JP2023043008A - 避雷器 - Google Patents

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充伸 塩崎
Mitsunobu Shiozaki
弘次 稲崎
Koji Inazaki
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Abstract

Figure 2023043008000001
【課題】避雷器の構造の簡略化及び低コスト化を図りつつ、避雷器の動作を正確に検知する。
【解決手段】避雷器1は、サージ電流が流れるサージ電流経路2と、サージ電流経路2に流れるサージ電流によって避雷器1が動作したことを検知する動作検知部3と、サージ電流経路2及び動作検知部3を収容する筐体4と、を備える。動作検知部3は、サージ電流経路2に流れるサージ電流により二次電圧を生成するコイル31と、二次電圧が閾値を超えた場合に検知信号を出力するコンパレータ33と、検知信号が入力されると点灯信号の出力を保持するフリップフロップ34と、点灯信号の出力が保持されている間、点灯する動作ランプ35と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば配電盤(キュービクル)や分電盤内などの電源回路や通信回路において使用され、直撃雷や誘導雷により生じるサージ電流から電気機器を保護するための避雷器(SPD(Surge Protective Device))に関する。
避雷器は、電力系統等を通じてサージ電流が侵入してきた際に大地へのバイパス経路を形成して電気機器を保護するものであり、バリスタやギャップ(ガス入り放電管またはアレスタ)等の保護素子を備えるのが一般的である。
しかしながら、これらの保護素子は、サージ電流が侵入した際に動作してもその痕跡が残らない場合が多い。つまり、保護素子の外観などから、避雷器の動作の有無を判断することは難しい。
そこで、例えば、特許文献1には、サージ電流によるガスアレスタの放電時の発光を検知するフォトトランジスタと、フォトトランジスタからの出力に基づいてカウンタを制御するマイコン(CPU18)と、マイコンの出力に基づいてガスアレスタの発光回数を表示するカウンタと、を備える避雷器が開示されている。この避雷器は、次のように動作する。つまり、ガスアレスタをサージ電流が通過すると、ガスアレスタが放電して発光し、その光をフォトトランジスタが受光する。フォトトランジスタは、ガスアレスタの発光を検知すると、電気信号をマイコンに出力する。マイコンは、入力された電気信号をプログラム的に処理し、電気的にカウンタのカウントを上昇させる。これにより、避雷器の動作回数が分かる。
特開2012-104598号公報
しかしながら、特許文献1に開示の避雷器のように、マイコンを用いた場合、避雷器にサージ電流が流れた際に、マイコンが誤作動や破損を起こしやすいという問題がある。そのため、マイコン用の電源回路に、絶縁トランスやDC-DCコンバータ等の複雑な保護回路が必要不可欠となる。その結果、避雷器の構造が複雑化し、避雷器の低コスト化が難しくなるという問題がある。
本発明は、避雷器の構造の簡略化及び低コスト化を図りつつ、避雷器の動作を正確に検知することを課題とする。
(1) 上記の課題を解決するために創案された本発明は、サージ電流が流れるサージ電流経路と、サージ電流経路に流れるサージ電流によって避雷器が動作したことを検知する動作検知部と、サージ電流経路及び動作検知部を収容する筐体と、を備える避雷器であって、動作検知部は、サージ電流経路に流れるサージ電流により二次電圧を生成するコイルと、二次電圧が閾値を超えた場合に検知信号を出力する第一アナログ回路と、検知信号が入力されると点灯信号の出力を保持する第二アナログ回路と、点灯信号の出力が保持されている間、点灯する動作ランプと、を備えることを特徴とする。
このようにすれば、動作ランプの点灯の有無により、避雷器の動作の有無を正確に判断できる。つまり、マイコンを用いることなく、コイル、第一アナログ回路、第二アナログ回路及び動作ランプという安価で簡単な構成により、避雷器の動作を正確に検知できる。
(2) 上記の(1)の構成において、第一アナログ回路がコンパレータであり、第二アナログ回路がフリップフロップであることが好ましい。
