JP2023025838A - 取引処理システム、入力処理装置、決済装置及びプログラム - Google Patents

取引処理システム、入力処理装置、決済装置及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2023025838A
JP2023025838A JP2021131222A JP2021131222A JP2023025838A JP 2023025838 A JP2023025838 A JP 2023025838A JP 2021131222 A JP2021131222 A JP 2021131222A JP 2021131222 A JP2021131222 A JP 2021131222A JP 2023025838 A JP2023025838 A JP 2023025838A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
payment
information
settlement
processing
storage unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021131222A
Other languages
English (en)
Inventor
健 井上
Takeshi Inoue
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba TEC Corp filed Critical Toshiba TEC Corp
Priority to JP2021131222A priority Critical patent/JP2023025838A/ja
Priority to US17/742,270 priority patent/US20230048784A1/en
Priority to EP22179822.6A priority patent/EP4134892A1/en
Priority to KR1020220083653A priority patent/KR20230024200A/ko
Publication of JP2023025838A publication Critical patent/JP2023025838A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q20/00Payment architectures, schemes or protocols
    • G06Q20/08Payment architectures
    • G06Q20/20Point-of-sale [POS] network systems
    • G06Q20/202Interconnection or interaction of plural electronic cash registers [ECR] or to host computer, e.g. network details, transfer of information from host to ECR or from ECR to ECR
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q20/00Payment architectures, schemes or protocols
    • G06Q20/02Payment architectures, schemes or protocols involving a neutral party, e.g. certification authority, notary or trusted third party [TTP]
    • G06Q20/023Payment architectures, schemes or protocols involving a neutral party, e.g. certification authority, notary or trusted third party [TTP] the neutral party being a clearing house
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q20/00Payment architectures, schemes or protocols
    • G06Q20/08Payment architectures
    • G06Q20/18Payment architectures involving self-service terminals [SST], vending machines, kiosks or multimedia terminals
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q20/00Payment architectures, schemes or protocols
    • G06Q20/38Payment protocols; Details thereof
    • G06Q20/42Confirmation, e.g. check or permission by the legal debtor of payment
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q30/00Commerce
    • G06Q30/06Buying, selling or leasing transactions
    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07GREGISTERING THE RECEIPT OF CASH, VALUABLES, OR TOKENS
    • G07G1/00Cash registers
    • G07G1/0036Checkout procedures
    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07GREGISTERING THE RECEIPT OF CASH, VALUABLES, OR TOKENS
    • G07G1/00Cash registers
    • G07G1/12Cash registers electronically operated
    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07GREGISTERING THE RECEIPT OF CASH, VALUABLES, OR TOKENS
    • G07G1/00Cash registers
    • G07G1/12Cash registers electronically operated
    • G07G1/14Systems including one or more distant stations co-operating with a central processing unit
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q20/00Payment architectures, schemes or protocols
    • G06Q20/08Payment architectures
    • G06Q20/20Point-of-sale [POS] network systems

Landscapes

  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Accounting & Taxation (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Strategic Management (AREA)
  • General Business, Economics & Management (AREA)
  • Finance (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Computer Security & Cryptography (AREA)
  • Development Economics (AREA)
  • Economics (AREA)
  • Marketing (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Cash Registers Or Receiving Machines (AREA)

Abstract

【課題】取引の決済に必要な情報を効率よく決済装置が取得できる取引処理システムを提供する。【解決手段】取引処理システムは、入力処理装置と複数台の決済装置とを含む。入力処理装置は、作成手段と、保存手段とを備える。作成手段は、入力されたデータを基に、取引の決済に必要な決済情報を作成する。保存手段は、決済情報を記憶部に保存する。各決済装置は、決済手段を備える。決済手段は、記憶部に決済情報が保存されており、かつ、当該決済装置が決済処理を実行し得る状態のとき、記憶部から決済情報を取得し、その決済情報を基に決済処理を実行する。【選択図】 図8

