JP2023018922A - アダプタ - Google Patents

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Abstract

【課題】小径化が容易で、容器内の液状物の流出完了を視覚的に確認可能なアダプタを提供する。【解決手段】アダプタ1は、内腔41を介して連通された第1接続部10と第2接続部20とを備える。第1接続部は、容器800のポート810に螺合可能な雌ネジ12が形成された螺合筒11を有する。第2接続部は、円形の天板25と、天板に設けられたオス部材21と、天板の外周縁から半径方向外向きに突出した係合爪28とを有する。螺合筒と天板とをつなぐアダプタの周壁30に、外界からアダプタの内腔内の液状物の有無を視認可能にする透光部と、アダプタの内腔と外界とを連通させる連通孔45とが設けられている。気体は通過させるが液体は通過させない疎水膜46が、連通孔を介して外界と内腔とをつなぐ経路上に設けられている。【選択図】図2B

Description

本発明は、液状物が貯留された容器のポートに、チューブの基端に設けられたメスコネクタを接続するためのアダプタに関する。
食事を口から摂れなくなった患者に栄養剤、流動食(一般に「経腸栄養剤」と呼ばれる)、又は薬剤等を含む液状物を投与する方法として経腸栄養が知られている。経腸栄養では、柔軟なカテーテル(経腸栄養カテーテル)を体外から消化管(例えば胃)内に挿入した状態で患者に留置する。経腸栄養カテーテルとしては、患者の腹に形成された孔(瘻孔)を通って胃に挿入される瘻孔カテーテルや、患者の鼻から挿入される経鼻カテーテル等が知られている。
患者に投与される液状物は、容器に貯留されている。経腸栄養カテーテルは、柔軟なチューブ(一般に、栄養セットまたは延長チューブと呼ばれる)を介して、容器のポートに接続される。
液状物が貯留される容器は、変形容易性の観点から、可撓性容器と非可撓性容器とに大別しうる。可撓性容器としては、柔軟な樹脂シートが袋状に張り合わされたパウチ(例えば特許文献1の図1参照)を例示することができる。また、非可撓性容器としては、樹脂若しくは金属製のボトル(例えば特許文献1の図16、特許文献2~4参照)や紙パック(例えば特許文献5~8参照)を例示することができる。
容器が可撓性容器である場合には、ポートを下にして容器を吊り下げれば、容器内の液状物はポートから連続的に流出し、これと並行して容器は徐々に変形する。これに対して、容器が非可撓性容器である場合には、容器内の液状物がポートから流出すると容器内に負圧が発生するので、重力を利用して液状物をポートから連続的に流出させることは困難である。このため、非可撓性容器のポートに、気体は通過させるが液体は通過させない疎水膜が設けられたアダプタが装着される(例えば、特許文献1の図17~図21、特許文献2,4参照)。このアダプタに、チューブの基端(上流端)に設けられたメスコネクタが接続される。液状物が非可撓性容器からチューブへ流出するのと並行して、外界の空気が疎水膜を通って非可撓性容器内に流入する。このように、疎水膜が設けられたアダプタを用いれば、容器が非可撓性容器である場合にも、可撓性容器である場合と同様に、容器内の液状物をポートから連続的に流出させることができる。
特開2010-088866号公報 WO2010/140630 特開2005-145519号公報 特表2016-506262号公報 実開平05-077052号公報 特開平06-312738号公報 特開2010-143626号公報 特開2020-015511号公報
従来のアダプタでは、チューブの基端に設けられたメスコネクタが接続される接続部(オスコネクタ)と疎水膜との両方が、アダプタの天面に設けられている。従って、天面は比較的大きな面積を有している必要があり、アダプタを小径化することが困難である。
容器が不透明材料で構成されている場合、容器内の液状物の残量を容器を介して視認することはできない。このため、経腸栄養が終了したこと、即ち、容器内の液状物が全て流出したこと、を視覚的に確認することは困難である。特に、非可撓性容器は、液状物が流出しても実質的に変形しないため、可撓性容器とは異なり、容器の変形の程度によって容器内の液状物の残量を推測することはできない。
本発明の第1の目的は、小径化が容易な、疎水膜を備えたアダプタを提供することにある。本発明の第2の目的は、容器内の液状物の流出完了を視覚的に確認可能なアダプタを提供することにある。
本発明のアダプタは、メスコネクタを容器のポートに接続するために使用される。前記アダプタは、前記アダプタの一端の第1接続部と、前記アダプタの他端の第2接続部とを備える。前記第1接続部と前記第2接続部とが前記アダプタの内腔を介して連通されている。前記第1接続部は、前記ポートに螺合可能な雌ネジが形成された螺合筒を有する。前記第2接続部は、円形の天板と、前記天板に設けられ且つ前記メスコネクタのメス部材に液密に接続可能な筒状のオス部材と、前記天板の外周縁から半径方向外向きに突出し且つ前記メスコネクタに係合可能な係合爪とを有する。前記螺合筒と前記天板とをつなぐ前記アダプタの周壁に、外界から前記アダプタの内腔内の液状物の有無を視認可能にする透光部と、前記アダプタの内腔と外界とを連通させる連通孔とが設けられている。気体は通過させるが液体は通過させない疎水膜が、前記連通孔を介して外界と前記アダプタの内腔とをつなぐ経路上に設けられている。
本発明によれば、螺合筒と天板とをつなぐアダプタの周壁に、アダプタの内腔と外界とを連通させる連通孔が設けられている。疎水膜は、連通孔を介して外界とアダプタの内腔とをつなぐ経路上に設けられている。このため、本発明のアダプタは、疎水膜を備えているにもかかわらず、小径化が容易である。
螺合筒と天板とをつなぐアダプタの周壁に、外界からアダプタの内腔内の液状物の有無を視認可能にする透光部が設けられている。このため、アダプタを介してメスコネクタを容器のポートに接続した状態で、容器内の液状物の流出が完了したことを、周壁の透光部を介して視覚的に確認することができる。
図1は、本発明の実施形態1にかかるアダプタの使用方法を示す分解斜視図である。 図2Aは、本発明の実施形態1にかかるアダプタの、第1接続部側から見た斜視図である。 図2Bは、本発明の実施形態1にかかるアダプタの断面斜視図である。 図2Cは、本発明の実施形態1にかかるアダプタの断面斜視図である。 図2Dは、本発明の実施形態1にかかるアダプタの、第2接続部側から見た斜視図である。 図2Eは、本発明の実施形態1にかかるアダプタの平面図である。 図2Fは、本発明の実施形態1にかかるアダプタの下面図である。 図3Aは、本発明の実施形態1にかかるアダプタの第2接続部に接続されるメスコネクタを備えたプラグの斜視図である。 図3Bは、本発明の実施形態1にかかるアダプタの第2接続部に接続されるメスコネクタを備えたプラグの断面斜視図である。 図4Aは、本発明の実施形態1にかかるアダプタを介して、容器のポートにプラグのメスコネクタコネクタを接続した状態を示した斜視図である。 図4Bは、図4Aの主要部の断面斜視図である。 図5Aは、本発明の実施形態2にかかるアダプタの、第1接続部側から見た斜視図である。 図5Bは、本発明の実施形態2にかかるアダプタの断面斜視図である。 図5Cは、本発明の実施形態2にかかるアダプタの、第2接続部側から見た斜視図である。
