JP2023022606A - 美術館ポイント提供システム - Google Patents

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徹治 花崎
Tetsuji Hanasaki
玲美 仲居
Remi Nakai
義人 永田
Yoshito Nagata
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Abstract

【課題】複数の美術館の情報を統一されたフォーマットにより提供し、利用者の来訪履歴情報等を複数の美術館にわたって収集し、収集された情報に基づいてポイント情報を付与することで、利用者と美術館の双方に有用性及び利便性の高い情報提供を行う。【解決手段】複数の美術館を利用する利用者が操作可能な利用者端末30において表示される、複数の美術館ごとの美術館情報を生成する美術館情報生成部11と、利用者が来訪した美術館の美術館端末40から、当該利用者の来訪履歴情報、当該利用者が鑑賞した美術品の鑑賞履歴情報、当該利用者の当該美術館における購入履歴情報の少なくともいずれかを受信する受信部15と、利用者の来訪履歴情報と鑑賞履歴情報と購入履歴情報の少なくともいずれかに基づいて、利用者に付与するポイント情報を生成するポイント情報生成部12と、ポイント情報を利用者端末30に送信する送信部16を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、複数の美術館(施設)を利用する利用者及び美術館の双方に有益で便利な情報を提供するための支援技術に関する。
一般に、美術館を利用しようとする利用者(来館者、鑑賞者、来訪者等ともいう)は、個々の美術館ごとに営業時間や開館スケジュール,開催イベント/企画展,鑑賞可能な美術品などを確認して、各美術館を来訪して、チケットを購入して所望の美術品を鑑賞したり、美術館内のショップやカフェなどで所望の商品等を購入したりしている。
この際に、利用者は、例えば各美術館が運営しているWEBサイト(ホームページ)を参照して、開館スケジュールや開催イベント、展示されている美術品などを確認し、来訪する美術館を選択している。
ここで、このような美術館の利用者向けに情報を提供するための技術として、例えば特許文献1には、芸術鑑賞愛好者の要望に対して展示されている美術芸術作品の解説情報を、簡単に個々の芸術鑑賞愛好者が手元にて入手できるようにする「美術館展示芸術品の解説ビジネス」が提案されている。
この特許文献1によれば、タブレット型携帯コンピュータ端末を使用し、マルチタッチパネル方式によって操作可能なコンピュータソフトなどを利用して、美術館あるいは博物館などに展示公開される芸術作品の解説情報を、鑑賞者の個々人が、体系的に又視覚的に又立体的に各個人の手元にて確認することができるとされている。
特開2012-168912号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている技術を含めて、これまで提案されている美術館の利用者向けに情報提供を行うための技術は、いずれも、個々の美術館がそれぞれ別個独立して情報を生成し提供するものであり、提供される情報の種類や内容、フォーマットなども個々の美術館ごとに異なっていた。
このため、美術館を訪れる利用者にとっては、必ずしも使い易いものとは言えず、改善・改良が望まれていた。
例えば、美術館ごとに表示フォーマットの異なるWEBサイトでは、開館時間や休館日など、どこに何の情報が提供されているのかが分かり辛かったり、展示されている美術品の情報が提供されていなかったりと、美術館側が発信する情報の使い勝手が良くないといった問題があった。
また、所謂ECサイトなどの一般的なマーケティングとは別で、美術館やアート業界に特有のコンテンツやユーザインターフェイス(UI:User Interface)が提供されることは利用者にとって嬉しいことだが、そのようなWEBサイトが提供されることは少なかった。
さらに、例えば利用者の行動やアートに対するナレッジの溜まり具合などにより、ある種の作品群や作家群を複数の美術館にわたって追いかけることで「こんな世界があるんだ」と、それまで知らなかった美術館への来訪などに派生することがあり得るが、個々の美術館がそれぞれ独自に情報提供している現状では、そのような誘導を行うことは困難であった。
また、情報を発信する側の美術館にとっても、WEBサイトで情報を提供するだけのこれまでのやり方では、利用者の来訪動向や鑑賞履歴などを把握することは困難であり、利用者の特性や過去に鑑賞された美術品などから適切、的確なマーケティングやブランディングを行うようなことはできなかった。
例えば、個々の美術館が単に開館スケジュールや開催イベントなどを知らせるWEBサイトを提供するだけでは、来館した利用者が美術館のどこで(何に)お金を使っているかを把握することはできなかった。
また、利用者の動向等を知るための方法として、アンケート用紙によるアンケートが行われているが、手書きによるアンケートは「面倒くさい」、「美術館好きしか回答しない」など偏りがあり、正確で有用な情報収集が行えているとは言えなかった。
また、利用者の勧誘や囲い込みの方法として、例えば「年間5000円で鑑賞し放題」といったカードを発行する美術館も少なくないが、複数の利用者によるカードの使い回しなどが行われることもあり、そのような不正利用の対策やフェアなコミュニケーション作りをしたい、来館者一人あたりの単価を上げたいなどの要望があるが、これまで有効な方策は提供されていなかった。
さらには、トライアローグ展のように複数の美術館での所蔵作品をコラボレーションしたイベントは極めて稀であり、そのような複数の美術館によるコラボレーションやイベント開催の可能性が広がれば、参加者側のメリットも大きくなり、美術館同士がN:Nの関係でWin-Winとなれば、アート業界全体が盛り上がることが期待される。
しかしながら、個々の美術館がそれぞれ独自の情報発信を行うだけの現状では、そのような複数の美術館を横断した横串の情報を提供することは困難であり、この点においても改善・改良の余地があった。
本発明は、上記のような課題を解決するために提案されたものであり、複数の美術館の開館スケジュールや鑑賞可能な美術品などの情報を、利用者に対して見易く使い勝手の良い、統一されたフォーマットにより提供するとともに、美術館の美術館を訪れる利用者の来訪履歴情報や美術品の鑑賞履歴情報、美術館での購入履歴情報を、複数の美術館にわたって収集し把握及び管理するとともに、それらの情報に基づいて複数の美術館に共通のポイント情報を付与することで、美術館の利用者と複数の各美術館の双方に対して、有用性や利便性の高い情報提供を可能とする美術館ポイント提供システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、複数の美術館を利用する利用者の利用情報を管理することにより所定のポイントを提供するシステムであって、前記利用者が操作可能な利用者端末において表示される、前記複数の美術館ごとの、当該美術館の開館スケジュール及び鑑賞可能な美術品を含む所定の美術館情報を生成する美術館情報生成手段と、前記利用者が来訪した美術館の美術館端末から、当該利用者の来訪履歴情報、当該利用者が鑑賞した美術品の鑑賞履歴情報、当該利用者の当該美術館における購入履歴情報の少なくともいずれかを受信する受信手段と、前記来訪履歴情報と前記鑑賞履歴情報と前記購入履歴情報の少なくともいずれかに基づいて、当該利用者に付与する、前記複数の美術館の少なくともいずれかで使用可能な所定のポイント情報を生成するポイント情報生成手段と、前記ポイント情報を前記利用者端末に送信する送信手段と、を備える構成としてある。
また、本発明は、上記のような本発明に係る美術館ポイント提供システムで実行されるプログラムとして構成することができる。
さらに、本発明は、上記のような本発明に係る美術館ポイント提供システム及びプログラムによって実施可能な方法として実施することもできる。
本発明によれば、複数の美術館の開館スケジュールや鑑賞可能な美術品などの情報を、利用者に対して見易く使い勝手の良い、統一されたフォーマットにより提供するとともに、美術館の美術館を訪れる利用者の来訪履歴情報や美術品の鑑賞履歴情報、美術館での購入履歴情報を、複数の美術館にわたって収集し把握及び管理するとともに、それらの情報に基づいて複数の美術館に共通のポイント情報を付与することができる。
