JP2023019949A - 受皿付きポンプ及び受皿付きポンプ容器 - Google Patents

受皿付きポンプ及び受皿付きポンプ容器 Download PDF

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Hiromichi Saito
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Abstract

【課題】受皿に滞留した内容物等がポンプ機構側に流入することを抑制することのできる受皿付きポンプ及び受皿付きポンプ容器を提供する。【解決手段】容器本体の口部11に装着される装着部20と、押圧部31を有し、当該押圧部31が押圧されることで容器本体内の内容物を吸引可能なポンプ機構30と、押圧部31内の注出路に接続され、注出口51aが側壁部51に形成された注出筒50と、注出筒50の天面を閉塞する蓋面体52と、装着部20に対して軸方向に移動可能に設けられる受皿部40とを備える。受皿部40は、注出筒50が挿入される挿入孔41aを有する受皿体41と、挿入孔41aが蓋面体52により閉塞される位置まで受皿体41を軸方向の一端側に付勢する付勢手段43とを備える。そして、受皿体41が押圧されたときに、蓋面体52が挿入孔41aから離間した後に、その押圧力が押圧部31に伝達されるように構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、受皿付きポンプ容器に関する。
従来から、例えば、特許文献1に開示されるような受皿付きポンプ容器が知られている。受皿付きポンプ容器は、一般にポンプ機構のステム等に受皿体(皿体)を有する受皿部(液受皿)を装着し、受皿体を軸方向に押圧することでポンプ機構を駆動させ、ポンプ機構により吸引された内容物を受皿上に注出させるように構成されている。このような受皿付きポンプ容器はハンドラップ容器等と称され、アルコール等の薬剤や化粧水等の化粧剤など、特に揮発性の高い液体を収容する容器として用いられてきた。
受皿付きポンプ容器では、塗布具を介して受皿を押圧することで、容器を持ち上げたり、傾けたりすることなく、内容物を塗布具に直接付着させることができる。その点に着目され、食器用洗剤を収容する容器として近年人気を集めている。食器洗いの間、複数回食器用洗剤をスポンジに付けることもあるが、受皿付きポンプ容器であれば、その都度、汚れた手等で容器を触る必要がなく、片手でスポンジに直接食器用洗剤を付けることができ、作業性が良好である。
特開平11-165757号公報
ところで、受皿付きポンプ容器に揮発性の内容物を収容する場合、受皿上に注出された内容物はすぐに揮散する。そのため、内容物が受皿上に残留することはなかった。しかしながら、食器用洗剤を受皿にはスポンジに付着しなかった残留分の食器洗用洗剤が残留することがある。また、スポンジが押し当てられることで、受皿にスポンジ側から移行した水分や汚れが付着することもある。上記従来の受皿付きポンプ容器では、スポンジ側から移行した水分や汚れなどが食器用洗剤や水分などと共にポンプ機構のステム側に流入するおそれがあった。
そこで、本発明はこのような問題点を解決することを課題とするものであり、受皿に滞留した内容物等がポンプ機構側に流入することを抑制することのできる受皿付きポンプ及び受皿付きポンプ容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る受皿付きポンプは、内容物を収容する容器本体の口部に装着される装着部と、前記装着部に保持されると共に、前記口部の軸方向の一端側に付勢される押圧部を有し、当該押圧部が前記軸方向の他端側に押圧されることで前記内容物を吸引可能なポンプ機構と、前記押圧部内の注出路に接続され、前記内容物を外部に注出するための注出口が側壁部に形成された注出筒と、前記注出筒の天面を閉塞する蓋面体と、前記装着部に対して前記軸方向に移動可能に設けられる受皿部と、を備え、前記受皿部は、前記注出筒が挿入される挿入孔を有し、前記注出口から前記内容物が注出される受皿体と、前記挿入孔が前記蓋面体により閉塞される位置まで前記受皿体を前記軸方向の一端側に付勢する付勢手段と、を備え、前記受皿体が前記軸方向の他端側に押圧されたときに、前記蓋面体が前記挿入孔から離間した後に、その押圧力が前記押圧部に伝達されるように構成されたことを特徴とする。
