JP2023042755A - 搬送制御装置および搬送制御方法 - Google Patents

搬送制御装置および搬送制御方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2023042755000001
【課題】搬送ロスの発生を抑制することにより基板搬送の効率化を図ることができる搬送制御装置および搬送制御方法を提供することを目的とする。
【解決手段】搬送制御装置は、機内に搬送されている基板を機内作業の実行のために一時的に退避させる必要があるか否かを判定する判定部と、基板の退避の開始から対基板作業の開始までの生産停止時間が短くなるように、基板の搬送方向の上流側または下流側である基板の退避方向を設定する退避方向設定部と、退避方向設定部により設定された退避方向に基板を退避させ、機内作業の終了後に基板を機内の所定位置に位置決めさせる退避制御部と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、搬送制御装置および搬送制御方法に関するものである。
搬送制御装置は、基板製品を生産する生産ラインにおける基板の搬送を制御対象とする。生産ラインは、例えば、はんだ印刷機、部品装着機(特許文献1を参照)、各種の検査機などの複数の対基板作業機により構成される。搬送制御装置は、例えば所定の対基板作業機に必要なメンテナンスが発生した場合に、基板搬送の停止や再開などを指令する。
特開2009-054619号公報
基板の搬送制御装置には、メンテナンスなどの機内作業が必要となった場合に、生産効率の低下が抑制されるように効率的な基板搬送の制御が求められる。
本明細書は、搬送ロスの発生を抑制することにより基板搬送の効率化を図ることができる搬送制御装置および搬送制御方法を提供することを目的とする。
本明細書は、機内に位置決めされた基板に所定の対基板作業を実行する対基板作業機に適用され、前記対基板作業とは異なる機内作業の実行要求があった場合に、機内に搬送されている前記基板を前記機内作業の実行のために一時的に退避させる必要があるか否かを判定する判定部と、前記判定部により前記基板を退避させる必要があると判定された場合に、前記基板の退避の開始から前記対基板作業の開始までの生産停止時間が短くなるように、前記基板の搬送方向の上流側または下流側である前記基板の退避方向を設定する退避方向設定部と、前記退避方向設定部により設定された退避方向に前記基板を退避させ、前記機内作業の終了後に前記基板を機内の所定位置に位置決めさせる退避制御部と、を備える搬送制御装置を開示する。
上記のような構成によると、機内作業の実行に伴って対基板作業機の機内に既に搬送されている基板を退避させる必要が生じた場合に、退避方向を適宜設定することによって搬送ロスの発生を抑制できる。よって、機内作業による生産停止時間が短くなるように基板搬送を効率化でき、結果として生産効率の低下を抑制できる。
実施形態における搬送制御装置を適用された生産ラインを示す模式図である。 部品装着機を示す斜視図である。 基板搬送装置のバックアップ装置を示す側面図である。 部品装着機の制御装置および搬送制御装置を示す機能ブロック図である。 搬送制御処理を示すフローチャートである。 機内の各エリアと基板の第一状態を示す説明図である。 機内の各エリアと基板の第二状態を示す説明図である。 機内の各エリアと基板の第三状態を示す説明図である。 図5の退避方向設定処理の第一態様を示すフローチャートである。 図5の退避方向設定処理の第二態様を示すフローチャートである。
1.基板の搬送制御装置70の概要
搬送制御装置70は、対基板作業機に適用される。搬送制御装置70は、基板製品を生産する生産ラインLnにおける基板91の搬送を制御対象とする。搬送制御装置70は、例えば所定の対基板作業機に必要なメンテナンスが発生した場合に、基板搬送の停止や再開などを指令する。本実施形態において、基板搬送装置10を備える対基板作業機としての部品装着機2に搬送制御装置70が組み込まれた態様を例示する。
2.生産ラインLnの構成
上記の部品装着機2は、基板91に部品を装着する装着処理を、所定の対基板作業として実行する。生産ラインLnは、図1に示すように、複数の対基板作業機を基板91の搬送方向に複数設置して構成される。複数の対基板作業機のそれぞれは、管理装置81およびホストコンピュータ82に通信可能に接続される。管理装置81は、自機が設置された生産ラインLnを管理対象とする。管理装置81は、生産予定の基板製品の種類、生産予定数、およびこれらの生産順序を示す生産計画に従って、生産ラインLnにおける生産の進行状況、必要なメンテナンス作業などを把握し、必要に応じてオペレータ等に指令する。
ホストコンピュータ82は、複数の生産ラインLnを統括して制御する。生産計画などの各種データは、ホストコンピュータ82に記憶されており、管理装置81の要求に応じてダウンロードされる。また、生産計画などの各種データは、管理装置81にのみ記憶される構成としてもよいし、ホストコンピュータ82にのみに記憶され必要に応じて管理装置81からアクセスされる構成としてもよい。生産ラインLnは、複数の対基板作業機としての印刷機1、複数の部品装着機2、リフロー炉3、および検査機4を備える。