本発明のアダプタの一態様では、前記疎水膜は、前記連通孔よりも前記内腔側に後退した位置に設けられていてもよい。かかる態様によれば、第1に、作業者の指や周囲の物体が疎水膜に触れて疎水膜が汚染や破損するなどの問題が生じる可能性が低下し、第2に、連通孔及び疎水膜の各寸法(または面積)を互いに独立して設定することが可能となり、アダプタの設計の自由度が向上する。
本発明のアダプタの一態様では、前記連通孔の開口面積は、前記疎水膜の有効面積より小さくてもよい。連通孔の開口面積が相対的に小さいことは、作業者の指や周囲の物体が疎水膜に触れて、疎水膜が汚染や破損するなどの問題が生じる可能性を低下させるのに有利である。
本発明のアダプタの一態様では、前記内腔は第1内腔であってもよい。前記連通孔に連通した第2内腔であって、隔壁によって前記第1内腔と区画された第2内腔が前記周壁内に設けられていてもよい。前記第2内腔は、前記第1接続部側に向いた開口を介して前記第1内腔と連通していてもよい。前記疎水膜は、前記第2内腔の前記開口を塞ぐように設けられていてもよい。かかる態様によれば、第1に、疎水膜が外界からアクセス困難な位置に設けられていても、アダプタの製造が容易になり、第2に、疎水膜が比較的大きな寸法(または面積)を有していても、アダプタの軸方向寸法を小さくすることが可能になる。
本発明のアダプタの一態様では、前記疎水膜の主面は、前記螺合筒の軸に垂直であってもよい。かかる態様によれば、第1に、疎水膜が外界からアクセス困難な位置に設けられていても、アダプタの製造が容易になり、第2に、疎水膜が比較的大きな寸法(または面積)を有していても、アダプタの軸方向寸法を小さくすることが可能になる。
本発明のアダプタの一態様では、前記第2接続部は、前記第1接続部に対して偏心していてもよい。かかる態様によれば、比較的大面積の疎水膜を、その主面をアダプタの軸に垂直にしてアダプタ内に設けることが容易になる。
本発明のアダプタの一態様では、前記周壁は、前記第1接続部側の第1周壁と、前記第2接続部側の第2周壁とを含んでいてもよい。前記第2周壁は、前記天板の前記外周縁から延びていてもよい。前記連通孔は前記第1周壁に設けられていてもよい。かかる態様によれば、連通孔が第1接続部により近い第1周壁に設けられているので、連通孔からアダプタの内腔を通って容器までの空気(気泡)の移動距離が短い。これは、空気とは概略逆方向に向かう液状物の流れを容易にする。
本発明のアダプタの一態様では、前記疎水膜は、前記連通孔を塞ぐように前記第1周壁に設けられていてもよい。かかる態様は、アダプタの構成を簡単化するのに有利である。
本発明のアダプタの一態様では、前記第2接続部は、前記第1接続部と同軸に配置されていてもよい。かかる態様によれば、アダプタを介して容器のポートにメスコネクタを接続したとき、ポート、アダプタ、メスコネクタが全て同軸に配置される。容器及びメスコネクタ間に互いに逆向きの回転力を加えると、ポートの雄ネジに対する第1接続部の雌ネジの螺合と、メスコネクタに対する第2接続部の係合爪の係合とを、同時により確実なものとすることができる。
本発明のアダプタの一態様では、前記アダプタの全体が透光性を有していてもよい。かかる態様は、アダプタの製造を容易にするのに有利である。
以下に、本発明を好適な実施形態を示しながら詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されないことはいうまでもない。以下の説明において参照する各図は、説明の便宜上、本発明の実施形態を構成する主要部材を簡略化して示したものである。従って、本発明は以下の各図に示されていない任意の部材を備え得る。また、本発明の範囲内において、以下の各図に示された各部材を変更または省略し得る。各実施形態の説明において引用する図面において、先行する実施形態で引用した図面に示された部材に対応する部材には、当該先行する実施形態の図面で付された符号と同じ符号が付してある。そのような部材については、重複する説明が省略されており、先行する実施形態の説明を適宜参酌すべきである。
本発明において、部材(例えばアダプタ、第1接続部、第2接続部、ポート、プラグ、メスコネクタ等)の「軸」は、当該部材の中心軸を意味する。「軸」は、部材に含まれる円の中心を通り、且つ/又は、部材に含まれる円筒もしくは円錐(テーパ)の中心軸と一致する。軸に直交する直線に沿った方向を「半径方向」という。半径方向において、軸に近い側を「内」側、軸に遠い側を「外」側という。軸の周りを回転する方向を「周方向」という。以下の説明で引用する図面では、図面を簡単化するために軸の図示を省略している。
(実施形態1)
図1は、本実施形態1にかかるアダプタ1の使用方法を示す分解斜視図である。アダプタ1は、経腸栄養を実施する際に使用することができる。患者に投与される液状物(例えば経腸栄養剤)は容器800に貯留されている。容器800は、紙パック(例えば特許文献5~8参照)である。容器800は、中空円筒形状のポート810を備える。ポート810の外周面には雄ネジ812(後述する図4B参照)が形成されている。栄養セット(または延長チューブ)900は、柔軟な中空のチューブ950を備え、その基端(上流端)にはプラグ901が設けられている。図示していないが、チューブ950の先端(下流端)は、患者に挿入された経腸栄養カテーテル(例えば瘻孔カテーテルまたは経鼻カテーテル)に接続されうる。アダプタ1を介してポート810にプラグ901を接続することができる。容器800内の液状物は、ポート810からアダプタ1及び栄養セット900を順に流れる。以下の説明では、特に断りのない限り、各部材の「上」及び「下」は、図1の紙面での「上」及び「下」をそれぞれ意味する。
図2Aは、アダプタ1の上側(第1接続部10側)から見た斜視図である。図2B及び図2Cはアダプタ1の断面斜視図である。図2Dは、アダプタ1の下側(第2接続部20側)から見た斜視図である。図2Eはアダプタ1の平面図、図2Fはアダプタ1の下面図である。アダプタ1は、その一端(上側)に第1接続部10を備え、その他端(下側)に第2接続部20を備える。
図2A及び図2Bに最もよく示されているように、第1接続部10は、中空の円筒形状の螺合筒11を備える。螺合筒11の内周面には雌ネジ12が設けられている。螺合筒11の上端は上方に向かって開放されている。
図2Dに最もよく示されているように、第2接続部20は、天板25を備える。天板25は、制限されないが、本実施形態1では、螺合筒11の軸(螺合筒11の軸はアダプタ1の軸と一致する。)に垂直な円形の平板である。天板25の円形の外周縁から第1接続部10(螺合筒11)側に向かって周壁30が延びている。周壁30は、中空の円筒形状を有する。周壁30の外周面は、天板25と同軸の円筒面である。周壁30は螺合筒11より小径である。周壁30は、連結板48を介して螺合筒11に連結されている。連結板48は、制限されないが、天板25と平行な平板である。
