JP2023041559A - 作業機械 - Google Patents

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Kei Ito
茂也 多田
Shigeya Tada
大樹 谷内
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Abstract

Figure 2023041559000001
【課題】走行操作時には操作者にHMDを外すことを促すことができる作業機械を提供すること。
【解決手段】走行モータ11,12に対する操作が操作者から入力される操作レバー55と,操作者に装着されるヘッドマウントディスプレイ100と,コントローラ45と,ヘッドマウントディスプレイが操作者に装着されているか否かを検出する装着センサ35とを油圧ショベルに備える。コントローラ45は,装着センサからの信号に基づいてヘッドマウントディスプレイが操作者に装着されていると判定した場合には,操作レバーによる走行モータの操作を不能にする,または,ヘッドマウントディスプレイが操作者に装着されていないと判定した場合よりも走行モータの回転数を低減する。
【選択図】 図5

Description

本発明は操作者がヘッドマウントディスプレイを装着した状態で操作され得る作業機械に関する。
油圧ショベルを代表とする作業機械には,操作者の操作性および周囲環境の把握性を向上させるため,カメラなどの撮影装置にて撮影した操作室外の映像を,操作者の眼に覆い被せたヘッドマウントディスプレイに表示するシステムを備えたものがある。
例えば特許文献1には,操作室外の対象物を所定の撮影方向について撮影するカメラ(撮影装置)と,カメラで撮影された画像を操作者による建設機械の操作箇所に対して所定の表示方向について表示するヘッドマウントディスプレイ(画像表示装置)とを備え,当該撮影方向の単位ベクトルと当該表示方向の単位ベクトルの内積が負値になるように,ヘッドマウントディスプレイとカメラとが配置されている建設機械の視覚拡張システムが開示されている。
特開2019-83370号公報
一般的にヘッドマウントディスプレイ(以下,HMDと略すことがある)を装着すると未装着時よりも操作者の視野が狭くなる。例えば,HMDを外した裸眼状態のとき(以下,HMD未装着時と称することがある)の水平方向の視野は200度程度あるのに対して,HMD装着時の水平方向の視野はせいぜい120度程度である。
そのためHMDを装着した操作者が周囲環境を認識しながら油圧ショベルの走行操作を行おうとすると,HMD未装着時と比較して操作者が首を振る角度が大きくなったり,首を振る回数が多くなったりしてしまう。これにより操作者の作業効率が下がったり疲労が蓄積したりする可能性が高まる。つまり,作業性の観点からは走行操作時は操作者にHMDを外させることが好ましい。
本発明はこの種の事情に鑑みてなされたものであり,その目的は,走行操作時には操作者にHMDを外すことを促すことができる作業機械を提供することにある。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが,その一例を挙げるならば,走行体と,前記走行体を駆動する走行モータと,前記走行モータに対する操作が操作者から入力される操作装置と,操作者に装着されるヘッドマウントディスプレイと,前記ヘッドマウントディスプレイに表示される映像を生成する制御装置と,前記ヘッドマウントディスプレイが操作者に装着されているか否かを検出する装着センサとを備えた作業機械において,前記制御装置は,前記装着センサからの信号に基づいて前記ヘッドマウントディスプレイが操作者に装着されていると判定した場合には,前記操作装置による前記走行モータの操作を不能にする,または,前記ヘッドマウントディスプレイが操作者に装着されていないと判定した場合よりも前記走行モータの回転数を低減するものとする。
本発明によれば,走行操作時には操作者にHMDを外すことを促すことができるので,操作者の作業効率の低下や疲労蓄積の増加を抑制できる。
本発明の実施形態に係る油圧ショベルの側面図。 図1に示す油圧ショベルに備えられる油圧システムの概略構成図。 コントローラ45の構成図。 コントローラ45(パイロット圧制御部45h)が走行操作量を電磁比例弁に対する指令電流に変換する際に利用するテーブルの一例を示す図。 第1実施形態のコントローラ45によって行われる処理のフローチャート。 第2実施形態のコントローラ45によって行われる処理のフローチャート。 第3実施形態のコントローラ45によって行われる処理のフローチャート。 第4実施形態のコントローラ45によって行われる処理のフローチャート。 第5実施形態のコントローラ45によって行われる処理のフローチャート。 第6実施形態のコントローラ45によって行われる処理のフローチャート。 第7実施形態のコントローラ45によって行われる処理のフローチャート。 第8実施形態のコントローラ45によって行われる処理のフローチャート。 第9実施形態のコントローラ45によって行われる処理のフローチャート。
以下,本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。ここでは作業機械の具体例として油圧ショベルを挙げて説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る油圧ショベルの側面図である。なお,図1は油圧ショベル1の左側面を示しており,図1で隠れている右側面側に表れる部分(例えば右側の履帯)の符号(2)については,図1に表れている同じ部分(例えば左側の履帯)の符号(1)の後ろの括弧内に示すものとする。
