JP2023032935A - フィルター - Google Patents

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Abstract

【課題】汎用性が高く、かつ、圧力損失を低減することができるフィルターを提供すること。【解決手段】間隔を空けて向かい合うように配置された第一のシート状部111および第二のシート状部112と、第一のシート状部111と第二のシート状部112との間で第一のシート状部111と第二のシート状部112との互いに向かい合う面の間を支持し、かつ、通気方向に延びる複数の通気孔114が形成されるように設けられた隔壁113と、を備えた複数の両面シート体110を有し、複数の両面シート体110が互いに向かい合う面とは反対側の面を接合面として積層されていることを特徴とするフィルター100。【選択図】図1

Description

本発明は、空気中の捕集対象物を通気孔内に捕集するフィルターに関する。
従来、空気中の捕集対象物を通気孔内に捕集するフィルターは、例えば、不織布を貼り合わせた波状のシート部材である波状シート部材と、不織布を貼り合わせた平板状のシート部材である平板状シート部材と、を有するものがある(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のフィルターFは、図10に示すように、波状シート部材F1と、平板状シート部材F2と、を有する構成を一層として、複数の層が積層された積層構造にされている。
また、特許文献2に記載のフィルターは、樹脂成形品であり、内部にマトリクス状に通気孔が設けられたコア部材が2以上長手方向に結合されて形成されている。
また、特許文献3に記載のフィルターは、樹脂成型品であり、通気方向において上流面から下流面まで達する貫通孔(通気孔)がマトリクス状に設けられている。
特開平6-249456号公報 特許第6326540号 特開2008-302263号公報
上記特許文献1に記載のフィルターでは、積層構造のフィルターにする場合、波状シート部材と平板状のシート部材とを接合させる必要がある。
特許文献1に記載のフィルターは、波状シート部材と平板状シート部材とを接合させると、その接合部周辺に発生された不織布の毛羽立ち、あるいは、接合のために潰された部分が通気孔の内面に発生するおそれがある。
また、フィルターは、波状シート部材と平板状シート部材とを接着剤を用いて接合させた場合、接合部から通気孔内に接着剤が流れ込むおそれがある。
従って、特許文献1に記載のフィルターは、積層構成にするための波状シート部材と平板状シート部材との結合部を原因として圧力損失が大きくなってしまう問題があった。
そして、上記特許文献2-3に記載のフィルターでは、金型成形品であるため、仕様の変更によって外形寸法が変わる場合、それに対応した金型を用意しなければならず、汎用性が低いという問題があった。
本発明者は上記問題点に鑑み、汎用性が高く、かつ、圧力損失を低減することができるフィルターを提供することにある。
本発明の上記目的は、以下の構成によって達成できる。すなわち、本発明の1つの態様のフィルターは、
間隔を空けて向かい合うように配置された第一のシート状部および第二のシート状部と、
前記第一のシート状部と前記第二のシート状部との間で該第一のシート状部と該第二のシート状部との互いに向かい合う面の間を支持し、かつ、通気方向に延びる複数の通気孔が形成されるように設けられた隔壁と、
を備えた1又は複数の両面シート体
を有し、
前記1又は複数の両面シート体が前記互いに向かい合う面とは反対側の面を接合面として積層されていることを特徴とする。
本発明の実施形態に係るフィルターによって、汎用性が高く、かつ、圧力損失を低減することができるフィルターを提供することが可能となる。
図1は、本発明の実施形態1に係るフィルターの概略図であり、図1(a)が、積層する前の両面シート体の状態を示した図であり、図1(b)が、両面シート体を積層構成にした状態を示した図である。 図2は、隔壁にゆがみがある両面シート体の概略図である。 図3は、フィルターの製造方法を説明するための図である。 図4は、本発明の実施形態1に係るフィルターの変形例1を説明するための図である。 図5は、本発明の実施形態1に係るフィルターの変形例2を説明するための図である。 図6は、本発明の実施形態1に係るフィルターの変形例3を説明するための図である。 図7は、本発明の実施形態2に係るフィルターの概略図である。 図8は、本発明の実施形態2に係るフィルターの変形例を説明するための図である。 図9は、本発明の実施形態3に係るフィルターの概略図である。 図10は、従来技術を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態にフィルターを説明する。但し、以下に示す実施形態は本発明の技術思想を具体化するためのフィルターを例示するものであって、本発明をこれらに特定するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものにも等しく適用し得るものである。