本発明に係る受皿付きポンプにおいて、前記付勢手段は、前記押圧部が前記軸方向の一端側に付勢される力よりも弱い力で、前記受皿体を前記軸方向の一端側に付勢することが好ましい。
本発明に係る受皿付きポンプにおいて、前記受皿部は、前記蓋面体と前記挿入孔とが所定の距離だけ離間したときに、前記押圧部に当接する当接部を備えることが好ましい。
本発明に係る受皿付きポンプにおいて、前記装着部は、前記容器本体の前記口部に装着される装着筒と、前記装着筒の天面を覆う天壁面と、前記天壁面に設けられる開口と、
前記装着筒の内側に設けられ、前記天壁面の開口から連なる内筒と、前記内筒の内周面に設けられ、前記天壁面を開口端とし、当該開口端から前記軸方向に沿って一端側に延びる案内溝と、を備え、
前記受皿部は、前記受皿体の底面を保持すると共に、前記押圧部の一端側に外挿され、前記内筒に内挿可能な保持筒と、前記保持筒の外周面から径方向外側に突出するリブ部と、を有し、
前記受皿体を回転させることで、前記リブ部が前記保持筒の回転に伴って前記天壁面に当接する第一位置と、前記リブ部が前記案内溝に挿入可能な第二位置とに移動することが好ましい。
本発明に係る受皿付きポンプにおいて、前記付勢手段は、前記保持筒の他端側に設けられ、前記保持筒と一体に成形された樹脂製バネ部材であることが好ましい。
上記課題を解決するため、本発明に係る受皿付きポンプ容器は、上記本発明に係る受皿付きポンプと、容器本体とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る受皿付きポンプ及び受皿付きポンプ容器によれば、受皿体を備えた受皿部を軸方向の他端側に押圧することで、ポンプ機構の押圧部を軸方向の他端側に押圧させることができる。押圧部が押圧されるとポンプ機構が作動し、容器本体に収容された内容物が吸引される。受皿体には、ポンプ機構の押圧部内の注出路に接続された注出筒が挿入される挿入孔が設けられている。注出筒の側壁部には注出口が形成され、その天面は蓋面体により閉塞されている。付勢手段により受皿体は軸方向の一端側に付勢されているため、通常状態では挿入孔が蓋面体により閉塞される。一方、受皿部が軸方向の他端側に押圧されたときは、蓋面体が挿入孔から離間した後に、押圧部が押圧されるように構成されている。そのため、受皿部を軸方向の他端側に押圧すれば、注出口から内容物が受皿体に注出させることができ、受皿部に対する押圧力が解除した場合は付勢手段によって受皿体が軸方向の一端側に移動し、蓋面体により挿入孔を閉塞し、受皿体上に残留した内容物等が押圧部内の注出路側に流入することを抑制することができる。そのため、当該受皿付きポンプ容器を、例えば、食器洗剤用の収容容器として用いた場合に、受皿体上に残留した食器洗用洗剤は勿論、スポンジ等から受皿体に移行した水分や汚れなどがポンプ機構側に流入することを抑制し、当該受皿付きポンプ及び受皿付きポンプ容器を衛生的に保つことが容易になる。
本発明に係る受皿付きポンプの要部を示す断面図である。 図1の受皿付きポンプの受皿部の構成を説明するための図であり、(a)は一部断面図であり、(b)は上面図である。 図1の受皿付きポンプ容器に関し、受皿部の回転動作を説明するための図であり、(a)は図1と同じ第一位置を示し、(b)は図1に示す状態から容器本体を所定の角度回転させたときの第二位置を示す図である。 図1の受皿付きポンプ及び受け皿付きポンプ容器の動作を説明するための図(a)、(b)である。
