認で、当該設備の場所特定での測位誤差が大きい場合には、掘り起こし面積も広がり、多大な労力と共に時間を浪費する。また、測位誤差が大きいと、掘り起こし時に工事用機材が他設備へ接触する恐れがあるなどの課題を有している。
例えば、特許文献1に開示された巡回監視用ナビゲーション装置は、カーナビゲーション装置により地下埋設物の付近には近づけるものの、ナビゲーションシステムの精度によっては、地下埋設物の確認作業に時間を要する恐れがある。
即ち、屋外で位置の測位が可能なGNSSやRTKサービスの活用が求められるものの、GNSSの単独のみの利用では測位精度が低下する。
また、「みちびき」の高精度の測位が可能なL6バンド利用機器は高額であり、かつ、機器が大型となるため、L6バンド利用機器は、小型で携帯を要する分野には適さない恐れがある。
また、モバイル通信サービスにおけるRTKサービスは、高精度の測位が期待できるが、インターネットへの接続環境が必至となるため、山間部やトンネル等の携帯網のサービスエリア外では利用することができない。
また、海外などで位置情報の測位機器を使用する場合は、上述のサービスが提供されていないため利用することができない。
このため、公共インフラの位置情報を必要とする用途やサービスでは、設備地点への速やかな移動と、短時間での設備地点の特定が求められている。さらに、設備地点の特定には、高い測位精度が要求されている。
例えば、探索時に所望の地点に季節によって草が茂ったり、大雨などにより泥などの堆積物が溜まったり、積雪があると周辺の風景が変わってしまい、目印もわからなくなってしまうため、所望の地点の特定が困難となる。
また、所望の地点が斜面をなす積雪の下に位置している場合には、探索時に担当者が積雪の斜面を動き回ることや所望の地点周辺の積雪を広範囲にわたり除去することに多大な時間と労力を費やし、所望の地点の特定が困難となる。
また、所望の地点の探索を担当者が1人で行う場合には、RTK受信装置と表示部を有する携帯端末とを両手に持ち、常に携帯端末の表示部で位置を確認する必要があるため、足場の悪い場所では探索中の転倒や怪我のリスクがあり、転倒や怪我を避けようとすると探索行動が慎重になり場所の特定に時間を要する。
また、緯度経度情報からなる担当者自身の位置と所望の地点との位置関係を表示部で比較しながら所望の地点を探索する場合には、探索行動中は緯度経度情報が常に変化するために位置関係を把握することが困難となることがある。
また、数字等の文字情報からなる緯度経度情報のみで探索すると、位置関係を把握することが困難で効率が悪く、さらには、足場の悪い場所、目印の特定が困難な場所では探索作業にさらに時間を要し、探索の効率がより一層低下する。このため、地図上にAR(拡張現実)を用いた画像を利用して、探索作業の時間短縮、効率化が求められている。
そこで、本発明は、RTK測位に使用する電子基準点からの補正データを受信可能な携帯網エリアの内外、GNSS信号の受信状況に応じて、所定のフローに従うことにより、所望の地点の登録工程を容易に選択することができ、登録地点の登録工程に応じた探索を短時間で容易に行うことが可能であって、探索指示用画像を利用して、探索者を所望の地点に誘導することができ、さらに、所望の地点を高い精度で測位することが可能な位置探索方法を提供することを目的とする。
上記目的達成のため、本発明に係る位置探索方法は、予め登録された所望の地点を探索して特定する、2点間の相対測位を行うRTK測位を利用した位置探索方法であって、前記所望の地点は、周囲に配された電子基準点からの当該電子基準点の絶対位置情報を用いた補正情報が受信可能なエリアに位置し、かつ、GNSS信号が安定して受信可能であり、前記所望の地点に設置した移動局と前記電子基準点とのRTK測位により当該所望の地点の位置情報が算出されて登録され、前記所望の地点の探索は、電子基準点との間でRTK測位が可能な移動局を所持する探索者と、前記電子基準点と前記移動局との間のRTK測位により当該移動局の位置情報を表示部に表示可能な携帯端末を所持する指示者とによって行われ、前記移動局と前記携帯端末とを、同一の地点に位置させ、この際の前記移動局の位置情報を電子基準点との間でのRTK測位により算出し、算出した前記移動局の位置情報を前記携帯端末の位置情報とする工程と、その後、前記指示者の所持する前記携帯端末の位置はそのままで、前記所望の地点と推定される地点の近傍に前記移動局を所持する前記探索者が移動し、前記探索者の所持する前記移動局の位置情報を電子基準点との間でのRTK測位により算出する工程と、前記所望の地点の前記位置情報、前記移動局の前記位置情報及び前記携帯端末の前記位置情報から、前記携帯端末の前記表示部に前記携帯端末の現在位置からの前記所望の地点及び前記移動局の位置を描画した探索指示用画像を表示する工程とからなることを特徴とする。
また、本発明に係る位置探索方法は、予め登録された所望の地点を探索して特定する、2点間の相対測位を行うRTK測位を利用した位置探索方法であって、前記所望の地点は、周囲に配された電子基準点からの当該電子基準点の絶対位置情報を用いた補正情報が受信可能なエリアに位置し、かつ、GNSS信号が安定して受信可能であり、前記所望の地点に設置した移動局と前記電子基準点とのRTK測位により当該所望の地点の位置情報が算出されて登録され、前記所望の地点の探索は、電子基準点との間でRTK測位が可能な移動局を所持する探索者と、前記電子基準点と前記移動局との間のRTK測位により当該移動局の位置情報を表示部に表示可能な携帯端末を所持する指示者とによって行われ、前記移動局と前記携帯端末とを、同一の地点に位置させ、この際の前記移動局の位置情報を電子基準点との間でのRTK測位により算出し、算出した前記移動局の位置情報を前記携帯端末の位置情報とする工程と、前記所望の地点の位置情報と前記移動局の位置情報との差分から前記移動局と前記所望の地点との間の位置関係を算出する工程と、その後、前記指示者の所持する前記携帯端末の位置はそのままで、前記位置関係をもとに前記所望の地点と算出された地点の近傍に前記移動局を所持する前記探索者が移動し、前記探索者の所持する前記移動局の位置情報を電子基準点との間でのRTK測位により算出する工程と、前記所望の地点の前記位置情報、前記移動局の前記位置情報及び前記携帯端末の前記位置情報から、前記携帯端末の前記表示部に前記携帯端末の現在位置からの前記所望の地点及び前記移動局の位置を描画した探索指示用画像を表示する工程とからなることを特徴とする。
また、本発明に係る位置探索方法は、予め登録された所望の地点を探索して特定する、2点間の相対測位を行うRTK測位を利用した位置探索方法であって、前記所望の地点は、周囲に配された電子基準点からの当該電子基準点の絶対位置情報を用いた補正情報が受信可能なエリアに位置し、かつ、GNSS信号が安定して受信できない場合、前記所望の地点の周囲であり、かつ、GNSS信号を安定して受信できるエリアに設置した移動局を任意基準点として、当該任意基準点と前記電子基準点とのRTK測位により当該任意基準点の位置情報を測位し、当該任意基準点から前記所望の地点までの相対位置を実測して当該所望の地点の位置情報が算出されて登録され、前記所望の地点の探索は、電子基準点との間でRTK測位が可能な移動局を所持する探索者と、前記電子基準点と前記移動局との間のRTK測位により当該移動局の位置情報を表示部に表示可能な携帯端末を所持する指示者とによって行われ、前記移動局と前記携帯端末とを、同一の地点に位置させ、この際の前記移動局の位置情報を電子基準点との間でのRTK測位により算出し、算出した前記移動局の位置情報を前記携帯端末の位置情報とする工程と、その後、前記指示者の所持する前記携帯端末の位置はそのままで、前記任意基準点と推定される地点の近傍に前記移動局を所持する前記探索者が移動し、前記探索者の所持する前記移動局の位置情報を電子基準点との間でのRTK測位により算出する工程と、前記所望の地点の前記位置情報、前記移動局の前記位置情報、前記携帯端末の前記位置情報及び前記任意基準点の前記位置情報から、前記携帯端末の前記表示部に前記携帯端末の現在位置からの前記所望の地点、前記移動局及び前記任意基準点の位置を描画した探索指示用画像を表示する工程とからなることを特徴とする。
また、本発明に係る位置探索方法は、予め登録された所望の地点を探索して特定する、2点間の相対測位を行うRTK測位を利用した位置探索方法であって、前記所望の地点は、周囲に配された電子基準点からの当該電子基準点の絶対位置情報を用いた補正情報が受信可能なエリアに位置し、かつ、GNSS信号が安定して受信できない場合、前記所望の地点の周囲であり、かつ、GNSS信号を安定して受信できるエリアに設置した移動局を任意基準点として、当該任意基準点と前記電子基準点とのRTK測位により当該任意基準点の位置情報を測位し、当該任意基準点から前記所望の地点までの相対位置を実測して当該所望の地点の位置情報が算出されて登録され、前記所望の地点の探索は、電子基準点との間でRTK測位が可能な移動局を所持する探索者と、前記電子基準点と前記移動局との間のRTK測位により当該移動局の位置情報を表示部に表示可能な携帯端末を所持する指示者とによって行われ、前記移動局と前記携帯端末とを、同一の地点に位置させ、この際の前記移動局の位置情報を電子基準点との間でのRTK測位により算出し、算出した前記移動局の位置情報を前記携帯端末の位置情報とする工程と、前記任意基準点の位置情報と前記移動局の位置情報との差分から前記移動局と前記任意基準点との間の位置関係を算出する工程と、その後、前記指示者の所持する前記携帯端末の位置はそのままで、前記位置関係をもとに前記任意基準点と算出された地点の近傍に前記移動局を所持する前記探索者が移動し、前記探索者の所持する前記移動局の位置情報を電子基準点との間でのRTK測位により算出する工程と、前記所望の地点の前記位置情報、前記移動局の前記位置情報、前記携帯端末の前記位置情報及び前記任意基準点の前記位置情報から、前記携帯端末の前記表示部に前記携帯端末の現在位置からの前記所望の地点、前記移動局及び前記任意基準点の位置を描画した探索指示用画像を表示する工程とからなることを特徴とする。
また、本発明に係る位置探索方法は、予め登録された所望の地点を探索して特定する、2点間の相対測位を行うRTK測位を利用した位置探索方法であって、前記所望の地点は、周囲に配された電子基準点からの当該電子基準点の絶対位置情報を用いた補正情報が受信不可能なエリアに位置し、かつ、GNSS信号が安定して受信可能である場合、前記所望の地点の探索時においても存在する目印を目印基準点として、当該目印基準点に基準局を設置し、かつ、前記所望の地点に移動局を設置して、前記基準局と前記移動局との間で、RTK測位により、前記基準局と前記移動局の相対位置を測定して、前記目印からの前記所望の地点の相対位置情報が算出されて登録され、前記所望の地点の探索は、前記目印基準点に基準局を設置し、当該基準局との間でRTK測位が可能な移動局を所持する探索者と、前記基準局と前記移動局との間のRTK測位により当該移動局の相対位置情報を表示部に表示可能な携帯端末を所持する指示者とによって行われ、前記移動局と前記携帯端末とを、同一の地点に位置させ、この際の前記移動局の前記目印基準点からの相対位置情報を当該基準局との間でのRTK測位により算出し、算出した前記移動局の相対位置情報を前記携帯端末の相対位置情報とする工程と、その後、前記指示者の所持する前記携帯端末の位置はそのままで、前記所望の地点と推定される地点の近傍に前記移動局を所持する前記探索者が移動し、前記探索者の所持する前記移動局の相対位置情報を前記基準局との間でのRTK測位により算出する工程と、前記所望の地点の前記相対位置情報、前記移動局の前記相対位置情報及び前記携帯端末の前記相対位置情報から、前記携帯端末の前記表示部に前記携帯端末の現在位置からの前記所望の地点及び前記移動局の位置を描画した探索指示用画像を表示する工程とからなることを特徴とする。
また、本発明に係る位置探索方法は、予め登録された所望の地点を探索して特定する、2点間の相対測位を行うRTK測位を利用した位置探索方法であって、前記所望の地点は、周囲に配された電子基準点からの当該電子基準点の絶対位置情報を用いた補正情報が受信不可能なエリアに位置し、かつ、GNSS信号が安定して受信可能である場合、前記所望の地点の探索時においても存在する目印を目印基準点として、当該目印基準点に基準局を設置し、かつ、前記所望の地点に移動局を設置して、前記基準局と前記移動局との間で、RTK測位により、前記基準局と前記移動局の相対位置を測定して、前記目印からの前記所望の地点の相対位置情報が算出されて登録され、前記所望の地点の探索は、前記目印基準点に基準局を設置し、当該基準局との間でRTK測位が可能な移動局を所持する探索者と、前記基準局と前記移動局との間のRTK測位により当該移動局の相対位置情報を表示部に表示可能な携帯端末を所持する指示者とによって行われ、前記移動局と前記携帯端末とを、同一の地点に位置させ、この際の前記移動局の前記目印基準点からの相対位置情報を当該基準局との間でのRTK測位により算出し、算出した前記移動局の相対位置情報を前記携帯端末の相対位置情報とする工程と、前記所望の地点の前記相対位置情報と前記移動局の前記相対位置情報との差分から前記移動局と前記所望の地点との間の位置関係を算出する工程と、その後、前記指示者の所持する前記携帯端末の位置はそのままで、前記位置関係をもとに前記所望の地点と算出された地点の近傍に前記移動局を所持する前記探索者が移動し、前記探索者の所持する前記移動局の相対位置情報を前記基準局との間でのRTK測位により算出する工程と、前記所望の地点の前記相対位置情報、前記移動局の前記相対位置情報及び前記携帯端末の前記相対位置情報から、前記携帯端末の前記表示部に前記携帯端末の現在位置からの前記所望の地点及び前記移動局の位置を描画した探索指示用画像を表示する工程とからなることを特徴とする。
