JP2023037039A - 電動機及び電動送風機 - Google Patents

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Abstract

【課題】低電圧で且つ高速回転で駆動する場合であっても、効率が低下することを抑制できる電動機等を提供する。【解決手段】電動機2は、シャフト13及びシャフト13に取り付けられた整流子14を有する回転子10と、整流子14に接するブラシ60と、ブラシ60を整流子14に押し当てるためのブラシバネ80と、ブラシ60に接続された導電線91と、を備え、ブラシ60は、銅を含むレジン質ブラシであり、ブラシ60における銅の含有量は、30%重量以上50%重量以下である。【選択図】図10

Description

本開示は、電動機及び電動機を用いた電動送風機に関する。
電動機は、家庭用機器又は産業用機器等の様々な電気機器に用いられている。例えば、電動機は、電気掃除機に搭載される電動送風機に用いられている。電動機としては、ブラシ及び整流子を用いた整流子電動機(整流子モータ)、又は、ブラシ及び整流子を用いないブラシレス電動機が知られている。このうち、整流子電動機は、固定子と、固定子の磁力によって回転する回転子と、回転子の回転軸(シャフト)に取り付けられた整流子と、整流子に摺接するブラシとを備える。
整流子電動機が有するブラシとしては、例えば、カーボンを主成分とするカーボンブラシが用いられる。カーボンブラシは、金属黒鉛質ブラシ、レジン質ブラシ、天然黒鉛質ブラシ及び炭素質ブラシ等に分類される。整流子電動機では、電動機の仕様に適した種類のカーボンブラシが用いられる。具体的には、使用する電動機の入力電圧及び使い方によってカーボンブラシが選択される。
具体的には、入力電圧がDC100V以上の高電圧で且つ高速回転で駆動する電動機では、レジン質ブラシが用いられる(例えば特許文献1)。一方、入力電圧がDC30V以下の低電圧で駆動する電動機では、金属黒鉛質ブラシが用いられる(例えば特許文献2)。
特許第5542585号公報 特開平5-182733号公報
しかしながら、低電圧で且つ高速回転で駆動する電動機において、金属黒鉛質ブラシを用いると、高速回転によって整流性が悪くなり、電動機の寿命が短くなる。一方、低電圧で且つ高速回転で駆動する電動機において、レジン質ブラシを用いると、整流性は向上するものの、電動機の効率が低下する。
本開示は、このような課題を解決するためになされたものであり、低電圧で且つ高速回転で駆動する場合であっても、効率が低下することを抑制できる電動機及び電動送風機等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示に係る電動機の一態様は、シャフト及び前記シャフトに取り付けられた整流子を有する回転子と、前記整流子に接するブラシと、前記ブラシを前記整流子に押し当てるためのブラシバネと、前記ブラシに接続された導電線と、を備え、前記ブラシは、銅を含むレジン質ブラシであり、前記ブラシにおける銅の含有量は、30%重量以上50%重量以下である。
また、本開示に係る電動送風機の一態様は、上記の電動機を備える。
低電圧で且つ高速回転で駆動する場合であっても、電動機の効率が低下することを抑制することができる。
実施の形態に係る電動送風機を上方から見たときの斜視図である。 実施の形態に係る電動送風機を下方から見たときの斜視図である。 実施の形態に係る電動送風機の分解斜視図である。 実施の形態に係る電動送風機の断面図である。 実施の形態に係る電動送風機の断面図である。 一対のブラシを通り且つシャフトの軸心と直交する平面で切断したときの実施の形態に係る電動送風機の断面図である。 ブラシ、ブラシバネ及び導電線が収納された状態のブラシ保持器を前方から見たときの斜視図である。 ブラシ、ブラシバネ及び導電線が収納された状態のブラシ保持器を後方から見たときの斜視図である。 ブラシ、ブラシ保持器、ブラシバネ、導電線及び電極端子の分解斜視図である。 一対のブラシを通り且つシャフトの軸心と直交する平面で切断したときの実施の形態に係る電動送風機におけるブラシ周辺部分の断面斜視図である。 実施の形態に係る電動送風機において、ブラシが摩耗するときの様子を説明するための図である。 ブラシ温度とブラシの動的弾性率との関係を示す図である。 導電線とブラシとが接続された箇所の抵抗値の測定方法を説明するための図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態等は、一例であって本開示を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、本明細書及び図面において、X軸、Y軸及びZ軸は、三次元直交座標系の三軸を表している。X軸及びY軸は、互いに直交し、かつ、いずれもZ軸に直交する軸である。
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。本実施の形態において、Z軸方向は、シャフト13の軸心Cの方向である。
(実施の形態)
まず、実施の形態に係る電動送風機1の全体の構成について、図1~図5を用いて説明する。図1は、実施の形態に係る電動送風機1を上方から見たときの斜視図であり、図2は、同電動送風機1を下方から見たときの斜視図である。図3は、同電動送風機1の分解斜視図である。図4及び図5は、シャフト13の軸心Cを通る平面で切断したときの同電動送風機1の断面図である。図4は、一対のブラシ60を通る断面で切断したときの断面(XZ断面)であり、図5は、固定子20の一対の磁石21を通る断面で切断したときの断面図(YZ断面)である。なお、図4及び図5では、断面のみを図示している。また、図4及び図5では、空気の流れを矢印で示している。
図1~図5に示すように、電動送風機1は、回転子10及び固定子20を有する電動機2と、電動機2が有するシャフト13に取り付けられた回転ファン3と、回転ファン3から排出された空気が流れ込むエアガイド4と、回転ファン3を収納するファンケース5と、を備える。電動送風機1は、例えば、電気掃除機に用いることができる。
電動機2は、回転ファン3を回転させるファンモータである。本実施の形態において、電動機2は、ブラシ付きの整流子電動機である。また、電動機2は、直流電源からの直流電圧を入力電圧とする直流電動機である。
具体的には、電動機2は、図3~図5に示すように、回転子10(ロータ)と、固定子20(ステータ)と、ヨーク30と、フレーム40と、ブラケット50と、ブラシ60と、ブラシ保持器70と、ブラシバネ80とを備える。回転子10、固定子20及びヨーク30は、フレーム40内に配置されている。なお、電動機2の各部材の詳細な構成については後述する。