以下、図面を参照して本発明に係る受皿付きポンプ及び受皿付きポンプ容器の実施の形態を説明する。図1は、本実施の形態の受皿付きポンプ100a及び受皿付きポンプ容器100を示す断面図である。受皿付きポンプ容器100は、容器本体(図示略)の口部11に装着部20を介して、受皿付きポンプ100aを備えたものである。
本実施の形態の受皿付きポンプ100aは、上記装着部20と、装着部20に保持されるポンプ機構30と、ポンプ機構30の押圧部31を押圧操作が可能な受皿部40とを備えている。以下では、内容物Liq(図4(b)参照)として食器用洗剤が容器本体に収容されるものとして説明する。しかしながら、本発明において容器本体に収容される内容物Liqは食器用洗剤に限らず、各種液体(アルコール等の薬剤、化粧水、除光液等の化粧剤等)等を収容することができ、ポンプ機構30により吸引可能であれば内容物Liqは特に限定されるものではない。また、容器本体の形状等についても、口部11に装着部20を介して受皿付きポンプ100aを装着可能に構成されていれば、その具体的な形態は特に限定されるものではない。
以下、各部の具体的な構成を説明する。なお、本明細書において「上」、「下」は相対的な位置関係を示すものであり、容器本体の口部11に装着部20を介して受皿付きポンプ100aを装着した際に、受皿部40が位置する側を「上」、容器本体が位置する側を「下」と称するものとする。また、「軸方向」とは、容器本体の口部11の中心軸Oの方向を意味する。さらに、本発明にいう一端側は本実施の形態にいう上側に相当し、本発明にいう他端側は本実施の形態にいう下側に相当する。
装着部20は、容器本体の口部11に装着される装着筒21と、装着筒21の内側に設けられる内筒22と、装着筒21の外側に設けられる外筒23とを備えている。装着筒21、内筒22、外筒23はそれぞれ略円筒形状を呈し、各中心軸は口部11の中心軸Oと同軸である。
装着筒21の内周面にはねじ部21aが設けられている。口部11側のねじ部11aと、装着筒21側のねじ部21aとが螺合することで、装着部20が口部11に脱着可能に装着される。また、装着筒21の天面(上面)は天壁面21bにより覆われている。天壁面21bの略中央には開口21cが設けられている。
内筒22はこの開口21cの端縁から垂設されるように設けられている。内筒22の底部には底壁面22aが設けられている。底壁面22aの略中央には、開口21cよりもやや小径の開口22bが設けられている。内筒22の内周面には、装着筒21の天壁面21bを開口端とし、当該開口端から軸方向に沿って下方に延びる案内溝24(図3(b)参照)が設けられている。本実施の形態では4本の案内溝24が等間隔に設けられている。但し、図1は案内溝24を避けた位置の断面を示している。
外筒23の上端は装着筒21及び内筒22の上端よりも上方に位置する。外筒23の上端には天壁面21bに連設される天壁部25が設けられている。天壁部25は外筒23の上端の高さから天壁面21bに向かって傾斜する傾斜壁部25aを含む。外筒23の外径は、例えば、容器本体の胴部の外径と同じ大きさとされる。外筒23を容器本体の胴部と同じ大きさの外径とすることで、装着部20と容器本体とを一体的なデザインの外観とすることができる。なお、必要に応じて、外筒23にヒンジ等を介して受皿部40を覆うオーバーキャップを設けてもよい。
ポンプ機構30は軸方向上方に付勢された押圧部31、ステム32、シリンダ33、取付フランジ34等を備える。これらの中心軸は容器本体の口部11の中心軸Oと同軸である。また、取付フランジ34は口部11の上端と、天壁面21bの下面とにそれぞれパッキン35a、35bを介して挟持される。
