JP2023018505A - 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム Download PDF

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優太 利根
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真規 石塚
Naoki Ishizuka
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Abstract

Figure 2023018505000001
【課題】車両の塗装に関する廃棄物を適正に処理する上で有効な技術を提供する。
【解決手段】本開示の情報処理装置は、易剥離層を含む第1の塗装膜が施工された第1の車両を管理する事業者等によって運営される。第1の車両に施工された第1の塗装膜が剥がれた場合に、剥がれた第1の塗装膜が第1のユーザによって所定の拠点に持ち込まれると、情報処理装置の制御部が、第1のユーザに対してインセンティブを提供するための処理を実行する。第1のユーザに対して提供されるインセンティブは、所定の拠点に持ち込まれた第1の塗装膜の重量に基づいて演算される。
【選択図】図7

Description

本開示は、情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムに関する。
塗装完成車の運搬等に際して、塗装表面にストリッパブルペイントを塗布する技術が知られている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開平6-142604号公報
本開示の目的は、車両から剥がれた塗装を適正に廃棄処理する上で有効な技術を提供することにある。
本開示の態様の1つは、例えば、
第1の車両から剥がれた、易剥離層を含む第1の塗装膜を、所定の拠点へ持ち込む第1のユーザに対し、インセンティブを提供する第1の処理を実行する、
制御部を備える情報処理装置である。
本開示の他の態様の1つは、例えば、
コンピュータが、
第1の車両から剥がれた、易剥離層を含む第1の塗装膜を、所定の拠点へ持ち込む第1のユーザに対し、インセンティブを提供する第1の処理を実行する、
情報処理方法である。
なお、本開示の態様は、上記し情報処理方法をコンピュータに実行させるための情報処理プログラムでもよく、又は上記情報処理プログラムを格納する非一時的記憶媒体でもよい。
本開示によれば、車両から剥がれた塗装を適正に廃棄処理する上で有効な技術を提供することができる。
実施形態における車両管理システムの概要を示す図である。 第1の車両に施工される塗装膜の第1の構成例を示す図である。 第1の車両に施工される塗装膜の第2の構成例を示す図である。 実施形態における車両管理システムに含まれるサーバ装置、及び拠点端末のハードウェア構成例を示す図である。 実施形態におけるサーバ装置の機能構成例を示すブロック図である。 実施形態における係数Cf1を決定する方法を説明するための図である。 実施形態におけるサーバ装置で実行される処理ルーチンを示すフローチャートである。 実施形態におけるサーバ装置で実行されるサブルーチンを示すフローチャートである。
易剥離層を含む塗装膜(第1の塗装膜)を利用して、車両のボディに剥がせる塗装を施す技術が開発されている。第1の塗装膜は、車両の製造時等にボディに施工されたオリジナル塗装に上塗りされる形で施工される、剥離可能な塗装膜である。オリジナル塗装は、車両のボディを構成する鋼板等の表面に電着層(下塗り)を形成し、電着層の上に中塗り層、ベース層、及びクリア層(トップコート)等を積層することで形成される。オリジナル塗装は、剥離剤等の専用の溶液を用いて剥離する必要があるため、簡単に剥がすことは難しい。これに対し、第1の塗装膜は、例えば、オリジナル塗装の上に形成される易剥離層と、易剥離層の上に形成される塗装膜(例えば、ベース層及びクリア層)と、を組み合わせたものである。第1の塗装膜は、専用の溶剤を用いなくとも、力を加えることで容易に剥離することができる。なお、第1の塗装膜は、塗装膜自体が剥離可能なもの(易剥離性塗料)でもよい。
上記したように、第1の塗装膜は容易に剥離することができるため、任意のタイミングでボディ色を変更することができる。例えば、車両を購入又はリースする際に、中古車市場等で人気の高い色のオリジナル塗装を選択した上で、オリジナル塗装とは異なる色の第1の塗装膜を施して車両を使用することが可能になる。そして、車両を売却又は返却する際には、第1の塗装膜を剥離することで、ボディ色をオリジナル塗装の色に戻すことも可能になる。これにより、中古車市場等で人気の高い色とユーザの好みの色とが異なる場合等に、リセールバリューを確保しつつ、ユーザのニーズに応えることが可能になる。また、車両の使用途中で、第1の塗装膜を剥がすことで、車両の見た目を変えることも可能になる。
上記したような第1の塗装膜はオリジナル塗装よりも剥がれ易いため、車両の使用過程で第1の塗装膜が剥がれることも想定される。また、ユーザが故意に第1の塗装膜を剥がすことも想定される。これらの場合においては、車両から剥がれた第1の塗装膜を適正に廃棄処理することが望まれる。
そこで、本開示に係る情報処理装置では、制御部が、第1の車両から剥がれた第1の塗装膜を所定の拠点に持ち込んだユーザ(第1のユーザ)に対し、インセンティブを提供する処理(第1の処理)を実行するようにした。ここでいう「所定の拠点」は、第1の車両から剥がれた第1の塗装膜を、適正に廃棄処理するための作業又は手続きを行うことができる拠点であり、例えば、第1の車両を製造したメーカーと提携しているカーディーラー、又は整備工場等である。本開示によれば、第1のユーザは、第1の車両から剥がれた第1の塗装膜を所定の拠点に持ち込むことの見返りとして、インセンティブの提供を受けることができる。その結果、第1の車両から剥がれた第1の塗装膜を所定の拠点に持ち込む意欲を、第1のユーザに喚起することができる。よって、第1の車両から剥がれた第1の塗装膜を適正に廃棄処理することも可能になる。
