JP2023043805A - 半導体記憶装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】好適に製造可能な半導体記憶装置を提供する。【解決手段】半導体記憶装置は、第1方向(X)に並ぶ第1領域(RMH)及び第2領域(RHU2)を備える基板(100)と、第2方向(Z)に並び第1方向に延伸する複数の導電層(110)と、第1領域に設けられ複数の導電層と対向する半導体層(120)と、第2領域に設けられ複数の導電層に電気的に接続された複数のコンタクト電極(CC)と、複数のコンタクト電極のうちの第1コンタクト電極と複数の導電層のうちの第1導電層のテラス部とに接続された第1構造(140)と、を備える。第1構造は、第1導電部(141)と、第2導電部(143)と、第3導電部(143)と、を備える。第1導電部は、第1方向に延伸する。第2導電部及び第3導電部は、第1導電部の第1方向における一端部又は他端部と、第1導電層と、に接続されている。【選択図】図4
Description
本実施形態は、半導体記憶装置に関する。
基板と、この基板の表面と交差する方向に積層された複数の導電層と、これら複数の導電層に対向する半導体層と、複数の導電層と半導体層との間に設けられたゲート絶縁層と、を備える半導体記憶装置が知られている。ゲート絶縁層は、例えば、窒化シリコン(SiN)等の絶縁性の電荷蓄積膜やフローティングゲート等の導電性の電荷蓄積膜等の、データを記憶可能なメモリ部を備える。
好適に製造可能な半導体記憶装置を提供する。
一の実施形態に係る半導体記憶装置は、第1方向に並ぶ第1領域及び第2領域を備える基板と、基板の表面と交差する第2方向に並び第1領域及び第2領域にわたって第1方向に延伸する複数の導電層と、第1領域に設けられ第2方向に延伸し複数の導電層と対向する半導体層と、複数の導電層と半導体層との間に設けられた電荷蓄積膜と、第2領域に設けられ第2方向に延伸し複数の導電層に電気的に接続された複数のコンタクト電極と、複数のコンタクト電極のうちの一つである第1コンタクト電極の第2方向における一端部と複数の導電層のうちの一つである第1導電層のテラス部とに接続された第1構造と、を備える。第1構造は、第1導電部と、第2導電部と、第3導電部と、を備える。第1導電部は、第1方向に延伸する。第2導電部は、第2方向に延伸し、第1導電部の第1方向における一端部と、第1導電層と、に接続されている。第3導電部は、第2方向に延伸し、第1導電部の第1方向における他端部と、第1導電層と、に接続されている。
次に、実施形態に係る半導体記憶装置を、図面を参照して詳細に説明する。尚、以下の実施形態はあくまでも一例であり、本発明を限定する意図で示されるものではない。また、以下の図面は模式的なものであり、説明の都合上、一部の構成等が省略される場合がある。また、複数の実施形態について共通する部分には同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
また、本明細書において「半導体記憶装置」と言った場合には、メモリダイを意味する事もあるし、メモリチップ、メモリカード、SSD(Solid State Drive)等の、コントローラダイを含むメモリシステムを意味する事もある。更に、スマートホン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等の、ホストコンピュータを含む構成を意味する事もある。
また、本明細書において「制御回路」と言った場合には、メモリダイに設けられたシーケンサ等の周辺回路を意味する事もあるし、メモリダイに接続されたコントローラダイまたはコントローラチップ等を意味する事もあるし、これらの双方を含む構成を意味する事もある。
また、本明細書において、第1の構成が第2の構成に「電気的に接続されている」と言った場合、第1の構成は第2の構成に直接接続されていても良いし、第1の構成が第2の構成に配線、半導体部材またはトランジスタ等を介して接続されていても良い。例えば、3つのトランジスタを直列に接続した場合には、2つ目のトランジスタがOFF状態であったとしても、1つ目のトランジスタは3つ目のトランジスタに「電気的に接続」されている。
また、本明細書において、第1の構成が第2の構成及び第3の構成の「間に接続されている」と言った場合、第1の構成、第2の構成及び第3の構成が直列に接続され、且つ、第2の構成が第1の構成を介して第3の構成に接続されていることを意味する場合がある。
また、本明細書においては、基板の上面に対して平行な所定の方向をX方向、基板の上面に対して平行で、X方向と垂直な方向をY方向、基板の上面に対して垂直な方向をZ方向と呼ぶ。
また、本明細書においては、所定の面に沿った方向を第1方向、この所定の面に沿って第1方向と交差する方向を第2方向、この所定の面と交差する方向を第3方向と呼ぶことがある。これら第1方向、第2方向及び第3方向は、X方向、Y方向及びZ方向のいずれかと対応していても良いし、対応していなくても良い。
また、本明細書において、「上」や「下」等の表現は、基板を基準とする。例えば、上記Z方向に沿って基板から離れる向きを上と、Z方向に沿って基板に近付く向きを下と呼ぶ。また、ある構成について下面や下端と言う場合には、この構成の基板側の面や端部を意味する事とし、上面や上端と言う場合には、この構成の基板と反対側の面や端部を意味する事とする。また、X方向またはY方向と交差する面を側面等と呼ぶ。
また、本明細書において、構成、部材等について、所定方向の「幅」、「長さ」または「厚み」等と言った場合には、SEM(Scanning electron microscopy)やTEM(Transmission electron microscopy)等によって観察された断面等における幅、長さまたは厚み等を意味することがある。
[第1実施形態]
[回路構成]
図1は、第1実施形態に係る半導体記憶装置の構成を示す模式的な回路図である。図1に示す様に、第1実施形態に係る半導体記憶装置は、メモリセルアレイMCAと、周辺回路PCと、を備える。
[回路構成]
図1は、第1実施形態に係る半導体記憶装置の構成を示す模式的な回路図である。図1に示す様に、第1実施形態に係る半導体記憶装置は、メモリセルアレイMCAと、周辺回路PCと、を備える。
メモリセルアレイMCAは、複数のメモリブロックBLKを備える。これら複数のメモリブロックBLKは、それぞれ、複数のストリングユニットSUを備える。これら複数のストリングユニットSUは、それぞれ、複数のメモリストリングMSを備える。これら複数のメモリストリングMSの一端は、それぞれ、ビット線BLを介して周辺回路PCに接続される。また、これら複数のメモリストリングMSの他端は、それぞれ、共通のソース線SLを介して周辺回路PCに接続される。
メモリストリングMSは、ドレイン側選択トランジスタSTDと、複数のメモリセルMC(メモリトランジスタ)と、ソース側選択トランジスタSTSと、を備える。ドレイン側選択トランジスタSTD、複数のメモリセルMC、及び、ソース側選択トランジスタSTSは、ビット線BL及びソース線SLの間に直列に接続される。以下、ドレイン側選択トランジスタSTD及びソース側選択トランジスタSTSを、単に選択トランジスタ(STD、STS)と呼ぶ事がある。
メモリセルMCは、電界効果型のトランジスタである。メモリセルMCは、半導体層、ゲート絶縁膜、及び、ゲート電極を備える。半導体層は、チャネル領域として機能する。ゲート絶縁膜は、電荷蓄積膜を含む。メモリセルMCのしきい値電圧は、電荷蓄積膜中の電荷量に応じて変化する。メモリセルMCは、1ビットまたは複数ビットのデータを記憶する。尚、1のメモリストリングMSに対応する複数のメモリセルMCのゲート電極には、それぞれ、ワード線WLが接続される。これらワード線WLは、それぞれ、1のメモリブロックBLK中の全てのメモリストリングMSに共通に接続される。
選択トランジスタ(STD、STS)は、電界効果型のトランジスタである。選択トランジスタ(STD、STS)は、半導体層、ゲート絶縁膜、及び、ゲート電極を備える。半導体層はチャネル領域として機能する。選択トランジスタ(STD、STS)のゲート電極には、それぞれ、選択ゲート線(SGD、SGS)が接続される。1つのドレイン側選択ゲート線SGDは、1つのストリングユニットSU中の全てのメモリストリングMSに共通に接続される。1つのソース側選択ゲート線SGSは、複数のストリングユニットSU中の全てのメモリストリングMSに共通に接続される。
周辺回路PCは、例えば、動作電圧を生成する電圧生成回路と、生成された動作電圧を選択されたビット線BL、ワード線WL、ソース線SL、選択ゲート線(SGD、SGS)等に転送する電圧転送回路と、ビット線BLに接続されたセンスアンプモジュールと、これらを制御するシーケンサと、を備える。
[構造]
図2は、半導体記憶装置の模式的な平面図である。図3は、図2のAで示した部分の模式的な拡大図である。図4は、図3に示す構造をB-B´線で切断し、矢印の方向に見た模式的な断面図である。図5は、図3に示す構造をC-C´線で切断し、矢印の方向に見た模式的な断面図である。図6は、図3に示す構造をD-D´線で切断し、矢印の方向に見た模式的な断面図である。図7は、図5のEで示した部分の模式的な拡大図である。尚、図7は、YZ断面を示しているが、半導体層120の中心軸に沿ったYZ断面以外の断面(例えば、XZ断面)を観察した場合にも、図7と同様の構造が観察される。
図2は、半導体記憶装置の模式的な平面図である。図3は、図2のAで示した部分の模式的な拡大図である。図4は、図3に示す構造をB-B´線で切断し、矢印の方向に見た模式的な断面図である。図5は、図3に示す構造をC-C´線で切断し、矢印の方向に見た模式的な断面図である。図6は、図3に示す構造をD-D´線で切断し、矢印の方向に見た模式的な断面図である。図7は、図5のEで示した部分の模式的な拡大図である。尚、図7は、YZ断面を示しているが、半導体層120の中心軸に沿ったYZ断面以外の断面(例えば、XZ断面)を観察した場合にも、図7と同様の構造が観察される。
