JP2023040823A - 撮像装置および電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】動作性能を損なうことなく面内方向の小型化が実現可能な撮像装置を提供する。【解決手段】この撮像装置は、基体と、画素アレイ部と、第1同色画素間壁部材と、画素間遮光膜とを備える。画素アレイ部は、複数の第1色画素と複数の第2色画素とが基体に配列されたものである。複数の第1色画素は、第1カラーフィルタおよび第1カラーフィルタを透過した第1の色光を受光して光電変換を行う第1光電変換部をそれぞれ含んで隣り合っている。複数の第2色画素は、第2カラーフィルタおよび前記第2カラーフィルタを透過した第2の色光を受光して光電変換を行う第2光電変換部をそれぞれ含んで隣り合っている。第1同色画素間壁部材は、複数の第1カラーフィルタ同士の隙間に位置し、第1カラーフィルタの屈折率よりも低い屈折率を有する。画素間遮光膜は、複数の第1色画素と複数の第2色画素との隙間に位置し、画素アレイ部に入射する光の透過を抑制する。【選択図】図3

Description

本開示は、光電変換を行うことで撮像を行う撮像装置および、その撮像装置を備えた電子機器に関する。
これまでに、本出願人は、隣り合う画素のカラーフィルタ同士の隙間に、カラーフィルタの屈折率よりも低い屈折率を有する素子分離部を設けるようにした固体撮像装置を提案している(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第2014/021115号明細書
ところで、このような撮像装置では、光入射方向と直交する面内方向における寸法の縮小化が要求される。
したがって、動作性能を損なうことなく面内方向の小型化に適する撮像装置、およびそのような撮像装置を備えた電子機器を提供することが望まれる。
本開示の一実施形態としての撮像装置は、基体と、画素アレイ部と、第1同色画素間壁部材と、画素間遮光膜とを備える。画素アレイ部は、複数の第1色画素と複数の第2色画素とが基体に配列されたものである。複数の第1色画素は、第1カラーフィルタおよび第1カラーフィルタを透過した第1の色光を受光して光電変換を行う第1光電変換部をそれぞれ含んで隣り合っている。複数の第2色画素は、第2カラーフィルタおよび前記第2カラーフィルタを透過した第2の色光を受光して光電変換を行う第2光電変換部をそれぞれ含んで隣り合っている。第1同色画素間壁部材は、複数の第1カラーフィルタ同士の隙間に位置し、第1カラーフィルタの屈折率よりも低い屈折率を有する。画素間遮光膜は、複数の第1色画素と複数の第2色画素との隙間に位置し、画素アレイ部に入射する光の透過を抑制する。
また、本開示の一実施形態としての電子機器は、上記撮像装置を備えたものである。
本開示の一実施形態としての撮像装置および電子機器では、上記の構成により、第1カラーフィルタを透過する光が第1光電変換部へ効率的に入射するようになる。また、第1色画素に入射した光が第2色画素へ漏れにくくなり、第2色画素に入射した光が第1色画素へ漏れにくくなる。
本開示の一実施の形態に係る撮像装置の構成例を示すブロック図である。 図1に示した撮像装置における一のセンサ画素の回路構成を表す回路図である。 図1に示した撮像装置の画素アレイ部の一部の平面構成を模式的に表す平面図である。 図3に示した画素アレイ部の断面構成を模式的に表す第1の断面図である。 図3に示した画素アレイ部の断面構成を模式的に表す第2の断面図である。 図1に示した撮像装置の第1の変形例としての画素アレイ部の一部の平面構成を模式的に表す平面図である。 図5に示した画素アレイ部の断面構成を模式的に表す第1の断面図である。 図5に示した画素アレイ部の断面構成を模式的に表す第2の断面図である。 図1に示した撮像装置の第2の変形例としての画素アレイ部の一部の平面構成を模式的に表す平面図である。 図1に示した撮像装置の第3の変形例としての画素アレイ部の一部を拡大して表した第1の断面図である。 図1に示した撮像装置の第3の変形例としての画素アレイ部の一部を拡大して表した第2の断面図である。 本開示の一実施の形態に係る撮像装置を備えた電子機器の全体構成例を表す概略図である。 車両制御システムの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 車外情報検出部及び撮像部の設置位置の一例を示す説明図である。 内視鏡手術システムの概略的な構成の一例を示す図である。 カメラヘッド及びCCUの機能構成の一例を示すブロック図である。 本開示の第4の変形例としての画素アレイ部の一部の平面構成を模式的に表す平面図である。 本開示の第5の変形例としての画素アレイ部の一部の断面構成を拡大して模式的に表す断面図である。 本開示の第6の変形例としての画素アレイ部の一部の断面構成を拡大して模式的に表す断面図である。 本開示の第7の変形例としての画素アレイ部の一部の断面構成を拡大して模式的に表す断面図である。 本開示の第8の変形例としての画素アレイ部の一部の断面構成を拡大して模式的に表す断面図である。
以下、本開示の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。

1.一実施の形態
異色画素間のみに画素間遮光膜を設けるようにした固体撮像装置の例。
2.一実施の形態の変形例
3.電子機器への適用例
4.移動体への適用例
5.内視鏡手術システムへの応用例
6.その他の変形例
<1.一実施の形態>
[固体撮像装置101の構成]
図1は、本技術の第1の実施の形態に係る固体撮像装置101の機能の構成例を示すブロック図である。
固体撮像装置101は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどの、いわゆるグローバルシャッタ方式の裏面照射型イメージセンサである。固体撮像装置101は、被写体からの光を受光して光電変換し、画像信号を生成することで画像を撮像するものである。
グローバルシャッタ方式とは、基本的には全画素同時に露光を開始し、全画素同時に露光を終了するグローバル露光を行う方式である。ここで、全画素とは、画像に現れる部分の画素の全てということであり、ダミー画素等は除外される。また、時間差や画像の歪みが問題にならない程度に十分小さければ、全画素同時ではなく、複数行(例えば、数十行)単位でグローバル露光を行いながら、グローバル露光を行う領域を移動する方式もグローバルシャッタ方式に含まれる。また、画像に表れる部分の画素の全てでなく、所定領域の画素に対してグローバル露光を行う方式もグローバルシャッタ方式に含まれる。
裏面照射型イメージセンサとは、被写体からの光を受光して電気信号に変換するフォトダイオード等の光電変換部が、被写体からの光が入射する受光面と、各画素を駆動させるトランジスタ等の配線が設けられた配線層との間に設けられている構成のイメージセンサをいう。
固体撮像装置101は、例えば、画素アレイ部111、垂直駆動部112、カラム信号処理部113、水平駆動部114、システム制御部115、画素駆動線116、垂直信号線117、信号処理部118、およびデータ格納部119を備えている。
固体撮像装置101では、半導体基板11(後出)上に画素アレイ部111が形成される。垂直駆動部112、カラム信号処理部113、水平駆動部114、システム制御部115、信号処理部118、およびデータ格納部119などの周辺回路は、例えば、画素アレイ部111と同じ半導体基板11上に形成される。
画素アレイ部111は、被写体から入射した光の量に応じた電荷を生成して蓄積する光電変換部PD(後出)を含むセンサ画素110を複数有する。センサ画素110は、図1に示したように、紙面横方向および紙面縦方向のそれぞれに配列される。図1の紙面横方向は行方向ともいい、図1の紙面縦方向は列方向ともいう。画素アレイ部111では、行方向に一列に配列された複数のセンサ画素110からなる画素行ごとに、画素駆動線116が行方向に沿って配線されている。画素アレイ部111では、さらに、列方向に一列に配列された複数のセンサ画素110からなる画素列ごとに、垂直信号線117が列方向に沿って配線されている。
垂直駆動部112は、シフトレジスタやアドレスデコーダなどからなる。垂直駆動部112は、複数の画素駆動線116を介して複数のセンサ画素110に対し信号等をそれぞれ供給することにより、画素アレイ部111における複数のセンサ画素110の全てを同時に駆動させ、または画素行単位で駆動させる。