Description

本発明の実施形態は、取引処理システム、及び、そのシステムに用いられる入力処理装置及び決済装置と、入力処理装置及び決済装置の各プログラムに関する。
近年、量販店向けの取引処理システムとして、セミセルフタイプの取引処理システムが知られている。この種の取引処理システムは、取引毎にその取引で売買される商品のデータを入力し登録処理する入力処理装置と、この入力処理装置で登録処理されたデータを基に取引の決済を処理する決済装置とを分離する。そして、店員が入力処理装置を操作し、客が決済装置を操作するように配置する。
セミセルフタイプの取引処理システムは、商品のデータ入力操作を店員が行うため、客が自身で入力操作を行うフルセルフタイプの取引処理システムよりもデータ入力に要する時間が短縮される。その一方で、客が決済装置を操作するため、操作に不慣れな客が決済に手間取ることが想定される。そこで一般に、セミセルフタイプの取引処理システムは、1台の入力処理装置に対して決済装置を2台以上備える。そして、入力処理装置から取引の決済に必要な情報をいずれかの決済装置に送信して、取引を決済できるようにしている。
しかしながら、入力処理装置が取引の決済に必要な情報を決済装置に送信したが、その決済装置が例えばビジィ状態にあるため決済処理を行えない場合、情報の送信が無駄になる懸念がある。
特開2013-242839号公報
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、取引の決済に必要な情報を効率よく決済装置が取得できる取引処理システム、及び、そのシステムに用いられる入力処理装置及び決済装置と、入力処理装置及び決済装置の各プログラムを提供しようとするものである。
一実施形態において、取引処理システムは、入力処理装置と複数台の決済装置とを含む。入力処理装置は、作成手段と、保存手段とを備える。作成手段は、入力されたデータを基に、取引の決済に必要な決済情報を作成する。保存手段は、決済情報を記憶部に保存する。各決済装置は、決済手段を備える。決済手段は、記憶部に決済情報が保存されており、かつ、当該決済装置が決済処理を実行し得る状態のとき、記憶部から決済情報を取得し、その決済情報を基に決済処理を実行する。
図1は、一実施形態に係る取引処理システムの概略構成を示す模式図である。 図2は、登録機の要部回路構成を示すブロック図である。 図3は、記憶部の構成を示す模式図である。 図4は、決済情報の主要なデータ構造を示す模式図である。 図5は、会計機の要部回路構成を示すブロック図である。 図6は、登録機のプロセッサが登録プログラムに従って実行する第1の情報処理の手順を示す流れ図である。 図7は、会計機のプロセッサが決済プログラムに従って実行する第2の情報処理の手順を示す流れ図である。 図8は、図7に示すマスタ処理の具体的な手順を示す流れ図である。 図9は、図7に示すマスタ処理の具体的な要部手順を示す流れ図である。 図10は、図7に示すサテライト処理の具体的な手順を示す流れ図である。 図11は、登録機のタッチパネルに表示される登録画面の一例である。 図12は、登録機のタッチパネルに表示される小計画面の一例である。 図13は、会計機のタッチパネルに表示される支払方法選択画面の一例である。 図14は、会計機のタッチパネルに表示される決済画面の一例である。
以下、セミセルフタイプの取引処理システムに係る実施形態について、図面を用いて説明する。
前述したように、セミセルフタイプの取引処理システムは、入力処理装置と決済装置とを含む。入力処理装置は、取引毎にその取引で売買される商品のデータを入力し、商品販売データを登録処理するための装置である。決済装置は、商品販売データ等を含む取引の決済に必要な情報を入力処理装置から取得し、その情報と代金の支払データとを基に、取引の決済を処理するための装置である。以下の実施形態では、入力処理装置を登録機と称し、決済装置を会計機と称する。
図1は、本実施形態に係る取引処理システム10の概略構成を示す模式図である。取引処理システム10は、登録機11と、会計機12と、サーバ13と、これらを接続するネットワーク14と、を含む。ネットワーク14の種類は特に限定されないが、一般的には有線又は無線のLAN(local area network)が適用される。
登録機11は、チェッカと呼ばれる役割を担った店員21が、その操作者となる。会計機12は、店舗で商品を購入する消費者、いわゆる客22が、その操作者となる。登録機11は、図1においては、作業テーブル23に取り付けられる。作業テーブル23は、矩形の天板を有する。複数の作業テーブル23が、天板の長手方向がほぼ並行するように配置されることにより、客22のための通路、いわゆるチェックアウトレーンが形成される。
登録機11及び会計機12は、店舗のチェックアウトレーン毎に配置される。1つのチェックアウトレーンに対し、登録機11は1台配置され、会計機12は複数台配置される。そして、同じチェックアウトレーンに配置された登録機11と会計機12との間で、ネットワーク14を通じて種々のデータ信号が授受される。データ信号は、サーバ13を介して授受されてもよいし、サーバ13を介さずに授受されてもよい。
図1では、2つのチェックアウトレーンに対し、それぞれ1台の登録機11と2台の会計機12とを配置した例を示している。2台の会計機12のうち、一方の会計機12-1はマスタ機に設定され、他方の会計機12-2はサテライト機に設定される。すなわち、マスタ機12-1は、第1の会計機である。サテライト機12-2は第2の会計機である。マスタ機12-1及びサテライト機12-2の機能については、後述する説明の中で明らかにする。
なお、以下の説明において、マスタ機又はサテライト機として区別することなく会計機12を説明する場合には「会計機12」と表記し、区別する場合には「マスタ機12-1」又は「サテライト機12-2」と表記する。
サーバ13は、商品マスタファイル15を備える。商品マスタファイル15は、サーバ13が内蔵する記憶装置に保存されていてもよいし、サーバ13の外部に接続された記憶装置に保存されていてもよい。
商品マスタファイル15は、店舗で販売される商品毎に作成された商品レコードを格納するデータファイルである。商品レコードは、商品コード、商品名、単価、属性等の商品データを記述したデータレコードである。
商品コードは、各商品を識別するために商品毎に設定された固有のコードである。通常、各商品には、商品コードを表すバーコード、若しくは二次元コードが付されている。あるいは、商品コードを記憶したRFID(Radio Frequency Identification)タグが付されていてもよい。登録機11は、商品に付されたバーコード、2次元コード又はRFIDタグを読取装置で読み取ることで、取引で売買される商品の商品コードを入力することができる。
商品名及び単価は、商品コードで識別される商品の名称及び1点当たりの価格である。属性は、例えば商品の税に関する情報である。税に関する情報としては、税率、税種(外税、内税、非課税)等がある。
図2は、登録機11の要部回路構成を示すブロック図である。登録機11は、プロセッサ31、メインメモリ32、補助記憶デバイス33、時計34、通信ユニット35、キーボード36、スキャナ37、タッチパネル38、客用ディスプレイ39、プリンタ40及びシステム伝送路41等を備える。システム伝送路41は、アドレスバス、データバス、制御信号線等を含む。システム伝送路41は、プロセッサ31と他の各部とを直接又は信号入出力回路を介して接続し、相互間で授受されるデータ信号を伝送する。
登録機11は、プロセッサ31と、メインメモリ32、補助記憶デバイス33、時計34及び通信ユニット35とをシステム伝送路41で接続することにより、コンピュータを構成する。そして登録機11は、そのコンピュータに、システム伝送路41を介してキーボード36、スキャナ37、タッチパネル38、客用ディスプレイ39、プリンタ40等のデバイスを接続する。
プロセッサ31は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ31は、オペレーティングシステム又はアプリケーションプログラムに従って、登録機11としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。プロセッサ31は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。
メインメモリ32は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ32は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ32は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステム又はアプリケーションプログラムを記憶する。メインメモリ32は、プロセッサ31が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性又は揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ32は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ31によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。不揮発性のメモリ領域は、例えばROM(Read Only Memory)である。揮発性のメモリ領域は、例えばRAM(Random Access Memory)である。
補助記憶デバイス33は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。例えばEEPROM(Electric Erasable Programmable Read-Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、あるいはSSD(Solid State Drive)等が補助記憶デバイス33となり得る。補助記憶デバイス33は、プロセッサ31が各種の処理を行う上で使用するデータ、プロセッサ31での処理によって作成されたデータ等を保存する。補助記憶デバイス33は、上記のアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
時計34は、日付と時刻を計時する。プロセッサ31は、時計34によって計時されている日付と時刻を現在日時として処理する。
通信ユニット35は、ネットワーク14を介して接続されたサーバ13及び会計機12との間でデータ通信を行う。通信ユニット35は、ネットワーク14を介して接続された他の登録機11との間でデータ通信を行うこともできる。
キーボード36は、客が購入する商品に係るデータの入力等に必要な種々のキーを配置した入力デバイスである。
スキャナ37は、バーコード、二次元コード等のコードシンボルを読み取ることが可能な読取装置の一例である。スキャナ37は、レーザ光の走査によりコードシンボルを読み取るタイプであってもよいし、撮像デバイスで撮像した画像からコードシンボルを読み取るタイプであってもよい。
タッチパネル38は、入力デバイスと表示デバイスとを兼ね備えた機器である。タッチパネル38は、登録機11のオペレータである店員に対して情報の表示を行い、その店員による操作入力を受け付ける。
客用ディスプレイ39は、登録機11において買上商品のデータが登録されている客22に対して情報の表示を行う。
プリンタ40は、レシート用紙に対して各種の文字列又は画像等を印刷することにより、レシートを発行する。この種のプリンタ40としては、例えばサーマルプリンタ又はドットインパクトプリンタ等を利用できる。