回転ファン3は、フレーム40とファンケース5とにより構成されるハウジング内に空気を吸引する。一例として、回転ファン3は、高い吸引圧力が得られる遠心ファンである。回転ファン3が回転することにより風圧が発生し、ファンケース5の吸気口5cから空気が吸い込まれ、回転ファン3から空気が排出される。回転ファン3から排出された空気はエアガイド4に流れ込む。回転ファン3は、例えば樹脂材料やアルミニウム等の金属材料によって構成されている。
一例として、回転ファン3は、吸込口が設けられた第1側板と、所定の間隙を隔てて第1側板に対面する第2側板と、第1側板及び第2側板に挟持された複数のファン翼とを有する。複数のファン翼は、各々が円弧状に湾曲する板状であり、放射状に配置されている。
エアガイド4は、気流の流路を形成する機能を有する。例えば、エアガイド4は、回転ファン3から排出された空気を整流して排出する。エアガイド4から排出された空気は、ブラケット50を介してフレーム40の内部に流入する。なお、本実施の形態では、エアガイド4から排出された空気は、フレーム40の内部に排出されだけではなく、ブラケット50を介してフレーム40の外部にも排出される。
エアガイド4は、本体部4aと、本体部4aと隙間をあけて本体部4aを囲む円環状の環状部4bと、本体部4a及び環状部4bを連結する複数の連結板4cとを有する。本体部4aと環状部4bとの間の隙間は、通風路となる。
本体部4aは、ブラケット50の中心部51に固定するための貫通孔を有する円板体である。環状部4bは、ファンケース5の側壁部5bにおけるシャフト13の軸心C方向(スラスト方向)の端部を支持する支持部として機能する。複数の連結板4cの各々は、気流の流路を形成するためのガイド板として機能する。具体的には、複数の連結板4cは、各々が円弧状に湾曲する板形状であり、本体部4aの貫通孔から外側に向かって渦巻きくように放射状に配置されている。エアガイド4は、例えば樹脂材料によって構成されているが、金属材料によって構成されていてもよい。
ファンケース5は、回転ファン3を収納する筐体である。本実施の形態において、ファンケース5は、回転ファン3及びエアガイド4を覆うカバーである。一例として、ファンケース5は、金属材料によって構成された金属カバーであるが、樹脂材料によって構成された樹脂カバーであってもよい。
ファンケース5は、回転ファン3及びエアガイド4の上方部分を覆う蓋部5aと、回転ファン3及びエアガイド4の側方部分を覆う側壁部5bとを有する。また、ファンケース5は、外気を吸い込むための吸気口5c(吸込口)を有する。本実施の形態において、吸気口5cは、蓋部5aの中央部に設けられた円形の貫通孔である。
以上のように構成される電動送風機1では、電動機2が備える回転子10が回転すると、回転ファン3が回転し、ファンケース5の吸気口5cからファンケース5の内部に空気が吸引される。これにより、回転ファン3の内部に空気が流れ込み、回転ファン3に吸引された空気は、回転ファン3が有するファン翼により高圧に圧縮されて、回転ファン3の外周側部から径方向外側に排出される。回転ファン3から排出された空気は、ファンケース5の側壁部5bに沿ってエアガイド4に流れ込み、エアガイド4の通風路を通ってブラケット50に到達する。
ブラケット50に到達した空気の一部は、ブラケット50を介してフレーム40の内部に流入し、フレーム40の内部を通ってフレーム40の排気口40bから外部に排出される。つまり、フレーム40の内部に流入した空気は、電動機2の発熱部品(巻線等)を冷却しながら、電動送風機1の外に排出される。
一方、ブラケット50に到達した空気の他の一部は、フレーム40の内部を通過することなく、ブラケット50を介して電動送風機1の外に直接排出される。これにより、フレーム40の内部を通過することによる損失を発生させることなく、電動送風機1の外に気流を排出することができる。
次に、電動機2が備える各部材の詳細な構成について、図3~図5を参照しながら説明する。
図4及び図5に示すように、回転子10は、固定子20との間に微小なエアギャップを介して固定子20の内側に配置されている。回転子10は、シャフト13の軸心Cを回転中心として回転する。回転子10は、例えば、毎分60000回転以上の回転数で高速回転する。
本実施の形態における回転子10は、インナーロータであり、固定子20の内側に配置されている。具体的には、回転子10は、固定子20との間に微小なエアギャップを介して固定子20に囲まれている。
一例として、回転子10は、電機子であり、回転子鉄心11(ロータコア)と、インシュレータを介して回転子鉄心11に巻回された巻線コイル12とを有する。また、回転子10は、さらに、シャフト13と、シャフト13に取り付けられた整流子14とを有する。なお、図3~図5において、巻線コイル12は、模式的に示されている。
回転子鉄心11は、複数の電磁鋼板がシャフト13の軸心Cが延伸する方向(回転軸方向)に積層された積層体である。回転子鉄心11は、複数のティース部を有する。巻線コイル12に電流が流れることで、回転子鉄心11(回転子10)は、固定子20に作用させる磁力を発生させる。
シャフト13は、回転子10が回転する際の回転軸であり、軸心Cの方向である長手方向に延伸している。シャフト13は、回転子10の中心に固定されている。シャフト13は、例えば金属棒であり、回転子鉄心11を貫通する状態で回転子鉄心11に固定されている。例えば、シャフト13は、回転子鉄心11の中心孔に圧入したり焼き嵌めしたりすることで回転子鉄心11に固定されている。
回転子鉄心11から一方側に突出するシャフト13の第1部位13aは、第1軸受け部15に支持されている。一方、回転子鉄心11から他方側に突出するシャフト13の第2部位13bは、第2軸受け部16に支持されている。一例として、第1軸受け部15及び第2軸受け部16は、シャフト13を支持するベアリングである。このように、シャフト13は、回転自在な状態で第1軸受け部15と第2軸受け部16とに保持されている。なお、第1軸受け部15は、ブラケット50に固定されており、第2軸受け部16は、フレーム40の底部に固定されている。
本実施の形態において、シャフト13の第1部位13aは、第1軸受け部15から突出している。第1軸受け部15から突出したシャフト13の第1部位13aの先端部には、回転ファン3が取り付けられている。
整流子14は、シャフト13に固定されている。したがって、整流子14は、シャフト13とともに回転する。本実施の形態において、整流子14は、シャフト13の第2部位13bに取り付けられている。つまり、整流子14は、シャフト13における回転ファン3側とは反対側の位置に配置されている。具体的には、整流子14は、シャフト13における回転子鉄心11と第2軸受け部16との間に配置されている。
