JP2023018618A - 発光素子アレイ、光学装置、光計測装置および発光素子アレイの製造方法 - Google Patents
発光素子アレイ、光学装置、光計測装置および発光素子アレイの製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】ブロック分離部を設けることによって発光素子の配列に影響が及ぶことを抑制する。
【解決手段】発光素子アレイ10は、半導体基板と、この半導体基板上に配置された複数の発光素子50と、複数のトレンチ溝52と、ブロック分離溝53とを有する。複数のトレンチ溝52は、複数の発光素子50の周囲にそれぞれ複数設けられ、発光素子50の下方に設けられる発光層を酸化することにより発光層に流れる電流を狭窄する電流狭窄層を形成するための狭窄溝である。ブロック分離溝53は、複数のトレンチ溝52の一部と平面視において重なるように形成され、複数の発光素子50を複数のブロックに分離するように設けられている。
【選択図】図5
【解決手段】発光素子アレイ10は、半導体基板と、この半導体基板上に配置された複数の発光素子50と、複数のトレンチ溝52と、ブロック分離溝53とを有する。複数のトレンチ溝52は、複数の発光素子50の周囲にそれぞれ複数設けられ、発光素子50の下方に設けられる発光層を酸化することにより発光層に流れる電流を狭窄する電流狭窄層を形成するための狭窄溝である。ブロック分離溝53は、複数のトレンチ溝52の一部と平面視において重なるように形成され、複数の発光素子50を複数のブロックに分離するように設けられている。
【選択図】図5
Description
本発明は、発光素子アレイ、光学装置、光計測装置および発光素子アレイの製造方法に関する。
特許文献1には、VCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting Laser)アレイを構成する各VCSEL間において、配置位置に応じて発光領域のサイズが不均一になることが開示されている。
特許文献2には、発光素子の一例であるレーザダイオードを構成する第1の半導体積層体上に、トンネル接合層又は金属的な導電性を有するIII-V族化合物層を介して、設定サイリスタを含んで、複数の発光素子を順にオン状態への移行が可能な状態に駆動する駆動部を構成する第2の半導体層を成長させた基板と、複数のレーザダイオードと、複数の設定サイリスタを備えた発光部品が開示されている。
特許文献3には、基板と、基板上に設けられ、基板の表面と交差する方向に光を出射する複数の発光ダイオードと、複数の発光ダイオード上にそれぞれが積層され、オン状態になることで、発光ダイオードをオン状態への移行が可能な状態に駆動する複数の設定サイリスタとを備え、この設定サイリスタが、発光ダイオードの設定サイリスタへ向かう光の経路に開口部を有している発光部品が開示されている。
特許文献4には、複数の発光素子をそれぞれが有する複数の発光素子群が配列された発光部が、その配列に沿って、複数の発光素子群毎に、その発光素子群に含まれる複数の発光素子が並列して発光又は非発光の状態に順に設定される発光装置が開示されている。
複数の発光素子が形成される発光素子アレイでは、発光素子を構成しようとするそれぞれの場所の周囲に複数のトレンチ溝などの狭窄溝を設けて、この狭窄溝内から発光層を酸化することにより電流狭窄層を形成して、発光層を流れる電流を発光素子が設けられた位置に対応する電流通過領域に制限するような構成が用いられるものがある。
また、このような発光素子アレイでは、複数の発光素子を複数のブロックに分割して、ブロック単位で発光制御が行われる場合がある。このように複数の発光素子をブロック毎に分割する場合には、各ブロック間にはブロック分離部が設けられる。
本発明の目的は、ブロック分離部を設けることによって発光素子の配列に影響が及ぶことを抑制することができる発光素子アレイ、光学装置、光計測装置および発光素子アレイの製造方法を提供することである。
本発明の第1態様の発光素子アレイは、基板と、
前記基板上に配置された複数の発光素子と、
前記複数の発光素子の周囲にそれぞれ複数設けられ、発光層を酸化することにより前記発光層に流れる電流を狭窄する電流狭窄層を形成するための複数の狭窄溝と、
前記複数の発光素子が配置されたそれぞれの位置に沿って、曲率の符号が変化する変曲点が少なくとも1つ含まれるよう湾曲して設けられ、前記複数の発光素子を複数のブロックに分離するブロック分離部とを有する。
前記基板上に配置された複数の発光素子と、
前記複数の発光素子の周囲にそれぞれ複数設けられ、発光層を酸化することにより前記発光層に流れる電流を狭窄する電流狭窄層を形成するための複数の狭窄溝と、
前記複数の発光素子が配置されたそれぞれの位置に沿って、曲率の符号が変化する変曲点が少なくとも1つ含まれるよう湾曲して設けられ、前記複数の発光素子を複数のブロックに分離するブロック分離部とを有する。
本発明の第2態様の発光素子アレイは、第1態様の発光素子アレイにおいて、前記湾曲は発光素子に対する狭窄溝で構成される配列に沿っており、前記変曲点は、異なる発光素子の狭窄溝に沿う際に生じる。
本発明の第3態様の発光素子アレイは、第2態様の発光素子アレイにおいて、前記異なる発光素子は互いに異なるブロックの発光素子である。
本発明の第4態様の発光素子アレイは、第1態様から第3態様までのいずれか1つの態様の発光素子アレイにおいて、前記ブロック分離部が、異なるブロックに配置される隣接する2つの発光素子間の略中間地点を通過するように構成されている。
