JP2023027031A - 中敷 - Google Patents

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▲隆▼ 村井
Takashi Murai
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Abstract

【課題】産前、産後のトラブルに対応しながら、中足趾節関節(MP関節)に適合した独自の屈曲誘導溝によって蹴り出しをサポートすることによって、歩行運動効率を高め疲れにくい歩行を実現する中敷を得る。【解決手段】産前用の中敷であって、足に接触する表面側に、足の3アーチを整える凸部が形成されており、後足部対応領域230の中央付近の高さを前足部対応領域210よりも高く形成しており、少なくとも、第5中足骨の骨底中央付近と前記後足部対応領域230の中央付近Prとを通り後端又に至る略直線ラインLSから当該中敷の外縁に向かうに従って曲線状に高さが増加する長い外側傾斜領域SMを形成しており、さらに、裏面に、第3中足骨から第1中足骨の範囲となるMP関節ラインに略沿う略直線状の屈曲誘導溝Raを形成する。【選択図】図1

Description

本発明は、中敷に関する。
人間の足はとても複雑な生物学的メカニズムを有する。人が歩くとき踵への衝撃によっ て足にかかる負荷は通常その人の体重の約1.5倍である。走ったりバックパック等の追 加の重量を運んだりしている場合、足にかかる負荷は体重の3倍を超える。
また、特に日本人は、真っ直ぐに歩くことが苦手な民族である。真っ直ぐ歩く又は走行できれば、脚、身体に負担が少ないし、かつスマートである。
インソールは、足の多くの骨、筋肉、靭帯および腱は、衝撃力を吸収/消滅させたり、体重および他の重量を運んだり、推進力を提供したりすることができる。このため、近年は、様々な種類のインソールが販売されている。
例えば、特許文献1は、激しい活動時にも、クッション性及び用靴中敷は十分なサポートや足の屈曲や捩じれをコントロールすることが開示されている。
このコントロールのために、底面には前足部領域内に窪み領域を形成して、母趾球の屈曲方向が進行方向に、できるだけ屈曲させるような構造にしている。
スマートに歩く、安全に歩くもしくはスマートに走行するという願望は、妊婦(産前、産後)でも変わらない。また、外反母趾、偏平足、モートン、・・・、O脚等の症状がある人であってもその願望は変わらない。
近年は、産前、産後用の履き物用中敷が販売されている。例えば、特許文献1は、出産に向けて骨盤の産道を確保するために、女性ホルモンのはたらきによって骨盤の結合が緩んでくると共に、同時に全身の骨格の結合も緩んでしまう。
また胎児の成長も相まって 体重増加の要因も付加されて下肢や腰の痛みなどの問題が発生する。
さらに、腹部が膨隆することにより、立位および歩行時のバランスも悪くなり、後方へ転倒する危険性も増加する。
また、左右の足の間隔を広くしてバランスを取ろうとするため、この肢位を保持する筋肉に負担がかかるという点等を解決した産前用の中敷(産前用のインソールともいう)である。
具体的には、足の骨格の3つのアーチ(横アーチ、内側縦アーチ、外側縦アーチ)を整えるために横アーチ用凸部、内側縦アーチ用凸部、外側縦アーチ用凸部がインソールの表面に施されている。
これらの凸部によって関節の緩みによる足骨格を補正すると共に、前足部対応領域を後足部対応領域よりも高くして後方へ転倒する危険性を低下させている。
また、特許文献1の中敷は、足の後足部(踵骨を含む)の周壁を高くしている。
これらの、機能を有することによって、左右の足の間隔を広くしてバランスを取らなくてもよいようにし、この肢位を保持する筋肉の負担を軽減させている。
一方、産後は、出産に向けて緩んだ足の骨格をそのまま放置していれば、崩れた骨格のままになってしまい、出産後も腰から下の整形外科的問題を継続して生じることになる。
このため、産後用の中敷(インソール)は、理想的な足骨格を得るために3つのアーチ(横アーチ、内側縦アーチ、外側縦アーチ)を整えるための凸形状をしっかりと施し、かつ踵骨の部分を産前用の中敷(インソール)より低くして、妊娠前の正常な状態にいち早く回復できるようにすることが開示されている。
特開2018-515205号公報 特許第3961970号公報
前述したように、人は歩行時にまず膝が前にでて足を踏み出し、踵が地面についたあと足の小指側から親指側に抜ける軌跡で地面に設置するが、膝が外側に向いているために、外股の歩行となりがちである。この歩行形態は、特に、産前用中敷、産後用中敷、外反母趾用中敷、偏平足用中敷、モートン用中敷、・・・、O脚用中敷(等)に顕著に表れる。
例えば、従来技術による産前用のインソールでは、お腹の子供が大きくなってくると、体を反るように歩くため、後ろ体重になり、後ろに倒れないようにするために、踵部を高くして、踵部分はカップ状に成型した踵部コーナにしている。
しかしながら、足の踵後部の形状は、人により異なり、踵が踵下から上に急に立ち上がっている場合もあり、インソールの踵部コーナの後端部のRを足の踵部の形状に合わせて成型することは容易ではない。
従って、踵部コーナの後端部のRは緩やかになるように成型しているのが現状であり、結果として足の踵部がこのRの部分に載りあがり、靴の後ろのアッパーとの間に隙間が生じる。つまり、足が少し前方に出ることになる。
さらに、お腹が大きくなってくると、足のつま先を内側に向けていると歩きづらくなるので、必ず外股に開かないとバランスが取れないので、次第に内股から、中間に、そして外股で歩くことになる。特に、妊娠後期は外股になる。
つまり、妊娠初期から、中期、後期で身体バランスが変わると、足角(つま先の向き)も変化する。
外股で歩くということは、次のことが問題になる。
(A)体を左右に揺らしながら歩くようになる。
(B)重心が左右に動くので、歩行が不安定になる。
(C)筋肉に負担がかかる。
一方、産後用の中敷(インソール)は、前足部に対応する部分と踵部に対応する部分を同程度の高さに成型している。
しかしながら、産後はヒールが高い靴を履くことが多いので、転倒に注意しなければならない。
さらに、足は、踵と母趾球と小趾球の3ポイントを支持して3アーチを保つことが重要である。しかし、実際は荷重をかけると第5中足骨底も地面側に着くので、実は4か所で支持している。
一方、外反母趾、偏平足、モートン、・・・、O脚等用のインソールであっても、踵部を高くして、踵部分はカップ状に成型した踵部コーナにしている。結果として、アッパーとの間に隙間が生じる。つまり、足が少し前方に出ることになり、つま先を圧迫したり、靴が抜けやすくなる。
また、外股に開かないとバランスが取れない人は、例え、外反母趾、偏平足、モートン、・・・、O脚等用のインソールを用いたとしても、次第に内股から、中間に、そして外股で歩くことになる。
本願発明は以上の課題等を鑑みてなされたものであり、産前、産後の他、外反母趾、偏平足、モートン、・・・、O脚等のトラブルがっても、歩行運動効率を高めてスマートに歩行、走行できる中敷を得ることを目的とする。
産前用は、お腹の子供が大きくなってくると、体を反るように歩くため、後ろ体重になり、後ろに倒れないようにするために、踵部を高くして、踵部分はカップ状に成型した踵部コーナにしている。
しかしながら、足の踵後部の形状は、人により異なり、踵が踵下から上に急に立ち上がっている場合もあり、インソールの踵部コーナの後端部のRを足の踵部の形状に合わせて成型することは容易ではない。
従って、踵部コーナの後端部のRは緩やかになるように成型しているのが現状であり、結果として足の踵部がこのRの部分に載りあがり、アッパーとの間に隙間が生じる。つまり、足が少し前方に出ることになる。
さらに、お腹が大きくなってくると、足のつま先を内側に向けていると歩きづらくなるので、必ず外股に開かないとバランスが取れないので、次第に内股から、中間に、そして外股で歩くことになる。特に、妊娠後期は外股になる。
つまり、妊娠初期から、中期、後期で身体バランスが変わると、足角(つま先の向き)も変化する。
外股で歩くということは、次のことが問題になる。
(A)体を左右に揺らしながら歩くようになる。
(B)重心が左右に動くので、歩行が不安定になる。
(C)筋肉に負担がかかる。
一方、産後用の中敷(インソール)は、前足部に対応する部分と踵部に対応する部分を同程度の高さに成型している。
しかしながら、産後はヒールが高い靴を履くことが多い。
さらに、足は、踵と母趾球と小趾球の3ポイントを支持して3アーチを保つことが重要である。しかし、実際は荷重をかけると第5中足骨骨底も地面側に着くので、実は4か所で支持している。
従って、荷重を集中させない構造が望ましい。
一方、外反母趾、偏平足、モートン、・・・、O脚等用のインソールであっても、踵部を高くして、踵部分はカップ状に成型した踵部コーナにしている。結果として、アッパーとの間に隙間が生じる。つまり、足が少し前方に出ることになり、つま先を圧迫したり、靴が抜けやすくなる。
また、外股に開かないとバランスが取れない方は、例え、外反母趾、偏平足、モートン、・・・、O脚等用のインソールを用いたとしても、次第に内股から、中間に、そして外股で歩くことになる。
本願発明は以上の課題等を鑑みてなされたものであり、産前、産後の他、外反母趾、偏平足、モートン、・・・、O脚等のトラブルがっても、歩行運動効率を高めてスマートに歩行、走行できる中敷を得ることを目的とする。
本発明の中敷はは、足に接触する表面側に、足のアーチを整える凸部が形成された中敷であって、
表面側の第3中足骨骨頭が載置される領域の真裏となる第3中足骨骨頭裏箇所と、母趾球が載置される領域の真裏の母趾球裏領域の直後に対向する内縁の裏側の箇所との間に、直線状の屈曲誘導溝を形成している、ことを特徴とする
以上のように本発明によれば、産前、産後の他、外反母趾、偏平足、モートン、・・・、O脚等のトラブルがっても、歩行運動効率を高めてスマートに歩行、走行できる。
産前、産後のトラブルに対応しながら、中足趾節関節(MP関節)に適合した独自の屈曲誘導溝によって蹴り出しをサポートすることによって、歩行運動効率を高め疲れにくい歩行を実現することができる中敷が得られている。
本実施の形態1の産前用インソール200の斜視図である。 産前用インソール200の裏面の平面図である。 踵側方向(Q方向)から見た場合の説明図である。 産前用インソール200を靴に用いて足を入れた場合において、アッパー300の踵部の後ろ側を取り除いて踵方向から見た場合の説明図である。 産前用インソール200を靴に用いて足を入れた場合の効果を説明する説明図である。 産前用インソール200の詳細説明図である。 図6(b)の各断面の説明図である。 本実施の形態2の産後用インソール400の斜視図である。 産後用インソール400の裏面の平面図である。 産後用インソール400を踵側方向(QB方向)から見た場合の説明図である。 産後用インソール400を靴に用いて足を入れた場合において、アッパー510の踵部の後ろ側を取り除いて踵方向から見た場合の説明図である。 産後用インソール400の詳細説明図である。 図12(b)の各断面の説明図である。 図5を補足する説明図である。 外反母趾対策、偏平足対策用インソールの上面図である。 中足骨頭対策、偏平足対策用のインソールの上面図である。 膝痛対策、腰痛対策用のインソールの上面図である。 O脚対策、足底筋膜炎対策用のインソールの上面図である。 外反母趾対策用インソール600の詳細説明図である。 図19の外反母趾対策用インソール600を踵方向から見た場合と各部の断面図である。 偏平足対策用インソール700の詳細説明図である。 図21の偏平足対策用インソール700を踵方向から見た場合と各部の断面図である。 中足骨痛対策用インソール800の詳細説明図である。 図23の中足骨痛対策用インソール800を踵方向から見た場合と各部の断面図の説明図である。 モートン対策用インソール900の詳細説明図である。 図24の中足骨痛対策用インソール800を踵方向(例えば、FB3)から見た場合と各部の断面図の説明図である。 膝痛対策用インソール1000の詳細説明図である。 図27の 膝痛対策用インソール1000を踵方向(例えば、FB5)から見た場合と各部の断面図の説明図である。 腰痛対策用インソール1100の詳細説明図である。 図29の腰痛対策用インソール1100を踵方向(例えば、FB6)から見た場合と各部の断面図の説明図である。 O脚用インソール1200の詳細説明図である。 O脚用インソール1200を踵方向(例えば、FB7)から見た場合と各部の断面図の説明図である。 足底筋膜炎用インソール1300の詳細説明図である。 図33の足底筋膜炎用インソール1300を踵方向(例えば、FB8)から見た場合と各部の断面図の説明図である。 実施の形態4の足底筋膜炎用インソール1400の説明図である。 足底筋膜保護用凹部TDの拡大斜視図である。 実施の形態5のウォーキング用インソール1500の裏面図である。 本実施の形態のウォーキング用インソール1500を裏側から見た場合の平面図である。 ウォーキング用インソール1500の断面図である。 図38のJ-J断面図である。 実施の形態6のランニング用インソール1600の裏面図である。 本実施の形態のランニング用インソール1600を裏側から見た場合の平面図である。。 実施の形態6のランニング用インソール1700の説明図である。 本実施の形態の屈曲誘導溝Raを設けたインソールを靴に入れて歩行した場合の足の動きの説明図である。
本発明は、中敷全般に適用可能であるが、特に、産前用中敷、産後用中敷、外反母趾用中敷、偏平足用中敷、モートン用中敷、・・・、O脚用中敷(等)に優れた効果を有している。以下に示す実施の形態は、本発明の技術的思想(構造、配置)を具体化したものや方法を例示したものであり、本発明の技術的思想は、以下に開示する実施形態や実施例に限定されるものではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された事項の範囲内において、種々の変更を加えることができる。
特に、図面は模式的なものであり、現実のものとは異なることに留意すべきである。
以下においては、歩行運動効率を高めてスマートに歩行、走行できる本発明の実施形態の一例にかかる中敷として、産前用中敷、産後用中敷、外反母趾用中敷、偏平足用中敷、モートン用中敷、・・・、O脚用中敷(等)の順に説明する。
以下の実施形態では産前用、産後用等の特殊な用途中敷を例示して説明しているが、本発明は、一般の中敷にも適用可能である。従来技術に係る一般用途の中敷に対して、以下の説明する各実施例の「屈曲誘導溝」の構成を付加することに、本発明に係る中敷きを得ることができる。
まず、実施の形態1は産前用インソールとして説明し、実施の形態2は産後用インソールとして説明する。また、産前用インソール及び産後用インソールは単層でも多層でも構わないが、以下においては多層構造を用いて説明する。
本実施の形態は、足トラブル(個別に)に対応しながら、中足趾節関節(MP関節)に適合した屈曲誘導溝によって蹴り出しをサポートすることによって、歩行運動効率を高め疲れにくい歩行を実現する。
<実施の形態1:産前用インソール(中敷)>
図1は本発明の実施の形態1の産前用インソール200の斜視図である。図1については足の斜視図を産前用インソール200の上側に記載して説明する。靴については図1では図示しない。さらに、後述する下層部材、上層部材、表層部材を圧着して産前用インソール200を形成しているが、図1においては下層部材、上層部材、表層部材については番号を付加しない。
足は、図1に示すように、前足部20と、中足部22と、後足部23とに分けられる。
一方、産前用インソール200は、足の前足部20を含んで載置される領域を前足部対応領域210と記載する。
また、中足部22に対応する領域を中足部対応領域220と記載し、後足部23に対応する領域を後足部対応領域230と記載する。
また、図1においては、下層部材の先端形状T、母趾球対応領域BC、小趾球対応領域SBを一点鎖線で示す。また、横アーチ用凸部G、第5中足骨の中央付近から骨底付近が載置される領域を第5中足骨窪み領域M(破線)と記載する。
この第5中足骨窪み領域Mは当該インソールの外縁と横アーチ用凸部Gとによって第5中足骨の中央付近から骨底付近を包み込む。また、第5中足骨窪み領域Mは、第5中足骨の骨底に加わる足の荷重を集中させないためであり、この意義については後述する。
さらに、当該インソールの裏面側に形成された屈曲誘導溝Raを示す。この屈曲誘導溝Raは、切り込んで形成してもよいが(総称して屈曲誘導部分と称する)、本実施の形態では溝として説明する。
また、踵部対応領域の中心付近の位置を踵部対応領域中心Prとして記載し、当該インソールの先端と、後端とを通る直線を中敷中心線Liとして記載する。
なお、踵部対応領域中心Prは前足部対応領域210より高くされており、後ろに倒れないようにしている。具体的な高低差については後述する。
さらに、表面側の後足部23から中足部22にかけて、外縁に向かうに従って曲線状に高さが増加する長い外側傾斜領域SMが形成されている。この外側傾斜領域SMが始まるラインを外側傾斜領域開始ラインLSと記載する。
外側傾斜領域開始ラインLSは、図1及び図2に示すように、概略的には小趾球対応領域SBの後端付近に対向する当該インソールの外縁(KD)から第5中足骨窪み領域を通って踵部対応領域中心Pr付近を通って後端200B′に至る略直線状のラインである。
図2は産前用インソール200の裏面の平面図である。図2においては、足裏を見た場合の骨格等を示して説明する。図1と同一な符号については説明を省略する。
また、図2においては、母趾球対応領域BCの中心付近と小趾球対応領域SBの中心付近とを通る直線を母趾球小趾球横断直線Lbと記載する。なお、以下に説明する各図において、同一符号のものについては説明を省略する。
この母趾球小趾球横断直線Lbと当該インソールの外縁とが交わる点(小趾球対応領域SBの中央付近に対向する外縁の端)を外縁箇所KBとし、内縁と交わる点(母趾球対応領域BCの中央付近に対向する内縁の端)を内縁KAとして示す。
また、図2に示す踵部対応領域中心Prと「200C」とを通る直線をヒール中心線Laと称する。
また、当該インソールの後端は、200Bと記載し、先端は200Aと記載する。
また、踵部対応領域の踵部対応領域中心Prを横切る直線を踵部対応領域中心横断線LPrとして示す。
次に足骨格について説明する。
(足骨格)
なお、実施の形態では、足の骨格は解剖学的な名称を用いないで、義肢装具等の製造業界で使用している名称で説明し、本実施の形態で用いる骨の名称を下記に記載する。
前足部20は、第1基節骨41と、第2基節骨42と、第3基節骨43と、第4基節骨44と、第5基節骨45等(他の骨には番号を付さない)を含む範囲であり、前足部対応領域210に載置される。
中足部22は、第1中足骨51と、第2中足骨52と、第3中足骨53と、第4中足骨54と、第5中足骨55と、第1楔状骨61と、第2楔状骨62と、第3楔状骨63と、立方骨71と舟状骨73とを含む範囲であり、中足部対応領域220に該当する。
後足部23は、距骨77と踵骨75とを含む範囲であり、後足部対応領域230に該当する。なお、踵骨75の後ろの出ている部分を踵骨突起部76と記載する。
次に、図2に示している下層部材250について説明する。なお、図2には中足趾節関節(MP関節)のラインを「MP」と記載している。
(下層部材250)
図2には裏面であり、下層部材250に上層部材260を圧着していることを示している。下層部材250の先端は「T」と記載している。
産前用インソール200の下層部材250の先端の形状は、図2に示すような先端形状Tとなっている。すなわち先端形状Tは、足の外側となる外縁箇所KBから小趾球対応領域SBの後端付近(第5中足骨55の骨頭の後端)を廻り込み、さらに第3中足骨53の骨頭及び第2中足骨52の骨頭の後端付近を廻り込んで、母趾球BCの後端付近(第1中足骨51の骨頭の後端)を略直線状に通って足の内側となる内縁箇所KBに至る山波形状にされている。
つまり、下層部材250の先端形状TのLaと外縁との間の範囲は、中足趾節関節(MP関節) の少し下側の位置で該関節に略沿って伸びている。したがって、屈曲誘導溝Raによる足の蹴り出しを、より容易にサポートすることになる。
また、下層部材250の裏面の踵骨突起部76に対応する領域は、円状に窪みが形成されている(以下、裏面側円状窪250Aという)。この裏面側円状窪250Aには衝撃吸収体(図示せず)が貼り付けられる。なお、図2には、表面の外側傾斜領域開始ラインLS(KD~200B´)を破線で記載している。
また、図2には、第5中足骨55の骨底付近を「D(点線):第4の荷重ポイントともいう」と記載している。
次に、屈曲誘導溝Raについて説明する。
(屈曲誘導溝Ra)
屈曲誘導溝Raは、前足部対応領域210の裏面の図2に示す位置に形成されている。中敷が上層部材と下層部材とで構成されているときには、上層部材260の裏面に形成される。
具体的には、第3中足骨53の骨頭付近に対応する領域付近(以下、第3中足骨骨頭対応領域付近Paという)から母趾球対応領域BCの後端領域付近を通って当該インソールの内縁Pbに至る略直線状に形成した溝である(下層部材250の先端形状Tと母趾球対応領域BCの間を通っている)。
この屈曲誘導溝Raは、母趾球小趾球横断直線Lbに対しての傾斜角度θiは、5度~25度(好ましくは12度~15度)程度である。また、中足趾節関節(MP関節)と比較すると、屈曲誘導溝Raは中足趾節関節(MP関節)のラインの一部と概略沿っているともいえる。
内股、中間の人、外股の人がいるが、仮に妊娠していないときは、内股とか中間でも、お腹が大きくなってくると必ず外股に開かないとバランスが取れない。
だんだん内股から、中間に、そして外股になってくる。そのときに、進行方向に対して折れる方向というのは、この角度方向である。
進行方向に対して直角に交わる線と中心線Liが交わる角度である足角は、歩行中の進行方向に対する足部の角度である。足角は、重要なアライメント要素であり7度~13度外旋が正常であるとされている。女性の通常期の足角は0度~5度であるが、妊娠後期になると外股になりつま先が外側に向いているので、もっと大きくなり、5度~15度位になる。
従って、母趾球対応領域BCの後ろ付近となる領域に斜め溝「屈曲誘導溝Ra」を入れると、中敷が親指側の方(やや内側方向)に屈曲しやすくなるので、内側に蹴り出ししやすくなり、歩くのにも楽で、疲れにくくなる。
屈曲誘導溝Raが屈曲抵抗を低減し、内側への蹴り出しをサポ
ートするため、外側傾斜領域SMによる効果も同時に働いて相乗効果を上げる。
なお、第3中足骨骨頭対応領域付近Paは、第2中足骨52の骨頭の後ろ又は第3中足骨53の骨頭の後ろ付近の間であってもよい。
(踵側から見た場合)
次に、産前用インソール200を踵側方向(Q方向)から見た場合を、図3を用いて説明する。踵側方向(Q方向)から見た場合は図3に示すように、産前用インソール200では、踵部の最後端のエッジ部(図3の中央部)は高さが低くなっている。
図3においては、ヒール中心線Laを縦に記載する。また、200B´から上下に垂直に伸びる縦直線を外側傾斜後端縦ラインLfと記載する。また、産前用インソール200の表面を破線(以下、表面Wと記載する)で示す。
次に、具体的な寸法を例記する。但し、足のサイズを23cmの場合として説明する。なお、寸法については足の横幅、履く靴等で相違するので、以下に述べる寸法は一例である。
踵側方向(Q方向)から見た場合において、踵部対応領域中心Prから外縁までの間はamm(33mm~38mm:好ましくは35mm)、後端200B´から内縁までの間はbmm(18mm~23mm:好ましくは20mm)であり、踵部対応領域中心Prと後端200B´との間は、fmm(3mm~8mm:好ましくは5mm)である。
また、外縁側の高さはha(19mm~24mm:好ましくは21mm)、内縁側の高さはhb(13mm~18mm:好ましくは16mm)であり、踵部対応領域中心Prの高さhcは、裏面からhcmm(10mm~15mm:好ましくは12mm)である。つまり、高さは偏っている。
次に、本実施の形態の産前用インソール200を用いた場合の効果について図4及び図5を用いて以下に説明する。なお、図5は中敷中心線Li付近での長手方向の断面を示している。
(産前用インソール200を用いた場合の効果)
但し、屈曲誘導溝Raの効果については、後述する。
図4は産前用インソール200を靴に用いて足を入れた場合において、アッパー300の踵部の後ろ側を取り除いて踵方向から見た場合の説明図である。なお、図4には靴の中底320と、本底340とを示す。これらは、材質はゴム材、等が好ましい。
図4に示すように、産前用インソール200は後端部の高さが低くなっており、図5に示すように、靴の踵のアッパー300と足の踵部がしっかりフィットするので、歩いているときに足が抜けることがない。したがって、安全である。
次に、産前用インソール200をさらに詳細に説明する。
(産前用インソール200の詳細)
図6は産前用インソール200の詳細説明図である。図6(b)は上面図であり、図6(a)は足外側方向から見た場合の側面図であり、図6(c)は足内側方向から見た場合の側面図である。これらの図においても上記の図と同一符号のものについては説明を省略する。
また、第5中足骨持ち上げ領域HMと記載し、表皮の表面をWと記載する。また、前足部対応領域の高さをhg(5mm程度)と記載する。また、図6(b)においては、外側傾斜領域SMを点ハッチで示している。この外側傾斜領域SMによって、歩行に伴う重心を内側に誘導する効果をさらに上げていると共に、屈曲誘導溝Raとの効果が合わさってさらに効果が上がる。
図6(a)及び図6(b)に示すように、下層部材250と上層部材260とクッション部材270とが圧着されて、クッション部材270の上に表皮280が張り付けられている。下層部材250と上層部材260とクッション部材270とは厚みを異ならせたものを圧着しており、下層部材250が最も硬度が高くされている。
図6(b)に示すように、前足部対応領域210よりも後足部対応領域230の方が高くされているので、後ろに倒れないようにされている。
なお、横アーチ用凸部Gの頂点PA付近の高さは、この頂点PAに対向する外縁の箇所の高さ程度にされている。
また、横アーチ用凸部Gの第2中足骨骨頭と第3中足骨骨頭との間に対応する箇所の高さは前足部対応領域210の高さより僅かに高い程度にされており、
次に、図6(b)の各断面を、図7を用いて説明する。図7においても、上記の図と同一符号のものについては説明を省略する。
図7(a)には図6(b)のA―A断面を示し、図7(b)には図6(b)のB―B断面を示し、図7(c)には図6(b)のC―C断面を示し、図7(d)には図6(b)のD―D断面を示し、図7(e)には図6(b)のE―E断面を示す。
E―E断面からA-A断面の順に説明する。
図7(e)に示すように、E-E断面は、下層部材250の裏側に張り付けられた衝撃吸収体255が存在している。
また、E-E断面において下層部材250は、外縁の方向は、ヒール中心線La(Pr)付近から略直線的に増加してSMの一部を成している。一方、内縁の方向はフラットになって内縁付近で立ち上がった断面になっている。
そして、中足部対応領域220、後足部対応領域230を囲むコーナの基となる中間層部が圧着されている。E-E断面においては、外縁側を「245A」と記載し、内縁側を「245B」と記載している。
つまり、この中間層部材245の「245A」と、下層部材250とでE-E断面における外側傾斜領域SMの一部を形成している。
なお、下層部材250又は上層部材260で中足部対応領域220、後足部対応領域230を囲むコーナの基となるようにしても構わないが、中間層部材245を設けた方が弾力性及びクッション性が出る。
図7(d)のD-D断面では、中間層部材245が内縁と外縁とに渡っている。そして、下層部材250及び中間層部材245は外縁に向かうに従って高さを増して外側傾斜領域SMの一部を形成している。なお、図7(d)のD-D断面での外縁の高さhabは18mm(16mm~21mm:好ましくは18mm)であり、内縁の高さhbbは、19mm(17mm~22mm:好ましくは19mm)である。
図7(c)のC-C断面は、第5中足骨窪み領域Mにおける第5中足骨55の骨底付近に対応する領域の断面を含んでおり、第5中足骨窪み領域Mにおいて最も深い付近の部分であるので、第5中足骨55の骨底が包み込まれるようになる。また、内縁側は内側縦アーチ用凸部の頂点付近である。
すなわち、内縁側が高い。具体的にはhbc(18mm~23mm:好ましくは19.5mm)である。また、第5中足骨窪み領域Mにおいて最も深い付近の部分の高さはhm(4mm~7mm:好ましくは5mm)である。なお、この部分は最も深い部分であるので、前方には第5中足骨持ち上げ領域HMが見えている(一点線で示す)。また、このC-C断面での内縁の高さはhac(13mm~18mm:好ましくは15mm)である。
一方、図7(b)のB-B断面は横アーチ用凸部Gの頂点PA付近の断面であり、第5中足骨窪み領域Mが薄くなって第5中足骨持ち上げ領域HMとなっている。つまり、第5中足骨55の中央付近から第5中足骨55の骨頭の後端の範囲を盛り上げていることになる。なお、内縁の高さはhbd(13mm~18mm:好ましくは15mm)であり、外縁の高さはhad(10mm~15mm:好ましくは12mm)である。
つまり、B-B断面~E-E断面及び図6(a)並びに図1を参酌すると、面側に第5中足骨55の中央付近と後足部対応領域230の中央付近とを通り後端に至る外側傾斜領域開始ラインLS(略直線ラインともいう)から外縁に向かうに従って曲線状に高さが増加する長い外側傾斜領域SMを形成している。
そして、図7(a)のA-A断面では、前足部対応領域210の部分の断面であり、両縁の高さはhg(4mm~9mm:好ましくは5mm)である。上層部材260が靴の中底に接する面となっている。つまり、第5中足骨窪み領域Mにおいて最も深い付近の部分の高さはhm(4mm~7mm:好ましくは5mm)、前足部対応領域210の高さ程度である(少し低くしてもよい)。
