JP2023045413A - ロータ - Google Patents

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宏 金原
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Abstract

【課題】ロータを効率的に冷却する。【解決手段】ロータ20は、ロータコア30、磁石40、及びシート50を備えている。ロータコア30は、当該ロータコア30を回転軸線に沿う方向に貫通する磁石孔32を備えている。磁石40は、磁石孔32内に位置している。シート50は、磁石孔32の内壁面及び磁石40の外面の間に介在している。シート50は、磁石孔32の内壁面及び磁石40の外面によって圧縮されている。回転軸線に沿う方向で視たときに、シート50は、凸条及び凹条が交互に繰り返された波形状である。【選択図】図3

Description

本発明は、ロータに関する。
特許文献1のモータジェネレータのロータは、ロータコアと、磁石と、シートとを備えている。ロータコアは、当該ロータコアを回転軸線に沿う方向に貫通する磁石孔を備えている。磁石は、磁石孔内に位置している。シートは、磁石の外面と磁石孔の内壁面との間に介在している。シートの材質は、繊維状の素材である。
特開2020-141552号公報
特許文献1に記載のようなモータジェネレータにおいては、当該モータジェネレータの駆動中にロータに冷媒を供給することがある。特許文献1に記載のようなロータでは、磁石の外面及び磁石孔の内壁面がシートで覆われている。そのため、ロータにおいてシートに覆われている部分には冷媒が行き亘りにくい。
上記課題を解決するためのロータは、回転軸線に沿う方向に貫通する磁石孔を有するロータコアと、前記磁石孔内に位置する磁石と、前記磁石孔の内壁面及び前記磁石の外面の間に介在しているシートと、を備えるロータであって、前記シートは、前記磁石孔の内壁面及び前記磁石の外面によって圧縮されており、前記回転軸線に沿う方向で視たときに、前記シートは、凸条及び凹条が交互に繰り返された波形状である。
上記構成によれば、シートと磁石の外面との間に、シートの凹条に沿って延びる隙間が生じる。同様に、シートと磁石孔の内壁面との間に、シートの凹条に沿って延びる隙間が生じる。これらの隙間が、冷媒の通路として機能するので、磁石の外面及び磁石孔の内壁面を冷媒で効率的に冷却できる。
モータジェネレータを示す断面図である。 ロータを示す平面図である。 ロータの磁石周辺を示す拡大平面図である。 作成工程における第1中間部材を示す説明図である。 圧縮行程を示す説明図である。 挿入工程を示す説明図である。 ロータの製造方法を示すフローチャートである。
<モータジェネレータの構成>
以下、本発明の一実施形態を図1~図7にしたがって説明する。先ず、モータジェネレータ100の構成について説明する。
図1に示すように、モータジェネレータ100は、シャフト10、ロータ20、及びステータ60を備えている。以下では、ロータ20が回転する際に中心となる軸線を回転軸線Jとして説明する。
ステータ60の形状は、全体として円筒形状である。ステータ60の中心軸線は、回転軸線Jと一致している。ステータ60は、ステータコア70、及び複数のコイル80を備えている。ステータコア70は、ステータコア本体71、及び複数のティース72を備えている。ステータコア本体71の形状は、略円筒形状である。ティース72は、ステータコア本体71の内周面から突出している。ティース72は、回転軸線Jに沿う方向においてステータコア本体71の第1端から第2端まで延びている。複数のティース72は、ステータコア本体71の内周面に沿うように互いに等間隔で位置している。
ステータ60は、ティース72の数と同じ数のコイル80を備えている。コイル80は、ティース72に巻き回されている。回転軸線Jに沿う方向において、コイル80は、ステータコア70の第1端から突出している。また、回転軸線Jに沿う方向において、コイル80は、ステータコア70の第2端から突出している。
ロータ20は、ロータコア30を備えている。ロータコア30の形状は、略円柱形状である。ロータコア30の中心軸線は、回転軸線Jと一致している。ロータコア30の外径は、ステータ60の内径よりも僅かに小さくなっている。ロータコア30は、ステータ60の内部に位置している。なお、図1では、ロータコア30とステータ60との間の隙間を省略して図示している。図示は省略するが、ロータコア30は、略円板形状の複数の電磁鋼板を積層することにより構成されている。
