JP2023022696A - 遊技機 - Google Patents

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達也 海野
Tatsuya Unno
弘修 福原
Koshu Fukuhara
竜二 中谷
Ryuji Nakatani
一郎 安福
Ichiro Yasufuku
昌弘 本田
Masahiro Honda
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Abstract

【課題】大当り遊技の終了後に入球容易状態に移行しなかった場合でも、遊技者の遊技意欲が減退するのを抑制する。【解決手段】第1始動口または第2始動口への遊技球の入球に基づいて変動表示される図柄が所定の当選図柄で停止されたことに基づいて大当り遊技を実行する遊技機において、大当り遊技の実行後に移行可能な遊技状態として、通常遊技状態よりも第2始動口への遊技球の入球が容易な入球容易状態と、入球容易状態よりも第2始動口への遊技球の入球が困難な特定遊技状態と、を少なくとも含み、大当り遊技の実行後に特定遊技状態に移行し、当該特定遊技状態中に当選図柄とは異なる特定図柄が停止されると、特定遊技状態よりも第2始動口への遊技球の入球が容易な入球容易状態に移行する。また、遊技状態に応じて演出表示の表示内容を変更する。【選択図】図8

Description

本発明は、パチンコ機等の弾球遊技機に関する。
従来、この種の遊技機としては、内部に特定領域を有する大入賞口(第2大入賞口)を備え、始動口への遊技球の入球に起因して小当りが発生し、小当りの発生により開放した大入賞口に遊技球が入球すると共に入球した遊技球が特定領域を通過すると、大当り遊技を実行するいわゆる1種2種混合機が提案されている。この遊技機では、始動口として、第1始動口と、第2始動口とを有し、第1始動口に遊技球が入球すると、第1特別図柄が変動表示し、第2始動口に遊技球が入球すると、第2特別図柄が変動表示するものであり、通常状態では第2始動口には殆ど遊技球が入球しないが、時短状態が発生すると、第2始動口に頻繁に遊技球が入球し、第2特別図柄が容易に変動可能となる。更に、第1特別図柄には時短有り大当り図柄と時短無し大当り図柄とが含まれ、第1特別図柄が時短有り大当り図柄で大当りに当選すると、大当り遊技の終了後の遊技状態は時短状態となり、第1特別図柄が時短無し図柄で大当りに当選すると、大当り遊技の終了後の遊技状態は通常状態となる。また、第1特別図柄と第2特別図柄には小当り図柄が含まれ、第2特別図柄は第1特別図柄よりも小当り確率が高く設定されており、時短状態においては、第2特別図柄が容易に変動可能となることで、小当りが頻繁に発生し、大当りが発生し易くなる。
特開2016-116543号公報
上述した遊技機では、大当りに当選しても、大当りが時短無し大当りであった場合は、大当り遊技の終了後の遊技状態は再度、通常状態となるため、また低確率で大当りを当選させなければならない。このため、時短無し大当りが何回も続くと、遊技者の遊技意欲を減退させるおそれがある。
本発明の遊技機は、大当り遊技の終了後に入球容易状態に移行しなかった場合でも、遊技者の遊技意欲が減退するのを抑制することを主目的とする。
本発明の遊技機は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の第1の遊技機は、
遊技球が常時入球可能な第1始動口と、
遊技球の入球可能性が変化する第2始動口と、
前記第1始動口または前記第2始動口への遊技球の入球に基づいて当否判定を行なう当否判定手段と、
前記当否判定の結果に基づいて図柄を変動表示させる図柄表示手段と、
前記図柄表示手段により変動表示された図柄が所定の当選図柄で停止されたことに基づいて大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、
遊技状態を制御する遊技状態制御手段と、
を備え、
前記大当り遊技の実行後に移行可能な遊技状態として、通常遊技状態よりも前記第2始動口への遊技球の入球が容易な入球容易状態と、前記入球容易状態よりも前記第2始動口への遊技球の入球が困難な特定遊技状態と、を少なくとも含み、
前記遊技状態制御手段は、前記大当り遊技の実行後に前記特定遊技状態に移行し、前記特定遊技状態中に前記図柄表示手段により前記当選図柄とは異なる特定図柄が停止されると、前記特定遊技状態よりも前記第2始動口への遊技球の入球が容易な入球容易状態に移行する、
ことを要旨とする。
この本発明の第1の遊技機では、第1始動口または第2始動口への遊技球の入球に基づいて変動表示される図柄が所定の当選図柄で停止されたことに基づいて大当り遊技を実行するものにおいて、大当り遊技の実行後に移行可能な遊技状態として、通常遊技状態よりも第2始動口への遊技球の入球が容易な入球容易状態と、入球容易状態よりも第2始動口への遊技球の入球が困難な特定遊技状態と、を少なくとも含み、大当り遊技の実行後に特定遊技状態に移行し、当該特定遊技状態中に図柄表示手段により当選図柄とは異なる特定図柄が停止されると、特定遊技状態よりも第2始動口への遊技球の入球が容易な入球容易状態に移行することとしている。これにより、大当りを引いたが大当り遊技の実行後に入球容易状態に移行することができずに特定遊技状態に移行した場合でも、当該特定遊技状態中は、再度、大当りを引かなくても、入球容易状態への移行のチャンスがあるため、遊技者の遊技意欲が減退するのを抑制することができる。ここで、「入球容易状態」は、通常遊技状態よりも第2始動口への遊技球の入球が容易であればよく、大当り遊技の実行後に移行する場合と、当選図柄とは異なる特定図柄が停止されたことに基づいて移行する場合とで、第2始動口への遊技球の入球のし易さが同じであってもよいし、異なっていてもよい(以下、同じ)。
本発明の第2の遊技機は、
遊技者の操作に基づいて遊技球を第1遊技領域と第2遊技領域とに発射可能な遊技機であって、
前記第1遊技領域を流下する遊技球が入球可能な第1始動口と、
前記第2遊技領域を流下する遊技球が入球可能であると共に遊技球の入球可能性が変化する第2始動口と、
前記第1始動口または前記第2始動口への遊技球の入球に基づいて当否判定を行なう当否判定手段と、
前記当否判定の結果に基づいて図柄を変動表示させる図柄表示手段と、
前記図柄表示手段により変動表示された図柄が所定の当選図柄で停止されたことに基づいて大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、
遊技状態を制御する遊技状態制御手段と、
を備え、
前記大当り遊技の実行後に移行可能な遊技状態として、通常遊技状態よりも前記第2始動口への遊技球の入球が容易な入球容易状態と、前記入球容易状態よりも前記第2始動口への遊技球の入球が困難な特定遊技状態と、を少なくとも含み、
前記遊技状態制御手段は、前記大当り遊技の実行後に前記特定遊技状態に移行し、前記特定遊技状態中に前記図柄表示手段により前記当選図柄とは異なる特定図柄が停止されると、前記特定遊技状態よりも前記第2始動口への遊技球の入球が容易な入球容易状態に移行する、
ことを要旨とする。
この本発明の第2の遊技機では、第1始動口または第2始動口への遊技球の入球に基づいて変動表示される図柄が所定の当選図柄で停止されたことに基づいて大当り遊技を実行するものにおいて、大当り遊技の実行後に移行可能な遊技状態として、通常遊技状態よりも第2始動口への遊技球の入球が容易な入球容易状態と、入球容易状態よりも第2始動口への遊技球の入球が困難な特定遊技状態と、を少なくとも含み、大当り遊技の実行後に特定遊技状態に移行し、当該特定遊技状態中に図柄表示手段により当選図柄とは異なる特定図柄が停止されると、特定遊技状態よりも第2始動口への遊技球の入球が容易な入球容易状態に移行することとしている。これにより、大当りを引いたが大当り遊技の実行後に入球容易状態に移行することができずに特定遊技状態に移行した場合でも、当該特定遊技状態中は、再度、大当りを引かなくても、入球容易状態への移行のチャンスがあるため、遊技者の遊技意欲が減退するのを抑制することができる。
本発明の第3の遊技機は、
遊技球が常時入球可能な第1始動口と、
遊技球の入球可能性が変化する第2始動口と、
前記第1始動口または前記第2始動口への遊技球の入球に基づいて当否判定を行なう当否判定手段と、
前記当否判定の結果に基づいて図柄を変動表示させる図柄表示手段と、
前記図柄表示手段により変動表示された図柄が所定の当選図柄で停止されたことに基づいて大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、
遊技状態を制御する遊技状態制御手段と、
演出表示を行なう演出表示手段と、
を備え、
前記大当り遊技の実行後に移行可能な遊技状態として、通常遊技状態よりも前記第2始動口への遊技球の入球が容易な入球容易状態と、前記入球容易状態よりも前記第2始動口への遊技球の入球が困難な特定遊技状態と、を少なくとも含み、
前記遊技状態制御手段は、前記大当り遊技の実行後に前記特定遊技状態に移行し、前記特定遊技状態中に前記図柄表示手段により前記当選図柄とは異なる特定図柄が停止されると、前記特定遊技状態よりも前記第2始動口への遊技球の入球が容易な入球容易状態に移行し、
前記演出表示手段は、前記遊技状態に応じて前記演出表示の表示内容を変更する、
ことを要旨とする。
この本発明の第3の遊技機では、第1始動口または第2始動口への遊技球の入球に基づいて変動表示される図柄が所定の当選図柄で停止されたことに基づいて大当り遊技を実行するものにおいて、大当り遊技の実行後に移行可能な遊技状態として、通常遊技状態よりも第2始動口への遊技球の入球が容易な入球容易状態と、入球容易状態よりも第2始動口への遊技球の入球が困難な特定遊技状態と、を少なくとも含み、大当り遊技の実行後に特定遊技状態に移行し、当該特定遊技状態中に図柄表示手段により当選図柄とは異なる特定図柄が停止されると、特定遊技状態よりも第2始動口への遊技球の入球が容易な入球容易状態に移行することとしている。これにより、大当りを引いたが大当り遊技の実行後に入球容易状態に移行することができずに特定遊技状態に移行した場合でも、当該特定遊技状態中は、再度、大当りを引かなくても、入球容易状態への移行のチャンスがあるため、遊技者の遊技意欲が減退するのを抑制することができる。さらに、遊技状態に応じて演出表示の表示内容を変更するため、遊技者は演出表示の表示内容を見て遊技状態を把握することができ、遊技を継続するか否かを判断することができる。
本発明の遊技機によれば、大当り遊技の終了後に入球容易状態に移行しなかった場合でも、遊技者の遊技意欲が減退するのを抑制することができる。
本発明の一実施例としてのパチンコ機1の正面図である。 パチンコ機1の裏面図である。 パチンコ機1が有する遊技盤20の概略構成図である。 振分装置40の概略構成図である。 パチンコ機1の電気的な構成を示すブロック図である。 演出表示装置37の演出表示の一例を示す説明図である。 パチンコ機1の仕様を説明する説明図である。 パチンコ機1の遊技の流れを説明する説明図である。 主制御装置60のCPU60aにより実行される主制御処理の一例を示すフローチャートである。 電源投入処理の一例を示すフローチャートである。 始動入賞処理の一例を示すフローチャートである。 普通図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。 普通図柄変動表示関連処理の一例を示すフローチャートである。 普通図柄当り遊技処理の一例を示すフローチャートである。 特別図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。 特別図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。 第1特別図柄変動表示関連処理の一例を示すフローチャートである。 第2特別図柄変動表示関連処理の一例を示すフローチャートである。 a時短フラグ終了処理の一例を示すフローチャートである。 b時短フラグ設定処理の一例を示すフローチャートである。 c時短フラグ設定処理の一例を示すフローチャートである。 小当り遊技処理の一例を示すフローチャートである。 小当り遊技処理の一例を示すフローチャートである。 大当り遊技処理の一例を示すフローチャートである。 大当り遊技処理の一例を示すフローチャートである。 遊技状態示唆演出の一例を示すフローチャートである。
次に、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明する。
図1は、本発明のパチンコ機1の正面図であり、図2は、パチンコ機1の裏面図であり、図3は、パチンコ機1が有する遊技盤20の概略構成図であり、図4は、振分装置40の概略構成図であり、図5は、パチンコ機1の電気的な構成を示すブロック図である。以下、第1種の遊技性と第2種の遊技性とを併せ持ったいわゆる1種2種混合タイプのパチンコ機に本発明を適用した例を説明する。なお、1種2種混合タイプのパチンコ機とは、基本的には、通常遊技状態では、左打ちによる第1始動口への遊技球の入球に基づいて当否判定を行ない、大当りが発生すると、大当り遊技を実行し(1種の遊技性)、大当りが発生して時短機能が作動すると(時短遊技状態)、右打ちによる第2始動口への遊技球の入球が容易となり、当該第2始動口への遊技球の入球に基づいて当否判定を行ない、小当りが発生すると、小当り遊技を実行し、当該小当り遊技において開放した大入賞口に遊技球が入球すると共に入球した遊技球が当該大入賞口の内部に設けられた特定領域を通過すると、大当り遊技を実行する(2種の遊技性)ものである。
[パチンコ機1の外観構成]
本実施例のパチンコ機1は、図1に示すように、前面枠(ガラス枠)3に嵌め込まれたガラス板(透明板)4を介して盤面が視認可能に配置された遊技盤20と、遊技球を貯留する上受け皿11および下受け皿12と、上受け皿11に貯留されている遊技球を遊技盤20へ発射するための発射ハンドル13と、を備える。本実施例のパチンコ機1は、プリペイドカードに対応したCR機であり、当該パチンコ機1の左側には、プリペイドカードの読み書きを行なうためのCRユニット50が設けられている。
前面枠3は、内枠5に嵌め込まれており、左側の上下に設けられたヒンジを支点として内枠5に対して開閉可能となっている。また、内枠5は、外枠2に嵌め込まれており、左側の上下に設けられたヒンジを支点として外枠2に対して開閉可能となっている。前面枠3と内枠5は、略長方形状のプラスティック製の枠体として構成されている。一方、外枠2は、略長方形状の木製の枠体として構成されており、遊技ホールの島設備の島枠に固定される。
