JP2023019675A - ケースおよび時計 - Google Patents

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Miho Nagahara
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Abstract

Figure 2023019675000001
【課題】 衝撃を緩衝し、且つ装飾性およびデザイン性を高めることができるケースおよびそれを備えた時計を提供する。
【解決手段】 ケース本体6と、このケース本体6の側面に設けられた側面部材である飾り部材12と、を備え、飾り部材12は、ケース本体6の側面に固定される固定部材30と、この固定部材30に上下方向に可動可能に取り付けられる可動部材31と、を備えている。従って、飾り部材12が上方から衝撃を受けた際に、その衝撃によって可動部材31が可動することにより、飾り部材12が上方から受けた衝撃を緩衝することができる。また、飾り部材12をケース本体6の側面にビス止めする必要がないので、装飾性およびデザイン性を高めることができる。
【選択図】 図19

Description

この発明は、腕時計などの電子機器に用いられるケースおよびそれを備えた時計に関する。
例えば、腕時計ケースにおいては、特許文献1に記載されているように、ケース本体の上面に装飾性を有する外装部材を複数のビスによって直接取り付けた構造のものが知られている。この場合、外装部材は、軟質材料または脆性材料によって形成されている。
特開2008-185589号公報
このような腕時計ケースでは、外装部材をケース本体の上部に直接ビスによって取り付けた構造であるから、外装部材が脆性材料で形成されていると、外装部材が外部から衝撃を受けた際に、その衝撃が直接ケース本体に伝わり、ケース本体内のモジュールにその破損などの悪影響を与えるという問題がある。
また、このような腕時計ケースでは、外装部材がケース本体に複数のビスによって取り付けられているため、複数のビスが外装部材と共に外部から見えることになり、外観的にもデザイン的にも好ましくないという問題もある。
この発明が解決しようとする課題は、衝撃を緩衝し、且つ装飾性およびデザイン性を高めることができるケースおよびそれを備えた時計を提供することである。
この発明は、ケース本体と、前記ケース本体の側面に設けられた側面部材と、を備え、前記側面部材は、前記ケース本体の前記側面に固定される固定部材と、前記固定部材に上下方向に可動可能に取り付けられる可動部材と、を備えていることを特徴とするケースである。
この発明によれば、衝撃を緩衝することができると共に、装飾性およびデザイン性を高めることができる。
この発明を適用した腕時計の一実施形態を示した拡大斜視図である。 図1に示された腕時計を3時方向から見た拡大側面図である。 図1に示された腕時計ケースにおいて、ケース本体に上面外装部材と位置決め部材とを取り付ける状態を示した分解斜視図である。 図2に示された腕時計ケースにおいて、ケース本体のバンド取付突起部にバンド外装部材を取り付ける状態を示した分解側面図である。 図3に示された上面外装部材と位置決め部材とを裏面側から見た拡大裏面図である。 図5に示された上面外装部材を裏面側から見た拡大斜視図である。 図3に示された位置決め部材を示し、(a)はその拡大斜視図、(b)はそれを裏面側から見た拡大斜視図である。 図1に示された腕時計ケースのA-A矢視において、バンド外装部材を取り外した状態を示した要部の拡大断面図である。 図5に示された上面外装部材と位置決め部材とにおけるA部を示した拡大図である。 図1に示された腕時計ケースにおいて、上面外装部材を取り外した状態を示した拡大平面図である。 図4に示されたバンド外装部材を示し、(a)はその拡大斜視図、(b)はそれを裏面側から見た拡大斜視図である。 図10に示された腕時計ケースにおけるB部を示した拡大図である。 図1に示された腕時計ケースのバンド取付部を裏面側から見た要部の拡大裏面図である。 図1に示された腕時計ケースにおいてバンド外装部材をケース本体のバンド取付突起部にねじ部材によって取り付ける状態を示した拡大斜視図である。 図1に示された腕時計ケースのB-B矢視における要部を示した拡大断面図である。 図14に示されたねじ部材を示した拡大斜視図である。 図3に示された腕時計ケースにおけるケース本体を示した拡大斜視図である。 図3に示された腕時計ケースにおける飾り部材を示し、(a)はそれを外部側から見た拡大斜視図、(b)はそれを内部側から見た拡大斜視図である。 図18に示された飾り部材の分解斜視図である。 図19に示された飾り部材を示し、(a)は固定部材における一対の第1装飾部の上部にばね部材を配置させた状態を示した拡大斜視図、(b)は(a)のばね部材を示した拡大斜視図である。 図18に示された飾り部材を示し、(a)はその拡大正面図、(b)は(a)のC-C矢視において可動部材がばね部材のばね力によって押し上げられた状態の拡大断面図、(c)は可動部材がばね部材のばね力に抗して押し下げられた状態の拡大断面図である。 図17に示されたケース本体の側面に側面外装部材を取り付ける状態を示した分解斜視図である。 図22に示されたケース本体と側面外装部材とを示し、(a)は側面外装部材の内面側を示した拡大斜視図、(b)はケース本体を上方から見た拡大平面図である。
以下、図1~図23を参照して、この発明を適用した腕時計の一実施形態について説明する。
この腕時計は、図1および図2に示すように、腕時計ケース1を備えている。この腕時計ケース1の12時側と6時側とには、時計バンド(図示せず)が取り付けられるバンド取付部2がそれぞれ設けられている。この腕時計ケース1の2時側、4時側、8時側、10時側には、スイッチ釦3がそれぞれ設けられている。
また、この腕時計ケース1の上側開口部には、図1に示すように、時計ガラス4が設けられている。この腕時計ケース1の下部には、図2に示すように、裏蓋5が防水リング5a(図15参照)を介して取り付けられている。さらに、この腕時計ケース1の内部には、時計モジュール(図示せず)が設けられている。この時計モジュールは、図示しないが、指針を運針させる時計ムーブメント、時刻や日付、曜日などの情報を表示する表示部、これらを駆動する回路部などの時計機能に必要な各種の部品を備えている。
ところで、この腕時計ケース1は、図3および図4に示すように、ケース本体6を備えている。このケース本体6の上部には、第1外装部材である上面外装部材7が位置決め部材8によって位置決めされて配置されている。このケース本体6の12時側と6時側とには、取付突起部であるバンド取付突起部6aがそれぞれ設けられており、これらバンド取付突起部6a上には、第2外装部材であるバンド外装部材10がそれぞれ配置されている。この場合、バンド取付突起部6aとバンド外装部材10とによってバンド取付部2が構成されている。
また、このケース本体6の3時側と9時側との各側面には、図1~図4に示すように、第3側面部材である側面外装部材11がそれぞれ配置されており、このケース本体6の側面における各側面外装部材11の各両側には、第1側面部材、第2側面部材である飾り部材12(側面部材)がそれぞれ配置されている。この場合、ケース本体6は、金属または硬質の合成樹脂で形成されている。上面外装部材7は、コバルトクロム合金などの硬度が高く高価で装飾性の高い金属で形成されていることが望ましいが、これに限らず、セラミックスや宝石などの脆性材料で形成されていても良い。
また、位置決め部材8は、上面外装部材7よりも柔らかい材料、例えばポリアミド樹脂などの剛性の高い合成樹脂によって形成されている。バンド外装部材10、側面外装部材11、および飾り部材12は、チタン合金などの硬度が高く装飾性の高い金属で形成されていることが望ましいが、これに限らず、セラミックスや宝石などの脆性材料で形成されていても良い。この場合、上面外装部材7、バンド外装部材10、側面外装部材11、および飾り部材12は、装飾性を高めるために、表面仕上げ処理が施されている。この表面仕上げ処理は、ヘアーライン仕上げ、梨地仕上げ、鏡面仕上げなどの表面仕上げである。
