JP2023023560A - 車載装置およびデータ転送方法 - Google Patents

車載装置およびデータ転送方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2023023560A
JP2023023560A JP2021129184A JP2021129184A JP2023023560A JP 2023023560 A JP2023023560 A JP 2023023560A JP 2021129184 A JP2021129184 A JP 2021129184A JP 2021129184 A JP2021129184 A JP 2021129184A JP 2023023560 A JP2023023560 A JP 2023023560A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
control unit
transfer
battery
vehicle data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021129184A
Other languages
English (en)
Inventor
達哉 濱岡
Tatsuya Hamaoka
典昭 井上
Noriaki Inoue
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to JP2021129184A priority Critical patent/JP2023023560A/ja
Publication of JP2023023560A publication Critical patent/JP2023023560A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Time Recorders, Dirve Recorders, Access Control (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)

Abstract

【課題】緊急時において車両データを可能な限り転送すること。【解決手段】実施形態に係る情報処理システムは、取得部と、転送制御部とを備える。取得部は、緊急時の車両の各種の状態を取得する。転送制御部は、取得部によって取得された上記各種の状態に含まれる車両の周辺の電波状態およびバッテリ状態に基づいて車両データの転送処理を制御する。【選択図】図5

Description

開示の実施形態は、車載装置およびデータ転送方法に関する。
従来、車両において、事故発生時などの緊急時の状況把握を行うにあたり、車載装置に記録された車両データを取り出し、解析することが求められる。他方で、事故発生時などは、車両電源等との電源線が断線することが多いことから、車載装置は、内部に補助電源となるバッテリを備えることを要求される場合も多い。
なお、車載装置は、事故発生時の各種の車両データを記録および確認できる状態にすることを必須要件とされており、事故発生時には、たとえば無線通信によって、車両データを収集および解析するセンタサーバへの車両データの転送を試みる。ただし、事故の影響などにより、たとえば上記のように断線したり、バッテリが枯渇したりした場合、転送が失敗するおそれがある。
こうした問題に対し、車両に残存している電源電力をユーザが必要とする機器に対して選択的に供給できる機能を備えることで、緊急時に、緊急通報を行う機器を作動させるための電源電力を確保させる技術が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
国際公開第2017/222058号
しかしながら、従来技術は、緊急時において車両データを可能な限り転送するうえで、さらなる改善の余地がある。
たとえば、上記した従来技術を用いた場合、緊急通報を行う機器を作動させるための電源電力を確保できたとしても、電波状態が悪ければ、無線通信による車両データの転送は困難となる。また、車両データを転送する場合、一般的にデータに対し圧縮処理が施されるが、緊急時にかかる圧縮処理を行うための車載装置のメモリ領域が不足していれば、やはり車両データの転送は困難となる。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、緊急時において車両データを可能な限り転送することができる車載装置およびデータ転送方法を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る車載装置は、取得部と、転送制御部とを備える。前記取得部は、緊急時の車両の各種の状態を取得する。前記転送制御部は、前記取得部によって取得された前記各種の状態に含まれる車両の周辺の電波状態およびバッテリ状態に基づいて車両データの転送処理を制御する。