図2に示す様に、半導体記憶装置は、半導体基板100を備える。半導体基板100は、例えば、ホウ素(B)等のP型の不純物を含むP型のシリコン(Si)を含む。半導体基板100の表面には、例えば、リン(P)等のN型の不純物を含むN型ウェル領域と、ホウ素(B)等のP型の不純物を含むP型ウェル領域と、N型ウェル領域及びP型ウェル領域が設けられていない半導体基板領域と、絶縁領域と、が設けられている。N型ウェル領域、P型ウェル領域及び半導体基板領域は、それぞれ、周辺回路PCを構成する複数のトランジスタ、及び、複数のキャパシタ等の一部として機能する。
図示の例において、半導体基板100には、X方向に並ぶ2つのメモリホール領域RMHが設けられる。各メモリホール領域RMHに対してX方向正側及びX方向負側の領域には、それぞれ、第1フックアップ領域RHU1と、これよりもメモリホール領域RMHから遠い第2フックアップ領域RHU2と、が設けられている。また、半導体基板100のY方向の端部には、周辺回路領域RPCが設けられている。
[メモリホール領域RMHにおける構造]
メモリホール領域RMHには、Y方向に並ぶ複数のメモリブロックBLKが設けられている。メモリブロックBLKは、例えば図3に示す様に、Y方向に並ぶ2つのフィンガー構造FSを備える。Y方向に隣り合う2つのフィンガー構造FSの間には、フィンガー間構造STが設けられる。また、Y方向に隣り合う2つのメモリブロックBLKの間にも、フィンガー間構造STが設けられる。
メモリホール領域RMHには、Y方向に並ぶ複数のメモリブロックBLKが設けられている。メモリブロックBLKは、例えば図3に示す様に、Y方向に並ぶ2つのフィンガー構造FSを備える。Y方向に隣り合う2つのフィンガー構造FSの間には、フィンガー間構造STが設けられる。また、Y方向に隣り合う2つのメモリブロックBLKの間にも、フィンガー間構造STが設けられる。
メモリホール領域RMHは、例えば図5に示す様に、Z方向に並ぶ複数の導電層110と、Z方向に延伸する複数の半導体層120と、を備える。また、メモリホール領域RMHは、例えば図7に示す様に、複数の導電層110及び複数の半導体層120の間にそれぞれ設けられた複数のゲート絶縁膜130を備える。
導電層110は、X方向に延伸する略板状の形状を備える。導電層110は、窒化チタン(TiN)等のバリア導電膜及びタングステン(W)等の金属膜の積層膜等を含んでいても良い。また、導電層110は、例えば、リン(P)またはホウ素(B)等の不純物を含む多結晶シリコン等を含んでいても良い。Z方向に並ぶ複数の導電層110の間には、酸化シリコン(SiO2)等の絶縁層101が設けられている。Z方向に並ぶ複数の導電層110の上方は、酸化シリコン(SiO2)等の絶縁層102によって覆われている。
複数の導電層110は、ワード線WL(図1)及びこれに接続された複数のメモリセルMC(図1)のゲート電極として機能する。以下の説明では、この様な導電層110を、導電層110(WL)と呼ぶ場合がある。これら複数の導電層110(WL)は、それぞれ、メモリブロックBLK毎に電気的に独立している。例えば図3に示す様に、メモリブロックBLK間に設けられたフィンガー間構造STは、メモリホール領域RMH、X方向に並ぶ2つの第1フックアップ領域RHU1、及び、X方向に並ぶ2つの第2フックアップ領域RHU2にわたってX方向に延伸する。これにより、導電層110(WL)のY方向正側又はY方向負側の側面は、メモリブロックBLK間に設けられたフィンガー間構造STを介して、他のメモリブロックBLK中の構成から電気的に絶縁されている。一方、メモリブロックBLK中に設けられたフィンガー間構造STは、最上層の導電層110(WL)の、後述するテラス部Tに対応する位置において途切れている。また、フィンガー間構造STが途切れた位置には、Z方向に並ぶ複数の導電層110(WL)に対応して、Z方向に並ぶ複数の接続部110cが設けられている。メモリブロックBLK中の、Y方向に並ぶ2つの導電層110(WL)は、この接続部110cを介してお互いに接続されている。また、これら複数の導電層110(WL)は、メモリホール領域RMH、X方向に並ぶ2つの第1フックアップ領域RHU1、及び、X方向に並ぶ2つの第2フックアップ領域RHU2にわたってX方向に延伸する。
複数の導電層110(WL)よりも下方に位置する一または複数の導電層110は、ソース側選択ゲート線SGS(図1)及びこれに接続された複数のソース側選択トランジスタSTS(図1)のゲート電極として機能する。以下の説明では、この様な導電層110を、導電層110(SGS)と呼ぶ場合がある。この一または複数の導電層110(SGS)は、メモリブロックBLK毎に電気的に独立している。例えば、この一または複数の導電層110(SGS)は、メモリブロックBLK間に設けられたフィンガー間構造STを介して、他のメモリブロックBLK中の構成から電気的に絶縁されている。また、メモリブロックBLK中の、Y方向に並ぶ2つの導電層110(SGS)は、図3に例示した様な接続部110cを介してお互いに接続されている。一または複数の導電層110(SGS)は、メモリホール領域RMH、X方向に並ぶ2つの第1フックアップ領域RHU1、及び、X方向に並ぶ2つの第2フックアップ領域RHU2にわたってX方向に延伸する。
複数の導電層110(WL)よりも上方に位置する一または複数の導電層110は、ドレイン側選択ゲート線SGD(図1)及びこれに接続された複数のドレイン側選択トランジスタSTD(図1)のゲート電極として機能する。以下の説明では、この様な導電層110を、導電層110(SGD)と呼ぶ場合がある。図3に示す様に、これら複数の導電層110(SGD)のY方向の幅YSGDは、導電層110(WL)のY方向の幅YWLよりも小さい。また、例えば図3及び図5に示す様に、1つのフィンガー構造FS内でY方向に隣り合う2つの導電層110(SGD)の間には、ストリングユニット間絶縁層SHEが設けられている。これら複数の導電層110(SGD)は、それぞれ、ストリングユニットSU毎に電気的に独立している。例えば、各メモリブロックBLK中において、Y方向の一方側(例えば、Y方向負側)から数えて1番目及び4番目のストリングユニットSUに対応する導電層110(SGD)は、メモリブロックBLK間に設けられたフィンガー間構造STを介して、他のメモリブロックBLK中の構成から電気的に絶縁されている。また、Y方向の一方側(例えば、Y方向負側)から数えて2番目及び3番目のストリングユニットSUに対応する導電層110(SGD)は、メモリブロックBLK中に設けられたフィンガー間構造STを介して、お互いに電気的に絶縁されている。また、1つのフィンガー構造FS内でY方向に隣り合う2つの導電層110(SGD)は、ストリングユニット間絶縁層SHEを介して、お互いに電気的に絶縁されている。また、これら複数の導電層110(SGD)は、メモリホール領域RMH、及び、X方向に並ぶ2つの第1フックアップ領域RHU1にわたってX方向に延伸する。
半導体層120は、例えば図3に示す様に、X方向及びY方向に所定のパターンで並ぶ。半導体層120は、1つのメモリストリングMS(図1)に含まれる複数のメモリセルMC及び選択トランジスタ(STD、STS)のチャネル領域として機能する。半導体層120は、例えば、多結晶シリコン(Si)等を含む。半導体層120は、Z方向に延伸する略円筒状の形状を有する。また、半導体層120の中心部分には、例えば図7に示す様に、酸化シリコン等の絶縁層125が設けられている。また、半導体層120の外周面は、それぞれ導電層110によって囲まれており、導電層110と対向している。
図4の例において、半導体層120の下端部は、半導体基板100に接続されている。この場合、半導体基板100は、ソース線SLの一部として機能する。尚、半導体層120の下端部は、他の半導体層等を介して半導体基板100に接続されていても良いし、半導体基板100の上方に設けられたソース線SLとして機能する導電層または半導体層等に接続されていても良い。
ゲート絶縁膜130は、半導体層120の外周面を覆う略円筒状の形状を有する。ゲート絶縁膜130は、例えば図7に示す様に、半導体層120及び導電層110の間に積層されたトンネル絶縁膜131、電荷蓄積膜132及びブロック絶縁膜133を備える。トンネル絶縁膜131及びブロック絶縁膜133は、例えば、酸化シリコン(SiO2)等を含む。電荷蓄積膜132は、例えば、窒化シリコン(SiN)等の電荷を蓄積可能な膜を含む。トンネル絶縁膜131、電荷蓄積膜132、及び、ブロック絶縁膜133は略円筒状の形状を有し、半導体層120の外周面に沿ってZ方向に延伸する。
尚、図7には、ゲート絶縁膜130が窒化シリコン等の電荷蓄積膜132を備える例を示した。しかしながら、ゲート絶縁膜130は、例えば、N型またはP型の不純物を含む多結晶シリコン等のフローティングゲートを備えていても良い。
フィンガー間構造STは、例えば図3及び図5に示す様に、Z方向及びX方向に延伸する。フィンガー間構造STは、例えば、酸化シリコン(SiO2)等を含んでいても良い。また、フィンガー間構造STは、Z方向に延伸する導電層と、この導電層のY方向の両側面に設けられた絶縁層と、を含んでいても良い。フィンガー間構造STが導電層を含む場合、この導電層は、ソース線SL(図1)の一部として機能しても良い。
[第1フックアップ領域RHU1における構造]
第1フックアップ領域RHU1には、図3に示す様に、複数の導電層110(SGD)のテラス部Tが設けられている。テラス部Tは、例えば、導電層110の上面のうち、上方から見て、他の導電層110と重ならない部分である。図3の例では、テラス部Tが、導電層110(SGD)のX方向における端部に設けられている。また、図3の例では、Y方向に並ぶ複数のメモリブロックBLKのうち、Y方向の一方側(例えば、Y方向負側)から数えて偶数番目のメモリブロックBLKに含まれる複数の導電層110(SGD)のテラス部Tに対応して、複数のコンタクトCCが設けられている。また、図3の例では、複数の導電層110(SGD)のテラス部Tに対応して、それぞれ、複数の支持構造HRが設けられている。
第1フックアップ領域RHU1には、図3に示す様に、複数の導電層110(SGD)のテラス部Tが設けられている。テラス部Tは、例えば、導電層110の上面のうち、上方から見て、他の導電層110と重ならない部分である。図3の例では、テラス部Tが、導電層110(SGD)のX方向における端部に設けられている。また、図3の例では、Y方向に並ぶ複数のメモリブロックBLKのうち、Y方向の一方側(例えば、Y方向負側)から数えて偶数番目のメモリブロックBLKに含まれる複数の導電層110(SGD)のテラス部Tに対応して、複数のコンタクトCCが設けられている。また、図3の例では、複数の導電層110(SGD)のテラス部Tに対応して、それぞれ、複数の支持構造HRが設けられている。