整流子14は、シャフト13を囲むように円環状に配列された複数の整流子片14aによって構成されている。複数の整流子片14aは、シャフト13の回転方向に互いに絶縁分離されている。複数の整流子片14aの各々は、巻線コイル12と電気的に接続されている。
このように構成される回転子10は、回転子鉄心11(回転子10)で発生する磁束と固定子20で発生する磁束との相互作用によって回転する。
図5に示すように、固定子20は、回転子10に対向している。具体的には、固定子20は、回転子鉄心11に対向しており、回転子鉄心11の径方向の外周側に配置されている。本実施の形態において、固定子20は、回転子10の周方向に亘って互いに間隔をあけて配置された複数の磁石21を有する。磁石21は、トルクを発生するための磁束を作る界磁石であり、例えばS極及びN極を有する永久磁石である。複数の磁石21の各々は、上面視において、厚さが略一定の円弧形状である。
具体的には、固定子20は、回転子10を介して対向する2つの磁石21によって構成されている。各磁石21の内面と回転子10(回転子鉄心11)の外周面との間には、微小なエアギャップが存在する。各磁石21は、ヨーク30に固定されている。
図5に示すように、ヨーク30は、磁石21を囲っている。ヨーク30は、磁石21とともに磁気回路(界磁)を構成している。したがって、ヨーク30は、固定子20の一部とみなしてもよい。ヨーク30は、厚さが一定の筒状であり、回転子10及び固定子20(磁石21)の全体を囲っている。ヨーク30は、鉄等の磁性材料によって構成されている。具体的には、ヨーク30は、鉄板によって構成されている。
図3に示すように、本実施の形態において、ヨーク30は、上面視の外周形状及び内周形状が略小判形状(レーストラック形状)の筒体であり、円弧部31と直線部32とを有する。このように、ヨーク30に直線部32を設けてヨーク30の断面形状を略小判形状にすることで、断面形状が円形のヨーク(つまり円筒のヨーク)と比べて磁路を短くすることができ、ヨーク30(磁路)での損失を抑えることができる。
ヨーク30の円弧部31の内側には、一対の磁石21が配置される。具体的には、一対の磁石21の各々は、円弧部31の内周面に沿った形状を有しており、磁石21の外周面と円弧部31の内周面とが密着するように配置される。
図1~図3に示すように、フレーム40は、回転子10及び固定子20等の電動機2を構成する部品を収納する筐体(ケース)である。本実施の形態において、フレーム40は、電動送風機1及び電動機2の外郭部材(外殻)である。フレーム40は、開口部40aを有する有底筒状体である。フレーム40に収納されるヨーク30とフレーム40とは別部材である。これにより、フレーム40とヨーク30とを異なる材料によって構成することができる。具体的には、磁性材料によって構成されたヨーク30に対して、フレーム40を非磁性材料によって構成することができる。このため、フレーム40を軽くて丈夫な金属材料によって構成することができる。本実施の形態において、フレーム40は、アルミニウムによって構成されている。
また、図1~図5に示すように、フレーム40の側壁部及び底部の各々には、回転ファン3の回転によって吸引した空気を排出するための複数の排気口40bが形成されている。例えば、フレーム40の側壁部には、対向する一対の排気口40bが形成され、フレーム40の底部には、対向する一対の排気口40bが形成されている。
また、図4及び図5に示すように、ヨーク30の外面とフレーム40の内面との間には、シャフト13の軸心Cの方向(回転軸方向)への通風路となる隙間Gが形成されている。本実施の形態において、隙間Gは、複数形成されている。
図1~図3に示すように、フレーム40は、フレーム40の側壁部の一部が径方向外側(つまり軸心Cを中心とする径方向の外方)に膨出する膨出部41を有している。隙間Gは、この膨出部41とヨーク30との間の空間領域である。また、膨出部41は、シャフト13の軸心Cが延伸する方向(回転軸方向)に延在している。したがって、隙間Gも、シャフト13の軸心Cが延伸する方向に延在している。さらに、膨出部41は、シャフト13(回転軸)の回転方向に沿って延在している。具体的には、膨出部41は、シャフト13の回転方向に沿って円弧状に延在している。一例として、膨出部41は、突条に形成されたリブであり、例えば、フレーム40の側壁部をプレス加工することによって形成することができる。
図4及び図5に示すように、ブラケット50は、フレーム40の開口部40aを覆っている。本実施の形態において、ブラケット50は、フレーム40の開口部40aを完全に塞ぐことなく、フレーム40の開口部40aを部分的に覆っている。つまり、フレーム40にブラケット50が取り付けられた状態において、エアガイド4で整流された空気は、フレーム40内に流入する。
具体的には、ブラケット50には、エアガイド4で整流された空気が通過する開口として複数の貫通孔が設けられている。図3~図5に示すように、本実施の形態において、ブラケット50には、径方向内側に位置する第1貫通孔である内側貫通孔50aと、内側貫通孔50aよりも径方向外側に位置する第2貫通孔である外側貫通孔50bとが設けられている。
また、ブラケット50は、ブラケット50の中心を含む部位である中心部51と、中心部51よりも径方向外側に位置し、中心部51を囲む円環状の第1環状部である内側環状部52と、内側環状部52よりも径方向外側に位置し、内側環状部52を囲む第2環状部である外側環状部53とを有する。
さらに、ブラケット50は、径方向内側に位置する内側ブリッジ部54と、内側ブリッジ部54よりも径方向外側に位置する外側ブリッジ部55とを有する。内側ブリッジ部54は、シャフト13の回転方向に隣り合う2つの内側貫通孔50aを仕切るとともに、中心部51と内側環状部52とに横架されている。つまり、内側ブリッジ部54は、橋渡しするように中心部51と内側環状部52とを連結している。外側ブリッジ部55は、シャフト13の回転方向に隣り合う2つの外側貫通孔50bを仕切るとともに、内側環状部52と外側環状部53とに横架されている。つまり、外側ブリッジ部55は、橋渡しするように内側環状部52と外側環状部53とを連結している。
このように構成されるブラケット50は、フレーム40に固定されている。例えば、ブラケット50とフレーム40とは、フレーム40の側壁部のうち隣り合う2つの膨出部41の間の部位(凹部)とブラケット50とが接合されることで固定されている。一例として、ブラケット50とフレーム40とをかしめることで、ブラケット50とフレーム40とを固定することができる。
次に、ブラシ60とブラシ保持器70とブラシバネ80とについて、図3及び図4を参照しつつ、図6~図9を用いて説明する。図6は、一対のブラシ60を通り且つシャフト13の軸心Cと直交する平面で切断したときの同電動送風機1の断面図(XY断面図)である。図7及び図8は、ブラシ60、ブラシバネ80及び導電線91が収納された状態のブラシ保持器70の斜視図である。図7は、前方から見たときの斜視図であり、図8は、後方から見たときの斜視図である。図9は、ブラシ60、ブラシ保持器70、ブラシバネ80、導電線91及び電極端子92の分解斜視図である。