また、本発明の前記携帯端末は、前記探索指示用画像に前記移動局と前記所望の地点との間の距離及び方位をも表示可能であることを特徴とする。
また、本発明における前記指示者は前記探索指示用画像を利用して、前記探索者を前記所望の地点に誘導する工程をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明の前記携帯端末は、当該携帯端末の現在位置の地図画像、航空写真、衛星画像及び/又は風景写真からなる地表状態画像を前記表示部において前記探索指示用画像に重畳して表示可能であり、前記所望の地点及び前記移動局の位置は、前記表示部において前記地表状態画像における対応する地点に表示されることを特徴とする。
また、本発明の前記地表状態画像は、前記指示者の視点位置を模したアイレベル形式画像、前記携帯端末の上空から前記所望の地点及び/又は前記移動局を見下ろした鳥瞰図形式画像、又は、前記携帯端末を真上から見下ろした俯瞰図形式画像で前記表示部に表示可能であることを特徴とする。
また、本発明の前記携帯端末は、当該携帯端末の周辺風景を撮像可能なカメラ部を備え、当該カメラ部で撮像した前記周辺風景の画像を前記表示部において前記探索指示用画像に重畳して表示可能であり、前記所望の地点及び前記移動局の位置は、前記表示部において前記周辺風景の画像における対応する地点に表示されることを特徴とする。
また、本発明に係る位置探索方法は、前記探索の前に、前記目印基準点の位置情報を確認して登録し、前記携帯端末は、当該携帯端末の現在位置の地図画像、航空写真、衛星画像及び/又は風景写真からなる地表状態画像を前記表示部において前記探索指示用画像に重畳して表示可能であり、前記所望の地点及び前記移動局の位置は、前記目印基準点の前記位置情報を利用することにより、前記表示部において前記地表状態画像における対応する地点に表示されることを特徴とする。
また、本発明の前記地表状態画像は、前記指示者の視点位置を模したアイレベル形式画像、前記携帯端末の上空から前記所望の地点及び/又は前記移動局を見下ろした鳥瞰図形式画像、又は、前記携帯端末を真上から見下ろした俯瞰図形式画像で前記表示部に表示可能であることを特徴とする。
また、本発明に係る位置探索方法は、前記探索の前に、前記目印基準点の位置情報を確認して登録し、前記携帯端末は、当該携帯端末の周辺風景を撮像可能なカメラ部を備え、当該カメラ部で撮像した前記周辺風景の画像を前記表示部において前記探索指示用画像に重畳して表示可能であり、前記所望の地点及び前記移動局の位置は、前記目印基準点の前記位置情報を利用することにより、前記表示部において前記周辺風景の画像における対応する地点に表示されることを特徴とする。
本発明によれば、所望の地点を予め登録し、この登録地点を探索指示用画像を用いて探索して特定するにあたり、まず、所望の地点を登録するが、この場合、RTK測位に使用する電子基準点からの補正データの受信状態、GNSS信号の受信状況に応じて、予め定められたフローに沿って登録方法を容易に選択できるため、より多くの公共インフラの設備等の位置把握に容易に対応することができる。
また、登録工程における登録方法の種類に応じて、探索工程における探索方法の種類が決まるため、予め定められたフローに沿って登録方法の選択のみならず、探索方法の選択をも容易に行うことが可能であり、探索指示用画像を通じて、より多くの公共インフラの設備等の位置把握に容易に対応することができる。
この場合、RTK測位は2点間の相対測位を高精度に行うことが可能であり、このRTK測位に、電子基準点の絶対位置情報や、信号や標識といった移動しない目印を組み合わせることにより、高精度で所望の地点を予め容易に登録し、この登録地点を容易に探索指示用画像を通じて探索して特定することが可能となる。
この場合、所望の地点が、周囲に配されたRTK測位に使用する電子基準点からの補正情報が受信可能なエリアに位置し、かつ、GNSS信号が安定して受信可能である場合、所望の地点に設置した移動局と電子基準点とのRTK測位により所望の地点の位置情報を算出して登録し、移動局と電子基準点とのRTK測位により、移動局を所望の地点の位置情報として登録された地点に移動させて所望の地点の探索を探索指示用画像を通じて容易に行うことが可能である。これにより、携帯網からの電子基準点の補正データと、GNSS信号とを用いることにより、所望の地点を容易、かつ、高精度に登録及び探索することができる。
即ち、所望の地点の探索は、電子基準点との間でRTK測位が可能な移動局を所持する探索者と、電子基準点と移動局との間のRTK測位により移動局の位置情報を表示部に表示可能な携帯端末を所持する指示者とによって行われ、所望の地点の位置情報、移動局の位置情報及び携帯端末の位置情報から、携帯端末の表示部に携帯端末の現在位置からの所望の地点及び移動局の位置を描画した探索指示用画像で表示することにより、指示者は探索指示用画像を利用して、探索者を所望の地点に短時間で確実に誘導することが可能であり、かつ、探索を効率良く行うことが可能である。
また、積雪や雑草等で周辺景色が変化した場合であっても、探索指示用画像を通じて所望の地点の位置を容易に把握することが可能である。これにより移動局を持った探索者が指示者の指示に従い移動するのみで探索可能となる。
また、携帯端末は、携帯端末の所在地の地図画像、航空写真、衛星画像、風景写真からなる地表状態画像を探索指示用画像に重畳して表示可能であり、所望の地点及び移動局の位置は、地表状態画像における対応する地点に表示されることが可能であるため、所望の地点と移動局の位置関係を容易に把握することができる。
また、指示者が所持する携帯端末は、カメラ部で撮像した周辺風景の画像を探索指示用画像に重畳して表示可能であり、所望の地点及び移動局の位置を周辺風景の画像における対応する地点に表示されることが可能であるため、探索指示用画像を通じて所望の地点と移動局の位置関係を直感的に把握することができ、移動局を所持する探索者を所望の地点に短時間で確実に誘導することが可能である。
また、所望の地点が、RTK測位に使用する電子基準点からの補正情報を受信可能なエリアに位置し、かつ、GNSS信号を安定して受信できない場合、所望の地点の周囲のGNSS信号を安定して受信できるエリアに設置した移動局を任意基準点として、RTK測位により任意基準点を測位し、任意基準点から所望の地点までの相対位置を実測して所望の地点の位置情報を登録し、任意基準点から所望の地点までの相対位置を用いることにより、探索指示用画像を通じて探索することが可能となる。これにより、所望の地点が、GNSS信号を安定して受信できない場合においても、所望の地点を容易に登録及び探索することができる。
即ち、携帯端末の表示部に携帯端末の現在位置からの所望の地点、移動局及び任意基準点の位置を描画した探索指示用画像で表示することにより、携帯端末を所持する指示者は探索指示用画像を利用して、移動局を所持する探索者を任意基準点、所望の地点に短時間で確実に誘導することが可能である。
また、所望の地点が、電子基準点からの補正情報を受信不可能なエリアに位置し、かつ、GNSS信号を安定して受信可能である場合、探索時においても同一の地点に不変に存在する信号機等の目印を目印基準点として、目印基準点に基準局を設置し、所望の地点に移動局を設置して、RTK測位により、目印に設けた基準局と移動局の相対位置を利用して所望の地点の相対位置情報を容易に登録し、探索では目印に基準局を設置し、かつ、移動局を用いて、基準局と移動局との間で、RTK測位によって、基準局と移動局との相対位置を用いて所望の地点の探索を探索指示用画像を通じて容易に行うことが可能となる。
即ち、所望の地点の相対位置情報、移動局の相対位置情報及び携帯端末の相対位置情報から、携帯端末の表示部に携帯端末の現在位置からの所望の地点及び移動局の位置を描画した探索指示用画像で表示することにより、携帯端末を所持する指示者は探索指示用画像を利用して、移動局を所持する探索者を所望の地点に短時間で確実に誘導することが可能である。
これにより、所望の地点が、山間部等の携帯網エリアの電子基準点からの補正情報を受信不可能なエリアに位置していても、目印基準点に設けた基準局と移動局との間で、RTK測位によって、基準局と移動局との相対位置により目的の設備の位置を高精度で測位でき、所望の地点を探索指示用画像を通じて短時間で容易に探索することができる。このため、測位誤差が大きい場合のような広範囲での探索作業が必要ないため、不要な作業や機材、人員を減らすことも可能である。
また、本発明による位置探索方法によれば、所望の地点の埋設物、埋没物の位置の登録を行うことにより、雪に埋もれたり、草に覆われた埋設物や埋没物の位置を探索指示用画像を通じて容易に探索することが可能となる。
また、本発明による位置探索方法によれば、カメラ部で撮像した周辺風景の画像を探索指示用画像に重畳して表示部に表示可能であり、所望の地点及び移動局の位置は、表示部において周辺風景の画像における対応する地点に表示されるため、精度の高い探索が容易となり、斜面をなす積雪などの足場の悪い場所での探索を回避することができる。また、緯度経度情報だけに頼らず、所望の地点へ探索者を誘導することが容易に可能である。
位置探索方法における所望の地点を登録する第1の登録方法及びその登録地点の探索を実施するためのRTK測位を利用した位置情報登録探索システムの構成を示すブロック図である。 図1に示す位置情報登録探索システムによる登録工程における第1の登録方法を示すフローチャートである。 第1の登録方法による登録工程における地図上に表示される設備地点の表示例を示す図である。 図1に示す位置情報登録探索システムによる第1の登録方法に対応した登録地点を探索する探索工程のフローチャートである。 探索工程におけるタブレット端末を所持する指示者と移動局を所持する探索者との位置関係を示す図であり、(a)は、探索時に移動局とタブレット端末とを、同一の地点に位置したときの指示者と探索者との位置関係を示す図であり、(b)は、指示者の位置はそのままで、探索者が移動したときの指示者と探索者との位置関係を示す図である。 第1の登録方法に対応した探索工程における探索指示用画像の表示例を示す図であり、(a)は、探索指示用画像のみの表示例を示す図であり、(b)は、探索指示用画像に地図画像を重畳して表示される設備地点の表示例を示す図である。 図1に示す位置情報登録探索システムによる第1の登録方法に対応した登録地点をカメラ部で撮像した画像を使用して探索する探索工程のフローチャートである。 第1の登録方法に対応した探索工程におけるタブレット端末のカメラ部で撮像した設備の周辺風景の画像に探索指示用画像における設備地点の位置を示す設備地点マーク及び移動局の地点を表示した画像の一例を示す図である。 位置探索方法における所望の地点を登録する第2の登録方法及びその登録地点の探索を実施するためのRTK測位を利用した位置情報登録探索システムの構成を示すブロック図である。 図9に示す位置情報登録探索システムによる登録工程における第2の登録方法を示すフローチャートである。 第2の登録方法による登録工程における地図上に表示される設備地点の表示例を示す図である。 図9に示す位置情報登録探索システムによる第2の登録方法に対応した登録地点を探索する探索工程のフローチャートである。 第2の登録方法に対応した探索工程における探索指示用画像に地図画像を重畳して表示される設備地点の表示例を示す図である。 第2の登録方法による探索工程におけるタブレット端末のカメラ部で撮像した設備の周辺風景の画像に探索指示用画像における設備地点の位置を示す設備地点マーク、任意基準点及び移動局の地点を表示した画像の一例を示す図である。 位置探索方法における所望の地点を登録する第3の登録方法及びその登録地点の探索を実施するためのRTK測位を利用した位置情報登録探索システムの構成を示すブロック図である。 図15に示す位置情報登録探索システムによる登録工程における第3の登録方法を示すフローチャートである。 第3の登録方法による登録工程における地図上に表示される設備地点の表示例を示す図である。 図15に示す位置情報登録探索システムによる第3の登録方法に対応した登録地点を探索する探索工程のフローチャートである。 第3の登録方法に対応した探索工程における探索指示用画像に地図画像を重畳して表示される設備地点の表示例を示す図である。 第3の登録方法による探索工程におけるタブレット端末のカメラ部で撮像した設備の周辺風景の画像に探索指示用画像における設備地点の位置を示す設備地点マーク、目印基準点及び移動局の地点を表示した画像の一例を示す図である。