尚、図3は、メモリホール領域RMHに対してX方向正側に設けられた第1フックアップ領域RHU1を例示している。図示は省略するものの、メモリホール領域RMHに対してX方向負側に設けられた第1フックアップ領域RHU1(図2参照)においては、Y方向に並ぶ複数のメモリブロックBLKのうち、Y方向の一方側から数えて奇数番目のメモリブロックBLKに含まれる複数の導電層110(SGD)のテラス部Tに対応して、複数のコンタクトCCが設けられている。
図4に示す様に、導電層110(SGD)のX方向における端部は、部分111と、部分112と、縁部113と、を備える。部分111は、導電層110(SGD)のメモリホール領域RMHに設けられた部分と連続している。部分112のZ方向における長さZ112は、部分111のZ方向における長さZ111よりも大きい。尚、部分112は、それぞれ、テラス部Tに対応する位置に設けられている。縁部113は、図示の例では、導電層110(SGD)のX方向における側面であり、図3に示す様に、Y方向に延伸する。
コンタクトCCは、複数の導電層110(SGD)に対応する複数の縁部113を介して、X方向に並ぶ。コンタクトCCはZ方向に延伸し、下端部において導電層110(SGD)のテラス部Tのうち、部分112が設けられた箇所に接続されている。コンタクトCCは、例えば、窒化チタン(TiN)等のバリア導電膜及びタングステン(W)等の金属膜の積層膜等を含んでいても良い。コンタクトCCは、それぞれ、導電層110(SGD)と、周辺回路PC(図1)と、の間の電流経路に設けられている。
図示の例において、X方向に並ぶ複数のコンタクトCCのうち、メモリホール領域RMHに最も近いものは、上方から数えて1番目の導電層110(SGD)に接続されている。また、メモリホール領域RMHに2番目に近いものは、上方から数えて2番目の導電層110(SGD)に接続されている。以下同様に、メモリホール領域RMHにa(aは1以上の整数)番目に近いものは、上方から数えてa番目の導電層110(SGD)に接続されている。
支持構造HRはZ方向に延伸する略円柱状の形状を備える(図6参照)。支持構造HRの外周面は、それぞれ導電層110及び絶縁層101によって囲まれており、導電層110及び絶縁層101に接続されている。支持構造HRは、例えば、半導体層120、絶縁層125(図7)及びゲート絶縁膜130(図7)を含む構造と同様の構成を備えていても良い。また、支持構造HRは、例えば、酸化シリコン(SiO2)等を含んでいても良い。
[第2フックアップ領域RHU2における構造]
第2フックアップ領域RHU2には、図3に示す様に、複数の導電層110(WL)及び複数の導電層110(SGS)のテラス部Tが設けられている。図3の例では、テラス部Tが、複数の導電層110(WL)及び複数の導電層110(SGS)のX方向における端部に設けられている。また、図3の例では、複数の導電層110(WL)及び複数の導電層110(SGS)のテラス部Tに、複数の構造140が設けられている。また、図3の例では、Y方向に並ぶ複数のメモリブロックBLKのうち、Y方向の一方側から数えて偶数番目のメモリブロックBLKに含まれる複数の導電層110(WL)及び複数の導電層110(SGS)に対応して、複数のコンタクトCCが設けられている。なお、図示の例では、メモリブロックBLKに含まれる2つのフィンガー構造FSにおいて、Y方向正側に設けられたフィンガー構造FS内の複数の導電層110に対して複数のコンタクトCCが設けられているが、Y方向負側に設けられたフィンガー構造FS内の複数の導電層110に対して複数のコンタクトCCが設けられても良い。また、図3の例では、複数の導電層110(WL)及び複数の導電層110(SGS)のテラス部Tに対応して、それぞれ、複数の支持構造HRが設けられている。
第2フックアップ領域RHU2には、図3に示す様に、複数の導電層110(WL)及び複数の導電層110(SGS)のテラス部Tが設けられている。図3の例では、テラス部Tが、複数の導電層110(WL)及び複数の導電層110(SGS)のX方向における端部に設けられている。また、図3の例では、複数の導電層110(WL)及び複数の導電層110(SGS)のテラス部Tに、複数の構造140が設けられている。また、図3の例では、Y方向に並ぶ複数のメモリブロックBLKのうち、Y方向の一方側から数えて偶数番目のメモリブロックBLKに含まれる複数の導電層110(WL)及び複数の導電層110(SGS)に対応して、複数のコンタクトCCが設けられている。なお、図示の例では、メモリブロックBLKに含まれる2つのフィンガー構造FSにおいて、Y方向正側に設けられたフィンガー構造FS内の複数の導電層110に対して複数のコンタクトCCが設けられているが、Y方向負側に設けられたフィンガー構造FS内の複数の導電層110に対して複数のコンタクトCCが設けられても良い。また、図3の例では、複数の導電層110(WL)及び複数の導電層110(SGS)のテラス部Tに対応して、それぞれ、複数の支持構造HRが設けられている。
尚、図3は、メモリホール領域RMHに対してX方向正側に設けられた第2フックアップ領域RHU2を例示している。図示は省略するものの、メモリホール領域RMHに対してX方向負側に設けられた第2フックアップ領域RHU2(図2参照)においては、Y方向に並ぶ複数のメモリブロックBLKのうち、Y方向の一方側から数えて奇数番目のメモリブロックBLKに含まれる複数の導電層110(WL)及び複数の導電層110(SGS)のテラス部Tに対応して、複数のコンタクトCCが設けられている。この場合、メモリブロックBLKに含まれるY方向正側及び負側の2つのフィンガー構造FSのうち、いずれに属する複数の導電層110(WL)及び複数の導電層110(SGS)のテラス部Tに対応して複数のコンタクトCCが設けられても良い。
図4に示す様に、導電層110(WL)及び導電層110(SGS)のX方向における端部は、部分114と、部分115と、縁部116と、を備える。部分114は、導電層110(WL)及び導電層110(SGS)のメモリホール領域RMHに設けられた部分と連続している。部分115のZ方向における長さZ115は、部分114のZ方向における長さZ114よりも大きい。尚、部分115は、それぞれ、テラス部Tに対応する位置に設けられている。縁部116は、図示の例では、導電層110(WL)及び導電層110(SGS)のX方向における側面であり、図3に示す様に、Y方向に延伸する。
構造140は、例えば図4及び図6に示す様に、略板状の導電部141と、導電部141及び導電層110の間に設けられた導電部142(中間導電部)と、導電部141,142の間に設けられた絶縁層101と、導電部142及び導電層110の間に設けられた絶縁層101と、導電部141,142及び絶縁層101のX方向の両端部、並びに、導電層110のテラス部Tにそれぞれ接続された一対の導電部143(図4)と、導電部141,142及び絶縁層101のY方向の両端部、並びに、導電層110のテラス部Tにそれぞれ接続された一対の導電部144(図6)と、を備える。
導電部141は、X方向及びY方向に延伸する。導電部141のZ方向における長さZ141は、上記部分111のZ方向における長さZ111より大きくても良い。また、導電部141のZ方向における長さZ141は、上記部分114のZ方向における長さZ114より大きくても良い。また、導電部141の下面は、Z方向において、この導電部141と電気的に接続された導電層110の2つ上の導電層110の下面と対応する高さ位置に設けられていても良い。
導電部142は、X方向及びY方向に延伸する。導電部142のZ方向における長さZ142は、上記部分111のZ方向における長さZ111と一致しても良いし、長さZ111より大きくても良い。また、導電部142のZ方向における長さZ142は、上記部分114のZ方向における長さZ114と一致しても良いし、長さZ114より大きくても良い。また、導電部142のZ方向における長さZ142は、導電部141のZ方向における長さZ141より小さくても良い。また、導電部142の下面は、Z方向において、この導電部142と電気的に接続された導電層110の1つ上の導電層110の下面と対応する高さ位置に設けられていても良い。また、導電部142の上面は、Z方向において、この導電部142と電気的に接続された導電層110の1つ上の導電層110の上面と対応する高さ位置に設けられていても良い。
導電部143(図4)は、Y方向及びZ方向に延伸する。導電部143のX方向における長さX143は、導電部141のZ方向における長さZ141より小さくても良い。
導電部144(図6)は、X方向及びZ方向に延伸する。導電部144のY方向における長さY144(図6)は、導電部141のZ方向における長さZ141(図4)より小さくても良い。また、導電部144のY方向における長さY144(図6)は、導電部143のX方向における長さX143と一致しても良い。
尚、図3に示す様に、構造140のY方向における長さY140は、テラス部TのY方向における長さYTよりも小さい。また、構造140のY方向における両端部145は、対応する導電層110のテラス部Tの、Y方向における両端部117の間に設けられている。
また、構造140のX方向における長さX140は、テラス部TのX方向における長さXTよりも小さい。また、構造140のX方向における両端部146は、対応する導電層110のテラス部Tの、X方向における両端部118の間に設けられている。
コンタクトCCは、複数の導電層110(WL)及び複数の導電層110(SGS)に対応する複数の縁部116を介して、X方向に並ぶ。コンタクトCCは、図4に示す様に、Z方向に延伸する。コンタクトCCの下端部は、導電部141に接続されている。また、コンタクトCCの下端部は更に、導電部142、または導電層110(WL)若しくは導電層110(SGS)に接続されても良い。コンタクトCCは、例えば、窒化チタン(TiN)等のバリア導電膜及びタングステン(W)等の金属膜の積層膜等を含んでいても良い。コンタクトCCは、それぞれ、導電層110(WL)または導電層110(SGS)と、周辺回路PC(図1)と、の間の電流経路に設けられている。
