JP2023027552A - 方向推定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】虚像を含む光源の方向を検出することができる方向推定装置を提供する。
【解決手段】方向推定装置1は、スカラー量である光源の照度を検出する検出面21~検出面23を有し、それぞれの検出面21~検出面23を延長した面が互いに直交せず、かつ基準として定めた基準平面4とそれぞれの検出面21~検出面23を延長した面が交差し、かつそれぞれの検出領域210~検出領域230の一部が重なるように配置された第1の照度センサ2a~第3の照度センサ2cと、第1の照度センサ2a~第3の照度センサ2cのそれぞれが検出した照度に基づいて光源の三次元的な方向を推定する制御部3と、を備えて概略構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】方向推定装置1は、スカラー量である光源の照度を検出する検出面21~検出面23を有し、それぞれの検出面21~検出面23を延長した面が互いに直交せず、かつ基準として定めた基準平面4とそれぞれの検出面21~検出面23を延長した面が交差し、かつそれぞれの検出領域210~検出領域230の一部が重なるように配置された第1の照度センサ2a~第3の照度センサ2cと、第1の照度センサ2a~第3の照度センサ2cのそれぞれが検出した照度に基づいて光源の三次元的な方向を推定する制御部3と、を備えて概略構成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、方向推定装置に関する。
従来の技術として、日時情報、GPS(Global Positioning System)によって検出された位置情報、傾斜情報、及び基準データに基づいて、車両に対する太陽の位置を算出する演算手段と、太陽位置情報及び照度センサによって検出された照度に基づいて、遮光手段による入射光量の調整を制御する制御手段と、を備えた車両用窓遮光装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この車両用窓遮光装置は、太陽との相対的な位置関係が時々刻々と変化する車両の窓について、太陽光線の入射を自動的に調整することができる。
従来の車両用窓遮光装置は、GPSの位置情報を用いて太陽の位置を算出するが、周囲の建物の窓ガラスなどの反射によって生じる太陽の虚像や夜間の車両のヘッドライトなどの検出対象の方向を検出することができない。
従って本発明の目的は、検出対象の方向を検出することができる方向推定装置を提供することにある。
本発明の一態様は、スカラー量である検出対象の物理量を検出する検出面を有し、少なくとも3つの検出面を延長した面が互いに直交せず、かつ基準として定めた基準平面とそれぞれの検出面を延長した面が交差し、かつそれぞれの検出領域の一部が重なるように配置された少なくとも3つ以上の検出部と、少なくとも3つ以上の検出部のそれぞれが検出した物理量のうち、選択された3つの物理量に基づいて検出対象の三次元的な方向を推定する推定部と、を備えた方向推定装置を提供する。
本発明によれば、検出対象の方向を検出することができる。
(実施の形態の要約)
実施の形態に係る方向推定装置は、スカラー量である検出対象の物理量を検出する検出面を有し、少なくとも3つの検出面を延長した面が互いに直交せず、かつ基準として定めた基準平面とそれぞれの検出面を延長した面が交差し、かつそれぞれの検出領域の一部が重なるように配置された少なくとも3つ以上の検出部と、少なくとも3つ以上の検出部のそれぞれが検出した物理量のうち、選択された3つの物理量に基づいて検出対象の三次元的な方向を推定する推定部と、を備えて概略構成されている。
実施の形態に係る方向推定装置は、スカラー量である検出対象の物理量を検出する検出面を有し、少なくとも3つの検出面を延長した面が互いに直交せず、かつ基準として定めた基準平面とそれぞれの検出面を延長した面が交差し、かつそれぞれの検出領域の一部が重なるように配置された少なくとも3つ以上の検出部と、少なくとも3つ以上の検出部のそれぞれが検出した物理量のうち、選択された3つの物理量に基づいて検出対象の三次元的な方向を推定する推定部と、を備えて概略構成されている。
この方向推定装置は、例えば、スカラー量である物理量として照度を検出する場合、この照度に基づいて検出対象の三次元的な方向を推定することができるので、GPSを用いて検出対象の位置を推定する場合と比べて、周囲の建物の窓ガラスなどの反射によって生じる太陽の虚像や夜間の車両のヘッドライトなどの検出対象の方向を推定することができる。