このような登録機11のハードウェアとしては、例えば既存のPOS端末を利用することが可能である。なお、登録機11に接続されるデバイスは、図3に示すキーボード36、スキャナ37、タッチパネル38、客用ディスプレイ39及びプリンタ40に限定されるものではない。登録機11の用途において必要なデバイスを追加したり、一部のデバイスを省略したりしてもよい。
登録機11は、補助記憶デバイス33の記憶領域の一部を記憶部331としている。
図3は、記憶部331の構成を示す模式図である。図示するように記憶部331は、取引ファイル保存領域51と、稼働情報記録領域52とを有する。取引ファイル保存領域51は、当該登録機11において作成される取引ファイルを一時的に保存するための領域である。取引ファイルは、取引の決済に必要な決済情報511(図4を参照)を記述したデータファイルである。
図4は、決済情報511の主要なデータ構造を示す模式図である。図示するように決済情報511は、取引番号、取引日時、登録機ID、商品販売データ、合計点数、合計金額等の項目を含む。取引番号は、客22との取引を個々に識別するために取引毎に発番される連続番号である。取引日時は、その取引が行われた日付及び時刻である。登録機IDは、その取引を処理した登録機11に設定された識別情報である。各登録機11には予め固有の登録機IDが設定されている。商品販売データは、客22が買い上げる商品の商品コード、商品名、単価、販売点数、販売金額、属性等の項目からなる。決済情報511には、その取引の客22が買い上げる全ての商品の商品販売データが含まれる。合計点数は、1取引における商品販売データの販売点数を合算した値である。合計金額は、1取引における商品販売データの販売金額を合算した金額である。なお、決済情報511のデータ構造は、図4に示すものに限定されるものではない。その他の項目が付加されてもよいし、一部の項目が省略されてもよい。
稼働情報記録領域52は、登録機11と同一のチェックアウトレーンに設置された複数の会計機12が、それぞれ周期的に稼働情報を記録するための領域である。各会計機12には、それぞれ固有の会計機IDが設定されている。例えば、マスタ機12-1には、会計機IDとして“IDx”が設定されており、サテライト機12-2には、会計機IDとして“IDy”が設定されている。稼働情報記録領域52は、会計機ID別に区分けされており、例えばマスタ機12-1は、会計機IDx用の稼働情報記録領域52-1に稼働情報を記録し、サテライト機12-2は、会計機IDy用の稼働情報記録領域52-2に稼働情報を記録する。稼働情報は、会計機12が稼働していることを示す情報である。本実施形態では、現在時刻の情報を稼働情報とする。
かかる構成の登録機11において、プロセッサ31は、作成手段311及び保存手段312としての機能を有する。作成手段311は、読取装置または入力デバイスを介して入力された商品に係るデータを基に、取引の決済に必要な決済情報511を作成する機能である。保存手段312は、その決済情報511を記述した取引ファイルを記憶部331の取引ファイル保存領域51に保存する機能である。
作成手段311及び保存手段312としての機能は、いずれもプロセッサ31が登録プログラムに従って実行する第1の情報処理によって実現される。第1の情報処理については後述する。登録プログラムは、メインメモリ32又は補助記憶デバイス33に記憶されるアプリケーションプログラムの一種である。登録プログラムをメインメモリ32又は補助記憶デバイス33にインストールする方法は特に限定されるものではない。リムーバブルな記録媒体に登録プログラムを記録して、あるいはネットワーク14を介した通信により登録プログラムを配信して、メインメモリ32又は補助記憶デバイス33にインストールすることができる。記録媒体は、CD-ROM,メモリカード等のようにプログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能であれば、その形態は問わない。
図5は、会計機12の要部回路構成を示すブロック図である。なお、マスタ機12-1及びサテライト機12-2は同一の回路構成であるので、図5では区別なく会計機12として説明する。
会計機12は、プロセッサ61、メインメモリ62、補助記憶デバイス63、時計64、通信ユニット65、釣銭機インターフェース66、スキャナ67、タッチパネル68、プリンタ69、リーダ・ライタ70、パトランプ71及びシステム伝送路72等を備える。システム伝送路72は、アドレスバス、データバス、制御信号線等を含む。システム伝送路72は、プロセッサ61と他の各部とを直接又は信号入出力回路を介して接続し、相互間で授受されるデータ信号を伝送する。
会計機12は、プロセッサ61と、メインメモリ62、補助記憶デバイス63、時計64及び通信ユニット65とをシステム伝送路72で接続することにより、コンピュータを構成する。そして会計機12は、そのコンピュータに、システム伝送路72を介して釣銭機インターフェース66、スキャナ67、タッチパネル68、プリンタ69、リーダ・ライタ70、パトランプ71等のデバイスインターフェース又はデバイスを接続する。
プロセッサ61は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ61は、オペレーティングシステム又はアプリケーションプログラムに従って、会計機12としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。プロセッサ61は、例えばCPUである。
メインメモリ62は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ62は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ62は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステム又はアプリケーションプログラムを記憶する。メインメモリ62は、プロセッサ61が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性又は揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ62は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ61によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。不揮発性のメモリ領域は、例えばROMである。揮発性のメモリ領域は、例えばRAMである。
補助記憶デバイス63は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。例えばEEPROM、HDD、あるいはSSD等が補助記憶デバイス63となり得る。補助記憶デバイス63は、プロセッサ61が各種の処理を行う上で使用するデータ、プロセッサ61での処理によって作成されたデータ等を保存する。補助記憶デバイス63は、上記のアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
時計64は、日付と時刻を計時する。プロセッサ61は、時計64によって計時されている日付と時刻を現在日時として処理する。
通信ユニット65は、ネットワーク14を介して接続されたサーバ13又は登録機11との間でデータ通信を行う。通信ユニット65は、ネットワーク14を介して接続された他の会計機12との間でデータ通信を行うこともできる。
釣銭機インターフェース66は、図示しない自動釣銭機とのインターフェースを構成する。釣銭機インターフェース66は、自動釣銭機から当該自動釣銭機に投入された貨幣の金額データを入力する。釣銭機インターフェース66は、会計機12から自動釣銭機へと釣銭データを出力する。釣銭データを入力した自動釣銭機は、その釣銭データ相当の貨幣を釣銭として自動的に払い出す。
スキャナ67は、バーコード、二次元コード等のコードシンボルを読み取る読取装置の一例である。スキャナ67は、レーザ光の走査によりコードシンボルを読み取るタイプであってもよいし、撮像デバイスで撮像した画像からコードシンボルを読み取るタイプであってもよい。
タッチパネル68は、入力デバイスと表示デバイスとを兼ね備えた機器である。タッチパネル68は、会計機12のオペレータである客22に対して情報の表示を行い、その客22による操作入力を受け付ける。
プリンタ69は、レシート用紙に対して各種の文字列又は画像等を印刷することにより、レシートを発行する。この種のプリンタ69としては、例えばサーマルプリンタ又はドットインパクトプリンタ等を利用できる。
リーダ・ライタ70は、カード、スマートフォン等の媒体に記録されたデータを読み取る機能と、上記媒体へデータを書き込む機能とを有する。カードは、クレジットカード、デビットカード、電子マネーカード、プリペイドカード等の決済用カードの他に、メンバーズカードやポイントカード等と称される会員カードを含み得る。リーダ・ライタ70は、磁気式、接触式、あるいは非接触式のいずれのデバイスであってもよいし、また複数種のデバイスを含んでいてもよい。
パトランプ71は、例えば赤色と青色の二色の発光体を有する。パトランプ71は、会計機12に対応付けてその近傍に立設されたポールの頂部に設けられており、対応する会計機12の状態に応じて、例えば赤色又は青色で点灯又は点滅する。
このような会計機12のハードウェアとしては、例えば既存のフルセルフタイプの取引処理システムにおけるPOS端末、いわゆるセルフレジを利用することが可能である。なお、会計機12に接続されるデバイスは、図5に示すスキャナ67、タッチパネル68、プリンタ69、リーダ・ライタ70及びパトランプ71に限定されるものではない。会計機12の用途において必要なデバイスを追加したり、一部のデバイスを省略したりしてもよい。
会計機12は、メインメモリ62の記憶領域の一部をモードフラグMFの記憶領域621及びビジィフラグBFの記憶領域622としている。モードフラグMFは、当該会計機12の動作モードを識別するための1ビットデータである。動作モードには、マスタモードとサテライトモードとがある。マスタモードは、マスタ処理を実行する動作モードである。サテライトモードは、サテライト処理を実行する動作モードである。マスタ処理及びサテライト処理の詳細については後述する。動作モードがマスタモードに設定された会計機12がマスタ機12-1となる。動作モードがサテライトモードに設定された会計機12がサテライト機12-2となる。本実施形態では、マスタモードを表すモードフラグMFを“1”とし、サテライトモードを表すモードフラグMFを“0”とする。
ビジィフラグBFは、当該会計機12が決済処理中であるか否かを識別するための1ビットデータである。本実施形態では、決済処理中であることを表すビジィフラグBFを“1”とし、決済処理中でないことを表すビジィフラグBFを“0”とする。
かかる構成の会計機12において、プロセッサ61は、第1の確認手段611、決済手段612、送信手段613、第2の確認手段614、通知手段615及び記録手段616としての機能を有する。第1の確認手段611、決済手段612、送信手段613、第2の確認手段614及び通知手段615は、マスタモードで動作する会計機12、つまりはマスタ機12-1が有する機能である。記録手段616は、マスタ機12-1と、サテライトモードで動作する会計機12、つまりはサテライト機12-2とが有する機能である。