ブラシ60は、整流子14に接している。図4に示すように、本実施の形態において、ブラシ60は、軸心Cの方向に直交する径方向において、整流子14に接している。ブラシ60は、ブラシバネ80からの押圧力を受けて整流子14に押し付けられている。具体的には、ブラシ60は、ブラシバネ80からの押圧力によって整流子14を常に押し付けるようにして整流子14に摺接している。
図6に示すように、ブラシ60は、一対設けられている。一対のブラシ60は、整流子14を挟持するように対向して配置される。つまり、一対のブラシ60は、整流子14を間にして対向して配置されている。本実施の形態において、一対のブラシ60は、シャフト13の軸心Cを中心に線対称に配置されている。一対のブラシ60の各々は、長尺状部材であり、その長手方向がシャフト13の回転の径方向となるように配置されている。一例として、ブラシ60は、長尺状の略直方体である。
ブラシ60は、給電ブラシであり、整流子14に接することで回転子10に電力を供給する。具体的には、ブラシ60が整流子14の整流子片14aに接触することで、ブラシ60に供給される電機子電流が整流子片14aを介して回転子10の巻線コイル12に流れる。
ブラシ60は、カーボンを主成分とする導電性のカーボンブラシである。本実施の形態では、ブラシ60として、カーボンブラシの中でも、レジン質ブラシである。具体的には、ブラシ60は、銅を含むレジン質ブラシである。一例として、ブラシ60は、所定量の銅粉を含有する銅粉入りレジン質ブラシである。このようなブラシ60は、黒鉛粉と銅紛とバインダー樹脂と硬化剤とを混錬した混錬物を粉砕して直方体に圧縮成形して焼成することで作製することができる。この場合、ブラシ60は、レジン質ブラシであるので、焼成後も炭化せずに残った樹脂成分を含んでおり、ゴム弾性を有する樹脂の特性が残っている。一例として、焼成後のブラシ60には、焼成前に含有されていた樹脂成分のうちの数十%が残っている。また、焼成後のブラシ60に含まれる銅の含有量は、30%重量以上50%重量以下である。本実施の形態において、ブラシ60における銅の含有量は、40重量%以下である。なお、レジン質ブラシであるブラシ60に所定量の銅を含有させることの効果については後述する。
図4及び図6に示すように、ブラシ60は、整流子14に接する第1端部である前端部61と、前端部61とは反対側に位置する第2端部である後端部62とを有する。ブラシ60の前端部61は、ブラシ60の長手方向の一方の端部であり、ブラシ60のシャフト13側(内側)の先端部である。前端部61は、整流子14の整流子片14aに接する接触面となる前端面61aを有する。一方、ブラシ60の後端部62は、ブラシ60の長手方向の他方の端部であり、ブラシ60のシャフト13側とは反対側(外側)の先端部である。後端部62は、ブラシバネ80に接する接触面となる後端面62aを有する。
図4に示すように、ブラシ60は、軸心Cの方向と交差する径方向に移動するようにブラシ保持器70に保持されている。つまり、ブラシ保持器70は、ブラシ60を保持するブラシホルダである。ブラシ保持器70は、フレーム40に固定されている。具体的には、ブラシ保持器70は、フレーム40に設けられた開口部に挿入されて、ネジ100によってフレーム40に固定されている。ブラシ保持器70は、ブラシ60の個数に応じて配置されている。本実施の形態では2つのブラシ60が配置されているので、ブラシ保持器70も2つ配置されている。
図7及び図8に示すように、ブラシ保持器70は、ブラシ60を収納している。具体的には、ブラシ保持器70は、貫通孔71を有しており、ブラシ60は、この貫通孔71に挿入されている。本実施の形態において、ブラシ保持器70は、樹脂製である。具体的には、ブラシ保持器70は、絶縁性樹脂材料を用いた樹脂成型品であり、一体成型により形成されている。
ブラシ保持器70は、電動機2の内部を通過する風(空気)が当たる位置に配置されている。一方、ブラシ60はブラシ保持器70に収納されているので、ブラシ60には、電動機2の内部を通過する風が当たらない。
また、ブラシ保持器70は、導電線91を収納する収納部72を有する。収納部72は、ブラシ保持器70に設けられた凹部(空間)である。収納部72に収納された導電線91は、絶縁性のブラシ保持器70に覆われている。これにより、導電線91と周辺部品との絶縁不良を抑制することができる。
導電線91は、ブラシ60に接続されている。導電線91は、例えばピグテール線であり、図8及び図9に示すように、一方側の端部がブラシ60に接続され、且つ、他方側の端部が電極端子92に接続されている。
導電線91の全体の抵抗値は、ブラシ60の全体の抵抗値の0.3倍以上1倍以下であるとよい。また、導電線91とブラシ60とが接続された箇所の抵抗値も、ブラシ60の全体の抵抗値の0.3倍以上1倍以下であるとよい。
導電線91は、ブラシ60が摺動する動線上に存在しないように配置されている。具体的には、導電線91の一方側の端部はブラシ60の側面に接続されており、導電線91は、ブラシ60が摺動により磨耗した場合でもブラシ60と干渉しないように引き回されている。これにより、導電線91によってブラシ60の摺動が阻害されることを抑制できる。
図8及び図9に示すように、導電線91に接続された電極端子92は、回転子10の巻線コイル12に通電する電力を受電する電源端子である。電極端子92は、ブラシ保持器70に固定されている。電極端子92は、電動機2の外部に設けられた電源と電気的に接続されている。本実施の形態において、電極端子92が接続される電源は、直流電源であり、電極端子92には、直流電圧が入力される。電極端子92に直流電圧が入力されることで、導電線91を介して一対のブラシ60に直流電圧が印加される。これにより、ブラシ60が接する整流子片14aを介して回転子10の巻線コイル12に電機子電流が流れる。本実施の形態において、導電線91を介してブラシ60に入力される電圧(入力電圧)は、30V以下の直流電圧である。具体的には、入力電圧は、DC12V~DC30Vである。
また、図6に示すように、ブラシ保持器70は、ブラシバネ80を収納している。つまり、ブラシ保持器70は、ブラシ60だけではなくブラシバネ80も保持している。本実施の形態において、ブラシバネ80は、貫通孔71に収納されている。ブラシバネ80は、ブラシ60の個数に応じて配置されている。本実施の形態では2つのブラシ60が配置されているので、ブラシバネ80も2つ配置されている。