以下図面を参照して、本発明による位置探索方法を実施するための形態について説明する。尚、本発明は、RTK測位におけるGNSS信号の受信状況及びRTK測位に使用する電子基準点からの補正データの受信状態に応じて、登録方法を容易に選定して、移動局を移動させて所望の地点に関する位置情報を登録し、選定した登録方法に即して、RTK測位による所望の地点の探索を容易に行う位置探索方法である。この場合、RTK測位は2点間の相対測位を高精度に行うことが可能であり、このRTK測位に、電子基準点の絶対位置情報や、信号や標識といった移動しない目印を組み合わせることにより、高精度で所望の地点を予め容易に登録し、この登録地点を探索指示用画像を用いて容易に探索して特定することが可能となるものである。
本発明の位置探索方法は、2点間の相対測位を行うRTK測位を利用して、埋設物、埋没物等の所望の地点を登録する登録工程と、埋設物、埋没物等の登録地点を探索する探索工程からなる。尚、人為的に埋められたものを埋設物と定義し、雪や土砂等によって結果として埋没したものを埋没物と定義する。
本発明による位置探索方法における登録工程は、RTK測位に使用する電子基準点からの補正データの受信状態及びRTK測位におけるGNSS信号の受信状況に応じた登録方法が可能である。登録工程は、3つの登録方法が可能であり、それぞれを以後、第1の登録方法、第2の登録方法及び第3の登録方法と記す。また、探索工程は、第1の登録方法、第2の登録方法及び第3の登録方法のそれぞれに対応した登録地点を探索するものである。
[第1の登録方法及びその位置探索方法]
最初に、所望の地点の第1の登録方法及びその登録地点の探索を実施するための位置探索方法を用いた位置情報登録探索システムについて図1乃至図8を参照して説明する。位置探索方法における第1の登録方法は、所望の地点が、周囲に配された電子基準点から電子基準点の絶対位置情報を用いた補正情報を受信可能なエリアに位置し、かつ、GNSS信号を安定して受信可能であり、所望の地点に設置した移動局と電子基準点とのRTK測位により所望の地点の位置情報を算出して登録するものであり、登録地点の位置探索は、第1の登録方法で登録された所望の地点の位置を探索指示用画像で表示して探索するものである。
尚、以下の説明では、登録地点とは、登録工程で登録した所望の地点、即ち、登録した設備地点であり、設備地点は、登録地点を探索する探索工程における設備の地点(所望の地点)を示す。
図1は、位置探索方法における所望の地点を登録する第1の登録方法及びその登録地点の探索を実施するためのRTK測位を利用した位置情報登録探索システムの構成を示すブロック図である。図2は、図1に示す位置情報登録探索システムによる登録工程における第1の登録方法を示すフローチャートである。図3は、第1の登録方法による登録工程における地図上に表示される設備地点の表示例を示す図である。図4は、図1に示す位置情報登録探索システムによる第1の登録方法に対応した登録地点を探索するフローチャートである。図5は、探索工程におけるタブレット端末を所持する指示者と移動局を所持する探索者との位置関係を示す図である。図6は、第1の登録方法に対応した探索工程における探索指示用画像の表示例を示す図であり、図6(a)は、探索指示用画像のみの表示例を示す図であり、図6(b)は、探索指示用画像に地図画像を重畳して表示される設備地点の表示例を示す図である。
図1に示すように、位置情報登録探索システム1は、所望の地点である設備64の位置の登録、探索を行うものであり、GNSS3、電子基準局5、移動局10、携帯端末21を有している。
位置情報登録探索システム1におけるGNSS3は、QZSS(準天頂衛星システム)やGPSなどの衛星測位システムであり、衛星から測位用の電波信号が送信される。GNSS3における衛星として、「みちびき」等の準天頂衛星を活用することが可能である。
位置情報登録探索システム1における電子基準局5は、地上に固定して設置され、GNSS3の衛星から測位用の電波信号を受信し、受信した電波信号で測位した位置情報と、前もって規定された電子基準局5の絶対位置情報の両者の差を電子基準局5における誤差として算出して、電子基準局5の絶対位置情報とともに発信可能である。電子基準局5の周囲(周辺地域)においては、測位の誤差が電子基準局5と近似して現れるため、電子基準局5の周囲に位置する移動局10における測位の誤差は、電子基準局5における誤差を用いて修正可能である。
本件においては、電子基準局5の絶対位置情報及び算出した電子基準局5における誤差を補正データと定義し、電子基準局5は通信事業者等の携帯網4(携帯電話網)を介して移動局10に補正データを送信する。
また、本発明において、RTK測位の2点間の相対測位における一方の地点を電子基準局5とする場合、GNSS3の衛星から受信した電波信号で測位した位置情報の他に、電子基準局5での基準となる絶対位置情報に対する測位誤差の修正のために、電子基準局5の絶対位置情報が必要となる。この電子基準局5の絶対位置情報が電子基準局5を用いない場合のRTK測位との違いとなるため、本件において、「電子基準点の絶対位置情報を用いた補正情報」及び「補正情報」とは電子基準局5の絶対位置情報を用いた、測位の誤差を補正するための情報と定義され、電子基準局5の絶対位置情報そのものに限らず、電子基準局5の絶対位置情報を用いて算出された電子基準局5における測位誤差である場合も含むものとする。そのため、本発明において、補正情報は補正データに含まれる概念となる。
尚、電子基準局5は、本発明の電子基準点6を成すものであり、電子基準局5は、電子基準点6として機能し、電子基準局5は、電子基準点6を含むものである。以後の説明では、電子基準局5を用いて説明する。また、電子基準局5は、国土地理院や通信事業者によって設置され、通信事業者等のLTE(Long Term Evolution)等の携帯網4を介して補正データ(補正情報)を移動局10に提供している。
位置情報登録探索システム1における移動局10は、GNSS3の衛星から測位用の電波信号を受信する受信アンテナ14と、受信アンテナ14で受信した信号から位置情報を算出するGNSS受信機11と、通信事業者等の携帯網4を介し、地上に設置された電子基準局5からの電波信号を受信するアンテナ15と、アンテナ15で受信した電子基準局5からの補正データを受信する通信機13と、GNSS受信機11からの位置情報と通信機13からの補正データを演算して補正済位置情報を出力するRTK演算部12とを備えている。また、移動局10のアンテナ18を介して携帯端末21にRTK演算部12の補正済位置情報を出力する無線機17を有している。
尚、位置情報は位置を特定するための情報であり、例えば、緯度経度の位置情報や距離、方位の相対位置情報などである。
尚、移動局10のRTK演算部12から出力される補正済位置情報は、移動局10と電子基準局5とのRTK測位により得られた移動局10の補正済みの位置情報である。
図1に示すように、位置情報登録探索システム1における携帯端末21は、アンテナ31を介して移動局10と無線通信を行う無線機29、移動局10のRTK演算部12からの補正済位置情報を用いて処理を行う制御処理部22、補正済位置情報に対応した地図画像データを取得するための地図画像データ部23、地図画像データ等を表示する表示部25、指示者等が入力操作を行う操作部26、周辺風景を撮像可能なカメラ部27、携帯端末21の方位、傾きを検出するセンサ部28を有する。制御処理部22は、CPUを内蔵し、メモリ部24に記憶されているプログラムを実行して各種の処理を行う。
制御処理部22は、第1の登録方法から第3の登録方法における登録処理を行う位置登録処理部33と、探索指示用画像及び指示者75(図5に示す)が移動局10と所望の地点との間の位置関係を利用して、探索者77(図5に示す)を第1の登録方法から第3の登録方法に対応した設備地点65(図6参照)に誘導・探索処理を行う探索・誘導処理部34と、誘導・表示等における各種条件の設定処理を行う条件設定処理部35とを有している。また、探索・誘導処理部34は、携帯端末21の現在位置からの設備地点65及び移動局10等の位置を描画した探索指示用画像の処理を行う探索指示用画像処理部34aを有している。
地図画像データ部23は、登録された所望の地点を含む所望の地点近傍の地図画像、航空写真、衛星画像、風景写真からなる地表状態画像のデータを記録している。
また、制御処理部22は、地図画像データ部23、表示部25、操作部26、カメラ部27の各部の制御を行う。制御処理部22は、地図画像データ部23からの地図画像データを表示部25に出力し、地図画像上に設備64の登録地点、移動局10の現在位置等を表示するように制御する。表示部25は、液晶等の表示画面に地図等を表示し、地図上に設備地点65、移動局10の現在位置等を表示する。
メモリ部24は、制御処理部22の処理用のプログラム、第1の登録方法から第3の登録方法の登録工程、探索工程における各種のデータ、条件設定データ等を記憶している。
また、メモリ部24は、カメラ部27の各種のデータ、条件設定データ等を記憶している。これらのデータは、設備地点65の周囲の風景を携帯端末21のカメラ部27で撮像して表示部25に表示し、その表示した周囲の風景中の設備地点65に印(マーク)を表示するためのものであり、カメラ部27により撮影した位置、撮影した方向(方位)、カメラ部27のレンズ倍率等のデータからなる。
尚、携帯端末21は、前もって記憶された地図画像データ部23からの地図画像データの取得に代えて、GIS(Geographic Information System)サーバに接続して、補正済位置情報に対応した地図画像データを得るようにしてもよい。
携帯端末21は、表示部25、操作部26、カメラ部27及びセンサ部28とが一体となって構成されたタブレット端末が好適である。以後、携帯端末をタブレット端末21と記す。
次に、図1に示す位置情報登録探索システム1による登録工程における第1の登録方法について、図2に示すフローチャート及び図3に示す表示部25に表示される地図を参照して説明する。尚、以下の説明では、登録する設備64は、地下に埋設されたメーターとする。また、第1の登録方法は、所望の地点が、周囲に配されたRTK測位に使用する電子基準局5からの補正データを受信可能なエリア内に位置し、かつ、GNSS信号を安定して受信可能な場合に対して実施される登録方法である。
図2に示すように、最初に、使用者の所有する移動局10がRTK測位に使用する電子基準局5からの補正データを受信可能な携帯網4のエリアに位置しているかをチェックする (図2に示すS1)。移動局10がRTK測位に使用する電子基準局5からの補正データを受信不可能なエリアに位置している場合には(S1でNo)、後述する図16に示す第3の登録方法に移行する。
移動局10が電子基準局5からの補正データを受信可能なエリアに位置している場合には(S1でYes)、登録対象の設備(地下埋設のメーター)64上に移動局10を設置して測位を開始して、移動局10が位置する緯度経度のデータを取得する(S2)。この場合、移動局10がGNSS信号を安定して受信可能であるかを確認する(S3)。
移動局10がGNSS信号を安定して受信できない場合には(S3でNo)、後述する図10に示す第2の登録方法に移行する。移動局10がGNSS信号を安定して受信可能である場合には(S3でYes)、S4以下の第1の登録方法を実行する。
所望の地点であるメーター上に設置した移動局10と電子基準局5とのRTK測位を行う(S4)。即ち、移動局10は、GNSS3の衛星から受信した電波信号で測位した位置情報と携帯網4の電子基準局5からの補正データを受信してRTK演算部12で補正済位置情報を出力し、タブレット端末21に転送する。これにより、メーターの地点に移動局10の位置が固定され、移動局10が出力した補正済位置情報をメーターの設備地点65として確定する(S5)。
位置登録処理部33は、メーターの設置された地点での測位結果の補正済位置情報をメモリ部24に記憶し、地図上に設備地点65を登録地点として登録する(S6)。また、メモリ部24には、メーターの設備地点65に関する位置情報、測位の日時、選択された登録方法の番号等、必要な情報が記憶される。これにより、図3に示すように、タブレット端末21の表示部25は、地図上にメーターの登録された設備地点65を記号や図形からなる印で表示する。
以上により、所望の地点であるメーターの地点に設置した移動局10と電子基準局5とのRTK測位によりメーターの位置情報が算出、登録されて、第1の登録方法の登録工程が終了する。
[探索工程における地図画像による画像表示]
次に、図1に示す位置情報登録探索システムによる第1の登録方法に対応した登録地点を探索する探索工程について、図4に示すフローチャート、図5及び図6に示す地図を参照して説明する。
