JP2023032725A - 未加硫のゴムシート部材の製造方法および製造システム - Google Patents
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Abstract
【課題】品質低下の発生をより精度よく検知しつつ効率的に未加硫のゴムシート部材を製造できる製造方法および製造システムを提供する。【解決手段】未加硫ゴムRが圧延装置2によって圧延されたゴムシート部材Sを搬送装置6aによって搬送中に、ゴムシート部材Sの表面の全幅に渡る長手方向の所定範囲Aの温度分布データを搬送ライン6の所定位置でサーモグラフィ装置7によって逐次測定して演算装置8に入力し、演算装置8は、許容範囲データとして予め記憶されている良品に分類されるゴムシート部材Saの搬送ライン6の所定位置での所定範囲Aの温度分布データから、入力された温度分布データが外れた場合に、ゴムシート部材Sに品質低下が発生していると判断して警告装置10によって警告を発する。【選択図】図1
Description
本発明は、未加硫のゴムシート部材の製造方法および製造システムに関し、さらに詳しくは、品質低下の発生をより精度よく検知しつつ効率的に未加硫のゴムシート部材を製造することができる製造方法および製造システムに関するものである。
タイヤやコンベヤベルトなど種々のゴム製品を製造する際に、未加硫のゴムシート部材が使用されている。このゴムシート部材は、加熱された未加硫ゴムをロール間に通過させて圧延することで製造される(例えば、特許文献1参照)。未加硫ゴムのみを圧延してゴムシート部材が製造されるだけでなく、未加硫ゴムとともに補強線材をロール間に通過させて、補強線材が未加硫ゴムで被覆されたゴムシート部材が製造されることもある。
ゴムシート部材の製造条件が適切でない場合は、ゴムシート部材の表面が荒れた状態になる、ゴム欠損が発生する、焼けたゴム粒が散在する、補強線材が表面に露出するなどの品質異常が発生する。従来、製造されたゴムシート部材の所定品質を確保するために、ロール間の上方に滞留する未加硫ゴムのバンク量をモニタリングすることが提案されている(特許文献1の特許請求の範囲などを参照)。バンク量は、ロール間を通過した直後に測定されたゴムシート部材の温度に基づいて推定されている。
しかしながら、バンク量をモニタリングしても製造されたゴムシート部材の実際の表面状態を把握できないため、品質異常を十分に検知できない。また、製造されたゴムシート部材の表面を目視して確認するには、搬送ラインでの搬送速度を遅くしなければならないため、ゴムシート部材の生産性が低下する。それ故、品質低下の発生をより精度よく検知しつつ効率的に未加硫のゴムシート部材を製造するには改善の余地がある。
本発明の目的は、品質低下の発生をより精度よく検知しつつ効率的に未加硫のゴムシート部材を製造することができる製造方法および製造システムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の未加硫のゴムシート部材の製造方法は、未加硫ゴムを含む構成材料を圧延した後、搬送ラインを搬送させる未加硫のゴムシート部材の製造方法において、前記搬送ラインの所定位置で、搬送中の前記ゴムシート部材の表面の全幅に渡る長手方向の所定範囲の温度分布データをサーモグラフィ装置によって逐次測定して演算装置に逐次入力し、前記演算装置には、良品に分類される前記ゴムシート部材の前記所定位置での前記所定範囲の温度分布データを許容範囲データとして予め記憶しておき、前記演算装置が、入力された前記温度分布データと前記許容範囲データとを比較して、入力された前記温度分布データが前記許容範囲データから外れた場合に、前記許容範囲データから外れた前記温度分布データを測定した前記ゴムシート部材の該当範囲に品質低下が発生していると判断することを特徴とする。
本発明の未加硫のゴムシート部材の製造システムは、未加硫ゴムを含む構成材料を圧延する圧延装置と、この圧延装置の下流側の搬送ラインに配置された搬送装置とを備えた未加硫のゴムシート部材の製造システムにおいて、前記搬送ラインの所定位置で、前記搬送装置によって搬送されている前記ゴムシート部材の表面の全幅に渡る長手方向の所定範囲の温度分布データを逐次、測定するサーモグラフィ装置と、このサーモグラフィ装置によって測定された前記温度分布データが逐次入力される演算装置とを有し、前記演算装置には、良品に分類される前記ゴムシート部材の前記所定位置での前記所定範囲の温度分布データが許容範囲データとして予め記憶されていて、逐次入力される前記温度分布データと前記許容範囲データとが前記演算装置により比較されて、入力された前記温度分布データが前記許容範囲データから外れた場合に、前記許容範囲データから外れた前記温度分布データが測定された前記ゴムシート部材の該当範囲に品質異常が存在していると判断される構成にしたことを特徴とする。
