JP2023032415A - 管理装置および管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】行動の内容に基づいて、より正確な感染リスクの判断を行うことができる管理装置および管理システムを提供する。【解決手段】感染症の感染者および感染の疑いがある期間を設定する設定部と、1以上の機器から、該機器に対して操作を行ったユーザ、操作日時および操作内容を含む第1履歴情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記第1履歴情報から、前記操作日時が前記期間に含まれる前記感染者の操作履歴を特定する第1特定部と、前記第1特定部により特定された前記感染者の操作履歴のうち少なくともいずれかが示す操作日時以降の時間帯の同じ機器についての操作履歴を、接触者の操作履歴として特定する第2特定部と、前記第2特定部により特定された前記接触者の操作履歴が示す操作内容に基づいて、該接触者について感染の可能性が高いか否かを判定する判定部と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、管理装置および管理システムに関する。
感染症に感染した者が発生した場合、時間ごとの位置情報に基づいて感染リスクの判断を行う技術が知られている。このような感染者を認定して対処する技術として、申告またはカメラの撮像データを解析することで感染者を認定すると共に、伝染可能期間に感染者と同じスケジュールが設定されていたり同じ部屋に在室していたりする等、行動を共にしたことによって感染者と接触した可能性のある他の施設利用者を感染懐疑者と認定し、それぞれ発症期間が経過するまでを入室禁止期間として特定の部屋への入室を禁止するよう入退制限情報を設定する感染者対応処理部と、入退制限情報の設定内容に従い部屋への入室を許可または禁止するように制御する入退制御部と、を有し、感染者のみならず感染しているおそれのある感染懐疑者をも対象とした入室制限を行うことが可能な入退室管理システムが開示されている(例えば特許文献1)。
感染リスクは感染者が発話を伴う会議を行っていたこと、および、共用デバイスを操作する際に触れた場所等のように、行動の内容によって変動するものである。しかしながら、特許文献1に記載された技術では、同じ空間内で長時間滞在していた場合に、接触を伴うような感染リスクの高い行動を行っていないときでも、感染リスクが高いと算出されてしまう等、行動の内容に基づいた、より正確な感染リスクの判断を行うことはできないという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、行動の内容に基づいて、より正確な感染リスクの判断を行うことができる管理装置および管理システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、感染症の感染者および感染の疑いがある期間を設定する設定部と、1以上の機器から、該機器に対して操作を行ったユーザ、操作日時および操作内容を含む第1履歴情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記第1履歴情報から、前記操作日時が前記期間に含まれる前記感染者の操作履歴を特定する第1特定部と、前記第1特定部により特定された前記感染者の操作履歴のうち少なくともいずれかが示す操作日時以降の時間帯の同じ機器についての操作履歴を、接触者の操作履歴として特定する第2特定部と、前記第2特定部により特定された前記接触者の操作履歴が示す操作内容に基づいて、該接触者について感染の可能性が高いか否かを判定する判定部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、行動の内容に基づいて、より正確な感染リスクの判断を行うことができる。
図1は、実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。 図2は、実施形態に係る機器管理サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。 図3は、実施形態に係る機器管理サーバの機能ブロックの構成の一例を示す図である。 図4は、感染者情報入力画面の一例を示す図である。 図5は、感染期間情報の一例を示す図である。 図6は、操作履歴情報の一例を示す図である。 図7は、操作履歴情報において感染者による操作を特定した状態を示す図である。 図8は、ウィルス付着操作情報の一例を示す図である。 図9は、ウィルス付着デバイス・操作対応情報の一例を示す図である。 図10は、操作履歴情報において接触者による感染の危険性が高い操作を特定した状態を示す図である。 図11は、実施形態に係る情報処理システムにおける感染の可能性が高い接触者の特定動作の流れの一例を示すフローチャートである。 図12は、実施形態に係る情報処理システムにおける感染に関する通知動作の流れの一例を示すフローチャートである。 図13は、他デバイスの使用を促す通知画面の一例を示す図である。 図14は、感染の疑いを通知する通知画面の一例を示す図である。 図15は、変形例1に係る機器管理サーバの機能ブロックの構成の一例を示す図である。 図16は、変形例1における操作内容重み情報の一例を示す図である。 図17は、変形例1における操作履歴情報において感染者および接触者の操作を特定した状態を示す図である。 図18は、変形例2におけるデバイスの周囲の信号強度を説明する図である。 図19は、変形例2における信号強度履歴情報の一例を示す図である。 図20は、変形例2における信号強度履歴情報において感染者の信号強度の履歴を特定した状態を示す図である。
以下に、図面を参照しながら、本発明に係る管理装置および管理システムの実施形態を詳細に説明する。また、以下の実施形態によって本発明が限定されるものではなく、以下の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、およびいわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換、変更および組み合わせを行うことができる。
(情報処理システムの全体構成)
図1は、実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。図1を参照しながら、本実施形態に係る情報処理システム1の全体構成について説明する。
図1に示す情報処理システム1は、感染症の感染者および接触者の行動、すなわち各種デバイスに対する操作の内容に基づいて、感染の可能性が高い接触者を特定し、感染に関する情報を通知するためのシステムである。情報処理システム1は、図1に示すように、機器管理サーバ10(管理装置、管理システム)と、各種のデバイス20(機器)と、管理PC(Personal Computer)30と、認証サーバ40と、を含む。これらの各装置は、ネットワークNを介してデータ通信が可能となっている。ネットワークNは、LAN(Local Area Network)、VPN(Virtual Private Network)、またはインターネット等の少なくともいずれかによって構成されたネットワークである。