位置情報登録探索システム1による(所望の地点の)探索工程は、移動局10及びタブレット端末21の探索・誘導処理部34により実施され、電子基準局5との間でRTK測位が可能な移動局10を所持する探索者77と、電子基準局5と移動局10との間のRTK測位により移動局10の位置情報を表示部25に表示可能なタブレット端末21を所持する指示者75とによって行われ、設備64の位置情報として登録された登録地点に移動局10を移動させて探索を行う工程である。尚、図4に示すフローチャートは、第1の登録方法により所望の地点として地下に埋設されたメーターの登録地点を探索する探索工程の一例を示すものである。
最初に、タブレット端末21の表示部25に表示されるメニューから探索する設備64、地点を指定する。タブレット端末21は、指定された探索する設備64、地点の情報をメモリ部24から読み出す(S30)。この場合、メモリ部24から読み出した設備64、地点の情報から、設備地点65がどの登録方法で行われたかを確認する(S31)。
設備地点65の登録方法が、第1の登録方法であるかを判断し(S32)、第1の登録方法でない場合(S32でNo)には、第2の登録方法であるかを判断し(S33)、第2の登録方法の場合には(S33でYes)、図12に示す第2の登録方法に対応した探索のフローチャートに移行し、第3の登録方法の場合には(S33でNo)、図18に示す第3の登録方法に対応した探索のフローチャートへ移行する。
第1の登録方法の場合には(S32でYes)、第1の登録方法に対応した探索を実施するために、メモリ部24に記憶されている探索対象の設備64の登録地点である緯度経度の位置情報を読み出す(S34)。探索時にタブレット端末21を所持する指示者75と移動局10を所持する探索者77は、予め探索する設備64が存在すると思われる地帯に移動し、同一の地点に集合する。即ち、図5(a)に示すように、設備64の探索時に指示者75が所持するタブレット端末21と探索者77が所持する移動局10とが同一の地点に位置するように設置する(S35)。
このとき、移動局10は、GNSS3の衛星から受信した電波信号で測位した位置情報と電子基準局5の補正データからRTK演算部12で補正済位置情報を出力する。即ち、移動局10と電子基準局5とのRTK測位により、移動局10の現在位置である緯度経度の位置情報の測位を行う(S36)。タブレット端末21は移動局10と通信を行って、移動局10の緯度経度の位置情報をタブレット端末21の緯度経度の位置情報として設定する(S37)。
指示者75の所持するタブレット端末21の位置はそのままで、移動局10の位置情報をタブレット端末21の位置情報として登録後、移動局10を所持する探索者77は、移動局10がタブレット端末21から離れるようにして、推定される設備地点65に移動し、電子基準局5との間でRTK測位により移動局10の位置情報を算出する(S38)。即ち、図5(b)に示すように、指示者75の所持するタブレット端末21の位置はそのままで、設備地点(所望の地点)65と推定される地点の近傍に移動局10を所持する探索者77が移動し、探索者77の所持する移動局10の位置情報を電子基準局5との間でのRTK測位により算出するようにする。
タブレット端末21の探索・誘導処理部34における探索指示用画像処理部34aによって、設備地点65(所望の地点)の位置情報、移動局10の位置情報及びタブレット端末21の位置情報から、タブレット端末21の表示部25にタブレット端末21の現在位置からの設備地点65及び移動局10の位置を描画した探索指示用画像を作成する(S39)。作成した探索指示用画像をタブレット端末21の表示部25に表示する(S40)。
その後、設備地点65の位置情報と移動局10の位置情報との差分から移動局10と設備地点65との間の距離、方位を算出する(S41)。移動局10と設備地点65との間の位置関係を図6に示すタブレット端末21の表示部25の下部エリアの欄に距離、方位で表示する(S42)。
これにより、探索工程は、設備64のおおよその位置がわかり、更に、必要により図4に示すS38からのステップを繰り返すことにより、設備64の詳細な位置を特定することができる。これにより、所望の地点に正確に近づいていくことが可能となり、探索作業を効率的に行うことが可能である。以上により位置情報登録探索システム1による第1の登録方法に対応した登録地点を探索する探索工程を終了する。
このように、探索工程は、タブレット端末21を所持する指示者75と移動局10を所持する探索者77が同一の地点に集合し、その後タブレット端末21の位置はそのままで、移動局10の探索者77がその地点から離れて行くことによって、タブレット端末21の指示者75が探索者77に対して移動の指示を出すことができるため、容易に所望の地点の探索をすることができる。
尚、図4に記すような順序のフローチャートに制限されるものではないことは当然である。
次に、図6を参照して、探索工程における探索指示用画像の表示について説明する。図6は、第1の登録方法に対応した探索工程における探索指示用画像の表示例を示す図である。
図6(a)に示すように、タブレット端末21の表示部25の下部付近にタブレット端末21の現在位置(図6(a)に示す二重丸のマーク)からのXのマークで示す設備地点(所望の地点)65及び黒丸のマークで示す移動局10の位置を描画した探索指示用画像が表示される。図6(a)に示す探索指示用画像では、地図画像は表示されていないが、タブレット端末21の表示部25にタブレット端末21の現在位置からの設備地点65及び移動局10の位置関係が表示され、更に表示部25の下部に移動局10と設備地点65との距離及び方位の情報が表示されるため、直感的に設備地点65の位置を把握することが可能となる。
尚、図6(a)のように、探索指示用画像は、タブレット端末21の現在位置からを視点として作成することも可能である。図6(a)においては、指示者75がタブレット端末21を所持しているためタブレット端末21の地点が指示者75の現在位置であり、タブレット端末21は、探索指示用画像の最下段であって左右中央の位置に表示されている。そのため、探索指示用画像は、タブレット端末21の現在位置からを視点として作成して臨場感を与えている。
一方で、タブレット端末21を探索指示用画像の最下段の左右中央の位置以外の位置に配することも可能である。即ち、探索指示用画像には、設備地点(所望の地点)65、移動局10及びタブレット端末21のそれぞれの位置が描画されていればよい。
また、図6(b)に示すように、タブレット端末21は、第1の登録方法に対応した探索工程における探索指示用画像の設備地点65の位置、移動局10の現在位置70に地表状態画像である地図画像を重畳して表示部に25に表示することも可能である。タブレット端末21は、表示部25の地図画像の下部付近に二重丸のマークで示す地点に位置している。このように、探索指示用画像の設備地点65の位置、移動局10の現在位置70に地図画像を重畳して表示部に25に表示してもよい。
尚、図6において、タブレット端末21の位置を示す二重丸のマークは、表示部25に表示しないことも可能である。即ち、探索指示用画像の最下段であって左右中央の位置にタブレット端末21が位置すると定義する場合は、表示部25に表示される探索指示用画像が、タブレット端末21の位置からの視点としたものとなるため、タブレット端末21の二重丸のマークを表示しなくてもよく、自然とタブレット端末21の位置を表示せずとも指示者75は自己の位置を理解可能である。また、タブレット端末21の位置を示す二重丸のマークの表示部25での表示、非表示は、以下に示す第2の登録方法及び第3の登録方法に対応した登録地点の探索工程に対しても適用することが可能である。
このように、タブレット端末21の探索・誘導処理部34は、探索指示用画像処理部34aによって作成された探索指示用画像と、設備地点65の位置情報と移動局10の位置情報との差分から算出された移動局10と設備地点65との間の位置関係を利用して、探索者77(図5に示す)を所望の地点に誘導するための処理を行い、設備地点65、移動局10の現在位置70を印(マーク)によって表示部25に表示する。また、図6に示すように、表示部25の画面の下部エリアには、設備地点65の登録番号、移動局10と設備地点65との間の距離、コンパスで示す方位及び画面選択項目が表示される。
尚、設備64の探索時に指示者75が所持するタブレット端末21と探索者77が所持する移動局10とが同一の地点に位置した後に、移動局10を所持する探索者77は、移動局10がタブレット端末21から離れるようにして、推定される設備地点65に移動するが、設備地点(所望の地点)65と思われる場所に、即ち、登録時の設備地点に関する記憶やある程度設備地点を推測でわかっている場合に、設備地点に関する位置情報を準備することなしに、移動することも可能である。
また、地表状態画像として、緯度経度の位置情報で一義的に位置を特定できる地図画像、航空写真、衛星画像や、撮影場所の位置やカメラの撮像条件が特定された風景写真を使用することが可能である。
また、地表状態画像は、指示者75の視点のカメラの高さで撮像した画像であるアイレベル形式画像、地図画像、航空写真、衛星画像等の上空から撮像した画像である鳥瞰図形式画像、地図画像、航空写真、衛星画像等の真上から撮像して平面状に作成された俯瞰図形式画像でタブレット端末21の表示部25に表示可能である。
尚、地表状態画像は、第1の登録方法及びその位置探索方法に限らず、以後に述べる第2の登録方法及びその位置探索方法及び第3の登録方法及びその位置探索方法に対しても使用することが可能である。
尚、図6に示すタブレット端末21の表示部25の表示画面、表示内容はこれに限定するものでなく、他の形式の表示画面、表示内容であってもよい。
以上述べたように、探索工程は、タブレット端末21を所持する指示者75と移動局10を所持する探索者77が同一の地点に集合し、その後タブレット端末21の位置はそのままで、移動局10の探索者77がその地点から離れて行くことによって、タブレット端末21上の探索・誘導処理部34により、地図画像上に移動局10と設備地点65との位置及び両者の方位、距離に関する情報が表示され、タブレット端末21を所持する指示者75は、探索指示用画像を利用して、移動局10を所持する探索者77を移動させて、移動局10の現在位置70と設備地点65とが一致するように誘導することにより、探索指示用画像を通じて探索者77を所望の地点に短時間で確実に誘導することが可能であり、かつ探索を効率良く行うことが可能である。
[探索工程におけるAR(拡張現実)による画像表示]
また、第1の登録方法で登録した所望の地点の探索をタブレット端末21のカメラ部27で周辺風景の画像を撮像して実施することも可能であり、カメラ部27を使用したAR(Augmented Reality(拡張現実))による探索工程を図7及び図8を参照して説明する。尚、カメラで撮像した画像を用いたAR(拡張現実)技術による所望の地点等の表示は、公知技術であり、原理の詳細な説明は省略する。
図7は、図1に示す位置情報登録探索システムによる第1の登録方法に対応した登録地点をカメラ部27で撮像した画像を使用して探索する探索工程のフローチャートである。図8は、第1の登録方法に対応した探索工程におけるタブレット端末21のカメラ部27で撮像した設備64の周辺風景の画像に探索指示用画像における設備地点65の位置を示す設備地点マーク66及び移動局10の地点を表示した画像の一例を示す図である。
図7に示す探索工程は、図4に示す探索工程のS39のステップまで同一であるため、図7に示すS85から以後を説明する。図7に示すように、探索指示用画像の作成処理後、風景画像を撮像するためのタブレット端末21のカメラ部27を準備する(図7に示すS85)。タブレット端末21のカメラ部27で設備地点65の周辺風景の撮像を行う(図7に示すS86)。タブレット端末21は、センサ部28から撮像時のタブレット端末21の方位及び水平面に対するカメラ部27の光軸の前後の傾きを検出する(図7に示すS87)。
次に、タブレット端末21は、風景画像における設備64、移動局10の位置を算出し、探索指示用画像の作成処理を行う(図7に示すS88)。タブレット端末21の探索・誘導処理部34は、図8に示すように、撮像した風景画像を探索指示用画像に重畳して表示部25に表示する(図7に示すS89)。これにより表示部25には、指示者75が所持するタブレット端末21のカメラ部27で撮像した周辺風景に、カメラ部27からの視点とした設備地点65及び移動局10の位置が描画される。
また、移動局10を所持する探索者77が設備地点65と推定される地点の近傍に移動し、移動局10は、位置情報を電子基準局5との間でのRTK測位により算出し、タブレット端末21に出力する(図7に示すS90)。また、タブレット端末21は、設備地点65の位置情報、移動局10の位置情報から探索対象となる設備地点65と移動局10との間の距離、方位を算出し(図7に示すS91)、移動局10と設備地点65との間の位置関係を表示部25の下部エリアの欄に距離、方位で表示する(図7に示すS92)。