なお、「第1の車両から剥がれた第1の塗装膜」は、第1のユーザの意に反して剥がれてしまった第1の塗装膜、及び第1のユーザが故意に剥がした第1の塗装膜を含む。
本開示に係る情報処理装置において、制御部は、第1の処理として、所定の拠点に持ち込まれた第1の塗装膜の重量である第1の重量に関する情報を含む、第1の情報を取得することと、第1の情報に基づいて、第1のユーザに提供されるインセンティブを演算することと、を実行するようにしてもよい。この場合、所定の拠点に持ち込まれた第1の塗装膜の重量(第1の重量)に応じて、第1のユーザへ提供されるインセンティブを決定することができる。これにより、例えば、第1の車両から剥がれた第1の塗装膜のうち、可能
な限り多くの第1の塗装膜を所定の拠点に持ち込む意欲を、第1のユーザに喚起することができる。その結果、第1の車両から剥がれた第1の塗装膜のうち、適正に廃棄処理される第1の塗装膜の量を、より多くすることが可能になる。
ここで、上記した第1の情報は、第1の重量に関する情報に加え、第1の車両において第1の塗装膜が剥がれた部分である第1の部分の大きさに関する情報を含むようにしてもよい。その場合、情報処理装置の制御部は、第1の部分の大きさに基づいて、第1の部分に施工されていたと推定される第1の塗装膜の重量である第1の推定値を演算することも可能になる。さらに、情報処理装置の制御部は、第1の推定値に対する第1の重量の比率が大きいほど、インセンティブを大きく演算することも可能になる。これにより、第1の車両から剥がれた第1の塗装膜のうち、可能な限り多くの第1の塗装膜を所定の拠点に持ち込む意欲を、第1のユーザに喚起し易くなる。
また、第1の車両から第1の塗装膜が剥がれたことに関する付加情報を、第1のユーザが所定の拠点へ提供した場合は提供しない場合に比べ、第1のユーザに提供されるインセンティブが大きくなるように、情報処理装置の制御部が、第1の情報に基づいて演算されたインセンティブを補正するようにしてもよい。これにより、第1の車両から剥がれた第1の塗装膜を所定の拠点に持ち込む際に、付加情報を拠点に提供する意欲を、第1のユーザに喚起することも可能になる。その結果、所定の拠点、又は所定の拠点と提携しているメーカー等が、第1の車両の塗装に関する来歴等を、より正確に管理することも可能になる。
ここで、上記した付加情報は、第1の塗装膜が剥がれる前の第1の車両の画像と第1の塗装膜が剥がれた後の第1の車両の画像とを含むようにしてもよい。その場合、第1の塗装膜が剥がれる前後の第1の車両の画像を比較することで、第1の塗装膜が剥がれた部位を特定したり、又は第1の塗装膜が剥がれた部分(第1の部分)の大きさを確認したりすることも可能になる。また、第1の塗装膜が剥がれる前後の第1の車両の画像を比較することで、所定の拠点に持ち込まれた第1の塗装膜が、第1の車両から剥がれたものであるかの判定を、より正確に行うことも可能になる。
また、上記した付加情報は、第1の車両において第1の塗装膜が剥がれた部分のオリジナル塗装の画像を含むようにしてもよい。これにより、第1の車両のオリジナル塗装の状態を、より正確に管理することも可能になる。その結果、第1の車両が売却又は返却される場合等に、第1の車両のリセールバリューを、より正確に査定することも可能になる。
また、上記した付加情報は、第1の塗装膜が剥がれた時期に関する情報を含むようにしてもよい。これにより、第1の車両の上塗り塗装に関する履歴をより正確に管理することも可能になる。
また、上記した付加情報は、第1の塗装膜が剥がれた理由に関する情報を含むようにしてもよい。これにより、第1の塗装膜が剥がれる要因等を、より正確に把握することも可能になる。例えば、第1のユーザが故意に第1の塗装膜を剥がす場合を除き、どのような要因で第1の塗装膜が剥がれ得るのかを特定することが可能になり、特定された要因に応じて第1の塗装膜の改良等を行うことも可能になる。
また、付加情報は、第1のユーザが故意に第1の塗装膜を剥がした場合における第1の塗装膜を剥がした方法に関する情報を含むようにしてもよい。これにより、第1の車両に施工されていた第1の塗装膜がどのような方法で剥がされたのかを管理することも可能になる。
また、付加情報は、第1のユーザが故意に第1の塗装膜を剥がした場合における第1の塗装膜を剥がすのに要した時間に関する情報を含むようにしてもよい。これにより、一般のユーザが自身の手で第1の塗装膜を剥がすのに要する時間を把握することも可能になる。
<実施形態>
以下、本開示の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。本実施形態に記載される構成は、特に記載がない限り本開示の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
本実施形態では、本開示に係る情報処理装置を、上塗り塗装が施工された車両を管理するシステム(以下、「車両管理システム」と記す場合もある。)に適用する例について述べる。
(システム概要)
図1は、本開示に係る情報処理装置を適用する車両管理システムの概要を示す図である。本実施形態における車両管理システムは、サーバ装置100と、拠点端末200と、を含んで構成される。なお、図1に示す例では、サーバ装置100の管理下にある第1の車両10が1台のみ図示されているが、サーバ装置100の管理下にある第1の車両10は複数台でもよい。また、図1に示す例では、拠点端末200が一つのみ図示されているが、複数でもよい。