図3の例では、1つのフィンガー構造FSに対応して、Y方向に並ぶ2つのコンタクト列CCRが設けられている。これら2つのコンタクト列CCRは、それぞれ、X方向に並ぶ複数のコンタクトCCを備える。
これら2つのコンタクト列CCRにおいて、Y方向負側に設けられたものに含まれる複数のコンタクトCCのうち、メモリホール領域RMHに最も近いものは、上方から数えて1番目の導電層110(WL)に接続されている。また、メモリホール領域RMHに2番目に近いものは、上方から数えて3番目の導電層110(WL)に接続されている。以下同様に、メモリホール領域RMHにa(aは1以上の整数)番目に近いものは、上方から数えて2a-1番目の導電層110(WL)に接続されている。また、メモリホール領域RMHから最も遠いものは、上層側の導電層110(SGS)に接続されている。
また、これら2つのコンタクト列CCRにおいて、Y方向正側に設けられたものに含まれる複数のコンタクトCCのうち、メモリホール領域RMHに最も近いものは、上方から数えて2番目の導電層110(WL)に接続されている。また、メモリホール領域RMHに2番目に近いものは、上方から数えて4番目の導電層110(WL)に接続されている。以下同様に、メモリホール領域RMHにa(aは1以上の整数)番目に近いものは、上方から数えて2a番目の導電層110(WL)に接続されている。また、メモリホール領域RMHから最も遠いものは、下層側の導電層110(SGS)に接続されている。
第2フックアップ領域RHU2に設けられた複数の支持構造HRは、基本的には、第1フックアップ領域RHU1に設けられた複数の支持構造HRと同様に構成されている。ただし、例えば図6に点線で示す様に、第2フックアップ領域RHU2に設けられた複数の支持構造HRの少なくとも一部の外周面は、複数の導電層110に加えて、構造140に含まれる導電部141,142及び絶縁層101に接続されている。
[製造方法]
次に、図8~図50を参照して、第1実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法について説明する。図8、図10、図13、図17、図18、図20、図21、図23、図24、図26、図28、図29、図30、図32、図34、図36、図38、図40、図43、図47、図50は、同製造方法について説明するための模式的な断面図であり、図4に対応する断面を示している。図9、図12、図16、図19、図22、図25、図27、図35、図42、図44は、同製造方法について説明するための模式的な平面図であり、図3に対応する平面を示している。図11、図15、図31、図33、図37、図39、図41、図45、図46、図48、図49は、同製造方法について説明するための模式的な断面図であり、図6に対応する断面を示している。図14は、同製造方法について説明するための模式的な断面図である。
次に、図8~図50を参照して、第1実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法について説明する。図8、図10、図13、図17、図18、図20、図21、図23、図24、図26、図28、図29、図30、図32、図34、図36、図38、図40、図43、図47、図50は、同製造方法について説明するための模式的な断面図であり、図4に対応する断面を示している。図9、図12、図16、図19、図22、図25、図27、図35、図42、図44は、同製造方法について説明するための模式的な平面図であり、図3に対応する平面を示している。図11、図15、図31、図33、図37、図39、図41、図45、図46、図48、図49は、同製造方法について説明するための模式的な断面図であり、図6に対応する断面を示している。図14は、同製造方法について説明するための模式的な断面図である。
本実施形態に係る半導体記憶装置の製造に際しては、まず、半導体基板100の周辺回路領域RPCに、周辺回路PCを構成する複数のトランジスタを形成する。
次に、例えば図8に示す様に、半導体基板100上に、複数の犠牲層110A及び複数の絶縁層101を形成する。犠牲層110Aは、例えば、窒化シリコン(SiN)等を含む。この工程は、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)等の方法によって行う。尚、複数の犠牲層110A及び絶縁層101は、図2を参照して説明したメモリホール領域RMH、第1フックアップ領域RHU1、及び、第2フックアップ領域RHU2に形成される。
次に、例えば図9~図11に示す様に、複数の構造140に対応する位置に、複数の構造140Aを形成する。複数の構造140Aは、それぞれ、上方から数えて1番目及び2番目の犠牲層110Aの一部と、上方から数えて1番目及び2番目の絶縁層101の一部と、を含む。この工程では、例えば、図8に示す様な構造の一部を覆うレジストを形成する。このレジストは、メモリホール領域RMH及び第1フックアップ領域RHU1全体を覆う。また、このレジストは、第2フックアップ領域RHU2のうち、複数の構造140に対応する複数の領域を覆い、第2フックアップ領域RHU2のそれ以外の領域を露出させる。次に、犠牲層110Aの除去、及び、絶縁層101の除去を、2回ずつ交互に行う。この工程は、例えば、ウェットエッチング又はドライエッチング等の方法によって行う。
次に、例えば図12~図15に示す様に、犠牲層110Aの一部、及び、絶縁層101の一部を除去する。この工程では、例えば、図9~図11に示す様な構造の一部を覆うレジストを形成する。このレジストは、メモリホール領域RMH全体を覆う。また、このレジストは、第1フックアップ領域RHU1及び第2フックアップ領域RHU2のうち、上方から数えて奇数層目の導電層110のテラス部Tに対応する領域を覆い、上方から数えて偶数層目の導電層110のテラス部Tに対応する領域を露出させる。次に、犠牲層110Aの除去、及び、絶縁層101の除去を、1回ずつ行う。この工程は、例えば、ウェットエッチング又はドライエッチング等の方法によって行う。
尚、この工程では、図14及び図15に示す様に、レジストによって覆われていない領域のうち、複数の構造140Aが設けられていた部分に、複数の構造140Bが形成される。複数の構造140Bは、それぞれ、上方から数えて2番目及び3番目の犠牲層110Aの一部と、上方から数えて2番目及び3番目の絶縁層101の一部と、を含む。
次に、例えば図16及び図17に示す様に、図12~図15に示す様な構造の一部を覆うレジスト151を形成する。このレジスト151は、メモリホール領域RMH及び第1フックアップ領域RHU1全体を覆う。また、このレジスト151は、第2フックアップ領域RHU2のうち、下方から数えて1番目及び2番目の導電層110のテラス部Tに対応する領域を露出させ、それ以外の領域を覆う。
次に、例えば図18に示す様に、犠牲層110Aの除去、及び、絶縁層101の除去を、2回ずつ交互に行う。この工程は、例えば、ウェットエッチング又はドライエッチング等の方法によって行う。
尚、この工程では、レジスト151によって覆われていない領域のうち、複数の構造140A,140Bが設けられていた部分に、複数の構造140Cが形成される。複数の構造140Aに対応する複数の構造140Cは、それぞれ、上方から数えて3番目及び4番目の犠牲層110Aの一部と、上方から数えて3番目及び4番目の絶縁層101の一部と、を含む。複数の構造140Bに対応する複数の構造140Cは、それぞれ、上方から数えて4番目及び5番目の犠牲層110Aの一部と、上方から数えて4番目及び5番目の絶縁層101の一部と、を含む。
次に、例えば図19及び図20に示す様に、レジスト151の一部を除去する。この工程では、第2フックアップ領域RHU2のうち、下方から数えて3番目及び4番目の導電層110のテラス部Tに対応する領域が露出する。
次に、例えば図21に示す様に、犠牲層110Aの除去、及び、絶縁層101の除去を、2回ずつ交互に行う。この工程は、例えば、ウェットエッチング又はドライエッチング等の方法によって行う。
尚、この工程では、レジスト151によって覆われていない領域のうち、複数の構造140A,140Bが設けられていた部分に、複数の構造140Cが形成される。
また、この工程では、レジスト151によって覆われていない領域のうち、複数の構造140Cが設けられていた部分に、複数の構造140Dが形成される。一部の構造140Dは、それぞれ、上方から数えて5番目及び6番目の犠牲層110Aの一部と、上方から数えて5番目及び6番目の絶縁層101の一部と、を含む。一部の構造140Dは、それぞれ、上方から数えて6番目及び7番目の犠牲層110Aの一部と、上方から数えて6番目及び7番目の絶縁層101の一部と、を含む。
次に、例えば図22及び図23に示す様に、レジスト151の一部を除去する。この工程では、第2フックアップ領域RHU2のうち、下方から数えて5番目及び6番目の導電層110のテラス部Tに対応する領域が露出する。
次に、例えば図24に示す様に、犠牲層110Aの除去、及び、絶縁層101の除去を、2回ずつ交互に行う。この工程は、例えば、ウェットエッチング又はドライエッチング等の方法によって行う。
尚、この工程では、レジスト151によって覆われていない領域のうち、複数の構造140A,140Bが設けられていた部分に、複数の構造140Cが形成される。
また、この工程では、レジスト151によって覆われていない領域のうち、複数の構造140Cが設けられていた部分に、複数の構造140Dが形成される。
また、この工程では、レジスト151によって覆われていない領域のうち、複数の構造140Dが設けられていた部分に、複数の構造140Eが形成される。一部の構造140Eは、それぞれ、上方から数えて7番目及び8番目の犠牲層110Aの一部と、上方から数えて7番目及び8番目の絶縁層101の一部と、を含む。一部の構造140Eは、それぞれ、上方から数えて8番目及び9番目の犠牲層110Aの一部と、上方から数えて8番目及び9番目の絶縁層101の一部と、を含む。