印刷機1は、搬入された基板91における部品の装着位置にペースト状のはんだを印刷する。複数の部品装着機2のそれぞれは、生産ラインLnの上流側から搬送された基板91に部品を装着する。部品装着機2の構成については後述する。リフロー炉3は、生産ラインLnの上流側から搬送された基板91を加熱して、基板91上のはんだを溶融させてはんだ付けを行う。検査機4は、生産ラインLnにより生産された基板製品の外観または機能が正常であるか否かを検査する。
本実施形態において、生産ラインLnは、バッファ装置5および複数の連結コンベア6を備える。バッファ装置5は、複数の基板91を収容可能に構成され、搬送される基板91を一時的に保持するものである。連結コンベア6は、隣り合う対基板作業機の間に設置され、基板91を搬送可能なコンベアである。バッファ装置5および連結コンベア6は、対基板作業機のそれぞれが備える基板搬送装置と連携して、基板91を搬送可能に構成される。
本実施形態において、基板製品の工場には、複数の生産ラインLnが構成されていてもよい。なお、複数の生産ラインLnのそれぞれは、例えば生産する基板製品の種別などに応じて、その構成を適宜追加、変更され得る。具体的には、複数の生産ラインLnには、基板供給装置や基板反転装置、各種検査装置、シールド装着装置、接着剤塗布装置、紫外線照射装置などの対基板作業機が適宜設置され得る。
3.部品装着機2の構成
部品装着機2は、図2に示すように、基板搬送装置10、部品供給装置20、部品移載装置30、部品カメラ41、基板カメラ42、検出カメラ43および制御装置60を備える。以下の説明において、水平方向であって部品装着機2の前後方向(図2の左下から右上に向かう方向)をY方向とし、Y方向に交差する水平方向であって部品装着機2の左右方向(図2の左上から右下に向かう方向)をX方向とし、X方向およびY方向に直交する鉛直方向(図2の上下方向)をZ方向とする。
基板搬送装置10は、Y方向に並んで設置された複数の搬送機構11などにより構成される。複数の搬送機構11は、一対のガイドレール12,13、およびコンベアベルト14をそれぞれ有する。一対のガイドレール12,13は、基板の搬送方向(X方向)に延伸し、コンベアベルト14に載置されて搬送される基板91の周縁を支持する。一対のガイドレール12,13の少なくとも一方は、Y方向に移動可能に基台9に設けられる。
基板搬送装置10は、基板91を搬送方向へと順次搬送するとともに、基板91を機内の所定位置に位置決めする。基板搬送装置10は、位置決めされた基板91をクランプするバックアップ装置15を有する。基板搬送装置10およびバックアップ装置15の詳細構成については後述する。基板搬送装置10は、部品の装着処理の実行後に、基板91を部品装着機2の機外に搬出する。
部品供給装置20は、基板91に装着される部品を供給する。部品供給装置20は、X方向に並んでセットされたフィーダ21を備える。フィーダ21は、多数の部品が収納されたキャリアテープを送り移動させて、部品を採取可能に供給する。また、部品供給装置20は、例えば比較的大型の部品を、パレットに載置されたトレイ上に並べた状態で供給してもよい。上記のような構成において、部品供給装置20は、複数のパレットを収納する収納装置から装着処理に応じて所定のパレットを引き出して部品を供給する。
部品移載装置30は、部品供給装置20により供給された部品を、基板搬送装置10により機内に搬入された基板91上の所定の装着位置まで移載する。部品移載装置30のヘッド駆動装置31は、直動機構により移動台32を水平方向(X方向およびY方向)に移動させる。移動台32には、図示しないクランプ部材により装着ヘッド33が交換可能に固定される。装着ヘッド33には、種々の保持部材が着脱可能に取り付けられる。上記の保持部材は、部品または後述するバックアップ部材50(図3を参照)を保持する。
吸着ノズル34は、供給される負圧エアを用いて部品を吸着して保持する。また、装着ヘッド33には、部品をクランプするチャックを取り付けることができる。さらに、装着ヘッド33には、例えばバックアップ部材50の所定部位と係合することによって、バックアップ部材50を保持する保持ツール55を取り付けることができる。上記のように、部品移載装置30は、バックアップ部材50を保持可能に構成され、バックアップ部材50を移動させる移動装置として機能する。部品移載装置30は、バックアップ部材50の配置状態の調整作業(以下「配置作業」とも称する)に用いられる。
部品カメラ41、基板カメラ42、および検出カメラ43は、CMOSなどの撮像素子を有するデジタル式の撮像装置である。部品カメラ41、基板カメラ42、および検出カメラ43は、制御信号に基づいて撮像を行い、当該撮像により取得した画像データを送出する。部品カメラ41は、装着ヘッド33の吸着ノズル34に保持された部品を下方から撮像可能に構成される。基板カメラ42は、移動台32に設けられ、移動台32の移動に伴って装着ヘッド33と一体的に移動する。検出カメラ43は、基板搬送装置10の上方に位置し、図略のフレームに固定される(図7を参照)。