従って、本実施の形態の産前用インソール200を靴に用いて歩いた場合は、体を左右に揺らしながら歩くことがないので歩行が不安定にならない。この結果、筋肉にかかる負担を抑えられるので、産前用のインソールとして最適である。
<実施の形態2:産後用>
図8は本実施の形態2の産後用インソール400の斜視図である。図1と同様に足の斜視図を上側に記載している。
図8においては、産後用インソール400の下層部材の先端形状をTB、母趾球対応領域BC、小趾球対応領域SBを一点線で示す。また、産前用と区別するために、横アーチ用凸部を「GB」、第5中足骨窪み領域を「Ma」と記載する。また、産後用インソール400は裏面に実施の形態と同様に屈曲誘導溝Raが形成されている。
また、産後用インソール400の踵部対応領域の中心付近である踵部対応領域中心を産前用と区別して説明するために、「Pf」と記載し、当該インソールの先端400Aと後端400Bとを通る中敷中心線を「Lf」と記載している。また、その他もできるだけ産前用と区別するために異なる符合(番号含む)を用いて説明する。
なお、産後用インソール400の踵部対応領域中心Pf及び前足部対応領域210の高さは同程度にされており、外側傾斜領域SMは形成されていない。つまり、後足部対応領域(230)は略平坦状である。
図9は産後用インソール400の裏面の平面図である。図9に示すように、下層部材450の先端形状TBは、内縁Taから第1中足骨51の骨頭の後端付近までを略直線的に通り、第2中足骨52及び第3中足骨53の骨頭の後端付近を通って、第5中足骨55の中央付近の外縁側よりを通って、第5中足骨55の骨底を廻り込んで内縁Taに至る崖山形状にされている。従って、第5中足骨55及びその骨底が痛くならない。
次に、産後用インソール400を踵側方向(QB方向)から見た場合を、図10を用いて説明する。
(踵側から見た場合)
踵側方向(QB方向)から見た場合は図10に示すように、産後用インソール400は、踵部コーナの後端部は実施の形態1と同様に高さが低くなっており、産前用インソール200に対して横アーチ用凸部GBが高く(例えば、13mm程度)、かつ大きくなっているので、この横アーチ用凸部GBが見えることを示している。
次に、具体的な寸法を例記する。踵側方向(QB方向)から見た場合において、踵部対応領域中心横断線LPrが通る外縁の点PArの高さはhb1(10mm~15mm:好ましくは13mm)であり、内縁の点PBrは同程度の高さha1である。また、Pfの高さはhf(:8mm~13mm:好ましくは9mm)であり、産前用インソール200よりも低い。
従って、本実施の形態の産後用インソール400を靴に用いて歩いた場合は、筋肉にかかる負担を抑えられるので、産後用のインソールとして最適である。
次に、本実施の形態2の産後用インソール400を用いた場合の効果について図11を用いて以下に説明する。
(産後用インソール400を用いた場合の効果)
但し、屈曲誘導溝Raの効果については、後述する。産後用は、ヒール高さが普通(例えば、3.5cmm)の靴を用いる場合とし、「500」番を付して説明する。
図11は産後用インソール400を靴に用いて足を入れた場合において、アッパー510の踵部の後ろ側を取り除いて踵方向から見た場合の説明図である。なお、図11には靴の中底520と、本底530とを示す。
図11に示すように、産後用インソール400は後端部の高さが低くなっており、実施の形態1と同様にアッパー510と足の踵部がしっかりフィットするので、歩いているときに足が抜けることがない。したがって、安全である。
次に、産後用インソール400をさらに詳細に説明する。
(産後用インソール400の詳細)
図12は産後用インソール400の詳細説明図である。図12(b)は上面図であり、図12(a)は足外側方向から見た場合の側面図であり、図12(c)は足内側方向から見た場合の側面図である。これらの図においても上記の図と同一符号のものについては説明を省略する。
また、図12(a)及び図12(c)には、図12(b)のLfにおける表皮の表面をWBと記載している。また、前足部対応領域の高さhg1とPfの高さは同程度になっている。さらに、図12(b)には横アーチ用凸部GB、内側縦アーチ用凸部GBC、外側縦アーチ用凸部GBDを示す。
なお、この横アーチ用凸部GBの頂点は、第2中足骨52の中央付近と第3中足骨53の中央付近との間であり、その高さは、この横アーチ用凸部GBの頂点に対向する内縁の箇所と同程度の高さにされている。
図12(a)及び図12(b)に示すように、下層部材450と上層部材460とクッション部材470とが圧着されて、クッション部材470の上に表皮480が張り付けられている。
また、図12(c)に示すように、横アーチ用凸部GBの頂点は、この頂点に対抗する内縁の箇所と同程度の高さにされている。
図12(a)及び図12(c)に示すように、前足部対応領域及び踵部対応領域の高さは同程度である。また、後足部対応領域は平坦である。
次に、図12(b)の各断面を、図13を用いて説明する。図13においても、上記の図と同一符号のものについては説明を省略する。
図13(a)には図12(b)のAa―Aa断面を示し、図13(b)には図12(b)のBa―Ba断面を示し、図13(c)には図12(b)のCa―Ca断面を示し、図13(d)には図12(b)のDa―Da断面を示し、図13(e)には図12(b)のEa―Ea断面を示す。
Ea―Ea断面からAa-Aa断面の順に説明する。
図13(e)に示すように、Ea-Ea断面は、下層部材450の裏側に設けられた裏面側円状窪に張り付けられた衝撃吸収体440が存在している。
なお、Ea-Ea断面においては、外縁側を「450A」と記載し、内縁側を「450B」と記載している。
外縁側の高さはha2、内縁の高さhb2は各々、10mm~15mm(好ましくは12mm)であり、Pfの高さはhpf(10mm程度)である。
図13(d)のDa-Da断面では、外縁の高さはha3(9mm~14mm:好ましくは12mm)であり、内縁の高さはhb3(8mm~14mm:好ましくは11mm)である。
図13(c)のCa-Ca断面は、第5中足骨窪み領域Maの断面を含んでおり、第5中足骨窪み領域Maにおいて最も深い付近の部分であり、実施の形態1(産前)と同様に、第5中足骨55の骨底が包み込まれるようになる。具体的には、外縁側の高さはha4(7mm~12mm:好ましくは8mm)であり、内縁側の高さはhb4(12mm~17mm:好ましくは15mm)である。
また、第5中足骨窪み領域Maにおいて最も深い付近の部分の高さはhm(5mm~8mm:好ましくは6mm)である。なお、この部分は最も深い部分であるので、前方には第5中足骨持ち上げ領域HMが見えている(一点線で示す)。
また、
図13(b)のBa-Ba断面は横アーチ用凸部GBの頂点付近の断面であり、第5中足骨窪み領域Maが浅くなって第5中足骨持ち上げ領域HMとなっている(例えば10mm程度)。つまり、第5中足骨55の中央付近から第5中足骨55の骨頭の後端の範囲を盛り上げていることになる。
なお、内縁の高さはhb5(13mm~18mm:好ましくは15mm)であり、外縁の高さはha5(10mm~15mm:好ましくは12mm)である。
そして、図13(a)のAa-Aa断面では、前足部対応領域210の部分の断面であり、両縁の高さはhg1(4mm~9mm:好ましくは5mm)である。上層部材460が靴の中底に接する面となっている。つまり、第5中足骨骨底対応領域は、前足部対応領域210の高さ程度にされている。
また、産後用の場合は、Maを有することで、第5の中足骨の骨底である第4の荷重点をしっかりと確保している。
すなわち、荷重がかかった時に、この第4の荷重部位(第5中足骨骨底:D)を荷重が集中しないように(第5中足骨骨底が載る箇所は、なるべく薄くなるように仕上げる)している。
上記の図5はアッパー300と足の踵部がしっかりフィットすることを示した図であるが、その詳細については説明が不足していたので図14を用いてさらに詳細に説明する。
図14は、右足用の産前用インソール200を右足用の靴に入れて、この右足をこの産前用インソール200に置いた場合に、足内側方向から見た図である。
但し、図14においては、産前用インソール200は図5と同様に図1に示す産前用インソール200の中敷中心線Liでの断面で示す。
また、足内側方向から見た場合の右足用の産前用インソール200の踵部コーナでの内縁(一点線)と、外縁を示しており、内縁が外縁よりも高いことを示している。
上記の説明のように、産前用インソール200は後端である200Bの高さが低くなっている。具体的には、図14に示すように、後足部コーナの内縁(内側縁ともいう)と、外縁(外側縁ともいう)が200Bに向かって下がり出す箇所(線LpBで示す)は、踵部対応領域中心PrからLBr(18mm~25mm:好ましくは20mm程度)である。
なお、産前又は産後用のインソールはバレーシューズに用いてもよい。
<実施の形態3>
インソールの裏面側に上記の屈曲誘導溝Ra(深さは1mm~2・5mm:好ましくは1.5mm)を形成した、外反母趾対策、偏平足対策、外反母趾対策用中敷、偏平足対策用中敷、中足骨骨頭痛対策用中敷、モートン対策用中敷、膝痛対策用中敷、O脚対策用中敷、足底筋膜炎対策用中敷と、この他にウォーキング、ランニング用等のインソールについて以下に説明する。
なお、屈曲誘導溝Raは、深さは1mm~2.5mm(好ましくは1.5mm)、長さが45mm~65mm(インソール長が230mmの場合は、50mm程度が好ましい)、幅が3mm~5.5mm程度(インソール長が230mmの場合は、3mm程度が好ましい)である。
[外反母趾対策、・・・足底筋膜対策の上面図]
図15は外反母趾対策、偏平足対策用インソールの上面図である。図15(a)には外反母趾対策用インソール600の上面図を示し、図15(b)には偏平足対策用インソール700の上面図を示す。
図16は中足骨頭対策、偏平足対策用のインソールの上面図である。図16(a)には中足骨頭痛対策用インソール800の上面図を示し、図16(b)にはモートン対策用インソール900の上面図を示す。
図17は膝痛対策、腰痛対策用のインソールの上面図である。図17(a)には膝痛対策用インソール1000の上面図を示し、図17(b)には腰痛対策用インソール1100の上面図を示す。
図18はO脚対策、足底筋膜炎対策用のインソールの上面図である。図18(a)にはO脚対策用インソール1100の上面図を示し、図18(b)には足底筋膜炎対策用インソール1300の上面図を示す。
これらの図において、屈曲誘導溝Raは裏面側に形成されていることを示すために、点線で記載している。また、足の輪郭を「F」と記載し、踵部対応領域に踵部が載る窪みの輪郭をIBa(以下、踵部載置輪郭IBaと称する)。
また、本実施の形態では産前、産後と区別して説明するために、横アーチ用凸部は横アーチ用凸部CAと記載し、内側縦アーチ用凸部は内側縦アーチ用凸部CBと記載し、外側縦アーチ用凸部は外側縦アーチ用凸部CDと記載する。
また、中足趾節関節(MP関節)において、第1中足骨51の骨頭(第1中足骨骨頭ともいう)と第1基節骨41の骨底(第1基節骨骨底ともいう)との間、第2中足骨52の骨頭(第2中足骨骨頭ともいう)と第2基節骨42の骨底(第2基節骨骨底ともいう)との間を通る部分を本実施の形態では、MP主屈折ライン部と称し、図においては「MPe」と記載する。
(外反母趾対策)
外反母趾は、足の親指が人差し指の方向に「く」の字に曲がる症状のことである。すなわち、第1基節骨が押されて中足趾節関節が外反することで外反母趾が誘発される。
このため足の横アーチを持ち上げて中足骨間を狭めることによって、これを矯正または予防する。同時に他の部分の骨格の崩れを防止するために足の3つのアーチである横アーチ、内側縦アーチ、外側縦アーチを整える凸形状が施されていることが重要である。
一方、スマートに歩く又はスマートに走行をするために裏面側に上記の屈曲誘導溝Raを形成していると共に、足の前ずれ及び靴抜けを防止するために後端部分を低く形成している。
以下に図15(a)を用いて外反母趾対策用インソール600を説明する。同図において上記と同一符号のものは説明を省略する。
図15(a)には上層部材を外反母趾用上層部材620と記載する。また、下層部材については後述する図19で説明する。
なお、外反母趾用上層部材620は表皮(不織布、天然皮革などの表素材)が全表面に圧着されているが、図15(a)においては表皮については記載しない。
また、図15(a)においては、下層部材が見えるわけではないが、その輪郭線を「IFa:先端縁に示す」と記載する。
図15(a)に示すように、表面側には足の3アーチを整える、横アーチ用凸部CAと、内側縦アーチ用凸部CBと、外側縦アーチ用凸部CDとが隆起して形成されている。なお、「CA」、「CB」、「CD」の引出線の黒丸は、その頂点付近を指している。
「CA」の黒丸の前足部対応領域側の第2中足骨骨頭の直後付近と第3中足骨骨頭の直後付近との間が横アーチ用凸部CAの頂点である。
また、「CB」の黒丸に対向する内縁の箇所が内側縦アーチ用凸部CBの頂点である。さらに、外側縦アーチ用凸部CDの黒丸に対抗する内縁の箇所が外側縦アーチ用凸部CDの頂点である。
横アーチ用凸部CAは、第2中足骨52の骨頭の直後付近と、第3中足骨53の骨頭の直後付近との間に頂点(図示せず)を設けた、しずく型である。
この横アーチ用凸部CAの大きさは、幅が例えば40~60mmの第1中足骨51と、第2中足骨52とにかからない程度で、長さが例えば60~80mm程度で、頂点の高さが例えば15~17mm程度である。
内側縦アーチ用凸部CBは、足内側となる内縁の箇所に形成されている。
具体的には、例えば木の葉を半分にしたような形であり、大きさは、幅が例えば35~55mm(内縁から第2楔状骨62の内側程度)である。
また、長さは例えば80~110mm(第1中足骨51の骨頭付近から踵骨75の内側(載距突起付近)であり、頂点の高さは例えば14~16mm程度(230mmのサイズでは、13mm程度)である。
さらに、外側縦アーチ用凸部CDは、外縁の踵骨75の前側辺りに形成されている。
具体的には、例えば内側縦アーチ用凸部CBより小さい形状であり、大きさは、幅が例えば10~18mmで、長さが例えば35~40mmで、頂点の高さが例えば10~12mm程度である。これらの凸部は互いに滑らかな曲面でつながっている。
すなわち、横アーチ用凸部CAは、頂点の高さが、内側縦アーチ用凸部CBの頂点の高さと同程度(少し低)であり、外側縦アーチ用凸部CDの頂点よりも高くなっている。
なお、裏面側の、中足趾節関節(MP関節)のMP主屈折ライン部MPeに対向する屈曲誘導溝Raが形成されている。この作用効果については後述する。
この屈曲誘導溝Raは、具体的には第3中足骨骨頭が載置される領域の真裏となる第3中足骨骨頭裏箇所と、母趾球が載置される領域の真裏の母趾球裏領域の直後に対向する内縁の裏側の箇所との間に形成された直線状の溝である
つまり、この屈曲誘導溝Raは、第3中足骨53の骨頭に対応する箇所Paから斜めに直線状に第1中足骨51の骨頭の直後を通って内縁の箇所Pbに至っている。
また、中足趾節関節(MP関節)は、内縁の端の点を「Km2」と記載し、外縁の端の点を「Km1」と記載している。
また、第5中足骨55の骨底を囲むように、先端の輪郭線「IFa」が形成されている。すなわち、走行、歩行時において第5中足骨55の骨底が痛くならないようにしている。
さらに、後足部対応領域を囲むコーナを外反母趾用後足部コーナ600cと記載し、外縁のコーナを外反母趾用外側コーナ600aと記載し、内縁のコーナを外反母趾用内側コーナ600bと記載している。なお、外反母趾用後足部コーナ600cの後端は低い。
(偏平足)
扁平足とは、足の裏の「土踏まず」の構造が潰れて、足の裏が略平らになる状態のことを指すと言われている。「土踏まず」とは、体重を効率よく支えるアーチ状の構造のことである。進行すると足が変形して歩行障害を引き起こすこともある。
すなわち、扁平足とは内側縦アーチが低下して足全体が外反する。このため内側縦アーチの頂点を構成する舟状骨を中心として第1中足骨頭付近から踵骨の載距突起の後方付近の下に、これを支える膨隆部を形成することによってこれを矯正または予防することができる。
以下に図15(b)を用いて偏平足対策用インソール700を説明する。同図において上記と同一符号のものは説明を省略する。
具体的には、横アーチ用凸部CAは、内側縦アーチ用凸部CBの頂点及び外側縦アーチ用凸部CDの頂点より低い。図15(b)には上層部材を偏平足用上層部材720と記載する。また、下層部材については後述する図20で説明する。
なお、15(b)においても、表皮を図示しない。
また、図15(b)においては、下層部材が見えるわけではないが、その輪郭線を「IFb:先端縁に示す」と記載する。
図15(b)に示すように、図15(a)と同様に、表面側には足の3アーチを整えるための、横アーチ用凸部CAと、内側縦アーチ用凸部CBと、外側縦アーチ用凸部CDとが形成されている。
この横アーチ用凸部CAは、第2中足骨骨頭と第3中足骨骨頭との間に対応する箇所の高さは前足部対応領域の高さより僅かに高い程度にされており、外縁方向の縁を前足部対応領域の高さ程度にした偏平足対策用傾斜面である。
横アーチ用凸部CAのIFbの先端縁は、第5中足骨55に掛からないようにされて、第5中足骨55の骨底を廻り込んで外縁に至っている。
また、後足部対応領域を囲むコーナを偏平足用後足部コーナ700cと記載し、外縁のコーナを偏平足用外側コーナ700aと記載し、内縁のコーナを偏平足対策用内側コーナ700bと記載している。なお、偏平足用後足部コーナ700cの後端は低い。
(中足骨頭痛対策)
足の親指ではなく第2指の付け根に慢性的な痛みを中足骨頭痛と称している。中足骨頭痛とはリウマチなどにより中足趾節関節が破壊され、足の横アーチが低下して第2および第3中足骨頭に圧力が集中して疼痛を生じる。このため、この部分が第1および第5中足骨頭部分よりも低くなるように凹形状で除圧することによって、これを矯正または予防する。同時に他の部分の骨格の崩れを防止するために3つのアーチ(横アーチ・内側縦アーチ・外側縦アーチ)を整える凸形状が施されていることが重要である。
図16(a)を用いて中足骨痛対策用インソール800を説明する。同図において上記と同一符号のものは説明を省略する。
図16(a)には上層部材を中足骨頭用上層部材820と記載し、詳細は後述する。
なお、中足骨頭用上層部材820は表皮(不織布、天然皮革などの表素材)が全表面に圧着されているが、図16(a)においては表皮については記載しない。
また、図16(a)においては、下層部材が見えるわけではないが、その輪郭線を「IFc:先端縁に示す」と記載する。
図16(a)においては、中足骨頭痛対策用インソール800は、IFcの形状が特殊であるので、他と区別して横アーチ用凸部を中足骨頭通用横アーチ用凸部CAaと称して説明する。
図16(a)に示すように、表面側には上記と同様に、足の3アーチを整える、中足骨頭通用横アーチ用凸部CAaと、内側縦アーチ用凸部CBと、外側縦アーチ用凸部CDとが隆起して形成されている。この中足骨頭通用横アーチ用凸部CAaの頂点は、第2中足骨52の中央付近と第3中足骨53の中央付近との間である。
また、第1中足骨51の骨頭と第1基節骨41の骨底との部分に対応する領域と、第5中足骨55の骨頭と第5基節骨45の骨底との部分に対応する領域は、中足骨頭用上層部材820の前足部対応領域の上面よりも、例えば段差2~5mmとなる凸部(以下、凸領域部という)にされている。
すなわち、図16(a)に示すように、IFcは、第1基節骨41の骨底の上側付近を通って、第1中足骨51の骨頭の内側を廻り込んで、第2中足骨52及び第3中足骨53の中央付近(骨頭より)を廻り込んで、第4中足骨54の骨頭を斜めに通って、第5中足骨55の骨頭の内側を通って第5基節骨45の骨底付近を廻り込んで外縁に至る略U字形状にされている。つまり、中央分が後ろ側に凹んでいる。
中足骨頭通用横アーチ用凸部CAaは、第2中足骨52の骨頭の直後付近と、第3中足骨53の骨頭の直後付近との間に頂点(図示せず)を設けた、しずく型である。
大きさは、幅が例えば40~60mmの第1中足骨51と、第2中足骨52とにかからない程度で、長さが例えば60~80mm程度で、頂点の高さが例えば12~15mm程度である。
内側縦アーチ用凸部CBは、具体的には、例えば木の葉を半分にしたような形であり、大きさは、幅が例えば35~55mm(内縁から第2楔状骨62の内側程度)である。
また、長さは例えば80~110mm(第1中足骨51の骨頭付近から踵骨75の内側(載距突起付近)であり、頂点の高さは例えば15~17mm程度(230mmのサイズでは、13mm程度)である。さらに、外側縦アーチ用凸部CDは、外縁の踵骨75の前側辺りに、形成されている。
具体的には、例えば内側縦アーチ用凸部CBより小さい形状であり、大きさは、幅が例えば10~18mmで、長さが例えば35~40mmで、頂点の高さが例えば10~12mm程度である。これらの凸部は互いに滑らかな曲面でつながっている。
すなわち、中足骨頭通用横アーチ用凸部CAaは、頂点の高さが、内側縦アーチ用凸部CBの頂点の高さより少し低く、外側縦アーチ用凸部CDの頂点よりも高くなっている。
なお、裏面側の、中足趾節関節(MP関節)のMP主屈折ライン部MPeに対向する屈曲誘導溝Raの作用効果については後述する。
また、第5中足骨55の骨底を囲むように、先端の輪郭線「IFa」が形成されている。すなわち、走行、歩行時において第5中足骨55の骨底が痛くならないようにしている。
なお、先端の輪郭線「IFa」を略U字形状としたが、特許第3977771号公報の図7のような形状であってもよい。つまり、少なくとも第2中足骨52の骨頭、第3中足骨53の骨頭に掛からない形状であればよい。
なお、上記と同様に裏面側の、中足趾節関節(MP関節)のMP主屈折ライン部MPeに対向する屈曲誘導溝Raが形成されている。この作用効果については後述する。
また、図16(a)においては、後足部対応領域を囲むコーナを中足骨頭痛用後足部コーナ800cと記載し、外縁のコーナを中足骨痛用外側コーナ800aと記載し、内縁のコーナを中足骨痛用内側コーナ800bと記載している。なお、偏平足用後足部コーナ700cの後端は低い。
(モートン対策)
モートン病とは、第3中足骨53と第4中足骨54との骨頭間で交差し癒合する神経が、狭い靴を履くことなどによって圧迫を受けるために生じる絞扼性神経障害である。
このため、第3中足骨53と第4中足骨54との骨頭間を広げるように横アーチ用凸部CAを保持することにより、神経圧迫を取り除くことで疼痛を軽減させる。
図16(b)を用いてモートン対策用インソール900を説明する。同図において上記と同一符号のものは説明を省略する。
図16(b)には上層部材をモートン用上層部材920と記載する。また、下層部材については後述する。
なお、モートン用上層部材920は表皮(不織布、天然皮革などの表素材)が全表面に圧着されているが、表皮については記載しない。
また、図16(b)においては、下層部材が見えるわけではないが、その輪郭線を「IFd:先端縁に示す」と記載する。
図16(b)に示すように、表面側には上記と同様に、足の3アーチを整える、横アーチ用凸部CA(しずく型)と、内側縦アーチ用凸部CBと、外側縦アーチ用凸部CDとが隆起して形成されている。
この横アーチ用凸部CA(しずく型)は、幅が例えば40~60mmで第1中足骨51の骨頭と第5中足骨55にかからない程度である。
長さは、例えば60~80mm程度で、頂点(第3中足骨の骨頭の少し後ろの箇所と第4中足骨の骨頭の少し後ろの箇所)の高さが例えば14~16mm程度で、足の横アーチを多少突き上げる程度にされている。
すなわち、横アーチ用凸部CAの頂点は、第3中足骨骨頭の直後付近と第4中足骨骨頭の直後付近との間であり、その高さは、内側縦アーチ凸部の頂点と同程度の高さである。
これにより、神経圧迫を取り除くことで疼痛を軽減させることができる。
内側縦アーチ用凸部CBは、頂点の高さは例えば15~17mm程度(230mmのサイズでは、13mm程度)である。
なお、裏面側の、中足趾節関節(MP関節)のMP主屈折ライン部MPeに対向する屈曲誘導溝Raが形成されている。この作用効果については後述する。
また、第5中足骨55の骨底を囲むように、先端の輪郭線「IFd」が形成されている。すなわち、走行、歩行時において第5中足骨55の骨底が痛くならないようにしている。
さらに、後足部対応領域を囲むコーナをモートン用後足部コーナ900cと記載し、外縁のコーナをモートン用外側コーナ900aと記載し、内縁のコーナをモートン用内側コーナ900bと記載している。また、上記と同様に、モートン用後足部コーナ900cの後端は低い。
なお、先端の輪郭線「IFd」は特許第3977771号公報の図13のような形状であっても構わない。
(膝痛対策)
膝痛とは変形性膝関節症などにより、膝関節内側半月板が破壊され膝関節は内反し、疼痛を生じる。
このため後足部を外反させて矯正するために、第5中足骨55の中央付近から踵骨75中央付近に渡って長い傾斜面を形成して、下腿全体を内倒れさせるような外力を加え、膝関節内側裂隙を広げるようにしてこれを矯正または予防する。
図17(a)を用いて 膝痛対策用インソール1000を説明する。同図において上記と同一符号のものは説明を省略する。
図17(a)には上層部材を膝痛用上層部材1020と記載する。また、下層部材については後述する。
なお、上記と同様に、膝痛用上層部材1020は表皮(不織布、天然皮革などの表素材)が全表面に圧着されているが、図17(a)においては表皮については記載しない。
また、図17(a)においては、下層部材が見えるわけではないが、その輪郭線を「IFe:先端縁に示す」と記載する。
表面側には上記と同様に、足の3アーチを整える、横アーチ用凸部CAと、内側縦アーチ用凸部CBと、外側縦アーチ用凸部CDとが隆起して形成されている。これらの、幅、長さ及び頂点の高さは図15(a)と同程度である。また、横アーチ用凸部CAの頂点は、第2中足骨52の中央付近と第3中足骨53の中央付近との間である。
また、これらの凸部は主に上層部材によって形成されるが、上層部材については後述する。図17(a)では、その輪郭線の先端を「IFe」として記載している。
先端縁IFeは、図17(a)に示すように、第1中足骨51の骨頭の内側を廻り込んで、第2中足骨52及び第3中足骨53の骨頭直後付近を廻り込んで、第4中足骨54の骨頭後ろを斜めに通って、第5中足骨55の中央付近を通って外縁に至る形状である。
また、下層部材の裏面には、後足部を外反させて矯正するために、図示しない膝痛対策用裏側傾斜領域(図示せず)が形成されている。この膝痛対策用裏側傾斜領域については後述する。
この膝痛対策用傾斜面によって、下腿全体を内倒れさせるような外力を加え、膝関節内側裂隙を広げるようにしてこれを矯正または予防することが可能となっている。
なお、上記と同様に裏面側の、中足趾節関節(MP関節)のMP主屈折ライン部MPeに対向する屈曲誘導溝Raが形成されている。この作用効果については後述する。
また、図17(a)においては、後足部対応領域を囲むコーナを膝通対策用後足部コーナ1000cと記載し、外縁のコーナを膝通対策用外側コーナ1000aと記載し、内縁のコーナを膝通対策用内側コーナ900bと記載している。膝通対策用後足部コーナ1000cの後端は低い。また、上層部材の形状は、特許第3977771号公報の図7と同様な形状であってもよい。
(腰痛対策)
腰痛とはさまざまな原因で発生するが、特に骨盤が前傾して腰椎の前弯が増強すると疼痛が増加する。このため前足部よりも後足部を低くすることにより、骨盤を後傾させて疼痛を軽減させる。
図17(b)を用いて腰痛対策用インソール1100を説明する。同図において上記と同一符号のものは説明を省略する。
図17(b)には上層部材を腰痛用上層部材1120と記載する。また、下層部材については後述する。なお、表皮(不織布、天然皮革などの表素材)が全表面に圧着されているが、図17(b)においては表皮については記載しない。
また、図17(b)においては、下層部材は表皮によって隠れているが、その輪郭線を「IFf:先端縁に示す」と記載する。
表面側には上記と同様に、足の3アーチを整える、横アーチ用凸部CAと、内側縦アーチ用凸部CBと、外側縦アーチ用凸部CDとが隆起して形成されている。これらの内で、幅、長さ及び横アーチ用凸部CAを除く頂点の高さは図15(a)と同程度である。
横アーチ用凸部CAの頂点の高さは、6mm程度(サイズが23mmの場合)である。
先端縁IFfは、図17(b)に示すように、内縁の第1基節骨41の骨底に対向する箇所から第1中足骨51の骨頭の直後を廻り込んで、第2中足骨52及び第3中足骨53の骨頭直後付近を廻り込んで、第5中足骨55に掛からないようにして第5中足骨55の骨底を廻り込んで第5基節骨45の骨頭に対向する外縁の点に至る形状にされている。
また、横アーチ用凸部CAの第2中足骨52の中央付近と第3中足骨53の中央付近との間の高さは、偏平足用の高さより僅かに高い程度にして、外縁方向の縁の高さを前足部対応領域の高さ程度にした腰痛対策用傾斜面である。
なお、上記と同様に裏面側の、中足趾節関節(MP関節)のMP主屈折ライン部MPeに対向する屈曲誘導溝Raが形成されている。この作用効果については後述する。
また、図17(b)においては、後足部対応領域を囲むコーナを腰痛用後足部コーナ1100cと記載し、外縁のコーナを腰痛用外側コーナ1100aと記載し、内縁のコーナを腰痛用内側コーナ1000bと記載している。腰痛用後足部コーナ1000cの後端は低い。
また、上層部材の形状は、特許第3977771号公報の図11と同様な形状であってもよい。
(O脚対策)
O脚とは両膝関節が内反した状態で、美観上の問題や膝関節内側に過大な負荷がかかることによって変形性膝関節症などに進行する可能性のある状態である。
このため中足部から後足部を外反させて矯正するために、裏面の内縁の立方骨71の中央付近に対向する点から踵部の後端にかけて傾斜領域(O脚用傾斜領域:図示せず)を形成する。これによって、下腿全体を内倒れさせるような外力を加え、膝関節を外反方向に誘導する
図18(a)を用いてO脚対策インソール1200を説明する。同図において上記と同一符号のものは説明を省略する。