ブラシバネ80は、ブラシ60を整流子14に押し当てるためのバネである。具体的には、ブラシバネ80は、ブラシ60に押圧を付与することでブラシ60を整流子14に押し当てている。本実施の形態において、ブラシバネ80は、ブラシ60に均一な押圧(荷重)を付与する定荷重バネである。つまり、ブラシバネ80は、ブラシ60に一定の荷重を付与し続ける荷重一定バネである。ブラシバネ80によってブラシ60が整流子14を押す圧力は、250g/cm以上350g/cm以下であるとよい。
具体的には、ブラシバネ80は、線材が渦巻状に巻回された部分を有する渦巻きバネである。ブラシバネ80は、例えば、金属材料等からなる帯板状の線材によって構成されたぜんまいバネである。
図6及び図9に示すように、ブラシバネ80は、帯板状の線材が巻回された部分であるコイル部81を有する。具体的には、コイル部81は、長尺状かつ帯状の金属板が一方向のみに巻回された部分である。また、ブラシバネ80は、帯状の金属板の一方の端部である外側端部82と、帯状の金属板の他方の端部である内側端部83とを有する。外側端部82は、コイル部81から引き出された帯状の金属板の外周側の先端部であり、内側端部83は、コイル部81の内側に位置する帯状の金属板の内周側の先端部である。
ブラシバネ80は、コイル部81によってブラシ60を整流子14に押し付けている。具体的には、ブラシバネ80は、コイル部81がブラシ60の後端部62に接触しており、コイル部81のバネ弾性力(バネ復元力)によってブラシ60に押圧(バネ圧)を付与することでブラシ60を整流子14に向けて付勢している。
上記のように、ブラシバネ80は、ブラシ保持器70に収納されている。具体的には、ブラシバネ80は、コイル部81がブラシ60の後端部62の後方に位置するようにブラシ保持器70の貫通孔71に配置されている。また、ブラシバネ80の外側端部82は、ブラシ60の側方を通って整流子14に向けて引き出されるようにしてブラシ保持器70の貫通孔71に配置されている。
また、ブラシバネ80は、ブラシ保持器70に固定されている。具体的には、ブラシバネ80の外側端部82がブラシ保持器70に固定されている。本実施の形態において、ブラシバネ80は、ブラシバネ80の外側端部82がブラシ保持器70に係止することでブラシ保持器70に固定されている。具体的には、図10に示すように、ブラシバネ80が含む外側端部82には第1係止部として切り欠き状の凹部82aが設けられ、ブラシ保持器70には第2係止部として凸部70aが設けられている。この構成により、ブラシバネ80に形成された凹部82aとブラシ保持器70に形成された凸部70aとが係止するため、ブラシバネ80がブラシ保持器70に固定される。
また、図7及び図9に示すように、ブラシ保持器70には、ブラシバネ80のコイル部81が挿通可能な開口部73が設けられている。開口部73は、ブラシ保持器70の側面に設けられた貫通孔であり、ブラシ60が配置される貫通孔71に連通している。また、開口部73は、例えば長方形の開口を有しており、ブラシ60の長手方向に沿って延在している。このように、ブラシ保持器70に開口部73を設けることによって、開口部73からブラシバネ80をブラシ保持器70内に容易に配置することができる。
以上のように構成される電動機2では、ブラシ60に供給される電機子電流が整流子14を介して回転子10の巻線コイル12に流れる。これにより、回転子10に磁束が発生し、この回転子10の磁束と固定子20の磁石21から生じる磁束との相互作用によって生じた磁気力が回転子10を回転させるトルクとなり、回転子10が回転する。そして、回転子10が回転することによってシャフト13が回転して、シャフト13に取り付けられた回転ファン3が回転する。
このように、回転子10が回転すると、整流子14に接触するブラシ60の前端部61が摩耗する。このとき、ブラシ60は、ブラシバネ80から常に一定の押圧力(荷重)を受けて整流子14に押し付けられている。これにより、図11に示すように、ブラシ60は、整流子片14aとの摩擦によってブラシ60の前端部61が摩耗していくにしたがって、ブラシ保持器70の貫通孔71内を整流子14に向かって摺動することになる。このとき、ブラシバネ80を構成する線材は、摩耗でブラシ60が短くなるにつれて巻かれていくことになる。つまり、コイル部81が外側端部82に近づいていくことになる。
次に、本開示に係る電動送風機1及び電動機2の特徴について、本開示に至った経緯を含めて説明する。
上述のように、整流子電動機に用いられるカーボンブラシは、使用する電動機の入力電圧及び使い方によって選択されてきた。具体的には、入力電圧がDC100V以上の高電圧で且つ例えば回転数が毎分60000回転以上の高速回転で駆動する整流子電動機では、レジン質ブラシが用いられてきた。一方、入力電圧がDC30V以下の低電圧で駆動する整流子電動機では、金属黒鉛質ブラシが用いられてきた。
近年、入力電圧がDC30V以下の低電圧でありながら、回転数が毎分60000回転以上の高速回転で駆動する整流子電動機が検討されている。この場合、入力電圧が低電圧であることから、金属黒鉛質ブラシを用いることが考えられるが、低電圧で且つ高速回転で駆動する電動機に金属黒鉛ブラシを用いると、回転子の高速回転によって、ブラシと整流子とによる整流が困難となり、スパークが増大して電動機の寿命が短くなる。
一方、そのような低電圧で且つ高速回転で駆動する電動機にレジン質ブラシを用いると、整流性は向上するものの、ブラシと整流子との接触抵抗が増加してしまい、電動機の効率が著しく低下してしまうということが分かった。
そこで、本発明者らは、低電圧で且つ高速回転で駆動する電動機に適したカーボンブラシを鋭意検討した結果、レジン質ブラシに銅を含有させたカーボンブラシを用いるという着想を得た。そして、本発明者らは、ブラシとして銅粉入りレジン質ブラシを用いた電動機について、ブラシにおける銅の含有量と、ブラシの荷重と、ブラシ本体の全体抵抗に対するブラシに接続された導電線(ピグテール線)の全体抵抗とを変更しながら実際に実験を行い、電動機の寿命、電動機の効率及びブラシの温度を測定した。その結果を表1に示す。
なお、本実験において、電動機の駆動条件は、入力電圧がDC30Vであり、回転数が毎分60000回転である。また、各実施例及び比較例において、ブラシの長さ及び大きさは、同じにしている。
Figure 2023037039000002
表1に示されるように、金属黒鉛ブラシを用いた比較例1の場合及び銅粉を含まないレジン質ブラシを用いた比較例2の場合では、電動機の効率が60%を下回った。特に比較例2では、銅粉を含まないレジン質ブラシを用いているので、ブラシの比抵抗が高すぎたために、電動機の効率が激減したと考えられる。また、比較例3のように、銅粉入りレジン質ブラシを用いた場合であっても、銅含有率が20重量%では、電動機の効率が60%を下回った。