ロータコア30は、固定孔31を備えている。固定孔31は、回転軸線Jに沿う方向において当該ロータコア30を貫通している。固定孔31の中心軸線は、回転軸線Jと一致している。シャフト10は、固定孔31内に位置している。回転軸線Jに沿う方向において、シャフト10は、ロータコア30の第1端から突出している。また、回転軸線Jに沿う方向において、シャフト10は、ロータコア30の第2端から突出している。シャフト10の形状は、略円棒形状である。シャフト10の外径は、固定孔31の径と略同じである。シャフト10の外周面は、固定孔31の内周面に固定されている。したがって、シャフト10の中心軸線は、回転軸線Jと一致している。
図1に示すように、ロータコア30は、複数の磁石孔32を備えている。磁石孔32は、回転軸線Jに沿う方向において当該ロータコア30を貫通している。図2に示すように、磁石孔32は、ロータコア30の外周寄りの箇所に位置している。複数の磁石孔32は、ロータコア30の外周面に沿うように互いに等間隔で位置している。図2に示すように、回転軸線Jに沿う方向でロータ20を視たときに、磁石孔32の形状は、略長方形状である。ロータコア30は、隣り合う2つの磁石孔32を1組として合計8組の磁石孔32を備えている。1組の磁石孔32は、略V字形状に位置している。具体的には、1組の磁石孔32は、回転軸線Jに近づくほど、互いの距離が近くなっている。
図2に示すように、ロータ20は、複数の磁石40、及び複数のシート50を備えている。ロータ20は、磁石孔32の数と同じ数の磁石40、すなわち合計16個の磁石40を備えている。磁石40は、磁石孔32内に位置している。磁石40の形状は、略長方形板状である。図2に示すように、回転軸線Jに沿う方向でロータ20を視たときに、磁石40は、磁石孔32よりも一回り小さくなっている。また、図1に示すように、回転軸線Jに沿う方向において、磁石40は、ロータコア30の第1端から第2端まで延びている。磁石40は、永久磁石である。本実施形態において、磁石40の一例は、鉄、ネオジム、及びホウ素等を原料とするネオジム磁石である。
図3に示すように、ロータ20は、1つの磁石40について、一対のシート50を備えている。すなわち、本実施形態において、ロータ20は、磁石40の2倍の数のシート50、具体的には合計32個のシート50を備えている。一対のシート50の一方は、磁石40における2つの主面の一方と磁石孔32の内壁面との間に介在している。また、一対のシート50の他方は、磁石40における2つの主面の他方と磁石孔32の内壁面との間に介在している。ここで、主面とは、磁石40における6つの外面のうち、最も大きい外面である。
回転軸線Jに沿う方向でロータ20を視たときに、シート50の形状は、凸条及び凹条が交互に繰り返された波形状である。ここで、磁石40の外面からシート50を視たときの凸条は、磁石孔32の内壁面からシート50を視たときの凹条である。同様に、磁石40の外面からシート50を視たときの凹条は、磁石孔32の内壁面からシート50を視たときの凸条である。なお、図1及び図2では、シート50を簡略化して図示している。
シート50は、磁石孔32の内壁面及び磁石40の外面によって圧縮されている。したがって、シート50は、当該シート50の圧縮に対する反発力により磁石40を保持している。シート50の材質の一例は、熱可塑性樹脂繊維であるポリエーテルイミドの繊維と、無機繊維であるガラス繊維とを素材とした不織布である。
図3に示すように、シート50は、複数の流通孔51を備えている。各流通孔51は、シート50を、当該シート50の厚み方向に貫通している。回転軸線Jに直交する方向において、複数の流通孔51は、等間隔に並んでいる。さらに、回転軸線Jに沿う方向において、複数の流通孔51は、等間隔に並んでいる。つまり、複数の流通孔51は、マトリクス状に並んでいる。本実施形態において、流通孔51の縁の形状は、略真円形状である。
<ロータの製造方法>