機器管理サーバ10は、各デバイス20を管理し、感染者および接触者の行動、すなわち各種デバイスに対する操作の内容に基づいて、感染の可能性が高い接触者を特定し、感染に関する情報を所定のデバイス20に通知させるサーバ装置である。なお、機器管理サーバ10は、単体の情報処理装置によって構成されている必要はなく、協調して動作する複数の情報処理装置によって構成されたシステム(管理システム)として実現されてもよい。
デバイス20は、機器管理サーバ10により管理され、各種の処理を実行する共用デバイスである。図1では、デバイス20の例として、IWB(Interactive Whiteboard:電子黒板)20a、MFP(Multifunction Peripheral:複合機)20bおよびMFP20cが示されている。ここで、MFPとは、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能、およびファックス機能のうち少なくとも2つの機能を有する画像形成装置である。なお、デバイス20の例としては、これらに限定されるものではない。
管理PC30は、管理者の情報を入力し、機器管理サーバ10で設定させるためのPCである。
認証サーバ40は、各種デバイス20を利用するユーザについて認証処理を行うサーバ装置である。
(機器管理サーバのハードウェア構成)
図2は、実施形態に係る機器管理サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。図2を参照しながら、本実施形態に係る機器管理サーバ10のハードウェア構成について説明する。
図2に示すように、機器管理サーバ10は、CPU(Central Processing Unit)501と、ROM(Read Only Memory)502と、RAM(Random Access Memory)503と、補助記憶装置505と、メディアドライブ507と、ディスプレイ508と、ネットワークI/F509と、キーボード511と、マウス512と、DVD(Digital Versatile Disc)ドライブ514と、を備えている。
CPU501は、機器管理サーバ10全体の動作を制御する演算装置である。ROM502は、CPU501により最初に実行されるIPL(Initial Program Loader)等のプログラムを記憶する不揮発性記憶装置である。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される揮発性記憶装置である。
補助記憶装置505は、プログラム等の各種データを記憶する不揮発性記憶措置である。補助記憶装置505は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)等である。
メディアドライブ507は、フラッシュメモリ等の記録メディア506に対するデータの読み出しまたは書き込みを制御する装置である。
ディスプレイ508は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、または画像等の各種情報を表示する液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)または有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等である。
ネットワークI/F509は、ネットワークNを利用してデータ通信をするためのインターフェースである。ネットワークI/F509は、例えば、TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)のプロトコルで通信可能にするNIC(Network Interface Card)等である。なお、ネットワークI/F509は、Wi-Fi(登録商標)等の規格に基づく無線通信機能を有する通信インターフェースであってもよい。
キーボード511は、文字、数値、各種指示等の入力のための複数のキーを備えた入力装置の一例である。マウス512は、各種指示の選択、実行、処理対象の選択、カーソルの移動等を行う入力装置の一種である。
DVDドライブ514は、着脱可能な記憶媒体の一例としてのDVD513に対する各種データの読み出しまたは書き込みを制御する装置である。また、DVD513は、例えば、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable、DVD-R(Digital Versatile Disk Recordable)、CD-RW(Compact Disc Rewritable)、またはCD-R(Compact Disc Recordable)等である。
上述のCPU501、ROM502、RAM503、補助記憶装置505、メディアドライブ507、ディスプレイ508、ネットワークI/F509、キーボード511、マウス512およびDVDドライブ514は、アドレスバスおよびデータバス等のバスライン510によって互いに通信可能に接続されている。
なお、図2に示した機器管理サーバ10のハードウェア構成は一例であり、すべての構成機器を備えている必要はなく、また、他の構成機器を備えているものとしてもよい。また、管理PC30のハードウェア構成についても、図2に示した構成に準ずる。
(機器管理サーバの機能ブロックの構成)
図3は、実施形態に係る機器管理サーバの機能ブロックの構成の一例を示す図である。図4は、感染者情報入力画面の一例を示す図である。図5は、感染期間情報の一例を示す図である。図6は、操作履歴情報の一例を示す図である。図7は、操作履歴情報において感染者による操作を特定した状態を示す図である。図8は、ウィルス付着操作情報の一例を示す図である。図9は、ウィルス付着デバイス・操作対応情報の一例を示す図である。図10は、操作履歴情報において接触者による感染の危険性が高い操作を特定した状態を示す図である。図3~図10を参照しながら、本実施形態に係る機器管理サーバ10の機能ブロックの構成および動作について説明する。
図3に示すように、機器管理サーバ10は、通信部101と、設定部102と、取得部103と、デバイス特定部104(第1特定部)と、操作特定部105(第3特定部)と、接触者特定部106(第2特定部)と、判定部107と、通知部108と、記憶部109と、を有する。