[実施の形態]
(方向推定装置1の概要)
図1(a)は、実施の形態に係る方向推定装置の一例を示す図であり、図1(b)は、方向推定装置の配置の一例について説明するための上面図であり、図1(c)は、方向推定装置のブロック図の一例である。図2(a)は、実施の形態に係る方向推定装置の配置の一例を説明するための車両の上面図であり、図2(b)は、方向推定装置の配置の一例を説明するための車両内部の図である。図3(a)は、照度のコサイン特性の一例を説明するための図であり、図3(b)は、実施の形態に係る方向推定装置が推定する光源の一例を示す図である。
(方向推定装置1の概要)
図1(a)は、実施の形態に係る方向推定装置の一例を示す図であり、図1(b)は、方向推定装置の配置の一例について説明するための上面図であり、図1(c)は、方向推定装置のブロック図の一例である。図2(a)は、実施の形態に係る方向推定装置の配置の一例を説明するための車両の上面図であり、図2(b)は、方向推定装置の配置の一例を説明するための車両内部の図である。図3(a)は、照度のコサイン特性の一例を説明するための図であり、図3(b)は、実施の形態に係る方向推定装置が推定する光源の一例を示す図である。
なお以下に記載する実施の形態に係る各図において、図形間の比率や形状は、実際の比率や形状とは異なる場合がある。また図1(c)では、主な信号や情報の流れを矢印で示している。
方向推定装置1は、スカラー量である検出対象の物理量を検出する検出面を有し、少なくとも3つの検出面を延長した面が互いに直交せず、かつ基準として定めた基準平面とそれぞれの検出面が交差し、かつそれぞれの検出領域の一部が重なるように配置された少なくとも3つ以上の検出部と、少なくとも3つ以上の検出部のそれぞれが検出した物理量のうち、選択された3つの物理量に基づいて検出対象の三次元的な方向を推定する推定部としての制御部3と、を備えて概略構成されている。
本実施の形態の検出対象は、光源である。そして検出部は、スカラー量である検出対象の物理量として光源の照度を検出する照度センサである。本実施の形態の検出部は、一例として、図1(a)~図1(c)に示すように、第1の照度センサ2a~第3の照度センサ2cである。なお検出対象の物理量は、照度に限定されず、磁束などのスカラー量であっても良い。
従って本実施の形態の方向推定装置1は、図1(a)~図1(c)に示すように、スカラー量である光源の照度を検出する検出面21~検出面23を有し、それぞれの検出面21~検出面23を延長した面が互いに直交せず、かつ基準として定めた基準平面4とそれぞれの検出面21~検出面23を延長した面が交差し、かつそれぞれの検出領域210~検出領域230の一部が重なるように配置された第1の照度センサ2a~第3の照度センサ2cと、第1の照度センサ2a~第3の照度センサ2cのそれぞれが検出した照度に基づいて光源の三次元的な方向を推定する推定部としての制御部3と、を備えて概略構成されている。
第1の照度センサ2a~第3の照度センサ2cは、一例として、図1(a)に示すように、基準平面4の上に配置されている。この基準平面4は、例えば、方向推定装置1が配置される配置先の面である。
方向推定装置1は、一例として、図2(a)及び図2(b)に示すように、車両7の天井70や車内のダッシュボード72の上であるがこれに限定されず、他の位置であっても良い。また方向推定装置1は、ダッシュボード72の上面からフロントウインドウ71側に傾けて主な光源の方向に向けて配置されても良い。
この方向推定装置1は、虚像を含む光源の方向を推定し、推定した光源の方向と照度の情報を照度情報S4として車両7の表示装置75に出力するように構成されている。表示装置75は、一例として、光源の方向と照度に基づいてユーザが視認し易いように表示画面の輝度やコントラストなどを調整する。
表示装置75は、例えば、図2(b)に示すように、ヘッドアップディスプレイ73や空中に像を結像する空中ディスプレイ74である。ヘッドアップディスプレイ73は、前方の視界が確保できるように透明な表示部73aやフロントウインドウ71の表示領域73bに画像を表示するように構成されている。空中ディスプレイ74は、ダッシュボード72上の空中に画像を表示する。