次に、ロータ20の製造方法について説明する。図7に示すように、先ず、作業者等は、作成工程S10を行う。図4に示すように、作成工程S10において、作業者等は、第1中間部材50Aを準備する。第1中間部材50Aの材質は、シート50の材質と同じである。また、第1中間部材50Aの形状は、略長方形帯状である。第1中間部材50Aの長辺の寸法は、回転軸線Jに沿う方向におけるシート50の寸法と略同じである。また、第1中間部材50Aの短辺の寸法は、回転軸線Jに直交する方向におけるシート50の寸法よりも長くなっている。具体的には、第1中間部材50Aの短辺の寸法は、シート50の凸条及び凹条を形成するために、当該凸条及び凹条を形成する分だけ、回転軸線Jに直交する方向におけるシート50の寸法よりも長くなっている。さらに、第1中間部材50Aは、当該第1中間部材50Aの厚み方向において貫通した流通孔51を備えている。なお、第1中間部材50Aにおける複数の流通孔51は、シート50における複数の流通孔51に対応した箇所に位置している。また、作成工程S10において、作業者等は、ロータコア30、及び磁石40を準備する。
図7に示すように、作業者等は、作成工程S10の次に、圧縮行程S20を行う。図5に示すように、圧縮行程S20において、作業者等は、プレス金型200を用いて、第1中間部材50Aから第2中間部材50Bを形成する。
図5に示すように、プレス金型200は、上型210、及び下型220を備えている。上型210は、上型本体211を備えている。上型本体211の材質の一例は、銅合金である。上型本体211の形状は、シート50の凸条及び凹条に対応している。下型220は、下型本体221を備えている。下型本体221の材質の一例は、銅合金である。下型本体221の形状は、上型本体211の形状に対応している。
上型210は、ヒータ212、冷却装置213、及び温度センサ214を備えている。ヒータ212は、上型本体211の内部に位置しており、当該上型本体211を加熱可能である。冷却装置213は、上型本体211の内部に位置しており、当該上型本体211を冷却可能である。温度センサ214は、上型本体211の温度を検出する。
下型220は、ヒータ222、冷却装置223、温度センサ224、及び荷重センサ225を備えている。ヒータ222は、下型本体221の内部に位置しており、当該下型本体221を加熱可能である。冷却装置223は、下型本体221の内部に位置しており、当該下型本体221を冷却可能である。温度センサ224は、下型本体221の温度を検出する。荷重センサ225は、下型本体221に取り付けられている。荷重センサ225は、上型本体211と下型本体221との間に挟まれる対象物に加わる力を検出する。
圧縮行程S20において、作業者等は、上型本体211と下型本体221とを離間させた状態で、上型本体211と下型本体221との間に第1中間部材50Aを配置する。そして、作業者等は、下型本体221に対して上型本体211を接近させることにより、上型本体211と下型本体221との間に第1中間部材50Aを挟み込ませる。作業者等は、上記の状態で、第1中間部材50Aが予め定められた規定荷重Nで加圧されるように、上型本体211及び下型本体221の位置を調整する。ここで、規定荷重Nは、第1中間部材50Aのガラス繊維を弾性圧縮させるのに必要な最小荷重以上の大きさであり、且つ、ガラス繊維が折損する最小荷重未満の大きさとして、実験等により予め定められている。なお、作業者等は、規定荷重Nの調整にあたって、荷重センサ225の検出値を用いる。また、作業者等は、上記の状態で、ヒータ212により、上型本体211の温度を、予め定められた第1規定温度Z1に調整する。このとき、作業者等は、温度センサ214の検出値を用いる。さらに、作業者等は、上記の状態で、ヒータ222により、下型本体221の温度を、予め定められた第1規定温度Z1に調整する。このとき、作業者等は、温度センサ224の検出値を用いる。ここで、第1規定温度Z1は、第1中間部材50Aのポリエーテルイミドのガラス転移温度以上であり、且つ、ポリエーテルイミドが気化する温度よりも低い温度として、実験等により予め定められている。本実施形態において、第1規定温度Z1は、ポリエーテルイミドのガラス転移温度よりもやや高い温度として定められている。
以上のようにして第1中間部材50Aを第1規定温度Z1で加圧する状態は、予め定められた第1規定期間L1維持される。ここで、第1規定期間L1は、第1中間部材50Aが第1規定温度Z1である状態において、第1中間部材50Aのガラス繊維が弾性変形するのに十分な程度にポリエーテルイミドが軟化するのに必要な期間の長さとして、実験等により予め定められている。