前面枠3内には、遊技の進行に伴って種々の効果音を鳴らしたり遊技者に対して注意喚起するための警告音を鳴らしたりするスピーカ14(図5参照)が設けられている。また、前面枠3内には、遊技状態に応じて発光する装飾用の発光素子としてのランプ(LED)15(図5参照)が、遊技盤20の周囲を囲むように複数個配列されている。
上受け皿11には、賞球や貸球が払い出され、下受け皿12には、上受け皿11から溢れた球が払い出される。上受け皿11の上部には、CRユニット50に挿入されたプリペイドカードの残高等を表示する精算表示装置52が配設され、当該精算表示装置52の両脇の一方には、遊技球の貸し出しを指示する球貸ボタン53が設けられ、両脇の他方には、CRユニット50に挿入されているプリペイドカードの精算(返却)を指示する精算ボタン54が設けられている。また、上受け皿11の手前には、遊技者の操作に応じて各種演出を行なうための演出ボタン16が配設されている。
パチンコ機1の内枠5の裏側には、図2に示すように、球タンク77とタンクレール78と払出装置72とが設けられている。払出装置72は、遊技盤20に設けられる各入賞口に遊技球が入球すると、予め定められた数の遊技球を、賞球として、球タンク77からタンクレール78を介して上受け皿11に払い出す。また、払出装置72は、球貸ボタン53が操作されると、貸球を上受け皿11に払い出す。
発射ハンドル13は、下受け皿12の右方に設けられており、遊技者により時計回りに回動操作されると、図示しない発射装置が有する発射モータ83(図5参照)が作動し、発射ハンドル13の回動操作量に応じた発射威力で遊技球を1球ずつ遊技盤20へ向けて打ち出す。
[遊技盤20の構成]
遊技盤20は、図3に示すように、外レール21aと内レール21bとによって囲まれる遊技領域21が形成されている。この遊技盤20は、遊技領域21の略中央部に設けられた演出表示装置37と、演出表示装置37の周囲に配置されたワープ入口やワープ樋,ステージ等を含むセンター役物38と、センター役物38の左方と右方に配置された普通図柄作動ゲート221,222と、センター役物38の下方に配置された常時開放の第1始動口23と、右側の普通図柄作動ゲート222の下方に配置された開閉式の第2始動口24と、センター役物38の右部に設けられた第1大入賞口25と、第2始動口24の左下方に配置された第2大入賞口26と、遊技領域21の左下部に配置された常時開放の普通入賞口28と、何れの入賞口にも入らなかった遊技球を回収するためのアウト口29と、を備える。また、遊技盤20には、遊技領域21を流下する遊技球をガイドしたり弾いたりする多数の釘21cが植設されている。
第2始動口24は、普通電動役物として構成される可変式の入球口であり、左右一対の開閉羽根(開閉部材)24bと、開閉羽根24bを作動させる第2始動口ソレノイド24c(図5参照)と、を備える。この第2始動口24は、通常は、開閉羽根24bが直立して遊技球の入球が困難な閉鎖状態とされており、普通図柄が当り図柄で停止表示されて当り遊技(普通図柄当り遊技)が実行されるときに、第2始動口ソレノイド24cによって開閉羽根24bが左右に開くことにより、遊技球の入球が容易な開放状態とされる。第2始動口24には、遊技球の入球を検知してその入球数をカウントするための第2始動口スイッチ24a(図5参照)が取り付けられている。第2始動口24は、第2始動口スイッチ24aが遊技球の入球を規定数カウントするか、規定数カウントする前に予め定められた最大開放時間が経過すると閉鎖される。
第1大入賞口25は、特別電動役物として構成される可変式の入球口であり、開閉羽根(開閉部材)25bと、開閉羽根25bを作動させる第1大入賞口ソレノイド25c(図5参照)と、を備える。この第1大入賞口25は、通常は、開閉羽根25bによって塞がれて遊技球の入球が不能な閉鎖状態とされており、大当り遊技が実行されるときに、第1大入賞口ソレノイド25cによって開閉羽根25bが右側に開くことで、遊技球を受け入れやすい開放状態とされる。第1大入賞口25には、遊技球の入球を検知してその入球数をカウントするための第1大入賞口スイッチ25a(図5参照)が取り付けられている。第1大入賞口25は、第1大入賞口スイッチ25aが遊技球の入球を規定数カウントするか、規定数カウントする前に予め定められた最大開放時間が経過すると閉鎖される(ラウンド遊技)。大当り遊技は、上記ラウンド遊技を複数回に亘って繰り返すことにより実行される。
第2大入賞口26は、特別電動役物として構成される可変式の入球口であり、スライド式の開閉板(開閉部材)26bと、開閉板26bを作動させる第2大入賞口ソレノイド26c(図5参照)と、を備える。この第2大入賞口26は、通常は、開閉板26bが盤面から突き出て遊技球の入球が不能な閉鎖状態とされており、特別図柄が小当り図柄で停止表示されて小当り遊技が実行されるときに、第2大入賞口ソレノイド26cによって開閉板26bが盤面内に引き込まれることにより、遊技球の入球が可能な開放状態とされる。第2大入賞口26が閉鎖状態にあるときには、右打ちにより遊技球が第2大入賞口26に入球することなく開閉板26b上を右から左へと通過する。第2大入賞口26には、遊技球の入球を検知してその入球数をカウントするための第2大入賞口スイッチ26a(図5参照)が取り付けられている。第2大入賞口26は、第2大入賞口スイッチ26aが遊技球の入球を規定数カウントするか、規定数カウントする前に予め定められた最大開放時間が経過すると閉鎖される。
第2大入賞口26の内部には、振分装置40が設けられている。振分装置40は、図4に示すように、第2大入賞口26に入球した遊技球を特定領域(V領域)43か非特定領域(外れ領域)44かのいずれかに振り分けるものであり、第2大入賞口26に入球した遊技球が流出するワープ出口41と、ワープ出口41の真下に設けられた特定領域43と、特定領域43の両サイドに設けられた非特定領域44と、特定領域43の入口付近に配置された左右一対の振分羽根42と、振分羽根42を作動させる振分ソレノイド42c(図5参照)と、を備える。振分装置40は、予め定められたタイミングを起点として予め定められた動作パターン(開閉パターン)で振分ソレノイド42cにより振分羽根42を開閉するものであり、振分羽根42が閉鎖しているときには、ワープ出口41から流出した遊技球を振分羽根42によって非特定領域44へと誘導し、振分羽根42が開放しているときには、ワープ出口41から流出した遊技球を特定領域43へと誘導する。なお、特定領域43には、特定領域43への遊技球の通過を検知するための特定領域通過スイッチ43a(図5参照)が設けられている。
第1始動口23は、遊技者が遊技球を遊技領域21の左側領域(第1遊技領域211)に流下させるように発射ハンドル13を回動操作(いわゆる左打ち)することにより遊技球を入球させることができる。一方、第2始動口24,第1大入賞口25および第2大入賞口26は、左打ちによって遊技球を入球させることは不可能であり、遊技球を遊技領域21の右側領域(第2遊技領域212)に流下させるように発射ハンドル13を回動操作(いわゆる右打ち)することにより遊技球を入球させることができる。もっとも、第2始動口24,第1大入賞口25および第2大入賞口26は、可変式の入賞口であり、それぞれ、普通図柄が当選した場合,特別図柄が大当りで当選(図柄当り)または特別図柄が小当りで当選して遊技球が特定領域43を通過(役物当り)した場合、特別図柄が小当りで当選した場合に開放されてはじめて遊技球が入球可能となる。
遊技盤20の右下部には、第1特別図柄表示装置(第1特図表示装置)31と、第2特別図柄表示装置(第2特図表示装置)32と、第1特別図柄保留数表示装置(第1特図保留数表示装置)33と、第2特別図柄保留数表示装置(第2特図保留数表示装置)34と、普通図柄表示装置(普図表示装置)35と、普通図柄保留数表示装置(普図保留数表示装置)36と、が配置されている。
第1特図表示装置31および第2特図表示装置32は、本実施例では、7セグメント表示装置として構成されており、各セグメントの点灯と消灯との組み合わせにより複数種類の表示態様を表現する。第1特図表示装置31および第2特図表示装置32は、始動口への遊技球の入球に基づいて表示態様を順次切り替えることにより特別図柄の変動表示を開始し、所定の変動時間が経過したときに予め定められた複数の停止表示態様のいずれかで停止表示することにより特別図柄を停止表示する。そして、特別図柄が所定の停止表示態様(大当り図柄)で停止表示されると、大当り遊技が実行される。第1特図表示装置31は、第1始動口23への遊技球の入球に基づいて特別図柄を変動表示する第1始動口入球用の表示装置であり、第2特図表示装置32は、第2始動口24への遊技球の入球に基づいて特別図柄を変動表示する第2始動口入球用の表示装置である。なお、第1特図表示装置31により表示される特別図柄を第1特別図柄(第1特図)とも呼び、第2特図表示装置32により表示される特別図柄を第2特別図柄(第2特図)とも呼ぶ。
なお、特別図柄の変動表示中や大当り遊技中、小当り遊技中に、第1始動口23に遊技球が入球した場合、第1特別図柄の変動表示を所定数(実施例では4回)まで保留し、現在の変動表示が終了した後に、保留している第1特別図柄の変動表示を順次開始する。第1特別図柄の保留数は、第1特図保留数表示装置33に表示される。また、特別図柄の変動表示中や大当り遊技中、小当り遊技中に、第2始動口24に遊技球が入球した場合も、第2特別図柄の変動表示を所定数(例えば、4回)まで保留し、現在の変動表示が終了した後に、保留している第2特別図柄の変動表示を順次開始する。第2特別図柄の保留数は、第2特図保留数表示装置34に表示される。
普図表示装置35は、本実施例では、複数の表示部を有するLED表示装置として構成されている。普図表示装置35は、普通図柄作動ゲート221,222に設けられたゲートスイッチ221a,222aが遊技球を検知したことに基づいて、複数の表示部のそれぞれについて点灯と消灯とを繰り返すことにより普通図柄を変動表示し、所定の変動時間が経過すると、複数の表示部のそれぞれについて点灯あるいは消灯することにより普通図柄を停止表示する。そして、複数の表示部のうち特定の表示部が点灯している場合が当り図柄となり、それ以外の場合が外れ図柄となる。普通図柄が当り図柄で停止表示されると、第2始動口24が開放される。
なお、本実施例では、普通図柄の変動表示中に遊技球が普通図柄作動ゲート221,222を通過したときには、普通図柄の変動表示を所定数(例えば、4個)まで保留し、現在の変動表示が終了したときに、保留している普通図柄の変動表示を順次開始する。普通図柄の保留数は、普図保留数表示装置36に表示される。
演出表示装置37は、液晶ディスプレイ等により構成される画像表示装置であり、表示画面上で特別図柄に対応する演出図柄(疑似図柄)371L,371C,371Rの表示の他、リーチ演出や大当りを予告する予告演出、演出ボタン16の操作を伴う演出であるボタン演出等の様々な演出表示を行なう。図6は、演出表示装置37の演出表示の一例を示す説明図である。図示するように、演出表示装置37の表示画面の中央部には、数字や英字、文字、記号、キャラクタ等(図の例では、数字)からなる左,中,右の3つの演出図柄371L,371C,371Rが表示される。3つの演出図柄371L,371C,371Rは、始動口(第1始動口23または第2始動口24)に遊技球が入球すると、上から下へスクロールするように変動表示され、所定の変動時間が経過すると、左,右,中の順に停止表示される。右の演出図柄371Rが停止表示されたときに当該右の演出図柄371Rが左の演出図柄371Lと一致しなかったときには、外れ(リーチ無し外れ)となる。一方、右の演出図柄371Rが左の演出図柄371Lと一致したときには、リーチとなり、リーチ演出に移行する。そして、当該リーチ演出を経て中の演出図柄371Cが停止表示されたときに当該中の演出図柄371Cが左右の演出図柄371L,371Rと一致しなかったときには、外れとなり(リーチ外れ)、中の演出図柄371Cが左右の演出図柄371L,371Rと一致したときには、大当りとなる。また、3つの演出図柄371L,371C,371Rが小当り図柄用の組み合わせ(例えば、343や787)で停止表示されると、小当りとなる。更に、3つの演出図柄371L,371C,371Rが時短図柄用の組み合わせ(例えば、373や737)で停止表示されると、時短当り(c時短)となる。なお、キャラクタ図柄373は、予告演出に用いられ、表示態様(表情など)によって大当りや小当りが発生する可能性(当り信頼度)等を示唆する。
また、演出表示装置37の表示画面の下部には、図6に示すように、第1および第2保留図柄372a,372bも表示される。第1保留図柄372aは、第1特別図柄の保留記憶に対応する図柄である。第1保留図柄372aは、特別図柄の変動表示中等に第1始動口23に遊技球が入球する毎に右側から順に1つずつ追加表示され、第1特別図柄の変動表示が開始される毎に始動入球時とは逆側から1つずつ消去される。また、第2保留図柄372bは、第2特別図柄の保留記憶に対応する図柄である。第2保留図柄372bは、特別図柄の変動表示中等に第2始動口24に遊技球が入球する毎に右側から順に1つずつ追加表示され、第2特別図柄の変動表示が開始される毎に始動入球時とは逆側から1つずつ消去される。
また、演出表示装置37の表示画面の上部には、遊技者が遊技球を発射すべき方向(発射方向)を示す発射方向表示部374も設けられている。発射方向表示部374は、遊技状態が左打ち(遊技球が第1遊技領域211を流下するように遊技球を発射)を必要とする遊技状態(通常遊技状態または後述する微時短遊技状態)にある場合には、第1表示態様(例えば、「左打ち」の文字,左方向を指す矢印画像)で表示される。一方、発射方向表示部374は、遊技状態が右打ち(遊技球が第2遊技領域212を流下するように遊技球を発射)を必要とする時短遊技状態(後述するa時短状態、b時短状態またはc時短状態)にある場合には、第2表示態様(例えば、「右打ち」の文字,右方向を指す矢印画像)で表示される。なお、発射方向表示部374は、遊技状態が変化するときに一定時間だけ表示するようにしてもよいし、常時表示するようにしてもよい。また、発射方向表示部374は、右打ちを必要とする遊技状態のときにだけ表示するようにしてもよい。
[制御回路の構成]
また、パチンコ機1は、図5に示すように、その制御回路として、主制御装置60と、払出制御装置70と、発射制御装置80と、サブ統合制御装置90と、演出表示制御装置91と、電源基板95(図2参照)と、を備える。主制御装置60は、CPU60aを中心としたマイクロプロセッサとして構成され、CPU60aの他に、処理プログラムやテーブルを記憶するROM60b,処理プログラムの実行に際してデータを一時的に記憶するRAM60c,入出力ポート,通信ポートなどを備える。なお、図示しないが、払出制御装置70や発射制御装置80も同様に、CPUを中心としたマイクロプロセッサとして構成され、CPUの他に、ROM,RAM,入出力ポート,通信ポートなどを備える。また、パチンコ機1には外部接続端子板65が設けられており、外部接続端子板65により遊技状態や遊技結果を示す信号がホールコンピュータ100(図5参照)へ送信される。