実施形態の一態様によれば、緊急時において車両データを可能な限り転送することができる。
図1は、実施形態に係るデータ転送方法の概要説明図(その1)である。 図2は、実施形態に係るデータ転送方法の概要説明図(その2)である。 図3は、実施形態に係るデータ転送方法の概要説明図(その3)である。 図4は、実施形態に係るデータ転送システムの構成例を示す図である。 図5は、実施形態に係る車載装置の構成例を示すブロック図である。 図6は、車両データの転送処理の制御内容の説明図である。 図7は、実施形態に係る車載装置が実行する処理手順を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する車載装置およびデータ転送方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
また、以下では、「車両V」と記載した場合、適宜「車載装置10」と読み替えることができる。その逆もまた可である。
まず、実施形態に係るデータ転送方法の概要について、図1~図3を用いて説明する。図1~図3は、実施形態に係るデータ転送方法の概要説明図(その1)~(その3)である。なお、図1は、本実施形態との比較のための、比較例に係るデータ転送方法を表わすものとなっている。
図1に示すように、比較例に係るデータ転送システム1’は、事故発生時などの車両Vの緊急時に、車載装置10が、無線通信などにより車両データをセンタサーバ100へ転送するためのシステムである。センタサーバ100は、転送された車両データを車両データDB(データベース)へ保存し、事故発生時などの状況把握のための解析を行う。
ただし、既存技術を用いた比較例に係るデータ転送システム1’では、図1に示すように、たとえば電波不良やバッテリ11の電力不足、また図示は略しているが車載装置10のメモリ領域不足などにより、転送が失敗するおそれがある。結果として、センタサーバ100は、車両データを取得することができず、車両Vの緊急時における状況把握を行うことができない。
そこで、実施形態に係るデータ転送方法では、緊急時の車両Vの各種の状態を取得し、取得された各種の状態に基づいて車両データの転送処理を制御することとした。
具体的には、図2に示すように、実施形態に係るデータ転送方法では、車載装置10が、事故発生時などの緊急時に車両Vの各種の状態を取得する(ステップS1)。ここで、図3に示すように、各種の状態は、たとえば車両Vの周辺の電波状態である。また、各種の状態は、たとえば電力の残量を示すバッテリ状態である。また、各種の状態は、たとえば車載装置10のメモリ領域の空き状態を示すメモリ状態である。
そして、図2に示すように、実施形態に係るデータ転送方法では、車載装置10が、図3に示した各種の状態に基づいて車両データの転送処理を制御する。たとえば、車載装置10は、電波状態およびバッテリ状態に基づいて車両データの転送処理を制御する(ステップS2)。
かかる場合の制御の一例を挙げると、車載装置10は、電波状態が良好であり、バッテリ状態が良好(すなわち、電力が十分)であれば、バッテリ11を最高出力とし、転送先をセンタサーバ100としたデータ転送を行う。一方、車載装置10は、バッテリ状態が良好であるものの、電波状態が不良であれば、バッテリ11を最高出力とし、転送先を車載装置10の内部ストレージである記憶部14としたデータ転送を行う。
また、たとえば、車載装置10は、電波状態およびメモリ状態に基づいて車両データの転送処理における圧縮処理を制御する。
かかる場合の制御の一例を挙げると、車載装置10は、電波状態が良好であり、メモリ状態が良好(すなわち、メモリ領域の空きが十分)であれば、バッテリ11を最高出力とし、車両データに対するデータ圧縮を施したうえで、転送先をセンタサーバ100としたデータ転送を行う。一方、車載装置10は、電波状態が良好であるものの、メモリ状態が不良(すなわち、メモリ領域の確保が不可)であれば、バッテリ11を最高出力とし、転送先をセンタサーバ100とするが、車両データに対するデータ圧縮は施さないデータ転送を行う。
このように、実施形態に係るデータ転送方法では、車載装置10が、緊急時における車両Vの各種の状態に応じて、少なくとも車両データを確保しつつ、可能な限りセンタサーバ100あるいは内部ストレージへのデータ転送の成功率を上げるための制御を行う。車両Vの各種の状態の組み合わせに応じた転送処理の制御の詳細については、図6を用いた説明で後述する。