図1に示す油圧ショベルは,左右一対の履体1,2を備えた走行体3と,走行体3の上に左右に旋回可能に取り付けられた旋回体4と,旋回体4に基端が回転自在にピン結合されたブーム5と,ブーム5の先端に基端が回転自在にピン結合されたアーム6と,アーム6の先端に基端が回転自在にピン結合されたアタッチメント7(例えばバケット)とを備えている。
さらに油圧ショベルは,旋回体4上に設けられた運転室8と,エンジン33や油圧ポンプ40,80(図2参照)等が格納された機械室9と,作業中の油圧ショベルのバランスを確保するための重りであるカウンタウエイト10と,履体1,2(すなわち走行体3)を駆動する左右一対の走行モータ(油圧モータ)11,12と,旋回体4を駆動する旋回モータ(油圧モータ(図示せず))と,ブーム5を駆動する左右一対のブームシリンダ(油圧シリンダ)13,14と,アーム6を駆動するアームシリンダ(油圧シリンダ)15と,アタッチメント7を駆動するアタッチメントシリンダ(油圧シリンダ)16とを備えている。
ブーム5,アーム6,およびアタッチメント7は多関節型の作業装置(作業腕)20を構成し,ブームシリンダ13,14,アームシリンダ15,およびアタッチメントシリンダ16のそれぞれの伸縮量によって作業装置20(ブーム5,アーム6,アタッチメント7)の姿勢が決定される。
運転室8内には,油圧ショベルの操作者(オペレータ)に装着されるヘッドマウントディスプレイ(HMD)100と,走行モータ11,12を含む複数の油圧アクチュエータ(例えば,油圧シリンダ13,14,15,16)に対する操作が操作者から入力される操作レバー(操作装置)55と,所定の場合に警報(アラーム音等)を出力し得る音声出力装置としてスピーカ85とが設けられている。
(ヘッドマウントディスプレイ100)
HMD100は,操作者の両眼を覆う非透過型のものであり,操作者の左眼用と右眼用に独立した2つのディスプレイを備えている。HMD100には,操作者の油圧ショベルの操作性や油圧ショベルの周囲環境の把握性を向上させるための映像が表示される。当該映像の具体例としては,運転室8で着座した操作者の視点とは異なる視点から運転室8の外部をみた映像や,操作者の目線よりも高い位置(例えば運転室8の上部)に取り付けたカメラから作業装置20の先端や旋回体4の周囲を撮影した映像や,油圧ショベルの構造物の一部によって操作者の目線から死角となっている部分をカメラの合成画像により仮想的に表示する映像などがある。
図2は図1に示す油圧ショベルに備えられる油圧システムの概略構成図である。なお,説明を簡略化するために図2ではメインポンプ40が吐出する作動油によって駆動される油圧アクチュエータとして左右の走行モータ11,12のみを示したが,実際には油圧アクチュエータとして2本のブームシリンダ13,14と,アームシリンダ15と,アタッチメントシリンダ16と,旋回モータとが少なくとも設けられている。
図2の油圧システムは,エンジン(原動機)33と,エンジン33と機械的に接続されエンジン33によって駆動されるメインポンプ40とを備えている。なお,エンジン33は電動機や発電電動機に代替可能である。
メインポンプ40は可変容量型の油圧ポンプであり,タンク63から作動油を汲み上げて吐出する。メインポンプ40の容量(容積)は後述するコントローラ45(傾転角制御部45f)で演算された指令値に基づいて動作するポンプレギュレータ50によって制御される。メインポンプ40から吐出された作動油は操作レバー55の操作によって制御される方向制御弁(例えば方向制御弁60,65)を介して,油圧アクチュエータ(例えば走行モータ11,12)に供給される。
なお,メインポンプ40としては固定容量型を利用することもでき,エンジン33に連結されるメインポンプ40の数は複数でも構わない。図2のシステムでは,エンジン33がメインポンプ40の原動機として機能している。また,図2のシステムではメインポンプ40の駆動源はエンジン33のみであるが,蓄電池等に蓄えた電力で電動機を駆動し,当該電動機によりメインポンプ40を駆動する構成を採用しても良い
また,図2のシステムは,エンジン33によって駆動されパイロット一次圧を出力するパイロットポンプ80と,パイロット一次圧を基に操作量に応じたパイロット二次圧を電磁比例弁60a,60b,65a,65bで生成する操作レバー(操作装置)55と,操作レバー55の操作によって電磁比例弁60a,60b,65a,65bで生成されたパイロット二次圧(制御信号)に基づいて制御される複数の方向制御弁60,65と,メインポンプ40から吐出され複数の方向制御弁60,65を通過した作動油によって駆動される複数の油圧アクチュエータ(例えば走行モータ11,12)と,パイロット圧を遮断し得るカット弁130と,システム内の各部(例えば,エンジン33,カット弁130,電磁比例弁60a,60b,65a,65b,ポンプレギュレータ50,スピーカ85,HMD100)に制御信号を出力して制御するコントローラ45とを備えている。
パイロットポンプ80は方向制御弁60,65の制御に用いられるパイロット回路95の圧力(パイロット圧)を生成する装置である。なお,図示は省略するがパイロットポンプ80もメインポンプ40と同様にエンジン33によって駆動されている。
パイロット回路95にはパイロットリリーフ弁90が設けられており,パイロット回路95の圧力が設定値(パイロットリリーフ圧)を超えた場合にはパイロットリリーフ弁90を介して作動油タンク63に作動油が戻され,パイロット回路95の圧力が当該設定値に保持される。
方向制御弁60,65は,操作レバー55の操作に応じてパイロット回路95に発生するパイロット二次圧(制御信号)を入力して油圧アクチュエータ(例えば走行モータ11,12)に供給される作動油の流量や流通方向を制御する。