[実施形態1]
本発明の実施形態1に係るフィルターについて、図1-図3を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態1に係るフィルター100の概略図であり、図1(a)が、積層する前の両面シート体110の状態を示した図であり、図1(b)が、両面シート体110を積層構成にした状態を示した図である。なお、図1は、図中の矢印に示したように行方向および列方向を定義し、積層方向を列方向としている。フィルター100は、押し出し成形によって成形された樹脂成形品であり、複数のシート状の両面シート体110が互いの接合面を合わせて平らに重ねて積層されるものである。なお、フィルター100は、樹脂成形品に限らず、不織布であってもよい。
複数の両面シート体110は、重ね合わされる接合面111b、112bに接着剤Gを介在させることによって互いに接合される。なお、フィルター100は、複数の両面シート体110の接合面111b、112bを接合させることができれば、接着剤Gに限らず、その他の材料、あるいは、熱圧切断法着等の接合方法を用いて接合させても構わない。
両面シート体110は、ポリプロピレン製であり、間隔を空けて向かい合うように配置された第一のシート状部111および第二のシート状部112と、第一のシート状部111と第二のシート状部112との間で第一のシート状部111と第二のシート状部112との互いに向かい合う面の間を支持し、かつ、通気方向に延びる複数の通気孔が形成されるように設けられた複数の隔壁113と、を備えている。
なお、両面シート体110は、ポリプロピレン製に限らず、その他の材質を用いてもよい。
第一のシート状部111および第二のシート状部112は、表裏両面が平面になっている。
複数の隔壁の各隔壁113は、第一のシート状部111と第二のシート状部112との向かい合う面に直交する方向に第一のシート状部111と第二のシート状部112とを橋絡するように設けられている。
そして、各隔壁113は、通気方向に直線状に延びるように第一のシート状部111および第二のシート状部112に一体成形されている。
また、複数の隔壁113は、通気方向に直交する方向に等間隔で並設されている。このような複数の隔壁113が設けられた両面シート体110は、複数の隔壁113の隣り合う隔壁の間の空間が通気孔114になっている。
通気孔114は、第一のシート状部111と第二のシート状部112との互いに向かい合う面111a、112aと、隣り合う隔壁113の側面と、によって孔面114aが形成される。また、通気孔114は、孔面114aに吸着剤Sが、含侵あるいは塗布されている。
吸着剤は、塵埃の捕集率を上げ易いものを用いる。具体的には、鉱物系高度精製油、シリコン油、飽和脂肪酸エステル油、合成炭化水素油、アパタイト、グリセリン類、グルコール類、アルコール類及び水溶性ポリウレタン水溶液等のいずれか1種類以上を有する材料または複合材料を用いる。すなわち、吸着剤Sは、フィルター100に付加したい所望の吸着機能に応じたものを適用すればよい。
なお、通気孔114の孔面114aに機能剤が含侵あるいは塗布される場合、機能剤は、例えば、抗ウィルス材、抗菌剤、防カビ剤、抗アレルゲン剤、消臭剤等の機能性付加価値材料を用いる。
ここで、本発明の実施形態1に係るフィルター100の製造方法について説明する。
まず、図3に示すように、押し出し成形機(不図示)からシート状に押し出された成形完了シート体Aが所定の寸法で切り分けられる。この押し出し成形工程および切り分け工程によって、積層前の1層分の両面シート体A1(以下、「カット済み両面シート体」という。)が完成される。なお、カット済み両面シート体A1は、図2に示すように、隔壁113に多少のゆがみがあっても構わない。
次に、複数のカット済み両面シート体A1を平らに重ねて積層する。この積層工程では、複数のカット済み両面シート体A1の重ね合わされる接合面Aaの間に接着剤Gを介在させ、この接着剤Gを介して各カット済み両面シート体A1の接合面Aa同士を互いに接合させる。これによって複数のカット済み両面シート体A1が平らに重ねて積層された積層体(不図示)が完成される。この積層体は、例えば、500mmのキューブ状に形成される。なお、積層体は、キューブ状に限らず、切り分けることによって所定寸法のフィルター100を複数形成することができればよく、例えば、直方体状であってもよい。