通信部101は、ネットワークを介して、デバイス20、管理PC30および認証サーバ40等とデータ通信を行う機能部である。通信部101は、例えば、図2に示すネットワークI/F509、およびCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
設定部102は、管理PC30で入力された感染者に関する情報を、通信部101を介して受信し、設定する機能部である。
ここで、図4に、感染者に関する情報を入力するための管理PC30で表示される感染者情報入力画面1000を示す。感染者情報入力画面1000は、図4に示すように、感染ユーザ入力部1001と、感染疑い期間入力部1002と、を含む。感染ユーザ入力部1001は、感染したユーザ名を入力するための入力ボックスである。感染疑い期間入力部1002は、感染ユーザ入力部1001で入力された感染者が、各種のデバイス20が配置されたフロア等で、ウィルスを飛散させている可能性がある期間(感染疑い期間)を設置するための入力ボックスである。なお、感染症を引き起こす病原体として、ウィルス以外に細菌およびカビ等があるが、本実施形態では、ウィルスが病原体であるものとして説明する。ただし、ウィルスに限定されるものではない。図4に示す例では、感染ユーザ入力部1001に感染者として「理光太郎」が入力され。感染疑い期間入力部1002に感染疑い期間として「2020/10/1-2020/10/3」が入力された状態を示している。
設定部102は、管理PC30の感染者情報入力画面1000で入力された感染者に関する情報(感染者および感染疑い期間)を、通信部101を介して受信し、図5に示す感染期間情報に設定登録する。なお、設定部102は、管理PC30で入力された感染者に関する情報を設定することに限定されず、機器管理サーバ10キーボード511およびマウス512を介して、直接入力された感染者に関する情報を設定するものとしてもよい。図5に示す感染期間情報は、記憶部109に記憶されている。図5に示す感染期間情報では、例えば、ユーザ名「理光太郎」と、期間開始「2020/10/01」と、期間終了「2020/10/03」とが互いに関連付けて登録されている。設定部102は、例えば、図2に示すCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
取得部103は、各種のデバイス20から、当該デバイス20に対して操作を行ったユーザのユーザ名、操作日時、および操作内容を、通信部101を介して取得する機能部である。ユーザ名については、デバイス20にログインしたユーザのユーザ情報から特定することが可能である。取得部103は、取得したユーザ名、操作日時および操作内容を、図6に示す操作履歴情報(第1履歴情報)に登録する。図6に示す操作履歴情報は、記憶部109に記憶されている。ここで、操作履歴情報に登録されているユーザ名、操作日時および操作内容を、「操作履歴」と称する場合がある。操作履歴情報は、図6に示すように、デバイス20ごとに設けられており、図6(a)にIWB20aの操作履歴情報を、図6(b)にMFP20bの操作履歴情報を、図6(c)にMFP20cの操作履歴情報をそれぞれ示している。図6(a)に示すIWB20aの操作履歴情報では、例えば、ユーザ名「理光太郎」であるユーザが、操作日時「2020/10/02 17:00」に、操作内容「Web会議」を行ったことが登録されている。取得部103は、例えば、図2に示すCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
デバイス特定部104は、記憶部109を参照し、図5に示す感染期間情報に登録された感染者の感染疑い期間に含まれる各デバイス20の操作履歴情報において、当該感染者の操作履歴を特定する機能部である。具体的には、デバイス特定部104は、各デバイス20の操作履歴情報において、操作日時が、感染期間情報の対象となる感染者の感染疑い期間に含まれる操作履歴を特定する。図7(a)~図7(c)では、IWB20a、MFP20bおよびMFP20cそれぞれの操作履歴情報において、デバイス特定部104において特定された感染者「理光太郎」の操作履歴が網掛けによって示されている。デバイス特定部104は、例えば、図2に示すCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
操作特定部105は、デバイス特定部104により特定された各デバイス20の操作履歴情報における感染者の操作履歴のうち、図8に示すウィルス付着操作情報が示すデバイスごとの、ウィルスが付着する可能性が高い操作内容を含む操作履歴を特定する機能部である。図8に示すウィルス付着操作情報は、記憶部109に記憶されている。
図8に示すウィルス付着操作情報では、例えば、デバイス「MFP」に対する操作内容「プリント」についてはウィルスが付着する可能性が高い操作ではなく、操作内容「スキャン」についてはウィルスが付着する可能性が高い操作であることが規定されている。すなわち、同じデバイスに対して操作を行う場合でも、その操作内容によってデバイスにウィルスが付着するか否かは変動する。図8に示したウィルス付着操作情報の例では、MPFに対して「プリント」の操作を行った場合、ユーザはプリントジョブをMFPに投入して印刷された紙をMFPから取るだけなので、ウィルスが付着するような接触はほとんど無いとみなすことができるため、ウィルスが付着する操作か否かについては「×」としている。一方、MFPに対して「スキャン」の操作を行った場合、スキャン用紙をセットするためにADF(Automatic Document Feeder)を持ち上げたり、スキャン開始のためにボタンを押したりするため、ウィルスが付着しているか否かについては「○」としている。
また、IWBに対して「板書保存」および「Web会議」の操作を行った場合、スタイラスペンを使ったり、発話を伴うWeb会議を行うことによりウィルスを含む飛沫がデバイスに付着する可能性が高いため、ウィルスが付着しているか否かについては「○」としている。一方、IWBに対して「PCモニター表示」の操作を行った場合、PCモニターの内容をIWBの画面に投影するために端子を接続する操作しか行っておらず、ウィルス付着の可能性が低いため。ウィルスが付着しているか否かについては「×」としている。
そして、操作特定部105は、特定したウィルスが付着する可能性が高い感染者の操作履歴に対応するデバイスのデバイスIDと、当該操作内容とを関連付けたウィルス付着デバイス・操作対応情報を作成する。例えば、図7に示した、デバイス特定部104により特定された感染者の操作履歴のうち、ウィルスが付着する可能性が高いデバイスの操作内容としては、図7(a)に示したIWB20aに対する「Web会議」、およびMFP20bの「スキャン」であるため、それぞれのデバイスのデバイスID(図9に示す例では、「IWB20a」および「MFP20b」としている)と、当該操作内容とを関連付けて、図9に示すウィルス付着デバイス・操作対応情報が作成される。