本発明の第5態様の発光素子アレイは、第1態様から第4態様までのいずれか1つの態様の発光素子アレイにおいて、前記ブロック分離部は溝で構成されたブロック分離溝であって、前記発光素子の発光が、前記ブロック分離溝からの酸化により影響を受けない。
本発明の第6態様の発光素子アレイは、第1態様から第3態様までのいずれか1つの態様の発光素子アレイにおいて、前記ブロック分離部は溝で構成されたブロック分離溝であって、前記ブロック分離溝が、深さが異なる複数の溝で構成されている。
本発明の第7態様の発光素子アレイは、第1態様から第3態様までのいずれか1つの態様の発光素子アレイにおいて、前記ブロック分離部は溝で構成されたブロック分離溝であって、前記狭窄溝の幅が前記ブロック分離溝の幅よりも広い。
本発明の第8態様の発光素子アレイは、第1態様から第7態様までのいずれか1つの態様の発光素子アレイにおいて、前記発光素子が配置された周囲には、複数の狭窄溝が当該発光素子を中心とする円上に設けられている。
本発明の第9態様の発光素子アレイは、第8態様の発光素子アレイにおいて、隣接する2つの前記発光素子では、周囲に設けられた前記複数の狭窄溝のうちの少なくとも1つの狭窄溝が共通して設けられている。
本発明の第10態様の光学装置は、第1態様から第9態様までのいずれか1つの態様の発光素子アレイと、
前記発光素子アレイ上に構成された前記複数の発光素子を駆動する駆動部と、
前記発光素子アレイにより生成された光を用いた処理が実行されるよう前記駆動部を制御する制御部とを備えている。
前記発光素子アレイ上に構成された前記複数の発光素子を駆動する駆動部と、
前記発光素子アレイにより生成された光を用いた処理が実行されるよう前記駆動部を制御する制御部とを備えている。
本発明の第11態様の光計測装置は、第1態様から第9態様までのいずれか1つの態様の発光素子アレイと、
前記発光素子アレイから照射された光が対象物によって反射された反射光を受光する受光素子と、
前記受光素子により受光された光に関する情報を処理して、前記発光素子アレイから前記対象物までの距離、または当該対象物の形状を計測する処理部とを備えている。
前記発光素子アレイから照射された光が対象物によって反射された反射光を受光する受光素子と、
前記受光素子により受光された光に関する情報を処理して、前記発光素子アレイから前記対象物までの距離、または当該対象物の形状を計測する処理部とを備えている。
本発明の第12態様の発光素子アレイの製造方法は、基板上の発光素子を配置しようとするそれぞれの場所の周囲に複数の狭窄溝を形成する工程と、
前記狭窄溝内に一部が露出する発光層を酸化することにより前記発光層に流れる電流を狭窄する電流狭窄層を形成する工程と、
形成する前記複数の発光素子を複数のブロックに分離するブロック分離部を、前記複数の発光素子を配置しようとするそれぞれの位置に沿って、曲率の符号が変化する変曲点が少なくとも1つ含まれるよう湾曲して形成する工程と、
前記電流狭窄層の電流通過領域上に出射開口部を形成して複数の発光素子を形成する工程とを有する。
前記狭窄溝内に一部が露出する発光層を酸化することにより前記発光層に流れる電流を狭窄する電流狭窄層を形成する工程と、
形成する前記複数の発光素子を複数のブロックに分離するブロック分離部を、前記複数の発光素子を配置しようとするそれぞれの位置に沿って、曲率の符号が変化する変曲点が少なくとも1つ含まれるよう湾曲して形成する工程と、
前記電流狭窄層の電流通過領域上に出射開口部を形成して複数の発光素子を形成する工程とを有する。
本発明の第1態様の発光素子アレイによれば、ブロック分離部を設けることによって発光素子の配列に影響が及ぶことを抑制することができる。
本発明の第2態様の発光素子アレイによれば、ブロック分離部を設けることによって発光素子の配列に影響が及ぶことを抑制することができる。
本発明の第3態様の発光素子アレイによれば、ブロック分離部を設けることによって発光素子の配列に影響が及ぶことを抑制することができる。
本発明の第4態様の発光素子アレイによれば、異なるブロック間に配置される2つの発光素子の間隔を、ブロック分離部を設けることによって発光素子の配列に影響が及ぶことを抑制しつつ最短とすることができる。
本発明の第5態様の発光素子アレイによれば、ブロック分離部の影響により発光素子の発光が不均一になることを抑制することができる。
本発明の第6態様の発光素子アレイによれば、発光素子間の間隔が短い場合でも、ブロック分離部を設けることが可能となる。
本発明の第7態様の発光素子アレイによれば、ブロック分離部と狭窄溝とが重なった場合でも、ブロック分離部から発光層が酸化されることを防ぐことができる。
本発明の第8態様の発光素子アレイによれば、各発光素子に対応して設けられる電流通過領域の形状を円形状に近い形状とすることができる。
本発明の第9態様の発光素子アレイによれば、2つの発光素子間の間隔を、狭窄溝を複数の発光素子に対して共通して設けない場合と比較して、短くすることができる。
本発明の第10態様の光学装置によれば、ブロック分離部を設けることによって発光素子の配列に影響が及ぶことを抑制することができる。
本発明の第11態様の光計測装置によれば、ブロック分離部を設けることによって発光素子の配列に影響が及ぶことを抑制することができる。
