JP2023022867A - 安全管理装置、システム、方法、及びプログラム - Google Patents

安全管理装置、システム、方法、及びプログラム Download PDF

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研二 河野
Kenji Kono
憲一 阿部
Kenichi Abe
晃 松本
Akira Matsumoto
典彦 鎌田
Norihiko Kamata
悟己 上野
Satoki Ueno
ゆり 安達
Yuri Adachi
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Abstract

【課題】状況変化の激しい場所において時々刻々と変化する危険エリアに柔軟に対応することに貢献することができる安全管理装置等を提供すること。【解決手段】少なくとも作業現場にいる作業員が付帯した3次元センサで撮影された3次元点群データに基づいて、3次元マップを作成するように構成された3次元マップ作成部と、前記3次元マップを解析して、前記3次元マップに対して危険エリアを設定するように構成された危険エリア設定部と、前記3次元マップにおける前記3次元点群データの撮影位置を解析するように構成された3次元点群データ解析部と、前記撮影位置が前記危険エリア内にあるか否かを判定し、前記撮影位置が前記危険エリア内にある場合に、前記撮影位置に対応する前記作業員の作業員端末に対してアラート情報を送信するように構成された安全管理部と、を備える。【選択図】図8

Description

本発明は、安全管理装置、システム、方法、及びプログラムに関する。
建設業における作業員の事故は様々な工事現場で発生しており、転落事故や飛来落下事故、建機事故など事故の種別も多岐に渡っている。作業員の事故防止策として、例えば、特許文献1~5に記載のシステムを用いて、事故が起こり得る所定の場所(例えば、作業現場、設備、天井、壁、建物など)や移動体(例えば、重機、車体、ドローンなど)に3次元センサを設置し、ソフトウェア上で、3次元センサで撮影された危険エリアに作業員が侵入しているか監視することが考えられる。
特開2015-41283号公報 特開2020-95617号公報 特開2021-51561号公報 特表2021-500668号公報 再公表特許第2018/38131号
以下の分析は、本願発明者により与えられる。
しかしながら、作業現場の状況は時々刻々と変化するため、特許文献1~5に記載のシステムでは、予め指定した危険エリアが危険エリアでなくなった場合や、危険エリアと指定していなかった別の場所が危険エリアとなった場合に、改めて危険エリアを設定し直さなければならない。
また、特許文献1~5に記載のシステムでは、所定の場所に3次元センサを設置した構成の場合、3次元センサの前に障害物(例えば、資材)が出現すると、危険エリアの侵入監視が行えないため、障害物が映り込まない施策が必要になる。
さらに、特許文献1~5に記載のシステムでは、移動体に3次元センサを設置した構成の場合、3次元センサの撮影範囲以外に危険エリアがあるときには、撮影範囲に危険エリアが入るように移動体を移動させる必要があるが、作業員の作業や、クレーンで吊り上げた浮遊物体等の移動を阻害しないように移動体を移動させると、危険エリアが撮影範囲に入らなくなる場合がある。
本発明の主な課題は、人の安全管理を容易化しつつ、状況変化の激しい場所において時々刻々と変化する危険エリアに柔軟に対応することに貢献することができる安全管理装置、システム、方法、及びプログラムを提供することである。
第1の視点に係る安全管理装置は、少なくとも作業現場にいる作業員が付帯した3次元センサで撮影された3次元点群データに基づいて、3次元マップを作成するように構成された3次元マップ作成部と、前記3次元マップを解析して、前記3次元マップに対して危険エリアを設定するように構成された危険エリア設定部と、前記3次元マップにおける前記3次元点群データの撮影位置を解析するように構成された3次元点群データ解析部と、前記撮影位置が前記危険エリア内にあるか否かを判定し、前記撮影位置が前記危険エリア内にある場合に、前記撮影位置に対応する前記作業員の作業員端末に対してアラート情報を送信するように構成された安全管理部と、を備える。
第2の視点に係る安全管理システムは、前記第1の視点に係る安全管理装置と、前記安全管理装置と通信可能に接続されるとともに、作業員が使用する1又は複数の作業員端末と、前記作業員端末と通信可能に接続されるとともに、前記作業員に付帯される1又は複数の3次元センサと、を備える。
第3の視点に係る安全管理方法は、ハードウェア資源を用いて作業現場にいる作業員の安全を管理する安全管理方法であって、少なくとも前記作業現場にいる前記作業員が付帯した3次元センサで撮影された3次元点群データに基づいて、3次元マップを作成するステップと、前記3次元マップを解析して、前記3次元マップに対して危険エリアを設定するステップと、前記3次元マップにおける前記3次元点群データの撮影位置を解析するステップと、前記撮影位置が前記危険エリア内にあるか否かを判定し、前記撮影位置が前記危険エリア内にある場合に、前記撮影位置に対応する前記作業員の作業員端末に対してアラート情報を送信するステップと、を含む。
第4の視点に係るプログラムは、作業現場にいる作業員の安全を管理する処理をハードウェア資源に実行させるプログラムであって、少なくとも前記作業現場にいる前記作業員が付帯した3次元センサで撮影された3次元点群データに基づいて、3次元マップを作成する処理と、前記3次元マップを解析して、前記3次元マップに対して危険エリアを設定する処理と、前記3次元マップにおける前記3次元点群データの撮影位置を解析する処理と、前記撮影位置が前記危険エリア内にあるか否かを判定し、前記撮影位置が前記危険エリア内にある場合に、前記撮影位置に対応する前記作業員の作業員端末に対してアラート情報を送信する処理と、を前記ハードウェア資源に実行させる。
なお、プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記録することができる。記憶媒体は、半導体メモリ、ハードディスク、磁気記録媒体、光記録媒体等の非トランジェント(non-transient)なものとすることができる。また、本開示では、コンピュータプログラム製品として具現することも可能である。プログラムは、コンピュータ装置に入力装置又は外部から通信インタフェイスを介して入力され、記憶装置に記憶されて、プロセッサを所定のステップないし処理に従って駆動させ、必要に応じ中間状態を含めその処理結果を段階毎に表示装置を介して表示することができ、あるいは通信インタフェイスを介して、外部と交信することができる。そのためのコンピュータ装置は、一例として、典型的には互いにバスによって接続可能なプロセッサ、記憶装置、入力装置、通信インタフェイス、及び必要に応じ表示装置を備える。