上面外装部材7は、図3に示すように、ケース本体6の上部にこれを覆って配置されるものであり、ケース本体6の上部と同じほぼ四角形の枠状に形成されている。この上面外装部材7の12時側と6時側との下面には、図5および図6に示すように、連結部である連結凹部13がそれぞれ下側(図6では上側)に開放されて設けられている。これにより、連結凹部13は、上部側から見えないように上面外装部材7に設けられている。これら連結凹部13の各内部には、係合フック14がそれぞれ上面外装部材7の12時6時方向において互いに対向して設けられている。
位置決め部材8は、図5および図7に示すように、上面外装部材7をケース本体6の上部に位置決めするためのものであり、上面外装部材7の連結凹部13内に下側から挿入されて上面外装部材7に連結されるように構成されている。すなわち、この位置決め部材8は、上面外装部材7の連結凹部13内に配置される第1位置決め部である立上り部15と、ケース本体6のバンド取付突起部6a上に配置される第2位置決め部である平板部16と、を備えている。
立上り部15は、図3および図5に示すように、上面外装部材7の連結凹部13内に配置されて、外部から見えないように構成されている。この立上り部15は、図7および図8に示すように、上面外装部材7の連結凹部13内に設けられた係合フック14が係合して上面外装部材7の表裏面方向である上下方向の位置を規制する係止凹部17を備えている。
また、この立上り部15は、図7および図9に示すように、上面外装部材7の3時9時方向の位置を規制する第1規制凸部である第1ダボ18を備えている。この第1ダボ18は、立上り部15の3時9時方向の両側面に設けられて、連結凹部13内における3時9時方向の内面に当接して、上面外装部材7の3時9時方向の位置を規制するように構成されている。
また、この立上り部15は、図5および図7(b)に示すように、上面外装部材7の12時6時方向の位置を規制する第2規制凸部である第2ダボ20を備えている。この第2ダボ20は、ケース本体6の外周面に対向する立上り部の対向面である内面に複数設けられている。この第2ダボ20は、立上り部15が連結凹部13内に配置された状態で、立上り部15がケース本体6のバンド取付突起部6aの上側に位置するケース本体6の外周面に配置された図8に示す状態のときに、ケース本体6の外周面に当接して、上面外装部材7の12時6時方向の位置を規制するように構成されている。
これにより、立上り部15は、図5~図9に示すように、上面外装部材7の連結凹部13内に下側から挿入して、立上り部15の係止凹部17に連結凹部13内の係合フック14が係合し、立上り部15の第1ダボ18が連結凹部13内における3時9時方向の内面に当接し、立上り部15の第2ダボ20がケース本体6の外周面に当接すことにより、ケース本体6に対する上面外装部材7の上下方向、3時9時方向、および12時6時方向の3次元方向の位置を規制するように構成されている。
一方、バンド外装部材10は、図10、図11および図13に示すように、ケース本体6のバンド取付突起部6aにこれを覆って配置されるものである。このバンド外装部材10は、ケース本体6のバンド取付突起部6aの上面に配置されるカバー本体21と、このカバー本体21の両側部に設けられてバンド取付突起部6aの両側に配置される第2規制凹部である一対のカバー側壁部22と、を備えている。
カバー本体21は、図15に示すように、バンド取付突起部6aの上面に配置された際に、位置決め部材8の平板部16をバンド取付突起部6a上に挟み付けるように構成されている。このカバー本体21におけるケース本体6側の縁部には、図10~図12に示すように、位置決め部材8の立上り部15が配置される第1規制凹部である切欠き部23が設けられている。これにより、カバー本体21は、切欠き部23内に立上り部15が配置されることにより、立上り部15を覆って立上り部15が外部から見えないように構成されている。
この場合、立上り部15は、図7、図10~図12に示すように、バンド外装部材10の切欠き部23内における3時9時方向の両側の内面に当接する第3規制凸部である第3ダボ24と、切欠き部23内における12時6時方向の内面に当接する第4規制凸部である第4ダボ25と、を備えている。第3ダボ24は、立上り部15の3時9時方向の両側面に設けられており、第4ダボ25は、立上り部15の12時6時方向におけるケース本体6と反対側に位置する外面に複数設けられている。
これにより、バンド外装部材10は、図7、図10~図12に示すように、立上り部15の第3ダボ24がカバー本体21の切欠き部23内における3時9時方向の両側の内面に当接して、位置決め部材8の3時9時方向の位置を規制するように構成されている。また、このバンド外装部材10は、立上り部15の第4ダボ25がカバー本体21の切欠き部23内における12時6時方向の内面に当接して、位置決め部材8の12時6時方向の位置を規制するように構成されている。
また、このバンド外装部材10の一対のカバー側壁部22は、図10~図13に示すように、バンド外装部材10の3時9時方向の位置を規制するものである。すなわち、これら一対のカバー側壁部22は、カバー本体21が位置決め部材8の平板部16を挟んでケース本体6のバンド取付突起部6a上に配置された際に、バンド取付突起部6aの両側部に配置されて、バンド取付突起部6aに対するバンド外装部材10の3時9時方向の位置を規制するように構成されている。
これにより、バンド外装部材10は、図10~図13、図15に示すように、カバー本体21が位置決め部材8の平板部16を挟んでバンド取付突起部6a上に配置され、一対のカバー側壁部22がバンド取付突起部6aの両側部に配置されて3時9時方向の位置が規制された際に、位置決め部材8の立上り部15の第4ダボ25がケース本体6の外周面に当接して、バンド取付突起部6aに対する位置決め部材8の12時6時方向の位置を規制するように構成されている。
また、このバンド外装部材10は、図14および図15に示すように、ケース本体6のバンド取付突起部6aとの間に位置決め部材8の平板部16を挟んで、複数のねじ部材26によってバンド取付突起部6aに取り付けられて固定されるように構成されている。複数のねじ部材26それぞれは、図15および図16に示すように、バンド外装部材10内に配置される飾り頭部26aと、平板部16に設けられたねじ挿入部16aを通してバンド取付突起部6aに螺着するねじ部26bと、ねじ部26bの先端部に設けられたねじ回し溝26cと、を備えている。
この場合、バンド外装部材10には、図11および図15に示すように、ねじ部材26の飾り頭部26aが配置される座ぐり孔27が3時9時方向の2か所に設けられている。この座ぐり孔27は、飾り頭部26aが配置される大径孔部と、ねじ部26bが挿入する小径孔部と、を備えている。位置決め部材8の平板部16に設けられたねじ挿入部16aは、図7に示すように、ねじ部26bが挿入する半円形状の切欠き部であり、平板部16の3時9時方向の両側部に座ぐり孔27と同一軸上に対応して設けられている。
また、バンド取付突起部6aには、図3、図15、および図17に示すように、ねじ部26bが螺着するねじ孔6bが設けられている。このねじ孔6bは、バンド取付突起部6aの3時9時方向における両側部にバンド外装部材10の座ぐり孔27および平板部16のねじ挿入部16aと同一軸上に対応して設けられている。また、このねじ孔6bは、バンド取付突起部6aの上下に貫通して設けられている。
これにより、ねじ部材26は、図14および図15に示すように、バンド外装部材10の上方からねじ部26bがバンド外装部材10の座ぐり孔27を通して位置決め部材8の平板部16のねじ挿入部16aに挿入されてバンド取付突起部6aのねじ孔6bに到達した際に、バンド取付突起部6aの裏面側からねじ回しの先端部(いずれも図示せず)をバンド取付突起部6aのねじ孔6bに挿入させて、ねじ部26bの先端に設けられたねじ回し溝26cに差し込み、この状態でねじ回しによってねじ部26bが回されるように構成されている。
すなわち、このねじ部材26は、図14および図15に示すように、ねじ回しの先端部がバンド取付突起部6aの裏面側からバンド取付突起部6aのねじ孔6bに挿入され、このねじ回しの先端部がねじ部26bのねじ回し溝26cに差し込まれた状態で、ねじ回しを回すと、ねじ部26bが回ってバンド取付突起部6aのねじ孔6bに螺合して締め付けられるように構成されている。