第1の確認手段611は、同一チェックアウトレーンに配置された登録機11の記憶部331に決済情報511を記述した取引ファイルが保存されているか確認する機能である。決済手段612は、上記記憶部331に取引ファイルが保存されており、かつ、当該会計機12が決済処理を実行し得る状態のとき、上記記憶部331から取引ファイルを取得し、その取引ファイルに記述された決済情報511を基に、決済処理を実行する機能である。送信手段613は、上記記憶部331に取引ファイルが保存されているが、当該会計機12が決済処理を実行し得る状態でないとき、上記記憶部331から取引ファイルを取得し、その取引ファイルを、同一チェックアウトレーンに配置されたサテライト機12-2に送信する機能である。第2の確認手段614は、同一チェックアウトレーンに配置されたサテライト機12-2が決済処理を実行し得る状態であるか確認する機能である。通知手段615は、同一チェックアウトレーンのマスタ機12-1とサテライト機12-2とが全て決済処理を実行し得る状態でない場合に、同一チェックアウトレーンの登録機11に決済処理を実行できない旨を通知する機能である。
記録手段616は、自装置が稼働していることを示す稼働情報を周期的に、同一チェックアウトレーンに配置された登録機11の稼働情報記録領域52に記録する機能である。稼働情報は、例えば時計64で計時されている現在の時刻(hh;mm;ss/時分秒)である。マスタ機12-1は、一定時間間隔で、稼働情報記録領域52-1に現在時刻を記録する。サテライト機12-2は、一定時間間隔で、稼働情報記録領域52-2に現在時刻を記録する。すなわち、稼働情報記録領域52-1においては、マスタ機12-1により一定時間ごとに稼働情報である時刻が更新される。稼働情報記録領域52-2においては、サテライト機12-2により一定時間ごとに稼働情報である時刻が更新される。
第1の確認手段611、決済手段612、送信手段613、第2の確認手段614、通知手段615及び記録手段616としての機能は、いずれもプロセッサ61が決済プログラムに従って実行する第2の情報処理によって実現される。第2の情報処理については後述する。決済プログラムは、メインメモリ62又は補助記憶デバイス63に記憶されるアプリケーションプログラムの一種である。決済プログラムをメインメモリ62又は補助記憶デバイス63にインストールする方法は特に限定されるものではない。リムーバブルな記録媒体に決済プログラムを記録して、あるいはネットワーク14を介した通信により決済プログラムを配信して、メインメモリ62又は補助記憶デバイス63にインストールすることができる。記録媒体は、CD-ROM,メモリカード等のようにプログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能であれば、その形態は問わない。
図6は、登録機11のプロセッサ31が登録プログラムに従って実行する第1の情報処理の手順を示す流れ図である。図7乃至図10は、会計機12のプロセッサ61が決済プログラムに従って実行する第2の情報処理の手順を示す流れ図である。また、図11及び図12は、登録機11の表示デバイスであるタッチパネル38に表示される画面の一例であり、図13及び図14は、会計機12の表示デバイスであるタッチパネル68に表示される画面の一例である。以下、各図を用いて、取引処理システム10の主要な動作について説明する。なお、以下に説明する動作は一例である。同様な効果を奏し得るのであればその手順又は処理の内容は適宜変更することができる。
はじめに、客22は、売場に陳列されている商品の中から購入する商品を買物籠等に入れ、チェックアウトレーンに向かう。客22がチェックアウトレーンに来ると、チェッカとしての役割を担う店員21は、登録機11に対して登録開始の宣言操作を行う。この操作により、登録機11の登録プログラムが起動し、プロセッサ31は、図6の流れ図で手順が示される第1の情報処理を開始する。
プロセッサ31は、ACT1としてタッチパネル38に登録画面SCa(図11を参照)を表示させる。
図11は、登録画面SCaの一例である。登録画面SCaは、明細領域ARaと合計領域ARbとを配置し、さらに小計ボタンBTaのアイコンを配置した画面である。明細領域ARaは、一連の番号順に、商品名、個数、単価及び金額をリスト形式で表示するための領域である。なお、明細領域ARaに表示される項目は、商品名、個数、単価及び金額に限定されるものではない。他の項目が追加されてもよいし、いずれかの項目、例えば金額が省略されてもよい。合計領域ARbは、明細領域ARaに表示された個数の合計(点)と金額の合計(円)とをそれぞれ表示するための領域である。なお、合計領域ARbに表示される項目は、個数の合計と金額の合計とに限定されるものではない。他の項目が追加されてもよいし、いずれかの項目、例えば個数の合計が省略されてもよい。小計ボタンBTaは、客22が購入する商品の小計出力を指示するために店員21がタッチ操作する操作子である。
図6の説明に戻る。
登録画面SCaの表示を制御したプロセッサ31は、ACT2として商品に係るデータが入力されるのを待ち受ける。多くの商品には、その商品の識別情報である商品コードを表すバーコードが付されている。そこで店員21は、スキャナ37を操作して客22の買上商品に付されたバーコードを読み取る。スキャナ37でバーコードが読み取られることによって、買上商品の商品コードが登録機11に入力される。一方、生鮮食品などの一部の商品にはバーコードが付されていないことがある。買上商品にバーコードが付されていない場合、店員21は、タッチパネル38に表示される商品ボタン群の中から、買上商品に対応した商品ボタンをタッチする。商品ボタンがタッチされると、その商品ボタンに対応した商品の商品コードが登録機11に入力される。
プロセッサ31は、商品コードが入力されると、ACT2においてYESと判定し、ACT3へと進む。プロセッサ31は、ACT3として商品販売データ処理を実行する。すなわちプロセッサ31は、スキャナ37又はタッチパネル38を介して入力された商品コードで識別される商品の商品レコードから商品名、単価、属性等の商品データを取得する。そしてプロセッサ31は、商品コード、商品名、単価、販売点数、販売金額、属性等の項目を含む商品販売データを、トランザクションメモリに登録する。トランザクションメモリは、メインメモリ32における揮発性メモリ領域の一部である。
商品販売データ処理を終えたプロセッサ31は、ACT4として小計ボタンBTaが入力されたか否かを確認する。
店員は、客22の買上商品の商品コードを入力するための操作を順次行う。そして、全ての買上商品の商品コードを入力し終えると、小計ボタンBTaをタッチ操作する。
プロセッサ31は、小計ボタンBTaが入力されず、次の商品の商品コードが入力された場合、ACT4においてNOと判定し、ACT2においてYESと判定して、ACT3へと進む。すなわちプロセッサ31は、商品販売データ処理を実行する。その結果、買上商品の商品販売データがトランザクションメモリに登録される。
小計ボタンBTaが入力されると、プロセッサ31は、ACT4においてYESと判定し、ACT5へと進む。プロセッサ31は、ACT5として小計画面SCb(図12を参照)を表示させる。
図12は、小計画面SCbの一例である。小計画面SCbは、合計領域ARcを配置し、さらに小計値引ボタンBTb、小計割引ボタンBTc、戻るボタンBTd及び支払いボタンBTeの各アイコンを配置した画面である。合計領域ARcは、登録画面SCaの合計領域ARbと同じである。小計値引ボタンBTb及び小計割引ボタンBTcは、合計金額に対する値引又は割引を指示するために店員21がタッチ操作する操作子である。戻るボタンBTdは、直前の登録画面SCaに戻ることを指示するために店員21がタッチ操作する操作子である。支払いボタンBTeは、代金の支払いを指示するために店員21がタッチ操作する操作子である。
小計画面SCbを確認した店員21は、客22が買い上げる商品のデータ入力を全て終え、値引又は割引の必要がない場合、支払いボタンBTeをタッチ操作する。小計値引又は小計割引を行う場合には、店員21は、小計値引ボタンBTb又は小計割引ボタンBTcをタッチ操作する。買上商品のデータ入力が残っていた場合には、店員21は、戻るボタンBTdをタッチ操作する。
図6の説明に戻る。
小計画面CSbの表示を制御したプロセッサ31は、ACT6として戻るボタンBTdが入力されたか否かを確認する。戻るボタンBTdが入力されていない場合、プロセッサ31は、ACT6においてNOと判定し、ACT7へと進む。プロセッサ31は、ACT7として支払いボタンBTeが入力されたか否かを確認する。支払いボタンBTeが入力されていない場合、プロセッサ31は、ACT7においてNOと判定し、ACT6へと戻る。ここに、プロセッサ31は、ACT6及びACT7において、戻るボタンBTdが入力されるか、支払いボタンBTeが入力されるのを待ち受ける。なお、この待ち受け状態において小計値引ボタンBTb又は小計割引ボタンBTcが入力された場合には、図示しないが、プロセッサ31は、小計値引処理または小計割引処理を行う。その後、プロセッサ31は、ACT6及びACT7の待ち受け状態に戻る。
ACT6及びACT7の待ち受け状態において、店員21により戻るボタンBTdが入力された場合には、プロセッサ31は、ACT6においてYESと判定し、ACT1へと戻る。すなわちプロセッサ31は、タッチパネル38の画面を登録画面SCaに戻す。そしてプロセッサ31は、ACT2以降の処理を前述したのと同様に実行する。
ACT6及びACT7の待ち受け状態において、店員21により支払ボタンBTeが入力された場合には、プロセッサ31は、ACT7においてYESと判定し、ACT8へと進む。プロセッサ31は、ACT8として取引ファイルを作成する。すなわちプロセッサ31は、トランザクションメモリに登録された各買上商品の商品販売データ及びその合計点数並びに合計金額のデータと、取引番号、取引日時、登録機ID等の取引を識別可能なデータとから、取引の決済に必要な決済情報511を記述した取引ファイルを作成する。そしてプロセッサ31は、ACT9としてその取引ファイルを記憶部331の取引ファイル保存領域51に保存する。ここに、プロセッサ31は、ACT8の処理により作成手段311としての機能を実現する。またプロセッサ31は、ACT9の処理により保存手段312としての機能を実現する。
取引ファイル保存領域51に取引ファイルを保存したプロセッサ31は、ACT10として決済可能コマンドを待ち受ける。決済可能コマンドは、決済処理を実行可能な会計機12からネットワーク14を介して通知される。決済可能コマンドには、決済処理を実行可能な会計機12の会計機IDが含まれている。
決済可能コマンドを受信したプロセッサ31は、ACT10においてYESと判定し、ACT11へと進む。プロセッサ31は、ACT11として決済可能コマンドに含まれる会計機IDで識別される会計機12を会計先として通知する。例えばプロセッサ31は、会計機IDを示した会計先通知画面をタッチパネル38に表示させる。会計先通知画面には確認ボタンのアイコンが表示されている。
店員21は、客22に対し、会計機IDで識別される会計機12で決済を行うように指示して、確認ボタンをタッチ操作する。客22は、指示された会計機12へ移動し、取引の決済を行う。
会計先を通知したプロセッサ31は、ACT12として確認ボタンが入力されるのを待ち受ける。確認ボタンが入力されると、プロセッサ31は、ACT12においてYESと判定し、図6に示した手順の第1の情報処理を終了する。
次に、会計機12のプロセッサ61が実行する第2の情報処理の手順について説明する。この手順は、マスタ機12-1及びサテライト機12-2において共通である。