前記第1~第4の視点によれば、人の安全管理を容易化しつつ、状況変化の激しい場所において時々刻々と変化する危険エリアに柔軟に対応することに貢献することができる。
実施形態1に係る安全管理システムを用いて危険エリアにいる作業員にアラートを出す例を示したイメージ図である。 実施形態1に係る安全管理システムの構成を模式的に示したブロック図である。 実施形態1に係る安全管理システムにおける作業員の現在位置特定方法の一例を模式的に示したイメージ図である。 実施形態1に係る安全管理システムにおける安全管理装置の動作を模式的に示したフローチャートである。 実施形態1に係る安全管理システムにおける安全管理装置の撮影位置解析フローの詳細を模式的に示したフローチャートである。 実施形態1に係る安全管理システムにおける安全管理装置の3次元マップ作成フローの詳細を模式的に示したフローチャートである。 実施形態1に係る安全管理システムにおける安全管理装置の危険エリア設定フローの詳細を模式的に示したフローチャートである。 実施形態2に係る安全管理装置の構成を模式的に示したブロック図である。 ハードウェア資源の構成を模式的に示したブロック図である。
以下、実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本出願において図面参照符号を付している場合は、それらは、専ら理解を助けるためのものであり、図示の態様に限定することを意図するものではない。また、下記の実施形態は、あくまで例示であり、本発明を限定するものではない。また、以降の説明で参照する図面等のブロック間の接続線は、双方向及び単方向の双方を含む。一方向矢印については、主たる信号(データ)の流れを模式的に示すものであり、双方向性を排除するものではない。さらに、本願開示に示す回路図、ブロック図、内部構成図、接続図などにおいて、明示は省略するが、入力ポート及び出力ポートが各接続線の入力端及び出力端のそれぞれに存在する。入出力インタフェイスも同様である。プログラムはコンピュータ装置を介して実行され、コンピュータ装置は、例えば、プロセッサ、記憶装置、入力装置、通信インタフェイス、及び必要に応じ表示装置を備え、コンピュータ装置は、通信インタフェイスを介して装置内又は外部の機器(コンピュータを含む)と、有線、無線を問わず、交信可能に構成される。
[実施形態1]
実施形態1に係る安全管理システムについて図面を用いて説明する。図1は、実施形態1に係る安全管理システムを用いて危険エリアにいる作業員にアラートを出す例を示したイメージ図である。図2は、実施形態1に係る安全管理システムの構成を模式的に示したブロック図である。図3は、実施形態1に係る安全管理システムにおける作業員の現在位置特定方法の一例を模式的に示したイメージ図である。
安全管理システム1は、3次元点群データ101を用いて、作業現場2における作業員10の安全を管理するシステムである(図1、図2参照)。安全管理システム1は、建設業における作業員の安全管理および作業現場管理、製造業における作業員の安全管理、建設業や製造業における機材や資材の安全管理を行うときに用いることができる。安全管理システム1は、複数の3次元センサ100と、複数の作業員端末200と、安全管理装置300と、ネットワーク400と、を備える。
3次元センサ100は、物体(図1では作業員10a、10b、10c、床面20、浮遊物体30、柱40a、40b、40c、40d等)の表面を3次元的にセンシングして撮影する装置である(図1、図2参照)。3次元センサ100は、作業現場2にいる作業員10a、10b、10cの所定の位置(例えば、頭部、ヘルメット等)に装着(付帯)するようにしてもよい。また、3次元センサ100は、作業員10a、10b、10cの代わり又は追加して作業現場2を巡回する巡回ロボット(図示せず;例えば、ドローン、ロボット犬等)に装着するようにしてもよい。さらに、3次元センサ100は、作業現場2の所定の位置に設置しておき、定期的に撮影する位置や方向を変更するようにしてもよい。3次元センサ100は、図2では作業員端末200と近距離通信可能に接続されているが、作業員端末200に内蔵された構成部であってもよい。3次元センサ100は、物体を撮影することによって所定のフォーマットの3次元点群データ101を生成し、生成された3次元点群データ101を作業員端末200に向けて出力する。なお、3次元点群データ101は、3次元センサ100で生成しないで、作業員端末200で生成するようにしてもよい。3次元センサ100には、例えば、ToF(Time of Flight)カメラ、ステレオカメラ、3次元-LIDAR(Laser Imaging Detection And Ranging)、デプスセンサ、測距センサ、距離カメラ等を用いることができる。3次元センサ100は、3次元センサ100を装着している作業員10a、10b又は10cによって操作される。ここで、3次元点群データ101は、3次元センサ100によって所定のフォーマットで生成されたデータであり、点群(XYZ座標(3次元座標)情報を持った多数の点の集まり)で描画された点群データである。3次元センサ100は、顧客の要望に応じて様々な出力形式のセンサ装置に変更することが可能である。3次元センサ100は、時刻機能を有するようにしてもよく、生成された3次元点群データ101に撮影時刻を関連付けて出力するようにしてもよい。3次元センサ100は、GPS(Global Positioning System)等の測位部を備えたものであってもよく、生成された3次元点群データ101に位置情報を関連付けて出力するようにしてもよい。
作業員端末200は、作業員10a、10b、10cが使用(保持でも可)する携帯可能な情報通信端末である(図1、図2参照)。作業員端末200は、コンピュータを構成する機能部(例えば、プロセッサ、記憶装置、入力装置、通信インタフェイス、及び表示装置)を備えた端末(コンピュータ端末)を用いることができ、例えば、スマートフォン、タブレット端末などを用いることができる。作業員端末200は、図2では複数台あるが、少なくとも1台あればよい。作業員端末200は、3次元センサ100と近距離通信可能に接続されている。作業員端末200は、ネットワーク400を介して安全管理装置300と通信可能(無線通信可能、有線通信可能)に接続されている。作業員端末200は、3次元センサ100から取得した3次元点群データ101を安全管理装置300へ送信する機能を有する。作業員端末200は、安全管理装置300から送信されたアラート情報を受信してアラート情報を出力する機能を有する。作業員端末200は、取得部210と、送信部220と、受信部230と、出力部240と、制御部250と、を備える。
