JP2023019474A - 充電コネクタ - Google Patents

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Sei Kakuta
啓一 吉田
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Abstract

Figure 2023019474000001
【課題】充電コネクタの小型化を図ることを目的とする。
【解決手段】充電コネクタ10は、パワー端子22A、22Bと、シグナル端子24A、24Bと、パワー端子及びシグナル端子を保持するハウジング50及びリテーナと、板状取付部29Aa、29Baを有し、挿抜方向と交差する方向に沿って延在する姿勢で、パワー端子22A、22Bに固定された中継端子28A、28Bと、中継端子28A、28Bを介してパワー端子22A、22Bに電気的に接続された電力線32と、リテーナ60とパワー端子及びシグナル端子を一括して覆う外装部材と、を備え、電力線32は、外装部材90内で、挿抜方向に交差する方向に延びる一直線に沿って延びている。
【選択図】図6

Description

本開示は、充電コネクタに関する。
特許文献1は、筒状部と、筒状部の基端部に嵌着されるハウジングと、該ハウジングに嵌着されるエンドハウジングとを備える充電用インレットを開示する。筒状部の内部には、外部コネクタの端子と電気的に接続される複数の端子が設けられている。そして、端子は、ハウジング及びエンドハウジングを通る配線を介してバッテリに電気的に接続される。
特開2020-83130号公報
端子とバッテリとを接続する配線としては電力線が用いられる。電力線は、信号線と比較して太いため、曲げ半径が大きくなりがちである。このため、配線の引出し方向に応じて、エンドハウジング内で電力線を曲げることを想定すると、曲げた電力線を収容可能なスペースを、エンドハウジング内に確保する必要がある。
ここで、充電用インレットを小型化することが要請されている。
そこで、本開示は、充電コネクタの小型化を図ることを目的とする。
本開示の充電コネクタは、車両に搭載され、前記車両の外部電源に接続される外部充電コネクタと嵌合し、前記車両に備えられるバッテリの充電に用いられる充電コネクタであって、前記バッテリへの電力供給に用いられる第1パワー端子及び第2パワー端子と、前記第1パワー端子及び前記第2パワー端子に対して、前記第1パワー端子及び前記第2パワー端子が並ぶ方向に直交する方向に沿って一方側に配置された第1シグナル端子と、前記第1パワー端子及び前記第2パワー端子に対して、前記第1パワー端子及び前記第2パワー端子が並ぶ方向に直交する方向に沿って他方側に配置された第2シグナル端子と、前記外部充電コネクタが挿抜される開口部と、前記外部充電コネクタの挿抜方向に沿って見た場合に、前記開口部の内側に位置し、前記第1パワー端子、前記第2パワー端子、前記第1シグナル端子及び前記第2シグナル端子を保持する端子保持部とを有するハウジングと、前記ハウジングのうち前記開口部とは反対側の端部と合体して、前記ハウジングと共に前記第1パワー端子、前記第2パワー端子、前記第1シグナル端子及び前記第2シグナル端子を保持するリテーナと、第1貫通孔を有する第1板状取付部と第1電力線接続部とを有し、前記挿抜方向と交差する方向に沿って延在する姿勢で、前記第1板状取付部が前記第1パワー端子のうち前記開口部とは反対側の端部に固定された第1中継端子と、第2貫通孔を有する第2板状取付部と第2電力線接続部とを有し、前記挿抜方向と交差する方向に沿って延在する姿勢で、前記第2板状取付部が前記第2パワー端子のうち前記開口部とは反対側の端部に固定された第2中継端子と、前記第1電力線接続部に接続され、前記第1中継端子を介して前記第1パワー端子に電気的に接続された第1電力線と、前記第2電力線接続部に接続され、前記第2中継端子を介して前記第2パワー端子に電気的に接続された第2電力線と、前記リテーナと前記第1パワー端子と前記第2パワー端子と前記第1シグナル端子と前記第2シグナル端子とを、前記開口部とは反対側から一括して覆う外装部材と、を備え、前記第1電力線と前記第2電力線とは、前記外装部材内で、前記挿抜方向に交差する方向に延びる一直線に沿って延びている、充電コネクタである。
本開示によれば、充電コネクタの小型化を図ることができる。
図1は実施形態1に係る充電コネクタ及びその組付態様を示す平面図である。 図2は実施形態1に係る充電コネクタを示す斜視図である。 図3は実施形態1に係る充電コネクタを示す分解斜視図である。 図4は実施形態1に係る充電コネクタを示す正面図である。 図5は図4のV-V線に沿った断面図である。 図6はパワー端子及び端子付き電線、さらにそれらの収容位置を説明する図である。 図7は充電コネクタにおける電線経路を説明する図である。 図8はパワー端子を示す説明図である。 図9はリテーナと中継端子とを示す斜視図である。 図10は変形例にかかる充電コネクタを示す背面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の充電コネクタは、次の通りである。
(1)車両に搭載され、前記車両の外部電源に接続される外部充電コネクタと嵌合し、前記車両に備えられるバッテリの充電に用いられる充電コネクタであって、前記バッテリへの電力供給に用いられる第1パワー端子及び第2パワー端子と、前記第1パワー端子及び前記第2パワー端子に対して、前記第1パワー端子及び前記第2パワー端子が並ぶ方向に直交する方向に沿って一方側に配置された第1シグナル端子と、前記第1パワー端子及び前記第2パワー端子に対して、前記第1パワー端子及び前記第2パワー端子が並ぶ方向に直交する方向に沿って他方側に配置された第2シグナル端子と、前記外部充電コネクタが挿抜される開口部と、前記外部充電コネクタの挿抜方向に沿って見た場合に、前記開口部の内側に位置し、前記第1パワー端子、前記第2パワー端子、前記第1シグナル端子及び前記第2シグナル端子を保持する端子保持部とを有するハウジングと、前記ハウジングのうち前記開口部とは反対側の端部と合体して、前記ハウジングと共に前記第1パワー端子、前記第2パワー端子、前記第1シグナル端子及び前記第2シグナル端子を保持するリテーナと、第1貫通孔を有する第1板状取付部と第1電力線接続部とを有し、前記挿抜方向と交差する方向に沿って延在する姿勢で、前記第1板状取付部が前記第1パワー端子のうち前記開口部とは反対側の端部に固定された第1中継端子と、第2貫通孔を有する第2板状取付部と第2電力線接続部とを有し、前記挿抜方向と交差する方向に沿って延在する姿勢で、前記第2板状取付部が前記第2パワー端子のうち前記開口部とは反対側の端部に固定された第2中継端子と、前記第1電力線接続部に接続され、前記第1中継端子を介して前記第1パワー端子に電気的に接続された第1電力線と、前記第2電力線接続部に接続され、前記第2中継端子を介して前記第2パワー端子に電気的に接続された第2電力線と、前記リテーナと前記第1パワー端子と前記第2パワー端子と前記第1シグナル端子と前記第2シグナル端子とを、前記開口部とは反対側から一括して覆う外装部材と、を備え、前記第1電力線と前記第2電力線とは、前記外装部材内で、前記挿抜方向に交差する方向に延びる一直線に沿って延びている、充電コネクタである。
この充電コネクタによると、第1電力線と第2電力線とは、外装部材内で、挿抜方向に交差する方向に延びる一直線に沿って延びている。このため、外装部材内において、曲げた電力線を収容するためのスペースを確保しなくてもよい。これにより、充電コネクタの小型化が図られる。特に、パワー端子の長手方向に対する電力線の方向変換がパワー端子に締結固定された中継端子によってなされるため、挿抜方向における充電コネクタの小型化が図られる。また、外装部材内において第1電力線及び第2電力線を曲げなくてよいため、充電コネクタの製造が容易となる。