以下同様に、レジスト151の一部を除去する工程と、犠牲層110Aの除去、及び、絶縁層101の除去を、2回ずつ交互に行う工程とを、繰り返し実行する。これにより、図25及び図26に示す様な構造が形成される。
尚、図25及び図26には、複数の構造140Fを例示している。これら複数の構造140Fは、それぞれ、上方から数えてb(bは3以上の整数)番目の犠牲層110Aの上面に設けられている。また、これら複数の構造140Fは、それぞれ、上方から数えてb-2番目及びb-1番目の犠牲層110Aの一部と、上方から数えてb-2番目及びb-1番目の絶縁層101の一部と、を含む。
次に、例えば図27及び図28に示す様に、レジスト151の一部を除去する。この工程では、第2フックアップ領域RHU2全体が露出する。また、第1フックアップ領域RHU1のうち、上方から数えて1番目及び2番目の導電層110のテラス部Tに対応する領域がレジスト151によって覆われ、その他の領域が露出する。
次に、例えば図29に示す様に、犠牲層110Aの除去、及び、絶縁層101の除去を、2回ずつ交互に行う。この工程は、例えば、ウェットエッチング又はドライエッチング等の方法によって行う。
次に、例えば図30及び図31に示す様に、レジスト151を除去する。
次に、例えば図32に示す様に、メモリホール領域RMHに、レジスト151Aを形成する。また、図32及び図33に示す様に、犠牲層141Aを形成する。犠牲層141Aは、例えば、窒化シリコン(SiN)等を含む。犠牲層141Aは、複数の犠牲層110Aの上面、及び、複数の犠牲層110A及び複数の絶縁層101のX方向及びY方向の側面を覆う。また、犠牲層141Aは、複数の構造140Fの上面、X方向の両側面、及び、Y方向の両側面を覆う。
次に、例えば図34に示す様に、メモリホール領域RMH、第1フックアップ領域RHU1及び第2フックアップ領域RHU2に、レジスト151Bを形成する。
次に、例えば図35及び図36に示す様に、レジスト151Bのうち、レジスト151Aの上面及びX方向の側面を覆う部分を除去する。また、例えば図35~図37に示す様に、レジスト151Bに、複数の開口152A及び複数の開口152Bを形成する。
例えば図35に示す様に、複数の開口152Aは、Y方向に延伸し、X方向に並ぶ。第2フックアップ領域RHU2に設けられた複数の開口152Aは、例えば図36に示す様に、犠牲層141Aのうち、複数の犠牲層110A(及び複数の絶縁層101)のX方向における縁部116(図4)を覆う部分116Aを露出させる。また、第1フックアップ領域RHU1に設けられた複数の開口152Aは、犠牲層141Aのうち、複数の犠牲層110A(及び複数の絶縁層101)のX方向における縁部113(図4)を覆う部分113Aを露出させる。ただし、複数の構造140Fは、開口152Aには露出しない。
また、例えば図35に示す様に、複数の開口152Bは、第2フックアップ領域RHU2をX方向に延伸し、Y方向に並ぶ。複数の開口152Bは、例えば図37に示す様に、犠牲層141Aのうち、テラス部TのY方向における両端部117(図3)の一方側に形成されている複数の犠牲層110A及び複数の絶縁層101の側面を覆う部分117Aを露出させる。ただし、複数の構造140Fは、開口152Bには露出しない。
次に、例えば図38及び図39に示す様に、犠牲層141Aのうち、レジスト151Aの上面及びX方向の側面を覆う部分、並びに、複数の犠牲層110A及び複数の絶縁層101のX方向及びY方向の各側面を覆う部分113A,116A,117Aを除去する。この工程は、例えば、等方性のウェットエッチング又は等方性のドライエッチング等の方法によって行う。
次に、例えば図40及び図41に示す様に、レジスト151A,151Bを除去する。また、絶縁層102を形成する。この工程は、例えば、CVD等の方法によって行う。
次に、例えば図42及び図43に示す様に、複数の半導体層120及び複数の支持構造HRを形成する。この工程では、例えば、RIE(Reactive Ion Etching)等の方法によって、複数の半導体層120及び複数の支持構造HRを形成する複数の位置に、それぞれ、貫通孔を形成する。また、この工程では、例えば、CVD等の方法によって、ゲート絶縁膜130、半導体層120、絶縁層125、及び、支持構造HRを形成する。
尚、第2フックアップ領域RHU2に設けられた複数の支持構造HRの少なくとも一部の外周面は、構造140Fに含まれる犠牲層110A及び絶縁層101に接続される。
次に、例えば図44及び図45に示す様に、溝STAを形成する。溝STAは、Z方向及びX方向に延伸し、複数の絶縁層101及び複数の犠牲層110AをY方向に分断し、半導体基板100の上面を露出させる。この工程は、例えば、RIE等の方法によって行う。
次に、例えば図46に示す様に、溝STAを介して犠牲層110A,141Aを除去する。これにより、Z方向に並ぶ複数の絶縁層101と、この絶縁層101を支持する構造と、を含む中空構造が形成される。この中空構造は、絶縁層101を支持する構造として、半導体層120、ゲート絶縁膜130及び絶縁層125を含む構造と、支持構造HRと、を含む。この工程は、例えば、ウェットエッチング等の方法によって行う。
ここで、第2フックアップ領域RHU2に設けられた複数の支持構造HRの少なくとも一部は、構造140Fに含まれていた絶縁層101を支持する。
尚、図46には、複数の犠牲層110Aが設けられていた位置に形成される空隙110Bと、犠牲層141Aが設けられていた位置に形成される空隙141Dと、を例示している。
次に、例えば図47及び図48に示す様に、導電層110及び構造140を形成する。この工程は、例えば、CVD等の方法によって行う。この工程では、空隙110B及び空隙141Dに、導電層110等が埋め込まれる。
次に、例えば図49に示す様に、溝STA内にフィンガー間構造STを形成する。この工程は、例えば、CVD及びRIE等の方法によって行う。更に、メモリホール領域RMH及び第1フックアップ領域RHU1における複数の導電層110(SGD)内に、Y方向にフィンガー構造FSと交互に並んでX方向に延伸するストリングユニット間絶縁層SHEを形成する。
次に、例えば図50に示す様に、複数のコンタクトCCに対応する位置に、複数のコンタクトホールCCAを形成する。コンタクトホールCCAは、それぞれ、Z方向に延伸し、絶縁層102を貫通し、導電層110の上面、導電部141の上面、又は、導電部142の上面を露出させる。この工程は、例えば、RIE等の方法によって行う。
次に、例えば図4に示す様に、コンタクトホールCCA内にコンタクトCCを形成する。この工程は、例えば、CVD及びRIE等の方法によって行う。
その後、配線等を形成し、ダイシングによってウェハを分断することにより、第1実施形態に係る半導体記憶装置が形成される。
[第1比較例]
図51は、第1比較例に係る半導体記憶装置の一部の構成を示す模式的な断面図である。第1比較例に係る半導体記憶装置は、導電層110及び構造140を備えていない。第1比較例に係る半導体記憶装置は、複数の導電層110´を備える。
図51は、第1比較例に係る半導体記憶装置の一部の構成を示す模式的な断面図である。第1比較例に係る半導体記憶装置は、導電層110及び構造140を備えていない。第1比較例に係る半導体記憶装置は、複数の導電層110´を備える。
図4を参照して説明した様に、第1実施形態に係る導電層110(SGD)は、部分111と、部分112と、を備える。また、部分112のZ方向における長さZ112は、部分111のZ方向における長さZ111よりも大きい。
また、第1実施形態に係る導電層110(WL),110(SGS)は、部分114と、部分115と、を備える。また、部分115のZ方向における長さZ115は、部分114のZ方向における長さZ114よりも大きい。
一方、図51に示す様に、第1比較例に係る導電層110´のZ方向における長さは、均一である。
第1比較例に係る半導体記憶装置の製造に際しては、図9~図11を参照して説明した様な工程が実行されない。また、第1比較例に係る半導体記憶装置の製造に際しては、図32~図39を参照して説明した様な工程が実行されない。
図52は、第1比較例に係る半導体記憶装置の製造方法について説明するための模式的な断面図である。図52は、図50に対応する工程を示している。
図52に示す工程では、複数のコンタクトCCに対応する位置に、複数のコンタクトホールCCAを形成する。この工程では、複数のコンタクトホールCCAの底面に、高さ位置の異なる複数の導電層110´の上面を露出させる必要がある。
ここで、例えば絶縁層102が酸化シリコン(SiO2)を含み、導電層110´が窒化チタン(TiN)及びタングステン(W)の積層膜等を含む場合、絶縁層102におけるエッチングレートが、導電層110´におけるエッチングレートよりも大きくなる様に、RIE等による加工の条件を調整することは可能である。しかしながら、半導体記憶装置の高集積化に伴い、導電層110´のZ方向における長さは、小さくなりつつある。これに伴い、例えば図52に示す様に、一部のコンタクトホールCCAが、対応する導電層110´を貫通してしまい、その直下の導電層110´の上面を露出させてしまう場合がある。この様な状態でコンタクトCCを形成した場合、Z方向に隣り合う2つの導電層110´が短絡してしまう。
[第2比較例]
図53は、第2比較例に係る半導体記憶装置の一部の構成を示す模式的な断面図である。第2比較例に係る半導体記憶装置は、導電層110及び構造140を備えていない。第1比較例に係る半導体記憶装置は、複数の導電層110´´を備える。
図53は、第2比較例に係る半導体記憶装置の一部の構成を示す模式的な断面図である。第2比較例に係る半導体記憶装置は、導電層110及び構造140を備えていない。第1比較例に係る半導体記憶装置は、複数の導電層110´´を備える。
第2比較例に係る導電層110´´(SGD)は、部分111と、部分112´´と、を備える。また、部分112´´のZ方向における長さは、部分111のZ方向における長さよりも大きい。
第2比較例に係る導電層110´´(WL),110´´(SGS)は、部分114と、部分115´´と、を備える。また、部分115´´のZ方向における長さは、部分114のZ方向における長さよりも大きい。
第2比較例に係る半導体記憶装置の製造に際しては、図9~図11を参照して説明した様な工程が実行されない。