垂直駆動部112は、例えば読み出し走査系と掃き出し走査系との2つの走査系を有する。読み出し走査系は、単位画素から信号を読み出すために、画素アレイ部111の単位画素を行単位で順に選択走査する。掃き出し走査系は、読み出し走査系によって読み出し走査が行われる読み出し行に対し、その読み出し走査よりもシャッタスピードの時間分だけ先行して掃き出し走査を行う。
この掃き出し走査系による掃き出し走査により、読み出し行の単位画素の光電変換部PDから不要な電荷が掃き出される。これをリセットという。そして、この掃き出し走査系による不要電荷の掃き出し、すなわちリセットにより、いわゆる電子シャッタ動作が行われる。ここで、電子シャッタ動作とは、光電変換部PDの光電荷を捨てて、新たに露光を開始する、すなわち光電荷の蓄積を新たに開始する動作のことをいう。
読み出し走査系による読み出し動作によって読み出される信号は、その直前の読み出し動作または電子シャッタ動作以降に入射した光量に対応する。直前の読み出し動作による読み出しタイミングまたは電子シャッタ動作による掃き出しタイミングから、今回の読出し動作による読出しタイミングまでの期間が、単位画素における光電荷の蓄積時間、すなわち露光時間となる。
垂直駆動部112によって選択走査された画素行の各単位画素から出力される信号は、垂直信号線117の各々を通してカラム信号処理部113に供給されるようになっている。カラム信号処理部113は、画素アレイ部111の画素列ごとに、選択行の各単位画素から垂直信号線117を通して出力される信号に対して所定の信号処理を行うとともに、信号処理後の画素信号を一時的に保持するようになっている。
具体的には、カラム信号処理部113は、例えばシフトレジスタやアドレスデコーダなどからなり、ノイズ除去処理、相関二重サンプリング処理、アナログ画素信号のA/D(Analog/Digital)変換A/D変換処理等を行い、ディジタル画素信号を生成する。カラム信号処理部113は、生成した画素信号を信号処理部118に供給する。
水平駆動部114は、シフトレジスタやアドレスデコーダなどによって構成され、カラム信号処理部113の画素列に対応する単位回路を順番に選択するようになっている。この水平駆動部114による選択走査により、カラム信号処理部113において単位回路ごとに信号処理された画素信号が順番に信号処理部118に出力されるようになっている。
システム制御部115は、各種のタイミング信号を生成するタイミングジェネレータ等からなる。システム制御部115は、タイミングジェネレータで生成されたタイミング信号に基づいて、垂直駆動部112、カラム信号処理部113、および水平駆動部114の駆動制御を行なうものである。
信号処理部118は、必要に応じてデータ格納部119にデータを一時的に格納しながら、カラム信号処理部113から供給された画素信号に対して演算処理等の信号処理を行ない、各画素信号からなる画像信号を出力するものである。
データ格納部119は、信号処理部118での信号処理にあたり、その信号処理に必要なデータを一時的に格納するようになっている。
[センサ画素110の構成]
(回路構成例)
次に、図2を参照して、図1の画素アレイ部111に設けられたセンサ画素110の回路構成例について説明する。図2は、画素アレイ部111を構成する複数のセンサ画素110のうちの1つのセンサ画素110の回路構成例を示している。
図2に示した例では、画素アレイ部111におけるセンサ画素110は、光電変換部(PD)51、転送トランジスタ(TG)52、電荷電圧変換部(FD)53、リセットトランジスタ(RST)54、増幅トランジスタ(AMP)55、および選択トランジスタ(SEL)56を含んでいる。
この例では、TG52、RST54、AMP55、およびSEL56は、いずれもN型のMOSトランジスタである。これらTG52、RST54、AMP55、およびSEL56における各ゲート電極には、駆動信号S52,S54,S55,S56がそれぞれシステム制御部115の駆動制御に基づき垂直駆動部112および水平駆動部114により供給される。駆動信号S52,S54,S55,S56は、高レベルの状態がアクティブ状態(オンの状態)となり、低レベルの状態が非アクティブ状態(オフの状態)となるパルス信号である。なお、以下、駆動信号をアクティブ状態にすることを、駆動信号をオンするとも称し、駆動信号を非アクティブ状態にすることを、駆動信号をオフするとも称する。
PD51は、例えばPN接合のフォトダイオードからなる光電変換素子であり、被写体からの光を受光して、その受光量に応じた電荷を光電変換により生成し、蓄積するように構成されている。
TG52は、PD51とFD53との間に接続されており、TG52のゲート電極に印加される駆動信号S52に応じて、PD51に蓄積されている電荷をFD53に転送するように構成されている。
RST54は、電源VDDに接続されたドレインと、FD53に接続されたソースとを有している。RST54は、そのゲート電極に印加される駆動信号S54に応じて、FD53を初期化、すなわちリセットする。例えば、駆動信号S58がオンし、RST58がオンすると、FD53の電位が電源VDDの電圧レベルにリセットされる。すなわち、FD53の初期化が行われる。
FD53は、TG52を介してPD51から転送されてきた電荷を電気信号(例えば、電圧信号)に変換して出力する浮遊拡散領域である。FD53には、RST54が接続されるとともに、AMP55およびSEL56を介して垂直信号線117が接続されている。
(画素アレイ部111の平面構成例)
次に、図3を参照して、図1の画素アレイ部111の平面構成例について説明する。図3は、画素アレイ部111の一部の平面構成例を表す概略平面図である。画素アレイ部111は、例えば半導体基板11の上にマトリックス状に配列された複数の画素群を有している。複数の画素群には、例えば図3に示したように、複数の赤色画素群1Rと、複数の緑色画素群1Gと、複数の青色画素群1Bとが含まれている。赤色画素群1Rは赤色光を検出し、緑色画素群1Gは緑色光を検出し、青色画素群1Bは青色光を検出するようになっている。図3に示した例では、赤色画素群1R、緑色画素群1G、および青色画素群1Bがいわゆるベイヤー配列を構成している。なお、本開示の複数の画素群は赤色画素群1R、緑色画素群1G、および青色画素群1Bを含むものに限定されず、他の色の画素群を含んでいてもよい。また、本開示の複数の画素群の配列は図3に示したベイヤー配列に限定されるものではなく、他の配列であってもよい。
複数の赤色画素群1Rは、それぞれ、X軸方向およびY軸方向にm個(mは2以上の自然数)ずつ2次元アレイ状に配置された複数の赤色画素Rをそれぞれ含んでいる。図3ではm=2の場合を例示しており、本実施の形態ではm=2の場合について説明する。したがって、複数の赤色画素群1Rは、それぞれ、2行×2列で正方配列された4つの赤色画素R1~R4を有している。同様に、複数の緑色画素群1Gは、X軸方向およびY軸方向にm個ずつ2次元アレイ状に配置された複数の緑色画素Gをそれぞれ含んでおり、例えば図3に示したように2行×2列で正方配列された4つの緑色画素G1~G4を有している。同様に、複数の青色画素群1Bは、X軸方向およびY軸方向にm個ずつ2次元アレイ状に配置された複数の青色画素Bをそれぞれ含んでおり、例えば図3に示したように2行×2列で正方配列された4つの青色画素B1~B4を有している。なお、赤色画素R、緑色画素G、および青色画素Gは、それぞれ、図1および図2で説明したセンサ画素110に対応する。
(画素アレイ部111の断面構成例)
次に、図4Aおよび図4Bを参照して、図1の画素アレイ部111の断面構成例について説明する。図4Aは、X軸方向において互いに隣接する赤色画素群1Rおよび緑色画素群1Gを通る断面の構成例を表す断面図である。具体的には、図4Aに示した断面は、図3に示したIVA-IVA切断線に沿った矢視方向の断面に相当する。図4Bは、Y軸方向において互いに隣接する緑色画素群1Gおよび青色画素群1Bを通る断面の構成例を表す断面図である。具体的には、図4Bに示した断面は、図3に示したIVB-IVB切断線に沿った矢視方向の断面に相当する。なお、赤色画素R、緑色画素G、および青色画素Bは、カラーフィルタ5の色が異なることを除き、他は実質的に同じ構成を有する。
図4Aおよび図4Bに示したように、センサ画素110、すなわち、赤色画素群1Rを形成する赤色画素R、緑色画素群1Gを形成する緑色画素G、および青色画素群1Bを形成する青色画素Bは、いずれも、半導体基板11と、配線層12と、カラーフィルタ5と、外光が入射されるオンチップレンズOCLとを有している。