取得部210は、3次元センサ100からの3次元点群データ101を取得する機能部である(図2参照)。取得部210は、制御部250によって制御される。取得部210は、取得した3次元点群データ101を送信部220に向けて出力する。取得部210は、作業員端末200が高度計、赤外線カメラ等を有する又は通信可能に接続されている場合には、高度情報、温度情報等を取得し、取得した高度情報、温度情報等を3次元点群データ101と関連付けて出力するようにしてもよい。
送信部220は、取得部210からの3次元点群データ101を、ネットワーク400を介して安全管理装置300に向けて送信する機能部である(図2参照)。送信部220は、制御部250によって制御される。送信部220は、3次元点群データ101を送信する際、例えば、3次元点群データ101を圧縮したり、不要部分やノイズを除去するなど、小データ化して送信するようにしてもよい。送信部220は、3次元点群データ101を送信する際、作業員端末200の識別情報(例えば、電話番号、メールアドレス、IP(Internet Protocol)アドレス等)を3次元点群データ101に関連付けて送信する。送信部220は、作業員端末200がGPS等による位置や方位を測定する測位部(図示せず)を備えている場合には、当該測位部で測定された撮影位置の位置情報や方位情報を3次元点群データ101に関連付けて送信するようにしてもよい。
受信部230は、安全管理装置300からのアラート情報を、ネットワーク400を介して受信する機能部である(図2参照)。受信部230は、制御部250によって制御される。受信部230は、受信したアラート情報を出力部240に向けて出力する。
出力部240は、受信部230からのアラート情報を出力(音声出力、表示、振動等)する機能部である(図2参照)。出力部240は、制御部250によって制御される。出力部240は、作業員端末200に近距離通信可能に接続されたものであってもよく、例えば、スマートグラス、ワイヤレスイヤホン等を用いることができる。出力部240でアラート情報を出力する代わり又は追加して、例えば、作業現場2に設置されたスピーカ等からブザー音を鳴らす、パトランプ等を点灯する、作業現場2のゲートを開閉する、工具の使用を制限する等が挙げられるが、他の方法を用いてもよい。
制御部250は、取得部210、送信部220、受信部230、及び、出力部240を制御する機能部である(図2参照)。制御部250は、プログラムに基づいて、取得部210、送信部220、受信部230、及び、出力部240を制御する。
安全管理装置300は、作業現場2における作業員10a、10b、10cの安全を管理する装置である(図1、図2参照)。安全管理装置300には、コンピュータを構成する機能部(例えば、プロセッサ、記憶装置、入力装置、通信インタフェイス、及び表示装置)を備えた端末(コンピュータ端末)を用いることができ、例えば、パーソナルコンピュータ、サーバ、タブレット端末、スマートフォンなどを用いることができる。安全管理装置300は、ネットワーク400を介して作業員端末200と通信可能(無線通信可能、有線通信可能)に接続されている。安全管理装置300は、作業員端末200からの3次元点群データ101を解析して3次元マップ350を作成する機能を有する。安全管理装置300は、3次元マップ350を解析して危険エリア351を自動設定する機能を有する。安全管理装置300は、危険エリア351にいる作業員10a、10b、10cを特定する機能を有する。安全管理装置300は、危険エリア351にいる作業員10a、10b、10cの作業員端末200に対してアラート情報を送信する機能を有する。安全管理装置300は、所定のプログラムを実行することによって、3次元点群データ解析部310と、3次元マップ作成部320と、安全管理部330と、危険エリア設定部340と、を備えた構成を実現する。
3次元点群データ解析部310は、作業員端末200から3次元点群データ101を受信して当該3次元点群データ101を解析(撮影位置解析)する機能部である(図2参照)。3次元点群データ解析部310は、3次元点群データ受信部311と、撮影位置解析部312と、を備える。
3次元点群データ受信部311は、作業員端末200からの3次元点群データ101を受信する機能部である(図2参照)。3次元点群データ受信部311は、受信した3次元点群データ101を撮影位置解析部312及び3次元マップ作成部320に向けて出力する。
撮影位置解析部312は、3次元点群データ受信部311からの3次元点群データ101の撮影位置(3次元マップ350における3次元点群データ101の撮影位置)を解析(特定)する機能部である(図2参照)。撮影位置の解析方法として、例えば、3次元点群データ101に基づいて、3次元点群データ101に含まれた2つの基準物体(例えば、柱40a、40b)間の距離及び方向を算出し、一方の基準物体(例えば、柱40a)に対する撮影位置の距離及び方向を求める方法が挙げられる。撮影位置解析部312は、3次元点群データ101に撮影位置の位置情報や方位情報が関連付けられている場合には、当該位置情報や当該方位情報を用いて3次元点群データ101の撮影位置を特定してもよい。撮影位置解析部312は、例えば、図3のように作業員Aが基準物体を視認できていない場合、基準物体を視認できて既に撮影位置を特定できている別の作業員Bが作業員Aを撮影することにより、作業員Aの撮影位置を特定するようにしてもよい。撮影位置解析部312は、解析された撮影位置情報を安全管理部330(作業員位置特定部331)に向けて出力される。
ここで、基準物体について、作業現場2に必然的に存在する所定の物体(例えば、図1では柱40a、40b)を基準物体とすることができるが、基準球を使用してもよく、任意の物体に貼り付けた所定のマーカーを基準物体とすることができる。所定のマーカーとして、例えば、AR(Augmented Reality)マーカー、QR(Quick Response)コード、特定の反射強度を持つ素材のシール等を用いることができる。