図54及び図55は、第2比較例に係る半導体記憶装置の製造方法について説明するための模式的な断面図である。図54及び図55は、図47及び図48に対応する工程を示している。尚、図54は、図55に示す構造をF-F´線で切断し、矢印の方向に見た断面を示している。
第2比較例に係る半導体記憶装置では、導電層110´´(SGD)のコンタクトCCとの接触部分に、Z方向における長さの大きい部分112´´が設けられる。また、導電層110´´(WL),110´´(SGS)のコンタクトCCとの接触部分に、Z方向における長さの大きい部分115´´が設けられる。この様な構成によれば、図52に対応する工程に際して、一部のコンタクトホールCCAが、対応する導電層110´を貫通してしまうことを抑制可能とも考えられる。
しかしながら、第2比較例に係る半導体記憶装置においては、図54及び図55に例示する様に、部分115´´に対応する箇所が導電層110´´によって埋め込まれない場合がある。例えば、導電層110´´の形成に際しては、溝STAから、導電層110´´の成膜に用いるガスが供給される。また、導電層110´´は、絶縁層101の上面及び下面だけでなく、支持構造HRの外周面にも成膜される。ここで、例えば図54に示す様に、支持構造HRが所定以下のピッチで配置されている場合、部分115´´に対応する空間が導電層110´´によって埋め込まれる前に、この空間と、溝STAとの間の経路が閉塞してしまい、この空間に空隙Vが形成されてしまう場合がある。
この様な場合、部分115´´のZ方向における長さ自体は部分114のZ方向における長さよりも大きいものの、部分115´´における実質的な膜厚は、小さくなってしまう。従って、コンタクトホールCCAの貫通を好適に防ぐことが出来ない場合がある。
[第1実施形態に係る半導体記憶装置の効果]
図3等を参照して説明した様に、第1実施形態に係る半導体記憶装置においては、複数の導電層110(WL)及び複数の導電層110(SGS)のテラス部Tに、複数の構造140が設けられている。また、図4等を参照して説明した様に、構造140は、略板状の導電部141,142と、導電部141,142のX方向の両端部にそれぞれ接続された一対の導電部143(図4)と、導電部141,142のY方向の両端部にそれぞれ接続された一対の導電部144(図6)と、を備える。
図3等を参照して説明した様に、第1実施形態に係る半導体記憶装置においては、複数の導電層110(WL)及び複数の導電層110(SGS)のテラス部Tに、複数の構造140が設けられている。また、図4等を参照して説明した様に、構造140は、略板状の導電部141,142と、導電部141,142のX方向の両端部にそれぞれ接続された一対の導電部143(図4)と、導電部141,142のY方向の両端部にそれぞれ接続された一対の導電部144(図6)と、を備える。
この様な構成によれば、例えば図50に示す工程において、一部のコンタクトホールCCAが導電部141を貫通してしまっても、導電部142によってコンタクトホールCCAの更なる貫通を抑制可能である。また、一部のコンタクトホールCCAが導電部142を貫通してしまっても、導電層110によってコンタクトホールCCAの更なる貫通を抑制可能である。
また、コンタクトホールCCAの底面に導電部141が露出している場合、コンタクトホールCCAの底面に導電部142が露出している場合、コンタクトホールCCAの底面に導電層110が露出している場合のいずれにおいても、導電層110を好適に周辺回路PCと接続し、且つ、Z方向に隣り合う2つの導電層110間の短絡を抑制可能である。
[第2実施形態]
[構成]
次に、図56~図58を参照して、第2実施形態に係る半導体記憶装置について説明する。図56は、第2実施形態に係る半導体記憶装置の一部の構成を示す模式的な平面図である。図57は、図56に示す構造をB-B´線で切断し、矢印の方向に見た模式的な断面図である。図58は、図56に示す構造をD-D´線で切断し、矢印の方向に見た模式的な断面図である。
[構成]
次に、図56~図58を参照して、第2実施形態に係る半導体記憶装置について説明する。図56は、第2実施形態に係る半導体記憶装置の一部の構成を示す模式的な平面図である。図57は、図56に示す構造をB-B´線で切断し、矢印の方向に見た模式的な断面図である。図58は、図56に示す構造をD-D´線で切断し、矢印の方向に見た模式的な断面図である。
第2実施形態に係る半導体記憶装置は、基本的には、第1実施形態に係る半導体記憶装置と同様に構成されている。ただし、第2実施形態に係る半導体記憶装置は、一部の構成が、第1実施形態に係る半導体記憶装置と異なっている。
[メモリホール領域RMHにおける構造]
第2実施形態に係るフィンガー構造FSは、基本的には、第1実施形態に係るフィンガー構造FSと同様に構成されている。ただし、第2実施形態に係るフィンガー構造FSは、複数の導電層110のかわりに、複数の導電層210を備える。複数の導電層210のメモリホール領域RMHにおける構成は、複数の導電層110のメモリホール領域RMHにおける構成と同様である。
第2実施形態に係るフィンガー構造FSは、基本的には、第1実施形態に係るフィンガー構造FSと同様に構成されている。ただし、第2実施形態に係るフィンガー構造FSは、複数の導電層110のかわりに、複数の導電層210を備える。複数の導電層210のメモリホール領域RMHにおける構成は、複数の導電層110のメモリホール領域RMHにおける構成と同様である。
[第1フックアップ領域RHU1における構造]
第1フックアップ領域RHU1には、図56に示す様に、複数の導電層210(SGD)のテラス部Tが設けられている。図56の例では、テラス部Tが、導電層210(SGD)のX方向における端部に設けられている。また、図56の例では、Y方向に並ぶ複数のメモリブロックBLKのうち、Y方向の一方側(例えば、Y方向負側)から数えて偶数番目のメモリブロックBLKに含まれる複数の導電層210(SGD)のテラス部Tに対応して、複数のコンタクトCCが設けられている。また、図56の例では、複数の導電層210(SGD)のテラス部Tに対応して、それぞれ、複数の支持構造HRが設けられている。
第1フックアップ領域RHU1には、図56に示す様に、複数の導電層210(SGD)のテラス部Tが設けられている。図56の例では、テラス部Tが、導電層210(SGD)のX方向における端部に設けられている。また、図56の例では、Y方向に並ぶ複数のメモリブロックBLKのうち、Y方向の一方側(例えば、Y方向負側)から数えて偶数番目のメモリブロックBLKに含まれる複数の導電層210(SGD)のテラス部Tに対応して、複数のコンタクトCCが設けられている。また、図56の例では、複数の導電層210(SGD)のテラス部Tに対応して、それぞれ、複数の支持構造HRが設けられている。
尚、図56は、メモリホール領域RMHに対してX方向正側に設けられた第1フックアップ領域RHU1を例示している。図示は省略するものの、メモリホール領域RMHに対してX方向負側に設けられた第1フックアップ領域RHU1においては、Y方向に並ぶ複数のメモリブロックBLKのうち、Y方向の一方側から数えて奇数番目のメモリブロックBLKに含まれる複数の導電層210(SGD)のテラス部Tに対応して、複数のコンタクトCCが設けられている。
図57に示す様に、最上層の導電層210(SGD)のX方向における端部は、縁部113を備える。図示の例において、最上層の導電層210(SGD)のX方向における端部は、部分112を含んでいない。また、最上層以外の導電層210(SGD)のX方向における端部は、部分112と、縁部113と、部分211と、を備える。上方から数えてc(cは2以上の整数)番目の導電層210(SGD)の部分211は、対応するコンタクトCCと、上方から数えてc-1番目の導電層210(SGD)の縁部113と、の間に設けられている。また、上方から数えてc番目の導電層210(SGD)の部分211の下面は、上方から数えてc-1番目の導電層210(SGD)の下面と対応する高さ位置に設けられている。また、上方から数えてc番目の導電層210(SGD)の部分211の上面は、上方から数えてc-1番目の導電層210(SGD)の部分112の上面と対応する高さ位置に設けられている。
[第2フックアップ領域RHU2における構造]
第2フックアップ領域RHU2には、図56に示す様に、複数の導電層210(WL)及び複数の導電層210(SGS)のテラス部Tが設けられている。図56の例では、テラス部Tが、複数の導電層210(WL)及び複数の導電層210(SGS)のX方向における端部に設けられている。また、図56の例では、複数の導電層210(WL)及び複数の導電層210(SGS)のテラス部Tに、複数の構造140が設けられている。また、図56の例では、Y方向に並ぶ複数のメモリブロックBLKのうち、Y方向の一方側から数えて偶数番目のメモリブロックBLKに含まれる複数の導電層210(WL)及び複数の導電層210(SGS)に対応して、複数のコンタクトCCが設けられている。なお、図示の例では、メモリブロックBLKに含まれる2つのフィンガー構造FSにおいて、Y方向正側に設けられたフィンガー構造FS内の複数の導電層210に対して複数のコンタクトCCが設けられているが、Y方向負側に設けられたフィンガー構造FS内の複数の導電層210に対して複数のコンタクトCCが設けられても良い。また、図56の例では、導電層210(WL)及び複数の導電層210(SGS)のテラス部Tに対応して、それぞれ、複数の支持構造HRが設けられている。
第2フックアップ領域RHU2には、図56に示す様に、複数の導電層210(WL)及び複数の導電層210(SGS)のテラス部Tが設けられている。図56の例では、テラス部Tが、複数の導電層210(WL)及び複数の導電層210(SGS)のX方向における端部に設けられている。また、図56の例では、複数の導電層210(WL)及び複数の導電層210(SGS)のテラス部Tに、複数の構造140が設けられている。また、図56の例では、Y方向に並ぶ複数のメモリブロックBLKのうち、Y方向の一方側から数えて偶数番目のメモリブロックBLKに含まれる複数の導電層210(WL)及び複数の導電層210(SGS)に対応して、複数のコンタクトCCが設けられている。なお、図示の例では、メモリブロックBLKに含まれる2つのフィンガー構造FSにおいて、Y方向正側に設けられたフィンガー構造FS内の複数の導電層210に対して複数のコンタクトCCが設けられているが、Y方向負側に設けられたフィンガー構造FS内の複数の導電層210に対して複数のコンタクトCCが設けられても良い。また、図56の例では、導電層210(WL)及び複数の導電層210(SGS)のテラス部Tに対応して、それぞれ、複数の支持構造HRが設けられている。