半導体基板11は、例えば単結晶シリコン基板からなる。半導体基板11は、裏面11Bと、その裏面11Bと反対側の表面11Aとを有している。裏面11Bには、カラーフィルタ5とオンチップレンズOCLとが順に積層されている。裏面11Bは、オンチップレンズOCLとカラーフィルタ5とを順次透過した被写体からの光を受光する受光面である。
半導体基板11には、光電変換部51が設けられている。半導体基板11には、さらに、PD51を覆うように固定電荷膜13が設けられていてもよい。固定電荷膜13は、半導体基板11の受光面である裏面11Bの界面準位に起因する暗電流の発生を抑制するため、負の固定電荷を有している。固定電荷膜13が誘起する電界により、半導体基板11の裏面11B近傍にホール蓄積層が形成される。このホール蓄積層によって裏面11Bからの電子の発生が抑制される。なお、図4Aおよび図4Bでは、赤色画素Rに含まれる赤色光電変換部51Rと、緑色画素Gに含まれる緑色光電変換部51Gと、青色画素Bに含まれる青色光電変換部51Bとをそれぞれ区別して記載している。本出願では、赤色光電変換部51R、緑色光電変換部51G、および青色光電変換部51Bの総称として単に光電変換部51と記載する場合がある。
カラーフィルタ5は、半導体基板11の裏面11Bに設けられている。カラーフィルタ5と固定電荷膜13との間に、反射防止膜や平坦化膜などの他の膜を介在させるようにしてもよい。なお、図4Aおよび図4Bに示したように、各赤色画素Rには赤色カラーフィルタ5Rが1つずつ設けられている。各緑色画素Gには緑色カラーフィルタ5Gが1つずつ設けられている。各青色画素Bには青色カラーフィルタ5Bが1つずつ設けられている。赤色カラーフィルタ5Rは主に赤色を透過し、緑色カラーフィルタ5Gは主に緑色を透過し、青色カラーフィルタ5Bは主に青色を透過する。本出願では、赤色カラーフィルタ5R、緑色カラーフィルタ5G、および青色カラーフィルタ5Bの総称として単にカラーフィルタ5と記載する場合がある。
オンチップレンズOCLは、カラーフィルタ5から見て固定電荷膜13と反対側に位置し、カラーフィルタ5と接するように設けられている。
配線層12は、半導体基板11の表面11Aを覆うように設けられており、図2に示したセンサ画素110の画素回路を構成するTG52などを含んでいる。
図3、図4Aおよび図4Bに示したように、画素アレイ部111は、さらに、赤色画素間壁部材2Rと、緑色画素間壁部材2Gと、青色画素間壁部材2Bとを有している。具体的には、赤色画素間壁部材2Rは、各々の赤色画素群1Rにおける4つの赤色画素R1~R4を互いに隔てるように、それら4つの赤色画素R1~R4の隙間に設けられている。同様に、緑色画素間壁部材2Gは、各々の緑色画素群1Gにおける4つの緑色画素G1~G4を互いに隔てるように、それら4つの緑色画素G1~G4の隙間に設けられている。同様に、青色画素間壁部材2Bは、各々の青色画素群1Bにおける4つの青色画素B1~B4を互いに隔てるように、それら4つの青色画素B1~B4の隙間に設けられている。
より詳細には、赤色画素間壁部材2Rは、赤色画素群1Rに含まれる4つの赤色カラーフィルタ5R同士の隙間に位置する。赤色画素間壁部材2Rは、赤色カラーフィルタ5Rの屈折率よりも低い屈折率を有する。同様に、緑色画素間壁部材2Gは、緑色画素群1Gに含まれる4つの緑色カラーフィルタ5G同士の隙間に位置する。緑色画素間壁部材2Gは、緑色カラーフィルタ5Gの屈折率よりも低い屈折率を有する。青色画素間壁部材2Bは、青色画素群1Bに含まれる4つの青色カラーフィルタ5B同士の隙間に位置する。青色画素間壁部材2Bは、青色カラーフィルタ5Bの屈折率よりも低い屈折率を有する。赤色画素間壁部材2R、緑色画素間壁部材2G、および青色画素間壁部材2Bは、例えばSiN(窒化珪素),SiO2(酸化珪素),樹脂材料、または空隙により形成されているとよい。
画素アレイ部111は、さらに、異色画素間壁部材3と、画素間遮光膜4とを有している。異色画素間壁部材3および画素間遮光膜4は、赤色画素群1R、緑色画素群1G、および青色画素群1Bの相互の隙間に位置する。異色画素間壁部材3と画素間遮光膜4とは、Z軸方向において互いに重なり合っている。異色画素間壁部材3は、例えば赤色カラーフィルタ5Rの屈折率、緑色カラーフィルタ5Gの屈折率および青色カラーフィルタ5Bの屈折率の各々よりも低い屈折率を有するとよい。画素間遮光膜4は、画素アレイ部111に入射する光の透過を抑制する。画素間遮光膜4は、例えば、Ti(チタン),W(タングステン),Cu(銅),およびAl(アルミニウム)などの金属、ならびにそれらの金属の酸化物のうちの少なくとも1種を含む材料により形成されている。画素間遮光膜4は、Z軸方向において、カラーフィルタ5を含むカラーフィルタ層CFと同じ階層に設けられ、またはそのカラーフィルタ層CFと、半導体基板11のPD51との間に設けられているとよい。
[固体撮像装置101の作用効果]
このように、本実施の形態の固体撮像装置101では、赤色画素間壁部材2Rが複数の赤色カラーフィルタ5R同士の隙間に位置し、緑色画素間壁部材2Gが複数の緑色カラーフィルタ5G同士の隙間に位置し、青色画素間壁部材2Bが複数の青色カラーフィルタ5B同士の隙間に位置するようにしている。ここで、赤色画素間壁部材2Rの屈折率は赤色カラーフィルタ5Rの屈折率よりも低く、緑色画素間壁部材2Gの屈折率は緑色カラーフィルタ5Gの屈折率よりも低く、青色画素間壁部材2Bの屈折率は青色カラーフィルタ5Bの屈折率よりも低い。このため、オンチップレンズOCLを透過して赤色カラーフィルタ5Rに一旦入射した入射光は、赤色カラーフィルタ5Rと赤色画素間壁部材2Rとの界面において反射するので、所望の赤色光電変換部51Rに入射しやすくなる。すなわち、赤色カラーフィルタ5Rに入射した入射光が赤色カラーフィルタ5Rの側端面から外部へ漏れにくくなる。このため、赤色画素Rにおいて、赤色カラーフィルタ5Rを透過する光が赤色光電変換部51Rへ効率的に入射するようになる。よって、赤色画素Rの感度が向上する。
同様に、オンチップレンズOCLを透過して緑色カラーフィルタ5Gに一旦入射した入射光は、緑色カラーフィルタ5Gと緑色画素間壁部材2Gとの界面において反射するので、所望の緑色光電変換部51Gに入射しやすくなる。すなわち、緑色カラーフィルタ5Gに入射した入射光が緑色カラーフィルタ5Gの側端面から外部へ漏れにくくなる。このため、緑色画素Gにおいて、緑色カラーフィルタ5Gを透過する光が緑色光電変換部51Gへ効率的に入射するようになる。よって、緑色画素Gの感度が向上する。
同様に、オンチップレンズOCLを透過して青色カラーフィルタ5Bに一旦入射した入射光は、青色カラーフィルタ5Bと青色画素間壁部材2Bとの界面において反射するので、所望の青色光電変換部51Bに入射しやすくなる。すなわち、青色カラーフィルタ5Bに入射した入射光が青色カラーフィルタ5Bの側端面から外部へ漏れにくくなる。このため、青色画素Bにおいて、青色カラーフィルタ5Bを透過する光が青色光電変換部51Bへ効率的に入射するようになる。よって、青色画素Bの感度が向上する。
さらに、固体撮像装置101の画素アレイ部111では、異色画素間に異色画素間壁部材3を設けるようにしている。異色画素間壁部材3が赤色カラーフィルタ5Rの屈折率、緑色カラーフィルタ5Gの屈折率および青色カラーフィルタ5Bの屈折率の各々よりも低い屈折率を有するようにすると、赤色画素Rの感度、緑色画素Gの感度、および青色画素Bの感度をよりいっそう向上させることができる。例えば赤色画素Rでは、赤色カラーフィルタ5Rに一旦入射した入射光は赤色カラーフィルタ5Rと異色画素間壁部材3との界面において反射するので、所望の赤色光電変換部51Rに入射しやすくなるからである。緑色画素Gおよび青色画素Bにつても同様の理由である。
さらに、固体撮像装置101の画素アレイ部111では、異色画素間に画素間遮光膜4を設け、画素アレイ部111に入射する入射光の透過を抑制するようにしている。例えば、赤色画素Rと緑色画素Gとの隙間に画素間遮光膜4が設けられている。このため、例えば赤色カラーフィルタ5Rを透過した赤色光や緑色カラーフィルタ5Gを透過した緑色光が異色画素間壁部材3に内部にわずかに進入して漏れ光となったとしても、それらの漏れ光が画素間遮光膜4によって遮蔽されることとなる。このため、異色画素間の隙間からの漏れ光が光電変換部51へ進入するのを防ぐことができる。すなわち、赤色画素Rからの赤色光が緑色画素Gへ漏れにくくなり、緑色画素Gからの緑色光が赤色画素Rへ漏れにくくなる。よって、固体撮像装置101では混色の発生を抑制することもできる。