これによって、美術館の利用者と複数の各美術館の双方に対して、有用性や利便性の高い情報提供を可能が可能となり、アート業界全体が盛り上がることも期待される情報管理システムを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る美術館ポイント提供システム(本システム)の全体構成を模式的に示す説明図である。 本システムにおける各部の構成を示す機能ブロック図である。 本システムにおけるデータベース(記憶部)に格納されるデータ例を示す説明図である。 本システムにおける美術館ポイント提供方法の一連の処理の流れを示したシーケンス図である。 本システムにおいて利用者端末に表示される表示画面の遷移を示す説明図である。 図5から引き続いて、本システムにおいて利用者端末に表示される表示画面の遷移を示す説明図である。 図6から引き続いて、本システムにおいて利用者端末に表示される表示画面の遷移を示す説明図である。 図7から引き続いて、本システムにおいて利用者端末に表示される表示画面の遷移を示す説明図である。 本システムにおけるサーバ・利用者端末・美術館端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
以下、本発明に係る美術館ポイント提供システムの実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
ここで、以下に示す本発明の美術館ポイント提供システム(本システム)は、プログラム(ソフトウェア)の命令によりコンピュータで実行される処理,手段,機能によって実現される。
プログラムは、コンピュータの各構成要素に指令を送り、以下に示す本発明に係る所定の処理や機能等を行わせることができる。すなわち、本発明における各処理や手段,機能は、プログラムとコンピュータとが協働した具体的手段によって実現される。
なお、プログラムの全部又は一部は、例えば、磁気ディスク,光ディスク,半導体メモリ,その他任意のコンピュータで読取り可能な記録媒体により提供され、記録媒体から読み出されたプログラムがコンピュータにインストールされて実行される。また、プログラムは、記録媒体を介さず、通信回線を通じて直接にコンピュータにロードし実行することもできる。
また、システムは、複数の情報処理装置からなる装置群によって構成され、そのシステムの中に、後述する「美術館ポイント提供サーバ」となるサーバコンピュータ、「利用者端末」となるスマートフォン、「美術館端末」となるPCやPOS端末等が備えられる。但し、「システム」を構成する装置群の任意の情報処理装置は一台(単一又は共通の装置)であってもよい。
また、本システムを構成する装置群に含まれる各情報処理装置は、図9に示すように、CPU301、RAM302、ROM303、HDD304、入力装置305、表示装置(ディスプレイ)306、通信IF307等を含むハードウェアによって構成される。これらの構成要素はシステムバスで接続され、システムバスを介してデータのやり取りが行われる。CPU(Central Processing Unit)301は、中央処理装置とも呼ばれ、コンピュータの中心的な処理を行う部位であり、各装置の制御やデータの計算や加工を行う。RAM(Random Access Memory)302は、メモリ装置の一種で、データの消去や書き換えが可能なものである。ROM(Read Only Memory)303は、半導体などを用いたメモリ装置の一種で、データ書き込みは製造時1回のみで、利用時には記録されたデータの読み出しのみできるものである。HDD(Hard Disk Drive)304は、磁性体の性質を利用し、情報を記録し読み出す補助記憶装置である。入力装置305は、ユーザがコンピュータに対して操作指示を行うため、あるいは、文字等を入力するために使用され、具体的には、キーボード、マウス等で構成される。表示装置306は、例えば液晶ディスプレイ等で構成される。本システムにおける各装置は、入力装置305及び表示装置306が一体となったタッチパネル機能を有する装置を備えていてもよい。また、他の端末や情報処理装置等との通信が可能となる通信機能(通信IF307)を備えることもできる。通信IF(Inter Face)は、所定の通信規格に従って他の装置と通信するための装置であり、例えばNIC(Network Interface Card)を含む。
[システム構成]
図1に示すように、本開示の一実施形態に係る美術館ポイント提供システム1(以下「本システム1」という)は、美術館ポイント提供サーバ10と、一又は二以上の利用者端末30(30-1~30-n)と、美術館端末40(40-1~40-n)とを含む。
美術館ポイント提供サーバ10、利用者端末30、及び美術館端末40は、互いに、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等のネットワークを含むインターネット100を介して接続され、それぞれ相互にデータ通信が可能である。
また、利用者端末30は、GPS(Global Positioning System)衛星200を介して、GPS受信機によって受信したGPS信号を用いて磁気の位置(地球上の座標)を計算し、各利用者端末30が所在している位置を示す情報を生成する。
ここで、本システム1による情報提供の対象となる美術館は、博物館の一種であり、美術作品を中心とした文化遺産や現代の文化的所産を収集・保存・展示し、またそれらの文化に関する教育・普及・研究を行なう施設である。
したがって、本発明に係る美術館は、その名称や形態は特に限定されるものではなく、広く美術館や博物館として認識される施設全般が対象となる。また、美術品を展示する展示スペースを備える例えばレジャー施設なども、本発明に係る美術館として対象とすることができる。
また、美術館は、公立であっても私立であってもよく、どのような運営主体によるものであっても、本システム1の対象となる。
そして、本システム1の美術館ポイント提供サーバ10は、美術館端末40を備える各美術館とは異なる組織や企業等に属する情報処理装置によって構成される。
すなわち、美術館ポイント提供サーバ10は、本システム1をサービス業務として、例えば全国にある複数の美術館とそれら複数の美術館の利用者に対して、有用な情報を提供する組織や企業等が運用する情報処理装置として構成される。
そして、利用者端末30、美術館端末40は、本システム1のユーザとなる美術館及び美術館の利用者が操作する情報処理装置によって構成されることになる。したがって、利用者端末30、美術館端末40は、本システム1にネットワークを介して接続される外部装置として機能することになり、本システム1は美術館ポイント提供サーバ10のみによって構成されることになる。本実施形態では、美術館ポイント提供サーバ10、利用者端末30、美術館端末40のそれぞれの機能構成は図2に示すように配置しているが、サーバ側又はクライアント側にどの機能をどのように配置するかは自由に構成することができる。例えば、サーバ側に機能を集中させたい場合にはWebアプリケーション構成としてクライアント側はブラウザでの実装とすることもできるし、クライアント側に機能をある程度配分した場合にはクライアントアプリでの実装とすることができる。
但し、美術館ポイント提供サーバ10と美術館端末40を、例えば複数の美術館を運営する同一の組織・企業・事業者等に属する情報処理装置によって構成することも可能である。
この場合には、本システム1は美術館ポイント提供サーバ10と美術館端末40によって構成され、本システム1は、美術館を利用する利用者の利用者端末30を含めて、例えば同一の企業・組織・事業者等の単位で運用されるシステムとして機能することになる。
[美術館ポイント提供サーバ]
美術館ポイント提供サーバ10は、複数の美術館を利用する利用者の利用情報を管理することにより所定のポイントを提供するための、本システム1の中核となる情報処理装置であり、本発明に係る美術館ポイント提供システムを構成している。