また、このねじ部材26は、図15に示すように、ねじ部26bがバンド取付突起部6aのねじ孔6bに螺合して締め付けられた際に、飾り頭部26aがバンド外装部材10の座ぐり孔27の大径孔部内に配置されてバンド外装部材10のカバー本体21を位置決め部材8の平板部16に押し付け、このカバー本体21が平板部16をバンド取付突起部6aに押え付けるように構成されている。
これにより、このバンド外装部材10は、図15に示すように、一対のカバー側壁部22がバンド取付突起部6aの両側部に当接して配置されて3時9時方向の位置が規制された状態で、ねじ部材26によってバンド取付突起部6aに取り付けられた際に、位置決め部材8の平板部16をバンド取付突起部6a上に挟み付けて固定させるように構成されている。
また、このバンド外装部材10は、図12および図15に示すように、位置決め部材8の平板部16がバンド取付突起部6a上に挟み付けられて固定された際に、カバー本体21の切欠き部23内における12時9時方向の内面が位置決め部材8の立上り部15の第4ダボ25に押し当てられて、バンド取付突起部6aに対する位置決め部材8の12時6時方向の位置を規制し、位置決め部材8をバンド取付突起部6aに位置決めして固定するように構成されている。
このため、このバンド外装部材10は、図12に示すように、カバー本体21の切欠き部23における3時6時方向の両側の内面が立上り部15の3時9時方向の両側に設けられた第3ダボ24に押し当てられて、位置決め部材8の3時9時方向の位置を規制し、位置決め部材8をバンド取付突起部6aに位置決めして固定し、この固定された位置決め部材8によって上面外装部材7をケース本体6の上部に位置決めして固定させるように構成されている。
ところで、ケース本体6の3時側と9時側との両側面に設けられた複数の飾り部材12それぞれは、図17~図21に示すように、ケース本体6の側面に固定される固定部材30と、この固定部材30に取付部材である取付軸28によって上下方向に可動可能に取り付けられる可動部材31と、を備えている。
固定部材30は、図17~図21に示すように、ケース本体6の側面に設けられた嵌合凹部32に嵌合する嵌合凸部33と、この嵌合凸部33の両側部に設けられてケース本体6の側面に配置される一対の第1装飾部34と、を備えている。この場合、ケース本体6の嵌合凹部32は、横方向に長いほぼ長方形の凹部形状に形成され、ケース本体6の1時側、5時側、7時側、および11時側の4か所にそれぞれ設けられている。
嵌合凸部33は、図17~図21に示すように、嵌合凹部32内に嵌め込まれるものであり、嵌合凹部32とほぼ同じ形状で同じ大きさのほぼ長方形状をなし、各角部が面取りされた形状に形成されている。この嵌合凸部33は、嵌合凹部32内に嵌め込まれる際に、嵌合凸部33の下面を嵌合凹部32内の下面に当接させると共に、ケース本体6のバンド取付突起部6a側に位置する嵌合凸部33の側面を嵌合凹部32内の側面に当接させて、嵌合凹部32内に位置決めされて配置されるように構成されている。
これにより、固定部材30は、図17および図18に示すように、嵌合凸部33が嵌合凹部32内に位置決めされた状態で、嵌合凸部33のケース本体6側の内面が嵌合凹部32内の奥面に粘着テープ(図示せず)によって貼り付けられて仮固定されるように構成されている。また、この固定部材30は、粘着テープによって仮固定された状態で、バンド取付突起部6aと反対側に位置する一方の第1装飾部34の縁部がケース本体6の側面にレーザ溶接などの溶接によって固定されるように構成されている。
この場合、一対の第1装飾部34それぞれは、図17~図21に示すように、上下方向の長さが嵌合凸部33の上下方向の長さよりも長い角柱状に形成され、上下部が嵌合凸部33の上下に突出するように形成されている。これら一対の第1装飾部34には、取付軸28が取り付けられる第1取付孔34aが互いに同一軸上に対応してそれぞれ設けられている。また、一対の第1装飾部34の各上端部には、一段低い段差凹部34bがケース本体6側のほぼ半分の箇所に設けられている。
可動部材31は、図17~図21に示すように、一対の第1装飾部34間に配置される第2装飾部35と、一対の第1装飾部34の各上部に配置される第3装飾部36と、を備えている。第2装飾部35は、上下方向の長さが一対の第1装飾部34よりも長い角柱状に形成され、下部が一対の第1装飾部34と同じ高さで、上部が一対の第1装飾部34の上方に突出するように構成されている。この第2装飾部35には、取付軸28が挿入する取付孔である第2取付孔35aが一対の第1装飾部34の各第1取付孔34aと同一軸上で対応するように設けられている。
この第2装飾部35は、図18、図19、図21に示すように、ケース本体6から外部に向けて突出する方向の長さが一対の第1装飾部34よりも長く形成されている。これにより、第2装飾部35は、一対の第1装飾部34間に配置された際に、一対の第1装飾部34からケース本体6の外部側に向けて突出するように構成されている。また、この第2装飾部35の上部は、ケース本体6の外周面に対向する箇所、つまり一対の第1装飾部34の段差凹部34bに対応する箇所が切り欠かれている。
第3装飾部36は、図18~図21に示すように、第2装飾部35の上部における切り欠かれた箇所に設けられて、一対の第1装飾部34における各上端部の段差凹部34b上に配置されると共に、この段差凹部34bからケース本体6の側面である外周面に亘って配置されるように構成されている。すなわち、この第3装飾部36は、ケース本体6から外部に向けて突出する方向の長さが、ケース本体6から外部に向けて突出する方向における第1装飾部34の段差凹部34bの長さとケース本体6から外部に向けて突出する方向における嵌合凸部33の長さとを足した長さとほぼ同じ長さで形成されている。
この場合、ケース本体6の外周部には、図17に示すように、時計ガラス4が取り付けられる箇所とバンド取付突起部6aに対応する箇所との境界部に第1段差面6cがケース本体6の外周面に沿って設けられている。これにより、第3装飾部36は、図20および図21(b)に示すように、固定部材30の嵌合凸部33がケース本体6の側面に設けられた嵌合凹部32に嵌め込まれた際に、第3装飾部36の下面がケース本体6の外周部面に設けられた第1段差面6c上に配置されるように構成されている。
また、この第3装飾部36は、図18~図21に示すように、ケース本体6の側面である外周面に沿う方向の長さが、一対の第1装飾部34におけるケース本体6の外周面に沿う配列方向の長さ、つまり嵌合凸部33におけるケース本体6の外周面に沿う方向の長さと同じ長さで形成されている。
これにより、第3装飾部36は、図18および図19に示すように、一対の第1装飾部34における各上端部の段差凹部34bの上側に配置された際に、第3装飾部36の下面と嵌合凸部33の上面との間に所定の間隔を隔てて配置され、この状態でケース本体6側に位置する第3装飾部36の内面がケース本体6の外周面に接近して、第3装飾部36の下面がケース本体6の第1段差面6c上に配置されるように構成されている。
この場合、一対の第1装飾部34の上下部には、図18~図21に示すように、上端部の段差凹部34bに対応する箇所を除いて、ケース本体6と反対側に位置する第1装飾部34aの外端面の面積を狭くするような装飾用の傾斜面34cがそれぞれ設けられている。同様に、第2装飾部35の上下部には、第1装飾部34の傾斜面34cと同じ角度で傾斜する装飾用の傾斜面35bが設けられている。第3装飾部の上部には、第2装飾部35の傾斜面35bと連続する装飾用の傾斜面36aが設けられている。
また、飾り部材12の固定部材30に可動部材31を取り付ける取付軸28は、図18~図21に示すように、固定部材30の一対の第1装飾部34間に可動部材31の第2装飾部35を配置させた状態で、一方の第1装飾部34の第1取付孔34aから第2装飾部35に設けられた第2取付孔35aを通して他方の第1装飾部34の第1取付孔34aに挿入させることにより、固定部材30に可動部材31を取り付けるように構成されている。