本発明によれば、前記搬送ラインの前記所定位置での前記ゴムシート部材の表面の全幅に渡る長手方向の所定範囲の温度分布データと前記許容範囲データとを比較して、前記ゴムシート部材での品質低下の発生有無を判断する。そのため、前記ゴムシート部材の表面全体を網羅してより高い精度で品質低下の発生有無を判断するには有利になる。また、搬送ラインを搬送されている前記ゴムシート部材に対して、サーモグラフィ装置を用いて非接触で前記温度分布データを測定するので、前記ゴムシート部材の生産性を損なうことがない。そのため、効率的に前記ゴムシート部材を製造するには有利になる。
以下、本発明の未加硫のゴムシート部材の製造方法および製造システムを図に示した実施形態に基づいて説明する。
図1、図2に例示する本発明の未加硫のゴムシート部材の製造システム1(以下、製造システム1という)の実施形態は、未加硫ゴムRを含む構成材料を圧延してゴムシート部材Sを製造する。この実施形態では、ゴムシート部材Sの構成材料が未加硫ゴムRだけである。
この製造システム1は、圧延装置2と、圧延装置2の下流側の搬送ライン6に配置された搬送装置6aと、サーモグラフィ装置7と、演算装置8とを備えている。この実施形態では製造システム1はさらに、ディスプレイ9および警告装置10を備えている。
圧延装置2はモータなどの回転駆動部3aにより回転駆動されるロール3と、ゴムフィード部4と、制御部5とを有している。対向するロール3は互いに反対方向に回転する。対向するロール3のうち、一方のロール3には隙間調整部3bが取り付けられている。隙間調整部3bには流体シリンダなどが用いられる。隙間調整部3bのロッドが前後移動することで、対向するロール3どうしの隙間は調整可能になっている。
ゴムフィード部4は、ゴムシート部材Sの構成材料である未加硫ゴムRを、対向するロール3の間に投入する。ゴムフィード部4にはベルトコンベヤ装置などが用いられる。
回転駆動部3a(ロール3)の回転速度、隙間調整部3bの動き(対向するロール3どうしの隙間)は、制御部5によって制御される。この回転速度、隙間は、製造するゴムシート部材Sの仕様などに基づいて適正値に設定される。尚、圧延装置2は、公知の種々のタイプを用いることができる。
搬送ライン6は、対向するロール3で圧延された直後から次工程やストック場所までゴムシート部材Sを搬送する。搬送ライン6では、ゴムシート部材Sは搬送装置6aに載置されて搬送される。搬送装置6aとしては公知の種々のベルトコンベヤ装置などを用いることができる。搬送ライン6において圧延装置2に隣接している側が上流側になる。
サーモグラフィ装置7は、カメラ7aとカメラ7aに接続されたデータ処理部7bとを備えている。このサーモグラフィ装置7は、搬送ライン6の所定位置Pで、搬送装置6aによって搬送されている(移動している)ゴムシート部材Sの表面の全幅に渡る長手方向の所定範囲Aをカメラ7aによって撮影する。カメラ7aによって撮影された画像データがデータ処理部7bに入力されて処理されることで所定範囲Aの温度分布データDs(画像データ)が得られる。
このようにサーモグラフィ装置7は、所定範囲Aの温度分布データDsを逐次、測定する。カメラ7a(サーモグラフィ装置7)は1台に限らず、2台など複数台にしてもよい。サーモグラフィ装置7によって測定された温度分布データDsは演算装置8に逐次入力される。
演算装置8にはコンピュータが用いられる。この演算装置8には、異常が発生していない品質基準をクリアした良品に分類されるゴムシート部材Saの所定位置Pでの所定範囲Aの温度分布データDaが許容範囲データDa(画像データ)として予め記憶されている。例えば、良品のゴムシート部材Sに対してサーモグラフィ装置7により測定された所定位置Pでの所定範囲Aの温度分布データDsが、許容範囲データDaとして演算装置8に記憶される。即ち、許容範囲データDaは、所定範囲Aにおいてその温度範囲であれば異常が生じてないことを意味する指標データである。ゴム仕様(ゴム種)に起因して許容範囲データDaが大きく異なることがあるので、ゴム仕様(ゴム種)毎に許容範囲データDaを把握して用いることが望ましい。
