JP2023043345A - 銀行システム、銀行システムによって実行される電子記録債権を流動化する方法およびプログラム - Google Patents

銀行システム、銀行システムによって実行される電子記録債権を流動化する方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電子記録債権の取引流動化を促進する銀行システムを提供する。【解決手段】銀行システムは、電子記録債権の買取のための試算依頼を債権者端末から受信したことに応答して、それぞれの電子記録債権に関連付けられる債務者の情報に基づいて、債権者端末への表示のための試算結果を生成することと、試算結果に対する承諾を示す信号を債権者端末から受信したことに応答して、買取対象の電子記録債権についての譲渡記録請求を保証記録なしで生成して記録機関システムに送信するとともに、譲受人口座に対する入金処理と譲受人口座から債権者口座への振込処理を実行することを行う。【選択図】図3

Description

本発明は、電子記録債権の流動化取引を促進する銀行システム、銀行システムによって実行される方法およびプログラムに関する。
電子記録債権を記録・流通させる決済インフラとして、一般社団法人全国銀行協会が設立した電子債権記録機関「株式会社全銀電子債権ネットワーク」(通称:でんさいネット(登録商標))が知られている。電子債権記録機関は、記録原簿を備え、電子記録債権の発生、譲渡、消滅等の記録および管理を行っている。
でんさいネットには、各金融機関が参加しているため、企業等は、取引金融機関を通じて、取引時に電子記録債権を発生させることができ、支払期日が到来すると、債務者の口座から債権者の口座に自動的に口座間送金決済が行われる。電子記録債権の発生については発生記録として記録原簿に記録され、債務履行による口座間送金決済については支払等記録として記録原簿に記録される。
また、電子記録債権の支払期日が到来する前であっても、債権者は、電子記録債権を譲受人に譲渡する、または分割譲渡することで、資金調達に利用する手段が存在する。これらの場合には、電子記録債権に対して譲渡記録や分割記録が記録原簿に記録される。
期日前に債権の譲渡等をすることによって行う資金調達は、従来の手形取引でも行われていたが、電子記録債権についても、個別債権ごとに取引金融機関に相談して電子記録債権の流動化(保証記録なし)や割引(保証記録あり)することにより債権譲渡を行っていた。また、電子記録債権の譲渡に関しては、一定の条件下でのファクタリングの仕組みも知られていた(特許文献1)。
特許第6404445号公報
債権者が従来のように個別債権ごとに取引金融機関に持ち込み可否を相談して電子記録債権の譲渡を行う流動化取引による資金調達方法では、手形の譲渡を行う流動化取引の取り扱い方法と同様に、資金化の試算依頼(対象銘柄の事前提示)、資金化申込と債権譲渡手続(譲渡記録請求)および申込完了確認と代金振込処理は、それぞれ個別に債権者と取引金融機関が手作業を中心とした事務で行っているため手続きも煩雑であり、債権者の試算依頼から期日前資金化まで相当の日数が必要であった。
電子記録債権の割引に伴う譲渡を行う場合、原則として、債務者の債務不履行時に債権者に支払義務を遡求するため、譲渡記録とともに保証記録もセットで記録原簿に記録される。
特許文献1に開示されているファクタリングの仕組みは、公正取引委員会の定める一括決済方式に基づくものであり、債権者、債務者およびサービス提供者(金融機関、買取人)の間で予め取引条件等を定める3者間契約を前提としている。この仕組みが対象とするのは、債務者から受領した電子記録債権のみであり、債権者が保有している他の電子記録債権は早期資金化の対象外であった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、電子記録債権の流動化取引を促進する銀行システム、銀行システムによって実行される方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の銀行システムは、
電子記録債権の買取のための、試算対象債権や買取希望債権金額を含む試算依頼を債権者端末から受信したことに応答して、試算依頼されたそれぞれの電子記録債権に関連付けられる債務者の情報に基づいて、前記債権者端末への表示のための買取可能金額や手数料率を含む試算結果を生成することと、
前記試算結果に対する承諾を示す買取申込の信号を前記債権者端末から受信したことに応答して、買取対象の前記電子記録債権についての譲渡記録請求を保証記録なしで生成して記録機関システムに送信するとともに、譲受人口座に対する入金処理と前記譲受人口座から債権者口座への振込処理を実行することと
を行うように構成されたことを特徴とする。
本発明によれば、債権者は、簡便な手続きにより、保有する電子記録債権のうち任意の債権を支払期日が到来する前に早期に資金化することができ、かつ保証記録なしの債権譲渡であるため、債務不履行時の支払義務がなくなる。