上述したように、実施形態に係るデータ転送方法では、緊急時の車両Vの各種の状態を取得し、取得された各種の状態に基づいて車両データの転送処理を制御することとした。
したがって、実施形態に係るデータ転送方法によれば、緊急時において車両データを可能な限り転送することができる。以下、実施形態に係るデータ転送方法を適用したデータ転送システム1の構成例について、より具体的に説明する。
図4は、実施形態に係るデータ転送システム1の構成例を示す図である。図4に示すように、データ転送システム1は、1以上の車載装置10と、センタサーバ100とを含む。
図4に示すように、車載装置10と、センタサーバ100とは、インターネット、携帯電話回線網等であるネットワークNによって相互に接続され、ネットワークNを介して相互にデータを送受信可能に設けられる。
車載装置10は、車両Vに搭載される各種のコンピュータであり、たとえばECU(Electronic Control Unit)やドライブレコーダ等として実現される。
センタサーバ100は、たとえばクラウドサーバとして実現され、ネットワークNを介し、各車両Vから車両データを収集して車両データDBへ保存するとともに、保存した車両データを解析することによって、車両Vの緊急時における状況把握を行うコンピュータである。
次に、図5は、実施形態に係る車載装置10の構成例を示すブロック図である。なお、図5では、実施形態の特徴を説明するために必要な構成要素のみを表しており、一般的な構成要素についての記載を省略している。
換言すれば、図5に図示される各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。例えば、各ブロックの分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することが可能である。
また、図5を用いた説明では、既に説明済みの構成要素については、説明を簡略するか、省略する場合がある。
図5に示すように、実施形態に係る車載装置10は、バッテリ11と、内部通信部12と、外部通信部13と、記憶部14と、制御部15とを備える。
バッテリ11は、車載装置10の内部に搭載される補助電源である。内部通信部12は、たとえばNIC(Network Interface Card)等によって実現される。内部通信部12は、たとえばCAN(Controller Area Network)等の車載ネットワークを介して車両Vに搭載された各種機器2が接続される。
各種機器2は、車両Vに搭載され、車載装置10に対し各種の車両データを出力する機器群である。各種機器2は、たとえば、アンテナや、カメラや、GPS(Global Positioning System)センサや、加速度センサや、レーダ等を含む。
アンテナは、車両Vの周辺の電波状態を検知する。カメラは、たとえばドライブレコーダや車両Vの各所に搭載されたカメラであり、車両Vの内外の所定の撮影領域における映像を撮影する。GSPセンサは、緯度および経度を含む位置情報を検知する。加速度センサは、車両Vの車速や加速度を検知する。レーダは、車両Vの周辺の物体等を検知する。なお、これらは各種機器2に含まれる機器のあくまで一例である。
外部通信部13は、内部通信部12と同様に、たとえばNIC等によって実現される。外部通信部13は、たとえばネットワークNを介してセンタサーバ100と無線で接続され、センタサーバ100との間で各種の情報の送受信を行う。
また、外部通信部13は、たとえばBluetooth(登録商標)等を介した近距離無線通信や、USB(Universal Serial Bus)等を介した有線接続、直接接続によって、外部機器と接続される。外部機器は、後述する内部ストレージである記憶部14に記憶された記録データ14bを吸い出し可能な機器であり、たとえばスマートフォンやPC(Personal Computer)、専用の保守装置といった端末装置である。
記憶部14は、車載装置10の内部ストレージであり、たとえば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置、SSD(Solid State Drive)等の補助記憶装置によって実現される。記憶部14は、図5の例では、圧縮ワーク領域14aと、記録データ14bとを有する。
圧縮ワーク領域14aは、車両データの圧縮処理に際して使用されるワーク用の領域である。記録データ14bは、車両データの転送先が内部ストレージとされた場合の車両データを記録する。
