JP2023031435A - 空調ダクト - Google Patents

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孝友 村田
Takatomo Murata
秀明 廣井
Hideaki Hiroi
貴史 京井
Takashi Kyoi
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Abstract

【課題】ダクト部材どうしの接合部における耐荷重性を確保可能な空調ダクトを提供する。【解決手段】硬質発泡樹脂を主材として含む断熱ボード13によって四角形断面の複数のダクト部材11を形成する。これらダクト部材11を一列に接合することによって空調ダクト1を作製する。隣接する2つのダクト部材11どうしの接合部11cには、ニップル21、コーキング剤41.42.43、アルミ粘着テープ22、アルミガラスクロス粘着テープ24のうち少なくとも1つを含む接合手段20を設ける。接合部11cを挟んで支点間距離1820mmだけ離れた一対の支点53にて2つのダクト部材11を支持した状態で接合部11cに垂直荷重を付与した場合、接合部11cの耐荷重が1000N以上となるよう、接合手段20によって2つのダクト部材11どうしが接合されている。【選択図】図5

Description

本発明は、建物に設けられる空調ダクトに関し、特に四角形断面の複数のダクト部材からなる空調ダクトに関する。
例えば、特許文献1には、複数の四角形断面のダクト部材を、ニップルを介して一列に連ねた空調ダクトが開示されている。ダクト部材は、硬質発泡樹脂製の4つの断熱ボードを四角形に組んだ構造になっている。
特開2019-113265号公報
前記構造の空調ダクトにおいては、ダクト部材どうしの接合状態の保持が重要である。そのため、接合部が所定の荷重に耐え得る必要がある。しかし、今までこの種の空調ダクトの耐荷重性は殆ど検証されてこなかった。
本発明は、かかる事情に鑑み、ダクト部材どうしの接合部における耐荷重性を確保可能な空調ダクトを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明は、建物に設けられる空調ダクトであって、
硬質発泡樹脂を主材として含む断熱ボードによって四角形断面に形成され、互いに一列に接合された複数のダクト部材と、
ニップル、コーキング剤、アルミ粘着テープ、アルミガラスクロス粘着テープのうち少なくとも1つを含み、隣接する2つのダクト部材どうしの接合部に設けられた接合手段と、
を備え、前記接合部を挟んで支点間距離1820mmだけ離れた一対の支点にて前記2つのダクト部材を支持した状態で前記接合部に垂直荷重を付与した場合、前記接合部の耐荷重が1000N以上となるよう、前記接合手段によって前記2つのダクト部材どうしが接合されていることを特徴とする。
断熱ボードは、硬質発泡樹脂を主材として含んでいればよく、その表層にアルミ箔シート等の保護層が設けられていてもよい。前記主材を構成する硬質発泡樹脂は、前記断熱ボードの好ましくは80wt%以上、より好ましくは85~89wt%以上を占める。
前記空調ダクトの第1態様においては、前記接合手段が、前記隣接する2つのダクト部材の内面に跨る四角筒形状のニップルと、前記ニップルの外面と各ダクト部材の内面との間、及び前記2つのダクト部材の対向端面どうし間に均一に分布するよう塗布されたコーキング剤と、前記2つのダクト部材の外面を跨いで空調ダクトの周方向に巻き付けられたアルミ粘着テープとを含む。
前記コーキング剤は、塗布対象面の全域に万遍なく塗布することが好ましい。塗布対象面の各箇所における塗布量が略一定であることが好ましい。コーキング剤を蛇行させながら塗布対象面の全域に行きわたるように塗布してもよい。
前記空調ダクトの第2態様においては、前記接合手段が、前記隣接する2つのダクト部材の内面に跨る四角筒形状のニップルと、これら2つのダクト部材の外面を跨いで空調ダクトの周方向に巻き付けられたアルミガラスクロス粘着テープとを含む。
前記第2態様においては、前記ニップルの外面と各ダクト部材の内面との間、及び前記2つのダクト部材の対向端面どうし間には、コーキング剤が設けられていなくてもよい。
前記空調ダクトの第3態様においては、前記隣接する2つのダクト部材の一方の対向端面は、他方のダクト部材側へ向けて突出する四角錐の凸面であり、前記他方のダクト部材の対向端面は、前記凸面が嵌め込まれる四角錐の凹面であり、