基板カメラ42および検出カメラ43は、基板91を上方から撮像可能に構成される。基板カメラ42は、主として基板91に付された基準マークの撮像に用いられる。検出カメラ43は、機内に搬送された基板91の端縁92を認識する画像処理に用いられる基板91の画像および背景画像を取得するための撮像に用いられる。
制御装置60は、主として、CPUや各種メモリ、制御回路により構成される。制御装置60は、基板91に部品を装着する装着処理を実行する。制御装置60は、装着処理において、各種センサから出力される情報や画像処理の結果、予め記憶された制御プログラムなどに基づき、部品移載装置30の動作を制御する。これにより、装着ヘッド33に支持された複数の吸着ノズル34の位置および角度が制御される。また、制御装置60は、装着処理において基板搬送装置10が基板91を下方から支持するのに用いるバックアップ部材50の増設または除去、およびバックアップ部材50の位置の変更を含む配置作業を実行する。
制御装置60は、図4に示すように、記憶部61を備える。記憶部61は、ハードディスク装置などの光学ドライブ装置、またはフラッシュメモリなどにより構成される。この記憶部61には、制御プログラムなどの各種データが記憶される。上記の各種データには、次回の対基板作業(装着処理)に設定されたバックアップ部材50の配置位置を示すデータが含まれる。
制御装置60は、図4に示すように、表示装置62を備える。表示装置62は、作業者が視認可能に設けられ、各種情報を表示する。本実施形態において、表示装置62は、タッチスクリーンおよび複数のボタンを有するとともに、図示しないマウスなどの入力デバイスと連携し、作業者による操作を受け付ける。
4.基板搬送装置10およびバックアップ装置15の詳細構成
基板搬送装置10は、上記のように複数の搬送機構11を備えるダブルトラックコンベア方式である。搬送機構11を構成する一対のガイドレール12,13は、Y方向に相対移動可能に基台9に設けられる。これにより、複数の搬送機構11は、基板91のY方向の寸法に対応して、一対のガイドレール12,13の間隔を調整される。
バックアップ装置15は、位置決めされた基板91の下面にバックアップ部材50を接触させて基板91を支持する。また、バックアップ装置15は、搬送機構11により搬送された基板91を、一対のガイドレール12,13との間でクランプする。これにより、バックアップ装置15は、バックアップ部材50が接触した部位の高さを維持することで基板91の撓みを防止する。
バックアップ装置15は、図3に示すように、バックアッププレート16、および昇降装置17を備える。バックアッププレート16は、搬送機構11により位置決めされた基板91の下面に対向して配置される。バックアッププレート16は、Z方向に昇降可能に基台9に設けられる。本実施形態において、バックアッププレート16は、矩形状に形成される。バックアッププレート16の上面には、バックアップ部材50が着脱可能に配置される。
昇降装置17は、バックアッププレート16を基台9に対して昇降させる。本実施形態において、昇降装置17は、ロッド18およびシリンダ本体19を有する複数のエアシリンダにより構成される。各エアシリンダのロッド18は、バックアッププレート16の四隅に着脱可能に固定される。各エアシリンダのシリンダ本体19は、空気圧に応じてロッド18をZ方向に進退させる。
バックアップ装置15の昇降装置17は、基板91が搬入または搬出される際に基板91の裏面からバックアップ部材50を下方に退避させる。これにより、昇降装置17は、基板91の裏面に装着された部品(裏面部品)とバックアップ部材50とが干渉しない準備高さまでバックアッププレート16を下降させる(図3の二点鎖線にて示す)。また、昇降装置17は、装着処理の実行中において、バックアッププレート16をバックアップ高さ(図3の実線にて示す)まで上昇させる。これにより、バックアップ装置15は、基板91を下方から押し上げて支持する。
5.搬送制御装置70の詳細構成
本実施形態において、搬送制御装置70は、部品装着機2などの生産ラインLnを構成する複数の対基板作業機のそれぞれに組み込まれた構成とする(図1の上側の生産ラインLnを参照)。但し、搬送制御装置70は、対基板作業機の外部装置としてもよく、例えば生産ラインLnごとの管理装置81に組み込まれる構成としてもよい(図1の下側の生産ラインLnを参照)。また、搬送制御装置70は、生産ラインLnを統括するホストコンピュータ82に組み込まれる構成としてもよい。
ここで、生産ラインLnにおける対基板作業機は、自機での対基板作業が終了した後に、隣り合う下流側の対基板作業機に対して基板91の搬入要求を送出し、許可された場合に基板91を搬送する。対基板作業機とバッファ装置5または連結コンベア6との間にでも同様の搬送制御が実行される。このような生産ラインLnによる生産において、所定の対基板作業機において通常の対基板作業(例えば、印刷機1による印刷作業、部品装着機2による装着作業)とは異なる機内作業の実行が必要となることがある。
上記の機内作業には、例えば対基板作業機に発生したエラーを除去したり、消耗品を交換したりするメンテナンス作業が含まれる。また、機内作業には、対基板作業の実行に必要な段取り作業が含まれる。具体的には、対基板作業機は、一種の機内作業として、対基板作業において実行される画像処理に用いられる背景画像の取得作業を実行する。詳細には、対基板作業機は、機内に搬送された基板91の位置を認識するために、基板91の端縁92(前側端縁92f、または後側端縁92b)を認識する画像処理を実行する(図7を参照)。