本発明の第12態様の発光素子アレイの製造方法によれば、ブロック分離部を設けることによって発光素子の配列に影響が及ぶことを抑制することができる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態の光計測装置100の構成を示す図である。
本実施形態の光計測装置100は、例えば人間等の測定対象物200に対して赤外光等の光を照射して、その反射光を受光することにより、測定対象物200までの距離や測定対象物200の3次元形状を算出する機能を備えている。
本実施形態の光計測装置100は、例えば人間等の測定対象物200に対して赤外光等の光を照射して、その反射光を受光することにより、測定対象物200までの距離や測定対象物200の3次元形状を算出する機能を備えている。
ここで、光計測装置100は、タイムオブフライト(TOF:Time Of Flight)と呼ばれる技術を用いて、照射した光が測定対象物200から反射されて帰ってくるまでの時間と、光の速度とから測定対象物200までの距離を測定するものである。そして、このような技術により、測定対象物200の複数個所までの距離を測定することにより測定対象物200の3次元形状を算出することができる。
そして、本実施形態の光計測装置100は、図1に示されるように、処理部30、発光部40、受光部41を備えている。
発光部40は、VCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting Laser:垂直共振器面発光レーザ)と呼ばれる発光素子が複数形成された発光素子アレイ10を備えている。そして、発光素子アレイ10は、各発光素子の点灯制御を行って、各発光素子からの光を測定対象物200に照射する。
受光部41は、発光素子アレイ10から照射された光が測定対象物200によって反射された反射光を受光する受光素子20を備えている。
そして、処理部30は、受光部41の受光素子20により受光された光に関する情報を処理して、発光素子アレイ10から測定対象物200までの距離、または測定対象物200の形状を計測する。
このように、本実施形態の光計測装置100は、測定対象物200までの距離や3次元形状を計測することにより、例えば、人の顔の形状を計測して顔認証を行うシステムや、自動車に積載して前方、後方または側方等における障害物の検出するシステム等の測定対象物までの距離や3次元形状を計測する様々なシステムに用いることが可能である。
なお、本実施形態の発光素子アレイ10を用いて、電子写真システムにおいて使用されるLPH(LED Print Head)を実現するための自己走査型発光素子アレイ(SLED:Self-Scanning Light Emitting Device)を構成するようにすることも可能である。
次に、図1に示した光計測装置100における発光部40の構成を図2のブロック図に示す。
発光部40は、図2に示されるように、発光素子アレイ10と、ドライバ11とを備えている。発光素子アレイ10は、例えば、3行4列の12のブロックに分割されている。ドライバ11は、発光素子アレイ10上に構成された複数の発光素子を駆動する駆動部として機能する。
また、本実施形態の発光素子アレイ10を用いた光学装置110の構成を図3のブロック図に示す。
本実施形態における光学装置110は、図3に示されるように、発光素子アレイ10と、ドライバ11と、制御部12とを備えている。
制御部12は、発光素子アレイ10により生成された光を用いた処理が実行されるようドライバ11を制御する。
次に、本実施形態における発光素子アレイ10を上側から見た場合の概略構成を図4に示す。
本実施形態における発光素子アレイ10は、図4を参照すると、複数の発光素子50により構成されているのが分かる。そして、この複数の発光素子50は、複数のブロックに分割されており、ブロック単位で発光制御を行うことが可能に構成されている。本実施形態では、同じブロックにおける複数の発光素子はサイリスタの部分でつながっており、同じブロックの発光素子にはサイリスタに送られた信号によって同じタイミングで発光できるようになっている。一方、異なるブロックではブロック溝があるため、サイリスタ同士も絶縁されており、異なるブロックスのサイリスタに送られた信号では異なるブロックの発光素子は発光しない。図4では、複数の発光素子50が、3行4列の12のブロックに分割されている場合が示されている。
そして、図4に示すように、複数の発光素子50をブロック毎に分割する場合には、各ブロック間にはブロック分離溝53が設けられ、異なるブロック間における電気的絶縁を確保する素子分離が行われるようになっている。なお、ブロック分離溝53は本実施形態におけるブロック分離部の一例である。
なお、本実施形態では、ブロック間では電気的絶縁がされてはいるものの、アノード電極71や裏面電極73はつながっている構成となっているが、サイリスタ部分がブロック間で電気的絶縁がされているので、各ブロックを異なるタイミングで発光させることが可能となっている。
次に、図4に示した発光素子アレイ10の一部の拡大部分の構造の概略図を図5に示す。
なお、図5では、説明を簡単にするために、各発光素子50の周囲に設けられるアノード電極については省略して示している。
発光素子アレイ10は、後述する半導体基板と、この半導体基板上に配置された複数の発光素子50とを有ししている。そして、発光素子アレイ10を構成する各発光素子50は、それぞれ、レーザ光を出射するための出射開口部51を有し、この出射開口部51の周囲には、それぞれ、複数のトレンチ溝52が設けられている。