主制御装置60は、遊技の基本的な進行を司るものである。図5に示すように、主制御装置60には、前面枠3の開放を検知する前面枠開放スイッチ3aや、内枠5の開放を検知する内枠開放スイッチ5a等からの検知信号が裏配線中継端子板64を介して入力される。また、主制御装置60には、普通図柄作動ゲート221,222への遊技球の通過を検知するゲートスイッチ221a,222a、第1始動口23への遊技球の入球を検知する第1始動口スイッチ23aや、第2始動口24への遊技球の入球を検知する第2始動口スイッチ24a、第1大入賞口25への遊技球の入球を検知する第1大入賞口スイッチ25a、第2大入賞口26への遊技球の入球を検知する第2大入賞口スイッチ26a、特定領域43への遊技球の通過を検知する特定領域通過スイッチ43a、普通入賞口28への遊技球の入球を検知する普通入賞口スイッチ28a等からの検知信号が遊技盤中継端子板61を介して入力される。更に、主制御装置60には、確率設定スイッチ98やRAMクリアスイッチ99からの操作信号が直接に入力される。一方、主制御装置60からは、第2始動口ソレノイド24cや第1大入賞口ソレノイド25c、第2大入賞口ソレノイド26c、振分ソレノイド42c等への駆動信号が遊技盤中継端子板61を介して出力される。また、主制御装置60からは、第1特図表示装置31や第2特図表示装置32、第1特図保留数表示装置33、第2特図保留数表示装置34、普図表示装置35、普図保留数表示装置36等への表示信号が図柄表示装置中継端子板62を介して出力される。更に、主制御装置60からは、ホールコンピュータ100への信号が裏配線中継端子板64および外部接続端子板65を介して出力される。
確率設定スイッチ98は、パチンコ機1の裏側の主制御装置60に設けられ、RAMクリアスイッチ99は、電源基板95に設けられている。確率設定スイッチ98は特別図柄の大当り確率を設定するためのスイッチであり、RAMクリアスイッチ99はRAMクリアを実行するためのスイッチである。また、本実施例のRAMクリアスイッチ99は、大当り確率の設定値の選択にも用いられる。すなわち、確率設定スイッチ98およびRAMクリアスイッチ99は、特別図柄の大当り確率としてそれぞれ異なる大当り確率が割り当てられた6つの設定値(設定1~6)のいずれかを選択してセットするために用いられる。遊技ホールの管理者は、所定の鍵を確率設定スイッチ98に挿入して回転させると共にRAMクリアスイッチ99を押下した状態で電源を投入する。すると、パチンコ機1は、設定値の変更が可能な状態となる。パチンコ機1がこの状態になると、管理者は、RAMクリアスイッチ99を押下することにより、設定1~6の中から所望の設定値を選択することができる。本実施例では、パチンコ機1は、RAMクリアスイッチ99が押下される度に、第1特図表示装置31に現在選択されている設定値に対応する「1」~「6」の数字を順番に表示する。このため、管理者は、第1特図表示装置31に表示される数字が所望の設定値に対応する数字となるようにRAMクリアスイッチ99の押下を繰り返すことにより、所望の設定値を選択することができる。RAMクリアスイッチ99の操作によって選択された設定値は、管理者が確率設定スイッチ98に挿入した鍵を回転させて初期位置に戻すことにより確定され、特別図柄の大当り確率としてセットされる。管理者は、こうした操作を行なうことにより、パチンコ機1ごとに、設定1~6のいずれかをセットすることができる。なお、本実施例では、確率設定スイッチ98およびRAMクリアスイッチ99を用いて設定値の選択およびセットを行なう構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば、回転つまみ等、外部から操作できるものであれば、他の如何なる操作手段を用いて設定値の選択やセットを行なう構成であってもよく、設定値を選択するための専用のスイッチを設ける構成であってもよい。また、パチンコ機1は、現在選択されている設定値に関する情報を第1特図表示装置31に表示するものとしたが、これに限定されるものではなく、他の表示装置に表示してもよいし、音声により報知してもよい。例えば、設定値を表示可能な表示装置をパチンコ機1の裏側の主制御装置60に設けてもよく、その表示装置を設定値の表示専用の装置としてもよい。また、設定値は設定1~6の6つに限られず、複数の設定値のうちから選択可能なものであれば幾つであっても構わない。
払出制御装置70は、賞球や貸球の払い出しに関する制御を司るものである。この払出制御装置70には、上受け皿11に払い出す遊技球を貯留するための球タンク77の球切れを検知する球切れスイッチ76からの検知信号が裏配線中継端子板64を介して入力され、上受け皿11に払い出される遊技球を検知する払出スイッチ74からの検知信号が払出中継端子板71および裏配線中継端子板64を介して入力され、下受け皿12の満杯を検知する満杯スイッチ75からの検知信号が直接に入力される。一方、払出制御装置70からは、払出モータ73への駆動信号が裏配線中継端子板64および払出中継端子板71を介して出力される。払出制御装置70は、主制御装置60と双方向通信が可能に構成されており、主制御装置60から送信されるコマンドに従って払出モータ73を駆動して賞球の払い出しを行なう。払出制御装置70は、球切れスイッチ76および満杯スイッチ75のいずれかから検知信号を入力すると、その検知の状況が解消して検知信号を入力しなくなるまで、払出モータ73を駆動停止し、賞球の払出動作を中断する。
また、払出制御装置70は、CRユニット端子板51を介してCRユニット50と通信可能に構成されている。CRユニット端子板51は精算表示装置52と双方向通信が可能に構成されており、払出制御装置70には、精算表示装置52に設けられた球貸スイッチ53aや精算スイッチ54aからの検知信号がCRユニット端子板51を介して入力される。なお、球貸スイッチ53aは、球貸ボタン53の操作を検知して検知信号を出力するものであり、精算スイッチ54aは、精算ボタン54の操作を検知して検知信号を出力するものである。払出制御装置70は、球貸コマンドを入力すると、払出モータ73を駆動して貸球の払い出しを行なう。また、払出制御装置70は、発射制御装置80とも双方向通信が可能に構成され、満杯スイッチ75から検知信号を入力する等の所定の発射停止条件が成立したときに、発射制御装置80に対して発射停止コマンドを送信する。
発射制御装置80は、遊技領域21への遊技球の発射に関する制御を司るものである。この発射制御装置80には、発射ハンドル13の回動操作に応じて出力される回動量信号や、発射停止ボタンの操作を検知する発射停止スイッチ81からの発射停止信号、遊技者が発射ハンドル13に触れていることを検知するタッチスイッチ82からのタッチ信号等が入力される。一方、発射制御装置80からは、発射モータ83への駆動信号が出力される。発射制御装置80は、回動量信号に基づく発射強度で遊技球が遊技領域21へ発射されるよう発射モータ83を制御する。なお、発射制御装置80は、タッチ信号を入力していないときや発射停止コマンドを入力しているときには、発射ハンドル13の操作に拘わらず発射モータ83の駆動を停止し、遊技球を発射させない。
サブ統合制御装置90は、遊技の演出に関する制御を司るものである。サブ統合制御装置90は、CPU90aを中心としたマイクロプロセッサとして構成され、CPU90aの他に、ROM90b,RAM90c,入出力ポート,通信ポートなどを備える。このサブ統合制御装置90は、演出中継端子板63を介して主制御装置60から一方向通信により各種コマンドを受信可能となっており、受信したコマンドに応じた演出制御を行なう。サブ統合制御装置90には、演出ボタン16の操作(押下)を検知する演出ボタンスイッチ16aからの検知信号が入力される。一方、サブ統合制御装置90からは、スピーカ14への音声信号やランプ15への点灯信号が出力される。また、サブ統合制御装置90からは、演出表示制御装置91への演出表示制御用のコマンドが一方向通信により出力される。演出表示制御装置91は、サブ統合制御装置90からの演出表示制御用のコマンドを受信し、そのコマンドに応じた演出画像が演出表示装置37に表示されるよう当該演出表示装置37の表示制御を行なう。
電源基板95は、外部のAC電源からの交流電圧を直流電圧に変換する直流電源であり、電源スイッチ95aの操作によってパチンコ機1の各部に電力を供給する。電源基板95は電源スイッチ95aがオフされてパチンコ機1の電源が落とされた状態であってもAC電源からの電力を主制御装置60のRAM60c等に供給しており、RAM60c内のデータはAC電源からの電力により保持される。また、電源基板95は、コンデンサ等により構成される補助電源を備え、AC電源から供給される電力を補助電源に蓄電する。これにより、AC電源からの電力の供給が遮断される停電時に、補助電源からの電力が主制御装置60のRAM60c等に供給され、主制御装置60のRAM60c内のデータ等が一定時間に亘って保持される。このように、主制御装置60には、電源スイッチ95aがオフされたり停電したりしてもAC電源や補助電源からの電力によりRAM60cの記憶を保持するバックアップ機能を有する。一方、サブ統合制御装置90には、こうしたバックアップ機能を有していないため、電源スイッチ95aがオフされたり停電したりすると、RAM90cの記憶はクリアされる。
[パチンコ機1の遊技の概要]
次に、こうして構成されたパチンコ機1における遊技の概要について説明する。図7は、パチンコ機1の仕様を説明する説明図である。図7に示すように、本実施例のパチンコ機1では、特別図柄の大当り確率(図柄当りの確率)は、設定値によって異なり、設定1の大当り確率は、1/320であり、設定2の大当り確率は、1/310であり、設定3の大当り確率は、1/300であり、設定4の大当り確率は、1/290であり、設定5の大当り確率は、1/280であり、設定6の大当り確率は、1/270である。
小当り確率は、第1特別図柄で0%であり、第2特別図柄で1/4である。すなわち、本実施例では、第1特別図柄が小当り図柄で当選することはない。なお、第1特別図柄が小当り図柄で当選する場合があってもよい。但し、第1特別図柄の小当り確率を、第2特別図柄の小当り確率よりも低くするのが望ましい。小当りが発生すると、小当り遊技において第2大入賞口26が開放され、開放された第2大入賞口26に遊技球が入球すると共に入球した遊技球が特定領域43を通過すると、大当り(役物当り)となり、大当り遊技が実行される。なお、本実施例では、第2大入賞口26に入球した遊技球が特定領域43を通過する確率は、2/3である。
時短確率は、第1特別図柄で1/40であり、第2特別図柄で0%である。すなわち、第2特別図柄が時短図柄で当選することはない。なお、第2特別図柄が時短図柄で当選する場合があってもよい。
本実施例のパチンコ機1では、遊技状態として、通常遊技状態と時短遊技状態と微時短遊技状態とを有する。時短遊技状態は、通常遊技状態よりも第2始動口24への遊技球の入球が容易となる入球容易状態であり、微時短遊技状態は、通常遊技状態よりも第2始動口24への遊技球の入球が容易で且つ時短遊技状態よりも第2始動口24への遊技球の入球が困難な状態である。時短遊技状態は、本実施例では、大当り遊技が実行されると当該大当り遊技の終了後に突入するa時短状態と、大当りが発生することなく特別図柄の変動表示が予定回数(900回)実行されると突入するb時短状態と、微時短遊技状態中に特別図柄(第1特別図柄)が時短図柄で確定表示されると突入するc時短状態と、を有する。a時短状態、b時短状態およびc時短状態は、いずれも、普通図柄の当選確率が通常遊技状態よりも高くなる普図確変機能と、普通図柄の変動時間が通常遊技状態よりも短縮される普図時短機能と、普通図柄が当選したときの第2始動口24の開放時間が通常遊技状態よりも延長される開放延長機能とを作動させる遊技状態である。a時短状態の時短回数(継続回数)は、例えば5回であり、b時短状態の時短回数(継続回数)は、例えば50回であり、c時短状態の時短回数(継続回数)は、例えば5回である。微時短遊技状態は、a時短状態と同様に、大当り遊技が実行されると当該大当り遊技の終了後に突入する遊技状態である。微時短遊技状態の回数(継続回数)は、本実施例では、大当り図柄や大当り時の遊技状態等によって異なり、例えば50回か100回かのいずれかが設定される。
普通図柄の当り確率は、遊技状態によって異なり、遊技状態が通常遊技状態である場合と微時短遊技状態である場合は1/100であり、遊技状態が時短遊技状態(a時短状態、b時短状態またはc時短状態)である場合は1/1.1である。普通図柄で当りが発生すると、第2始動口24(普通電動役物)が開放する普通図柄当り遊技(普図当り遊技)が実行される。遊技状態が通常遊技状態であるときに普通図柄で当りが発生した場合、規定数が10個で最大開放時間が0.1秒間の普図当り遊技が実行され、遊技状態が微時短遊技状態であるときに普通図柄で当りが発生した場合、規定数が10個で最大開放時間が0.2秒間の普図当り遊技が実行され、遊技状態が時短遊技状態であるときに普通図柄で当りが発生した場合、規定数が10個で最大開放時間が3.0秒間の普図当り遊技が実行される。微時短遊技状態は、通常遊技状態よりも第2始動口24への遊技球の入球が容易であるものの、実際には、通常遊技状態と同様に、微時短遊技状態中に第2始動口24に遊技球を入球させることは殆ど不可能な仕様となっている。
次に、パチンコ機1の遊技の流れについて説明する説明図である。図8に示すように、通常遊技状態では、左打ち(第1遊技領域211への遊技球の発射)により遊技を進行させ、第1始動口23に遊技球が入球すると、第1特別図柄の変動表示が開始される。そして、第1特別図柄が大当り図柄で停止表示されると(図柄当り)、大当りとなり、第1大入賞口25が開放される大当り遊技が実行される。第1大入賞口25および第2大入賞口26は、左打ちでは遊技球の入球が不能であり、右打ち(第2遊技領域212への遊技球の発射)することにより遊技球の入球が可能となる。第1特別図柄が大当り図柄で当選(図柄当り)すると、大当り遊技の終了後にa時短状態が発生する場合と微時短遊技状態が発生する場合とがある。