一方、実施例1~9のように、銅粉入りレジン質ブラシを用いて銅含有率を30重量%以上にすることで、電動機の効率を60%以上にすることができた。このように、銅含有率が30重量%以上である銅粉入りレジン質ブラシを用いることで、電動機の効率が低下することを抑制でき、一定以上の効率を得ることができる。
ただし、実施例2及び実施例3の結果から分かるように、銅含有率が40重量%である実施例2よりも銅含有率が50重量%である実施例3の方が電動機の効率が低下することが分かる。これは、実施例3では、銅の含有量が多くなりすぎて、入力電圧がDC30Vでは大きなスパークが発生しやすくなり、このスパークによる電力損失が大きくなったために、効率が低下したと考えられる。
また、実施例4、5では、実施例1と比べて、ブラシ荷重が低くなるために整流子に対するブラシの座乗性が悪くなってスパークが発生し、このスパークによる損失で効率が低下するものの、ブラシ荷重が減ることでブラシの摺動ロスも減ることになる。このため、実施例4、5では、スパークによる損失で効率が低下した分がブラシの摺動ロスで相殺されるため、実施例1と同等の効率を得ることができる。特に、実施例5のように、ブラシ荷重を適度に低くすることで、実施例1よりも高い効率を得ることができる。
一方、実施例6、7のように、実施例1よりもブラシ荷重を大きくすると、効率が低下する傾向にあるが、ブラシ荷重を300g/cmから400g/cmにした程度では、それほど効率は低下せず、要求される効率を維持することができる。ただし、実施例7のように、ブラシ荷重が大きくなると、ブラシによる摺動ロスが増加するため、効率は低下する傾向にある。
なお、実施例8、9のように、実施例1と比べてブラシ本体の全体抵抗に対するピグテール線の全体抵抗を小さくしたり大きくしたりしても、実施例1と同等の効率を得ることができる。つまり、ブラシ本体の全体抵抗に対するピグテール線の全体抵抗は、電動機の効率にほとんど影響しないと考えられる。
このように、実施例1~9と比較例1~3との結果から、銅粉入りレジン質ブラシにおける銅の含有量を30%重量以上50%重量以下にすることで、電動機の効率の低下を抑制することができ、一定以上の効率を確保することができる。
次に、表1の結果により電動機の寿命の観点で検討すると、金属黒鉛ブラシを用いた比較例1の場合は、電動機の寿命が著しく低下した。これは、金属黒鉛ブラシでは、ブラシの弾性率が高くなりすぎて、整流子に対するブラシの座乗性(整流子片とブラシとの追随性)が悪くなり、回転子の高速回転により大きなスパークが発生して寿命が著しく低下したと考えられる。
また、銅粉を含まないレジン質ブラシを用いた比較例2の場合でも、電動機の寿命が低下し、要求される500時間の寿命時間を確保することができなかった。これは、銅粉を含まないレジン質ブラシでは、整流子とブラシとの接触抵抗が高すぎるために、低電圧では良好なスパークが発生しにくく、整流子表面に形成される黒鉛被膜が厚くなりすぎて、この結果、異常スパークが発生して寿命が低下したと考えられる。
さらに、比較例3のように、銅粉入りレジン質ブラシを用いた電動機でも、銅含有率が20重量%と低い場合には、500時間の寿命時間を確保することができなかった。これは、銅含有率が20重量%では銅の含有量が少ないために整流子とブラシとの接触抵抗が比較的高く、低電圧では良好なスパークが発生しにくくなって整流子へのブラシの乗りが厚くなり、異常スパークが発生して寿命が低下したと考えられる。
一方、実施例3のように、銅含有率が50重量%と高くなっても、電動機の寿命が著しく低下することも分かった。これは、実施例3では、銅の含有量が多くなりすぎて、入力電圧がDC30Vではでは大きなスパークが発生しやすくなり、このスパークによって銅によるブラシの機械磨耗が増加したため、寿命が著しく低下したと考えられる。
このように、実施例1~3の結果から、電動機の寿命を一定以上確保するには、ブラシにおける銅含有率は40重量%以下にするとよい。つまり、銅粉入りレジン質ブラシにおける銅含有率を40重量%以下にすることで、効率が低下することを抑制できるだけではなく、寿命が低下することも抑制することができ、効率の低下の抑制と寿命の低下の抑制との両立を図ることができる。
また、実施例4のように、実施例1と同様に銅含有率を30重量%に抑えた場合であっても、ブラシバネによるブラシ荷重が200g/cmになると、寿命が低下することも分かった。これは、ブラシ荷重が低くなりすぎたために、整流子に対するブラシの座乗性が悪くなり、スパークの発生が多くなったために、寿命が低下したと考えられる。
この点、実施例5では、ブラシ荷重が250g/cmと低くなりすぎていないために、寿命が低下せず、実施例1と同程度の寿命を確保できていることが分かる。また、実施例6のように、ブラシ荷重を350g/cmにして実施例1よりもブラシ荷重を大きくしても、寿命が低下せず、実施例1と同程度の寿命を確保できていることが分かる。ただし、実施例7のように、ブラシ荷重を400g/cmにすると、500時間の寿命時間を確保することができなることが分かった。これは、ブラシ荷重が高くなりすぎて、ブラシの機械磨耗が大きく増加したため、寿命が低下したと考えられる。
また、実施例8のように、ブラシ本体の全体抵抗に対するピグテール線の全体抵抗を実施例1よりも小さくすると、実施例1と比べて寿命が短くなることが分かった。これは、ブラシ本体の全体抵抗に対するピグテール線の全体抵抗を小さくすると、ブラシ温度が低下してブラシの弾性率が高くなり、整流子に対するブラシの座乗性が悪くなって高速回転により大きなスパークが発生したために寿命が低下したと考えられる。
一方、実施例9のように、ブラシ本体の全体抵抗に対するピグテール線の全体抵抗を実施例1よりも大きくしたとしても、寿命時間は、実施例1と同程度であった。これは、図12に示すように、ブラシの動的弾性率は、ブラシ温度が120℃以上になるとほぼ変化しなくなるからである。なお、図12は、銅含有率が30重量%である銅粉入りレジン質ブラシについてのブラシ温度とブラシの動的弾性率との関係を示す図である。図12に示すように、銅含有率が30重量%である銅粉入りレジン質ブラシについては、ブラシの動的弾性率の変曲点におけるブラシ温度(変曲温度)は、120℃であることが分かる。
図12に示すように、ブラシ温度が高くなるにつれてブラシの動的弾性率は低下するが、ブラシ温度が120℃以上になると、ブラシの動的弾性率の変化率が小さくなってブラシの動的弾性率はほぼ一定となる。つまり、ブラシの動的弾性率の変曲点でのブラシ温度は、120℃である。この結果、ブラシ温度が120℃を超えてブラシの動的弾性率が低下して変化しなくなると、ブラシが一定の状態で柔らかくなって整流子片間の段差にブラシの先端部が追随しやすくなる。これにより、整流子に対するブラシの座乗性が良くなるので、高速回転しても大きなスパークが発生することを抑制することができる。この結果、寿命の低下を抑制できる。