すなわち、この取付軸28は、図19に示すように、その外径が第1装飾部34の第1取付孔34aの内径と同じ大きさに形成され、一端部に第1取付孔34aの内径よりも僅かに大きい外径の圧入部28aが形成されている。これにより、取付軸28は、圧入部28aと反対側の他端部を一方の第1装飾部34の第1取付孔34aから第2装飾部35の第2取付孔35aを通して他方の第1装飾部34の第1取付孔34aに挿入させた際に、外径の大きい一端部の圧入部28aが一方の第1装飾部34の第1取付孔34aに圧入されて固定されるように構成されている。
この場合、第2装飾部35の第2取付孔35aは、図19および図21に示すように、上下方向の長さが第1装飾部34の第1取付孔34aよりも少し長い長孔に形成されている。これにより、可動部材31は、第2装飾部35が固定部材30の第1装飾部34間に配置されて第2取付孔35aに取付軸28が挿入された際に、第2装飾部35の第2取付孔35a内で取付軸28が相対的に上下方向に可動することにより、第2装飾部35が第3装飾部36と共に上下方向に可動するように構成されている。
また、この飾り部材12は、図18~図21に示すように、付勢部材であるばね部材37を備えている。このばね部材37は、平板状のばね本体38と、一方の第1装飾部34の側面に配置される第1付勢部である第1ばね部39と、第3装飾部36を上方に向けて付勢する第2付勢部である第2ばね部40と、を備えている。
ばね本体38は、図19~図21に示すように、細長いほぼ長方形の平板であり、ケース本体6の側面である外周面に沿う方向の長さが一対の第1装飾部34の配列方向の長さ、つまり嵌合凸部33におけるケース本体6の外周面に沿う方向の長さと同じ長さに形成されている。このばね本体38は、ケース本体6から外部に向けて突出する方向の長さが、第3装飾部36におけるケース本体6から外部に向けて突出する方向の長さとほぼ同じ長さで形成されている。
また、このばね本体38には、図19~図21に示すように、ばね切欠き部38aが設けられている。このばね切欠き部38aは、一対の第1装飾部34の配列方向の長さが一対の第1装飾部34間の長さよりも長く形成され、ケース本体6から外部に向けて突出する方向の長さが一対の第1装飾部34における各上端部の段差凹部34bの長さよりも長く形成されている。
これにより、ばね本体38は、図19~図21に示すように、ばね切欠き部38aの両側に位置する一対の挟持部38bと、一対の第1装飾部34からケース本体6に向けて突出して配置されて一対の挟持部38bを連結する連結支持部38cと、を備えている。このばね本体38は、一対の挟持部38bが一対の第1装飾部34における各上端部の段差凹部34b上に配置されて第3装飾部36によって挟まれて保持され、この状態で連結支持部38cが一対の第1装飾部34からケース本体6に向けて突出して第3装飾部36の下面に配置されるように構成されている。
一方、第1ばね部39は、図17~図21に示すように、板ばね部であり、ばね本体38の一端部からバンド取付突起部6aと反対側に位置する一方の第1装飾部34の側面に沿って下側に延びて設けられている。この第1ばね部39は、下部が「へ」の字に折り曲げられている。これにより、第1ばね部39は、一方の第1装飾部34の側方に配置される側面外装部材11の側面を一方の第1装飾部34から離れる方向に向けて付勢するように構成されている。
第2ばね部40は、図17~図21に示すように、板ばね部であり、ばね本体38のばね切欠き部38a内に2つ設けられている。この第2ばね部40は、一対の第1装飾部34と第3装飾部36との間に配置されて、第3装飾部36を上方に向けて付勢するように構成されている。すなわち、可動部材31は、第2装飾部35の第2取付孔35a内において取付軸28が相対的に上下方向に可動することにより、第3装飾部36が第2ばね部40のばね力によって第2装飾部35と共に押し上げられるように構成されている。
ところで、ケース本体6の3時側と9時側との各側面にそれぞれ配置される2つの側面外装部材11は、図22および図23に示すように、ケース本体6の3時側における両側の箇所とケース本体6の9時側における両側の箇所とにそれぞれ設けられた複数の飾り部材12間にそれぞれ配置されるように構成されている。これら2つの側面外装部材11それぞれは、ケース本体6の側面である外周面に沿って湾曲した板状に形成されている。
この場合、3時側の側面外装部材11は、図22および図23に示すように、ケース本体6の1時側と5時側とに設けられた2つの飾り部材12間に上方から配置されて、2つの飾り部材12にそれぞれ設けられた各ばね部材37の第1ばね部39によって弾力的に挟まれて、ケース本体6の3時側の側面に配置されて取り付けられるように構成されている。
また、9時側の側面外装部材11は、図22および図23に示すように、3時側の側面外装部材11と同様、ケース本体6の7時側と11時側とに設けられた2つの飾り部材12間に上方から配置されて、2つの飾り部材12にそれぞれ設けられた各ばね部材37の第1ばね部39によって弾力的に挟まれて、ケース本体6の9時側の側面に配置されて取り付けられるように構成されている。
この場合、3時側の側面外装部材11は、図22および図23に示すように、ケース本体6の側面における2時側と4時側との箇所に設けられたスイッチ釦3が挿入する2つのスイッチ切欠き部11aが側面外装部材11の下端部に開放されて設けられている。同様に、9時側の側面外装部材11は、ケース本体6の側面における8時側と10時側との箇所に設けられたスイッチ釦3が挿入する2つのスイッチ切欠き部11aが側面外装部材11の下端部に開放されて設けられている。
これら側面外装部材11の各内面には、図22および図23に示すように、ケース本体6の3時側と9時側との各側面に設けられた係合凹部41に上方から係合する係合凸部42がそれぞれ設けられている。この場合、時計ガラス4が取り付けられる箇所とスイッチ釦3が取り付けられる箇所との境界部に位置するケース本体6の外周部には、第1段差面6cが連続して設けられている。これにより、側面外装部材11の内面には、ケース本体6の第1段差面6c上に配置される第2段差面11bが設けられている。
このため、係合凹部41は、図22および図23に示すように、ケース本体6の第1段差面6cに設けられて上側に開放されている。係合凸部42は、側面外装部材11の内面に設けられた第2段差面11bの下面に下側に向けて突出して設けられている。これにより、側面外装部材11は、複数のスイッチ切欠き部11aにケース本体6の複数のスイッチ釦3がそれぞれ挿入されて、第2段差面11bがケース本体6の第1段差面6c上に配置される際に、側面外装部材11の係合凸部42がケース本体6の係合凹部41に上方から挿入して係合し、ケース本体6の下側に抜け落ちないように、ケース本体6に取り付けられるように構成されている。
この場合、係合凹部41内の底部には、図23(b)に示すように、係合凸部42の下面が押し当てられる第1緩衝部材43が設けられている。この第1緩衝部材43は、3つに分割されて係合凹部41内の底部に設けられているが、1枚のシート状に形成して係合凹部41内の底部の全体に亘って設けられていても良い。また、係合凸部42の側面には、係合凹部41の内部における内側の側面に押し当てられる第2緩衝部材44が設けられている。
これにより、側面外装部材11は、図23(a)および図23(b)に示すように、係合凸部42がケース本体6の係合凹部41に係合して、ケース本体6に取り付けられた際に、係合凸部42の下面が係合凹部41内の底面に設けられた第1緩衝部材43に押し当てられることにより、係合凹部41に対する係合凸部42の上下方向のガタツキを防いで、係合凹部41に対する係合凸部42の上下方向が緩衝されるように構成されている。
また、この側面外装部材11は、図23(a)および図23(b)に示すように、係合凸部42がケース本体6の係合凹部41に係合して、ケース本体6に取り付けられた際に、係合凸部42の側面に設けられた第2緩衝部材44が係合凹部41内の側面に押し当てられることにより、係合凹部41に対する係合凸部42の3時9時方向のガタツキを防いで、係合凹部41に対する係合凸部42の3時9時方向が緩衝されるように構成されている。