複数のトレンチ溝52は、複数の発光素子50の周囲にそれぞれ設けられ、発光素子50の下方に設けられる発光層を酸化することにより発光層に流れる電流を狭窄する電流狭窄層を形成するための狭窄溝である。
そして、ブロック分離溝53は、複数のトレンチ溝52の一部と平面視において重なるように形成され、複数の発光素子50を複数のブロックに分離するように設けられている。
次に、図5に示した発光素子アレイ10のX-X’線に沿った断面図を図6に示し、Y-Y’線に沿った断面図を図7に示す。
本実施形態の発光素子アレイ10は、分布ブラッグ反射(DBR(Distributed Bragg Reflector))導波路を用いた面出射型の半導体積層構造体として構成されている。
そして、発光素子50は、図6に示すように、化合物半導体基板であるGaAs基板60上に形成され、発光素子50の点灯/消灯を制御するサイリスタ80とレーザ光を発生させる発光層90とがトンネル接合層91を介して結合した構造となっている。なお、GaAs基板60の裏側には裏面電極73が形成されている。
そして、サイリスタ80は、アノード層81と、n型のnゲート層82と、p型のpゲート層83と、カソード層84とから構成されている。また、発光層90は、p型のpDBR層92と、n型のnDBR層95とが共振器94の上下に形成された構成となっている。
また、サイリスタ80のアノード層81には、アノード電極71が形成されている。また、図7に示されるように、nゲート層82の所定の場所には、サイリスタ80のオン/オフを制御するためのゲート電極72が形成されている。なお、上述したように、図5に示した拡大図においては、アノード電極71が示されていないが、実際には出射開口部51の周囲を囲むように形成される。
発光層90では、上層のpDBR層92と下層のnDBR層95との間で特定の波長の光が共振することによりレーザ光が生成される。そして、発光層90において生成されたレーザ光が出射開口部51から垂直方向に出射される。
なお、pDBR層92の一部は、酸化されることにより生成された電流狭窄層93が形成されている。この電流狭窄層93は、発光素子アレイ10に流れる電流の電流路を狭窄することによって、発光素子アレイ10に流れる電流が発光素子50の中央部分を通過するようにするために形成されている。具体的には、電流狭窄層93は、発光素子50の中央部分が電流の流れやすい電流通過領域αとして形成され、その周辺部が電流の流れにくい電流阻止領域として形成されている。
このような電流狭窄層93を設けることにより非発光再結合に消費される電力が抑制され、低消費電力化及び発光効率の増加が図られることになる。
ここで、電流狭窄層93は、上述したようにpDBR層92の一部を酸化することにより形成される。なお、pDBR層92の一部を酸化して電流狭窄層93を形成することを酸化狭窄と呼ぶ場合がある。そして、pDBR層92を酸化するために発光素子50の周囲にはトレンチ溝52が設けられている。
なお、本実施形態では、図5に示したように、発光素子50が配置された周囲に6個のトレンチ溝52が発光素子50を中心とする円上に設けられている場合について説明する。しかし、1つの発光素子50に対してトレンチ溝52が設けられる個数は限定されるものではなく、4個、5個、8個等のトレンチ溝が1つの発光素子に対して設けられるような構造であっても良い。
そして、6個のトレンチ溝52は、出射開口部51の周囲を取り囲むとともに、カソード層84、トンネル接合層91、pDBR層92、共振器94を取り除くように形成されている。そして、このトレンチ溝52を介してpDBR層92を酸化することにより、電流狭窄層93が形成される。
ここで、本実施形態では、ブロック分離溝53が、複数のトレンチ溝52の一部と平面視において重なるように形成されている。具体的には、図6において、発光素子50の右側に設けられたトレンチ溝52では、トレンチ溝52とブロック分離溝53とが重なるように設けられている。これに対して、図6において、発光素子50の左側に設けられたトレンチ溝52では、トレンチ溝52とブロック分離溝53とが重なってはいない。
そして、本実施形態においては、トレンチ溝52をエッチングにより形成した後に発光層90における酸化狭窄を行い、その後にブロック分離溝53がエッチングにより形成される。
そのため、トレンチ溝52とブロック分離溝53とが重なる部分では、重ならない部分におけるトレンチ溝52又はブロック分離溝53のいずれの深さよりも深くなるように構成されている。また、トレンチ溝52とブロック分離溝53とが重なる部分では、ブロック分離溝53は、深さが異なる複数の溝で構成されている。
例えば、トレンチ溝52を5μmの深さで形成した後に、ブロック分離溝53を5μmの深さで形成した場合、トレンチ溝52とブロック分離溝53とが重なる部分ではブロック分離溝53の深さは10μmとなる。ただし、実際には単純な足し算になるわけではなく、上記のような条件の場合でも、トレンチ溝52とブロック分離溝53とが重なる部分でもブロック分離溝53の深さは例えば7μm程度となる。
ここで、発光層90における酸化狭窄の際には、ブロック分離溝53はまだ形成されていないため、発光層90は、ブロック分離溝53のうちトレンチ溝52と重ならない部分からは酸化されない。その結果、発光素子50の発光は、ブロック分離溝53からの酸化により影響を受けない。
