JP2023022352A - ゲイン制御装置、ゲイン制御方法及びオーディオ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】スピーカーのインピーダンスの変化に追従して、閾値電圧を調整することができるゲイン制御装置、ゲイン制御方法及びオーディオ装置を提供する。【解決手段】オーディオ装置において、ゲイン制御装置5は、音楽信号選択部11と、音楽信号選択部11が出力した音楽信号をフィルタ回路4に与えて、フィルタ回路4から、スピーカー3a、3b、3c、3dのインピーダンスを取得するインピーダンス取得部12と、インピーダンス取得部12が取得したインピーダンスが大きい程、小さな閾値電圧を設定する閾値電圧設定部13と、再生対象の音楽信号の電圧が閾値電圧以下であれば、再生対象の音楽信号を増幅する増幅器1a、1b、1c、1dのゲインを第1のゲインに設定し、再生対象の音楽信号の電圧が閾値電圧よりも大きければ、増幅器1a、1b、1c、1dのゲインを第1のゲインよりも小さい第2のゲインに設定するゲイン制御部14と、を備える。【選択図】図1
Description
本開示は、ゲイン制御装置、ゲイン制御方法及びオーディオ装置に関するものである。
オーディオ装置に実装されているスピーカーに過大電流が流れることで、スピーカーに故障が発生することがある。過大電流によるスピーカーの故障の発生を防止する装置として、音楽信号の電圧と閾値電圧とを比較し、音楽信号の電圧が閾値電圧よりも大きければ、増幅器のゲインを下げるゲイン制御装置(以下「従来のゲイン制御装置」という)がある。増幅器は、音楽信号を増幅して、増幅後の音楽信号をスピーカーに出力するものである。
ところで、過大電流によるスピーカーの故障の発生を防止する技術として、特許文献1に開示された音声増幅装置がある。当該音声増幅装置は、演算部及び調整部を備えている。当該演算部は、ユーザの音声信号をフーリエ変換することで、音声信号の周波数領域の信号を求め、周波数領域の信号から、スピーカーのインピーダンスを算出する。スピーカーのインピーダンスは、音声信号の周波数に応じて変化する。スピーカーのインピーダンスが大きい程、スピーカーに流れる電流が小さくなり、スピーカーのインピーダンスが小さい程、スピーカーに流れる電流が大きくなる。当該演算部は、スピーカーのインピーダンスに基づいて、スピーカーに流れる電流を予測する。当該調整部は、演算部による電流の予測値と電流制限値とに基づいて、スピーカーに与える音声信号のレベルを調整する。
従来のゲイン制御装置は、スピーカーのインピーダンスが変化しても、閾値電圧を調査することができないという課題があった。閾値電圧の設定値よっては、音楽信号の電圧が閾値電圧よりも大きくても、スピーカーのインピーダンスが大きなインピーダンスであるために、スピーカーに故障が発生するような過大電流が流れないことがある。このような場合には、音楽信号の再生音量が小さくなる状況が生じ、音楽を存分に楽しめなくなることがある。一方、音楽信号の電圧が閾値電圧以下であっても、スピーカーのインピーダンスが小さなインピーダンスであるために、スピーカーに故障が発生するような過大電流が流れてしまう状況を生じることがある。
仮に、特許文献1に開示されている技術を従来のゲイン制御装置に適用することが可能であるとすれば、従来のゲイン制御装置は、音楽信号をフーリエ変換することができる。音楽信号をフーリエ変換する処理の演算量は、一般的に膨大であり、フーリエ変換の処理に多くの時間を要するため、従来のゲイン制御装置が、スピーカーのインピーダンスの変化に追従して、音楽信号のレベルを調整できないことがある。従来のゲイン制御装置が、スピーカーのインピーダンスの変化に追従して、音楽信号のレベルが調整されなければ、音楽信号の再生音量が小さくなる状況及びスピーカーに故障が発生するような過大電流が流れてしまう状況のそれぞれを回避できないことがある。
仮に、特許文献1に開示されている技術を従来のゲイン制御装置に適用することが可能であるとすれば、従来のゲイン制御装置は、音楽信号をフーリエ変換することができる。音楽信号をフーリエ変換する処理の演算量は、一般的に膨大であり、フーリエ変換の処理に多くの時間を要するため、従来のゲイン制御装置が、スピーカーのインピーダンスの変化に追従して、音楽信号のレベルを調整できないことがある。従来のゲイン制御装置が、スピーカーのインピーダンスの変化に追従して、音楽信号のレベルが調整されなければ、音楽信号の再生音量が小さくなる状況及びスピーカーに故障が発生するような過大電流が流れてしまう状況のそれぞれを回避できないことがある。
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたもので、スピーカーのインピーダンスの変化に追従して、閾値電圧を調整することができるゲイン制御装置及びゲイン制御方法を得ることを目的とする。
本開示に係るゲイン制御装置は、音楽信号に対応する、スピーカーのインピーダンスを出力するフィルタ回路に対して、スピーカーによる再生対象の音楽信号を与えて、フィルタ回路から、スピーカーのインピーダンスを取得するインピーダンス取得部と、インピーダンス取得部により取得されたインピーダンスが大きい程、小さな閾値電圧を設定する閾値電圧設定部と、再生対象の音楽信号の電圧と閾値電圧設定部により設定された閾値電圧とを比較し、再生対象の音楽信号の電圧が閾値電圧以下であれば、再生対象の音楽信号を増幅する増幅器のゲインを第1のゲインに設定し、再生対象の音楽信号の電圧が閾値電圧よりも大きければ、増幅器のゲインを第1のゲインよりも小さい第2のゲインに設定するゲイン制御部とを備えるものである。
本開示によれば、スピーカーのインピーダンスの変化に追従して、閾値電圧を調整することができる。
以下、本開示をより詳細に説明するために、本開示を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るゲイン制御装置5を含むオーディオ装置を示す構成図である。
図2は、実施の形態1に係るゲイン制御装置5のハードウェアを示すハードウェア構成図である。
図1に示すオーディオ装置は、第1の増幅部1、第2の増幅部2、音楽再生部3、フィルタ回路4及びゲイン制御装置5を備えている。
図1に示すオーディオ装置では、4チャンネルの音楽信号がオーディオ装置に与えられている。しかし、これは一例に過ぎず、オーディオ装置に与えられる音楽信号は、4チャンネルに限るものではなく、例えば、1チャンネルでもよいし、2チャンネルでもよいし、8チャンネルでもよい。
図1に示すオーディオ装置は、例えば、車両に設置される。当該オーディオ装置は、車両に設置されるものに限るものではなく、部屋等に設置されるものであってもよい。
図1は、実施の形態1に係るゲイン制御装置5を含むオーディオ装置を示す構成図である。
図2は、実施の形態1に係るゲイン制御装置5のハードウェアを示すハードウェア構成図である。
図1に示すオーディオ装置は、第1の増幅部1、第2の増幅部2、音楽再生部3、フィルタ回路4及びゲイン制御装置5を備えている。
図1に示すオーディオ装置では、4チャンネルの音楽信号がオーディオ装置に与えられている。しかし、これは一例に過ぎず、オーディオ装置に与えられる音楽信号は、4チャンネルに限るものではなく、例えば、1チャンネルでもよいし、2チャンネルでもよいし、8チャンネルでもよい。