前記接合手段が、前記対向端面どうし間に設けられたコーキング剤と、前記2つのダクト部材の外面を跨いで空調ダクトの周方向に巻き付けられたアルミ粘着テープ又はアルミガラスクロス粘着テープとを含む。
前記第3態様においては、記隣接する2つのダクト部材の内面に跨るニップルは無くてもよい。前記コーキング剤は、前記対向端面どうし間に均一に分布するよう塗布されていることが好ましい。
各ダクト部材における直交する2つの断熱ボードによって画成された内面コーナー部にコーキング剤が設けられていることが好ましい。
前記ダクト部材における直交する2つの断熱ボードの側端面が主面に対してそれぞれ45°をなす斜面であり、これら2つの断熱ボードの側端面どうしがコーキング剤を介して突き当てられていることが好ましい。
前記内面コーナー部のコーキング剤と、前記45°の斜面をなす側端面どうし間のコーキング剤とのうち、何れか一方を省略してもよい。
コーキング剤は、好ましくはシリコーン系であるが、これに限らずウレタン系でもよい。
本発明によれば、ダクト部材どうしの接合部における耐荷重性を確保可能な空調ダクトを提供することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る空調ダクトの側面図である。 図2は、図1のII-II線に沿う、前記空調ダクトの正面断面図である。 図3は、図1のIII-III線に沿う、前記空調ダクトの正面断面図である。 図4は、図2の円部IVの拡大断面図である。 図5は、図3のV-V線に沿う、前記空調ダクトの側面断面図である。 図6は、図5の円部VIの拡大断面図である。 図7は、前記空調ダクトのダクト部材どうしを接続する様子を示す斜視図である。 図8は、本発明の第2実施形態に係る空調ダクトの側面断面図である。 図9は、本発明の第3実施形態に係る空調ダクトの側面断面図である。 図10は、実施例及び比較例の結果を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
<第1実施形態(図1~図7)>
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。 図1に示すように、オフィスビルや住宅などの建物には、空調ダクト1を含む空調設備が設置されている。空調ダクト1は、複数のダクト部材11と接合手段20を含む。ダクト部材11が一列に並べられている。隣接する2つのダクト部材11どうしが接合手段20を介して接合されている。
図2及び図3に示すように、各ダクト部材11は、四角形断面の角筒状に形成されている。図2及び図3においては、ダクト部材11の断面形状は、横長の長方形であるが、これに限らず正方形であってもよい。ダクト部材11の4つの壁は、それぞれ断熱ボード13によって構成されている。断熱ボード13は、硬質発泡樹脂を主材として含む。
前記硬質発泡樹脂の成分としては、ポリイソシアヌレート、ポリオレフィン、ウレタン、フェノールなどが挙げられ、好ましくはポリイソシアヌレートである。 硬質発泡樹脂は、少なくとも自立性及び保形性を有し、さらに断熱性、自己消化性に富んでいる。硬質発泡樹脂の気泡構造は、好ましくは独立気泡である。硬質発泡樹脂の吸水量は、好ましくは2g/100cm以下である。硬質発泡樹脂の透湿係数は、好ましくは2ng/(m・s・Pa)以下である。硬質発泡樹脂の密度は、好ましくは20kgf/m~50kgf/m程度あり、より好ましくは34kgf/m程度である。硬質発泡樹脂の熱伝導率は、好ましくは0.010W/m・K~0.030W/m・K程度であり、より好ましくは0.020W/m・K程度である。
各ダクト部材11の長さ(図2及び図3の紙面と直交する方向の寸法)は、好ましくは100mm~3000mm程度である。ダクト部材11の外寸の幅は、好ましくは200mm~1550mm程度である。ダクト部材11の外寸の高さは、200mm~1550mm程度である。断熱ボード13の厚みは、好ましくは10mm~50mm程度であり、より好ましくは20mm程度である。断熱ボード13の単位面積あたりの重さは、好ましくは0.5kgf/m~1.5kgf/m程度であり、より好ましくは1.0kgf/m程度である。