この美術館ポイント提供サーバ10は、例えば、一又は二以上のサーバコンピュータやパーソナルコンピュータ、クラウドコンピューティングサービス上に構築された一又は二以上の仮想サーバからなるサーバシステム等、所定のプログラム(ソフトウェア)が実装された情報処理装置によって構成することができる。
また、美術館ポイント提供サーバ10には、図示しないOS(Operating System)やDBMS(DataBase Management System)などが備えられ、サーバコンピュータとして運用されるようになっている。
そして、美術館ポイント提供サーバ10には、Webサーバプログラムなどのミドルウェア上で稼働するソフトウェアが実装されるようになっている。
このソフトウェアは、一又は二以上の利用者端末30及び美術館端末40に対して、インターネット100等のネットワークを介して、例えばAPI(Application Programming Interface)という形で利用可能なアプリケーションを公開、提供する。
これにより、各利用者端末30及び美術館端末40では、美術館ポイント提供サーバ10で実行される情報提供サービスのために運用される専用のアプリケーションプログラムやウェブブラウザ等を呼び出してログインすることにより、本発明に係る美術館ポイント提供システムの機能、例えば、美術館の利用者に対するポイント情報やレコメンド情報の受信、アンケート情報への回答、美術館の開館スケジュールを示すカレンダー情報や各美術館の鑑賞可能な美術品を示すサムネイル情報の表示などの各種処理・機能を実行させ利用することができるようになる。
また、美術館ポイント提供サーバ10には、美術館ポイント提供用の所定のデータベース(利用者DB21/美術館DB22)を構成するとともに、本発明に係る美術館ポイント提供システムの運用に必要となる各種の情報が蓄積・記憶された記憶手段となる記憶部20が備えられる(図2参照)。
記憶部20には、各種の情報リソースとして、本システム1における管理対象となる利用者情報や美術館情報(図3参照)が記憶されるとともに、後述する各利用者端末30や美術館端末40から入力・送信される所定の情報が記憶され、本システム1の運用に伴って随時必要な情報が読み出されて、記憶され更新されるようになっている。
そして、本実施形態に係る美術館ポイント提供サーバ10は、図2に示すように、美術館情報生成部11,ポイント情報生成部12,リコメンド情報生成部13,アンケート情報生成部14,受信部15,送信部16及び記憶部20の各部として機能するように構成される。
美術館ポイント提供サーバ10は、上述した図9に示すハードウェア構成を含む。
図9に示すCPU301がサーバプログラムを実行している状態において、CPU301が、美術館情報生成部11,ポイント情報生成部12,リコメンド情報生成部13,アンケート情報生成部14の一例であり、CPU301及び通信IF307が受信部15,送信部16の一例であり、RAM302及びHDD304の少なくとも一方が記憶部20の一例である。
以下、美術館ポイント提供サーバ10として構成・機能される各部について具体的に説明する。
[美術館情報生成部]
美術館情報生成部11は、利用者が操作可能な利用者端末30において表示される、複数の美術館ごとの、当該美術館の開館スケジュール及び鑑賞可能な美術品を含む所定の美術館情報を生成する。
この美術館情報生成部11が、本発明に係る美術館情報生成手段として機能する。
具体的には、美術館情報生成部11は、美術館情報として、複数の美術館ごとの、当該美術館の開館スケジュールを示すカレンダー情報を生成する(図7(a)参照)。
このような各美術館単位で生成されるカレンダー情報が、利用者が操作する利用者端末30において表示されることで、利用者は、所望する任意の美術館の開館スケジュールを容易かつ正確に確認することができるようになる。
また、美術館情報生成部11は、複数の美術館ごとの、当該美術館の鑑賞可能な美術品を示すサムネイル情報を生成する(図8(b)参照)。
このような各美術館単位で生成される美術品のサムネイル情報が、利用者が操作する利用者端末30において表示されることで、利用者は、所望する任意の美術館に所蔵されている鑑賞可能な美術品を容易かつ正確に確認することができるようになる。
ここで、各美術館の美術品のサムネイル情報としては、例えば、図8(b)に示すような、当該美術品の縮小画像(写真)や当該美術品の作品名・作者・作品の説明などテキスト情報などで構成される。
また、表示されているサムネイル情報の中から、いずれかの美術品が利用者の入力操作に応じて選択されると、拡大画像が表示されて、より精細な画像を閲覧できるようにすることができる。
また、各サムネイル情報は、美術品の縮小画像を当初はモノクロで表示させ、利用者が実際に鑑賞した場合には、美術館端末40からの鑑賞履歴情報に基づいて、モノクロ表示をカラー表示に変更させ、また、拡大表示が可能となるようにしてもよい。
また、利用者が拡大表示させて閲覧したサムネイル情報には、閲覧数を示すパラメータ表示を付加させることもできる。
さらに、各サムネイル情報には、利用者の入力操作や鑑賞履歴に応じて、例えば「☆」や「いいね」などの付随情報を付加させることもできる。
[ポイント情報生成部]
ポイント情報生成部12は、利用者が来館した美術館の美術館端末40から送信される、当該利用者の来訪履歴情報、当該利用者が鑑賞した美術品の鑑賞履歴情報、当該利用者の当該美術館における購入履歴情報の少なくともいずれかに基づいて、当該利用者に付与する、複数の美術館の少なくともいずれかで使用可能な所定のポイント情報を生成する。
また、ポイント情報生成部12は、後述するアンケート情報生成部14から利用者端末30に送信されるアンケート情報に回答した利用者に対して、ポイント情報を生成する。
このポイント情報生成部12が、本発明に係るポイント情報生成手段として機能する。
ここで、利用者に付与されるポイント情報としては、例えば、地域通貨などと同様に、各美術館において「1ポイント=1円」などのように、現金として使用可能なポイントや、入館料の割引クーポン、ショップで使用可能な電子マネーなどの各種情報がある。
また、ポイントには期限を設けることで、ポイントの利用や美術館への来館を促すことができる。
また、ポイント情報は、複数の全美術館において利用可能な共通ポイント(図6(b)参照)と、個別の美術館や特定の複数の美術館のみで限定して使用可能な個別ポイント(図8(a)参照)として構成することができる。
また、ポイントの対価(特典付与)は、金銭的・物質的なものに限らず、例えば「学芸員と5分話せる権利」や、対象コンテンツの写真や動画、学芸員の作業している動画、コンテンツをかざる作業や輸送の状況など、人とのつながりを作るような内容とすることができる。このような特典を付与することで、SDGs(持続可能な開発目標)の取り組みにつなげることが可能となる。
ポイント情報生成部12では、利用者の来訪履歴情報・鑑賞履歴情報・購入履歴情報の少なくともいずれかに基づいて、例えば以下のようにポイント情報を生成し利用者に付与することができる。
来訪履歴情報に基づいて、1回の来館につき1ポイントの共通ポイントを生成・付与することができる。
また、鑑賞履歴情報に基づいて、各美術館単位で、美術品の1回の鑑賞につき1ポイントの個別ポイントを生成・付与することができる。
また、購入履歴情報に基づいて、各美術館単位で、例えば入館料やショップ,カフェなどでの消費金額の「1%分」など、所定の還元率で個別ポイントとして生成・付与することができる。また、このようなポイント還元率は、例えば利用者の累計の消費金額や利用頻度・購入頻度などに応じて異ならせることができ、利用頻度等の高い優良会員(ゴールドステータ)には、より高い還元率でポイントを付与することができる。
このようなポイント情報(共通ポイント/個別ポイント)が付与されることで、利用者に対して美術館への来館や美術品の鑑賞、ショップ等での商品購入などについてのインセンティブを与えることができるようになる。
また、ポイント情報生成部12では、アンケート情報生成部14から利用者端末30に送信されたアンケート情報に回答した利用者に対して、1回の回答につき1ポイントの共通ポイントを生成・付与することができる。
このようにアンケート情報に回答した利用者に対してポイント情報が付与されることで、利用者に対してアンケートへの回答についてのインセンティブを与えることができるようになる。