図1に示すオーディオ装置は、例えば、車両に設置される。当該オーディオ装置は、車両に設置されるものに限るものではなく、部屋等に設置されるものであってもよい。
第1の増幅部1は、増幅器1a,1b,1c,1dを備えている。
第2の増幅部2は、パワーアンプ2a,2b,2c,2dを備えている。
音楽再生部3は、スピーカー3a,3b,3c,3dを備えている。
第2の増幅部2は、パワーアンプ2a,2b,2c,2dを備えている。
音楽再生部3は、スピーカー3a,3b,3c,3dを備えている。
増幅器1aは、FL(車両前方側の左側)に設置されたスピーカー3aによる再生対象の音楽信号であるFLchの音楽信号を増幅し、増幅後の音楽信号をパワーアンプ2aに出力する。
増幅器1bは、FR(車両前方側の右側)に設置されたスピーカー3bによる再生対象の音楽信号であるFRchの音楽信号を増幅し、増幅後の音楽信号をパワーアンプ2bに出力する。
増幅器1cは、RL(車両後方側の左側)に設置されたスピーカー3cによる再生対象の音楽信号であるRLchの音楽信号を増幅し、増幅後の音楽信号をパワーアンプ2cに出力する。
増幅器1dは、RR(車両後方側の右側)に設置されたスピーカー3dによる再生対象の音楽信号であるRRchの音楽信号を増幅し、増幅後の音楽信号をパワーアンプ2dに出力する。
増幅器1a,1b,1c,1dにおけるそれぞれのゲインは、ゲイン制御装置5によって設定される。
増幅器1a,1b,1c,1dによる音楽信号の増幅は、音楽信号の減衰を含む概念である。
図1に示すオーディオ装置では、増幅器1a,1b,1c,1dが、音楽信号を減衰させる減衰器として用いられる。しかし、これは一例に過ぎず、増幅器1a,1b,1c,1dが、音楽信号を増幅させる、いわゆる増幅器として用いられるものであってもよい。
増幅器1bは、FR(車両前方側の右側)に設置されたスピーカー3bによる再生対象の音楽信号であるFRchの音楽信号を増幅し、増幅後の音楽信号をパワーアンプ2bに出力する。
増幅器1cは、RL(車両後方側の左側)に設置されたスピーカー3cによる再生対象の音楽信号であるRLchの音楽信号を増幅し、増幅後の音楽信号をパワーアンプ2cに出力する。
増幅器1dは、RR(車両後方側の右側)に設置されたスピーカー3dによる再生対象の音楽信号であるRRchの音楽信号を増幅し、増幅後の音楽信号をパワーアンプ2dに出力する。
増幅器1a,1b,1c,1dにおけるそれぞれのゲインは、ゲイン制御装置5によって設定される。
増幅器1a,1b,1c,1dによる音楽信号の増幅は、音楽信号の減衰を含む概念である。
図1に示すオーディオ装置では、増幅器1a,1b,1c,1dが、音楽信号を減衰させる減衰器として用いられる。しかし、これは一例に過ぎず、増幅器1a,1b,1c,1dが、音楽信号を増幅させる、いわゆる増幅器として用いられるものであってもよい。
パワーアンプ2aは、増幅器1aによる増幅後の音楽信号を更に増幅し、増幅後の音楽信号をスピーカー3aに出力する。
パワーアンプ2bは、増幅器1bによる増幅後の音楽信号を更に増幅し、増幅後の音楽信号をスピーカー3bに出力する。
パワーアンプ2cは、増幅器1cによる増幅後の音楽信号を更に増幅し、増幅後の音楽信号をスピーカー3cに出力する。
パワーアンプ2dは、増幅器1dによる増幅後の音楽信号を更に増幅し、増幅後の音楽信号をスピーカー3dに出力する。
パワーアンプ2bは、増幅器1bによる増幅後の音楽信号を更に増幅し、増幅後の音楽信号をスピーカー3bに出力する。
パワーアンプ2cは、増幅器1cによる増幅後の音楽信号を更に増幅し、増幅後の音楽信号をスピーカー3cに出力する。
パワーアンプ2dは、増幅器1dによる増幅後の音楽信号を更に増幅し、増幅後の音楽信号をスピーカー3dに出力する。
スピーカー3aは、パワーアンプ2aによる増幅後の音楽信号を再生する。
スピーカー3bは、パワーアンプ2bによる増幅後の音楽信号を再生する。
スピーカー3cは、パワーアンプ2cによる増幅後の音楽信号を再生する。
スピーカー3dは、パワーアンプ2dによる増幅後の音楽信号を再生する。
図1に示すオーディオ装置では、スピーカー3a,3b,3c,3dのそれぞれによる音楽信号の再生は、音楽信号に対応する音を外部に出力することを意味する。
図1に示すオーディオ装置では、説明の簡単化のため、スピーカー3a,3b,3c,3dにおけるそれぞれのインピーダンスの周波数特性が同じであるものとする。ただし、これは一例に過ぎず、スピーカー3a,3b,3c,3dにおけるそれぞれのインピーダンスの周波数特性が、互いに異なっていてもよい。
スピーカー3bは、パワーアンプ2bによる増幅後の音楽信号を再生する。
スピーカー3cは、パワーアンプ2cによる増幅後の音楽信号を再生する。
スピーカー3dは、パワーアンプ2dによる増幅後の音楽信号を再生する。
図1に示すオーディオ装置では、スピーカー3a,3b,3c,3dのそれぞれによる音楽信号の再生は、音楽信号に対応する音を外部に出力することを意味する。
図1に示すオーディオ装置では、説明の簡単化のため、スピーカー3a,3b,3c,3dにおけるそれぞれのインピーダンスの周波数特性が同じであるものとする。ただし、これは一例に過ぎず、スピーカー3a,3b,3c,3dにおけるそれぞれのインピーダンスの周波数特性が、互いに異なっていてもよい。
フィルタ回路4は、IIR(Infinite Impulse Response)フィルタ、又は、FIR(Finite Impulse Response)フィルタを含む回路である。
スピーカー3a,3b,3c,3dにおけるそれぞれのインピーダンスの周波数特性が同じであるとすれば、フィルタ回路4は、スピーカー3a,3b,3c,3dのうちのいずれかのスピーカー3’のインピーダンスの周波数特性を模擬している回路である。スピーカー3a,3b,3c,3dを区別しない場合、スピーカー3’のように表記する。
フィルタ回路4は、音楽信号に対応する、スピーカー3’のインピーダンスをゲイン制御装置5に出力する。
図1に示すオーディオ装置では、フィルタ回路4がゲイン制御装置5の外部に設けられている。しかし、これは一例に過ぎず、フィルタ回路4がゲイン制御装置5の内部に設けられていてもよい。
スピーカー3a,3b,3c,3dにおけるそれぞれのインピーダンスの周波数特性が同じであるとすれば、フィルタ回路4は、スピーカー3a,3b,3c,3dのうちのいずれかのスピーカー3’のインピーダンスの周波数特性を模擬している回路である。スピーカー3a,3b,3c,3dを区別しない場合、スピーカー3’のように表記する。
フィルタ回路4は、音楽信号に対応する、スピーカー3’のインピーダンスをゲイン制御装置5に出力する。
図1に示すオーディオ装置では、フィルタ回路4がゲイン制御装置5の外部に設けられている。しかし、これは一例に過ぎず、フィルタ回路4がゲイン制御装置5の内部に設けられていてもよい。
ゲイン制御装置5は、音楽信号選択部11、インピーダンス取得部12、閾値電圧設定部13及びゲイン制御部14を備えている。
音楽信号選択部11は、例えば、図2に示す音楽信号選択回路21によって実現される。