図2及び図3に示すように、各断熱ボード13の外面13a及び内面13b(主面)は、アルミニウムなどの金属シート15によって被覆されている。各断熱ボード13の長手方向と直交する幅方向の両側の側端面13dは、前記硬質発泡樹脂が露出されている。該側端面13dは、外面13a及び内面13bに対して45°をなす斜面になっている。
図4に示すように、ダクト部材11における直交する2つの断熱ボード13の対向する側端面13dどうしが、コーキング剤31を介して突き当てられている。コーキング剤31は、ダクト部材11の全長にわたって側端面13dの全域に塗布されている。コーキング剤31によって、2つの断熱ボード13どうしが接合されている。
図4に示すように、これら2つの断熱ボード13によって画成された内面コーナー部14には、コーキング剤32が設けられている。コーキング剤32は、2つの断熱ボード13に跨って、これら断熱ボード13どうしを接合するとともに、ダクト部材11の長手方向(図4の紙面と直交する方向)の全長にわたって延びている。
コーキング剤31,32の塗布及び断熱ボード13の組立は、ダクト部材11の製造工場もしくは施工現場において行われる。
コーキング剤31,32としては、好ましくはシリコーン系コーキング剤が用いられている。
なお、コーキング剤31,32のうち何れか一方を省略してもよい。
図1に示すように、隣接する2つのダクト部材11どうしの接合部12に接合手段20が設けられている。
図5に示すように、接合手段20は、ニップル21と、アルミ粘着テープ22と、コーキング剤41,42,43を含む。ニップル21は、ダクト部材11の内面に合わせた四角筒形状に形成されている。該ニップル21が、隣接する2つのダクト部材11の内面に跨っている。
ニップル21の材質は、亜鉛、鉄、アルミなどの金属である。好ましくは、ニップル21は亜鉛鋼板によって構成されている。ニップル21の厚みは、好ましくは1mm程度以下であり、より好ましくは0.8mmである。ニップル21の長さ寸法L21は、好ましくはL21=30mm~300mm程度であり、より好ましくはL21=60mm程度である。
図5及び図6に示すように、隣接する2つのダクト部材11のうち、一方(図5において左側)のダクト部材11Aの内面と、ニップル21の外面との間には、コーキング剤41が均一に分布するよう塗布されている。コーキング剤41によって、ダクト部材11Aとニップル21とが接合されている。コーキング剤41としては、好ましくはシリコーン系コーキング剤が用いられている。
コーキング剤41の塗布及びダクト部材11Aとニップル21との接合は、ダクト部材11の製造工場において行われる。
図5及び図6に示すように、隣接する2つのダクト部材11のうち、他方(図5において右側)のダクト部材11Bの内面と、ニップル21の外面との間には、コーキング剤42が均一に分布するよう塗布されている。図7の網掛け模様に示すように、コーキング剤42は、ニップル21の外面の好ましくは全域に行きわたるよう万遍なく塗布されている。コーキング剤42によって、ダクト部材11Bとニップル21とが接合されている。ひいては、ニップル21及びコーキング剤41,42を介して、ダクト部材11A,11Bどうしが接合されている。コーキング剤42としては、好ましくはシリコーン系コーキング剤が用いられている。
コーキング剤42の塗布及びダクト部材11Bとニップル21との接合は、前記建物における空調ダクト1の配管施工時に行われる。
図5及び図6に示すように、隣接する2つのダクト部材11A,11Bの対向端面11eどうし間には、コーキング剤43が均一に分布するよう塗布されている。図7の網掛け模様に示すように、コーキング剤43は、対向端面11eの好ましくは全域に行きわたるよう万遍なく塗布されている。コーキング剤43によって、ダクト部材11A,11Bどうしが接合されている。コーキング剤43としては、好ましくはシリコーン系コーキング剤が用いられている。
コーキング剤43の塗布及びダクト部材11A,11Bどうしの接合は、前記建物における空調ダクト1の配管施工時に行われる。
更に、空調ダクト1のダクト部材11A,11Bどうしの接合部12には、アルミ粘着テープ22が貼り付けられている。アルミ粘着テープ22は、外側のアルミ箔シートからなる基材テープ22aと、内側の粘着層22bを含む。該アルミ粘着テープ22が、2つのダクト部材11A,11Bの外面を跨ぐようにして、空調ダクト1の外周に巻き付けられている。アルミ粘着テープ22によって、ダクト部材11A,11Bどうしが接合されている。