(2)(1)の充電コネクタであって、前記第1電力線接続部と前記第2電力線接続部とは、前記第1電力線と前記第2電力線とを、前記第1パワー端子と前記第2パワー端子とが並ぶ方向に沿って一方側に延出可能な位置に配置され、前記第1中継端子は、前記第1板状取付部と前記第1電力線接続部との間に設けられ、前記第1シグナル端子を迂回するように延びる迂回部を有する、充電コネクタであってもよい。これにより、第1シグナル端子から延びる信号線との干渉を回避しつつ、第1中継端子を配置することができる。
(3)(1)又は(2)の充電コネクタであって、前記リテーナは、前記第1中継端子と前記第2中継端子との周囲を囲う壁を有し、前記壁は、挿抜方向に沿って見て、前記第1中継端子若しくは前記第2中継端子と、前記第1シグナル端子若しくは前記第2シグナル端子とを仕切る位置に形成されていてもよい。これにより、壁によって各中継端子と各シグナル端子を仕切ることができる。
(4)(1)から(3)のいずれか1つの充電コネクタであって、前記第1中継端子及び前記第2中継端子のうちの一方は、前記挿抜方向に沿う板状部分を含み、前記第1中継端子及び前記第2中継端子のうちの他方は、前記挿抜方向に交差する方向に沿う板状部分を含んでもよい。このように、前記第1中継端子の板状部分及び前記第2中継端子の板状部分を異なる方向に沿わせることで、コンパクトな空間に配置することができ、充電コネクタの小型化に貢献する。
(5)(1)から(4)のいずれか1つの充電コネクタであって、前記第1電力線及び前記第2電力線は、前記第1パワー端子及び前記第2パワー端子が並ぶ方向に沿って延びていてもよい。これにより、第1パワー端子及び第2パワー端子が並ぶ方向に沿って第1電力線及び第2電力線を引出すことができる。
(6)(1)から(5)のいずれか1つの充電コネクタであって、前記第1シグナル端子に接続された第1信号線と、前記第2シグナル端子に接続された第2信号線と、をさらに備え、前記第1信号線と前記第2信号線とは、前記外装部材内で曲げられて1つに束ねられてもよい。これにより、第1信号線と第2信号線とについても、外装部材内で方向転換して1つに束ねて引出すことができる。
(7)(1)から(6)のいずれか1つの充電コネクタであって、前記第1貫通孔に挿通され、前記第1板状取付部を前記第1パワー端子のうち前記開口部とは反対側の端部に締結固定する第1締結具と、前記第2貫通孔に挿通され、前記第2板状取付部を前記第2パワー端子のうち前記開口部とは反対側の端部に締結固定する第2締結具とをさらに備えてもよい。これにより、第1中継端子及び第2中継端子を、第1締結具及び第2締結具によって簡易にかつしっかりと第1パワー端子及び第2パワー端子に接続することができる。
(8)(7)の充電コネクタであって、前記第1締結具及び前記第2締結具の締結方向は前記挿抜方向と同じであってもよい。これにより、挿抜方向に沿って締結具の締結作業を行えばよいので、当該締結作業を容易に実施できる。
(9)(1)から(8)のいずれか1つの充電コネクタであって、前記第1パワー端子及び前記第2パワー端子は、前記第1板状取付部及び前記第2板状取付部を、前記挿抜方向に交差する方向に沿って配置可能なように、金属板状の部材が曲げられた部材であってもよい。これにより、前記第1板状取付部及び前記第2板状取付部を、前記挿抜方向に交差する方向に沿って配置可能な構成を容易に実現できる。
(10)(1)から(9)のいずれか1つの充電コネクタであって、前記第1パワー端子は、相手側端子が挿入される第1筒部を有し、前記第2パワー端子は、相手側端子が挿入される第2筒部を有し、前記挿抜方向に沿って見た場合に、前記第1筒部が前記第1貫通孔に重なり、前記第2筒部が前記第2貫通孔に重なってもよい。これにより、挿抜方向に沿って見て、充電コネクタをコンパクトにすることができる。
(11)(1)から(10)のいずれか1つの充電コネクタであって、前記第1電力線及び前記第2電力線は、断面積が40mm以上の導体を含むものであってもよい。このように、太い電力線であれば、曲げ半径が大きくなり、当該曲げ部分を収容するスペースが大きくなりがちである。第1電力線と第2電力線とが、外装部材内で、挿抜方向に交差する方向に延びる一直線に沿って延びる構成とすることによって、断面積が40mm以上の導体を含む太い第1電力線及び第2電力線を用いた場合でも、充電コネクタを小型化することができる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の充電コネクタの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
[実施形態1]
以下、実施形態1に係る充電コネクタについて説明する。
<車両について>
まず、充電コネクタが搭載される車両について説明する。
充電コネクタが組込まれる車両は、バッテリ及びモータを備える電動車両である。車両は、バッテリの電力によってモータが駆動されることによって走行する。車両は、駆動源としてモータのみを備える電気自動車であってもよいし、モータとエンジンとを備えるハイブリッド自動車であってもよい。車両におけるバッテリは、外部の電源から供給される電力によって充電される。充電コネクタは、外部充電コネクタ200(図5参照)が挿し込まれて電気的に接続されることが可能に構成される。外部充電コネクタは、外部電源から延びる充電ケーブルのコネクタである。
車両におけるバッテリの充電態様として、一般に、普通充電及び急速充電がある。急速充電は、普通充電よりも大きな電流を流すことによって、普通充電よりも短時間での充電を可能にする。普通充電は、家庭用電源又はそれと同等の外部電源が用いられることが想定される。急速充電では、例えば充電スタンドなどの専用の電源が用いられることが想定される。本開示の充電コネクタは、急速充電に対応した充電コネクタであるものとして説明される。
<車両における充電コネクタ>
図1を参照しつつ、車両における充電コネクタの組付態様について説明する。図1は実施形態1にかかる充電コネクタ10及びその組付態様を示す平面図である。
充電コネクタ10は、例えば、車両におけるボディの外面に設けられた取付部100に取付けられる。図1には、取付部100の一例が示されている。取付部100は、例えば、ボディをなすパネルの一部が車両の内側に凹む凹状に形成される。取付部100のうち底部のパネル102には貫通孔104が形成される。
充電コネクタ10の正面側には、外部充電コネクタとの接続部分が設けられる。接続部分は、外部充電コネクタが挿し込まれて電気的に接続される部分を含む。充電コネクタ10における接続部分を含む一部は、貫通孔104を貫通してパネル102の外側に露出する。充電コネクタ10の他の一部は、パネル102よりも車両の内側に配置される。通常、取付部100には、車体側カバー106が設けられる。車体側カバー106は、ヒンジ等によって開閉可能に取付けられる。車体側カバー106が閉じた状態で、車体側カバー106がパネル102の開口部を覆う。車体側カバー106が開いた状態で、充電コネクタ10が露出し、外部から充電コネクタ10へのアクセスが可能となる。外部充電コネクタ200が本充電コネクタ10に嵌合接続されることによって、車両に備えられるバッテリ230に対する充電がなされる。
本開示において、図1に示されるように、互いに直交するX方向、Y方向及びZ方向のうち、X方向が、充電コネクタ10がパネル102の貫通孔104を貫通する方向に平行な方向とされる。充電コネクタ10と外部充電コネクタとは、X方向に接続される。Y方向は後述する一対のパワー端子22が並ぶ方向である。Z方向は、X方向及びY方向の両方に直交する方向である。例えば、充電コネクタ10が車両の側面に設けられる場合、X方向は車両の幅方向であり、Y方向は車両の前後方向であり、Z方向は鉛直方向であることが考えられる。また、例えば、充電コネクタ10が車両の前面又は後面に設けられる場合、X方向は車両の前後方向であり、Y方向は車両の幅方向であり、Z方向は鉛直方向であることが考えられる。
<全体構成>