音楽信号選択部11は、スピーカー3a,3b,3c,3dのそれぞれによる再生対象の音楽信号として、FLchの音楽信号、FRchの音楽信号、RLchの音楽信号及びRRchの音楽信号のそれぞれを取得する。
音楽信号選択部11は、FLchの音楽信号、FRchの音楽信号、RLchの音楽信号及びRRchの音楽信号の中で、最大音量の音楽信号を選択する。
音楽信号選択部11は、選択した音楽信号をインピーダンス取得部12及びゲイン制御部14のそれぞれに出力する。
ゲイン制御装置5では、音楽信号選択部11が、最大音量の音楽信号を選択している。
しかし、これは一例に過ぎず、音楽信号選択部11が、4chの音楽信号におけるそれぞれの瞬時値を合算し、瞬時値の合算値をインピーダンス取得部12及びゲイン制御部14のそれぞれに出力するようにしてもよい。
音楽信号選択部11は、例えば、図2に示す音楽信号選択回路21によって実現される。
音楽信号選択部11は、スピーカー3a,3b,3c,3dのそれぞれによる再生対象の音楽信号として、FLchの音楽信号、FRchの音楽信号、RLchの音楽信号及びRRchの音楽信号のそれぞれを取得する。
音楽信号選択部11は、FLchの音楽信号、FRchの音楽信号、RLchの音楽信号及びRRchの音楽信号の中で、最大音量の音楽信号を選択する。
音楽信号選択部11は、選択した音楽信号をインピーダンス取得部12及びゲイン制御部14のそれぞれに出力する。
ゲイン制御装置5では、音楽信号選択部11が、最大音量の音楽信号を選択している。
しかし、これは一例に過ぎず、音楽信号選択部11が、4chの音楽信号におけるそれぞれの瞬時値を合算し、瞬時値の合算値をインピーダンス取得部12及びゲイン制御部14のそれぞれに出力するようにしてもよい。
インピーダンス取得部12は、例えば、図2に示すインピーダンス取得回路22によって実現される。
インピーダンス取得部12は、音楽信号選択部11から出力された音楽信号をフィルタ回路4に与えて、フィルタ回路4から、スピーカー3’のインピーダンスを取得する。
インピーダンス取得部12は、スピーカー3’のインピーダンスを閾値電圧設定部13に出力する。
インピーダンス取得部12は、音楽信号選択部11から出力された音楽信号をフィルタ回路4に与えて、フィルタ回路4から、スピーカー3’のインピーダンスを取得する。
インピーダンス取得部12は、スピーカー3’のインピーダンスを閾値電圧設定部13に出力する。
閾値電圧設定部13は、例えば、図2に示す閾値電圧設定回路23によって実現される。
閾値電圧設定部13は、インピーダンス取得部12により取得されたインピーダンスが大きい程、小さな閾値電圧を設定する。
閾値電圧設定部13は、設定した閾値電圧をゲイン制御部14に出力する。
閾値電圧設定部13は、インピーダンス取得部12により取得されたインピーダンスが大きい程、小さな閾値電圧を設定する。
閾値電圧設定部13は、設定した閾値電圧をゲイン制御部14に出力する。
ゲイン制御部14は、例えば、図2に示すゲイン制御回路24によって実現される。
ゲイン制御部14は、音楽信号選択部11から出力された音楽信号の電圧と閾値電圧設定部13により設定された閾値電圧とを比較する。
ゲイン制御部14は、音楽信号選択部11から出力された音楽信号の電圧が閾値電圧以下であれば、増幅器1a,1b,1c,1dにおけるそれぞれのゲインを第1のゲインに設定する。
ゲイン制御部14は、音楽信号選択部11から出力された音楽信号の電圧が閾値電圧よりも大きければ、増幅器1a,1b,1c,1dにおけるそれぞれのゲインを第1のゲインよりも小さい第2のゲインに設定する。
ゲイン制御部14は、音楽信号選択部11から出力された音楽信号の電圧と閾値電圧設定部13により設定された閾値電圧とを比較する。
ゲイン制御部14は、音楽信号選択部11から出力された音楽信号の電圧が閾値電圧以下であれば、増幅器1a,1b,1c,1dにおけるそれぞれのゲインを第1のゲインに設定する。
ゲイン制御部14は、音楽信号選択部11から出力された音楽信号の電圧が閾値電圧よりも大きければ、増幅器1a,1b,1c,1dにおけるそれぞれのゲインを第1のゲインよりも小さい第2のゲインに設定する。
図1では、ゲイン制御装置5の構成要素である音楽信号選択部11、インピーダンス取得部12、閾値電圧設定部13及びゲイン制御部14のそれぞれが、図2に示すような専用のハードウェアによって実現されるものを想定している。即ち、ゲイン制御装置5が、音楽信号選択回路21、インピーダンス取得回路22、閾値電圧設定回路23及びゲイン制御回路24によって実現されるものを想定している。
音楽信号選択回路21、インピーダンス取得回路22、閾値電圧設定回路23及びゲイン制御回路24のそれぞれは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又は、これらを組み合わせたものが該当する。
音楽信号選択回路21、インピーダンス取得回路22、閾値電圧設定回路23及びゲイン制御回路24のそれぞれは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又は、これらを組み合わせたものが該当する。
ゲイン制御装置5の構成要素は、専用のハードウェアによって実現されるものに限るものではなく、ゲイン制御装置5が、ソフトウェア、ファームウェア、又は、ソフトウェアとファームウェアとの組み合わせによって実現されるものであってもよい。
ソフトウェア又はファームウェアは、プログラムとして、コンピュータのメモリに格納される。コンピュータは、プログラムを実行するハードウェアを意味し、例えば、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、あるいは、DSPが該当する。
図3は、ゲイン制御装置5が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合のコンピュータのハードウェア構成図である。
ゲイン制御装置5が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合、音楽信号選択部11、インピーダンス取得部12、閾値電圧設定部13及びゲイン制御部14におけるそれぞれの処理手順をコンピュータに実行させるためのプログラムがメモリ31に格納される。そして、コンピュータのプロセッサ32がメモリ31に格納されているプログラムを実行する。
ソフトウェア又はファームウェアは、プログラムとして、コンピュータのメモリに格納される。コンピュータは、プログラムを実行するハードウェアを意味し、例えば、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、あるいは、DSPが該当する。
図3は、ゲイン制御装置5が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合のコンピュータのハードウェア構成図である。
ゲイン制御装置5が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合、音楽信号選択部11、インピーダンス取得部12、閾値電圧設定部13及びゲイン制御部14におけるそれぞれの処理手順をコンピュータに実行させるためのプログラムがメモリ31に格納される。そして、コンピュータのプロセッサ32がメモリ31に格納されているプログラムを実行する。
