JP2023035747A - 乗物用シート - Google Patents

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Jinichi Tanabe
生佳 伊藤
Takayoshi Ito
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【課題】ヘッドレストに異常がある場合でも乗員の安全性を確保可能な乗物用シートを提供する。【解決手段】乗物用シートSは、シートクッション2と、シートバック1と、シートバック1をシートクッション2に対して角度調整可能に支持するリクライニング機構7と、側部が前方に突出する突出機構31を有するヘッドレスト3と、突出機構3の異常を検知する異常検知部40と、リクライニング機構7と突出機構31の動作を制御する制御部50と、を備え、異常検知部40が突出機構31の異常を検知した場合、シートバック1の後傾角度θが所定角度βを超えていたとき、制御部50は、シートバック1の後傾角度θが所定角度βになるまでシートバック1を回動させるシートバック復帰処理を行い、シートバック1の後傾角度θが所定角度β以下であるとき、制御部50はシートバック1が回動することを禁止するシートバック回動禁止処理を行う。【選択図】図7

Description

本発明は乗物用シートに係り、特に突出機構を有するヘッドレストを有する乗物用シートに関する。
特許文献1には、シートバックが後方に大きく倒れた状態(リラックス状態)になったとき、ヘッドレストの車両幅方向外側に設けられた側部が前方に突出して、乗員の頭部の側方を覆うことで、側突から乗員の頭部を保護する車両用シートが開示されている。また、側部が前方に突出する機能は、車両用シートが運転席である場合に、車両が自動運転モードであるときに作動し、車両が手動運転モードであるときには作動しないことが記載されている。
特開2021-46208号公報
特許文献1に記載の車両用シートでは、側突時にカーテンエアバックを用いて乗員の頭部を保護している。そして、シートバックが後方に大きく倒れた状態である場合は、カーテンエアバックによる保護可能な範囲から、乗員の頭部が外れしまうため、ヘッドレストに設けられた側部により乗員の頭部を保護している。しかしながら、何らかの原因によりヘッドレストが故障して側部が前方に突出しなくなった場合、シートバックがリラックス状態であると充分に乗員の頭部を保護することができなくなる可能性があった。そのため、ヘッドレストに異常がある場合でも乗員の安全性を確保する乗物用シートが望まれていた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ヘッドレストに異常がある場合でも、乗員の安全性を確保可能な乗物用シートを提供することにある。
前記課題は、乗物に設けられる乗物用シートであって、シートクッションと、該シートクッションに対して回動可能に取り付けられたシートバックと、該シートバックを前記シートクッションに対して角度調整可能に支持するリクライニング機構と、前記シートバックの上端に設けられ、側部が前方に突出する突出機構を有するヘッドレストと、前記突出機構の異常を検知する異常検知部と、前記リクライニング機構と前記突出機構の動作を制御する制御部と、を備え、前記異常検知部が前記突出機構の異常を検知した場合、前記シートバックの後傾角度が鉛直方向に対して所定角度を超えているとき、前記制御部は、前記シートバックの後傾角度が前記所定角度になるまで前記リクライニング機構により前記シートバックを回動させるシートバック復帰処理を行い、前記シートバックの後傾角度が前記所定角度以下であるとき、前記制御部は、前記リクライニング機構により前記シートバックが回動することを禁止するシートバック回動禁止処理を行う乗物用シートにより解決される。
上記の乗物用シートによれば、異常検知部によりヘッドレストの突出機構の異常を検知した場合、制御部がシートバックの後傾角度が所定の角度になるまで回動させ、シートバックの後傾角度が所定角度以下になれば、シートバックが回動することを禁止する。シートバックが所定角度より後傾した状態とならないため、例えば、乗物に設けられたカーテンエアバックの保護範囲に乗員の頭部を位置づけることができるため、突出機構に異常が生じた場合でも、乗員の安全性を確保することができる。
また、上記の乗物用シートにおいて、前方に突出する前記側部は前記ヘッドレストの左右のそれぞれに設けられており、前記突出機構の前記異常は、左右に設けられた前記側部のうち少なくとも一方の前記側部を前方に突出させることができないことであるとよい。
左右に設けられた側部のうち一方の側部の異常を検出することで、シートバック復帰処理又はシートバック回動禁止処理を行うことができ、乗員の安全性を確保することができる。
また、上記の乗物用シートにおいて、前方に突出する前記側部は前記ヘッドレストの左右のそれぞれに設けられており、前記突出機構の前記異常は、左右に設けられた前記側部のうち少なくとも前記乗物の窓に近い前記側部を突出させることができないことであるとよい。
少なくとも乗物の窓側に近い側部の異常が検出された場合のみ、シートバック復帰処理及びシート回動禁止処理を行うことで、例えば、室内側の側部の異常のみが検出された場合においては、シートバック復帰処理及びシート回動禁止処理を行わないことが可能となる。そのため、引き続き乗物用シートのリラックス状態を継続させることができる。一方、窓側に近い側部の異常が検出された場合は、シートバック復帰処理及びシート回動処理を行うことで、乗員の安全性を確保することができる。
また、上記の乗物用シートにおいて、前記異常検知部が前記突出機構の前記異常を検知した場合、前記制御部は、前記乗物を制御する乗物制御部に対して、前記突出機構の前記異常が生じていることを示す異常検知信号を送信するとよい。
制御部が乗物制御部に対して異常検知信号を送信することにより、乗物制御部が突出機能の異常に対応した制御を行うことができる。
また、上記の乗物用シートにおいて、前記異常検知部が前記突出機構の前記異常を検知した場合、前記制御部は、前記乗物制御部を介して又は直接、前記乗物の乗員に対して前記突出機構の前記異常を検知したために前記シートバック復帰処理又は前記シートバック回動禁止処理を行っていることを通知するとよい。
乗員に対して、突出機構の異常を検出したためにート復帰処理又はシートバック回動禁止処理を行っていることを通知することで、乗員に安心感を与える。
また、上記の乗物用シートにおいて、前記通知は、前記乗物に設けられた音声発生手段、映像表示手段、照明手段、振動発生手段のうち少なくとも一つを用いて行われるとよい。
音声発生手段、映像表示手段、照明手段及び振動発生手段をのうち少なくとも一つを用いることで、確実に乗員に異常の検知を通知することができる。
また、上記の乗物用シートにおいて、前記乗物制御部により前記乗物を自動運転モードと手動運転モードとに切替可能であり、前記異常検知部が前記突出機構の前記異常を検知した場合、前記乗物が前記自動運転モードであるとき、前記制御部は、前記自動運転モードから前記手動運転モードに切替えるモード切替信号を前記乗物制御部に送信するとよい。