サーバ装置100は、上塗り塗装が施工された車両(第1の車両)10を管理する事業者によって運営される。サーバ装置100を運営する事業者は、例えば、第1の車両10のメーカー、又はメーカーと提携している事業者等である。本実施形態のサーバ装置100は、第1の車両10から剥がれた上塗り塗装の引き取り業務が所定の拠点で行われる場合に、上塗り塗装を持ち込んだユーザ(第1のユーザ)にインセンティブを提供するための各種処理を行う。本実施形態における「上塗り塗装」とは、第1の車両10の製造時等にボディに施工されたオリジナル塗装に上塗りされる形で施工される、剥離可能な塗装膜であり、本開示に係る「第1の塗装膜」に相当する。上塗り塗装の詳細については、後述する。
第1の車両10から剥がれた上塗り塗装の引き取り業務が所定の拠点で行われるときに、サーバ装置100は、拠点端末200から提供される第1の情報に基づいてインセンティブを演算し、演算されたインセンティブを第1のユーザへ提供する依頼(以下、「提供依頼」と記す場合もある。)を拠点端末200に対して行う。なお、本実施形態において「第1の車両10から剥がれた上塗り塗装」は、第1のユーザの意に反して第1の車両10から剥がれた上塗り塗装、及び第1のユーザが故意に第1の車両10から剥がした上塗り塗装を含む。また、本実施形態における「第1の情報」は、所定の拠点に持ち込まれた上塗り塗装の重量(第1の重量)に関する情報と、第1の車両10において上塗り塗装が剥がれた部分(第1の部分)の大きさ(面積)に関する情報と、を含む。
拠点端末200は、第1の車両10から剥がれた上塗り塗装の引き取り業務を行う所定の拠点で使用される。本実施形態の拠点端末200は、第1の車両10から剥がれた上塗り塗装の引き取り業務を行う所定の拠点の従業員が使用する端末である。なお、本実施形態における「所定の拠点」は、第1のユーザから引き取った上塗り塗装を、適正に廃棄処理するための作業又は手続きを行うことができる拠点である。斯様な所定の拠点において、第1のユーザによって持ち込まれた上塗り塗装の引き取り業務が行われるときに、拠点端末200が、第1の情報の入力を受け付け、受け付けた第1の情報をサーバ装置100へ提供する。第1の情報の入力は、所定の拠点の従業員により行われる。また、サーバ装
置100からの提供依頼を受けた場合に、拠点端末200が、提供依頼を所定の拠点の従業員に提示する。斯様な提示を受けた従業員は、提供依頼に応じたインセンティブを第1のユーザへ提供するための手続きを行うことができる。
本実施形態におけるインセンティブは、金銭の支払い、又はサーバ装置100を運営する事業者と提携している店舗で利用することができるポイントの付与等であるが、これらに限定されるものではなく、第1のユーザにとってメリットのあるものであればよい。
(上塗り塗装)
ここで、第1の車両10に施工される塗装について説明する。図2は、第1の車両10に施工された塗装膜の概略構成を示す図である。図2に示すように、第1の車両10のボディを構成する鋼板11の表面には、オリジナル塗装が施され、オリジナル塗装の上に上塗り塗装が施される。オリジナル塗装は、鋼板11の表面に形成される中塗り層20と、中塗り層20の上に形成されるベース層30と、ベース層30の上に形成されるクリア層(トップコート)40と、を含む。なお、鋼板11には、電着層が下塗りされている。また、第1の車両10のボディを構成する部材が樹脂製のものである場合、オリジナル塗装の中塗り層20の代わりにプライマー層を形成すればよい。このように形成されるオリジナル塗装は、剥離剤等の専用の溶液を用いて剥離する必要があるため、簡単に剥がすことは難しい。
次に、上塗り塗装は、オリジナル塗装の上(クリア層40の上)に形成される剥離層50を含む。剥離層50は、易剥離性塗料の層であって、力を加えることで容易に剥離できるという性質を持つ。なお、図2に例示した剥離層50は、本開示に係る「易剥離層を含む塗装膜(第1の塗装膜)」に相当する。斯様な剥離層50は、例えば、噴霧法等を用いて、易剥離性塗料をオリジナル塗装の上に塗装することで形成される。易剥離性塗料は、例えば、キシレン、エチルベンゼン、酸化防止剤、メチルエチルケトン、シリカ反応物、酸化チタン(ナノ粒子)、及び有機溶剤等を含む塗料である。なお、剥離層50の上には、クリア層が形成されてもよい。
なお、図2に示す上塗り塗装は、塗料自体に剥離性を持たせたものであるが、上塗り塗装の構成は図2の例に限定されず、易剥離性を有する塗装膜であればよい。例えば、図3に示すように、オリジナル塗装のクリア層40の上に剥離層60を形成し、剥離層60の上にベース層70及びクリア層80を形成してもよい。図3に示す剥離層60は、図2中の剥離層50と同様の材料を用いて、無着色に形成される。その場合、剥離層60が本開示に係る「易剥離層」に相当し、剥離層60とベース層70とクリア層80とを含む上塗り塗装が本開示に係る「易剥離層を含む塗装膜(第1の塗装膜)」に相当する。図3に示す上塗り塗装は、剥離層60に力を加えることで、簡単にオリジナル塗装から剥離させることができる。
上記した上塗り塗装を用いることで、第1の車両10のボディ色を、オリジナル塗装の色とは異なる色へ変更することが容易になる。また、上塗り塗装を剥がすことで、第1の車両10のボディ色をオリジナル塗装の色に戻すことも容易である。よって、第1の車両10を購入する際に、中古車市場等で人気の高い色のオリジナル塗装を選択した上で、オリジナル塗装とは異なる色の上塗り塗装を施して第1の車両10を使用することが可能になる。そして、第1の車両10を中古車市場等で販売する際には、上塗り塗装を剥がすことで、中古車市場等で人気の高い色のオリジナル塗装に戻すこともできる。
ところで、上塗り塗装はオリジナル塗装よりも剥がれ易いため、第1の車両10の使用過程で上塗り塗装が剥がれることも想定される。また、ユーザが故意に上塗り塗装を剥がすことも想定される。これらの場合においては、第1の車両10から剥がれた第1の塗装
膜を適正に廃棄処理することが望まれる。
(システム構成)