カット弁130は,コントローラ45(後述のカット弁制御部45d)が出力する制御信号によって制御される開閉弁(例えばシャットオフ電磁弁)であり,パイロット回路95における全ての電磁比例弁60a,60b,65a,65bの上流に設けられている。
図2のカット弁130はノーマルオープンタイプの電磁弁である。コントローラ45(カット弁制御部45d)から制御信号が入力されない消磁時(非通電時)のカット弁130は,パイロット回路95におけるカット弁130の上流と下流を連通する開位置(作動位置)に保持される。これによりパイロットポンプ80から電磁比例弁60a,60b,65a,65bへの圧油の供給が許可される。この場合,操作レバー55による方向制御弁60,65の制御が可能になる。
次に,コントローラ45(カット弁制御部45d)から制御信号が入力される励磁時(通電時)のカット弁130は,パイロット回路95におけるカット弁130の上流と下流の連通を遮断する閉位置(遮断位置)に切り替えられパイロットポンプ80から電磁比例弁60a,60b,65a,65bへの圧油の供給が遮断される。この場合,操作レバー55による方向制御弁60,65の制御が不可能になる。つまり操作レバー55による走行モータ11,12の操作が不能になる。
操作レバー55は,電気式の操作レバーであり,オペレータが操作レバー55に入力する操作量や操作方向に応じた操作信号Lvをコントローラ45に出力する。コントローラ45(後述のパイロット圧制御部45h)は,入力される操作信号Lvに基づいて電磁比例弁60a,60b,65a,65bに対する指令値(制御信号)を演算し,演算した指令値を対応する電磁比例弁60a,60b,65a,65bに出力する。これにより電磁比例弁60a,60b,65a,65bは操作レバー55の操作に応じてパイロット一次圧を適宜減圧し,それにより方向制御弁60,65の制御圧(パイロット二次圧)を生成(出力)する。各電磁比例弁60a,60b,65a,65bは,生成したパイロット二次圧を方向制御弁60,65の駆動部に作用させ,これにより方向制御弁60,65のスプールが動作する。メインポンプ40から吐出された作動油は方向制御弁60,65のスプールによって流れを適宜制御された後に走行モータ11,12に供給され走行モータ11,12を適宜動作させる。
なお,本実施形態では操作レバー55は電気式であるが,油圧パイロット式の操作レバーに変更することも可能である。その場合の操作レバー55の操作量を検出するセンサとしては,方向制御弁60,65に入力されるパイロット圧を検出する圧力センサや,操作レバー55の加速度や変位を検出可能な計測器を利用しても良い。
エンジン33とメインポンプ40やパイロットポンプ80を連結する出力軸には,エンジン33の回転数を検出するための回転数センサ115が取り付けられている。回転数センサ115は検出信号をコントローラ45に出力しており,コントローラ45(後述のエンジン制御部45e)は当該検出信号に基づいてエンジン33の回転数を演算する。
コントローラ45は,図2に示した各種機器が通信線を介して接続される入出力インターフェース(図示せず)と,各種演算を実行するCPU等のプロセッサ(図示せず)と,当該プロセッサによって実行され得るプログラムや各種データが記憶される記憶装置(例えば,ROMやRAM等の半導体記憶装置(メモリ)やHDD等の磁気記憶装置(いずれも図示せず))とを有している。コントローラ45としては例えばマイクロコンピュータが利用可能である。
図3はコントローラ45の構成図を示す。コントローラ45には,装着センサ35と,アイトラッカー70と,スピーカ85と,HMD100と,操作レバー55と,カット弁130と,エンジン33と,ポンプレギュレータ50と,電磁比例弁60a,60b,65a,65bとが通信可能に接続されている。
(装着センサ35)
装着センサ35は,HMD100が操作者に装着されているか否かを検出するための信号をコントローラ45に出力するセンサである。装着センサ35としては,例えば,HMD100に取り付けた傾斜角センサを利用できる。傾斜角センサはHMD100の傾斜角を検出するための信号を出力するセンサである。
(アイトラッカー70)
アイトラッカー70は,HMD100に取り付けられており,HMD100を装着した操作者の視線を計測するための装置であり,その計測結果をコントローラ45に出力する。アイトラッカー70としては,例えば,LED等の赤外線光源から操作者の瞳に光(赤外線)を当て,その光の反射点の画像をカメラで撮影することで操作者の視線を計測するものがある。また,カメラで操作者の瞳を撮影し,その画像上の瞳の位置から操作者の視線を計測するものもある。アイトラッカー70によれば操作者が瞳を閉じている時間も検出できる。
コントローラ45は,装着センサ35からの信号に基づいてHMD100が操作者に装着されていると判定した場合には,操作レバー55による走行モータ11,12の操作を不能にできる。また,同じ場合,コントローラ45は,HMD100が操作者に装着されていないと判定した場合よりも走行モータ11,12の回転数を低減することもできる。
図3のコントローラ45内には,コントローラ45が実行する処理の一部を機能的側面から複数のブロックに分類してまとめた機能ブロック図を示している。図に示すようにコントローラ45になされる処理は,装着判定部45aと,居眠り判定部45bと,操作量演算部45cと,カット弁制御部45dと,エンジン制御部45eと,傾転角制御部45fと,スピーカ制御部45gと,パイロット圧制御部45hと,表示制御部45iとに区分できる。次に各部45a-45iの詳細について説明する。
(装着判定部45a)
装着判定部45aは,装着センサ35からの信号に基づいてHMD100が操作者に装着されているか否かを判定する処理を実行する部分である。装着判定部45aによる判定結果はコントローラ45内の他の部分に利用され得る。