押圧部31の下端側はシリンダ33内に挿入され、シリンダ33に対して軸方向に押圧可能に設けられる。ステム32は押圧部31内に設けられる。ステム32は、図示しない膨出部を有し、押圧部31の内周面に嵌着されている。シリンダ33内には、図示しないピストン、スプリング等が配される。ステム32の下端にピストンが配される。スプリングはピストン、ステム等を介して押圧部31を軸方向上方に付勢する。シリンダ33の下端には逆止弁を介して吸引管が接続される。吸引管はシリンダ33の下端から容器本体の底部に向かって延びるように容器本体内に収容される。押圧部31を軸方向下方に押圧すると、ステム32が押圧部31と共に軸方向下方に移動し、ピストンが下方へ移動することでシリンダ33内が加圧される。シリンダ33内が加圧されると、シリンダ33内に収容された内容物Liqが押圧部31内に設けられた注出路を介して外部に送出される。本実施の形態では、注出路は、軸方向上方に内容物Liqが送出されるように押圧部31内に設けられている。なお、ポンプ機構30の具体的な構成は特に限定されるものではなく、軸方向上方に付勢された押圧部31を有し、押圧部31を軸方向下方に押圧することで作動して、容器本体に収容された内容物Liqを吸引するように構成されていればどのような構成であってもよい。
本実施の形態では、押圧部31はステム32が収容される下部押圧部31aと、下部押圧部31aの上方に段部31bを介して連設される上部押圧部31cとを備えている。下部押圧部31aに対して上部押圧部31cは縮径されている。下部押圧部31aと上部押圧部31cの内側に上記注出路が設けられる。また、上部押圧部31cの上端面には、上記注出路の注出端に接続される注出筒50が設けられている。注出筒50の側壁部51には注出口51aが形成されている。注出筒50の天面は蓋面体52により閉塞されている。蓋面体52は略円形の平板状を呈する。押圧部31内の注出路から送出された内容物Liqは軸方向上方に向かうが、この蓋面体52によって軸方向上方への流路が遮断される。そのため、内容物Liqは注出筒50の側壁部51に形成された注出口51aから軸方向と交差する方向に向かって、注出口51aの外部に注出される。
次に、図1及び図2を参照しながら、受皿部40の構成を説明する。図2(a)は受皿部40を示す一部断面図であり、図2(b)は受皿部40の上面図である。受皿部40は装着部20に対して軸方向に移動可能に設けられる。本実施の形態では、受皿部40は、注出筒50が挿入される挿入孔41aを有する受皿体41と、受皿体41の底面を保持する保持筒42と、保持筒42の下端に設けられる樹脂製バネ部材43(付勢手段)と、保持筒42の外周面から径方向外側に突出するリブ部44と、保持筒42の内側に設けられる案内筒45とを有する。注出筒50、受皿体41、挿入孔41a、樹脂製バネ部材43、案内筒45は、口部11の中心軸Oと同軸になるように設けられている。
受皿体41は、断面視において底部が下方に湾曲した皿状を呈する。また、挿入孔41aの上部の内径は蓋面体52の外径と略同じ大きさに形成される。また、挿入孔41aの下部には径方向内側に環状に突出する突出部41bが設けられている。突出部41bの内径は蓋面体52の外径よりも小さく構成されている。そのため、挿入孔41a内に蓋面体52が収容されたときに蓋面体52の下面が突出部41bの上面に当接し、それにより挿入孔41aが蓋面体52により閉塞される。
また、突出部41bの内径は上部押圧部31cの外径よりも大きく構成されている。そのため、受皿部40が軸方向下方に押圧されたときに上部押圧部31cの上面が突出部41bの下面に当接する(図1及び図3参照)。蓋面体52の下面がこの突出部41bの上面に当接することで、受皿部40に負荷された押圧力が、ポンプ機構30の押圧部31に伝達される。
保持筒42は略円筒状を呈する。また、保持筒42は、ポンプ機構30の上部押圧部31cの外径よりも大きな内径を有し、装着部20の内筒22の内径よりも小さい外径を有する。保持筒42は上記案内筒45を介して、上部押圧部31cに外挿されると共に、内筒22に挿入可能とされている。また、保持筒42は、内筒22内を軸方向に移動可能であり、且つ、軸方向を回転中心として回転可能に設けられる。