このように、本実施の形態の固体撮像装置101によれば、混色を抑制しつつ、入射光を効率的に取り込み、画素アレイ部の感度を向上させることができる。したがって、固体撮像装置101は、動作性能を損なうことなく面内方向の小型化を実現することができる。
<2.一実施の形態の変形例>
(2.1)
図5は、本開示の一実施の形態の第1の変形例としての画素アレイ部111Aの一部の構成例を模式的に表した平面図である。図5は、上記実施の形態の画素アレイ部111を表した図3に対応している。また、図6Aおよび図6Bは、それぞれ図5の画素アレイ部111Aの断面構成例を表している。図6Aは、図5に示したVIA-VIA切断線に沿った矢視方向の断面に相当する。図6Bは、図5に示したVIB-VIB切断線に沿った矢視方向の断面に相当する。図3に示した画素アレイ部111では、赤色画素群1R,緑色画素群1G、および青色画素群1Bの各々の周囲のみに画素間遮光膜4を設けるようにした。これに対し、図5などの画素アレイ部111Aでは、緑色画素群1Gの内部および青色画素群1Bの内部にも画素間遮光膜4を設けるようにしている。
具体的には、緑色画素群1Gに含まれる4つの緑色カラーフィルタ5G同士の隙間に位置する緑色画素間壁部材2GとZ軸方向において重なるように、緑色画素間壁部材2Gの下方にも画素間遮光膜4を設けるようにしている。さらに、青色画素群1Bに含まれる4つの青色カラーフィルタ5B同士の隙間に位置する青色画素間壁部材2BとZ軸方向において重なるように、青色画素間壁部材2Bの下方にも画素間遮光膜4を設けるようにしている。
画素アレイ部111Aでは、赤色画素群1Rでの赤色光に対する感度を向上させつつ、緑色画素群1Gおよび青色画素群1Bでの混色を低減できる。一般に、各画素の寸法が小さくなるほど、より波長の長い光ほど回折しやすくなる。すなわち、青色光や緑色光よりも波長の長い赤色光のほうが回折しやすくなる。このため、各画素の寸法が小さくなるほど、赤色画素Rの赤色カラーフィルタ5Rから緑色画素Gおよび青色画素Bへ漏れる赤色光が増加する傾向が強くなる。そこで、第1の変形例としての画素アレイ部111Aでは、緑色画素間壁部材2Gの下方にも画素間遮光膜4を設けると共に青色画素間壁部材2Bの下方にも画素間遮光膜4を設けるようにしている。このようにすることで、各緑色画素Gの緑色光電変換部51Gおよび各青色画素Bの青色光電変換部51Bへ漏れる赤色光を低減することができ、赤色と緑色との混色および赤色と青色との混色をより低減することができる。
(2.2)
図7は、本開示の一実施の形態の第2の変形例としての画素アレイ部111Bの一部の構成例を模式的に表した平面図である。図7は、上記実施の形態の画素アレイ部111を表した図3に対応している。図3に示した画素アレイ部111では、赤色画素群1R,緑色画素群1G、および青色画素群1Bの各々の周囲に画素間遮光膜4を設けるようにした。これに対し、図7の画素アレイ部111Bでは、赤色画素群1Rの周囲に画素間遮光膜4を設ける一方、緑色画素群1Gおよび青色画素群1Bの各々の周囲には画素間遮光膜4を設けないようにしている。
画素アレイ部111Bでは、このような構成により、赤色画素群1Rから緑色画素群1Gおよび青色画素群1Bへの赤色光の漏れ光の進入を抑制できる。また、図3の画素アレイ部111と比較して、緑色画素群1Gおよび青色画素群1Bの各々の感度をより高めることができる。
(2.3)
図8Aは、本開示の一実施の形態の第3の変形例としての画素アレイ部111Cにおける赤色画素間壁部材2Rおよびその近傍の構成例を拡大して表した断面図である。また、図8Bは、第3の変形例としての画素アレイ部111Cにおける異色画素間壁部材3および画素間遮光膜4、ならびにそれらの近傍の構成例を拡大して表した断面図である。図8Aに示したように、画素アレイ部111Cでは、赤色画素間壁部材2Rの少なくとも側面が保護膜6により覆われるようになっている。図8Aでは、赤色画素間壁部材2Rを例示しているが、緑色画素間壁部材2Gおよび青色画素間壁部材2Bについても同様に保護膜6によって覆われているとよい。また、図8Bに示したように、画素アレイ部111Cでは、異色画素間壁部材3および画素間遮光膜4の少なくとも側面が保護膜7により覆われるようになっている。
保護膜6および保護膜7は、いずれも、例えばシリコン酸化膜などの絶縁材料である。ただし、赤色画素間壁部材2Rを覆う保護膜6は、赤色画素間壁部材2Rの屈折率よりも高く赤色カラーフィルタ5Rの屈折率よりも低い屈折率を有するとよい。同様に、緑色画素間壁部材2Gを覆う保護膜6は、緑色画素間壁部材2Gの屈折率よりも高く緑色カラーフィルタ5Gの屈折率よりも低い屈折率を有するとよい。青色画素間壁部材2Bを覆う保護膜6は、青色画素間壁部材2Bの屈折率よりも高く青色カラーフィルタ5Bの屈折率よりも低い屈折率を有するとよい。
赤色画素群1Rと緑色画素群1Gとの隙間の異色画素間壁部材3および画素間遮光膜4を覆う保護膜7は、異色画素間壁部材3の屈折率よりも高く赤色カラーフィルタ5Rの屈折率および緑色カラーフィルタ5Gの屈折率の双方よりも低い屈折率を有するとよい。また、赤色画素群1Rと青色画素群1Bとの隙間の異色画素間壁部材3および画素間遮光膜4を覆う保護膜7は、異色画素間壁部材3の屈折率よりも高く赤色カラーフィルタ5Rの屈折率および青色カラーフィルタ5Bの屈折率の双方よりも低い屈折率を有するとよい。さらに、青色画素群1Bと緑色画素群1Gとの隙間の異色画素間壁部材3および画素間遮光膜4を覆う保護膜7は、異色画素間壁部材3の屈折率よりも高く青色カラーフィルタ5Bの屈折率および緑色カラーフィルタ5Gの屈折率の双方よりも低い屈折率を有するとよい。
<3.電子機器への適用例>
図9は、本技術を適用した電子機器としてのカメラ2000の構成例を示すブロック図である。
カメラ2000は、レンズ群などからなる光学部2001、上述の固体撮像装置101など(以下、固体撮像装置101等という。)が適用される撮像装置(撮像デバイス)2002、およびカメラ信号処理回路であるDSP(Digital Signal Processor)回路2003を備える。また、カメラ2000は、フレームメモリ2004、表示部2005、記録部2006、操作部2007、および電源部2008も備える。DSP回路2003、フレームメモリ2004、表示部2005、記録部2006、操作部2007および電源部2008は、バスライン2009を介して相互に接続されている。
光学部2001は、被写体からの入射光(像光)を取り込んで撮像装置2002の撮像面上に結像する。撮像装置2002は、光学部2001によって撮像面上に結像された入射光の光量を画素単位で電気信号に変換して画素信号として出力する。
表示部2005は、例えば、液晶パネルや有機ELパネル等のパネル型表示装置からなり、撮像装置2002で撮像された動画または静止画を表示する。記録部2006は、撮像装置2002で撮像された動画または静止画を、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録する。
操作部2007は、ユーザによる操作の下に、カメラ2000が持つ様々な機能について操作指令を発する。電源部2008は、DSP回路2003、フレームメモリ2004、表示部2005、記録部2006および操作部2007の動作電源となる各種の電源を、これら供給対象に対して適宜供給する。
上述したように、撮像装置2002として、上述した固体撮像装置101等を用いることで、良好な画像の取得が期待できる。
<4.移動体への応用例>
本開示に係る技術(本技術)は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、自動車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、自動二輪車、自転車、パーソナルモビリティ、飛行機、ドローン、船舶、ロボット等のいずれかの種類の移動体に搭載される装置として実現されてもよい。
図10は、本開示に係る技術が適用され得る移動体制御システムの一例である車両制御システムの概略的な構成例を示すブロック図である。
車両制御システム12000は、通信ネットワーク12001を介して接続された複数の電子制御ユニットを備える。図10に示した例では、車両制御システム12000は、駆動系制御ユニット12010、ボディ系制御ユニット12020、車外情報検出ユニット12030、車内情報検出ユニット12040、及び統合制御ユニット12050を備える。また、統合制御ユニット12050の機能構成として、マイクロコンピュータ12051、音声画像出力部12052、及び車載ネットワークI/F(Interface)12053が図示されている。