操作特定部105は、例えば、図2に示すCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
接触者特定部106は、操作履歴情報において、操作特定部105により特定されたウィルスが付着する可能性が高い感染者の操作履歴が示す操作日時以降の時間帯の同じデバイス20についての操作履歴に対応するユーザを、接触者として特定する機能部である。具体的には、接触者特定部106は、当該接触者の操作履歴を特定していることになる。例えば、図10(a)に示すIWB20aの操作履歴情報では、操作特定部105により特定された、感染者「理光太郎」のウィルスが付着する可能性が高い操作内容としての「Web会議」の操作日時以降の操作履歴に対応するユーザである「利光花子」が、接触者として特定される。また、図10(b)に示すMFP20bの操作履歴情報では、操作特定部105により特定された、感染者「理光太郎」のウィルスが付着する可能性が高い操作内容としての「スキャン」の操作日時以降の操作履歴に対応するユーザである「利光花子」および「理高信二」が、接触者として特定される。また、図10(c)に示すMFP20cの操作履歴情報では、操作特定部105によりウィルスが付着する可能性が高い感染者の操作履歴は存在しないため、接触者は特定されない。接触者特定部106は、例えば、図2に示すCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
判定部107は、接触者特定部106により特定された接触者について感染の可能性が高いか否かを判定する機能部である。具体的には、判定部107は、接触者特定部106により特定された接触者の操作履歴に対応するデバイスおよび操作内容が、操作特定部105により作成されたウィルス付着デバイス・操作対応情報が示す感染者が操作したデバイスおよび操作内容と一致する場合、当該接触者が感染の可能性が高いと判定する。また、判定部107は、一致していなくても、当該接触者の操作履歴に対応するデバイスの操作内容が、図8に示すウィルス付着操作情報が示すウィルスが付着する可能性が高い操作内容である場合、当該接触者が感染の可能性があると判定する。例えば、図10(a)に示す例では、接触者「利光花子」のIWB20aに対する操作内容「板書保存」は、図9のウィルス付着デバイス・操作対応情報が示す感染者「理光太郎」のIWB20aに対する操作内容「Web会議」と一致していないが、図8に示すウィルス付着操作情報が示すウィルスが付着する可能性が高い操作内容であるため、接触者「利光花子」は感染の可能性が高いと判定される。また、図10(b)に示す例では、接触者「利光花子」のMFP20bに対する操作内容「プリント」は、図9のウィルス付着デバイス・操作対応情報が示す感染者「理光太郎」のMFP20bに対する操作内容「スキャン」と一致しておらず、かつ、図8に示すウィルス付着操作情報が示すウィルスが付着する可能性が高い操作内容でもないため、図10(b)からは接触者「利光花子」は感染の可能性が高いとは判定されない。また、同様に図10(b)に示す例では、接触者「理高信二」のMFP20bに対する操作内容「スキャン」は、図9のウィルス付着デバイス・操作対応情報が示す感染者「理光太郎」のMFP20bに対する操作内容「スキャン」と一致しているため、接触者「理高信二」は感染の可能性が高いと判定される。判定部107は、例えば、図2に示すCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
通知部108は、感染に関する情報をデバイス20に通知させる機能部である。具体的には、通知部108は、ユーザが所定のデバイス20にログインして操作したときに、ログインした当該ユーザが判定部107により感染の可能性が高いと判定された接触者である場合、当該デバイス20の表示部に、当該ユーザが感染の可能性があることを伝える通知画面を表示させる。なお、この場合、通知部108は、判定部107により感染の可能性が高いと判定された接触者が所有するスマートフォン等(情報端末の一例)に対して、感染の可能性がある旨を通知するものとしてもよい。また、通知部108は、当該デバイス20が、操作特定部105によって感染者によりウィルスが付着する可能性が高い操作がなされたデバイスとして特定されている場合、当該デバイス20の表示部に、他デバイスを使うように促す通知画面を表示させる。通知部108は、例えば、図2に示すCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
記憶部109は、感染期間情報、各デバイスの操作履歴情報、ウィルス付着操作情報、および操作特定部105により作成されたウィルス付着デバイス・操作対応情報等を記憶する機能部である。記憶部109は、例えば、図2に示す補助記憶装置505によって実現される。
なお、図3に示した設定部102、取得部103、デバイス特定部104、操作特定部105、接触者特定部106、判定部107および通知部108は、図2のCPU501によりプログラムが実行されることによって実現されることに限られない。例えば、集積回路等のハードウェアにより実現してもよく、または、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
また、図3に示した機器管理サーバ10の各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図3で独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図3の1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
(情報処理システムの感染の可能性が高い接触者の特定動作)
図11は、実施形態に係る情報処理システムにおける感染の可能性が高い接触者の特定動作の流れの一例を示すフローチャートである。図11を参照しながら、本実施形態に係る情報処理システム1における感染の可能性が高い接触者の特定動作の流れについて説明する。
<ステップS11>
デバイス特定部104は、記憶部109を参照し、感染期間情報に登録された感染者の感染疑い期間に含まれる各デバイス20の操作履歴情報において、当該感染者の操作履歴を特定する。これによって、感染者がウィルスを付着させた可能性がある時間帯で操作したデバイスが特定される。そして、ステップS12へ移行する。
<ステップS12>
操作特定部105は、デバイス特定部104により特定された各デバイス20の操作履歴情報における感染者の操作履歴のうち、ウィルス付着操作情報が示すデバイスごとの、ウィルスが付着する可能性が高い操作内容を含む操作履歴を特定する。そして、操作特定部105は、特定したウィルスが付着する可能性が高い感染者の操作履歴に対応するデバイスのデバイスIDと、当該操作内容とを関連付けたウィルス付着デバイス・操作対応情報を作成する。これによって、デバイス特定部104により特定されたデバイスに対して、ウィルスが付着した可能性のある感染者の操作が特定される。そして、ステップS13へ移行する。