また、図2では、ゲイン制御装置5の構成要素のそれぞれが専用のハードウェアによって実現される例を示し、図3では、ゲイン制御装置5がソフトウェア又はファームウェア等によって実現される例を示している。しかし、これは一例に過ぎず、ゲイン制御装置5における一部の構成要素が専用のハードウェアによって実現され、残りの構成要素がソフトウェア又はファームウェア等によって実現されるものであってもよい。
次に、図1に示すオーディオ装置の動作について説明する。
スピーカー3’のインピーダンスは、図4に示すように、再生対象の音楽信号の周波数が変化することで、変動する。
図4は、スピーカー3’のインピーダンスの周波数特性を示す説明図である。図4において、横軸は周波数[Hz]を示し、縦軸はスピーカー3’のインピーダンス[Ω]を示している。
スピーカー3’のインピーダンスは、図4に示すように、f0と呼ばれる低音側の周波数で極大値になり、高域側の周波数で大きくなる。
スピーカー3’に印加される電圧が一定であるとすれば、オームの法則により、スピーカー3’のインピーダンスが大きい程、スピーカー3’に電流が流れにくくなる。したがって、音楽信号の周波数がf0付近であるときと、音楽信号の周波数が高域側の周波数であるときとは、スピーカー3’に電流が流れにくくなる。
スピーカー3’のインピーダンスは、図4に示すように、再生対象の音楽信号の周波数が変化することで、変動する。
図4は、スピーカー3’のインピーダンスの周波数特性を示す説明図である。図4において、横軸は周波数[Hz]を示し、縦軸はスピーカー3’のインピーダンス[Ω]を示している。
スピーカー3’のインピーダンスは、図4に示すように、f0と呼ばれる低音側の周波数で極大値になり、高域側の周波数で大きくなる。
スピーカー3’に印加される電圧が一定であるとすれば、オームの法則により、スピーカー3’のインピーダンスが大きい程、スピーカー3’に電流が流れにくくなる。したがって、音楽信号の周波数がf0付近であるときと、音楽信号の周波数が高域側の周波数であるときとは、スピーカー3’に電流が流れにくくなる。
スピーカー3’に電流が流れにくい状況下では、過電流によるスピーカー3’の故障発生リスクを高めることなく、増幅器1a,1b,1c,1dにおけるそれぞれのゲインを高められる可能性がある。スピーカー3’に電流が流れにくい状況下でも、増幅器1a,1b,1c,1dにおけるそれぞれのゲインが低いままであるとすれば、音楽信号の再生音量が小さくなり、その結果、音楽を存分に楽しめなくなることがある。
一方、スピーカー3’に電流が流れ易い状況下では、増幅器1a,1b,1c,1dにおけるそれぞれのゲインを高めることで、過電流によるスピーカー3’の故障発生リスクが高まる。スピーカー3’に電流が流れ易い状況下のとき、増幅器1a,1b,1c,1dにおけるそれぞれのゲインが高ければ、過大電流がスピーカー3’に流れて、スピーカー3’に故障が発生してしまうことがある。
図1に示すゲイン制御装置5は、スピーカー3’に電流が流れにくい状況下であれは、増幅器1a,1b,1c,1dにおけるそれぞれのゲインを高め、スピーカー3’に電流が流れ易い状況下であれは、増幅器1a,1b,1c,1dにおけるそれぞれのゲインを低める制御を行う。
一方、スピーカー3’に電流が流れ易い状況下では、増幅器1a,1b,1c,1dにおけるそれぞれのゲインを高めることで、過電流によるスピーカー3’の故障発生リスクが高まる。スピーカー3’に電流が流れ易い状況下のとき、増幅器1a,1b,1c,1dにおけるそれぞれのゲインが高ければ、過大電流がスピーカー3’に流れて、スピーカー3’に故障が発生してしまうことがある。
図1に示すゲイン制御装置5は、スピーカー3’に電流が流れにくい状況下であれは、増幅器1a,1b,1c,1dにおけるそれぞれのゲインを高め、スピーカー3’に電流が流れ易い状況下であれは、増幅器1a,1b,1c,1dにおけるそれぞれのゲインを低める制御を行う。
フィルタ回路4は、例えば、図5に示すように、2つのIIRフィルタ4a,4bを備えており、図4に示すようなインピーダンスの周波数特性を模擬している。IIRフィルタ4a,4bのそれぞれは、バイクワッド構成のフィルタである。
図5は、フィルタ回路4の構成例を示す説明図である。
IIRフィルタ4aは、スピーカー3’の直流抵抗Reと、スピーカー3’のボイスコイルのコイル成分を示すインダクタLeとを含んでいる。
IIRフィルタ4bは、インダクタLと抵抗RとキャパシタCとを含んでいる。インダクタLと抵抗RとキャパシタCとの合成特性は、スピーカー3’のダンパーとエッジと振動板の質量とによるf0の共振に係るものである。
フィルタ回路4は、音楽信号が与えられれば、スピーカー3’のインピーダンスを出力する。
図5に示すフィルタ回路4は、2つのIIRフィルタ4a,4bを備えている。しかし、これは一例に過ぎず、例えば、フィルタ回路4が、2つのIIRフィルタ4a,4bを備える代わりに、128TAP程度のFIRフィルタを備えるものであってもよい。フィルタ回路4が、128TAP程度のFIRフィルタを備える場合も、2つのIIRフィルタ4a,4bを備えるフィルタ回路4と同等のフィルタ回路を実現することができる。128TAP程度のFIRフィルタの構成自体は、公知であるため詳細な説明を省略する。
図5は、フィルタ回路4の構成例を示す説明図である。
IIRフィルタ4aは、スピーカー3’の直流抵抗Reと、スピーカー3’のボイスコイルのコイル成分を示すインダクタLeとを含んでいる。
IIRフィルタ4bは、インダクタLと抵抗RとキャパシタCとを含んでいる。インダクタLと抵抗RとキャパシタCとの合成特性は、スピーカー3’のダンパーとエッジと振動板の質量とによるf0の共振に係るものである。
フィルタ回路4は、音楽信号が与えられれば、スピーカー3’のインピーダンスを出力する。
図5に示すフィルタ回路4は、2つのIIRフィルタ4a,4bを備えている。しかし、これは一例に過ぎず、例えば、フィルタ回路4が、2つのIIRフィルタ4a,4bを備える代わりに、128TAP程度のFIRフィルタを備えるものであってもよい。フィルタ回路4が、128TAP程度のFIRフィルタを備える場合も、2つのIIRフィルタ4a,4bを備えるフィルタ回路4と同等のフィルタ回路を実現することができる。128TAP程度のFIRフィルタの構成自体は、公知であるため詳細な説明を省略する。
音楽信号をフーリエ変換する処理の演算量は、一般的に膨大であるため、ゲイン制御装置が、スピーカー3’のインピーダンスの変化に追従して、音声信号のレベルを調整できないことがある。従来のゲイン制御装置が、演算性能の高いDSP(Digital Signal Processor)又はフーリエ変換専用のDSP等を備えれば、スピーカー3’のインピーダンスの変化に追従して、音楽信号のレベルを調整できる可能性はあるものの、装置のコストが高くなり、現実的でない。