図7に示すように、プロセッサ61は、ACT21として一定時間(n秒)が経過するのを待ち受けている。n秒は、システムの管理者によって設定される任意の時間である。その時間は、特に限定はされないが、好ましくは5秒前後である。
プロセッサ61は、n秒が経過すると、ACT21においてYESと判定し、ACT22へと進む。プロセッサ61は、ACT22として時計64により計時されている現在時刻を取得し、その現在時刻を、同一チェックアウトレーンに配置された登録機11の記憶部331に形成された稼働情報記録領域52に記録する。すなわち、会計機IDとして“IDx”が設定されたマスタ機12-1は、稼働情報記録領域52-1に現在時刻を記録し、会計機IDとして“IDy”が設定されたサテライト機12-2は、稼働情報記録領域52-2に現在時刻を記録する。したがって、マスタ機12-1が正常に動作している場合、稼働情報記録領域52-1の稼働情報はn秒毎に更新される。同様に、サテライト機12-2が正常に動作している場合には、稼働情報記録領域52-2の稼働情報はn秒毎に更新される。ここに、プロセッサ61は、ACT22の処理により記録手段616としての機能を実現する。
プロセッサ61は、ACT23としてモードフラグMFを調べる。ここで、モードフラグMFが“1”、すなわちマスタ機12-1の場合には、プロセッサ61は、ACT23においてYESと判定し、ACT29へと進む。プロセッサ61は、ACT29としてマスタ処理を実行する。このように、マスタ機12-1は、n秒間隔で稼働情報記録領域52-1の稼働情報を更新する処理を実行するとともに、マスタ処理を実行する。
モードフラグMFが“0”、すなわちサテライト機12-2の場合には、プロセッサ61は、ACT23においてNOと判定し、ACT24へと進む。プロセッサ61は、ACT24としてビジィフラグBFを調べる。ここで、ビジィフラグBFが“1”、すなわち決済処理中の場合、プロセッサ61は、ACT24においてYESと判定し、ACT21の処理へと戻る。このように、決済処理中のビジィ状態にあるサテライト機12-2は、n秒間隔で稼働情報記録領域52-2の稼働情報を更新する処理だけを行う。
ビジィフラグBFが“0”、すなわち決済処理中でない場合には、プロセッサ61は、ACT24においてNOと判定し、ACT25へと進む。プロセッサ61は、ACT25としてマスタ機12-1により更新される稼働情報記録領域52-1の稼働情報を取得する。プロセッサ61は、ACT26としてその稼働情報である時刻が現在時刻に対してn秒以内であるか否かを確認する。n秒以内の場合、マスタ機12-1は正常に動作している。プロセッサ61は、ACT26においてYESと判定し、ACT27へと進む。プロセッサ61は、ACT27としてサテライト処理を実行する。
一方、稼働情報である時刻が現在時刻に対してn秒以内でない場合には、マスタ機12-1は正常に動作していないと推定される。プロセッサ61は、ACT26においてNOSと判定し、ACT28へと進む。プロセッサ61は、ACT28としてマスタ処理を実行する。
このように、アイドル状態であるサテライト機12-2は、n秒間隔で稼働情報記録領域52-2の稼働情報を更新する処理を行う。またサテライト機12-2は、n秒間隔でマスタ機12-1が正常に動作しているか否かを監視する。そしてサテライト機12-2は、マスタ機12-1が正常に動作している場合にはサテライト処理を実行し、正常に動作していない場合には、マスタ機12-1に代わってマスタ処理を実行する。
次に、マスタ処理の手順について説明する。
図8及び図9は、マスタ処理の手順を示す流れ図である。プロセッサ61は、ACT31として、同一チェックアウトレーンに配置された登録機11の取引ファイル保存領域51を検索する。プロセッサ61は、ACT32として取引ファイル保存領域51に取引ファイルが保存されているか否かを確認する。取引ファイルが保存されていない場合、プロセッサ61は、ACT32においてNOと判定し、マスタ処理を終了する。
取引ファイル保存領域51に取引ファイルが保存されている場合には、プロセッサ61は、ACT32においてYESと判定し、ACT33へと進む。プロセッサ61は、ACT33としてビジィフラグBFを調べる。
ビジィフラグBFが“0”、すなわちアイドル状態にある場合、会計機12は決済処理が可能である。プロセッサ61は、ACT34としてビジィフラグBFを“1”に変更する。また、プロセッサ61は、ACT35としてタッチパネル68の画面を待機中画面とする。待機中画面は、例えば「しばらくお待ちください」というようなメッセージを表示して、客22に操作の待機を指示する画面である。さらにプロセッサ61は、ACT35としてパトランプ71を青色に点灯させる。
ACT34乃至ACT36の処理を終えると、プロセッサ61は、ACT37として登録機11の取引ファイル保存領域51から取引ファイルを取得する。このとき、取引ファイル保存領域51に複数の取引ファイルが保存されていた場合には、最も古くに保存された取引ファイルを取得する。この処理により、取引ファイルは、登録機11からネットワーク14を介してマスタ処理実行中の会計機12へと送信される。会計機12へと送信された取引ファイルは、取引ファイル保存領域51からクリアされる。
取引ファイルを取得したプロセッサ61は、ACT38として登録機11に対して決済可能コマンドを通知する。決済可能コマンドは、会計機12からネットワーク14を介して登録機11へと送信される。決済可能コマンドには、当該会計機12の会計機IDが含まれる。その結果、前述したように、登録機11においては、会計機IDで識別される会計機12、つまりはマスタ処理を実行中の会計機12が会計先として通知される。
決済可能コマンドを通知したプロセッサ61は、ACT39としてタッチパネル68の画面を支払方法選択画面SCc(図13を参照)に更新する。
図13は、支払方法選択画面SCcの一例である。支払方法選択画面SCcは、合計領域ARdを配置し、さらに現金ボタンBTf、クレジットボタンBTg、電子マネーボタンBTh及び店員呼出ボタンBTiの各アイコンを配置した画面である。合計領域ARdは、登録機11から取得した取引ファイルに含まれている合計点数及び合計金額を表示するための領域である。現金ボタンBTfは、支払方法として現金を選択する客22がタッチ操作する操作子である。クレジットボタンBTgは、支払方法としてクレジットカードを選択する客22がタッチ操作する操作子である。電子マネーボタンBThは、支払方法として電子マネーを選択する客22がタッチ操作する操作子である。店員呼出ボタンBTiは、客22が店員を呼び出すためにタッチ操作する操作子である。
現金ボタンBTf、クレジットボタンBTg、電子マネーボタンBThは、支払方法を選択するための選択手段として機能する。なお、支払方法は、現金、クレジットカード及び電子マネーの3種類に限定されない。いずれかの2種類であってもよいし、別の支払方法を選択可能としてもよい。なお、支払方法は1種類でもよい。その場合、現金ボタンBTf、クレジットボタンBTg及び電子マネーボタンBThに代えて、決済開始を指示するための操作子、例えば決済開始ボタンのアイコンを支払方法選択画面SCcに表示させればよい。
店員21から会計先として例えばマスタ機12-1が指定された客22は、マスタ機12-1に移動する。そして、マスタ機12-1のタッチパネル68に支払方法選択画面SCcが表示されたならば、希望する支払方法に対応したボタンをタッチ操作する。すなわち、現金支払いを希望する客は、現金ボタンBTfをタッチ操作し、クレジットカード支払いを希望する客は、クレジットボタンBTgをタッチ操作し、電子マネー支払いを希望する客は電子マネーボタンBThをタッチ操作する。
支払方法選択画面SCcの表示を制御したプロセッサ61は、ACT40としていずれかの支払方法が選択されるのを待ち受ける。そして、支払方法が選択されたならば、プロセッサ61は、ACT40においてYESと判定し、ACT41へと進む。プロセッサ61は、ACT41としてタッチパネル68の画面を決済画面SCd(図14を参照)に更新する。また、プロセッサ61は、ACT42としてパトランプ71を青色で点滅させる。
図14は、支払方法として現金が選択された場合の決済画面SCdである。決済画面SCdは、合計金額、投入金額、及び釣銭額の表示領域AReを配置し、さらに精算ボタンBTj、戻るボタンBTk及び店員呼出ボタンBTlの各アイコンを配置した画面である。なお、図示しないが、支払方法としてクレジットカード又は電子マネーが選択された場合の決済画面においても、精算ボタンBTj、戻るボタンBTk及び店員呼出ボタンBTlの各アイコンは配置される。
現金ボタンBTfをタッチ操作して現金で支払うことを宣言した客22は、自動釣銭機に合計金額以上の現金を投入した後、精算ボタンBTjをタッチ操作する。現金以外の支払方法に変更する客22は、戻るボタンBTkをタッチ操作する。店員を呼び出す場合には、客22は、店員呼出ボタンBTlをタッチ操作する。戻るボタンBTkをタッチ操作すると、タッチパネル68の画面は、支払方法選択画面SCcに戻る。
ACT41及びACT42の処理を終えたプロセッサ61は、ACT43として精算ボタンBTjが入力されるのを待ち受ける。そして、精算ボタンBTjが入力されたならば、プロセッサ61は、ACT43においてYESと判定し、ACT44へと進む。プロセッサ61は、ACT44として決済処理を実行する。例えば支払方法として現金が選択された場合、プロセッサ61は、自動釣銭機に投入された金額から合計金額を差し引き、釣銭を算出して自動釣銭機から払い出す処理を実行する。例えば支払方法としてクレジットカードが選択された場合、プロセッサ61は、リーダ・ライタ70で読み取ったクレジットカードの認証を行い、サーバ13で承認されたことを条件に合計金額をクレジット決済金額として確定する。例えば支払方法として電子マネーが選択された場合、プロセッサ61は、リーダ・ライタ70で読み取った電子マネー媒体の残高から合計金額を引き去る。
こうして、支払方法別の決済処理を終えると、プロセッサ61は、ACT45としてプリンタ69を制御し、取引レシートを発行する。取引レシートには、決済情報511、つまりは取引番号、取引日時、登録機ID、商品販売データ、合計点数、合計金額等が印刷される。
取引レシートの発行を制御したプロセッサ61は、ACT46としてt秒が経過するのを待ち受ける。t秒は、取引レシートを受け取った客22が会計機12から離れるのに要すると推定される時間である。t秒は、システムの管理者によって設定される任意の時間であり、好ましくは10秒前後である。
t秒が経過すると、プロセッサ61は、ACT46においてYESと判定し、ACT47へと進む。プロセッサ61は、ACT47としてビジィフラグBFを“0”に戻す。以上で、プロセッサ61は、マスタ処理を終了する。
このように、マスタ処理を実行する会計機12は、n秒間隔で同一チェックアウトレーンに配置されている登録機11の取引ファイル保存領域51に取引ファイルが保存されているか否かを確認する。そして、取引ファイルが保存されており、かつ、当該会計機12が決済処理を実行し得る状態のとき、取引ファイル保存領域51から決済情報を取得し、その決済情報を基に決済処理を実行する。
ここに、プロセッサ61は、ACT31及びACT32の処理により、第1の確認手段611としての機能を実現する。またプロセッサ61は、ACT33乃至ACT45の処理により、決済手段612としての機能を実現する。
一方、ACT33においてビジィフラグBFが“1”、すなわちビジィ状態にある会計機12は、新たな決済処理を行うことができない。この場合、プロセッサ61は、図9のACT51へと進む。プロセッサ61は、ACT51として同一チェックアウトレーンに配置されているサテライト機12-2の状態を確認する。プロセッサ61は、ACT52としてサテライト機12-2のビジィフラグBFが“1”であるか否かを調べる。