ポイント情報生成部12で生成されたポイント情報は、所定のタイミング(例えばポイント発生時・美術館の来館時・毎月月末など)で、送信部16から該当する利用者の利用者端末30に送信される。
[リコメンド情報生成部]
リコメンド情報生成部13は、利用者が来館した美術館の美術館端末40から送信される来訪履歴情報・鑑賞履歴情報・購入履歴情報の少なくともいずれかに基づいて、当該利用者に提供する所定のリコメンド(推薦)情報を生成する。
このリコメンド情報生成部13が、本発明に係るリコメンド情報生成手段として機能する。
リコメンド情報生成部13では、利用者の来訪履歴情報・鑑賞履歴情報・購入履歴情報の少なくともいずれかに基づいて、例えば以下のようにリコメンド情報を生成し利用者に提供することができる。
来訪履歴情報に基づいて、来館した美術館の次のイベント情報や、来館した美術館と近いエリアにある美術館、来館した美術館と同じ系統の美術館などをリコメンド情報として生成・提供することができる。
また、鑑賞履歴情報に基づいて、鑑賞した美術品の作者の他の作品を所蔵している美術館、鑑賞した美術品と同じ系統の美術品を所蔵している美術館、その作者の作品を含むイベント情報などをリコメンド情報として生成・提供することができる。
また、購入履歴情報に基づいて、購入した商品と同じ系統の商品の販売情報、購入した商品の新作の情報、新規にオープンしたショップやカフェの情報などをリコメンド情報として生成・提供することができる。
このようなリコメンド情報が提供されることで、利用者に対して美術館への再訪や、別の美術館への来館、別の美術品の鑑賞、ショップ等での商品購入などについてのインセンティブを与えることができるようになる。
リコメンド情報生成部13で生成されたリコメンド情報は、所定のタイミング(例えば美術館の来館時・美術品の鑑賞時・ショップ等での商品の購入時・毎月月末など)で、送信部16から該当する利用者の利用者端末30に送信される。
具体的には、例えばある利用者がある施設を来館して閲覧(鑑賞履歴)の変化が生じたときや、利用者が移動して特定の美術館を通ったとき、あるいは、利用者が本システム1のアプリ上のスケジューラ機能を利用して旅行を登録したときなど、適切・的確なタイミングで、リコメンド情報を利用者に提供・提案することができる。
[アンケート情報生成部]
アンケート情報生成部14は、利用者端末30において表示される、利用者が来館した美術館のアンケート情報を生成する。
このアンケート情報生成部14が、本発明に係るアンケート情報生成手段として機能する。
アンケート情報生成部14で生成されるアンケート情報としては、例えば、利用者の年齢・性別などの属性情報、来館目的、鑑賞作品、美術館についての感想・要望、開催を望むイベントなど、各美術館にとって有用となり得る任意の情報により構成することができる。
したがって、アンケート情報の内容や形式・フォーマット等は、各美術館でそれぞれ異なるものであってもよく、また、複数の美術館について同一のものであってもよい。
アンケート情報生成部14で生成されたアンケート情報は、所定のタイミング(例えば美術館の来館時など)で、送信部16から該当する利用者の利用者端末30に送信される。
また、アンケート情報が送信された利用者端末30からそのアンケート情報に対する回答が送信されると、所定のポイントが生成・付与されるようになっており、利用者に対してアンケートへの回答についてのインセンティブが与えられるようになる。
[受信部]
受信部15は、利用者が来館した美術館の美術館端末40から、上述した各利用者の来訪履歴情報・鑑賞履歴情報・購入履歴情報の少なくともいずれかを受信する。
この受信部15が、本発明に係る受信手段として機能する。
具体的には、受信部15は、所定のタイミング(例えば利用者の美術館への来館時・美術品の鑑賞時・ショップ等での商品の購入時・毎月月末など)で、美術館端末40から来訪履歴情報・鑑賞履歴情報・購入履歴情報の少なくともいずれかを受信する。
これによって、上述したポイント情報生成部12,リコメンド情報生成部13,アンケート情報生成部14の各部において所定の情報が生成され、該当する利用者端末30に対して提供されるようになる。
[送信部]
送信部16は、上述したポイント情報を該当する利用者の利用者端末30に送信する。
また、送信部16は、上述したリコメンド情報を該当する利用者の利用者端末30に送信する。
さらに、送信部16は、上述したアンケート情報を該当する利用者の利用者端末30に送信する。
この送信部16が、本発明に係る送信手段として機能する。
具体的には、送信部16は、所定のタイミング(例えば利用者の美術館への来館時・美術品の鑑賞時・ショップ等での商品の購入時・毎月月末など)で、上述したポイント情報・リコメンド情報・アンケート情報の少なくともいずれかを送信する。
これによって、上述したポイント情報生成部12,リコメンド情報生成部13,アンケート情報生成部14の各部で生成された情報、該当する利用者端末30に対して提供されるようになる。
[記憶部]
美術館ポイント提供サーバ10の記憶部20には、本システム1の運用に必要となる所定の情報が蓄積される。
具体的には、記憶部20には、本システム1における管理対象となる利用者の情報及び美術館の情報として、利用者DB21及び美術館DB22に記憶される各種の情報が記憶される(図3参照)。
また、記憶部20には、利用者端末30のディスプレイ等の表示手段に表示される表示画面(図5~図8参照)の生成や表示に必要となる描画データが記憶される。
そして、これらの情報又はデータが、本システム1の運用に伴って随時必要な情報が読み出されたり追加されたり更新される。
具体的には、図3に示すように、利用者DB21及び美術館DB22の構成は、例えば以下のようなものがある。
[利用者DB]
1:利用者ID
2:利用者氏名
3:共通ポイント
4:来訪美術館
5:来訪履歴
6:鑑賞履歴
7:購入履歴
8:個別ポイント
[美術館DB]
1:美術館ID
2:美術館名
3:住所
4:開館時間
5:イベント
6:所蔵コンテンツ
なお、以上のような記憶部20に記憶される情報は、本システム1において処理対象となる情報の一例であって、特に以下の情報のみに限定されるものではなく、本システム1として必要な情報を追加、削除、変更等することができることは言うまでもない。
以上のような本実施形態に係る美術館ポイント提供サーバ10の各部における、より具体的な機能及び動作については、利用者端末30に表示される表示画面例も参照しつつ後述する(図4~図8参照)。
[利用者端末]
利用者端末30(30-1~30-n)は、本システム1を介して複数の美術館についての各種情報の提供を受ける、美術館を利用する利用者が所持・操作する、例えばスマートフォン(スマホ)やタブレット端末,ノート型PCなど、一又は二以上の情報処理装置によって構成することができる。
利用者端末30は、図2に示すように、受付部31,送信部32,表示部33及び受信部34を備える。
この利用者端末30が、インターネット100を経由して美術館ポイント提供サーバ10及び美術館端末40に接続・アクセスすることにより、本システム1で提供されるAPI等を介して、利用者は自らが利用する美術館についての各種情報・データを送信/受信でき、出力・表示させることができるようになる。
利用者端末30は、上述した図9に示すハードウェア構成を含む。
図9に示すCPU301が利用者端末30で動作するプログラム(クライアントプログラム)を実行している状態において、CPU301及び通信IF307が送信部32及び受信部34の一例であり、CPU301及び入力装置305が受付部31の一例であり、CPU301及びディスプレイ306が表示部33の一例である。
利用者端末30の各部について説明する。
受付部31は、利用者による操作を示す操作信号を受け付ける。受付部31は、例えば、本システム1で提供されるアプリの起動操作、当該アプリに対する入力操作を示す信号を受け付ける。また、受付部31、各美術館に備えられる来訪履歴情報や鑑賞履歴情報を生成するバーコードや二次元コード等を読み取って受け付ける。