アルミ粘着テープ22の巻き付けは、前記建物における空調ダクト1の配管施工時に行われる。
図1及び図2に示すように、空調ダクト1は、複数の吊支持手段50によって吊支持されている。吊支持手段50は、空調ダクト1の長手方向に間隔を置いて配置されている。各吊支持手段50は、全ネジボルトからなる一対の吊り材51と、支持梁53を含む。各吊り材51が天井材2から鉛直に垂下されている。一対の吊りボルト51の下端部に支持梁53が水平に架け渡されている。支持梁53上に空調ダクト1が載せられている。以下、支持梁53を適宜「支点53」と称す。吊支持手段50の配置間隔すなわち支点間距離は、例えば1.5m~2m程度であり、好ましくは1820mm程度である。
空調ダクト1は、次のようにして作製、施工される。
<ダクト部材11の作製>
4つの断熱ボード13を四角形に組んで、ダクト部材11を作成する。直交する断熱ボード13の対向する45°カットの側端面13dどうし間の好ましくは全域には、コーキング剤31を塗布する。かつ内面コーナー部14の好ましくは全長にわたってコーキング剤32を塗布する。
ニップル21の長手方向の半部の外面には、好ましくは全域にわたって、コーキング剤41を塗布する。該ニップルの半部をダクト部材11の長手方向の一端部に差し込み、ニップル21の残りの半部をダクト部材11から突出させる(図7)。
<空調ダクト1の施工>
このようにして作製した複数のダクト部材11を建物の施工場所に搬入する。そして、各ダクト部材11を吊支持手段50によって吊支持しながら、一方のダクト部材11Aの長手方向の一端部から突出するニップル21を、隣接するダクト部材11Bの対向端部に差し込む。図7の網掛け模様に示すように、前記ニップル21の突出された半部の外面の好ましくは全域には、コーキング剤42を塗布しておく。かつ、何れかのダクト部材11A,11Bの対向端面11eの好ましくは全域には、コーキング剤43を塗布しておく。コーキング剤42,43は、蛇行するように塗布してもよい。更に、アルミ粘着テープ22を、2つのダクト部材11A,11Bの外面に跨るようにして巻き付ける。これによって、隣接するダクト部材11A,11Bが、ニップル21、アルミ粘着テープ22,コーキング剤41~43からなる接合手段20を介して接合される。このようにして、複数のダクト部材11を一列に連ねることによって、空調ダクト1が作製される。
空調ダクト1においては、隣接する2つのダクト部材11どうしの接合部12に接合手段20を設けることによって、接合部12における耐荷重性を確保することができる。すなわち、支点間距離を例えば1820mmとし、接合部12を挟んで前記支点間距離(1820mm)だけ離れた一対の支点53によって空調ダクト1を支持した状態で、接合部12に垂直荷重を印加した場合、接合部12における空調ダクト1の耐荷重が1000N以上となるよう、接合手段20によって2つのダクト部材11どうしが接合されている。好ましくは、空調ダクト1の各ダクト部材11の長手方向の中間部における耐荷重よりも接合部12における耐荷重を大きくすることができる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において既述の形態と重複する構成に関しては、図面に同一符号を付して説明を省略する。
<第2実施形態(図8)>
図8に示すように、本発明の第2実施形態に係る空調ダクト1Bにおいては、接合手段20の1つとして、第1実施形態のアルミ粘着テープ22に代えて、アルミガラスクロス粘着テープ24が用いられている。アルミガラスクロス粘着テープ24は、アルミ箔シートからなる外側の基材テープ24aと、内側の粘着層24cとの間に、ガラスクロス24bが挟まれている。該アルミガラスクロス粘着テープ24は、隣接する2つのダクト部材11A,11Bの外面を跨いで空調ダクト1Bの周方向に巻き付けられている。
第2実施形態においては、コーキング剤42,43を省略してもよい。
<第3実施形態(図9)>
図9に示すように、本発明の第3実施形態に係る空調ダクト1Cにおいては、ダクト部材11Aの各断熱ボード13における、ダクト部材11Bを向く端面13fが、内面13bに対して内角45°の斜面になっている。これによって、ダクト部材11Aの対向端面11fが、他方のダクト部材11B側へ向けて突出する四角錐の凸面となっている。