上記の画像処理では、検出カメラ43の撮像により取得した画像データと、予め取得しておいた背景画像とを比較し、基板91の端縁92を認識する。この背景画像は、例えば撮像条件が変更されたときや基板91の種別が変更されたとき、画像処理でエラーが発生したときなどに、必要に応じて再取得を要求されることがある。このような場合に、対基板作業機は、背景画像の取得作業として検出カメラ43を用いた撮像を実行する。
また、対基板作業機は、一種の機内作業として、バックアップ部材50の配置状態の調整作業(配置作業)を必要に応じて実行する。バックアップ部材50の配置作業には、バックアップ部材50の増減および位置の変更、種別(ピンタイプ)の変更が含まれる(図8を参照)。また、バックアップ部材50の配置作業は、例えば生産する基板製品の種別の変更に伴う段取り替えとして、または装着処理の改善やエラー対処として、必要に応じて実行を要求される。
ここで、バックアップ部材50は、バックアッププレート16の上面に脱着可能に配置される。バックアップ部材50には、先端部が比較的硬い部材(例えば金属部材)で構成されているハードピン51と、先端部が比較的軟らかい部材(例えばゴム部材)で構成されているソフトピン52とが含まれる。ハードピン51およびソフトピン52は、下端に位置する基部に磁石が埋設され、磁力によりバックアッププレート16に固定される。また、ハードピン51およびソフトピン52は、基部の上方に同形状の係合部を形成される。係合部は、装着ヘッド33に取り付けられた保持ツール55と係合する。
例えば、部品装着機2の制御装置60は、バックアップ部材50の配置作業を実行するに際して、装着ヘッド33に取り付けられている吸着ノズル34と保持ツール55とを交換する。制御装置60は、部品移載装置30を駆動させて、対象のバックアップ部材50を所定位置に適宜移動させる。これによりバックアップ部材50は、基板91を支持する位置に移動されたり、次回の生産では使用されず予備として退避される位置に移動されたりする。そして、制御装置60は、全てのバックアップ部材50の配置が完了した後に、保持ツール55と装着ヘッド33から取り外して配置作業を終了する。
ここで、上記のようなメンテナンスなどの機内作業が必要となった場合に、既に機内に搬送されている基板91を一時的に退避させる必要が生じたり、また生産ラインLnの上流側からの基板91の搬入を不許可とする必要が生じたりする。このように、生産ラインLnにおける基板91の搬送が部分的に停止すると、生産効率の低下が懸念される。そのため、基板91の搬送制御装置70には、生産ラインLnを構成する所定の対基板作業機における機内作業が必要となった場合に、生産効率の低下が抑制されるように効率的な基板搬送の制御が求められる。
そこで、搬送制御装置70は、機内作業が必要となった場合に、搬送ロスの発生を抑制することにより基板搬送の効率化を図る構成を採用する。本実施形態において、搬送制御装置70は、機内作業の実行要求があった場合に、生産ラインLnにおける基板91の現在の搬送状態に基づいて、機内に既に搬送されている基板91の退避方向(上流側または下流側)を設定し、設定した退避方向に基づく基板91の搬送を制御する。
また、搬送制御装置70は、基板91の現在の搬送状態に加えて、上流側および下流側に隣り合う対基板作業機の動作状態、実行要求のあった機内作業の内容、または機内作業の終了後に基板91を所定の位置まで搬送する動作の効率に基づいて、基板91の退避方向を設定してもよい。これにより、搬送制御装置70は、機内作業の実行に伴う生産停止時間の短縮を図ることによって、基板搬送の効率化することができる。
本実施形態において、搬送制御装置70は、図4に示すように、判定部71、退避方向設定部72、および退避制御部73を備える。また、搬送制御装置70は、通知部74をさらに備える構成としてもよい。また、搬送制御装置70は、図5に示すように、基板91の搬送制御処理を実行する。判定部71は、判定工程を実行する(S11-S12)。退避方向設定部72は、退避方向設定工程を実行する(S15)。退避制御部73は、退避制御工程を実行する(S16,S18)。
5-1.判定部71
判定部71は、対基板作業(部品装着機2による装着処理)とは異なる機内作業の実行要求があった場合に、機内に搬送されている基板91を機内作業の実行のために一時的に退避させる必要があるか否かを判定する。機内作業の実行要求は、上記のように、例えば実行予定の装着処理における画像処理に必要な背景画像の再取得が必要となった場合に発生する。
詳細には、判定部71は、先ず機内における現在の搬送状態で機内作業が実行可能であるか否かを判定する(S11)。具体的には、判定部71は、機内に基板91が搬入されているか否か、搬入されている場合には基板91の現在位置Pcを維持した状態で機内作業が実行可能であるか否かを判定する。機内作業が実行可能であるか否かは、図6に示すように、例えば基板91が搬送される機内の搬送エリアAk、機内作業に必要な機内の作業エリアAk、および基板91の現在位置Pcと外形寸法Mxに基づいて判定される。