送信部32は、受付部31が受け付けた操作信号に基づいて、各種情報を美術館ポイント提供サーバ10に送信する。具体的には、利用者端末30にインストールされたアプリに設定されている利用者IDやGPS衛星200から送信されるGPS信号に基づいた位置情報を送信する。
表示部33は、受付部31が受け付けた操作信号に基づいた画面を生成及び表示する。例えば、表示部33は、利用者の入力操作に応じて、本システム1で提供されるアプリの各種表示画面(図5~図8参照)を表示する。
受信部34は、美術館ポイント提供サーバ10から送信される各種の情報を受信する。例えば、上述したポイント情報生成部12,リコメンド情報生成部13,アンケート情報生成部14の各部で生成される情報を受信する。
また、受信部34は、例えば、GPS受信機の機能を有している。これにより、GPS衛星200(図1参照)から送信されるGPS信号に基づいた位置情報を取得することができる。
[美術館端末]
美術館端末40(40-1~40-n)は、本システム1を介して利用者に来館・利用を促す複数の美術館に設置される、例えばPOS端末やデスクトップPC,タブレット端末,スマートフォンなど、一又は二以上の情報処理装置によって構成することができる。
美術館端末40は、図2に示すように、受付部41,送信部42,表示部43及び受信部44を備える。
この美術館端末40が、インターネット100を経由して美術館ポイント提供サーバ10及び利用者端末30に接続・アクセスすることにより、本システム1で提供されるAPI等を介して、美術館を利用する利用者に対して提供される各種情報・データを送信/受信でき、出力・表示させることができるようになる。
美術館端末40は、上述した図9に示すハードウェア構成を含む。
図9に示すCPU301が美術館端末40で動作するプログラム(クライアントプログラム)を実行している状態において、CPU301及び通信IF307が送信部42及び受信部44の一例であり、CPU301及び入力装置305が受付部41の一例であり、CPU301及びディスプレイ306が表示部43の一例である。
美術館端末40の各部について説明する。
受付部41は、美術館のスタッフやショップ・カフェの店員などによる操作を示す操作信号を受け付ける。受付部41は、例えば、POS端末の起動操作、当該POS端末に対する入力操作を示す信号を受け付ける。また、受付部41は、利用者端末30から送信される、あるいは表示される利用者ID等を示すデータを読み取って受け付ける。
送信部42は、受付部41が受け付けた操作信号に基づいて、各種情報を美術館ポイント提供サーバ10に送信する。具体的には、美術館端末40に入力される利用者IDに基づいて生成される来訪履歴情報・鑑賞履歴情報・購入履歴情報を、対応する利用者IDとともに、美術館ポイント提供サーバ10に送信する。
表示部43は、受付部41が受け付けた操作信号に基づいた画面を生成及び表示する。例えば、表示部43は、美術館のスタッフ,ショップの従業員等の入力操作に応じて、POS端末におけるチケットや商品の購入決済処理画面を表示する。
受信部44は、美術館ポイント提供サーバ10や利用者端末30から送信される各種員情報を受信する。
[動作]
次に、以上のような本システム1における具体的な処理・動作(美術館ポイント提供方法)について、図4及び図5~図8を参照して説明する。
本システム1では、上述した美術館ポイント提供サーバ10の美術館情報生成部11,ポイント情報生成部12,リコメンド情報生成部13,アンケート情報生成部14,受信部15,送信部16及び記憶部20の各部における一連の処理動作を自動実行することにより、複数の美術館と、各美術館を訪れる利用者の双方に対して、有用かつ利便性の高い情報提供を行えるようにするものである。
図4は、本システム1における美術館ポイント提供方法における一連の情報処理の流れを示したシーケンス図である。
また、図5~図8は、本システム1において利用者端末30に表示される表示画面の遷移を示す説明図である。
図4に示すように、まず、本システム1を介して所望の美術館を訪れようとする利用者は、美術館に来訪する前の任意のタイミングで、自らの利用者端末30を操作して、本システム1のアプリを起動する(ステップS401)。
なお、本システム1のアプリは、例えばインターネット上のオンラインストアからアプリをダウンロードすることで利用者端末30にインストールすることができ、アプリの会員登録や他のアプリとの連携認証などによって、利用者の所定の情報(利用者ID・利用者氏名など)が本システム1に登録されるようになる(図3(a)参照)。
本システム1のアプリが起動されると、利用者端末30には、アプリのホーム画面が表示され、例えば有名な施設(美術館)や話題のイベントや企画展等を開催している施設などの情報がポータルに表示することができる。
図5(a)に示す例では、本システム1で提供されるアプリ「美術館NaVi」の名称と、本システム1で情報管理の対象となる複数の美術館で所蔵される美術品のサムネイル画像が表示される。
また、ホーム画面下側には、アプリで提供される機能として「検索」「推薦」「登録施設」「共通ポイント」「履歴」などの操作ボタン(ツールバー)が選択可能に表示され、以下のような機能を実行できるようになっている(図5~図6参照)。
「検索」:施設(施設名、地域)とコンテンツ(作者、コンテンツ名、作成日、各種指定(国宝、重文、賞受賞))の両方を検索可能(図5(b)参照)。
「推薦」:推薦施設、推薦コンテンツ(所蔵施設も)(図5(c)参照)。
「登録施設」:ユーザが登録した施設(図6(a)参照)。ここから施設別の画面に遷移可能(図7~図8参照)。
「共通ポイント」:複数の施設で共通に使用できるポイント(図6(b)参照)。
「履歴」:共通的に、つまり、これまで訪れたことのある施設の履歴を共通的に参照可能(図6(c)参照)。
このツールバーの「検索」あるいは「登録施設」のボタンが選択・入力操作されると、「検索」画面(図5(b)参照)や「登録施設」画面(図6(a))に遷移し、ヒットした施設を選択するとで、該当する「施設別画面」に遷移する(図7~図8参照)。
「イベント」:対象施設のイベント(図7(b)参照)。
「アクセス」:対象施設のアクセスや開館時間。
「オンラインチケット購入 」:オンラインでのチケット購入(図7(c)参照)。
「個別ポイント」:バーコード,ステータス,ポイント数,購入履歴等(図8(a)参照)。
「コンテンツ」:対象施設に展示しているコンテンツ、又は、対象施設に所蔵しているコンテンツ(図8(b)参照)。
「履歴」:施設の来訪履歴,対象施設のコンテンツ履歴,購入履歴(図8(c)参照)。
具体的には、利用者は、自らの利用者端末30を操作して、ホーム画面から美術館の「検索」画面や「登録施設」画面に遷移して、来訪を希望する美術館の施設選択が行える。
具体的には、利用者端末30には、例えば図6(a)に示すような「登録施設」に登録された一又は二以上の美術館の選択画面が生成及び表示され、入力操作に応じて利用者が来訪を希望する美術館が決定される。
また、「登録施設」に登録された以外の美術館については、図5(b)に示すような「検索」画面が生成・表示され、例えば「施設」「コンテンツ」「住所」などをキーワードとして任意の美術館を検索することができる。
さらには、利用者端末30を構成するスマホのGPS機能で取得されるGPS衛星200(図1参照)からのGPS信号に基づいて、利用者の現在位置の周辺又は近傍に所在する美術館を、選択候補として表示させ、入力操作に応じて利用者が来訪を希望する美術館を選択できるようにしてもよい。
次いで、利用者は、来訪した候補の施設について、例えば「イベント」や「アクセス」,「コンテンツ」などの情報を確認して、行きたい施設を決定し、その美術館を来訪する(ステップS402)。
例えば、利用者端末30において「コンテンツ」機能を実行させることにより(図8(b)参照)、例えば対象施設の展示しているコンテンツのサムネイルと概要(昨年日,作者,作品概要)などを閲覧することができる。
所望の美術館に来訪した利用者は、利用者端末30を介してオンラインチケットを購入することで(図7(c)参照)、美術館に入館することができる。
なお、利用者端末30を介して購入されたオンラインチケットの購入履歴情報は、利用者端末30から美術館端末40に送信され(ステップS406~S407)、さらに、美術館端末40から美術館ポイント提供サーバ10に送信されて(ステップS408~S409)、対象購入額に応じたポイント情報(共通ポイント又は個別ポイント)やリコメンド情報が生成され、利用者に提供されるようになる(ステップS416)。