そして、トレンチ溝52とブロック分離溝53を2回のエッチング工程によりそれぞれ形成し、トレンチ溝52の幅がブロック分離溝53の幅よりも広くなるように形成している。その結果、図6に示されるように、トレンチ溝52とブロック分離溝53とが重なる部分では、トレンチ溝52の幅からブロック分離溝53の幅に狭まる段差が形成されている。
次に、図8を参照して、ブロック分離溝53とトレンチ溝52との位置関係について説明する。なお、図8では、説明を分かり易くするために、ブロック分離溝53を黒線にて示して説明する。
上述したように、本実施形態の発光素子アレイ10では、複数のトレンチ溝52のうちの一部のトレンチ溝52、具体的には異なるブロックに属する2つの発光素子50の間に設けられたトレンチ溝52と、ブロック分離溝53とが重なるように構成されている。
そして、ブロック分離溝53は、異なるブロックに配置される2つの発光素子50間の略中間地点を通過するように構成されている。
ここで、2つの発光素子50間の略中間とは、2つの発光素子50のそれぞれの中心を結ぶ直線上において、いずれか一方の中心からの距離が2つの中心間の距離の45~55%の範囲内に位置している状態をいう。
上述したように本実施形態では、トレンチ溝52を形成して電流狭窄層93を形成した後にブロック分離溝53が形成される。しかし、トレンチ溝52とブロック分離溝53とを同一のエッチング工程において形成した場合、ブロック分離溝53と発光素子50との間の距離が短いと、ブロック分離溝53からも発光層90の酸化狭窄が行われてしまい、電流通過領域の形状が不均一となってしまう。具体的には、近くにブロック分離溝53が形成されている発光素子50と、近くにブロック分離溝53が形成されていない発光素子50とでは、電流通過領域の形状が不均一となってしまう。
そして、発光素子50間において電流通過領域の形状が不均一になると、出射されるレーザ光の強度が発光素子50間によって不均一となってしまう。
そのため、ブロック分離溝53とトレンチ溝52とを同一のエッチング工程により形成する場合には、発光素子50の電流通過領域の形状が、ブロック分離溝53による酸化狭窄の影響を受けないようにする必要がある。具体的にはブロック分離溝53と発光素子50との間の距離を所定の距離以上とする必要がある。
ここで、ブロック分離溝53とトレンチ溝52とを重ねることなく構成した場合の比較例を図9に示す。
図9を参照すると、ブロック分離溝53とトレンチ溝52とを重ねることなく構成して、ブロック分離溝53と発光素子50との間の距離を所定の距離以上とした場合には、異なるブロックに配置される複数の発光素子50の間にある程度の領域が必要となる。このように異なるブロックに配置される複数の発光素子50の間にある程度の領域を設けることにより、ブロック分離溝53を直線状にすることも可能であるとともに、ブロック分離溝53と各発光素子50間の距離も所定の距離以上として、ブロック分離溝53からのエッチングにより電流通過領域の形状が異なる発光素子50間で不均一になることを防ぐことができる。
しかし、図9に示した比較例では、異なるブロックに配置される複数の発光素子50の間にある程度の領域を設けることにより、同じ面積の半導体基板上に形成可能な発光素子50の数が減ってしまうことになり、発光素子50の配置密度が低くなってしまう。
そこで、本実施形態では、図8に示すように、発光素子50が等間隔で配置され、さらに、隣接する2つの発光素子50では、周囲に設けられた複数のトレンチ溝52のうちの少なくとも1つのトレンチ溝52が共通して設けられているような構成の場合でも、ブロック分離溝53とトレンチ溝52とを平面視において重なるように構成することにより、発光素子50間において電流通過領域の形状が不均一になることが防がれることになる。
また、ブロック分離溝53とトレンチ溝52とが重ならない部分と発光素子50との間の距離は、トレンチ溝52と発光素子50との間の距離よりも長くなっている。そのため、たとえブロック分離溝53から発光層90の酸化が行われた場合でも、各発光素子50の電流通過領域の形状に影響を及ぼすことが抑えられる。
なお、図8では、異なるブロック間の境界においても発光素子50が等間隔で配置されている場合を用いて説明しているが、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、発光素子50がブロックの境界において等間隔に配置されていないような場合でも同様に適用することが可能である。
さらに、本実施形態においては、隣接する2つの発光素子50および上下の列の発光素子50間でトレンチ溝52を共通して設けることにより、発光素子50間の間隔を短くして発光素子50の配置密度を高くしたような場合でも、発光素子50の配列に影響を及ぼすことなくブロック分離溝53が構成されている。
具体的には、図8に示すように、ブロック分離溝53が、複数の発光素子50が配置されたそれぞれの位置に沿って、曲率の符号が変化する変曲点が少なくとも1つ含まれるよう湾曲して設けられている。そのため、発光素子50間の間隔が短いような配列となっている場合でも、この発光素子50の配列を乱すことなくブロック分離溝53が構成されていることが分かる。