尚、図7に示すS88からS89のステップとS90からS92のステップとの処理は、特に順番の規定がなく、同時処理が可能であり、S90からS92のステップを処理後に、S88からS89のステップを処理することも可能である。
図8に示すように、タブレット端末21のカメラ部27で撮像した周辺画像が表示部25に表示される。図8に示す風景画像では、設備64の周辺が雪に覆われた状態であり、風景画像上の設備64の位置を設備地点マーク66で表示している。尚、探索者77は、設備64の周辺が雪に覆われた状態のため、目視で設備地点を確認することができない状況である。
また、表示部25の画面の下部エリアには、設備地点65の登録番号、移動局10と所望の地点との間の距離、コンパスで示す方位及び画面選択項目が表示される。
画像上での設備64の算出は、条件設定処理部35からカメラ部27に関する設定条件であるレンズ倍率、焦点距離等を読み出し、センサ部28からカメラ部27の方位、傾きを算出し、タブレット端末21、設備64の地点、移動局10の位置情報を基に、画像上の設備64の位置が算出される。尚、カメラ等で撮像した画像を用いたAR(拡張現実)技術による所定の地点等の位置の算出方法は、公知技術であり、詳細な説明は省略する。
このように、図7に示す探索工程により、指示者75はタブレット端末21のカメラ部27で周辺風景の画像を撮像し、表示部25に風景画像に所望の地点の位置を重畳して表示する。これにより、設備地点65が雪で埋もれていて特定が困難であっても、探索指示用画像を通じて、設備64の位置を容易に確認することができる。
[第2の登録方法及びその位置探索方法]
次に、所望の地点の第2の登録方法及びその登録地点の探索を実施するための位置情報登録探索システムについて図9乃至図14を参照して説明する。第2の登録方法は、所望の地点が、周囲に配されたRTK測位に使用する電子基準局5からの補正データを受信可能なエリア内に位置し、かつ、GNSS信号を安定して受信できない場合に対して実施される登録方法である。
図9は、位置探索方法における所望の地点を登録する第2の登録方法及びその登録地点の探索を実施するためのRTK測位を利用した位置情報登録探索システムの構成を示すブロック図である。図10は、図9に示す位置情報登録探索システムによる登録工程における第2の登録方法を示すフローチャート、図11は、第2の登録方法による登録工程における地図上に表示される設備地点の表示例を示す図である。図12は、図9に示す位置情報登録探索システムによる第2の登録方法に対応した登録地点を探索する探索工程のフローチャート、図13は、第2の登録方法に対応した探索工程における探索指示用画像に地図画像を重畳して表示される設備地点の表示例を示す図である。図14は、第2の登録方法による探索工程におけるタブレット端末のカメラ部で撮像した設備の周辺風景の画像に探索指示用画像における設備地点の位置を示す設備地点マーク、任意基準点及び移動局の地点を表示した画像の一例を示す図である。
第2の登録方法及びその登録地点の探索を実施するための位置情報登録探索システム30において、第1の登録方法及びその登録地点の探索を実施するための位置情報登録探索システム1と同様な部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図9に示すように、位置情報登録探索システム30は、GNSS3、電子基準局5、移動局10、タブレット端末21及び距離方位測定器67を有している。尚、電子基準局5は、本発明の電子基準点6として機能するものである。
図9に示す距離方位測定器67は、任意基準点61(図11に示す)から所望の地点である設備地点65(図11に示す)までの相対位置を実測する測定器である。距離方位測定器67は、方位計、メジャー、レーザ測長器等であり、方位、距離を測定できるものであればよい。尚、任意基準点61は、第2の登録方法において、移動局10がGNSS信号を安定して受信できるエリアまで移動局10を移動させて、移動した移動局10の位置を示す基準点である。
また、第2の登録方法における、登録する設備地点65でGNSS信号を安定して受信できない場合とは、例えば、建物によってGNSS3の衛星からの電波が反射、遮断されて移動局10が安定してGNSS信号を受信できない状態である。一方、電子基準局5からの補正データの受信では建物の影響を受けづらい。これにより、移動局10が安定してGNSS信号を受信するために、建物の影響を受けないように、登録する設備地点65からGNSS3の衛星を見通す場所まで移動するようにする。通常、移動は数メートルの範囲で足りる距離である。
次に、図9に示す位置情報登録探索システム30による登録工程における第2の登録方法について、図2及び図10に示すフローチャート、及び図11に示す表示部25に表示される地図を参照して説明する。尚、以下の説明では、登録する設備64は、地下に埋設されたメーターとする。
図2に示したように、移動局10がGNSS信号を安定して受信可能であるかを確認し、移動局10がGNSS信号を安定して受信できない場合には(図2に示すS3でNo)、図10に示す第2の登録方法に移行する。
図10に示すように、登録する設備64の地点の周囲であり、かつ、GNSS信号を安定して受信できるエリアに移動局10を設置する(S10)。移動局10を、三脚等を使用して固定し、固定した位置を任意基準点61とする(S11)。
次に、任意基準点61に位置する移動局10は、電子基準局5とのRTK測位により任意基準点61を測位し、GNSS信号からの位置情報と携帯網4の電子基準局5からの補正データとによりRTK演算部12で補正済位置情報を出力し、任意基準点61の位置情報としてタブレット端末21に転送し、タブレット端末21のメモリ部24に記憶する(S12)。
次に、任意基準点61とした地点から登録対象の設備64までの相対位置(距離、方位)を距離方位測定器67により実測し、操作部26から相対位置の実測結果を位置登録処理部33に入力する(S13)。
次に、図11に示すように、位置登録処理部33は、移動局10の測位した任意基準点61における位置情報、任意基準点61からの登録対象の設備64までの実測した距離、方位のデータを基に、設備地点65を地図上に登録する(S14)。また、メモリ部24には、メーターの設備地点65に関する位置情報、測位の日時、選択された登録方法の番号等、必要な情報が記憶される。これにより、図11に示すように、タブレット端末21は、表示部25の地図上にGNSS信号を安定して受信できる任意基準点61及びメーターの登録された設備地点65を印(マーク)で表示する。
以上により、移動局10と電子基準局5とのRTK測位を利用して任意基準点61の位置を測位し、任意基準点61からメーターの設備地点65までの相対位置を実測して、メーターの位置情報が算出、登録されて、第2の登録方法の登録工程が終了する。
次に、図9に示す位置情報登録探索システム30による第2の登録方法に対応した登録地点を探索する探索工程について、図4及び図12に示すフローチャートを参照して説明する。図12に示すフローチャートは、地下に埋設されたメーター類の位置を探索する探索工程を示す。
図4に示すように、最初に、タブレット端末21の表示部25に表示されるメニューから探索する設備64、地点を指定する(S30)。これにより、タブレット端末21は、指定された探索する設備64、地点の情報をメモリ部24から読み出す。この場合、メモリ部24から読み出した設備64、地点の情報から、設備地点65がどの登録方法で行われたかを確認する(S31)。
設備地点65の登録方法が、第1の登録方法であるかを判断し(S32)、第1の登録方法でない場合(S32でNo)には、第2の登録方法であるかを判断し(S33)、第2の登録方法の場合には、第2の登録方法が選択されて(S33でYes)、図12に示す第2の登録方法に対応した探索のフローチャートに移行する。
図12に示すように、メモリ部24に記憶されている第2の登録方法における任意基準点61の位置情報である緯度経度の位置情報を読み出す(S50)。探索時にタブレット端末21を所持する指示者75と移動局10を所持する探索者77は、予め探索する任意基準点61が存在すると思われる地帯に移動し、同一の地点に集合する。即ち、探索時に指示者75が所持するタブレット端末21と探索者77が所持する移動局10とを同一の地点に位置させ(S51)、この際の移動局10の位置情報を電子基準局5との間でのRTK測位により算出し(S52)、タブレット端末21は移動局10と通信を行って、算出した移動局10の位置情報をタブレット端末21の位置情報とするように設定する(S53)。
指示者75の所持するタブレット端末21の位置はそのままで、移動局10の位置情報をタブレット端末21の位置情報として登録後、移動局10を所持する探索者77は、移動局10がタブレット端末21から離れるようにして、任意基準点61の近傍であり、任意基準点61と同様に少なくとも電子基準局5からの補正データとGNSS3の衛星からのGNSS信号とが安定して受信できる地点に移動し、移動局10のRTK演算部12は、GNSS3の衛星から受信した電波信号で測位した位置情報と電子基準局5の補正データから補正済位置情報を出力する(S54)。即ち、移動局10と電子基準局5とのRTK測位により、移動局10の現在位置70である緯度経度の位置情報が算出される。
次に、タブレット端末21の探索・誘導処理部34における探索指示用画像処理部34aによって、設備地点65の位置情報、移動局10の位置情報、タブレット端末21の位置情報及び任意基準点61の位置情報から、タブレット端末21の表示部25にタブレット端末21の現在位置からの設備地点65、移動局10及び任意基準点61の位置を描画した探索指示用画像を作成する(S55)。作成した探索指示用画像をタブレット端末21の表示部25に表示する(S56)。
その後、任意基準点61の位置情報と移動局10の位置情報との差分から移動局10と任意基準点61との間の距離、方位を算出する(S57)。
移動局10と任意基準点61との間の位置関係をタブレット端末21の表示部25の下部エリアの欄に距離、方位で表示する(S58)。
登録されている任意基準点61からメーターの設備地点65までの相対位置(距離、方位)と、任意基準点61と移動局10との間の距離、方位から移動局10から設備地点65までの距離、方位を算出する(S59)。
次に、タブレット端末21は、表示部25の下部エリアの欄に移動局10と設備地点65との間の距離、方位を表示し(S60)、探索者77は、タブレット端末21に表示された相対位置(距離、方位)の情報を基に距離方位測定器67により移動局10から設備地点65までの実測を行う。実測により設備地点65が確定する(S61)。以上により位置情報登録探索システム30による第2の登録方法に対応した登録地点を探索する探索工程を終了する。
尚、図12に示すS55からS56のステップとS57からS60のステップとの処理は、特に順番の規定がなく、同時処理が可能であり、S57からS60のステップを処理後に、S55からS56のステップを処理することも可能である。
図13は、第2の登録方法に対応した探索工程における探索指示用画像に地図画像を重畳して表示される設備地点の表示例を示す図である。図13に示すように、タブレット端末21は、第2の登録方法に対応した探索工程における探索指示用画像に地表状態画像である地図画像を重畳して表示部25に表示する。
即ち、タブレット端末21の表示部25の下部付近にタブレット端末21の現在位置(図13に示す二重丸のマーク)からの設備地点65、任意基準点61及び移動局10の現在位置70を印(マーク)によって描画した探索指示用画像が地図画像上に重畳して表示部25に表示される。また、図13に示すように、表示部25の画面の下部エリアには、設備地点65の登録番号、移動局10と設備地点65との間の距離、コンパスで示す方位及び画面選択項目が表示される。
このように、探索工程は、タブレット端末21を所持する指示者75と移動局10を所持する探索者77が同一の地点に集合し、その後タブレット端末21の位置はそのままで、移動局10の探索者77がその地点から離れて行くことによって、タブレット端末21上の探索・誘導処理部34により、タブレット端末21を所持する指示者75は、探索指示用画像を通じて移動局10を所持する探索者77を任意基準点61の近傍に誘導し、その後移動局10の現在位置から距離方位測定器67により設備地点65までの実測を行い、所望の設備地点65に到着することができる。
尚、設備64の探索時に指示者75が所持するタブレット端末21と探索者77が所持する移動局10とが同一の地点に位置した後に、移動局10を所持する探索者77は、移動局10がタブレット端末21から離れるようにして、任意基準点61と推定される地点の近傍に移動するが、任意基準点61の近傍に、任意基準点61の位置情報を準備することなしに、任意基準点61と思しき地帯に移動することも可能である。但し、探索者77は、移動局10が任意基準点61と同様の電波状態である地点、即ち、電子基準局5からの補正データとGNSS3の衛星からのGNSS信号とが安定して受信できる任意基準点61の近傍の地点に移動するようにする。