本明細書において開示される実施形態の詳細な理解は、添付図面に関連して例示される以下の説明から得ることができる。
本発明に係る銀行システム10を含むシステム全体の構成図である。 本発明に係る銀行システム10のシステム構成図である。 銀行システム10によって行われる、電子記録債権の流動化取引についての情報処理を説明するフロー図である。 試算依頼作成画面400の一例を示す図である。 試算結果表示画面500の一例を示す図である。
(全体構成)
図1は、本発明に係る銀行システム10を含むシステム全体の構成図である。図1に示すように、銀行システム10は、1または複数の債権者装置11、記録機関システム12、および買取人装置13と相互に通信可能に接続される。記録機関システム12は、買取人の取引金融機関のシステムを介して買取人装置13と通信可能に接続される。
銀行システム10は、Webベースのアプリケーション等を債権者装置11に提供して、本明細書で説明する機能を実現することができる。具体的に言えば、銀行システム10は、債権者装置11からの要求に応答して、予め記録機関システム12から受信した債権者に関連付けられる電子記録債権の情報を債権者装置11に提示する。銀行システム10は、債権者装置11から、指定された電子記録債権の資金化のための試算依頼を受信し、所定の与信条件計算プログラムに基づいて試算結果を生成し、債権者装置11に試算結果を提供する。銀行システム10は、指定された電子記録債権の正式な買取申込を受信したことに応答して、買取申込に関連付けられる譲渡記録請求を記録機関システム12に送信するとともに、買取人に対する融資実行と買取人口座から債権者口座への振込処理を行う。銀行システム10は、電子記録債権の支払期日が到来して、債務者口座から買取人口座への口座間送金決済が行われたら、買取人口座から融資資金を回収する。本明細書では、銀行システム10は、債権者の取引金融機関のシステムとして主に説明されるが、債務者の取引金融機関のシステムとして運用されてもよい。
債権者装置11は、債権者によって使用される端末であり、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、スマートフォンやタブレット端末などの通信機能を備えたコンピュータとすることができるが、特定の装置に限定されない。債権者装置11は、銀行システム10から提示された電子記録債権のうち、任意の電子記録債権を選択して試算依頼を銀行システム10に送信することができる。債権者装置11は、試算結果を銀行システム10から受信し、最終的に資金化を行おうとする電子記録債権の買取申込を銀行システム10に送信することができる。債権者装置11は、これらの操作を銀行システム10によって提供されるWebベースのアプリケーション等で行うことができる。
記録機関システム12は、でんさいネットとして知られているシステムであり、銀行システム10などの各金融機関のシステムと通信を行い、発生記録請求および譲渡記録請求などの請求を受信したことに基づいて電子記録債権の発生記録および譲渡記録などを記録原簿に行っている。記録機関システム12は、ある電子記録債権の支払期日が到来すると関連する金融機関システムと通信を行って債務者口座から債権者口座への口座間送金決済を行い、支払等記録を記録原簿に記録している。
買取人装置13は、電子記録債権の譲受人である買取人によって利用される装置であり、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、スマートフォンやタブレット端末などの通信機能を備えたコンピュータとすることができるが、特定の装置に限定されない。買取人装置13は、取引金融機関のシステムを介して記録機関システム12から譲渡があった旨の通知を受信する。
(システム構成)
図2は、本発明に係る銀行システム10のシステム構成図である。銀行システム10は、一般的なコンピュータと同様に、バス120などによって相互に接続された制御部101、主記憶部102、補助記憶部103、インターフェース(IF)部104、出力部105、融資および振込処理部106、および与信条件計算部107を備える。銀行システム10は、補助記憶部103内にファイル/データベースなどの記憶手段の形式で、口座情報108、債務者別信用情報109、および債務者別与信残高情報110を備える。
制御部101は、中央処理装置(CPU)とも呼ばれ、銀行システム10の各構成要素の制御やデータの演算を行い、また、補助記憶部103に格納されている各種プログラムを主記憶部102に読み出して実行できる。主記憶部102は、メインメモリとも呼ばれ、受信した各種データ、コンピュータ実行可能な命令および当該命令による演算処理後のデータなどを記憶できる。補助記憶部103は、ハードディスク(HDD)などに代表される記憶装置であり、データやプログラムを長期的に保存する際に使用される。