方向推定装置1は、ダッシュボード72に配置される場合、ヘッドアップディスプレイ73や空中ディスプレイ74の近傍に配置される。これらの表示装置75は、センターコンソールなどに配置される場合と比べて、太陽や他の車両のヘッドライトの光の入射によって視認性が低下し易い。表示装置75は、方向推定装置1から所得した車両7に対する光源や虚像の方向に基づいて表示部73a、表示領域73bや空中ディスプレイ74に光が入射すると判定すると、これらを調整する。なお表示装置75は、センターコンソールやインストルメントパネルに配置されたメインディスプレイやサブディスプレイであっても良い。
ヘッドアップディスプレイ73の表示部73aが車両7に配置される場合、ヘッドアップディスプレイ73は、光の入射が判定されると、表示部73aの輝度やコントラストなどを調整して視認性の低下を抑制する。
またヘッドアップディスプレイ73が表示領域73bに画像を表示する場合、ヘッドアップディスプレイ73は、光の入射が判定されると、表示領域73bの輝度やコントラストを調整し、表示領域73bが移動可能な場合、表示位置を移動させ、視認性の低下を抑制する。
さらに空中ディスプレイ74が車両7に配置される場合、空中ディスプレイ74は、光の入射が判定されると、輝度やコントラストを調整しても良いし、表示位置が移動可能な場合、表示位置を移動させ、視認性の低下を抑制する。
(第1の照度センサ2a~第3の照度センサ2cの構成)
第1の照度センサ2a~第3の照度センサ2cは、主にフォトダイオードを有して構成されている。第1の照度センサ2a~第3の照度センサ2cは、それぞれの検出面21~検出面23に入射する光の照度を検出して照度の情報である照度情報S1~照度情報S3を生成して制御部3に出力する。
第1の照度センサ2a~第3の照度センサ2cは、主にフォトダイオードを有して構成されている。第1の照度センサ2a~第3の照度センサ2cは、それぞれの検出面21~検出面23に入射する光の照度を検出して照度の情報である照度情報S1~照度情報S3を生成して制御部3に出力する。
照度センサの検出範囲は、主に検出面の上方である。図1(a)に示す第1の照度センサ2aの検出範囲210~第3の照度センサ2cの検出範囲230は、照度が同じ場合、検出面の中央の法線方向が最も照度が高く、当該法線方向から検出面に向かって傾くにつれて照度が低くなることを示している。この照度センサの特性は、照度のコサイン特性と呼ばれる。
図3(a)に示すように、円柱状の光束Φaの平行光が基準平面4に垂直に入射する場合、その照度Eaは、照射面積Aaを用いて以下の式で示される。
Ea=Φa/Aa
また円柱状の光束Φbの平行光が基準平面4に対して入射角θで入射する場合、その照度Ebは、照射面積Aaと照射面積Abの関係がAa/Ab=Cosθであることから以下の式で示される。
Eb=Φb/Ab=EaCosθ
なお光束Φbは、斜めに入射するだけで変化しないのでΦaと等しい。
またCosθは、0<Cosθ≦1である。
Ea=Φa/Aa
また円柱状の光束Φbの平行光が基準平面4に対して入射角θで入射する場合、その照度Ebは、照射面積Aaと照射面積Abの関係がAa/Ab=Cosθであることから以下の式で示される。
Eb=Φb/Ab=EaCosθ
なお光束Φbは、斜めに入射するだけで変化しないのでΦaと等しい。
またCosθは、0<Cosθ≦1である。
照度は、垂直入力する場合より斜め方向から入射する方が基準平面4を照らす照射面積が広くなるので低くなる。斜め方向から照明した際の照度Ebは、基準平面4の垂直方向から照明した際の照度EaのCosθ倍となる。
照度センサは、ベクトル量ではなく、スカラー量として照度を検出するものであるので、光源の方向の情報を含んでいない。従って制御部3は、後述する推定方法によってスカラー量である照度を用いて光源の方向を推定するように構成されている。
なお検出範囲210~検出範囲230は、一例として、図1(a)に示すように、検出面21~検出面230を延長した円形の面を有している。この面が互いに直交せず、かつ面が交差している。この検出範囲210~検出範囲230は、その一部が重なり重領域25を形成している。第1の照度センサ2a~第3の照度センサ2cは、重領域25が形成されるように配置される。
・第1の照度センサ2a~第3の照度センサ2cの配置について