このようにすれば、第一アナログ回路と第二アナログ回路の小型化を図ることができるため、これらのアナログ回路を筐体内に収容しやすくなるという利点がある。また、避雷器の省電力化を図ることもできる。
(3) 上記の(1)又は(2)の構成において、動作ランプがLEDであることが好ましい。
このようにすれば、避雷器の小型化及び省電力化を図ることができる。
(4) 上記の(1)~(3)のいずれかの構成において、第一アナログ回路と、第二アナログ回路と、動作ランプとを含む組を複数組備え、組ごとに第一アナログ回路の閾値の大きさが異なるとともに、それぞれの組に含まれる第一アナログ回路に二次電圧が入力されるようになっており、サージ電流の大きさに応じて、点灯する動作ランプの組合せが異なるようにしてもよい。
このようにすれば、点灯している動作ランプの組合せから、避雷器の動作の有無だけではなく、サージ電流の大きさも判断できる。
(5) 上記の(1)~(4)のいずれかの構成において、サージ電流経路は、複数の電線を有する電力系統に接続すべき複数の電源端子と、電源端子のそれぞれに一端が接続されるとともに他端が共通接続点に接続された複数のバリスタと、バリスタの共通接続点と接地端子との間に接続されたギャップと、を備え、コイルは、バリスタの共通接続点と接地端子との間に配置されていることが好ましい。
このようにすれば、例えば交流三相三線式など、複数の電線を有する電力系統に避雷器を適用する場合でも、避雷器の動作を検知するためのコイルが一つで済むという利点がある。
本発明によれば、避雷器の構造の簡略化及び低コスト化を図りつつ、避雷器の動作を正確に検知できる。
本発明の第一実施形態に係る避雷器を示す回路図である。 図1に示す避雷器の外観図である。 本発明の第二実施形態に係る避雷器を示す回路図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。なお、各実施形態において対応する構成要素には同一符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合わせることができる。
(第一実施形態)
図1及び図2に示すように、第一実施形態に係る避雷器1として、交流三相三線式の電力系統(図示省略)に接続された分電盤の内部に設置されるものを例示する。避雷器1は、サージ電流が流れるサージ電流経路2と、サージ電流経路2に流れるサージ電流によって避雷器1が動作したことを検知する動作検知部3と、サージ電流経路2及び動作検知部3を内部に収容する樹脂製の筐体4(図2を参照)と、を備える。
図1に示すように、サージ電流経路2は、電力系統の各相の線(合計3つの電線)に接続すべき3つの電源端子5~7と、アースに接続すべき接地端子8とを備える。サージ電流経路2は、電源端子5~7と接地端子8との間に、低温はんだからなる温度ヒューズ9~11と、バリスタ12~15と、ギャップ(ガス入り放電管またはアレスタ)16と、を主回路として備える。
詳細には、各電源端子5~7に、温度ヒューズ9~11とバリスタ12~14との直列回路を接続し、それぞれの直列回路のバリスタ12~14側を共通接続点17で共通に接続している。また、共通接続点17と接地端子8との間に、バリスタ15とギャップ16との直列回路を接続している。電源端子5~7間における2つのバリスタ12~14で線間サージを均等に分担して吸収し、電源端子5~7間における1つのバリスタ12~14と共通接続点17と接地端子8間における共通のバリスタ15とで対地間サージを吸収するようになっている。
また、温度ヒューズ9及びバリスタ12の接続点18と、温度ヒューズ10及びバリスタ13の接続点19との間には、劣化表示ランプ(LED)21と、抵抗器22と、ダイオード23との直列回路が接続されている。抵抗器22及びダイオード23は、劣化表示ランプ21の保護回路である。同様に、温度ヒューズ10及びバリスタ13の接続点19と、温度ヒューズ11及びバリスタ14の接続点20との間には、劣化表示ランプ(LED)24と、抵抗器25と、ダイオード26との直列回路が接続されている。抵抗器25及びダイオード26は、劣化表示ランプ24の保護回路である。避雷器1の健全時には、劣化表示ランプ21,24は点灯する。一方、避雷器1の劣化時に発生する異常発熱(例えばバリスタ12~15の異常発熱)により温度ヒューズ9~11が溶断すると、劣化表示ランプ21,24は消灯する。