また、タブレット端末21と移動局10とが同一の地点に位置した後に、移動局10を所持する探索者77は、移動局10がタブレット端末21から離れるようにして、推定される任意基準点61の近傍に移動して、移動局10の現在位置から距離方位測定器67により設備地点65までの実測を行う実施形態について説明したが、移動局10がタブレット端末21から離れるようにして、推定される任意基準点61(近傍ではなく任意基準点61自体)に移動局が位置するように探索者77を誘導するようにして、任意基準点61から距離方位測定器67により設備地点65までの実測を行うようにしてもよい。
尚、図13に示すタブレット端末21の表示部25の表示画面、表示内容はこれに限定するものでなく、他の形式の表示画面、表示内容であってもよい。
以上述べたように、第2の登録方法及びその位置探索方法では、GNSS信号を安定して受信できるエリアに移動局10を設置して、移動局10の設置位置を任意基準点61とし、探索工程は、タブレット端末21を所持する指示者75と移動局10を所持する探索者77が同一の地点に集合し、その後タブレット端末21の位置はそのままで、移動局10を所持する探索者77がその地点から離れて行くことによって、移動局10を任意基準点61の近傍で電子基準局5からの補正データとGNSS3の衛星からのGNSS信号とが安定して受信できる地点に移動させて、移動局10から設備地点65までの相対位置を実測して、設備地点65が確定する。これにより、探索する設備64がGNSS信号を安定して受信できない地点であっても、探索が可能となる。
尚、任意基準点61と異なり、設備地点65においては、GNSS信号を安定して受信できない地点であるため、移動局10を用いて高精度の測位ができないものの、登録工程における任意基準点61から設備地点65までの実測により、設備地点65の位置が特定されて登録されていることにより、タブレット端末21を所持する指示者75が、探索指示用画像を通じて移動局10を所持する探索者77を任意基準点61の近傍又は任意基準点61自体に誘導した後も、移動局10による高精度の測位はできないものの、そのまま実測することなしに、指示者75による探索指示用画像を通じた誘導により設備地点65へ誘導することも想定される。
また、第2の登録方法で登録した所望の地点の探索をタブレット端末21のカメラ部27で周辺風景の画像を撮像して実施することも可能である。図14は、第2の登録方法に対応した探索工程におけるタブレット端末21のカメラ部27で撮像した設備64の周辺風景の画像に探索指示用画像における設備地点65の位置を示す設備地点マーク66、任意基準点61及び移動局10の地点を表示した画像の一例を示す図である。
図14に示す風景画像では、設備地点65の周辺が雑草に覆われた状態であり、風景画像上の設備地点65の位置を設備地点マーク66で表示し、任意基準点61をXのマークで表示している。尚、設備地点65の位置及び任意基準点61の周辺が雑草に覆われた状態であるため、探索者77は、目視で設備地点65や任意基準点61を確認することができない状況である。この場合、任意基準点61は何らかの物理的目印である必要もないことから、位置が特定できれば、そもそも目視可能である必要もない。
このため、第2の登録方法で登録した所望の地点の探索により、指示者75はタブレット端末21のカメラ部27で周辺風景の画像を撮像し、表示部25に風景画像に任意基準点61、設備地点65の位置を示す設備地点マーク66を重畳して表示する。これにより、雑草等で埋もれていて設備地点65や任意基準点61の特定が困難であっても、探索指示用画像を通じて設備64の位置を容易に確認することができる。
[第3の登録方法及びその位置探索方法]
次に、所望の地点の第3の登録方法及びその登録地点の探索を実施するための位置情報登録探索システムについて図15乃至図20を参照して説明する。第3の登録方法は、所望の地点が、周囲に配されたRTK測位に使用する電子基準局5からの補正情報を受信不可能なエリアに位置し、かつ、GNSS信号を安定して受信可能である場合に対して実施される登録方法である。
第3の登録方法及びその登録地点の探索を実施するためのRTK測位を利用した位置情報登録探索システム40は、設置設備等の所望の地点が、電子基準局5からの補正情報を受信不可能なエリアに位置して、電子基準局5からの補正情報を受信することができないが、GNSS信号を安定して受信可能である場合に用いられる。そのため、第3の登録方法は、設備地点65の探索時においても移動せずに存在する信号機、消火栓、道路標識等のように固定して設置され、これら動かない設備を目印として意図的に決定し、その位置情報を入手して目印を独自の基準点である目印基準点62(図17に示す)として、GNSS信号により測位可能な基準局45を目印基準点62に設置する。特に、雪国では雪に埋もれない、かつ、移動しない設備、例えば、道路上の信号機を目印基準点62とする。
図15は、位置探索方法における第3の登録方法及びその登録地点の探索を実施するためのRTK測位を利用した位置情報登録探索システム40の構成を示すブロック図である。図16は、図15に示す位置情報登録探索システム40による登録工程における第3の登録方法を示すフローチャート、図17は、第3の登録方法による登録工程における地図上に表示される設備地点の表示例を示す図である。図18は、図15に示す位置情報登録探索システム40による第3の登録方法に対応した登録地点を探索する探索工程のフローチャート、図19は、第3の登録方法に対応した探索工程における探索指示用画像に地図画像を重畳して表示される設備地点の表示例を示す図である。図20は、第3の登録方法による探索工程におけるタブレット端末のカメラ部で撮像した設備の周辺風景の画像に探索指示用画像における設備地点の位置を示す設備地点マーク、目印基準点及び移動局の地点を表示した画像の一例を示す図である。
第3の登録方法及びその登録地点の探索を実施するための位置情報登録探索システム40において、第1の登録方法及びその登録地点の探索を実施するための位置情報登録探索システム1と同様な部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図15に示すように、所望の地点を登録する第3の登録方法及びその登録地点の探索を実施するための位置情報登録探索システム40は、GNSS3、基準局45、移動局19、タブレット端末21を有している。
第3の登録方法及びその登録地点の探索を実施する位置情報登録探索システム40における基準局45は、移動局19との間でRTK測位の相対測位を行うものであり、GNSS3の衛星から測位用の電波信号を受信する受信アンテナ50と、受信アンテナ50で受信した信号から位置情報を算出するGNSS受信機46と、GNSS受信機46からの位置情報を処理する処理部47と、処理部47で処理した基準局45の位置情報をアンテナ49から出力する無線機48を有している。無線機48は、移動局19と通信を行い、基準局45の位置情報を移動局19に出力する。
位置情報登録探索システム40における移動局19は、基準局45との間でRTK測位の相対測位を行うものであり、基準局45からの位置情報を受信する無線機16及びアンテナ15を有している。無線機16で受信した基準局45の位置情報は、RTK演算部20に入力され、RTK演算部20は、GNSS受信機11で受信した位置情報と基準局45からの位置情報との差分である相対位置を演算して、基準局45からの相対位置情報を算出する。
このように、基準局45と移動局19とは、互いの無線機48(基準局45)及び無線機16(移動局19)を介して無線通信(Bluetooth、無線LAN、業務用・特小無線等)で接続され、移動局19は、基準局45がGNSS信号から算出した位置情報を基準データ(RTK測位による相対測位のためのデータ)として受信し、RTK演算部20が、GNSS受信機11で受信した移動局19の位置情報と基準局45からの位置情報(基準データ)との差分を演算して、基準局45からの相対位置情報を算出する。尚、基準局45と移動局19との距離は、近距離通信エリア内の200メートル以内が望ましい。
位置情報登録探索システム40におけるタブレット端末21は移動局19と無線で接続されて、移動局19のRTK演算部20が算出した移動局19の基準局45からの相対位置情報と独自の基準点となる目印(目印基準点62という)の位置情報とを用いて処理を行う制御処理部22、目印の位置情報に対応した地図画像データを取得するための地図画像データ部23、地図画像データ等を表示する表示部25、使用者等が入力操作を行う操作部26を有する。制御処理部22は、CPUを内蔵し、メモリ部24に記憶されているプログラムを実行して各種の処理を行う。
即ち、タブレット端末21は、制御処理部22及び地図画像データ部23において、図1(第1の登録方法・探索方法)及び図9(第2の登録方法・探索方法)において用いるタブレット端末21と同様の構成であって、図1及び図9においては、移動局19のRTK演算部12からの補正済位置情報を用いて制御処理部22及び地図画像データ部23が処理を行うが、第3の登録方法・探索方法に係る図15のタブレット端末21では、RTK演算部20が算出した移動局19の基準局45からの相対位置情報と独自の基準点となる目印である目印基準点62の位置情報とを用いて処理を行う点が異なり、その他の構成は図1及び図9のタブレット端末21と同様である。
第3の登録方法では、第1の登録方法、第2の登録方法のように電子基準局5からの信号が受信できないため、移動局19は、電子基準局5による電子基準点6の絶対位置情報を用いた補正データを受信することができず、そのままでは絶対的位置の高精度の測位ができない。しかしながら、第3の登録方法は、移動局19及び基準局45がGNSS信号しか利用できないものの、移動局19及び基準局45が互いに比較的に近距離に配されるため、移動局19及び基準局45の各々における測位の誤差がほぼ等しいため、移動局19及び基準局45間での相対測位自体は高精度となる。
即ち、GNSS信号のみによる測位の場合、電離層による電波の乱反射、乱れ、電波の遅延、気象条件等に沿って測位誤差が生じるが、移動局19及び基準局45の各々における測位の誤差がほぼ等しいことを利用し、移動局19及び基準局45間での相対測位自体は高精度に行うことが可能である。
このように、第3の登録方法及びその登録地点の探索を実施する位置情報登録探索システム40では、基準局45は親機として使用され、移動局19は子機として用いられる。移動局19は、基準局45とのRTK測位により、基準局45との位置から相対位置を高精度に算出し、移動しない目印を独自の基準点である目印基準点62として、そこからの相対測位を移動局19及び基準局45間で行うことにより、高精度に設備64の登録及び探索を行うものである。
次に、図15に示す位置情報登録探索システム40による登録工程における第3の登録方法について、図2及び図16に示すフローチャート、及び図17に示す表示部25に表示される地図を参照して説明する。尚、以下の説明では、登録する設備64は、地下に埋設されたメーターとする。
図2に示すように、使用者の所有する移動局19が、携帯網4の電子基準局5からの補正データが受信可能なエリアかをチェックする(S1)。移動局19が携帯網4の電子基準局5からの補正データが受信不可能なエリアの場合には(S1でNo)、図16に示す第3の登録方式に移行する。
図16に示すように、GNSS信号を安定して受信できる地点を、目印基準点62として、GNSS信号により測位可能な基準局45を準備する(S20)。目印基準点62は、目印となる信号機や電柱などの移動しないものを選定する。目印基準点62の脇に基準局45を設置して、GNSS信号を受信して、測位を行う(S21)。
次に、登録対象の設備64上に移動局19を設置し、GNSS信号を受信して、測位を行う(S22)。移動局19は、基準局45と通信を行い、基準局45で測位した位置情報と移動局19が測位した登録対象の設備64の位置情報とにより、基準局45との相対位置から方位、距離を算出し、目印基準点62からの登録対象の設備64(所望の地点)の相対位置情報が算出される。(S23)。方位、距離は、基準局45から移動局19までの南北方向(図17におけるNSの方向)と、東西方向(図17におけるEWの方向)との距離の組み合わせで示すことも可能であり、いずれであっても相対位置情報と定義される。
また、メモリ部24には、目印基準点62としての目印となる信号機等の位置情報、メーターの設備地点65に関する相対位置情報、測位の日時、選択された登録方法の番号等、必要な情報が記憶されて登録される(S24)。これにより、図17に示すように、タブレット端末21の表示部25は、地図上に、目印基準点62として登録した目印とともに、メーターの登録された登録地点である設備地点65を印で表示する。以上により、第3の登録方法による登録対象の設備64の位置情報が登録され登録工程が終了する。