制御部15は、コントローラ(controller)であり、たとえば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、記憶部14に記憶されている図示略の各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部15は、たとえば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現することができる。
制御部15は、検出部15aと、取得部15bと、判定部15cと、転送制御部15dと、バッテリ制御部15eと、メモリ制御部15fと、圧縮処理部15gとを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
検出部15aは、各種機器2の出力する各種の車両データに基づいて、緊急の事象の発生、たとえば事故の発生を検出する。なお、緊急の事象は事故に限らず、たとえば車両Vの走行や乗員の安全に支障を及ぼす各種機器2の故障等であってもよい。また、検出部15aは、緊急の事象が発生したことを取得部15bへ通知する。
取得部15bは、検出部15aによって緊急の事象の発生が検出された場合に、各種機器2、バッテリ11、記憶部14から、緊急時における車両Vの各種の状態を取得する。たとえば取得部15bは、各種機器2から電波状態を取得する。また、たとえば取得部15bはバッテリ11からバッテリ状態を取得する。また、たとえば取得部15bは、記憶部14からメモリ状態を取得する。また、取得部15bは、取得した各種の状態を判定部15cへ通知する。
判定部15cは、取得部15bによって取得された電波状態、メモリ状態およびメモリ状態を判定する。また、判定部15cは、判定した各種の状態に基づいて、転送制御部15dに車両データの転送処理を制御させる。
転送制御部15dは、判定部15cによって判定された各種の状態に応じて、バッテリ制御部15eにバッテリ11を制御させる。同様に、転送制御部15dは、判定された各種の状態に応じて、メモリ制御部15fに記憶部14を制御させる。同様に、転送制御部15dは、判定された各種の状態に応じて、圧縮処理部15gに車両データの圧縮処理を行わせる。
バッテリ制御部15eは、転送制御部15dの指示に応じてバッテリ11を制御する。メモリ制御部15fは、転送制御部15dの指示に応じて記憶部14を制御する。
圧縮処理部15gは、転送制御部15dの指示に応じ、圧縮ワーク領域14aを用いて車両データの圧縮処理を行う。また、圧縮処理部15gは、転送制御部15dの指示に応じて、外部通信部13を介し、車両データをセンタサーバ100へ向けて転送する。あるいは、圧縮処理部15gは、転送制御部15dの指示に応じて、車両データを記憶部14へ向けて転送し、記録データ14bとして記録させる。
次に、車両Vの各種の状態に基づく車両データの転送処理の具体的な制御内容について、図6を用いて説明する。図6は、車両データの転送処理の制御内容の説明図である。
まず、電波状態が良好である場合から説明する。図6に示すように、電波状態が良好である場合に、バッテリ状態も良好であるものとする。かかる場合、メモリ状態の如何に関わらず、転送制御部15dは、転送先をセンタサーバ100とする。また、転送制御部15dは、バッテリ制御部15eにバッテリ11を最高出力とさせる。
そして、メモリ状態が良好であれば、転送制御部15dは、メモリ制御部15fに圧縮ワーク領域14aを通常確保させ、圧縮処理部15gに圧縮処理を実施させたうえで車両データをセンタサーバ100へ向けて転送させる。
また、メモリ状態が空きわずかであれば、転送制御部15dは、メモリ制御部15fに圧縮ワーク領域14aを強制確保させ、圧縮処理部15gに圧縮処理を実施させたうえで車両データをセンタサーバ100へ向けて転送させる。
また、メモリ状態が不良であれば、転送制御部15dは、メモリ制御部15fに圧縮ワーク領域14aを確保させず、圧縮処理部15gに圧縮処理を行わせないまま、非圧縮の車両データをセンタサーバ100へ向けて転送させる。
次に、電波状態が良好であるが、バッテリ状態は不良(すなわち、電力が不十分)であるものとする。かかる場合で、メモリ状態が良好である場合、転送制御部15dは、バッテリ制御部15eに他機能を停止させるなどしてバッテリ11の電力を確保させ、判定部15cに確保後の電力を判定させる。
そして、圧縮および送信ともに可能な電力があれば、転送制御部15dは、メモリ制御部15fに圧縮ワーク領域14aを通常確保させ、圧縮処理部15gに圧縮処理を実施させたうえで車両データをセンタサーバ100へ向けて転送させる。
また、送信のみ可能な電力があれば、転送制御部15dは、メモリ制御部15fに圧縮ワーク領域14aを確保させず、圧縮処理部15gに圧縮処理を行わせないまま、非圧縮の車両データをセンタサーバ100へ向けて転送させる。