装着センサ35として傾斜角センサを利用した場合,装着判定部45aは,傾斜角センサからの信号に基づいてHMD100の傾斜角が所定の範囲に収まっているか否かを判定する。当該所定の範囲は,例えば,作業装置20の先端に位置するアタッチメントの上下方向における動作範囲から決定できる。水平を基準(0度)とし下向きの角度(俯角)をマイナス,上向きの角度(仰角)をプラスとすると,当該所定の範囲としては,例えば-90度から+90度の範囲を設定できる。但し,これは一例に過ぎず,例えば,-70度から+70度の範囲や,-60度から+60度,-50度から+50度の範囲にも設定できる。また,下限と上限の角度の大きさ(絶対値)を異ならせても良い。装着判定部45aは,傾斜角センサからの信号に基づいてHMD100の傾斜角θを演算し,演算した傾斜角θが当該所定の範囲に収まっている場合にはHMD100が操作者に装着されていると判定し,当該所定の範囲から外れている場合にはHMD100が操作者に装着されていないと判定する。
なお,装着センサ35としては,HMD100に取り付けた赤外線センサやボタン型センサ,または,例えば運転室8内に設置したカメラも利用可能である。赤外線センサは人体(操作者)が発する赤外線に基づいて操作者がHMD100を装着しているか否かを判定可能な近接センサである。ボタン型センサは,HMD100において操作者の体(例えば頭部)が接触する部分に設けられるセンサであり,ボタンのON/OFF状態に基づいて操作者がHMD100を装着しているか否かを判定できる。ボタン型センサからは当該ボタンのON/OFF状態を示す信号が出力される。例えば操作者の頭部によってボタンが押し込まれてON状態になっている場合には,ボタン型センサからの信号に基づいて装着判定部45aはHMD100が操作者に装着されていると判定できる。
(居眠り判定部45b)
居眠り判定部45bは,アイトラッカー70の計測結果に基づいてHMD100を装着した操作者が所定時間T1以上目を閉じているか否か,すなわち操作者が居眠りしているか否かを判定する処理を行う部分である。居眠り判定部45bによる判定結果はコントローラ45内の他の部分に利用され得る。
なお,ここでは操作者の視線の計測はアイトラッカー70が行うものとして説明したが,アイトラッカー70に含まれるカメラの画像(アイトラッカー70のデータ)をコントローラ45に出力し,当該画像に基づいてコントローラ45(例えば居眠り判定部45b)がHMD100を装着した操作者の視線を演算する構成を採用しても良い。
(操作量演算部45c)
操作量演算部45cは,操作レバー55から入力される操作信号Lvに基づいて,操作者が操作レバー55に入力した操作量や操作方向を演算する。この演算により操作量演算部45cは操作レバー55に走行モータ11,12に対する操作が入力されたか否かを判定できる。つまり操作レバー55は操作レバー55に走行モータ11,12に対する操作が入力されたか否かを検出するための信号を出力する操作センサとして機能し得る。なお,操作レバー55が油圧パイロット式の場合には,操作レバー55から出力され方向制御弁に作用する二次パイロット圧の圧力を検出する圧力センサや,操作レバー55の操作量を検出するポテンショメータなどを操作センサとして利用できる。
(カット弁制御部45d)
カット弁制御部45dは,装着判定部45aでの判定結果に応じてカット弁130を制御することができる。カット弁制御部45dはカット弁130に制御信号を出力することができ,当該制御信号によってカット弁130の位置を開位置と閉位置のいずれか一方に切り替えることができる。
装着判定部45aでHMD100が操作者に装着されていると判定された場合には,カット弁制御部45dはカット弁130に制御信号(電気信号)を出力する。これによりカット弁130は励磁されて閉位置に切り替えられ,走行モータ11,12を制御する方向制御弁60,65への二次パイロット圧の入力が遮断される(二次パイロット圧はタンク圧に保持される)。つまり操作レバー55による走行モータ11,12の操作が不能な状態になる。一方,装着判定部45aで操作者がHMD100を外していると判定された場合には,カット弁制御部45dはカット弁130に制御信号を出力しない。これによりカット弁130は消磁されて開位置に留まり,方向制御弁60,65への二次パイロット圧の入力が許可される。つまり操作レバー55による走行モータ11,12の操作が可能な状態になる。
(エンジン制御部45e)
エンジン制御部45eは,操作量演算部45cでの走行モータ11,12に対する操作(走行操作)の入力の有無に関する判定結果と,装着判定部45aでの判定結果とに応じてエンジン33の回転数を制御することができる。具体的には,エンジン制御部45eは,操作レバー55に走行操作が入力されていると操作量演算部45cで判定された場合,かつ,HMD100が操作者に装着されていると装着判定部45aで判定された場合には,エンジン33の回転数を低減する制御信号をエンジン33に出力する。当該制御信号で規定されるエンジン33の目標回転数としては,操作レバー55に走行操作以外の操作(操作レバー55への操作入力が無い場合も含む)が入力されていると判定された場合,または,操作者がHMD100を外していると装着判定部45aで判定された場合のエンジンの目標回転数よりも小さい値に設定することが好ましい。
(傾転角制御部45f)