図1に加えて、図2から図7を参照しつつ、充電コネクタ10の全体構成について説明する。図2は実施形態1にかかる充電コネクタ10を示す斜視図である。図3は実施形態1にかかる充電コネクタ10を示す分解斜視図である。図4は実施形態1にかかる充電コネクタ10を示す正面図である。図5は図4のV-V線に沿った断面図である。図6は端子付き電線38及びその収容位置を説明する図である。図7は充電コネクタ10における電線30経路を説明する図である。なお、図3において電線30は省略されている。また、図6では、一部の端子付き電線38が省略されている。
充電コネクタ10は、端子20と電線30とサーミスタユニット40とハウジング50とリテーナ60と電線カバー70とリッドユニット80とグロメット90とを備える。
<端子>
端子20は、コネクタ端子21と、中継端子28とを含む(図3~図6参照)。コネクタ端子21は、ハウジング50に収容される。コネクタ端子21は、相手側コネクタの端子と接続される。コネクタ端子21の数、種類は、充電コネクタ10の規格などによって適宜設定される。本実施形態の例では、コネクタ端子21として、2つのパワー端子22、6つのシグナル端子24、1つのグランド端子26が設けられる。中継端子28は、パワー端子22と電線30との間に介在する。中継端子28は、パワー端子22と同数(ここでは2つ)設けられる。各端子20は、金属板をプレス加工(曲げ加工)して形成される。
パワー端子22は、バッテリ230への電力供給に用いられる端子である。パワー端子22は、筒部23a、締結板状部23b及び突出部23cを有する。パワー端子22は、サーミスタ取付部23dをさらに有する。
筒部23aは、外部充電コネクタの電力供給用端子と電気的に接続される部分である。締結板状部23bは、中継端子28が締結固定される部分である。電力線32は、中継端子28を介してパワー端子22に電気的に接続される。
シグナル端子24は、相手側接続部25a、電線接続部25b及び突出部25cを有する。グランド端子26は、相手側接続部27a、電線接続部27b及び突出部27cを有する。電線接続部25b、27bは、電線が接続される部分、ここでは、圧着部である。シグナル端子24及びグランド端子26は、電線接続部25b、27bによって、それぞれ対応する電線30の端部に圧着される。これにより、シグナル端子24及びグランド端子26が、それぞれ対応する電線30と電気的に接続されつつ固定される。
突出部23c、25c、27cは、各コネクタ端子21の中間部に設けられる。突出部23c、25c、27cは、リテーナ60によって押さえられる部分である。サーミスタ取付部23dは、サーミスタユニット40が取付けられる部分である。
各電線30の一端部は、端子20に接続される。各電線30の他端部は、グロメット90から外部に延び出る。充電コネクタ10が車両に搭載された状態で、各電線30の他端部は、車両に搭載された別の機器に接続される。かかる機器は、電線30の種類などに応じて適宜設定され、例えば、バッテリ、電子制御ユニット(ECU)などが想定される。電線30の数及び種類は、コネクタ端子21の数及び種類に対応する。本実施形態の例では、電線30は、2本の電力線32、6本の信号線34、及び1本のグランド線36を含む(図2及び図7参照)。電力線32の一端部は、中継端子28に接続される。電力線32は、中継端子28を介してパワー端子22と接続される。信号線34の一端部は、シグナル端子24に接続される。グランド線36の一端部は、グランド端子26に接続される。サーミスタ用電線44の一端部は、サーミスタ42に接続される。
各電線30は、被覆電線である。被覆電線は、芯線31aと芯線31aを覆う被覆31bとを有する。芯線31aは、例えば、金属製の複数の素線が撚られて形成される。芯線31aは、単芯線であってもよい。被覆31bは、例えば、絶縁性を有する樹脂が芯線31aの周りに押出成形されて形成される。複数の電線30として、互いに太さが異なる複数種類の電線30が用いられている。電線30の太さは、許容電流値などに応じて設定される。通常、許容電流値を大きくするには、導体断面積を大きくする必要があり、その分、電線30の太さが太くなる。また電線30の太さは、通常、電線30の曲りにくさと相関関係にあり、電線30が太くなるにつれて、電線30が曲りにくくなる。例えば、曲りやすい電線と曲りにくい電線とが同じ角度分曲げられたときに、曲りにくい電線の曲率半径は、曲りやすい電線の曲率半径よりも大きくなり、その分、大きな配置スペースが必要となる。
本例では、電力線32は、グランド線36及び信号線34よりも太い。このため、電力線32は、グランド線36及び信号線34よりも曲がりにくい。電力線32の導体の断面積は、例えば、40mm以上である。電力線32の導体の断面積は、例えば、120mm以下である。また、グランド線36は、信号線34よりも太い。このため、グランド線36は、信号線34よりも曲がりにくい。
<端子付き電線>
端子20と電線30とは、充電コネクタ10を製造する途中の段階で、圧着によって互いに電気的に接続されつつ固定されて一体化される。このように電線30と端子20とが一体化したものは、端子付き電線38と呼ばれることがある。本例では、電力線32と中継端子28とが一体化した端子付き電線38、信号線34とシグナル端子24とが一体化した端子付き電線38、グランド線36とグランド端子26とが一体化した端子付き電線38とが設けられる。
図6に示すように、端子付き電線38には、収縮チューブ39が被せられてもよい。収縮チューブ39は電線30と端子20との接続部分を覆う。これにより、電線30と端子20との接続部に水がかかること、及び、被覆31b内に水が浸入することなどが抑制される。収縮チューブ39は、例えば、端子20のうち電線30が接続される部分よりも前方の部分から、電線30のうち被覆31bがある部分までを覆う。収縮チューブ39は、例えば、加熱によって収縮する熱収縮チューブ39である。収縮チューブ39は、加熱される前の大径の状態で端子付き電線38に被せられる。その後、収縮チューブ39は、加熱されて収縮する際、接続部分の形状に応じた形状になることによって、接続部分に密着することができる。例えば、収縮チューブ39の内面に、ホットメルト接着剤が設けられていてもよい。これにより、ホットメルト接着剤が、収縮チューブ39と端子20との隙間、及び、収縮チューブ39と電線30との隙間を埋めることができ、収縮チューブ39による防水性が高まる。収縮チューブ39の内面に、ホットメルト接着剤が設けられていなくてもよい。端子付き電線38において、電線30と端子20との接続部分に収縮チューブ39が設けられずに、露出していてもよい。端子付き電線38において、電線30と端子20との接続部分に、収縮チューブ39に代えて、接着剤などの樹脂が設けられていてもよい。
<サーミスタユニット>
サーミスタユニット40は、パワー端子22の温度を測定する。急速充電用の充電コネクタ10において、バッテリを充電するための電力を供給するためのパワー端子22には大電流が流れるため、その分、パワー端子22の温度上昇も大きくなる。サーミスタユニット40を用いてパワー端子22の温度が監視されることによって、パワー端子22の温度が高くなりすぎることを抑制することができる。サーミスタユニット40は、サーミスタ42とサーミスタ用電線44とを有する(図6参照)。本例では、一対のパワー端子22のそれぞれにサーミスタ42が取付けられて、一対のパワー端子22それぞれの温度が測定される。サーミスタ用電線44の一端部は、サーミスタ42に接続される。サーミスタ用電線44の他端部は、電線30の他端部と同様にグロメット90から外部に延び出る。充電コネクタ10が車両に搭載された状態で、サーミスタ用電線44の他端部は、例えば、ECUなどに接続される。サーミスタ用電線44は、電力線32及びグランド線36よりも細い。このため、サーミスタ用電線44は、電力線32及びグランド線36よりも曲がりやすい。
<ハウジング>
ハウジング50は、コネクタ端子21を所定の位置(外部充電コネクタのコネクタ端子21と接続可能な位置)に保持する。ハウジング50は、ハウジング本体51と、車両取付部54と、電線押え部57とを含む(図3~図6参照)。