図4は、本実施形態に係る車両管理システムに含まれるサーバ装置100及び拠点端末200のハードウェア構成例を示す図である。
サーバ装置100は、上塗り塗装が施工された第1の車両10を管理する事業者等によって運営されるコンピュータである。サーバ装置100は、図4に示すように、プロセッサ101、主記憶部102、補助記憶部103、及び通信部104を有する。プロセッサ101、主記憶部102、補助記憶部103、及び通信部104は、互いにバスによって接続される。第1のサーバ装置100のハードウェア構成は、図4に示す例に限定されず、適宜構成要素の省略、置換、及び追加が行われてもよい。
プロセッサ101は、様々な情報処理の演算を行うことで、第1のサーバ装置100を制御する。斯様なプロセッサ101は、例えば、CPU(Central Processing Unit)又
はDSP(Digital Signal Processor)等により構成される。
主記憶部102は、補助記憶部103に格納されているプログラムをロードするための記録領域として用いられたり、又はプロセッサ101の演算結果等を一時的に記憶するためのバッファとして用いられたりする記憶装置である。斯様な主記憶部102は、例えば、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)等の半導体メモリを含んで構成される。
補助記憶部103は、例えば、プロセッサ101に実行させるためのプログラム、及びプロセッサ101がプログラムを実行する際に使用されるデータ等を格納する。斯様な補助記憶部103は、例えば、EPROM(Erasable Programmable ROM)、又はHDD(Hard Disk Drive)等を含んで構成される。補助記憶部103は、リムーバブルメディアを含んでもよい。リムーバブルメディアは、例えば、CD(Compact Disc)若しくはDVD(Digital Versatile Disc)等のようなディスク記録媒体でもよく、又はUSB(Universal Serial Bus)メモリでもよい。補助記憶部103に格納されるプログラムには、OS(Operating System)に加え、インセンティブの査定に関わるアプリケーション・プログラムが含まれる。なお、補助記憶部103に格納されている情報の一部又は全部は、主記憶部102に格納されてもよい。
通信部104は、第1のサーバ装置100をネットワークN1に接続するための通信インタフェースである。通信部104は、例えば、LAN(Local Area Network)等の通信網を利用して、ネットワークN1に接続する。通信部104は、Wi-Fi(登録商標)等の無線通信網を利用して、ネットワークN1に接続してもよい。通信部104は、ネットワークN1を通じて、他の機器(例えば、拠点端末200等)と通信する。
ネットワークN1は、例えば、インターネット等の世界規模の公衆通信網であるWAN(Wide Area Network)、又はその他の通信網である。なお、ネットワークN1は、携帯
電話等の電話通信網、又はWi-Fi(登録商標)等の無線通信網を含んでもよい。
次に、拠点端末200は、第1の車両10から剥がれた上塗り塗装の引き取り業務を行う所定の拠点の従業員が使用するコンピュータである。拠点端末200は、所定の拠点に設置される据え置き型のコンピュータでもよく、又は所定の拠点の従業員が持ち運び可能なタブレット型のコンピュータでもよい。拠点端末200は、図4に示すように、プロセッサ201、主記憶部202、補助記憶部203、入出力部204、及び通信部205を有する。プロセッサ201、主記憶部202、補助記憶部203、入出力部204、及び
通信部205は、互いにバスにより接続される。拠点端末200のハードウェア構成は、図4に示す例に限定されず、適宜構成要素の省略、置換、又は追加が行われてもよい。
ここで、プロセッサ201、主記憶部202、補助記憶部203、及び通信部205は、サーバ装置100のプロセッサ101、主記憶部102、補助記憶部103、及び通信部104と同様であるため、その説明が省略される。ただし、通信部205は、5G(5th-Generation)若しくはLTE(Long Term Evolution)等の移動体通信サービスを利用
してネットワークN1へ接続するように構成されてもよい。
入出力部204は、所定の拠点の従業員が行った入力操作を受け付ける一方で、従業員に対して情報を提示する。入出力部204は、例えば、キーボードとその制御回路、及び液晶ディスプレイとその制御回路等から構成される。なお、入出力部204は、キーボード及び液晶ディスプレイの代わりに、タッチパネルディスプレイを備えるようにしてもよい。
上記したように構成される拠点端末200は、従業員とのインタラクションを実現する機能を有する。例えば、拠点端末200は、従業員による第1の情報の入力を受け付ける機能と、受け付けた第1の情報をサーバ装置100へ提供する機能と、サーバ装置100から受けた提供依頼を従業員に提示する機能と、を実現する。これらの機能は、拠点端末200で動作するブラウザ、又は補助記憶部203に格納されるアプリケーション・プログラムによって実現される。なお、拠点端末200で実現される機能の一部又は全部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)又はFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェア回路により実現されてもよい。
(サーバ装置の機能構成)