樹脂製バネ部材43は軸方向に圧縮可能な圧縮バネとして構成される。例えば、図2(a)に示すように、樹脂製バネ部材43は下端から上端に向かって伸びる曲線状の線状部43aを複数備え、軸方向に押圧されたときに圧縮され、弾性力によって復元可能な形態とすることができる。当該樹脂製バネ部材43は挿入孔41aが蓋面体52により閉塞される位置まで受皿体41を軸方向上方に付勢する付勢力を有する。なお、樹脂製バネ部材43が受皿部40に対して軸方向上方に与える付勢力は、ポンプ機構30においてシリンダ内に収容されるスプリング等により押圧部31に与えられる軸方向上方への付勢力よりも弱い力であることが好ましい。
本実施の形態では、挿入孔41aが蓋面体52により閉塞される位置まで受皿体41を軸方向上方に付勢するための付勢手段として樹脂製バネ部材43を採用したため、保持筒42と付勢手段とを一体に成形することができる。また、樹脂製バネ部材43を採用することで受皿部40全体を一体成形することも可能になる。従って、部品点数及び組立工数を削減することができる。また、同種の樹脂によりこれらを構成することで受け皿付きポンプ容器の軽量化を図ることができる。さらに、廃棄時の分別が容易になり、リサイクルも容易になる。
本実施の形態では、案内溝24に対応するように4本のリブ部44が設けられる。各リブ部44は保持筒42の外周面において受皿体41の下面から保持筒42の下端に向かって延びている。図1では、各リブ部44が装着筒21の天壁面21b上であって、案内溝24の開口端上とは異なる位置である第一位置に配置された状態を示している。この第一位置では、各リブ部44の下端が装着筒21の天壁面21bに当接している。そのため、第一位置では受皿部40を押圧しても、受皿部40の軸方向下方への移動が規制される。図2(b)に示すように、受皿体41を回転させることで、保持筒42がそれに伴って回転する。図1の状態から、受皿体41を回転させることで、各リブ部44を各案内溝24の開口端上である第二位置に移動させることができる(図3(b)参照)。各リブ部44を第二位置に移動させると、受皿部40が押圧されたときに各リブ部44は各案内溝24に挿入される。そのため、第二位置では、受皿部40の軸方向下方への移動が許容される。
図1及び図2(a)に示すように、案内筒45は受皿体41の下面において挿入孔41aから垂設されるように設けられる。案内筒45の内径は挿入孔41aに設けられた突出部41bの内径より大きく、且つ、上部押圧部31cの外径よりやや大きく構成されている。案内筒45は上部押圧部31cに外挿され、上部押圧部31cに対して軸方向上下に移動可能に設けられる。また、案内筒45の下端には径方向内側に突出し、上部押圧部31cの外周面に摺接する摺接部45aが設けられる。案内筒45に上記リブ部44及び摺接部45aを設けることで、案内筒45のガタつきを抑制し、保持筒42により受皿体41を安定に維持した状態で軸方向に上下動させることができる。
案内筒45の軸方向の長さ(筒長)は、上部押圧部31cの軸方向の長さと略同じである。図1においてLの符号を付した両矢印で示すように挿入孔41aが蓋面体52により閉塞された状態において、案内筒45の下端から押圧部31に設けられた段部31bの上面までの間と、挿入孔41aの下部に設けられた突出部41bの下面から上部押圧部31cの上端までの間は、それぞれ所定の距離だけ離間しており、当該離間距離Lは略等しくされている。そのため、受皿体41が樹脂製バネ部材43の付勢力に抗して軸方向下方に押圧されると、挿入孔41aの突出部41bが上部押圧部31cの上端に当接したときに、案内筒45の下端が押圧部31の段部31bの上面に当接する。
次に、図3及び図4を参照して、当該受皿付きポンプ100a及び受皿付きポンプ容器100の動作について説明する。なお、図3及び図4では符号の表示を一部省略している。まず、受皿部40の回転動作について説明する。図3(a)は保持筒42に設けられた各リブ部44が上記第一位置に配置された状態を示している。上述したとおり、各リブ部44が第一位置に配置されたとき、各リブ部44の下端は装着筒21の天壁面21bに当接しているため、受皿部40を軸方向下方に押圧しても、受皿部40の軸方向下方への移動が規制される。