天板25の外周縁から、一対の係合爪28が半径方向外向きに突出している。係合爪28は、周方向(天板25の中心周りに回転する方向)に沿って延びている。係合爪28は、連結板48から軸方向(または上下方向)に離間している。係合爪28の上面(第1接続部10側を向いた面)28aは、傾きが異なる3つの傾斜面を組み合わせて構成されている(図2A参照)。係合爪28の下面(第1接続部10とは反対側を向いた面)は、制限されないが、天板25と共通する一平面を構成している。一対の係合爪28は、天板25の中心を通る軸(この軸はアダプタ1の軸と平行である)に対して2回回転対称である。
オス部材21が、天板25から下方(第1接続部10とは反対側)に向かって突出している。オス部材21は、天板25より小径の中空円筒形状を有し、制限されないが、天板25及び周壁30と同軸に配置されている。オス部材21は、容器800内の液状物が栄養セット900へ流れる流路を構成する(後述する図4B参照)。
オス部材21内の流路上に、環状突起23a及びリブ23bが設けられている。環状突起23aは、オス部材21の円筒形状の内周面から半径方向内向きに突出し、周方向に連続している。リブ23bは、環状突起23aの円形の開口内に設けられ、略十字形状を有し、環状突起23aで囲まれた円形の開口を4分割する。オス部材21内の流路の断面積は、環状突起23a及びリブ23bが設けられた位置において局所的に小さい。環状突起23a及びリブ23bは、鋭利な先端を有する穿刺針をオス部材21に誤って挿入するのを防止する「誤穿刺防止構造」として機能する。
なお、本発明では、オス部材21内に設けられる誤穿刺防止構造は、環状突起23a及びリブ23bに限定されない。一般的には、オス部材21の流路の断面積を局所的に小さくする構造は、誤穿刺防止構造として機能しうる。例えば、誤穿刺防止構造が、環状突起23aのみで構成されていてもよく、あるいは、環状突起23aが省略され、オス部材21の内周面に直接設けられた略十字形状のリブ23bのみで構成されていてもよい。誤穿刺防止構造が、略十字形状のリブ23bに代えて、環状突起23aまたはオス部材21の内周面から半径方向内向き突出した少なくとも1つの突起で構成されていてもよい。誤穿刺防止構造が設けられた箇所でのオス部材21の流路の開口形状は、制限されないが、スロット形状(または長孔形状)、小孔形状等であってもよい。本実施形態1では誤穿刺防止構造23a,23bは天板25と同一平面を構成するように配置されているが(図2B参照)、誤穿刺防止構造は、天板25に対して軸方向に位置ずれしていてもよい。オス部材21内に誤穿刺防止構造が設けられていなくてもよい。
オス部材21は、全体として略円筒面である外周面22を有する。より詳細には、外周面22は、オス部材21の軸方向の略中間の位置に、外径が最大となる大径部22aを備える。外周面22には、大径部22aに対してオス部材21の先端側及び基端側(天板25側)のそれぞれに、大径部22aから離れるにしたがって外径が小さくなるテーパ面が設けられている。但し、外周面22の形状は、これに限定されず、例えばオス部材21の先端に向かって外径が小さくなるオステーパ面であってもよい。
図2B、図2D及び図2Fから分かるように、天板25、オス部材21、及び周壁30は、螺合筒11(第1接続部10)に対して偏心している。周壁30の、周壁30が螺合筒11に対して偏心している側(図2Bにおいて左側)とは反対側(図2Bにおいて右側)の位置に、周壁30を半径方向に貫通する連通孔45が形成されている。連通孔45は、上下方向(周壁30の軸方向)に平行に延びたスロット形状の細長孔である。但し、連通孔45の形状は、これに限定されず、円形、楕円形、周方向に延びたスロット形状などであってもよい。
図2Bは、アダプタ1の軸を含み且つ連通孔45を通る面に沿って切断されたアダプタ1の断面斜視図である。図2Cは、アダプタ1の軸に垂直であり且つ連通孔45を通る面に沿って切断されたアダプタ1の断面斜視図である。これらの図に示されているように、周壁30内に、天板25から上方に向かって延びた隔壁43が設けられている。隔壁43は、略円弧の平面視形状を有し、周壁30とともに、連通孔45に連通した内腔(隔壁43の内腔、以下、第2内腔ということがある)42を形成している。隔壁43は、周壁30内の空間を、第2内腔42と、オス部材21に連通した内腔(アダプタ1の内腔、以下、第1内腔ということがある)41とに区画する。第2内腔42は、上方(第1接続部10側)に向いた開口を介して第1内腔41と連通している。第2内腔42のこの開口を塞ぐように、当該開口を規定する開口端に疎水膜(通気膜と呼ばれることもある)46が設けられている。疎水膜46の主面(面積が最大である面)は、アダプタ1(または螺合筒11)の軸に垂直である。疎水膜46は、気体は通過させるが、液体は通過させない特性を有する。従って、気体に関して、アダプタ1の外界、連通孔45、隔壁43の内腔42、疎水膜46、アダプタ1の内腔41がこの順に連通している(図2B参照)。
図2Bに示されているように、連結板48から上方に向かって封止筒15が延びている。封止筒15は、螺合筒11より小径の円筒形状を有し、螺合筒11と同軸に、螺合筒11に囲まれるように配置されている。封止筒15の外周面には、封止筒15の先端(上端)に向かって外径が小さくなるオステーパ面16が形成されている。
アダプタ1(疎水膜46を除く)の材料は、制限はないが、硬質の材料であることが好ましく、例えば、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリアセタール、ポリアミド、硬質ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、スチレン-エチレン・ブチレン-スチレンブロック共重合体等の樹脂材料を用いることができる。医療用に用いられることや耐久性を考慮すると、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂が好ましく、特にポリプロピレンが好ましい。アダプタ1は、透光性を有することが好ましく、特に透明性を有することが好ましい。なお、本発明においてアダプタ1が「透明性を有する」とは、アダプタ1の光透過率が高く、外界からアダプタ1を通して内腔41内が透けて見えることを意味する。また、アダプタ1が「透光性を有する」とは、光がアダプタ1を透過することはできるものの、透過する光が拡散されるため、または光透過率が低いために、「透明」とは異なり、外界からアダプタ1を通して内腔41内を明確に認識できないことを意味する。アダプタ1は、樹脂材料を射出成形することにより全体を一部品として一体的に製造されることが好ましい。
疎水膜46は、制限はないが、例えばグラスファイバーメンブレン、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)等のメンブレンフィルターを用いうる。アダプタ1に対する疎水膜46の固定方法は、制限されないが、内腔42の開口端に疎水膜46を、超音波溶着又は熱溶着等により溶着する方法、接着剤で固定する方法等を用いうる。