図18(a)には上層部材を膝痛用上層部材1220と記載する。また、下層部材については後述する。
なお、膝痛用上層部材1220の上面には表皮(不織布、天然皮革などの表素材)が全表面に圧着されているが、図18(a)においては表皮については記載しない。
また、図18(a)においては、下層部材が見えるわけではないが、その輪郭線を「IFg:先端縁に示す」と記載する。
表面側には上記と同様に、足の3アーチを整える、横アーチ用凸部CAと、内側縦アーチ用凸部CBと、外側縦アーチ用凸部CDとが隆起して形成されている。内側縦アーチ用凸部CBと、外側縦アーチ用凸部CDの、幅、長さ及び頂点の高さは図15(a)と同程度である。
但し、横アーチ用凸部CAの頂点は、4mm~5mm程度(サイズが230mmの場合)である。
先端縁IFgは、図18(a)に示すように、内縁の第1中足骨51の骨頭に対向する箇所から第1中足骨51の骨頭の直後を廻り込んで、第2中足骨52及び第3中足骨53の骨頭直後付近を廻り込んで、第4中足骨54の骨頭後ろを斜めに通って、第5中足骨55の中央付近より少し下を通って、この中央付近に対向する外縁に至る形状である。
また、下層部材には、後足部を外反させて矯正するために、図示しない傾斜面(O脚用傾斜領域)が形成されている。
すなわち、下腿全体を内倒れさせるような外力を加え、膝関節を外反方向に誘導するための、O脚用傾斜領域が形成されている。
なお、上記と同様に裏面側の、中足趾節関節(MP関節)のMP主屈折ライン部MPeに対向する屈曲誘導溝Raが形成されている。この作用効果については後述する。
また、図18(a)においては、後足部対応領域を囲むコーナをO脚対策用後足部コーナ1220cと記載し、外側コーナをO脚対策用外側コーナ1220aと記載し、内側コーナをO脚対策用内側コーナ1220bと記載している。
上記のO脚用傾斜領域は、特許第6467141号公報の図2、図4、図5の傾斜領域にするのが好ましい。
すなわち、裏側において、中足部対応領域の後端付近の足の内側の位置から後足部対応領域の後端の足の内側よりの位置までを結ぶ直線(La)に対向する後足部対応領域の足の外側までの範囲に傾斜領域を施す。
この傾斜領域は、直線(La)から足の外側に向かって次第に厚みが増加され、足の外側となる面の高さは、この足の外側の面に対向する足の内側の面に対して3割程度高する。
(足底筋膜炎対策)
足底筋膜炎・踵骨棘は、足底筋膜に繰り返し張力がかかることによって、主に踵骨付着部や足底筋膜内側に疼痛を生じ、さらには足底筋膜が付着する踵骨底部に骨棘を生じ疼痛を発する。このため骨棘を生じた部位を凹形状で除圧し、足底筋膜に不要な張力がかからないようにする。
図18(b)を用いて足底筋膜炎インソール1300を説明する。同図において上記と同一符号のものは説明を省略する。
図18(b)には上層部材を足底筋膜用上層部材1320と記載する。また、下層部材については後述する。
なお、足底筋膜用上層部材1320の上面には表皮(不織布、天然皮革などの表素材)が全表面に圧着されているが、図18(b)においては表皮については記載しない。
また、図18(b)においては、下層部材が見えるわけではないが、その輪郭線を「IFh:先端縁に示す」と記載する。
表面側には上記と同様に、足の3アーチを整える、横アーチ用凸部CAと、内側縦アーチ用凸部CBと、外側縦アーチ用凸部CDとが隆起して形成されている。内側縦アーチ用凸部CBと、外側縦アーチ用凸部CDの、幅、長さ及び頂点の高さは図15(a)と同程度である。
但し、横アーチ用凸部CAの頂点は、6mm~8mm程度である。先端縁IFhは、図18(b)に示すように、内縁の第1中足骨51の骨頭に対向する箇所から第1中足骨51の骨頭の直後を廻り込んで、第2中足骨52及び第3中足骨53の骨頭直後付近を廻り込んで、第4中足骨54の骨頭後ろを斜めに通って、第5中足骨55の中央付近より少し下を通って、この中央付近に対向する外縁に至る形状である。
また、後足部対応領域には、長円状の窪み(以下、足底筋膜縁対策用窪部Taと称する)が形成されている。この足底筋膜縁対策用窪部Taは、円、楕円若しくは足底筋膜縁対策用窪部Taは、特許第6609222号公報のように、銅鐸形状であっても良い。
この足底筋膜縁対策用窪部Taは、足の踵骨の踵骨隆起付近から放射状に出る足底筋膜の筋膜起点部を保護するためのものである。
また、下層部材は、特許第3977771号公報の図5のような形状であっても構わない。
なお、上記と同様に裏面側の、中足趾節関節(MP関節)のMP主屈折ライン部MPeに対向する屈曲誘導溝Raが形成されている。この作用効果については後述する。
また、図18(b)においては、後足部対応領域を囲むコーナを足底筋膜炎用後足部コーナ1300cと記載し、外側コーナを足底筋膜炎用外側コーナ1300aと記載し、内側コーナを足底筋膜炎用内側コーナ1300bと記載している。なお、足底筋膜炎用後足部コーナ1300cの後端は低い。
[各インソールの詳細]
次に、外反母趾対策用インソール、偏平足対策用インソール、中足骨骨頭痛対策用インソール、モートン対策用インソール、膝痛対策用インソール、O脚対策用インソール、足底筋膜炎対策用インソールの詳細構造を説明する。
(外反母趾対策用インソール600の詳細)
図19は外反母趾対策用インソール600の詳細説明図である。図20は図19の外反母趾対策用インソール600を踵方向から見た場合と各部の断面図である。
図19(a)は外反母趾対策用インソール600の裏面図であり、図19(b)は図19(a)の内側方向から見た場合の側面図である。また、図19(c)は図19(a)のA7-A7方向からの断面図である。このA7-A7は、外反母趾対策用インソール600の先端600Aと後端200Bとを結ぶ直線であり、外反母趾インソール中敷中心線Laaとも称する。なお、
上記の図と同一符号については説明を省略する。
図19(a)、図19(b)、図19(c)に示すように、外反母趾下層部材610(ウレタン)の上に外反母趾用上層部材620が圧着されている。
また、図19(a)の点線線は、外反母趾下層部材610が外側コーナ、内側コーナ、踵コーナを形成するために表側に曲げられたラインであり、ALaと記載する。
また、図19(a)には表側の母趾球領域対応領域BC、小趾球対応領域SCを一点線で記載している。また、屈曲誘導溝Raは裏面に形成されているので、実線で記載している。
また、裏面における母趾球領域対応領域BCの中心と小趾球対応領域SCの中心とを通る直線をLbcと記載している。
屈曲誘導溝Raは、母趾球小趾球横断直線Lbcに対しての傾斜角度θiは、産前、産後と同様に、5度~25度である(30度~32度の場合もある)。さらに、踵方向から見る方向をFB1と記載している。
図19(b)には、内側方向を見た場合の内側コーナが最大となる高さをda10(14mm~18mm:好ましくは15mm程度)と記載している。また、内側方向から見た場合の踵部付近の高さはda8(13mm~17mm:好ましくは16.5mm)と記載している。
そして、後端600BからLEb(7mm~12mm:好ましくは10mm)の箇所Eb付近(IPaの後方)から高さが低下させられて後端600Bに至っている。IPaから後端600Bまでは、38mm程度である。
また、図19(c)に示すように、前足対応領域の高さは、da1(例えば、1.5mm~3.0mm)で横アーチ用凸部CAの頂点の高さはda3(例えば、9.77mm)であり、踵部対応領域の高さda7(例えば、3.67mm)であり、ほぼ前足対応領域と前足部対応領域の高さは同程度である。
また、後端600Bの高さda9(例えば、4.0mm)であり、非常に低い。
なお、図19(c)に示すように、図19(a)のA7-A7方向から見ているので、外側コーナの上面AUが見えている。この外側コーナの高さはda5(例えば、12mm)である。
次に、図20を用いて図19の外反母趾対策用インソール600を踵方向から見た場合と各部の断面図について説明する。但し、上記の図と同一符号については説明を省略する。
図20(a)は図19(b)のFB1方向(踵方向)から見た場合の正面図である。図20(a)に示すように、後端600Bの高さは非常に低いので(da9:例えば4.0mm)、横アーチ用凸部CAが見えている。
図20(b)は図19(b)のA1-A1断面で前方見た場合の断面図である。図20(b)に示すように、図19(b)のA1-A1断面の付近は前足部対応領域の部分であり、外反母趾下層部材610は存在しないので、高さda2は、1.5mm~2.3mm:好ましくは2.17mm)である。
図20(c)の図19(b)のA2-A2断面で前方見た場合の断面図である。この部分は中足部対応領域の部分であるので外反母趾下層部材610が存在し、かつ横アーチ用凸部CAの頂点付近であるので厚みもあり、その高さda4は8.5mm程度(8.0mm~9.0mm:好ましくは8.5mm)である(横アーチ用凸部CAの頂点部分が少し見える)。
また、内側縦アーチ用凸部CBの頂点付近でもあるので、内側縦アーチ用凸部CBの内縁は高い。
さらに、図15(b)に示すように、第5中足骨55の骨底を囲むように、先端の輪郭線「IFa」が形成されていることを説明したが、A2-A2断面は、この第5中足骨55が載置される領域の断面を含むので、図20(c)に示すように、横アーチ用凸部CAと外縁との間は厚みも薄く、その高さは3.0mm程度(2.8mm~3.5mm:好ましくは3.0mm)である(第5中足骨窪み領域M)。
図20(d)は図19(b)のA3-A3断面で前方見た場合の断面図である。この部分は後足部対応領域に近い部分であるので厚みも薄くなり、その高さda6(4.5mm~5.0mm:好ましくは4.8mm)である。このため、横アーチ用凸部CAが大きく見える。
図20(e)は、図19(b)のA4-A4断面で前方見た場合の断面図である。この部分は後足部対応領域のPIaと、後端600Bとの間の部分であるので、厚みも薄く、その高さはda12(3.5mm~4.0mm:好ましくは3.69mm)となっている。このため、横アーチ用凸部CA及び内側縦アーチ用凸部CBが大きく見える。
(偏平足対策用インソール700の詳細)
図21は偏平足対策用インソール700の詳細説明図である。図22は図21の偏平足対策用インソール700を踵方向から見た場合と各部の断面図である。
図21(a)は偏平足対策用インソール700の裏面図であり、図21(b)は図21(a)の内側方向から見た場合の側面図である。また、図21(c)は図21(a)のB7-B7方向からの断面図である。このB7-B7は、偏平足対策用インソール700の先端700Aと後端700Bとを結ぶ直線であり、偏平足用インソール中敷中心線Labとも称する。なお、上記の図と同一符号については説明を省略する。
図21(a)、図21(b)、図21(c)に示すように、偏平足用下層部材710(ウレタン)の上に偏平足用上層部材720が圧着されている。
また、図21(a)に示すように、裏面には上記と同様な屈曲誘導溝Raが形成されている。さらに、踵方向から見る方向をFB2と記載している。
図21(b)には、内側方向を見た場合の内側コーナが最大となる高さをdb10(14mm~18mm:好ましくは15mm程度)と記載している。また、内側から見た場合の踵部付近の高さはdb8(13mm~17mm:好ましくは16.5mm)と記載している。そして、後端700BからLEb(7mm~12mm:好ましくは10mm)の箇所Eb付近(IPaの後方)から高さが低下させられて後端700Bに至っている。IPaから後端700Bまでは、38mm程度である。
また、図21(c)に示すように、前足対応領域の高さは、db1(例えば、1.5mm)で横アーチ用凸部CAの頂点付近の高さはdb3(例えば、6.82mm)であり、踵部対応領域の高さdb7(例えば、3.6mm)であり、後端700Bの高さdb9(例えば、4.0mm)である。なお、図21(c)に示すように、図20(a)のB7-B7方向から見ているので、外側コーナの上面AUが見えている。この外側コーナの高さはdb5(例えば、11.5mm)である。
次に、図22を用いて図21の偏平足対策用インソール700を踵方向から見た場合と各部の断面図について説明する。但し、上記の図と同一符号については説明を省略する。
図22(a)は図219(b)のFB2方向(踵方向)から見た場合の正面図である。図22(a)に示すように、後端700Bの高さ非常に低いので(db9:例えば4.0mm)、横アーチ用凸部CAが見えている。但し、偏平足対策用インソール700の横アーチ用凸部CAの頂点は高さが低いので、内縁からは斜め状になっている。
図22(b)は図21(b)のB1-B1断面で前方見た場合の断面図である。図22(b)に示すように、図21(b)のB1-B1断面の付近は前足部対応領域の部分であり、偏平足用下層部材710は存在しないので、高さdb2は、2.17mm程度である。
図22(c)の図21(b)のB2-B2断面で前方見た場合の断面図である。この部分は中足部対応領域の部分であるので偏平足用下層部材710が存在し、かつ横アーチ用凸部CAの頂点付近であるので厚みもあり、その高さdb4は6.6mm程度(6.0mm~7.0mm:好ましくは6.6mm)である(横アーチ用凸部CA及び内側縦アーチ用凸部CBが大きく見える)。
また、内側縦アーチ用凸部CBの頂点付近でもあるので、内側縦アーチ用凸部CBの内縁は高い。
さらに、上記の図16(a)においては、第5中足骨55の骨底を囲むように、先端の輪郭線「IFb」が形成されていることを説明したが、B2-B2断面は、この第5中足骨55が載置される領域の断面を含むので、図22(c)に示すように、横アーチ用凸部CAと外縁との間は厚みも薄く、その高さは3.0mm程度(2.8mm~3.5mm:好ましくは3.0mm)である(第5中足骨窪み領域M)。
図22(d)は図21(b)のB3-B3断面で前方見た場合の断面図である。この部分は後足部対応領域に近い部分であるので、B2-B2断面よりは少し薄くなり、その高さdb6(4.5mm~5.0mm:好ましくは5.5mm)である。しかし、偏平足対策用インソール700の横アーチ用凸部CAの頂点の高さは低いので横アーチ用凸部CAは少し見える程度である。
図22(e)は、図21(b)のB4-B4断面で前方見た場合の断面図である。この部分は後足部対応領域のPIaと、後端700Bとの間の部分であるので、厚みも薄く、その高さはdb12(3.5mm~4.0mm:好ましくは3.6mm)となっている。このため、偏平足対策用インソール700の横アーチ用凸部CAの頂点の高さが低くても、横アーチ用凸部CA及び内側縦アーチ用凸部CBが大きく見える。
(中足骨痛対策用インソール800の詳細)
図23は中足骨痛対策用インソール800の詳細説明図である。図24は図23の中足骨痛対策用インソール800を踵方向(例えば、FB3)から見た場合と各部の断面図である。
図23(a)は中足骨痛対策用インソール800の裏面図であり、図23(b)は図23(a)の内側方向から見た場合の側面図である。また、図23(c)は図23(a)のC7-C7方向からの断面図である。このC7-C7は、中足骨痛対策用インソール800の先端800Aと後端800Bとを結ぶ直線であり、中足骨痛対策用インソール中敷中心線Lacとも称する。なお、上記の図と同一符号については説明を省略する。
図23(a)、図23(b)、図23(c)に示すように、中足骨痛対策用インソール800(ウレタン)の上に中足骨頭痛用上層部材820(ウレタン)が圧着されている。
また、図23(a)に示すように、裏面には上記と同様な屈曲誘導溝Raが形成されている。さらに、踵方向から見る方向をFB3と記載している。
図23(b)には、内側方向を見た場合の内側コーナが最大となる高さをdc10(14mm~17mm:好ましくは15mm程度)と記載している。また、内側から見た場合の踵部付近の高さはdc8(10mm~13mm:好ましくは12.0mm)と記載している。そして、後端800BからLEc(7mm~12mm:好ましくは10mm)の箇所Eb付近(IPaの後方)から高さが低下させられて後端800Bに至っている。IPaから後端800Bまでは、36mm程度である。なお、小趾球対応領域SB付近の段差の部分はCAeと記載している。
また、図23(c)に示すように、前足対応領域の高さは、dc1(例えば、1.5mm)で横アーチ用凸部CAの頂点付近の高さはdc3(例えば、10.56mm)であり、踵部対応領域の高さdc6(例えば、2.24mm)であり、後端800Bの高さdc9(例えば、3.4mm)である。なお、図23(c)に示すように、図23(a)のC7-C7方向から見ているので、外側コーナの上面AUが見えている。この外側コーナの高さはdc5(例えば、11.5mm)である。
次に、図24を用いて図23の中足骨痛対策用インソール800を踵方向から見た場合と各部の断面図について説明する。但し、上記の図と同一符号については説明を省略する。また、横アーチ用凸部については、図24においては、CAaと記載する。
図24(a)は図23(b)のFB3方向(踵方向)から見た場合の正面図である。図24(a)に示すように、後端800Bの高さ非常に低いので(dc9:例えば3.0mm)、横アーチ用凸部CAaが見えている。
図24(b)は図23(b)のC1-C1断面で前方見た場合の断面図である。図24(b)に示すように、図23(b)のC1-C1断面の付近は中足部対応領域の部分であるが、中足骨痛対策用インソール下層部材810の先端縁IFcは、、中央分が後ろ側に凹んだ略U字形状にされているので、内側、外側のみに中足骨痛対策用インソール下層部材810が存在している。図24(b)のC1-C1断面における中足骨痛対策用インソール上層部材820の厚みは薄く、その高さdc2は、2.11mm程度である。
図24(c)は図23(b)のC2-C2断面で前方見た場合の断面図である。この部分は中足部対応領域の部分であるので中足骨痛対策用インソール下層部材810が存在し、かつ横アーチ用凸部CAaの頂点付近であるので厚みもあり、その高さdc4は10.4mm程度)である(横アーチ用凸部CAa及び内側縦アーチ用凸部CBの高さは高い)。
また、内側縦アーチ用凸部CBの頂点付近でもあるので、内側縦アーチ用凸部CBの内縁は高い。
図24(d)は図23(b)のC3-C3断面で前方見た場合の断面図である。この部分は後足部対応領域に近い部分であるので、C2-C2断面よりは少し薄くなり、その高さdb6(3.0mm)である。中足骨痛対策用インソール800の横アーチ用凸部CAaも大きく見える。
図24(e)は、図23(b)のC4-C4断面で前方見た場合の断面図である。この部分は後足部対応領域のPIaと、後端800Bとの間の部分であるので、厚みも薄く、その高さはdc12(2.3mm)となっている。このため、横アーチ用凸部CAa及び内側縦アーチ用凸部CBが大きく見える。
(モートン対策用インソール900の詳細)
図25はモートン対策用インソール900の詳細説明図である。図26は図24の中足骨痛対策用インソール800を踵方向(例えば、FB3)から見た場合と各部の断面図である。
図25(a)はモートン対策用インソール900の裏面図であり、図25(b)は図25(a)の内側方向から見た場合の側面図である。また、図25(c)は図25(a)のD7-D7方向からの断面図である。このD7-D7は、モートン対策用インソール900の先端900Aと後端900Bとを結ぶ直線であり、モートン対策用インソール中敷中心線Ladとも称する。なお、上記の図と同一符号については説明を省略する。
図25(a)、図25(b)、図25(c)に示すように、モートン対策用インソール900(ウレタン)の上にモートン用上層部材920(ウレタン)が圧着されている。
また、図25(a)に示すように、裏面には上記と同様な屈曲誘導溝Raが形成されている。さらに、踵方向から見る方向をFB4と記載している。
図25(b)には、内側方向を見た場合の内側コーナが最大となる高さをdd10(14mm~17mm:好ましくは15mm程度)と記載している。また、内側から見た場合の踵部付近の高さはdd8(10mm~13mm:好ましくは12.0mm)と記載している。そして、後端900BからLEd(7mm~12mm:好ましくは10mm)の箇所Eb付近(IPaの後方)から高さが低下させられて後端900Bに至っている。IPaから後端900Bまでは、36mm程度である。
また、図25(c)に示すように、前足対応領域の高さは、dd1(例えば、1.5mm)で横アーチ用凸部CAの頂点付近の高さはdd3(例えば、9.3mm)である。
また、踵部対応領域の高さdd6(例えば、2.5mm)であり、後端900Bの高さdd9(例えば、3.4mm)である。なお、図25(c)に示すように、図25(a)のD7-D7方向から見ているので、外側コーナの上面AUが見えている。この外側コーナの高さはdd5(例えば、11.5mm)である。
次に、図26を用いて図25のモートン対策用インソール900を踵方向から見た場合と各部の断面図について説明する。但し、上記の図と同一符号については説明を省略する。
図26(a)は図25(b)のFB4方向(踵方向)から見た場合の正面図である。図26(a)に示すように、後端900Bの高さ非常に低いので(dd9:例えば3.0mm)、横アーチ用凸部CAが見えている。
図26(b)は図25(b)のD1-D1断面で前方見た場合の断面図である。図26(b)に示すように、図25(b)のD1-D1断面の付近は前足部対応領域の部分であるので、厚みが薄く、その高さdd1は1.5mm程度である。
図26(c)は図25(b)のD2-D2断面で前方見た場合の断面図である。図26(b)に示すように、図25(b)のD2-D2断面の付近は中足部対応領域の部分であり、モートン用下層部材910が存在する。また、横アーチ用凸部CAの頂点付近であるので、厚みもあり、その高さもdd4(8.5mm)程度である。
さらに、モートン用下層部材910の先端縁IFdは、第5中足骨55の骨底を囲むようにされているので、D2-D2断面は、この第5中足骨55が載置される領域(第5中足骨窪み領域M)の断面を含む。
このため、図26(c)に示すように、第5中足骨窪み領域Mの部分は厚みも薄く、その高さは3.0mm程度(2.8mm~3.5mm:好ましくは3.0mm)である。
また、内側縦アーチ用凸部CBの頂点付近でもあるので、内側縦アーチ用凸部CBの内縁は高い。
図26(d)は図25(b)のD3-D3断面で前方見た場合の断面図である。この部分は後足部対応領域に近い部分であるので、D2-D2断面よりは少し薄くなり、その高さdd6(6.0mm)である。なお、D2-D2断面よりは少し薄くなっているので、横アーチ用凸部CAも見える。
図26(e)は、図25(b)のD4-D4断面で前方見た場合の断面図である。この部分は後足部対応領域のPIaと、後端900Bとの間の部分であるので、厚みも薄く、その高さはdd12(3.0mm)となっている。このため、横アーチ用凸部CA及び内側縦アーチ用凸部CBが大きく見える。
( 膝痛対策用インソール1000の詳細)
図27は 膝痛対策用インソール1000の詳細説明図である。図28は図27の 膝痛対策用インソール1000を踵方向(例えば、FB5)から見た場合と各部の断面図である。
図27(a)は 膝痛対策用インソール1000の裏面図であり、図27(b)は図27(a)の内側方向から見た場合の側面図である。また、図27(c)は図27(a)のE7-E7方向からの断面図である。このE7-E7は、 膝痛対策用インソール1000の先端1000Aと後端1000Bとを結ぶ直線であり、膝痛用インソール中敷中心線Laeとも称する。なお、上記の図と同一符号については説明を省略する。
図27(a)、図27(b)、図27(c)に示すように、 膝痛対策用インソール1000(ウレタン)の上に膝痛用上層部材1020(ウレタン)が圧着されている。
また、図27(a)に示すように、裏面には上記と同様な屈曲誘導溝Raが形成されている。さらに、踵方向から見る方向をFB5と記載している。
図27(b)には、内側方向を見た場合の内側コーナが最大となる高さをde10(14mm~17mm:好ましくは15mm程度)と記載している。また、内側から見た場合の踵部付近の高さはde8(10mm~13mm:好ましくは12.0mm)と記載している。そして、後端1000BからLEd(7mm~12mm:好ましくは10mm)の箇所Eb付近(IPaの後方)から高さが低下させられて後端1000Bに至っている。IPaから後端1000Bまでは、36mm程度である。
また、図27(c)に示すように、前足対応領域の高さは、de1(例えば、1.5mm)で横アーチ用凸部CAの頂点付近の高さはde3(例えば、9.3mm)である。
また、踵部対応領域の高さde6(例えば、2.5mm)であり、後端1000Bの高さde9(例えば、3.4mm)である。なお、図27(c)に示すように、図27(a)のE7-E7方向から見ているので、外側コーナの上面AUが見えている。この外側コーナの高さはde5(例えば、11.5mm)である。
次に、図28を用いて図27の 膝痛対策用インソール1000を踵方向から見た場合と各部の断面図について説明する。但し、上記の図と同一符号については説明を省略する。
図28(a)は図27(b)のFB5方向(踵方向)から見た場合の正面図である。図27(c)に示すように、後端1000Bの高さ非常に低いので(de9:例えば3.0mm)、横アーチ用凸部CAが見えている。
図28(b)は図27(b)のE1-E1断面で前方見た場合の断面図である。図28(b)に示すように、E1-E1断面の付近は前足部対応領域の部分であるので、厚みが薄く、その高さde1は1.5mm程度である。
図28(c)は図27(b)のE2-E2断面で前方見た場合の断面図である。E2-E2断面の付近は中足部対応領域の部分であり、膝痛用インソール下層部材1010が存在する。また、横アーチ用凸部CAの頂点付近であるので、厚みもあり、その高さもde4(10.0mm)程度である。
さらに、膝痛用インソール下層部材1010の先端縁IFeは、第5中足骨55の骨底を囲むようにされているので、E2-E2断面は、この第5中足骨55が載置される第5中足骨窪み領域M(図示せず)の断面を含む。
このため、図28(c)に示すように、第5中足骨窪み領域Mの部分は厚みも薄く、その高さは3.0mm程度(2.8mm~3.5mm:好ましくは3.0mm)である。
また、内側縦アーチ用凸部CBの頂点付近でもあるので、内側縦アーチ用凸部CBの内縁は高い。
図28(d)は図27(b)のE3-E3断面で前方見た場合の断面図である。この部分は後足部対応領域に近い部分であるので、E2-E2断面よりは少し薄くなり、その高さde6(6.0mm)である。なお、E2-E2断面よりは少し薄くなっているので、横アーチ用凸部CAも見える。
また、後足部を外反させて矯正するために、第5中足骨55の中央付近に対向する外縁の箇所から踵骨75の中央付近を通って後端に至る領域は、長い傾斜面が形成させられている。このため、E3-E3断面の外縁は高さが例えば、13.0mm程度となっている。
図28(e)は、図27(b)のE4-E4断面で前方見た場合の断面図である。この部分の高さはde12(7.0mm)となっている。
(腰痛対策用インソール1100の詳細)
図29は腰痛対策用インソール1100の詳細説明図である。図30は図29の腰痛対策用インソール1100を踵方向(例えば、FB6)から見た場合と各部の断面図である。
図29(a)は腰痛対策用インソール1100の裏面図であり、図29(b)は図29(a)の内側方向から見た場合の側面図である。また、図29(c)は図29(a)のF7-F7方向からの断面図である。このF7-F7は、腰痛対策用インソール1100の先端1100Aと後端1100Bとを結ぶ直線であり、腰痛対策用インソール中敷中心線Lafとも称する。なお、上記の図と同一符号については説明を省略する。
図29(a)、図29(b)、図29(c)に示すように、腰痛対策用インソール1100(ウレタン)の上に腰痛対策用インソール上層部材1120(ウレタン)が圧着されている。
また、図29(a)に示すように、裏面には上記と同様な屈曲誘導溝Raが形成されている。さらに、踵方向から見る方向をFB6と記載している。
図29(b)には、内側方向を見た場合の内側コーナが最大となる高さをdf10(14mm~17mm:好ましくは15mm程度)と記載している。また、内側から見た場合の踵部付近の高さはdf8(10mm~13mm:好ましくは12.0mm)と記載している。そして、後端1100BからLEd(7mm~12mm:好ましくは10mm)の箇所Eb付近(IPaの後方)から高さが低下させられて後端1100Bに至っている。IPaから後端1100Bまでは、36mm程度である。
また、図29(c)に示すように、前足対応領域の高さは、df1(例えば、1.5mm)で横アーチ用凸部CAの頂点付近の高さはdf3(例えば、6.0mm)である。
また、踵部対応領域の高さdf6(例えば、5.0mm)であり、後端1100Bの高さdf9(例えば、7.2mm)である。なお、図29(c)に示すように、図29(a)のF7-F7方向から見ているので、外側コーナの上面AUが見えている。この外側コーナの高さはdf5(例えば、11.5mm)である。
次に、図29を用いて図28の腰痛対策用インソール1100を踵方向から見た場合と各部の断面図について説明する。但し、上記の図と同一符号については説明を省略する。
図30(a)は図29(b)のFB6方向(踵方向)から見た場合の正面図である。図29(c)に示すように、後端1100Bの高さ非常に低いので(df9:例えば7.2mm)、横アーチ用凸部CAが見えている。
図30(b)は図29(b)のF1-F1断面から前方を見た場合の断面図である。F1-F1断面の付近は前足部対応領域の部分であるので、厚みが薄く、その高さdf2は1.5mm程度である。
図30(c)は図29(b)のF2-F2断面から前方を見た場合の断面図である。F2-F2断面の付近は中足部対応領域の部分であり、腰痛対策用インソール下層部材1110が存在する。また、横アーチ用凸部CAの頂点付近であるが、その頂点は低いので、その高さもdf4(6.0mm)程度である。