図3(a)に示す状態から、受皿体41を所定の角度(例えば、45度等)だけ回転させて各リブ部44を第二位置に移動させる。このとき、各リブ部44は各案内溝24の開口端上に配置される。この第二位置において、図3(b)において白抜き矢印で示すように、受皿部40に対して軸方向下方の押圧力を負荷すると、受皿部40を軸方向下方に移動させることができる。
例えば、流通段階、或いは、当該受皿付きポンプ容器100を未使用または不使用のときに、各リブ部44が第一位置に配置されるようにすることで、受皿部40が押圧されて不用意に内容物Liqが注出されることを抑制することができる。一方、使用時には各リブ部44が第二位置に配置されるようにすることで、受皿部40を押圧すれば内容物Liqを受皿体41上に注出されるようにすることができる。なお、受皿体41は上記所定の角度の範囲内のみで回転可能に構成されることが好ましい。また、受皿部40に押圧力が負荷されていない場合、樹脂製バネ部材43によって、受皿体41の挿入孔41aが蓋面体52により閉塞される位置まで軸方向上方に付勢されている。またこのとき、第二位置においても各リブ部44は各案内溝24の開口端付近に位置する。
次に、図4を参照して、受皿部40の押圧動作について説明する。なお、各リブ部44は第二位置に配置されているものとする。まず、食器洗用スポンジS(図4(a)参照)などを受皿体41に載置して、食器洗用スポンジSを介して受皿部40を軸方向下方に押圧すると、保持筒42の外周面に設けられた各リブ部44は内筒22内の案内溝24に挿入されると共に、案内筒45の下端の摺接部45aがポンプ機構30の上部押圧部31cの外周面に摺接しながら、これらに案内されて受皿部40全体が軸方向下方に移動する。
受皿部40全体が初期位置から上記所定の離間距離L(図1参照)に相当する長さだけ軸方向下方に移動すると、挿入孔41aに設けられた突出部41bの下面が上部押圧部31cの上端に当接し、案内筒45の下端が押圧部31の段部31bの上面に当接する。その間、押圧部31は軸方向に移動しないため、注出筒50は受皿体41に対して相対的に軸方向上方に移動する。この状態を表したのが図4(a)である。図4(a)に示すように、このとき蓋面体52は挿入孔41aから離間し、注出口51aが挿入孔41aの上方に位置する。このとき蓋面体52と挿入孔41aとの間は、上記図1に示す所定の離間距離Lに相当する距離だけ離間している。
図4(a)に示す状態からさらに受皿部40の押圧を継続すると、受皿部40に加わる押圧力が挿入孔41aに設けられた突出部41b及び案内筒45の下端が本発明にいう当接部となって、押圧部31に軸方向下方に向かう押圧力が伝達され、押圧部31が軸方向下方に押圧される。
押圧部31が押圧されると、それに伴いポンプ機構30が作動し、上述のようにステム32を介してピストンが軸方向下方へ移動し、シリンダ33内が加圧されてシリンダ33内に吸引された内容物Liqが押圧部31内の注出路に送出される。押圧部31内の注出路に送出された内容物Liqは、軸方向上方に向かって圧送される。そして、注出路に接続された注出筒50内において蓋面体52により軸方向上方への移動が遮断され、図4(a)において矢印で示すように軸方向に交差する向きに流路を変えて注出口51aから受皿体41上に内容物Liqが注出される。その際、食器洗用スポンジSが受皿体41に押し当てられていると、食器洗用スポンジSに内容物Liqが付着する。