ここで、図8では、発光素子50Aに沿って配置された3つのトレンチ溝52a~52cにより構成される配列(図中において太線にて示した。)と、発光素子50Bに沿って配置された3つのトレンチ溝52c~52eにより構成される配列(図中において横線の塗りつぶしにて示した。)の両方に沿ってブロック分離溝53が形成されている。そして、ブロック分離溝53の変曲点は、3つのトレンチ溝52a~52cにより構成される配列に沿ったところから3つのトレンチ溝52c~52eにより構成される配列に沿うところに変わる部分、すなわち、2つの配列の両方が重なる部分であるトレンチ溝52cが配置されている位置において発生している。
つまり、ブロック分離溝53の湾曲は発光素子50に対するトレンチ溝52で構成される配列に沿っており、変曲点は、異なる発光素子50のトレンチ溝52に沿う際に生じる。そして、この異なる発光素子50は互いに異なるブロックの発光素子50である。
また、図8では、ブロック分離溝53が湾曲して設けられていることにより、発光素子50との間の距離が保たれて、たとえブロック分離溝53から発光層90の酸化が行われた場合でも、各発光素子50の電流通過領域の形状に影響を及ぼすことが抑えられる。
なお、本実施形態の発光素子アレイ10では、図4に示したように、ブロック分離溝53が格子状に設けられている場合を用いて説明している。
しかし、ブロック分離溝53を格子状に設ける場合に限定されるものではなく、図10に示すように、ブロック分離溝53が斜めになるように構成することも可能である。
さらに、ブロック分離溝53を湾曲して設ける場合に限定されるものではなく、図11に示すように、ブロック分離溝53を直線状に構成することも可能である。なお、図11では、1つの発光素子50の周囲に4つのトレンチ溝52を配置し、上下および左右の他の発光素子50との間でトレンチ溝52を共有するような配置例の場合が示されている。
さらに、ブロック分離溝53を湾曲して設ける場合に、ブロック分離溝53とトレンチ溝52とを重ねることなく構成した場合の例を図12に示す。
図12では、1つの発光素子50の周囲に4つのトレンチ溝52を配置し、上下および左右の他の発光素子50との間でトレンチ溝52を共有しないような配置例の場合が示されている。この図12に示したような配置例の場合には、ブロック分離溝53を発光素子50の配置位置に沿って湾曲して構成することにより、発光素子50の配列に影響を及ぼすことなくブロック分離溝53が構成されているのが分かる。
なお、図12では、2つのトレンチ溝52の間の距離が、ブロック分離溝53を形成することが可能な距離となっているような場合を用いて説明しているが、2つのトレンチ溝52の間の距離がもっと短くなりブロック分離溝53を形成できないような場合もある。そのような場合には、ブロック分離溝53とトレンチ溝52とが重なるように構成することになる。
次に、本実施形態の発光素子アレイ10の製造方法について説明する。
本実施形態の発光素子アレイ10の製造方法の全体の流れを図13のフローチャートに示す。なお、図13のフローチャートでは、発光素子アレイ10の製造方法における主な工程のみを説明するが、実際の製造方法では図13のフローチャートにおいて示されていない工程も存在する。
先ず、発光素子アレイ10を製造する際に、GaAs基板60上に、nDBR層95、共振器94、pDBR層92、トンネル接合層91、カソード層84、pゲート層83、nゲート層82、アノード層81をエピタキシャル成長させて順次形成した状態を図14に示す。
図14に示したような状態の半導体積層基板に対して、まず、ステップS101において、アノード電極71となる金属材料を蒸着することによりアノード電極71が形成される。このようにしてアノード電極71が形成された後の断面図を図15に示す。
次に、ステップS102において、アノード層81の一部をエッチングすることによりゲートコンタクトを形成し、形成されたゲートコンタクトに金属材料を蒸着することによりゲート電極72が形成される。このようにしてゲート電極72が形成された後の断面図を図16に示す。なお、図16の断面図ではゲート電極72が現れないため、ゲート電極72の断面は直接示されていない。
次に、ステップS103において、トレンチ溝52を形成しようとする領域のnゲート層82、pゲート層83をエッチングして除去する。このようにして、nゲート層82、pゲート層83が除去された後の断面図を図17に示す。
次に、ステップS104において、GaAs基板60上の発光素子50を配置しようとするそれぞれの場所の周囲に狭窄溝である複数のトレンチ溝52を形成する。具体的には、このステップS104の工程において、エッチングガスによるエッチングを行ってカソード層84、トンネル接合層91、pDBR層92、共振器94の一部を除去することによりトレンチ溝52を形成する。このようにしてトレンチ溝52が形成された後の断面図を図18に示す。
また、このステップS104のエッチング工程においてトレンチ溝52を形成する際のエッチングパターンを図19に示す。
この図18に示した断面図では、まだブロック分離溝53は形成されていない状態であるため、発光素子50が形成される箇所の左右のトレンチ溝52の深さは同じものとなっている。
そして、ステップS105において、トレンチ溝52内に一部が露出する発光層90を酸化することにより発光層90に流れる電流を狭窄する電流狭窄層93を形成する。具体的には、このステップS105の工程では、トレンチ溝52から酸化ガスを供給することによりpDBR層92の一部を酸化させて電流狭窄層93を形成する。このようにして電流狭窄層93が形成された後の断面図を図20に示す。