ここで、サーバ装置100の機能構成について、図5に基づいて説明する。本実施形態におけるサーバ装置100は、拠点端末200とのインタラクションを行うためのウェブサーバを実現可能に構成されてもよい。その場合、拠点端末200は、ブラウザを通じてウェブサーバにアクセスすることで、第1のユーザにより持ち込まれた上塗り塗装の引き取り手続き、サーバ装置100への第1の情報の提供、及びサーバ装置100からの提供依頼の受け取り等を行うことができる。なお、サーバ装置100は、ウェブサーバ以外の手段によって上記と同様のサービスを提供してもよい。例えば、拠点端末200にインストールされるアプリケーション・プログラムと所定のプロトコルとによって、拠点端末200とのインタラクションを実現する処理を、サーバ装置100が実行してもよい。
上記した機能を実現するサーバ装置100は、図5に示すように、その機能構成要素として、取得部F110と、演算部F120と、依頼部F130と、を有する。これら取得部F110、演算部F120、及び依頼部F130は、プロセッサ101が補助記憶部103に格納されているプログラムを実行することにより実現される。上記した機能構成要素を実現するプロセッサ101が、本開示に係る「制御部」に相当する。なお、取得部F110と演算部F120と依頼部F130との全部又は一部は、ASIC又はFPGA等のハードウェア回路により実現されてもよい。
取得部F110は、前述のウェブサーバを実現するための機能構成要素の一つであり、拠点端末200とのインタラクションを行う。例えば、拠点端末200がブラウザを通じて所定のウェブページにアクセスしたとき、取得部F110が、第1の情報の入力画面を、拠点端末200のブラウザに表示させる。所定のウェブページは、例えば、上塗り塗装の引き取り手続きに必要な情報を入力するためのウェブページ、又は上塗り塗装の引き取り手続きが完了したことを示す情報を入力するためのウェブページ等である。第1の情報は、前述したように、所定の拠点に持ち込まれた上塗り塗装の重量(第1の重量)に関す
る情報と、第1の車両10において上塗り塗装が剥がれた部分(第1の部分)の面積に関する情報と、を含む。上記した入力画面において第1の情報が入力されると、入力された第1の情報が取得部F110によって取得される。取得部F110によって取得された第1の情報は、取得部F110から演算部F120へ渡される。
演算部F120は、第1の情報に基づいて、第1のユーザに提供されるインセンティブを演算する。本実施形態の演算部F120は、第1の情報に含まれる、第1の部分の面積に基づいて、第1の部分に施工されていたと推定される上塗り塗装の重量(第1の推定値)を演算する。例えば、演算部F120は、第1の部分の面積と、所定の拠点に持ち込まれた上塗り塗装の単位面積あたりの重量と、に基づいて、第1の推定値を演算してもよい。このような方法によって第1の推定値が演算されると、演算部F120は、第1の推定値に対する第1の重量の比率(以下、「第1の比率」と記す場合もある。)に基づいて、インセンティブを演算する。その場合、演算部F120は、第1の比率が大きいほど、第1のユーザに提供されるインセンティブが大きくなる方法で、インセンティブを演算する。
例えば、演算部F120は、先ず、図6に示すような対応関係に基づいて、係数Cf1を決定する。係数Cf1は、図6に示すように、1.0以下の正数であって、且つ第1の比率が大きいほど大きい値になるように設定される。図6に示す例では、第1の比率が60%未満である場合は、係数Cf1が「0」に設定される。また、第1の比率が60%以上である場合は、第1の比率が大きくなるにつれて、係数Cf1が大きくなっていき、第1の比率が100%のとき(第1の重量が第1の推定値と等しいとき)に最大の「1.0」となるように設定される。なお、図6に示すような対応関係は、マップの形態で補助記憶部103に格納されていてもよく、又は計算モデルの形態で補助記憶部103に格納されていてもよい。また、図6に示す第1の比率の数値と係数Cf1の値は、あくまで一例であって、図6の例に限定されるものではない。
上記したような方法により係数Cf1が決定されると、演算部F120は、インセンティブの基準値Icdefに係数Cf1を乗算することで、第1のユーザへ提供されるインセンティブを算出する。上記した基準値Icdefは、インセンティブの上限値であり、第1の重量が第1の推定値と等しい場合に提供されるインセンティブの値(金額、又はポイント等)に相当する。斯様にして算出されるインセンティブは、第1の比率が60%以上であれば、第1の比率が大きいほど大きい値となる。また、第1の比率が60%未満である場合は、第1のユーザへ提供されるインセンティブは「0」になる(第1のユーザに対してインセンティブが提供されない)。演算部F120により算出されたインセンティブは、演算部F120から依頼部F130へ渡される。
なお、インセンティブの演算方法は、上記した方法に限定されず、第1の重量が第1の推定値に近似するほど、インセンティブが大きくなるような演算方法であれば、如何なる方法を用いてもよい。例えば、第1の重量と第1の推定値との差が小さいほど、インセンティブが大きくなる方法で、インセンティブが演算されてもよい。
ここで、図5に戻り、依頼部F130は、取得部F110と同様に、前述のウェブサーバを実現するための機能構成要素の一つであり、拠点端末200とのインタラクションを行う。例えば、依頼部F130は、提供依頼を、拠点端末200のブラウザに表示させる。その際の提供依頼には、例えば、演算部F120によって演算されたインセンティブと、当該インセンティブを第1のユーザへ提供することを所定の拠点の従業員に促すメッセージとが含まれる。斯様な提供依頼を見た従業員は、演算部F120によって演算されたインセンティブを第1のユーザに提供することが可能になる。
なお、サーバ装置100の機能構成は、図5に示した例に限定されず、適宜機能構成要素の省略、変更、又は追加が可能である。
(処理の流れ)