ダクト部材11Bの各断熱ボード13における、ダクト部材11Aを向く端面13gは、外面13aに対して内角45°の斜面になっている。これによって、ダクト部材11Bの対向端面11gが、四角錐の凹面となっている。該四角錐の凹面をなす対向端面11gに、四角錐の凸面をなす対向端面11fが嵌め込まれている。
これら対向端面11f,11gどうしの間には、好ましくは全域にわたってコーキング剤45が塗布されている。コーキング剤45を介して2つのダクト部材11A,11Bどうしが接合されている。
さらに、アルミ粘着テープ22が、2つのダクト部材11A,11Bの外面を跨いで空調ダクト1Cの周方向に巻き付けられている。
第3実施形態においては、第1実施形態(図5)のニップル21及びコーキング剤41,42を省略してもよい。アルミ粘着テープ22に代えて、アルミガラスクロス粘着テープ24(図8)を用いてもよい。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の改変をなすことができる。
例えば、ダクト部材11のコーキング剤31,32のうち何れか片方のコーキング剤を省略してもよい。
実施例を説明する。なお、本発明が以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1では、第1実施形態(図4~図7)と実質的に同等のダクト部材11からなる空調ダクト1のサンプルについて静的耐荷重試験を行った。
各ダクト部材11の外寸は、幅300mm、高さ300mm、長さ910mmと405mmであった。
断熱ボード13の厚みは、t13=20mmであった。
断熱ボード13の硬質発泡樹脂の成分は、ポリイソシアヌレートであった。
2つのダクト部材11を、接合手段20を介して接合した。接合手段20としては、ニップル21、コーキング剤41.42.43、アルミ粘着テープ22を用いた。コーキング剤41,42,43は、ニップル21の外面の全域及び対向端面11e間の全域に万遍無く塗布した。
ダクト軸方向に沿う、ニップル21の長さは、L21=60mmであった。
コーキング剤41~43としては、シリコーン系コーキング剤を用いた。
アルミ粘着テープ22の幅は75mmであった。
前記2つのダクト部材11を接合してなる空調ダクトサンプルを、接合部12を挟んで支点間距離1820mmだけ離れた一対の支点53によって支持した。支点53としては、軸線を水平かつダクト軸に対して直交するように向けた円筒ローラを用いた。該円筒ローラ上に、対応するダクト部材11を載置した。
前記一対の支点53のちょうど中間に位置する接合部12に重りを取り付けることで垂直荷重を付与(載荷)した。前記荷重を段階的に増大させ、空調ダクトが断裂するときの荷重を測定した。
その結果、断裂時荷重は、1206Nであった。
また、片側のダクト部材11Aの中間部に重りを取り付けて荷重を付与(載荷)したところ、断裂時荷重は、1114Nであった。
接合部12への載荷による耐荷重性が、ダクト部材11の中間部への載荷による耐荷重性より高かった。
[比較例1]
比較例として、コーキング剤42をニップル21の端縁にだけ塗布し、かつコーキング剤43を省略し、それ以外は実施例1と同様の空調ダクトサンプルを作製した。
該空調ダクトサンプルについて、実施例1と同様の耐荷重試験を行ったところ、接合部へ載荷した場合の断裂時荷重は、428Nであった。
また、片側のダクト部材11Aの中間部へ載荷した場合の断裂時荷重は、1105Nであった。
実施例2では、実施例1のアルミ粘着テープ22に代えて、アルミガラスクロス粘着テープ24を用いることで、第2実施形態(図8)と実質的に同等のダクト部材11からなる空調ダクト1Bのサンプルを作製して、静的耐荷重試験を行った。
アルミガラスクロス粘着テープの幅は75mmであった。
また、コーキング剤42を省略した。
それ以外の空調ダクトサンプルの構成は、実施例1と同じであった。
該空調ダクトサンプルについて、実施例1と同様の耐荷重試験を行ったところ、接合部へ載荷した場合の断裂時荷重は、1033Nであった。
また、片側のダクト部材11Aの中間部へ載荷した場合の断裂時荷重は、1069Nであった。
実施例3では、各ダクト部材11の側端面13d間のコーキング剤31(図4)を省略し、それ以外は実施例1と同様とした空調ダクトサンプルを2つ作製し、それぞれ実施例1と同様の耐荷重試験を行った。
接合部へ載荷した断裂時荷重は、1のサンプル(n=1)では、1369Nであった。もう1つのサンプル(n=2)では、1423Nであった。