駆動系制御ユニット12010は、各種プログラムにしたがって車両の駆動系に関連する装置の動作を制御する。例えば、駆動系制御ユニット12010は、内燃機関又は駆動用モータ等の車両の駆動力を発生させるための駆動力発生装置、駆動力を車輪に伝達するための駆動力伝達機構、車両の舵角を調節するステアリング機構、及び、車両の制動力を発生させる制動装置等の制御装置として機能する。
ボディ系制御ユニット12020は、各種プログラムにしたがって車体に装備された各種装置の動作を制御する。例えば、ボディ系制御ユニット12020は、キーレスエントリシステム、スマートキーシステム、パワーウィンドウ装置、あるいは、ヘッドランプ、バックランプ、ブレーキランプ、ウィンカー又はフォグランプ等の各種ランプの制御装置として機能する。この場合、ボディ系制御ユニット12020には、鍵を代替する携帯機から発信される電波又は各種スイッチの信号が入力され得る。ボディ系制御ユニット12020は、これらの電波又は信号の入力を受け付け、車両のドアロック装置、パワーウィンドウ装置、ランプ等を制御する。
車外情報検出ユニット12030は、車両制御システム12000を搭載した車両の外部の情報を検出する。例えば、車外情報検出ユニット12030には、撮像部12031が接続される。車外情報検出ユニット12030は、撮像部12031に車外の画像を撮像させるとともに、撮像された画像を受信する。車外情報検出ユニット12030は、受信した画像に基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等の物体検出処理又は距離検出処理を行ってもよい。
撮像部12031は、光を受光し、その光の受光量に応じた電気信号を出力する光センサである。撮像部12031は、電気信号を画像として出力することもできるし、測距の情報として出力することもできる。また、撮像部12031が受光する光は、可視光であっても良いし、赤外線等の非可視光であっても良い。
車内情報検出ユニット12040は、車内の情報を検出する。車内情報検出ユニット12040には、例えば、運転者の状態を検出する運転者状態検出部12041が接続される。運転者状態検出部12041は、例えば運転者を撮像するカメラを含み、車内情報検出ユニット12040は、運転者状態検出部12041から入力される検出情報に基づいて、運転者の疲労度合い又は集中度合いを算出してもよいし、運転者が居眠りをしていないかを判別してもよい。
マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車内外の情報に基づいて、駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置の制御目標値を演算し、駆動系制御ユニット12010に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両の衝突回避あるいは衝撃緩和、車間距離に基づく追従走行、車速維持走行、車両の衝突警告、又は車両のレーン逸脱警告等を含むADAS(Advanced Driver Assistance System)の機能実現を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車両の周囲の情報に基づいて駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置等を制御することにより、運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で取得される車外の情報に基づいて、ボディ系制御ユニット12020に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で検知した先行車又は対向車の位置に応じてヘッドランプを制御し、ハイビームをロービームに切り替える等の防眩を図ることを目的とした協調制御を行うことができる。
音声画像出力部12052は、車両の搭乗者又は車外に対して、視覚的又は聴覚的に情報を通知することが可能な出力装置へ音声及び画像のうちの少なくとも一方の出力信号を送信する。図10の例では、出力装置として、オーディオスピーカ12061、表示部12062及びインストルメントパネル12063が例示されている。表示部12062は、例えば、オンボードディスプレイ及びヘッドアップディスプレイの少なくとも一つを含んでいてもよい。
図11は、撮像部12031の設置位置の例を示す図である。
図11では、撮像部12031として、撮像部12101、12102、12103、12104、12105を有する。
撮像部12101、12102、12103、12104、12105は、例えば、車両12100のフロントノーズ、サイドミラー、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部等の位置に設けられる。フロントノーズに備えられる撮像部12101及び車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として車両12100の前方の画像を取得する。サイドミラーに備えられる撮像部12102、12103は、主として車両12100の側方の画像を取得する。リアバンパ又はバックドアに備えられる撮像部12104は、主として車両12100の後方の画像を取得する。車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として先行車両又は、歩行者、障害物、信号機、交通標識又は車線等の検出に用いられる。
なお、図11には、撮像部12101ないし12104の撮影範囲の一例が示されている。撮像範囲12111は、フロントノーズに設けられた撮像部12101の撮像範囲を示し、撮像範囲12112,12113は、それぞれサイドミラーに設けられた撮像部12102,12103の撮像範囲を示し、撮像範囲12114は、リアバンパ又はバックドアに設けられた撮像部12104の撮像範囲を示す。例えば、撮像部12101ないし12104で撮像された画像データが重ね合わせられることにより、車両12100を上方から見た俯瞰画像が得られる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、距離情報を取得する機能を有していてもよい。例えば、撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、複数の撮像素子からなるステレオカメラであってもよいし、位相差検出用の画素を有する撮像素子であってもよい。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を基に、撮像範囲12111ないし12114内における各立体物までの距離と、この距離の時間的変化(車両12100に対する相対速度)を求めることにより、特に車両12100の進行路上にある最も近い立体物で、車両12100と略同じ方向に所定の速度(例えば、0km/h以上)で走行する立体物を先行車として抽出することができる。さらに、マイクロコンピュータ12051は、先行車の手前に予め確保すべき車間距離を設定し、自動ブレーキ制御(追従停止制御も含む)や自動加速制御(追従発進制御も含む)等を行うことができる。このように運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を元に、立体物に関する立体物データを、2輪車、普通車両、大型車両、歩行者、電柱等その他の立体物に分類して抽出し、障害物の自動回避に用いることができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両12100の周辺の障害物を、車両12100のドライバが視認可能な障害物と視認困難な障害物とに識別する。そして、マイクロコンピュータ12051は、各障害物との衝突の危険度を示す衝突リスクを判断し、衝突リスクが設定値以上で衝突可能性がある状況であるときには、オーディオスピーカ12061や表示部12062を介してドライバに警報を出力することや、駆動系制御ユニット12010を介して強制減速や回避操舵を行うことで、衝突回避のための運転支援を行うことができる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、赤外線を検出する赤外線カメラであってもよい。例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在するか否かを判定することで歩行者を認識することができる。かかる歩行者の認識は、例えば赤外線カメラとしての撮像部12101ないし12104の撮像画像における特徴点を抽出する手順と、物体の輪郭を示す一連の特徴点にパターンマッチング処理を行って歩行者か否かを判別する手順によって行われる。マイクロコンピュータ12051が、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在すると判定し、歩行者を認識すると、音声画像出力部12052は、当該認識された歩行者に強調のための方形輪郭線を重畳表示するように、表示部12062を制御する。また、音声画像出力部12052は、歩行者を示すアイコン等を所望の位置に表示するように表示部12062を制御してもよい。