さらに、腰痛対策用インソール下層部材1110の先端縁IFfは、第5中足骨55の骨底を囲むようにされているので、F2-F2断面は、この第5中足骨55が載置される第5中足骨窪み領域Mの断面を含む。
このため、図30(c)に示すように、第5中足骨窪み領域Mの部分は厚みも薄く、その高さは3.0mm程度(2.8mm~3.5mm:好ましくは3.0mm)である。
また、内側縦アーチ用凸部CBの頂点付近でもあるので、内側縦アーチ用凸部CBの内縁は高い。
図30(d)は図29(b)のF3-F3断面で前方見た場合の断面図である。この部分は後足部対応領域に近い部分であるので、F2-F2断面よりは少し薄くなり、その高さdf6(6.2mm)である。
図30(e)は、図29(b)のF4-F4断面から前方を見た場合の断面図である。この部分の高さはdf12(4.5mm)となっている。つまり、後足部を低くすることにより、骨盤を後傾させて疼痛を軽減させている。
(O脚用インソール1200の詳細)
図31はO脚用インソール1200の詳細説明図である。図32は図31のO脚用インソール1200を踵方向(例えば、FB7)から見た場合と各部の断面図である。
図31(a)はO脚用インソール1200の裏面図であり、図31(b)は図31(a)の内側方向から見た場合の側面図である。また、図31(c)は図30(a)のG7-G7方向からの断面図である。このG7-G7は、O脚用インソール1200の先端1200Aと後端1200Bとを結ぶ直線であり、O脚用インソール中敷中心線Lagとも称する。なお、上記の図と同一符号については説明を省略する。
図31(a)、図31(b)、図31(c)に示すように、O脚用インソール1200(ウレタン)の上にO脚用インソール上層部材1220(ウレタン)が圧着されている。
また、図31(a)に示すように、裏面には上記と同様な屈曲誘導溝Raが形成されている。さらに、踵方向から見る方向をFB7と記載している。
図31(b)には、内側方向を見た場合の内側コーナが最大となる高さをdg10(14mm~17mm:好ましくは15mm程度)と記載している。また、内側から見た場合の踵部付近の高さはdg8(10mm~13mm:好ましくは12.0mm)と記載している。そして、後端1200BからLEd(7mm~12mm:好ましくは10mm)の箇所Eb付近(IPaの後方)から高さが低下させられて後端1200Bに至っている。IPaから後端1200Bまでは、36mm程度である。
また、図31(c)に示すように、前足対応領域の高さは、dg1(例えば、1.5mm)で横アーチ用凸部CAの頂点付近の高さはdg3(例えば、5.0mm)である。
また、踵部対応領域の高さdg6(例えば、5.8mm)であり、後端1200Bの高さdg9(例えば、7.5mm)である。
なお、図31(c)に示すように、図31(a)のE7-E7方向から見ているので、外側コーナの上面AUが見えている。この外側コーナの高さはdg5(例えば、15.5mm)である。
外側コーナの高さがdg5(例えば、15.5mm)と高いのは、中足部から後足部を外反させて矯正するために、裏面の内縁の立方骨71の中央付近に対向する箇所から踵部の後端にかけて傾斜領域(O脚用傾斜領域:図示せず)を形成しているためである。これによって、下腿全体を内倒れさせるような外力を加え、膝関節を外反方向に誘導する。
次に、図32を用いて図31のO脚用インソール1200を踵方向から見た場合と各部の断面図について説明する。但し、上記の図と同一符号については説明を省略する。
図32(a)は図31(b)のFB7方向(踵方向)から見た場合の正面図である。図29(c)に示すように、後端1100Bの高さ非常に低いので(df9:例えば7.2mm)、図32(a)に示すように横アーチ用凸部CAが見えている。また、O脚用傾斜領域策用傾斜面のON線が立方骨71の中央付近に対向する箇所から斜めに踵骨中央付近(やや内側)を通って後端に至っているので、外縁側が高くなっている。
図32(b)は図31(b)のG1-G1断面から前方を見た場合の断面図である。G1-G1断面の付近は前足部対応領域の部分であるので、厚みが薄く、その高さdg2は1.5mm程度である。
図32(c)は図31(b)のG2-G2断面から前方を見た場合の断面図である。G2-G2断面の付近は中足部対応領域の部分であり、O脚用インソール下層部材1210が存在する。また、横アーチ用凸部CAの頂点付近であるが、その頂点は腰痛より少し低いので、その高さもdg4(5.7mm)程度である。
また、内側縦アーチ用凸部CBの頂点付近でもあるので、内側縦アーチ用凸部CBの内縁は高い。
図32(d)は図31(b)のG3-G3断面で前方見た場合の断面図である。この部分は後足部対応領域に近い部分であるので、G2-G2断面よりは少し薄くなり、その高さdg6(5.0mm)である。
図32(e)は、図31(b)のG4-G4断面から前方を見た場合の断面図である。この部分の高さはdg12(6.0mm)となっている。
すなわち、外縁側にはO脚用傾斜領域策用傾斜面Cgが形成されているので、G3-G3断面~G4-G4断面に渡って、外縁側が高さ(例えば、dg5)がある厚みが形成されている。
(足底筋膜炎用インソール1300の詳細)
図33は足底筋膜炎用インソール1300の詳細説明図である。図34は図33の足底筋膜炎用インソール1300を踵方向(例えば、FB8)から見た場合と各部の断面図である。
図33(a)は足底筋膜炎用インソール1300の裏面図であり、図33(b)は図33(a)の内側方向から見た場合の側面図である。また、図33(c)は図33(a)のH7-H7方向からの断面図である。このH7-H7は、足底筋膜炎用インソール1300の先端1300Aと後端1300Bとを結ぶ直線であり、足底筋膜炎用インソール中敷中心線Lahとも称する。なお、上記の図と同一符号については説明を省略する。
図33(a)、図33(b)、図33(c)に示すように、足底筋膜炎用インソール上層部材1310(ウレタン)の上に足底筋膜炎用インソール上層部材1320(ウレタン)が圧着されている。
また、図33(a)に示すように、裏面には上記と同様な屈曲誘導溝Raが形成されている。さらに、踵方向から見る方向をFB8と記載している。
図33(b)には、内側方向を見た場合の内側コーナが最大となる高さをdh10(14mm~17mm:好ましくは15mm程度)と記載している。また、内側から見た場合の踵部付近の高さはdh8(10mm~13mm:好ましくは12.0mm)と記載している。そして、後端1300BからLEd(7mm~12mm:好ましくは10mm)の箇所Eb付近(IPaの後方)から高さが低下させられて後端1300Bに至っている。IPaから後端1300Bまでは、36mm程度である。
また、図33(c)に示すように、前足対応領域の高さは、dh1(例えば、1.5mm)で横アーチ用凸部CAの頂点付近の高さはdh3(例えば、6.37mm)である。
また、踵部対応領域の高さdh6(例えば、2.44mm)であり、後端1300Bの高さdh9(例えば、5.5mm)である。
なお、図33(c)に示すように、図33(a)のH7-H7方向から見ているので、外側コーナの上面AUが見えている。この外側コーナの高さはdh5(例えば、14.5mm)である。
次に、図34を用いて図33の足底筋膜炎用インソール1300を踵方向から見た場合と各部の断面図について説明する。但し、上記の図と同一符号については説明を省略する。
図34(a)は図33(b)のFB8方向(踵方向)から見た場合の正面図である。図33(c)に示すように、後端1100Bの高さ非常に低いので(dh9:例えば5.5mm)、図34(a)に示すように横アーチ用凸部CAが見えている。
図34(b)は図33(b)のH1-H1断面から前方を見た場合の断面図である。H1-H1断面の付近は前足部対応領域の部分であるので、厚みが薄く、その高さdh2は2.11mm程度である。
図34(c)は図33(b)のH2-H2断面から前方を見た場合の断面図である。H2-H2断面の付近は中足部対応領域の部分であり、足底筋膜炎用インソール下層部材1310が存在する。また、横アーチ用凸部CAの頂点付近であるが、その頂点は高さはdh4(6.25mm)程度である。
また、内側縦アーチ用凸部CBの頂点付近でもあるので、内側縦アーチ用凸部CBの内縁は高い。
図34(d)は図33(b)のH3-H3断面で前方見た場合の断面図である。この部分はTaが存在するので、H2-H2断面よりは少し薄くなり、その高さはde6(4.49mm)である。
図34(e)は、図33(b)のH4-H4断面から前方を見た場合の断面図である。この部分の高さはdh12(4.54mm)となっている。
<実施の形態4>
上記の足底筋膜炎用インソール1300の足底筋膜縁対策用窪部Taは長円として説明したが、例えば、特許第6609222号公報のような銅鐸形状であってもよい。この特許第6609222号公報に対して、屈曲誘導溝Raを裏面に施し、後端を上記の実施携帯と同様に低くした例を、図35を用いて説明する。
図35は実施の形態4の足底筋膜炎用インソール1400の説明図である。なお、上記の図と同一符号のものについては説明を省略する。
図35(a)には足底筋膜炎用インソール1400の斜視図を示し、図35(b)には足底筋膜炎用インソール1400の先端1400Aと後端1400Bとを結ぶ直線(図示せず)での断面を示す。但し、図35(b)は内側方向から見た場合である。
図35(a)に示す足底筋膜炎用インソール1400は、足底筋膜炎用下層部材1310と足底筋膜炎用中層部材1120と表層部材1430とを圧着成型している。
横アーチ用凸部CAと、内側縦アーチ用凸部CBと、外側縦アーチ用凸部CDの高さを上記の凸部より高くして開帳足対策用、外反母趾対策用、姿勢維持対策用、扁平足対策用としている。さらに、足底筋膜炎用凹部TDが成型されている。
このインソールの材質は、下層部材1410及び中層部材1420が軟弾性部材である。具体的にはウレタン樹脂、エラストマー、コルクゴム、EVA樹脂材等である。
本実施の形態ではウレタン樹脂(以下単にウレタンという)として説明する。
また、表層部材1430は不織布又は布、革、人工被覆等である。本実施の形態では布として説明する。
なお、前述の下層部材1410は中層部材1420と同じ素材であるが、中層部材1420よりも圧縮率を高くしている(硬く感じる)。このため、下層部材1410から適度の反発力が与えられることになる。
また、図35(a)に示すように、踵側には銅鐸形状の足底筋膜保護用凹部TDを成型している。また、これらは滑らかな曲面で繋がるように成型されている。
この足底筋膜保護用凹部TDは、楕円穴Tdaが足の踵骨隆起部に対応する領域に形成されている。
また、図35(b)に示すように、横アーチ用凸部CAは後端側に向かうに従って高さが次第に低下している。
さらに、後端1400Bは高さが低くされており、その高さは横アーチ用凸部CAの後側の後足部の先端当たりの高さである。
前述の足底筋膜保護用凹部TDの詳細について図36を用いて説明する。図36は足底筋膜保護用凹部TDの拡大斜視図である。但し、楕円穴Tdaを点線で示し、筋膜起点部対応領域BTを点線で示す。また、筋膜起点部から放射状に延びる足底筋膜Kを記載している。
図36に示すように、足底筋膜保護用凹部TDは、筋膜起点部対応領域BT付近は横幅が33.0mm程度であり、横アーチ用凸部側が36.0mmである。すなわち、横アーチ用凸部に向かうに従って次第に横幅が広がる形状である。これを本実施の形態では銅鐸形状と称している。また、横アーチ用凸部側に向かうに従って、高さは次第に増加している。
このため、足をこのインソールに載置した場合は、踵骨の周囲が足底筋膜保護用凹部TDを除く後足部対応領域230の周囲の頂(凸)に載るので、足底筋膜Kの筋膜起点部が痛くなることがない。つまり、足底筋膜炎による痛みがとれることになる。
<実施の形態5>
上記の屈曲誘導溝Raは、特許第6994681号公報のインソールに設けてもよい。また、後端を低くしてもよいし、低くしないでそのままにしてもよい。
本実施の形態は、この屈曲誘導溝Raを設けた特許第6994681号公報の右側インソールをウォーキング用インソールとして説明する(後端は低くしてもよい)。
図37は、実施の形態5のウォーキング用インソール1500の裏面図である。表面には上記と同様に、内側縦アーチ用凸部と横アーチ用凸部と外側縦アーチ用凸部とが形成されている(図示せず)。
さらに、表面側には、外側傾斜領域が形成されている。この外側傾斜領域は、少なくとも、第5中足骨の中央付近から第5中足骨骨底の中央付近を通って後足部対応領域の中央付近を通る略直線状のラインと外縁との間が、外縁に向かうに従って次第に高さが増加させられた長手方向に長い斜面に形成されている。
なお、前足部(図示せず)に対応する前足部対応領域は、つま先側及び両縁に向かうに従って反っている(図40参照)。
図37に示すように、ウォーキング用インソール1500を構成する下層部材の裏側には、母趾球対応領域(図示せず)を略囲んで、先端に至る略逆S字状の幅1.8mm程度の溝(以下、略逆S字状溝SGiという)が形成されている。
また、略逆S字状溝SGiの母趾球対応領域となる範囲から、略放射状に外縁に向かって形成されている。これらの溝は、外縁においては約10mm程度の間隔にされている。
さらに、図37に示すように、ウォーキング用補強部材1570が下層部材1510の裏面に圧着されている。このウォーキング用補強部材1570は、踵骨の中央付近に対応する領域が卵形状に穴抜きされている(以下、ウォーキング用補強部材踵部穴部1580という)。
また、ウォーキング用補強部材1570の前縁となる中足部対応領域220付近の足外側となる前縁(以下、ウォーキング用補強部材足外縁WTaという)は、ウォーキング用第5中足骨(図示せず)が当たらないような形状にされている。
さらに、屈曲誘導溝Raが裏面に形成されている。
また、ウォーキング用インソール1500は、ウレタンフォームのウォーキング用下層部材1510と、ウレタンフォームのウォーキング用上層部材1520と、ウォーキング用表皮部材1530と、最下層となるウォーキング用補強部材1570とよりなる多層構造体である(図39、図40参照)。
なお、ウレタンフォームの他に、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)等の熱可塑性合性樹脂の発泡体又はブタンジェンラバー等のラバー素材の発泡体であってもよい。
また、本実施の形態のウォーキング用インソール1500は、芯材を下層部材と上層部材との間に設けている。なお、この芯材は、無くても構わないが、本実施の形態では芯材を内蔵しているとして説明する。
図38は本実施の形態のウォーキング用インソール1500を裏側から見た場合の平面図である。但し、足Fは一部を実線で記載している。また、表面側に形成されてる凸部も実線で示し、下層部材と上層部材の間の芯も実線で記載する。
図38に示すように、ウォーキング用インソール1500は、ウォーキング用下層部材1510(図示せず)とウォーキング用上層部材1520(図示せず)との間にウォーキング用芯材JSを設けている。
図38に示すように、ウォーキング用芯材JSは、母趾球に係る領域は広い、略「う」の字状の帯である。
すなわち、ウォーキング時には、足の荷重がウォーキング用芯材JSを通って親指側に抜けていくことになる。
また、母趾球の直後には、屈曲誘導溝Raが形成されているので、足の着地時には内側に膝のベクトルを向けさせることができるので、まっすぐにスムーズに歩けることになる。
また、ウォーキング用外側縦アーチ用凸部(以下、ウォーキング用外側傾斜領域WSiという)は、後足部に設けられているウォーキング用補強部材踵部穴部1580の中央付近にまで及んでいるので、足裏の外側を押上げる。
次に断面図を用いて以下に説明する。
図39(b)は図38のウォーキング用インソール1500のBj-Bj断面であり、図39(a)は図38のDj-Dj断面図である。また、図40は図38のJ-J断面図である。
図39(b)及び図39(a)に示すように、ウォーキング用外側傾斜領域WSiは外側縁に向かって次第に傾斜が増加させられた、長手方向に長い斜面である。
<実施の形態6>
本実施の形態は、この屈曲誘導溝Raを設けた特許第7113481号公報の左側のインソールをランニング用インソール1600として説明する(後端は低くしてもよい)。
図41は、実施の形態6のランニング用インソール1600の裏面図である。表面には上記と同様に、内側縦アーチ用凸部と横アーチ用凸部と外側縦アーチ用凸部とが形成されているが図示しない。
さらに、ランニング用インソール1600を構成する下層部材の裏側には、母趾球対応領域(図示せず)の直後には屈曲誘導溝Raが形成されている。
また、図41に示すように裏側は、ランニング用下層部材1610における拇指球対応領域BCを略囲んで、先端に至る略逆S字状溝SGiが形成されている。
さらに、ランニング用補強部材1670がランニング用下層部材1610の裏面に圧着されている。この左足側補強部材1610は、踵骨(図示せず)の中央付近に対応する領域が卵形状に穴抜きされている(以下、ランニング用補強部材踵部穴部1680という)。
また、ランニング用補強部材1670の前縁となるランニング用補強部材足外縁Wtbは、ランニング用第5中足骨(図示せず)が当たらないような形状にされている。
さらに、後述する図42に示すように、ランニング用芯材は、母趾球対応領域の裏の手前付近までに至っている。
また、ランニング用補強部材1670のつま先側の先端縁は、第5中足骨536に当たらない形状にされている。
さらに、屈曲誘導溝Raが裏面に形成されている。
また、ランニング用インソール1600は、ウレタンフォームのランニング用下層部材1610と、ウレタンフォームのウォーキング用上層部材1620(図示せず)と、ランニング用表皮部材1630(図示せず)と、最下層となるランニング用補強部材1670とよりなる多層構造体である(図41(b)、図41(c)参照)。
また、本実施の形態のランニング用インソール1600は、芯材を下層部材と上層部材との間に設けている。なお、この芯材は、無くても構わないが、本実施の形態では芯材を内蔵しているとして説明する。
図42は本実施の形態のランニング用インソール1600を裏側から見た場合の平面図である。但し、足Fは一部を実線で記載している。また、表面側に形成されてる凸部も実線で示し、下層部材と上層部材の間の芯も実線で記載する。
図42に示すように、ランニング用インソール1600は、ランニング用下層部材1610(図示せず)とランニング用上層部材1620(図示せず)との間に、ランニング用芯材KSを設けている。
すなわち、ランニング時には、足の荷重がランニング用芯材KSを通って親指側に抜けていくことになる。
また、母趾球の直後には、屈曲誘導溝Raが形成されているので、足の着地時には内側に膝のベクトルを向けさせることができるので、まっすぐにスムーズに走行できることになる。
図41はランニング用インソール1600の説明図である。図41(a)はランニング用インソールを上から見た場合の平面図である。図41(a)に示すように側擂鉢状凹部RHが表面に形成されており、この直後に屈曲誘導溝Raが形成されている。
図41(b)は図41(a)のRj-Rj断面図であり、図41(c)は図41(a)のRk-Rk断面図である。なお、ランニング用表皮部材1630については図41(b)及び図41(c)には記載しない。
図41(c)に示すように、踵部であるRk-Rk断面においては、ウォーキングのような外側傾斜領域(外側縦アーチ用凸部)が存在していないことを示している。さらに、ランニング用は図41(c)に示すように表面側に、母趾球を受け入れる窪み部HRを設けている。この窪み部RHの裏面の直後には屈曲誘導溝Raが形成されている。また、窪み部RHには、板状の柔らかい緩衝材(図示せず)を圧着してもよい。
<実施の形態6>
図42は実施の形態6のランニング用インソール1700の説明図である。図42(a)はランニング用インソール1700の斜視図である。図42(b)は図42(a)の一部を断面で示した斜視図である。
窪み部RHは、底RHa(楕円又は円)と、この底RHaに連なる側壁RHbとを有する。図示の例において、窪み部RHの底RHaは楕円又は円形状を呈する平坦な面からなる。窪み部RHは、楕円形の長径の場合は、内側縁から外側縁に向けて伸びているのが好ましい。窪み部RHの側壁RHbは、底RHaからすり鉢状に末広がりに伸びている。
すなわち、窪み部RHに足の母指球が受入られるとき、母指球は窪み部RHの底RHa上に載り、 また、側壁RHbによりその周囲を部分的に取り囲まれて側壁RHbに接する。 従って、歩行時や走行時、足の蹴り出しに際して、足の母指球がずれない。
また、屈曲誘導溝Raによって、足の膝の向きを内側方向に向けさせることが可能である。
すなわち、表面側には、足の裏側の母趾球に対応する領域に、主に走行を補助する窪み部が形成され、さらに、横アーチ用凸部と内側縦アーチ用凸とが形成された中敷であって、
前記窪み部は、
小円状の底面を曲面状の周壁で囲んで上縁を円状にした擂鉢形状にされており、
さらに、
足が載置された場合の、前記窪み部の周壁の母趾球後ろ面が当接する周壁部分を延長した斜面を有する盛り上がり部を前記窪み部の後ろ直後に連設しており、
盛り上がり部(36)が形成されている範囲は、内縁と横ア ー チ用凸部との間で、かつ内側縦アーチ用凸部の頂点より前側となる、足が載置された場合の第1中足骨の骨頭と第1中足骨の中央付近との間となっており、
さらに、この範囲に形成された盛り上がり部は、
上から見た場合の形状が、斜面を有して略三角形状に形成されており、
さらに、裏面に屈曲誘導溝Raが形成されているので、蹴り出し時に、この斜面によって足の母趾球の後ろ面に反発力を与えると共に、ベクトルを内側に向けさせることができる。このため、真っすぐに蹴り出しができるのでランニングがスマートで身体に負担がかからない。
なお、斜面の頂点は、横アーチ用凸部の頂点以下の所定高さにされている。
なお、芯材は、合成樹脂を含浸させた織布又は不織布等により構成されている。芯材の厚みは、1.0mm以下であり、長さ方向の曲げ剛性値は31N・cm程度であり、幅方向の曲げ剛性値は17N・cmである。曲げ剛性値は、所定の測定条件(測定器:オルゼン型ステックネステスター、環境温度20°C、環境相対湿度:65%RH、偏位角度:40°)の下で測定された。
上記の屈曲誘導溝Raを下層部材の裏面の母趾球対応領域BC直後に形成したことで、実際の蹴出方向は、小趾球から母趾球側を着地させたときの荷重方向と、前進に伴う勢いの方向とを合成した方向となるので、歩行ライン及び膝進行方向に略平行となる。
従って、膝、足首を捩じるようしなくとも、足の着地の時点で膝進行方向に略平行になる。このため、膝、足首等をはじめ体に負担をかけることなく蹴り出すことができるので姿勢を崩すことなく歩行ができる。また、従来のように蛇行軌跡にならないので、歩行、走行がスマートである。
なお、靴の中板は特許第6767158号公報の中板を用いるのが好ましい。
つまり、足の後足部に対応する領域である後足部対応領域が前足部に対応する前足部対 応領域に対して高くされた中板の裏側である接地面側に、補強板が圧着成型された中底であって、
前記補強板は、先辺が裏側から見て略「へ」の字状であり、前記先辺の頂点は、前記中板上の、足の第3中足骨の骨頭の領域と足の第4中足骨の骨頭の領域との間付近となる所定位置にあり、さらに、前記先辺は、前記頂点を起点にして、足の内側となる足内側方向辺と、足の外側となる足外側方向辺とよりなり、前記所定位置の前記頂点は、前記中板の、足の母趾球に対応することになる母趾球対応領域の中央付近と、足の小趾球に対応することになる小趾球対応領域の中央付近とを通る横直線ライン上にあり、前記足内側方向辺は、 前記所定位置の前記頂点から前記横直線ラインに対して、挟角が7度~12度で、足の第1中足骨の骨頭の直後となる領域を通って内側の縁に至る直線状にされており、
前記足外側方向辺は、前記先辺の頂点から第4中足骨の骨頭に対応する領域、第5中足骨の骨頭に対応する領域を通って外側の縁に至っている中底であることが望ましい。
なお、芯材は、合成樹脂のみによって構成しても構わない。
さらに、上記実施の形態では多層構造として説明したが単層であってもよい。但し、芯材は単層の場合は設けないのが好ましい
上記の各実子の形態では、溝を上層部材の裏面に設けるとして説明したが、この上層部材の上面に設けてもよい。
また、靴は本底の裏面に内股用、中間用、外股用の溝、全部が入っているのを用いるのが好ましい。
また、本実施の形態のインソールは、ウレタン製が好ましく、表皮はポリエステルや綿、ウール等が好ましい。
また、ウレタンフォームの他に、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)等の熱可塑性合性樹脂の発泡体又はブタンジェンラバー等のラバー素材の発泡体であってもよい。
なお、補強シェルは、厚さ1.0~3.0mmで曲げ弾性率が150~3,000MPaのプラスチック又は強化繊維からなる。
200 産前用インソール
210 前足部対応領域
220 中足部対応領域
230 後足部対応領域
BC 母趾球対応領域
SB 小趾球対応領域
M 第5中足骨窪み領域
Ra 屈曲誘導溝

本発明は、中敷に関する。
人間の足はとても複雑な生物学的メカニズムを有する。人が歩くとき踵への衝撃によって足にかかる負荷は通常その人の体重の約1.5倍である。走ったりバックパック等の追加の重量を運んだりしている場合、足にかかる負荷は体重の3倍を超える。
また、特に日本人は、真っ直ぐに歩くことが苦手な民族である。真っ直ぐ歩く又は走行できれば、脚、身体に負担が少ないし、かつスマートである。
インソールは、足の多くの骨、筋肉、靭帯および腱は、衝撃力を吸収/消滅させたり、体重および他の重量を運んだり、推進力を提供したりすることができる。このため、近年は、様々な種類のインソールが販売されている。
例えば、特許文献1は、激しい活動時にも、クッション性及び用靴中敷は十分なサポートや足の屈曲や捩じれをコントロールすることが開示されている。
このコントロールのために、底面には前足部領域内に窪み領域を形成して、母趾球の屈曲方向が進行方向に、できるだけ屈曲させるような構造にしている。
スマートに歩く、安全に歩くもしくはスマートに走行するという願望は、妊婦(産前、産後)でも変わらない。また、外反母趾、偏平足、モートン、・・・、O脚等の症状がある人であってもその願望は変わらない。
近年は、産前、産後用の履き物用中敷が販売されている。例えば、特許文献1は、出産に向けて骨盤の産道を確保するために、女性ホルモンのはたらきによって骨盤の結合が緩んでくると共に、同時に全身の骨格の結合も緩んでしまう。
また胎児の成長も相まって 体重増加の要因も付加されて下肢や腰の痛みなどの問題が発生する。
さらに、腹部が膨隆することにより、立位および歩行時のバランスも悪くなり、後方へ転倒する危険性も増加する。
また、左右の足の間隔を広くしてバランスを取ろうとするため、この肢位を保持する筋肉に負担がかかるという点等を解決した産前用の中敷(産前用のインソールともいう)である。
具体的には、足の骨格の3つのアーチ(横アーチ、内側縦アーチ、外側縦アーチ)を整えるために横アーチ用凸部、内側縦アーチ用凸部、外側縦アーチ用凸部がインソールの表面に施されている。
これらの凸部によって関節の緩みによる足骨格を補正すると共に、前足部対応領域を後足部対応領域よりも高くして後方へ転倒する危険性を低下させている。
また、特許文献1の中敷は、足の後足部(踵骨を含む)の周壁を高くしている。
これらの、機能を有することによって、左右の足の間隔を広くしてバランスを取らなくてもよいようにし、この肢位を保持する筋肉の負担を軽減させている。
一方、産後は、出産に向けて緩んだ足の骨格をそのまま放置していれば、崩れた骨格のままになってしまい、出産後も腰から下の整形外科的問題を継続して生じることになる。
このため、産後用の中敷(インソール)は、理想的な足骨格を得るために3つのアーチ(横アーチ、内側縦アーチ、外側縦アーチ)を整えるための凸形状をしっかりと施し、かつ踵骨の部分を産前用の中敷(インソール)より低くして、妊娠前の正常な状態にいち早く回復できるようにすることが開示されている。
特開2018-515205号公報 特許第3961970号公報
前述したように、人は歩行時にまず膝が前にでて足を踏み出し、踵が地面についたあと足の小指側から親指側に抜ける軌跡で地面に設置するが、膝が外側に向いているために、外股の歩行となりがちである。この歩行形態は、特に、産前用中敷、産後用中敷、外反母趾用中敷、偏平足用中敷、モートン用中敷、・・・、O脚用中敷(等)に顕著に表れる。
例えば、従来技術による産前用のインソールでは、お腹の子供が大きくなってくると、体を反るように歩くため、後ろ体重になり、後ろに倒れないようにするために、踵部を高くして、踵部分はカップ状に成型した踵部コーナにしている。
しかしながら、足の踵後部の形状は、人により異なり、踵が踵下から上に急に立ち上がっている場合もあり、インソールの踵部コーナの後端部のRを足の踵部の形状に合わせて成型することは容易ではない。
従って、踵部コーナの後端部のRは緩やかになるように成型しているのが現状であり、結果として足の踵部がこのRの部分に載りあがり、靴の後ろのアッパーとの間に隙間が生じる。つまり、足が少し前方に出ることになる。
さらに、お腹が大きくなってくると、足のつま先を内側に向けていると歩きづらくなるので、必ず外股に開かないとバランスが取れないので、次第に内股から、中間に、そして外股で歩くことになる。特に、妊娠後期は外股になる。
つまり、妊娠初期から、中期、後期で身体バランスが変わると、足角(つま先の向き)も変化する。
外股で歩くということは、次のことが問題になる。
(A)体を左右に揺らしながら歩くようになる。
(B)重心が左右に動くので、歩行が不安定になる。
(C)筋肉に負担がかかる。
一方、産後用の中敷(インソール)は、前足部に対応する部分と踵部に対応する部分を同程度の高さに成型している。
しかしながら、産後はヒールが高い靴を履くことが多いので、転倒に注意しなければならない。
さらに、足は、踵と母趾球と小趾球の3ポイントを支持して3アーチを保つことが重要である。しかし、実際は荷重をかけると第5中足骨底も地面側に着くので、実は4か所で支持している。