その後、作業者等は、第1中間部材50Aの加圧を維持したまま、上型本体211の温度を、第1規定温度Z1よりも温度が低い第2規定温度Z2に調整する。また、作業者等は、第1中間部材50Aの加圧を維持したまま、下型本体221の温度を、第2規定温度Z2に調整する。ここで、第2規定温度Z2は、ポリエーテルイミドのガラス転移温度よりも低い温度として定められている。本実施形態において、第2規定温度Z2は、ポリエーテルイミドのガラス転移温度よりもやや低い温度として定められている。なお、作業者等は、上型本体211及び下型本体221の温度を下げる際には、冷却装置213及び冷却装置223を用いてもよい。
以上のようにして第1中間部材50Aを第2規定温度Z2で加圧する状態は、予め定められた第2規定期間L2維持される。ここで、第2規定期間L2は、第1中間部材50Aが第2規定温度Z2である状態において、第1中間部材50Aのポリエーテルイミドが固化するのに必要な期間の長さとして、実験等により予め定められている。その結果、第1中間部材50Aから第2中間部材50Bが形成される。第2中間部材50Bは、シート50と同様に、凸条及び凹条が交互に繰り返された波形状である。ただし、第2中間部材50Bの厚みは、シート50の厚みよりも薄くなっている。
その後、作業者等は、下型本体221に対して上型本体211を離間させることにより、上型本体211と下型本体221との間から第2中間部材50Bを取り出す。この時点において、第2中間部材50Bの無機繊維は、弾性圧縮された状態である。
図7に示すように、作業者等は、圧縮行程S20の次に、挿入工程S30を行う。図6に示すように、作業者等は、磁石40を一対の第2中間部材50Bで挟んだ状態で、磁石40及び第2中間部材50Bを、ロータコア30の磁石孔32に挿入する。上述したように、第2中間部材50Bの厚みは、シート50の厚みよりも薄くなっているため、磁石40及び第2中間部材50Bを重ね合わせた寸法は、磁石孔32の短手方向の寸法よりも小さくなっている。したがって、磁石40及び第2中間部材50Bをロータコア30の磁石孔32に挿入する際には、磁石40及び第2中間部材50Bが磁石孔32内へと速やかに移動する。同様に、作業者等は、ロータコア30における全ての磁石孔32に、磁石40及び第2中間部材50Bを挿入する。
図7に示すように、作業者等は、挿入工程S30の次に、加熱工程S40を行う。具体的には、作業者等は、温度調整可能な加熱炉を用いる。先ず、作業者等は、磁石40及び第2中間部材50Bが全ての磁石孔32に挿入されたロータコア30を、加熱炉内に入れる。そして、作業者等は、加熱炉内の温度を、予め定められた第3規定温度Z3に調整する。ここで、第3規定温度Z3は、第1中間部材50Aのポリエーテルイミドのガラス転移温度以上であり、且つ、ポリエーテルイミドが気化する温度よりも低い温度として、実験等により予め定められている。本実施形態において、第3規定温度Z3は、第1規定温度Z1と同じである。
以上のようにして加熱炉内の温度を第3規定温度Z3にする状態は、予め定められた第3規定期間L3維持される。ここで、第3規定期間L3は、第2中間部材50Bが第3規定温度Z3である状態において、第2中間部材50Bのガラス繊維が弾性変形するのに十分な程度にポリエーテルイミドが軟化するのに必要な期間の長さとして、実験等により予め定められている。その結果、第2中間部材50Bが弾性復帰することにより、当該第2中間部材50Bからシート50が形成される。すなわち、ロータ20が形成される。その後、作業者等は、加熱炉内からロータ20を取り出すことにより、ロータ20を常温に戻す。
<本実施形態の作用>
モータジェネレータ100では、当該モータジェネレータ100の駆動に起因した発熱を抑えるために、ステータ60の周囲及びロータ20の周囲に冷媒を流通させる。このとき、ステータ60の周囲を流通する冷媒との熱交換により、ステータ60が冷却される。また、ロータ20の周囲を流通する冷媒との熱交換により、ロータ20が冷却される。
<本実施形態の効果>
(1)本実施形態において、図3に示すように、回転軸線Jに沿う方向でロータ20を視たときに、シート50は、凸条及び凹条が交互に繰り返された波形状である。これにより、シート50と磁石40の外面との間に、シート50の凹条に沿って延びる隙間S1が生じる。同様に、シート50と磁石孔32の内壁面との間に、シート50の凹条に沿って延びる隙間S2が生じる。これらの隙間S1及び隙間S2は、冷媒が流通する通路として機能する。その結果、隙間S1及び隙間S2を流通する冷媒との熱交換により、磁石40の外面及び磁石孔32の内壁面を効率的に冷却できる。