ヘッドレストの側部を突出させることができない場合、手動運転モードとすることで、より安全に乗物を走行させることができる。
また、上記の乗物用シートにおいて、前記乗物制御部により前記乗物を自動運転モードと手動運転モードとに切替可能であり、前記異常検知部が前記突出機構の前記異常を検知した場合、前記乗物が前記自動運転モードに移行することを禁止する自動運転禁止信号を前記乗物制御部に送信するとよい。
ヘッドレストの側部を突出させることができない場合、自動運転モードに移行することを禁止し手動運転モードのみとすることで、より安全に乗物を走行させることができる。
また、上記の乗物用シートにおいて、前方に突出する前記側部は前記ヘッドレストの左右のそれぞれに設けられており、前記突出機構の前記異常は、左右に設けられた前記側部のうち少なくとも一方の前記側部が突出した状態から通常の状態に戻せないことであり、前記異常検知部が前記突出機構の前記異常を検知した場合、前記制御部は、前記乗物を制御する乗物制御部に、前記突出機構の前記異常が生じていることを示す異常検知信号を送信するとよい。
突出機構の異常が、側部が突出した状態から通常の状態に戻せないことである場合、制御部が乗物制御部に、その異常が生じたことを示す異常検知信号を送信することにより、乗物制御部がその異常に対応した制御を行うことができる。
また、上記の乗物用シートにおいて、前記乗物制御部により前記乗物を自動運転モードと手動運転モードとに切替可能であり、前記異常検知部が前記突出機構の前記異常を検知した場合、前記乗物が手動運転モードであるとき、前記制御部は、前記乗物制御部により、前記乗物を前記自動運転モードに切替えて、前記乗物に安全な動きを取らせる安全動作処理を行うとよい。
側部が突出した状態から通常の状態に戻せない場合、手動で運転していると危険であることから、自動運転モードに切替えて安全動作処理を行うことで、安全に走行させることができる。
また、上記の乗物用シートにおいて、前記制御部は、前記乗物制御部により前記手動運転モードへの切替を禁止するとよい。
手動運転モードへの切替えを禁止することで、より安全に乗物を走行させることができる。
また、上記の乗物用シートにおいて、前記制御部は、前記乗物制御部を介して又は直接、前記乗物の乗員に対して前記突出機構の前記異常を検知したために前記安全動作処理を行っていることを通知するとよい。
乗員に対して突出機構の異常を検知したことにより安全動作処理を行っていることを通知することにより、乗員に安心感を与える。
また、上記の乗物用シートにおいて、前記通知は、前記乗物に設けられた音声発生手段、映像表示手段、照明手段、振動発生手段のうち少なくとも一つを用いて行われるとよい。
音声発生手段、映像表示手段、照明手段及び振動発生手段のうち少なくとも一つを用いることで、確実に乗員に異常の検知を通知することができる。
また、上記の乗物用シートにおいて、前記乗物制御部により前記乗物を自動運転モードと手動運転モードとに切替可能であり、前記異常検知部が前記突出機構の前記異常を検知した場合、前記乗物が前記自動運転モードで前記乗員により手動運転モードが選択されたとき、前記制御部は、前記乗物制御部により、前記乗物を前記手動運転モードに切替えて、前記乗物に安全な動きを取らせる第二安全動作処理を行うとよい。
手動運転モードにしつつも、制御部が乗物制御部により第二安全動作処理として例えばディーラー等にヘッドレストに故障が発生していることを連絡することで、手動運転しつつ乗員の安全性を確保することができる。
本発明の乗物用シートによれば、シートバックに設けられた異常検知部により、ヘッドレストの突出機構の異常を検知した場合、シートバックの後傾角度が所定角度を超えているときは、制御部がシートバックの後傾角度が所定の角度になるまで回動させ、シートバックの後傾角度が所定角度以下のとき、シートバックが回動することを禁止する。シートバックが所定角度より後傾した状態とならないため、例えば、乗物に設けられたカーテンエアバックの保護範囲に乗員の頭部を位置づけることができるため、突出機構に異常がある場合でも、乗員の安全性を確保することができる。
また、左右に設けられた側部のうち一方の側部の異常を検出することで、シートバック復帰処理又はシートバック回動禁止処理を行うことができ、乗員の安全性を確保することができる。
また、少なくとも乗物の窓側に近い側部の異常が検出された場合のみ、シートバック復帰処理及びシート回動処理を行うことで、例えば、室内側の側部の異常のみが検出された場合、シートバック復帰処理及びシート回動処理を行わないことでき、車両用シートのリラックス状態を継続させることができる。一方、窓側に近い側部の異常が検出された場合は、シートバック復帰処理及びシート回動処理を行うことで、乗員の安全性を確保することができる。
また、制御部が乗物制御部に対して異常検知信号を送信することにより、乗物制御部が突出機能の異常に対応した制御を行うことができる。
また、乗員に対して、突出機構の異常を検出したためにート復帰処理又はシートバック回動禁止処理を行っていることを通知することで、乗員に安心感を与える。
また、音声発生手段、映像表示手段、照明手段及び振動発生手段をのうち少なくとも一つを用いることで、確実に乗員に異常の検知を通知することができる。
また、ヘッドレストの側部を突出させることができない場合、手動運転モードとすることで、より安全に乗物を走行させることができる。
また、ヘッドレストの側部を突出させることができない場合、自動運転モードに移行することを禁止し手動運転モードのみとすることで、より安全に乗物を走行させることができる。
また、突出機構の異常が、側部が突出した状態から通常の状態に戻せないことである場合、制御部が乗物制御部に、その異常が生じたことを示す異常検知信号を送信することにより、乗物制御部がその異常に対応した制御を行うことができる。
また、側部が突出した状態から通常の状態に戻せない場合、手動で運転していると危険であることから、自動運転モードに切替えて安全動作処理を行うことで、安全に走行させることができる。
また、手動運転モードへの切替えを禁止することで、より安全に乗物を走行させることができる。
また、乗員に対して突出機構の異常を検知したことにより安全動作処理を行っていることを通知することにより、乗員に安心感を与える。
また、音声発生手段、映像表示手段、照明手段及び振動発生手段のうち少なくとも一つを用いることで、確実に乗員に異常の検知を通知することができる。
手動運転モードにしつつも、制御部が乗物制御部により第二安全動作処理として例えばディーラー等にヘッドレストに故障が発生していることを連絡することで、乗員の安全性を確保することができる。