図1に示したように、アダプタ1の第1接続部10は容器800のポート810に接続され、第2接続部20はプラグ901に接続される。
図3Aはプラグ901の斜視図、図3Bはプラグ901の断面斜視図である。プラグ901は、その一端にメスコネクタ920を備え、その他端に基筒930を備える。
メスコネクタ920は、メス部材921を備える。メス部材921は、プラグ901の軸(図示せず)と同心の円形の平面視形状を有する凹部を有する。メス部材921の内周面922は、メス部材921の先端921aに向かって内径がわずかに大きくなるテーパ面(メステーパ面)を含む。平坦面925が、メス部材921を取り囲んでいる。平坦面925は、プラグ901の軸に垂直な平面に沿って延びている。平坦面925に、周方向に連続した環状溝924が設けられている。環状溝924は、メス部材921を取り囲んでいる。この結果、メス部材921は、内周面922を有する中空の円筒形状を有している。メス部材921の先端921aは、平坦面925が沿う平面に沿っている。なお、環状溝924は省略されてもよい。この場合、メス部材921の開口端(先端921a)から平坦面925が半径方向外側に向かって延びる。
メスコネクタ920は、一対の係合壁927を更に備える。係合壁927は、平坦面925よりも半径方向外側に配置され、平坦面925よりもメスコネクタ920の先端側(基筒930とは反対側)に向かって延びている。係合壁927は、プラグ901の軸と同軸の円筒面に沿っている。係合壁927の先端から半径方向内向きに係合突起928が突出している。係合突起928は周方向にほぼ沿って延びている。プラグ901の軸から見て、係合突起928の左側端は開放されている。係合突起928の右側端は、平坦面925に近づくように下降して停止端929を形成している。係合突起928の平坦面925側の面(下面)928aは、傾きが異なる3つの傾斜面を含む。係合突起928を含む一対の係合壁927は、プラグ901の軸に対して2回回転対称である。
基筒930は、メス部材921と同軸の、中空の円筒形状を有する。基筒930は、チューブ950の基端に挿入されている。チューブ950はプラグ901に接着剤等を用いて固定されていてもよい。なお、チューブ950に対するプラグ901の接続方法は、本実施形態に限定されない。プラグ901が、プラグ901とは別の部材を介してチューブ950に接続されていてもよい。
流路902が、プラグ901の軸に沿ってプラグ901を貫通している。メス部材921と基筒930とは流路902を介して連通している。流路902は、チューブ950と連通している。
プラグ901の材料は、制限はないが、硬質の材料であることが好ましく、例えば、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリアセタール、ポリアミド、硬質ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、スチレン-エチレン・ブチレン-スチレンブロック共重合体等の樹脂材料を用いることができる。医療用に用いられることや耐久性を考慮すると、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂が好ましい。プラグ901は、樹脂材料を射出成形することにより全体を一部品として一体的に製造されることが好ましい。
アダプタ1を用いた経腸栄養を説明する。
図1に示すように、アダプタ1は、容器800のポート810とプラグ901との間に配置されて、これらを接続するために使用することができる。図4Aは、アダプタ1を介してポート810にプラグ901を接続した状態を示した斜視図である。図4Bは、図4Aの主要部の断面斜視図である。アダプタ1の第1接続部10はポート810に接続され、アダプタ1の第2接続部20はプラグ901のメスコネクタ920に接続されている。
経腸栄養の手順の一例を説明する。
液状物が貯留された容器800(図1参照)を準備する。一般に、使用前の容器800のポート810は、雄ネジ812に螺合する雌ネジが設けられたキャップ(図示せず)で封止されている。ポート810を上向きにして容器800をテーブル等の上に置く。キャップを取り外し、ポート810を開栓する。そして、ポート810に対してアダプタ1を回転させて、ポート810の雄ネジ812にアダプタ1の第1接続部10の雌ネジ12(図2A参照)を螺合させる。ポート810に第1接続部10が接続される。
栄養セット900(図1参照)を準備する。栄養セット900のチューブ950上に設けられたクランプ(図示せず)は閉じられている。プラグ901のメスコネクタ920(図3A参照)を、容器800のポート810に接続されたアダプタ1の第2接続部20(図2D参照)に接続する。より詳細には、第2接続部20にメスコネクタ920を同軸に対向させる。メスコネクタ920の一対の係合突起928(図3A参照)を結ぶ方向を、第2接続部20の一対の係合爪28(図2D参照)を結ぶ方向に対して略直交させる。この状態で、プラグ901をアダプタ1に接近させる。アダプタ1の天板25を、メスコネクタ920の一対の係合壁927間に挿入する。アダプタ1に対してプラグ901を回転させる。第2接続部20の係合爪28(図2D参照)の一端がメスコネクタ920の停止端929(図3A、図3B参照)に当接するまで、アダプタ1に対してプラグ901を回転させる。かくして、第2接続部20にメスコネクタ920が接続される。
図4Aに示すように、容器800を、ポート810(図4Aでは見えない)を下にしてイルリガードルスタンド(図示せず)に吊り下げる。容器800のポート810にアダプタ1が接続され、アダプタ1に栄養セット900のプラグ920が接続されている。栄養セット900のチューブ950は、ほぼ鉛直方向に垂れ下がる。
図4Bに示すように、ポート810の雄ネジ812に、アダプタ1の第1接続部10の雌ネジ12が螺合している。アダプタ1の封止筒15がポート810に挿入されている。封止筒15のオステーパ面16(図2B参照)はポート810の内周面に嵌合し、両者間に液密なシールが形成される。
アダプタ1のオス部材21は、プラグ901のメスコネクタ920のメス部材921に挿入されている。オス部材21の大径部22a(図2D参照)が、メス部材921の内周面(メステーパ面)922(図3A参照)に嵌合し、両者間に液密なシールが形成される。メスコネクタ920の平坦面925及びメス部材921の先端921a(図3A参照)は、アダプタ1の天板25(図2D参照)に軸方向に対向し接近または当接している。図4Bでは示されていないが、アダプタ1の係合爪28(図2A、図2D参照)がメスコネクタ920の係合突起928(図3A参照)に軸方向に係合している。係合爪28の面28aに設けられた3つの傾斜面(図2A参照)が、係合突起928の面928aに設けられた3つの傾斜面(図3A参照)に嵌合している。これは、係合爪28と係合突起928との係合状態(ロック状態)を維持するのに有利である。