本実施形態におけるサーバ装置100で実行される処理の流れについて図7及び図8に基づいて説明する。図7は、拠点端末200がブラウザを通じて前述の所定のウェブページにアクセスしたときに実行される処理ルーチンを示すフローチャートである。図8は、図7中のステップS104で実行されるサブルーチンを示すフローチャートである。なお、図7及び図8に示す処理の実行主体は、サーバ装置100のプロセッサ101であるが、ここではサーバ装置100の機能構成要素を主体とした説明を行う。
拠点端末200がブラウザを通じて前述の所定のウェブページにアクセスすると、図7に示すように、取得部F110が、第1の情報の入力画面を、拠点端末200のブラウザに表示させる(ステップS101)。取得部F110は、ステップS101の処理を実行し終えると、ステップS102の処理を実行する。
ステップS102では、取得部F110は、第1の情報の入力画面において、第1の情報の入力が完了したかを判定する。第1の情報の入力画面において第1の情報の入力が完了していない場合(ステップS102で否定判定)、取得部F110は、第1の情報の入力が完了するまで待機する。また、第1の情報の入力画面において第1の情報の入力が完了している場合(ステップS102で肯定判定)、取得部F110は、ステップS103の処理を実行する。
ステップS103では、取得部F110は、第1の情報の入力画面で入力された第1の情報を取得する。取得部F110により取得された第1の情報は、取得部F110から演算部F120へ渡される。演算部F120は、第1の情報を受け取ったことをトリガにして、ステップS104の処理を実行する。
ステップS104では、演算部F120は、取得部F110から受け取った第1の情報に基づいて、第1のユーザへ提供されるインセンティブを演算する。その際、演算部F120は、図8のサブルーチンに従って、第1のユーザへ提供されるインセンティブを演算する。
図8では、演算部F120が、取得部F110から受け取った第1の情報に基づいて、第1の推定値を演算する(ステップS1401)。例えば、演算部F120は、第1の情報に含まれる第1の部分の面積と、所定の拠点に持ち込まれた上塗り塗装の単位面積あたりの重量と、を乗算することで、第1の推定値を演算する。演算部F120は、ステップS1401の処理を実行し終えると、ステップS1402の処理を実行する。
ステップS1402では、演算部F120は、第1の情報に含まれる第1の重量を、ステップS1401で演算された第1の推定値で除算することで、第1の比率を演算する。演算部F120は、ステップS1402の処理を実行し終えると、ステップS1403の処理を実行する。
ステップS1403では、演算部F120は、ステップS1402で演算された第1の比率に基づいて、係数Cf1を決定する。例えば、演算部F120は、第1の比率と、前述の図6に示した対応関係と、に基づいて、係数Cf1を決定する。演算部F120は、ステップS1403の処理を実行し終えると、ステップS1404の処理を実行する。
ステップS1404では、演算部F120は、インセンティブの基準値Icdefに、
ステップS1403で決定された係数Cf1を乗算することで、第1のユーザへ提供されるインセンティブを算出する。演算部F120がステップS1404の処理を実行し終えると、図8のサブルーチンの実行が終了される。
ここで図7の処理ルーチンに戻り、演算部F120は、ステップS104(ステップS1401-S1404)で算出されたインセンティブを、依頼部F130へ渡す。依頼部F130は、演算部F120によって算出されたインセンティブを受け取ったことをトリガにして、ステップS105の処理を実行する。
ステップS105では、依頼部F130は、提案依頼を、所定の拠点の従業員に提示する。具体的には、依頼部F130は、提案依頼を、拠点端末200のブラウザに表示させる。提供依頼は、前述したように、サーバ装置100で演算されたインセンティブを第1のユーザへ提供する依頼である。斯様な提供依頼が拠点端末200に表示されると、当該提案依頼を見た従業員が、サーバ装置100で演算されたインセンティブを、第1のユーザに提供することが可能になる。
依頼部F130がステップS105の処理を実行し終えると、図7の処理ルーチンの実行が終了される。
(実施形態の効果)
以上述べた実施形態によれば、第1の車両10から剥がれた上塗り塗装のうち、第1の比率が60%以上となる重量の上塗り塗装を所定の拠点に持ち込んだ第1のユーザに対し、インセンティブが提供されることになる。つまり、第1のユーザは、第1の車両10から剥がれた上塗り塗装のうち、第1の比率が60%以上となる重量の上塗り塗装を所定の拠点に持ち込むことの見返りとして、インセンティブを受け取ることができる。これにより、第1の車両10から剥がれた上塗り塗装のうち、第1の比率が60%以上となる重量の上塗り塗装を所定の拠点に持ち込む意欲を、第1のユーザに喚起することができる。
また、第1の比率が60%以上となる場合は、第1の比率が大きいほど、第1のユーザに提供されるインセンティブが大きくなるため、第1の車両10から剥がれた上塗り塗装のうち、より多くの上塗り塗装を所定の拠点に持ち込む意欲を、第1のユーザに喚起することもできる。
したがって、第1の車両10から剥がれた上塗り塗装のうち、所定の拠点に持ち込まれる上塗り塗装の量を、より多くすることが可能になる。その結果、第1の車両10から剥がれた上塗り塗装のうち、適正に廃棄処理される上塗り塗装の量を可能な限り多くすることが可能になる。
<変形例>
前述の実施形態では、第1の情報に基づいて、第1のユーザに提供されるインセンティブが決定される例について述べた。これに対し、第1の情報に加え、第1のユーザから提供される付加情報の有無に基づいて、第1のユーザに提供されるインセンティブが決定されてもよい。
ここで、インセンティブの正確な査定、第1の車両10のリセールバリューの査定、第1の車両10の上塗り塗装に関する履歴の管理、又は上塗り塗装の改良等を行う上で有効な情報である。斯様な付加情報としては、例えば、以下のような情報を挙げることができる。