図2の実施形態は、制御部101、主記憶部102および補助記憶部103を同一のコンピュータ内に設ける実施形態について説明するが、他の実施形態として、銀行システム10は、制御部101、主記憶部102および補助記憶部103を複数個使用することにより、複数のコンピュータによる並列分散処理を実現するように構成することもできる。また、他の実施形態として、銀行システム10のための複数のサーバを設置し、複数サーバが一つの補助記憶部103を共有する実施形態にすることも可能である。
IF部104は、他のシステムや装置との間でデータを送受信する際のインターフェースの役割を果たし、また、システムオペレータから各種コマンドや入力データ(各種マスタ、テーブルなど)を受け付けるインターフェースを提供する。出力部105は、処理されたデータを表示する表示画面や当該データを印刷するための印刷手段などを提供する。
なお、制御部101、主記憶部102、補助記憶部103、IF部104および出力部105と同様な機能の構成要素は、債権者装置11、記録機関システム12、および買取人装置13にも存在するが、本明細書ではこれらについての詳細な説明を省略する。
融資および振込処理部106は、買取人(譲受人)に対する融資を実行、すなわち、買取申込のあった電子記録債権の購入額に相当する資金を買取人口座に入金する処理を行う。融資および振込処理部106は、電子記録債権の購入額から所定の手数料等を差し引いた金額を、買取人口座から債権者口座に振り込む振込処理を行う。すなわち、融資および振込処理部106は、融資および振込を実行するための入金データ、振込データを生成して、実行する。
与信条件計算部107は、予め定められた計算モデルに基づいて、債権者から買取申込のあった電子記録債権のそれぞれについて買取条件を計算し、計算結果を債権者装置11に送信する。例えば、計算結果は、ある債務者の電子記録債権は、債権額のうち○円まで買取可能、等を示す。
口座情報108は、金融機関自身、債権者および買取人(譲受人)の口座情報を格納する。また、口座情報108は、債務者の口座情報を格納することもできる。
債務者別信用情報109は、金融機関によって保有されているファクタリング与信モデルに基づく各企業の信用情報(例えば、それぞれの企業について、ファクタリングを行ってもよいかどうか、行うとすればどのような条件とするか、いくらまで買取可能か等の情報)を格納する。ファクタリングとは、企業の持つ売掛金や受取手形などの売掛債権(売上債権)を金融機関等が支払期日より前に買い取ることで、早期に資金化する仕組みを意味する。債務者別信用情報は、金融機関との取引有無に限らずに存在するものとする。信用力が相対的に高い企業を債務者とする電子記録債権ほど、良い条件でファクタリングサービスを利用することができる。債務者別信用情報109に格納されている情報は、都度、更新される。
債務者別与信残高情報110は、債務者ごとの与信情報および与信残高を管理するために必要な情報を格納する。債務者別与信残高情報110は、支払期日が到来していない買取済の電子記録債権の債権額の合計額、債務者別信用情報に基づく債務者の信用情報等を格納する。
(債権の流動化取引)
図3は、銀行システム10によって行われる、電子記録債権の流動化取引についての情報処理を説明するフロー図である。本処理フローの前提として、債権者は、銀行システム10によって提供されるWebベースのアプリケーション等を介して債権者装置11から銀行システム10にアクセスし、銀行システム10による認証処理が成功裏に完了しているものとする。また、銀行システム10は、債権者装置11に対して債権者の決済口座を口座情報108から読み出して提示し、債権者による決済口座の選択が完了しているものとする。
S301にて、銀行システム10は、債権者装置11から、債権者に関連付けられる電子記録債権の検索命令を受信したことに応答して、予め記録機関システム12から受信した電子記録債権のセットを債権者装置11に送信する。
債権者装置11は、試算依頼作成画面400に電子記録債権のセットを表示する。図4は、試算依頼作成画面400の一例を示す。試算依頼作成画面400は、電子記録債権表示欄、試算条件選択欄、および試算依頼作成ボタン404を有する。
電子記録債権表示欄には、選択ボックス401、記録番号、債務者名、債権期日、対象債権金額、買取希望債権金額402が表示される。記録番号、債務者名、債権期日、対象債権金額は、銀行システム10が記録機関システム12から受信した債権者に関連付けられる電子記録債権の情報に相当する。債権者は、債権者装置11を介して、資金化を希望する電子記録債権の選択ボックス401にチェックをし、買取希望債権金額402に対象債権金額の範囲内の数値を入力する。
図4に戻って説明すると、試算条件選択欄は、買取条件の試算を行うための条件を選択するための情報を示し、「指定なし」「金額指定」「料率指定」などの任意の買取条件を選択ラジオボタン403により指定できる。指定した買取条件によってはさらなる条件を入力することも可能である。