かくして、容器800の内腔、ポート810、アダプタ1の内腔41、プラグ901の流路902、チューブ950が順に連通する。栄養セット900(またはチューブ950)の先端(下流端)を、患者に挿入された経腸栄養カテーテル(図示せず)に接続する。チューブ950上に設けられたクランプ(図示せず)を開く。容器800内の液状物(図4Bでは示されていない)は、重力により、アダプタ1、プラグ901、チューブ950、経腸栄養カテーテルを順に流れて患者に投与される。液状物が容器800から流出するのにともなって、外界の空気が、連通孔45、第2内腔42、疎水膜46、第1内腔41、ポート810を順に通って容器800に流入する。このため、容器800が実質的に変形できない非可撓性容器であっても容器800内に負圧は実質的に発生せず、重力を利用して容器800内の液状物を連続的に患者に投与することができる。液状物は疎水膜46を通過することができないので、第1内腔41内の液状物が第2内腔42及び連通孔45を通って外界に漏れ出ることはない。
内腔41内の液状物の有無は、周壁30を介して視認することができる。内腔41が空気で満たされたことは、容器800内の液状物の流出が完了したことを意味する。これを確認後、チューブ950上に設けられたクランプ(図示せず)を閉じる。栄養セット900(またはチューブ950)を、患者に挿入された経腸栄養カテーテル(図示せず)から分離する。経腸栄養が終了する。
必要に応じて、プラグ901をアダプタ1から分離してもよい。プラグ901のアダプタ1からの分離は、上記の接続操作とは逆の操作を行うことにより可能である。即ち、プラグ901をアダプタ1に対して上記とは逆方向に回転させて係合突起928に対する係合爪28の係合を解除する。その後、プラグ901及びアダプタ1を互いに逆方向に引っ張る。メスコネクタ920が第2接続部20から分離される。
更に、アダプタ1をポート810から分離してもよい。アダプタ1のポート810からの分離も、上記の接続操作とは逆の操作を行うことにより可能である。即ち、ポート810に対してアダプタ1を上記とは逆方向に回転させて雄ネジ812に対する雌ネジ12の螺合を解除する。第1接続部10はポート810から分離される。
以上のように、アダプタ1は、その一端に第1接続部10を備え、その他端に第2接続部20を備える。第1接続部10は、雌ネジ12が形成された螺合筒11を備える。雌ネジ12は、ポート810の雄ネジ812に螺合可能である。このため、アダプタ1の第1接続部10を、容器800のポート810にネジ接続することができる。互いに接続された容器800及びアダプタ1に張力が加えられても、第1接続部10がポート810から意図せずに分離するのが防止される。
第2接続部20は、天板25と、天板25に設けられたオス部材21と、天板25の外周縁から半径方向外向きに突出した係合爪28とを備えたオスコネクタである。オス部材21は、プラグ901のメスコネクタ920のメス部材921に液密に接続可能である。このため、第2接続部20(またはアダプタ1)をメスコネクタ920(またはプラグ901)に液密に接続することができる。また、係合爪28は、メスコネクタ920の係合突起928に係合可能である。係合爪28及び係合突起928は、オス部材21(または第2接続部20)がメス部材921(またはメスコネクタ920)に接続された状態を維持するためのロック機構として機能する。このため、互いに接続されたアダプタ1及びメスコネクタ920(プラグ901)に張力が加えられても、オス部材21がメス部材921から意図せずに分離するのが防止される。
第1接続部10と第2接続部20とは、アダプタ1の内腔41を介して互いに連通されている。このため、第1接続部10をポート810に接続し、第2接続部20をメスコネクタ920に接続すると(図4B参照)、容器800内の液状物を、アダプタ1の内腔41を介してメスコネクタ920へ流すことができる。
プラグ901のメスコネクタ920は、容器800のポート810に直接接続することはできない。本実施形態1と異なり、もしアダプタ1を使用せずに容器800内の液状物を栄養セット900を介して患者に投与するためには、容器800内の液状物を、第2接続部20と互換性を有するポートを備え且つ透光性を有する別の容器(例えば可撓性容器または通気性を有する非可撓性容器)に移し替える必要がある。この作業は煩雑であり、また、移し替え時に液状物へ細菌が混入する可能性がある。本実施形態1によれば、経腸栄養を、効率良く且つ衛生的に行うことができる。アダプタ1は、プラグ901のメスコネクタ920を、ポート810に接続可能な第1接続部10に変換する変換アダプタとして機能しうる。あるいは、アダプタ1は、ポート810を、プラグ901のメスコネクタ920に接続可能な第2接続部20に変換する変換アダプタとして機能しうる。
螺合筒11と天板25とをつなぐ周壁30に、内腔41とアダプタ1の外界とを連通させる連通孔45が設けられている。疎水膜46が、連通孔45を介して外界と内腔41とをつなぐ経路上に設けられている。このため、内腔41内の液状物を連通孔45を介して外界に流出させることなく、外界の空気を連通孔45及び疎水膜46を介して内腔41に流入させることができる。容器800が、液状物の流出にともなって実質的に変形しない非可撓性容器であっても、外力を加えて容器800を押し潰すなどをすることなく、例えば重力を利用して容器800内の液状物の実質的に全量をポート810から連続的に流出させることができる。従って、アダプタ1は、容器800が非可撓性容器である場合にも、経腸栄養を効率よく行うことを可能にする。
連通孔45は、天板25ではなく、周壁30に設けられている。疎水膜46は、連通孔45を介して外界とアダプタ1の内腔41とをつなぐ経路上に設けられている。このため、アダプタ1の天面は天板25により構成され、天面に連通孔45や疎水膜46を配置する必要はない。これは、アダプタ1の外径を小さくするのに有利である。例えば紙パックのように、容器によっては、液状物が流出するポートが比較的小径である場合がある。アダプタ1は、外界の空気を容器800内に流入させる連通孔45及び疎水膜46を備えていながら、このような小径のポートにも対応可能である。
本発明では、疎水膜46は、連通孔45を介して外界とアダプタ1の内腔41とをつなぐ経路上の任意の位置に配置することができる。例えば、疎水膜46を、後述する実施形態2のように、連通孔45を塞ぐように周壁30に設けることも可能である。但し、本実施形態1では、疎水膜46は、連通孔45よりも内腔41側に後退した位置に設けられている。これは以下の効果を奏する。第1に、アダプタ1の製造、保管、運送、使用などにおいて、作業者の指や周囲の物体が疎水膜46に触れて、疎水膜46が汚染や破損するなどの問題が生じる可能性が低い。第2に、連通孔45及び疎水膜46の各寸法(または面積)を互いに独立して設定することが可能となり、アダプタ1の設計の自由度が向上する。