つまり、判定部71は、搬送エリアAtに作業エリアAtが重複するか、作業エリアAtと基板占有エリアAc(外形寸法Mxにより割り出される現在位置Pcの基板91が搬送エリアAtにおいて占めるエリア)が重複するか、に基づいて、現在の搬送状態での機内作業の実行可否を判定する。判定部71は、機内に基板91が搬入されていない場合、または搬入された基板91が機内作業の実行を阻害しない場合に、機内作業が実行可能であると判定する(S11:Yes)。
一方で、現在の搬送状態で機内作業が実行不能であると判定した場合に(S11:No)、判定部71は、機内に搬送されている基板91を機内作業の実行のために基板91の少なくとも一部が機外に位置するように退避させる必要があるか否かを判定する(S12)。つまり、判定部71は、実行要求のあった機内作業を実行可能とするために、機内に位置する基板91を機内の所定位置に退避させれば足りるのか、基板91の少なくとも一部が機外に位置するように退避させる必要があるかを判定する。
機内に位置する基板91を機内の所定位置に退避させれば機内作業が実行可能であると判定した場合に(S12:Yes)、搬送制御装置70は、機内の所定位置に基板91を退避させる(S13)。これにより、退避後における基板占有エリアAcと作業エリアAcが重複しない状態となる。部品装着機2は、基板91の退避処理(S13)の後、または判定部71が現在の搬送状態で機内作業が実行可能であると判定した場合に(S11:Yes)、要求のあった機内作業を実行する(S14)。
5-2.退避方向設定部72
退避方向設定部72は、判定部71により基板91を退避させる必要があると判定された場合に(S12:No)、基板91の搬送方向の上流側または下流側である基板91の退避方向Dvを設定する(S15)。このとき、退避方向設定部72は、基板91の退避の開始から対基板作業の開始までの生産停止時間Tdが短くなるように、退避方向Dvを設定する。
上記の生産停止時間Tdには、退避時間Tv、作業所要時間Tk、および目標搬送時間Tpが含まれる。退避時間Tvは、上流側または下流側の退避方向Dvに必要な退避距離Lvだけ基板91を退避させるのに必要な所要時間である。作業所要時間Tkは、対基板作業機による機内作業の所要時間である。目標搬送時間Tpは、退避された基板91を、実行予定の対基板作業(装着処理)を実行するための規定された目標位置Ptまで搬送するのに必要な所要時間時間である。
また、生産停止時間Tdには、上記の他に、隣り合う対基板作業機における動作状態によっては即時の基板91の搬入を許可することができないことがあり、基板91の退避を開始するまでの待機時間Twが含まれ得る。ここで、部品装着機2は、基板91の位置を認識するために、機内作業の実行後であり且つ基板91を目標位置Ptまで搬送する前に、基板91の端縁92の撮像を要することがある。このような場合に、生産停止時間Tdには、撮像位置Pmへの搬送に必要な撮像搬送時間Tmが含まれ得る。
本実施形態において、部品装着機2の基板搬送方向の両側(生産ラインLnの上流側および下流側)には、上記のように、部品装着機2と連携して基板91を搬送可能な上流側作業機および下流側作業機が隣接して設置される。上流側作業機および下流側作業機は、例えば他の部品装着機2の他に、印刷機1,リフロー炉3、検査機4、バッファ装置5、または連結コンベア6である。これらの作業機は、通常時において上流側からの基板91の搬入要求に対して、自機が基板91を搬入可能な状態であれば搬入許可を送出し、自機に割り当てられた対基板作業を実行した後に、下流側へと基板91を搬出する。退避方向設定部72は、生産停止時間Tdが短くなるように、退避方向設定処理について種々の態様を採用し得る。
5-2-1.退避方向設定処理の第一態様
退避方向設定部72は、上流側作業機および下流側作業機のそれぞれが対基板作業機から退避される基板91の搬入を許可するまでの時間(待機時間Tw)に基づいて、基板91の退避方向Dvを設定する。上記の待機時間Twは、上流側作業機および下流側作業機のそれぞれにおける対基板作業の進行度合いを含む作業状態に基づく残りの所要時間と、機内作業の実行要求のあった対基板作業機からの基板91の搬入を許容できるまでの準備時間とが含まれる。残りの所要時間や準備時間は、制御プログラムや生産計画などの情報に基づいて算出することにより取得される。
退避方向設定部72は、退避方向設定処理の第一態様において、図9に示すように、先ず、下流側作業機の待機時間Twである下流側待機時間Tw2が0である場合には(S21:Yes)、退避方向Dvとして下流側Dv2を設定する(S22)。また、退避方向設定部72は、下流側待機時間Tw2が0より大きく(S21:No)、且つ上流側作業機の待機時間Twである上流側待機時間Tw1が0である場合には(S23:Yes)、退避方向Dvとして上流側Dv1を設定する(S24)。また、退避方向設定部72は、下流側待機時間Tw2および上流側待機時間Tw1の両方がともに0より大きい場合には(S22:No、S23:No)、退避方向Dvとして下流側Dv2を設定する(S22)。