音楽信号をフーリエ変換する処理を行うハードウェアによって、フーリエ変換の処理に要する時間は変化するが、フーリエ変換の処理に要する時間が、例えば数マイクロ秒であるとすれば、2つのIIRフィルタ4a,4bを備えるフィルタ回路4の処理時間は、数ナノ秒程度である。また、128TAP程度のFIRフィルタを備えるフィルタ回路4の処理時間は、百数十ナノ秒程度である。
したがって、フィルタ回路4の処理時間は、フーリエ変換の処理に要する時間よりも、格段に短いため、スピーカー3’のインピーダンスの変化に追従して、増幅器1a,1b,1c,1dにおけるそれぞれのゲインを調整することができる。なお、フィルタ回路4は、演算性能の高いDSP又はフーリエ変換専用のDSP等を用いるよりも、増幅器1a,1b,1c,1dにおけるそれぞれのゲインを調整する機能を低コストで実現することができる。
音楽信号をフーリエ変換する処理を行うハードウェアによって、フーリエ変換の処理に要する時間は変化するが、フーリエ変換の処理に要する時間が、例えば数マイクロ秒であるとすれば、2つのIIRフィルタ4a,4bを備えるフィルタ回路4の処理時間は、数ナノ秒程度である。また、128TAP程度のFIRフィルタを備えるフィルタ回路4の処理時間は、百数十ナノ秒程度である。
したがって、フィルタ回路4の処理時間は、フーリエ変換の処理に要する時間よりも、格段に短いため、スピーカー3’のインピーダンスの変化に追従して、増幅器1a,1b,1c,1dにおけるそれぞれのゲインを調整することができる。なお、フィルタ回路4は、演算性能の高いDSP又はフーリエ変換専用のDSP等を用いるよりも、増幅器1a,1b,1c,1dにおけるそれぞれのゲインを調整する機能を低コストで実現することができる。
図6は、ゲイン制御装置5の処理手順であるゲイン制御方法を示すフローチャートである。
ゲイン制御装置5の音楽信号選択部11は、スピーカー3a,3b,3c,3dのそれぞれによる再生対象の音楽信号として、FLchの音楽信号、FRchの音楽信号、RLchの音楽信号及びRRchの音楽信号をそれぞれ取得する。
音楽信号選択部11は、FLchの音楽信号の信号レベルと、FRchの音楽信号の信号レベルと、RLchの音楽信号の信号レベルと、RRchの音楽信号の信号レベルとを互いに比較する。
音楽信号選択部11は、FLchの音楽信号、FRchの音楽信号、RLchの音楽信号及びRRchの音楽信号の中で、信号レベルが最大の音楽信号を、最大音量の音楽信号として選択する(図6のステップST1)。
音楽信号選択部11は、選択した音楽信号をインピーダンス取得部12及びゲイン制御部14のそれぞれに出力する。
ゲイン制御装置5の音楽信号選択部11は、スピーカー3a,3b,3c,3dのそれぞれによる再生対象の音楽信号として、FLchの音楽信号、FRchの音楽信号、RLchの音楽信号及びRRchの音楽信号をそれぞれ取得する。
音楽信号選択部11は、FLchの音楽信号の信号レベルと、FRchの音楽信号の信号レベルと、RLchの音楽信号の信号レベルと、RRchの音楽信号の信号レベルとを互いに比較する。
音楽信号選択部11は、FLchの音楽信号、FRchの音楽信号、RLchの音楽信号及びRRchの音楽信号の中で、信号レベルが最大の音楽信号を、最大音量の音楽信号として選択する(図6のステップST1)。
音楽信号選択部11は、選択した音楽信号をインピーダンス取得部12及びゲイン制御部14のそれぞれに出力する。
インピーダンス取得部12は、音楽信号選択部11から音楽信号を取得する。
インピーダンス取得部12は、取得した音楽信号をフィルタ回路4に与えて、フィルタ回路4から、スピーカー3’のインピーダンスzを取得する(図6のステップST2)。
インピーダンス取得部12は、スピーカー3’のインピーダンスzを閾値電圧設定部13に出力する。
インピーダンス取得部12は、取得した音楽信号をフィルタ回路4に与えて、フィルタ回路4から、スピーカー3’のインピーダンスzを取得する(図6のステップST2)。
インピーダンス取得部12は、スピーカー3’のインピーダンスzを閾値電圧設定部13に出力する。
閾値電圧設定部13は、インピーダンス取得部12からスピーカー3’のインピーダンスzを取得する。
閾値電圧設定部13は、インピーダンスzが大きい程、小さな閾値電圧Vtを設定する(図6のステップST3)。
閾値電圧設定部13は、設定した閾値電圧Vtをゲイン制御部14に出力する。
閾値電圧設定部13は、インピーダンスzが大きい程、小さな閾値電圧Vtを設定する(図6のステップST3)。
閾値電圧設定部13は、設定した閾値電圧Vtをゲイン制御部14に出力する。
以下、閾値電圧設定部13による閾値電圧Vtの設定処理を具体的に説明する。
ここでは、スピーカー3a,3b,3c,3dのうち、スピーカー3aに着目して説明する。
図7は、パワーアンプ2a及びスピーカー3aのそれぞれに入出力される信号を示す説明図である。図7では、パワーアンプ2aがD級アンプである例を示している。
図7において、Vddは、図示せぬ電源によってパワーアンプ2aに印加される電源電圧であり、Pddは、電源によってパワーアンプ2aに与えられる電力である。
Viは、増幅器1aによる増幅後の音楽信号の電圧であり、Gは、パワーアンプ2aのゲインである。L0は、インダクタンス成分、C0は、キャパシタス成分である。
パワーアンプ2aに対して、増幅器1aによる増幅後の音楽信号が与えられると、パワーアンプ2aの出力電圧Voは、以下の式(1)のようになる。
Vo=Vi×G[Vrms] (1)
このとき、パワーアンプ2aを流れる電源電流Iddは、以下の式(2)のように表される。
ここでは、スピーカー3a,3b,3c,3dのうち、スピーカー3aに着目して説明する。
図7は、パワーアンプ2a及びスピーカー3aのそれぞれに入出力される信号を示す説明図である。図7では、パワーアンプ2aがD級アンプである例を示している。
図7において、Vddは、図示せぬ電源によってパワーアンプ2aに印加される電源電圧であり、Pddは、電源によってパワーアンプ2aに与えられる電力である。
Viは、増幅器1aによる増幅後の音楽信号の電圧であり、Gは、パワーアンプ2aのゲインである。L0は、インダクタンス成分、C0は、キャパシタス成分である。
パワーアンプ2aに対して、増幅器1aによる増幅後の音楽信号が与えられると、パワーアンプ2aの出力電圧Voは、以下の式(1)のようになる。
Vo=Vi×G[Vrms] (1)
このとき、パワーアンプ2aを流れる電源電流Iddは、以下の式(2)のように表される。
パワーアンプ2aの出力電力Poは、以下の式(3)のように表される。
Po=Vo×Io (3)
式(3)において、Ioは、パワーアンプ2aの出力電流である。
Po=Vo×Io (3)
式(3)において、Ioは、パワーアンプ2aの出力電流である。
パワーアンプ2aの出力電圧Voの瞬時値がVp、パワーアンプ2aの出力電流Ioの瞬時値がIpであるとすれば、パワーアンプ2aの出力電力Poの瞬時値Popは、以下の式(4)のように表される。
Pop=Vp×Ip (4)
また、パワーアンプ2aの消費電力の瞬時値がPddp、電源電流Iddの瞬時値がIddp、パワーアンプ2aの効率がηであるとすれば、パワーアンプ2aの出力電力Poの瞬時値Popは、以下の式(5)のように表される。
Pop=η×Pddp=η×Vdd×Iddp (5)
式(5)より、電源電流Iddの瞬時値Iddpは、以下の式(6)のように表される。