次に、積層体をフィルター100の厚みに対応して、通気方向の厚みが例えば、10mm、あるいは20mmといった所定の厚みになるように切り分けた後、フィルター100の厚みに切り分けられた積層体を通気孔114に直交する面の外形がフィルター100の外形に対応した所定の寸法となるように切断する。この切断工程によって、フィルターの寸法に対応した積層完了体(不図示)が完成される。
最後に、積層完了体の通気孔114の孔面114aに吸着剤Sを塗布あるいは含侵することによって、フィルター100が完成される。なお、通気孔114の孔面114aに吸着剤Sを塗布する場合、マトリクス状に配置された複数の通気孔114に向けて、例えば、スプレーによって吸着剤Sを塗布する。また、通気孔114の孔面114aに吸着剤Sを含侵する場合、積層完了体を、吸着剤Sが満たされた槽に浸漬する。
なお、この吸着剤Sを塗布あるいは含侵する工程は、積層完了体が完成される前、すなわち、積層体を所定の厚みに切り分けた後であって、通気孔114に直交する面の外形が所定の寸法となるように切断する前に行ってもよい。
ここで、本発明の実施形態1に係るフィルター100の性能試験について説明する。
(性能試験に用いたフィルター100の仕様)
材質:ポリプロピレン製
寸法(mm):103×253×10
通気孔間ピッチW(図1参照):3.5mm
1層の厚さH(図1参照):2.0mm
吸着材:高度精製鉱物油にアパタイトを5.0重量パーセント添加
なお、フィルター100は、試験開始時のフィルター100(検体名称を「イニシャル品」とする。)、および、性能試験後に流水によって1回洗浄したフィルター100(検体名称を「流水洗浄品」とする。)について性能試験を行った。
(性能試験に用いた比較対象品のフィルターの仕様)
材質:平板状シート部材F2にポリエステル不織布とポリプロピレン不織布の2層品を用い、波状シート部材F1にもポリエステル不織布とポリプロピレン不織布の2層品を用いている。
ポリプロピレン不織布には、繊維に電荷を付するいわゆるエレクトレット加工が施されている。
寸法(mm):103×253×10
通気孔間ピッチW1(図10参照):5.0mm
1層の厚さH1(図10参照):3.0mm
ここで、通気孔間ピッチW1とは、谷から谷までの距離に相当し、通気孔1つ分の幅のことを意味する。
試験内容:風速別(20cm/s、50cm/s)の圧力損失および捕集率(粒径別(0.3μm、0.5μm、1.0μm、2.5μm、5.0μm))の測定
試験条件:JIS B 9908に準拠
フィルター100および比較対象品の圧力損失および捕集率の測定結果を以下の表1に示す。
なお、比較対象品については、粒径0.3μm、2.5μm、および5.0μmについて捕集効率の測定データなし。
表1に示すように、フィルター100は、イニシャル品はもとより流水洗浄品についても比較対象品に比して圧力損失および捕集率に関して高い性能を維持している。
すなわち、フィルター100は、紙あるいは不織布などの水による洗浄が難しい従来技術のフィルターとは異なり、水による洗浄を行ったとしても高い性能を維持することができ、洗浄による繰り返しの使用をすることができる。
Figure 2023032935000002
本発明の実施形態1に係るフィルター100は、複数の両面シート体110を有し、この複数の両面シート体110を重ねて積層する際の積層数を調整することにより、積層方向(列方向)でのフィルター100の寸法を各種仕様に応じた寸法に調整することができる。また、本発明の実施形態1に係るフィルター100は、第一のシート状部111と第二のシート状部112との互いに向かい合う面111a、112a、すなわち、通気孔114が形成される側の面とは逆側の面を接合面111b、112bとして、複数の両面シート体110が積層されるため、接合面111b、112bが通気孔114を損傷することを防止でき、結果的に、通気孔114が損傷されることによる圧力損失を低減することができる。従って、本発明の実施形態1係るフィルター100は、汎用性が高く、かつ、圧力損失を低減することができる。
また、本発明の実施形態1に係るフィルター100は、複数の両面シート体110の互いの接合面111b、112bが接合されることにより、平らに重ねて積層されるため、接合する際に係る積層方向の圧力を接合面111b、112bに均一かけることができ、結果的に、隔壁のゆがみの発生を抑えることができる。
また、本発明の実施形態1に係るフィルター100は、隔壁113が、第一のシート状部111と第二のシート状部112との向かい合う面111a、112aに直交する方向に第一のシート状部111と第二のシート状部112とを橋絡するように設けられることにより、隔壁113が第一のシート状部111と第二のシート状部112とを橋絡する方向と積層方向とが一致されるため、積層方向の剛性が高められ、結果的に、積層方向の寸法安定性を高めることができる。