上記の態様は、生産ラインLnにおいて基板91が下流側に搬送されることから、下流側作業機への退避を優先すると多くのケースにおいて生産停止時間Tdを短くすることができるという経験則に基づくものである。これにより、退避方向設定処理を簡易にすることができる。また、退避方向設定部72は、上記構成の変形態様として、上流待機時間Tw1と下流側待機時間Tw2とを比較し、短い方を退避方向Dvとして設定してもよい。このとき、上流側待機時間Tw1と下流側待機時間Tw2が等しい場合には、退避方向Dvとして下流側Dv2を設定するようにしてもよい。
5-2-2.退避方向設定処理の第二態様
退避方向設定部72は、退避方向設定処理の第二態様において、上流側および下流側にそれぞれ退避させたと仮定した場合の上流側生産停止時間Td1および下流側生産停止時間Td2を算出し、これらに基づいて実際の生産停止時間Tdがより短くなるように退避方向Dvを設定する。退避方向設定部72は、図10に示すように、先ず、上流側待機時間Tw1および下流側待機時間Tw2を取得する(S31)。待機時間Twの取得については第一態様と同様であるため詳細な説明を省略する。
次に、退避方向設定部72は、上流側および下流側にそれぞれ退避させたと仮定した場合の退避時間Tvである上流側退避時間Tv1および下流側退避時間Tv2を取得する(S32)。ここで、上記の退避時間Tvは、基板91が現在位置Pcから退避位置Pvまで移動する距離(以下、「退避距離Lv」と称する)に概ね比例する。そこで、退避方向設定部72は、搬送エリアAt、作業エリアAk、基板91の外形寸法Mx、および基板91の現在位置Pcに基づいて、搬送方向の上流側および下流側それぞれの必要最小限の退避距離Lvを割り出す。
ここで、図6-図8に示すように、機内の各エリアと基板91が第一状態から第三状態にあるものとする。第一状態では、図6の上段に示すように、搬送エリアAtのうち装着処理を実行するための目標位置Ptまで既に基板91が搬送された状態にあり、目標位置Ptと現在位置Pcが一致している。第二状態および第三状態では、図7の上段および図8の上段に示すように、目標位置Ptまで基板91が搬送されておらず、目標位置Ptと現在位置Pcが不一致である。また、各状態において、実行要求のあった機内作業の作業エリアAkは、現在位置Pcにある基板91の基板占有エリアAcと一部が重複している。
なお、図7は、機内作業として、基板91の端縁92(前側端縁92f、または後側端縁92b)を認識する画像処理に用いられる背景画像の取得作業が実行される場合の作業エリアAkを示している。背景画像の取得作業は、検出カメラ43のカメラ視野の全域に亘って背景となる部材(例えば、バックアッププレート16)を視認可能とする必要がある。つまり、機内に基板91が搬入されている状態においては、検出カメラ43を用いた作業エリアAkの外部まで基板91を退避させる必要がある。
図8は、機内作業として、バックアップ部材50の配置作業が実行される場合の作業エリアAkを示している。バックアップ部材50の配置作業は、移動対象のバックアップ部材50の移動元および移動先に保持ツール55がアクセスできるようにする必要がある。つまり、機内に基板91が搬入されている状態においては、少なくとも保持ツール55を用いた作業エリアAkの外部まで基板91を退避させる必要がある。
図6-図8の中段および下段は、基板91を上流側および下流側に対比させたと仮定した場合の基板91の上流側退避位置Pv1および下流側退避位置Pv2を示す。基板91は、これらの位置まで退避した状態では、基板91の端縁92が作業エリアAkから予め定められた安全距離だけ離間しており、作業エリアAkにおける機内作業を妨げない。上流側退避距離Lv1は、現在位置Pcと上流側退避位置Pv1の距離に等しい。同様に、下流側退避距離Lv2は、現在位置Pcと下流側退避位置Pv2の距離に等しい。退避方向設定部72は、それぞれの退避距離Lvに基づいて、それぞれの退避時間Tvを取得する。
続いて、退避方向設定部72は、図10に示すように、機内作業の実行後に基板91の端縁92を撮像する撮像処理が実行予定である場合に(S33:Yes)、退避位置Pvから基板91の端縁92が撮像される撮像位置Pmまでの搬送に要する撮像搬送時間Tmを取得する(S34)。ここで、撮像搬送時間Tmは、基板91が退避位置Pvから撮像位置Pmまで移動する距離(以下、「撮像搬送距離Lm」と称する)に概ね比例する。
そこで、退避方向設定部72は、図7に示すように、上流側および下流側にそれぞれ退避させたと仮定した場合の上流側退避位置Pv1および下流側退避位置Pv2からそれぞれ撮像位置Pmまでの撮像搬送距離Lmである上流側撮像搬送距離Lm1および下流側撮像搬送距離Lm2を割り出す。なお、図7では、検出カメラ43を用いて、基板91の前側端縁92fの撮像する態様を例示している。退避方向設定部72は、それぞれの撮像搬送距離Lmに基づいて、それぞれの撮像搬送時間Tmを取得する。
このように、退避方向設定部72は、機内作業の実行後に撮像処理が実行予定である場合に(S33:Yes)、基板91を現在位置Pcから搬送方向の上流側または下流側の退避位置Pvを経由して基板91の端縁92が撮像される撮像位置Pmまでの搬送に要する時間(Tv+Tm)を取得する。なお、機内作業の実行後に基板91の端縁92を撮像する撮像処理が実行されない場合には(S33:No)、撮像搬送時間Tmの取得処理(S34)が省略され、撮像搬送時間Tmは初期値の0とされる。