<ステップS13>
接触者特定部106は、操作履歴情報において、操作特定部105により特定されたウィルスが付着する可能性が高い感染者の操作履歴が示す操作日時以降の時間帯の操作履歴に対応するユーザを、接触者として特定する。そして、ステップS14へ移行する。
<ステップS14>
判定部107は、接触者特定部106により特定された接触者の操作履歴に対応するデバイスおよび操作内容が、操作特定部105により作成されたウィルス付着デバイス・操作対応情報が示す感染者が操作したデバイスおよび操作内容と一致するか否かを判定する。判定の結果、一致する場合(ステップS14:Yes)、ステップS17へ移行し、一致しない場合(ステップS14:No)、ステップS15へ移行する。
<ステップS15>
判定部107は、さらに、当該接触者の操作履歴に対応するデバイスの操作内容が、ウィルス付着操作情報が示すウィルスが付着する可能性が高い操作内容であるか否かを判定する。判定の結果、ウィルスが付着する可能性が高い操作内容である場合(ステップS15:Yes)、ステップS17へ移行し、可能性が高い操作内容でない場合(ステップS15:No)、ステップS16へ移行する。
<ステップS16>
判定部107は、当該接触者が感染の可能性が低いと判定する。
<ステップS17>
判定部107は、当該接触者が感染の可能性が高いと判定する。
(情報処理システムの感染に関する通知動作)
図12は、実施形態に係る情報処理システムにおける感染に関する通知動作の流れの一例を示すフローチャートである。図13は、他デバイスの使用を促す通知画面の一例を示す図である。図14は、感染の疑いを通知する通知画面の一例を示す図である。図12~図14を参照しながら、本実施形態に係る情報処理システム1における感染に関する通知動作の流れについて説明する。
<ステップS31>
ユーザは、所定のデバイス20にログインして操作を行う。この場合、デバイス20は、認証サーバ40に対して当該ユーザに対する認証処理を要求し、認証処理に成功した場合、当該ユーザの当該デバイス20へのログインを許可する。そして、デバイス20は、ログインを許可したユーザの情報および、当該デバイス20のデバイスID等を、機器管理サーバ10へ送信する。そして、ステップS32へ移行する。
<ステップS32>
通知部108は、ユーザが所定のデバイス20にログインした後、受信したユーザの情報から、ログインした当該ユーザが判定部107により感染の可能性が高いと判定された接触者であるか否かを判定する。感染の可能性が高いと判定された接触者である場合(ステップS32:Yes)、ステップS36へ移行し、感染の可能性が高いと判定された接触者でない場合(ステップS32:No)、ステップS33へ移行する。
<ステップS33>
通知部108は、操作対象のデバイス20が、操作特定部105によって感染者によりウィルスが付着する可能性が高い操作がなされたデバイスとして特定されているか否かを判定する。感染者によりウィルスが付着する可能性が高い操作がなされたデバイスとして特定されている場合(ステップS33:Yes)、ステップS35へ移行し、当該デバイスとして特定されていない場合(ステップS33:No)、ステップS34へ移行する。
<ステップS34>
通知部108は、当該デバイス20の表示部に、通知画面を表示させない。
<ステップS35>
通知部108は、当該デバイス20の表示部に、他デバイスを使うように促すための図13に示す通知画面1100を表示させる。これによって、ユーザは、当該デバイス20の操作を中止し、ウィルスによる感染を抑制することができる。
<ステップS36>
通知部108は、当該デバイス20の表示部に、当該ユーザが感染の可能性があることを伝えるために、例えば図14に示すような通知画面1200を表示させる。図14に示す通知画面1200は、ユーザとしての「利光花子」に対して、接触者として感染の可能性がある旨を通知するための画面である。これによって、当該ユーザは、自身が感染の可能性があることを認識することができ、その後に医療機関への受診等の適切な措置を早急に行うことができる。
以上のように、本実施形態に係る機器管理サーバ10では、設定部102は、感染症の感染者および感染疑い期間を設定し、取得部103は、1以上のデバイス20から、該デバイス20に対して操作を行ったユーザ、操作日時および操作内容を含む操作履歴情報を取得し、デバイス特定部104は、取得部103により取得された操作履歴情報から、操作日時が感染疑い期間に含まれる感染者の操作履歴を特定し、接触者特定部106は、デバイス特定部104により特定された感染者の操作履歴のうち少なくともいずれかが示す操作日時以降の時間帯の同じデバイス20についての操作履歴を、接触者の操作履歴として特定し、判定部107は、接触者特定部106により特定された接触者の操作履歴が示す操作内容に基づいて、接触者について感染の可能性が高いか否かを判定するものとしている。これによって、ユーザのデバイス20に対する操作内容に基づいて、より正確な感染リスクの判断を行うことができる。
また、通知部108は、判定部107により感染の可能性が高いと判定された接触者がデバイス20を操作した場合、デバイス20の表示部に、感染の可能性が高い旨を通知させるものとしている。これによって、接触者は、自身が感染の可能性があることを認識することができ、その後に医療機関への受診等の適切な措置を早急に行うことができる。
また、操作特定部105は、デバイス特定部104により特定された感染者の操作履歴のうち、ウィルスが付着する可能性が高い操作内容を含む感染者の操作履歴を特定し、接触者特定部106は、操作特定部105により特定された感染者の操作履歴示す操作日時以降の時間帯の同じデバイス20についての操作履歴を、接触者の操作履歴として特定し、通知部108は、操作特定部105により特定された感染者の操作履歴に対応するデバイス20が、ユーザにより操作された場合、当該デバイス20の表示部に、他デバイスを使うように促す通知をさせるものとしている。これによって、ユーザは、当該デバイス20の操作を中止し、ウィルスによる感染を抑制することができる。
(変形例1)
変形例1に係る情報処理システム1について、上述の実施形態に係る情報処理システム1と相違する点を中心に説明する。なお、本変形例に係る機器管理サーバのハードウェア構成は、上述の実施形態に係る機器管理サーバ10と同様である。
図15は、変形例1に係る機器管理サーバの機能ブロックの構成の一例を示す図である。図16は、変形例1における操作内容重み情報の一例を示す図である。図17は、変形例1における操作履歴情報において感染者および接触者の操作を特定した状態を示す図である。図15~図17を参照しながら、本変形例に係る情報処理システム1の機器管理サーバ10aの機能ブロックの構成および動作について説明する。