本発明の一実施形態に係る車両用シートの外観を示す斜視図である。 車両用シートを示す側面図である。 車両用シートに用いられるヘッドレストの平面図である。 車両用シートに用いられるヘッドレストの正面図である。 車両用シートを備えた車両において、シートバックを鉛直方向に対して所定角度を超えて後傾させた状態を示す概略側面図である。 車両用シート及び車両に搭載されたシート制御装置及び車両制御装置の構成を示すブロック図である。 ヘッドレストの側部が突出状態にならない場合の制御装置の制御の流れの一例を示すフローチャートである。 ヘッドレストの側部が突出状態から戻らない場合の制御装置の制御の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態に係る乗物用シートの構成について図面を参照しながら説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
また、以下の説明中、シート構成部品の材質、形状及び大きさに関する内容は、あくまでも具体例の一つに過ぎず、本発明を限定するものではない。
なお、以下では、乗物用シートの一例として車両に搭載される車両用シートを挙げ、その構成例について説明することとする。ただし、本発明は、自動車・鉄道など車輪を有する地上走行用乗物に搭載される車両用シートに限定されるものではなく、例えば、地上以外を移動する航空機や船舶などに搭載されるシートにも適用され得る。
また、以下の説明中、「前後方向」とは、車両用シートの前後方向であり、車両走行時の進行方向と一致する方向である。また、「シート幅方向」とは、車両用シートの横幅方向(換言すると、シート本体の幅方向)であり、車両用シートに着座した乗員から見た左右方向と一致する方向である。また、「上下方向」とは、車両用シートの上下方向であり、車両が水平面を走行しているときには鉛直方向と一致する方向である。
また、シート幅方向の「車外側」、「窓側」とは、車体の外側により近い方(分かり易くは、最寄りのドア・窓に近い側)を意味し、「車内側」、「室内側」とは、車体の内側により近い方(分かり易くは、最寄りのドアから離れている側)を意味している。
また、以下の説明中、「回動」は、特に断る場合を除き、シート幅方向に沿う軸を中心とした回動動作を意味する。
なお、以下に説明する車両用シート各部の形状、位置及び姿勢等については、特に断る場合を除き、車両用シートが着座状態にあるケースを想定して説明することとする。
本実施形態に係る車両用シート(以下、車両用シートS)の基本構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、自動車等の車両Vに搭載された車両用シートSの斜視図であり、図1中車両用シートSの一部については、図示の都合上、クッショントリムカバーTやパッドPを外した構成にて図示している。
<<車両用シートS>>
車両用シートSは、車室Rの底部を画定する車体フロアFの上に配置され、車両Vの乗員Hが着座するシートである。本実施形態において、車両用シートSは、車両の前席に相当するフロントシートとして利用される。運転席の側方に配置されて助手席を構成している。ただし、これに限定されるものではなく、車両用シートSは運転席であってもよく、また、後部座席のシートとしても利用可能である。前後方向に三列のシートを備える車両において二列目のミドルシートや三列目のリアシートとしても利用可能である。
また、図1に示すように、運転席及び助手席の車外側には、乗員が車両Vに乗り降りをするためのドアDが設けられている。ドアDには、それぞれ乗員が車両Vの左右側方を視認するためのウインドウWが設けられている。
車両用シートSは、図1に示すように、乗員である着座者の背部を支える背もたれ部分となるシートバック1、着座者の臀部を支える着座部分となるシートクッション2と、乗員の頭部を支えるヘッドレスト3とを備える。
また、シートバック1をシートクッション2に対して角度調整可能に支持するリクライニング機構7を備えており、シートバック1は、シートクッション2に対して回動可能に取り付けられている。
また、ヘッドレスト3には、左右の側部が前方に突出する突出機構31が設けられている。以下では、シートバック1及びシートクッション2について説明し、その後、突出機構31を有するヘッドレスト3の詳細な説明をする。
<シートバック1>
シートバック1は上下方向に延び、略前後方向を向く面を有する略直方体状をなしている。シートバック1の前面は乗員Hの背中を支持する支持面1aを構成している。支持面1aは左右方向略中央において後方に凹み、上方に向かってやや後方に傾斜している。これにより、支持面1aは乗員の背中に対応する形状をなし、支持面1aに乗員Hの背中が支持される。
<シートクッション2>
シートクッション2は、略上下方向を向く面を有する略直方体状をなしており、シートクッション2の上面は乗員1人分の着座面2aを構成している。着座面2aは左右方向略中央において下方に凹み、前後方向において後方に向かってやや下方に傾斜している。これにより、着座面2aは、乗員Hの臀部及び大腿部に対応する形状をなしており、乗員Hが着座するときには、着座面2aには乗員Hの臀部及び大腿部が配置される。
なお、シートバック1、シートクッション2をまとめてシート本体Shと称する場合がある。
<パッドP及びクッショントリムカバーT>
シートバック1の内部には、シートバック1の骨格をなすシートバックフレームが設けられている(不図示)。また、シートクッション2の内部にも、シートクッション2の骨格をなすシートクッションフレームが設けられている(不図示)。シートクッションフレーム及びシートバックフレームの周囲には、パッドP及びクッショントリムカバーT(クッションカバー)が設けられている。パッドPは、例えばウレタン発泡材を用いて、発泡成型により成型されたウレタン基材であり、クッショントリムカバーTは、例えばクロス、合成皮革又は本革等の表皮材からなる。
<リクライニング機構7>
車両用シートSは、図2に示すように、シートバック1の鉛直方向に対する後傾角度θを変更するリクライニング機能を備えている。より具体的には、シートバック1はその下端において、公知のリクライニング機構7が設けられており、シートバック1は、シートクッション2の後端に回動可能に枢支されている。シートバック1は、シートクッション2に対して回動して、角度調整可能に連結されている。リクライニング機構7は、シートバック1の鉛直方向に対する後傾した角度(以下、後傾角度θと称する)を調整する機構であり、シートバック1は下端においてシートクッション2の後端に対して前倒可能且つ後倒可能に結合されている。
リクライニング機構7は、一例として、シートバック1の下端部にシート幅方向に配置されたロッド(不図示)に連結されるリクライニングロッド71(回転軸)と、リクライニングロッド71を回転可能に支持するガイド72とからなる。さらに、車両用シートSは、リクライニングロッド71を回転させるリクライニング駆動部73(図6参照)と備える。リクライニングロッド71を回転させるリクライニング駆動部73は、例えばモータにより構成される。
また、車両用シートSは、シートバック1の鉛直方向に対する後傾角度θを検出するリクライニング角度検出部74(図6参照)を備える。リクライニング角度検出部74は、例えばリクライニングロッド71においてガイド72と反対側の位置に設けられる。
<スライドレール21>
また、車両用シートSの下部には、図1に示すようにスライドレール21が設置されている。このスライドレール21により、車両用シートSは、前後方向にスライド移動可能な状態で車体フロアFに取り付けられる。