以上、本開示に係る技術が適用され得る車両制御システムの一例について説明した。本開示に係る技術は、以上説明した構成のうち、撮像部12031に適用され得る。具体的には、図1などに示した固体撮像装置101等を撮像部12031に適用することができる。撮像部12031に本開示に係る技術を適用することにより、車両制御システムの優れた動作が期待できる。
<5.内視鏡手術システムへの応用例>
本開示に係る技術(本技術)は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、内視鏡手術システムに適用されてもよい。
図12は、本開示に係る技術(本技術)が適用され得る内視鏡手術システムの概略的な構成の一例を示す図である。
図12では、術者(医師)11131が、内視鏡手術システム11000を用いて、患者ベッド11133上の患者11132に手術を行っている様子が図示されている。図示するように、内視鏡手術システム11000は、内視鏡11100と、気腹チューブ11111やエネルギー処置具11112等の、その他の術具11110と、内視鏡11100を支持する支持アーム装置11120と、内視鏡下手術のための各種の装置が搭載されたカート11200と、から構成される。
内視鏡11100は、先端から所定の長さの領域が患者11132の体腔内に挿入される鏡筒11101と、鏡筒11101の基端に接続されるカメラヘッド11102と、から構成される。図示する例では、硬性の鏡筒11101を有するいわゆる硬性鏡として構成される内視鏡11100を図示しているが、内視鏡11100は、軟性の鏡筒を有するいわゆる軟性鏡として構成されてもよい。
鏡筒11101の先端には、対物レンズが嵌め込まれた開口部が設けられている。内視鏡11100には光源装置11203が接続されており、当該光源装置11203によって生成された光が、鏡筒11101の内部に延設されるライトガイドによって当該鏡筒の先端まで導光され、対物レンズを介して患者11132の体腔内の観察対象に向かって照射される。なお、内視鏡11100は、直視鏡であってもよいし、斜視鏡又は側視鏡であってもよい。
カメラヘッド11102の内部には光学系及び撮像素子が設けられており、観察対象からの反射光(観察光)は当該光学系によって当該撮像素子に集光される。当該撮像素子によって観察光が光電変換され、観察光に対応する電気信号、すなわち観察像に対応する画像信号が生成される。当該画像信号は、RAWデータとしてカメラコントロールユニット(CCU: Camera Control Unit)11201に送信される。
CCU11201は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等によって構成され、内視鏡11100及び表示装置11202の動作を統括的に制御する。さらに、CCU11201は、カメラヘッド11102から画像信号を受け取り、その画像信号に対して、例えば現像処理(デモザイク処理)等の、当該画像信号に基づく画像を表示するための各種の画像処理を施す。
表示装置11202は、CCU11201からの制御により、当該CCU11201によって画像処理が施された画像信号に基づく画像を表示する。
光源装置11203は、例えばLED(Light Emitting Diode)等の光源から構成され、術部等を撮影する際の照射光を内視鏡11100に供給する。
入力装置11204は、内視鏡手術システム11000に対する入力インタフェースである。ユーザは、入力装置11204を介して、内視鏡手術システム11000に対して各種の情報の入力や指示入力を行うことができる。例えば、ユーザは、内視鏡11100による撮像条件(照射光の種類、倍率及び焦点距離等)を変更する旨の指示等を入力する。
処置具制御装置11205は、組織の焼灼、切開又は血管の封止等のためのエネルギー処置具11112の駆動を制御する。気腹装置11206は、内視鏡11100による視野の確保及び術者の作業空間の確保の目的で、患者11132の体腔を膨らめるために、気腹チューブ11111を介して当該体腔内にガスを送り込む。レコーダ11207は、手術に関する各種の情報を記録可能な装置である。プリンタ11208は、手術に関する各種の情報を、テキスト、画像又はグラフ等各種の形式で印刷可能な装置である。
なお、内視鏡11100に術部を撮影する際の照射光を供給する光源装置11203は、例えばLED、レーザ光源又はこれらの組み合わせによって構成される白色光源から構成することができる。RGBレーザ光源の組み合わせにより白色光源が構成される場合には、各色(各波長)の出力強度及び出力タイミングを高精度に制御することができるため、光源装置11203において撮像画像のホワイトバランスの調整を行うことができる。また、この場合には、RGBレーザ光源それぞれからのレーザ光を時分割で観察対象に照射し、その照射タイミングに同期してカメラヘッド11102の撮像素子の駆動を制御することにより、RGBそれぞれに対応した画像を時分割で撮像することも可能である。当該方法によれば、当該撮像素子にカラーフィルタを設けなくても、カラー画像を得ることができる。
また、光源装置11203は、出力する光の強度を所定の時間ごとに変更するようにその駆動が制御されてもよい。その光の強度の変更のタイミングに同期してカメラヘッド11102の撮像素子の駆動を制御して時分割で画像を取得し、その画像を合成することにより、いわゆる黒つぶれ及び白とびのない高ダイナミックレンジの画像を生成することができる。
また、光源装置11203は、特殊光観察に対応した所定の波長帯域の光を供給可能に構成されてもよい。特殊光観察では、例えば、体組織における光の吸収の波長依存性を利用して、通常の観察時における照射光(すなわち、白色光)に比べて狭帯域の光を照射することにより、粘膜表層の血管等の所定の組織を高コントラストで撮影する、いわゆる狭帯域光観察(Narrow Band Imaging)が行われる。あるいは、特殊光観察では、励起光を照射することにより発生する蛍光により画像を得る蛍光観察が行われてもよい。蛍光観察では、体組織に励起光を照射し当該体組織からの蛍光を観察すること(自家蛍光観察)、又はインドシアニングリーン(ICG)等の試薬を体組織に局注するとともに当該体組織にその試薬の蛍光波長に対応した励起光を照射し蛍光像を得ること等を行うことができる。光源装置11203は、このような特殊光観察に対応した狭帯域光及び/又は励起光を供給可能に構成され得る。
図13は、図12に示すカメラヘッド11102及びCCU11201の機能構成の一例を示すブロック図である。
カメラヘッド11102は、レンズユニット11401と、撮像部11402と、駆動部11403と、通信部11404と、カメラヘッド制御部11405と、を有する。CCU11201は、通信部11411と、画像処理部11412と、制御部11413と、を有する。カメラヘッド11102とCCU11201とは、伝送ケーブル11400によって互いに通信可能に接続されている。
レンズユニット11401は、鏡筒11101との接続部に設けられる光学系である。鏡筒11101の先端から取り込まれた観察光は、カメラヘッド11102まで導光され、当該レンズユニット11401に入射する。レンズユニット11401は、ズームレンズ及びフォーカスレンズを含む複数のレンズが組み合わされて構成される。