また、本発明の実施形態1に係るフィルター100は、両面シート体110が樹脂製であり、押し出し成形によって一体成形されることにより、第一のシート状部111と、第二のシート状部112と、隔壁113とが分離されない一体物となり、積層、および、切断を容易に行うことができるため、結果的に、容易に製造することができる。
また、本発明の実施形態1に係るフィルター100は、複数の両面シート体110の重ね合わされる接合面111b、112bが接着剤Gによって接合されることにより、固化された接着剤Gによって第一のシート状部111および第二のシート状部112の形状が安定して保持されるため、寸法安定性を高めることができる。
また、本発明の実施形態1に係るフィルター100は、通気孔114の孔面114aに吸着剤が塗布あるいは含侵されていることにより、各種吸着剤の機能に応じた吸着性能を付加させることができるため、吸着性能を向上させることができる。
[変形例1]
次に、図4を用いて本発明の実施形態1に係るフィルター100の変形例1について説明する。
図4は、実施形態1に係るフィルター100の変形例1を説明するための図であり、図4(a)-図4(e)は、異なる隔壁113a、113b、113c、113d、113eを有する5種類の両面シート体110a、110b、110c、110d、110eを例示した図である。この変形例1の100A、100B、100C、100Dは、両面シート体の隔壁の構成が異なる点で実施形態1のフィルターと異なる。
図4(a)に示した両面シート体110aは、通気方向に直交する断面形状が三角形状の壁が組まれた複数の隔壁113aを有するものである。
図4(b)に示した両面シート体110bは、通気方向の一端側から他端側までの厚みに形成された壁に通気方向に貫通される複数の通気孔が形成された隔壁113bを有するものである。
図4(c)に示した両面シート体110cは、第一のシート状部と第二のシート状部との間に通気方向に直交する断面形状が波状の一つの隔壁113cが設けられたものである。
図4(d)に示した両面シート体110dは、図4(c)に示した両面シート体とは形状が異なる波状の一つの隔壁113dが設けられたものである。
図4(e)に示した両面シート体110eは、第一のシート状部と第二のシート状部との間に通気方向に直交する断面形状がクランク状の屈曲パターンが繰り返し形成された一つの隔壁113eが設けられたものである。
なお、図4(a)および図4(b)に示した両面シート体110a、110bは、第一のシート状部と、第二のシート状部と、隔壁とが一体のものであり、図4(c)-図4(e)に示した両面シート体110c-110eは、第一のシート状部と、第二のシート状部と、隔壁とが別部材のものである。
このため、図4(c)-図4(e)に示した両面シート体110c-110eによって構成されたフィルター100C-100Eは、3つの部材で構成されているため、一回の押し出し成形で製造することは難しいものであるが、本発明のフィルターは、樹脂成形品に限らず、その他の材料のものも含むものであるため、不織布のフィルターに用いられる両面シート体についても例示している。
[変形例2]
次に、図5を用いて本発明の実施形態1に係るフィルター100の変形例2について説明する。
図5は、本発明の実施形態1に係るフィルター100の変形例2について説明するための図である。この変形例2のフィルター100Fは、異なる種類の両面シート体が組み合わせて積層されている点で実施形態1のフィルター100と異なる。なお、上述した実施例1のフィルター100と同一の部分、部材について対応する200番台の符号を付すことにより、その重複する説明を省略する。
このような変形例2のフィルター100Fは、隔壁113、113aの形状が異なる種類の両面シート体110、110aを組み合わせて積層されていることにより、異なる種類の両面シート体110、110aごとに面内を層単位で複数に区画しているため、層単位となる各区画で、圧力損失、および、捕集率を要求に応じて異ならせることができる。
なお、変形例2は、隔壁113、113aの構成が異なる両面シート体110、110aを組み合わせて積層するものを例示したが、厚さが異なる両面シート体を組み合わせて積層してもよい。
[変形例3]
次に、図6を用いて本発明の実施形態1に係るフィルターの変形例3について説明する。
図6は、本発明の実施形態1に係るフィルターの変形例3について説明するための図である。
この変形例3のフィルター100Gは、両面シート体110、110aが積層されることにより形成された複数の積層体ユニットU1、U2を組み合わせることにより構成されている。
より具体的には、変形例3のフィルター100Gは、実施形態1で示したフィルター(図6中、仮想線で囲われた部分)を一つの積層体ユニットU1、U2として、異なる種類の両面シート体110、110aを有する積層体ユニットU1、U2を連結させることによって一つのフィルター100Gとするものである。