押圧部31は上述のとおり図示しないスプリング等によって軸方向上方に付勢されている。また、受皿部40についても、樹脂製バネ部材43により軸方向上方に付勢されている。そのため、受皿部40に対する押圧が解除されると、押圧部31及び受皿部40はそれぞれ軸方向上方に移動する。本実施の形態では、樹脂製バネ部材43が受皿部40に対して軸方向上方に与える付勢力は、ポンプ機構30においてシリンダ33内に収容されるスプリング等により押圧部31に与えられる軸方向上方への付勢力よりも弱い力である。そのため、押圧部31が軸方向上方に移動する際に、上部押圧部31cの上端が挿入孔41aに設けられた突出部41bを押し上げ、押圧部31の段部31bが案内筒45の下端を押し上げる。図3(b)に示す位置まで押圧部31が押し上げられると、その後、受皿部40は樹脂製バネ部材43による付勢力のみによって軸方向上方に移動し、挿入孔41aが蓋面体52により閉塞される。
上記実施の形態の受皿付きポンプ100a及び受皿付きポンプ容器100によれば、上記説明したとおり、受皿部40が軸方向下方に押圧された際に、蓋面体52が挿入孔41aから所定の距離(離間距離L)だけ離間した後に、押圧部31が押圧されるように構成されている。そのため、受皿部40を軸方向の他端側に押圧すれば、上記のように注出口51aから内容物Liqが受皿体41側に注出させて、食器洗用スポンジS等に付着させることができる。
一方、受皿部40に対する押圧力が解除した場合は、押圧部31と共に受皿部40を速やかに軸方向上方に移動させると共に、樹脂製バネ部材43によって蓋面体52により挿入孔41aを閉塞することができる。そのため、図4(b)に示すように受皿体41上に内容物Liq等が残留する場合であっても、この内容物Liq等が押圧部31内の注出路側に流入することを抑制することができる。従って、上記実施の形態のように当該受皿付きポンプ容器100を食器洗剤用の収容容器として用いた場合に、受皿体41上に残留した食器洗用洗剤は勿論のこと、食器洗いの途中で食器洗用スポンジSに付着した水分や汚れなどが受皿体41に移行したときも、これらの水分や汚れなどがポンプ機構30側に流入することを抑制し、当該受皿付きポンプ100a及び受皿付きポンプ容器100を衛生的に保つことが容易になる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明に係る受皿付きポンプ及び受皿付きポンプ容器は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、適宜変更可能であるのは勿論である。例えば、容器本体、装着部20、ポンプ機構30、受皿部40等の細部の構成は上記実施の形態で説明した構成に限定されるものではなく適宜変更可能である。上記実施の形態では、保持筒42と樹脂製バネ部材43とは同種の樹脂により一体に成形されるものとしたが、これらは別体に構成されていてもよい。また、樹脂製バネ部材43に限らず、受皿部40を軸方向上方に付勢可能な付勢部材であれば、金属製のバネ部材等の異種の素材により形成されていてもよい。
上記実施の形態では、装着部20の内筒22の内周面と、保持筒42の外周面とにそれぞれ4本の案内溝24と、リブ部44を設け、受皿体42を所定の角度(回転可能域)として例えば45度回転させて第一位置と第二位置との間でリブ部44の位置を移動させるものとしたが、当該態様に限定されるものではない。案内溝24とリブ部44の数や、上記所定の角度は適宜変更することができる。例えば、上記実施の形態と同様に案内溝24及びリブ部44を設けた場合に、案内溝24及びリブ部44をそれぞれ2本ずつ設け、上記所定の角度を90度等としてもよい。また、案内溝24及びリブ部44は複数本ではなく、それぞれ1本のみとして、受皿体42の回転可能域を45度とするなどしてもよい。案内溝24及びリブ部44の数やこれらが配置された位置に応じて、上記所定の角度は適宜設定することができる。これらの構成によれば、簡易な構成で部品点数を増加させることなく、受皿部40が不用意に押圧されないようにするストッパとしての機能と、受皿部40の軸方向の移動を案内する案内手段としての機能を実現することができる。しかしながら本発明に係る受皿付きポンプ及び受皿付きポンプ容器において、これらの機能は任意であり、これらの機能を設ける際にそれぞれ別の構成により実現してもよい。