ハウジング本体51にコネクタ端子21が収容される。ハウジング本体51は、外枠部52と複数の端子保持部53とを有する。複数の端子保持部53のそれぞれは、対応するコネクタ端子21を収容可能な筒状に形成される。外枠部52は、複数の端子保持部53の周りを囲う筒状に形成される。端子保持部53の中間部において、複数の端子保持部53及び外枠部52が平板状の連結部によってつながっている。外枠部52のうち連結部よりも車両外側を向く部分に、外部充電コネクタが挿抜される開口部51Aが形成される。上記端子保持部53は、外部充電コネクタの挿抜方向に沿って見た場合に、開口部51Aの内側に位置する。ハウジング本体51の前方にリッドユニット80が取付けられる。ハウジング本体51の後方にリテーナ60が取付けられる。
車両取付部54は、充電コネクタ10を取付部100に取付けるための部分である。車両取付部54は、ハウジング本体51の中間部において、外枠部52の周囲に突出する板状に形成されている。車両取付部54は、取付部100に対して、例えばねじSなどによって取付けられる。
電線押え部57は、端子20から延びる電線30の中間部を押さえる。これにより、電線30のうち電線押え部57に押さえられている部分よりも他端部側に生じる振動が、端子20に伝わりにくくなり、端子20とハウジング本体51とが擦れることが抑制される。ハウジング本体51の後方において、外枠部52からY方向にブロック状のアーム56が突出する。アーム56のうちハウジング本体51からの突出方向に沿った先端部に電線押え部57が設けられる。電線押え部57は、3つ設けられる。3つの電線押え部57のうち2つの電線押え部57が2本の電力線32を押さえ、残りの1つの電線押え部57が1本のグランド線36を押さえる。挿抜方向にそって見て、信号線34はグランド線36に沿って延びる。
<リテーナ>
リテーナ60は、ハウジング50からの端子20の抜けを抑制する。リテーナ60は、端子押え部61と、壁64、65、66とを含む。
端子押え部61は、ハウジング50に収容されたコネクタ端子21の後方を押さえる。これにより、コネクタ端子21がハウジング50から後方に抜けることを抑制する。端子押え部61は、後方カバー部62と、複数の突出筒部63とを含む。
後方カバー部62は、外枠部52の後方の開口部を塞ぐ。後方カバー部62には、複数の貫通孔が形成されている。複数の貫通孔は、各端子保持部53に対応する位置に形成されている。パワー端子22に対応する貫通孔を通じて、パワー端子22及び中継端子28が接触しつつねじ止めされている。中継端子28は、後方カバー部62の背面上に配置される。シグナル端子24及びグランド端子26に対応する貫通孔から信号線34及びグランド線36が引き出されている。
複数の突出筒部63は、後方カバー部62から前方(ハウジング50側)に向けて突出する。複数の突出筒部63は、各端子保持部53に対応する位置に形成されている。各突出筒部63は、各貫通孔と連通する。各突出筒部63の先端が、対応する端子保持部53に挿入されて、対応する突出部23c、25c、27cを後方から押える。
壁64、65、66は、後方カバー部62から挿抜方向に沿って後方に向けて突出する。壁64、65は、中継端子28と周囲とを仕切る壁である。壁64、65は、中継端子28の位置を規制する規制壁でもある。壁66は、グロメット90の内部において端子20収容空間と排水空間とを仕切る仕切壁である。
ハウジング50及びリテーナ60には、係止部が設けられている。本例では、係止部として、ハウジング50に形成された係止突起とリテーナ60に形成された係止片とが設けられている。係止片が係止突起に係止することによって、リテーナ60がハウジング50のうち開口部51Aとは反対側の後端部と合体する。これにより、リテーナ60がハウジング50と共に、コネクタ端子21を保持する。
<電線カバー>
電線カバー70は、電線押え部57に取付けられる。電線カバー70は電線30が電線押え部57から抜けることを抑制する。電線カバー70及び電線押え部57によって、電線30の長手方向中間部の周囲全体が覆われる。本実施形態では、2つの電線カバー70が設けられる。2つの電線カバー70のうち一方の電線カバー70は、2本の電力線32を押さえる。2つの電線カバー70のうち他方の電線カバー70は、1本のグランド線36を押さえる。
<リッドユニット>
リッドユニット80は、ハウジング本体51の前方に開閉可能に設けられる。リッドユニット80が開くことによって、ハウジング本体51の接続口が露出する。これにより、当該充電コネクタ10に外部充電コネクタを接続することができる。リッドユニット80が閉じることによって、ハウジング本体51の接続口がリッドユニット80によって閉鎖される。リッドユニット80は、リッド82と、ヒンジユニット84と、ロックユニット86とを有する。リッド82は、ヒンジユニット84を介してハウジング本体51に開閉可能に取り付けられる。ロックユニット86は、リッド82を閉じた状態に維持する。充電作業時に、作業者は、ロックユニット86を操作して、リッド82を開くことができる。
<グロメット>
グロメット90は、ハウジング50に対して開口部51Aとは反対側から、リテーナ60、端子20を一括して覆う。グロメット90は、第1保護部91と、第2保護部94とを含む。第1保護部91は、ハウジング本体51の後端部とリテーナ60とを覆う。第2保護部94は、電線押え部57を覆う。グロメット90は、弾性を有する部材である。グロメット90は、例えば、EPDMなどのエラストマ製である。グロメット90は、例えば、金型一体成形品である。グロメットは、リテーナ60、端子20を一括して覆う外装部材の一例である。外装部材は、弾性を有する部材である必要は無く、硬質樹脂、金属等によって形成されていてもよい。つまり、外装部材は、プロテクタであってもよいし、グロメットであってもよい。
第1保護部91には、ハウジング引出口92及び排水口93が形成されている。ハウジング引出口92は、ハウジング50の後端部に被さる開口部の一例である。ハウジング引出口92を通じてハウジング本体51の前端部がグロメット90の外部に延び出る。ハウジング引出口92は、X方向に延在する筒状に形成されている。排水口93は、充電コネクタ10の内部に浸入する水を外部に排水するための開口部である。かかる水は、例えば、リッドユニット80が開いたときに、ハウジング本体51の前端部から浸入することなどが想定される。排水口93は、Z方向に延在する筒状に形成されている。
ハウジング引出口92の外面には、結束バンド98が取付けられている。グロメット90は、結束バンド98によってハウジング50に取付けられている。ハウジング引出口92の内面には、環状リブ92aが設けられている。環状リブ92aは、ハウジング引出口92の内面に全周にわたって設けられる。環状リブ92aは、全周にわたってハウジング本体51の外面に密着している。ハウジング引出口92が結束バンド98によって締め付けられることによって、ハウジング引出口92の内面とハウジング本体51の外面との間において、環状リブ92aが圧縮状態となる。これにより、ハウジング本体51の外面とハウジング引出口92の内面との間の止水性が高まる。
第2保護部94には、電線引出口95が形成されている。電線引出口95を通じて電線30の他端部がグロメット90の外部に延び出る。1つのグロメット90に3つの電線引出口95が設けられている。3つの電線引出口95のうち2つの電線引出口95は、2つの電力線32用に設けられる。2つの電線引出口95それぞれに1本の電力線32が通されている。3つの電線引出口95のうち残りの1つの電線引出口95に、信号線34、グランド線36、サーミスタ用電線44がまとめて通されている。
<端子の位置関係>
図3~図7を参照して、ハウジング50及びリテーナ60によって保持されたコネクタ端子21の位置関係について説明する。
充電コネクタ10は、一対のパワー端子22を含む。外部充電コネクタの挿抜方向に沿って見て、一対のパワー端子22はZ方向に並ぶように配置される。例えば、一対のパワー端子22は、鉛直方向に対して水平方向に並ぶように配置される。