ビジィフラグBFが“0”、すなわちサテライト機12-2がアイドル状態にあり、決済処理を実行可能である場合には、プロセッサ61は、ACT52においてYESと判定し、ACT53へと進む。プロセッサ61は、ACT53として登録機11の取引ファイル保存領域51から取引ファイルを取得する。このとき、取引ファイル保存領域51に複数の取引ファイルが保存されていた場合には、最も古くに保存された取引ファイルを取得する。この処理により、取引ファイルは、登録機11からネットワーク14を介してマスタ処理実行中の会計機12へと送信される。会計機12へと送信された取引ファイルは、取引ファイル保存領域51からクリアされる。
取引ファイルを取得したプロセッサ61は、ACT54としてその取引ファイルを、状態を確認したサテライト機12-2、すなわち決済処理が可能なサテライト機12-2に送信する。以上で、プロセッサ61は、マスタ処理を終了する。
ACT54の処理により、取引ファイルは、マスタ処理を実行する会計機12から、状態を確認したサテライト機12-2へとネットワーク14を介して送信される。
このように、マスタ処理を実行する会計機12は、n秒間隔で同一チェックアウトレーンに配置されている登録機11の取引ファイル保存領域51に取引ファイルが保存されているか否かを確認する。そして、取引ファイルが保存されているが、当該会計機12が決済処理を実行し得る状態でないとき、取引ファイル保存領域51から決済情報を取得し、その決済情報を、空いている他の会計機12、つまりはサテライト機12-2に送信する。
ここにプロセッサ61は、ACT51及びACT52の処理により第2の確認手段614としての機能を実現する。またプロセッサ61は、ACT53及びACT54の処理により送信手段613としての機能を実現する。
一方、ACT52においてビジィフラグBFが“1”、すなわちサテライト機12-2がビジィ状態にある場合には、マスタ処理を実行する会計機12だけでなく他の会計機、すなわちサテライト機12-2も決済処理を行うことができない。この場合、プロセッサ61は、ACT55へと進む。プロセッサ61は、決済処理ができないことを通知するビジィ応答コマンドを、同一チェックアウトレーンの登録機11に対して通知する。以上で、プロセッサ61は、マスタ処理を終了する。
ACT55の処理により、ビジィ応答コマンドは、ネットワーク14を通じて登録機11へと送信される。ビジィ応答コマンドを受信した登録機11においては、タッチパネル38の画面の一部に、会計機12がビジィであることを店員21に通知するためのメッセージが表示される。
このように、マスタ処理を実行する会計機12は、n秒間隔で同一チェックアウトレーンに配置されている登録機11の取引ファイル保存領域51に取引ファイルが保存されているか否かを確認する。そして、取引ファイルが保存されているが、当該会計機12のみならず他の会計機12においても決済処理を実行し得る状態でない場合には、取引ファイル保存領域51から決済情報を取得しない。会計機12は、登録機11にビジィ応答コマンドを送信して、決済処理を実行できない旨を通知する。
ここに、プロセッサ61は、ACT55の処理により通知手段615としての機能を実現する。
なお、前述したように、マスタ処理は、マスタ機12-1だけでなくサテライト機12-2が実行する場合があり得る。サテライト機12-2が1台の場合、ACT51において状態を確認すべきサテライト機12-2が存在しない。その場合には、プロセッサ61は、ACT51乃至ACT55の処理を実行することなく、マスタ処理を終了する。
また、サテライト機12-2が2台以上の場合には、サテライト機12-2毎に優先順位を設定しておく。そして、優先順位が上位のサテライト機12-2がマスタ処理を実行する場合には、ACT51において優先順位が下位のサテライト機12-2の状態を確認すればよい。
次に、サテライト処理の手順について説明する。
図10は、サテライト処理の手順を示す流れ図である。プロセッサ61は、ACT61として、取引ファイルを受信したか否かを確認する。前述したように、マスタ処理を実行している会計機12がビジィ状態にあり、決済処理を実行できない場合、同一チェックアウトレーンの登録機11に保存された取引ファイルが、マスタ処理実行中の会計機12を介してサテライト機12-2へと転送される。
取引ファイルを受信していない場合、プロセッサ61は、ACT61においてNOと判定し、サテライト処理を終了する。
これに対し、取引ファイルを受信している場合には、プロセッサ61は、ACT61においてYESと判定し、ACT62へと進む。そしてプロセッサ61は、ACT62乃至ACT64として、マスタ処理で説明したACT34乃至ACT36の処理と同様の処理を実行する。すなわちプロセッサ61は、ACT62としてビジィフラグBFを“1”に変更し、ACT63としてタッチパネル68の画面を待機中画面とし、ACT63としてパトランプ71を青色に点灯させる。
その後、プロセッサ61は、ACT65乃至ACT74として、マスタ処理で説明したACT38乃至ACT47の処理と同様の処理を実行する。すなわちプロセッサ61は、ACT65として登録機11に対して決済可能コマンドを通知する。これにより、登録機11においては、サテライト機12-2が会計先として通知される。
決済可能コマンドを通知したプロセッサ61は、ACT66としてタッチパネル68の画面を支払方法選択画面SCc(図13を参照)に更新する。そして、プロセッサ61は、ACT67としていずれかの支払方法が選択されるのを待ち受ける。支払方法が選択されると、プロセッサ61は、ACT68としてタッチパネル68の画面を決済画面SCd(図14を参照)に更新する。またプロセッサ61は、ACT69としてパトランプ71を青色で点滅させる。
決済画面SCdの表示を制御したプロセッサ61は、ACT70として精算ボタンBTjが入力されるのを待ち受ける。精算ボタンBTjが入力されたならば、プロセッサ61は、ACT71として決済処理を実行する。そして、決済処理を終えると、プロセッサ61は、ACT72としてプリンタ40を制御し、取引レシートを発行する。取引レシートを発行後、プロセッサ61は、ACT73としてt秒が経過するのを待ち受ける。そして、t秒が経過すると、プロセッサ61は、ACT74としてビジィフラグBFを“0”に戻す。以上で、プロセッサ61は、サテライト処理を終了する。
以上、詳述したように、本実施形態の取引処理システム10であれば、登録機11で作成された取引ファイルの決済情報が会計機12に送信されるのは、マスタ機12-1が決済処理を実行可能な場合、あるいはサテライト機12-2が決済処理を実行可能な場合に限られる。したがって、決済情報の送信が無駄になることはない。よって、取引の決済に必要な決済情報を効率よく会計機12が取得できる取引処理システム10、さらには当該取引処理システム10に用いられる登録機11及び会計機12と、登録機11用の登録プログラム及び会計機12用の決済プログラムを提供することができる。
また、マスタ機12-1及びサテライト機12-2のいずれもが決済処理不可能な場合には、登録機11に対してビジィ応答コマンドが送信される。そしてその後、例えばマスタ機12-1においてビジィフラグBFが“0”となり決済可能になると、マスタ機12-1は、登録機11から決済情報を取得して決済処理を実行する。また、マスタ機12-1よりも先にサテライト機12-2においてビジィフラグBFが“0”となり決済可能になると、マスタ機12-1は、登録機11から決済情報を取得し、その決済情報をサテライト機12-2に送信する。これにより、サテライト機12-2は決済処理を実行する。したがって、マスタ機12-1及びサテライト機12-2がビジィ状態であっても、そのビジィ状態が解消されると速やかに決済処理を行えるので、効率よく取引を決済することができる。
また、例えばマスタ機12-1に故障が発生して稼働情報を更新できなくなると、サテライト機12-2がマスタ機12-1に代わってマスタ処理を実行する。したがって、マスタ機12-1が故障した場合も、決済が滞る心配はない。
以上、取引処理システム10の実施形態について説明したが、かかる実施形態はこれに限定されるものではない。
1つのチェックアウトレーンに配置される会計機12の台数は、2台に限定されない。会計機12の台数は3台以上あってもよい。その場合、1台の会計機12がマスタ機12-1となり、他の会計機12がサテライト機12-2となる。
記憶部331は、登録機11の補助記憶デバイス33になくてもよい。例えば、登録機11のメインメモリ32におけるRAM領域の一部を記憶部331の領域としてもよい。また、サーバ13の記憶装置に対し、ネットワーク14に接続された登録機11毎に記憶部331を形成し、各登録機11が自己に割り当てられた記憶部331の取引ファイル保存領域51に取引ファイルを保存してもよい。
稼働情報は、現在時刻の情報に限定されない。例えば、n秒ごとにカウントアップするカウンタのカウント値を稼働情報として、会計機12が登録機11の稼働情報記録領域52に記録してもよい。
前記実施形態では、2台の会計機12のうちの一方をマスタ機12-1と設定し、他方をサテライト機12-2と設定した。他の実施形態としては、2台の会計機12がいずれもマスタ処理を実行する。その際、一方の会計機(以下では会計機12-3とする)は、例えば毎時10秒、20秒、30秒、40秒、50秒、60秒の10秒間隔でマスタ処理を実行する。他方の会計機(以下では会計機12-4とする)は、例えば毎時5秒、15秒、25秒、35秒、45秒、55秒の10秒間隔でマスタ処理を実行する。
そうすることにより、例えば会計機12-3がマスタ処理を実行した際に取引ファイル保存領域51に取引ファイルが保存されており、且つ、当該会計機12-3が決済処理を実行可能な場合には、当該会計機12-3が取引ファイルを取得して決済処理を行う。当該会計機12-3が決済処理を実行不可能であり、他方の会計機12-4が決済処理を実行可能な場合には、当該会計機12-3が取引ファイルを取得し、その取引ファイルを他方の会計機12-4に送信して、他方の会計機12-4が決済処理を行う。同様に、会計機12-4がマスタ処理を実行した際に取引ファイル保存領域51に取引ファイルが保存されており、且つ、当該会計機12-4が決済処理を実行可能な場合には、当該会計機12-4が取引ファイルを取得して決済処理を行う。当該会計機12-4が決済処理を実行不可能であり、他方の会計機12-3が決済処理を実行可能な場合には、当該会計機12-4が取引ファイルを取得し、その取引ファイルを他方の会計機12-3に送信して、他方の会計機12-3が決済処理を行う。ここで、会計機12-3又は会計機12-4でマスタ処理が実行される間隔は5秒である。したがって、前記実施形態においてn秒を5秒とした場合と同様な作用効果を奏することとなる。
この他、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態及びその変形は、発明の範囲に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…取引処理システム、11…登録機、12…会計機、12-1…マスタ機、12-2…サテライト機、13…サーバ、14…ネットワーク、15…商品マスタファイル、21…店員、22…客、51…取引ファイル保存領域、52…稼働情報記録領域、311…作成手段、312…保存手段、331…記憶部、511…決済情報、611…第1の確認手段、612…決済手段、613…送信手段、614…第2の確認手段、615…通知手段、616…記録手段。