3次元マップ作成部320は、物体や地形の3次元点群データ101を蓄積した3次元マップ350を作成する機能部である(図2参照)。3次元マップ作成部320は、3次元点群データ受信部311からの3次元点群データ101を用いて3次元マップ350を作成する。3次元マップ作成部320は、3次元点群データ101が複数ある場合、複数の3次元点群データ101を合成して1つの3次元マップ350を作成することができる。3次元マップ作成部320は、3次元点群データ101が3次元マップ350における未作成の位置の点群データを含む場合、3次元点群データ101を3次元マップ350に追加することができる。3次元マップ作成部320は、3次元点群データ101が3次元マップ350における作成済みの位置の点群データを含む場合、3次元点群データ101に基づいて3次元マップ350を更新することができる。3次元マップ作成部320は、3次元点群データ101に撮影時刻情報が関連付けられている場合には、各3次元点群データ101の撮影時刻情報を付与して3次元マップ350を作成してもよく、3次元マップ350内で時系列の乖離がある箇所を管理者に通知させるようにしてもよい。3次元マップ作成部320は、3次元点群データ101に高度情報、温度情報等が関連付けられている場合には、高度情報や温度情報等を3次元マップ350に付与してもよい。3次元マップ作成部320は、作成された3次元マップ350を、安全管理装置300において保存し、危険エリア設定部340に向けて出力する。
安全管理部330は、作業員10が危険エリア351に存在しているかを監視する機能部である(図2参照)。安全管理部330は、作業員位置特定部331と、危険判定部332と、アラート送信部333と、を備える。
作業員位置特定部331は、3次元マップ350における作業員10a、10b、10cの位置を特定する機能部である(図2参照)。作業員位置特定部331は、撮影位置解析部312からの撮影位置情報(作業員10a、10b、10cの位置情報に相当)に基づいて、3次元マップ350における作業員10a、10b、10cの位置を特定する。作業員位置特定部331は、作業員10a、10b、10cの位置を特定した作業員位置情報352を生成する。作業員位置特定部331は、生成された作業員位置情報352を、安全管理装置300において3次元マップ350に関連付けて保存し、危険判定部332に向けて出力する。
危険判定部332は、3次元マップ350に設定された危険エリア351に作業員10a、10b、10cが存在するか否かを判定する機能部である(図2参照)。危険判定部332は、作業員位置特定部331からの作業員10a、10b、10cの位置情報に基づいて、保存された最新の3次元マップ350に設定された最新の危険エリア351に作業員10a、10b、10cが存在するか否かを判定する。危険判定部332は、危険エリア351に作業員10a、10b、10cのいずれかが存在するときに、危険エリア351に存在する作業員10a、10b、10cを特定した危険作業員特定情報を生成する。危険作業員特定情報は、危険エリア351に作業員10a、10b、10cが複数人存在する場合、該当する作業員10a、10b、10cごとに生成することができる。危険判定部332は、生成された危険作業員特定情報をアラート送信部333に向けて出力する。危険判定部332は、作業員10a、10b、10c(撮影位置)のいずれかが危険エリア351内から危険エリア351外になったか否かを判定し、危険エリア351内から危険エリア351外になった作業員10a、10b、10cの作業員端末200に対してアラート送信部333を介してアラート解除情報を送信するようにしてもよい。危険判定部332は、危険エリア351に作業員10a、10b、10cが存在しない場合に、作業員10a、10b、10c(撮影位置)のいずれかが危険エリア351に近づいているか否かを判定し、危険エリア351に近づいている作業員10a、10b、10cの作業員端末200に対してアラート送信部333を介して危険予告情報を送信するようにしてもよい。過去の危険判定結果のときよりも最新の危険判定結果で危険エリア351と作業員10a、10b、10cとの距離が短くなったときに危険予告情報を生成して出力するようにしてもよい。
アラート送信部333は、作業員10a、10b、10cの作業員端末200に対してアラート情報を送信する機能部である(図2参照)。アラート送信部333は、危険判定部332からの危険作業員特定情報に基づいて、該当する作業員10a、10b、10c(危険エリア351に存在する作業員10a、10b、10c)の作業員端末200に対してアラート情報を送信する。アラート情報は、危険エリア351の種類(例えば、床面エッジ21付近、浮遊物体30直下周辺等)やレベル(例えば、危険レベル)に応じて作業員端末200で出力される内容を変えることができる。アラート送信部333は、3次元点群データ101に基準物体の点群データがない場合(3次元点群データ解析部310で基準物体を抽出することができない場合)、基準物体を含まない3次元点群データ101の送信元の作業員10a、10b、10cの作業員端末200に対してアラート情報(ここでは、基準物体を含むように撮影することを促す情報)を送信する。
危険エリア設定部340は、3次元マップ350を解析して当該3次元マップ350に対して危険エリア351を自動設定する機能部である(図2参照)。危険エリア351として、例えば、高所作業にて墜落の危険がある作業現場2の床面エッジ21の周辺や、飛来落下の危険がある吊り荷の下の周辺などが挙げられる。3次元マップ350の解析として、危険エリア351の原因となる危険物、例えば、床面エッジ21、浮遊物体30等の検出が挙げられる。危険エリア設定部340は、事前に危険物の3次元点群モデル(危険物点群モデル)を作成して登録しておき、作成した3次元マップ350の中から、登録された危険物点群モデルに対応する危険物を抽出し、3次元マップ350に対して、抽出された危険物の周辺(直下周辺を含む)に危険エリア351を設定することができる。3次元マップ350を解析して危険エリア351を自動設定する代わり又は追加して、ユーザの操作によって手動で危険エリア351を設定してもよい。危険エリア設定部340は、事前に建機や機械の点群モデルを作成しておき、作成した3次元マップ350と建機や機械の点群モデルとを照合して建機や機械を特定し、特定された建機や機械の周辺を危険エリア351として設定するようにしてもよい。危険エリア設定部340は、3次元マップ350に対して設定された危険エリア351に係る情報を、安全管理装置300において3次元マップ350に関連付けて保存する。
3次元マップ350は、作業現場2の少なくとも1つの3次元点群データ101に基づいて、3次元マップ作成部320で作成された3次元のマップである(図1、図2参照