(1)上塗り塗装が剥がれる前後における第1の車両10の画像
(2)上塗り塗装が剥がれた部分のオリジナル塗装の画像
(3)上塗り塗装が剥がれた時期
(4)上塗り塗装が剥がれた理由
(5)第1のユーザが故意に上塗り塗装を剥がした場合における上塗り塗装を剥がした方法
(6)第1のユーザが故意に上塗り塗装を剥がした場合における上塗り塗装を剥がすのに要した時間
付加情報が、上記した(1)である場合、上塗り塗装が剥がれる前後の第1の車両10の画像を画像処理することで、第1の車両10において上塗り塗装が剥がれた部位を特定することができる。これにより、第1の車両10の上塗り塗装に関する履歴を管理することも可能になる。また、上塗り塗装が剥がれる前後の第1の車両10の画像を比較することで、第1の塗装膜が剥がれた部分(第1の部分)の面積が、第1の情報で提供された面積と一致するかを確認することもできる。また、第1のユーザが所定の拠点に持ち込んだ上塗り塗装が、第1の車両10から剥がれたものであるかの判定等を、より正確に行うことも可能になる。その結果、第1のユーザへ提供されるインセンティブの査定を、より正確に行うことも可能になる。
また、付加情報が、上記した(2)である場合、第1の車両10のオリジナル塗装の状態を、より正確に管理することも可能になる。その結果、第1の車両10が売却又は返却される場合等に、第1の車両10のリセールバリューを、より正確に査定することが可能になる。
また、付加情報が、上記した(3)である場合、第1の車両10の上塗り塗装に関する履歴を、より正確に管理することが可能になる。
また、付加情報が、上記した(4)である場合、第1の車両10の使用過程で上塗り塗装が剥がれる要因等を、より正確に把握することが可能になる。これにより、第1のユーザが故意に上塗り塗装を剥がす場合を除き、どのような要因で上塗り塗装が剥がれ得るのかを特定することが可能になり、特定された要因に応じて上塗り塗装の改良等を行うことも可能になる。
また、付加情報が、上記した(5)である場合、第1の車両10に施工されていた上塗り塗装がどのような方法で剥がされたのかを管理することも可能になる。
また、付加情報が、上記した(6)である場合、一般のユーザが自身の手で上塗り塗装を剥がすのに要する時間を把握することも可能になる。
そこで、第1のユーザが上記した(1)から(6)のうちの少なくとも一つの付加情報を所定の拠点の従業員に提供した場合は提供しない場合に比べ、第1のユーザに提供されるインセンティブが大きくなる方法で、インセンティブの演算が行われるようにしてもよい。
例えば、演算部F120は、先ず、前述の実施形態で述べたように、第1の比率に基づいて、インセンティブを演算する。続いて、演算部F120は、第1の比率に基づいて演算されたインセンティブに、第1のユーザから提供される付加情報の有無に応じた補正係数を乗算するようにしてもよい。その場合の補正係数は、第1のユーザから提供される付加情報が無い場合よりも有る場合の方が大きい値に設定されればよい。例えば、第1のユーザから提供される付加情報が無い場合の補正係数が「1.0」に設定され、第1のユーザから提供される付加情報が有る場合の補正係数が「1.5」に設定されてもよい。
なお、第1の比率に基づいて演算されたインセンティブを補正する方法は、上記した方法に限定されない。例えば、第1のユーザから提供される付加情報の種類又は数等に応じて、第1の比率に基づいて演算されたインセンティブが補正されてもよい。例えば、第1のユーザから提供される付加情報の数が多いほど、第1のユーザに提供されるインセンティブが大きくなるように、第1の比率に基づいて演算されたインセンティブが補正されてもよい。また、第1のユーザから提供される付加情報の種類別に設定される補正係数を用いて、第1の比率に基づいて演算されたインセンティブが補正されてもよい。
上記した方法でインセンティブが決定されれば、第1の車両10から剥がれた上塗り塗装を所定の拠点に持ち込む意欲に加え、付加情報を所定の拠点の従業員に提供する意欲を、第1のユーザに喚起することができる。
<その他>
上記した実施形態及び変形例は、あくまでも一例であって、本開示はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。例えば、サーバ装置100で行われる処理の一部又は全部が他の装置(例えば、拠点端末200)で行われてもよい。
また、本開示において説明した処理及び手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。さらに、1つの装置が行うものとして説明した処理が、複数の装置によって分担して実行されてもよい。あるいは、異なる装置が行うものとして説明した処理が、1つの装置によって実行されても構わない。コンピュータシステムにおいて、各機能をどのようなハードウェア構成で実現するかは柔軟に変更可能である。
また、本開示は、上記の実施形態で説明した機能を実装したコンピュータプログラム(情報処理プログラム)をコンピュータに供給し、当該コンピュータが有する1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行することによっても実現可能である。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータのシステムバスに接続可能な非一時的なコンピュータ可読記憶媒体によってコンピュータに提供されてもよく、又はネットワークを介してコンピュータに提供されてもよい。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、データ及びプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、又は化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体である。斯様な記録媒体としては、例えば、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、又はHDD等)、光ディスク(CD-ROM、DVDディスク、又はブルーレイディスク等)等の任意のタイプのディスクを例示することができる。また、記録媒体は、ROM、RAM、EPROM、EEPROM、磁気カード、フラッシュメモリ、光学式カード、又はSSD(Solid State Drive)等の媒体でもよい。