一対のパワー端子22は、第1パワー端子及び第2パワー端子の一例である。以下の説明において、必要に応じて一対のパワー端子22の一方を第1パワー端子22A、他方を第2パワー端子22Bとして区別する場合がある。第1パワー端子及び第2パワー端子における各部についても、接頭に「第1」又は「第2」が付加されて区別され得る。電力線32、締結具の一例であるねじSについても、接続先となる第1パワー端子22A、第2パワー端子22Bに応じて、接頭に「第1」又は「第2」が付加されて区別され得る。
複数のシグナル端子24は、前記挿抜方向に沿って見て、当該一対のパワー端子22が並ぶ方向に対して両側に分れて配置される。以下の説明において、複数のシグナル端子24を第1シグナル端子24Aと、第2シグナル端子24Bとに区別する場合がある。第1シグナル端子24Aは、複数のシグナル端子24のうち、前記挿抜方向に沿って見て、一対のパワー端子22に対して、一対のパワー端子22が並ぶ方向に直交する方向に沿って一方側(例えば、上側)に配置されたものである。第2シグナル端子24Bは、複数のシグナル端子24のうち、前記挿抜方向に沿って見て、一対のパワー端子22に対して、一対のパワー端子22が並ぶ方向に直交する方向に沿って他方側(例えば、下側)に配置されたものである。シグナル端子24に接続される信号線34についても、必要に応じて第1シグナル端子24Aに接続されるものを第1信号線、第2シグナル端子24Bに接続されるものを第2信号線として区別する場合がある。
ここでは、一対のパワー端子22が並ぶ方向に直交する方向に沿って一方側(例えば、上側)に、4つの第1シグナル端子24Aが配置される。より具体的には、1つの第1シグナル端子24Aが、一対のパワー端子22の間よりも、一対のパワー端子22が並ぶ方向に直交する方向に沿って一方側(例えば、上側)に配置され、残りの3つの第1シグナル端子24Aが当該1つの第1シグナル端子24Aよりも一対のパワー端子22から離れた位置に、一対のパワー端子22が並ぶ方向に沿って並んで配置される。
また、一対のパワー端子22が並ぶ方向に直交する方向に沿って他方側(例えば、下側)に、2つの第2シグナル端子24Bが配置される。より具体的には、2つの第2シグナル端子24Bが、一対のパワー端子22に対して、一対のパワー端子22が並ぶ方向に直交する方向に沿って他方側(例えば、下側)において、一対のパワー端子22が並ぶ方向に沿って並んで配置される。2つの第2シグナル端子24Bの間にグランド端子26が配置される。各コネクタ端子21を収容する端子保持部53も、上記各コネクタ端子21に対応する位置に設けられる。
<パワー端子>
パワー端子22のより具体的な例を説明する。なお、本実施形態において、第1パワー端子22A及び第2パワー端子22Bは同じ構成である。図8に示すように、パワー端子22は、筒部23a及び締結板状部23bを含む。パワー端子22の一端部に筒部23aが設けられ、他端部に締結板状部23bが設けられる。
筒部23aは、相手側の棒状の端子210が挿入される筒状に形成されている。筒部23aには、長手方向中間部から先端部に向うスリット23sが形成されている。スリットは、筒部23aの周方向に並ぶように複数形成されている。筒部23aにスリット23sが形成されることによって、筒部23aのうちスリット23sの間の長尺片23pを筒部23aの弾性変形させることができる。これにより、長尺片23pを、相手側の端子210の外周面に弾性的に押付けることができる。
締結板状部23bは、締結貫通孔23bhを有し、板状に形成された部分である。なお、締結貫通孔23bhは、締結板状部23bの両面に貫通していればよく、周囲が囲まれた孔である必要は無い。締結貫通孔23bhの周囲の一部がスリットを介して締結板状部23bの外周縁に達していてもよい。締結板状部23bは、上記筒部23aの軸方向に対して交差しており、ここでは、筒部23aの軸方向に対して直交している。挿抜方向に沿って見て、締結貫通孔23bh及び後述する貫通孔29Aah(又は29Bah)は、筒部23aに対して重なるように配置される。締結貫通孔23bhの中心軸と、筒部23aの中心軸とは一致していてもよい。本実施形態では、締結板状部23bは、次に説明する連結部23eと連なる部分を除き円板状に形成されている。締結板状部23bの外形状は特に限定されず、例えば、は四角形板状等の多角形板状に形成されていてもよい。締結板状部23bが筒部23aの中心軸に対して交差する方向に沿って配置されることから、締結板状部23bに重ね合わされる後述する板状取付部29Aa、29Baも、前記挿抜方向に交差する方向に沿って配置される。
筒部23aと締結板状部23bとの間に連結部23eが設けられる。連結部23eは、細長板状部分を有しており、当該細長板状部分の一端部が筒部23aの基端部の周方向の一部に連なり、他端部が締結板状部23bの一側に連なっている。
連結部23eのうち筒部23aよりの両側部に上記一対の突出部23cが突設されている。上記したように、リテーナ60が当該一対の突出部23cを押えることができる。
かかるパワー端子22は、金属板状の部材220が曲げられることによって形成された部材であってもよい。例えば、銅板又は銅合金板等によって構成された金属板状の部材220が上記パワー端子22を形成する形状に打抜かれる(一部の打抜き形状について図8の仮想線L参照)。打抜き時又は打抜き後に、打抜かれた各部が筒部23a、締結板状部23b及び突出部23cを形成するように曲げられる。これにより、パワー端子22が製造される。かかるパワー端子22は、金属塊状部材を切削加工する場合よりも、効率的かつ低コストで製造され得る。
<中継端子>
中継端子28についてより具体的に説明する。図9はリテーナ60と中継端子28とを示す分解斜視図である。図3、図5~図7、図9に示すように、一対の中継端子28のうちの一方は第1パワー端子22Aに接続され、他方は第2パワー端子22Bに接続される。一対の中継端子28は、第1中継端子及び第2中継端子の一例であり、形状は互いに異なる。以下の説明において、必要に応じて一対の中継端子28のうち第1パワー端子22Aに接続されるものを第1中継端子28A、第2パワー端子22Bに接続されるものを第2中継端子28Bとして区別する場合がある。第1中継端子28A及び第2中継端子28Bにおける各部についても、接頭に「第1」又は「第2」が付加されて区別されてもよい。
第2中継端子28Bは、板状取付部29Baと電力線接続部29Bbと中間板状部29Bcとを有する。第2中継端子28Bが第2パワー端子22Bの締結板状部23bに固定された状態で、本第2中継端子28Bが前記挿抜方向に対して交差する方向に沿って延在する。
より具体的には、板状取付部29Baは、板状に形成されている。板状取付部29Baの外形状は特に限定されない。板状取付部29Baは非円形板状に形成されており、壁65に接して回転止がなされる形状であってもよい。板状取付部29Baには、貫通孔29Bahが形成されている。なお、貫通孔29Bahは、板状取付部29Baの両面に貫通していればよく、周囲が囲まれた孔である必要は無い。貫通孔29Bahの周囲の一部がスリットを介して板状取付部29Baの外周縁に達していてもよい。板状取付部29Baは、いわゆるLA端子と呼ばれる孔付き板状端子と同じ構成であってもよい。第2パワー端子22Bのうち開口部51Aとは反対側の後端部の締結板状部23bに、板状取付部29Baが重ね合われる。この状態で、挿抜方向に沿って見て、貫通孔29Bahと締結貫通孔23bhとが同じ位置に配置される。締結具の一例であるねじSが、開口部51Aとは反対側から貫通孔29Bahと締結貫通孔23bhとに挿通され、ねじSがナットに螺合する。これにより、板状取付部29Baが締結板状部23bに締結される。この状態では、板状取付部29Baは、挿抜方向に対して交差する。なお、締結具は、ねじでなく、リベットであってもよい。なお、締結具が板状取付部29Baと締結板状部23bとを互いに接近する方向に締付けて板状取付部29Baと締結板状部23bとを合体させる方向を締結方向とする。締結方向は、締結具が貫通孔29Bahと締結貫通孔23bhとに挿通される方向と同じである。本実施形態では、締結方向は挿抜方向と同じである。このため、締結具を挿抜方向に沿って貫通孔29Bahと締結貫通孔23bhとに挿通させることできる。また、締結具がねじであれば、挿抜方向に沿った軸周りにねじを回転させる作業を行えばよい。