)。3次元マップ350は、安全管理装置300において保存されている。3次元マップ350には、危険エリア設定部340で設定された危険エリア351が関連付けられている。また、3次元マップ350には、作業員位置特定部331で生成された作業員位置情報352が関連付けられている。
次に、実施形態1に係る安全管理システムにおける安全管理装置の動作について図面を用いて説明する。図4は、実施形態1に係る安全管理システムにおける安全管理装置の動作を模式的に示したフローチャートである。なお、安全管理システムの構成については図2及びその説明を参照されたい。
まず、安全管理装置300の3次元点群データ解析部310の3次元点群データ受信部311は、作業員端末200から送信された、作業員10に付帯させた3次元センサ100によって撮影された作業現場の3次元点群データ101を受信する(ステップA1)。
次に、安全管理装置300の3次元点群データ解析部310の撮影位置解析部312は、受信した3次元点群データ101から撮影位置(作業員の現在位置)を解析(特定)する(ステップA2)。撮影位置の解析方法の詳細については、後述する(図5参照)。
次に、安全管理装置300の3次元マップ作成部320は、解析された撮影位置に基づいて、受信した3次元点群データ101を用いて3次元マップ350を作成する(ステップA3)。3次元マップ350の作成方法の詳細については後述する(図6参照)。
次に、安全管理装置300の危険エリア設定部340は、作成された3次元マップ350を解析して当該3次元マップ350に対して危険エリア351を設定する(ステップA4)。危険エリア351の設定方法の詳細については後述する(図7参照)。
次に、安全管理装置300の安全管理部330は、作業員位置特定部331において、解析(特定)された撮影位置(作業員の現在位置)に基づいて、3次元マップ350における作業員10a、10b、10cの位置を特定し、危険判定部332において、特定された作業員10a、10b、10cの位置に基づいて、最新の3次元マップ350に設定された最新の危険エリア351に作業員10a、10b、10cのいずれかが存在するか否かを判定する(ステップA5)。危険エリア351に作業員10a、10b、10cが存在しない場合(ステップA5のNO)、終了し、スタートに戻る。
危険エリア351に作業員10a、10b、10cのいずれかが存在する場合(ステップA5のYES)、安全管理装置300の安全管理部330のアラート送信部333は、危険エリア351に存在する作業員10a、10b、10cの作業員端末200に対してアラート情報を送信し(ステップA6)、その後、終了し、スタートに戻る。
次に、実施形態1に係る安全管理システムにおける安全管理装置の撮影位置解析フロー(図4のステップA2)の詳細について図面を用いて説明する。図5は、実施形態1に係る安全管理システムにおける安全管理装置の撮影位置解析フローの詳細を模式的に示したフローチャートである。
図4のステップA1の後、安全管理装置300の3次元点群データ解析部310の撮影位置解析部312は、受信した3次元点群データ101に基づいて、予め登録された基準物体点群モデルに対応する基準物体をサーチする(ステップB1)。
ここで、基準物体点群モデルは、撮影位置を解析するためのものであり、予め3次元センサ100で撮影して安全管理装置300に登録されている。基準物体として、例えば、基準球のようなものを使用してもよいし、作業現場の柱40a~40dや設備などを使用してもよく、また、3次元マップ350がある程度作成できている状況においては、作成済みの3次元マップ350を使用してもよい。
次に、撮影位置解析部312は、3次元点群データ101に基準物体があるか否かを判断する(ステップB2)。
3次元点群データ101に基準物体がある場合(ステップB2のYES)、撮影位置解析部312は、3次元点群データ101における基準物体に基づいて、3次元点群データ101の撮影位置を解析(特定)し(ステップB3)、その後、ステップA3に進む。
ここで、撮影位置の解析方法として、例えば、2つの基準物体間の距離及び向きを3次元点群データの座標情報から算出し、一方の基準物体に対する距離及び向きを求める方法が挙げられる。
3次元点群データ101に基準物体がない場合(ステップB2のNO)、安全管理装置300の安全管理部330のアラート送信部333は、作業員10a、10b、10cの作業員端末200に対してアラート情報を送信し(ステップB4)、その後、図4のスタートに戻る。
次に、実施形態1に係る安全管理システムにおける安全管理装置の3次元マップ作成フロー(図4のステップA3)の詳細について図面を用いて説明する。図6は、実施形態1に係る安全管理システムにおける安全管理装置の3次元マップ作成フローの詳細を模式的に示したフローチャートである。
ステップA2の後、安全管理装置300の3次元マップ作成部320は、3次元点群データ101における基準物体の点群データと、3次元マップ350を構成する仮想の3次元空間上の予め登録しておいた基準物体の点群データとの位置合わせを行う(ステップC1)。
ここで、基準物体として、例えば、基準球や作業現場の柱等が挙げられる。基準物体の点群データの各点は、xyzの三次元座標によって構成される。
次に、3次元マップ作成部320は、3次元点群データ101における基準物体の点群データと、3次元マップ350における基準物体の点群データとを合わせるようにして、3次元マップ350に対して3次元点群データ101を追加(又は更新)し(ステップC2)、その後、ステップA4に進む。
ここで、ステップA2では、追加するエリアに既に3次元点群データ101が存在している場合は、既存の3次元点群データ101を削除した上で追加(更新)し、常に3次元マップ350を最新の状態としておく。
次に、実施形態1に係る安全管理システムにおける安全管理装置の危険エリア設定フロー(図4のステップA4)の詳細について図面を用いて説明する。図7は、実施形態1に係る安全管理システムにおける安全管理装置の危険エリア設定フローの詳細を模式的に示したフローチャートである。
ステップA3の後、安全管理装置300の危険エリア設定部340は、最新の3次元マップ350から、作業現場の床面(図1の20)を検出する(ステップD1)。
ここで、床面20の検出方法として、例えば、RANSAC(RANdom SAmple Consensus)により、3次元マップ350に係る点群の中から、予め設定された床面の特徴的な形態(例えば、略水平面、傾斜面)を満たす点群(床面20に係る点群)を検出処理する方法等が挙げられる。