スライドレール21は、前後方向に沿って車両用シートSをスライド移動させるための機器であり、公知の構造(一般的なスライドレール機構の構造)となっている。スライドレール21は、車体フロアF上に固定されるロアレールと、ロアレールに対してスライド移動可能なアッパーレールを有する。車体に固定されたロアレールに対してアッパーレールが摺動可能となっている。
また、車両用シートSには、乗員Hを拘束するショルダベルトを備えたシートベルト装置22(図2参照)が設けられている。
<ヘッドレスト3>
図1~図4に示すように、ヘッドレスト3は、シートバック1の上側に、シート幅方向に沿って配置され、シート前後方向の長さに比べてシート幅方向の長さが長い横長の形状に形成されている。
ヘッドレスト3は、いわゆるバタフライ式のものであり、左右の側部が前方に突出する突出機構31を有する。本実施形態において、ヘッドレスト3は、突出機構31として、シートバック1の上端に2つのヘッドレストピラー32aを介して接続される主部32と、主部32の左側に設けられた左側部33Lと、主部32の右側に設けられた右側部33Rとを有する。主部32は略前方を向き、略方形をなす面(主当接面34)を備えている。主部32は主当接面34において着座した乗員Hの頭部の後面に当接し、乗員Hの頭部の後面を後方から支持する。
左側部33Lは略直方体状をなしている。図3に示すように、左側部33Lは1つの稜線において主当接面34の左縁にヒンジ35Lを介して接続され、主部32に対して上下方向を軸線として回転可能に接続されている。これにより、左側部33Lは1つの壁面(以下、左当接面36L)が略前方を向き、主当接面34に連続する使用位置と、左当接面36Lが右方を向き、乗員Hの頭部の左方に位置する支持位置との間で変位可能となっている。左側部33Lが支持位置にあるとき、左当接面と主当接面とのなす角度は85度以上105度以下であることが好ましく、本実施形態では約95度となっている。ヒンジ35Lには左側部33Lを使用位置に向かって付勢するコイルばね(図示せず)が設けられている。
右側部33Rは略直方体状をなしている。右側部33Rは1つの稜線において、主当接面の右縁にヒンジ35Rを介して接続され、主部32に対して上下方向を軸線として回転可能に接続されている。これにより、右側部33Rは1つの壁面(以下、右当接面36R)が略前方を向き、主当接面34に連続する使用位置(二点鎖線)と、右当接面36Rが左方を向き、乗員の頭部の右側に位置する支持位置(実線)との間で変位可能となっている。右側部33Rが支持位置にあるとき、右当接面36Rと主当接面34とのなす角度は85度以上105度以下であることが好ましく、本実施形態では約95度となっている。ヒンジ35Rには右側部33Rを使用位置に向かって付勢するコイルばね(図示せず)が設けられている。
<左駆動部37L、右駆動部37R>
主部32と左側部33Lとの間には、左側部33Lを主部32に対して回転させるアクチュエータ(以下、左駆動部37L)が設けられている。また、主部32と右側部33Rとの間には、右側部33Rを主部32に対して回転させるアクチュエータ(以下、右駆動部37R)が設けられている。本実施形態では、図3に示すように、左駆動部37L、及び右駆動部37Rはそれぞれ対応する主部32の左側部分及び右側部分にそれぞれ上下方向を軸線とする回動可能に支持されている。左駆動部37L、及び右駆動部37Rはそれぞれ伸縮自在であり、図3に示すように、左駆動部37Lの伸縮によって、左側部33Lはヒンジ35Lの軸線を中心として回転し、使用位置(二点鎖線)と支持位置(実線)との間で変位する。右駆動部37Rの伸縮によっても同様に、右側部33Rは使用位置と支持位置との間で変位する。
<左ディスプレイ38L、右ディスプレイ38R>
図4に示すように、左側部33Lの左当接面36Lと、右側部33Rの右当接面36Rとのそれぞれには、映像表示手段としてディスプレイ38L、38Rが設けられている。ディスプレイ38L、38Rはそれぞれ薄膜状のいわゆる有機ELディスプレイであり、左当接面36L及び右当接面36Rにそれぞれ接着される。以下では、左側部33Lに設けられたディスプレイを左ディスプレイ38Lと記載し、右側部33Rに設けられたディスプレイを右ディスプレイ38Rと記載する。
<発光装置>
なお、本実施形態のヘッドレスト3には、左側部33L及び右側部33Rにディスプレイ38L、38Rを設けているが、ディスプレイ38L、38Rの代わりに略水平に配列された複数のLED素子からなる発光装置42(照明手段)であってもよい。発光装置42は後述するシート制御装置50に接続される。発光装置42は、シート制御装置50により、発光装置42に含まれるLED素子それぞれの発光、及びそのタイミングが制御されることにより乗員Hに対してメッセージ等を通知することができる。
<左スピーカ39L、右スピーカ39R>
図4に示すように、左側部33Lの左当接面36Lと、右側部33Rの右当接面36Rとのそれぞれには、音声発生手段としてスピーカ39L、39Rが設けられている。
スピーカ39L、39Rのそれぞれはディスプレイ38L、38Rの上部に配置されており、左当接面36L及び右当接面36Rにそれぞれ接着される。
スピーカ39L、39Rはそれぞれ後述するシート制御装置50に接続される。シート制御装置50はビープ音、アラーム音、音声によるメッセージ、音楽等をスピーカ39L、39Rにより発することができる。以下では、左側部33Lに設けられたスピーカを左スピーカ39Lと記載し、右側部33Rに設けられたスピーカを右スピーカ39Rと記載する。
また、主部32の内部には、左駆動部37L及び右駆動部37Rの異常を検知する異常検知部40が設けられている。異常検知部40は、例えば左駆動部37L及び右駆動部37Rに伸縮させるために設けられたモータの回転数を計測する。左駆動部37L及び右駆動部37Rを駆動させているにも関わらずモータの回転数が所定の回転数に達しない場合、左側部33L又は右側部33Rが回動しておらず適切な角度になっていないと判断する。
なお、異常検知部40はこの検出方法に限らず、主部32の左右に設けられた光センサ41を用いて左側部33L及び右側部33Rが、使用位置又は支持位置にあるか否かを検出してもよい。異常検知部40は、突出機構31の異常を検知した場合、後述するシート制御装置50に対して異常を示す異常検知信号を出力する。光センサ41は、レーザセンサ、ライダセンサ等であってもよい。
<シート制御装置50>
車両用シートSには、リクライニング機構7や突出機構31等を制御するシート制御装置50が設けられている。シート制御装置50は、例えばシートクッション2の下方に配置される。図6はシート制御装置50の構成を示すブロック図である。シート制御装置50は、中央演算処理装置(CPU51)、ROM52及びRAM53の記憶装置及び通信インタフェース54等を備えたマイクロコンピュータである。なお、CPU51、ROM52、RAM53及び通信インタフェース54はバス55により接続されている。