第1の照度センサ2a~第3の照度センサ2cは、一例として、図1(a)及び図1(b)に示すように、基準平面4の法線ベクトル40の方向をZ軸とし、基準平面4内にXY軸を有する球面座標系を設定した場合、それぞれの検出面21~検出面23の法線ベクトル21a~法線ベクトル23aとZ軸とのなす角度θ1~角度θ3がそれぞれ等しく、かつそれぞれの検出面21~検出面23の法線ベクトル21a~法線ベクトル23aをXY平面に投影した投影ベクトル21b~投影ベクトル23b間の角度φ1~角度φ3が120°間隔となるように配置される。
第1の照度センサ2a~第3の照度センサ2cは、一例として、図1(a)及び図1(b)に示すように、基準平面4の法線ベクトル40の方向をZ軸とし、基準平面4内にXY軸を有する球面座標系を設定した場合、それぞれの検出面21~検出面23の法線ベクトル21a~法線ベクトル23aとZ軸とのなす角度θ1~角度θ3がそれぞれ等しく、かつそれぞれの検出面21~検出面23の法線ベクトル21a~法線ベクトル23aをXY平面に投影した投影ベクトル21b~投影ベクトル23b間の角度φ1~角度φ3が120°間隔となるように配置される。
角度φ1は、図1(b)に示すように、投影ベクトル21bと投影ベクトル22bの間の角である。角度φ2は、投影ベクトル22bと投影ベクトル23bの間の角である。角度φ3は、投影ベクトル23bと投影ベクトル21bの間の角である。
角度φ1~角度φ3は、検出範囲210~検出範囲230当たりの光源方向の誤差が抑制されるため、120°間隔とされることが好ましいが光源の方向が限定されている場合、その方向の感度が高くなるように間隔を狭めても良い。
角度θ1~角度θ3は、検出領域210~検出範囲230が重領域25を形成するため、つまり検出面21~検出面23が法線ベクトル40側に傾くように配置されるため、0°より大きく、90°より小さい角度となるように配置されることが好ましい。
また角度θ1~角度θ3は、角度を大きくすることで、検出領域210~検出範囲230が狭くなる代わりに推定する方向の角度誤差を抑制することができる。また第1の照度センサ2a~第3の照度センサ2cは、検出対象の照度E0が近い値となり、近い光源の方向の推定に有利なことから可能な限り近づけて配置されることが好ましい。
(制御部3の構成)
制御部3は、例えば、記憶されたプログラムに従って、取得したデータに演算、加工などを行うCPU(Central Processing Unit)、半導体メモリであるRAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)などから構成されるマイクロコンピュータである。このROMには、例えば、制御部3が動作するためのプログラムが格納されている。RAMは、例えば、一時的に演算結果などを格納する記憶領域として用いられる。また制御部3は、その内部にクロック信号を生成する手段を有し、このクロック信号に基づいて動作を行う。
制御部3は、例えば、記憶されたプログラムに従って、取得したデータに演算、加工などを行うCPU(Central Processing Unit)、半導体メモリであるRAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)などから構成されるマイクロコンピュータである。このROMには、例えば、制御部3が動作するためのプログラムが格納されている。RAMは、例えば、一時的に演算結果などを格納する記憶領域として用いられる。また制御部3は、その内部にクロック信号を生成する手段を有し、このクロック信号に基づいて動作を行う。
制御部3は、照度しきい値30を有している。制御部3は、第1の照度センサ2a~第3の照度センサ2cの少なくとも1つの照度センサが照度しきい値30以上の照度を検出した場合、光源の方向を推定し、光源の方向と照度の情報を含む照度情報S4を生成して表示装置75に出力する。
・光源の方向の推定方法について
図3(b)に示すように、光源90が太陽である場合、車両7には、一例として、光源90からの直接光900や建物81に反射した反射光910などが入射する。光源90の大部分が建物80に隠れている場合、直接光900が殆ど車両7に入射せず、建物81に反射して車両7に到達する反射光910の照度が直接光900の照度よりも高いことがある。
図3(b)に示すように、光源90が太陽である場合、車両7には、一例として、光源90からの直接光900や建物81に反射した反射光910などが入射する。光源90の大部分が建物80に隠れている場合、直接光900が殆ど車両7に入射せず、建物81に反射して車両7に到達する反射光910の照度が直接光900の照度よりも高いことがある。