図1に示すように、動作検知部3は、コイル31と、整流部としてのブリッジダイオード32と、第一アナログ回路としてのコンパレータ(コンパレータIC)33と、第二アナログ回路としてのフリップフロップ(フリップフロップIC)34と、動作ランプ35と、を主回路として備える。なお、コイル31を含む主回路は、筐体4内に収容されている。なお、動作検知部3は、避雷器1の動作回数をカウントするカウンタは備えていない。
コイル31は、サージ電流経路2に流れるサージ電流により二次電圧を生成するものである。コイル31は、ギャップ16付近、つまり、共通接続点17と接地端子8との間に配置されている。本実施形態では、コイル31は、共通接続点17と接地端子8との間であって、かつ、バリスタ15とギャップ16との間に配置されている。このようにすれば、サージ電流が、いずれの電源端子5~7からサージ電流経路2に侵入してもコイル31を通過するため、避雷器1の動作を確実に検出できる。
コイル31は、環状の強磁性体をコアに用いたトロイダルコイルである。そして、コイル31の中心孔に、サージ電流経路2の一部を構成する導線が挿通されている。本実施形態では、コイル31の巻き数は、7~15ターン(好ましくは10ターン程度)である。このようにコイル31の巻き数が少ない理由は、本実施形態では、動作検知部3(コンパレータ33やフリップフロップ34)の動作電圧をコイル31の二次電圧から供給しないためである。換言すれば、コイル31の巻き数は、避雷器1の動作を検知できる二次電圧(整流電圧)を確保できる巻き数であればよい。なお、コイル31の巻き数は、特に限定されるものではなく適宜変更できる。
ブリッジダイオード32は、コイル31で生成される二次電圧を整流するものである。サージ電流には正極性と負極性があるため、コイル31で生成される二次電圧もサージ電流の極性に応じて正極性又は負極性となる。そこで、ブリッジダイオード32によって、コイル31が出力する二次電圧を、常に正極性となる整流電圧に変換している。これにより、コンパレータ33及びフリップフロップ34の内部回路は、負極性の電圧を考慮する必要がなく、正極性の電圧に対応する1回路のみで済む。つまり、コンパレータ33及びフリップフロップ34の内部回路を簡略化できる。
コンパレータ33は、ブリッジダイオード32から入力される整流電圧(二次電圧)が閾値を超えた場合に検知信号(アナログ信号)を出力するものである。この閾値は、オフセット抵抗器36の抵抗値を変更することで調整できる。オフセット抵抗器36は、抵抗値を容易に変更できるように可変抵抗器であることが好ましい。
フリップフロップ34は、コンパレータ33から検知信号が入力されると、動作ランプ35を点灯させるための点灯信号(アナログ信号)を出力するものである。点灯信号の出力には、フリップフロップ34のA接点回路が利用される。つまり、フリップフロップ34のA接点回路は、通常時はオフ(オープン状態)で、サージ電流に起因する整流電圧が閾値を超えた場合にオン(ショート状態)となる。したがって、整流電圧が閾値を超えると、点灯信号の出力は保持される。
動作ランプ35は、フリップフロップ34からの点灯信号の出力が保持されている間、点灯するものであり、本実施形態ではLEDで構成される。つまり、動作ランプ35は、常時は消灯し、サージ電流に起因する整流電圧が閾値を超えた場合に点灯する。このようにすれば、動作ランプ35の点灯の有無により、避雷器1が動作の有無を正確に判断できる。ここで、避雷器1が動作したとは、本実施形態では、バリスタ15及びギャップ16が共に動作したことを意味する。
なお、図2に示すように、劣化表示ランプ21,24及び動作ランプ35は、避雷器1の筐体4の外側から目視で確認できるようになっている。
本実施形態では、動作検知部3は、以下の構成をさらに備える。
動作検知部3は、フリップフロップ34の点灯信号を解除するためのリセットスイッチ37を備える。つまり、動作ランプ35が点灯した後も、リセットスイッチ37を押下すれば、点灯信号が解除され、動作ランプ35が消灯する。これにより、再び避雷器1の動作表示が可能になる。なお、図2に示すように、リセットスイッチ37は、避雷器1の筐体4の外側から押下できるようになっている。