板状取付部29Baから、挿抜方向と交差する方向に沿って中間板状部29Bcが延出する。本実施形態では、中間板状部29Bcは、一対のパワー端子22が並ぶ方向に沿って一方側に向けて中間板状部29Bcが延出する。板状取付部29Baと中間板状部29Bcとは、挿抜方向と交差する同じ面状に延在する。
中間板状部29Bcの端部に電力線接続部29Bbが設けられる。このため、第2中継端子28Bは全体的に見て、挿抜方向と交差する方向に沿って延在する。
電力線接続部29Bbは、電力線32が接続される部分である。本実施形態では、電力線接続部29Bbは、電力線32の端部に露出した芯線31aに圧着される。電力線接続部29Bbと芯線31aとは、はんだ付け、超音波溶接等によって接続されてもよい。電力線接続部29Bbに接続された電力線32は、第2中継端子28Bを介して第2パワー端子22Bに電気的に接続される。電力線32は、電力線接続部29Bbから挿抜方向と交差する方向に延びる一直線に沿って延在する。
第1中継端子28Aは、板状取付部29Aaと電力線接続部29Abと中間板状部29Acとを有する。第1中継端子28Aが第1パワー端子22Aの締結板状部23bに固定された状態で、本第1中継端子28Aが前記挿抜方向に対して交差する方向に沿って延在する。
より具体的には、板状取付部29Aaは、板状に形成されている。板状取付部29Aaには、板状取付部29Baと同様に貫通孔29Aahが形成されている。板状取付部29Baと同様に、板状取付部29Aaの外形状、貫通孔29Aahの形状は特に限定されない。第1パワー端子22Aのうち開口部51Aとは反対側の後端部の締結板状部23bに、板状取付部29Aaが重ね合われる。この状態で、上記と同様に、締結具の一例であるねじSによって、板状取付部29Aaが締結板状部23bに締結される。この状態では、板状取付部29Aaは、挿抜方向に対して交差する。
第1パワー端子22Aと第2パワー端子22Bとが隣合っていることから、板状取付部29Aaと板状取付部29Baとは間隔を空けて隣合う位置に設けられる。本実施形態では、挿抜方向において、板状取付部29Aaと板状取付部29Baとは同じ位置に位置する。
板状取付部29Aaから、挿抜方向と交差する方向に沿って中間板状部29Acが延出する。
中間板状部29Acの端部に電力線接続部29Abが設けられる。このため、第1中継端子28Aは全体的に見て、挿抜方向と交差する方向に沿って延在する。
電力線接続部29Abは、電力線接続部29Bbと同様に、電力線32が接続される部分である。電力線接続部29Abに電力線32が接続されることによって、当該電力線32は、第1中継端子28Aを介して第1パワー端子22Aに電気的に接続される。電力線32は、電力線接続部29Bbから挿抜方向と交差する方向に延びる一直線に沿って延在する。
一対の電力線32は、挿抜方向と交差する方向に沿って、同じ方向に延出していてもよいし、異なる方向に延出していてもよい。本実施形態では、一対の電力線32は、挿抜方向と交差する方向に沿って同じ方向に延出する。
すなわち、第2中継端子28Bの電力線接続部29Bbは、上記したように、板状取付部29Baに対して一対のパワー端子22が並ぶ方向に沿って外側の位置に配置される。第1中継端子28Aの電力線接続部29Abは、電力線接続部29Bbに対して並列する位置に配置される。より具体的には、電力線接続部29Abは電力線接続部29Bbの隣よりも内側の位置に配置される。これにより、一対の電力線接続部29Ab、29Bbに接続された一対の電力線32が、一対の電力線32が並ぶ方向に沿って並列状態で延出され得る。
第1中継端子28Aの電力線接続部29Abは、第2中継端子28Bの板状取付部29Ba及び中間板状部29Bcを迂回して、電力線接続部29Bbの近くに向う。このため、第1中継端子28Aにおける中間板状部29Acは、迂回部としての構造を有している。
より具体的には、中間板状部29Acは、細長い板状に形成されている。中間板状部29Acの一端部の一側部は、板状取付部29Aaのうち第2中継端子28Bとは反対側の縁に連なっている。これにより、中間板状部29Acは、挿抜方向に沿うことができる。かかる中間板状部29Acをその厚み方向に曲げることで、当該中間板状部29Acを挿抜方向に沿って見て、細くかつ柔軟な経路に沿わせ易い。
本実施形態では、中間板状部29Acは、傾斜部29Ac1と並び方向部29Ac2とを含む(図7及び図9参照)。傾斜部29Ac1は、板状取付部29Aaに対して繋がった部分から一対のパワー端子22が並ぶ方向に対して傾斜しつつ当該一対のパワー端子22の間に向うように傾斜した部分である。傾斜部29Ac1は、板状取付部29Aaに対して第1シグナル端子24Aよりも離れた位置に向けて延びている。並び方向部29Ac2は、傾斜部29Ac1の端部から曲りつつ一対のパワー端子22が並ぶ方向に沿って延びる部分である。並び方向部29Ac2は、第1シグナル端子24Aよりも外側の経路に沿って延びている。並び方向部29Ac2の端部に上記電力線接続部29Abが連なる。このように、中間板状部29Acが、一対のパワー端子22及び第1シグナル端子24Aよりも外方の経路を通るように迂回する経路を通る。
本実施形態では、中間板状部29Acが挿抜方向に沿う板状部分であり、中間板状部29Bcが挿抜方向に交差する方向に沿う板状部分である。中継端子28は、電力経路をなすため、流れる電流に見合った断面積を有する部材である必要がある。このため、中間板状部29Ac、29Bcについても電流に応じた幅及び厚みに設定する必要がある。例えば、中間板状部29Ac及び中間板状部29Bcの両方を挿抜方向と交差する方向に沿わせると、挿抜方向に沿って見て、中間板状部29Ac及び中間板状部29Bcを配置するのに大きな専有面積が必要となる。本実施形態のように、中間板状部29Ac、29Bcの延在方向を変えて組合わせることによって、中間板状部29Ac、29Bcをコンパクトなスペースに配置し易くなる。特に、迂回部となり、経路長さが長くなりがちな中間板状部29Acを、挿抜方向に沿わせることで、挿抜方向に沿って見て、中間板状部29Ac、29Bcをコンパクトなスペースに配置し易い。
また、中間板状部29Acは、第1パワー端子22Aの締結板状部23bから筒部23a側に曲っているため、中間板状部29Ac自体は、挿抜方向に沿って第1パワー端子22Aの長さ寸法内に収って配置される。このため、挿抜方向に沿う中間板状部29Acの存在が、挿抜方向における充電コネクタ10の大型化に影響を与え難い。
上記中継端子28は、板状部分が同一平面上で連なる形状又は板状部分が曲げられた形状であるため、金属板状の部材がプレス加工等によって曲げられることによって形成され得る。
上記中継端子28は、例えば、ハウジング50とリテーナ60とによって一対のパワー端子22が保持された状態で、リテーナ60の後方に露出する締結板状部23bに板状取付部29Aa、29Baを締結固定することによって一対のパワー端子22に固定されてもよい。
<端子と壁>
リテーナ60に設けられた壁64、65と、端子20との位置関係についてより具体的に説明する。
図3、図5、図7及び図9に示すように、壁64は、第1中継端子28Aの周囲を囲う壁である。より具体的には、壁64は、第1中継端子28Aのうち板状取付部29Aa、中間板状部29Acを囲う壁である。挿抜方向に沿って見ると、壁64は、板状取付部29Aa及び中間板状部29Acの外周縁に沿うように形成されている。第1中継端子28Aが壁64内に配置されることによって、ねじS周りにおける第1中継端子28Aの回転が規制されている。挿抜方向に沿って見て、壁64は、第1中継端子28Aと第1シグナル端子24Aとの間に介在する部分64aと、第1中継端子28Aと第2シグナル端子24Bとの間に介在する部分64bとを含む。