チケットを購入した利用者は、例えば利用者端末30にオンラインチケットのバーコード等の識別情報を表示させ、美術館側に設置されるバーコードリーダー等で読み取らせることで、入館が許可される。入館が許可された利用者については、美術館端末40において来訪履歴情報が生成され記録される(ステップS403)。
その後、利用者は美術館に入館し、施設内の任意のコンテンツを鑑賞することができる(ステップS404)。
利用者が来訪した各美術館では、施設内のコンテンツには全てバーコード等の識別情報が掲示されており、利用者端末30を構成するスマホのカメラ機能/スキャン機能等を用いてそのバーコードを読み込むことで鑑賞したコンテンツの情報が記録され、利用者の利用者IDや来訪履歴情報とともに、美術館端末40において鑑賞履歴情報として生成・記録される(ステップS405)。そして、この鑑賞履歴情報が美術館ポイント提供サーバ10に送信されることで(ステップS408~S409)、鑑賞したコンテンツに関連した所定のリコメンド情報が生成され、該当する利用者に提供されるようになる(ステップS416)。なお、ここで、施設内の各コンテンツ近傍に掲示されているバーコード等を読み込むことで鑑賞履歴を記録する構成としたが、利用者端末が有するGPS機能を用いて現在位置がコンテンツの位置にある程度近づいたことをもって対象コンテンツを鑑賞したという履歴を保存する構成とすることもできるし、又は、施設内の各コンテンツ近傍にビーコン装置を配置し、そのビーコン信号を利用者端末で受信することでその対象コンテンツを鑑賞したという履歴を保存する構成とすることもできる。
また、美術館に来訪した利用者は、施設内のショップやカフェなどで所望の商品・サービスを購入することができる(ステップS406)。
施設内のショップ等での商品等の購入処理は、利用者端末30に表示される利用者IDを美術館端末40のPOS端末等に入力することで購入履歴情報は、利用者端末30から美術館端末40に送信され(ステップS406~S407)、対象購入額に応じたポイント情報(共通ポイント又は個別ポイント)やリコメンド情報が生成され、利用者に提供されるようになる(ステップS416)。
なお、以上のようにして、利用者の各美術館におけるコンテンツの鑑賞履歴情報が記録されることにより、例えば対象コンテンツに紐づく追加コンテンツ(対象コンテンツのサムネイルではなく、高精細コンテンツ)を参照できるようにすることができる。
また、当該コンテンツに対して、例えば「お気に入り」マークなどを使用できるようにすることもできる。
さらには、美術館の施設内の全てのコンテンツの鑑賞履歴が記録されることで、例えばボーナスコンテンツ(対象施設の展示準備の風景、現在は展示していないが所蔵しているコンテンツの高精細画像)などを参照できるようにすることも可能である。
以上のようにして、美術館端末40において生成・記録された利用者の来訪履歴情報・鑑賞履歴情報・購入履歴情報は、送信部42を介して送信され(ステップS408)、当該情報が美術館ポイント提供サーバ10(受信部15)で受信される(ステップS409)。
利用者の来訪履歴情報・鑑賞履歴情報・購入履歴情報を受信した美術館ポイント提供サーバ10では、所定のアンケート情報・ポイント情報・リコメンド情報の各情報が生成され、該当する利用者に対して送信・提供される。
まず、美術館ポイント提供サーバ10では、利用者が来館した美術館についての所定のアンケート情報が生成され、利用者端末30に送信される(ステップS410)。
送信されたアンケート情報は、利用者端末30において受信され(ステップS411)、利用者の選択・判断により、アンケートの回答が生成・送信される(ステップS412)。
利用者端末30からアンケート情報に対する回答が送信されると、所定のポイント情報が生成・付与されるようになる(ステップS414)。
また、美術館ポイント提供サーバ10では、美術館端末40から受信した各利用者の来訪履歴情報・鑑賞履歴情報・購入履歴情報の少なくともいずれかに基づいて、当該利用者に付与する所定のポイント情報が生成され更新される(ステップS414)。
さらに、美術館ポイント提供サーバ10では、美術館端末40から受信した各利用者の来訪履歴情報・鑑賞履歴情報・購入履歴情報の少なくともいずれかに基づいて、当該利用者に提供する所定のリコメンド情報が生成され更新される(ステップS415)。
そして、美術館ポイント提供サーバ10で生成・更新されたポイント情報/リコメンド情報は、所定のタイミングで送信され、該当する利用者の利用者端末30において受信されるようになる(ステップS416)。
これによって、利用者は、提供されたポイント情報/リコメンド情報に基づいて、次回以降の美術館への来訪・利用についてインセンティブが与えられ、美術館側にとっては、利用者に対する有益な情報提供と来訪促進を図ることができるようになる。
このようにして、本システム1において美術館ポイント提供方法が実行されることにより、本システム1のユーザである美術館の利用者は、概要以下のような有用な情報提供やメリット等を享受できるようになる。
例えば、ある利用者がある美術館を来訪してから、例えば数か月経過すると、その来訪した施設の展示内容が変更されることがある。
このような場合に、本システム1を介して対象施設の「コンテンツ」を参照すると、既に閲覧したコンテンツで、その時点で展示している「コンテンツ」のサムネイルが参照可能となる。
このとき、既に閲覧しているコンテンツであることが分かるように、「閲覧済み」のアイコン等を表示させることができる。また、例えば展示入れ替えにより未だ見ていないコンテンツであれば、「閲覧済み」のアイコンが表示されていないため、利用者は直ちにそのこと(未見であること)を理解することができる。
そして、利用者の中には、見ていないコンテンツに興味を持ち、再訪問を検討することも少なくない。
また、上述のようにある利用者のある施設への来訪から所定時間が経過している場合に、対象となる利用者の閲覧コンテンツのうち、「お気に入り」のアイコンが付与・登録されているコンテンツを特定し、その特定したコンテンツのうち、作者別で最も件数が高い作者を特定することができる。
そして、その作者のコンテンツを展示する施設を特定し、所蔵件数又は展示件数の多い施設順に並び替え、「推薦」メニューが選択された場合に表示することができる。
また、そのデータが作成された時点で、「推薦」メニューに追加されたことをユーザにプッシュで通知してもよい。
また、本システム1に係るアプリを、例えば数年間利用し、特定の施設の来館数が所定の閾値超えることで、その利用者を対象特定施設の優良会員・ゴールドメンバー等とすることができる。その場合、「個別ポイント」のステータスとして、例えば「ゴールドステータス」等を表示させることができる。
そして、利用者がこの「ゴールドステータス」を対象施設の訪問時に提示することで、例えば、上級会員専用の扉から入場することができ、また、常設展では「ゴールドステータス」を提示することにより無料で入場できる、などの特典を付与することができる。
さらに、「ゴールドステータス」の利用者は、本システム1におけるポイント還元率も通常ステータスの場合よりも優遇され、例えば、通常ステータスの場合「1%」であるポイント還元率を、ゴールドステータスの場合には2倍の「2%」などとすることもできる。
また、ある利用者が、本システム1のアプリを使用して、かなりの施設を巡っており、特に作者Aの作品を見て回っている場合に、未だ作者Aの作品で見ていない作品を検索したくなったとする。その場合に、利用者端末30のアプリの「検索」メニューから作者Aの名前を入力して検索したところ、作者Aの作品は殆ど見ていたが、岡山県の「X美術館」に所蔵のコンテンツは未だ見ていないことが分かった。
そこで、この利用者は、例えばそれから数か月して、広島へ新幹線出張していたところ、岡山県に入った瞬間に、アプリから通知を受信することができる。
これによって、過去に「検索」していた「X美術館」所蔵の作者Aのあのコンテンツを見に行くべき良い機会であることに気が付くことができ、また、アプリ上の「推薦」メニューにも「X美術館」の当該コンテンツの情報を表示させることができる。