第1特別図柄で大当たりし、大当り遊技の終了後にa時短状態へ移行すると、普通図柄の当選確率が通常遊技状態よりも高くなると共に普通図柄が当選したときの第2始動口24の開放時間が通常遊技状態よりも延長される。したがって、遊技者は、右打ちして第2遊技領域212に配置された普通図柄作動ゲート222に遊技球を通過させることにより、第2始動口24を頻繁に開放させることができ、当該第2始動口24に遊技球を容易に入球させて、第2特別図柄を変動表示させることができる。上述したように、第2特別図柄の小当り確率は1/4であり、小当り遊技において開放中の第2大入賞口26に入球した遊技球が特定領域43を通過する確率は、2/3であるから、a時短状態においては、高確率で大当り(役物当り)を発生させることができる。また、本実施例では、第2特別図柄で大当りすると、大当り遊技の終了後には、100%の確率でa時短状態が発生するから、大当りを連荘させるチャンスとなる。なお、第2特別図柄が大当りすると、大当り遊技の終了後に100%の確率でa時短状態が発生するものとした。しかし、第1特別図柄で大当りした場合と同様に、大当り遊技の終了後にa時短状態が発生する場合と微時短遊技状態が発生する場合とが含まれてもよい。この場合、第2特別図柄で大当りした場合の方が第1特別図柄で大当りした場合よりもa時短状態への発生確率を高くしてもよい。
第1特別図柄で大当たりし、大当り遊技の終了後に微時短遊技状態へ移行すると、上述したように、微時短遊技状態では、通常遊技状態と同様に、第2始動口24に遊技球を入球させることは殆ど不可能であるから、第2始動口24ではなく第1始動口23を狙って左打ちより遊技を進行させることとなる。そして、微時短遊技状態中に第1特別図柄が時短図柄で当選すると、c時短状態が発生する。c時短状態では、a時短状態と同様に、第2始動口24への遊技球の入球が容易となるため、高確率で役物当りを発生させることができる。
また、大当りすることなく、特別図柄の変動表示が予定回数(900回)実行されると、遊技状態としてb時短状態が発生する。b時短状態の時短回数は、50回であるから、b時短状態が発生すると、殆どの場合で大当り(主に役物当り)を発生させることができる。
[主制御処理]
次に、パチンコ機1の動作、特に主制御装置60の動作について更に詳細に説明する。図9は、主制御装置60のCPU60aにより実行される主制御処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、パチンコ機1の電源スイッチが操作されたときに実行される。主制御処理は、パチンコ機1の電源投入に必要な電源投入処理を実行した後(S10)、乱数更新処理(S20)と、入賞確認処理(S30)と、始動入賞処理(S40)と、普通図柄遊技処理(S50)と、普通図柄当り遊技処理(S60)と、特別図柄遊技処理(S70)と、小当り遊技処理(S80)と、大当り遊技処理(S90)と、を繰り返し実行することにより行なわれる。なお、本実施例では、S20~S90の処理に要する時間は約2msecであり、これらの処理は、約2msecの間隔で繰り返し実行される。主制御装置60は、主制御処理の実行により、各種コマンドを担当する制御装置に送信してコマンドに応じた処理を実行させることで、パチンコ機1の全体の遊技を進行させている。
[電源投入処理]
図10は、電源投入処理の一例を示すフローチャートである。S10の電源投入処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、セキュリティチェックが完了した後、RAM60cへのデータの読み出しや書き込みを可能とするアクセス許可を設定する(S100)。続いて、バックアップフラグがOFFであるか否か(S102)、RAMクリア信号がOFFであるか否か(S104)、をそれぞれ判定する。バックアップフラグは、RAM60cの記憶内容が正常であるか否かを示すフラグである。バックアップフラグは、例えばチェックサム処理によりRAM60cの記憶内容が正常であるか否かが判定され、正常であると判定されるとONされ、正常でないと判定されるとOFFされる。RAMクリア信号は、RAMクリアスイッチ99が操作された状態で電源が投入されるとONされ、RAMクリアスイッチ99が操作されない状態で電源が投入されるとOFFされる。
バックアップフラグがOFFであると判定するか、バックアップフラグはONであるがRAMクリア信号がONであると判定すると、初期状態から起動する。即ち、CPU60aは、RAM60cの遊技情報を記憶する遊技情報記憶領域をクリアして初期化すると共に初期状態から遊技を開始する初期化処理を行ない(S106)、払出制御装置70とサブ統合制御装置90とにそれぞれ対応する初期コマンドを送信して(S108)、電源投入処理を終了する。なお、上述したように、確率設定スイッチ98およびRAMクリアスイッチ99が操作されながら電源投入されていれば、RAMクリア信号がONとなり、CPU60aは、初期化処理に伴い、設定1~6の中から確率設定スイッチ98によりセット(選択)された一の設定値をRAM60cの設定値記憶領域に記憶し、当該設定値を有効化する。設定値記憶領域は、初期化処理によってはクリアされない。
一方、S102,S104でバックアップフラグがONで且つRAMクリア信号がOFFであると判定すると、電源遮断直前の状態から起動する。即ち、CPU60aは、まず、RAM60cの遊技情報記憶領域に記憶保持されている電源遮断直前の遊技情報を読み出す(S110)。電源遮断直前の遊技情報は、電源遮断直前に進行していた遊技の状態を示す情報である。そして、読み出した遊技情報にしたがって遊技を再開する電源復帰処理を行なうと共に(S112)、払出制御装置70とサブ統合制御装置90とにそれぞれ対応する復帰コマンドを送信して(S114)、電源投入処理を終了する。電源投入処理を終了すると、主制御処理に戻って次の乱数更新処理(S20)に進む。
本実施例のパチンコ機1では、主制御装置60は、上述したように、RAM60cの記憶を保持するバックアップ機能を備えており、電源投入時においてRAM60cに遊技情報が正常に記憶されており且つRAMクリアされていなければ、電源遮断前の遊技状態で復帰することができる。一方、サブ統合制御装置90は、こうしたバックアップ機能を備えていないため、電源投入時にパチンコ機1の遊技状態を認識することができない。そこで、本実施例では、電源投入時処理において復帰時に記憶されている遊技情報に応じて主制御装置60からサブ統合制御装置90へ初期コマンドと復帰コマンドとを選択的に送信することで、サブ統合制御装置90は、受信したコマンドに基づいてパチンコ機1の電源投入直後の遊技状態を判別するものとした。
[乱数更新処理]
S20の乱数更新処理は、各種判定用乱数を更新する処理である。判定用乱数としては、例えば、始動口(第1始動口23または第2始動口24)への遊技球の入球に基づいて行なわれる特別図柄の当否判定に用いる当否判定用乱数(特別図柄当否判定用乱数)や、第1始動口23への遊技球の入球に基づいて行なわれる時短判定に用いる時短判定用乱数、当否判定の結果が大当りまたは小当りであった場合に特図表示装置(第1特図表示装置31または第2特図表示装置32)に停止表示させる大当り図柄または小当り図柄の決定に用いる当り図柄決定用乱数、特別図柄の変動表示パターン(変動時間)の決定に用いる変動パターン決定用乱数、普通図柄作動ゲート221,222への遊技球の通過に基づいて行なわれる普通図柄の当否判定に用いる普通図柄当否判定用乱数などを挙げることができる。乱数更新処理を終了すると、主制御処理に戻って次の入賞確認処理(S30)に進む。
[入賞確認処理]
S30の入賞確認処理は、各種センサ(ゲートスイッチ221a,222aや第1始動口スイッチ23a、第2始動口スイッチ24a、第1大入賞口スイッチ25a、第2大入賞口スイッチ26a、特定領域通過スイッチ43a、普通入賞口スイッチ28aなど)の状態を検出してRAM60cの所定の状態記憶領域に保存する。そして、上述のスイッチのうち賞球に関わるスイッチ(第1始動口スイッチ23a、第2始動口スイッチ24a、第1大入賞口スイッチ25a、第2大入賞口スイッチ26a、普通入賞口スイッチ28a)により遊技球が検知されたか否かを判定し、検知されたと判定すると、払い出すべき賞球数を演算して賞球情報としてRAM60cの所定の賞球情報記憶領域に保存する。そして、賞球情報が値0でないときには賞球数指定コマンド(賞球情報)を払出制御装置70に送信して入賞確認処理を終了する。払出制御装置70は、賞球数指定コマンドを受信すると、払出モータ73を駆動して遊技球を1球ずつ払い出すと共に払出スイッチ74により払い出した遊技球が検知される度に賞球情報(未払いの遊技球数)を値1ずつデクリメントする賞球払出処理を実行する。この賞球払出処理は、賞球情報が値0となるまで繰り返し実行されるが、遊技球の入球が検知されて主制御装置60から新たな賞球数指定コマンドを受信すると、その賞球情報も値0となるまで処理が繰り返される。入賞確認処理を終了すると、主制御処理に戻って次の始動入賞処理(S40)に進む。
[始動入賞処理]
図11は、始動入賞処理の一例を示すフローチャートである。S40の始動入賞処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、第1始動口スイッチ23aからの検知信号を入力して第1始動口23に遊技球が入球したか否かを判定する(S200)。第1始動口23に遊技球が入球したと判定すると、現在の第1特別図柄の保留数(第1特図保留数)がその上限数(本実施例では、値4)よりも少ないか否かを判定する(S202)。第1特別図柄の保留数が上限数よりも少ないと判定したときには、第1特別図柄の保留数を値1だけインクリメントすると共に第1特図保留数表示装置33の表示を更新し(S204)、第1特別図柄の判定用乱数を取得してRAM60cの所定の判定用乱数記憶領域に格納する(S206)。ここで、S206で取得される判定用乱数としては、上述した特別図柄当否判定用乱数や当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数など第1特別図柄の変動遊技の進行に関する情報を挙げることができる。そして、第1特別図柄保留数指定コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S208)、S210の処理に進む。第1特別図柄保留数指定コマンドには、演出表示装置37に第1保留図柄372aを表示させるための第1特別図柄の保留数に関する情報が含まれる。なお、S200で第1始動口23に遊技球が入球していないと判定したり、S202で第1特別図柄の保留数が上限数に達していると判定したりすると、S204~S208の処理をスキップして次のS210の処理に進む。
次に、第2始動口スイッチ24aからの検知信号を入力して第2始動口24に遊技球が入球したか否かを判定する(S210)。第2始動口24に遊技球が入球したと判定すると、現在の第2特別図柄の保留数(第2特図保留数)がその上限数(本実施例では、値4)よりも少ないか否かを判定する(S212)。第2特別図柄の保留数が上限数よりも少ないと判定したときには、第2特別図柄の保留数を値1だけインクリメントすると共に第2特図保留数表示装置34の表示を更新し(S214)、第2特別図柄の判定用乱数を取得してRAM60cの所定の判定用乱数記憶領域に格納する(S216)。ここで、S216で取得される判定用乱数としては、上述した特別図柄当否判定用乱数や当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数など第2特別図柄の変動遊技の進行に関する情報を挙げることができる。そして、第2特別図柄保留数指定コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S218)、S220の処理に進む。第2特別図柄保留数指定コマンドには、演出表示装置37に第2保留図柄372bを表示させるための第2特別図柄の保留数に関する情報が含まれる。なお、S210で第2始動口24に遊技球が入球していないと判定したり、S212で第2特別図柄の保留数が上限数に達していると判定したりすると、S214~S218の処理をスキップして次のS220の処理に進む。
次に、ゲートスイッチ22aからの検知信号を入力して普通図柄作動ゲート22を遊技球が通過したか否かを判定する(S220)。普通図柄作動ゲート22を遊技球が通過したと判定すると、現在の普通図柄の保留数がその上限数(例えば、値4)よりも少ないか否かを判定する(S222)。普通図柄の保留数が上限数よりも少ないと判定したときには、普通図柄の保留数を値1だけインクリメントすると共に普図保留数表示装置36の表示を更新する(S224)。次に、普通図柄の判定用乱数を取得してRAM60cの所定の判定用乱数記憶領域に格納する(S226)。なお、普通図柄の判定用乱数としては、上述した普通図柄当否判定用乱数などの普通図柄の変動遊技の進行に関する情報を挙げることができる。そして、普通図柄保留数指定コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S228)、始動入賞処理を終了する。S220で普通図柄作動ゲート22に遊技球が通過していないと判定したり、S222で普通図柄の保留数が上限値に達していると判定したりすると、S224~S228の処理をスキップして、始動入賞処理を終了する。始動入賞処理を終了すると、主制御処理に戻って次の普通図柄遊技処理(S50)に進む。
[普通図柄遊技処理]
図12は、普通図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。S50の普通図柄遊技処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、普通図柄当りフラグ(普図当りフラグ)が値1であるか否かを判定する(ステップS300)。普図当りフラグは、普通図柄当り遊技中であるか否かを示すフラグである。普図当りフラグが値1であると判定すると、普通図柄当り遊技中であると判断し、普通図柄遊技処理を終了する。普通図柄遊技処理が終了すると、次のS60の普通図柄当り遊技処理に進む。一方、普図当りフラグが値1でなく値0であると判定すると、普通図柄当り遊技中でないと判断し、普通図柄が変動表示中であるか否か(S302)、普通図柄の確定図柄の表示時間中であるか否か(S304)、をそれぞれ判定する。普通図柄が変動表示中でなく、その確定図柄の表示時間中でもないと判定すると、普通図柄の保留数が値0よりも多いか否かを判定する(S306)。普通図柄の保留数が値0よりも多くない、すなわち値0であると判定すると、普通図柄遊技処理を終了する。一方、普通図柄の保留数が値0よりも多いと判定すると、判定用乱数記憶領域に記憶されている普通図柄判定用乱数のうち最も古いものを読み出し(S308)、普通図柄の変動表示を行なうための普通図柄変動表示関連処理を実行して(S310)、普通図柄遊技処理を終了する。以下、S310の普通図柄変動表示関連処理の詳細について図13のフローチャートを用いて説明する。