一方、異常が発生しているゴムシート部材Sに対してサーモグラフィ装置7により測定された所定位置Pでの所定範囲Aの温度分布データDsは、不適格データとして把握される。許容範囲データDaは、この不適格データが確実に含まれないように設定される。
許容範囲データDaとして、所定範囲Aにおける全領域が同じ温度範囲に設定されることもあるが、部分的に異なる温度範囲が設定されることもある。例えば、所定範囲Aの全領域を幅方向に幾つかの領域に細分化して、細分化された領域毎に温度範囲が設定されこともある。幅広いゴムシート部材Sでは、幅方向端部が幅方向中央部よりも搬送中に冷却され易いので、許容範囲データDaとして、幅方向端部での温度範囲が幅方向中央部よりも若干低く設定されることもある。或いは、ゴムシート部材Sに補強線材Fが埋設されている場合には補強線材Fの埋設位置の影響によってゴムシート部材Sの表面温度が異なる場合があるので、許容範囲データDaとして所定範囲Aにおいて部分的に異なる温度範囲が設定されることがある。
ディスプレイ9には、演算装置8に入力されたデータや演算処理されたデータなどが表示される。ディスプレイ9は後述する警告装置10として機能させることもできる。
警告装置10は、演算装置8による判断に基づいて作動する。警告装置10としては、警告灯、警報機、警告表示をする各種機器などを例示できる。
次に、本発明により未加硫ゴムシート部材Sを製造する手順の一例を説明する。
図1、図2に例示するように、ゴムフィード部4を用いて未加硫ゴムRを圧延装置2に投入する。圧延装置2では、一対の回転するロール3の間を未加硫ゴムRが通過することで圧延されたゴムシート部材Sが製造される。製造されたゴムシート部材Sは引き続き途切れることなく連続的に搬送装置6aによって搬送ライン6を下流側に搬送される。
搬送ライン6の所定位置Pには、サーモグラフィ装置7のカメラ7aが設置されている。サーモグラフィ装置7は、所定位置Pで、搬送中のゴムシート部材Sの表面の全幅に渡る長手方向の所定範囲Aの温度分布データDsを逐次測定して演算装置8に逐次入力する。
演算装置8は、入力された温度分布データDsと記憶されている許容範囲データDaとを比較する。そして、入力された温度分布データDsが許容範囲データDaから外れているか否かを判断する。入力された温度分布データDsに、許容範囲データDaとして設定された温度範囲よりも高い温度または低い温度の少なくとも一方が存在している場合には、入力された温度分布データDsが許容範囲データDaから外れていると演算装置8は判断する。このように判断した場合は、演算装置8は、許容範囲データDaから外れた温度分布データDsを測定したゴムシート部材Sの該当範囲に品質低下が発生していると判断する。
例えば、何らかの原因でゴムシート部材Sの表面が過剰に加熱されて、表面が荒れた状態になっている、焼けたゴム粒が散在するなどの場合は、入力された温度分布データDsに許容範囲データDaとして設定された温度範囲よりも高い温度が存在する。ゴムシート部材Sのゴムが一部欠損している(穴あきが発生している)場合などは、入力された温度分布データDsに許容範囲データDaとして設定された温度範囲よりも低い温度が存在する。
ゴムシート部材Sの表面温度は、搬送ライン6を下流側に搬送されるに連れて低くなる。この表面温度が低くなり過ぎると、品質低下の発生を検知し難くなるので、搬送ライン6においてサーモグラフィ装置7によって温度分布データDsが測定される所定位置Pは圧延装置2の近傍が好ましい。例えば、ゴムシート部材Sが一対のロール3の間を通過した位置を基準点にすると、この基準点からゴムシート部材Sの長さが例えば0.5m~3mになる範囲に所定位置Pを設定するとよい。
サーモグラフィ装置7によって測定されたゴムシート部材Sの温度分布データDsを図3に例示する。図3に例示する温度分布データDsでは、許容範囲データDaとして設定された温度範囲よりも高い温度の領域は縦横の格子模様、この温度範囲よりも低い温度の領域は斜めの格子模様にして模式的に記載されている。
ディスプレイ9を備えている場合、演算装置8に入力された温度分布データDsは、予め設定された温度区分毎に色を異ならせて表示される。これにより、ディスプレイ9を目視するだけで、ゴムシート部材Sの表面の温度状態を把握し易くなる。ディスプレイ9に表示される色は、温度の高低が把握し易いようにグラデーション様式に設定される。実際の温度分布データDsでは、縦横の格子模様および斜めの格子模様以外の領域においても多少の温度差(温度分布)があるので、これら格子模様以外の領域は図3のように単純な白色一色ではなく、複数の色が分布して表示されることが多い。