以上、本実施の形態に係る電動送風機1及び電動機2によれば、整流子14に接するブラシ60が銅を含むレジン質ブラシであり、ブラシ60における銅の含有量が30%重量以上50%重量以下である。
この構成により、上述のように、電動機2が低電圧で且つ高速回転で駆動する場合であっても、電動機2の効率が低下することを抑制することができる。例えば、導電線91を介してブラシ60に入力される電圧が30V以下の直流電圧であり、回転子10が毎分60000回転以上で回転する場合であっても、電動機2の効率が低下することを効果的に抑制することができる。
この場合、ブラシ60における銅の含有量は、さらに、40重量%以下であるとよい。
銅を含むレジン質ブラシにおける銅の含有量を40重量%以下にすることで、上述のように、寿命の低下の抑制と効率の低下の抑制との両立を図ることができる。
また、上記のように、本発明者らの実験結果によれば、銅粉を含むレジン質ブラシについては、銅粉を含まない一般的なレジン質ブラシとは異なり、銅粉によるブラシの機械摩耗が大きくなるため、ブラシ荷重を低く抑えなければ電動機の寿命が短くなることが判明した。一方、銅粉を含むレジン質ブラシを用いる場合であっても、ブラシ荷重が高くなりすぎると、整流子に対するブラシの座乗性が悪くなり、スパークの発生が多くなって寿命が低下することも判明した。このように、本発明者らは、銅粉を含むレジン質ブラシを用いる場合には、ブラシ荷重を所定の範囲内にしなければ、寿命が低下することをつきとめた。
そこで、本実施の形態に係る電動送風機1及び電動機2では、ブラシバネ80によってブラシ60が整流子14を押す圧力(つまりブラシ荷重)を、250g/cm以上350g/cm以下にしている。
このように、ブラシ荷重を250g/cm以上350g/cm以下にすることで、電動機2の寿命が低下することを効果的に抑制することができる。しかも、ブラシ荷重を250g/cm以上350g/cm以下にすることで、電動機2の効率が低下することも抑制できる。つまり、ブラシ荷重を上記の範囲にすることで、寿命の低下の抑制と効率の低下の抑制との両立を一層図ることができる。
この場合、ブラシバネ80としては、定荷重バネを用いるとよい。
この構成により、ブラシ摩耗前のブラシ荷重(初圧)とブラシ摩耗後のブラシ荷重(終圧)との差を小さくすることができ、ブラシ60が摩耗してブラシ60の長さが短くなっていってもブラシ荷重を一定に維持することができる。これにより、摩耗によりブラシ60が短くなっていってもブラシ荷重を所定の範囲内で一定に維持することができる。したがって、所定量の銅を含むレジン質ブラシを用いることで長寿命化した電動機2について、初期から終期にわたって電動機2の効率が低下することを抑制して長期にわたって一定の効率を維持することができる。
また、上記のように、本発明者らの実験によれば、銅粉を含むレジン質ブラシについては、レジン質であるにもかかわらず抵抗が低いために、ブラシ温度が上がりにくく、一般的な使用方法ではブラシの弾性率における変曲点の温度以上となる低い温度範囲(本実施の形態では120℃以上)に到達しにくいことが判明した。
そこで、銅粉を含むレジン質ブラシを用いる場合、電動機2は、ブラシ60の温度がブラシ60の弾性率の変曲点での温度以上となるように駆動するとよい。具体的には、本実施の形態では、ブラシ60の弾性率の変曲点での温度が120℃であるので、ブラシ温度が120℃以上となるように電動機2を駆動するとよい。
このようにすることで、ブラシ60の弾性率をほぼ一定に低く維持することができる。これにより、ブラシ60が柔らかくなって整流子14にブラシ60が追随しやすくなるので、整流子14に対するブラシ60の座乗性が良くなる。この結果、高速回転しても大きなスパークが発生することを抑制することができるので、寿命の低下を効果的に抑制できる。
この場合、ブラシ60に接続される導電線91の全体の抵抗値は、ブラシ60の全体の抵抗値の0.3倍以上1倍以下であるとよい。
これにより、通常の導電線91よりも抵抗値を高くすることができるので、ブラシ60の温度を容易にブラシ60の弾性率の変曲点での温度以上にすることができる。例えば、導電線91の全体を細くすることで、導電線91の全体の抵抗値を高くすることができる。なお、このようにして増加させた導電線91の抵抗値は、整流子14とブラシ60との接触抵抗値と比べてとても低いため、導電線91の抵抗値を増加させたとしても、電動機2の効率はほぼ低下しない。また、導電線91を細くしたとしても、本実施の形態では、上記のようにブラシ荷重を低く抑えているため、導電線91が可動する際の必要荷重が減り、ブラシバネ80によるバネ圧(ブラシ荷重)のバラつきを抑制することができる。
また、導電線91そのものの抵抗値ではなく、導電線91とブラシ60とが接続された箇所の抵抗値が、ブラシ60の全体の抵抗値の0.3倍以上1倍以下であってもよい。あるいは、導電線91の抵抗値とともに、導電線91とブラシ60とが接続された箇所の抵抗値も、ブラシ60の全体の抵抗値の0.3倍以上1倍以下であってもよい。
このように、導電線91とブラシ60とが接続された箇所の抵抗値をブラシ60の全体の抵抗値の0.3倍以上1倍以下にすることで、ブラシ60の温度を容易にブラシ60の弾性率の変曲点での温度以上にすることができる。
なお、導電線91とブラシ60とが接続された箇所の抵抗値は、図13に示される測定方法を用いて算出することができる。図13は、導電線91とブラシ60とが接続された箇所の抵抗値(リード線取付抵抗)の測定方法を説明するための図である。
この場合、まず、図13に示すように、ブラシ60を測定装置200に取り付け、所定の電流(例えば1A)をブラシ60に通電する。次に、導電線91におけるブラシ60の上面から5mm離れた部分と導電線91におけるブラシ60との取付部直下のブラシ中央部との間の電圧降下を測定する。この電圧降下をもとにしてリード線取付抵抗を算出することができる。
また、本実施の形態における電動送風機1のように、一般的に、電動送風機では、電動機が有する発熱部品(巻線等)を冷却するために電動機の内部に送風して自冷を行うことがある。この場合、電動機の内部を通過する風がブラシに当たると、ブラシも冷却されてブラシの温度が低下する。このため、ブラシの弾性率が高くなり、整流子に対するブラシの座乗性が悪くなり、高速回転によって大きなスパークが発生して電動機の寿命が低下することになる。
上記のように、本実施の形態に係る電動送風機1でも、電動機2の内部に送風して自冷しているので、本実施の形態に係る電動送風機1では、ブラシ保持器70が、樹脂製であって、電動機2の内部を通過する風が当たる位置に配置されている。そして、ブラシ60には、その風が当たらないように構成されている。