Pop=Vp×Ip (4)
また、パワーアンプ2aの消費電力の瞬時値がPddp、電源電流Iddの瞬時値がIddp、パワーアンプ2aの効率がηであるとすれば、パワーアンプ2aの出力電力Poの瞬時値Popは、以下の式(5)のように表される。
Pop=η×Pddp=η×Vdd×Iddp (5)
式(5)より、電源電流Iddの瞬時値Iddpは、以下の式(6)のように表される。
また、スピーカー3aに与えられる音楽信号の瞬時電圧がVopであるとすれば、式(5)に示す電源電流Iddの瞬時値Iddpは、以下の式(7)のように表される。
音楽信号がスピーカー3aに与えられていない無信号時のアイドリング電流がIidleであるとすれば、音楽信号がスピーカー3aに与えられることで、スピーカー3aに流れる電流は、Iddp+Iidleとなる。
無信号時のアイドリング電流Iidleを考慮すれば、電源電流Iddの瞬時値Iddpは、以下の式(8)のように表される。
無信号時のアイドリング電流Iidleを考慮すれば、電源電流Iddの瞬時値Iddpは、以下の式(8)のように表される。
電流制限値Ithが、式(8)に示すIddpであるとすれば、スピーカー3aに与えられる音楽信号の瞬時電圧Vopの最大値Vopmaxは、以下の式(9)のように表される。最大値Vopmaxは、スピーカー3aに流れる電流が電流制限値Ithを超えない範囲で最大となる電圧である。
瞬時電圧Vopの最大値Vopmaxは、スピーカー3aに流れる電流が電流制限値Ithを超えない範囲で最大となる電圧である。
瞬時電圧Vopの最大値Vopmaxは、式(9)から明らかなように、周波数依存のインピーダンスzの関数になっていることが分かる。インピーダンスzは、音楽信号の周波数によって変化し、インピーダンスzは、上述したように、高域側の周波数で大きくなるため、瞬時電圧Vopの最大値Vopmaxも、高域側の周波数で高くなる。つまり、スピーカー3aが、音楽信号の周波数によらず一定の音量を出していても、高域側の周波数では、スピーカー3aに与えられる音楽信号の瞬時電圧Vopは、最大値Vopmaxに対して余裕を生じる。このことは、スピーカー3aに流れる電流が電流制限値Ith未満であることを表している。
よって、音楽信号の周波数に依存せずに音楽信号の瞬時電圧Vopを一定にしようとすれば、音楽信号の瞬時電圧Vopがz2で除算されていればよい。
音楽信号の瞬時電圧Vopは、スピーカー3aに与えられる瞬時電圧であるため、閾値電圧Vthは、以下の式(10)に示すように、Vop/z2をパワーアンプ2aのゲインGで除算した値となる。
瞬時電圧Vopの最大値Vopmaxは、式(9)から明らかなように、周波数依存のインピーダンスzの関数になっていることが分かる。インピーダンスzは、音楽信号の周波数によって変化し、インピーダンスzは、上述したように、高域側の周波数で大きくなるため、瞬時電圧Vopの最大値Vopmaxも、高域側の周波数で高くなる。つまり、スピーカー3aが、音楽信号の周波数によらず一定の音量を出していても、高域側の周波数では、スピーカー3aに与えられる音楽信号の瞬時電圧Vopは、最大値Vopmaxに対して余裕を生じる。このことは、スピーカー3aに流れる電流が電流制限値Ith未満であることを表している。
よって、音楽信号の周波数に依存せずに音楽信号の瞬時電圧Vopを一定にしようとすれば、音楽信号の瞬時電圧Vopがz2で除算されていればよい。
音楽信号の瞬時電圧Vopは、スピーカー3aに与えられる瞬時電圧であるため、閾値電圧Vthは、以下の式(10)に示すように、Vop/z2をパワーアンプ2aのゲインGで除算した値となる。
ゲイン制御部14は、音楽信号選択部11から音楽信号を取得し、閾値電圧設定部13から閾値電圧Vthを取得する。ここでは、説明の便宜上、音楽信号選択部11から取得した音楽信号が、FLchの音楽信号であるとする。ただし、これは一例に過ぎず、音楽信号選択部11から取得した音楽信号が、FRchの音楽信号であってもよいし、RLchの音楽信号でもよいし、RRchの音楽信号であってもよい。
ゲイン制御部14は、取得したFLchの音楽信号の瞬時電圧Vopと閾値電圧Vthとを比較する。
ゲイン制御部14は、取得したFLchの音楽信号の瞬時電圧Vopと閾値電圧Vthとを比較する。
ゲイン制御部14は、音楽信号の瞬時電圧Vopが閾値電圧Vth以下であれば(図6のステップST4:YESの場合)、増幅器1a,1b,1c,1dにおけるそれぞれのゲインGainを第1のゲインGain1に設定する(図6のステップST5)。第1のゲインGain1としては、例えば、“1”が用いられる。Gain1=1は、一例であり、Gain1<1であってもよいし、Gain1>1であってもよい。
ゲイン制御部14は、音楽信号の瞬時電圧Vopが閾値電圧Vthよりも大きければ(図6のステップST4:NOの場合)、増幅器1a,1b,1c,1dにおけるそれぞれのゲインGainを第1のゲインGain1よりも小さい第2のゲインGain2に設定する(図6のステップST6)。
第2のゲインGain2としては、例えば、以下の式(11)及び式(12)に示すように、音楽信号の瞬時電圧Vopと閾値電圧Vthとの差分に比例するゲインΔGだけ、第1のゲインGain1よりも小さいゲインが用いられる。
Gain2=Gain1-ΔG (11)
ΔG=(Vop-Vth)×k (12)
式(13)において、kは、正の比例定数である。
ゲイン制御部14は、音楽信号の瞬時電圧Vopが閾値電圧Vthよりも大きければ(図6のステップST4:NOの場合)、増幅器1a,1b,1c,1dにおけるそれぞれのゲインGainを第1のゲインGain1よりも小さい第2のゲインGain2に設定する(図6のステップST6)。
第2のゲインGain2としては、例えば、以下の式(11)及び式(12)に示すように、音楽信号の瞬時電圧Vopと閾値電圧Vthとの差分に比例するゲインΔGだけ、第1のゲインGain1よりも小さいゲインが用いられる。
Gain2=Gain1-ΔG (11)
ΔG=(Vop-Vth)×k (12)
式(13)において、kは、正の比例定数である。
増幅器1aは、ゲイン制御部14により設定されたゲインGainで、FLchの音楽信号を増幅し、増幅後の音楽信号をパワーアンプ2aに出力する。
増幅器1bは、ゲイン制御部14により設定されたゲインGainで、FRchの音楽信号を増幅し、増幅後の音楽信号をパワーアンプ2bに出力する。
増幅器1cは、ゲイン制御部14により設定されたゲインGainで、RLchの音楽信号を増幅し、増幅後の音楽信号をパワーアンプ2cに出力する。
増幅器1dは、ゲイン制御部14により設定されたゲインGainで、RRchの音楽信号を増幅し、増幅後の音楽信号をパワーアンプ2dに出力する。
増幅器1bは、ゲイン制御部14により設定されたゲインGainで、FRchの音楽信号を増幅し、増幅後の音楽信号をパワーアンプ2bに出力する。
増幅器1cは、ゲイン制御部14により設定されたゲインGainで、RLchの音楽信号を増幅し、増幅後の音楽信号をパワーアンプ2cに出力する。
増幅器1dは、ゲイン制御部14により設定されたゲインGainで、RRchの音楽信号を増幅し、増幅後の音楽信号をパワーアンプ2dに出力する。