また、圧縮および送信ともに不可であれば、転送制御部15dは、メモリ制御部15fに圧縮ワーク領域14aを確保させず、圧縮処理部15gに圧縮処理を行わせないまま、非圧縮の車両データを内部ストレージへ向けて転送させる。
また、電波状態が良好であるが、バッテリ状態は不良である場合で、メモリ状態が空きわずかである場合、転送制御部15dは、バッテリ制御部15eに他機能を停止させるなどしてバッテリ11の電力を確保させ、判定部15cに確保後の電力を判定させる。
そして、圧縮および送信ともに可能な電力があれば、転送制御部15dは、メモリ制御部15fに圧縮ワーク領域14aを強制確保させ、圧縮処理部15gに圧縮処理を実施させたうえで車両データをセンタサーバ100へ向けて転送させる。
また、送信のみ可能な電力があれば、転送制御部15dは、メモリ制御部15fに圧縮ワーク領域14aを確保させず、圧縮処理部15gに圧縮処理を行わせないまま、非圧縮の車両データをセンタサーバ100へ向けて転送させる。
また、圧縮および送信ともに不可であれば、転送制御部15dは、メモリ制御部15fに圧縮ワーク領域14aを確保させず、圧縮処理部15gに圧縮処理を行わせないまま、非圧縮の車両データを内部ストレージへ向けて転送させる。
また、電波状態が良好であるが、バッテリ状態は不良である場合で、メモリ状態が不良である場合、転送制御部15dは、バッテリ制御部15eに他機能を停止させるなどしてバッテリ11の電力を確保させる。
そして、転送制御部15dは、メモリ制御部15fに圧縮ワーク領域14aを確保させず、圧縮処理部15gに圧縮処理を行わせないまま、非圧縮の車両データをセンタサーバ100へ向けて転送させる。
なお、転送制御部15dは、バッテリ状態が不良である場合、バッテリ制御部15eによって確保された電力のうち、送信のために使用可能な電力を使えるだけ使って車両データをセンタサーバ100へ転送する。このとき、もし、車両データをセンタサーバ100へ転送し切れなかった場合は、転送制御部15dは、残りの車両データを内部ストレージへ転送することができる。
次に、電波状態が不良である場合について説明する。図6に示すように、電波状態が不良である場合、転送制御部15dは、バッテリ状態およびメモリ状態の如何に関わらず、転送先を内部ストレージとする。
そして、電波状態が不良である場合で、バッテリ状態が良好である場合、メモリ状態の如何に関わらず、転送制御部15dは、バッテリ制御部15eにバッテリ11を最高出力とさせる。
そして、メモリ状態が良好であれば、転送制御部15dは、メモリ制御部15fに圧縮ワーク領域14aを通常確保させ、圧縮処理部15gに圧縮処理を実施させたうえで車両データを内部ストレージへ向けて転送させる。
また、メモリ状態が空きわずかであれば、転送制御部15dは、メモリ制御部15fに圧縮ワーク領域14aを強制確保させ、圧縮処理部15gに圧縮処理を実施させたうえで車両データを内部ストレージへ向けて転送させる。
また、メモリ状態が不良であれば、転送制御部15dは、メモリ制御部15fに圧縮ワーク領域14aを確保させず、圧縮処理部15gに圧縮処理を行わせないまま、非圧縮の車両データを内部ストレージへ向けて転送させる。
また、電波状態が不良である場合で、バッテリ状態が不良である場合、メモリ状態の如何に関わらず、転送制御部15dは、バッテリ制御部15eに他機能を停止させるなどしてバッテリ11の電力を確保させる。
そして、転送制御部15dは、メモリ制御部15fに圧縮ワーク領域14aを確保させず、圧縮処理部15gに圧縮処理を行わせないまま、非圧縮の車両データを内部ストレージへ向けて転送させる。
これにより、電波状態が不良である場合には、車両データをセンタサーバ100へ向けて転送せずとも内部ストレージへ保存しておくことが可能となり、電波状態の回復後のセンタサーバ100への転送や外部機器による吸い出しにより、車両データを取得することが可能となる。
なお、図6では、各種の状態として電波状態、バッテリ状態およびメモリ状態を例に挙げ、これらの組み合わせごとの制御内容を示したが、さらに内部ストレージの空き容量や、センタサーバ100への転送速度といった各種の条件を加味した制御を行ってもよい。
次に、実施形態に係る車載装置10が実行する処理手順について、図7を用いて説明する。図7は、実施形態に係る車載装置10が実行する処理手順を示すフローチャートである。
図7に示すように、検出部15aが、事故などの緊急の事象が発生したか否かを検出する(ステップS101)。発生していない場合(ステップS101,No)、ステップS101を繰り返す。
発生した場合(ステップS101,Yes)、取得部15bが、車両Vの各種の状態を取得する(ステップS102)。
そして、転送制御部15dが、各種の状態に基づいて車両データの転送処理を制御し(ステップS103)、処理を終了する。