次に、このような腕時計ケース1を組み立てる場合について説明する。
この場合には、予め、上面外装部材7、バンド外装部材10、側面外装部材11、および飾り部材12の各表面を個別に表面仕上げ処理によってヘアーライン模様、梨地模様、鏡面などの仕上げ面に仕上げる。このときには、飾り部材12を固定部材30と可動部材31とに分解し、この分解された固定部材30の第1装飾部34、可動部材31の第2装飾部35、および第3装飾部36の各表面を表面仕上げ処理する。
そして、まず、飾り部材12を組み立てる。この場合には、固定部材30の一対の第1装飾部34の各上端部の段差凹部34b上にばね部材37のばね本体38におけるばね切欠き部38aの両側に位置する一対の挟持部38bを配置させる。このときには、ばね本体38の一端部に設けられた第1ばね部39を一方の第1装飾部34の側面に沿って配置させる。
この状態で、固定部材30の一対の第1装飾部34間に可動部材31の第2装飾部35を配置させると共に、一対の第1装飾部34の各上端部の段差凹部34b上に可動部材31の第3装飾部36を対応させて配置させる。このときには、ばね部材37の一対の挟持部38bを一対の第1装飾部34の段差凹部34bと第3装飾部36の下面との間に挟み付ける。この状態で、一対の第1装飾部34の第1取付孔34aと第2装飾部35の第2取付孔35aとを同一軸上に対応させて、取付軸28によって第2装飾部35を一対の第1装飾部34に取り付ける。
このときには、取付軸28の外径が僅かに大きい一端部の圧入部28aと反対側の他端部を一方の第1装飾部34の第1取付孔34aから第2装飾部35の第2取付孔35aに挿入させ、この挿入した取付軸28の他端部を他方の第1装飾部34の第1取付孔34aに挿入させて、外径の大きい圧入部28aを一方の第1装飾部34の第1取付孔34aに圧入させて固定する。これにより、取付軸28が一対の第1装飾部34に取り付けられ、この取付軸28によって第2装飾部35が一対の第1装飾部34に簡単に且つ確実に取り付けられる。
この場合には、第2装飾部35の第2取付孔35aが第1装飾部34の第1取付孔34aよりも上下方向に少し長い長孔に形成されていることにより、取付軸28が第2装飾部35の第2取付孔35a内で上下方向に相対的に可動する。このため、可動部材31は、第2装飾部35が固定部材30の一対の第1装飾部34間に配置された状態で、第2装飾部35と第3装飾部36とが上下方向に可動する。
このときには、ばね部材37の第2ばね部40が第3装飾部36の下面に押し当てられるので、この押し当てられた第2ばね部40のばね力によって第3装飾部36が押し上げられ、これに伴って第2装飾部35が押し上げられた状態で配置される。これにより、飾り部材12が組み立てられる。
そして、ケース本体6の上側開口部に時計ガラス4を嵌め込んで取り付け、このケース本体6の側面における1時側、5時側、7時側、および11時側に飾り部材12をそれぞれ取り付ける。このときには、飾り部材12の固定部材30の嵌合凸部33をケース本体6の側面に設けられた嵌合凹部32内に嵌め込む。この場合には、嵌合凸部33の下面を嵌合凹部32内の下面に当接させると共に、ケース本体6のバンド取付突起部6a側に位置する嵌合凸部33の側面を嵌合凹部32内の側面に当接させて、嵌合凸部33を嵌合凹部32内に位置決めして嵌め込む。
このときには、嵌合凸部33のケース本体6側の内面が嵌合凹部32内の奥面に粘着テープ(図示せず)によって貼り付けられて仮固定される。この状態で、バンド取付突起部6aと反対側に位置する一方の第1装飾部34の縁部をケース本体6の側面にレーザ溶接などの溶接によって固定する。これにより、固定部材30がケース本体6に確実に且つ強固に固定されて、飾り部材12がケース本体6の側面に取り付けられる。この状態では、可動部材31がばね部材37の第2ばね部40のばね力に抗して上下方向に可動する。
また、この状態では、複数の飾り部材12にそれぞれ取り付けられた複数のばね部材37の各第1ばね部39がバンド取付突起部6aと反対側の各第1装飾部34の側面に配置される。すなわち、複数の飾り部材12の各第1ばね部39のうち、ケース本体6の1時側と5時側とに位置する各第1ばね部39は、ケース本体6の3時側において互いに対向して配置される。同様に、ケース本体6の7時側と11時側とに位置する各第1ばね部39は、ケース本体6の9時側において互いに対向して配置される。
そして、側面外装部材11をケース本体6の3時側と9時側との側面に配置させる。この場合には、まず、側面外装部材11をケース本体6の上方からケース本体6の側面に設けられた複数の飾り部材12間に挟み込んで配置させる。これにより、複数の飾り部材12にそれぞれ設けられた各ばね部材37の第1ばね部39のばね力によって側面外装部材11が両側から弾力的に挟み付けられる。
すなわち、ケース本体6の3時側に配置される側面外装部材11は、ケース本体6の3時側において互いに対向して配置された各第1ばね部39のばね力によって両側から弾力的に挟まれる。同様に、ケース本体6の9時側に配置される側面外装部材11は、ケース本体6の9時側において互いに対向して配置された各第1ばね部39のばね力によって両側から弾力的に挟まれる。このため、側面外装部材11が複数の飾り部材12間に簡単に且つ良好に配置される。
このように側面外装部材11がケース本体6の上方から複数の飾り部材12間に配置される際には、側面外装部材11のスイッチ切欠き部11a内にケース本体6の側面に設けられた複数のスイッチ釦3がそれぞれ挿入して、側面外装部材11の第2段差面11bに設けられた係合凸部42がケース本体6の外周部の第1段差面6cに設けられた係合凹部41に上方から挿入して係合する。
このときには、係合凸部42の下面が係合凹部41内の底面に設けられた第1緩衝部材43に押し当てられると共に、係合凸部42の側面に設けられた第2緩衝部材44が係合凹部41内の側面に押し当てられる。これにより、係合凸部42が係合凹部41内に第1緩衝部材43と第2緩衝部材44とによって上下方向および3時9時方向にガタツクことなく緩衝された状態で取り付けられる。
このため、側面外装部材11がケース本体6に対してガタツクことなく良好に取り付けられる。また、このときには、ケース本体6の第1段差面6c上に、側面外装部材11の内面に設けられた第2段差面11bが当接して配置される。これにより、側面外装部材11がケース本体6の側面に下側に脱落することなく取り付けられる。
そして、ケース本体6の上部に上面外装部材7を位置決め部材8によって位置決めする。この場合には、予め、上面外装部材7に位置決め部材8を連結させる。すなわち、位置決め部材8の立上り部15を上面外装部材7の12時側と6時側との下面にそれぞれ設けられた連結凹部13内に下側から挿入させて、立上り部15の係止凹部17に連結凹部13内の係合フック14を係合させる。これにより、位置決め部材8が上面外装部材7に連結される。
このときには、立上り部15の係止凹部17に連結凹部13内の係合フック14が係合することにより、位置決め部材8に対する上面外装部材7の上下方向の位置が規制される。また、このときには、立上り部15の3時9時方向の両側面に設けられた第1ダボ18が連結凹部13内の両側の内面に当接して、位置決め部材8に対する上面外装部材7の3時9時方向の位置が規制される。この状態で、上面外装部材7をケース本体6の上部に配置させると共に、位置決め部材8の平板部16をケース本体6のバンド取付突起部6a上に配置させる。
この場合には、ケース本体6の外周面に対向する立上り部15の12時6時方向の内面に設けられた第2ダボ20がケース本体6の外周面に当接して、ケース本体6に対して位置決め部材8の12時6時方向の位置が規制される。これにより、ケース本体6に対して上面外装部材7の上下方向、3時9時方向、および12時6時方向の3次元方向の位置が位置決め部材8によって規制されて、ケース本体6に対して上面外装部材7が位置決めされる。
そして、ケース本体6のバンド取付突起部6aにバンド外装部材10を配置する。この場合には、位置決め部材8の平板部16が配置されたバンド取付突起部6a上にバンド外装部材10のカバー本体21を配置させると共に、バンド取付突起部6aの両側部にバンド外装部材10の一対のカバー側壁部22を配置させる。このときには、カバー本体21の切欠き部23内に位置決め部材8の立上り部15を配置させる。