尚、図56は、メモリホール領域RMHに対してX方向正側に設けられた第2フックアップ領域RHU2を例示している。図示は省略するものの、メモリホール領域RMHに対してX方向負側に設けられた第2フックアップ領域RHU2においては、Y方向に並ぶ複数のメモリブロックBLKのうち、Y方向の一方側から数えて奇数番目のメモリブロックBLKに含まれる複数の導電層210(WL)及び複数の導電層210(SGS)のテラス部Tに対応して、複数のコンタクトCCが設けられている。この場合、メモリブロックBLKに含まれるY方向正側及び負側の2つのフィンガー構造FSのうち、いずれに属する複数の導電層210(WL)及び複数の導電層210(SGS)のテラス部Tに対応して複数のコンタクトCCが設けられても良い。
図57に示す様に、導電層210(WL)及び導電層210(SGS)のX方向における端部は、部分115と、縁部116と、部分212と、を備える。
最上層の導電層210(WL)の部分212は、対応するコンタクトCCと、最下層の導電層210(SGD)の縁部113と、の間に設けられている。また、最上層の導電層210(WL)の部分212の下面は、最下層の導電層210(SGD)の下面と対応する高さ位置に設けられている。また、最上層の導電層210(WL)の部分212の上面は、最下層の導電層210(SGD)の部分112の上面と対応する高さ位置に設けられている。
上方から数えてc(cは2以上の整数)番目の導電層210(WL)の部分212は、対応するコンタクトCCと、上方から数えてc-1番目の導電層210(WL)の縁部116と、の間に設けられている。また、上方から数えてc番目の導電層210(WL)の部分212の下面は、上方から数えてc-1番目の導電層210(WL)の下面と対応する高さ位置に設けられている。また、上方から数えてc番目の導電層210(WL)の部分212の上面は、上方から数えてc-1番目の導電層210(WL)の部分115の上面と対応する高さ位置に設けられている。
また、図56の例では、1つのフィンガー構造FSに対応して、1つのコンタクト列CCRが設けられている。このコンタクト列CCRは、それぞれ、X方向に並ぶ複数のコンタクトCCを備える。
このコンタクト列CCRに含まれる複数のコンタクトCCのうち、メモリホール領域RMHに最も近いものは、上方から数えて1番目の導電層210(WL)に接続されている。また、メモリホール領域RMHに2番目に近いものは、上方から数えて2番目の導電層210(WL)に接続されている。以下同様に、メモリホール領域RMHにa(aは1以上の整数)番目に近いものは、上方から数えてa番目の導電層210(WL)に接続されている。また、メモリホール領域RMHから最も遠いものは、下層側の導電層210(SGS)に接続されている。
[製造方法]
次に、図59~図66を参照して、第2実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法について説明する。図59は、同製造方法について説明するための模式的な平面図であり、図56に対応する平面を示している。図60~図66は、同製造方法について説明するための模式的な断面図であり、図57に対応する断面を示している。
次に、図59~図66を参照して、第2実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法について説明する。図59は、同製造方法について説明するための模式的な平面図であり、図56に対応する平面を示している。図60~図66は、同製造方法について説明するための模式的な断面図であり、図57に対応する断面を示している。
本実施形態に係る半導体記憶装置の製造に際しては、まず、第1実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法のうち、図9~図11を参照して説明した工程までを実行する。
次に、例えば図59及び図13に示す様に、犠牲層110Aの一部、及び、絶縁層101の一部を除去する。この工程では、例えば、図9~図11に示す様な構造の一部を覆うレジストを形成する。このレジストは、メモリホール領域RMH及び第2フックアップ領域RHU2全体を覆う。また、このレジストは、第1フックアップ領域RHU1のうち、上方から数えて奇数層目の導電層210のテラス部Tに対応する領域を覆い、上方から数えて偶数層目の導電層210のテラス部Tに対応する領域を露出させる。次に、犠牲層110Aの除去、及び、絶縁層101の除去を、1回ずつ行う。この工程は、例えば、ウェットエッチング又はドライエッチング等の方法によって行う。
次に、例えば図16及び図17を参照して説明した工程を実行する。
次に、例えば図60に示す様に、犠牲層110Aの除去、及び、絶縁層101の除去を、1回ずつ行う。この工程は、例えば、ウェットエッチング又はドライエッチング等の方法によって行う。
次に、レジスト151の一部を除去する工程と、犠牲層110Aの除去及び絶縁層101の除去を1回ずつ行う工程と、を繰り返し実行する。また、図27~図31を参照して説明した工程を実行する。これにより、図61に示す様な構造が形成される。
次に、例えば図62に示す様に、メモリホール領域RMHに、レジスト151Aを形成する。また、図62に示す様に、犠牲層141Aを形成する。
次に、メモリホール領域RMH、第1フックアップ領域RHU1及び第2フックアップ領域RHU2に、レジスト151Bを形成する。
次に、例えば図63に示す様に、レジスト151Bのうち、レジスト151Aの上面及びX方向の側面を覆う部分を除去する。また、レジスト151Bに、複数の開口241Bを形成する。複数の開口241Bは、Y方向に延伸し、X方向に並ぶ。複数の開口241Bは、犠牲層141Aのうち、導電層210の縁部113,116(図56、図57)と、導電層210の部分211,212(図56、図57)と、の間に対応する領域に設けられた部分を露出させる。
次に、例えば図64に示す様に、犠牲層141Aのうち、レジスト151Aの上面及びX方向の側面を覆う部分を除去する。また、犠牲層110A,141Aのうち、導電層210のテラス部T(図56、図57)の、縁部113,116(図56、図57)近傍の領域に設けられた部分を除去する。この工程は、例えば、等方性若しくは異方性のウェットエッチング、又は、等方性若しくは異方性のドライエッチング等の方法によって行う。
次に、例えば図65に示す様に、レジスト151A,151Bを除去する。また、絶縁層102を形成する。この工程は、例えば、CVD等の方法によって行う。
次に、例えば図42~図49を参照して説明した工程を実行する。これにより、図66に示す様な構造が形成される。
その後、第1実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法のうち、図50を参照して説明した工程以降を実行する。
[第2実施形態に係る半導体記憶装置の効果]
第2実施形態に係る半導体記憶装置によれば、第1実施形態に係る半導体記憶装置と同様に、導電層210を好適に周辺回路PCと接続し、且つ、Z方向に隣り合う2つの導電層210間の短絡を抑制可能である。
第2実施形態に係る半導体記憶装置によれば、第1実施形態に係る半導体記憶装置と同様に、導電層210を好適に周辺回路PCと接続し、且つ、Z方向に隣り合う2つの導電層210間の短絡を抑制可能である。
また、第1実施形態に係る半導体記憶装置の製造に際しては、図38及び図39を参照して説明した工程において、犠牲層141Aの一部だけでなく、犠牲層110Aのうち、導電層110のテラス部Tのメモリホール領域RMH側の端部に対応する部分もエッチングされてしまう場合がある。この場合、製造された半導体記憶装置において、導電層110のテラス部Tのメモリホール領域RMH側の端部のZ方向における長さが、小さくなってしまう懸念がある。この様な構造においては、導電層110のうちのメモリホール領域RMHに設けられた部分と、コンタクトCCと、の間の抵抗値が上昇する可能性がある。また、テラス部Tの上記端部において電流密度が上昇して、エレクトロマイグレーションが進行してしまうおそれがある。
一方、第2実施形態に係る半導体記憶装置の製造に際しては、図38及び図39を参照して説明した工程を実行しない。従って、犠牲層110Aのうち、導電層210のテラス部Tのメモリホール領域RMH側の端部に対応する部分がエッチングされない。従って、上述の様な、抵抗値の上昇や、エレクトロマイグレーションの進行を抑制可能である。
[その他の実施形態]
以上、第1実施形態及び第2実施形態に係る半導体記憶装置について説明した。しかしながら、これらの実施形態に係る半導体記憶装置はあくまでも例示であり、具体的な構成、動作等は適宜調整可能である。
以上、第1実施形態及び第2実施形態に係る半導体記憶装置について説明した。しかしながら、これらの実施形態に係る半導体記憶装置はあくまでも例示であり、具体的な構成、動作等は適宜調整可能である。
例えば、第1実施形態及び第2実施形態においては、図4及び図6を参照して説明した様に、構造140が、略板状の導電部141,142と、導電部141,142のX方向の両端部にそれぞれ接続された一対の導電部143(図4)と、導電部141,142のY方向の両端部にそれぞれ接続された一対の導電部144(図6)と、を備える。
しかしながら、この様な構成はあくまでも例示であり、具体的な構成は適宜調整可能である。図67~図74は、その他の実施形態に係る半導体記憶装置の構成を示す模式的な断面図である。
例えば図67に示す様に、構造140は、導電部142を備えていなくても良い。また、例えば図68に示す様に、構造140は、Z方向に並ぶ2以上の導電部142を備えていても良い。この場合、これら2以上の導電部142は、それぞれ、いずれかの導電層110に対応する高さ位置に設けられていても良い。