撮像部11402は、撮像素子で構成される。撮像部11402を構成する撮像素子は、1つ(いわゆる単板式)であってもよいし、複数(いわゆる多板式)であってもよい。撮像部11402が多板式で構成される場合には、例えば各撮像素子によってRGBそれぞれに対応する画像信号が生成され、それらが合成されることによりカラー画像が得られてもよい。あるいは、撮像部11402は、3D(Dimensional)表示に対応する右目用及び左目用の画像信号をそれぞれ取得するための1対の撮像素子を有するように構成されてもよい。3D表示が行われることにより、術者11131は術部における生体組織の奥行きをより正確に把握することが可能になる。なお、撮像部11402が多板式で構成される場合には、各撮像素子に対応して、レンズユニット11401も複数系統設けられ得る。
また、撮像部11402は、必ずしもカメラヘッド11102に設けられなくてもよい。例えば、撮像部11402は、鏡筒11101の内部に、対物レンズの直後に設けられてもよい。
駆動部11403は、アクチュエータによって構成され、カメラヘッド制御部11405からの制御により、レンズユニット11401のズームレンズ及びフォーカスレンズを光軸に沿って所定の距離だけ移動させる。これにより、撮像部11402による撮像画像の倍率及び焦点が適宜調整され得る。
通信部11404は、CCU11201との間で各種の情報を送受信するための通信装置によって構成される。通信部11404は、撮像部11402から得た画像信号をRAWデータとして伝送ケーブル11400を介してCCU11201に送信する。
また、通信部11404は、CCU11201から、カメラヘッド11102の駆動を制御するための制御信号を受信し、カメラヘッド制御部11405に供給する。当該制御信号には、例えば、撮像画像のフレームレートを指定する旨の情報、撮像時の露出値を指定する旨の情報、並びに/又は撮像画像の倍率及び焦点を指定する旨の情報等、撮像条件に関する情報が含まれる。
なお、上記のフレームレートや露出値、倍率、焦点等の撮像条件は、ユーザによって適宜指定されてもよいし、取得された画像信号に基づいてCCU11201の制御部11413によって自動的に設定されてもよい。後者の場合には、いわゆるAE(Auto Exposure)機能、AF(Auto Focus)機能及びAWB(Auto White Balance)機能が内視鏡11100に搭載されていることになる。
カメラヘッド制御部11405は、通信部11404を介して受信したCCU11201からの制御信号に基づいて、カメラヘッド11102の駆動を制御する。
通信部11411は、カメラヘッド11102との間で各種の情報を送受信するための通信装置によって構成される。通信部11411は、カメラヘッド11102から、伝送ケーブル11400を介して送信される画像信号を受信する。
また、通信部11411は、カメラヘッド11102に対して、カメラヘッド11102の駆動を制御するための制御信号を送信する。画像信号や制御信号は、電気通信や光通信等によって送信することができる。
画像処理部11412は、カメラヘッド11102から送信されたRAWデータである画像信号に対して各種の画像処理を施す。
制御部11413は、内視鏡11100による術部等の撮像、及び、術部等の撮像により得られる撮像画像の表示に関する各種の制御を行う。例えば、制御部11413は、カメラヘッド11102の駆動を制御するための制御信号を生成する。
また、制御部11413は、画像処理部11412によって画像処理が施された画像信号に基づいて、術部等が映った撮像画像を表示装置11202に表示させる。この際、制御部11413は、各種の画像認識技術を用いて撮像画像内における各種の物体を認識してもよい。例えば、制御部11413は、撮像画像に含まれる物体のエッジの形状や色等を検出することにより、鉗子等の術具、特定の生体部位、出血、エネルギー処置具11112の使用時のミスト等を認識することができる。制御部11413は、表示装置11202に撮像画像を表示させる際に、その認識結果を用いて、各種の手術支援情報を当該術部の画像に重畳表示させてもよい。手術支援情報が重畳表示され、術者11131に提示されることにより、術者11131の負担を軽減することや、術者11131が確実に手術を進めることが可能になる。
カメラヘッド11102及びCCU11201を接続する伝送ケーブル11400は、電気信号の通信に対応した電気信号ケーブル、光通信に対応した光ファイバ、又はこれらの複合ケーブルである。
ここで、図示する例では、伝送ケーブル11400を用いて有線で通信が行われていたが、カメラヘッド11102とCCU11201との間の通信は無線で行われてもよい。
以上、本開示に係る技術が適用され得る内視鏡手術システムの一例について説明した。本開示に係る技術は、以上説明した構成のうち、例えば、内視鏡11100のカメラヘッド11102に設けられた撮像部11402に好適に適用され得る。撮像部11402に本開示に係る技術を適用することにより、撮像部11402を高感度化することができ、高精細な内視鏡11100を提供することができる。
<6.その他の変形例>
以上、いくつかの実施の形態および変形例を挙げて本開示を説明したが、本開示は上記実施の形態等に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば上記実施の形態では、1つの画素群が2行×2列で正方配列された4つの画素を含む場合、すなわちm=2の場合を例示して説明したが、本開示ではmは3以上であってもよい。
また、本開示の撮像装置は、赤色光、緑色光、および青色光の光量分布を検出して画像として取得するものを例示したが、本開示はこれに限定されるものではない。本開示の撮像装置は、例えば図14に示した第4の変形例としての画素アレイ部111Dのような画素群の配列を採用することもできる。具体的には、画素アレイ部111Dは、イエローの光を取得するイエロー画素群1Yと、シアンの光を取得するシアン画素群1Cと、マゼンタの光を取得するマゼンタ画素群1Mと、緑色光を取得する緑色画素群1Gとが2行×2列で正方配列されたものであってもよい。イエロー画素群1Y、シアン画素群1C、マゼンタ画素群1M、および緑色画素群1Gの各々の周囲には異色画素間壁部材3および画素間遮光膜4が設けられている。イエロー画素群1Yは、2行×2列で正方配列された4つのイエロー画素Y1~Y4を含んでいる。4つのイエロー画素Y1~Y4同士の隙間には、イエロー画素間壁部材2Yが設けられている。4つのシアン画素C1~C4同士の隙間には、シアン画素間壁部材2Cが設けられている。4つのマゼンタ画素M1~M4同士の隙間には、マゼンタ画素間壁部材2Mが設けられている。4つの緑色画素G1~G4同士の隙間には、緑色画素間壁部材2Gが設けられている。したがって、図14の画素アレイ部111Dにおいても図3の画素アレイ部111と同様の効果が期待できる。
また、本開示の撮像装置では、例えば図15に示した第5の変形例としての画素アレイ部111Eのように、画素間遮光膜4がカラーフィルタ5の下面よりも下方に延びていてもよい。なお、画素アレイ部111Eでは、半導体基板11とカラーフィルタ層CFとの間に絶縁層14が設けられている。画素間遮光膜4は、その一部が絶縁層14に埋まっている。
また、本開示の撮像装置では、例えば図16に示した第6の変形例としての画素アレイ部111Fのように、画素間遮光膜4がカラーフィルタ5の下面よりも下方にのみ設けられていてもよい。なお、画素アレイ部111Fでは、異色画素間壁部材3の下方に設けられた画素間遮光膜4の全てが絶縁層14に埋まっている。
また、本開示の撮像装置では、例えば図17に示した第7の変形例としての画素アレイ部111Gのように、画素間遮光膜4がカラーフィルタ5の下面よりも下方に延びており、かつ、画素間遮光膜4の幅が異色画素間壁部材3の幅よりも狭くなっていてもよい。
また、本開示の撮像装置では、例えば図18に示した第8の変形例としての画素アレイ部111Hのように、画素間遮光膜4の代わりに画素間遮光膜4Aを採用することもできる。画素間遮光膜4Aは、基部41と、壁部42とを含んでいる。基部41は、例えば異色画素間壁部材3の幅と同じ幅を有し、異色画素間壁部材3の下方に位置する。壁部42は、基部41の幅よりも狭い幅を有する。壁部42の少なくとも側面は異色画素間壁部材3により覆われている。画素アレイ部111Hでは、画素間遮光膜4Aを採用することにより、画素アレイ部111よりも感度をより向上させつつ、漏れ光を遮光する遮光性能も向上させることができる。
さらに、本開示の撮像装置では、例えば図4Aに示した画素アレイ部111においても、画素間遮光膜4の幅が異色画素間壁部材3の幅よりも狭くなっていてもよい。また、画素間遮光膜4の厚さと異色画素間壁部材3の厚さとの比は適宜選択可能である。