図15に示すように、機器管理サーバ10a(管理装置、管理システム)は、通信部101と、設定部102と、取得部103と、デバイス特定部104(第1特定部)と、接触者特定部106(第2特定部)と、判定部107と、通知部108と、記憶部109と、算出部110と、を有する。なお、通信部101、設定部102、取得部103および通知部108の動作は、上述の実施形態と同様である。
デバイス特定部104は、記憶部109を参照し、上述の図5に示した感染期間情報に登録された感染者の感染疑い期間に含まれる各デバイス20の操作履歴情報において、当該感染者の操作履歴を特定する。具体的には、デバイス特定部104は、各デバイス20の操作履歴情報において、操作日時が、感染期間情報の対象となる感染者の感染疑い期間に含まれる操作履歴を特定する。図17(a)に示す例では、デバイス特定部104は、IWB20aの操作履歴情報において、感染者「理光太郎」について操作内容が「Web会議」である操作履歴が特定されている。図17(b)に示す例では、デバイス特定部104は、MFP20bの操作履歴情報において、感染者「理光太郎」について操作内容が「スキャン」および「プリント」である操作履歴がそれぞれ特定されている。
接触者特定部106は、操作履歴情報において、デバイス特定部104により特定された感染者の操作履歴が示す操作日時以降の時間帯の同じデバイス20についての操作履歴に対応するユーザを、接触者として特定する。例えば、図17(a)に示すIWB20aの操作履歴情報では、デバイス特定部104により特定された、感染者「理光太郎」の操作内容「Web会議」の操作日時以降の操作履歴に対応するユーザである「利光花子」が、接触者として特定される。また、図17(b)に示すMFP20bの操作履歴情報では、デバイス特定部104により特定された、感染者「理光太郎」の操作内容「スキャン」および「プリント」の操作日時以降の操作履歴に対応するユーザである「利光花子」が、接触者として特定される。
算出部110は、記憶部109に記憶された図16に示す操作内容重み情報で規定された各操作内容の重みを用いて、接触者特定部106により特定された接触者の感染の可能性の程度を示す感染リスクを算出する機能部である。図16に示す操作内容重み情報の例では、MFPでのプリント時の操作は、MFPに投入されたプリントジョブを印刷する操作のみであり、MFPのボタンを数回押すだけで完了するため、ウィルスの付着の可能性は少ないものとし、重みを「1」としている。また、MFPでのスキャン時の操作は、ADFを開く作業等を伴い、MFPに対してユーザが触れる箇所が多いため、重みを「2」としている。また、IWBでの板書保存時の操作は、スタイラスペンを長時間使用しての操作となり、同じ箇所を長時間触れる可能性が高くなるため、重みを「5」としている。また、IWBでのWeb会議時の操作は、スタイラスペンの使用に加えて、発声を伴う会話が行われ、会話による飛沫の付着の可能性が高くなるため、重みを「8」としている。そして、算出部110は、接触者の感染リスクを、接触者特定部106により特定された当該接触者の操作履歴が示す操作内容に対応する「重み」を合計することによって算出する。ただし、同じデバイス20に対して、感染者と接触者とが同じ操作を行った場合には、当該デバイス20に対して異なる操作をする場合よりも感染者が触れる箇所が同じになりやすいものとして、当該同じ操作に対応する重みに対して係数「2」を乗算するものとする。この場合、例えば、算出部110は、接触者特定部106により図17に示す操作履歴情報に基づいて、接触者として「利光花子」が特定された場合、以下の式(1)により、接触者「利光花子」の感染リスクを算出する。
感染リスク=5(IWB20aの板書保存)+1(MFP20bのプリント)×2
=7 ・・・(1)
この式(1)に示すように、MFP20bについて、接触者「利光花子」のプリント操作は、感染者「理光太郎」のプリント操作と同じであるので、「プリント」に対応する重み「1」に対して係数「2」を乗算している。
算出部110は、例えば、図2に示すCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
判定部107は、接触者特定部106により特定された接触者について、算出部110により算出された当該接触者の感染リスクに基づいて、感染の可能性が高いか否かを判定する。具体的には、判定部107は、算出部110により算出された感染リスクが所定の閾値よりも高いか否かを判定し、感染リスクが当該閾値よりも高い場合、接触者の感染の可能性が高いと判定する。なお、当該所定の閾値は、過去の感染の状況に基づいて好適な値に決定するものとすればよい。
記憶部109は、感染期間情報、各デバイスの操作履歴情報、および操作内容重み情報等を記憶する。
なお、図15に示した設定部102、取得部103、デバイス特定部104、接触者特定部106、判定部107、通知部108および算出部110は、図2のCPU501によりプログラムが実行されることによって実現されることに限られない。例えば、集積回路等のハードウェアにより実現してもよく、または、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
また、図15に示した機器管理サーバ10aの各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図15で独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図15の1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
以上のように、本変形例に係る機器管理サーバ10aでは、算出部110は、接触者特定部106により特定された接触者の操作履歴が示す操作内容に基づいて、接触者の感染の可能性の程度を示す感染リスクを算出し、判定部107は、算出部110により算出された感染リスクが所定の閾値よりも高いか否かを判定し、当該感染リスクが当該閾値よりも高い場合、接触者について感染の可能性が高いと判定するものとしている。このように、ユーザのデバイス20に対する操作内容に基づく感染リスクを算出することにより、より正確な感染リスクの判断を行うことができる。
(変形例2)
変形例2に係る情報処理システム1について、上述の実施形態に係る情報処理システム1と相違する点を中心に説明する。なお、本変形例に係る機器管理サーバのハードウェア構成および機能ブロックの構成は、上述の実施形態に係る機器管理サーバ10と同様である。