これらの買取条件により、銀行システム10は、複数の電子記録債権に対して資金化を希望された場合、指定した金額を最低料率で買い取るポートフォリオ、指定された料率で最大金額を買い取るポートフォリオなどの任意のポートフォリオを試算することができるようになる。
図3に戻って説明すると、S302にて、債権者は、保有する電子記録債権の買取条件を入力し終えたら、債権者装置11を操作して試算依頼作成ボタン404を押下する。銀行システム10は、試算依頼作成ボタン404が押下されたことを示す信号を受信すると、債権者によって入力された試算依頼内容を含む試算依頼を債権者装置11から受信する。試算依頼内容には、債権者識別情報、買取希望日、買取希望債権金額総額、1つまたは複数の電子記録債権の情報(買取希望債権金額含む)などの情報が含まれる。
S303にて、銀行システム10の与信条件計算部107は、受信した試算依頼内容と電子記録債権に関連付けられる債務者の情報に基づいて、それぞれの電子記録債権についての買取可能金額を試算する。
より詳細に言えば、与信条件計算部107は、試算依頼内容に含まれる電子記録債権のそれぞれの債務者の情報に基づいて、債務者別信用情報109および債務者別与信残高情報110から該当する債務者の情報を読み出す。銀行システム10は、読み出した債務者の信用情報、支払期日が到来していない買取済の電子記録債権の債権額の合計額などと、試算依頼内容とに基づいて電子記録債権の債権金額のうち何円(0円~買取希望債権金額の間)を買い取るかの買取可能金額や手数料率などを決定することができる。
S304にて、銀行システム10は、試算依頼内容に含まれる電子記録債権のそれぞれについて決定した買取可能金額に基づいて試算結果を生成し、Webベースのアプリケーション等を介して債権者装置11に送信する。図5は、債権者装置11に表示される試算結果表示画面500の一例を示す図である。
試算結果表示画面500は、試算依頼内容欄、試算結果表示欄、および買取申込ボタン501を有する。試算依頼内容欄は、図4を参照しながら上記で説明した試算依頼内容を表示する。試算結果表示欄は、買取内容と買取対象となったそれぞれの電子記録債権の詳細情報を表示する。
S305にて、債権者は、試算結果表示画面500に表示されている試算結果を承諾するかどうかを判断し、承諾する場合には、債権者装置11を操作して買取申込ボタン501を押下する。銀行システム10は、買取申込ボタン501が押下されたことを示す信号、すなわち、承諾を示す買取申込の信号を債権者装置11から受信する。
S306にて、銀行システム10は、買取申込ボタン501が押下されたことを示す信号を受信したことに応答して、以下の2つの情報処理を行う。
・買取申込された電子記録債権の譲渡記録請求を記録機関システム12に送信する
・買取人(譲受人)に対する融資実行、および債権者への振込処理
以下、これらの2つの処理について説明する。
(譲渡記録請求の実行)
銀行システム10は、変更後の債権者が買取人となる譲渡記録請求を生成し、記録機関システム12に送信する。この際、銀行システムは、保証記録請求を生成しない。記録機関システム12は、受信した譲渡記録請求に基づいて電子記録債権の情報を更新する。上述したように、電子記録債権の一部のみの譲渡の場合には、銀行システム10は、当該電子記録債権の分割記録請求と譲渡記録請求を記録機関システム12に行うことができる。譲渡記録請求を生成する際、買取可能金額が買取対象債権金額と同額であれば、譲渡記録請求のみが生成され、買取可能金額が買取対象債権金額よりも少ない金額であれば、譲渡記録請求と分割記録請求が生成される。例えば、図5の買取対象債権金額に「2,000,000円」の金額が表示されている場合に、対応する電子記録債権の買取可能金額に「1,500,000円」の金額が表示されているときには、銀行システム10は、その電子記録債権を50万円と150万円に分割し、150万円の電子記録債権について譲渡する処理を行う。
本発明によって生成される譲渡記録請求は、債権者から銀行システム10で予め設定された買取人に保証記録なしで債権譲渡が行われる。保証記録なしで債権譲渡を行うメリットは、債務者の債務不履行時に債権者に支払義務が発生しないことである。
なお、買取人(譲受人)は、SPV(Special Purpose Vehicle:特別目的事業体)とすることが例として挙げられ得るが、他の買取人(譲受人)が設定されても構わない。
(融資実行および振込処理)
銀行システム10は、口座情報108から債権者および譲受人の口座情報を読み出す。銀行システム10は、譲受人に対する融資実行のため、銀行自身の口座から譲受人の口座に対して、試算結果表示画面500に表示された買取対象債権金額(総額)(図5の例では、3,000,000円)の買取にかかる資金移動をする処理を行う。
銀行システム10はさらに、譲受人の口座から債権者の口座に対して、試算結果表示画面500に表示された入金金額(図5の例では、2,996,548円)を資金移動する振込処理を行う。