これにより、一対のカバー側壁部22がバンド取付突起部6aの両側部に当接して、バンド外装部材10の3時9時方向の位置が規制される。また、立上り部15の第3ダボ24がカバー本体21の切欠き部23内における3時9時方向の両側の内面に当接して、バンド取付突起部6aに対する立上り部15の3時9時方向の位置が規制される。これと同時に、立上り部15の第4ダボ25がカバー本体21の切欠き部23内における12時6時方向の内面に当接して、バンド取付突起部6aに対する立上り部15の12時6時方向の位置が規制される。
この結果、バンド取付突起部6aに対するバンド外装部材10の上下方向、3時9時方向、および12時6時方向の3次元方向の位置が規制されて、バンド外装部材10がバンド取付突起部6aに位置決めされる。これにより、ケース本体6に対する位置決め部材8の3時9時方向の位置が規制されると共に、ケース本体6に対する位置決め部材8の12時6時方向の位置が規制されて、位置決め部材8がケース本体6に位置決めされる。この状態では、位置決め部材8がバンド外装部材10によって外部から見えないように完全に覆われる。
そして、バンド外装部材10をバンド取付突起部6aにねじ部材26によって取り付ける。このときには、バンド外装部材10がバンド取付突起部6aに位置決めされているので、バンド外装部材10の座ぐり孔27、位置決め部材8のねじ挿入部16a、およびバンド取付突起部6aのねじ孔6bが同一軸上に対応する。この状態で、バンド外装部材10の上方からねじ部26bをバンド外装部材10の座ぐり孔27に挿入させ、この挿入したねじ部26bを位置決め部材8の平板部16のねじ挿入部16aに挿入させてバンド取付突起部6aのねじ孔6bに到達させる。
この状態で、バンド取付突起部6aの裏面側からねじ回しの先端部(いずれも図示せず)をバンド取付突起部6aのねじ孔6bに挿入させて、ねじ部26bの先端に設けられたねじ回し溝26cに差し込む。そして、ねじ回しによってねじ部26bを回すと、ねじ部26bがバンド取付突起部6aのねじ孔6bに螺合して締め付けられる。
この場合には、飾り頭部26aがバンド外装部材10の座ぐり孔27の大径孔部内に配置されて、バンド外装部材10のカバー本体21を位置決め部材8の平板部16に押し付ける。これにより、カバー本体21が平板部16をバンド取付突起部6aに押え付けるので、バンド外装部材10がバンド取付突起部6aに取り付けられると共に、位置決め部材8の平板部16がバンド外装部材10によってバンド取付突起部6a上に挟み付けられて固定される。この場合には、ねじ部材26の飾り頭部26aが座ぐり孔27から外部に露呈するので、飾り頭部26aによって装飾性およびデザイン性が高められる。
また、このときには、バンド外装部材10によって位置決め部材8がバンド取付突起部6aに位置決めされて固定されることにより、この固定された位置決め部材8によって上面外装部材7がケース本体6の上部に位置決めされて固定される。この場合には、ケース本体6の上部に位置決めされて固定された上面外装部材7がケース本体6の側面に配置された複数の側面外装部材11および複数の飾り部材12を上方から押え付ける。
これにより、複数の側面外装部材11がケース本体6の側面に上方へ抜けることなく取り付けられる。このときには、側面外装部材11の係合凸部42の下面がケース本体6の係合凹部41内の底面に設けられた第1緩衝部材43に押し当てられると共に、係合凸部42の側面に設けられた第2緩衝部材44が係合凹部41内の側面に押し当てられるので、複数の側面外装部材11がガタツクことなく確実に且つ良好にケース本体6に取り付けられる。
また、複数の飾り部材12が上面外装部材7によって押え付けられた際には、飾り部材12の可動部材31における第3装飾部36がばね部材37の第2ばね部40のばね力に抗して上面外装部材7によって弾力的に押え付けられるので、飾り部材12の可動部材31がガタツクことなく確実に且つ良好にケース本体6に対して取り付けられる。これにより、腕時計ケース1が組み立てられる。
このように、この腕時計ケース1は、上面外装部材7、位置決め部材8、バンド外装部材10、複数の側面外装部材11、および複数の飾り部材12に分割されていても、バンド外装部材10をバンド取付突起部6aにねじ部材26によって取り付けた際に、バンド外装部材10によって位置決め部材8をケース本体6に固定し、この位置決め部材8によって上面外装部材7をケース本体6に固定することができ、この上面外装部材7によって複数の側面外装部材11および複数の飾り部材12をケース本体6に押え付けることができるので、容易に且つ良好に組み立てることができる。
次に、このような腕時計の作用について説明する。
この腕時計ケース1は、上面外装部材7が上方から衝撃を受けた際に、その衝撃が位置決め部材8によって分散されて緩衝される。これにより、衝撃がケース本体6に伝わるのを軽減することができるので、衝撃によってケース本体6内の時計モジュール(図示せず)が破損などの悪影響を受けないようにすることができ、これにより耐衝撃性が得られる。
この場合、上面外装部材7は、ケース本体6の上部に取り付けられた際に、ケース本体の側面に設けられた複数の側面外装部材11および複数の飾り部材12を押え付けていので、上面外装部材7が上方から衝撃を受けた際に、その衝撃が複数の側面外装部材11および複数の飾り部材12によって緩衝される。これによっても、衝撃がケース本体6に伝わるのを軽減することができるので、衝撃によってケース本体6内の時計モジュール(図示せず)が破損などの悪影響を受けないようにすることができ、これにより耐衝撃性が得られる。
すなわち、側面外装部材11は、ケース本体6の側面に設けられた複数の飾り部材12間にばね部材37の第1ばね部39のばね力によって弾力的に挟まれているので、上面外装部材7が上方から衝撃を受けた際に、側面外装部材11を弾力的に挟むばね部材37の第1ばね部39のばね力によって衝撃を緩衝する。このため、これによっても、衝撃がケース本体6に伝わるのを軽減することができるので、衝撃によってケース本体6内の時計モジュール(図示せず)が破損などの悪影響を受けないようにすることができ、これにより耐衝撃性が得られる。
この場合、側面外装部材11は、係合凸部42がケース本体6の係合凹部41に係合してケース本体6に取り付けられた際に、係合凸部42の下面が係合凹部41内の底面に設けられた第1緩衝部材43に押し当てられ、係合凸部42の側面に設けられた第2緩衝部材44が係合凹部41内の側面に押し当てられるので、上面外装部材7が上方から受けた衝撃を第1緩衝部材43と第2緩衝部材44とで緩衝する。このため、これによっても衝撃がケース本体6に伝わるのを軽減することができるので、衝撃によってケース本体6内の時計モジュール(図示せず)が破損などの悪影響を受けないようにすることができ、これにより耐衝撃性が得られる。
また、飾り部材12は、ケース本体6の側面に固定された固定部材30に可動部材31が取付軸28によって上下方向に可動可能に取り付けられ、この可動部材31がばね部材37の第2ばね部40によって上方に付勢されることにより、上面外装部材7が上方から衝撃を受けた際に、可動部材31の第3装飾部36を弾力的に押し上げるばね部材37の第2ばね部39のばね力によって衝撃を緩衝する。このため、これによっても、衝撃がケース本体6に伝わるのを軽減することができるので、衝撃によってケース本体6内の時計モジュール(図示せず)が破損などの悪影響を受けないようにすることができ、これにより耐衝撃性が得られる。
また、この腕時計ケース1は、ケース本体6の上部に上面外装部材7が配置され、ケース本体6のバンド取付突起部6aにバンド外装部材10が配置され、ケース本体6の側面に複数の側面外装部材11および複数の飾り部材12が配置されることにより、腕時計ケース1の装飾性およびデザイン性が高められる。
すなわち、この腕時計ケース1は、上面外装部材7をコバルトクロム合金などの装飾性の高い金属で形成し、バンド外装部材10、側面外装部材11、および飾り部材12をチタン合金などの装飾性の高い金属で形成することにより、装飾性およびデザイン性が高められ、これにより商品価値の高いものが得られる。