また、シート制御装置50は、リクライニング機構7、ヘッドレスト3の突出機構31、ヘッドレスト3に設けられた左ディスプレイ38L、右ディスプレイ38R、左スピーカ39L、右スピーカ39R、バイブレータ11、異常検知部40に接続されている。より具体的には、シート制御装置50は、通信インタフェース54により、突出機構31の左駆動部37L及び右駆動部37R、ヘッドレスト3の左ディスプレイ38L及び右ディスプレイ38R、スピーカ39L,39R、バイブレータ11、発光装置42のそれぞれに信号を出力する。また、通信インタフェース54を介して、異常検知部40からの信号を受信する。
ROM52には、車両用シートSのシートバック1及びヘッドレスト3の側部の位置を制御するためのプログラムが記憶されている。ROM52に記憶されたプログラムをRAM53に展開して、CPU51が実行することにより、シートバック1を所定角度βになるまで後傾(リクライニング)させたり、ヘッドレスト3の側部33L、33Rを前方に突出させたりする制御を行う。
車両用シートSでは、例えばシートバック1を後傾させない起立状態では、左側部33L及び右側部33Rは、図1に示すように、主部32のシート幅方向の延長線上に並ぶように配置されている。
シート制御装置50は、例えば、シートバック1が後傾してリラックス状態である場合、左駆動部37Lにより、左側部33Lを支持位置から、車両前方に突出する使用位置に移動させる。また、同時に、シート制御装置50は、右側部33Rを、図3及び図4において実線で示すように、右駆動部37Rにより支持位位置から車両前方に突出する使用位置に移動させる。
左側部33L及び右側部33Rが使用位置に移動した状態では、図2に示すように、乗員Hの頭部の側方を左側部33L及び右側部33Rが覆うため、側突時に乗員Hの頭部を保護することができる。
車両Vには、例えば車両Vの走行を制御する車両制御装置60(乗物制御部)が設けられている。車両制御装置60は、例えば車室内において前側に配置されたダッシュボード又はインストルメントパネルの内部に設けられる(図5参照)。
図6は、車両制御装置60の構成を示すブロック図である。車両制御装置60は、中央演算処理装置(CPU61)やROM62、RAM63等の記憶装置(記憶部)及び通信インタフェース64等を備えたマイクロコンピュータである。CPU61、ROM62、RAM63及び通信インタフェース64はバス65により接続されている。
通信インタフェース64は、シート制御装置50の通信インタフェース54と接続されており、シート制御装置50から送信された異常検知信号等を受信することができる。また、車両Vの運転モードを切り替える運転モード切替部66と、自動運転制御部67とに接続されており、運転モード切替部66及び自動運転制御部67を制御することができる。また、車室内に設けられた、モニター68A(映像表示手段)、スピーカ68B(音声発生手段)、照明装置68C(照明手段)、振動装置68D(振動発生手段)に接続されており、それらを制御することができる。
運転モード切替部66は、自動運転モードと手動運転モードとのどちらかに切り替え可能とされている。乗員Hは、車両Vに搭載されたスイッチ又はタッチパネル等を用いて運転モードを選択することで、運転モード切替部66により自動運転モードと手動運転モードとを切り替えることができる。そして、自動運転モードが選択された場合、自動運転制御部67によって車両Vが自動で運転される。
また、車両制御装置60は、シート制御装置50を介して、リクライニング機構7の動作を制御することができる。より具体的には、リクライニング機構7のリクライニング駆動部73を作動させることで、リクライニングロッド71を回転させることにより、シートバック1を後傾させるか、シートバック1を起立状態に戻すことができる。
シート制御装置50は、車両制御装置60により自動運転モードが選択されたことを示す信号を受信した場合、リクライニング機構7のリクライニング駆動部73を作動させ、シートバック1を後方に大きく倒れた状態(リクライニング状態)とすることができる。より具体的には、リクライニング角度検出部74で検出された後傾角度θが、例えば50度以上になるまでリクライニング機構7を駆動させる。
シート制御装置50は、車両Vが自動運転モードで且つ車両用シートSがリクライニング状態である場合、ヘッドレスト3の突出機構を31作動させ、ヘッドレスト3の左側部33L及び右側部33Rを車両前方の使用位置に移動させる。
また、自動運転モードから、手動運転モードに切り替えられた場合、シート制御装置50は、起立状態に戻すようシートバック1を前方に回動させる。このとき、左駆動部37L及び右駆動部37Rにより、ヘッドレスト3の左側部33L及び右側部33Rを支持位置にまで移動させる。
図5には、自動運転モード時における鉛直方向に対するシートバック1の後傾角度θと、ヘッドレスト3の側部33L、33Rの位置との関係が示されている。図5に示されるように、自動運転モード時においては、シートバック1は後傾角度θが50度以上になるように後方に大きく倒れている。このとき、側部33L、33Rは前方に突出した状態となり、乗員Hの頭部を保護している。
図5に示されるように、車両Vには、車両上部に略車両前後方向に沿ってルーフサイドレール81が設けられている。ルーフサイドレール81の車両幅方向内側であってルーフヘッドライニングの車両幅方向外側の端部の裏面側には、側突時に乗員Hの頭部を保護する頭部保護エアバックとしてのカーテンエアバック82が設けられている。また、車両Vには、車両前後方向前側のダッシュボードに、前突時に乗員Hを保護するフロントエアバック83が設けられている。図5には、カーテンエアバック82及びフロントエアバック83が展開された状態が示されている。カーテンエアバック82は、側突時に車両上下方向下方側へ向けてカーテン状に膨張展開し、カーテンエアバック82と重なるエリア(保護範囲)で乗員Hの頭部を保護するようになっている。しかしながら、図5に示されるように、シートバック1を大きく後傾させると、着座した乗員Hの頭部がカーテンエアバック82の保護範囲から外れる可能性がある。そのため、後傾角度θが所定角度βを超えるときには、ヘッドレスト3の側部を前方に突出させ、側突時に乗員Hの頭部を保護するようになっている。なお、鉛直方向に対する所定角度βは、カーテンエアバック82によって保護可能な角度であり、例えば一例として30度とされ、カーテンエアバック82による保護範囲により10度から50度の間で設定される。
このように、シートバック1がリラックス状態である場合においても乗員Hの頭部を側突から保護するためにヘッドレスト3に突出機構31を設けているが、何らかの原因で突出機構31が故障する場合がある。故障によりヘッドレスト3の側部33L、33Rが前方に突出しない場合、充分に乗員の頭部を保護することができないおそれがあるため、本実施形態の車両用シートSでは、ヘッドレスト3に、突出機構31の異常を検知する異常検知部40を設けている。シート制御装置50は、異常検知部40が異常を検知した場合、リラックス状態である車両用シートSを例えば元の起立状態に戻すシートバック復帰処理を行い、起立状態に戻った後もリラックス状態への移行を禁止するように構成されている。
<<側部が突出状態にならない場合の制御>>