退避方向設定部72は、図10に示すように、上流側および下流側にそれぞれ退避させたと仮定した場合の目標搬送時間Tpである上流側目標搬送時間Tp1および下流側目標搬送時間Tp2を取得する(S35)。ここで、目標搬送時間Tpは、退避位置Pv(撮像位置Pmを位置する場合には撮像位置Pm)から目標位置Ptまで移動する距離(以下、「目標搬送距離Lp」と称する)に概ね比例する。
そこで、退避方向設定部72は、図6および図8に示すように、上流側退避位置Pv1および下流側退避位置Pv2から目標位置Ptまでの目標搬送距離Lpである上流側目標搬送距離Lp1および下流側目標搬送距離Lp2を割り出す。また、退避方向設定部72は、撮像処理の実行に伴い基板91を撮像位置Pmまで移動させていた場合には、図7に示すように、撮像位置Pmから目標位置Ptまでの目標搬送距離Lpを割り出す。退避方向設定部72は、それぞれの目標搬送距離Lpに基づいて、それぞれの目標搬送時間Tpを取得する。
続いて、退避方向設定部72は、上流側および下流側にそれぞれ退避させたと仮定した場合の生産停止時間Tdである上流側生産停止時間Td1および下流側生産停止時間Td2を取得する(S36)。それぞれの生産停止時間Tdは、上記のように取得された待機時間Tw、退避時間Tw、撮像搬送時間Tm、および目標搬送時間Tpの和に相当する。なお、機内作業の所要時間および撮像処理の所要時間は、退避方向に関わらず等しいので、生産停止時間Tdへの算入を省略されている。
退避方向設定部72は、上流側生産停止時間Td1が下流側生産停止時間Td2より短い場合には(S37:Yes)、退避方向Dvとして上流側Dv1を設定する(S38)。一方で、退避方向設定部72は、上流側生産停止時間Td1が下流側生産停止時間Td2以上である場合には、(S37:No)、退避方向Dvとして下流側Dv1を設定する(S39)。なお、退避方向設定部72は、それぞれの生産停止時間Tdを単純比較してもよいし、下流側Dv1の優先度に応じて例えば、上流側生産停止時間Td1が下流側生産停止時間Td2より所定時間以上短い場合に退避方向Dvとして上流側Dv1を設定するようにしてもよい。
5-3.退避制御部73
退避制御部73は、退避方向設定部72により設定された退避方向Dvに基板91を退避させる(図5のS16)。詳細には、退避制御部73は、設定された退避方向Dvに応じて、隣り合う対基板作業機からの基板91の搬入が許可されるまで待機し、許可された後に、所定の退避距離Lpだけ基板91が退避するように制御する。これにより基板91が作業エリアAkの外部まで退避されると、対基板作業機は、実行要求をしていた所定の機内作業を実行する(S14)。
また、退避制御部73は、機内作業(S14)の終了後に基板91を機内の所定位置に位置決めさせる(S17)。上記の機内の所定位置とは、対基板作業(装着処理)を実行するための規定された目標位置Ptである。このように退避制御部73は、退避方向設定部72により設定された退避方向Dvに基板91を退避させ、機内作業の終了後に基板91を機内の所定位置に位置決めさせる退避制御工程(S16,S17)を実行する。
5-4.通知部74
通知部74は、判定部71により基板91を退避させる必要があると判定され(図5のS11:No,S12:No)、且つ推定される生産停止時間Tdが予め設定された閾値Hr以上である場合に(図10のS41:Yes)、対基板作業機のオペレータに生産停止時間Tdを通知する。上記の閾値Hrは、オペレータ等が自由に設定することができる時間である。例えば、自機の対基板作業の所要時間に比べて待機時間Twが非常に長い場合に、通知がなされるように閾値Hrが設定される。
通知部74は、表示装置62に残りの生産停止時間Tdを表示する。通知部74は、生産停止時間Tdに加えて、実行予定の機内作業の内容、設定された退避方向Dv、待機時間Twを表示してもよい。また、通知部74は、表示装置62への表示に加えて、または換えて、例えばオペレータが携帯している表示端末に、生産停止時間Tdなどの情報を送出し、オペレータに通知してもよい。
オペレータは、通知内容を確認することにより、基板91の退避を含む搬送制御が実行されること、およびこれによりどの程度の生産停止時間Tdが発生するのかを把握することができる。そして、オペレータは、生産停止時間Tdの長さによっては、基板91を上流側または下流側に退避させて機内作業を実行させるより、自らが基板91を手動で対基板作業機の外部に退避させて、直ちに機内作業を実行した方が生産性を維持できるといった判断をすることが可能となる。
6.実施形態の構成による効果
実施形態において例示した搬送制御装置70および搬送制御方法(図5,図9,図10)の構成によると、機内作業の実行に伴って対基板作業機の機内に既に搬送されている基板91を退避させる必要が生じた場合に、退避方向Dvを適宜設定することによって搬送ロスの発生を抑制できる。よって、機内作業による生産停止時間Tdが短くなるように基板搬送を効率化でき、結果として生産効率の低下を抑制できる。