一方、外反母趾、偏平足、モートン、・・・、O脚等用のインソールであっても、踵部を高くして、踵部分はカップ状に成型した踵部コーナにしている。結果として、アッパーとの間に隙間が生じる。つまり、足が少し前方に出ることになり、つま先を圧迫したり、靴が抜けやすくなる。
また、外股に開かないとバランスが取れない人は、例え、外反母趾、偏平足、モートン、・・・、O脚等用のインソールを用いたとしても、次第に内股から、中間に、そして外股で歩くことになる。
本願発明は以上の課題等を鑑みてなされたものであり、産前、産後の他、外反母趾、偏平足、モートン、・・・、O脚等のトラブルがっても、歩行運動効率を高めてスマートに歩行、走行できる中敷を得ることを目的とする。
産前用は、お腹の子供が大きくなってくると、体を反るように歩くため、後ろ体重になり、後ろに倒れないようにするために、踵部を高くして、踵部分はカップ状に成型した踵部コーナにしている。
しかしながら、足の踵後部の形状は、人により異なり、踵が踵下から上に急に立ち上がっている場合もあり、インソールの踵部コーナの後端部のRを足の踵部の形状に合わせて成型することは容易ではない。
従って、踵部コーナの後端部のRは緩やかになるように成型しているのが現状であり、結果として足の踵部がこのRの部分に載りあがり、アッパーとの間に隙間が生じる。つまり、足が少し前方に出ることになる。
さらに、お腹が大きくなってくると、足のつま先を内側に向けていると歩きづらくなるので、必ず外股に開かないとバランスが取れないので、次第に内股から、中間に、そして外股で歩くことになる。特に、妊娠後期は外股になる。
つまり、妊娠初期から、中期、後期で身体バランスが変わると、足角(つま先の向き)も変化する。
外股で歩くということは、次のことが問題になる。
(A)体を左右に揺らしながら歩くようになる。
(B)重心が左右に動くので、歩行が不安定になる。
(C)筋肉に負担がかかる。
一方、産後用の中敷(インソール)は、前足部に対応する部分と踵部に対応する部分を同程度の高さに成型している。
しかしながら、産後はヒールが高い靴を履くことが多い。
さらに、足は、踵と母趾球と小趾球の3ポイントを支持して3アーチを保つことが重要である。しかし、実際は荷重をかけると第5中足骨骨底も地面側に着くので、実は4か所で支持している。
従って、荷重を集中させない構造が望ましい。
一方、外反母趾、偏平足、モートン、・・・、O脚等用のインソールであっても、踵部を高くして、踵部分はカップ状に成型した踵部コーナにしている。結果として、アッパーとの間に隙間が生じる。つまり、足が少し前方に出ることになり、つま先を圧迫したり、靴が抜けやすくなる。
また、外股に開かないとバランスが取れない方は、例え、外反母趾、偏平足、モートン、・・・、O脚等用のインソールを用いたとしても、次第に内股から、中間に、そして外股で歩くことになる。
本願発明は以上の課題等を鑑みてなされたものであり、産前、産後の他、外反母趾、偏平足、モートン、・・・、O脚等のトラブルがっても、歩行運動効率を高めてスマートに歩行、走行できる中敷を得ることを目的とする。
本発明の中敷は、足に接触する表面側に、足のアーチを整える凸部が形成された中敷であって、
表面側の第3中足骨骨頭が載置される領域の真裏となる第3中足骨骨頭裏箇所と、母趾球が載置される領域の真裏の母趾球裏領域の直後に対向する内縁の裏側の箇所との間に、直線状の屈曲誘導溝を形成している、ことを特徴とする
以上のように本発明によれば、産前、産後の他、外反母趾、偏平足、モートン、・・・、O脚等のトラブルがっても、歩行運動効率を高めてスマートに歩行、走行できる。
産前、産後のトラブルに対応しながら、中足趾節関節(MP関節)に適合した独自の屈曲誘導溝によって蹴り出しをサポートすることによって、歩行運動効率を高め疲れにくい歩行を実現することができる中敷が得られている。
本実施の形態1の産前用インソール200の斜視図である。 産前用インソール200の裏面の平面図である。 踵側方向(Q方向)から見た場合の説明図である。 産前用インソール200を靴に用いて足を入れた場合において、アッパー300の踵部の後ろ側を取り除いて踵方向から見た場合の説明図である。 産前用インソール200を靴に用いて足を入れた場合の効果を説明する説明図である。 産前用インソール200の詳細説明図である。 図6(b)の各断面の説明図である。 本実施の形態2の産後用インソール400の斜視図である。 産後用インソール400の裏面の平面図である。 産後用インソール400を踵側方向(QB方向)から見た場合の説明図である。 産後用インソール400を靴に用いて足を入れた場合において、アッパー510の踵部の後ろ側を取り除いて踵方向から見た場合の説明図である。 産後用インソール400の詳細説明図である。 図12(b)の各断面の説明図である。 図5を補足する説明図である。 外反母趾対策、偏平足対策用インソールの上面図である。 中足骨骨頭対策、偏平足対策用のインソールの上面図である。 膝痛対策、腰痛対策用のインソールの上面図である。 O脚対策、足底筋膜炎対策用のインソールの上面図である。 外反母趾対策用インソール600の詳細説明図である。 図19の外反母趾対策用インソール600を踵方向から見た場合と各部の断面図である。 偏平足対策用インソール700の詳細説明図である。 図21の偏平足対策用インソール700を踵方向から見た場合と各部の断面図である。 中足骨骨頭痛対策用インソール800の詳細説明図である。 図23の中足骨骨頭痛対策用インソール800を踵方向から見た場合と各部の断面図の説明図である。 モートン対策用インソール900の詳細説明図である。 図24の中足骨骨頭痛対策用インソール800を踵方向(例えば、FB3)から見た場合と各部の断面図の説明図である。 膝痛対策用インソール1000の詳細説明図である。 図27の膝痛対策用インソール1000を踵方向(例えば、FB5)から見た場合と各部の断面図の説明図である。 腰痛対策用インソール1100の詳細説明図である。 図29の腰痛対策用インソール1100を踵方向(例えば、FB6)から見た場合と各部の断面図の説明図である。 O脚対策用インソール1200の詳細説明図である。 O脚対策用インソール1200を踵方向(例えば、FB7)から見た場合と各部の断面図の説明図である。 足底筋膜炎対策用インソール1300の詳細説明図である。 図33の足底筋膜炎対策用インソール1300を踵方向(例えば、FB8)から見た場合と各部の断面図の説明図である。 実施の形態4の足底筋膜炎対策用インソール1400の説明図である。 足底筋膜保護用凹部TDの拡大斜視図である。 実施の形態5のウォーキング用インソール1500の裏面図である。 本実施の形態のウォーキング用インソール1500を裏側から見た場合の平面図である。 ウォーキング用インソール1500の断面図である。 図38のJ-J断面図である。 実施の形態6のランニング用インソール1600の裏面図である。 本実施の形態のランニング用インソール1600を裏側から見た場合の平面図である。。 実施の形態6のランニング用インソール1600の説明図である。 本実施の形態の屈曲誘導溝Raを設けたインソールを靴に入れて歩行した場合の足の動きの説明図である。
本発明は、中敷全般に適用可能であるが、特に、産前用中敷、産後用中敷、外反母趾用中敷、偏平足用中敷、モートン用中敷、・・・、O脚用中敷(等)に優れた効果を有している。以下に示す実施の形態は、本発明の技術的思想(構造、配置)を具体化したものや方法を例示したものであり、本発明の技術的思想は、以下に開示する実施形態や実施例に限定されるものではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された事項の範囲内において、種々の変更を加えることができる。
特に、図面は模式的なものであり、現実のものとは異なることに留意すべきである。
以下においては、歩行運動効率を高めてスマートに歩行、走行できる本発明の実施形態の一例にかかる中敷として、産前用中敷、産後用中敷、外反母趾用中敷、偏平足用中敷、モートン用中敷、・・・、O脚用中敷(等)の順に説明する。
以下の実施形態では産前用、産後用等の特殊な用途中敷を例示して説明しているが、本発明は、一般の中敷にも適用可能である。従来技術に係る一般用途の中敷に対して、以下の説明する各実施例の「屈曲誘導溝」の構成を付加することに、本発明に係る中敷きを得ることができる。
まず、実施の形態1は産前用インソールとして説明し、実施の形態2は産後用インソールとして説明する。また、産前用インソール及び産後用インソールは単層でも多層でも構わないが、以下においては多層構造を用いて説明する。
本実施の形態は、足トラブル(個別に)に対応しながら、中足趾節関節(MP関節)に適合した屈曲誘導溝によって蹴り出しをサポートすることによって、歩行運動効率を高め疲れにくい歩行を実現する。
<実施の形態1:産前用インソール(中敷)>
図1は本発明の実施の形態1の産前用インソール200の斜視図である。図1については足の斜視図を産前用インソール200の上側に記載して説明する。靴については図1では図示しない。さらに、後述する下層部材、上層部材、表層部材を圧着して産前用インソール200を形成しているが、図1においては下層部材、上層部材、表層部材については番号を付加しない。
足は、図1に示すように、前足部20と、中足部22と、後足部23とに分けられる。
一方、産前用インソール200は、足の前足部20を含んで載置される領域を前足部対応領域210と記載する。
また、中足部22に対応する領域を中足部対応領域220と記載し、後足部23に対応する領域を後足部対応領域230と記載する。
また、図1においては、下層部材の先端形状T、母趾球対応領域BC、小趾球対応領域SBを一点鎖線で示す。また、横アーチ用凸部G、第5中足骨の中央付近から骨底付近が載置される領域を第5中足骨窪み領域M(破線)と記載する。
この第5中足骨窪み領域Mは当該インソールの外縁と横アーチ用凸部Gとによって第5中足骨の中央付近から骨底付近を包み込む。また、第5中足骨窪み領域Mは、第5中足骨の骨底に加わる足の荷重を集中させないためであり、この意義については後述する。
さらに、当該インソールの裏面側に形成された屈曲誘導溝Raを示す。この屈曲誘導溝aは、切り込んで形成してもよいが(総称して屈曲誘導部分と称する)、本実施の形態では溝として説明する。
また、踵部対応領域の中心付近の位置を踵部対応領域中心Prとして記載し、当該インソールの先端と、後端とを通る直線を中敷中心線Liとして記載する。
なお、踵部対応領域中心Prは前足部対応領域210より高くされており、後ろに倒れないようにしている。具体的な高低差については後述する。
さらに、表面側の後足部23から中足部22にかけて、外縁に向かうに従って曲線状に高さが増加する長い外側傾斜領域SMが形成されている。この外側傾斜領域SMが始まるラインを外側傾斜領域開始ラインLSと記載する。
外側傾斜領域開始ラインLSは、図1及び図2に示すように、概略的には小趾球対応領域SBの後端付近に対向する当該インソールの外縁(KD)から第5中足骨窪み領域を通って踵部対応領域中心Pr付近を通って後端200B′に至る略直線状のラインである。
図2は産前用インソール200の裏面の平面図である。図2においては、足裏を見た場合の骨格等を示して説明する。図1と同一な符号については説明を省略する。
また、図2においては、母趾球対応領域BCの中心付近と小趾球対応領域SBの中心付近とを通る直線を母趾球小趾球横断直線Lbと記載する。なお、以下に説明する各図において、同一符号のものについては説明を省略する。
この母趾球小趾球横断直線Lbと当該インソールの外縁とが交わる点(小趾球対応領域SBの中央付近に対向する外縁の端)を外縁箇所KBとし、内縁と交わる点(母趾球対応領域BCの中央付近に対向する内縁の端)を内縁KAとして示す。
また、図2に示す踵部対応領域中心Prと「200C」とを通る直線をヒール中心線Laと称する。
また、当該インソールの後端は、200Bと記載し、先端は200Aと記載する。
また、踵部対応領域の踵部対応領域中心Prを横切る直線を踵部対応領域中心横断線LPrとして示す。
次に足骨格について説明する。
(足骨格)
なお、実施の形態では、足の骨格は解剖学的な名称を用いないで、義肢装具等の製造業界で使用している名称で説明し、本実施の形態で用いる骨の名称を下記に記載する。
前足部20は、第1基節骨41と、第2基節骨42と、第3基節骨43と、第4基節骨44と、第5基節骨45等(他の骨には番号を付さない)を含む範囲であり、前足部対応領域210に載置される。
中足部22は、第1中足骨51と、第2中足骨52と、第3中足骨53と、第4中足骨54と、第5中足骨55と、第1楔状骨61と、第2楔状骨62と、第3楔状骨63と、立方骨71と舟状骨73とを含む範囲であり、中足部対応領域220に該当する。
後足部23は、距骨77と踵骨75とを含む範囲であり、後足部対応領域230に該当する。なお、踵骨75の後ろの出ている部分を踵骨突起部76と記載する。
次に、図2に示している下層部材250について説明する。なお、図2には中足趾節関節(MP関節)のラインを「MP」と記載している。
(下層部材250)
図2には裏面であり、下層部材250に上層部材260を圧着していることを示している。下層部材250の先端は「T」と記載している。
産前用インソール200の下層部材250の先端の形状は、図2に示すような先端形状Tとなっている。すなわち先端形状Tは、足の外側となる外縁箇所KBから小趾球対応領域SBの後端付近(第5中足骨55の骨頭の後端)を廻り込み、さらに第3中足骨53の骨頭及び第2中足骨52の骨頭の後端付近を廻り込んで、母趾球対応領域BCの後端付近(第1中足骨51の骨頭の後端)を略直線状に通って足の内側となる内縁箇所KCに至る山波形状にされている。
つまり、下層部材250の先端形状TのLaと外縁との間の範囲は、中足趾節関節(MP関節) の少し下側の位置で該関節に略沿って伸びている。したがって、屈曲誘導溝Raによる足の蹴り出しを、より容易にサポートすることになる。
また、下層部材250の裏面の踵骨突起部76に対応する領域は、円状に窪みが形成されている(以下、裏面側円状窪250Aという)。この裏面側円状窪250Aには衝撃吸収体(図示せず)が貼り付けられる。なお、図2には、表面の外側傾斜領域開始ラインLS(KD~200B´)を破線で記載している。
また、図2には、第5中足骨55の骨底付近を「D(点線):第4の荷重ポイントともいう」と記載している。
次に、屈曲誘導溝Raについて説明する。
(屈曲誘導溝Ra)
屈曲誘導溝Raは、前足部対応領域210の裏面の図2に示す位置に形成されている。中敷が上層部材と下層部材とで構成されているときには、上層部材260の裏面に形成される。
具体的には、第3中足骨53の骨頭付近に対応する領域付近(第3中足骨骨頭対応領域付近Paともいう)から母趾球対応領域BCの後端領域付近を通って当該インソールの内縁Pbに至る略直線状に形成した溝である(下層部材250の先端形状Tと母趾球対応領域BCの間を通っている)。
この屈曲誘導溝Raは、母趾球小趾球横断直線Lbに対しての傾斜角度θiは、5度~25度(好ましくは12度~15度)程度である。また、中足趾節関節(MP関節)と比較すると、屈曲誘導溝Raは中足趾節関節(MP関節)のラインの一部と概略沿っているともいえる。
内股、中間の人、外股の人がいるが、仮に妊娠していないときは、内股とか中間でも、お腹が大きくなってくると必ず外股に開かないとバランスが取れない。
だんだん内股から、中間に、そして外股になってくる。そのときに、進行方向に対して折れる方向というのは、この角度方向である。
進行方向に対して直角に交わる線と中敷中心線Liが交わる角度である足角は、歩行中の進行方向に対する足部の角度である。足角は、重要なアライメント要素であり7度~13度外旋が正常であるとされている。女性の通常期の足角は0度~5度であるが、妊娠後期になると外股になりつま先が外側に向いているので、もっと大きくなり、5度~15度位になる。
従って、母趾球対応領域BCの後ろ付近となる領域に斜め溝「屈曲誘導溝Ra」を入れると、中敷が親指側の方(やや内側方向)に屈曲しやすくなるので、内側に蹴り出ししやすくなり、歩くのにも楽で、疲れにくくなる。
屈曲誘導溝Raが屈曲抵抗を低減し、内側への蹴り出しをサポートするため、外側傾斜領域SMによる効果も同時に働いて相乗効果を上げる。
なお、第3中足骨骨頭対応領域付近Paは、第2中足骨52の骨頭の後ろ又は第3中足骨53の骨頭の後ろ付近の間であってもよい。
(踵側から見た場合)
次に、産前用インソール200を踵側方向(Q方向)から見た場合を、図3を用いて説明する。踵側方向(Q方向)から見た場合は図3に示すように、産前用インソール200では、踵部の最後端のエッジ部(図3の中央部)は高さが低くなっている。
図3においては、ヒール中心線Laを縦に記載する。また、200B´から上下に垂直に伸びる縦直線を外側傾斜後端縦ラインLfと記載する。また、産前用インソール200の表面を破線(以下、表面Wと記載する)で示す。
次に、具体的な寸法を例記する。但し、足のサイズを23cmの場合として説明する。なお、寸法については足の横幅、履く靴等で相違するので、以下に述べる寸法は一例である。
踵側方向(Q方向)から見た場合において、踵部対応領域中心Prから外縁までの間はamm(33mm~38mm:好ましくは35mm)、後端200B´から内縁までの間はbmm(18mm~23mm:好ましくは20mm)であり、踵部対応領域中心Prと後端200B´との間は、fmm(3mm~8mm:好ましくは5mm)である。
また、外縁側の高さはha(19mm~24mm:好ましくは21mm)、内縁側の高さはhb(13mm~18mm:好ましくは16mm)であり、踵部対応領域中心Prの高さhcは、裏面からhcmm(10mm~15mm:好ましくは12mm)である。つまり、高さは偏っている。
次に、本実施の形態の産前用インソール200を用いた場合の効果について図4及び図5を用いて以下に説明する。なお、図5は中敷中心線Li付近での長手方向の断面を示している。
(産前用インソール200を用いた場合の効果)
但し、屈曲誘導溝Raの効果については、後述する。
図4は産前用インソール200を靴に用いて足を入れた場合において、アッパー300の踵部の後ろ側を取り除いて踵方向から見た場合の説明図である。なお、図4には靴の中底320と、本底340とを示す。これらは、材質はゴム材、等が好ましい。
図4に示すように、産前用インソール200は後端部の高さが低くなっており、図5に示すように、靴の踵のアッパー300と足の踵部がしっかりフィットするので、歩いているときに足が抜けることがない。したがって、安全である。
次に、産前用インソール200をさらに詳細に説明する。
(産前用インソール200の詳細)
図6は産前用インソール200の詳細説明図である。図6(b)は上面図であり、図6(a)は足外側方向から見た場合の側面図であり、図6(c)は足内側方向から見た場合の側面図である。これらの図においても上記の図と同一符号のものについては説明を省略する。
また、第5中足骨持ち上げ領域HMと記載し、表皮の表面をWと記載する。また、前足部対応領域の高さをhg(5mm程度)と記載する。また、図6(b)においては、外側傾斜領域SMを点ハッチで示している。この外側傾斜領域SMによって、歩行に伴う重心を内側に誘導する効果をさらに上げていると共に、屈曲誘導溝Raとの効果が合わさってさらに効果が上がる。
図6(a)及び図6(b)に示すように、下層部材250と上層部材260とクッション部材270とが圧着されて、クッション部材270の上に表皮280が張り付けられている。下層部材250と上層部材260とクッション部材270とは厚みを異ならせたものを圧着しており、下層部材250が最も硬度が高くされている。
図6(b)に示すように、前足部対応領域210よりも後足部対応領域230の方が高くされているので、後ろに倒れないようにされている。
なお、横アーチ用凸部Gの頂点PA付近の高さは、この頂点PAに対向する外縁の箇所の高さ程度にされている。
また、横アーチ用凸部Gの第2中足骨骨頭と第3中足骨骨頭との間に対応する箇所の高さは前足部対応領域210の高さより僅かに高い程度にされている。
次に、図6(b)の各断面を、図7を用いて説明する。図7においても、上記の図と同一符号のものについては説明を省略する。
図7(a)には図6(b)のA―A断面を示し、図7(b)には図6(b)のB―B断面を示し、図7(c)には図6(b)のC―C断面を示し、図7(d)には図6(b)のD―D断面を示し、図7(e)には図6(b)のE―E断面を示す。
E―E断面からA-A断面の順に説明する。
図7(e)に示すように、E-E断面は、下層部材250の裏側に張り付けられた衝撃吸収体255が存在している。
また、E-E断面において下層部材250は、外縁の方向は、ヒール中心線La(Pr)付近から略直線的に増加してSMの一部を成している。一方、内縁の方向はフラットになって内縁付近で立ち上がった断面になっている。
そして、中足部対応領域220、後足部対応領域230を囲むコーナの基となる中間層部が圧着されている。E-E断面においては、外縁側を「245A」と記載し、内縁側を「245B」と記載している。
つまり、この中間層部材245の「245A」と、下層部材250とでE-E断面における外側傾斜領域SMの一部を形成している。
なお、下層部材250又は上層部材260で中足部対応領域220、後足部対応領域230を囲むコーナの基となるようにしても構わないが、中間層部材245を設けた方が弾力性及びクッション性が出る。
図7(d)のD-D断面では、中間層部材245が内縁と外縁とに渡っている。そして、下層部材250及び中間層部材245は外縁に向かうに従って高さを増して外側傾斜領域SMの一部を形成している。なお、図7(d)のD-D断面での外縁の高さhabは18mm(16mm~21mm:好ましくは18mm)であり、内縁の高さhbbは、19mm(17mm~22mm:好ましくは19mm)である。
図7(c)のC-C断面は、第5中足骨窪み領域Mにおける第5中足骨55の骨底付近に対応する領域の断面を含んでおり、第5中足骨窪み領域Mにおいて最も深い付近の部分であるので、第5中足骨55の骨底が包み込まれるようになる。また、内縁側は内側縦アーチ用凸部の頂点付近である。
すなわち、内縁側が高い。具体的にはhbc(18mm~23mm:好ましくは19.5mm)である。また、第5中足骨窪み領域Mにおいて最も深い付近の部分の高さはhm(4mm~7mm:好ましくは5mm)である。なお、この部分は最も深い部分であるので、前方には第5中足骨持ち上げ領域HMが見えている(一点線で示す)。また、このC-C断面での内縁の高さはhac(13mm~18mm:好ましくは15mm)である。
一方、図7(b)のB-B断面は横アーチ用凸部Gの頂点PA付近の断面であり、第5中足骨窪み領域Mが薄くなって第5中足骨持ち上げ領域HMとなっている。つまり、第5中足骨55の中央付近から第5中足骨55の骨頭の後端の範囲を盛り上げていることになる。なお、内縁の高さはhbd(13mm~18mm:好ましくは15mm)であり、外縁の高さはhad(10mm~15mm:好ましくは12mm)である。
つまり、B-B断面~E-E断面及び図6(a)並びに図1を参酌すると、面側に第5中足骨55の中央付近と後足部対応領域230の中央付近とを通り後端に至る外側傾斜領域開始ラインLS(略直線ラインともいう)から外縁に向かうに従って曲線状に高さが増加する長い外側傾斜領域SMを形成している。
そして、図7(a)のA-A断面では、前足部対応領域210の部分の断面であり、両縁の高さはhg(4mm~9mm:好ましくは5mm)である。上層部材260が靴の中底に接する面となっている。つまり、第5中足骨窪み領域Mにおいて最も深い付近の部分の高さはhm(4mm~7mm:好ましくは5mm)、前足部対応領域210の高さ程度である(少し低くしてもよい)。
従って、本実施の形態の産前用インソール200を靴に用いて歩いた場合は、体を左右に揺らしながら歩くことがないので歩行が不安定にならない。この結果、筋肉にかかる負担を抑えられるので、産前用のインソールとして最適である。
<実施の形態2:産後用>
図8は本実施の形態2の産後用インソール400の斜視図である。図1と同様に足の斜視図を上側に記載している。
図8においては、産後用インソール400の下層部材(450)の先端形状をTB、母趾球対応領域BC、小趾球対応領域SBを一点線で示す。また、産前用と区別するために、横アーチ用凸部を「GB」、第5中足骨窪み領域を「Ma」と記載する。また、産後用インソール400は裏面に実施の形態と同様に屈曲誘導溝Raが形成されている。
また、産後用インソール400の踵部対応領域の中心付近である踵部対応領域中心を産前用と区別して説明するために、「Pf」と記載し、当該インソールの先端400Aと後端400Bとを通る中敷中心線を「Lf」と記載している。また、その他もできるだけ産前用と区別するために異なる符合(番号含む)を用いて説明する。
なお、産後用インソール400の踵部対応領域中心Pf及び前足部対応領域210の高さは同程度にされており、外側傾斜領域SMは形成されていない。つまり、後足部対応領域(230)は略平坦状である。
図9は産後用インソール400の裏面の平面図である。図9に示すように、下層部材450の先端形状TBは、内縁Taから第1中足骨51の骨頭の後端付近までを略直線的に通り、第2中足骨52及び第3中足骨53の骨頭の後端付近を通って、第5中足骨55の中央付近の外縁側よりを通って、第5中足骨55の骨底を廻り込んで内縁Taに至る崖山形状にされている。従って、第5中足骨55及びその骨底が痛くならない。
次に、産後用インソール400を踵側方向(QB方向)から見た場合を、図10を用いて説明する。
(踵側から見た場合)
踵側方向(QB方向)から見た場合は図10に示すように、産後用インソール400は、踵部コーナの後端部は実施の形態1と同様に高さが低くなっており、産前用インソール200に対して横アーチ用凸部GBが高く(例えば、13mm程度)、かつ大きくなっているので、この横アーチ用凸部GBが見えることを示している。
次に、具体的な寸法を例記する。踵側方向(QB方向)から見た場合において、踵部対応領域中心横断線LPrが通る外縁の点PArの高さはhb1(10mm~15mm:好ましくは13mm)であり、内縁の点PBrは同程度の高さha1である。また、Pfの高さはhf(8mm~13mm:好ましくは9mm)であり、産前用インソール200よりも低い。
従って、本実施の形態の産後用インソール400を靴に用いて歩いた場合は、筋肉にかかる負担を抑えられるので、産後用のインソールとして最適である。
次に、本実施の形態2の産後用インソール400を用いた場合の効果について図11を用いて以下に説明する。
(産後用インソール400を用いた場合の効果)
但し、屈曲誘導溝Raの効果については、後述する。産後用は、ヒール高さが普通(例えば、3.5cmm)の靴を用いる場合とし、「500」番を付して説明する。
図11は産後用インソール400を靴に用いて足を入れた場合において、アッパー510の踵部の後ろ側を取り除いて踵方向から見た場合の説明図である。なお、図11には靴の中底520と、本底530とを示す。
図11に示すように、産後用インソール400は後端部の高さが低くなっており、実施の形態1と同様にアッパー510と足の踵部がしっかりフィットするので、歩いているときに足が抜けることがない。したがって、安全である。
次に、産後用インソール400をさらに詳細に説明する。
(産後用インソール400の詳細)
図12は産後用インソール400の詳細説明図である。図12(b)は上面図であり、図12(a)は足外側方向から見た場合の側面図であり、図12(c)は足内側方向から見た場合の側面図である。これらの図においても上記の図と同一符号のものについては説明を省略する。
また、図12(a)及び図12(c)には、図12(b)のLfにおける表皮の表面をWBと記載している。また、前足部対応領域の高さhg1とPfの高さは同程度になっている。さらに、図12(b)には横アーチ用凸部GB、内側縦アーチ用凸部GBC、外側縦アーチ用凸部GBDを示す。
なお、この横アーチ用凸部GBの頂点は、第2中足骨52の中央付近と第3中足骨53の中央付近との間であり、その高さは、この横アーチ用凸部GBの頂点に対向する内縁の箇所と同程度の高さにされている。
図12(a)及び図12(b)に示すように、下層部材450と上層部材460とクッション部材470とが圧着されて、クッション部材470の上に表皮480が張り付けられている。
また、図12(c)に示すように、横アーチ用凸部GBの頂点は、この頂点に対抗する内縁の箇所と同程度の高さにされている。
図12(a)及び図12(c)に示すように、前足部対応領域及び踵部対応領域の高さは同程度である。また、後足部対応領域は平坦である。
次に、図12(b)の各断面を、図13を用いて説明する。図13においても、上記の図と同一符号のものについては説明を省略する。
図13(a)には図12(b)のAa―Aa断面を示し、図13(b)には図12(b)のBa―Ba断面を示し、図13(c)には図12(b)のCa―Ca断面を示し、図13(d)には図12(b)のDa―Da断面を示し、図13(e)には図12(b)のEa―Ea断面を示す。
Ea―Ea断面からAa-Aa断面の順に説明する。
図13(e)に示すように、Ea-Ea断面は、下層部材450の裏側に設けられた裏面側円状窪に張り付けられた衝撃吸収体440が存在している。
なお、Ea-Ea断面においては、外縁側を「450A」と記載し、内縁側を「450B」と記載している。
外縁側の高さはha2、内縁の高さhb2は各々、10mm~15mm(好ましくは12mm)であり、Pfの高さはhpf(10mm程度)である。
図13(d)のDa-Da断面では、外縁の高さはha3(9mm~14mm:好ましくは12mm)であり、内縁の高さはhb3(8mm~14mm:好ましくは11mm)である。