Claims (12)

  1. 入力処理装置と複数台の決済装置とを含み、
    前記入力処理装置は、
    入力されたデータを基に、取引の決済に必要な決済情報を作成する作成手段と、
    前記決済情報を記憶部に保存する保存手段と、
    を具備し、
    前記各決済装置は、
    前記記憶部に前記決済情報が保存されており、かつ、当該決済装置が決済処理を実行し得る状態のとき、前記記憶部から前記決済情報を取得し、その決済情報を基に決済処理を実行する決済手段、
    を具備する取引処理システム。
  2. 前記各決済装置は、
    前記記憶部に前記決済情報が保存されているが、当該決済装置が決済処理を実行し得る状態でないとき、前記記憶部から前記決済情報を取得し、その決済情報を他の決済装置に送信する送信手段、
    をさらに具備する請求項1記載の取引処理システム。
  3. 前記各決済装置のうち、1台はマスタ機に、他はサテライト機に設定され、
    前記マスタ機に設定された第1の決済装置は、前記記憶部に前記決済情報が保存されているか確認する第1の確認手段、
    を具備し、
    前記第1の確認手段により、前記記憶部に前記決済情報が保存されており、かつ、当該決済装置が決済処理を実行し得る状態のとき、前記記憶部から前記決済情報を取得し、その決済情報を基に決済処理を実行し、
    前記記憶部に前記決済情報が保存されているが、当該決済装置が決済処理を実行し得る状態でないとき、前記記憶部から前記決済情報を取得し、その決済情報を前記サテライト機に設定された第2の決済装置に送信する、請求項2記載の取引処理システム。
  4. 前記マスタ機に設定された第1の決済装置は、
    前記サテライト機に設定された第2の決済装置が前記決済処理を実行し得る状態であるか確認する第2の確認手段、
    をさらに具備し、
    当該マスタ機に設定された第1の決済装置と前記サテライト機に設定された第2の決済装置とが全て前記決済処理を実行し得る状態でない場合には、前記記憶部から前記決済情報を取得しない、請求項3記載の取引処理システム。
  5. 前記マスタ機に設定された第1の決済装置は、
    当該マスタ機に設定された第1の決済装置と前記サテライト機に設定された第2の決済装置とが全て前記決済処理を実行し得る状態でない場合に、前記入力処理装置に決済処理を実行できない旨を通知する通知手段、
    をさらに具備する請求項4記載の取引処理システム。
  6. 前記マスタ機に設定された第1の決済装置と前記サテライト機に設定された第2の決済装置は、それぞれ、
    自装置が稼働していることを示す稼働情報を周期的に記録する記録手段、
    を備え、
    前記サテライト機に設定された第2の決済装置は、前記マスタ機に設定された第1の決済装置による前記稼働情報の記録が途絶えた場合に、前記記憶部に前記決済情報が保存されているか確認し、前記記憶部に前記決済情報が保存されており、かつ、当該第2の決済装置が決済処理を実行し得る状態のとき、前記記憶部から前記決済情報を取得し、その決済情報を基に決済処理を実行する、請求項3乃至5のうちいずれか一に記載の取引処理システム。
  7. 記憶部に決済情報が保存されており、かつ、決済処理を実行し得る状態のとき、前記記憶部から前記決済情報を取得し、その決済情報を基に決済処理を実行する複数台の決済装置と取引処理システムを構成する入力処理装置であって、
    入力されたデータを基に、取引の決済に必要な決済情報を作成する作成手段と、
    前記決済情報を前記記憶部に保存する保存手段と、
    を具備する入力処理装置。
  8. 入力されたデータを基に、取引の決済に必要な決済情報を作成し、その決済情報を記憶部に保存する入力処理装置と取引処理システムを構成する決済装置であって、
    前記記憶部に前記決済情報が保存されているか確認する第1の確認手段と、
    前記記憶部に前記決済情報が保存されており、かつ、当該決済装置が決済処理を実行し得る状態のとき、前記記憶部から前記決済情報を取得し、その決済情報を基に決済処理を実行する決済手段と、
    を具備する決済装置。
  9. 前記記憶部に前記決済情報が保存されているが、当該決済装置が決済処理を実行し得る状態でないとき、前記記憶部から前記決済情報を取得し、その決済情報を他の決済装置に送信する送信手段、
    をさらに具備する請求項8記載の決済装置。
  10. 記憶部に決済情報が保存されており、かつ、決済処理を実行し得る状態のとき、前記記憶部から前記決済情報を取得し、その決済情報を基に決済処理を実行する複数台の決済装置と取引処理システムを構成する入力処理装置のコンピュータを、
    入力されたデータを基に、取引の決済に必要な決済情報を作成する作成手段、及び、
    前記決済情報を前記記憶部に保存する保存手段、
    として機能させるためのプログラム。
  11. 入力されたデータを基に、取引の決済に必要な決済情報を作成し、その決済情報を記憶部に保存する入力処理装置と取引処理システムを構成する決済装置のコンピュータを、
    前記記憶部に前記決済情報が保存されているか確認する第1の確認手段、及び、
    前記記憶部に前記決済情報が保存されており、かつ、当該決済装置が決済処理を実行し得る状態のとき、前記記憶部から前記決済情報を取得し、その決済情報を基に決済処理を実行する決済手段、
    として機能させるためのプログラム。
  12. 前記決済装置のコンピュータを、
    前記記憶部に前記決済情報が保存されているが、当該決済装置が決済処理を実行し得る状態でないとき、前記記憶部から前記決済情報を取得し、その決済情報を他の決済装置に送信する送信手段、
    としてさらに機能させるための請求項11記載のプログラム。
JP2021131222A 2021-08-11 2021-08-11 取引処理システム、入力処理装置、決済装置及びプログラム Pending JP2023025838A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021131222A JP2023025838A (ja) 2021-08-11 2021-08-11 取引処理システム、入力処理装置、決済装置及びプログラム
US17/742,270 US20230048784A1 (en) 2021-08-11 2022-05-11 Transaction processing system, input processing device, settlement device and method
EP22179822.6A EP4134892A1 (en) 2021-08-11 2022-06-20 Transaction processing system, input processing device, settlement device and method
KR1020220083653A KR20230024200A (ko) 2021-08-11 2022-07-07 거래 처리 시스템, 입력 처리 장치, 결제 장치 및 컴퓨터 프로그램