次に、ステップS106において、所定のエッチングパターンを用いてエッチングを行うことにより、形成する複数の発光素子50を複数のブロックに分離するブロック分離溝53を形成する。このようにしてブロック分離溝53が形成された後の断面図を図21に示す。
また、このステップS106のエッチング工程においてブロック分離溝53を形成する際のエッチングパターンを図22に示す。
図21を参照すると、発光素子50が形成される箇所の左のトレンチ溝52にはブロック分離溝53が重ねて形成されていないが、発光素子50が形成される箇所の右のトレンチ溝52にはブロック分離溝53が重ねて形成されていることにより段差状になっているのが分かる。
最後に、ステップS107において、電流狭窄層93の電流通過領域上に出射開口部51を形成して複数の発光素子50を形成する。具体的には、このステップS107の工程では、発光素子50を形成しようとする領域において、アノード層81、nゲート層82、pゲート層83、カソード層84、トンネル接合層91が除去されることにより出射開口部51が形成される。このようにして出射開口部51が形成された後の断面図を図23に示す。
なお、上記で説明した本実施形態の発光素子アレイ10の製造方法では、概略のみを説明したものであるため、実際に生成される絶縁膜、電極引き出し配線、保護膜、遮光膜等を生成する説明については省略している。
最後に、裏面電極73が形成されることにより、図6に示したような状態の発光素子アレイ10が形成されることになる。
なお、図4では、複数の発光素子50が3行4列の12のブロックに分割されている場合を図示していたが、ブロック分割の方法はこのような場合に限定されるものではなく、他のブロック分割方法により複数の発光素子50を分割するようにしても良い。例えば、図24に示すように、複数の発光素子50をn行1列のn個のブロックに分割するようなブロック分割方法とすることも可能である。
さらに、本実施形態においては、ブロック分離溝53を形成することによりブロック間の素子分離を行うような構造の発光素子アレイ10に対して本発明を適用した場合について説明したが、本発明はこのような場合に限定されるものではない。半導体積層構造をメサエッチングすることにより複数の島状に分離することにより発光素子間の素子分離を行うような構造の発光素子アレイに対しても同様に本発明は適用可能である。このように半導体積層構造を島状にエッチングする構造はポスト構造とも呼ばれ、このようなポスト構造の発光素子アレイの場合には、それぞれの発光素子の周囲は連続する溝状に除去されることになる。
このようなポスト構造において形成される溝をポスト溝とした場合、上述したようなブロック分離溝を複数のポスト溝の一部と平面視において重なるように形成するとよい。
さらに、本実施形態では、発光素子とサイリスタが層構造になっている発光素子アレイ10に対して、サイリスタを持たない構成としてもよい。その場合、各ブロック毎に電流が供給されるように、例えば、アノード電極71を各ブロック毎に設け、各ブロックに異なるタイミングで電流が供給されるような駆動制御を行える駆動部を適用するとよい。
また、本実施形態では、1つのブロックに複数の発光素子が含まれる例を示したが、1ブロックに1発光素子で構成してもよい。
その他の構造として、基板裏面へ出射するVCSELアレイであってもよいし、サイリスタ構造自体が発光素子となる構造でもよい。さらに、サイリスタはトランジスタであってもよい。
本実施形態では、光測定装置に適用した場合を示したが、発光装置と光伝送路と受光手段と組み合わせて光伝送に適用してもよいし、発光装置から発光した光が検出対象物の内部に入る生体検出などに適用してもよい。
さらに、発光素子としてVCSELを使用したが、LEDを利用してもよい。
本実施形態では、ブロック分離部の一例として溝全体が線としてつながった線状のブロック分離溝を示したが、点線状の溝で構成してもよい。その場合、点と点の間は、ある程度狭くして隣のブロックに信号がいかないようにするとよい。また、溝でブロック分離をするのではなくブロックの分割位置にイオン注入を用いて絶縁部をつくる事を併用して分割してもよい。イオン注入の場合は、溝による段差ができないので発光点と発光点の間が狭く、発光点の大きさを確保し辛い場合でも適用可能であるし、そもそもイオン注入での分割分離部からは酸化されなく、ブロック分離部があることによる不均一は抑制される。また、分離溝とイオン注入を併用してもよい。
10 発光素子アレイ
11 ドライバ
12 制御部
20 受光素子
30 処理部
40 発光部
41 受光部
50 発光素子
51 出射開口部
52 トレンチ溝
53 ブロック分離溝
60 GaAs基板
71 アノード電極
72 ゲート電極
73 裏面電極
80 サイリスタ
81 アノード層
82 nゲート層
83 pゲート層
84 カソード層
90 発光層
91 トンネル接合層
92 pDBR層
93 電流狭窄層
94 共振器
95 nDBR層
100 光計測装置
110 光学装置
200 測定対象物
11 ドライバ
12 制御部
20 受光素子
30 処理部
40 発光部
41 受光部
50 発光素子
51 出射開口部
52 トレンチ溝
53 ブロック分離溝
60 GaAs基板
71 アノード電極
72 ゲート電極
73 裏面電極