さらに、この腕時計ケース1は、上面外装部材7、バンド外装部材10、側面外装部材11、および飾り部材12によって、腕時計ケース1の外形が複雑な形状になっていても、これら上面外装部材7、バンド外装部材10、側面外装部材11、および飾り部材12の各表面が個別に表面仕上げ処理されているので、これによっても装飾性およびデザイン性が高められ、より一層、商品価値が高められる。
すなわち、この腕時計ケース1は、上面外装部材7、バンド外装部材10、側面外装部材11、および飾り部材12をケース本体6から取り外して、これらを個別に表面仕上げ処理することができるので、上面外装部材7、バンド外装部材10、側面外装部材11、および飾り部材12が、コバルトクロム合金やチタン合金などの硬度が高く装飾性の高い金属で形成されていても、ヘアーライン仕上げ、梨地仕上げ、鏡面仕上げなどの表面仕上げ処理が良好にできる。
このように、この腕時計ケース1によれば、ケース本体6と、このケース本体6の側面に設けられた側面部材である飾り部材12と、を備え、飾り部材12は、ケース本体6の側面に固定される固定部材30と、この固定部材30に上下方向に可動可能に取り付けられる可動部材31と、を備えていることにより、衝撃を緩衝することができると共に、装飾性およびデザイン性を高めることができる。
すなわち、この腕時計ケース1では、可動部材31が固定部材30に上下方向に可動可能に取り付けられるので、飾り部材12が上方から衝撃を受けた際に、その衝撃によって可動部材31が可動することにより、飾り部材12が上方から受けた衝撃を緩衝することができる。このため、側面外装部材11が受けた衝撃がケース本体6に伝わるのを軽減することができるので、衝撃によってケース本体6内の時計モジュール(図示せず)が破損などの悪影響を受けないようにすることができ、これにより耐衝撃性を得ることができる。
また、この腕時計ケース1では、飾り部材12をケース本体6の側面にビス止めする必要がないので、装飾性およびデザイン性を高めることができる。この場合、ケース本体6の側面に取り付けられた可動部材31が上下方向に可動するので、この可動部材31によって斬新なデザインを得ることができ、これによってもデザイン性を高めることができる。また、複数の飾り部材12をチタン合金などの装飾性の高い金属で形成することにより、これによっても装飾性およびデザイン性を高めることができる。
また、この腕時計ケース1では、ケース本体6の側面に嵌合凹部32が設けられており、固定部材30には、ケース本体6の嵌合凹部32に嵌合する嵌合凸部33が設けられていることにより、固定部材30の嵌合凸部33をケース本体6の側面の嵌合凹部32に簡単に嵌合させることができ、これにより固定部材30をケース本体6の側面に確実に且つ良好に取り付けることができる。
この場合、この腕時計ケース1では、固定部材30の嵌合凸部33をケース本体6の側面の嵌合凹部32に嵌合させて、粘着テープ(図示せず)によって仮固定させ、この状態で固定部材30の一対の第1装飾部34における一方の第1装飾部34の縁部をケース本体6の側面にレーザ溶接などの溶接することにより、固定部材30をケース本体6の側面に確実に且つ強固に取り付けることができる。
また、この腕時計ケース1では、固定部材30が嵌合凸部33の両側に設けられた一対の第1装飾部34を備えており、可動部材31は、一対の第1装飾部34間に配置される第2装飾部35と、一対の第1装飾部34の各上部に配置される第3装飾部36と、を備えていることにより、ケース本体6の側面に固定された固定部材30における一対の第1装飾部34間に可動部材31の第2装飾部35を配置させることができると共に、一対の第1装飾部34上に可動部材31の第3装飾部36を配置させることができる。これにより、第2装飾部35と第3装飾部36とを上下方向に可動可能に配置させることができるほか、一対の第1装飾部34、第2装飾部35、第3装飾部36によって装飾性およびデザイン性を高めることができる。
また、この腕時計ケース1では、可動部材31が取付部材である取付軸28によって固定部材30に上下方向に可動可能に取り付けられていることにより、飾り部材12が固定部材30と可動部材31とに分割されていても、取付軸28によって可動部材31を固定部材30に取り付けることができ、この固定部材30をケース本体6の側面に取り付けることができることにより、可動部材31をケース本体6の側面に上下方向に可動可能に取り付けることができる。
また、この腕時計ケース1では、取付軸28が、固定部材30の一対の第1装飾部34に跨って取り付けられて、可動部材31の第2装飾部35に設けられた上下方向に長い第2取付孔35aに挿入されていることにより、可動部材31が固定部材30に取付軸28によって取り付けられても、可動部材31の第2装飾部35に設けられた上下方向に長い第2取付孔35a内で取付軸28が上下方向に相対的に可動するので、第2装飾部35を第3装飾部36と共に上下方向に可動させることができる。
この場合、取付軸28は、その外径が第1装飾部34の第1取付孔34aの内径と同じ大きさに形成され、一端部に第1取付孔34aの内径よりも僅かに大きい外径の圧入部28aが形成されている。このため、この取付軸28は、圧入部28aと反対側の他端部を一方の第1装飾部34の第1取付孔34aから第2装飾部35の第2取付孔35aを通して他方の第1装飾部34の第1取付孔34aに挿入させて、外径の大きい一端部の圧入部28aを一方の第1装飾部34の第1取付孔34aに圧入させることができるので、一対の第1装飾部34に取付軸28を確実に固定させて取り付けることができる。
また、この腕時計ケース1では、飾り部材12が可動部材31を上方に向けて付勢する付勢部材であるばね部材37を備えていることにより、取付軸28によって固定部材30に上下方向に可動可能に取り付けられた可動部材31をばね部材37によって弾力的に押し上げることができる。このため、飾り部材12が上方から衝撃を受けた際に、可動部材31を押し上げるばね部材37のばね力によって、飾り部材12が上方から受けた衝撃を緩衝することができる。
この場合、この腕時計ケース1では、ばね部材37が、固定部材30の一対の第1装飾部34と可動部材31の第3装飾部36との間に配置されていることにより、固定部材30に可動部材31を取り付ける際に、ばね部材37を固定部材30の一対の第1装飾部34と可動部材31の第3装飾部36との間に配置させて取り付けることができるので、ばね部材37の取付作業が簡単で容易にできると共に、固定部材30の一対の第1装飾部34と可動部材31の第3装飾部36との間にばね部材37を確実に且つ良好に取り付けることができる。
また、この腕時計ケース1では、ばね部材37が、第1装飾部34の側面に配置される第1付勢部である第1ばね部39と、第3装飾部36を上方に向けて付勢する第2付勢部である第2ばね部40と、を備えていることにより、第1ばね部39によって飾り部材12の側方向に配置される側面外装部材11を飾り部材12から離れる方向に付勢することができる。
また、この腕時計ケース1では、第2ばね部40によって可動部材31の第3装飾部36を第2装飾部35と共に上方に向けて付勢することができると共に、固定部材30に対して可動部材31をガタツクことなく取り付けることができ、且つ第2ばね部40のばね力に抗して第3装飾部36を第2装飾部35と共に可動部材31を上下方向に可動させることができる。
また、この腕時計ケース1では、ばね部材37の第1付勢部である第1ばね部39が、ケース本体6の側面に配置された側面外装部材11を飾り部材12から離れる方向に向けて付勢することにより、ケース本体6の側面に側面外装部材11を第1ばね部39によって弾力的に保持させることができる。この場合、この腕時計ケース1では、ケース本体6の側面に設けられた複数の飾り部材12間に配置される側面外装部材11をばね部材37によって弾力的に挟み付けることができる。
さらに、この腕時計ケース1では、ケース本体6の上部に配置されて側面外装部材11と複数の飾り部材12とを上方から押える上面外装部材7を備えていることにより、ケース本体6の側面に配置された側面外装部材11と複数の飾り部材12とを上面外装部材7によって確実に且つ良好に押え付けることができるので、側面外装部材11と複数の飾り部材12とをケース本体6の側面にガタツクことなく良好に取り付けることができる。