壁65は、第2中継端子28Bの周囲を囲う壁である。より具体的には、壁65は、第2中継端子28Bのうち板状取付部29Ba、中間板状部29Bcを囲う壁である。挿抜方向に沿って見ると、壁65は、板状取付部29Ba及び中間板状部29Bcの外周縁に沿うように形成されている。第2中継端子28Bが壁65内に配置されることによって、ねじS周りにおける第2中継端子28Bの回転が規制されている。なお、挿抜方向に沿って見て、一対のパワー端子22が隣合う部分では、壁64と壁65とが互いの一部を共有している。挿抜方向に沿って見て、壁65は、第2中継端子28Bと第1シグナル端子24Aとの間に介在する部分65aと、第2中継端子28Bと第2シグナル端子24Bとの間に介在する部分65bとを含む。
<充電コネクタにおける電線の経路>
図7に示すように、電力線32は、一対の中継端子28と接続される一端部から他端部に向けて、グロメット90内を真っすぐ延び、引出口を通じてグロメット90の外部に延び出ている。2つの電力線32は、Z方向に並んでグロメット90内を延びる。2つのパワー端子22は、Y方向に並んでハウジング本体51に収容される。2つの電力線32が並ぶ方向と、2つのパワー端子22が並ぶ方向との変換は、上記したように中継端子28によって行われている。
信号線34の一端部は、端子保持部53内に挿入される。信号線34の他端部は、貫通孔から延び出て、グロメット90内で曲げられて1つに束ねられ、グロメット90の引出口に向かう。より具体的には、複数の信号線34のうち第1信号線34Aは、パワー端子22よりも上方に位置する第1シグナル端子24Aと接続され、貫通孔から延び出た後、一対の電力線32の間を通り、第2信号線34Bと合流して、Y方向に延びる。第2信号線34Bは、パワー端子22よりも下方に位置する第2シグナル端子24Bと接続され、貫通孔から延び出た後、第1信号線34Aと合流して、Y方向に延びる。信号線34を束ねることは、電線押え部57に設けられた案内部58によってなされてもよい。案内部58は、一対の側壁58aを有しており、複数の信号線34が当該側壁58a間に配置されることで、1つに束ねられる。複数の信号線の束ねは、その他、粘着テープ、結束バンド等によってなされてもよい。
グランド線36の一端部は、端子保持部53内に挿入される。グランド線36は、一端部から他端部に向けて、貫通孔から延び出て、グロメット90内で曲がりつつ、信号線34と共にグロメット90の引出口に向かう。上記のように、グランド線36は信号線34よりも曲がりにくいため、信号線34及びグランド線36がX方向からY方向に向けて曲がる部分において、信号線34の曲率半径よりもグランド線36の曲率半径が大きくなりやすい。グランド線36の他端部を電線押え部57及び電線カバー70によって押さえることによって、グランド線36がグロメット90内で膨らみすぎることを抑制している。
サーミスタ42は、パワー端子22と共にハウジング本体51に収容される。従って、サーミスタ用電線44の一端部もハウジング本体51に収容される。サーミスタ用電線44の他端部は、貫通孔を通じて、後方カバー部62の外側に延び出て、グロメット90内で曲がりつつ、グロメット90の引出口に向かう。サーミスタ用電線44は、貫通孔のうち端子付き電線38の挿入に用いられる部分を通る。サーミスタ用電線44は、一対の電力線32の間を通りつつ、信号線34と共にY方向に延びる。
挿抜方向、排水口93が開口する方向及びグロメット90の内部において電力線32が延びる方向は、互いに交差する方向である。ここでは、挿抜方向がX方向である。排水口93が開口する方向がZ方向である。グロメット90の内部において電力線32が延びる方向がY方向である。挿抜方向、排水口93が開口する方向及びグロメット90の内部において電力線32が延びる方向は、互いに直交しているが、直交以外の角度で交差していてもよい。
<効果等>
以上のように構成された充電コネクタ10によると、電力線32は、外装部材の一例であるグロメット90内で挿抜方向に交差する方向に延びる一直線に沿って延びている。このため、グロメット90内において、曲げた電力線32を収容するためのスペースを確保しなくてもよい。これにより、充電コネクタ10の小型化が図られる。特に、パワー端子22の長手方向に対する電力線32の方向変換がパワー端子22に締結固定された中継端子28によってなされるため、挿抜方向における充電コネクタ10の小型化が図られる。また、グロメット90内において太くて曲げ難い電力線32を曲げなくてよいため、充電コネクタ10の製造が容易となる。
特に、電力線32の導体の断面積が40mm以上であれば、電力線32を曲げるのが困難となり、また、曲げた部分を収容するスペースがより大きくなってしまう。このような場合において、電力線32をグロメット90内で曲げる必要がない構成はより有効である。
また、第1中継端子28Aは、第1シグナル端子24Aを迂回するように延びる迂回部としての中間板状部29Acを有するため、第1シグナル端子24Aから延びる信号線との干渉を回避しつつ、第1中継端子28Aを配置することができる。
また、リテーナ60の壁64、65が、中継端子28とシグナル端子24とを仕切る位置に形成された部分64a、64b、65a、65bを有するため、中継端子28とシグナル端子24とを有体物によって仕切ることができる。
また、中間板状部29Acが挿抜方向に沿う板状部分であり、中間板状部29Bcが挿抜方向と交差する方向に沿う板状部分であるため、各板状部分を異なる方向に沿わせてコンパクトな空間に配置することができ、充電コネクタ10の小型化に貢献する。
また、電力線32は、パワー端子22が並ぶ方向に沿うため、電力線32の引出し方向を、パワー端子22が並ぶ方向に合わせることができる。
また、信号線34については、電力線32よりも曲げ易いため、グロメット90内で容易に曲げて方向転換し、1つに束ねて引出すことができる。
また、中継端子28は、締結具の一例であるねじSによってパワー端子22に締結固定されるため、中継端子28をねじSによって簡易かつしっかりとパワー端子22に接続することができる。
また、締結具の一例であるねじSの締結方向は、挿抜方向と同じであるため、充電コネクタの後方から挿抜方向に沿ってねじSの挿通作業を行い、かつ、挿抜方向に沿った軸周りにねじSの締付作業を行うことができ、当該締結作業を容易に実施できる。
また、パワー端子22は、金属板状の部材が曲げられた部材であるため、中継端子28の板状取付部29Aa、29Baを挿抜方向と交差する方向に沿って配置するために、締結板状部23bを挿抜方向と交差する方向に沿わせる構成を容易に実現できる。
また、挿抜方向に沿って見た場合に、筒部23aが貫通孔29Aah、29Bahに重なるため、挿抜方向に沿って見て、充電コネクタ10をコンパクトな構成とすることができる。
[変形例]
図10は変形例にかかる充電コネクタ110を示す背面図である。なお、図10において、電線30などの一部の部材が省略されている。また、本変形例の説明において、これまで説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
図10に示す充電コネクタ110では、シグナル端子24が8つ設けられている。より具体的には、挿抜方向に沿って見て、一対のパワー端子22が並ぶ方向に対して一方側に4つのシグナル端子24が配置され、他方側に4つのシグナル端子24が配置される。なお、一対のパワー端子22は図10では中継端子28によって隠れているが、実施形態1と同様に一対のねじSに対応する位置に配置されている。4つのシグナル端子24は、ひし形の頂点に対応する位置に配置されている。また本例では、グランド端子26が省略されている。これに伴い、ハウジング50に対応するハウジング150及びリテーナ60に対応するリテーナ160において、グランド端子26にかかる構造が省略されている。
なお、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
10 充電コネクタ
20 端子
21 コネクタ端子
22 パワー端子(22A 第1パワー端子、22B 第2パワー端子)