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021131222A JP2023025838A (ja) 2021-08-11 2021-08-11 取引処理システム、入力処理装置、決済装置及びプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023025838A true JP2023025838A (ja) 2023-02-24

Family

ID=82117646

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021131222A Pending JP2023025838A (ja) 2021-08-11 2021-08-11 取引処理システム、入力処理装置、決済装置及びプログラム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20230048784A1 (ja)
EP (1) EP4134892A1 (ja)
JP (1) JP2023025838A (ja)
KR (1) KR20230024200A (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5783149B2 (ja) 2012-01-25 2015-09-24 株式会社寺岡精工 Posシステム及び登録装置
JP5898360B1 (ja) * 2015-07-01 2016-04-06 東芝テック株式会社 チェックアウトシステム、決済装置、入力処理装置および制御プログラム
JP6681210B2 (ja) * 2016-02-04 2020-04-15 東芝テック株式会社 チェックアウトシステム及び登録装置並びにそのプログラム
JP2018132992A (ja) * 2017-02-16 2018-08-23 東芝テック株式会社 会計装置、会計システムおよびプログラム
JP6983627B2 (ja) * 2017-11-15 2021-12-17 東芝テック株式会社 ポイントカード統合装置、ポイントカード統合システム及びポイントカード統合プログラム
WO2019235954A1 (en) * 2018-06-05 2019-12-12 The Nielsen Company (Us), Llc Methods, systems, apparatus, and articles of manufacture to generate corrected projection data for stores
US20210103949A1 (en) * 2019-10-06 2021-04-08 Dynamics Inc. Scalable loyalty processing apparatus and methods of processing loyalty data

Also Published As

Publication number Publication date
US20230048784A1 (en) 2023-02-16
EP4134892A1 (en) 2023-02-15
KR20230024200A (ko) 2023-02-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5898360B1 (ja) チェックアウトシステム、決済装置、入力処理装置および制御プログラム
JP6552428B2 (ja) 商品販売データ処理装置
JP6650285B2 (ja) チェックアウトシステム及び決済装置
JP6740298B2 (ja) チェックアウトシステム、会計機、及び制御プログラム
JP7124159B2 (ja) 商品登録装置およびその制御プログラム、ならびにチェックアウトシステム
US20180158041A1 (en) Checkout system, registration device, settlement device, and control method
JP6007346B1 (ja) チェックアウトシステム、決済装置および制御プログラム
JP2023025838A (ja) 取引処理システム、入力処理装置、決済装置及びプログラム
JP2023025842A (ja) 取引処理システム、入力処理装置及びそのプログラム
JP2023025847A (ja) 取引処理システム、決済装置及びそのプログラム
JP6724217B2 (ja) 商品販売データ処理システム
WO2023047699A1 (ja) 取引処理システム、入力処理装置、決済装置及びプログラム記録媒体
JP7322128B2 (ja) 会計機
JP6977125B2 (ja) チェックアウトシステム、決済装置及びその制御プログラム
JP7319437B2 (ja) チェックアウトシステム、入力処理装置及びその制御プログラム
JP7375236B2 (ja) チェックアウトシステム、決済装置及びその制御プログラム
JP7234331B2 (ja) 決済装置及びその制御プログラム
JP7124158B2 (ja) チェックアウトシステム、入力処理装置及びその制御プログラム
JP7200309B2 (ja) 決済装置およびその制御プログラム
JP7226755B2 (ja) 商品販売データ処理システム、商品販売データ処理装置、及びプログラム
JP2017016688A (ja) チェックアウトシステム、決済装置および制御プログラム
JP2023122254A (ja) 会計機及びそのプログラム
JP2023046844A (ja) 取引処理システム、入力処理装置、決済装置及びプログラム
JP2023124390A (ja) チェックアウトシステム、登録機、会計機、及びプログラム
JP2023105021A (ja) 登録機、及び制御プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20230104

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240614