普通図柄変動表示関連処理では、a時短フラグ、b時短フラグおよびc時短フラグがいずれも値0であるか否かを判定する(S350)。a時短フラグは、a時短状態中であるか否かを示すフラグであり、当該a時短状態は、大当りが発生したことを契機に発生する。b時短フラグは、b時短状態中であるか否かを示すフラグであり、大当りが発生することなく特別図柄の変動回数が予定回数に達したことを契機に発生する。c時短フラグは、c時短状態中であるか否かを示すフラグであり、微時短遊技状態中に第1特別図柄が時短図柄で当選したことを契機に発生する。a時短フラグ、b時短フラグおよびc時短フラグのいずれもが値0である、すなわち現在の遊技状態が通常遊技状態であるか微時短遊技状態であると判定すると、取得した普通図柄当否判定用乱数に基づいて低確率用普通図柄当り判定テーブルを用いて当否判定を行なう(S352)。一方、a時短フラグ、b時短フラグおよびc時短フラグのいずれかが値0でなく値1である、すなわち現在の遊技状態が時短遊技状態であると判定すると、取得した普通図柄当否判定用乱数に基づいて高確率用普通図柄当り判定テーブルを用いて当否判定を行なう(S354)。普通図柄の当否判定は、普通図柄当否判定用乱数と普通図柄当り判定テーブルに含まれる当り値とを比較することにより行ない、普通図柄当否判定用乱数が当り値と一致したときには当りと判定し、一致しなかったときには外れと判定する。高確率用普通図柄当り判定テーブルは、低確率用普通図柄当り判定テーブルに比して、多くの当り値が定められている。これにより、普通図柄の当り確率は、時短遊技状態(a時短状態、b時短状態およびc時短状態)の場合に高確率とされ、通常遊技状態の場合と微時短遊技状態の場合に低確率とされる。なお、微時短遊技状態は、普通図柄の当り確率を通常遊技状態よりも高確率とし、時短遊技状態よりも低確率としてもよい。当否判定の結果、当りと判定すると(S356の「YES」)、普通図柄の確定図柄に当り図柄を決定し(S358)、普通図柄の変動表示を開始してから当り図柄で確定表示するまでの普通図柄の変動時間(当り変動パターン)を決定する(S362)。また、当否判定の結果、外れと判定すると(S356の「NO」)、普通図柄の確定図柄に外れ図柄を決定し(S360)、普通図柄の変動表示を開始してから外れ図柄で確定表示するまでの普通図柄の変動時間(外れ変動パターン)を決定する(S362)。普通図柄の変動時間は、通常遊技状態では比較的長い時間(例えば30秒間)に設定され、微時短遊技状態では通常遊技状態よりも若干短い時間(例えば25秒間)に設定され、時短遊技状態(a時短状態、b時短状態およびc時短状態)の方が微時短遊技状態よりも大幅に短い時間(例えば2秒間)が設定される。こうして普通図柄の確定図柄と変動時間(変動パターン)とを決定すると、普通図柄の変動表示を開始し(S364)、普通図柄の保留数を値1だけデクリメントすると共に普図保留数表示装置36の表示を更新し(S366)、普通図柄の変動開始コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S368)、普通図柄遊技処理を終了する。
なお、微時短遊技状態は、第1始動口23への遊技球の入球を狙って第1特別図柄を変動表示させる方が、第2始動口24への遊技球の入球を狙って第2特別図柄を変動表示させるよりも、遊技者にとって有利となるものであればよく、普通図柄の当り確率を通常遊技状態よりも高くしてもよいし、普通図柄や第1特別図柄の変動時間を通常遊技状態よりも短くしてもよい。あるいは、普通図柄の当り確率を通常遊技状態よりも高くすると共に普通図柄や第1特別図柄の変動時間を通常遊技状態よりも短くしてもよい。
図12の普通図柄遊技処理に戻って、普通図柄の変動表示を開始すると、次に普通図柄遊技処理が実行されたときに、主制御装置60のCPU60aは、S302で普通図柄が変動表示中であると判定するため、次に、S362で決定した普通図柄の変動時間が経過(決定した変動パターンによる変動が終了)したか否かを判定する(S312)。普通図柄の変動時間が経過していないと判定すると、普通図柄遊技処理を一旦終了し、普通図柄の変動時間が経過したと判定すると、変動表示中の普通図柄の確定図柄を表示する確定図柄表示処理を行なう(S314)。そして、確定図柄表示時間(例えば0.5秒)が経過したか否かを判定する(S316)。確定図柄表示時間が経過していないと判定すると、普通図柄遊技処理を一旦終了する。普通図柄の確定図柄が表示された後に、普通図柄遊技処理が実行されると、S304で確定図柄の表示時間中であると判定するため、再びS316で確定図柄表示時間が経過したか否かを判定し、確定図柄表示時間が経過したと判定すると、確定図柄の表示を終了して(S318)、普通図柄の確定図柄が当り図柄であるか否かを判定する(S320)。
普通図柄の確定図柄が当り図柄でなく外れ図柄であると判定すると、普通図柄遊技処理を終了する。一方、普通図柄の確定図柄が当り図柄であると判定すると、普通図柄当り遊技を開始するために普通図柄当りフラグ(普図当りフラグ)に値1を設定して(S322)、普通図柄遊技処理を終了する。普通図柄遊技処理を終了すると、次のS60の普通図柄当り遊技処理に進む。
[普通図柄当り遊技処理]
図14は、普通図柄当り遊技処理の一例を示すフローチャートである。S60の普通図柄当り遊技処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、普図当りフラグが値1であるか否かを判定する(S400)。普図当りフラグが値1でなく値0であると判定すると、普通図柄当り遊技中でないと判断し、普通図柄当り遊技処理を終了する。一方、普図当りフラグが値1であると判定すると、普通図柄当り遊技中であると判断し、第2始動口24が開放中であるか否かを判定する(S402)。第2始動口24が開放中でないと判定すると、開放待ち時間が経過したか否かを判定する(S404)。開放待ち時間が経過していないと判定すると、普通図柄当り遊技処理を終了する。一方、開放待ち時間が経過したと判定すると、第2始動口24の開放パターン(最大開放時間)を決定すると共に(S406)、決定した開放パターンで第2始動口24が開放するよう第2始動口ソレノイド24cを制御して(S408)、普通図柄当り遊技処理を一旦終了する。第2始動口24の開放パターンは、上述したように、遊技状態によって異なり、本実施例では、遊技状態が通常遊技状態である場合には、最大0.1秒間、1回開放される開放パターンが設定され、遊技状態が微時短遊技状態である場合には、最大0.2秒間、1回開放される開放パターンが設定され、遊技状態が時短遊技状態(a時短状態またはb時短状態)である場合には、最大3.0秒間、1回開放される開放パターンが設定される。
第2始動口24を開放すると、次に普通図柄当り遊技処理を実行したときに、S402で第2始動口24が開放中であると判定するため、第2始動口スイッチ24aからの検知信号に基づいて第2始動口24に遊技球が規定数(例えば10個)入球したか否か(S410)、第2始動口24の開放を開始してからの経過時間がS406で決定した最大開放時間に達したか否か(S412)、をそれぞれ判定する。第2始動口24に遊技球が規定数入球しておらず、第2始動口24の開放を開始してからの経過時間が決定した最大開放時間に達してもいないと判定すると、第2始動口24の開放を維持したまま普通図柄当り遊技処理を一旦終了する。一方、第2始動口24に遊技球が規定数入球したと判定したり、第2始動口24の開放を開始してからの経過時間が決定した最大開放時間に達したと判定すると、第2始動口24を閉鎖する(S414)。そして、普通図柄当り遊技を終了させるために、普図当りフラグに値0を設定して(S416)、普通図柄当り遊技処理を終了する。普通図柄当り遊技処理を終了すると、次に、S70の特別図柄遊技処理に進む。
[特別図柄遊技処理]
図15および図16は、特別図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。S70の特別図柄遊技処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、大当りフラグおよび小当りフラグのいずれかが値1であるか否かを判定する(S500)。大当りフラグおよび小当りフラグのいずれかが値1であると判定すると、大当り遊技中または小当り遊技中であると判断し、特別図柄遊技処理を終了する。なお、特別遊技処理を終了すると、主制御処理に戻って次の小当り遊技処理(S80)に進む。一方、大当りフラグおよび小当りフラグのいずれもが値0であると判定すると、大当り遊技中でも小当り遊技中でもないと判断し、第1特別図柄および第2特別図柄のいずれかが、変動表示中であるか否か(S502)、確定図柄表示中であるか否か(S504)、をそれぞれ判定する。第1特別図柄および第2特別図柄のいずれかが変動表示中ではなくその確定図柄が表示中でもないと判定すると、第2特別図柄の保留数が値0よりも多いか否かを判定する(S506)。第2特別図柄の保留数が値0よりも多いと判定すると、判定用乱数記憶領域に記憶されている第2特別図柄の判定用乱数のうち最も古いものを読み出し(S508)、第2特別図柄の変動表示を行なうための第2特別図柄変動表示関連処理を実行して(S510)、特別図柄遊技処理を終了する。
一方、第2特別図柄の保留数が値0であると判定すると、第1特別図柄の保留数が値0よりも多いか否かを判定する(S512)。第1特別図柄の保留数が値0よりも多いと判定すると、判定用乱数記憶領域に記憶されている第1特別図柄の判定用乱数のうち最も古いものを読み出し(S514)、第1特別図柄の変動表示を行なうための第1特別図柄変動表示関連処理を実行して(S516)、特別図柄遊技処理を終了する。S512で第1特別図柄の保留数が値0であると判定すると、特別図柄遊技処理を終了する。S506~S516では、第1特別図柄の保留数と第2特別図柄の保留数がいずれも値0よりも多いときには第2特別図柄の変動表示(保留の消化)が優先して実行される(特図2優先変動)。勿論、これに限定されるものではなく、第1特別図柄の変動表示(保留の消化)を優先して行なうものとしてもよいし(特図1優先変動)、特別図柄の変動表示を始動口(第1始動口23,第2始動口24)への遊技球の入球順に行なうものとしてもよいし(入球順変動)、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とを並行して行なうものとしてもよい(同時変動)。以下、S510の第2特別図柄変動表示関連処理およびS516の第1特別図柄変動表示関連処理の詳細について、それぞれ説明する。
図17は、第1特別図柄変動表示関連処理の一例を示すフローチャートである。第1特別図柄変動表示関連処理では、まず、第1特別図柄の当否判定処理を行なう(S560)。第1特別図柄の当否判定処理は、第1始動口23への遊技球の入球に基づいて取得される特別図柄当否判定用乱数(S514で取得した当否判定用乱数)と当否判定テーブルに含まれる大当り値とを比較することにより行ない、特別図柄当否判定用乱数がいずれかの大当り値と一致したときには大当りと判定し、当否判定用乱数がいずれの大当り値とも一致しなかったときには外れと判定する。当否判定テーブルには、設定値毎に異なる大当り値が含まれ、設定1~6のうち設定値が高いほど大当り確率が高くなるように設定値が高いほど多くの大当り値が含まれている。
当否判定処理を行なうと、当否判定処理の結果が大当りであるか否かを判定する(S562)。当否判定処理の結果が大当りであると判定すると、S514で取得した当り図柄決定用乱数に基づいて複数の大当り図柄の中からいずれかの大当り図柄を決定する(S564)。この処理は、当り図柄決定用乱数を用いて、大当り遊技の内容(ラウンド数)や大当り遊技終了後の遊技状態(a時短状態または微時短遊技状態)が異なる複数の大当り図柄(例えば、4R時短無し大当り図柄や10R時短有り大当り図柄など)の中から一の図柄を選択することにより行なう。なお、決定した大当り図柄は、RAM60cに記憶され、大当り遊技終了時まで保存される。大当り図柄を決定すると、S514で取得した変動パターン決定用乱数に基づいて第1特別図柄の変動表示を開始してから決定した大当り図柄で確定表示するまでの特別図柄の変動表示時間(大当り変動パターン)を決定する(S566)。
一方、当否判定処理の結果が大当りでないと判定すると、S514で取得した時短判定用乱数に基づいて時短判定処理を行なう(S568)。時短判定処理は、取得した時短判定用乱数と時短判定テーブルに含まれる当り値とを比較することにより行ない、時短判定用乱数がいずれかの当り値と一致したときには時短有り(当り)と判定し、いずれの当り値とも一致しなかったときには時短無し(外れ)と判定する。なお、時短判定用乱数に代えて当否判定用乱数を用いて時短判定を行なってもよい。当否判定用乱数を用いて時短判定を行なう場合、時短判定の当り値は、大当り値および小当り値以外の値に定められる。時短判定処理を行なうと、時短判定処理の結果が時短有りであるか否かを判定する(S570)。
時短判定処理の結果が時短有りでなく時短無しであると判定、即ち大当りでも時短当りでもないと判定すると、外れであると判断し、第1特別図柄の確定図柄として外れ図柄を決定し(S572)、第1特別図柄の変動表示を開始してから決定した外れ図柄で停止表示するまでの第1特別図柄の変動表示時間(外れ変動パターン)を決定する(S574)。
一方、時短判定処理の結果が時短有りであると判定すると、第1特別図柄の確定図柄として時短図柄を決定する(S576)。なお、時短図柄の決定は、予め定められた一の時短図柄を決定することにより行なうものとしてもよい。また、時短図柄に応じて時短回数を異ならせる場合は、時短回数がそれぞれ異なる複数の時短図柄の中から時短図柄決定用乱数に基づいて一の時短図柄を選択することにより行なうものとしてもよい。時短図柄を決定すると、微時短フラグが値1であるか否かを判定する(S578)。微時短フラグが値1であると判定すると、現在の遊技状態は微時短遊技状態であると判断し、第1特別図柄の変動表示を開始してから決定した時短図柄で停止表示するまでの第1特別図柄の変動表示時間(時短変動パターン)を決定する(S580)。
S578で微時短フラグが値1ではなく値0であると判定すると、外れ変動パターンを決定する(S574)。即ち、現在の遊技状態が微時短遊技状態でなく通常遊技状態である場合には、時短判定処理で時短有りの判定がされて時短図柄を決定しても、時短有りを無効として外れ変動パターンを決定するのである。