傾転角制御部45fは,操作量演算部45cでの走行モータ11,12に対する操作(走行操作)の入力の有無に関する判定結果と,装着判定部45aでの判定結果とに応じてメインポンプ40の傾転角を制御することができる。具体的には,傾転角制御部45fは,操作レバー55に走行操作が入力されていると操作量演算部45cで判定された場合,かつ,HMD100が操作者に装着されていると装着判定部45aで判定された場合には,メインポンプ40の傾転角を低減する制御信号をポンプレギュレータ50に出力する。当該制御信号で規定される傾転角(目標傾転角)としては,操作レバー55に走行操作以外の操作(操作レバー55への操作入力が無い場合も含む)が入力されていると判定された場合,または,操作者がHMD100を外していると装着判定部45aで判定された場合の傾転角よりも小さい値に設定することが好ましい。
(スピーカ制御部45g)
スピーカ制御部45gは,操作量演算部45cでの走行モータ11,12に対する操作(走行操作)の入力の有無に関する判定結果と,装着判定部45aでの判定結果とに応じて,スピーカ85を介した警報の出力を制御することができる。具体的には,スピーカ制御部45gは,操作レバー55に走行操作が入力されていると操作量演算部45cで判定された場合,かつ,HMD100が操作者に装着されていると装着判定部45aで判定された場合には,HMD100を装着した状態の操作者によって走行操作がなされたことを報せる警報をスピーカ85から出力させる制御信号をスピーカ85に対して出力する。ここでスピーカ85から出力される警報の例としては,アラーム音や,HMD100を装着した状態の操作者によって走行操作がなされたことを報せる音声がある。
(パイロット圧制御部45h)
パイロット圧制御部45hは,走行モータ11,12を制御する方向制御弁60,65への二次パイロット圧を装着判定部45aでの判定結果に応じて制御することができる。
具体的には,パイロット圧制御部45hは,装着判定部45aでHMD100が操作者に装着されていると判定された場合には,走行操作によって発生する方向制御弁60,65に対する二次パイロット圧の値が,装着判定部45aで操作者がHMD100を外していると判定された場合に走行操作によって発生する方向制御弁60,65に対する二次パイロット圧の値よりも小さく(弱く)なるような制御指令を電磁比例弁60a,60b,65a,65bに出力する。これにより,HMD100が操作者に装着されている間に走行操作が入力された場合には,操作者がHMD100を外している間に走行操作が入力された場合よりも走行モータ11,12の回転数が低減する。
ここで走行モータ11,12の回転数を低減する具体的な手段としては,例えば,パイロット圧制御部45hが操作レバー55の走行操作量を電磁比例弁60a,60b,65a,65bに対する制御信号(指令電流)に変換する際に利用するテーブルを変更するものがある。図4にコントローラ45(パイロット圧制御部45h)が走行操作量を電磁比例弁に対する指令電流に変換する際に利用するテーブルの一例を示す。この図において,操作者がHMD100を外している間に走行操作が入力された場合に利用されるテーブルが第1テーブルであり,HMD100が操作者に装着されている間に走行操作が入力された場合に利用されるテーブルが第2テーブルである。第1テーブルと第2テーブルの関係は,同じ走行操作量で比較すると,電磁比例弁60a,60b,65a,65bで発生する二次パイロット圧が第2テーブルの方が第1テーブルよりも小さくなるように規定されている。このような第1テーブルと第2テーブルの関係が規定されているものであれば他の形態でも良く,図4の例は一例に過ぎない。
その他の手段としては,走行モータ11,12を制御する方向制御弁60,65に二次パイロット圧を作用させる作動油が流れる油路(パイロット管路)にコントローラ45によって制御される減圧弁を設けるものがある。当該減圧弁は,操作者がHMD100を外している間には動作せず(当該パイロット管路の開口面積を変更せず),HMD100が操作者に装着されている間には当該パイロット管路の開口面積を小さくするように動作するものとする。これによりHMD100が装着されている場合には,方向制御弁60,65に入力される二次パイロット圧が弱まり,結果的に走行モータ11,12の回転数を低減できる。
(表示制御部45i)
表示制御部45iは,油圧ショベルに取り付けられたカメラ(図示せず)で撮影した映像からHMD用の映像を生成する処理と,生成されたHMD用の映像をHMD100に表示するための処理とを行う部分である。
(フローチャート)
次にコントローラ45によって行われる処理についてフローチャートを参照しつつ説明する。図5は第1実施形態のコントローラ45によって行われる処理のフローチャートを示している。コントローラ45は起動中に図示した一連の処理を所定の周期で繰り返して実行する。
S100において,コントローラ45(装着判定部45a)は装着センサ35からの信号に基づいてHMD100が操作者に装着されているか否かを判定する。S100でコントローラ45(装着判定部45a)がHMD100は操作者に装着されていると判定した場合にはS110に進み,操作者はHMD100を外していると判定した場合にはS120に進む。
S110においてコントローラ45(カット弁制御部45d)は,カット弁130に制御信号(電気信号)を出力する。これによりカット弁130は励磁されて閉位置に切り替えられ,走行モータ11,12を制御する方向制御弁60,65への二次パイロット圧の入力が遮断される。つまり操作レバー55による走行モータ11,12の操作が不能な状態になる。
S120においてコントローラ45(カット弁制御部45d)は,カット弁130に制御信号(電気信号)を出力しない。これによりカット弁130は消磁されて開位置に留まり,方向制御弁60,65への二次パイロット圧の入力が許可される。つまり操作レバー55による走行モータ11,12の操作が可能な状態で保持される。