パワーアンプ2aは、ゲインGで増幅器1aによる増幅後の音楽信号を更に増幅し、増幅後の音楽信号をスピーカー3aに出力する。
パワーアンプ2bは、ゲインGで増幅器1bによる増幅後の音楽信号を更に増幅し、増幅後の音楽信号をスピーカー3bに出力する。
パワーアンプ2cは、ゲインGで増幅器1cによる増幅後の音楽信号を更に増幅し、増幅後の音楽信号をスピーカー3cに出力する。
パワーアンプ2dは、ゲインGで増幅器1dによる増幅後の音楽信号を更に増幅し、増幅後の音楽信号をスピーカー3dに出力する。
パワーアンプ2bは、ゲインGで増幅器1bによる増幅後の音楽信号を更に増幅し、増幅後の音楽信号をスピーカー3bに出力する。
パワーアンプ2cは、ゲインGで増幅器1cによる増幅後の音楽信号を更に増幅し、増幅後の音楽信号をスピーカー3cに出力する。
パワーアンプ2dは、ゲインGで増幅器1dによる増幅後の音楽信号を更に増幅し、増幅後の音楽信号をスピーカー3dに出力する。
スピーカー3aは、パワーアンプ2aによる増幅後の音楽信号を再生する。
スピーカー3bは、パワーアンプ2bによる増幅後の音楽信号を再生する。
スピーカー3cは、パワーアンプ2cによる増幅後の音楽信号を再生する。
スピーカー3dは、パワーアンプ2dによる増幅後の音楽信号を再生する。
スピーカー3bは、パワーアンプ2bによる増幅後の音楽信号を再生する。
スピーカー3cは、パワーアンプ2cによる増幅後の音楽信号を再生する。
スピーカー3dは、パワーアンプ2dによる増幅後の音楽信号を再生する。
以上の実施の形態1では、音楽信号に対応する、スピーカー3’のインピーダンスを出力するフィルタ回路4に対して、スピーカー3’による再生対象の音楽信号を与えて、フィルタ回路4から、スピーカー3’のインピーダンスを取得するインピーダンス取得部12と、インピーダンス取得部12により取得されたインピーダンスが大きい程、小さな閾値電圧を設定する閾値電圧設定部13と、再生対象の音楽信号の電圧と閾値電圧設定部13により設定された閾値電圧とを比較し、再生対象の音楽信号の電圧が閾値電圧以下であれば、再生対象の音楽信号を増幅する増幅器1a,1b,1c,1dにおけるそれぞれのゲインを第1のゲインに設定し、再生対象の音楽信号の電圧が閾値電圧よりも大きければ、増幅器1a,1b,1c,1dにおけるそれぞれのゲインを第1のゲインよりも小さい第2のゲインに設定するゲイン制御部14とを備えるように、ゲイン制御装置5を構成した。したがって、ゲイン制御装置5は、スピーカー3’のインピーダンスの変化に追従して、閾値電圧を調整することができる。
実施の形態2.
実施の形態2では、スピーカー3’によって再生対象の音楽信号が再生されるとき、オーディオ装置に含まれている、スピーカー3’以外の機器が動作する状況下では、スピーカー3’以外の機器が動作しない状況下であるときよりも、小さな閾値電圧Vthを設定する閾値電圧設定部15を備えるゲイン制御装置5について説明する。
実施の形態2では、スピーカー3’によって再生対象の音楽信号が再生されるとき、オーディオ装置に含まれている、スピーカー3’以外の機器が動作する状況下では、スピーカー3’以外の機器が動作しない状況下であるときよりも、小さな閾値電圧Vthを設定する閾値電圧設定部15を備えるゲイン制御装置5について説明する。
図8は、実施の形態2に係るゲイン制御装置5を含むオーディオ装置を示す構成図である。図8において、図1と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
図9は、実施の形態2に係るゲイン制御装置5のハードウェアを示すハードウェア構成図である。図9において、図2と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
図8に示すゲイン制御装置5は、音楽信号選択部11、インピーダンス取得部12、閾値電圧設定部15及びゲイン制御部14を備えている。
図9は、実施の形態2に係るゲイン制御装置5のハードウェアを示すハードウェア構成図である。図9において、図2と同一符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。
図8に示すゲイン制御装置5は、音楽信号選択部11、インピーダンス取得部12、閾値電圧設定部15及びゲイン制御部14を備えている。
閾値電圧設定部15は、例えば、図9に示す閾値電圧設定回路25によって実現される。
閾値電圧設定部15は、インピーダンス取得部12により取得されたインピーダンスzが大きい程、小さな閾値電圧Vthを設定する。
ただし、閾値電圧設定部15は、スピーカー3’によって再生対象の音楽信号が再生されるとき、オーディオ装置に含まれている、スピーカー3’以外の機器が動作する状況下では、スピーカー3’以外の機器が動作しない状況下であるときよりも、小さな閾値電圧Vthを設定する。
スピーカー3’以外の機器としては、例えば、CDプレーヤのパネルを開閉する開閉装置のほか、オーディオ装置と例えばUSB(Universal Serial Bus)で接続されている外部機器が該当する。
閾値電圧設定部15は、設定した閾値電圧Vthをゲイン制御部14に出力する。
閾値電圧設定部15は、インピーダンス取得部12により取得されたインピーダンスzが大きい程、小さな閾値電圧Vthを設定する。
ただし、閾値電圧設定部15は、スピーカー3’によって再生対象の音楽信号が再生されるとき、オーディオ装置に含まれている、スピーカー3’以外の機器が動作する状況下では、スピーカー3’以外の機器が動作しない状況下であるときよりも、小さな閾値電圧Vthを設定する。
スピーカー3’以外の機器としては、例えば、CDプレーヤのパネルを開閉する開閉装置のほか、オーディオ装置と例えばUSB(Universal Serial Bus)で接続されている外部機器が該当する。
閾値電圧設定部15は、設定した閾値電圧Vthをゲイン制御部14に出力する。
図8では、ゲイン制御装置5の構成要素である音楽信号選択部11、インピーダンス取得部12、閾値電圧設定部15及びゲイン制御部14のそれぞれが、図9に示すような専用のハードウェアによって実現されるものを想定している。即ち、ゲイン制御装置5が、音楽信号選択回路21、インピーダンス取得回路22、閾値電圧設定回路25及びゲイン制御回路24によって実現されるものを想定している。
音楽信号選択回路21、インピーダンス取得回路22、閾値電圧設定回路25及びゲイン制御回路24のそれぞれは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、又は、これらを組み合わせたものが該当する。
音楽信号選択回路21、インピーダンス取得回路22、閾値電圧設定回路25及びゲイン制御回路24のそれぞれは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、又は、これらを組み合わせたものが該当する。
ゲイン制御装置5の構成要素は、専用のハードウェアによって実現されるものに限るものではなく、ゲイン制御装置5が、ソフトウェア、ファームウェア、又は、ソフトウェアとファームウェアとの組み合わせによって実現されるものであってもよい。