また、例えば図69に示す様に、導電部141,142のY方向の両端部にそれぞれ接続された一対の導電部144の一方又は双方を省略することも可能である。図69の例では、構造140内の2つの導電部144のうち、図37を参照して説明した工程において開口152B側に位置するもの(フィンガー間構造STの反対側に位置するもの)が一部省略されている。この様な構造の製造に際しては、例えば、図37を参照して説明した工程において開口152Bに構造140Fの一部を露出させる。また、図39を参照して説明した工程において、構造140Fの露出部と対応する部分を含めて犠牲層141Aの一部を除去する。
また、例えば図70に示す様に、導電部141,142のX方向の両端部にそれぞれ接続された一対の導電部143の一方又は双方を省略することも可能である。図70の例では、構造140内の2つの導電部143のうち、対応する導電層110の縁部116側に位置するものが省略されている。この様な構造の製造に際しては、例えば、図36を参照して説明した工程において開口152Aに構造140Fの一部を露出させる。また、図38を参照して説明した工程において、構造140Fの露出部と対応する部分を含めて犠牲層141Aの一部を除去する。
また、例えば、第1実施形態においては、図3、図4及び図6を参照して説明した様に、構造140が、全ての導電層110(WL)及び全ての導電層110(SGS)に対応して設けられていた。
しかしながら、この様な構成はあくまでも例示であり、具体的な構成は適宜調整可能である。
例えば図71に示す様に、一部の導電層110(WL)に対応する構造140を残し、一部の導電層110(WL)に対応する構造140は省略しても良い。また、導電層110(SGS)に対応する構造140は省略しても良い。また、図示は省略するものの、一部の導電層110(SGD)に対応して構造140を設けても良い。
また、第1実施形態及び第2実施形態においては、図2を参照して説明した様に、X方向に並ぶ2つの第2フックアップ領域RHU2の間に、X方向に並ぶ2つの第1フックアップ領域RHU1が設けられている。更に、X方向に並ぶ2つの第1フックアップ領域RHU1の間に、メモリホール領域RMHが設けられている。
しかしながら、この様な構成はあくまでも例示であり、具体的な構成は適宜調整可能である。
例えば、図72に示す様に、X方向に並ぶ2つのメモリホール領域RMHの間に、X方向に並ぶ2つの第1フックアップ領域RHU1が設けられていても良い。また、X方向に並ぶ2つの第1フックアップ領域RHU1の間に、第2フックアップ領域RHU2が設けられていても良い。
この様な場合、フィンガー構造FSは、例えば図73に例示する様に、Z方向に並ぶ複数の導電層110のかわりに、Z方向に並ぶ複数の導電層310を備えていても良い。尚、図73には、一部の導電層310のみを例示している。
導電層310は、2つのメモリホール領域RMHに対応する2つの部分311と、これら2つの部分311に接続された部分312と、を備えていても良い。また、部分312は、テラス部Tを備えていても良い。図示の例では、2つのコンタクトCCが、導電層310の縁部116を介して、X方向に並んでいる。また、構造140が、対応する導電層310のテラス部Tに設けられている。導電層310の縁部116は、X方向に並ぶ2つの部分311の間に設けられており、導電層310のX方向における端部とは一致しない。
尚、図73の例では、半導体基板100の上方に、ソース線SLとして機能する導電層300が設けられている。また、半導体層120の下端部は、この導電層300に接続されている。
また、以上の説明では、導電層110,210,310の上面にテラス部Tが設けられており、コンタクトCCが、テラス部Tの上方においてZ方向に延伸している。また、構造140は、テラス部T及びコンタクトCCの下端部に接続されている。
しかしながら、この様な構成はあくまでも例示であり、具体的な構成は適宜調整可能である。
例えば、図74の例では、導電層310の下面にテラス部Tが設けられており、コンタクトCCが、テラス部Tの下方においてZ方向に延伸している。また、構造140は、テラス部T及びコンタクトCCの上端部に接続されている。尚、この様な場合、テラス部Tは、導電層310の下面のうち、下方から見て、他の導電層310と重ならない部分である。
[その他]
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことが出来る。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことが出来る。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100…半導体基板、110…導電層、120…半導体層、130…ゲート絶縁膜、131…トンネル絶縁膜、132…電荷蓄積膜、133…ブロック絶縁膜、140…構造、141~144…導電部、CC…コンタクト、RMH…メモリホール領域、RHU1…第1フックアップ領域、RHU2…第2フックアップ領域。
Claims (5)
- 第1方向に並ぶ第1領域及び第2領域を備える基板と、
前記基板の表面と交差する第2方向に並び、前記第1領域及び前記第2領域にわたって前記第1方向に延伸する複数の導電層と、
前記第1領域に設けられ、前記第2方向に延伸し、前記複数の導電層と対向する半導体層と、
前記複数の導電層と前記半導体層との間に設けられた電荷蓄積膜と、
前記第2領域に設けられ、前記第2方向に延伸し、前記複数の導電層に電気的に接続された複数のコンタクト電極と、
前記複数のコンタクト電極のうちの一つである第1コンタクト電極の前記第2方向における一端部と、前記複数の導電層のうちの一つである第1導電層のテラス部と、に接続された第1構造と
を備え、
前記第1構造は、
前記第1方向に延伸する第1導電部と、
前記第2方向に延伸し、前記第1導電部の前記第1方向における一端部と、前記第1導電層と、に接続された第2導電部と、
前記第2方向に延伸し、前記第1導電部の前記第1方向における他端部と、前記第1導電層と、に接続された第3導電部と
を備える
半導体記憶装置。 - 前記第1構造は、
前記第2方向に延伸し、前記第1導電部の、前記第1方向及び前記第2方向と交差する第3方向における一端部と、前記第1導電層と、に接続された第4導電部を更に備える
請求項1記載の半導体記憶装置。 - 前記第1構造は、
前記第1導電層、及び、前記第1導電部の間に設けられ、前記第1方向に延伸する中間導電部を更に備え、
前記第2導電部は、前記中間導電部の前記第1方向における一端部に更に接続され、
前記第3導電部は、前記中間導電部の前記第1方向における他端部に更に接続されている
請求項1又は2記載の半導体記憶装置。 - 第1方向に並ぶ第1領域及び第2領域を備える基板と、
前記基板の表面と交差する第2方向に並び、前記第1領域及び前記第2領域にわたって前記第1方向に延伸する複数の導電層と、
前記第1領域に設けられ、前記第2方向に延伸し、前記複数の導電層と対向する半導体層と、
前記複数の導電層と前記半導体層との間に設けられた電荷蓄積膜と、
前記第2領域に設けられ、前記第2方向に延伸し、前記複数の導電層に電気的に接続された複数のコンタクト電極と、
前記複数のコンタクト電極のうちの一つである第1コンタクト電極の前記第2方向における一端部と、前記複数の導電層のうちの一つである第1導電層のテラス部と、に接続された第1構造と
を備え、
前記第1構造は、
前記第1方向に延伸する第1導電部と、
前記第2方向に延伸し、前記第1導電部、及び、前記第1導電層に接続された第2導電部と
を備え、
前記第1構造の、前記第1方向及び前記第2方向と交差する第3方向における両端部は、前記第2方向から見て、前記第1導電層のテラス部の、前記第3方向における両端部の間に設けられている
半導体記憶装置。 - 前記第2領域に設けられ、前記第2方向に延伸し、前記第1導電層及び前記第1導電部に接続された外周面を有する第2構造を更に備える
請求項1~4のいずれか1項記載の半導体記憶装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021151613A JP2023043805A (ja) | 2021-09-16 | 2021-09-16 | 半導体記憶装置 |
US17/694,009 US20230082844A1 (en) | 2021-09-16 | 2022-03-14 | Semiconductor memory device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021151613A JP2023043805A (ja) | 2021-09-16 | 2021-09-16 | 半導体記憶装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023043805A true JP2023043805A (ja) | 2023-03-29 |
Family
ID=85479542
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021151613A Pending JP2023043805A (ja) | 2021-09-16 | 2021-09-16 | 半導体記憶装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20230082844A1 (ja) |
JP (1) | JP2023043805A (ja) |
-
2021
- 2021-09-16 JP JP2021151613A patent/JP2023043805A/ja active Pending
-
2022
- 2022-03-14 US US17/694,009 patent/US20230082844A1/en active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20230082844A1 (en) | 2023-03-16 |
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