上述してきたように、実施形態に係る車載装置10は、取得部15bと、転送制御部15dとを備える。取得部15bは、緊急時の車両の各種の状態を取得する。転送制御部15dは、取得部15bによって取得された上記各種の状態に含まれる車両Vの周辺の電波状態およびバッテリ状態に基づいて車両データの転送処理を制御する。
したがって、実施形態に係る車載装置10によれば、緊急時において車両データを可能な限り転送することができる。
また、転送制御部15dは、電波状態およびバッテリ状態がともに良好である場合に、バッテリ11を最高出力にして車両データをセンタサーバ100へ転送させる。
したがって、実施形態に係る車載装置10によれば、電波状態およびバッテリ状態がともに良好である場合には、バッテリ11を最高出力にしてデータ転送の成功率を高めつつ、センタサーバ100へ車両データを可能な限り転送することができる。
また、転送制御部15dは、電波状態が良好であるがバッテリ状態が不良である場合に、車両データの圧縮処理に必要な電力が残っているか否かを判定し、残っていれば圧縮処理を実施し、残っていなければ圧縮処理を実施せずに、車両データをセンタサーバ100へ転送させる。
したがって、実施形態に係る車載装置10によれば、圧縮処理が可能な場合には圧縮処理を実施することで通信コストを削減することができる。一方で、圧縮処理が不可であっても、非圧縮の車両データをセンタサーバ100へ可能な限り転送することができる。
また、転送制御部15dは、電波状態およびバッテリ状態に基づいてセンタサーバ100への転送が困難であると判定される場合に、車両データを内部ストレージへ転送させる。
したがって、実施形態に係る車載装置10によれば、センタサーバ100への転送が困難な場合には、車両データをセンタサーバ100へ向けて転送せずとも内部ストレージへ保存しておくことが可能となり、電波状態の回復後のセンタサーバ100への転送や外部機器による吸い出しにより、車両データを取得することが可能となる。
なお、上述した実施形態では、電力については主に車載装置10が備えるバッテリ11の電力を用いることとしたが、車両Vが備える他の電源から電力を融通し、利用可能な構成としてもよい。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 データ転送システム
2 各種機器
10 車載装置
11 バッテリ
12 内部通信部
13 外部通信部
14 記憶部
14a 圧縮ワーク領域
14b 記録データ
15 制御部
15a 検出部
15b 取得部
15c 判定部
15d 転送制御部
15e バッテリ制御部
15f メモリ制御部
15g 圧縮処理部
100 センタサーバ
V 車両

Claims (5)

  1. 緊急時の車両の各種の状態を取得する取得部と、
    前記取得部によって取得された前記各種の状態に含まれる車両の周辺の電波状態およびバッテリ状態に基づいて車両データの転送処理を制御する転送制御部と
    を備えることを特徴とする車載装置。
  2. 前記転送制御部は、
    前記電波状態および前記バッテリ状態がともに良好である場合に、バッテリを最高出力にして前記車両データをセンタサーバへ転送させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の車載装置。
  3. 前記転送制御部は、
    前記電波状態が良好であるが前記バッテリ状態が不良である場合に、前記車両データの圧縮処理に必要な電力が残っているか否かを判定し、残っていれば前記圧縮処理を実施し、残っていなければ前記圧縮処理を実施せずに、前記車両データを前記センタサーバへ転送させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の車載装置。
  4. 前記転送制御部は、
    前記電波状態および前記バッテリ状態に基づいて前記センタサーバへの転送が困難であると判定される場合に、前記車両データを内部ストレージへ転送させる
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の車載装置。
  5. 緊急時の車両の各種の状態を取得する取得工程と、
    前記取得工程において取得された前記各種の状態に含まれる車両の周辺の電波状態およびバッテリ状態に基づいて車両データの転送処理を制御する転送制御工程と
    を含むことを特徴とするデータ転送方法。