図13(c)のCa-Ca断面は、第5中足骨窪み領域Maの断面を含んでおり、第5中足骨窪み領域Maにおいて最も深い付近の部分であり、実施の形態1(産前)と同様に、第5中足骨55の骨底が包み込まれるようになる。具体的には、外縁側の高さはha4(7mm~12mm:好ましくは8mm)であり、内縁側の高さはhb4(12mm~17mm:好ましくは15mm)である。
また、第5中足骨窪み領域Maにおいて最も深い付近の部分の高さはhm(5mm~8mm:好ましくは6mm)である。なお、この部分は最も深い部分であるので、前方には第5中足骨持ち上げ領域HMが見えている(一点線で示す)。
図13(b)のBa-Ba断面は横アーチ用凸部GBの頂点付近の断面であり、第5中足骨窪み領域Maが浅くなって第5中足骨持ち上げ領域HMとなっている(例えば10mm程度)。つまり、第5中足骨55の中央付近から第5中足骨55の骨頭の後端の範囲を盛り上げていることになる。
なお、内縁の高さはhb5(13mm~18mm:好ましくは15mm)であり、外縁の高さはha5(10mm~15mm:好ましくは12mm)である。
そして、図13(a)のAa-Aa断面では、前足部対応領域210の部分の断面であり、両縁の高さはhg1(4mm~9mm:好ましくは5mm)である。上層部材460が靴の中底に接する面となっている。つまり、第5中足骨骨底対応領域は、前足部対応領域210の高さ程度にされている。
また、産後用の場合は、Maを有することで、第5の中足骨の骨底である第4の荷重点をしっかりと確保している。
すなわち、荷重がかかった時に、この第4の荷重部位(第5中足骨骨底:D)を荷重が集中しないように(第5中足骨骨底が載る箇所は、なるべく薄くなるように仕上げる)している。
上記の図5はアッパー300と足の踵部がしっかりフィットすることを示した図であるが、その詳細については説明が不足していたので図14を用いてさらに詳細に説明する。図14は、右足用の産前用インソール200を右足用の靴に入れて、この右足をこの産前用インソール200に置いた場合に、足内側方向から見た図である。
但し、図14においては、産前用インソール200は図5と同様に図1に示す産前用インソール200の中敷中心線Liでの断面で示す。
また、足内側方向から見た場合の右足用の産前用インソール200の踵部コーナでの内縁(一点線)と、外縁を示しており、内縁が外縁よりも高いことを示している。
上記の説明のように、産前用インソール200は後端である200Bの高さが低くなっている。具体的には、図14に示すように、後足部コーナの内縁(内側縁ともいう)と、外縁(外側縁ともいう)が200Bに向かって下がり出す箇所(線LpBで示す)は、踵部対応領域中心PrからLBr(18mm~25mm:好ましくは20mm程度)である。
なお、産前又は産後用のインソールはバレーシューズに用いてもよい。
<実施の形態3>
インソールの裏面側に上記の屈曲誘導溝Ra(深さは1mm~2.5mm:好ましくは1.5mm)を形成した、外反母趾対策、偏平足対策、外反母趾対策用中敷、偏平足対策用中敷、中足骨骨頭痛対策用中敷、モートン対策用中敷、膝痛対策用中敷、O脚対策用中敷、足底筋膜炎対策用中敷と、この他にウォーキング、ランニング用等のインソールについて以下に説明する。
なお、屈曲誘導溝Raは、深さは1mm~2.5mm(好ましくは1.5mm)、長さが45mm~65mm(インソール長が230mmの場合は、50mm程度が好ましい)、幅が3mm~5.5mm程度(インソール長が230mmの場合は、3mm程度が好ましい)である。
[外反母趾対策、・・・足底筋膜対策の上面図]
図15は外反母趾対策、モートン対策用インソールの上面図である。図15(a)には外反母趾対策用インソール600の上面図を示し、図15(b)には偏平足対策用インソール700の上面図を示す。
図16は中足骨骨頭対策、偏平足対策用のインソールの上面図である。図16(a)には中足骨骨頭痛対策用インソール800の上面図を示し、図16(b)にはモートン対策用インソール900の上面図を示す。
図17は膝痛対策、腰痛対策用のインソールの上面図である。図17(a)には膝痛対策用インソール1000の上面図を示し、図17(b)には腰痛対策用インソール1100の上面図を示す。
図18はO脚対策、足底筋膜炎対策用のインソールの上面図である。図18(a)にはO脚対策用インソール100の上面図を示し、図18(b)には足底筋膜炎対策用インソール1300の上面図を示す。
これらの図において、屈曲誘導溝Raは裏面側に形成されていることを示すために、点線で記載している。また、足の輪郭を「F」と記載し、踵部対応領域に踵部が載る窪みの輪郭をIBa(以下、踵部載置輪郭IBaと称する)。
また、本実施の形態では産前、産後と区別して説明するために、横アーチ用凸部は横アーチ用凸部CAと記載し、内側縦アーチ用凸部は内側縦アーチ用凸部CBと記載し、外側縦アーチ用凸部は外側縦アーチ用凸部CDと記載する。
また、中足趾節関節(MP関節)において、第1中足骨51の骨頭(第1中足骨骨頭ともいう)と第1基節骨41の骨底(第1基節骨骨底ともいう)との間、第2中足骨52の骨頭(第2中足骨骨頭ともいう)と第2基節骨42の骨底(第2基節骨骨底ともいう)との間を通る部分を本実施の形態では、MP主屈折ライン部と称し、図においては「MPe」と記載する。
(外反母趾対策)
外反母趾は、足の親指が人差し指の方向に「く」の字に曲がる症状のことである。すなわち、第1基節骨が押されて中足趾節関節が外反することで外反母趾が誘発される。
このため足の横アーチを持ち上げて中足骨間を狭めることによって、これを矯正または予防する。同時に他の部分の骨格の崩れを防止するために足の3つのアーチである横アーチ、内側縦アーチ、外側縦アーチを整える凸形状が施されていることが重要である。
一方、スマートに歩く又はスマートに走行をするために裏面側に上記の屈曲誘導溝Raを形成していると共に、足の前ずれ及び靴抜けを防止するために後端部分を低く形成している。
以下に図15(a)を用いて外反母趾対策用インソール600を説明する。同図において上記と同一符号のものは説明を省略する。
図15(a)には上層部材を外反母趾用上層部材620と記載する。また、下層部材については後述する図19で説明する。
なお、外反母趾用上層部材620は表皮(不織布、天然皮革などの表素材)が全表面に圧着されているが、図15(a)においては表皮については記載しない。
また、図15(a)においては、下層部材が見えるわけではないが、その輪郭線を「IFa:先端縁に示す」と記載する。
図15(a)に示すように、表面側には足の3アーチを整える、横アーチ用凸部CAと、内側縦アーチ用凸部CBと、外側縦アーチ用凸部CDとが隆起して形成されている。なお、「CA」、「CB」、「CD」の引出線の黒丸は、その頂点付近を指している。
「CA」の黒丸の前足部対応領域側の第2中足骨骨頭の直後付近と第3中足骨骨頭の直後付近との間が横アーチ用凸部CAの頂点である。
また、「CB」の黒丸に対向する内縁の箇所が内側縦アーチ用凸部CBの頂点である。さらに、外側縦アーチ用凸部CDの黒丸に対抗する内縁の箇所が外側縦アーチ用凸部CDの頂点である。
横アーチ用凸部CAは、第2中足骨52の骨頭の直後付近と、第3中足骨53の骨頭の直後付近との間に頂点(図示せず)を設けた、しずく型である。
この横アーチ用凸部CAの大きさは、幅が例えば40~60mmの第1中足骨51と、第2中足骨52とにかからない程度で、長さが例えば60~80mm程度で、頂点の高さが例えば15~17mm程度である。
内側縦アーチ用凸部CBは、足内側となる内縁の箇所に形成されている。
具体的には、例えば木の葉を半分にしたような形であり、大きさは、幅が例えば35~55mm(内縁から第2楔状骨62の内側程度)である。
また、長さは例えば80~110mm(第1中足骨51の骨頭付近から踵骨75の内側(載距突起付近)であり、頂点の高さは例えば14~16mm程度(230mmのサイズでは、13mm程度)である。
さらに、外側縦アーチ用凸部CDは、外縁の踵骨75の前側辺りに形成されている。
具体的には、例えば内側縦アーチ用凸部CBより小さい形状であり、大きさは、幅が例えば10~18mmで、長さが例えば35~40mmで、頂点の高さが例えば10~12mm程度である。これらの凸部は互いに滑らかな曲面でつながっている。
すなわち、横アーチ用凸部CAは、頂点の高さが、内側縦アーチ用凸部CBの頂点の高さと同程度(少し低)であり、外側縦アーチ用凸部CDの頂点よりも高くなっている。
なお、裏面側の、中足趾節関節(MP関節)のMP主屈折ライン部MPeに対向する屈曲誘導溝Raが形成されている。この作用効果については後述する。
この屈曲誘導溝Raは、具体的には第3中足骨骨頭が載置される領域の真裏となる第3中足骨骨頭裏箇所と、母趾球が載置される領域の真裏の母趾球裏領域の直後に対向する内縁の裏側の箇所との間に形成された直線状の溝である
つまり、この屈曲誘導溝Raは、第3中足骨53の骨頭に対応する箇所Paから斜めに直線状に第1中足骨51の骨頭の直後を通って内縁の箇所Pbに至っている。
また、中足趾節関節(MP関節)は、内縁の端の点を「Km2」と記載し、外縁の端の点を「Km1」と記載している。
また、第5中足骨55の骨底を囲むように、先端の輪郭線「IFa」が形成されている。すなわち、走行、歩行時において第5中足骨55の骨底が痛くならないようにしている。
さらに、後足部対応領域を囲むコーナを外反母趾用後足部コーナ600cと記載し、外縁のコーナを外反母趾用外側コーナ600aと記載し、内縁のコーナを外反母趾用内側コーナ600bと記載している。なお、外反母趾用後足部コーナ600cの後端は低い。
(偏平足)
平足とは、足の裏の「土踏まず」の構造が潰れて、足の裏が略平らになる状態のことを指すと言われている。「土踏まず」とは、体重を効率よく支えるアーチ状の構造のことである。進行すると足が変形して歩行障害を引き起こすこともある。
すなわち、平足とは内側縦アーチが低下して足全体が外反する。このため内側縦アーチの頂点を構成する舟状骨を中心として第1中足骨骨頭付近から踵骨の載距突起の後方付近の下に、これを支える膨隆部を形成することによってこれを矯正または予防することができる。
以下に図15(b)を用いて偏平足対策用インソール700を説明する。同図において上記と同一符号のものは説明を省略する。
具体的には、横アーチ用凸部CAは、内側縦アーチ用凸部CBの頂点及び外側縦アーチ用凸部CDの頂点より低い。図15(b)には上層部材を偏平足用上層部材720と記載する。また、下層部材については後述する図20で説明する。
なお、15(b)においても、表皮を図示しない。
また、図15(b)においては、下層部材が見えるわけではないが、その輪郭線を「IFb:先端縁に示す」と記載する。
図15(b)に示すように、図15(a)と同様に、表面側には足の3アーチを整えるための、横アーチ用凸部CAと、内側縦アーチ用凸部CBと、外側縦アーチ用凸部CDとが形成されている。
この横アーチ用凸部CAは、第2中足骨骨頭と第3中足骨骨頭との間に対応する箇所の高さは前足部対応領域の高さより僅かに高い程度にされており、外縁方向の縁を前足部対応領域の高さ程度にした偏平足対策用傾斜面である。
横アーチ用凸部CAのIFbの先端縁は、第5中足骨55に掛からないようにされて、第5中足骨55の骨底を廻り込んで外縁に至っている。
また、後足部対応領域を囲むコーナを偏平足用後足部コーナ700cと記載し、外縁のコーナを偏平足用外側コーナ700aと記載し、内縁のコーナを偏平足用内側コーナ700bと記載している。なお、偏平足用後足部コーナ700cの後端は低い。
(中足骨頭痛対策)
足の親指ではなく第2指の付け根に慢性的な痛みを中足骨頭痛と称している。中足骨骨頭痛とはリウマチなどにより中足趾節関節が破壊され、足の横アーチが低下して第2および第3中足骨骨頭に圧力が集中して疼痛を生じる。このため、この部分が第1および第5中足骨骨頭部分よりも低くなるように凹形状で除圧することによって、これを矯正または予防する。同時に他の部分の骨格の崩れを防止するために3つのアーチ(横アーチ・内側縦アーチ・外側縦アーチ)を整える凸形状が施されていることが重要である。
図16(a)を用いて中足骨頭痛対策用インソール800を説明する。同図において上記と同一符号のものは説明を省略する。
図16(a)には上層部材を中足骨骨頭痛用上層部材820と記載し、詳細は後述する。
なお、中足骨骨頭痛用上層部材820は表皮(不織布、天然皮革などの表素材)が全表面に圧着されているが、図16(a)においては表皮については記載しない。
また、図16(a)においては、下層部材が見えるわけではないが、その輪郭線を「IFc:先端縁に示す」と記載する。
図16(a)においては、中足骨頭痛対策用インソール800は、IFcの形状が特殊であるので、他と区別して横アーチ用凸部を中足骨頭痛用横アーチ用凸部CAaと称して説明する。
図16(a)に示すように、表面側には上記と同様に、足の3アーチを整える、中足骨骨頭痛用横アーチ用凸部CAaと、内側縦アーチ用凸部CBと、外側縦アーチ用凸部CDとが隆起して形成されている。この中足骨骨頭痛用横アーチ用凸部CAaの頂点は、第2中足骨52の中央付近と第3中足骨53の中央付近との間である。
また、第1中足骨51の骨頭と第1基節骨41の骨底との部分に対応する領域と、第5中足骨55の骨頭と第5基節骨45の骨底との部分に対応する領域は、中足骨骨頭痛用上層部材820の前足部対応領域の上面よりも、例えば段差2~5mmとなる凸部(以下、凸領域部という)にされている。
すなわち、図16(a)に示すように、IFcは、第1基節骨41の骨底の上側付近を通って、第1中足骨51の骨頭の内側を廻り込んで、第2中足骨52及び第3中足骨53の中央付近(骨頭より)を廻り込んで、第4中足骨54の骨頭を斜めに通って、第5中足骨55の骨頭の内側を通って第5基節骨45の骨底付近を廻り込んで外縁に至る略U字形状にされている。つまり、中央分が後ろ側に凹んでいる。
中足骨骨頭痛用横アーチ用凸部CAaは、第2中足骨52の骨頭の直後付近と、第3中足骨53の骨頭の直後付近との間に頂点(図示せず)を設けた、しずく型である。
大きさは、幅が例えば40~60mmの第1中足骨51と、第2中足骨52とにかからない程度で、長さが例えば60~80mm程度で、頂点の高さが例えば12~15mm程度である。
内側縦アーチ用凸部CBは、具体的には、例えば木の葉を半分にしたような形であり、大きさは、幅が例えば35~55mm(内縁から第2楔状骨62の内側程度)である。
また、長さは例えば80~110mm(第1中足骨51の骨頭付近から踵骨75の内側(載距突起付近)であり、頂点の高さは例えば15~17mm程度(230mmのサイズでは、13mm程度)である。さらに、外側縦アーチ用凸部CDは、外縁の踵骨75の前側辺りに、形成されている。
具体的には、例えば内側縦アーチ用凸部CBより小さい形状であり、大きさは、幅が例えば10~18mmで、長さが例えば35~40mmで、頂点の高さが例えば10~12mm程度である。これらの凸部は互いに滑らかな曲面でつながっている。
すなわち、中足骨骨頭痛用横アーチ用凸部CAaは、頂点の高さが、内側縦アーチ用凸部CBの頂点の高さより少し低く、外側縦アーチ用凸部CDの頂点よりも高くなっている。
なお、裏面側の、中足趾節関節(MP関節)のMP主屈折ライン部MPeに対向する屈曲誘導溝Raの作用効果については後述する。
また、第5中足骨55の骨底を囲むように、先端の輪郭線「IFa」が形成されている。すなわち、走行、歩行時において第5中足骨55の骨底が痛くならないようにしている。
なお、先端の輪郭線「IFc」を略U字形状としたが、特許第3977771号公報の図7のような形状であってもよい。つまり、少なくとも第2中足骨52の骨頭、第3中足骨53の骨頭に掛からない形状であればよい。
なお、上記と同様に裏面側の、中足趾節関節(MP関節)のMP主屈折ライン部MPeに対向する屈曲誘導溝Raが形成されている。この作用効果については後述する。
また、図16(a)においては、後足部対応領域を囲むコーナを中足骨頭痛用後足部コーナ800cと記載し、外縁のコーナを中足骨骨頭痛用外側コーナ800aと記載し、内縁のコーナを中足骨頭痛用内側コーナ800bと記載している。なお、中足骨骨頭痛用後足部コーナ00cの後端は低い。
(モートン対策)
このため、第3中足骨53と第4中足骨54との骨頭間を広げるように横アーチ用凸部CAを保持することにより、神経圧迫を取り除くことで疼痛を軽減させる。
図16(b)を用いてモートン対策用インソール900を説明する。同図において上記と同一符号のものは説明を省略する。
図16(b)には上層部材をモートン用上層部材920と記載する。また、下層部材については後述する。
なお、モートン用上層部材920は表皮(不織布、天然皮革などの表素材)が全表面に圧着されているが、表皮については記載しない。
また、図16(b)においては、下層部材が見えるわけではないが、その輪郭線を「IFd:先端縁に示す」と記載する。
図16(b)に示すように、表面側には上記と同様に、足の3アーチを整える、横アーチ用凸部CA(しずく型)と、内側縦アーチ用凸部CBと、外側縦アーチ用凸部CDとが隆起して形成されている。
この横アーチ用凸部CA(しずく型)は、幅が例えば40~60mmで第1中足骨51の骨頭と第5中足骨55にかからない程度である。
長さは、例えば60~80mm程度で、頂点(第3中足骨の骨頭の少し後ろの箇所と第4中足骨の骨頭の少し後ろの箇所)の高さが例えば14~16mm程度で、足の横アーチを多少突き上げる程度にされている。
すなわち、横アーチ用凸部CAの頂点は、第3中足骨骨頭の直後付近と第4中足骨骨頭の直後付近との間であり、その高さは、内側縦アーチ凸部の頂点と同程度の高さである。
これにより、神経圧迫を取り除くことで疼痛を軽減させることができる。
内側縦アーチ用凸部CBは、頂点の高さは例えば15~17mm程度(230mmのサイズでは、13mm程度)である。
なお、裏面側の、中足趾節関節(MP関節)のMP主屈折ライン部MPeに対向する屈曲誘導溝Raが形成されている。この作用効果については後述する。
また、第5中足骨55の骨底を囲むように、先端の輪郭線「IFd」が形成されている。すなわち、走行、歩行時において第5中足骨55の骨底が痛くならないようにしている。
さらに、後足部対応領域を囲むコーナをモートン用後足部コーナ900cと記載し、外縁のコーナをモートン用外側コーナ900aと記載し、内縁のコーナをモートン用内側コーナ900bと記載している。また、上記と同様に、モートン用後足部コーナ900cの後端は低い。
なお、先端の輪郭線「IFd」は特許第3977771号公報の図13のような形状であっても構わない。
(膝痛対策)
膝痛とは変形性膝関節症などにより、膝関節内側半月板が破壊され膝関節は内反し、疼痛を生じる。
このため後足部を外反させて矯正するために、第5中足骨55の中央付近から踵骨75中央付近に渡って長い傾斜面を形成して、下腿全体を内倒れさせるような外力を加え、膝関節内側裂隙を広げるようにしてこれを矯正または予防する。
図17(a)を用いて 膝痛対策用インソール1000を説明する。同図において上記と同一符号のものは説明を省略する。
図17(a)には上層部材を膝痛用上層部材1020と記載する。また、下層部材については後述する。
なお、上記と同様に、膝痛用上層部材1020は表皮(不織布、天然皮革などの表素材)が全表面に圧着されているが、図17(a)においては表皮については記載しない。
また、図17(a)においては、下層部材が見えるわけではないが、その輪郭線を「IFe:先端縁に示す」と記載する。
表面側には上記と同様に、足の3アーチを整える、横アーチ用凸部CAと、内側縦アーチ用凸部CBと、外側縦アーチ用凸部CDとが隆起して形成されている。これらの、幅、長さ及び頂点の高さは図15(a)と同程度である。また、横アーチ用凸部CAの頂点は、第2中足骨52の中央付近と第3中足骨53の中央付近との間である。
また、これらの凸部は主に上層部材によって形成されるが、上層部材については後述する。図17(a)では、その輪郭線の先端を「IFe」として記載している。
先端縁IFeは、図17(a)に示すように、第1中足骨51の骨頭の内側を廻り込んで、第2中足骨52及び第3中足骨53の骨頭直後付近を廻り込んで、第4中足骨54の骨頭後ろを斜めに通って、第5中足骨55の中央付近を通って外縁に至る形状である。
また、下層部材の裏面には、後足部を外反させて矯正するために、図示しない膝痛対策用裏側傾斜領域(図示せず)が形成されている。この膝痛対策用裏側傾斜領域については後述する。
この膝痛対策用傾斜面によって、下腿全体を内倒れさせるような外力を加え、膝関節内側裂隙を広げるようにしてこれを矯正または予防することが可能となっている。
なお、上記と同様に裏面側の、中足趾節関節(MP関節)のMP主屈折ライン部MPeに対向する屈曲誘導溝Raが形成されている。この作用効果については後述する。
また、図17(a)においては、後足部対応領域を囲むコーナを膝痛用後足部コーナ1000cと記載し、外縁のコーナを膝対策用外側コーナ1000aと記載し、内縁のコーナを膝対策用内側コーナ1000bと記載している。膝痛用後足部コーナ1000cの後端は低い。また、上層部材の形状は、特許第3977771号公報の図7と同様な形状であってもよい。
(腰痛対策)
腰痛とはさまざまな原因で発生するが、特に骨盤が前傾して腰椎の前弯が増強すると疼痛が増加する。このため前足部よりも後足部を低くすることにより、骨盤を後傾させて疼痛を軽減させる。
図17(b)を用いて腰痛対策用インソール1100を説明する。同図において上記と同一符号のものは説明を省略する。
図17(b)には上層部材を腰痛用上層部材1120と記載する。また、下層部材については後述する。なお、表皮(不織布、天然皮革などの表素材)が全表面に圧着されているが、図17(b)においては表皮については記載しない。
また、図17(b)においては、下層部材は表皮によって隠れているが、その輪郭線を「IFf:先端縁に示す」と記載する。
表面側には上記と同様に、足の3アーチを整える、横アーチ用凸部CAと、内側縦アーチ用凸部CBと、外側縦アーチ用凸部CDとが隆起して形成されている。これらの内で、幅、長さ及び横アーチ用凸部CAを除く頂点の高さは図15(a)と同程度である。
横アーチ用凸部CAの頂点の高さは、6mm程度(サイズが23mmの場合)である。
先端縁IFfは、図17(b)に示すように、内縁の第1基節骨41の骨底に対向する箇所から第1中足骨51の骨頭の直後を廻り込んで、第2中足骨52及び第3中足骨53の骨頭直後付近を廻り込んで、第5中足骨55に掛からないようにして第5中足骨55の骨底を廻り込んで第5基節骨45の骨頭に対向する外縁の点に至る形状にされている。
また、横アーチ用凸部CAの第2中足骨52の中央付近と第3中足骨53の中央付近との間の高さは、偏平足用の高さより僅かに高い程度にして、外縁方向の縁の高さを前足部対応領域の高さ程度にした腰痛対策用傾斜面である。
なお、上記と同様に裏面側の、中足趾節関節(MP関節)のMP主屈折ライン部MPeに対向する屈曲誘導溝Raが形成されている。この作用効果については後述する。
また、図17(b)においては、後足部対応領域を囲むコーナを腰痛用後足部コーナ1100cと記載し、外縁のコーナを腰痛用外側コーナ1100aと記載し、内縁のコーナを腰痛用内側コーナ1100bと記載している。腰痛用後足部コーナ1100cの後端は低い。
また、上層部材の形状は、特許第3977771号公報の図11と同様な形状であってもよい。
(O脚対策)
O脚とは両膝関節が内反した状態で、美観上の問題や膝関節内側に過大な負荷がかかることによって変形性膝関節症などに進行する可能性のある状態である。
このため中足部から後足部を外反させて矯正するために、裏面の内縁の立方骨71の中央付近に対向する点から踵部の後端にかけて傾斜領域(O脚用傾斜領域:図示せず)を形成する。これによって、下腿全体を内倒れさせるような外力を加え、膝関節を外反方向に誘導する
図18(a)を用いてO脚対策用インソール1200を説明する。同図において上記と同一符号のものは説明を省略する。
図18(a)には上層部材をO脚用上層部材1220と記載する。また、下層部材については後述する。
なお、O脚用上層部材1220の上面には表皮(不織布、天然皮革などの表素材)が全表面に圧着されているが、図18(a)においては表皮については記載しない。
また、図18(a)においては、下層部材が見えるわけではないが、その輪郭線を「IFg:先端縁に示す」と記載する。
表面側には上記と同様に、足の3アーチを整える、横アーチ用凸部CAと、内側縦アーチ用凸部CBと、外側縦アーチ用凸部CDとが隆起して形成されている。内側縦アーチ用凸部CBと、外側縦アーチ用凸部CDの、幅、長さ及び頂点の高さは図15(a)と同程度である。
但し、横アーチ用凸部CAの頂点は、4mm~5mm程度(サイズが230mmの場合)である。
先端縁IFgは、図18(a)に示すように、内縁の第1中足骨51の骨頭に対向する箇所から第1中足骨51の骨頭の直後を廻り込んで、第2中足骨52及び第3中足骨53の骨頭直後付近を廻り込んで、第4中足骨54の骨頭後ろを斜めに通って、第5中足骨55の中央付近より少し下を通って、この中央付近に対向する外縁に至る形状である。
また、下層部材には、後足部を外反させて矯正するために、図示しない傾斜面(O脚用傾斜領域)が形成されている。
すなわち、下腿全体を内倒れさせるような外力を加え、膝関節を外反方向に誘導するための、O脚用傾斜領域が形成されている。
なお、上記と同様に裏面側の、中足趾節関節(MP関節)のMP主屈折ライン部MPeに対向する屈曲誘導溝Raが形成されている。この作用効果については後述する。
また、図18(a)においては、後足部対応領域を囲むコーナをO脚用後足部コーナ120cと記載し、外側コーナをO脚用外側コーナ1200aと記載し、内側コーナをO脚用内側コーナ120bと記載している。
上記のO脚用傾斜領域は、特許第6467141号公報の図2、図4、図5の傾斜領域にするのが好ましい。
すなわち、裏側において、中足部対応領域の後端付近の足の内側の位置から後足部対応領域の後端の足の内側よりの位置までを結ぶ直線(La)に対向する後足部対応領域の足の外側までの範囲に傾斜領域を施す。
この傾斜領域は、直線(La)から足の外側に向かって次第に厚みが増加され、足の外側となる面の高さは、この足の外側の面に対向する足の内側の面に対して3割程度高する。
(足底筋膜炎対策)
足底筋膜炎・踵骨棘は、足底筋膜に繰り返し張力がかかることによって、主に踵骨付着部や足底筋膜内側に疼痛を生じ、さらには足底筋膜が付着する踵骨底部に骨棘を生じ疼痛を発する。このため骨棘を生じた部位を凹形状で除圧し、足底筋膜に不要な張力がかからないようにする。
図18(b)を用いて足底筋膜炎対策用インソール1300を説明する。同図において上記と同一符号のものは説明を省略する。
図18(b)には上層部材を足底筋膜炎用上層部材1320と記載する。また、下層部材については後述する。
なお、足底筋膜炎用上層部材1320の上面には表皮(不織布、天然皮革などの表素材)が全表面に圧着されているが、図18(b)においては表皮については記載しない。
また、図18(b)においては、下層部材が見えるわけではないが、その輪郭線を「IFh:先端縁に示す」と記載する。
表面側には上記と同様に、足の3アーチを整える、横アーチ用凸部CAと、内側縦アーチ用凸部CBと、外側縦アーチ用凸部CDとが隆起して形成されている。内側縦アーチ用凸部CBと、外側縦アーチ用凸部CDの、幅、長さ及び頂点の高さは図15(a)と同程度である。
但し、横アーチ用凸部CAの頂点は、6mm~8mm程度である。先端縁IFhは、図18(b)に示すように、内縁の第1中足骨51の骨頭に対向する箇所から第1中足骨51の骨頭の直後を廻り込んで、第2中足骨52及び第3中足骨53の骨頭直後付近を廻り込んで、第4中足骨54の骨頭後ろを斜めに通って、第5中足骨55の中央付近より少し下を通って、この中央付近に対向する外縁に至る形状である。
また、後足部対応領域には、長円状の窪み(以下、足底筋膜縁対策用窪部Taと称する)が形成されている。この足底筋膜縁対策用窪部Taは、円、楕円若しくは、特許第6609222号公報のように、銅鐸形状であっても良い。
この足底筋膜縁対策用窪部Taは、足の踵骨の踵骨隆起付近から放射状に出る足底筋膜の筋膜起点部を保護するためのものである。
また、下層部材は、特許第3977771号公報の図5のような形状であっても構わない。
なお、上記と同様に裏面側の、中足趾節関節(MP関節)のMP主屈折ライン部MPeに対向する屈曲誘導溝Raが形成されている。この作用効果については後述する。
また、図18(b)においては、後足部対応領域を囲むコーナを足底筋膜炎用後足部コーナ1300cと記載し、外側コーナを足底筋膜炎用外側コーナ1300aと記載し、内側コーナを足底筋膜炎用内側コーナ1300bと記載している。なお、足底筋膜炎用後足部コーナ1300cの後端は低い。
[各インソールの詳細]
次に、外反母趾対策用インソール、偏平足対策用インソール、中足骨骨頭痛対策用インソール、モートン対策用インソール、膝痛対策用インソール、O脚対策用インソール、足底筋膜炎対策用インソールの詳細構造を説明する。
(外反母趾対策用インソール600の詳細)
図19は外反母趾対策用インソール600の詳細説明図である。図20は図19の外反母趾対策用インソール600を踵方向から見た場合と各部の断面図である。
図19(a)は外反母趾対策用インソール600の裏面図であり、図19(b)は図19(a)の内側方向から見た場合の側面図である。また、図19(c)は図19(a)のA7-A7方向からの断面図である。このA7-A7は、外反母趾対策用インソール600の先端600Aと後端200Bとを結ぶ直線であり、外反母趾インソール中敷中心線Laaとも称する。なお、上記の図と同一符号については説明を省略する。
図19(a)、図19(b)、図19(c)に示すように、外反母趾下層部材610(ウレタン)の上に外反母趾用上層部材620が圧着されている。
また、図19(a)の点線は、外反母趾下層部材610が外側コーナ、内側コーナ、踵コーナを形成するために表側に曲げられたラインであり、ALaと記載する。
また、図19(a)には表側の母趾球対応領域BC、小趾球対応領域SBを一点線で記載している。また、屈曲誘導溝Raは裏面に形成されているので、実線で記載している。