図18は、変形例2におけるデバイスの周囲の信号強度を説明する図である。図19は、変形例2における信号強度履歴情報の一例を示す図である。図20は、変形例2における信号強度履歴情報において感染者の信号強度の履歴を特定した状態を示す図である。図18~図20を参照しながら、本変形例に係る情報処理システム1の機器管理サーバ10の各機能部の動作について説明する。なお、本変形例に係る機器管理サーバ10の各機能部は、上述の実施形態に係る機器管理サーバ10の各機能部と同様の動作を行うことに加えて、以下の動作を行うものとする。
図18に示すように、MFP20b等のデバイス20は、無線通信装置を有しており、ユーザが携帯するスマートフォンまたはノートPC等(以下、ユーザデバイスと称する)(情報端末)から送信されるWi-Fi等の無線信号を受信する際に、当該無線信号の強度を検出する。例えば、デバイス20は、図18に示すように、当該デバイス20から所定の距離範囲内(例えば5m未満)にユーザが接近することにより、ユーザが所有するユーザデバイスから送信される強い信号強度の無線信号を受信した場合、ネットワークNを介して、ユーザ情報、ユーザデバイスの種類、受信した日時、および受信した無線信号の信号強度が強い旨を、機器管理サーバ10へ送信する。また、デバイス20は、図18に示すように、当該デバイス20から所定の距離範囲内(例えば5m以上15m未満)にユーザが接近することにより、ユーザが所有するユーザデバイスから送信される弱い信号強度の無線信号を受信した場合、ネットワークNを介して、ユーザ情報、ユーザデバイスの種類、受信した日時、および受信した無線信号の信号強度が弱い旨を、機器管理サーバ10へ送信する。
取得部103は、デバイス20から、当該デバイス20によりユーザデバイスから無線信号を受信した場合、当該ユーザデバイスを携帯するユーザのユーザ情報、ユーザデバイスの種類、受信した日時、および受信した無線信号の信号強度の強弱を、通信部101を介して取得する。取得部103は、取得したユーザ情報、ユーザデバイスの種類、受信した日時、および受信した無線信号の信号強度の強弱を、図19に示す信号強度履歴情報(第2履歴情報)に登録する。図19に示す信号強度履歴情報は、記憶部109に記憶されている。ここで、信号強度履歴情報に登録されているユーザ情報、ユーザデバイスの種類、受信した日時、および受信した無線信号の信号強度の強弱を、「信号強度履歴」と称する場合がある。信号強度履歴情報は、デバイス20ごとに設けられており、図19に示す例は、MFP20bの信号強度履歴情報である。図19に示すMFP20bの信号強度履歴情報では、例えば、ユーザ名「理光太郎」であるユーザが、日時「2020/10/02 15:00」に、携帯するユーザデバイス「スマートフォン」からのWi-Fiに基づく強い信号強度の無線信号が受信され、すなわち、当該日時にMFP20bに対して5m以内に接近したことが登録されている。
デバイス特定部104は、記憶部109を参照し、図5に示す感染期間情報に登録された感染者の感染疑い期間に含まれる各デバイス20の信号強度履歴情報において、当該感染者の信号強度履歴を特定する。具体的には、デバイス特定部104は、各デバイス20の信号強度履歴情報において、日時が、感染期間情報の対象となる感染者の感染疑い期間に含まれる信号強度履歴を特定する。図20では、MFP20bの信号強度履歴情報において、デバイス特定部104において特定された感染者「理光太郎」の信号強度履歴が網掛けによって示されている。
操作特定部105は、デバイス特定部104により特定された各デバイス20の信号強度履歴情報における感染者の信号強度履歴のうち、信号強度が「強」(すなわち感染者がデバイス20の5m以内に接近したことを示す)の信号強度履歴を特定する。すなわち、当該信号強度履歴が示す日時において、当該デバイス20には感染者が近くに接近しており、当該デバイス20の周辺にはウィルスを含む飛沫等が空気中に存在している可能性が高い。
接触者特定部106は、信号強度履歴情報において、操作特定部105により特定された信号強度履歴が示す日時以降の時間帯の同じデバイス20についての信号強度履歴に対応するユーザを、接触者として特定する。具体的には、接触者特定部106は、当該接触者の信号強度履歴を特定していることになる。例えば、図20に示すMFP20bの信号強度履歴情報では、操作特定部105により特定された、感染者「理光太郎」の信号強度が「強」の日時以降の信号強度履歴に対応するユーザである「利光花子」が、接触者として特定される。
判定部107は、接触者特定部106により特定された接触者について感染の可能性が高いか否かを判定する。具体的には、判定部107は、接触者特定部106により特定された接触者の信号強度履歴に対応する信号強度が「強」である場合、当該接触者が感染の可能性が高いと判定する。すなわち、感染者が対象のデバイス20の近くに接近してウィルスを含む飛沫等を飛散させた可能性が高い空間に当該接触者も入り込んだため、感染の可能性が高いと判断される。例えば、図20に示す例では、接触者「利光花子」のMFP20bにおける信号強度履歴の信号強度が「弱」であるため、接触者「利光花子」は感染の可能性が低いと判定される。
通知部108は、感染に関する情報をデバイス20に通知させる。具体的には、通知部108は、ユーザが所定のデバイス20にログインして操作したときに、ログインした当該ユーザが判定部107により感染の可能性が高いと判定された接触者である場合、当該デバイス20の表示部に、当該ユーザが感染の可能性があることを伝える図14に示したような通知画面1200を表示させる。なお、この場合、通知部108は、判定部107により感染の可能性が高いと判定された接触者が所有するスマートフォン等に対して、感染の可能性がある旨を通知するものとしてもよい。また、通知部108は、当該デバイス20が、操作特定部105によって感染者が近くに接近したデバイスとして特定されている場合、当該デバイス20の表示部に、他デバイスを使うように促す図13に示した通知画面1100に準じた画面を表示させる。
記憶部109は、上述の実施形態で示した情報の他、各デバイスの信号強度履歴情報を記憶している。
以上のように、本変形例に係る機器管理サーバ10では、取得部103は、1以上のデバイス20から、当該デバイス20によりユーザが所有する情報端末から無線信号を受信した場合、少なくとも当該ユーザの情報、受信した日時および無線信号の信号強度の強弱の情報を含む信号強度履歴情報を取得し、デバイス特定部104は、取得部103により取得された信号強度履歴情報から、受信した日時が感染疑い期間に含まれる感染者の信号強度履歴を特定し、接触者特定部106は、デバイス特定部104により特定された感染者の信号強度履歴のうち少なくともいずれかが示す受信した日時以降の時間帯の同じデバイス20についての信号強度履歴を、接触者の信号強度履歴として特定し、判定部107は、接触者特定部106により特定された接触者の信号強度履歴が示す信号強度の強弱の情報に基づいて、当該接触者について感染の可能性が高いか否かを判定するものとしている。これによって、ユーザの行動の内容に基づいて、より正確な感染リスクの判断を行うことができる。