この際、建物81の壁や窓ガラスには、光源90の虚像91が生じる。方向推定装置1は、光源90よりも虚像91の方の照度が高い場合、スカラー量である照度を用いて虚像91の方向を以下に示す推定方法により推定することができる。
制御部3は、第1の照度センサ2a~第3の照度センサ2cが検出した3つの照度E1~照度E3と、光源から出力される光のベクトル(単位光ベクトルν0)と第1の照度センサ2a~第3の照度センサ2cの検出面21~検出面23のそれぞれの法線ベクトル(単位法線ベクトルνi)の内積と、を用いて光のベクトルを算出して光源の方向を推定するように構成されている。以下では、具体的な推定方法について説明する。
光源の単位光ベクトルν0(絶対値1)は、以下の式1で表すことができる。このν0は、一例として、図3(b)に示す反射光910と同じ方向のベクトルである。
a0、b0、c0は、基準平面4に設定したXYZ座標における成分である。
また第1の照度センサ2a~第3の照度センサ2cの単位法線ベクトルνi(絶対値1:i=1、2、3)は、以下の式2で表すことができる。
単位光ベクトルν0と単位法線ベクトルνiのなす角度をθi(i=1、2、3)とすると、Cosθiは、ベクトルの内積(ν0・νi=|ν0|・|νi|Cosθi:ただし|ν0|=1、|νi|=1)をとることで次の式で表すことができる。
Cosθi=a0ai+b0bi+c0ci
θi=0の際の光源の照度をE0、第1の照度センサ2a~第3の照度センサ2cが検出する照度をEiとすると、上述した照度のコサイン特性より、照度E0と照度Eiには、以下の関係がある。
Ei=E0Cosθi
この照度Eiの式は、以下の式3として書くことができる。
さらに式3は、以下の式4に変形することができる。
照度E0は、スカラー量であるので、左辺中央の行列をA、行列Aの逆行列をA-1、左辺の右の行列をν0として逆行列A-1を式4の左から乗算すると以下の式5が得られる。なお式5は、左辺と右辺を入れ替えている。
この式5により、光源の単位光ベクトルν0の未知の成分(a0,b0,c0)は、測定値であってスカラー量である照度E1~照度E3を用いて推定することができる。なお照度E0は、θi=0の際の照度であるがスカラー量であるので、方向の推定には問題がない。
また第1の照度センサ2a~第3の照度センサ2cの単位法線ベクトルνi(絶対値1:i=1、2、3)は、以下の式2で表すことができる。
Cosθi=a0ai+b0bi+c0ci
θi=0の際の光源の照度をE0、第1の照度センサ2a~第3の照度センサ2cが検出する照度をEiとすると、上述した照度のコサイン特性より、照度E0と照度Eiには、以下の関係がある。
Ei=E0Cosθi
この照度Eiの式は、以下の式3として書くことができる。
制御部3は、以上に示した推定方法により、虚像を含めた光源の方向を推定することができる。
以下に本実施の形態の方向推定装置1の動作の一例について図4のフローチャートに従って説明する。
(動作)
方向推定装置1の制御部3は、第1の照度センサ2a~第3の照度センサ2cから照度情報S1~照度情報S3を取得する(Step1)。制御部3は、取得した照度情報S1~照度情報S3と照度しきい値30とを比較して測定された照度が照度しきい値30以上となるか監視する。
方向推定装置1の制御部3は、第1の照度センサ2a~第3の照度センサ2cから照度情報S1~照度情報S3を取得する(Step1)。制御部3は、取得した照度情報S1~照度情報S3と照度しきい値30とを比較して測定された照度が照度しきい値30以上となるか監視する。
制御部3は、照度が照度しきい値30以上となった場合(Step2:Yes)、上述の推定方法に基づいて光源の方向を推定する(Step3)。
制御部3は、照度と推定した光源の方向の情報を含む照度情報S4を生成し、表示装置75に出力する(Step4)。
ここでステップ2において制御部3は、照度が照度しきい値30以上とならなかった場合(Step2:No)、ステップ1に処理を進める。制御部3は、照度が照度しきい値30以上となるまでステップ1とステップ2を繰り返し行う。
(実施の形態の効果)
本実施の形態に係る方向推定装置1は、虚像を含む光源の方向を推定することができる。この方向推定装置1は、第1の照度センサ2a~第3の照度センサ2cが検出したスカラー量である照度に基づいて光源の位置を推定するので、GPSを用いて太陽の方向を算出する場合と比べて、光源のみならず光源の虚像の方向を推定することができる。