また、裏面における母趾球対応領域BCの中心と小趾球対応領域SBの中心とを通る直線をLbcと記載している。
屈曲誘導溝Raは、母趾球小趾球横断直線Lbcに対しての傾斜角度θiは、産前、産後と同様に、5度~25度である(30度~32度の場合もある)。さらに、踵方向から見る方向をFB1と記載している。
図19(b)には、内側方向を見た場合の内側コーナが最大となる高さをda10(14mm~18mm:好ましくは15mm程度)と記載している。また、内側方向から見た場合の踵部付近の高さはda8(13mm~17mm:好ましくは16.5mm)と記載している。
そして、後端600BからLEb(7mm~12mm:好ましくは10mm)の箇所Eb付近(PIaの後方)から高さが低下させられて後端600Bに至っている。PIaから後端600Bまでは、38mm程度(LPE)である。
また、図19(c)に示すように、前足対応領域の高さは、da1(例えば、1.5mm~3.0mm)で横アーチ用凸部CAの頂点の高さはda3(例えば、9.77mm)であり、踵部対応領域の高さda7(例えば、3.67mm)であり、ほぼ前足対応領域と前足部対応領域の高さは同程度である。
また、後端600Bの高さda9(例えば、4.0mm)であり、非常に低い。
なお、図19(c)に示すように、図19(a)のA7-A7方向から見ているので、外側コーナの上面AUが見えている。この外側コーナの高さはda5(例えば、12mm)である。
次に、図20を用いて図19の外反母趾対策用インソール600を踵方向から見た場合と各部の断面図について説明する。但し、上記の図と同一符号については説明を省略する。
図20(a)は図19(b)のFB1方向(踵方向)から見た場合の正面図である。図20(a)に示すように、後端600Bの高さは非常に低いので(da9:例えば4.0mm)、横アーチ用凸部CAが見えている。
図20(b)は図19(b)のA1-A1断面で前方見た場合の断面図である。図20(b)に示すように、図19(b)のA1-A1断面の付近は前足部対応領域の部分であり、外反母趾下層部材610は存在しないので、高さda2は、1.5mm~2.3mm:好ましくは2.17mm)である。
図20(c)の図19(b)のA2-A2断面で前方見た場合の断面図である。この部分は中足部対応領域の部分であるので外反母趾下層部材610が存在し、かつ横アーチ用凸部CAの頂点付近であるので厚みもあり、その高さda4は8.5mm程度(8.0mm~9.0mm:好ましくは8.5mm)である(横アーチ用凸部CAの頂点部分が少し見える)。
また、内側縦アーチ用凸部CBの頂点付近でもあるので、内側縦アーチ用凸部CBの内縁は高い。
さらに、図15(b)に示すように、第5中足骨55の骨底を囲むように、先端の輪郭線「IFa」が形成されていることを説明したが、A2-A2断面は、この第5中足骨55が載置される領域の断面を含むので、図20(c)に示すように、横アーチ用凸部CAと外縁との間は厚みも薄く、その高さは3.0mm程度(2.8mm~3.5mm:好ましくは3.0mm)である(第5中足骨窪み領域M)。
図20(d)は図19(b)のA3-A3断面で前方見た場合の断面図である。この部分は後足部対応領域に近い部分であるので厚みも薄くなり、その高さda6(4.5mm~5.0mm:好ましくは4.8mm)である。このため、横アーチ用凸部CAが大きく見える。
図20(e)は、図19(b)のA4-A4断面で前方見た場合の断面図である。この部分は後足部対応領域のPIaと、後端600Bとの間の部分であるので、厚みも薄く、その高さはda12(3.5mm~4.0mm:好ましくは3.69mm)となっている。このため、横アーチ用凸部CA及び内側縦アーチ用凸部CBが大きく見える。
(偏平足対策用インソール700の詳細)
図21は偏平足対策用インソール700の詳細説明図である。図22は図21の偏平足対策用インソール700を踵方向から見た場合と各部の断面図である。
図21(a)は偏平足対策用インソール700の裏面図であり、図21(b)は図21(a)の内側方向から見た場合の側面図である。また、図21(c)は図21(a)のB7-B7方向からの断面図である。このB7-B7は、偏平足対策用インソール700の先端700Aと後端700Bとを結ぶ直線であり、偏平足用インソール中敷中心線Labとも称する。なお、上記の図と同一符号については説明を省略する。
図21(a)、図21(b)、図21(c)に示すように、偏平足用下層部材710(ウレタン)の上に偏平足用上層部材720が圧着されている。
また、図21(a)に示すように、裏面には上記と同様な屈曲誘導溝Raが形成されている。さらに、踵方向から見る方向をFB2と記載している。
図21(b)には、内側方向を見た場合の内側コーナが最大となる高さをdb10(14mm~18mm:好ましくは15mm程度)と記載している。また、内側から見た場合の踵部付近の高さはdb8(13mm~17mm:好ましくは16.5mm)と記載している。そして、後端700BからLEb(7mm~12mm:好ましくは10mm)の箇所Eb付近(PIaの後方)から高さが低下させられて後端700Bに至っている。PIaから後端700Bまでは、38mm程度(LPE)である。
また、図21(c)に示すように、前足対応領域の高さは、db1(例えば、1.5mm)で横アーチ用凸部CAの頂点付近の高さはdb3(例えば、6.82mm)であり、踵部対応領域の高さdb7(例えば、3.6mm)であり、後端700Bの高さdb9(例えば、4.0mm)である。なお、図21(c)に示すように、図20(a)のB7-B7方向から見ているので、外側コーナの上面AUが見えている。この外側コーナの高さはdb5(例えば、11.5mm)である。
次に、図22を用いて図21の偏平足対策用インソール700を踵方向から見た場合と各部の断面図について説明する。但し、上記の図と同一符号については説明を省略する。
図22(a)は図219(b)のFB2方向(踵方向)から見た場合の正面図である。
図22(a)に示すように、後端700Bの高さ非常に低いので(db9:例えば4.0mm)、横アーチ用凸部CAが見えている。但し、偏平足対策用インソール700の横アーチ用凸部CAの頂点は高さが低いので、内縁からは斜め状になっている。
図22(b)は図21(b)のB1-B1断面で前方見た場合の断面図である。図22(b)に示すように、図21(b)のB1-B1断面の付近は前足部対応領域の部分であり、偏平足用下層部材710は存在しないので、高さdb2は、2.17mm程度である。
図22(c)の図21(b)のB2-B2断面で前方見た場合の断面図である。この部分は中足部対応領域の部分であるので偏平足用下層部材710が存在し、かつ横アーチ用凸部CAの頂点付近であるので厚みもあり、その高さdb4は6.6mm程度(6.0mm~7.0mm:好ましくは6.6mm)である(横アーチ用凸部CA及び内側縦アーチ用凸部CBが大きく見える)。
また、内側縦アーチ用凸部CBの頂点付近でもあるので、内側縦アーチ用凸部CBの内縁は高い。
さらに、上記の図16(a)においては、第5中足骨55の骨底を囲むように、先端の輪郭線「IFb」が形成されていることを説明したが、B2-B2断面は、この第5中足骨55が載置される領域の断面を含むので、図22(c)に示すように、横アーチ用凸部CAと外縁との間は厚みも薄く、その高さは3.0mm程度(2.8mm~3.5mm:好ましくは3.0mm)である(第5中足骨窪み領域M)。
図22(d)は図21(b)のB3-B3断面で前方見た場合の断面図である。この部分は後足部対応領域に近い部分であるので、B2-B2断面よりは少し薄くなり、その高さdb6(4.5mm~5.0mm:好ましくは5.5mm)である。しかし、偏平足対策用インソール700の横アーチ用凸部CAの頂点の高さは低いので横アーチ用凸部CAは少し見える程度である。
図22(e)は、図21(b)のB4-B4断面で前方見た場合の断面図である。この部分は後足部対応領域のPIaと、後端700Bとの間の部分であるので、厚みも薄く、その高さはdb12(3.5mm~4.0mm:好ましくは3.6mm)となっている。
このため、偏平足対策用インソール700の横アーチ用凸部CAの頂点の高さが低くても、横アーチ用凸部CA及び内側縦アーチ用凸部CBが大きく見える。
(中足骨骨頭痛対策用インソール800の詳細)
図23は中足骨骨頭痛対策用インソール800の詳細説明図である。図24は図23の中足骨骨頭痛対策用インソール800を踵方向(例えば、FB3)から見た場合と各部の断面図である。
図23(a)は中足骨骨頭痛対策用インソール800の裏面図であり、図23(b)は図23(a)の内側方向から見た場合の側面図である。また、図23(c)は図23(a)のC7-C7方向からの断面図である。このC7-C7は、中足骨骨頭痛対策用インソール800の先端800Aと後端800Bとを結ぶ直線であり、中足骨骨頭痛用インソール中敷中心線Lacとも称する。なお、上記の図と同一符号については説明を省略する。
図23(a)、図23(b)、図23(c)に示すように、中足骨骨頭痛対策用インソール800(ウレタン)の上に中足骨頭痛用上層部材820(ウレタン)が圧着されている。
また、図23(a)に示すように、裏面には上記と同様な屈曲誘導溝Raが形成されている。さらに、踵方向から見る方向をFB3と記載している。
図23(b)には、内側方向を見た場合の内側コーナが最大となる高さをdc10(14mm~17mm:好ましくは15mm程度)と記載している。また、内側から見た場合の踵部付近の高さはdc8(10mm~13mm:好ましくは12.0mm)と記載している。そして、後端800BからLEb(7mm~12mm:好ましくは10mm)の箇所Eb付近(PIaの後方)から高さが低下させられて後端800Bに至っている。PIaから後端800Bまでは、36mm程度(LPE)である。なお、図23(c)には小趾球対応領域SB付近の段差の部分はCAeと記載している。
また、図23(c)に示すように、前足対応領域の高さは、dc1(例えば、1.5mm)で横アーチ用凸部CAの頂点付近の高さはdc3(例えば、10.56mm)であり、踵部対応領域の高さdc6(例えば、2.24mm)であり、後端800Bの高さdc9(例えば、3.4mm)である。なお、図23(c)に示すように、図23(a)のC7-C7方向から見ているので、外側コーナの上面AUが見えている。この外側コーナの高さはdc5(例えば、11.5mm)である。
次に、図24を用いて図23の中足骨骨頭痛対策用インソール800を踵方向から見た場合と各部の断面図について説明する。但し、上記の図と同一符号については説明を省略する。また、横アーチ用凸部については、図24においては、CAaと記載する。
図24(a)は図23(b)のFB3方向(踵方向)から見た場合の正面図である。図24(a)に示すように、後端800Bの高さ非常に低いので(dc9:例えば3.0mm)、中足骨骨頭痛用横アーチ用凸部CAaが見えている。
図24(b)は図23(b)のC1-C1断面で前方見た場合の断面図である。図24(b)に示すように、図23(b)のC1-C1断面の付近は中足部対応領域の部分であるが、中足骨骨頭痛用下層部材810の先端縁IFcは、、中央分が後ろ側に凹んだ略U字形状にされているので、内側、外側のみに中足骨骨頭痛用下層部材810が存在している。
図24(b)のC1-C1断面における中足骨骨頭痛用上層部材820の厚みは薄く、その高さdc2は、2.11mm程度である。
図24(c)は図23(b)のC2-C2断面で前方見た場合の断面図である。この部分は中足部対応領域の部分であるので中足骨骨頭痛用下層部材810が存在し、かつ中足骨骨頭痛用横アーチ用凸部CAaの頂点付近であるので厚みもあり、その高さdc4は10.4mm程度)である(中足骨骨頭痛用横アーチ用凸部CAa及び内側縦アーチ用凸部CBの高さは高い)。
また、内側縦アーチ用凸部CBの頂点付近でもあるので、内側縦アーチ用凸部CBの内
縁は高い。
図24(d)は図23(b)のC3-C3断面で前方見た場合の断面図である。この部分は後足部対応領域に近い部分であるので、C2-C2断面よりは少し薄くなり、その高さdb6(3.0mm)である。中足骨骨頭痛対策用インソール800の中足骨骨頭痛用横アーチ用凸部CAaも大きく見える。
図24(e)は、図23(b)のC4-C4断面で前方見た場合の断面図である。この部分は後足部対応領域のPIaと、後端800Bとの間の部分であるので、厚みも薄く、その高さはdc12(2.3mm)となっている。このため、中足骨骨頭痛用横アーチ用凸部CAa及び内側縦アーチ用凸部CBが大きく見える。
(モートン対策用インソール900の詳細)
図25はモートン対策用インソール900の詳細説明図である。図26は図24の中足骨骨頭痛対策用インソール800を踵方向(例えば、FB3)から見た場合と各部の断面図である。
図25(a)はモートン対策用インソール900の裏面図であり、図25(b)は図25(a)の内側方向から見た場合の側面図である。また、図25(c)は図25(a)のD7-D7方向からの断面図である。このD7-D7は、モートン対策用インソール900の先端900Aと後端900Bとを結ぶ直線であり、モートン用インソール中敷中心線Ladとも称する。なお、上記の図と同一符号については説明を省略する。
図25(a)、図25(b)、図25(c)に示すように、モートン対策用インソール900(ウレタン)の上にモートン用上層部材920(ウレタン)が圧着されている。
また、図25(a)に示すように、裏面には上記と同様な屈曲誘導溝Raが形成されている。さらに、踵方向から見る方向をFB4と記載している。
図25(b)には、内側方向を見た場合の内側コーナが最大となる高さをdd10(14mm~17mm:好ましくは15mm程度)と記載している。また、内側から見た場合の踵部付近の高さはdd8(10mm~13mm:好ましくは12.0mm)と記載している。そして、後端900BからLE(7mm~12mm:好ましくは10mm)の箇所Eb付近(PIaの後方)から高さが低下させられて後端900Bに至っている。PIaから後端900Bまでは、36mm程度(LPE)である。
また、図25(c)に示すように、前足対応領域の高さは、dd1(例えば、1.5mm)で横アーチ用凸部CAの頂点付近の高さはdd3(例えば、9.3mm)である。
また、踵部対応領域の高さdd6(例えば、2.5mm)であり、後端900Bの高さdd9(例えば、3.4mm)である。なお、図25(c)に示すように、図25(a)のD7-D7方向から見ているので、外側コーナの上面AUが見えている。この外側コーナの高さはdd5(例えば、11.5mm)である。
次に、図26を用いて図25のモートン対策用インソール900を踵方向から見た場合と各部の断面図について説明する。但し、上記の図と同一符号については説明を省略する。
図26(a)は図25(b)のFB4方向(踵方向)から見た場合の正面図である。図26(a)に示すように、後端900Bの高さ非常に低いので(dd9:例えば3.0mm)、横アーチ用凸部CAが見えている。
図26(b)は図25(b)のD1-D1断面で前方見た場合の断面図である。図26(b)に示すように、図25(b)のD1-D1断面の付近は前足部対応領域の部分であるので、厚みが薄く、その高さdd1は1.5mm程度である。
図26(c)は図25(b)のD2-D2断面で前方見た場合の断面図である。図26(b)に示すように、図25(b)のD2-D2断面の付近は中足部対応領域の部分であり、モートン用下層部材910が存在する。また、横アーチ用凸部CAの頂点付近であるので、厚みもあり、その高さもdd4(8.5mm)程度である。
さらに、モートン用下層部材910の先端縁IFdは、第5中足骨55の骨底を囲むようにされているので、D2-D2断面は、この第5中足骨55が載置される領域(第5中足骨窪み領域M)の断面を含む。
このため、図26(c)に示すように、第5中足骨窪み領域Mの部分は厚みも薄く、その高さは3.0mm程度(2.8mm~3.5mm:好ましくは3.0mm)である。
また、内側縦アーチ用凸部CBの頂点付近でもあるので、内側縦アーチ用凸部CBの内縁は高い。
図26(d)は図25(b)のD3-D3断面で前方見た場合の断面図である。この部分は後足部対応領域に近い部分であるので、D2-D2断面よりは少し薄くなり、その高さdd6(6.0mm)である。なお、D2-D2断面よりは少し薄くなっているので、横アーチ用凸部CAも見える。
図26(e)は、図25(b)のD4-D4断面で前方見た場合の断面図である。この部分は後足部対応領域のPIaと、後端900Bとの間の部分であるので、厚みも薄く、その高さはdd12(3.0mm)となっている。このため、横アーチ用凸部CA及び内側縦アーチ用凸部CBが大きく見える。
痛対策用インソール1000の詳細)
図27は膝痛対策用インソール1000の詳細説明図である。図28は図27の膝痛対策用インソール1000を踵方向(例えば、FB5)から見た場合と各部の断面図である。
図27(a)は膝痛対策用インソール1000の裏面図であり、図27(b)は図27(a)の内側方向から見た場合の側面図である。また、図27(c)は図27(a)のE7-E7方向からの断面図である。このE7-E7は、痛対策用インソール1000の先端1000Aと後端1000Bとを結ぶ直線であり、膝痛用インソール中敷中心線Laeとも称する。なお、上記の図と同一符号については説明を省略する。
図27(a)、図27(b)、図27(c)に示すように、膝痛対策用インソール1000(ウレタン)の上に膝痛用上層部材1020(ウレタン)が圧着されている。
また、図27(a)に示すように、裏面には上記と同様な屈曲誘導溝Raが形成されている。さらに、踵方向から見る方向をFB5と記載している。
図27(b)には、内側方向を見た場合の内側コーナが最大となる高さをde10(14mm~17mm:好ましくは15mm程度)と記載している。また、内側から見た場合の踵部付近の高さはde8(10mm~13mm:好ましくは12.0mm)と記載している。そして、後端1000BからLE(7mm~12mm:好ましくは10mm)の箇所Eb付近(PIaの後方)から高さが低下させられて後端1000Bに至っている。PIaから後端1000Bまでは、36mm程度(LPE)である。
また、図27(c)に示すように、前足対応領域の高さは、de1(例えば、1.5mm)で横アーチ用凸部CAの頂点付近の高さはde3(例えば、9.3mm)である。
また、踵部対応領域の高さde6(例えば、2.5mm)であり、後端1000Bの高さde9(例えば、3.4mm)である。なお、図27(c)に示すように、図27(a)のE7-E7方向から見ているので、外側コーナの上面AUが見えている。この外側コーナの高さはde5(例えば、11.5mm)である。
次に、図28を用いて図27の 膝痛対策用インソール1000を踵方向から見た場合と各部の断面図について説明する。但し、上記の図と同一符号については説明を省略する。
図28(a)は図27(b)のFB5方向(踵方向)から見た場合の正面図である。図27(c)に示すように、後端1000Bの高さ非常に低いので(de9:例えば3.0mm)、横アーチ用凸部CAが見えている。
図28(b)は図27(b)のE1-E1断面で前方見た場合の断面図である。図28(b)に示すように、E1-E1断面の付近は前足部対応領域の部分であるので、厚みが薄く、その高さde1は1.5mm程度である。
図28(c)は図27(b)のE2-E2断面で前方見た場合の断面図である。E2-E2断面の付近は中足部対応領域の部分であり、膝痛用下層部材1010が存在する。また、横アーチ用凸部CAの頂点付近であるので、厚みもあり、その高さもde4(10.0mm)程度である。
さらに、膝痛用下層部材1010の先端縁IFeは、第5中足骨55の骨底を囲むようにされているので、E2-E2断面は、この第5中足骨55が載置される第5中足骨窪み領域M(図示せず)の断面を含む。
このため、図28(c)に示すように、第5中足骨窪み領域Mの部分は厚みも薄く、その高さは3.0mm程度(2.8mm~3.5mm:好ましくは3.0mm)である。
また、内側縦アーチ用凸部CBの頂点付近でもあるので、内側縦アーチ用凸部CBの内縁は高い。
図28(d)は図27(b)のE3-E3断面で前方見た場合の断面図である。この部分は後足部対応領域に近い部分であるので、E2-E2断面よりは少し薄くなり、その高さde6(6.0mm)である。なお、E2-E2断面よりは少し薄くなっているので、横アーチ用凸部CAも見える。
また、後足部を外反させて矯正するために、第5中足骨55の中央付近に対向する外縁の箇所から踵骨75の中央付近を通って後端に至る領域は、長い傾斜面が形成させられている。このため、E3-E3断面の外縁は高さが例えば、13.0mm程度となっている。
図28(e)は、図27(b)のE4-E4断面で前方見た場合の断面図である。この部分の高さはde12(7.0mm)となっている。
(腰痛対策用インソール1100の詳細)
図29は腰痛対策用インソール1100の詳細説明図である。図30は図29の腰痛対策用インソール1100を踵方向(例えば、FB6)から見た場合と各部の断面図である。
図29(a)は腰痛対策用インソール1100の裏面図であり、図29(b)は図29(a)の内側方向から見た場合の側面図である。また、図29(c)は図29(a)のF7-F7方向からの断面図である。このF7-F7は、腰痛対策用インソール1100の先端1100Aと後端1100Bとを結ぶ直線であり、腰痛対策用インソール中敷中心線Lafとも称する。なお、上記の図と同一符号については説明を省略する。
図29(a)、図29(b)、図29(c)に示すように、腰痛対策用インソール1100(ウレタン)の上に腰痛用上層部材1120(ウレタン)が圧着されている。
また、図29(a)に示すように、裏面には上記と同様な屈曲誘導溝Raが形成されている。さらに、踵方向から見る方向をFB6と記載している。
図29(b)には、内側方向を見た場合の内側コーナが最大となる高さをdf10(14mm~17mm:好ましくは15mm程度)と記載している。また、内側から見た場合の踵部付近の高さはdf8(10mm~13mm:好ましくは12.0mm)と記載している。そして、後端1100BからLE(7mm~12mm:好ましくは10mm)の箇所Eb付近(PIaの後方)から高さが低下させられて後端1100Bに至っている。PIaから後端1100Bまでは、36mm程度(LPE)である。
また、図29(c)に示すように、前足対応領域の高さは、df1(例えば、1.5mm)で横アーチ用凸部CAの頂点付近の高さはdf3(例えば、6.0mm)である。
また、踵部対応領域の高さdf6(例えば、5.0mm)であり、後端1100Bの高さdf9(例えば、7.2mm)である。なお、図29(c)に示すように、図29(a)のF7-F7方向から見ているので、外側コーナの上面AUが見えている。この外側コーナの高さはdf5(例えば、11.5mm)である。
次に、図29を用いて図28の腰痛対策用インソール1100を踵方向から見た場合と各部の断面図について説明する。但し、上記の図と同一符号については説明を省略する。
図30(a)は図29(b)のFB6方向(踵方向)から見た場合の正面図である。図29(c)に示すように、後端1100Bの高さ非常に低いので(df9:例えば7.2mm)、横アーチ用凸部CAが見えている。
図30(b)は図29(b)のF1-F1断面から前方を見た場合の断面図である。F1-F1断面の付近は前足部対応領域の部分であるので、厚みが薄く、その高さdf2は1.5mm程度である。
図30(c)は図29(b)のF2-F2断面から前方を見た場合の断面図である。F2-F2断面の付近は中足部対応領域の部分であり、腰痛用下層部材1110が存在する。
また、横アーチ用凸部CAの頂点付近であるが、その頂点は低いので、その高さもdf4(6.0mm)程度である。
さらに、腰痛用下層部材1110の先端縁IFfは、第5中足骨55の骨底を囲むようにされているので、F2-F2断面は、この第5中足骨55が載置される第5中足骨窪み領域Mの断面を含む。
このため、図30(c)に示すように、第5中足骨窪み領域Mの部分は厚みも薄く、その高さは3.0mm程度(2.8mm~3.5mm:好ましくは3.0mm)である。
また、内側縦アーチ用凸部CBの頂点付近でもあるので、内側縦アーチ用凸部CBの内縁は高い。
図30(d)は図29(b)のF3-F3断面で前方見た場合の断面図である。この部分は後足部対応領域に近い部分であるので、F2-F2断面よりは少し薄くなり、その高さdf6(6.2mm)である。
図30(e)は、図29(b)のF4-F4断面から前方を見た場合の断面図である。
この部分の高さはdf12(4.5mm)となっている。つまり、後足部を低くすることにより、骨盤を後傾させて疼痛を軽減させている。
(O脚対策用インソール1200の詳細)
図31はO脚対策用インソール1200の詳細説明図である。図32は図31のO脚対策用インソール1200を踵方向(例えば、FB7)から見た場合と各部の断面図である。
図31(a)はO脚対策用インソール1200の裏面図であり、図31(b)は図31(a)の内側方向から見た場合の側面図である。また、図31(c)は図30(a)のG7-G7方向からの断面図である。このG7-G7は、O脚対策用インソール1200の先端1200Aと後端1200Bとを結ぶ直線であり、O脚用インソール中敷中心線Lagとも称する。なお、上記の図と同一符号については説明を省略する。
図31(a)、図31(b)、図31(c)に示すように、O脚対策用インソール1200(ウレタン)の上にO脚用上層部材1220(ウレタン)が圧着されている。
また、図31(a)に示すように、裏面には上記と同様な屈曲誘導溝Raが形成されている。さらに、踵方向から見る方向をFB7と記載している。
図31(b)には、内側方向を見た場合の内側コーナが最大となる高さをdg10(14mm~17mm:好ましくは15mm程度)と記載している。また、内側から見た場合の踵部付近の高さはdg8(10mm~13mm:好ましくは12.0mm)と記載している。そして、後端1200BからLEb(7mm~12mm:好ましくは10mm)の箇所Eb付近(PIaの後方)から高さが低下させられて後端1200Bに至っている。PIaから後端1200Bまでは、36mm程度(LPE)である。
また、図31(c)に示すように、前足対応領域の高さは、dg1(例えば、1.5mm)で横アーチ用凸部CAの頂点付近の高さはdg3(例えば、5.0mm)である。
また、踵部対応領域の高さdg6(例えば、5.8mm)であり、後端1200Bの高さdg9(例えば、7.5mm)である。
なお、図31(c)に示すように、図31(a)のE7-E7方向から見ているので、外側コーナの上面AUが見えている。この外側コーナの高さはdg5(例えば、15.5mm)である。
外側コーナの高さがdg5(例えば、15.5mm)と高いのは、中足部から後足部を外反させて矯正するために、裏面の内縁の立方骨71の中央付近に対向する箇所から踵部の後端にかけて傾斜領域(O脚用傾斜領域:図示せず)を形成しているためである。これによって、下腿全体を内倒れさせるような外力を加え、膝関節を外反方向に誘導する。次に、図32を用いて図31のO脚対策用インソール1200を踵方向から見た場合と各部の断面図について説明する。但し、上記の図と同一符号については説明を省略する。
図32(a)は図31(b)のFB7方向(踵方向)から見た場合の正面図である。図29(c)に示すように、後端1100Bの高さ非常に低いので(df9:例えば7.2mm)、図32(a)に示すように横アーチ用凸部CAが見えている。また、O脚斜面の線が立方骨71の中央付近に対向する箇所から斜めに踵骨中央付近(やや内側)を通って後端に至っているので、外縁側が高くなっている。
図32(b)は図31(b)のG1-G1断面から前方を見た場合の断面図である。G1-G1断面の付近は前足部対応領域の部分であるので、厚みが薄く、その高さdg2は1.5mm程度である。
図32(c)は図31(b)のG2-G2断面から前方を見た場合の断面図である。G2-G2断面の付近は中足部対応領域の部分であり、O脚用下層部材1210が存在する。また、横アーチ用凸部CAの頂点付近であるが、その頂点は腰痛より少し低いので、その高さもdg4(5.7mm)程度である。
また、内側縦アーチ用凸部CBの頂点付近でもあるので、内側縦アーチ用凸部CBの内縁は高い。
図32(d)は図31(b)のG3-G3断面で前方見た場合の断面図である。この部分は後足部対応領域に近い部分であるので、G2-G2断面よりは少し薄くなり、その高さdg6(5.0mm)である。
図32(e)は、図31(b)のG4-G4断面から前方を見た場合の断面図である。
この部分の高さはdg12(6.0mm)となっている。
すなわち、外縁側にはO脚斜面Cgが形成されているので、G3-G3断面~G4-G4断面に渡って、外縁側が高さ(例えば、dg5)がある厚みが形成されている。
(足底筋膜炎対策用インソール1300の詳細)
図33は足底筋膜炎対策用インソール1300の詳細説明図である。図34は図33の足底筋膜炎対策用インソール1300を踵方向(例えば、FB8)から見た場合と各部の断面図である。
図33(a)は足底筋膜炎対策用インソール1300の裏面図であり、図33(b)は図33(a)の内側方向から見た場合の側面図である。また、図33(c)は図33(a)のH7-H7方向からの断面図である。このH7-H7は、足底筋膜炎対策用インソール1300の先端1300Aと後端1300Bとを結ぶ直線であり、足底筋膜炎用インソール中敷中心線Lahとも称する。なお、上記の図と同一符号については説明を省略する。
図33(a)、図33(b)、図33(c)に示すように、足底筋膜炎用下層部材1310(ウレタン)の上に足底筋膜炎用上層部材1320(ウレタン)が圧着されている。
また、図33(a)に示すように、裏面には上記と同様な屈曲誘導溝Raが形成されている。さらに、踵方向から見る方向をFB8と記載している。