こうして変動パターンを決定すると、第1特別図柄の変動表示を開始し(S582)、第1特別図柄の保留数を値1だけデクリメントすると共に当該保留数の表示を更新する(S584)。そして、第1特別図柄変動指示コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S586)、第1特別図柄変動表示関連処理を終了する。なお、第1特別図柄の保留数の更新に伴って今回消化する保留に係る判定用乱数をクリアし、残存する保留に係る判定用乱数をシフトするシフト処理を行なう。第1特別図柄変動指示コマンドを受信したサブ統合制御装置90は、演出表示装置37で図柄変動演出が開始されるように演出表示制御装置91に制御コマンドを送信する。なお、第1特別図柄変動指示コマンドには、当否判定の結果や第1特別図柄の変動パターン(変動時間)、第1特別図柄の確定図柄(大当り図柄、時短図柄または外れ図柄)などが含まれる。
図18は、第2特別図柄変動表示関連処理の一例を示すフローチャートである。第2特別図柄変動表示関連処理では、まず、第2特別図柄の当否判定処理を行なう(S560b)。第2特別図柄の当否判定処理は、第2始動口24への遊技球の入球に基づいて取得される特別図柄当否判定用乱数(S508で取得した当否判定用乱数)と当否判定テーブルに含まれる大当り値および小当り値とを比較することにより行ない、特別図柄当否判定用乱数がいずれかの大当り値と一致したときには大当りと判定し、特別図柄当否判定用乱数がいずれかの小当り値と一致したときには小当りと判定し、当否判定用乱数がいずれの大当り値および小当り値とも一致しなかったときには外れと判定する。当否判定テーブルには、設定値毎に異なる大当り値が含まれ、設定1~6のうち設定値が高いほど大当り確率が高くなるように設定値が高いほど多くの大当り値が含まれている。
当否判定処理を行なうと、当否判定処理の結果が大当りであるか否か(S562b)、小当りであるか否か(S563)、をそれぞれ判定する。当否判定処理の結果が大当りであると判定すると、大当り図柄を決定する(S564b)。本実施例では、第2特別図柄で大当りすると、大当り図柄として10R時短有り大当り図柄が決定される。すなわち、第2特別図柄で大当りすると、大当り遊技の終了後の遊技状態はa時短状態となる。大当り図柄を決定すると、S508で取得した変動パターン決定用乱数に基づいて第2特別図柄の変動表示を開始してから決定した大当り図柄で確定表示するまでの特別図柄の変動表示時間(大当り変動パターン)を決定する(S566b)。
当否判定処理の結果が小当りであると判定すると、小当り図柄を決定し(S565)、第2特別図柄の変動表示を開始してから決定した小当り図柄で確定表示するまでの特別図柄の変動表示時間(小当り変動パターン)を決定する(S567)。
当否判定処理の結果が大当りでも小当りでもないと判定すると、外れであるから、外れ図柄を決定し(S572b)、第2特別図柄の変動表示を開始してから決定した外れ図柄で確定表示するまでの特別図柄の変動表示時間(外れ変動パターン)を決定する(S574b)。
こうして変動パターンを決定すると、第2特別図柄の変動表示を開始し(S582b)、第2特別図柄の保留数を値1だけデクリメントすると共に当該保留数の表示を更新する(S584b)。そして、第2特別図柄変動指示コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S586b)、第2特別図柄変動表示関連処理を終了する。なお、第2特別図柄の保留数の更新に伴って今回消化する保留に係る判定用乱数をクリアし、残存する保留に係る判定用乱数をシフトするシフト処理を行なう。第2特別図柄変動指示コマンドを受信したサブ統合制御装置90は、演出表示装置37で図柄変動演出が開始されるように演出表示制御装置91に制御コマンドを送信する。なお、第2特別図柄変動指示コマンドには、当否判定の結果や第2特別図柄の変動パターン(変動時間)、第2特別図柄の確定図柄(大当り図柄、小当り図柄または外れ図柄)などが含まれる。
図15および図16の特別図柄遊技処理に戻って、特別図柄(第1特別図柄または第2特別図柄)の変動表示が開始された後に特別図柄遊技処理が実行されると、S502で第1特別図柄および第2特別図柄のいずれかが変動表示中と判定するため、主制御装置60のCPU60aは、変動時間が経過したか否かを判定する(S518)。変動時間はS566、S574、S580、S566b、S567またはS574bで決定した特別図柄の変動パターンに応じて設定されるから、変動時間が経過したか否かは、特別図柄の変動表示が開始されてからの経過時間と、決定した変動パターンに対応する変動時間とを比較することにより行なうことができる。変動時間が経過していないと判定すると、特別図柄遊技処理を一旦終了する。変動時間が経過していると判定すると、図柄停止コマンドをサブ統合制御装置90に送信すると共に(S520)、変動表示中の特別図柄の確定図柄を表示する(S522)。図柄停止コマンドを受信したサブ統合制御装置90は、演出表示装置37で図柄変動演出を終了するように演出表示制御装置91に制御コマンドを送信する。そして、確定図柄の表示時間が経過したか否かを判定する(S524)。ここで、確定図柄の表示時間は、本実施例では0.5秒に設定される。確定図柄の表示時間が経過していないと判定すると、特別図柄遊技処理を一旦終了する。特別図柄の停止表示がなされた後に、特別図柄遊技処理が実行されると、S504で確定図柄が表示中と判定するため、再びS524で確定図柄の表示時間が経過したか否かを判定し、確定図柄の表示時間が経過していると判定すると、確定図柄の表示を終了し(S526)、確定図柄が大当り図柄であるか否かを判定する(S528)。
S528で大当り図柄と判定すると、大当りを発生させるために、条件装置の作動を開始すると共に(S530)、役物連続作動装置の作動を開始し(S532)、大当りフラグに値1を設定する(S534)。大当り遊技中には時短機能を停止させるために、a時短フラグと微時短フラグとb時短フラグとc時短フラグとを値0にクリアする(S536~S542)。そして、変動カウンタをクリアし(S544)、遊技状態指定コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S546)、特別図柄遊技処理を終了する。遊技状態指定コマンドには、大当りフラグやa時短フラグ、微時短フラグ、b時短フラグ、c時短フラグ、変動カウンタの各値が含まれる。特別図柄遊技処理を終了すると、主制御処理に戻って次のS80の小当り遊技処理に進む。
一方、S528で大当り図柄でないと判定すると、小当り図柄であるか否かを判定する(S548)。小当り図柄であると判定すると、小当りを発生させるために、小当りフラグに値1を設定して(S550)、S552に進む。一方、大当り図柄でも小当り図柄でもなく外れ図柄であると判定すると、S550をスキップしてS552に進む。そして、a時短フラグ終了処理(S552)とb時短フラグ設定処理(S554)とc時短フラグ設定処理(S556)とを実行し、遊技状態指定コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S546)、特別図柄遊技処理を終了する。遊技状態指定コマンドには、小当りフラグやa時短フラグ、a時短カウンタ、微時短フラグ、微時短カウンタ、b時短フラグ、b時短カウンタ、c時短フラグ、c時短カウンタ、変動カウンタの各値が含まれる。以下、a時短フラグ終了処理とb時短フラグ設定処理とc時短フラグ設定処理とを順に説明する。
図19は、a時短フラグ終了処理の一例を示すフローチャートである。a時短フラグ終了処理では、a時短フラグが値1(a時短状態中)であるか否かを判定する(S600)。a時短フラグが値1であると判定すると、a時短カウンタを値1だけデクリメントして(S602)、a時短カウンタが値0であるか否かを判定する(S604)。a時短カウンタは、a時短状態が終了するまでの特別図柄の残り変動回数を示すものであり、a時短カウンタには、大当り遊技の終了に際して予め定められた初期値(値5)が設定される。a時短カウンタが値0でないと判定すると、a時短状態を維持したままa時短フラグ終了処理を終了する。一方、a時短カウンタが値0であると判定すると、a時短状態を終了させるために、a時短フラグを値0として(S606)、a時短フラグ終了処理を終了する。
S600でa時短フラグが値1でなく値0であると判定すると、微時短フラグが値1であるか否かを判定する(S608)。微時短フラグが値1であると判定すると、微時短カウンタを値1だけデクリメントして(S610)、微時短カウンタが値0であるか否かを判定する(S612)。微時短カウンタは、微時短遊技状態が終了するまでの特別図柄の残り変動回数を示すものであり、微時短カウンタには、大当り遊技の終了に際して初期値(値50か値100かのいずれか)が設定される。微時短カウンタが値0でないと判定すると、微時短遊技状態を維持したままa時短フラグ終了処理を終了する。一方、微時短カウンタが値0であると判定すると、微時短遊技状態を終了させるために、微時短フラグを値0として(S614)、a時短フラグ終了処理を終了する。
図20は、b時短フラグ設定処理の一例を示すフローチャートである。b時短フラグ設定処理では、b時短フラグが値0であるか否かを判定する(S620)。b時短フラグが値0であると判定すると、変動カウンタを値1だけデクリメントし(S622)、変動カウンタが値0であるか否かを判定する(S624)。変動カウンタは、予定回数到達までの特別図柄の残り変動回数を示すものであり、変動カウンタには、大当り遊技の終了に際して予め定められた初期値(値900)が設定される。変動カウンタが値0でないと判定すると、b時短フラグ設定処理を終了する。一方、変動カウンタが値0であると判定すると、b時短状態を発生させるために、b時短フラグを値1とすると共に(S626)、b時短カウンタを設定し(S628)、b時短開始コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S630)、b時短フラグ設定処理を終了する。b時短カウンタは、b時短状態が終了するまでの特別図柄の残り変動回数を示すものであり、b時短カウンタには、予め定められた初期値(値50)が設定される。b時短状態の時短回数は、a時短状態の時短回数よりも多く、b時短状態が発生すると、殆どの場合で大当り(主として役物当り)を引くことができる。b時短状態が発生した後、b時短フラグ設定処理が実行されると、S620において、b時短フラグが値1(b時短状態中)であると判定されるため、b時短カウンタを値1だけデクリメントして(S632)、b時短カウンタが値0であるか否かを判定する(S634)。b時短カウンタが値0でないと判定すると、b時短状態を維持したままb時短フラグ設定処理を終了する。一方、b時短カウンタが値0であると判定すると、b時短状態を終了させるために、b時短フラグを値0とし(S636)、b時短終了コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S638)、b時短フラグ設定処理を終了する。すなわち、大当り(図柄当りまたは役物当り)を引くことができないままb時短カウンタが値0になると、b時短状態が終了し、通常遊技状態へ移行する。本実施例では、通常遊技状態への移行に際して、変動カウンタは初期化されないため、b時短状態で大当りを引くことができないまま通常遊技状態へ移行すると、そこから更に特別図柄の変動回数が予定回数に達しても、b時短状態を発生させない。勿論、b時短状態から通常遊技状態へ移行した後、変動カウンタを初期化し、更に特別図柄の変動回数が予定回数に達すると、b時短状態を発生させてもよい。
本実施例では、変動カウンタは、a時短状態中(a時短フラグが値1)や微時短遊技状態中(微時短フラグが値1)であってもカウントされる。しかし、a時短状態中はカウントされないものとしてもよいし、微時短遊技状態中はカウントされないものとしてもよい。また、b時短状態中に大当り(図柄当りまたは役物当り)を引くことができないままb時短カウンタが値0になって通常遊技状態に戻ったときに変動カウンタを初期化するタイプのパチンコ機においては、変動カウンタは、b時短状態中もカウントされてもよい。
図21は、c時短フラグ設定処理の一例を示すフローチャートである。c時短フラグ設定処理では、特別図柄(第1特別図柄)の確定図柄が時短図柄であるか否かを判定する(S640)。確定図柄が時短図柄であると判定すると、微時短フラグが値1であるか否かを判定する(S642)。すなわち現在の遊技状態が微時短遊技状態であるか否かを判定する。微時短フラグが値1であると判定すると、c時短状態を発生させるために、c時短フラグに値1を設定すると共に(S644)、c時短カウンタを設定して(S646)、c時短フラグ設定処理を終了する。c時短カウンタは、c時短状態が終了するまでの特別図柄の残り変動回数を示すものであり、c時短カウンタには、予め定められた初期値(値5)が設定される。一方、S640で特別図柄の確定図柄が時短図柄と判定しても、S642で微時短フラグが値0であると判定すると、S648に進む。このため、特別図柄の確定図柄が時短図柄であっても、現在の遊技状態が微時短遊技状態でなければ、時短当りは無効とされる。S640で特別図柄の確定図柄が時短図柄でなく外れ図柄であると判定したりS642で微時短フラグが値0であると判定すると、c時短フラグが値1(c時短状態中)であるか否かを判定する(S648)。c時短フラグが値1でなく値0であると判定すると、c時短フラグ設定処理を終了する。一方、c時短フラグが値1であると判定すると、c時短カウンタを値1だけデクリメントして(S650)、c時短カウンタが値0であるか否かを判定する(S652)。c時短カウンタが値0でないと判定すると、c時短状態を維持したままc時短フラグ設定処理を終了する。一方、c時短カウンタが値0であると判定すると、c時短状態を終了させるために、c時短フラグを値0として(S654)、c時短フラグ設定処理を終了する。
なお、c時短状態において、第1特別図柄の変動回数と第2特別図柄の変動回数とを別々にカウントし、第1特別図柄および第2特別図柄のいずれかの変動回数が所定回数に達すると、c時短状態を終了するようにしてもよい。第1特別図柄と第2特別図柄とを区別することなく特別図柄の変動回数をカウントすると、例えば、第1特別図柄の保留が含まれている状態でc時短状態が発生した場合に、保留されている第1特別図柄が変動しても、小当りしないため、c時短状態での第2特別図柄の残り変動回数が第1特別図柄の変動によって少なくなり、遊技者に不利となってしまう。このため、上述したように、第1特別図柄の変動回数と第2特別図柄の変動回数とを別々にカウントすることで、c時短状態の発生時に保留されている第1特別図柄が変動しても、第2特別図柄を所定回数(5回)変動させることが可能となる。なお、a時短状態の終了条件やb時短状態の終了条件も、同様にしてもよい。
[小当り遊技処理]