動作検知部3は、コイル31の出力側に、双方向型のVRD38を備える。サージ電流経路2に過大なサージ電流が流れた場合には、コイル31で生成される二次電圧が高くなり、コンパレータ33の誤動作や破損が生じるおそれがある。そこで、VRD38によって、コイル31で発生する過大な二次電圧の大きさを抑制している。
動作検知部3は、コイル31の出力側に、抵抗器39を備える。抵抗器39は、ブリッジダイオード32に入力される二次電圧の大きさを調整するためのものである。抵抗器39の抵抗値は、例えば1Ω程度である。
動作検知部3は、ブリッジダイオード32の出力側に、抵抗器40,41からなる分圧抵抗器42を備える。この分圧抵抗器42による分圧によって、コンパレータ33に入力される整流電圧の大きさが調整されるようになっている。
動作検知部3は、抵抗器40及び抵抗器41の接続点43と、グランド44との間に、コンデンサ45を備える。これにより、急峻なサージ電流がサージ電流経路2に流れた場合でも、コンパレータ33に入力される整流電圧をなまらせ、その立ち上がり速度を遅くできる。その結果、急峻なサージ電流に対してもコンパレータ33の動作が安定する。
動作検知部3には、電源端子5,6から電源が供給されるようになっている。これらの電源端子5,6に接続される電源供給回路には、電力系統から電源端子5,6を通じて常時供給される交流電圧の大きさを調整するために、抵抗器(あるいはコンデンサ)46が接続されている。また、この電源供給回路には、サージ電流から動作検知部3を保護するために、バリスタ47及びブリッジダイオード48が接続されている。ブリッジダイオード48は、交流電圧を直流電圧に変換する機能をもつ。ブリッジダイオード48から出力される直流電圧は、抵抗器49によって大きさが調整された後、レギュレータ50によって一定の直流電圧(例えば、5V)に変換される。コンパレータ33及びフリップフロップ34は、レギュレータ50から出力される一定の直流電圧を起動電源として動作する。なお、抵抗器46,49によって電圧の大きさが調整されるため、コンパレータ33及びフリップフロップ34が正常に動作する範囲でレギュレータ50の入力定格電圧を小さくできる。そのため、レギュレータ50として小型のものを用いることができる。符号51,52は、電圧のリップル対策用のコンデンサである。
リセットスイッチ37には並列にコンデンサ53が接続されている。動作ランプ35の点灯時にサージ電流が電源端子5もしくは6から再度侵入し、フリップフロップ34にサージ電流に起因するノイズが侵入する場合がある。この場合、フリップフロップ34がそのノイズによる短期的な電圧降下をクリア信号(リセットスイッチ37によるリセット信号)と誤認識し、動作ランプ35を消灯させてしまうおそれがある。そこで、このようなフリップフロップ34の誤動作を防止するために、コンデンサ53によってノイズによる短期的な電圧降下を防止している。
次に、以上のように構成された避雷器1の動作検知部3の動作を説明する。
サージ電流経路2にサージ電流が流れると、コイル31において二次電圧が生成される。コイル31で生成される二次電圧は、ブリッジダイオード32に入力される。この際、二次電圧の極性が正負のいずれであっても、ブリッジダイオード32によって正極性の整流電圧に変換される。ブリッジダイオード32で変換された整流電圧は、コンパレータ33に入力される。
コンパレータ33は、整流電圧が入力されると、整流電圧の大きさが閾値を超えるか否かを判定する。その結果、整流電圧が閾値を超えている場合には、コンパレータ33は、検知信号をフリップフロップ34に出力する。閾値の大きさは、オフセット抵抗器36によって調整できる。
フリップフロップ34は、検知信号が入力されると、点灯信号を動作ランプ35に出力する。点灯信号は、リセットスイッチ37が押下されるまで保持される。
動作ランプ35は、点灯信号が入力されると点灯する。つまり、動作ランプ35は、整流電圧がコンパレータ33の閾値を超えた場合に点灯し、整流電圧がコンパレータ33の閾値以下である場合には消灯したままとなる。