図5に示した処理をコントローラ45に実行させると,操作者がHMD100を装着している間は操作レバー55による走行操作が不能になるため,操作者はHMD100を外して走行操作を入力することとなる。すなわち,本実施形態によれば走行操作時には操作者にHMD100を外すことを促すことができるので,操作者の作業効率の低下や疲労蓄積の増加を抑制できる。
<第2実施形態>
図6は第2実施形態のコントローラ45によって行われる処理のフローチャートを示している。なお,先の図と同じ処理については説明を省略し,以降の図についても同様とする。
S210においてコントローラ45(パイロット圧制御部45h)は,操作量演算部45cで演算された走行操作量と図4の第2テーブルとから電磁比例弁60a,60b,65a,65bに対する制御信号(指令電流)を演算し,演算した制御信号を電磁比例弁60a,60b,65a,65bに出力する。例えば左右の走行モータ11,12に対する走行操作量がともにO1のとき,電磁比例弁60a,65aに対する指令電流はP2になる。
S220においてコントローラ45(パイロット圧制御部45h)は,操作量演算部45cで演算された走行操作量と図4の第1テーブルとから電磁比例弁60a,60b,65a,65bに対する制御信号(指令電流)を演算し,演算した制御信号を電磁比例弁60a,60b,65a,65bに出力する。例えば左右の走行モータ11,12に対する走行操作量がともにO1のとき,電磁比例弁60a,65aに対する指令電流はP1になる。
このような処理をコントローラ45によって実行させると,操作者がHMD100を装着したまま走行操作を入力した場合(S210の場合)には,操作者がHMD100を外した状態で走行操作を入力した場合(S220の場合)よりも電磁比例弁60a,65aで発生する二次パイロット圧が低下して走行モータ11,12の回転速度が低下する。これによりHMD100を装着したまま走行操作を入力した操作者は走行モータ11,12の動作速度の遅さに違和感を憶えるので,操作者はHMD100を外して改めて走行操作を入力することとなる。すなわち,本実施形態によっても操作者の作業効率の低下や疲労蓄積の増加を抑制できる。
<第3実施形態>
図7は第3実施形態のコントローラ45によって行われる処理のフローチャートを示している。
S300においてコントローラ45(操作量演算部45c)は,操作レバー55から入力される操作信号Lvに基づいて,操作者が操作レバー55に走行操作を入力したか否かを判定する。操作レバー55に走行操作が入力された場合にはS310に進み,操作レバー55に走行操作が入力されていない場合にはS100に戻る。
S310においてコントローラ45(エンジン制御部45e)は,エンジン33の回転数を回転数S1に低減する制御信号をエンジン33に出力する。回転数S1は,運転室8内のエンジンコントロールダイヤル(図示せず)を介して操作者によって入力されている目標回転数やS300の実行時の回転数よりも小さい値であり,例えばアイドル回転数である。このようにエンジン回転数を低減させると,メインポンプ40の回転数が低減して走行モータ11,12に供給され得る作動油の流量が低減し,結果的に走行モータ11,12の回転数が低減する。これによりHMD100を装着したまま走行操作を入力した操作者は走行モータ11,12の動作速度の遅さに違和感を憶えるので,操作者はHMD100を外して改めて走行操作を入力することとなる。したがって本実施形態によっても操作者の作業効率の低下や疲労蓄積の増加を抑制できる。
なお,S100とS300の順番は変更しても良く,これは後続の図8-図10についても同様である。
<第4実施形態>
図8は第4実施形態のコントローラ45によって行われる処理のフローチャートを示している。
S410においてコントローラ45(傾転角制御部45f)は,メインポンプ40の傾転角を傾転角A1に低減する制御信号をポンプレギュレータ50に出力する。傾転角A1は,S300の実行時の傾転角よりも小さい値であれば良く,例えば最小傾転角である。このように傾転角を低減させると,メインポンプ40の吐出流量が低減して走行モータ11,12に供給され得る作動油の流量が低減する。これによりHMD100を装着したまま走行操作を入力した操作者は走行モータ11,12の動作速度の遅さに違和感を憶えるので,操作者はHMD100を外して改めて走行操作を入力することとなる。したがって本実施形態によっても操作者の作業効率の低下や疲労蓄積の増加を抑制できる。
<第5実施形態>
図9は第5実施形態のコントローラ45によって行われる処理のフローチャートを示している。図9のフローチャートは図5のフローチャートの変形例であり,第3,第4実施形態と同様に走行操作の入力の有無を判定する処理(S300)をカット弁130の制御の条件に加えたものである。このようにフローチャートを構成しても第1実施形態と同様に操作者の作業効率の低下や疲労蓄積の増加を抑制できる。
なお,第2実施形態の図6のフローチャートにも同様にS300の処理を追加しても差し支えないことは言うまでもない。
<第6実施形態>
図10は第6実施形態のコントローラ45によって行われる処理のフローチャートを示している。
S510においてコントローラ45(スピーカ制御部45g)は,HMD100を装着した状態の操作者によって走行操作がなされたことを報せるアラーム音をスピーカ85から出力させる制御信号を出力し,これによりスピーカ85からアラーム音が出力する。スピーカ85から出力されるアラーム音を聞くことで,HMD100を装着したまま走行操作を入力したことを操作者が改めて認識するので,操作者はHMD100を外して改めて走行操作を入力することとなる。したがって本実施形態によっても操作者の作業効率の低下や疲労蓄積の増加を抑制できる。
なお,先の各実施形態の図5-図8や後述する図11のフローチャートにも同様にS510の処理を追加しても差し支えないことは言うまでもない。
<第7実施形態>