本実施の形態に係る方向推定装置1は、虚像を含む光源の方向を推定することができる。この方向推定装置1は、第1の照度センサ2a~第3の照度センサ2cが検出したスカラー量である照度に基づいて光源の位置を推定するので、GPSを用いて太陽の方向を算出する場合と比べて、光源のみならず光源の虚像の方向を推定することができる。
方向推定装置1は、光源のみならず光源の虚像の方向を推定することができるので、虚像の方向を推定できない場合と比べて、ユーザが車内にいても車外にいても表示装置75の視認性の低下を抑制することができる。
方向推定装置1は、太陽のみならず、他の車両のヘッドライトの方向も推定することができるので、この構成を採用しない場合と比べて、夜間の走行において視認性の低下を抑制することができる。
他の実施の形態の方向推定装置1は、制御部3が4つ以上の照度センサが配置された場合、隣接した照度センサ間で比較し、検出した照度の差分が大きい順に3つの照度センサを選択し、選択した照度センサに応じて検出対象の三次元的な方向を推定するように構成されている。
制御部3は、いずれかの照度センサが検出した照度が照度しきい値30以上となった場合、差分が大きい3つの照度センサを選択する。そして制御部3は、選択した3つの照度センサが検出した3つの照度に基づいて上述の推定方法を用いて光源の方向を推定して照度情報S4を生成する。
この実施の形態の方向推定装置1は、4つ以上の照度センサから3つの照度センサを選択して光源の方向を推定するので、この構成を採用しない場合と比べて、光源の方向をより精度良く推定することができる。
以上、本発明のいくつかの実施の形態を説明したが、これらの実施の形態は、一例に過ぎず、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。これら新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。また、これら実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない。さらに、これら実施の形態は、発明の範囲及び要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…方向推定装置、2a~2c…第1の照度センサ~第3の照度センサ、3…制御部、4…基準平面、21~23…検出面、21a~23a…法線ベクトル、21b~23b…投影ベクトル、210~230…検出領域
Claims (5)
- スカラー量である検出対象の物理量を検出する検出面を有し、少なくとも3つの前記検出面を延長した面が互いに直交せず、かつ基準として定めた基準平面とそれぞれの前記検出面を延長した面が交差し、かつそれぞれの検出領域の一部が重なるように配置された少なくとも3つ以上の検出部と、
前記少なくとも3つ以上の前記検出部のそれぞれが検出した前記物理量のうち、選択された3つの前記物理量に基づいて前記検出対象の三次元的な方向を推定する推定部と、
を備えた方向推定装置。 - 前記検出部は、前記基準平面の法線ベクトルの方向をZ軸とし、前記基準平面内にXY軸を有する球面座標系を設定した場合、それぞれの前記検出面の法線ベクトルと前記Z軸とのなす角度がそれぞれ等しく、かつそれぞれの前記検出面の法線ベクトルをXY平面に投影した投影ベクトル間のなす角度が120°間隔となるように配置される、
請求項1に記載の方向推定装置。 - 前記推定部は、4つ以上の前記検出部が配置された場合、隣接した前記検出部間で比較し、検出した前記物理量の差分が大きい順に3つの前記検出部を選択し、選択した前記検出部に応じて前記検出対象の三次元的な方向を推定する、
請求項1又は2に記載の方向推定装置。 - 前記検出対象は、光源であり、
前記検出部は、前記スカラー量である前記検出対象の前記物理量として前記光源の照度を検出する照度センサである、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方向推定装置。 - 前記推定部は、前記照度センサが検出した3つの照度と、前記光源から出力される光のベクトルと前記照度センサの前記検出面のそれぞれの法線ベクトルの内積と、を用いて前記光のベクトルを算出して前記光源の方向を推定する、
請求項4に記載の方向推定装置。
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