なお、上述した実施形態では、上面外装部材7、バンド外装部材10、側面外装部材11、および飾り部材12が金属材料や脆性材料によって形成されている場合について述べたが、この発明は、これに限らず、合成樹脂で形成されても良く、また上面外装部材7、バンド外装部材10、側面外装部材11、および飾り部材12をそれぞれ個別に異なる材料で形成しても良い。
また、上述した実施形態では、腕時計に適用した場合について述べたが、この発明は必ずしも腕時計である必要はなく、例えばトラベルウオッチ、目覚まし時計、置き時計、掛け時計などの各種の時計に適用することができる。また、この発明は、必ずしも時計である必要はなく、腕装着型の機器、携帯電話、携帯情報端末などの電子機器にも適用することができる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は、これに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
請求項1に記載の発明は、ケース本体と、前記ケース本体の側面に設けられた側面部材と、を備え、前記側面部材は、前記ケース本体の前記側面に固定される固定部材と、前記固定部材に上下方向に可動可能に取り付けられる可動部材と、を備えていることを特徴とするケースである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のケースにおいて、前記ケース本体の前記側面には、嵌合凹部が設けられており、前記固定部材には、前記ケース本体の前記嵌合凹部に嵌合する嵌合凸部が設けられていることを特徴とするケースである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のケースにおいて、前記固定部材は、前記嵌合凸部の両側に設けられた一対の第1装飾部を備えており、前記可動部材は、前記一対の第1装飾部間に配置される第2装飾部と、前記一対の第1装飾部の各上部に配置される第3装飾部と、を備えていることを特徴とするケースである。
請求項4に記載の発明は、請求項1~請求項3のいずれかに記載のケースにおいて、前記可動部材は、取付部材によって前記固定部材に上下方向に可動可能に取り付けられていることを特徴とするケースである。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のケースにおいて、前記取付部材は、前記固定部材の前記一対の第1装飾部に跨って取り付けられて、前記可動部材の前記第2装飾部に設けられた上下方向に長い取付孔に挿入されていることを特徴とするケースである。
請求項6に記載の発明は、請求項1~請求項5のいずれかに記載のケースにおいて、前記側面部材は、前記可動部材を上方に向けて付勢する付勢部材を備えていることを特徴とするケースである。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のケースにおいて、前記付勢部材は、前記固定部材の前記一対の第1装飾部と前記可動部材の前記第3装飾部との間に配置されていることを特徴とするケースである。
請求項8に記載の発明は、請求項6または請求項7に記載のケースにおいて、前記付勢部材は、前記第1装飾部の側面に配置される第1付勢部と、前記第3装飾部を上方に向けて付勢する第2付勢部と、を備えていることを特徴とするケースである。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載のケースにおいて、前記付勢部材の前記第1付勢部は、前記ケース本体の前記側面に配置された側面外装部材を前記側面部材から離れる方向に向けて付勢することを特徴とするケースである。
請求項10に記載の発明は、請求項1~請求項9のいずれかに記載のケースにおいて、前記ケース本体の上部に配置されて前記側面部材を上方から押える第1外装部材を備えていることを特徴とするケースである。
請求項11に記載の発明は、請求項1~請求項10のいずれかに記載されたケースを備えていることを特徴とする時計である。
1 腕時計ケース
2 バンド取付部
3 スイッチ釦
4 時計ガラス
6 ケース本体
6a バンド取付突起部
6b ねじ孔
6c 第1段差面
7 上面外装部材
8 位置決め部材
10 バンド外装部材
11 側面外装部材
11a スイッチ切欠き部
11b 第2段差面
12 飾り部材
13 連結凹部
14 係合フック
15 立上り部
16 平板部
16a ねじ挿入部
17 係止凹部
18 第1ダボ
20 第2ダボ
21 カバー本体
22 カバー側壁部
23 切欠き部
24 第3ダボ
25 第4ダボ
26 ねじ部材
26a 飾り頭部
26b ねじ部
26c ねじ回し溝
27 座ぐり孔
28 取付軸
28a 圧入部
30 固定部材
31 可動部材
32 嵌合凹部
33 嵌合凸部
34 第1装飾部
34a 第1取付孔
34b 段差凹部
35 第2装飾部
35a 第2取付孔
36 第3装飾部
37 ばね部材
38 ばね本体
38a ばね切欠き部
38b 挟持部
38c 連結支持部
39 第1ばね部
40 第2ばね部
41 係合凹部
42 係合凸部
43 第1緩衝部材
44 第2緩衝部材

Claims (11)

  1. ケース本体と、
    前記ケース本体の側面に設けられた側面部材と、
    を備え、
    前記側面部材は、前記ケース本体の前記側面に固定される固定部材と、前記固定部材に上下方向に可動可能に取り付けられる可動部材と、を備えている
    ことを特徴とするケース。
  2. 請求項1に記載のケースにおいて、
    前記ケース本体の前記側面には、嵌合凹部が設けられており、
    前記固定部材には、前記ケース本体の前記嵌合凹部に嵌合する嵌合凸部が設けられている
    ことを特徴とするケース。
  3. 請求項1または請求項2に記載のケースにおいて、
    前記固定部材は、前記嵌合凸部の両側に設けられた一対の第1装飾部を備えており、
    前記可動部材は、前記一対の第1装飾部間に配置される第2装飾部と、前記一対の第1装飾部の各上部に配置される第3装飾部と、を備えている
    ことを特徴とするケース。
  4. 請求項1~請求項3のいずれかに記載のケースにおいて、
    前記可動部材は、取付部材によって前記固定部材に上下方向に可動可能に取り付けられている
    ことを特徴とするケース。
  5. 請求項4に記載のケースにおいて、
    前記取付部材は、前記固定部材の前記一対の第1装飾部に跨って取り付けられて、前記可動部材の前記第2装飾部に設けられた上下方向に長い取付孔に挿入されている
    ことを特徴とするケース。
  6. 請求項1~請求項5のいずれかに記載のケースにおいて、
    前記側面部材は、前記可動部材を上方に向けて付勢する付勢部材を備えている
    ことを特徴とするケース。
  7. 請求項6に記載のケースにおいて、
    前記付勢部材は、前記固定部材の前記一対の第1装飾部と前記可動部材の前記第3装飾部との間に配置されている
    ことを特徴とするケース。
  8. 請求項6または請求項7に記載のケースにおいて、
    前記付勢部材は、前記第1装飾部の側面に配置される第1付勢部と、前記第3装飾部を上方に向けて付勢する第2付勢部と、を備えている
    ことを特徴とするケース。
  9. 請求項8に記載のケースにおいて、
    前記付勢部材の前記第1付勢部は、前記ケース本体の前記側面に配置された側面外装部材を前記側面部材から離れる方向に向けて付勢する
    ことを特徴とするケース。
  10. 請求項1~請求項9のいずれかに記載のケースにおいて、
    前記ケース本体の上部に配置されて前記側面部材を上方から押える第1外装部材を備えている
    ことを特徴とするケース。
  11. 請求項1~請求項10のいずれかに記載されたケースを備えていることを特徴とする時計。


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