次に、危険エリア設定部340は、検出された床面20に対して、床面エッジ(図1の21)を検出する(ステップD2)。
次に、危険エリア設定部340は、最新の3次元マップ350から、床面20に接していない浮遊物体(図1の30)を検出する(ステップD3)。浮遊物体30を検出できないときは、ステップD3をスキップする。
ここで、浮遊物体30の検出方法として、例えば、浮遊物体30に係る点を含むようにクラスタリングを行って浮遊物体30に係るクラスタを検出する方法等が挙げられる。
次に、危険エリア設定部340は、床面エッジ21を検出したエリアの周辺、及び、浮遊物体30を検出したエリアの床面部分のそれぞれを危険エリア351として設定して登録し(ステップD4)、その後、ステップA5に進む。なお、ステップD3で浮遊物体を検出できなかった時は、浮遊物体に係る危険エリアの設定、登録をスキップする。
実施形態1によれば、3次元マップ350及び危険エリア351を最新の状態にしておいて危険エリア351への作業員10a、10b、10cの侵入を監視することができるので、人の安全管理を容易化しつつ、状況変化の激しい場所において時々刻々と変化する危険エリア351に柔軟に対応することに貢献することができる。
また、実施形態1によれば、作業員10a、10b、10cに付帯させた3次元センサ100で撮影した3次元点群データ101の撮影位置に基づいて作業員10a、10b、10cの位置を特定することで、作業員10a、10b、10cの危険をリアルタイムで検知でき、作業員10a、10b、10c自身が危険エリア351にいることを視認できていない状況でも注意喚起を促すことができる。
また、実施形態1によれば、作業員10a、10b、10cに付帯させた3次元センサ100で撮影した3次元点群データ101の撮影位置に基づいて作業員10a、10b、10cのこれまでの位置情報を記録することによって、各作業員10a、10b、10cの作業内容や行動状況を把握することができる。
また、実施形態1によれば、過去の3次元マップ350のデータを蓄積することにより、作業の進捗状況を把握することができる。
また、実施形態1によれば、撮影位置を解析する基準物体を、基準球等を使用せずに作業現場にある柱や設備などに設定することで、作業員10a、10b、10cの現在位置を精度よく特定することができる。
また、実施形態1によれば、基準物体の登録数を増やすことによって、撮影位置の精度を高めることができる。
また、実施形態1によれば、3次元マップ350をリアルタイムで作成しながら危険エリア351を自動設定していくので、3次元マップ350及び危険エリア351の事前作成が不要であり、広域な作業現場における危険エリア351をリアルタイムに更新することができる。一方、特許文献1では、土壁の異常の判定において、地図データの事前作成が必要である。
また、実施形態1によれば、3次元センサ100で取得した3次元点群データ101の座標から位置特定を行っており、電波状況に左右されることなく、位置特定を行える。一方、特許文献1では、重機の位置特定においてロケータを使用しており、例えば、GPSのようなもので位置特定を行う場合、電波が受信できない環境では正確な位置特定が困難となる。
また、実施形態1によれば、リアルタイムで3次元マップ350を作成しながら危険エリア351を設定するので、機械がどこにあっても危険エリア351を設定できる。一方、特許文献2では、作業者の危険エリアの判定において、事前に機械可動範囲のデータを取得する必要があり、その機械の設置位置を事前に取得する必要がある。
また、実施形態1によれば、作業員10a、10b、10cに3次元センサ100を付帯させ、取得した3次元点群データ101の座標から位置特定を行うので、死角の問題はない。一方、特許文献2では、3次元センサを壁に設置しているが、この場合、死角にいる作業員を位置特定できない。
[実施形態2]
実施形態2に係る安全管理装置について図面を用いて説明する。図8は、実施形態2に係る安全管理装置の構成を模式的に示したブロック図である。
安全管理装置300は、作業現場にいる作業員の安全を管理する装置である(図8参照)。安全管理装置300は、3次元マップ作成部320と、危険エリア設定部340と、3次元点群データ解析部310と、安全管理部330と、3次元マップ350と、を備える。
3次元マップ作成部320は、少なくとも作業現場にいる作業員が付帯した3次元センサで撮影された3次元点群データに基づいて、3次元マップ350を作成するように構成されている。危険エリア設定部340は、3次元マップ350を解析して、3次元マップ350に対して危険エリアを設定するように構成されている。3次元点群データ解析部310は、3次元マップ350における3次元点群データの撮影位置を解析するように構成されている。安全管理部330は、撮影位置が危険エリア内にあるか否かを判定し、撮影位置が危険エリア内にある場合に、撮影位置に対応する作業員の作業員端末に対してアラート情報を送信するように構成されている。
実施形態2によれば、3次元マップ350及び危険エリアを最新の状態にしておいて危険エリアへの作業員の侵入を監視することができるので、人の安全管理を容易化しつつ、状況変化の激しい場所において時々刻々と変化する危険エリア351に柔軟に対応することに貢献することができる。
なお、実施形態1、2に係る安全管理装置及び作業員端末は、いわゆるハードウェア資源(情報処理装置、コンピュータ)により構成することができ、図9に例示する構成を備えたものを用いることができる。例えば、ハードウェア資源1000は、内部バス1004により相互に接続される、プロセッサ1001、メモリ1002、ネットワークインタフェイス1003等を備える。
なお、図9に示す構成は、ハードウェア資源1000のハードウェア構成を限定する趣旨ではない。ハードウェア資源1000は、図示しないハードウェア(例えば、入出力インタフェイス)を含んでもよい。あるいは、装置に含まれるプロセッサ1001等のユニットの数も図9の例示に限定する趣旨ではなく、例えば、複数のプロセッサ1001がハードウェア資源1000に含まれていてもよい。プロセッサ1001には、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processor Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等を用いることができる。
メモリ1002には、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等を用いることができる。