23a 筒部
23b 締結板状部
23bh 締結貫通孔
23c、25c、27c 突出部
23d サーミスタ取付部
23e 連結部
23p 長尺片
23s スリット
24 シグナル端子(24A 第1シグナル端子、24B 第2シグナル端子)
25a、27a 相手側接続部
25b、27b 電線接続部
26 グランド端子
28 中継端子(28A 第1中継端子、28B 第2中継端子)
29Aa、29Ba 板状取付部
29Aah、29Bah 貫通孔
29Ab、29Bb 電力線接続部
29Ac、29Bc 中間板状部
29Ac1 傾斜部
29Ac2 方向部
30 電線
31a 芯線
31b 被覆
32 電力線
34 信号線(34A 第1信号線、34B 第2信号線)
36 グランド線
38 端子付き電線
39 収縮チューブ
40 サーミスタユニット
42 サーミスタ
44 サーミスタ用電線
50 ハウジング
51 ハウジング本体
51A 開口部
52 外枠部
53 端子保持部
54 車両取付部
56 アーム
57 電線押え部
58 案内部
58a 側壁
60 リテーナ
61 端子押え部
62 後方カバー部
63 突出筒部
64、65、66 壁
64a、65a 中継端子と第1シグナル端子との間に介在する部分
64b、65b 中継端子と第2シグナル端子との間に介在する部分
70 電線カバー
80 リッドユニット
82 リッド
84 ヒンジユニット
86 ロックユニット
90 グロメット
91 第1保護部
92 ハウジング引出口
92a 環状リブ
93 排水口
94 第2保護部
95 電線引出口
98 結束バンド
100 取付部
102 パネル
104 貫通孔
106 車体側カバー
110 充電コネクタ
150 ハウジング
160 リテーナ
200 外部充電コネクタ
210 端子
220 部材
230 バッテリ
S ねじ

Claims (11)

  1. 車両に搭載され、前記車両の外部電源に接続される外部充電コネクタと嵌合し、前記車両に備えられるバッテリの充電に用いられる充電コネクタであって、
    前記バッテリへの電力供給に用いられる第1パワー端子及び第2パワー端子と、
    前記第1パワー端子及び前記第2パワー端子に対して、前記第1パワー端子及び前記第2パワー端子が並ぶ方向に直交する方向に沿って一方側に配置された第1シグナル端子と、
    前記第1パワー端子及び前記第2パワー端子に対して、前記第1パワー端子及び前記第2パワー端子が並ぶ方向に直交する方向に沿って他方側に配置された第2シグナル端子と、
    前記外部充電コネクタが挿抜される開口部と、前記外部充電コネクタの挿抜方向に沿って見た場合に、前記開口部の内側に位置し、前記第1パワー端子、前記第2パワー端子、前記第1シグナル端子及び前記第2シグナル端子を保持する端子保持部とを有するハウジングと、
    前記ハウジングのうち前記開口部とは反対側の端部と合体して、前記ハウジングと共に前記第1パワー端子、前記第2パワー端子、前記第1シグナル端子及び前記第2シグナル端子を保持するリテーナと、
    第1貫通孔を有する第1板状取付部と第1電力線接続部とを有し、前記挿抜方向と交差する方向に沿って延在する姿勢で、前記第1板状取付部が前記第1パワー端子のうち前記開口部とは反対側の端部に固定された第1中継端子と、
    第2貫通孔を有する第2板状取付部と第2電力線接続部とを有し、前記挿抜方向と交差する方向に沿って延在する姿勢で、前記第2板状取付部が前記第2パワー端子のうち前記開口部とは反対側の端部に固定された第2中継端子と、
    前記第1電力線接続部に接続され、前記第1中継端子を介して前記第1パワー端子に電気的に接続された第1電力線と、
    前記第2電力線接続部に接続され、前記第2中継端子を介して前記第2パワー端子に電気的に接続された第2電力線と、
    前記リテーナと前記第1パワー端子と前記第2パワー端子と前記第1シグナル端子と前記第2シグナル端子とを、前記開口部とは反対側から一括して覆う外装部材と、
    を備え、
    前記第1電力線と前記第2電力線とは、前記外装部材内で、前記挿抜方向に交差する方向に延びる一直線に沿って延びている、充電コネクタ。
  2. 請求項1に記載の充電コネクタであって、
    前記第1電力線接続部と前記第2電力線接続部とは、前記第1電力線と前記第2電力線とを、前記第1パワー端子と前記第2パワー端子とが並ぶ方向に沿って一方側に延出可能な位置に配置され、
    前記第1中継端子は、前記第1板状取付部と前記第1電力線接続部との間に設けられ、前記第1シグナル端子を迂回するように延びる迂回部を有する、充電コネクタ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の充電コネクタであって、
    前記リテーナは、前記第1中継端子と前記第2中継端子との周囲を囲う壁を有し、
    前記壁は、挿抜方向に沿って見て、前記第1中継端子若しくは前記第2中継端子と、前記第1シグナル端子若しくは前記第2シグナル端子とを仕切る位置に形成されている、充電コネクタ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の充電コネクタであって、
    前記第1中継端子及び前記第2中継端子のうちの一方は、前記挿抜方向に沿う板状部分を含み、
    前記第1中継端子及び前記第2中継端子のうちの他方は、前記挿抜方向に交差する方向に沿う板状部分を含む、充電コネクタ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の充電コネクタであって、
    前記第1電力線及び前記第2電力線は、前記第1パワー端子及び前記第2パワー端子が並ぶ方向に沿って延びている、充電コネクタ。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の充電コネクタであって、
    前記第1シグナル端子に接続された第1信号線と、
    前記第2シグナル端子に接続された第2信号線と、
    をさらに備え、
    前記第1信号線と前記第2信号線とは、前記外装部材内で曲げられて1つに束ねられている、充電コネクタ。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の充電コネクタであって、
    前記第1貫通孔に挿通され、前記第1板状取付部を前記第1パワー端子のうち前記開口部とは反対側の端部に締結固定する第1締結具と、
    前記第2貫通孔に挿通され、前記第2板状取付部を前記第2パワー端子のうち前記開口部とは反対側の端部に締結固定する第2締結具と、
    をさらに備える充電コネクタ。
  8. 請求項7に記載の充電コネクタであって、
    前記第1締結具及び前記第2締結具の締結方向は前記挿抜方向と同じである、充電コネクタ。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の充電コネクタであって、
    前記第1パワー端子及び前記第2パワー端子は、前記第1板状取付部及び前記第2板状取付部を、前記挿抜方向に交差する方向に沿って配置可能なように、金属板状の部材が曲げられた部材である、充電コネクタ。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の充電コネクタであって、
    前記第1パワー端子は、相手側端子が挿入される第1筒部を有し、
    前記第2パワー端子は、相手側端子が挿入される第2筒部を有し、
    前記挿抜方向に沿って見た場合に、前記第1筒部が前記第1貫通孔に重なり、前記第2筒部が前記第2貫通孔に重なる、充電コネクタ。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の充電コネクタであって、
    前記第1電力線及び前記第2電力線は、断面積が40mm以上の導体を含む、充電コネクタ。
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