図22および図23は、小当り遊技処理の一例を示すフローチャートである。S80の小当り遊技処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、小当りフラグが値1であるか否かを判定する(S700)。小当りフラグが値1でなく値0であると判定すると、小当り遊技処理を終了する。小当り遊技処理を終了すると、次のS90の大当り遊技処理に進む。一方、小当りフラグが値1であると判定すると、小当り遊技開始演出中であるか否か(S702)、第2大入賞口26が開放中であるか否か(S704)、特定領域43が有効中であるか否か(S706)、小当り遊技終了演出中であるか否か(S708)、をそれぞれ判定する。S702~S708のいずれの判定も否定的な判定であれば、小当り遊技開始演出を開始するために小当り遊技開始演出コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S710)、小当り遊技処理を一旦終了する。小当り遊技開始演出コマンドを受信したサブ統合制御装置90は、演出表示装置37において小当り遊技開始演出を開始する。小当り遊技開始演出を開始すると、次に小当り遊技処理が実行されるときに、S702で小当り遊技開始演出中であると判定されるため、次に、予め定められた小当り遊技開始演出時間(例えば4秒)が経過したか否かを判定する(S712)。小当り遊技開始演出時間が経過していないと判定すると、小当り遊技処理を一旦終了し、小当り遊技開始演出時間が経過したと判定すると、第2大入賞口ソレノイド26cの駆動により第2大入賞口26を開放すると共に(S714)、特定領域43を有効化して(S716)、小当り遊技処理を終了する。第2大入賞口26を開放すると、次に小当り遊技処理が実行されるときに、S704で第2大入賞口26が開放中であると判定されるため、次に第2大入賞口スイッチ26aからの検知信号に基づいて第2大入賞口26への遊技球の入球数が規定数(実施例では10個)に達しているか否か(S718)、第2大入賞口26の開放を開始してからの経過時間(開放時間)が最大開放時間(実施例では1.6秒)に達している否か(S720)、をそれぞれ判定する。なお、小当り遊技は、第2大入賞口26を1回だけ開放するものに限られず、通じて最大開放時間を限度に複数回開放するものでも構わない。第2大入賞口26への遊技球の入球数が規定数に達しておらず、第2大入賞口26の開放時間が最大開放時間にも達していないと判定すると、第2大入賞口26の開放を維持したまま小当り遊技処理を一旦終了する。一方、第2大入賞口26への遊技球の入球数が規定数に達したと判定したり、当該入球数が規定数に達していなくても第2大入賞口26の開放時間が最大開放時間に達したと判定すると、第2大入賞口26を閉鎖して(S722)、小当り遊技処理を終了する。
第2大入賞口26を閉鎖すると、次に小当り遊技処理が実行されるときに、S704で第2大入賞口26が開放中でないと判定され、続くS706で特定領域43が有効中であると判定されるため、特定領域通過スイッチ43aにより特定領域43を遊技球が通過したか否かを判定する(S728)。特定領域43を遊技球が通過しなかったと判定すると、特定領域43の有効期間が終了したか否かを判定する(S730)。有効期間が終了していないと判定すると、小当り遊技処理を一旦終了し、有効期間が終了したと判定すると、小当り遊技終了演出を開始するために小当り遊技終了演出コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S732)、小当り遊技処理を終了する。特定領域43の有効期間が終了して小当り遊技終了演出が開始されると、次に小当り遊技処理が実行されるときに、S706で特定領域43が有効中でないと判定され、続くS708で小当り遊技終了演出中であると判定されるため、小当り遊技終了演出時間が経過したか否かを判定する(S724)。小当り遊技終了演出時間が経過していないと判定すると、小当り遊技処理を一旦終了し、小当り遊技終了演出時間が経過したと判定すると、小当りフラグに値0を設定して(S726)、小当り遊技処理を終了する。
S728において、特定領域43を遊技球が通過したと判定すると、小当りから役物当りとなった場合であり、大当り遊技を実行するために、役物連続作動装置の作動を開始する(S734)。次に、第2大入賞口26が開放中であれば、第2大入賞口26を閉鎖し(S736,S738)、特定領域43を無効化する(S740)。次に、大当りフラグに値1を設定し(S742)、a時短フラグと微時短フラグとb時短フラグとc時短フラグとを値0にクリアすると共に(S744~S752)、変動カウンタをクリアする(S754)。そして、小当りフラグに値0を設定すると共に(S754)、遊技状態指定コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S756)、小当り遊技処理を終了する。小当り遊技処理を終了すると、S90の大当り遊技処理に進む。遊技状態指定コマンドには、大当りフラグや小当りフラグ、a時短フラグ、微時短フラグ、b時短フラグ、c時短フラグ、変動カウンタの各値が含まれる。
[大当り遊技処理]
図24および図25は、大当り遊技処理の一例を示すフローチャートである。S90の大当り遊技処理では、主制御装置60のCPU60aは、まず、大当りフラグが値1(大当り遊技中)であるか否かを判定する(S800)。大当りフラグが値1でなく値0であると判定すると、大当り遊技処理を終了する。一方、大当りフラグが値1であると判定すると、第1大入賞口25が開放中であるか否か(S802)、大当り遊技開始演出中であるか否か(S804)、大当り遊技終了演出中であるか否か(S806)、開放間インターバル中であるか否か(S808)、をそれぞれ判定する。S802~S808のいずれも否定的な判定がなされると、大当り遊技開始演出コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S810)、大当り遊技処理を終了する。大当り遊技開始演出コマンドを受信したサブ統合制御装置90は、大当り遊技開始演出を開始する。大当り遊技開始演出が開始されると、次に大当り遊技処理が実行されたときに、S804で大当り遊技開始演出中であると判定されるため、大当り遊技開始演出時間が経過したか否を判定する(S812)。大当り遊技開始演出時間が経過していないと判定すると、大当り遊技処理を一旦終了し、大当り遊技開始演出時間が経過したと判定すると、第1大入賞口ソレノイド25cの駆動により第1大入賞口25を開放して(S814)、大当り遊技処理を終了する。
第1大入賞口25を開放すると、次に大当り遊技処理が実行されたときに、S802で第1大入賞口25が開放中であると判定されるため、第1大入賞口スイッチ25aからの検知信号に基づいて第1大入賞口25への遊技球の入球数が規定数(実施例では10個)に達したか否か(S816)、第1大入賞口25を開放してからの経過時間(開放時間)が最大開放時間(実施例では30秒)に達したか否か(S818)、をそれぞれ判定する。第1大入賞口25への遊技球の入球数が規定数に達しておらず、第1大入賞口25の開放時間が最大開放時間にも達していないと判定すると、第1大入賞口25の開放を維持したまま大当り遊技処理を一旦終了する。一方、第1大入賞口25への遊技球の入球数が規定数に達したと判定したり、当該入球数が規定数に達していなくても第1大入賞口25の開放時間が最大開放時間に達したと判定したりすると、第1大入賞口25を閉鎖し(S820)、今回のラウンド遊技が最終ラウンドであるか否かを判定する(S822)。大当り遊技のラウンド数は、大当り図柄や小当り図柄によって設定されるため、今回のラウンド遊技が最終ラウンドであるか否かの判定は、ラウンド遊技の繰り返し回数が大当り図柄や小当り図柄に応じて定まる回数に達しているか否かを判定することにより行なわれる。今回のラウンド遊技が最終ラウンドでないと判定すると、開放間インターバルを発生させて(S824)、大当り遊技処理を終了する。主制御装置60は、開放間インターバルの発生に伴い、開放間インターバル発生コマンドをサブ統合制御装置90へ送信する。開放間インターバルが発生すると、次に大当り遊技処理が実行されたときに、S808で開放間インターバル中であると判定されるため、開放間インターバル時間(例えば、2秒)が経過したか否かを判定する(S826)。開放間インターバル時間が経過していないと判定すると、第1大入賞口25を閉鎖したまま大当り遊技処理を一旦終了し、開放間インターバル時間が経過したと判定すると、再度、第1大入賞口25を開放して(S814)、大当り遊技処理を終了する。
こうして開放間インターバルを挟んで第1大入賞口25を開閉するラウンド遊技を繰り返した後、S822で今回のラウンド遊技が最終ラウンドであると判定すると、大当り遊技終了演出コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S828)、大当り遊技処理を終了する。大当り遊技終了演出コマンドを受信したサブ統合制御装置90は大当り遊技終了演出を開始する。大当り遊技終了演出が開始されると、次に大当り遊技処理が開始されたときに、S806で大当り遊技終了演出中であると判定されるため、大当り遊技終了演出時間が経過したか否かを判定する(S830)。大当り遊技終了演出時間が経過していないと判定すると、大当り遊技処理を一旦終了し、大当り遊技終了演出時間が経過したと判定すると、役物連続作動装置の作動を停止すると共に(S832)、条件装置の作動を停止する(S834)。
次に、今回の大当り発生の起因となった大当り図柄が時短無し大当り図柄であるか否かを判定する(S836)。大当り図柄が時短無し大当り図柄でなく時短有り大当り図柄であると判定すると、a時短状態を発生させるために、a時短フラグに値1を設定すると共に(S838)、a時短カウンタに所定値(値5)を設定するa時短カウンタ設定処理を行なう(S840)。そして、大当り遊技を終了させるために、大当りフラグに値0を設定し(S848)、大当り遊技終了コマンドをサブ統合制御装置90に送信すると共に(S850)、遊技状態指定コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S852)、大当り遊技処理を終了する。遊技状態指定コマンドには、大当りフラグやa時短フラグ、a時短カウンタの各値が含まれる。
一方、S836で大当り図柄が時短無し大当り図柄であると判定すると、微時短遊技状態を発生させるために、微時短フラグに値1を設定すると共に(S842)、微時短カウンタを設定する微時短カウンタ設定処理を行なう(S844)。例えば、第1特別図柄の時短無し大当り図柄として、時短無し大当り図柄A,Bを有する場合、時短カウンタ設定処理は、第1特別図柄が時短無し大当り図柄Aで確定表示されると、微時短カウンタに値50(50回)を設定し、第1特別図柄が時短無し大当り図柄Bで確定表示されると、微時短カウンタに値100(100回)を設定することにより行なわれる。本実施例では、第2特別図柄には時短無し大当り図柄は含まれないため、第2特別図柄で大当りした場合に微時短遊技状態が発生することはなく、a時短状態が発生する。次に、変動カウンタに初期値(値900)を設定する(S846)。そして、大当り遊技を終了させるために、大当りフラグに値0を設定し(S848)、大当り遊技終了コマンドをサブ統合制御装置90に送信すると共に(S850)、遊技状態指定コマンドをサブ統合制御装置90に送信して(S852)、大当り遊技処理を終了する。遊技状態指定コマンドには、大当りフラグや微時短フラグ、微時短カウンタの各値が含まれる。
なお、時短遊技状態中に第1特別図柄で大当りした場合は、大当り遊技の終了後には、必ずa時短状態に移行するようにしてもよい。これにより、例えば、a時短状態の発生時に第1特別図柄の保留が含まれ、当該保留に基づいて第1特別図柄で大当りした場合に、当該大当り遊技の終了後に微時短状態へ移行してしまうのを防止することができる。
このように、本実施例では、通常遊技状態中に変動表示される特別図柄(第1特別図柄)が大当り図柄で確定表示されると、大当り遊技の終了後に時短遊技状態(a時短状態)に移行する場合と微時短遊技状態に移行する場合とがあり、微時短遊技状態に移行すると、当該微時短遊技状態中に変動表示される特別図柄(第1特別図柄)が時短図柄で確定表示されたことに基づいて時短遊技状態(a時短状態)に移行することとしている。これにより、いわゆる初当りで時短遊技状態に移行することができなかった場合でも、微時短遊技状態中は、再度、初当りを引かなくても、時短遊技状態への移行のチャンスがあるため、遊技者の遊技意欲が減退するのを抑制することができる。また、通常遊技状態中に変動表示される特別図柄(第1特別図柄)が時短図柄で確定表示されても、時短遊技状態に移行しない、すなわち通常遊技状態から時短遊技状態に直接移行することがないことや、微時短遊技状態中は、通常遊技状態と同様に第1始動口23を狙って左打ちにより遊技を進め、大当り確率も通常遊技状態中と同じ低確率であり、遊技者にとっての有利度が通常遊技状態と変わらないことから、遊技者の利益が過剰となるのを抑制し、遊技者と遊技店との受益をバランスさせることができる。
なお、本実施例では、第1特別図柄で大当りすると、大当り遊技の終了後に時短遊技状態(a時短状態)に移行する場合と微時短遊技状態に移行する場合とを有するものとしたが、通常遊技状態に移行する場合があってもよい。また、第1特別図柄で大当りすると、微時短遊技状態にのみ移行するようにしてもよいし、通常遊技状態および微時短遊技状態のいずれかにのみ移行するようにしてもよい。すなわち、第1特別図柄で大当りしても時短遊技状態に移行させないものとしてもよい。こうすれば、時短遊技状態を発生させるためには、まず、第1特別図柄で大当りし、大当り遊技の終了後に微時短遊技状態に移行し、微時短遊技状態中に時短図柄を引く必要があり、微時短遊技状態を経由しなければならないため、第1特別図柄で大当りした後も、遊技に緊張感をもたせることができる。
また、第2特別図柄で大当りすると、大当り遊技の終了後に時短遊技状態(a時短状態)にのみ移行するものとしたが、微時短遊技状態に移行する場合があってもよいし、通常遊技状態に移行する場合があってもよい。この場合、第2特別図柄で大当りした場合の方が第1特別図柄で大当りした場合よりも時短遊技状態に移行する確率を高くしてもよい。
また、時短遊技状態に移行した後、当該時短遊技状態の終了後に微時短遊技状態に移行してもよい。こうすれば、遊技者は、時短遊技状態中に当選(図柄当りまたは役物当り)することを期待し、時短遊技状態が終了してしまった後も微時短遊技状態に移行することで、残り保留で時短遊技状態の引き戻しに期待することができる。