本発明では、例えば、連通孔45の開口面積を、疎水膜46の有効面積と同じ又はこれより大きくすることが可能である。但し、本実施形態1では、連通孔45の開口面積は、疎水膜46の有効面積より小さい。連通孔45の開口面積が相対的に小さいことは、アダプタ1の製造、保管、運送、使用などにおいて、作業者の指や周囲の物体が疎水膜46に触れて、疎水膜46が汚染や破損するなどの問題が生じる可能性を低下させるのに有利である。疎水膜46の有効面積が相対的に大きいことは、疎水膜46を通過する空気量が増大するので、経腸栄養での液状物の流量の増大及び液状物の投与時間の短縮化に有利である。なお、疎水膜46の「有効面積」とは、疎水膜46のうち、疎水膜としての機能を有効に発揮できる領域の面積を意味し、具体的には空気が通過することが可能な領域の面積を意味する。従って、例えば疎水膜46の外周縁を内腔42の開口端に接着する場合には、疎水膜46の有効面積は、当該外周縁を含まない。
本実施形態1では、連通孔45に連通した内腔42を規定する隔壁43が周壁30内に設けられている。疎水膜46は、内腔42の第1接続部10側に向いた開口を塞ぐように設けられている。疎水膜46の主面は、アダプタ1(または螺合筒11)の軸に垂直である。このため、疎水膜46を第1接続部10側から内腔42の開口に容易に固定することができる。疎水膜46が、連通孔45を介して外界からアクセス困難な位置に設けられているにもかかわらず、アダプタ1は製造が容易である。また、疎水膜46が比較的大きな寸法(または面積)を有していても、疎水膜46の主面が半径方向に垂直である場合に比べて、アダプタ1の軸方向寸法を小さくすることができる。
アダプタ1の全体(但し疎水膜46を除く)が透光性(好ましくは透明性)を有している。このため、外界からアダプタ1の内腔41内の液状物の有無を視認することができる。アダプタ1を介してポート810にメスコネクタ920(プラグ901)を接続した状態で(図4B参照)、容器800内の液状物の流出が完了したことを、アダプタ1(特に周壁30)を介して視覚的に確認することができる。アダプタ1の全体が透光性を有することは、単一の材料を用いてアダプタ1の全体(疎水膜46を除く)を製造することができるので、アダプタ1の製造の容易化に有利である。
本実施形態1では、第2接続部20は第1接続部10に対して偏心している。これにより、比較的大面積の疎水膜46を、その主面をアダプタ1の軸に垂直にしてアダプタ1内に設けることが容易になる(図2B参照)。疎水膜46の面積が大きいことは、通気性の向上、及び、疎水膜46の固定作業の容易化に有利である。
但し、後述する実施形態2と同様に、第2接続部20は第1接続部10と同軸に配置されていてもよい。
(実施形態2)
図5Aは、本発明の実施形態2にかかるアダプタ2の上側から見た斜視図である。図5Bはアダプタ2の断面斜視図である。図5Cはアダプタの下側から見た斜視図である。実施形態1のアダプタ1と同様に、アダプタ2は、一端(上側)に第1接続部210を備え、他端(下側)に第2接続部220を備える。第1接続部210と第2接続部220とはアダプタ2の内腔241を介して連通されている。
第1接続部210は、雌ネジ12が形成された中空の円筒形状の螺合筒11を備える。螺合筒11の内側に、螺合筒11と同軸に、封止筒15が設けられている。第2接続部220は、制限されないが、螺合筒11の軸(図示せず。螺合筒11の軸はアダプタ2の軸と一致する。)に垂直な円形の天板25と、天板25の中央に設けられた筒状のオス部材21と、天板25の外周縁から半径方向外向きに突出した係合爪28とを有する。オス部材21内の流路上に、誤穿刺防止構造として機能する環状突起23a及びリブ23bが設けられている。これらは、実施形態1のアダプタ1と同じである。
実施形態1と異なり、本実施形態2では、第2接続部220は、第1接続部210と同軸に配置されている。螺合筒11と天板25とが周壁230を介して連結されている。周壁230は、螺合筒11側の第1周壁231と、天板25側の第2周壁232とを含む。第1周壁231及び第2周壁232は、いずれもアダプタ2の軸と同軸の中空の円筒形状を有する。第1周壁231は、螺合筒11よりわずかに小径である。第2周壁232は第1周壁231よりわずかに小径であり、その下端は天板25の円形の外周縁に接続されている。第2周壁232の外周面は、天板25と同軸の円筒面である。
第1周壁231に、第1周壁231を半径方向に貫通する連通孔245が形成されている。連通孔245は、制限されないが、本実施形態2では略円形である。疎水膜(通気膜と呼ばれることもある)246が、連通孔245を塞ぐように第1周壁231に設けられている。疎水膜246は、実施形態1の疎水膜46と同様に、気体は通過させるが、液体は通過させない特性を有する。従って、気体に関して、アダプタ2の内腔241は、疎水膜246を介してアダプタ2の外界に連通している。
アダプタ2(疎水膜246を除く)の材料として、実施形態1のアダプタ1の材料と同じ材料を用いうる。アダプタ2は、透光性を有することが好ましく、特に透明性を有することが好ましい。アダプタ2は、樹脂材料を射出成形することにより全体を一部品として一体的に製造されることが好ましい。
疎水膜246として、実施形態1の疎水膜46と同じ材料を用いうる。アダプタ2に対する疎水膜246の固定方法は、制限されないが、連通孔245の開口端に疎水膜246を、超音波溶着又は熱溶着等により溶着する方法、接着剤で固定する方法等を用いうる。
図示を省略するが、アダプタ2は、実施形態1のアダプタ1と同様に経腸栄養を実施する際に使用することができる(図1、図4A、図4B参照)。アダプタ2の第1接続部210は容器800のポート810(図1参照)に接続され、第2接続部220はプラグ901のメスコネクタ920(図3A、図3B参照)に接続される。容器800の内腔、ポート810、アダプタ2の内腔241、プラグ901の流路902、チューブ950が順に連通する。容器800を、ポート810を下にしてに吊り下げる。容器800内の液状物は、重力により、アダプタ2、プラグ901、チューブ950、経腸栄養カテーテルを順に流れて患者に投与される。液状物が容器800から流出するのにともなって、外界の空気が、連通孔245に設けられた疎水膜246、内腔241、ポート810を順に通って容器800に流入する。このため、容器800が実質的に変形できない非可撓性容器であっても容器800内に負圧は実質的に発生せず、重力を利用して容器800内の液状物を連続的に患者に投与することができる。液状物は疎水膜246を通過することができないので、内腔241内の液状物が連通孔245を通って外界に漏れ出ることはない。
内腔241内の液状物の有無は、周壁230(第1周壁231及び第2周壁232)を介して視認することができる。内腔241が空気で満たされ、したがって容器800内の液状物の流出が完了したことを確認後、経腸栄養を終了する。
実施形態1と同様に、必要に応じて、プラグ901(メスコネクタ920)をアダプタ2(第2接続部220)から分離してもよい。また、アダプタ2(第1接続部210)をポート810から分離してもよい。
以上のように、アダプタ2は、その一端に第1接続部210を備え、その他端に第2接続部220を備える。第1接続部210は、雌ネジ12が形成された螺合筒11を備える。雌ネジ12は、ポート810の雄ネジ812(図1参照)に螺合可能である。このため、アダプタ2の第1接続部210を、容器800のポート810にネジ接続することができる。互いに接続された容器800及びアダプタ2に張力が加えられても、第1接続部210がポート810から意図せずに分離するのが防止される。