これらの処理により、債権者は、自身が保有していた電子記録債権を譲渡して早期に資金化することができるようになる。譲受人である買取人は、電子記録債権の支払期日が到来すれば口座間送金決済により債務者口座から資金が振り込まれ、受けていた融資について銀行に返済することができるようになる。
(電子記録債権の割引と本発明による債権譲渡との相違)
表1は、電子記録債権の割引と本発明による債権譲渡(流動化)との相違を示す。
Figure 2023043345000002
表1に示されるように、本発明に係るシステム構成によれば、債権者は、簡便な手続きにより、保有する電子記録債権のうち任意の債権を支払期日が到来する前に早期に資金化することができ、かつ保証記録なしの債権譲渡であるため、債務不履行時の支払義務がなくなるなど、電子記録債権の割引に比べて、得られるメリットが大きい。銀行システム10によって提供されるWebベースのアプリケーション等を介した処理により、債権者および金融機関側の双方において従来のような人手がかかる煩雑な手続きがなくなるため、債権者は、早期に資金化することができるようになり、金融機関側も電子記録債権の譲渡による流動化取引の扱い対象が拡がるようになる。
以上、例示的な実施形態を参照しながら本発明の原理を説明したが、本発明の要旨を逸脱することなく、構成および細部において変更する様々な実施形態を実現可能であることを当業者は理解するだろう。すなわち、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。
10 銀行システム
11 債権者装置
12 記録機関システム
13 買取人装置
30 即時払処理システム
40 後払処理システム
101 制御部
102 主記憶部
103 補助記憶部
104 インターフェース(IF)部
105 出力部
106 融資および振込処理部
107 与信条件計算部
108 口座情報
109 債務者別信用情報
110 債務者別与信残高情報

Claims (7)

  1. 電子記録債権の買取のための、試算対象債権や買取希望債権金額を含む試算依頼を債権者端末から受信したことに応答して、試算依頼されたそれぞれの電子記録債権に関連付けられる債務者の情報に基づいて、前記債権者端末への表示のための買取可能金額や手数料率を含む試算結果を生成することと、
    前記試算結果に対する承諾を示す買取申込の信号を前記債権者端末から受信したことに応答して、買取対象の前記電子記録債権についての譲渡記録請求を保証記録なしで生成して記録機関システムに送信するとともに、譲受人口座に対する入金処理と前記譲受人口座から債権者口座への振込処理を実行することと
    を行うように構成された銀行システム。
  2. 前記試算依頼に含まれる前記試算対象債権は、債権者によって試算対象として選択された1つまたは複数の前記電子記録債権の情報を示し、前記試算依頼に含まれる前記買取希望債権金額は、前記試算対象として選択された1つまたは複数の電子記録債権に対する買取希望債権金額を示す、請求項1の銀行システム。
  3. 前記試算依頼されたそれぞれの電子記録債権についての債権金額と前記買取可能金額が等しい場合、前記譲渡記録請求のみを生成することと、
    前記試算依頼されたそれぞれの電子記録債権についての債権金額よりも前記買取可能金額が小さい場合、前記譲渡記録請求および分割記録請求を生成することと
    を行うようにさらに構成された、請求項1の銀行システム。
  4. 前記記録機関システムから受信した、債権者に関連付けられる電子記録債権のセットを、前記試算依頼のために前記債権者端末に送信する、請求項1の銀行システム。
  5. 試算依頼されたそれぞれの電子記録債権に関連付けられる前記債務者の情報を、ファクタリング与信モデルに基づく債務者別信用情報、および支払期日が到来していない買取済の電子記録債権の債権額の合計額を含む債務者別与信残高情報と照合して、前記買取可能金額や前記手数料率を含む試算結果を計算する、請求項1の銀行システム。
  6. 銀行システムによって実行される電子記録債権を流動化する方法であって、
    電子記録債権の買取のための、試算対象債権や買取希望債権金額を含む試算依頼を債権者端末から受信したことに応答して、試算依頼されたそれぞれの電子記録債権に関連付けられる債務者の情報に基づいて、前記債権者端末への表示のための買取可能金額や手数料率を含む試算結果を生成することと、
    前記試算結果に対する承諾を示す買取申込の信号を前記債権者端末から受信したことに応答して、買取対象の前記電子記録債権についての譲渡記録請求を保証記録なしで生成して記録機関システムに送信するとともに、譲受人口座に対する入金処理と前記譲受人口座から債権者口座への振込処理を実行することと
    を備える方法。
  7. 請求項6に記載の方法を銀行システムに実行させるプログラム。
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