また、押圧部31の上端に注出筒50が設けられるものとしたが、注出筒50は筒状である必要はなく、注出路を圧送された内容物Liqが外部に注出(吐出)されるよう構成されていれば、その具体的な形状等は特に限定されるものではない。
11 :口部
11a :ねじ部
20 :装着部
21 :装着筒
21a :ねじ部
21b :天壁面
21c :開口
22 :内筒
22a :底壁面
22b :開口
23 :外筒
24 :案内溝
25 :天壁部
25a :傾斜壁部
30 :ポンプ機構
31 :押圧部
31a :下部押圧部
31b :段部
31c :上部押圧部
32 :ステム
33 :シリンダ
34 :取付フランジ
35a、35b:パッキン
40 :受皿部
41 :受皿体
41a :挿入孔
41b :突出部
42 :保持筒
43 :樹脂製バネ部材
43a :線状部
44 :リブ部
45 :案内筒
45a :摺接部
50 :注出筒
51 :側壁部
51a :注出口
52 :蓋面体
100 :受皿付きポンプ容器
100a:受皿付きポンプ
L :離間距離
Liq :内容物
O :中心軸
S :食器洗用スポンジ

Claims (6)

  1. 内容物を収容する容器本体の口部に装着される装着部と、
    前記装着部に保持されると共に、前記口部の軸方向の一端側に付勢される押圧部を有し、当該押圧部が前記軸方向の他端側に押圧されることで前記内容物を吸引可能なポンプ機構と、
    前記押圧部内の注出路に接続され、前記内容物を外部に注出するための注出口が側壁部に形成された注出筒と、
    前記注出筒の天面を閉塞する蓋面体と、
    前記装着部に対して前記軸方向に移動可能に設けられる受皿部と、
    を備え、
    前記受皿部は、前記注出筒が挿入される挿入孔を有し、前記注出口から前記内容物が注出される受皿体と、
    前記挿入孔が前記蓋面体により閉塞される位置まで前記受皿体を前記軸方向の一端側に付勢する付勢手段と、
    を備え、
    前記受皿体が前記軸方向の他端側に押圧されたときに、前記蓋面体が前記挿入孔から離間した後に、その押圧力が前記押圧部に伝達されるように構成された、受皿付きポンプ。
  2. 前記付勢手段は、前記押圧部が前記軸方向の一端側に付勢される力よりも弱い力で、前記受皿体を前記軸方向の一端側に付勢する請求項1に記載の受皿付きポンプ。
  3. 前記受皿部は、前記蓋面体と前記挿入孔とが所定の距離だけ離間したときに、前記押圧部に当接する当接部を備える請求項1又は請求項2に記載の受皿付きポンプ。
  4. 前記装着部は、
    前記容器本体の前記口部に装着される装着筒と、
    前記装着筒の天面を覆う天壁面と、
    前記天壁面に設けられる開口と、
    前記装着筒の内側に設けられ、前記天壁面の開口から連なる内筒と、
    前記内筒の内周面に設けられ、前記天壁面を開口端とし、当該開口端から前記軸方向に沿って一端側に延びる案内溝と、
    を備え、
    前記受皿部は、
    前記受皿体の底面を保持すると共に、前記押圧部の一端側に外挿され、前記内筒に内挿可能な保持筒と、
    前記保持筒の外周面から径方向外側に突出するリブ部と、
    を有し、
    前記受皿体を回転させることで、前記リブ部が前記保持筒の回転に伴って前記天壁面に当接する第一位置と、前記リブ部が前記案内溝に挿入可能な第二位置とに移動する請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の受皿付きポンプ。
  5. 前記付勢手段は、前記保持筒の他端側に設けられ、前記保持筒と一体に成形された樹脂製バネ部材である請求項4に記載の受皿付きポンプ。
  6. 請求項1~請求項5のいずれか一項に記載の受皿付きポンプと、容器本体とを備えた受皿付きポンプ容器。
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