(2)本実施形態において、磁石孔32は、回転軸線Jに沿う方向において当該ロータコア30を貫通している。そして、回転軸線Jに沿う方向でロータ20を視たときに、シート50は、凸条及び凹条が交互に繰り返された波形状である。したがって、上記の隙間S1及び隙間S2は、回転軸線Jに沿って延びている。これにより、例えば磁石孔32の第1端から隙間S1及び隙間S2に冷媒が導入されると、その冷媒が隙間S1及び隙間S2に沿って流通することで磁石孔32の第2端へと速やかに流れる。その結果、隙間S1及び隙間S2を流通する冷媒の量が多くできる。
(3)冷媒には、鉄粉などの微小な異物が含まれることがある。このような異物は、シート50の繊維に詰まることがある。ここで、仮に、帯状のシートが磁石40の外面と磁石孔32内壁面との間に介在していると、当該シートの繊維に異物が詰まることに起因して、磁石40の外面及び磁石孔32の内壁面の周囲を冷媒が流通できなくなる。この場合、磁石40の外面及び磁石孔32の内壁面を十分に冷却できない可能性もある。
本実施形態では、シート50の繊維に異物が詰まったとしても、隙間S1及び隙間S2を冷媒が流通できる。これにより、磁石40の外面及び磁石孔32の内壁面をより確実に冷却できる。
(4)本実施形態において、シート50は、当該シート50の厚み方向に貫通する複数の流通孔51を備えている。すなわち、隙間S1及び隙間S2は、流通孔51を介して連通している。したがって、隙間S1に部分的な詰まりが生じたとしても、流通孔51を介して隣の隙間S2を流通する冷媒をその隙間S1へと導入できる。
<変更例>
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態において、ロータコア30の構成は変更してもよい。
例えば、ロータコア30が備えている磁石孔32の数は変更してもよい。また、例えば、磁石孔32の形状は、磁石40及びシート50の形状に合わせて変更してもよい。
・上記実施形態において、磁石40の構成は変更してもよい。
例えば、磁石40の形状は、磁石孔32及びシート50の形状に合わせて変更してもよい。
・上記実施形態において、シート50の構成は変更してもよい。
例えば、シート50における流通孔51の縁の形状は、略真円形状に限らず、楕円形状、四角形状など適宜変更してもよい。さらに、流通孔51を省略してもよい。
・例えば、シート50の波形状は変更してもよい。例えば、凸条と凹条との間に、平坦な部分が存在していてもよい。また、全ての凸条及び凹条が同一の形状でなくてもよく、異なる形状の凸条及び凹条が存在していてもよい。
・例えば、シート50の材質は変更してもよい。具体例としては、シート50の材質は、アルミニウム合金、銅合金、フェノール樹脂、セラミック等を採用してもよい。すなわち、シート50の形状が凸条及び凹条が交互に繰り返された波形状であり、当該シート50の圧縮に対する反発力により磁石40を保持できれば、シート50の材質は適宜変更できる。なお、シート50の材質を変更した場合には、そのシート50の材質に合わせて、ロータ20の製造方法を変更すればよい。一例として、シート50の材質としてアルミニウム合金を採用した場合、作業者等は、シート50が弾性圧縮する程度の力でシート50及び磁石40を把持する。そして、作業者等は、シート50及び磁石40を把持した状態で、シート50及び磁石40を磁石孔32に挿入する。その結果、挿入されたシート50が弾性復帰することで、シート50により磁石40を保持させることができる。
J…回転軸線
S1…隙間
S2…隙間
10…シャフト
20…ロータ
30…ロータコア
31…固定孔
32…磁石孔
40…磁石
50…シート
51…流通孔
60…ステータ
70…ステータコア
71…ステータコア本体
72…ティース
80…コイル
100…モータジェネレータ
200…プレス金型
210…上型
211…上型本体
212…ヒータ
213…冷却装置
214…温度センサ
220…下型
221…下型本体
222…ヒータ
223…冷却装置
224…温度センサ
225…荷重センサ

Claims (1)

  1. 回転軸線に沿う方向に貫通する磁石孔を有するロータコアと、
    前記磁石孔内に位置する磁石と、
    前記磁石孔の内壁面及び前記磁石の外面の間に介在しているシートと、を備えるロータであって、
    前記シートは、前記磁石孔の内壁面及び前記磁石の外面によって圧縮されており、
    前記回転軸線に沿う方向で視たときに、前記シートは、凸条及び凹条が交互に繰り返された波形状である
    ロータ。
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