また、ある利用者が、本システム1を利用して施設訪問をして、チケット代やギフトをかなり購入していたが、ポイントはどうなっているのか、まったく気にしていなかったことに気づいたとする。
その場合に、利用者は、アプリ上で現在のポイント残高を確認することができ、例えば「20,106ポイント」所有していることを確認した。
そこで、その利用者は、貯まっていたポイントで、来館チケットやギフトを、アプリ上のバーコード等を提示することで、来館チケットやギフトなどを、例えば1ポイント1円で使用することができる。
また、ポイントを使用して、例えば閲覧していないコンテンツの高精細画像を1コンテンツ100ポイントで閲覧できるようにすることも可能である。さらに、未閲覧のコンテンツの高精細画像に加えて、例えば有料のオンライン講座などの視聴サービスを提供するようにしてもよい。
以上説明したように、本システム1によれば、これまで美術館ごとに個別の物理カードなどで会員管理していた現状に対して、複数の美術館に共通のポイントシステムを導入することで、利用者のインセンティブとしてのポイントを付与することができ、美術館を愛好する感性豊かな利用者を支援する美術鑑賞システムを提供することができるようになる。
また、本システム1によれば、美術館に来訪した利用者の来訪履歴や鑑賞履歴・購買履歴を示す情報を把握でき、その履歴情報に基づいたポイントをインセンティブにすることで、再度の来館の促進や、アンケートの回答者のすそ野を広げることが可能となる。
また、本システム1では、利用者が所持する利用者端末30を介して情報の提供・送受信が行えることから、個人情報を厳密に管理でき、従来の物理カードのような「使い回し」等も有効に防止することができる。
また、本システム1によれば、来館者の美術館への金銭的貢献あるいは利用頻度を可視化することができ、ロイヤリティユーザの特定が可能となる。
このため、将来的には、個人の趣向に合わせた情報を案内することで、例えば展示やイベントへの参加率やミュージアムグッツの購入頻度を上げることができる。
さらに、本システム1は、外部のポイントシステムを利用するのではなく、美術館ネットワーク独自のポイントシステム導入することで、思想・良心の自由を守るMLA連携や公共サービスのデジタル化の推進を図ることもできる。
MLA連携とは、博物館(Museum),図書館(Library),文書館(Archives)の間で行われる種々の連携・協力活動で、近年ネットワークを通した情報提供の伸展に伴い、利用者が各機関の違いを意識しなくなりつつあることを踏まえ、組織の枠組みを超え、資料をデジタル化してネットワーク上で統合的に情報提供を行うための連携・協力などがなされている。
本システム1によれば、このようなMLA連携の推進を図ることもできるようになる。
このように、本システム1によれば、美術館側には、来館者情報の取得による、来館者ごとへの利用促進施策を行い、ロイヤルティを高めることができ、「この美術館だったら、毎回企画展見たい!」と思わせることが可能となる。
また、利用者側には、文化庁の世論調査による美術館に来館し美術品を鑑賞しなかった以下の2つの理由が解消されることにある。
(1)時間がない
カレンダーと連携して空き時間と鑑賞時間(目安)をもとにレコメンドが受けられる。
(2)美術館の情報発信が分かりづらい
複数の美術館を「横串」にすることで、いつどこでなにが行われているかを容易かつ正確に把握できるようになる。
以上、本発明によれば、複数の美術館の開館スケジュールや鑑賞可能な美術品などの情報を、利用者に対して見易く使い勝手の良い、統一されたフォーマットにより提供するとともに、美術館の美術館を訪れる利用者の来訪履歴情報や美術品の鑑賞履歴情報、美術館での購入履歴情報を、複数の美術館にわたって収集し把握及び管理するとともに、それらの情報に基づいて複数の美術館に共通のポイント情報を付与することができる。
これによって、美術館の利用者と複数の各美術館の双方に対して、有用性や利便性の高い情報提供を可能が可能となり、アート業界全体が盛り上がることも期待される情報管理システムを提供することができる。
なお、以上のように本発明について好ましい実施形態を示して説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施形態では、本システム1のアプリのホーム画面(ポータル)で、複数の美術館で所蔵される美術品のサムネイル画像を表示させたり、開催中のイベントや企画展の情報を表示させたりすることができることを説明した。
しかし、そのような美術品の画像やイベント情報などをアプリ上で表示させると、利用者によっては、企画展ばかり行くようになり常設展示を見に来なくなることも考えられる。あるいは、ポータル画面で施設ごとの作品が見られることで。各美術館のコレクションに興味がそそられる利用者がいる一方で、利用者によっては、美術品の画像(写真)が表示されるだけで、例えば所有欲が満たされたり満足したりして、わざわざ美術館に足を運ぶ必要はないと考える場合もあり得る。
このため、そのような場合には、美術品の写真画像やイベント情報などは表示せずに、「まずは自分の眼で観たい」と考える利用者のニーズに応えために、利用者端末30に表示されるアプリ上で、ポータル画面に画像等を出さないように設定できるようにすることもできる。
また、ポータルに表示するサムネイル画像が、例えばチラシのように統一されているものがあれば綺麗であるが、美術作品の写真の場合には、大きさや縦横などが様々となり統一感が無くなってしまう可能性もある。そこで、サムネイル画像は「No Image」とし、作品名等の文字情報だけで美術館の所蔵コンテンツを表示させるようにしてもよい。その場合には、美術館側のコンテンツ作成負荷を減らすことができるというメリットもある。
また、上述した本システム1では、完全独立経営の複数の施設(美術館・博物館・レジャー施設)で利用できるポイントシステム及びコンテンツ履歴機能等を提供することを目的としているが、それに加えて、本システム1によって美術館の収益構造を改善し、自立した経営モデル(DX3.0:事業モデル変革)を支援するためのシステムとしても活用することができる。
例えば、本システム1を利用した美術館の料金徴収方法として、閲覧履歴を何人保存したら利用者から課金をとるなど、美術館側が自立して利益を出すため支援システムとして本発明を適用することもできる。
上述した本システム1では、利用者の美術館の来訪履歴やコンテンツの鑑賞履歴を収集・管理するようにしているが、それに加えて、例えば「いいね」や興味度ランク「ランク1~5」などを、利用者端末30を介して押下・入力できるようにすることもできる。
また、その「いいね」や「ランク」に応じて、レコメンド情報を変更したり追加したりすることもできる。
また、各美術館のコンテンツごとに押印・入力可能な「御朱印帳型」の入力画面をアプリ上に用意することで、各施設のコンテンツを廻る度に利用者が利用者端末30を介して電子スタンプ等を押印・入力できるようにしてもよい。また、「御朱印帳型」の入力画面は、例えば施設別や作者別に表示できるようにすることもできる。
このような「御朱印帳」機能を備えることにより、例えば、年やシーズンで異なる施設印や、作者のサイン印鑑などを、電子スタンプとして提供・付与することができる。作者のサイン印鑑として、実際に絵画作品に描いてあるサインが付与することで、特にその作者や作品の愛好者・ファンなどに魅力の高いサービスを提供できるようになる。
上述した本システム1では、利用者の鑑賞履歴を収集方法として、各美術館のコンテンツに掲示されたバーコード等の識別情報を利用者端末30で読み取る例を示したが、利用者の来訪やコンテンツの鑑賞の検出方法は、特に限定されず複数の方法を採用することができる。
例えば、コンテンツの鑑賞履歴情報としては、コンテンツに付設されたバーコード以外の特定のコード(二次元コード等)やICチップ,RFIDタグ等を読み取らせることでも取得できる。
また、利用者の来訪履歴情報としては、利用者端末30のアプリの「チェックイン」機能を用いて取得することもできる。