ネットワークインタフェイス1003には、例えば、LAN(Local Area Network)カード、ネットワークアダプタ、ネットワークインタフェイスカード等を用いることができる。
ハードウェア資源1000の機能は、上述の処理モジュールにより実現される。当該処理モジュールは、例えば、メモリ1002に格納されたプログラムをプロセッサ1001が実行することで実現される。また、そのプログラムは、ネットワークを介してダウンロードするか、あるいは、プログラムを記憶した記憶媒体を用いて、更新することができる。さらに、上記処理モジュールは、半導体チップにより実現されてもよい。即ち、上記処理モジュールが行う機能は、何らかのハードウェアにおいてソフトウェアが実行されることによって実現できればよい。
上記実施形態の一部または全部は以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
[付記1]
少なくとも作業現場にいる作業員が付帯した3次元センサで撮影された3次元点群データに基づいて、3次元マップを作成するように構成された3次元マップ作成部と、
前記3次元マップを解析して、前記3次元マップに対して危険エリアを設定するように構成された危険エリア設定部と、
前記3次元マップにおける前記3次元点群データの撮影位置を解析するように構成された3次元点群データ解析部と、
前記撮影位置が前記危険エリア内にあるか否かを判定し、前記撮影位置が前記危険エリア内にある場合に、前記撮影位置に対応する前記作業員の作業員端末に対してアラート情報を送信するように構成された安全管理部と、
を備える、
安全管理装置。
[付記2]
前記3次元マップ作成部は、
前記3次元点群データが複数ある場合、複数の前記3次元点群データを合成して1つの前記3次元マップを作成し、
前記3次元点群データが前記3次元マップにおける未作成の位置の点群データを含む場合、前記3次元点群データを前記3次元マップに追加し、
前記3次元点群データが前記3次元マップにおける作成済みの位置の点群データを含む場合、前記3次元点群データに基づいて前記3次元マップを更新する、
ように構成されている、
付記1記載の安全管理装置。
[付記3]
前記危険エリア設定部は、前記3次元マップの中から、予め登録された危険物点群モデルに対応する危険物を抽出し、前記3次元マップに対して、抽出された前記危険物の周辺に前記危険エリアを設定する、
又は/及び、
前記3次元マップの中から、予め登録された危険エリア点群モデルに対応する前記危険エリアを抽出して前記3次元マップに対して前記危険エリアを設定する、ように構成されている、
付記1又は2記載の安全管理装置。
[付記4]
前記安全管理部は、前記撮影位置が前記危険エリア内から前記危険エリア外になったか否かを判定し、前記撮影位置が前記危険エリア内から前記危険エリア外になった場合に、前記撮影位置に対応する前記作業員の作業員端末に対してアラート解除情報を送信するように構成されている、
付記1乃至3のいずれか一に記載の安全管理装置。
[付記5]
前記安全管理部は、前記撮影位置が前記危険エリアに近づいているか否かを判定し、前記撮影位置が前記危険エリアに近づいている場合に、前記撮影位置に対応する前記作業員の作業員端末に対して危険予告情報を送信するように構成されている、
付記1乃至4のいずれか一に記載の安全管理装置。
[付記6]
前記3次元点群データ解析部は、前記3次元点群データの中から、予め登録された基準物体点群モデルに対応する基準物体を抽出し、抽出された前記基準物体に基づいて、前記3次元点群データの前記撮影位置を解析するように構成されている、
付記1乃至5のいずれか一に記載の安全管理装置。
[付記7]
前記安全管理部は、前記3次元点群データ解析部で前記基準物体を抽出することができない場合に、前記基準物体を含まない3次元点群データの送信元の前記作業員の作業員端末に対して、前記基準物体を含むように撮影することを促す旨のアラート情報を送信するように構成されている、
付記6記載の安全管理装置。
[付記8]
付記1乃至7のいずれか一に記載の安全管理装置と、
前記安全管理装置と通信可能に接続されるとともに、作業員が使用する1又は複数の作業員端末と、
前記作業員端末と通信可能に接続されるとともに、前記作業員に付帯される1又は複数の3次元センサと、
を備える、
安全管理システム。
[付記9]
ハードウェア資源を用いて作業現場にいる作業員の安全を管理する安全管理方法であって、
少なくとも前記作業現場にいる前記作業員が付帯した3次元センサで撮影された3次元点群データに基づいて、3次元マップを作成するステップと、
前記3次元マップを解析して、前記3次元マップに対して危険エリアを設定するステップと、
前記3次元マップにおける前記3次元点群データの撮影位置を解析するステップと、
前記撮影位置が前記危険エリア内にあるか否かを判定し、前記撮影位置が前記危険エリア内にある場合に、前記撮影位置に対応する前記作業員の作業員端末に対してアラート情報を送信するステップと、
を含む、安全管理方法。
[付記10]
作業現場にいる作業員の安全を管理する処理をハードウェア資源に実行させるプログラムであって、
少なくとも前記作業現場にいる前記作業員が付帯した3次元センサで撮影された3次元点群データに基づいて、3次元マップを作成する処理と、
前記3次元マップを解析して、前記3次元マップに対して危険エリアを設定する処理と、
前記3次元マップにおける前記3次元点群データの撮影位置を解析する処理と、
前記撮影位置が前記危険エリア内にあるか否かを判定し、前記撮影位置が前記危険エリア内にある場合に、前記撮影位置に対応する前記作業員の作業員端末に対してアラート情報を送信する処理と、
を前記ハードウェア資源に実行させる、プログラム。
なお、上記の特許文献の各開示は、本書に引用をもって繰り込み記載されているものとし、必要に応じて本発明の基礎ないし一部として用いることが出来るものとする。本発明の全開示(特許請求の範囲及び図面を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の全開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせないし選択(必要により不選択)が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲及び図面を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。また、本願に記載の数値及び数値範囲については、明記がなくともその任意の中間値、下位数値、及び、小範囲が記載されているものとみなされる。さらに、上記引用した文献の各開示事項は、必要に応じ、本願発明の趣旨に則り、本願発明の開示の一部として、その一部又は全部を、本書の記載事項と組み合わせて用いることも、本願の開示事項に含まれる(属する)ものと、みなされる。