第2接続部220は、天板25と、天板25に設けられたオス部材21と、天板25の外周縁から半径方向外向きに突出した係合爪28とを備えたオスコネクタである。オス部材21は、プラグ901(図3A、図3B参照)のメスコネクタ920のメス部材921に液密に接続可能である。このため、第2接続部220(またはアダプタ2)をメスコネクタ920(またはプラグ901)に液密に接続することができる。また、係合爪28は、メスコネクタ920の係合突起928に係合可能である。係合爪28及び係合突起928は、オス部材21(または第2接続部220)がメス部材921(またはメスコネクタ920)に接続された状態を維持するためのロック機構として機能する。このため、互いに接続されたアダプタ2及びメスコネクタ920(プラグ901)に張力が加えられても、オス部材21がメス部材921から意図せずに分離するのが防止される。
第1接続部210と第2接続部220とは、アダプタ2の内腔241を介して互いに連通されている。このため、第1接続部210をポート810に接続し、第2接続部220をメスコネクタ920に接続すると、容器800内の液状物を、アダプタ2の内腔241を介してメスコネクタ920へ流すことができる。
アダプタ2を用いることにより、互いに直接接続することができないプラグ901のメスコネクタ920に容器800のポート810を接続することができる。このため、経腸栄養を、効率良く且つ衛生的に行うことができる。
螺合筒11と天板25とをつなぐ周壁230(特に第1周壁231)に、内腔241とアダプタ2の外界とを連通させる連通孔245が設けられている。疎水膜246が、連通孔245を介して外界と内腔241とをつなぐ経路上に設けられている。このため、内腔241の液状物を連通孔245を介して外界に流出させることなく、外界の空気を連通孔245及び疎水膜246を介して内腔241に流入させることができる。容器800が、液状物の流出にともなって実質的に変形しない非可撓性容器であっても、外力を加えて容器800を押し潰すなどをすることなく、例えば重力を利用して容器800内の液状物の実質的に全量をポート810から連続的に流出させることができる。従って、アダプタ2は、容器800が非可撓性容器である場合にも、経腸栄養を効率よく行うことを可能にする。
連通孔245は、周壁230(特に第1周壁231)を半径方向に貫通するように周壁230に設けられた開口であり、疎水膜246はこの連通孔245を塞いでいる。このため、連通孔245の開口端や疎水膜246は周壁230から半径方向外向きに大きく突出せず、これは、周壁230の外径を小さく抑えるのに有利である。
連通孔245は、天板25ではなく、周壁230(特に第1周壁231)に設けられている。疎水膜246は、連通孔245を塞ぐように連通孔245を規定する開口端に設けられている。このため、アダプタ2の天面は天板25により構成され、天面に連通孔245や疎水膜246を配置する必要はない。これは、アダプタ2の外径を小さくするのに有利である。例えば紙パックのように、容器によっては、液状物が流出するポートが比較的小径である場合がある。アダプタ2は、外界の空気を容器800内に流入させる連通孔245及び疎水膜246を備えていながら、このような小径のポートにも対応可能である。
疎水膜246は、実施形態1と異なり、連通孔245を規定する開口端に設けられている。このため、アダプタ2の構成が簡単である。アダプタ2を射出成形して製造する場合には、成形用金型の構造を簡単化することができる。もちろん、実施形態1の疎水膜46のように、疎水膜246を、連通孔245よりも内腔241側に後退した位置に設けてもよい。この場合、連通孔245の開口面積を、疎水膜246の有効面積より小さくしてもよい。
連通孔245及び疎水膜246は、第1周壁231及び第2周壁232のうち、第1接続部210により近い第1周壁231に設けられている。このため、疎水膜246から内腔241を通って容器800までの空気(気泡)の移動距離が短い。これは、空気とは概略逆方向に向かう液状物の流れを容易にし、経腸栄養での液状物の流量の増大及び液状物の投与時間の短縮化に有利である。
アダプタ2の全体(但し疎水膜246を除く)が透光性(好ましくは透明性)を有している。このため、外界からアダプタ2の内腔241内の液状物の有無を視認することができる。アダプタ2を介してポート810にメスコネクタ920(プラグ901)を接続した状態で、容器800内の液状物の流出が完了したことを、アダプタ2(特に周壁230)を介して視覚的に確認することができる。アダプタ2の全体が透光性を有することは、単一の材料を用いてアダプタ2の全体(疎水膜46を除く)を製造することができるので、アダプタ2の製造の容易化に有利である。
第2接続部220は、第1接続部210と同軸に配置されている。このため、アダプタ2を介してポート810にメスコネクタ920(プラグ901)を接続したとき、ポート810、アダプタ2、メスコネクタ920(プラグ901)が全て同軸に配置される。例えば、容器800のポート810、アダプタ2、メスコネクタ920(プラグ901)を順に接続した状態において、容器800とプラグ901とをそれぞれ別の手で把持して、プラグ901に、プラグ901側から見て時計回り方向の回転力を加えれば、ポート810の雄ネジ812に対する第1接続部210の雌ネジ12の螺合と、係合爪28に対する係合突起928の係合とを、同時により確実なものとすることができる。
但し、実施形態1と同様に、第2接続部220が第1接続部210に対して偏心していてもよい。
周壁230は、互いに同軸に配置された第1周壁231及び第2周壁232を含む。第2周壁232は、天板25の外周縁から延びている。連通孔245は第1周壁231に設けられている。このため、実施形態1の周壁30に比べて、周壁230は軸方向に長く、且つ、周壁230の外表面の面積が大きい。これは以下の効果を奏する。第1に、アダプタ2を把持したり、アダプタ2に回転力を加えたりするのが容易である。第2に、周壁230の全体(更にはアダプタ2の全体)が透光性(または透明性)を有する場合、相対的に長く且つ大面積の周壁230を介して内腔241内の液状物の有無を確認するのが容易である。
本実施形態2では、周壁230が、径が異なる第1周壁231及び第2周壁232で構成されたが、周壁230の構成はこれに限定されない。第1周壁231と第2周壁232との間に、これらと径が異なる1以上の中空の周壁が設けられていてもよい。あるいは、第2周壁232を省略し、周壁230が、天板25から螺合筒11まで延びた第1周壁231で構成されていてもよい。この場合、連通孔245は、第1周壁231に、好ましくはその第1接続部10に近い位置に、設けられる。周壁230は、アダプタ2の軸方向に径が変化する中空のテーパ形状(又は円錐形状)の周壁を含んでいてもよい。
本実施形態2は、上記を除いて実施形態1と同じである。実施形態1の説明が、本実施形態2にも適宜適用されうる。