1:印刷機、 2:部品装着機(対基板作業機 上流側作業機、下流側作業機)、 3:リフロー炉、 4:検査機、 5:バッファ装置、 6:連結コンベア、 9:基台、 10:基板搬送装置、 15:バックアップ装置、 50:バックアップ部材、 70:搬送制御装置、 71:判定部、 72:退避方向設定部、 73:退避制御部、 74:通知部、 91:基板、 92:端縁、 92f:前側端縁、 92b:後側端縁、 Td:生産停止時間、 Tw:待機時間、 Tv:退避時間、 Tm:撮像搬送時間、 Tp:目標搬送時間、 Dv:退避方向、 At:搬送エリア、 Ak:作業エリア、 Ac:基板占有エリア、 Mx:外形寸法、 Lv:退避距離、 Lm:撮像搬送距離、 Lp:目標搬送距離、 Pc:現在位置、 Pv:退避位置、 Pm:撮像位置、 Pt:目標位置、 Hr:閾値

Claims (11)

  1. 機内に位置決めされた基板に所定の対基板作業を実行する対基板作業機に適用され、
    前記対基板作業とは異なる機内作業の実行要求があった場合に、機内に搬送されている前記基板を前記機内作業の実行のために一時的に退避させる必要があるか否かを判定する判定部と、
    前記判定部により前記基板を退避させる必要があると判定された場合に、前記基板の退避の開始から前記対基板作業の開始までの生産停止時間が短くなるように、前記基板の搬送方向の上流側または下流側である前記基板の退避方向を設定する退避方向設定部と、
    前記退避方向設定部により設定された退避方向に前記基板を退避させ、前記機内作業の終了後に前記基板を機内の所定位置に位置決めさせる退避制御部と、
    を備える搬送制御装置。
  2. 前記判定部は、機内に搬送されている前記基板を前記機内作業の実行のために前記基板の少なくとも一部が機外に位置するように退避させる必要があるか否かを判定する、請求項1に記載の搬送制御装置。
  3. 前記対基板作業機の前記基板の搬送方向の両側には、前記対基板作業機と連携して前記基板を搬送可能な上流側作業機および下流側作業機が隣接して設置され、
    前記退避方向設定部は、上流側作業機および下流側作業機のそれぞれが前記対基板作業機から退避される前記基板の搬入を許可するまでの時間に基づいて、前記基板の退避方向を設定する、請求項2に記載の搬送制御装置。
  4. 前記上流側作業機および前記下流側作業機は、他の前記対基板作業機、複数の前記基板を収容可能なバッファ装置、および前記基板を搬送可能なコンベアの何れかである、請求項3に記載の搬送制御装置。
  5. 前記退避方向設定部は、前記基板が搬送される機内の搬送エリア、前記機内作業に必要な機内の作業エリア、および前記基板の外形寸法に基づいて、前記基板の退避方向を設定する、請求項1-4の何れか一項に記載の搬送制御装置。
  6. 前記退避方向設定部は、前記搬送エリア、前記作業エリア、前記基板の外形寸法、および前記基板の現在位置に基づいて、搬送方向の上流側および下流側それぞれの必要最小限の退避距離を割り出し、それぞれの前記退避距離に基づいて、前記基板の退避方向を設定する、請求項5に記載の搬送制御装置。
  7. 前記機内作業には、機内に搬送された前記基板の端縁を認識する画像処理に用いられる背景画像の取得作業が含まれる、請求項1-6の何れか一項に記載の搬送制御装置。
  8. 前記退避方向設定部は、前記機内作業の実行後に前記基板の端縁を撮像する撮像処理が実行予定である場合に、前記基板を現在位置から搬送方向の上流側または下流側の退避位置を経由して前記基板の端縁が撮像される撮像位置までの搬送に要する時間に基づいて、前記基板の退避方向を設定する、請求項1-7の何れか一項に記載の搬送制御装置。
  9. 前記対基板作業機は、位置決めされた前記基板の下面にバックアップ部材を接触させて前記基板を支持するバックアップ装置を備え、
    前記機内作業には、前記バックアップ部材の配置状態の調整作業が含まれる、請求項1-8の何れか一項に記載の搬送制御装置。
  10. 前記判定部により前記基板を退避させる必要があると判定され、且つ推定される前記生産停止時間が予め設定された閾値以上である場合に、前記対基板作業機のオペレータに前記生産停止時間を通知する通知部をさらに備える、請求項1-9の何れか一項に記載の搬送制御装置。
  11. 機内に位置決めされた基板に所定の対基板作業を実行する対基板作業機に適用され、
    前記対基板作業とは異なる機内作業の実行要求があった場合に、機内に搬送されている前記基板を前記機内作業の実行のために一時的に退避させる必要があるか否かを判定する判定工程と、
    前記判定工程により前記基板を退避させる必要があると判定された場合に、前記基板の退避の開始から前記対基板作業の開始までの生産停止時間が短くなるように、前記基板の搬送方向の上流側または下流側である前記基板の退避方向を設定する退避方向設定工程と、
    前記退避方向設定工程により設定された退避方向に前記基板を退避させ、前記機内作業の終了後に前記基板を機内の所定位置に位置決めさせる退避制御工程と、
    を備える搬送制御方法。
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