図33(b)には、内側方向を見た場合の内側コーナが最大となる高さをdh10(14mm~17mm:好ましくは15mm程度)と記載している。また、内側から見た場合の踵部付近の高さはdh8(10mm~13mm:好ましくは12.0mm)と記載している。そして、後端1300BからLE(7mm~12mm:好ましくは10mm)の箇所Eb付近(PIaの後方)から高さが低下させられて後端1300Bに至っている。PIaから後端1300Bまでは、36mm程度(LPE)である。
また、図33(c)に示すように、前足対応領域の高さは、dh1(例えば、1.5mm)で横アーチ用凸部CAの頂点付近の高さはdh3(例えば、6.37mm)である。
また、踵部対応領域の高さdh6(例えば、2.44mm)であり、後端1300Bの高さdh9(例えば、5.5mm)である。
なお、図33(c)に示すように、図33(a)のH7-H7方向から見ているので、外側コーナの上面AUが見えている。この外側コーナの高さはdh5(例えば、14.5mm)である。
次に、図34を用いて図33の足底筋膜炎対策用インソール1300を踵方向から見た場合と各部の断面図について説明する。但し、上記の図と同一符号については説明を省略する。
図34(a)は図33(b)のFB8方向(踵方向)から見た場合の正面図である。図33(c)に示すように、後端1100Bの高さ非常に低いので(dh9:例えば5.5mm)、図34(a)に示すように横アーチ用凸部CAが見えている。
図34(b)は図33(b)のH1-H1断面から前方を見た場合の断面図である。H1-H1断面の付近は前足部対応領域の部分であるので、厚みが薄く、その高さdh2は2.11mm程度である。
図34(c)は図33(b)のH2-H2断面から前方を見た場合の断面図である。H2-H2断面の付近は中足部対応領域の部分であり、足底筋膜炎用下層部材1310が存在する。また、横アーチ用凸部CAの頂点付近であるが、その頂点の高さはdh4(6.25mm)程度である。
また、内側縦アーチ用凸部CBの頂点付近でもあるので、内縁は高い。
図34(d)は図33(b)のH3-H3断面で前方見た場合の断面図である。この部分はTaが存在するので、H2-H2断面よりは少し薄くなり、その高さはde6(4.49mm)である。
図34(e)は、図33(b)のH4-H4断面から前方を見た場合の断面図である。この部分の高さはdh12(4.54mm)となっている。
<実施の形態4>
上記の足底筋膜炎対策用インソール1300の足底筋膜縁対策用窪部Taは長円として説明したが、例えば、特許第6609222号公報のような銅鐸形状であってもよい。この特許第6609222号公報に対して、屈曲誘導溝Raを裏面に施し、後端を上記の実施形態と同様に低くした例を、図35を用いて説明する。
図35は実施の形態4の足底筋膜炎対策用インソール1400の説明図である。なお、上記の図と同一符号のものについては説明を省略する。
図35(a)には足底筋膜炎対策用インソール1400の斜視図を示し、図35(b)には足底筋膜炎対策用インソール1400の先端1400Aと後端1400Bとを結ぶ直線(図示せず)での断面を示す。但し、図35(b)は内側方向から見た場合である。
図35(a)に示す足底筋膜炎対策用インソール1400は、足底筋膜炎用下層部材110と足底筋膜炎用中層部材120と表層部材1430とを圧着成型している。
横アーチ用凸部CAと、内側縦アーチ用凸部CBと、外側縦アーチ用凸部CDの高さを上記の凸部より高くして開帳足対策用、外反母趾対策用、姿勢維持対策用、平足対策用としている。さらに、足底筋膜保護用凹部TDが成型されている。
このインソールの材質は、足底筋膜炎用下層部材1410及び足底筋膜炎用中層部材1420が軟弾性部材である。具体的にはウレタン樹脂、エラストマー、コルクゴム、EVA樹脂材等である。
本実施の形態ではウレタン樹脂(以下単にウレタンという)として説明する。
また、表層部材1430は不織布又は布、革、人工被覆等である。本実施の形態では布として説明する。
なお、前述の足底筋膜炎用下層部材1410は足底筋膜炎用中層部材1420と同じ素材であるが、足底筋膜炎用中層部材1420よりも圧縮率を高くしている(硬く感じる)。このため、下層部材1410から適度の反発力が与えられることになる。
また、図35(a)に示すように、踵側には銅鐸形状の足底筋膜保護用凹部TDを成型している。また、これらは滑らかな曲面で繋がるように成型されている。
この足底筋膜保護用凹部TDは、楕円穴Tdaが足の踵骨隆起部に対応する領域に形成されている。
また、図35(b)に示すように、横アーチ用凸部CAは後端側に向かうに従って高さが次第に低下している。
さらに、後端1400Bは高さが低くされており、その高さは横アーチ用凸部CAの後側の後足部の先端当たりの高さである。
前述の足底筋膜保護用凹部TDの詳細について図36を用いて説明する。図36は足底筋膜保護用凹部TDの拡大斜視図である。但し、楕円穴Tdaを点線で示し、筋膜起点部対応領域を点線で示す。また、筋膜起点部から放射状に延びる足底筋膜Kを記載している。
図36に示すように、足底筋膜保護用凹部TDは、筋膜起点部対応領域付近は横幅が33.0mm程度であり、横アーチ用凸部側が36.0mmである。すなわち、横アーチ用凸部に向かうに従って次第に横幅が広がる形状である。これを本実施の形態では銅鐸形状と称している。また、横アーチ用凸部側に向かうに従って、高さは次第に増加している。
このため、足をこのインソールに載置した場合は、踵骨の周囲が足底筋膜保護用凹部TDを除く後足部対応領域230の周囲の頂(凸)に載るので、足底筋膜Kの筋膜起点部が痛くなることがない。つまり、足底筋膜炎による痛みがとれることになる。
<実施の形態5>
上記の屈曲誘導溝Raは、特許第6994681号公報のインソールに設けてもよい。
また、後端を低くしてもよいし、低くしないでそのままにしてもよい。
本実施の形態は、この屈曲誘導溝Raを設けた特許第6994681号公報の右側インソールをウォーキング用インソールとして説明する(後端は低くしてもよい)。
図37は、実施の形態5のウォーキング用インソール1500の裏面図である。表面には上記と同様に、内側縦アーチ用凸部と横アーチ用凸部と外側縦アーチ用凸部とが形成されている(図示せず)。
さらに、表面側には、外側傾斜領域が形成されている。この外側傾斜領域は、少なくとも、第5中足骨の中央付近から第5中足骨骨底の中央付近を通って後足部対応領域の中央付近を通る略直線状のラインと外縁との間が、外縁に向かうに従って次第に高さが増加させられた長手方向に長い斜面に形成されている。
なお、前足部(図示せず)に対応する前足部対応領域は、つま先側及び両縁に向かうに従って反っている(図40参照)。
図37に示すように、ウォーキング用インソール1500を構成する下層部材の裏側には、母趾球対応領域(図示せず)を略囲んで、先端に至る略逆S字状の幅1.8mm程度の溝(以下、略逆S字状溝SGiという)が形成されている。
また、略逆S字状溝SGiの母趾球対応領域となる範囲から、略放射状に外縁に向かって形成されている。これらの溝は、外縁においては約10mm程度の間隔にされている。
さらに、図37に示すように、ウォーキング用補強部材1570がウォーキング用下層部材1510の裏面に圧着されている。このウォーキング用補強部材1570は、踵骨の中央付近に対応する領域が卵形状に穴抜きされている(以下、ウォーキング用補強部材踵部穴部1580という)。
また、ウォーキング用補強部材1570の前縁となる中足部対応領域220付近の足外側となる前縁(以下、ウォーキング用補強部材足外縁WTaという)は、ウォーキング用第5中足骨(図示せず)が当たらないような形状にされている。
さらに、屈曲誘導溝Raが裏面に形成されている。
また、ウォーキング用インソール1500は、ウレタンフォームのウォーキング用下層部材1510と、ウレタンフォームのウォーキング用上層部材1520と、ウォーキング用表皮部材1530と、最下層となるウォーキング用補強部材1570とよりなる多層構造体である(図39、図40参照)。
なお、ウレタンフォームの他に、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)等の熱可塑性合性樹脂の発泡体又はブタンジェンラバー等のラバー素材の発泡体であってもよい。
また、本実施の形態のウォーキング用インソール1500は、芯材を下層部材と上層部材との間に設けている。なお、この芯材は、無くても構わないが、本実施の形態では芯材を内蔵しているとして説明する。
図38は本実施の形態のウォーキング用インソール1500を裏側から見た場合の平面図である。但し、足Fは一部を実線で記載している。また、表面側に形成されてる凸部も実線で示し、下層部材と上層部材の間の芯も実線で記載する。
図38に示すように、ウォーキング用インソール1500は、ウォーキング用下層部材1510(図示せず)とウォーキング用上層部材1520(図示せず)との間にウォーキング用芯材JSを設けている。
図38に示すように、ウォーキング用芯材JSは、母趾球に係る領域は広い、略「う」の字状の帯である。
すなわち、ウォーキング時には、足の荷重がウォーキング用芯材JSを通って親指側に抜けていくことになる。
また、母趾球の直後には、屈曲誘導溝Raが形成されているので、足の着地時には内側に膝のベクトルを向けさせることができるので、まっすぐにスムーズに歩けることになる。
また、ウォーキング用外側縦アーチ用凸部(以下、ウォーキング用外側傾斜領域WSiという)は、後足部に設けられているウォーキング用補強部材踵部穴部1580の中央付近にまで及んでいるので、足裏の外側を押上げる。
次に断面図を用いて以下に説明する。
図39(b)は図38のウォーキング用インソール1500のBj-Bj断面であり、図39(a)は図38のDj-Dj断面図である。また、図40は図38のJ-J断面図である。
図39(b)及び図39(a)に示すように、ウォーキング用外側傾斜領域WSiは外側縁に向かって次第に傾斜が増加させられた、長手方向に長い斜面である。
<実施の形態6>
本実施の形態は、この屈曲誘導溝Raを設けた特許第7113481号公報の左側のインソールをランニング用インソール1600として説明する(後端は低くしてもよい)。
図41は、実施の形態6のランニング用インソール1600の裏面図である。表面には上記と同様に、内側縦アーチ用凸部と横アーチ用凸部と外側縦アーチ用凸部とが形成されているが図示しない。
さらに、ランニング用インソール1600を構成する下層部材の裏側には、母趾球対応領域(図示せず)の直後には屈曲誘導溝Raが形成されている。
また、図41に示すように裏側は、ランニング用下層部材1610における母趾球対応領域BCを略囲んで、先端に至る略逆S字状溝SGiが形成されている。
さらに、ランニング用補強部材1670がランニング用下層部材1610の裏面に圧着されている。このランニング用下層部材1610は、踵骨(図示せず)の中央付近に対応する領域が卵形状に穴抜きされている(以下、ランニング用補強部材踵部穴部1680という)。
また、ランニング用補強部材1670の前縁となるランニング用補強部材足外縁Wtbは、ランニング用第5中足骨(図示せず)が当たらないような形状にされている。
さらに、後述する図42に示すように、ランニング用芯材は、母趾球対応領域の裏の手前付近までに至っている。
また、ランニング用補強部材1670のつま先側の先端縁は、第5中足骨に当たらない形状にされている。
さらに、屈曲誘導溝Raが裏面に形成されている。
また、ランニング用インソール1600は、ウレタンフォームのランニング用下層部材1610と、ウレタンフォームのランニング用上層部材1620(図示せず)と、ランニング用表皮部材1630(図示せず)と、最下層となるランニング用補強部材1670とよりなる多層構造体である(図41(b)、図41(c)参照)。
また、本実施の形態のランニング用インソール1600は、芯材を下層部材と上層部材との間に設けている。なお、この芯材は、無くても構わないが、本実施の形態では芯材を内蔵しているとして説明する。
図42は本実施の形態のランニング用インソール1600を裏側から見た場合の平面図である。但し、足Fは一部を実線で記載している。また、表面側に形成されてる凸部も実線で示し、下層部材と上層部材の間の芯も実線で記載する。
図42に示すように、ランニング用インソール1600は、ランニング用下層部材1610(図示せず)とランニング用上層部材1620(図示せず)との間に、ランニング用芯材KSを設けている。
すなわち、ランニング時には、足の荷重がランニング用芯材KSを通って親指側に抜けていくことになる。
また、母趾球の直後には、屈曲誘導溝Raが形成されているので、足の着地時には内側に膝のベクトルを向けさせることができるので、まっすぐにスムーズに走行できることになる。
図41はランニング用インソール1600の説明図である。図41(a)はランニング用インソールを上から見た場合の平面図である。図41(a)に示すように窪み部RHが表面に形成されており、この直後に屈曲誘導溝Raが形成されている。
図41(b)は図41(a)のRj-Rj断面図であり、図41(c)は図41(a)のRk-Rk断面図である。なお、ランニング用表皮部材1630については図41(b)及び図41(c)には記載しない。
図41(c)に示すように、踵部であるRk-Rk断面においては、ウォーキングのような外側傾斜領域(外側縦アーチ用凸部)が存在していないことを示している。さらに、ランニング用は図41(c)に示すように表面側に、母趾球を受け入れる窪み部HRを設けている。この窪み部RHの裏面の直後には屈曲誘導溝Raが形成されている。また、窪み部RHには、板状の柔らかい緩衝材(図示せず)を圧着してもよい。
<実施の形態6>
図4は実施の形態6のランニング用インソール100の説明図である。図4(a)はランニング用インソール1600の斜視図である。図4(b)は図43(a)の一部を断面で示した斜視図である。
窪み部RHは、底RHa(楕円又は円)と、この底RHaに連なる側壁RHbとを有する。図示の例において、窪み部RHの底RHaは楕円又は円形状を呈する平坦な面からなる。窪み部RHは、楕円形の長径の場合は、内側縁から外側縁に向けて伸びているのが好ましい。窪み部RHの側壁RHbは、底RHaからすり鉢状に末広がりに伸びている。
すなわち、窪み部RHに足の母趾球が受入られるとき、母趾球は窪み部RHの底RHa上に載り、 また、側壁RHbによりその周囲を部分的に取り囲まれて側壁RHbに接する。
従って、歩行時や走行時、足の蹴り出しに際して、足の母趾球がずれない。
また、屈曲誘導溝Raによって、足の膝の向きを内側方向に向けさせることが可能である。
すなわち、表面側には、足の裏側の母趾球に対応する領域に、主に走行を補助する窪み部が形成され、さらに、横アーチ用凸部と内側縦アーチ用凸とが形成された中敷であって、
前記窪み部は、
小円状の底面を曲面状の周壁で囲んで上縁を円状にした擂鉢形状にされており、
さらに、
足が載置された場合の、前記窪み部の周壁の母趾球後ろ面が当接する周壁部分を延長した斜面を有する盛り上がり部を前記窪み部の後ろ直後に連設しており、
盛り上がり部が形成されている範囲は、内縁と横アーチ用凸部との間で、かつ内側縦アーチ用凸部の頂点より前側となる、足が載置された場合の第1中足骨の骨頭と第1中足骨の中央付近との間となっており、
さらに、この範囲に形成された盛り上がり部は、
上から見た場合の形状が、斜面を有して略三角形状に形成されており、
さらに、裏面に屈曲誘導溝Raが形成されているので、蹴り出し時に、この斜面によって足の母趾球の後ろ面に反発力を与えると共に、ベクトルを内側に向けさせることができる。
このため、真っすぐに蹴り出しができるのでランニングがスマートで身体に負担がかからない。
なお、斜面の頂点は、横アーチ用凸部の頂点以下の所定高さにされている。
また、芯材は、合成樹脂を含浸させた織布又は不織布等により構成されている。芯材の厚みは、1.0mm以下であり、長さ方向の曲げ剛性値は31N・cm程度であり、幅方向の曲げ剛性値は17N・cmである。曲げ剛性値は、所定の測定条件(測定器:オルゼン型ステックネステスター、環境温度20°C、環境相対湿度:65%RH、偏位角度:40°)の下で測定された。
上記の屈曲誘導溝Raを下層部材の裏面の母趾球対応領域BC直後に形成したことで、実際の蹴出方向は、小趾球から母趾球側を着地させたときの荷重方向と、前進に伴う勢いの方向とを合成した方向となるので、歩行ライン及び膝進行方向に略平行となる。
従って、膝、足首を捩じるようしなくとも、足の着地の時点で膝進行方向に略平行になる。このため、膝、足首等をはじめ体に負担をかけることなく蹴り出すことができるので姿勢を崩すことなく歩行ができる。また、従来のように蛇行軌跡にならないので、歩行、走行がスマートである。
なお、靴の中板は特許第6767158号公報の中板を用いるのが好ましい。
つまり、足の後足部に対応する領域である後足部対応領域が前足部に対応する前足部対応領域に対して高くされた中板の裏側である接地面側に、補強板が圧着成型された中底であって、
前記補強板は、先辺が裏側から見て略「へ」の字状であり、前記先辺の頂点は、前記中板上の、足の第3中足骨の骨頭の領域と足の第4中足骨の骨頭の領域との間付近となる所定位置にあり、さらに、前記先辺は、前記頂点を起点にして、足の内側となる足内側方向辺と、足の外側となる足外側方向辺とよりなり、前記所定位置の前記頂点は、前記中板の、足の母趾球に対応することになる母趾球対応領域の中央付近と、足の小趾球に対応することになる小趾球対応領域の中央付近とを通る横直線ライン上にあり、前記足内側方向辺は、 前記所定位置の前記頂点から前記横直線ラインに対して、挟角が7度~12度で、足の第1中足骨の骨頭の直後となる領域を通って内側の縁に至る直線状にされており、
前記足外側方向辺は、前記先辺の頂点から第4中足骨の骨頭に対応する領域、第5中足骨の骨頭に対応する領域を通って外側の縁に至っている中底であることが望ましい。
なお、芯材は、合成樹脂のみによって構成しても構わない。
さらに、上記実施の形態では多層構造として説明したが単層であってもよい。但し、芯材は単層の場合は設けないのが好ましい
上記の各実子の形態では、溝を上層部材の裏面に設けるとして説明したが、この上層部材の上面に設けてもよい。
また、靴は本底の裏面に内股用、中間用、外股用の溝、全部が入っているのを用いるのが好ましい。
また、本実施の形態のインソールは、ウレタン製が好ましく、表皮はポリエステルや綿、ウール等が好ましい。
また、ウレタンフォームの他に、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)等の熱可塑性合性樹脂の発泡体又はブタンジェンラバー等のラバー素材の発泡体であってもよい。
なお、補強シェルは、厚さ1.0~3.0mmで曲げ弾性率が150~3,000MPaのプラスチック又は強化繊維からなる。
200 産前用インソール
210 前足部対応領域
220 中足部対応領域
230 後足部対応領域
BC 母趾球対応領域
SB 小趾球対応領域
M 第5中足骨窪み領域
Ra 屈曲誘導溝

Claims (15)

  1. 足に接触する表面側に、足のアーチを整える凸部が形成された中敷であって、
    表面側の第3中足骨骨頭が載置される領域の真裏となる第3中足骨骨頭裏箇所と、母趾球が載置される領域の真裏の母趾球裏領域の直後に対向する内縁の裏側の箇所との間に、直線状の屈曲誘導溝を形成している、ことを特徴とする中敷。
  2. 後足部コーナの後端が、横アーチ用凸部における中敷中心線上の横アーチ用凸部の後部付近の高さ程度にされており、
    内縁及び外縁は、
    ヒール中心と前記後端との間の所定箇所に対向する位置から下がり出して前記後端に至っている、ことを特徴とする請求項1記載の中敷。
  3. 足のアーチを整える凸部は、曲面的な横アーチ用凸部、内側縦アーチ用凸部及び外側縦アーチ凸部を連接して形成しており、
    後足部対応領域(230)の中央付近の高さを前足部対応領域(210)よりも高くしており、
    前記横アーチ用凸部の頂点は、第2中足骨(52)の中央付近と第3中足骨(53)の中央付近との間であり、
    その高さは、この横アーチ用凸部の頂点に対向する外縁の箇所の高さ以下にされており、
    第2中足骨骨頭と第3中足骨骨頭との間に対応する箇所の高さは前足部対応領域の高さより僅かに高い程度にされており、
    さらに、表面側に第5中足骨(55)の中央付近と前記後足部対応領域(230)の中央付近とを通り後端に至る略直線ラインから外縁に向かうに従って曲線状に高さが増加する長い外側傾斜領域を形成しており、
    第5中足骨骨底対応領域は、前足部対応領域(210)の高さ程度にされており、
    さらに、
    裏面に、前記屈曲誘導溝を形成して産前用とした、請求項1記載の中敷。
  4. 足のアーチを整える凸部は、曲面的な横アーチ用凸部、内側縦アーチ用凸部及び外側縦アーチ凸部を連接して形成しており、
    表面側の後足部対応領域(230)の中央付近の高さを前足部対応領域(210)の高さと同程度に形成して、この後足部対応領域(230)を略平坦状にして後足部コーナで囲んでおり、
    前記横アーチ用凸部の頂点は、第2中足骨(52)の中央付近と第3中足骨(53)の中央付近との間であり、
    その高さは、この横アーチ用凸部の頂点に対向する内縁の箇所と同程度の高さにされており、
    第2中足骨骨頭の直後付近と第3中足骨骨頭の直後付近との間に対応する箇所の高さは、この箇所に対向する外側コーナの箇所と同程度にされており、
    第5中足骨骨底対応領域は、前足部対応領域の高さ程度にされており、
    さらに、
    裏面側に、前記屈曲誘導溝を形成して、産後用とした、ことを特徴とする請求項1記載の中敷。
  5. 足のアーチを整える凸部は、曲面的な横アーチ用凸部、内側縦アーチ用凸部及び外側縦アーチ凸部を連接して形成しており、
    表面側の後足部対応領域(230)の中央付近の高さを前足部対応領域(210)の高さと同程度に形成して、この後足部対応領域(230)を略平坦状にして後足部コーナで囲んでおり、
    前記横アーチ用凸部の頂点は、第2中足骨骨頭の直後付近と第3中足骨骨頭の直後付近との間であり、
    その高さは、内側縦アーチ凸部の頂点と同程度の高さにされており、
    第5中足骨骨底対応領域は、前足部対応領域(210)の高さ程度にされており、
    さらに、
    裏面側に、前記屈曲誘導溝を形成して、外反母趾対策用とした、ことを特徴とする請求項1記載の中敷。
  6. 足のアーチを整える凸部は、曲面的な横アーチ用凸部、内側縦アーチ用凸部及び外側縦アーチ凸部を連接して形成しており、
    表面側の後足部対応領域(230)の中央付近の高さを前足部対応領域(210)の高さと同程度に形成して、この後足部対応領域(230)を略平坦状にして後足部コーナで囲んでおり、
    前記横アーチ用凸部の第2中足骨骨頭と第3中足骨骨頭との間に対応する箇所の高さは前足部対応領域の高さより僅かに高い程度にされており、外縁方向の縁を前記前足部対応領域の高さ程度にした偏平足対策用傾斜面であり、
    第5中足骨骨底対応領域は、前足部対応領域(210)の高さと同程度にされており、
    さらに、
    裏面に、前記屈曲誘導溝を形成して、産前用とした、請求項1記載の中敷。
  7. 表面側に前足部対応領域よりも高い段差の凸領域部が形成されており、
    前記凸領域部は、
    第2中足骨骨(52)の中央付近と第3中足骨(53)の中央付近との間に対応する中足骨痛領域を除いて母趾球対応領域及び小趾球対応領域を凸部に形成して、前記中足骨痛領域の直後に横アーチ用部を形成しており、さらに、
    この曲面的な横アーチ用凸部、内側縦アーチ用凸部及び外側縦アーチ凸部を連接して前記足のアーチを整える凸部を形成しており、
    表面側の後足部対応領域(230)の中央付近の高さを前足部対応領域(210)の高さと同程度に形成して、この後足部対応領域(230)を略平坦状にして後足部コーナで囲んでおり、
    前記横アーチ用凸部の頂点は、第2中足骨の中央付近と第3中足骨の中央付近との間であり、その高さは、内側縦アーチ凸部の頂点よりも高くされており、
    第5中足骨骨底対応領域は、前足部対応領域(210)の高さより僅かに高い程度にされており、
    さらに、
    裏面側に、前記屈曲誘導溝を形成して、中足骨痛対策用とした、ことを特徴とする請求項1記載の中敷
  8. 足のアーチを整える凸部は、曲面的な横アーチ用凸部、内側縦アーチ用凸部及び外側縦アーチ凸部を連接して形成しており、
    表面側の後足部対応領域(230)の中央付近の高さを前足部対応領域(210)の高さと同程度に形成して、この後足部対応領域(230)を略平坦状にして後足部コーナで囲んでおり、
    前記横アーチ用凸部の頂点は、第3中足骨骨頭の直後付近と第4中足骨骨頭の直後付近との間であり、
    その高さは、内側縦アーチ凸部の頂点と同程度の高さにされており、
    第5中足骨骨底対応領域は、前足部対応領域(210)の高さ程度にされており、
    さらに、
    裏面側に、前記屈曲誘導溝を形成して、外反母趾対策用とした、ことを特徴とする請求項1記載の中敷。
  9. 足のアーチを整える凸部は、曲面的な横アーチ用凸部、内側縦アーチ用凸部及び外側縦アーチ凸部を連接して形成しており、
    踵部対応領域の中央付近の高さを前足部対応領域(210)と同程度にしており、
    前記横アーチ用凸部の頂点は、第2中足骨(52)の中央付近と第3中足骨(53)の中央付近との間であり、
    その高さは、内側縦アーチ用凸部の頂点と同程度の高さにされており、
    外側コーナは、第5中足骨(55)の中央付近に対向する外縁の箇所から次第に高さが増加させられており、
    さらに、裏面側の第5中足骨骨頭に対向する外縁の裏側の箇所から後足部対応領域(230)の裏側の中央付近を通り後端に至る範囲が外縁に向かうに従って高さが直線状に増加する長い膝痛対策用裏側傾斜領域を形成しており、
    第5中足骨骨底対応領域は、前足部対応領域(210)よりも僅かに高くされており、
    さらに、
    裏面に、前記屈曲誘導溝を形成して膝痛対策用とした、請求項1記載の中敷。
  10. 足のアーチを整える凸部は、曲面的な横アーチ用凸部、内側縦アーチ用凸部及び外側縦アーチ凸部を連接して形成しており、
    表面側の後足部対応領域(230)の中央付近の高さを前足部対応領域(210)の高さと同程度に形成して、この後足部対応領域(230)を略平坦状にして後足部コーナで囲んでおり、
    前記横アーチ用凸部の第2中足骨の中央付近と第3中足骨の中央付近の間の高さは、偏平足用の高さより僅かに高い程度にして、その外縁方向の縁の高さを前記前足部対応領域の高さ程度にした腰痛対策用傾斜面であり、
    第5中足骨骨底対応領域は、前足部対応領域(210)の高さと同程度にされており、
    さらに、
    裏面に、前記屈曲誘導溝(Ra)を形成して腰痛対策用とした、請求項1記載の中敷。
  11. 足のアーチを整える凸部は、曲面的な横アーチ用凸部、内側縦アーチ用凸部及び外側縦アーチ凸部を連接して形成しており、さらに、後足部コーナ及び裏面にO脚対策用傾斜領域が形成されており、
    踵部対応領域は、前記O脚対策用傾斜領域を除く領域の高さが前足部対応領域の高さと同程度にされており、
    前記O脚対策用傾斜領域は、
    第5中足骨骨頭の裏面の箇所から前記踵部対応領域の中央付近を通って後端に至る直線と、この直線に対抗する外縁との範囲が前記直線から次第に下方側に高さが増加させられて形成されており、
    前記横アーチ用凸部の頂点は、第2中足骨骨頭の直後付近と第3中足骨骨頭の直後付近との間であり、その高さは、前足部対応領域より僅かに高い程度にされており、
    さらに、
    裏面に、前記屈曲誘導溝を形成して、O脚対策用とした、請求項1記載の中敷。
  12. 足のアーチを整える凸部は、曲面的な横アーチ用凸部、内側縦アーチ用凸部及び外側縦アーチ凸部を連接して形成しており、さらに、後足部コーナ及び後足部対応領域に足底筋膜炎対策用凹部が形成されており、
    前記足底筋膜炎対策用凹部は、
    足の踵骨の踵骨隆起に対応する領域が所定の円状に凹んでおり、
    前記横アーチ用凸部の頂点は、第2中足骨骨頭の直後付近と第3中足骨骨頭の直後付近との間であり、その高さは、前足部対応領域より僅かに高い程度にされており、後足部対応領域の手前付近から次第に高さが低下させられており、
    さらに、
    裏面に、前記屈曲誘導溝を形成して足底筋膜炎対策用とした、請求項1又は2記載の中敷。
  13. 足のアーチを整える凸部は、曲面的な横アーチ用凸部、内側縦アーチ用凸部及び外側縦アーチ凸部を連接して形成しており、
    表面側の外縁の領域に外側傾斜領域を成しており、
    この外側傾斜領域は、
    第5中足骨の中央付近から第5中足骨骨底の中央付近を通って後足部対応領域の中央付近を通る略直線状のラインと外縁との間が、この外縁に向かうに従って次第に高さが増 加させられた長手方向に長い斜面に形成されており、さらに、
    裏面に、前記屈曲誘導溝を形成してウォーキング用とした、請求項1記載の中敷。
  14. 足のアーチを整える凸部は、曲面的な横アーチ用凸部、内側縦アーチ用凸部及び外側縦アーチ凸部を連接して形成しており、
    後足部対応領域が略平坦状に形成されており、さらに、拇指球対応領域には、「お椀」型に窪ませた擂鉢状凹部が形成されており、
    さらに、
    裏面に、前記屈曲誘導溝を形成してランニング用とした、請求項1記載の中敷。
    いる、ことを特徴とするゴルフ用インソール。
  15. 上層部材と下層部材と表層部材とを圧着して形成しており、
    この下層部材は、上層部材よりも硬度があり、曲面的な横アーチ用凸部、内側縦アーチ用凸部及び外側縦アーチ凸部を連接して前記足のアーチを整える凸部を形成しており、前記下層部材の裏面に、前記屈曲誘導溝を形成している、ことを特徴とする請求項1記載の中敷。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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