図11は第7実施形態のコントローラ45によって行われる処理のフローチャートを示している。
S600においてコントローラ45(居眠り判定部45b)は,アイトラッカー70の計測結果に基づいてHMD100を装着した操作者が所定時間T1(例えば,T1=3秒)以上目を閉じているか否かを判定する。操作者が所定時間T1以上目を閉じていると判定した場合にはS110に進み,操作者が所定時間T1以上目を閉じていないと判定した場合にはS100に進む。
このようにフローチャートを構成すると,操作者による居眠り運転などの意図しない走行を防ぐことができる。
なお,走行モータ11,12のみの操作を不能にするS110の代わりに,全ての油圧アクチュエータの操作を不能にする処理を実行しても良い。また,図11は図5のフローチャートの変形例に相当するが,図5以外のフローチャートにS600を追加しても良いことは言うまでもない。また,図11のフローチャートからS100を省略しても良い。
<第8実施形態>
図12は第8実施形態のコントローラ45によって行われる処理のフローチャートを示している。
このフローチャートは,図10のフローチャートからS110及びS120を省略したものに相当する。コントローラ45は,装着センサ35からの信号に基づいてHMD100が操作者に装着されていると判定した場合,かつ,操作レバー55に走行モータ11,12に対する操作(走行操作)が入力された場合には,HMD100が操作者に装着されていることを報せるアラーム音をスピーカ85(報知装置)から出力する。
これにより,操作者は,スピーカ85から出力されるアラーム音を聞くことで,HMD100を装着したまま走行操作を入力したことを改めて認識する。つまりアラーム音によって操作者にHMD100を外すことを促すことができる。したがって本実施形態によっても操作者の作業効率の低下や疲労蓄積の増加を抑制できる。
<第9実施形態>
図13は第9実施形態のコントローラ45によって行われる処理のフローチャートを示している。
このフローチャートは,図12のフローチャートのS510をS520に入れ替えたものに相当する。S520においてコントローラ45(表示制御部45i)は,HMD100を装着した状態の操作者によって走行操作がなされたことを報せる情報(例えば,メッセージや画像)をHMD100に表示させる制御信号を出力し,これによりHMD100に当該情報が表示される。HMD100に表示される当該情報を見ることで,HMD100を装着したまま走行操作を入力したことを操作者が改めて認識するので,操作者はHMD100を外して改めて走行操作を入力することとなる。したがって本実施形態によっても操作者の作業効率の低下や疲労蓄積の増加を抑制できる。
(その他)
なお,上記の各実施形態ではHMD100として操作者の両眼を覆う非透過型のものを例示して説明したが,例えばシースルーディスプレイ(ハーフミラー)を備える透過型のものを利用しても構わない。この場合,必要な情報が表示され得るディスプレイ越しに現実の作業対象物を見て操作者が作業を行うことができる。また,HMD100は両眼型でも単眼型でも構わない。
上記では,コントローラ45が,装着判定部45aと,居眠り判定部45bと,操作量演算部45cと,カット弁制御部45dと,エンジン制御部45eと,傾転角制御部45fと,スピーカ制御部45gと,パイロット圧制御部45hと,表示制御部45iとして機能するものとして説明した。しかし,これらの一部(例えば,装着判定部45a,居眠り判定部45b,表示制御部45iで行われる処理)をコントローラ45以外の外部のコントローラで処理するものとし,当該外部のコントローラとコントローラ45が連携して各実施形態に必要な処理を実行するようにしても良い。
上記では油圧ショベルのハードウェア構成やコントローラ45内の機能ブロック(コントローラ45により実行され得る演算処理)が各実施形態で共通するものとして説明したが,各実施形態のハードウェア構成や機能ブロックは図5-11で説明した各フローチャートの処理を実行可能なものであれば適宜省略可能である。例えば図5のフローチャートを実行する場合(第1実施形態)には,スピーカ85,アイトラッカー70,居眠り判定部45b,操作量演算部45c,エンジン制御部45e,傾転角制御部45f,スピーカ制御部45g,パイロット圧制御部45hは省略可能である。
上記では作業機械の一例としてクローラ式の油圧ショベルを挙げて説明したが,走行体を備え,HMDを利用可能な作業機械であればホイール式の油圧ショベルやクレーンなどにも本発明は適用可能である。
本発明は,上記の実施の形態に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲内の様々な変形例が含まれる。例えば,本発明は,上記の実施の形態で説明した全ての構成を備えるものに限定されず,その構成の一部を削除したものも含まれる。また,ある実施の形態に係る構成の一部を,他の実施の形態に係る構成に追加又は置換することが可能である。
上記のコントローラ45に係る各構成や当該各構成の機能及び実行処理等は,それらの一部又は全部をハードウェア(例えば各機能を実行するロジックを集積回路で設計する等)で実現しても良い。また,上記のコントローラ45に係る構成は,演算処理装置(例えばCPU)によって読み出し・実行されることでコントローラ45の構成に係る各機能が実現されるプログラム(ソフトウェア)としてもよい。当該プログラムに係る情報は,例えば,半導体メモリ(フラッシュメモリ,SSD等),磁気記憶装置(ハードディスクドライブ等)及び記録媒体(磁気ディスク,光ディスク等)等に記憶することができる。
上記の各実施の形態の説明では,制御線や情報線は,当該実施の形態の説明に必要であると解されるものを示したが,必ずしも製品に係る全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えて良い。