80 サイリスタ
81 アノード層
82 nゲート層
83 pゲート層
84 カソード層
90 発光層
91 トンネル接合層
92 pDBR層
93 電流狭窄層
94 共振器
95 nDBR層
100 光計測装置
110 光学装置
200 測定対象物
Claims (12)
- 基板と、
前記基板上に配置された複数の発光素子と、
前記複数の発光素子の周囲にそれぞれ複数設けられ、発光層を酸化することにより前記発光層に流れる電流を狭窄する電流狭窄層を形成するための複数の狭窄溝と、
前記複数の発光素子が配置されたそれぞれの位置に沿って、曲率の符号が変化する変曲点が少なくとも1つ含まれるよう湾曲して設けられ、前記複数の発光素子を複数のブロックに分離するブロック分離部と、
を有する発光素子アレイ。 - 前記湾曲は発光素子に対する狭窄溝で構成される配列に沿っており、前記変曲点は、異なる発光素子の狭窄溝に沿う際に生じる請求項1記載の発光素子アレイ。
- 前記異なる発光素子は互いに異なるブロックの発光素子である請求項2記載の発光素子アレイ。
- 前記ブロック分離部は、異なるブロックに配置される隣接する2つの発光素子間の略中間地点を通過するように構成されている請求項1から3のいずれか1項記載の発光素子アレイ。
- 前記ブロック分離部は溝で構成されたブロック分離溝であって、前記発光素子の発光は、前記ブロック分離溝からの酸化により影響を受けない請求項1から4のいずれか1項記載の発光素子アレイ。
- 前記ブロック分離部は溝で構成されたブロック分離溝であって、前記ブロック分離溝は、深さが異なる複数の溝で構成されている請求項1から3のいずれか1項記載の発光素子アレイ。
- 前記ブロック分離部は溝で構成されたブロック分離溝であって、前記狭窄溝の幅が前記ブロック分離溝の幅よりも広い請求項1から3のいずれか1項記載の発光素子アレイ。
- 前記発光素子が配置された周囲には、複数の狭窄溝が当該発光素子を中心とする円上に設けられている請求項1から7のいずれか1項記載の発光素子アレイ。
- 隣接する2つの前記発光素子では、周囲に設けられた前記複数の狭窄溝のうちの少なくとも1つの狭窄溝が共通して設けられている請求項8記載の発光素子アレイ。
- 請求項1から9のいずれか1項記載の発光素子アレイと、
前記発光素子アレイ上に構成された前記複数の発光素子を駆動する駆動部と、
前記発光素子アレイにより生成された光を用いた処理が実行されるよう前記駆動部を制御する制御部と、
を備えた光学装置。 - 請求項1から9のいずれか1項記載の発光素子アレイと、
前記発光素子アレイから照射された光が対象物によって反射された反射光を受光する受光素子と、
前記受光素子により受光された光に関する情報を処理して、前記発光素子アレイから前記対象物までの距離、または当該対象物の形状を計測する処理部と、
を備えた光計測装置。 - 基板上の発光素子を配置しようとするそれぞれの場所の周囲に複数の狭窄溝を形成する工程と、
前記狭窄溝内に一部が露出する発光層を酸化することにより前記発光層に流れる電流を狭窄する電流狭窄層を形成する工程と、
形成する前記複数の発光素子を複数のブロックに分離するブロック分離部を、前記複数の発光素子を配置しようとするそれぞれの位置に沿って、曲率の符号が変化する変曲点が少なくとも1つ含まれるよう湾曲して形成する工程と、
前記電流狭窄層の電流通過領域上に出射開口部を形成して複数の発光素子を形成する工程と、
を有する発光素子アレイの製造方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US17/724,461 US20230032341A1 (en) | 2021-07-27 | 2022-04-19 | Light-emitting element array, optical device, optical measurement device, and method for manufacturing light-emitting element array |
EP22176596.9A EP4125167B1 (en) | 2021-07-27 | 2022-06-01 | Light-emitting element array, optical device, optical measurement device, and method for manufacturing light-emitting element array |
CN202210614237.3A CN115692455A (zh) | 2021-07-27 | 2022-06-01 | 发光元件阵列及制造方法、光学装置、光测量装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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JP2021122302 | 2021-07-27 |
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Publication Number | Publication Date |
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2021
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