1 安全管理システム
2 作業現場
10、10a、10b、10c 作業員
20 床面
21 床面エッジ
30 浮遊物体
40a、40b、40c、40d 柱
100 3次元センサ
101 3次元点群データ
200 作業員端末
210 取得部
220 送信部
230 受信部
240 出力部
250 制御部
300 安全管理装置
310 3次元点群データ解析部
311 3次元点群データ受信部
312 撮影位置解析部
320 3次元マップ作成部
330 安全管理部
331 作業員位置特定部
332 危険判定部
333 アラート送信部
340 危険エリア設定部
350 3次元マップ
351 危険エリア
352、352a、352b、352c 作業員位置情報
400 ネットワーク
1000 ハードウェア資源
1001 プロセッサ
1002 メモリ
1003 ネットワークインタフェイス
1004 内部バス

Claims (10)

  1. 少なくとも作業現場にいる作業員が付帯した3次元センサで撮影された3次元点群データに基づいて、3次元マップを作成するように構成された3次元マップ作成部と、
    前記3次元マップを解析して、前記3次元マップに対して危険エリアを設定するように構成された危険エリア設定部と、
    前記3次元マップにおける前記3次元点群データの撮影位置を解析するように構成された3次元点群データ解析部と、
    前記撮影位置が前記危険エリア内にあるか否かを判定し、前記撮影位置が前記危険エリア内にある場合に、前記撮影位置に対応する前記作業員の作業員端末に対してアラート情報を送信するように構成された安全管理部と、
    を備える、
    安全管理装置。
  2. 前記3次元マップ作成部は、
    前記3次元点群データが複数ある場合、複数の前記3次元点群データを合成して1つの前記3次元マップを作成し、
    前記3次元点群データが前記3次元マップにおける未作成の位置の点群データを含む場合、前記3次元点群データを前記3次元マップに追加し、
    前記3次元点群データが前記3次元マップにおける作成済みの位置の点群データを含む場合、前記3次元点群データに基づいて前記3次元マップを更新する、
    ように構成されている、
    請求項1記載の安全管理装置。
  3. 前記危険エリア設定部は、
    前記3次元マップの中から、予め登録された危険物点群モデルに対応する危険物を抽出し、前記3次元マップに対して、抽出された前記危険物の周辺に前記危険エリアを設定する、
    又は/及び、
    前記3次元マップの中から、予め登録された危険エリア点群モデルに対応する前記危険エリアを抽出して前記3次元マップに対して前記危険エリアを設定する、
    ように構成されている、
    請求項1又は2記載の安全管理装置。
  4. 前記安全管理部は、前記撮影位置が前記危険エリア内から前記危険エリア外になったか否かを判定し、前記撮影位置が前記危険エリア内から前記危険エリア外になった場合に、前記撮影位置に対応する前記作業員の作業員端末に対してアラート解除情報を送信するように構成されている、
    請求項1乃至3のいずれか一に記載の安全管理装置。
  5. 前記安全管理部は、前記撮影位置が前記危険エリアに近づいているか否かを判定し、前記撮影位置が前記危険エリアに近づいている場合に、前記撮影位置に対応する前記作業員の作業員端末に対して危険予告情報を送信するように構成されている、
    請求項1乃至4のいずれか一に記載の安全管理装置。
  6. 前記3次元点群データ解析部は、前記3次元点群データの中から、予め登録された基準物体点群モデルに対応する基準物体を抽出し、抽出された前記基準物体に基づいて、前記3次元点群データの前記撮影位置を解析するように構成されている、
    請求項1乃至5のいずれか一に記載の安全管理装置。
  7. 前記安全管理部は、前記3次元点群データ解析部で前記基準物体を抽出することができない場合に、前記基準物体を含まない3次元点群データの送信元の前記作業員の作業員端末に対して、前記基準物体を含むように撮影することを促す旨のアラート情報を送信するように構成されている、
    請求項6記載の安全管理装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一に記載の安全管理装置と、
    前記安全管理装置と通信可能に接続されるとともに、作業員が使用する1又は複数の作業員端末と、
    前記作業員端末と通信可能に接続されるとともに、前記作業員に付帯される1又は複数の3次元センサと、
    を備える、
    安全管理システム。
  9. ハードウェア資源を用いて作業現場にいる作業員の安全を管理する安全管理方法であって、
    少なくとも前記作業現場にいる前記作業員が付帯した3次元センサで撮影された3次元点群データに基づいて、3次元マップを作成するステップと、
    前記3次元マップを解析して、前記3次元マップに対して危険エリアを設定するステップと、
    前記3次元マップにおける前記3次元点群データの撮影位置を解析するステップと、
    前記撮影位置が前記危険エリア内にあるか否かを判定し、前記撮影位置が前記危険エリア内にある場合に、前記撮影位置に対応する前記作業員の作業員端末に対してアラート情報を送信するステップと、
    を含む、安全管理方法。
  10. 作業現場にいる作業員の安全を管理する処理をハードウェア資源に実行させるプログラムであって、
    少なくとも前記作業現場にいる前記作業員が付帯した3次元センサで撮影された3次元点群データに基づいて、3次元マップを作成する処理と、
    前記3次元マップを解析して、前記3次元マップに対して危険エリアを設定する処理と、
    前記3次元マップにおける前記3次元点群データの撮影位置を解析する処理と、
    前記撮影位置が前記危険エリア内にあるか否かを判定し、前記撮影位置が前記危険エリア内にある場合に、前記撮影位置に対応する前記作業員の作業員端末に対してアラート情報を送信する処理と、
    を前記ハードウェア資源に実行させる、プログラム。
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