次に、図15に示す位置情報登録探索システム40による第3の登録方法に対応した登録地点を探索する探索工程について、図4及び図18に示すフローチャートを参照して説明する。尚、図18に示すフローチャートは、地下に埋設されたメーター類の位置を探索する探索工程を示す。
図4に示すように、最初に、タブレット端末21の表示部25に表示されるメニューから探索する設備64、地点を指定する(S30)。これにより、タブレット端末21は、指定された探索する設備64、地点の情報をメモリ部24から読み出す。この場合、メモリ部24から読み出した設備64、地点の情報から、設備地点65がどの登録方法で行われたかを確認する(S31)。
設備地点65の登録方法が、第1の登録方法であるかを判断し(S32)、第1の登録方法でない場合(S32でNo)には、第2の登録方法であるかを判断し(S33)、第2の登録方法ではない場合は、第3の登録方法が選択されて(S33でNo)、図18に示す第3の登録方法に対応した探索のフローチャートに移行する。
図18に示すように、メモリ部24に記憶されている第3の登録方法における目印基準点62の位置と探索するメーターである探索物の設備地点65との相対位置情報を読み出す(S70)。相対位置情報は、目印基準点62からの探索物までの方位・距離である。目印基準点62として登録した目印となる信号機又は電柱などをタブレット端末21で確認する。目印基準点62を確認後に、目印基準点62の脇に、基準局45を設置する(S71)。
また、タブレット端末21を所持する指示者75と移動局19を所持する探索者77は、予め探索する設備64が存在すると思われる地帯に移動し、同一の地点に集合する。即ち、探索時に指示者75が所持するタブレット端末21と探索者77が所持する移動局19とを、同一の地点に位置させ(S72)、この際の移動局19の目印基準点62からの相対位置情報を基準局45との間でのRTK測位により算出し(S73)、算出した移動局19の相対位置情報をタブレット端末21の相対位置情報とする(S74)。
また、指示者75の所持するタブレット端末21の位置はそのままで、移動局19の相対位置情報をタブレット端末21の相対位置情報として登録後、移動局19を所持する探索者77は、移動局19がタブレット端末21から離れるようにして、設備地点65の近傍に移動局19を所持する探索者77が移動し、探索者77の所持する移動局19の相対位置情報を基準局45との間でのRTK測位により算出する(S75)。
次に、タブレット端末21の探索・誘導処理部34における探索指示用画像処理部34aによって、設備地点65(所望の地点)の相対位置情報、移動局19の相対位置情報及びタブレット端末21の相対位置情報から、タブレット端末21の表示部25にタブレット端末21の現在位置からの設備地点65(所望の地点)及び移動局19の位置を描画した探索指示用画像を作成する(S76)。作成した探索指示用画像をタブレット端末21の表示部25に表示する(S77)。
その後、設備地点65の相対位置情報と移動局19の相対位置情報との差分から移動局19と設備地点65との間の位置関係である距離、方位を算出する(S78)。移動局19と設備地点65(所望の地点)との間の位置関係をタブレット端末21の表示部25の下部エリアの欄に距離、方位で表示する(S79)。
尚、図18に示すS76からS77のステップとS78からS79のステップとの処理は、特に順番の規定がなく、同時処理が可能であり、S78からS79のステップを処理後に、S76からS77のステップを処理することも可能である。
探索工程は、必要によりS75からのステップを繰り返すようにして、設備の位置を特定する。以上により位置情報登録探索システム40による第3の登録方法に対応した登録地点を探索する探索工程を終了する。
尚、第3の登録方法で登録した登録地点の探索では、探索の前に、目印基準点62の位置情報を確認して登録しておくようにする。即ち、第3の登録方法に対応した探索工程では、目印基準点62の位置情報は、相対位置情報で登録されているため、目印基準点62の位置を一義的に決定することができない。このため、探索指示用画像を地図上に表示するために、目印基準点62の緯度経度等の絶対位置情報を前もって取得しておくようにする。
図19は、第3の登録方法に対応した探索工程における探索指示用画像に地図画像を重畳して表示される設備地点65の表示例を示す図である。図19に示すように、タブレット端末21は、第3の登録方法に対応した探索工程における探索指示用画像を地表状態画像である地図画像上に重畳して表示部25に表示する。
即ち、タブレット端末21の表示部25の下部付近にタブレット端末21の現在位置(図19に示す二重丸のマーク)からの設備地点65、移動局19及び目印基準点62の位置を印(マーク)によって描画した探索指示用画像が地図画像上に重畳して表示部25に表示される。また、図19に示すように、表示部25の画面の下部エリアには、設備地点65の登録番号、移動局19と設備地点65との間の距離、コンパスで示す方位及び画面選択項目が表示される。
このように、探索工程は、タブレット端末21を所持する指示者75と移動局19を所持する探索者77が同一の地点に集合し、その後タブレット端末21の位置はそのままで、移動局19の探索者77がその地点から離れて行くことによって、タブレット端末21上の探索・誘導処理部34により、タブレット端末21を所持する指示者75は、探索指示用画像を通じて移動局19の現在位置70と設備地点65とが一致するように探索者77を誘導し、所望の設備地点65に到着することができる。
尚、設備64の探索時に指示者75が所持するタブレット端末21と探索者77が所持する移動局19とが同一の地点に位置した後に、移動局19を所持する探索者77は、移動局19がタブレット端末21から離れるようにして、推定される設備地点65に移動するが、設備地点(所望の地点)65と思われる場所に、即ち、登録時の設備地点に関する記憶やある程度設備地点を推測でわかっている場合に、設備地点65に関する位置情報を準備することなしに、移動することも可能である。
尚、図19に示すタブレット端末21の表示部25の表示画面、表示内容はこれに限定するものでなく、他の形式の表示画面、表示内容であってもよい。
また、第3の登録方法で登録した所望の地点の探索をタブレット端末21のカメラ部27で周辺風景の画像を撮像して実施することも可能である。図20は、第3の登録方法に対応した探索工程におけるタブレット端末21のカメラ部27で撮像した設備64の周辺風景の画像に探索指示用画像における設備地点65の位置を示す設備地点マーク66、目印基準点62及び移動局19の地点を表示した画像の一例を示す図である。図20に示す風景画像では、設備64の周辺が雪に覆われた状態であり、風景画像上の設備64の位置を設備地点マーク66で表示し、目印基準点62を表示している。尚、設備64の周辺が雪に覆われた状態であるため、探索者77は、目視で設備地点65を確認することができない状況である。
このため、第3の登録方法で登録した所望の地点の探索により、指示者75はタブレット端末21のカメラ部27で周辺風景の画像を撮像し、表示部25に風景画像に探索指示用画像の設備地点65を示す設備地点マーク66の位置を重畳して表示する。また、図20に示すように、周辺風景に目印基準点62の位置を重畳して表示するようにしてもよい。これにより、設備地点65が雪に覆われた状態で特定が困難であっても、探索指示用画像を通じて設備64の位置を容易に確認することができる。
これにより、第3の登録方法及びその位置探索方法では、電子基準局5からの補正情報が受信不可能なエリアであっても、GNSS信号を安定して受信できる場合には、目印基準点62となる目印に基準局45を設置して、基準局45と移動局19との間でRTK測位により、基準局45と移動局19との間の相対位置を測定して、探索指示用画像を通じて目印からの移動局19との間の相対位置で、設備地点65の探索が可能となる。また、電子基準点6のような高精度な絶対位置座標が不要なため、短時間で測位が可能となる。
以上述べたように、第1の探索方法乃至第3の探索方法において、タブレット端末21の表示部25にメーターの設備地点65の印を周囲の地図上に表示して、メーター(設備64)を探索するが、この場合、タブレット端末21に周囲の地図を表示するのではなく、表示部25に周囲の風景をタブレット端末21のカメラ部27を通じて表示し、AR(拡張現実)技術を用いて、探索指示用画像に周囲の風景の画像を重畳し、その表示した周囲の風景中に、メーターの設備地点65にその印を表示することも可能である。
即ち、タブレット端末21はカメラ部27により撮影した位置、撮影した方向(方位)、倍率等から設備地点65を算出して、表示部25に表示した周囲の風景中に、メーターの設備地点65にその印を表示することも可能である。この場合、AI(Artificial Intelligence(人工知能))により、周囲の地図画像及び設備地点65の位置情報と、撮影した周囲の風景の画像認識から設備地点65を算出して表示部25に表示した周囲の風景中に、メーターの設備地点65にその印を表示することも可能である。
これは、第1の登録方法乃至第3の登録方法において登録したメーターの設備地点65の印をタブレット端末21において確認する場合も同様に可能であって、タブレット端末21の表示部25に周囲の風景をタブレット端末21のカメラ部27を通じて撮像し、探索指示用画像に周囲の風景の画像を重畳し、その表示した風景中のメーターの設備地点65に印を表示することも可能である。
この発明は、その本質的特性から逸脱することなく数多くの形式のものとして具体化することができる。よって、上述した実施形態は専ら説明上のものであり、本発明を制限するものではないことは言うまでもない。
また、図1、図9及び図15に示した機能ブロック図は、本発明の位置情報登録探索システム1,30,40の機能的構成を示すものであって、具体的な実装形態を制限しない。即ち、図中の機能ブロックに対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで複数の機能部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、実施形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアで実現してもよく、さらには、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。
1,30,40 位置情報登録探索システム
3 GNSS
4 携帯網
5 電子基準局
6 電子基準点
10,19 移動局
11 GNSS受信機
12,20 RTK演算部
13 通信機
14 受信アンテナ
15 アンテナ(基準局との通信)
16 無線機
17 無線機
18 アンテナ
21 携帯端末(タブレット端末)
22 制御処理部
23 地図画像データ部
24 メモリ部
25 表示部
26 操作部
27 カメラ部
28 センサ部
29 無線機
31 アンテナ
33 位置登録処理部
34 探索・誘導処理部
34a 探索指示用画像処理部
35 条件設定処理部
45 基準局
46 GNSS受信機
47 処理部
48 無線機
49 アンテナ
50 アンテナ
61 任意基準点
62 目印基準点
64 設備
65 設備地点(所望の地点)
66 設備地点マーク
67 距離方位測定器(メジャー)
70 移動局の現在位置
75 指示者
77 探索者

Claims (14)

  1. 予め登録された所望の地点を探索して特定する、2点間の相対測位を行うRTK測位を利用した位置探索方法であって、
    前記所望の地点は、周囲に配された電子基準点からの当該電子基準点の絶対位置情報を用いた補正情報が受信可能なエリアに位置し、かつ、GNSS信号が安定して受信可能であり、前記所望の地点に設置した移動局と前記電子基準点とのRTK測位により当該所望の地点の位置情報が算出されて登録され、
    前記所望の地点の探索は、電子基準点との間でRTK測位が可能な移動局を所持する探索者と、前記電子基準点と前記移動局との間のRTK測位により当該移動局の位置情報を表示部に表示可能な携帯端末を所持する指示者とによって行われ、
    前記移動局と前記携帯端末とを、同一の地点に位置させ、この際の前記移動局の位置情報を電子基準点との間でのRTK測位により算出し、算出した前記移動局の位置情報を前記携帯端末の位置情報とする工程と、
    その後、前記指示者の所持する前記携帯端末の位置はそのままで、前記所望の地点と推定される地点の近傍に前記移動局を所持する前記探索者が移動し、前記探索者の所持する前記移動局の位置情報を電子基準点との間でのRTK測位により算出する工程と、
    前記所望の地点の前記位置情報、前記移動局の前記位置情報及び前記携帯端末の前記位置情報から、前記携帯端末の前記表示部に前記携帯端末の現在位置からの前記所望の地点及び前記移動局の位置を描画した探索指示用画像を表示する工程と