次に、主制御装置60から各種コマンドを受信したサブ統合制御装置90で実行される各種処理について説明する。サブ統合制御装置90が主制御装置60から受信するコマンドとしては、上述したように、初期コマンドや復帰コマンド、第1特別図柄変動指示コマンド、第2特別図柄変動指示コマンド、図柄停止コマンド、遊技状態指定コマンド、小当り遊技開始演出コマンド、小当り遊技終了演出コマンド、大当り遊技開始演出コマンド、大当り遊技終了演出コマンドなどがある。各種コマンドを受信したサブ統合制御装置90の処理として、特別図柄の変動表示に伴って演出表示装置37にて演出図柄を変動表示する図柄変動演出を行なう図柄変動演出処理や、図柄変動演出と共に遊技状態に応じた演出表示を行なう遊技状態示唆演出処理、大当りの発生に伴って大当り遊技演出を実行する大当り遊技演出処理などがあり、これらの処理は、所定時間毎に繰り返し実行される。以下、遊技状態示唆演出処理の詳細について説明する。なお、図柄変動演出処理と大当り遊技演出処理については本発明の要旨をなさないから説明を省略する。
[遊技状態示唆演出処理]
図26は、サブ統合制御装置90のCPU90aにより実行される遊技状態示唆演出処理の一例を示すフローチャートである。遊技状態示唆演出処理では、サブ統合制御装置90のCPU90aは、まず、特別図柄遊技処理のS546等で主制御装置60から送信される遊技状態指定コマンドを受信したか否かを判定する(S900)。遊技状態指定コマンドを受信していないと判定すると、遊技状態示唆演出処理を終了する。一方、遊技状態指定コマンドを受信したと判定すると、受信した遊技状態指令コマンドに含まれるa時短フラグや微時短フラグ、b時短フラグ、c時短フラグの値に基づいて時短遊技状態(a時短状態、b時短状態またはc時短状態)中であるか否か(S902)、微時短遊技状態中であるか否か(S904)、をそれぞれ判定する。
時短遊技状態中でも微時短遊技状態中でもないと判定すると、通常遊技状態中であると判断し、演出表示装置37に通常遊技状態用の演出表示を行なって(S906)、遊技状態示唆演出処理を終了する。演出表示は、サブ統合制御装置90が演出表示制御装置91に演出表示コマンドを送信することにより、演出表示制御装置91が受信した演出表示コマンドに従って演出表示装置37を制御することにより行なわれる。通常遊技状態用の演出表示は、例えば、演出図柄371L,371C,371Rを変動表示させる図柄変動演出の背景画像として通常遊技状態用の画像を表示することにより行なうことができる。
S902で時短遊技状態中であると判定すると、演出表示装置37に時短遊技状態用の演出表示を行なって(S908)、遊技状態示唆演出処理を終了する。時短遊技状態用の演出表示は、図柄変動演出の背景画像として時短遊技状態用の画像を表示することにより行なうことができる。
S904で微時短遊技状態中であると判定すると、遊技状態指定コマンドに含まれる微時短カウンタの値が所定値(値50)よりも大きいか否かを判定する(S910)。本実施例では、微時短カウンタはダウンカウンタとして構成されるため、S910の判定は、微時短遊技状態が発生してからの特別図柄の変動回数が所定値(50回)未満であるか否かを判定するものとなる。微時短カウンタの値が所定値よりも大きいと判定すると、演出表示装置37に時短遊技状態用の演出表示を行なって(S912)、遊技状態示唆演出処理を終了する。微時短遊技状態用の演出表示は、図柄変動演出の背景画像として微時短遊技状態用の画像を表示することにより行なうことができる。
これにより、遊技者は、図柄変動演出の背景画像を見ることで、現在の遊技状態を確認することができ、遊技を継続するか否かの判断材料として用いることができる。なお、遊技状態示唆演出は、図柄変動演出の背景画像として表示するものに限られず、数字や英字、文字、記号、キャラクタ等を表示することで遊技状態を示唆するようにしてもよい。
S904で微時短遊技状態中であると判定したが、S910で微時短カウンタの値が所定値以下である、すなわち微時短遊技状態が発生してからの特別図柄の変動回数が所定値(値50)以上であると判定すると、微時短遊技状態中にも拘わらず演出表示装置37に通常遊技状態用の演出表示を行なって(S906)、遊技状態示唆演出処理を終了する。本実施例では、微時短遊技状態の回数は、50回か100回かのいずれかであるから、微時短遊技状態用の演出表示から通常遊技状態用の演出表示に変化する場合としては、大当り遊技の終了後に微時短遊技状態の回数として50回が設定され、特別図柄(第1特別図柄)の変動回数が50回に到達して微時短遊技状態が終了し通常遊技状態に移行する場合と、大当り遊技の終了後に微時短遊技状態の回数として100回が設定され、特別図柄(第1特別図柄)の変動回数が50回に到達し更に微時短遊技状態が継続する場合とがある。後者の場合、内部的には微時短遊技状態中であるが、演出表示は通常遊技状態と変わらないため、いわゆる潜伏状態となる。これにより、遊技者は微時短遊技状態中であることを期待して遊技を継続することを期待でき、パチンコ機1の稼働率を高めることができる。
本実施例では、微時短遊技状態が発生してから特別図柄の変動回数が所定値(値50)以上となるまでは微時短遊技状態用の演出表示とし、所定値以上となると、通常遊技状態用の演出表示としたが、微時短遊技状態が発生してから特別図柄の変動回数が所定値以上となるまでは通常遊技状態用の演出表示とし、所定値以上となると、微時短遊技状態用の演出表示としてもよい。この場合、内部的には通常遊技状態中であるが微時短遊技状態用の演出表示が行なわれる場合がある。
なお、微時短遊技状態中に微時短遊技状態用の演出表示を行なうか否かや当該演出表示を何回変動するまで行なうかを抽選によって決定するようにしてもよい。また、微時短遊技状態用の演出表示から通常遊技状態用の演出表示に転落する転落抽選を行なってもよい。これらの抽選は、微時短遊技状態中の方が通常遊技状態中よりも微時短遊技状態用の演出表示が実行され易くなるように行なわれてもよい。
以上説明した本実施例のパチンコ機1では、大当り遊技の終了後に移行可能な遊技状態として、通常遊技状態よりも第2始動口24への遊技球の入球が容易な時短遊技状態(入球容易状態)と、時短遊技状態よりも第2始動口24への遊技球の入球が困難な微時短遊技状態(特定遊技状態)と、を少なくとも含み、大当り遊技の終了後に微時短遊技状態に移行し、当該微時短遊技状態中に時短図柄で当選すると、時短遊技状態に移行することとしている。これにより、大当りを引いたが大当り遊技の終了後に時短遊技状態に移行できなかった場合でも、微時短遊技状態中は、再度、大当りを引かなくても、時短遊技状態への移行のチャンスがあるため、遊技者の遊技意欲が減退するのを抑制することができる。しかも、通常遊技状態中は時短遊技状態に移行することがないため、頻繁な時短遊技状態の発生を回避し、遊技者の利益が過剰となるのを抑制して遊技者と遊技店との受益をバランスさせることができる。
実施例では、c時短状態中(a時短状態中)に、時短当り(時短図柄)を引いても、当該時短当りを無効としたが、時短当り時のc時短状態(a時短状態)の残り変動回数を初期値(値5)に上書きしてもよい。
実施例では、時短遊技状態として、大当り遊技が実行されると当該大当り遊技の終了後に突入するa時短状態と、特別図柄の変動回数が予定回数に到達すると突入するb時短状態と、微時短遊技状態中に特別図柄が時短図柄で確定表示されると突入するc時短状態と、を有するものとしたが、b時短状態を省略してもよい。
また、実施例では、c時短状態は、a時短状態と同じ機能(普図確変機能、時短機能、開放延長機能)で同じ性能を有するものとしたが、a時短状態と機能を異ならせてもよいし、性能(普通図柄の当り確率や普通図柄の変動時間、第2始動口24の開放時間)を異ならせてもよい。例えば、c時短状態は、a時短状態よりも性能を高くしてもよい。こうすれば、大当り遊技の終了後に微時短遊技状態に移行してしまった場合でも、微時短遊技状態中に時短図柄に当選することで、a時短状態よりも良い特典を得ることができる。また、c時短状態は、一部の機能を省略したり、a時短状態よりも性能を低くしてもよい。この場合であっても、第1始動口23を狙って左打ちするよりも第2始動口24を狙って右打ちする方が有利となるようにc時短状態を構成すれば、遊技者にとって微時短遊技状態中に時短図柄に当選することのメリットはあるため、大当り遊技の終了後に微時短遊技状態に移行した場合に遊技者の遊技意欲が減退するのを抑制することができる。
実施例では、本発明の遊技機を1種2種混合タイプのパチンコ機に適用して説明したが、これに限定されるものではなく、第1種タイプのパチンコ機に適用されてもよい。例えば、大当り遊技の終了後に移行可能な遊技状態として、時短遊技状態付きの確変遊技状態と、微時短遊技状態と、を有し、大当り遊技の終了後に微時短遊技状態に移行し、微時短遊技状態中に時短図柄を引くと、時短遊技状態を発生させるように構成されてもよい。なお、第1種タイプのパチンコ機において、時短遊技状態と微時短遊技状態とを有するが、確変遊技状態を有さないものとしてもよい。
実施例では、遊技ホールの島設備から供給される遊技球を賞球や貸球として上受け皿11に払い出す構成としたが、いわゆる封入式のパチンコ機であってもよい。封入式のパチンコ機は、内部に封入した遊技球を循環させることにより遊技を行なうものである。また、実施例や変形例のパチンコ機は、いわゆる管理遊技機に適用されてもよい。管理遊技機は、主制御装置への外部からのアクセスを制限するものであり、枠制御装置(実施例の払出制御装置に相当)から主制御装置へは特定情報(遊技の性能に影響を与える情報や、遊技の結果に影響を及ぼす虞のある情報)以外を送信可能とし、枠制御装置はCRユニットと接続され、枠制御装置を介してのみ外部と通信可能に構成されたものである。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、第1始動口23が「第1始動口」に相当し、第2始動口24が「第2始動口」に相当し、第1特別図柄変動表示関連処理のS560や第2特別図柄変動表示関連処理のS560bの処理を実行する主制御装置60のCPU60aが「当否判定手段」に相当し、第1特別図柄変動表示関連処理のS582や第2特別図柄変動表示関連処理のS582bの処理を実行する主制御装置60のCPU60aと第1特図表示装置31と第2特図表示装置32とが「図柄表示手段」に相当し、大当り遊技処理のS800~S834の処理を実行する主制御装置60のCPU60aが「大当り遊技実行手段」に相当し、特別図柄遊技処理のS552~S556(a時短フラグ終了処理,b時短フラグ設定処理,c時短フラグ設定処理)や大当り遊技処理のS836~S844の処理を実行する主制御装置60のCPU60aが「遊技状態制御手段」に相当する。また、遊技状態示唆演出を実行するサブ統合制御装置90のCPU90aと演出表示制御装置91と演出表示装置37とが「演出表示手段」に相当する。なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
1 パチンコ機、2 外枠、3 前面枠、3a 前面枠開放スイッチ、4 ガラス板、5 内枠、5a 内枠開放スイッチ、11 上受け皿、12 下受け皿、13 発射ハンドル、14 スピーカ、15 ランプ、16 演出ボタン、16a 演出ボタンスイッチ、20 遊技盤、21 遊技領域、211 第1遊技領域、212 第2遊技領域、21a 外レール、21b 内レール、21c 釘、221,222 普通図柄作動ゲート、221a,222a ゲートスイッチ、23 第1始動口、23a 第1始動口スイッチ、24 第2始動口、24a 第2始動口スイッチ、24b 開閉羽根、24c 第2始動口ソレノイド、25 第1大入賞口、25a 第1大入賞口スイッチ、25b 開閉羽根、25c 第1大入賞口ソレノイド、26 第2大入賞口、26a 第2大入賞口スイッチ、26b 開閉板、26c 第2大入賞口ソレノイド、28 普通入賞口、28a 普通入賞口スイッチ、29 アウト口、31 第1特別図柄表示装置(第1特図表示装置)、32 第2特別図柄表示装置(第2特図表示装置)、33 第1特別図柄保留数表示装置(第1特図保留数表示装置)、34 第2特別図柄保留数表示装置(第2特図保留数表示装置)、35 普通図柄表示装置(普図表示装置)、36 普通図柄保留数表示装置(普図保留数表示装置)、37 演出表示装置、371L,371C,371R 演出図柄(疑似図柄)、372a 第1保留図柄、372b 第2保留図柄、373 キャラクタ図柄、374 発射方向表示部、38 センター役物、40 振分装置、41 ワープ出口、42 振分羽根、42c 振分ソレノイド、43 特定領域、43a 特定領域通過スイッチ、44 非特定領域、50 CRユニット、51 CRユニット端子板、52 精算表示装置、53 球貸ボタン、53a 球貸スイッチ、54 精算ボタン、54a 精算スイッチ、60 主制御装置、60a CPU、60b ROM、60c RAM、61 遊技盤中継端子板、62 図柄表示装置中継端子板、63 演出中継端子板、64 裏配線中継端子板、65 外部接続端子板、70 払出制御装置、71 払出中継端子板、72 払出装置、73 払出モータ、74 払出スイッチ、75 満杯スイッチ、76 球切れスイッチ、77 球タンク、78 タンクレール、80 発射制御装置、81 発射停止スイッチ、82 タッチスイッチ、83 発射モータ、90 サブ統合制御装置、90a CPU、90b ROM、90c RAM、91 演出表示制御装置、95 電源基板、95a 電源スイッチ、98 確率設定スイッチ、99 RAMクリアスイッチ、100 ホールコンピュータ。

Claims (1)

  1. 遊技球が常時入球可能な第1始動口と、
    遊技球の入球可能性が変化する第2始動口と、
    前記第1始動口または前記第2始動口への遊技球の入球に基づいて当否判定を行なう当否判定手段と、
    前記当否判定の結果に基づいて図柄を変動表示させる図柄表示手段と、
    前記図柄表示手段により変動表示された図柄が所定の当選図柄で停止されたことに基づいて大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、
    遊技状態を制御する遊技状態制御手段と、
    演出表示を行なう演出表示手段と、
    を備え、
    前記大当り遊技の実行後に移行可能な遊技状態として、通常遊技状態よりも前記第2始動口への遊技球の入球が容易な入球容易状態と、前記入球容易状態よりも前記第2始動口への遊技球の入球が困難な特定遊技状態と、を少なくとも含み、
    前記遊技状態制御手段は、前記大当り遊技の実行後に前記特定遊技状態に移行し、前記特定遊技状態中に前記図柄表示手段により前記当選図柄とは異なる特定図柄が停止されると、前記特定遊技状態よりも前記第2始動口への遊技球の入球が容易な入球容易状態に移行し、
    前記演出表示手段は、前記遊技状態に応じて前記演出表示の表示内容を変更する、
    遊技機。
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