なお、点灯した動作ランプ35は、リセットスイッチ37を押下すれば消灯する。これにより、避雷器1の動作表示が再度可能となる。また、動作ランプ35の点灯時にサージ電流が再度侵入して、フリップフロップ34が誤動作して動作ランプ35が消灯するという事態は、コンデンサ53によって防止される。
ここで、コイル31で生成される二次電圧は、サージ電流の大きさに応じて変化する。つまり、サージ電流の大きさによっては、コイル31で生成される二次電圧が過大になり得る。そこで、過大な二次電圧が生成された場合には、コンパレータ33を保護するために、二次電圧の大きさをVRD38によって抑制する。なお、ブリッジダイオード32に入力される二次電圧の大きさは、抵抗39によって調整される。また、コンパレータ33に入力される二次電圧(整流電圧)の大きさは、分圧抵抗器42によって調整される。さらに、サージ電流に起因してコイル31で生成される二次電圧が急峻な場合も、コンパレータ33が安定して動作するように、コンデンサ45によって二次電圧(整流電圧)の立ち上がり速度が抑制される。
以上のような構成によれば、マイコンを用いることなく、コイル31、コンパレータ33、フリップフロップ34及び動作ランプ35という安価で簡単な構成により、避雷器1の動作を正確に検知できる。また、動作検知部3がマイコンを備えていないため、動作検知部3をサージ電流から保護する保護回路を簡略化することもできる。そのため、動作検知部3を、例えば縦寸法105mm・横寸法75mmの小さな筐体4内に収容できる。
(第二実施形態)
図3に示すように、本発明の第二実施形態に係る避雷器1の動作検知部3は、コンパレータ33a,33bと、フリップフロップ34a,34bと、動作ランプ35a,35bとを含む組を2組備える。そして、組ごとにコンパレータ33a,33bの閾値の大きさが異なるとともに、それぞれの組に含まれるコンパレータ33a,33bに整流電圧(二次電圧)が入力されるようになっており、サージ電流経路2に流れるサージ電流の大きさに応じて、点灯する動作ランプ35a,35bの組合せが異なるようになっている。なお、本実施形態では、動作検知部3が、コンパレータ33a,33b、フリップフロップ34a,34b、動作ランプ35a,35bを含む組を2組備える場合を例示するが、動作検知部3は、コンパレータ、フリップフロップ、動作ランプを含む組を3組以上備えていてもよい。
本実施形態では、第一コンパレータ33a、第一フリップフロップ34a及び第一動作ランプ35aが一つの組とされ、第二コンパレータ33b、第二フリップフロップ34b及び第二動作ランプ35bが一つの組とされる。例えば、第一コンパレータ33aの閾値が2.5Vとされ、第二コンパレータ33bの閾値が3.5Vとされる。この場合、第一動作ランプ35a及び第二動作ランプ35bが共に消灯している場合は、サージ電流経路2に流れるサージ電流は、例えば200A以下と判断できる。第一動作ランプ35aのみが点灯した場合は、サージ電流経路2に流れるサージ電流は、例えば200A~1000Aと判断できる。第一動作ランプ35a及び第二動作ランプ35bが共に点灯した場合は、サージ電流経路2に流れるサージ電流は、例えば1000A以上と判断できる。したがって、点灯している動作ランプ35a,35bの組合せから、避雷器1の動作の有無だけではなく、サージ電流の大きさも判断できる。
なお、本実施形態では、各コンパレータ33a,33bに、閾値を調整するための専用のオフセット抵抗器36a,36bが接続されている。一方、各フリップフロップ34a,34bには、共通のリセットスイッチ37が接続されている。この共通のリセットスイッチ37を押下すれば、各フリップフロップ34a,34bの点灯信号の出力が同時に解除されるようになっている。
以上、本発明の実施形態に係る避雷器について説明したが、本発明の実施の形態はこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を施すことが可能である。
上記の実施形態では、避雷器のサージ電流経路として、交流三相三線式の電力系統に接続されるものを例示したが、サージ電流経路の構成はこれに限定されない。例えば、サージ電流経路は、交流単相三線式や交流単相二線式などの他の交流電力系統に接続されるものであってもよい。あるいは、サージ電流経路は、直流電力系統に接続されるものであってもよい。つまり、サージ電流経路の電源端子(入力端子)の数や回路構成は、接続される電力系統に応じて変更可能である。なお、電力系統が交流単相二線式の場合、図1及び図3に示した電源端子5と電源端子6に電力系統の電線(二本)を接続すれば、同図のサージ電流経路2をそのまま使用することもできる。