このような変形例3のフィルター100Gは、異なる種類の両面シート体110、110aを有する積層体ユニットU1、U2単位で面内を複数に区画しているため、積層体ユニットU1、U2単位の各区画で圧力損失、および、捕集率を要求に応じて異ならせることができる。
[実施形態2]
本発明の実施形態2に係るフィルター200について、図7を参照して説明する。
図7は、本発明の実施形態2に係るフィルター200の概略図である。この実施形態2に係るフィルター200は、一枚の両面シート体210を繰り返し折り返すことによって積層されている点で実施形態1のフィルター100と異なる。なお、実施形態1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
本発明の実施形態2に係るフィルター200は、幅寸法が所定の幅となる位置で繰り返し折り返されることによって列方向に通気孔が積み上げられた積層完了体を構成している。なお、この実施形態2に係るフィルター200は、通気方向に沿って延びる隔壁213を基準にして真っ直ぐに折り返すことができる。
本発明の実施形態2に係るフィルター200は、一枚の両面シート体210を平らに重ねて積層する際の積層数を調整することによって、積層方向のフィルター200の寸法を調整することができる。また、本発明の実施形態2に係るフィルター200は、第一のシート状部211と第二のシート状部212との互いに向かい合う面211a、212aとは逆側の面を接合面211b、212bとして、両面シート体210が積層されるため、接合面211b、212bが通気孔214を損傷することを防止でき、結果的に、通気孔214が損傷されることによる圧力損失を低減することができる。従って、本発明の実施形態2係るフィルター200は、本発明の実施形態1と同様に、汎用性が高く、かつ、圧力損失を低減することができる。
また、本発明の実施形態2に係るフィルター200は、一枚の両面シート体210を折り返すことにより、積層構成が形成されるため、サイズカットのための切断工程の一部を省略することができ、結果的に、容易に製造することができる。
[変形例]
次に、図8を用いて本発明の実施形態2に係るフィルターの変形例について説明する。図8は、本発明の実施形態2に係るフィルター200の変形例を説明するための図である。この変形例のフィルター200Aは、両面シート体210Aの折り返し部分に折り返し部210aが設けられる点で実施形態2のフィルター200と異なる。なお、実施形態2と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
実施形態2の変形例のフィルター200Aは、折り返し部分の外側にくる第一のシート状部211、あるいは、第二のシート状部212に折り返し部210aとして切り込みを入れている。
なお、この変形例では、折り返し部210aとして、第一のシート状部211、あるいは、第二のシート状部212に切り込みを入れるものを例示したが、これに限らず、折り返し部210aは、両面シート体210Aの折り返しが容易に行えるような構成になっていれば、その他のものであって構わない。
この変形例のフィルター200Aは、両面シート体210Aの折り返し部分に折り返し部210aが設けられることにより、一枚の両面シート体210Aを折り返し部210aで折り返すことによって積層構成が形成されるため、一枚の両面シート体210Aを折り返し部で容易に折り返して積層構成にすることができる。
[実施形態3]
本発明の実施形態3に係るフィルター300について、図9を参照して説明する。
図9は、本発明の実施形態3に係るフィルター300の概略図である。この実施形態3に係るフィルター300は、一枚の両面シート体310が巻き重ねて積層される点で実施形態1のフィルター100と異なる。なお、上述した実施例1のフィルター100と同一の部分、部材について対応する300番台の符号を付すことにより、その重複する説明を省略する。
本発明の実施形態3に係るフィルター300は、一枚の両面シート体310が巻き重ねて積層される。このフィルター300は、両面シート体310の重ね合わされる接合面311b、312bが接着剤Gによって接合される。
本発明の実施形態3に係るフィルター300は、両面シート体310を巻き重ねて積層する際の積層数を調整することによって、積層方向のフィルターの寸法を調整することができる。また、本発明の実施形態3に係るフィルター300は、第一のシート状部311と第二のシート状部312との互いに向かい合う面、すなわち、通気孔314が形成される側の面とは逆側の面を接合面311b、312bとして、両面シート体310が積層されるため、接合面311b、312bが通気孔314を損傷することを防止でき、結果的に、通気孔314が損傷されることによる圧力損失を低減することができる。従って、本発明の実施形態3係るフィルター300は、汎用性が高く、かつ、圧力損失を低減することができる。