上述した本システム1では、利用者に対して提供されるリコメンド情報として、来訪履歴情報・鑑賞履歴情報・購入履歴情報の少なくともいずれかに基づいて、所定のレコメンド情報を生成・提案するようになっていたが、リコメンド情報の提案内容としては、種々のものがあり得る。
例えば、特定のコンテンツを提案する機能として、過去の鑑賞履歴に基づいて、ある美術館のコンテンツがいいのであれば、こちらのコンテンツも提案することができる。
また、例えば、同じ作者や同じ流派などに着目して、同じ作者の保有コンテンツ数に応じて美術館をランキング表示したり、流派や系統で関係する保有コンテンツ数に応じて美術館をランキング表示したりすることもできる。
また、閲覧コンテンツの同一性から、他のユーザを踏まえた提案をすることもでき、例えば、あるユーザに着目して、そのユーザの中で最も評価が高い作品又は作者を、同様に最も評価を高くしている、又は、かなり高評価している他のユーザが高く評価している作品又は作者を平均計算してランキング表示することもできる。さらに、ランキング表示された作者を選択すると、その作者のコンテンツを保有する美術館を保有数に応じてランキング表示することもできる。
その他、コンテンツつながりで、別の美術館を提案し、その場合に、作者ベースで閲覧回数が多い作者や「いいね」評価が高い作者を優先して提案したりランキング表示したりすることも可能である。
さらに、本システム1の利用者端末30アプリ上の閲覧履歴や検索履歴などを参照・集計等することで、美術館側に「企画展の提案」を行うことも可能である。
具体的には、本システム1のエンドユーザである利用者のアプリ上の閲覧履歴や検索履歴を見て、特定の「企画展」を提案することができる。一定数の利用者が、自宅等から離れている美術館の同じコンテンツを閲覧している、「いいね」等を入力している(気に入っている)ということは、それらのコンテンツを集めて展示する企画展は、それなりに集客が見込めると考えられる。
例えば、関東在住の作者Aのコンテンツを良い評価している人の中の一部に、同じ作者Aの九州の施設を訪問して良い評価をしている人がある程度おり、その程度が偶然の確率以上であれば、作者Aの作品を集めて関東で企画展を行うことを提案することできる。また、逆もしかりで、相互に作品の提供協力を施設間で行うことも提案できるようになる。
その他、上述した実施形態では記載していないが、本システム1の利用者に対しては、システム(アプリ)の利用料は無料としてもよく、また、有料(年会費等)としてもよい。有料会員に対しては、例えば自分の履歴情報をクラウド上に保持できる機能など、特典を付加することもできる。
また、利用者が次回来館予定の施設のプレコンテンツを見れるようにしてもよい。例えば、前売りチケットの購入を条件にプレコンテンツを見れる仕組みを提供することができる。
また、プレコンテンツや追加コンテンツは、コンテンツを見れば永続的にレビュー可能とすることもできる。加えて、自分で撮像可能なコンテンツは、撮像した写真も紐づけて記憶・管理(ローカルからクラウドへの移動)できるようにすることも可能である。
さらに、他の人が撮像した写真も紐づけて記憶・管理(クラウド上でオープン許可している第三者のコンテンツを紐づけ)できるようにすることも可能である。
本発明は、例えば全国に所在する複数の美術館と、各美術館を利用する利用者に対して、便利で有益な情報を提供することにより、美術館の利用や運営業務を支援する技術・システムとして好適に利用可能である。
1 美術館ポイント提供システム
10 美術館ポイント提供サーバ
11 美術館情報生成部
12 ポイント情報生成部
13 リコメンド情報生成部
14 アンケート情報生成部
15 受信部
16 送信部
20 記憶部
21 利用者DB
22 美術館DB
30 利用者端末
40 美術館端末

Claims (7)

  1. 複数の美術館を利用する利用者の利用情報を管理することにより所定のポイントを提供するシステムであって、
    前記利用者が操作可能な利用者端末において表示される、前記複数の美術館ごとの、当該美術館の開館スケジュール及び鑑賞可能な美術品を含む所定の美術館情報を生成する美術館情報生成手段と、
    前記利用者が来訪した美術館の美術館端末から、当該利用者の来訪履歴情報、当該利用者が鑑賞した美術品の鑑賞履歴情報、当該利用者の当該美術館における購入履歴情報の少なくともいずれかを受信する受信手段と、
    前記来訪履歴情報と前記鑑賞履歴情報と前記購入履歴情報の少なくともいずれかに基づいて、当該利用者に付与する、前記複数の美術館の少なくともいずれかで使用可能な所定のポイント情報を生成するポイント情報生成手段と、
    前記ポイント情報を前記利用者端末に送信する送信手段と、を備える
    ことを特徴とする美術館ポイント提供システム。
  2. 前記来訪履歴情報、前記鑑賞履歴情報、前記購入履歴情報の少なくともいずれかに基づいて、当該利用者に提供する所定のリコメンド情報を生成するリコメンド情報生成手段を更に備え、
    前記送信手段が、
    前記リコメンド情報を前記利用者端末に送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の美術館ポイント提供システム。
  3. 前記利用者端末において表示される、前記利用者が来訪した美術館についてのアンケート情報を生成するアンケート情報生成手段を更に備え、
    前記送信手段が、
    前記アンケート情報を前記利用者端末に送信し、
    前記ポイント情報生成手段が、
    前記アンケート情報に回答した利用者に、前記ポイント情報を生成する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の美術館ポイント提供システム。
  4. 美術館情報生成手段が、
    前記複数の美術館ごとの、当該美術館の開館スケジュールを示すカレンダー情報を生成する
    ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の美術館ポイント提供システム。
  5. 美術館情報生成手段が、
    前記複数の美術館ごとの、当該美術館の鑑賞可能な美術品を示すサムネイル情報を生成する
    ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の美術館ポイント提供システム。
  6. 複数の美術館を利用する利用者の利用情報を管理することにより所定のポイントを提供するシステムを構成する情報処理装置を、
    前記利用者が操作可能な利用者端末において表示される、前記複数の美術館ごとの、当該美術館の開館スケジュール及び鑑賞可能な美術品を含む美術館情報を生成する美術館情報生成手段、
    前記利用者が来訪した美術館の美術館端末から、当該利用者の来訪履歴情報、当該利用者が鑑賞した美術品の鑑賞履歴情報、当該利用者の当該美術館における購入履歴情報の少なくともいずれかを受信する受信手段、
    前記来訪履歴情報と前記鑑賞履歴情報と前記購入履歴情報の少なくともいずれかに基づいて、当該利用者に付与する、前記複数の美術館に共通のポイント情報を生成するポイント情報生成手段、
    前記ポイント情報を前記利用者端末に送信する送信手段、として機能させる
    ことを特徴とする美術館ポイント提供プログラム。
  7. 複数の美術館を利用する利用者の利用情報を管理することにより所定のポイントを提供するシステムを構成する情報処理装置に、
    前記利用者が操作可能な利用者端末において表示される、前記複数の美術館ごとの、当該美術館の開館スケジュール及び鑑賞可能な美術品を含む美術館情報を生成する美術館情報生成手順、
    前記利用者が来訪した美術館の美術館端末から、当該利用者の来訪履歴情報、当該利用者が鑑賞した美術品の鑑賞履歴情報、当該利用者の当該美術館における購入履歴情報の少なくともいずれかを受信する受信手順、
    前記来訪履歴情報と前記鑑賞履歴情報と前記購入履歴情報の少なくともいずれかに基づいて、当該利用者に付与する、前記複数の美術館に共通のポイント情報を生成するポイント情報生成手順、
    前記ポイント情報を前記利用者端末に送信する送信手順、を実行させる
    ことを特徴とする美術館ポイント提供方法。

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