3…走行体,4…旋回体,5…ブーム,6…アーム,7…アタッチメント,8…運転室,11…走行モータ,12…走行モータ,20…作業装置,33…エンジン,35…装着センサ,40…メインポンプ,45…コントローラ,45a…装着判定部,45b…居眠り判定部,45c…操作量演算部,45d…カット弁制御部,45e…エンジン制御部,45f…傾転角制御部,45g…スピーカ制御部,45h…パイロット圧制御部,45i…表示制御部,50…ポンプレギュレータ,55…操作レバー(操作装置),60…方向制御弁,60a…電磁比例弁,60b…電磁比例弁,63…作動油タンク,65…方向制御弁,65a…電磁比例弁,65b…電磁比例弁,70…アイトラッカー,80…パイロットポンプ,85…スピーカ,100…ヘッドマウントディスプレイ(HMD),130…カット弁

Claims (9)

  1. 走行体と,
    前記走行体を駆動する走行モータと,
    前記走行モータに対する操作が操作者から入力される操作装置と,
    操作者に装着されるヘッドマウントディスプレイと,
    前記ヘッドマウントディスプレイに表示される映像を生成する制御装置と,
    前記ヘッドマウントディスプレイが操作者に装着されているか否かを検出する装着センサとを備えた作業機械において,
    前記制御装置は,前記装着センサからの信号に基づいて前記ヘッドマウントディスプレイが操作者に装着されていると判定した場合には,前記操作装置による前記走行モータの操作を不能にする,または,前記ヘッドマウントディスプレイが操作者に装着されていないと判定した場合よりも前記走行モータの回転数を低減することを特徴とする作業機械。
  2. 請求項1の作業機械において,
    前記操作装置の操作に応じて発生する制御信号を入力して前記走行モータに供給される作動油を制御する方向制御弁をさらに備え,
    前記制御装置は,前記装着センサからの信号に基づいて前記ヘッドマウントディスプレイが操作者に装着されていると判定した場合には,前記方向制御弁への前記制御信号の入力を遮断することで前記操作装置による前記走行モータの操作を不能にすることを特徴とする作業機械。
  3. 請求項1の作業機械において,
    前記操作装置の操作に応じて出力される制御信号を入力して前記走行モータに供給される作動油を制御する方向制御弁をさらに備え,
    前記制御装置は,前記装着センサからの信号に基づいて前記ヘッドマウントディスプレイが操作者に装着されていると判定した場合には,前記方向制御弁に入力される前記制御信号を弱めることで前記走行モータの回転数を低減することを特徴とする作業機械。
  4. 請求項1の作業機械において,
    前記走行モータに供給される作動油を吐出する油圧ポンプと,
    前記油圧ポンプを駆動する原動機とをさらに備え,
    前記制御装置は,前記装着センサからの信号に基づいて前記ヘッドマウントディスプレイが操作者に装着されていると判定した場合,かつ,前記操作装置に前記走行モータに対する操作が入力された場合には,前記原動機の回転数を低減することで前記走行モータの回転数を低減することを特徴とする作業機械。
  5. 請求項1の作業機械において,
    前記ヘッドマウントディスプレイが操作者に装着されていることを報せる警報を出力するスピーカをさらに備え,
    前記制御装置は,前記装着センサからの信号に基づいて前記ヘッドマウントディスプレイが操作者に装着されていると判定した場合,かつ,前記操作装置に前記走行モータに対する操作が入力された場合には,前記スピーカを介して警報を出力することを特徴とする作業機械。
  6. 請求項1の作業機械において,
    前記ヘッドマウントディスプレイを装着した操作者の視線を計測するアイトラッカーをさらに備え,
    前記制御装置は,前記アイトラッカーの計測結果に基づいて前記ヘッドマウントディスプレイを装着した操作者が所定時間以上目を閉じていると判定した場合には,前記操作装置による前記走行モータの操作を不能にすることを特徴とする作業機械。
  7. 請求項1の作業機械において,
    前記ヘッドマウントディスプレイが操作者に装着されていることを報知する報知装置をさらに備え,
    前記制御装置は,前記装着センサからの信号に基づいて前記ヘッドマウントディスプレイが操作者に装着されていると判定し,かつ,前記操作装置に前記走行モータに対する操作が入力された場合には,前記ヘッドマウントディスプレイが操作者に装着されていることを前記報知装置を介して出力することを特徴とする作業機械。
  8. 請求項7の作業機械において,
    前記報知装置は,前記ヘッドマウントディスプレイが操作者に装着されていることを報せる警報を出力するスピーカ,または,前記ヘッドマウントディスプレイが操作者に装着されていることを表示する前記ヘッドマウントディスプレイであることを特徴とする作業機械。
  9. 請求項1または7の作業機械において,
    前記装着センサは,前記ヘッドマウントディスプレイの傾斜角を検出するための信号を出力する傾斜角センサであり,
    前記制御装置は,前記傾斜角センサからの信号に基づいて前記ヘッドマウントディスプレイの傾斜角が所定の範囲から外れる場合には前記ヘッドマウントディスプレイが操作者に装着されていないと判定し,前記傾斜角センサからの信号に基づいて前記ヘッドマウントディスプレイの傾斜角が前記所定の範囲に収まっている場合には前記ヘッドマウントディスプレイが操作者に装着されていると判定することを特徴とする作業機械。
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