上記の実施形態1,2は例示に過ぎない。本発明は、上記の実施形態1,2に限定されず、適宜変更することができる。
上記の実施形態1,2では、アダプタ(1,2)の全体(但し疎水膜を除く)が、透光性(好ましくは透明性)を有する透光部で構成されていたが、本発明はこれに限定されない。螺合筒(11)と天板(25)とをつなぐ周壁(30,230)に、透光部が設けられていてもよい。透光部は、周壁(30,230)の全体を構成してもよく、あるいは周壁(30,230)の一部のみを構成してもよい。透光部は、外界からアダプタの内腔(41,241)内の液状物の有無を視認可能なように、透光性(好ましくは透明性)を有する材料で構成される。アダプタの透光部以外の部分(本体部)は、透光性を有していなくてもよい。透光部と本体部とは異なる材料で構成することができる。このようなアダプタは、例えば、透光部と本体部とをそれぞれ別々に製造した後、両者を一体化することにより、あるいは二色成形法により、製造することができる。少なくとも周壁に透光部が設けられていれば、アダプタを介してポート810にメスコネクタ920(プラグ901)を接続した状態で(図4B参照)、容器800内の液状物の流出が完了したことを、周壁の透光部を介して視覚的に確認することができる。
本発明において、アダプタ(1,2)の第2接続部(20,220)の構成は、上記の実施形態1,2に限定されず、適宜変更しうる。例えば、天板25は、螺合筒11の軸に垂直である必要はなく、螺合筒11の軸に対して90度以外の角度で傾斜していてもよい。オス部材21は、天板25と同軸である必要はなく、天板25に対して偏心して配置されていてもよい。係合爪28の下面(第1接続部(10,210)とは反対側を向いた面)が、天板25と共通する一平面を構成していなくてもよい。係合爪28の上面28aは、傾きが異なる3つの傾斜面で構成されている必要はなく、任意の形状を有していてもよい。メスコネクタ920の係合突起928の下面928aは、係合爪28の上面28aに応じてまたはこれとは無関係に、適宜変更しうる。
アダプタの係合爪28に対するメスコネクタの係合突起928の係合及びその解除は、上記の実施形態1,2ではアダプタに対してメスコネクタ910を回転することにより行ったが、本発明はこれに限定されない。例えば、メスコネクタが弾性的に揺動可能なアームを備え、係合突起928は、当該アームに、半径方向に移動可能なように設けられていてもよい。この場合、アームを揺動させることにより、係合爪28に対するメスコネクタの係合突起928の係合及びその解除を行うことができる。本発明のアダプタの第2接続部に対してメスコネクタを接続及び分離する際に、アダプタに対してメスコネクタを回転させる必要はない。
上記の実施形態1,2では、容器800が、非可撓性容器である紙パックであったが、本発明のアダプタが接続される容器は、これに限定されない。例えば、容器は、紙パック以外の、樹脂若しくは金属製のボトル(例えば特許文献1の図16、特許文献2~4参照)等であってもよい。容器は、非可撓性容器である必要はなく、パウチ(例えば特許文献1の図1参照)等の可撓性容器であってもよい。容器は、外界からその内部に貯留された液状物を視認可能なように透光性(または透明性)を有していてもよいし、または、不透明であってもよい。但し、本発明のアダプタは透光部、連通孔、及び疎水膜を備えることから、容器が不透明な非可撓性容器である場合に本発明の効果が顕著に発現する。
容器に貯留される液状物は、任意である。液状物は、経腸栄養において患者に投与される液状物に限定されず、経腸栄養以外の方法(例えば点滴)により患者に投与される液状物であってもよい。液状物は、医療用以外の、食品や化学等において使用されるものであってもよい。
本発明のアダプタは、制限されないが、医療分野、特に経腸栄養において、容器から患者へ液状物が流れる流路を形成するために好ましく利用することができる。
1,2 アダプタ
10,210 第1接続部
11 螺合筒
12 雌ネジ
20,220 第2接続部(オスコネクタ)
21 オス部材
25 天板
28 係合爪
30,230 周壁
231 第1周壁
232 第2周壁
41,241 アダプタの内腔(第1内腔)
42 隔壁の内腔(第2内腔)
43 隔壁
45,245 連通孔
46,246 疎水膜
800 容器
810 ポート
812 雄ネジ
900 栄養セット
901 プラグ
920 メスコネクタ
921 メス部材
928 係合突起
950 チューブ

Claims (10)

  1. メスコネクタを容器のポートに接続するためのアダプタであって、
    前記アダプタは、前記アダプタの一端の第1接続部と、前記アダプタの他端の第2接続部とを備え、
    前記第1接続部と前記第2接続部とが前記アダプタの内腔を介して連通されており、
    前記第1接続部は、前記ポートに螺合可能な雌ネジが形成された螺合筒を有し、
    前記第2接続部は、円形の天板と、前記天板に設けられ且つ前記メスコネクタのメス部材に液密に接続可能な筒状のオス部材と、前記天板の外周縁から半径方向外向きに突出し且つ前記メスコネクタに係合可能な係合爪とを有し、
    前記螺合筒と前記天板とをつなぐ前記アダプタの周壁に、外界から前記アダプタの内腔内の液状物の有無を視認可能にする透光部と、前記アダプタの内腔と外界とを連通させる連通孔とが設けられており、
    気体は通過させるが液体は通過させない疎水膜が、前記連通孔を介して外界と前記アダプタの内腔とをつなぐ経路上に設けられていることを特徴とするアダプタ。
  2. 前記疎水膜は、前記連通孔よりも前記内腔側に後退した位置に設けられている請求項1に記載のアダプタ。
  3. 前記連通孔の開口面積は、前記疎水膜の有効面積より小さい請求項2に記載のアダプタ。
  4. 前記内腔は第1内腔であり、
    前記連通孔に連通した第2内腔であって、隔壁によって前記第1内腔と区画された第2内腔が前記周壁内に設けられており、
    前記第2内腔は、前記第1接続部側に向いた開口を介して前記第1内腔と連通し、
    前記疎水膜は、前記第2内腔の前記開口を塞ぐように設けられている請求項2又は3に記載のアダプタ。
  5. 前記疎水膜の主面は、前記螺合筒の軸に垂直である請求項2~4のいずれか一項に記載のアダプタ。
  6. 前記第2接続部は、前記第1接続部に対して偏心している請求項2~5のいずれか一項に記載のアダプタ。
  7. 前記周壁は、前記第1接続部側の第1周壁と、前記第2接続部側の第2周壁とを含み、
    前記第2周壁は、前記天板の前記外周縁から延び、
    前記連通孔は前記第1周壁に設けられている請求項1に記載のアダプタ。
  8. 前記疎水膜は、前記連通孔を塞ぐように前記第1周壁に設けられている請求項7に記載のアダプタ。
  9. 前記第2接続部は、前記第1接続部と同軸に配置されている請求項7又は8に記載のアダプタ。
  10. 前記アダプタの全体が透光性を有する請求項1~9のいずれか一項に記載のアダプタ。
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