JP2021129184A 2021-08-05 2021-08-05 車載装置およびデータ転送方法 Pending JP2023023560A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021129184A JP2023023560A (ja) 2021-08-05 2021-08-05 車載装置およびデータ転送方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021129184A JP2023023560A (ja) 2021-08-05 2021-08-05 車載装置およびデータ転送方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023023560A true JP2023023560A (ja) 2023-02-16

Family

ID=85203092

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021129184A Pending JP2023023560A (ja) 2021-08-05 2021-08-05 車載装置およびデータ転送方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023023560A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11212491B2 (en) Data management of connected cars cameras for homeland security and smart cities
EP3288002A1 (en) Drive recorder
US10621797B2 (en) System and method for transferring diagnostic commands to a vehicle
KR101196738B1 (ko) 차량용 블랙박스 시스템
US20180308344A1 (en) Vehicle-to-infrastructure (v2i) accident management
US20150179002A1 (en) System and Method for Sharing Real-Time Recording
US20160155476A1 (en) Event data recorder with communication module and method thereof
CN201917951U (zh) 行车记录装置
US20150073647A1 (en) Method and Apparatus for an OnBoard Diagnostic Interface Tool
US20140011483A1 (en) Vehicle bus access point system and method
WO2018006403A1 (zh) 飞行器航拍数据备份方法、装置、计算机可读存储介质及设备
US20200294329A1 (en) Data collecting device, data collecting system, data collecting method, and on-vehicle device
JP2016032258A (ja) 映像送信装置、映像送信方法及び映像送信プログラム
US11909557B2 (en) Secure ethernet and transmission control protocol
KR20140042389A (ko) 불법행위 신고용 스마트 블랙박스 시스템
JP2023023560A (ja) 車載装置およびデータ転送方法
JP2023023561A (ja) 車載装置およびデータ転送方法
US11494281B1 (en) Methods for handling input/output expansion power faults in a telematics device
JP2007331520A (ja) 携帯端末装置、情報記憶システム、情報記憶方法及び情報記憶プログラム
KR20190079511A (ko) 차량 탑재 시스템 및 그 제어 방법
JP2019086895A (ja) ドライブレコーダシステムおよびそれに用いられる車両、情報収集装置、ならびに方法
JP7322437B2 (ja) 記録制御装置、記録制御方法、およびプログラム
CN113345129A (zh) 交通信息记录方法、装置与电子设备
US20150070497A1 (en) Recording apparatus for vehicles and method of recording
CN111757045A (zh) 数据发送方法、数据接收方法及相关终端和存储介质