この実施形態では、品質低下が発生していると演算装置8が判断した場合には、警告装置10によって品質低下の発生を知らせる警告を発する。ディスプレイ9に品質低下の発生を知らせる警告表示をする構成にすれば、ディスプレイ9は警告装置10として機能する。警告装置10を設けることで、ゴムシート部材Sの品質低下を遅滞なく把握できるので迅速な対策を行うことができる。
さらに、ゴムシート部材Sにおける品質低下が発生していると演算装置8が判断した該当範囲の位置を特定する位置特定データが、外部に出力される。測定した温度分布データDsに、測定時刻と搬送装置6aによる搬送速度などを関連付けて演算装置8に記憶することで、位置特定データを演算処理によって算出することができる。この位置特定データはディスプレイ9に表示されて外部に出力される。この位置特定データをプリンタなどによって印字して外部に出力することもできる。位置特定データを用いることで、品質が低下していると判断された当該範囲をシート部材Sから取り除くなどの処理がし易くなる。
図4に例示するように、ゴムシート部材Sには、補強線材Fが未加硫ゴムRに埋設されている仕様もある。スチールコードや有機繊維コードが補強線材Fとして使用される。このゴムシート部材Sでは、長手方向に延在する多数のスチールコードが補強線材Fとして幅方向に並んで埋設されている。このゴムシート部材Sは、補強線材Fと共に未加硫ゴムRをロール3の間に通過させることで製造される。
図4に例示するように、補強線材Fが切断していてゴムシート部材Sの表面に露出するなどの品質異常が発生することもある。このようなゴムシート部材Sの温度分布データDsを図5に例示する。図5に例示する温度分布データDsでは、許容範囲データDaとして設定された温度範囲よりも低い温度の領域は斜めの格子模様にして模式的に記載されている。ゴムシート部材Sの表面に露出している補強線材Fの部分は周辺のゴムよりも冷却されてより低温になるために、図5に例示するように、補強線材Fの露出部分が温度分布データDsとして明確に表示される。実際の温度分布データDsでは、斜めの格子模様以外の領域においても多少の温度差(温度分布)があるので、この格子模様以外の領域は図5のように単純な白色一色ではなく、複数の色が分布して表示されることが多い。
上述したように本発明によれば、演算装置8によって温度分布データDsと許容範囲データDaとを比較して、ゴムシート部材Sでの品質低下の発生有無を判断する。温度分布データDsは、搬送ライン6の所定位置Pで、搬送中のゴムシート部材Sの表面の全幅に渡る長手方向の所定範囲Aを逐次測定して取得されているので、ゴムシート部材Sの表面全体を網羅してより高い精度で品質低下の発生有無を判断するには有利になる。
また、温度分布データDsは、搬送ライン6を搬送されているゴムシート部材Sに対してサーモグラフィ装置7を用いて非接触で測定されて取得される。そのため、ゴムシート部材Sの表面上での品質低下を検知するために、ゴムシート部材Sの搬送速度を極端に遅くする必要がない。したがって、ゴムシート部材Sの生産性を損なうことがなく、効率的に製造するには有利になる。
演算装置8が、シート部材Sに品質低下が発生していると判断した場合に、製造条件を変更する構成にすることもできる。即ち、演算装置8が継続して品質低下が発生していると判断することを回避するように、ゴムシート部材Sを製造する条件のうち、予め選択されている特定条件を変更して工程条件を改善する。
特定条件としては、ゴムフィード部4により圧延装置2に投入される時の未加硫ゴムRの温度、この未加硫ゴムRの量、ロール3の回転速度、ロールクロッシング条件などを例示できる。製造された直後のゴムシート部材Sの温度に大きく影響を与える条件を特定条件として選択するとよい。
特定条件は、許容範囲データDaから外れた温度分布データDsと許容範囲データDaとの比較結果に基づいて変化させる。両者の差異(温度差)がより大きい場合は特定条件の変更具合をより大きくする。このようにすれば、良品のゴムシート部材Sをより生産性よく製造するには有利になる。
1 製造システム
2 圧延装置
3 ロール
3a 回転駆動部
3b 隙間調整部
4 ゴムフィード部
5 制御部
6 搬送ライン
6a 搬送装置
7 サーモグラフィ装置
7a カメラ
7b データ処理部
8 演算装置
9 ディスプレイ