上記の実施形態において、動作検知部は、避雷器の動作時において接点出力するようにしてもよい。この場合、トライアックを用いて信号を外部に出力するようにしてもよい。詳細には、フリップフロップのA接点回路を使用する。フリップフロップのA接点回路は、通常時はオフ(オープン状態)で、サージ電流に起因する整流電圧が閾値を超えた場合にオン(ショート状態)となる。そのため、フリップフリップのA接点回路にトライアックを接続すれば、避雷器の動作時に外部接点を出力できる。
上記の実施形態において、動作検知部は、避雷器の動作時に、管理者等にメールを送信するようにしてもよい。この場合、フリップフロップのA接点回路に、A接点回路がオンとなった時に動作するメール送信ユニット等を接続するようにしてもよい。
上記の実施形態では、第一アナログ回路がコンパレータで構成される場合を説明したが、第一アナログ回路はこれに限定されない。例えば、第一アナログ回路は、オペアンプ又は複数のオペアンプを組合せたものなどでもよい。同様に、上記の実施形態では、第二アナログ回路がフリップフロップで構成される場合を説明したが、第二アナログ回路はこれに限定されない。例えば、第二アナログ回路は、ラッチリレーなどでもよい。ただし、小型の筐体(避雷器)内に収容する観点からは、第一アナログ回路はコンパレータであり、第二アナログ回路はフリップフロップであることが好ましい。
1 避雷器
2 サージ電流経路
3 動作検知部
4 筐体
5~7 電源端子
8 接地端子
9~11 温度ヒューズ
12~15 バリスタ
16 ギャップ
17 共通接続点
21,24 劣化表示ランプ
31 コイル
32 ブリッジダイオード
33 コンパレータ(第一アナログ回路)
34 フリップフロップ(第二アナログ回路)
35 動作ランプ
36 オフセット抵抗器
37 リセットスイッチ
38 VRD
39 抵抗器
40 抵抗器
41 抵抗器
42 分圧抵抗器
44 グランド
45 コンデンサ
46 抵抗器
47 バリスタ
48 ブリッジダイオード
49 抵抗器
50 レギュレータ
53 コンデンサ

Claims (5)

  1. サージ電流が流れるサージ電流経路と、前記サージ電流経路に流れる前記サージ電流によって避雷器が動作したことを検知する動作検知部と、前記サージ電流経路及び前記動作検知部を収容する筐体と、を備える避雷器であって、
    前記動作検知部は、前記サージ電流経路に流れる前記サージ電流により二次電圧を生成するコイルと、前記二次電圧が閾値を超えた場合に検知信号を出力する第一アナログ回路と、前記検知信号が入力されると点灯信号の出力を保持する第二アナログ回路と、前記点灯信号の出力が保持されている間、点灯する動作ランプと、を備えることを特徴とする避雷器。
  2. 前記第一アナログ回路がコンパレータであり、前記第二アナログ回路がフリップフロップである請求項1に記載の避雷器。
  3. 前記動作ランプがLEDである請求項1又は2に記載の避雷器。
  4. 前記第一アナログ回路と、前記第二アナログ回路と、前記動作ランプとを含む組を複数組備え、
    前記組ごとに前記第一アナログ回路の前記閾値の大きさが異なるとともに、それぞれの前記組に含まれる前記第一アナログ回路に前記二次電圧が入力されるようになっており、
    前記サージ電流の大きさに応じて、点灯する前記動作ランプの組合せが異なるようにした請求項1~3のいずれか1項に記載の避雷器。
  5. 前記サージ電流経路は、複数の電線を有する電力系統に接続すべき複数の電源端子と、前記電源端子のそれぞれに一端が接続されるとともに他端が共通接続点に接続された複数のバリスタと、前記バリスタの共通接続点と接地端子との間に接続されたギャップと、を備え、
    前記コイルは、前記バリスタの接続中点と前記接地端子との間に配置されている請求項1~4のいずれか1項に記載の避雷器。
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