    からなることを特徴とする位置探索方法。
  2. 予め登録された所望の地点を探索して特定する、2点間の相対測位を行うRTK測位を利用した位置探索方法であって、
    前記所望の地点は、周囲に配された電子基準点からの当該電子基準点の絶対位置情報を用いた補正情報が受信可能なエリアに位置し、かつ、GNSS信号が安定して受信可能であり、前記所望の地点に設置した移動局と前記電子基準点とのRTK測位により当該所望の地点の位置情報が算出されて登録され、
    前記所望の地点の探索は、電子基準点との間でRTK測位が可能な移動局を所持する探索者と、前記電子基準点と前記移動局との間のRTK測位により当該移動局の位置情報を表示部に表示可能な携帯端末を所持する指示者とによって行われ、
    前記移動局と前記携帯端末とを、同一の地点に位置させ、この際の前記移動局の位置情報を電子基準点との間でのRTK測位により算出し、算出した前記移動局の位置情報を前記携帯端末の位置情報とする工程と、
    前記所望の地点の位置情報と前記移動局の位置情報との差分から前記移動局と前記所望の地点との間の位置関係を算出する工程と、
    その後、前記指示者の所持する前記携帯端末の位置はそのままで、前記位置関係をもとに前記所望の地点と算出された地点の近傍に前記移動局を所持する前記探索者が移動し、前記探索者の所持する前記移動局の位置情報を電子基準点との間でのRTK測位により算出する工程と、
    前記所望の地点の前記位置情報、前記移動局の前記位置情報及び前記携帯端末の前記位置情報から、前記携帯端末の前記表示部に前記携帯端末の現在位置からの前記所望の地点及び前記移動局の位置を描画した探索指示用画像を表示する工程と
    からなることを特徴とする位置探索方法。
  3. 予め登録された所望の地点を探索して特定する、2点間の相対測位を行うRTK測位を利用した位置探索方法であって、
    前記所望の地点は、周囲に配された電子基準点からの当該電子基準点の絶対位置情報を用いた補正情報が受信可能なエリアに位置し、かつ、GNSS信号が安定して受信できない場合、前記所望の地点の周囲であり、かつ、GNSS信号を安定して受信できるエリアに設置した移動局を任意基準点として、当該任意基準点と前記電子基準点とのRTK測位により当該任意基準点の位置情報を測位し、当該任意基準点から前記所望の地点までの相対位置を実測して当該所望の地点の位置情報が算出されて登録され、
    前記所望の地点の探索は、電子基準点との間でRTK測位が可能な移動局を所持する探索者と、前記電子基準点と前記移動局との間のRTK測位により当該移動局の位置情報を表示部に表示可能な携帯端末を所持する指示者とによって行われ、
    前記移動局と前記携帯端末とを、同一の地点に位置させ、この際の前記移動局の位置情報を電子基準点との間でのRTK測位により算出し、算出した前記移動局の位置情報を前記携帯端末の位置情報とする工程と、
    その後、前記指示者の所持する前記携帯端末の位置はそのままで、前記任意基準点と推定される地点の近傍に前記移動局を所持する前記探索者が移動し、前記探索者の所持する前記移動局の位置情報を電子基準点との間でのRTK測位により算出する工程と、
    前記所望の地点の前記位置情報、前記移動局の前記位置情報、前記携帯端末の前記位置情報及び前記任意基準点の前記位置情報から、前記携帯端末の前記表示部に前記携帯端末の現在位置からの前記所望の地点、前記移動局及び前記任意基準点の位置を描画した探索指示用画像を表示する工程と
    からなることを特徴とする位置探索方法。
  4. 予め登録された所望の地点を探索して特定する、2点間の相対測位を行うRTK測位を利用した位置探索方法であって、
    前記所望の地点は、周囲に配された電子基準点からの当該電子基準点の絶対位置情報を用いた補正情報が受信可能なエリアに位置し、かつ、GNSS信号が安定して受信できない場合、前記所望の地点の周囲であり、かつ、GNSS信号を安定して受信できるエリアに設置した移動局を任意基準点として、当該任意基準点と前記電子基準点とのRTK測位により当該任意基準点の位置情報を測位し、当該任意基準点から前記所望の地点までの相対位置を実測して当該所望の地点の位置情報が算出されて登録され、
    前記所望の地点の探索は、電子基準点との間でRTK測位が可能な移動局を所持する探索者と、前記電子基準点と前記移動局との間のRTK測位により当該移動局の位置情報を表示部に表示可能な携帯端末を所持する指示者とによって行われ、
    前記移動局と前記携帯端末とを、同一の地点に位置させ、この際の前記移動局の位置情報を電子基準点との間でのRTK測位により算出し、算出した前記移動局の位置情報を前記携帯端末の位置情報とする工程と、
    前記任意基準点の位置情報と前記移動局の位置情報との差分から前記移動局と前記任意基準点との間の位置関係を算出する工程と、
    その後、前記指示者の所持する前記携帯端末の位置はそのままで、前記位置関係をもとに前記任意基準点と算出された地点の近傍に前記移動局を所持する前記探索者が移動し、前記探索者の所持する前記移動局の位置情報を電子基準点との間でのRTK測位により算出する工程と、
    前記所望の地点の前記位置情報、前記移動局の前記位置情報、前記携帯端末の前記位置情報及び前記任意基準点の前記位置情報から、前記携帯端末の前記表示部に前記携帯端末の現在位置からの前記所望の地点、前記移動局及び前記任意基準点の位置を描画した探索指示用画像を表示する工程と
    からなることを特徴とする位置探索方法。
  5. 予め登録された所望の地点を探索して特定する、2点間の相対測位を行うRTK測位を利用した位置探索方法であって、
    前記所望の地点は、周囲に配された電子基準点からの当該電子基準点の絶対位置情報を用いた補正情報が受信不可能なエリアに位置し、かつ、GNSS信号が安定して受信可能である場合、前記所望の地点の探索時においても存在する目印を目印基準点として、当該目印基準点に基準局を設置し、かつ、前記所望の地点に移動局を設置して、前記基準局と前記移動局との間で、RTK測位により、前記基準局と前記移動局の相対位置を測定して、前記目印からの前記所望の地点の相対位置情報が算出されて登録され、
    前記所望の地点の探索は、前記目印基準点に基準局を設置し、当該基準局との間でRTK測位が可能な移動局を所持する探索者と、前記基準局と前記移動局との間のRTK測位により当該移動局の相対位置情報を表示部に表示可能な携帯端末を所持する指示者とによって行われ、
    前記移動局と前記携帯端末とを、同一の地点に位置させ、この際の前記移動局の前記目印基準点からの相対位置情報を当該基準局との間でのRTK測位により算出し、算出した前記移動局の相対位置情報を前記携帯端末の相対位置情報とする工程と、
    その後、前記指示者の所持する前記携帯端末の位置はそのままで、前記所望の地点と推定される地点の近傍に前記移動局を所持する前記探索者が移動し、前記探索者の所持する前記移動局の相対位置情報を前記基準局との間でのRTK測位により算出する工程と、
    前記所望の地点の前記相対位置情報、前記移動局の前記相対位置情報及び前記携帯端末の前記相対位置情報から、前記携帯端末の前記表示部に前記携帯端末の現在位置からの前記所望の地点及び前記移動局の位置を描画した探索指示用画像を表示する工程と
    からなることを特徴とする位置探索方法。
  6. 予め登録された所望の地点を探索して特定する、2点間の相対測位を行うRTK測位を利用した位置探索方法であって、
    前記所望の地点は、周囲に配された電子基準点からの当該電子基準点の絶対位置情報を用いた補正情報が受信不可能なエリアに位置し、かつ、GNSS信号が安定して受信可能である場合、前記所望の地点の探索時においても存在する目印を目印基準点として、当該目印基準点に基準局を設置し、かつ、前記所望の地点に移動局を設置して、前記基準局と前記移動局との間で、RTK測位により、前記基準局と前記移動局の相対位置を測定して、前記目印からの前記所望の地点の相対位置情報が算出されて登録され、
    前記所望の地点の探索は、前記目印基準点に基準局を設置し、当該基準局との間でRTK測位が可能な移動局を所持する探索者と、前記基準局と前記移動局との間のRTK測位により当該移動局の相対位置情報を表示部に表示可能な携帯端末を所持する指示者とによって行われ、
    前記移動局と前記携帯端末とを、同一の地点に位置させ、この際の前記移動局の前記目印基準点からの相対位置情報を当該基準局との間でのRTK測位により算出し、算出した前記移動局の相対位置情報を前記携帯端末の相対位置情報とする工程と、
    前記所望の地点の前記相対位置情報と前記移動局の前記相対位置情報との差分から前記移動局と前記所望の地点との間の位置関係を算出する工程と、
    その後、前記指示者の所持する前記携帯端末の位置はそのままで、前記位置関係をもとに前記所望の地点と算出された地点の近傍に前記移動局を所持する前記探索者が移動し、前記探索者の所持する前記移動局の相対位置情報を前記基準局との間でのRTK測位により算出する工程と、
    前記所望の地点の前記相対位置情報、前記移動局の前記相対位置情報及び前記携帯端末の前記相対位置情報から、前記携帯端末の前記表示部に前記携帯端末の現在位置からの前記所望の地点及び前記移動局の位置を描画した探索指示用画像を表示する工程と
    からなることを特徴とする位置探索方法。
  7. 前記携帯端末は、前記探索指示用画像に前記移動局と前記所望の地点との間の距離及び方位をも表示可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のうち、いずれか1に記載の位置探索方法。
  8. 前記指示者は前記探索指示用画像を利用して、前記探索者を前記所望の地点に誘導する工程をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至請求項7のうち、いずれか1に記載の位置探索方法。
  9. 前記携帯端末は、当該携帯端末の現在位置の地図画像、航空写真、衛星画像及び/又は風景写真からなる地表状態画像を前記表示部において前記探索指示用画像に重畳して表示可能であり、
    前記所望の地点及び前記移動局の位置は、前記表示部において前記地表状態画像における対応する地点に表示されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうち、いずれか1に記載の位置探索方法。
  10. 前記地表状態画像は、前記指示者の視点位置を模したアイレベル形式画像、前記携帯端末の上空から前記所望の地点及び/又は前記移動局を見下ろした鳥瞰図形式画像、又は、前記携帯端末を真上から見下ろした俯瞰図形式画像で前記表示部に表示可能であることを特徴とする請求項9に記載の位置探索方法。
  11. 前記携帯端末は、当該携帯端末の周辺風景を撮像可能なカメラ部を備え、
    当該カメラ部で撮像した前記周辺風景の画像を前記表示部において前記探索指示用画像に重畳して表示可能であり、
    前記所望の地点及び前記移動局の位置は、前記表示部において前記周辺風景の画像における対応する地点に表示されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうち、いずれか1に記載の位置探索方法。
  12. 前記探索の前に、前記目印基準点の位置情報を確認して登録し、
    前記携帯端末は、当該携帯端末の現在位置の地図画像、航空写真、衛星画像及び/又は風景写真からなる地表状態画像を前記表示部において前記探索指示用画像に重畳して表示可能であり、
    前記所望の地点及び前記移動局の位置は、前記目印基準点の前記位置情報を利用することにより、前記表示部において前記地表状態画像における対応する地点に表示されることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の位置探索方法。
  13. 前記地表状態画像は、前記指示者の視点位置を模したアイレベル形式画像、前記携帯端末の上空から前記所望の地点及び/又は前記移動局を見下ろした鳥瞰図形式画像、又は、前記携帯端末を真上から見下ろした俯瞰図形式画像で前記表示部に表示可能であることを特徴とする請求項12に記載の位置探索方法。
  14. 前記探索の前に、前記目印基準点の位置情報を確認して登録し、
    前記携帯端末は、当該携帯端末の周辺風景を撮像可能なカメラ部を備え、
    当該カメラ部で撮像した前記周辺風景の画像を前記表示部において前記探索指示用画像に重畳して表示可能であり、
    前記所望の地点及び前記移動局の位置は、前記目印基準点の前記位置情報を利用することにより、前記表示部において前記周辺風景の画像における対応する地点に表示されることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の位置探索方法。


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