なお、上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
また、上述の実施形態および各変形例の機器管理サーバ10、10aで実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供するように構成してもよい。
また、上述の実施形態および各変形例の機器管理サーバ10、10aで実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD-R(Compact Disk-Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録してコンピュータ・プログラム・プロダクトとして提供するように構成してもよい。
また、上述の実施形態および各変形例の機器管理サーバ10、10aで実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の実施形態および各変形例の機器管理サーバ10、10aで実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
また、上述の実施形態および各変形例の機器管理サーバ10、10aで実行されるプログラムは、上述した各機能部を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)がROMからプログラムを読み出して実行することにより上述の各機能部が主記憶装置上にロードされ、各機能部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
1 情報処理システム
10、10a 機器管理サーバ
20 デバイス
20a IWB
20b、20c MFP
30 管理PC
40 認証サーバ
101 通信部
102 設定部
103 取得部
104 デバイス特定部
105 操作特定部
106 接触者特定部
107 判定部
108 通知部
109 記憶部
110 算出部
501 CPU
502 ROM
503 RAM
505 補助記憶装置
506 記録メディア
507 メディアドライブ
508 ディスプレイ
509 ネットワークI/F
510 バスライン
511 キーボード
512 マウス
513 DVD
514 DVDドライブ
1000 感染者情報入力画面
1001 感染ユーザ入力部
1002 感染疑い期間入力部
1100、1200 通知画面
特開2019-200503号公報

Claims (8)

  1. 感染症の感染者および感染の疑いがある期間を設定する設定部と、
    1以上の機器から、該機器に対して操作を行ったユーザ、操作日時および操作内容を含む第1履歴情報を取得する取得部と、
    前記取得部により取得された前記第1履歴情報から、前記操作日時が前記期間に含まれる前記感染者の操作履歴を特定する第1特定部と、
    前記第1特定部により特定された前記感染者の操作履歴のうち少なくともいずれかが示す操作日時以降の時間帯の同じ機器についての操作履歴を、接触者の操作履歴として特定する第2特定部と、
    前記第2特定部により特定された前記接触者の操作履歴が示す操作内容に基づいて、該接触者について感染の可能性が高いか否かを判定する判定部と、
    を備えた管理装置。
  2. 前記判定部により感染の可能性が高いと判定された前記接触者が機器を操作した場合、該機器の表示部に、感染の可能性が高い旨を通知させる通知部を、さらに備えた請求項1に記載の管理装置。
  3. 前記判定部により感染の可能性が高いと判定された前記接触者が有する情報端末に対して、感染の可能性が高い旨を通知する通知部を、さらに備えた請求項1に記載の管理装置。
  4. 前記第1特定部により特定された前記感染者の操作履歴のうち、病原体が付着する可能性が高い操作内容を含む該感染者の操作履歴を特定する第3特定部を、さらに備え、
    前記第2特定部は、前記第3特定部により特定された前記感染者の操作履歴示す操作日時以降の時間帯の同じ機器についての操作履歴を、前記接触者の操作履歴として特定する請求項1に記載の管理装置。
  5. 前記第3特定部により特定された前記感染者の操作履歴に対応する機器が、ユーザにより操作された場合、該機器の表示部に、他の機器を使うように促す通知をさせる通知部を、さらに備えた請求項4に記載の管理装置。
  6. 前記第2特定部により特定された前記接触者の操作履歴が示す操作内容に基づいて、該接触者の感染の可能性の程度を示す感染リスクを算出する算出部を、さらに備え、
    前記判定部は、前記算出部により算出された前記感染リスクが所定の閾値よりも高いか否かを判定し、該感染リスクが該閾値よりも高い場合、前記接触者について感染の可能性が高いと判定する請求項1~3のいずれか一項に記載の管理装置。
  7. 前記取得部は、前記1以上の機器から、該機器によりユーザが所有する情報端末から無線信号を受信した場合、少なくとも該ユーザの情報、受信した日時および該無線信号の信号強度の強弱の情報を含む第2履歴情報を取得し、
    前記第1特定部は、前記取得部により取得された前記第2履歴情報から、前記受信した日時が前記期間に含まれる前記感染者の信号強度履歴を特定し、
    前記第2特定部は、前記第1特定部により特定された前記感染者の信号強度履歴のうち少なくともいずれかが示す受信した日時以降の時間帯の同じ機器についての信号強度履歴を、接触者の信号強度履歴として特定し、
    前記判定部は、前記第2特定部により特定された前記接触者の信号強度履歴が示す信号強度の強弱の情報に基づいて、該接触者について感染の可能性が高いか否かを判定する請求項1~3のいずれか一項に記載の管理装置。
  8. 感染症の感染者および感染の疑いがある期間を設定する設定部と、
    1以上の機器から、該機器に対して操作を行ったユーザ、操作日時および操作内容を含む第1履歴情報を取得する取得部と、
    前記取得部により取得された前記第1履歴情報から、前記操作日時が前記期間に含まれる前記感染者の操作履歴を特定する第1特定部と、
    前記第1特定部により特定された前記感染者の操作履歴のうち少なくともいずれかが示す操作日時以降の時間帯の同じ機器についての操作履歴を、接触者の操作履歴として特定する第2特定部と、
    前記第2特定部により特定された前記接触者の操作履歴が示す操作内容に基づいて、該接触者について感染の可能性が高いか否かを判定する判定部と、
    を備えた管理システム。
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