実施例4では、各ダクト部材11の内面コーナー部14のコーキング剤32(図4)を省略し、それ以外は実施例1と同様とした空調ダクトサンプルを2つ作製し、それぞれ実施例1と同様の耐荷重試験を行った。
接合部へ載荷した断裂時荷重は、1のサンプル(n=1)では、1320Nであった。もう1つのサンプル(n=2)では、1372Nであった。
実施例5では、第3実施形態(図9)と実質的に同等のダクト部材11からなる空調ダクト1Cのサンプルを作製した。
ニップル21及びコーキング剤41,42は省略した。
それ以外の空調ダクトサンプルの構成は、実施例1と同じであった。
該空調ダクトサンプルについて、実施例1と同様の耐荷重試験を行ったところ、接合部へ載荷した場合の断裂時荷重は、1016Nであった。
また、片側のダクト部材11Aの中間部へ載荷した場合の断裂時荷重は、1020Nであった。
実施例1~5及び比較例1の結果を図10に示す。
本発明は、例えば建物の空調設備に適用可能である。
1 空調ダクト
1B,1C 空調ダクト
11 ダクト部材
11A 一方のダクト部材
11B 他方のダクト部材
11e 対向端面
11f,11g 四角錐の対向端面
12 接合部
13 断熱ボード
13a 外面(主面)
13b 内面(主面)
13d 側端面
13f,13g 斜めの端面
14 内面コーナー部
15 金属シート
20 接合手段
21 ニップル
22 アルミ粘着テープ
24 アルミガラスクロス粘着テープ
31 側端面間のコーキング剤
32 内面コーナー部のコーキング剤
41 一方のダクト部材とニップル間のコーキング剤
42 他方のダクト部材とニップル間のコーキング剤
43 対向端面間のコーキング剤
45 四角錐の対向端面間のコーキング剤
50 吊支持手段
51 吊り材
53 支持梁(支点)

Claims (6)

  1. 建物に設けられる空調ダクトであって、
    硬質発泡樹脂を主材として含む断熱ボードによって四角形断面に形成され、互いに一列に接合された複数のダクト部材と、
    ニップル、コーキング剤、アルミ粘着テープ、アルミガラスクロス粘着テープのうち少なくとも1つを含み、隣接する2つのダクト部材どうしの接合部に設けられた接合手段と、
    を備え、前記接合部を挟んで支点間距離1820mmだけ離れた一対の支点にて前記2つのダクト部材を支持した状態で前記接合部に垂直荷重を付与した場合、前記接合部の耐荷重が1000N以上となるよう、前記接合手段によって前記2つのダクト部材どうしが接合されていることを特徴とする空調ダクト。
  2. 前記接合手段が、前記隣接する2つのダクト部材の内面に跨る四角筒形状のニップルと、前記ニップルの外面と各ダクト部材の内面との間、及び前記2つのダクト部材の対向端面どうし間に均一に分布するよう塗布されたコーキング剤と、前記2つのダクト部材の外面を跨いで空調ダクトの周方向に巻き付けられたアルミ粘着テープとを含むことを特徴とする請求項1に記載の空調ダクト。
  3. 前記接合手段が、前記隣接する2つのダクト部材の内面に跨る四角筒形状のニップルと、これら2つのダクト部材の外面を跨いで空調ダクトの周方向に巻き付けられたアルミガラスクロス粘着テープとを含むことを特徴とする請求項1に記載の空調ダクト。
  4. 前記隣接する2つのダクト部材の一方の対向端面は、他方のダクト部材側へ向けて突出する四角錐の凸面であり、前記他方のダクト部材の対向端面は、前記凸面が嵌め込まれる四角錐の凹面であり、
    前記接合手段が、前記対向端面どうし間に設けられたコーキング剤と、前記2つのダクト部材の外面を跨いで空調ダクトの周方向に巻き付けられたアルミ粘着テープ又はアルミガラスクロス粘着テープとを含むことを特徴とする請求項1に記載の空調ダクト。
  5. 各ダクト部材における直交する2つの断熱ボードによって画成された内面コーナー部にコーキング剤が設けられていることを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の空調ダクト。
  6. 前記ダクト部材における直交する2つの断熱ボードの側端面が主面に対してそれぞれ45°をなす斜面であり、これら2つの断熱ボードの側端面どうしがコーキング剤を介して突き当てられていることを特徴とする請求項1~5の何れか1項に記載の空調ダクト。
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