次に、シート制御装置50により行われる具体的な制御の流れの一例について説明する。図7は、突出機構31の左側部33L及び右側部33Rのうちいずれか一方が支持位置から使用位置に移動しなくなった場合、すなわち、いずれか一方の側部が前方に突出した状態にならなくなった場合の制御の流れを示すフローチャートである。
シート制御装置50は、異常検知部40により突出機構31に異常がないか否か動作確認を行う(ステップS01)。このとき、例えば、異常検知部40は、シート制御装置50が左駆動部37L及び右駆動部37Rを作動させ、左側部33L及び右側部33Rを支持位置から使用位置に移動させたときに、モータが所定の回転数まで回転したか否かを確認する。所定の回転数まで達しなかった場合、正常に左駆動部37L又は右駆動部37Rを動かせていないと判断し、異常検知部40は、シート制御装置50に、左側部33L又は右側部33Rが使用位置まで移動していないことを示す異常検知信号を送信する。
なお、モータの回転数の計測による異常の検知方法は一例であり、異常検知部40として光センサ41を用いて、左側部33L及び右側部33Rを移動させたとき、使用位置まで移動したか否かを確認してもよい。異常検知部40から異常検知信号を受信しなかった場合(ステップS01でNo)、シート制御装置50はとくになにもせず処理を終了する。
シート制御装置50は、異常検知部40から異常を検知したことを示す異常検知信号を受信した場合、次のステップS02を実施する。このとき、シート制御装置50は、車両制御装置60に、異常を検知したことを示す異常検知信号を送信してもよい。
突出機構31の異常を検出した場合(ステップS01でYes)、すなわち、シート制御装置50が異常検知信号を受信した場合、シート制御装置50は、リクライニング角度検出部74を用いてシートバック1の状態を確認する。具体的には、シートバック1の後傾角度θをリクライニング角度検出部74から取得し、この後傾角度θが所定角度βを超えるか否かを確認する(ステップS02)。
後傾角度θが所定角度βより大きい場合(ステップS02でYes)、シートバック1がリラックス状態であり、乗員Hの頭部がカーテンエアバック82の保護範囲から外れている危険性がある。そのため、乗員Hの頭部が、カーテンエアバック82の保護範囲まで戻るように、シートバック1を回動させるシートバック復帰処理を行う(ステップS03)。このとき、少なくとも、後傾角度θが、所定角度β以下になるようにリクライニング機構7を用いてシートバック1を回動させる。
また、シートバック1が起立状態となる後傾角度θを第二の所定角度β2として設定しておき、シートバック1の後傾角度θが第二の所定角度β2となるまで、シートバック1を回動させてもよい。
シートバック1の後傾角度θが所定角度β以下になった後、シートバック1がリラックス状態へ再度移行することを禁止するシートバック回動禁止処理(ステップS04)を実行する。
後傾角度θが所定角度βより小さい場合(ステップS02でNo)、乗員Hの頭部がカーテンエアバック82の保護範囲内であることから、シートバック1がリラックス状態に移行することを禁止するシートバック回動禁止処理を実施する(ステップS04)。具体的には、シートバック1がリクライニング機構7により、所定角度β以上に回動することを禁止する。シートバック1の回動を禁止することで、乗員Hの頭部がカーテンエアバック82の保護範囲から外れてしまうことを抑制する。
次に、シート制御装置50は、ヘッドレストの異常を検知したために、シートバック復帰処理及びシートバック回動禁止処理を行っていることを、着座する乗員Hに通知する(ステップS05)。通知することにより、乗員Hはシートバック1が起立状態に戻った理由を知ることができ、シート制御装置50は乗員Hに対して安心感を与えることができる。
この乗員Hに対する通知は、車両用シートSに設けられた映像表示手段であるディスプレイ38L、38Rを用いて行われてもよい。このとき、突出機構31が故障した旨を示すメッセージがディスプレイ38L、38Rに表示される。
また、この通知は、車両用シートSに設けられた音声発生手段であるスピーカ39L,39Rを用いて行われてもよい。突出機構31が故障した旨を示す音声がディススピーカから発せられる。このとき、通知される音声はアラーム音等であってもよい。
また、シート制御装置50は、車両用シートSに設けられた振動発生手段であるバイブレータ11により通知してもよい。ヘッドレスト3の左側部33L及び右側部33Rにおいて、ディスプレイ38L、38Rの代わりに照明手段である発光装置42が設けられている場合は、発光装置42より通知してもよい。また、シート制御装置50は、これらを組み合わせて通知してもよい。
すなわち、シート制御装置50により、乗員Hへの通知は、ディスプレイ38L、38R、スピーカ39L、39R、バイブレータ11、発光装置42により、音、音声、照明、映像及び振動等によって行われる。通知は音、音声、照明、映像、振動等を組み合わせて行われてもよい。
乗員に対する通知は、車両用シートSに設けられたディスプレイ38L、38R等を用いて行うだけではなく、車両Vに設けられたモニター68A等を用いて行われてもよい。この通知は、車両制御装置60がシート制御装置50から異常検知信号を受信した後、車両制御装置60によって行われる。通知は、車両Vに設けられたモニター68A、スピーカ68B、照明装置68C及び振動装置68D等を用いて、音、音声、照明、映像、振動等によって行われる。通知は音、音声、照明、映像、振動等を組み合わせて行われてもよい。
車両制御装置60が運転モード切替部66により自動運転モードと手動運転モードとを切替可能である場合、シート制御装置50は、車両制御装置60に対して、自動運転モードを手動運転モードに切り替えるモード切替信号を、車両制御装置60に送信するモード切替処理を行ってもよい(ステップS06)。
モード切替処理において、車両制御装置60は、シート制御装置50からモード切替信号を受信した場合、車両Vの運転モードを確認し、自動運転モードであるときは、運転モード切替部66により手動運転モードに切替える。
シート制御装置50は、車両制御装置60が運転モード切替部66により自動運転モードと手動運転モードとを切替可能である場合、車両制御装置60に対して、自動運転モードへ切り替えることを禁止する自動運転禁止信号を車両制御装置60に送信してもよい(ステップS07)。
自動運転禁止信号を受信した車両制御装置60は、手動運転モードである場合、自動運転モードに再度切り替わることがないよう自度運転禁止処理を行う。
図7に示す制御は、ヘッドレスト3の突出機構31の異常が、左右に設けられた側部33L、33Rのうち少なくとも一方が前方に突出させることができない場合に実施される。しかしながら、このような制御は一例であり、シートバック復帰処理やシートバック回動禁止処理は、突出機構31の異常が、左右に設けられた側部33L、33Rのうち、少なくとも車両の窓に近い、すなわちカーテンエアバック82に近い窓側の側部を突出させることができないことであるときに実施されてもよい。