このように、本開示の一実施形態としての撮像装置および電子機器によれば、混色を抑制しつつ、入射光を効率的に取り込み、画素アレイ部の感度を向上させることができる。
なお、本明細書中に記載された効果はあくまで例示であってその記載に限定されるものではなく、他の効果があってもよい。また、本技術は以下のような構成を取り得るものである。
(1)
基体と、
第1カラーフィルタおよび前記第1カラーフィルタを透過した第1の色光を受光して光電変換を行う第1光電変換部をそれぞれ含んで隣り合う複数の第1色画素と、第2カラーフィルタおよび前記第2カラーフィルタを透過した第2の色光を受光して光電変換を行う第2光電変換部をそれぞれ含んで隣り合う複数の第2色画素とが前記基体に配列された画素アレイ部と、
複数の前記第1カラーフィルタ同士の隙間に位置し、前記第1カラーフィルタの屈折率よりも低い屈折率を有する第1同色画素間壁部材と、
前記複数の第1色画素と前記複数の第2色画素との隙間に位置し、前記画素アレイ部に入射する光の透過を抑制する画素間遮光膜と
を備えた
撮像装置。
(2)
前記第1同色画素間壁部材の側面は、前記第1同色画素間壁部材の屈折率よりも高く前記第1カラーフィルタの屈折率よりも低い屈折率を有する第1保護膜によって覆われている
上記(1)記載の撮像装置。
(3)
前記第1カラーフィルタと前記第2カラーフィルタとの隙間に位置すると共に前記遮光膜と積層され、前記第1カラーフィルタの屈折率および前記第2カラーフィルタの屈折率の双方よりも低い屈折率を有する第1異色画素間壁部材をさらに備える
上記(1)または(2)に記載の撮像装置。
(4)
前記第1異色画素間壁部材の側面は、前記第1異色画素間壁部材の屈折率よりも高く、前記第1カラーフィルタの屈折率および前記第2カラーフィルタの屈折率の双方よりも低い屈折率を有する第3保護膜によって覆われている
上記(1)~(3)のいずれか1つに記載の撮像装置。
(5)
複数の前記第2カラーフィルタ同士の隙間に位置し、前記第2カラーフィルタの屈折率よりも低い屈折率を有する第2同色画素間壁部材をさらに備える
上記(1)~(4)のいずれか1つに記載の撮像装置。
(6)
前記第2同色画素間壁部材の側面は、前記第2同色画素間壁部材の屈折率よりも高く前記第2カラーフィルタの屈折率よりも低い屈折率を有する第2保護膜によって覆われている
上記(1)~(5)のいずれか1つに記載の撮像装置。
(7)
前記第1色画素は赤色画素であり、
前記画素間遮光膜は、複数の前記赤色画素からなる赤色画素群の周囲のみに設けられている
上記(1)に記載の撮像装置。
(8)
前記第1同色画素間壁部材は、SiN(窒化珪素),SiO2(酸化珪素),樹脂材料、または空隙により形成されている
上記(1)~(7)のいずれか1つに記載の撮像装置。
(9)
前記画素間遮光膜は、Ti(チタン),W(タングステン),Cu(銅),およびAl(アルミニウム)、ならびにそれらの酸化物のうちの少なくとも1種を含む材料により形成されている
上記(1)~(8)のいずれか1つに記載の撮像装置。
(10)
前記画素間遮光膜は、
前記第1カラーフィルタおよび前記第2カラーフィルタを含むカラーフィルタ層と同じ階層に設けられ、または前記第1カラーフィルタと前記第1光電変換部との間および前記第2カラーフィルタと前記第2光電変換部との間に設けられている
上記(1)~(9)のいずれか1つに記載の撮像装置。
(11)
撮像装置を備えた電子機器であって、
前記撮像装置は、
基体と、
第1カラーフィルタおよび前記第1カラーフィルタを透過した第1の色光を受光して光電変換を行う第1光電変換部をそれぞれ含んで隣り合う複数の第1色画素と、第2カラーフィルタおよび前記第2カラーフィルタを透過した第2の色光を受光して光電変換を行う第2光電変換部をそれぞれ含んで隣り合う複数の第2色画素とが前記基体に配列された画素アレイ部と、
複数の前記第1カラーフィルタ同士の隙間に位置し、前記第1カラーフィルタの屈折率よりも低い屈折率を有する第1同色画素間壁部材と、
前記複数の第1色画素と前記複数の第2色画素との隙間に位置し、前記画素アレイ部に入射する光の透過を抑制する画素間遮光膜と
を備えた
電子機器。
1R…赤色画素群、1G…緑色画素群、1B…青色画素群、2R…赤色画素間壁部材、2G…緑色画素間壁部材、2B…青色画素間壁部材、3…異色画素間壁部材、4…画素間遮光膜、5(5R,5G,5B)…カラーフィルタ、6,7…保護膜、101…固体撮像装置、11…半導体基板、110…センサ画素、111…画素アレイ部。

Claims (11)

  1. 基体と、
    第1カラーフィルタおよび前記第1カラーフィルタを透過した第1の色光を受光して光電変換を行う第1光電変換部をそれぞれ含んで隣り合う複数の第1色画素と、第2カラーフィルタおよび前記第2カラーフィルタを透過した第2の色光を受光して光電変換を行う第2光電変換部をそれぞれ含んで隣り合う複数の第2色画素とが前記基体に配列された画素アレイ部と、
    複数の前記第1カラーフィルタ同士の隙間に位置し、前記第1カラーフィルタの屈折率よりも低い屈折率を有する第1同色画素間壁部材と、
    前記複数の第1色画素と前記複数の第2色画素との隙間に位置し、前記画素アレイ部に入射する光の透過を抑制する画素間遮光膜と
    を備えた
    撮像装置。
  2. 前記第1同色画素間壁部材の側面は、前記第1同色画素間壁部材の屈折率よりも高く前記第1カラーフィルタの屈折率よりも低い屈折率を有する第1保護膜によって覆われている
    請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記第1カラーフィルタと前記第2カラーフィルタとの隙間に位置すると共に前記画素間遮光膜と積層され、前記第1カラーフィルタの屈折率および前記第2カラーフィルタの屈折率の双方よりも低い屈折率を有する第1異色画素間壁部材をさらに備える
    請求項1記載の撮像装置。
  4. 前記第1異色画素間壁部材の側面は、前記第1異色画素間壁部材の屈折率よりも高く、前記第1カラーフィルタの屈折率および前記第2カラーフィルタの屈折率の双方よりも低い屈折率を有する第3保護膜によって覆われている
    請求項1記載の撮像装置。
  5. 複数の前記第2カラーフィルタ同士の隙間に位置し、前記第2カラーフィルタの屈折率よりも低い屈折率を有する第2同色画素間壁部材をさらに備える
    請求項1記載の撮像装置。
  6. 前記第2同色画素間壁部材の側面は、前記第2同色画素間壁部材の屈折率よりも高く前記第2カラーフィルタの屈折率よりも低い屈折率を有する第2保護膜によって覆われている
    請求項5記載の撮像装置。
  7. 前記第1色画素は赤色画素であり、
    前記画素間遮光膜は、複数の前記赤色画素からなる赤色画素群の周囲のみに設けられている
    請求項1記載の撮像装置。
  8. 前記第1同色画素間壁部材は、SiN(窒化珪素),SiO2(酸化珪素),樹脂材料、または空隙により形成されている
    請求項1記載の撮像装置。
  9. 前記画素間遮光膜は、Ti(チタン),W(タングステン),Cu(銅),およびAl(アルミニウム)、ならびにそれらの酸化物のうちの少なくとも1種を含む材料により形成されている
    請求項1記載の撮像装置。
  10. 前記画素間遮光膜は、
    前記第1カラーフィルタおよび前記第2カラーフィルタを含むカラーフィルタ層と同じ階層に設けられ、または前記第1カラーフィルタと前記第1光電変換部との間および前記第2カラーフィルタと前記第2光電変換部との間に設けられている
    請求項1に記載の撮像装置。
  11. 撮像装置を備えた電子機器であって、
    前記撮像装置は、
    基体と、
    第1カラーフィルタおよび前記第1カラーフィルタを透過した第1の色光を受光して光電変換を行う第1光電変換部をそれぞれ含んで隣り合う複数の第1色画素と、第2カラーフィルタおよび前記第2カラーフィルタを透過した第2の色光を受光して光電変換を行う第2光電変換部をそれぞれ含んで隣り合う複数の第2色画素とが前記基体に配列された画素アレイ部と、
    複数の前記第1カラーフィルタ同士の隙間に位置し、前記第1カラーフィルタの屈折率よりも低い屈折率を有する第1同色画素間壁部材と、
    前記複数の第1色画素と前記複数の第2色画素との隙間に位置し、前記画素アレイ部に入射する光の透過を抑制する画素間遮光膜と
    を備えた
    電子機器。
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