10 警告装置
F 補強線材
R 未加硫ゴム
S ゴムシート部材
2 圧延装置
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10 警告装置
F 補強線材
R 未加硫ゴム
S ゴムシート部材
Claims (5)
- 未加硫ゴムを含む構成材料を圧延した後、搬送ラインを搬送させる未加硫のゴムシート部材の製造方法において、
前記搬送ラインの所定位置で、搬送中の前記ゴムシート部材の表面の全幅に渡る長手方向の所定範囲の温度分布データをサーモグラフィ装置によって逐次測定して演算装置に逐次入力し、前記演算装置には、良品に分類される前記ゴムシート部材の前記所定位置での前記所定範囲の温度分布データを許容範囲データとして予め記憶しておき、前記演算装置が、入力された前記温度分布データと前記許容範囲データとを比較して、入力された前記温度分布データが前記許容範囲データから外れた場合に、前記許容範囲データから外れた前記温度分布データを測定した前記ゴムシート部材の該当範囲に品質低下が発生していると判断することを特徴とする未加硫のゴムシート部材の製造方法。 - 品質低下が発生していると前記演算装置が判断した場合に、品質低下の発生を知らせる警告を発するとともに、前記ゴムシート部材における前記該当範囲の位置を特定する位置特定データを外部に出力する請求項1に記載の未加硫のゴムシート部材の製造方法。
- 入力された前記温度分布データを、予め設定された温度区分毎に色を異ならせてディスプレイに表示し、前記位置特定データを前記ディスプレイに表示することで外部に出力する請求項2に記載の未加硫のゴムシート部材の製造方法。
- 品質低下が発生していると前記演算装置が判断した場合に、前記演算装置が継続して品質低下が発生していると判断することを回避するように、前記ゴムシート部材を製造する条件のうち、予め選択されている特定条件を、前記許容範囲データから外れた前記温度分布データと前記許容範囲データとの比較結果に基づいて変化させる請求項1~3のいずれかに記載の未加硫のゴムシート部材の製造方法。
- 未加硫ゴムを含む構成材料を圧延する圧延装置と、この圧延装置の下流側の搬送ラインに配置された搬送装置とを備えた未加硫のゴムシート部材の製造システムにおいて、
前記搬送ラインの所定位置で、前記搬送装置によって搬送されている前記ゴムシート部材の表面の全幅に渡る長手方向の所定範囲の温度分布データを逐次、測定するサーモグラフィ装置と、このサーモグラフィ装置によって測定された前記温度分布データが逐次入力される演算装置とを有し、
前記演算装置には、良品に分類される前記ゴムシート部材の前記所定位置での前記所定範囲の温度分布データが許容範囲データとして予め記憶されていて、逐次入力される前記温度分布データと前記許容範囲データとが前記演算装置により比較されて、入力された前記温度分布データが前記許容範囲データから外れた場合に、前記許容範囲データから外れた前記温度分布データが測定された前記ゴムシート部材の該当範囲に品質異常が存在していると判断される構成にしたことを特徴とする未加硫のゴムシート部材の製造システム。
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Cited By (1)
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CN116373197A (zh) * | 2023-04-19 | 2023-07-04 | 苏州恒则成智能科技有限公司 | 一种橡胶生产设备和方法 |
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2021
- 2021-08-27 JP JP2021139015A patent/JP2023032725A/ja active Pending
Cited By (2)
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CN116373197A (zh) * | 2023-04-19 | 2023-07-04 | 苏州恒则成智能科技有限公司 | 一种橡胶生产设备和方法 |
CN116373197B (zh) * | 2023-04-19 | 2023-11-07 | 苏州恒则成智能科技有限公司 | 一种橡胶生产设备和方法 |
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