窓側の側部を突出させることができるならば、反対側の室内側の側部に異常が検出されても、乗員Hの頭部を保護することができる。そのため、室内側の側部のみに異常が検出された場合、シート制御装置50は、シートバック復帰処理及びシートバック回動禁止処理を実施しなくてもよい。
<<側部が突出状態から戻らない場合の制御>>
次に、シート制御装置50により行われる制御の流れの別例について説明する。図8は、ヘッドレスト3の突出機構31の異常が左側部又は右側部のうち少なくとも一方の側部を使用位置から支持位置に戻せなくなった場合、すなわち、突出した状態から通常の状態に戻せなくなった場合の制御の流れを示すフローチャートである。
突出した状態から元に戻せなくなった場合、特に車両用シートSが運転席であるとき、乗員は側部により周囲を確認することができず、安全な運転をすることができなくなるおそれがある。そのため、シート制御装置50は、車両制御装置60により、運転モードを手動運転モードから自動運転モードに切り替えて、車両Vに安全な動きをとらせるのがよい。
シート制御装置50は、異常検知部40により突出機構31に異常がないか否かの動作確認を行う(ステップS101)。具体的には、このとき、例えば、異常検知部40は、左駆動部37L及び右駆動部37Rを作動させ、使用位置から支持位置に移動させたときに、モータが所定の回転数まで回転したか否かを確認する。所定の回転数まで達しなかった場合、正常に左駆動部37L又は右駆動部37Rを動かせていないと判断し、異常検知部40はシート制御装置50に、左側部33L又は右側部33Rが支持位置まで移動できないことを示す異常検知信号を送信する。
このとき、異常検知部40は、光センサ41を用いて左側部33L又は右側部33Rの位置を検出し、正常に支持位置まで戻せていない、すなわち、突出した状態から通常の状態に戻せていないことを検知してもよい。
シート制御装置50は、異常検知部40により突出機構31の異常を検出した場合(ステップS101でYes)、すなわち、シート制御装置50がすなわち異常検知信号を受信した場合、シート制御装置50は、リクライニング角度検出部74を用いてシートバック1の状態を確認する。具体的には、シートバックの後傾角度θをリクライニング角度検出部74から取得し、この後傾角度θが所定角度βを超えているか否かを確認する(ステップS102)。
後傾角度θが所定角度βより大きい場合(ステップS102でYes)、シートバック1がリラックス状態であることから、シートバック1を回動させるシートバック復帰処理を行う(ステップS103)。シートバック1を起立状態とすることで、乗員Hに対して突出機構31の異常を知らせることできる。このとき、少なくとも、後傾角度θが、所定角度β以下となるまで、リクライニング機構7を用いて回動させる。
また、シートバック1が起立状態となる後傾角度θを第二の所定角度β2として設定しておき、シートバック1の後傾角度θが、第二の所定角度β2となるまで回動させてもよい。
シートバック1の後傾角度θが所定角度β以下になった後、シートバック回動禁止処理(ステップS104)を実行する。
シート制御装置50は、後傾角度θが所定角度βより小さい場合(ステップS102でNo)か、シートバック復帰処理を実施した後に、車両用シートSのシートバック1がリラックス状態に移行することを禁止するシートバック回動禁止処理を実施する(ステップS104)。具体的には、シートバック1がリクライニング機構7により、後傾して所定角度β以上に回動することを禁止する。
このとき、シート制御装置50は、異常検知部40から異常検知信号を受信した場合、車両制御装置60に、突出した状態から通常の状態に戻せないことを示す異常検知信号を送信する(ステップS105)。
車両制御装置60は、車両Vの運転モードが、自動運転モードか手動運転モードであるかを確認する。自動運転モードである場合、車両制御装置60は、自動運転モードのまま、車両に安全な動きを取らせるよう車両Vを制御する(安全動作処理)。このとき、例えば、車両制御装置60は、安全動作処理として、車両Vを減速したり、車両Vが安全な場所に退避したりするよう制御する。このとき、車両制御装置60はハザードランプを点灯させてもよい(ステップS106)。
車両制御装置60は、車両Vが自動運転モードで走行している場合、手動運転モードに切替えることを禁止する手動運転禁止処理を行い、運転者が手動運転できなくなるようにしてもよい(ステップS107)。
次に、シート制御装置50は、ヘッドレスト3の異常を検知したために、シートバック1を起立状態にまで戻しシートバック回動禁止処理を行って自動運転モードにより安全動作処理を行っていることを、着座する乗員Hに通知する(ステップS108)。通知することにより、乗員Hはシートバック1が起立状態に戻り安全動作処理を行っている理由を知ることができ、シート制御装置50は乗員Hに対して安心感を与えることができる。
この乗員Hに対する通知は、車両用シートSに設けられた映像表示手段であるディスプレイ38L、38Rを用いて行われてもよい。突出機構31が故障した旨を示すメッセージがディスプレイ38L、38Rに表示される。
また、この通知は、車両用シートSに設けられた音声発生手段であるスピーカ39L、39Rを用いて行われてもよい。突出機構31が故障した旨を示す音声がスピーカから発せられる。このとき、シート制御装置50はアラーム音等を用いて通知してもよい。
また、車両用シートSに設けられた振動発生手段であるバイブレータ11により通知してもよい。ヘッドレスト3の左側部33L及び右側部33Rにおいて、ディスプレイ38L、38Rの代わりに照明手段である発光装置42が設けられている場合は、発光装置42により通知してもよい。また、シート制御装置50は、これらを組み合わせて通知してもよい。
乗員に対する通知は、車両用シートSに設けられたディスプレイ等を用いて行うだけでなく、車両Vに設けられたモニター68A等を用いて行われてもよい。この通知は、車両制御装置60がシート制御装置50から異常検知信号を受信した後、車両制御装置60によって行われる。車両制御装置60は、車両Vに設けられた、モニター68A、スピーカ68B、照明装置68C、振動装置68D等のうち少なくとも一つを用いて通知する。この通知はモニター68A、スピーカ68B、照明装置68C、振動装置68Dを組み合わせて行われてもよい。
上記の実施形態では、ヘッドレスト3の側部を突出した状態から通常の状態に戻せなくなった場合、車両Vを自動運転モードにして、車両Vに自動で安全な動きをとらせているが、これは一例であり、自動運転モード中、乗員Hが手動運転を希望して、手動運転モードが選択される場合もある。この場合、車両Vを手動運転モードとして、安全な動作をさせる第二安全動作処理として、シート制御装置50又は車両Vの車両制御装置60がディーラー等にヘッドレストに故障が発生していることを自動的に連絡するようにしてもよい。このように、ヘッドレストの異常を検知した場合に、シート制御装置50が、車両制御装置60を介して車両Vに安全な動作をさせることで、乗員の安全性を確保することができる。
V 車両
H 乗員
F 車体フロア
D ドア
S 車両用シート(乗物用シート)
T クッショントリムカバー(表皮)
P パッド
Sh シート本体