ゲイン制御装置5が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合、音楽信号選択部11、インピーダンス取得部12、閾値電圧設定部15及びゲイン制御部14におけるそれぞれの処理手順をコンピュータに実行させるためのプログラムが図3に示すメモリ31に格納される。そして、図3に示すプロセッサ32がメモリ31に格納されているプログラムを実行する。
ゲイン制御装置5が、ソフトウェア又はファームウェア等によって実現される場合、音楽信号選択部11、インピーダンス取得部12、閾値電圧設定部15及びゲイン制御部14におけるそれぞれの処理手順をコンピュータに実行させるためのプログラムが図3に示すメモリ31に格納される。そして、図3に示すプロセッサ32がメモリ31に格納されているプログラムを実行する。
また、図9では、ゲイン制御装置5の構成要素のそれぞれが専用のハードウェアによって実現される例を示し、図3では、ゲイン制御装置5がソフトウェア又はファームウェア等によって実現される例を示している。しかし、これは一例に過ぎず、ゲイン制御装置5における一部の構成要素が専用のハードウェアによって実現され、残りの構成要素がソフトウェア又はファームウェア等によって実現されるものであってもよい。
次に、図8に示すオーディオ装置の動作について説明する。閾値電圧設定部15以外は、図1に示すオーディオ装置と同様であるため、ここでは、閾値電圧設定部15の動作のみを説明する。
閾値電圧設定部15は、インピーダンス取得部12からスピーカー3’のインピーダンスzを取得する。
閾値電圧設定部15は、スピーカー3’によって再生対象の音楽信号が再生されるとき、スピーカー3’以外の機器が動作していれば、外部から動作検知信号を取得する。
閾値電圧設定部15は、外部から動作検知信号を取得しなければ、図1に示す閾値電圧設定部13と同様に、インピーダンスzが大きい程、小さな閾値電圧Vtを設定する。
閾値電圧設定部15は、外部から動作検知信号を取得すれば、図1に示す閾値電圧設定部13と同様に設定した閾値電圧Vtよりも小さな閾値電圧Vthを設定する。
閾値電圧設定部15は、設定した閾値電圧Vthをゲイン制御部14に出力する。
閾値電圧設定部15は、スピーカー3’によって再生対象の音楽信号が再生されるとき、スピーカー3’以外の機器が動作していれば、外部から動作検知信号を取得する。
閾値電圧設定部15は、外部から動作検知信号を取得しなければ、図1に示す閾値電圧設定部13と同様に、インピーダンスzが大きい程、小さな閾値電圧Vtを設定する。
閾値電圧設定部15は、外部から動作検知信号を取得すれば、図1に示す閾値電圧設定部13と同様に設定した閾値電圧Vtよりも小さな閾値電圧Vthを設定する。
閾値電圧設定部15は、設定した閾値電圧Vthをゲイン制御部14に出力する。
スピーカー3’以外の機器が動作していれば、閾値電圧設定部15が、閾値電圧Vthを小さくすることで、スピーカー3’以外の機器が動作しているときのオーディオ装置全体の消費電流が、上限の消費電流を超えないようにすることができる。
なお、本開示は、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 第1の増幅部、1a,1b,1c,1d 増幅器、2 第2の増幅部、2a,2b,2c,2d パワーアンプ、3 音楽再生部、3a,3b,3c,3d スピーカー、4 フィルタ回路、5 ゲイン制御装置、11 音楽信号選択部、12 インピーダンス取得部、13,15 閾値電圧設定部、14 ゲイン制御部、21 音楽信号選択回路、22 インピーダンス取得回路、23,25 閾値電圧設定回路、24 ゲイン制御回路、31 メモリ、32 プロセッサ。
Claims (5)
- 音楽信号に対応する、スピーカーのインピーダンスを出力するフィルタ回路に対して、前記スピーカーによる再生対象の音楽信号を与えて、前記フィルタ回路から、前記スピーカーのインピーダンスを取得するインピーダンス取得部と、
前記インピーダンス取得部により取得されたインピーダンスが大きい程、小さな閾値電圧を設定する閾値電圧設定部と、
再生対象の音楽信号の電圧と前記閾値電圧設定部により設定された閾値電圧とを比較し、再生対象の音楽信号の電圧が前記閾値電圧以下であれば、再生対象の音楽信号を増幅する増幅器のゲインを第1のゲインに設定し、再生対象の音楽信号の電圧が前記閾値電圧よりも大きければ、前記増幅器のゲインを前記第1のゲインよりも小さい第2のゲインに設定するゲイン制御部と
を備えたゲイン制御装置。 - 前記閾値電圧設定部は、前記スピーカーによって再生対象の音楽信号が再生されるとき、オーディオ装置に含まれている、スピーカー以外の機器が動作する状況下では、前記スピーカー以外の機器が動作しない状況下であるときよりも、小さな閾値電圧を設定することを特徴とする請求項1記載のゲイン制御装置。
- インピーダンス取得部が、音楽信号に対応する、スピーカーのインピーダンスを出力するフィルタ回路に対して、前記スピーカーによる再生対象の音楽信号を与えて、前記フィルタ回路から、前記スピーカーのインピーダンスを取得し、
閾値電圧設定部が、前記インピーダンス取得部により取得されたインピーダンスが大きい程、小さな閾値電圧を設定し、
ゲイン制御部が、再生対象の音楽信号の電圧と前記閾値電圧設定部により設定された閾値電圧とを比較し、再生対象の音楽信号の電圧が前記閾値電圧以下であれば、再生対象の音楽信号を増幅する増幅器のゲインを第1のゲインに設定し、再生対象の音楽信号の電圧が前記閾値電圧よりも大きければ、前記増幅器のゲインを前記第1のゲインよりも小さい第2のゲインに設定する
ゲイン制御方法。 - 再生対象の音楽信号を増幅する増幅器と、
前記増幅器による増幅後の音楽信号を再生するスピーカーと、
音楽信号に対応する、前記スピーカーのインピーダンスを出力するフィルタ回路と、
前記スピーカーによる再生対象の音楽信号を前記フィルタ回路に与えて、前記フィルタ回路から、前記スピーカーのインピーダンスを取得するインピーダンス取得部と、
前記インピーダンス取得部により取得されたインピーダンスが大きい程、小さな閾値電圧を設定する閾値電圧設定部と、
再生対象の音楽信号の電圧と前記閾値電圧設定部により設定された閾値電圧とを比較し、再生対象の音楽信号の電圧が前記閾値電圧以下であれば、前記増幅器のゲインを第1のゲインに設定し、再生対象の音楽信号の電圧が前記閾値電圧よりも大きければ、前記増幅器のゲインを前記第1のゲインよりも小さい第2のゲインに設定するゲイン制御部と
を備えたオーディオ装置。 - 前記フィルタ回路は、IIR(Infinite Impulse Response)フィルタ、又は、FIR(Finite Impulse Response)フィルタを含んでいることを特徴とする請求項4記載のオーディオ装置。
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JP2021127024A JP2023022352A (ja) | 2021-08-03 | 2021-08-03 | ゲイン制御装置、ゲイン制御方法及びオーディオ装置 |
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