また、本発明の実施形態3に係るフィルター300は、両面シート体310を巻き重ねて積層しているため、円柱形状のフィルターに適用することができる。
さらに、本発明の実施形態3に係るフィルター300は、重ね合わされる両面シート体310の接合面311b、312bが接着剤Gによって接合される。このため、本発明の実施形態3に係るフィルター300は、巻き付け状態が確実に保持されるとともに、固化された接着剤Gによって円柱形状が安定して保持され、結果的に、寸法安定性を高めることができる。本発明の実施形態3に係るフィルター300は、巻き付け易さを重視し、樹脂でなく不織布を用いた場合、固化された接着剤Gによる寸法安定性のより顕著な効果を得ることができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は本発明の技術思想を具体化するためのフィルターを例示するものであって、本発明をこれらに特定するものではなく、その他の実施形態のものにも等しく適用し得るものであり、また、これらの実施形態の一部を省略、追加、変更することや、各実施形態の態様を組み合わせることが可能である。
100 、100A 、100B 、100C ・・・フィルター
100D 、100E 、100F 、100G ・・・フィルター
200 、200A 、300 ・・・フィルター
110 、110a 、110b 、110c ・・・両面シート体
110d 、110e 、210 、210A ・・・両面シート体
310 ・・・両面シート体
111 、211 、311 ・・・第一のシート状部
111a 、211a ・・・面
112 、212 、312 ・・・第二のシート状部
112a 、212a ・・・面
111b 、112b 、211b 、212b ・・・接合面
311b 、312b ・・・接合面
113 、113a 、113b 、113c ・・・隔壁
113d 、113e 、213 ・・・隔壁
114 、214 、314 ・・・通気孔
114a ・・・孔面
210a ・・・折り返し部
U1 、U2 ・・・積層体ユニット
A ・・・成形完了シート体
A1 ・・・カット済み両面シート体
Aa ・・・接合面
G ・・・接着剤
S ・・・吸着剤

Claims (9)

  1. 間隔を空けて向かい合うように配置された第一のシート状部および第二のシート状部と、
    前記第一のシート状部と前記第二のシート状部との間で該第一のシート状部と該第二のシート状部との互いに向かい合う面の間を支持し、かつ、通気方向に延びる複数の通気孔が形成されるように設けられた隔壁と、
    を備えた1又は複数の両面シート体
    を有し、
    前記1又は複数の両面シート体が前記互いに向かい合う面とは反対側の面を接合面として積層されていることを特徴とするフィルター。
  2. 前記複数の両面シート体が、前記隔壁の形状が異なる種類のものを組み合わせて積層されていることを特徴とする請求項1に記載のフィルター。
  3. 1枚の前記両面シート体が、巻き重ねて積層することにより、前記互いに向かい合う面とは反対側の面を接合面として積層されていることを特徴とする請求項1に記載のフィルター。
  4. 前記隔壁が、前記向かい合う面に直交する方向に前記第一のシート状部と前記第二のシート状部とを橋絡することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のフィルター。
  5. 前記両面シート体が、一体成形されていることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のフィルター。
  6. 前記両面シート体の重ね合わされる前記接合面が、接着剤、粘着剤又は溶着のいずれか少なくとも1つによって接合されていることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載のフィルター。
  7. 前記通気孔の孔面には、吸着剤が塗布あるいは含侵されていることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載のフィルター。
  8. 前記1又は複数の両面シート体が積層されることにより積層体ユニットが形成され、
    複数の前記積層体ユニットを組み合わせることにより構成されていることを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載のフィルター。
  9. 場所によって異なる圧力損失となるように設定されていることを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載のフィルター。






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