1 シートバック
1a 支持面
11 バイブレータ(振動発生手段)
2 シートクッション
2a 着座面
21 スライドレール
22 シートベルト装置
3 ヘッドレスト
31 突出機構
32 主部
32a ヘッドレストピラー
33L 左側部(側部)
33R 右側部(側部)
34 主当接面
35L ヒンジ
35R ヒンジ
36L 左当接面
36R 右当接面
37L 左駆動部
37R 右駆動部
38L 左ディスプレイ(映像表示手段)
38R 右ディスプレイ(映像表示手段)
39L 左スピーカ(音声発生手段)
39R 右スピーカ(音声発生手段)
40 異常検知部
41 光センサ
42 発光装置(照明手段)
50 シート制御装置(制御部)
51 CPU
52 ROM
53 RAM
54 通信インタフェース
55 バス
60 車両制御装置(乗物制御部)
61 CPU
62 ROM
63 RAM
64 通信インタフェース
65 バス
66 運転モード切替部
67 自動運転制御部
68A モニター(映像表示手段)
68B スピーカ(音声発生手段)
68C 照明装置(照明手段)
68D 振動装置(振動発生手段)
7 リクライニング機構
71 リクライニングロッド
72 ガイド
73 リクライニング駆動部
74 リクライニング角度検出部
81 ルーフサイドレール
82 カーテンエアバック
83 フロントエアバック

Claims (14)

  1. 乗物に設けられる乗物用シートであって、
    シートクッションと、
    該シートクッションに対して回動可能に取り付けられたシートバックと、
    該シートバックを前記シートクッションに対して角度調整可能に支持するリクライニング機構と、
    前記シートバックの上端に設けられ、側部が前方に突出する突出機構を有するヘッドレストと、
    前記突出機構の異常を検知する異常検知部と、
    前記リクライニング機構と前記突出機構の動作を制御する制御部と、を備え、
    前記異常検知部が前記突出機構の異常を検知した場合、前記シートバックの後傾角度が鉛直方向に対して所定角度を超えているとき、前記制御部は、前記シートバックの後傾角度が前記所定角度になるまで前記リクライニング機構により前記シートバックを回動させるシートバック復帰処理を行い、前記シートバックの後傾角度が前記所定角度以下であるとき、前記制御部は、前記リクライニング機構により前記シートバックが回動することを禁止するシートバック回動禁止処理を行うことを特徴とする乗物用シート。
  2. 前方に突出する前記側部は前記ヘッドレストの左右のそれぞれに設けられており、
    前記突出機構の前記異常は、左右に設けられた前記側部のうち少なくとも一方の前記側部を前方に突出させることができないことであることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前方に突出する前記側部は前記ヘッドレストの左右のそれぞれに設けられており、
    前記突出機構の前記異常は、左右に設けられた前記側部のうち少なくとも前記乗物の窓に近い前記側部を突出させることができないことであることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  4. 前記異常検知部が前記突出機構の前記異常を検知した場合、前記制御部は、前記乗物を制御する乗物制御部に対して、前記突出機構の前記異常が生じていることを示す異常検知信号を送信することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の乗物用シート。
  5. 前記異常検知部が前記突出機構の前記異常を検知した場合、前記制御部は、前記乗物制御部を介して又は直接、前記乗物の乗員に対して前記突出機構の前記異常を検知したために前記シートバック復帰処理又は前記シートバック回動禁止処理を行っていることを通知することを特徴とする請求項4に記載の乗物用シート。
  6. 前記通知は、前記乗物又は前記乗物用シートに設けられた音声発生手段、映像表示手段、照明手段、振動発生手段のうち少なくとも一つを用いて行われることを特徴とする請求項5に記載の乗物用シート。
  7. 前記乗物制御部により前記乗物を自動運転モードと手動運転モードとに切替可能であり、
    前記異常検知部が前記突出機構の前記異常を検知した場合、前記乗物が前記自動運転モードであるとき、前記制御部は、前記自動運転モードから前記手動運転モードに切替えるモード切替信号を前記乗物制御部に送信することを特徴とする請求項4から6のいずれか一項に記載の乗物用シート。
  8. 前記乗物制御部により前記乗物を自動運転モードと手動運転モードとに切替可能であり、
    前記異常検知部が前記突出機構の前記異常を検知した場合、前記乗物が前記自動運転モードに移行することを禁止する自動運転禁止信号を前記乗物制御部に送信することを特徴とする請求項4から6のいずれか一項に記載の乗物用シート。
  9. 前方に突出する前記側部は前記ヘッドレストの左右のそれぞれに設けられており、
    前記突出機構の前記異常は、左右に設けられた前記側部のうち少なくとも一方の前記側部が突出した状態から通常の状態に戻せないことであり、
    前記異常検知部が前記突出機構の前記異常を検知した場合、前記制御部は、前記乗物を制御する乗物制御部に、前記突出機構の前記異常が生じていることを示す異常検知信号を送信することを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  10. 前記乗物制御部により前記乗物を自動運転モードと手動運転モードとに切替可能であり、
    前記異常検知部が前記突出機構の前記異常を検知した場合、前記乗物が手動運転モードであるとき、前記制御部は、前記乗物制御部により、前記乗物を前記自動運転モードに切替えて、前記乗物に安全な動きを取らせる安全動作処理を行うことを特徴とする請求項9に記載の乗物用シート。
  11. 前記制御部は、前記乗物制御部により前記手動運転モードへの切替を禁止することを特徴とする請求項10に記載の乗物用シート。
  12. 前記制御部は、前記乗物制御部を介して又は直接、前記乗物の乗員に対して前記突出機構の前記異常を検知したために前記安全動作処理を行っていることを通知することを特徴とする請求項10又は11に記載の乗物用シート。
  13. 前記通知は、前記乗物又は前記乗物用シートに設けられた音声発生手段、映像表示手段、照明手段、振動発生手段のうち少なくとも一つを用いて行われることを特徴とする請求項12に記載の乗物用シート。
  14. 前記乗物制御部により前記乗物を自動運転モードと手動運転モードとに切替可能であり、
    前記異常検知部が前記突出機構の前記異常を検知した場合、前記乗物が前記自動運転モードで前記乗員により手動運転モードが選択されたとき、前記制御部は、前記乗物制御部により、前記乗物を前記手動運転モードに切替えて、前記乗物に安全な動きを取らせる第二安全動作処理を行うことを特徴とする請求項9に記載の乗物用シート。
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