これにより、電動機2の内部を通過する風によってブラシ60の温度が低下してしまうことを抑制できるので、ブラシ60の温度を容易にブラシ60の弾性率の変曲点での温度以上にすることができる。この結果、ブラシ60の温度が上昇して動的弾性率を低くすることができる。これにより、ブラシ60が柔らかくなって整流子片間の段差にブラシ60の先端部が追随しやすくなるので、整流子14に対するブラシ60の座乗性が良くなる。したがって、高速回転しても大きなスパークが発生することを抑制できるので、電動機2の寿命が低下することを効果的に抑制できる。
(変形例)
以上、本開示に係る電動機2及び電動送風機1について、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態において、電動機2は、入力電圧がDC30V以下の低電圧で且つ回転数が毎分60000回転以上の高速回転で駆動する場合について説明したが、これに限らない。具体的には、電動機2は、入力電圧がDC30V未満で駆動されてもよいし、回転数が毎分60000回転未満で駆動されてもよい。この場合、電動機2は、入力電圧がDC100V以上の高電圧で且つ回転数が毎分60000回転以上の高速回転で駆動する場合に用いてもよいし、入力電圧がDC30V以下の低電圧で且つ回転数が少ない低速回転で駆動する場合に用いてもよい。つまり、電動機2は、任意の入力電圧及び任意の回転数で駆動する場合に用いることが可能である。
また、導電線を介してブラシに入力される直流電圧は、5V以上とすることができる。5V未満の直流電圧をブラシに入力する場合でも本開示の技術を適用可能であるが、銅を含むレジン質ブラシに替えて金属100%の金属ブラシを使用可能であるからである。
また、回転子の回転数は毎分60000回転以上とすることができるが、整流子片を埋設固定している樹脂成形体の破損を防止する観点から、回転子の回転数を毎分150000回転以下とすることもできる。
また、上記実施の形態において、整流子14は、シャフト13における第2軸受け部16側の第2部位13bに取り付けられているが、これに限らない。例えば、整流子14は、シャフト13における第1軸受け部15側の第1部位13aに取り付けられていてもよい。この場合、整流子14は、例えば、第1軸受け部15と回転子鉄心11との間に配置される。なお、整流子14に接するブラシ60は、整流子14の位置に合わせて配置される。
また、上記実施の形態において、固定子20は、磁石21によって構成されていたが、これに限らない。例えば、固定子20は、固定子鉄心と固定子鉄心に巻回された巻線コイルとによって構成されていてもよい。なお、この場合、固定子鉄心にヨーク部が形成されるので、ヨーク30は、補助ヨークとして機能する。
また、上記実施の形態において、電動送風機1は、電気掃除機に用いる場合について説明したが、これに限らない。例えば、電動送風機1は、エアタオル等に用いてもよい。
また、上記実施の形態では、電動機2を電動送風機1に用いる例を説明したが、これに限らない。例えば、電動機2は、電動送風機1以外の電気機器に用いてもよい。また、電動機2は、家庭用の電気機器に用いる場合に限らず、自動車用等の産業用の電気機器に用いてもよい。
その他、上記実施の形態に対して当業者が思い付く各種変形を施して得られる形態や、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。
本開示の電動機及び電動送風機は、電気掃除機等の家庭用電気機器をはじめとして種々の電気機器に利用することができる。
1 電動送風機
2 電動機
3 回転ファン
4 エアガイド
4a 本体部
4b 環状部
4c 連結板
5 ファンケース
5a 蓋部
5b 側壁部
5c 吸気口
10 回転子
11 回転子鉄心
12 巻線コイル
13 シャフト
13a 第1部位
13b 第2部位
14 整流子
14a 整流子片
15 第1軸受け部
16 第2軸受け部
20 固定子
21 磁石
30 ヨーク
31 円弧部
32 直線部
40 フレーム
40a 開口部
40b 排気口
41 膨出部
50 ブラケット
50a 内側貫通孔
50b 外側貫通孔
51 中心部
52 内側環状部
53 外側環状部
54 内側ブリッジ部
55 外側ブリッジ部
60 ブラシ
61 前端部
61a 前端面
62 後端部
62a 後端面
70 ブラシ保持器
70a 凸部
71 貫通孔
72 収納部
73 開口部
80 ブラシバネ
81 コイル部
82 外側端部
82a 凹部
83 内側端部
91 導電線
92 電極端子
100 ネジ
200 測定装置

Claims (10)

  1. シャフト及び前記シャフトに取り付けられた整流子を有する回転子と、
    前記整流子に接するブラシと、
    前記ブラシを前記整流子に押し当てるためのブラシバネと、
    前記ブラシに接続された導電線と、を備え、
    前記ブラシは、銅を含むレジン質ブラシであり、
    前記ブラシにおける銅の含有量は、30%重量以上50%重量以下である、
    電動機。
  2. 前記ブラシにおける銅の含有量は、40重量%以下である、
    請求項1に記載の電動機。
  3. 前記ブラシバネによって前記ブラシが前記整流子を押す圧力は、250g/cm以上350g/cm以下である、
    請求項1又は2に記載の電動機
  4. 前記ブラシバネは、定荷重バネである、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の電動機。
  5. 前記電動機は、前記ブラシの温度が前記ブラシの弾性率の変曲点での温度以上となるように駆動する、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の電動機。
  6. 前記導電線の全体の抵抗値は、前記ブラシの全体の抵抗値の0.3倍以上1倍以下である、
    請求項1~5のいずれか1項に記載の電動機。
  7. 前記導電線と前記ブラシとが接続された箇所の抵抗値は、前記ブラシの全体の抵抗値の0.3倍以上1倍以下である、
    請求項6に記載の電動機。
  8. 前記導電線を介して前記ブラシに入力される電圧は、30V以下の直流電圧であり、
    前記回転子は、毎分60000回転以上で回転する、
    請求項1~7のいずれか1項に記載の電動機。
  9. 請求項1~8のいずれか1項に記載の電動機を備える、
    電動送風機。
  10. 請求項1~9のいずれか1項に記載の前記電動機は、前記ブラシを保持する樹脂製のブラシ保持器を備え、
    前記ブラシ保持器は、前記電動機の内部を通過する風が当たる位置に配置されており、
    前記ブラシには、前記風が当たらない、
    電動送風機。
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