10 第1の車両
11 鋼板
20 中塗り層
30 ベース層
40 クリア層
50 剥離層
60 剥離層
70 ベース層
80 クリア層
100 サーバ装置
101 プロセッサ
102 主記憶部
103 補助記憶部
104 通信部
F110 取得部
F120 演算部
F130 依頼部
200 拠点端末

Claims (20)

  1. 第1の車両から剥がれた、易剥離層を含む第1の塗装膜を、所定の拠点へ持ち込む第1のユーザに対し、インセンティブを提供する第1の処理を実行する、
    制御部を備える、
    情報処理装置。
  2. 前記制御部は、
    前記第1の処理として、
    前記所定の拠点に持ち込まれた前記第1の塗装膜の重量である第1の重量に関する情報を含む、第1の情報を取得することと、
    前記第1の情報に基づいて、前記第1のユーザに提供されるインセンティブを演算することと、
    を実行する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記第1の情報は、前記第1の重量に関する情報と、前記第1の車両において前記第1の塗装膜が剥がれた部分である第1の部分の大きさに関する情報と、を含み、
    前記制御部は、前記第1の部分の大きさに基づいて、前記第1の部分に施工されていたと推定される前記第1の塗装膜の重量である第1の推定値を演算し、前記第1の推定値に対する前記第1の重量の比率が大きいほど、前記インセンティブを大きく演算する、
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記第1の車両から前記第1の塗装膜が剥がれたことに関する付加情報を、前記第1のユーザが前記所定の拠点へ提供した場合は提供しない場合に比べ、前記第1のユーザに提供されるインセンティブが大きくなるように、前記制御部が、前記第1の情報に基づいて演算された前記インセンティブを補正する、
    請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記付加情報は、前記第1の塗装膜が剥がれる前の前記第1の車両の画像と前記第1の塗装膜が剥がれた後の前記第1の車両の画像とを含む、
    請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記付加情報は、前記第1の車両において前記第1の塗装膜が剥がれた部分のオリジナル塗装の画像を含む、
    請求項4又は5に記載の情報処理装置。
  7. 前記付加情報は、前記第1の塗装膜が剥がれた時期に関する情報を含む、
    請求項4から6の何れか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記付加情報は、前記第1の塗装膜が剥がれた理由に関する情報を含む、
    請求項4から7の何れか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記付加情報は、前記第1のユーザが故意に前記第1の塗装膜を剥がした場合における前記第1の塗装膜を剥がした方法に関する情報を含む、
    請求項4から8の何れか1項に記載の情報処理装置。
  10. 前記付加情報は、前記第1のユーザが故意に前記第1の塗装膜を剥がした場合における前記第1の塗装膜を剥がすのに要した時間に関する情報を含む、
    請求項4から9の何れか1項に記載の情報処理装置。
  11. コンピュータが、
    第1の車両から剥がれた、易剥離層を含む第1の塗装膜を、所定の拠点へ持ち込む第1のユーザに対し、インセンティブを提供する第1の処理を実行する、
    情報処理方法。
  12. 前記コンピュータが、
    前記第1の処理として、
    前記所定の拠点に持ち込まれた前記第1の塗装膜の重量である第1の重量に関する情報を含む、第1の情報を取得することと、
    前記第1の情報に基づいて、前記第1のユーザに提供されるインセンティブを演算することと、
    を実行する、
    請求項11に記載の情報処理方法。
  13. 前記第1の情報は、前記第1の重量に関する情報と、前記第1の車両において前記第1の塗装膜が剥がれた部分である第1の部分の大きさに関する情報と、を含み、
    前記コンピュータが、前記第1の部分の大きさに基づいて、前記第1の部分に施工されていたと推定される前記第1の塗装膜の重量である第1の推定値を演算し、前記第1の推定値に対する前記第1の重量の比率が大きいほど、前記インセンティブを大きく演算する、
    請求項12に記載の情報処理方法。
  14. 前記第1の車両から前記第1の塗装膜が剥がれたことに関する付加情報を、前記第1のユーザが前記所定の拠点へ提供した場合は提供しない場合に比べ、前記第1のユーザに提供されるインセンティブが大きくなるように、前記コンピュータが、前記第1の情報に基づいて演算された前記インセンティブを補正する、
    請求項13に記載の情報処理方法。
  15. 前記付加情報は、前記第1の塗装膜が剥がれる前の前記第1の車両の画像と前記第1の塗装膜が剥がれた後の前記第1の車両の画像とを含む、
    請求項14に記載の情報処理方法。
  16. 前記付加情報は、前記第1の車両において前記第1の塗装膜が剥がれた部分のオリジナル塗装の画像を含む、
    請求項14又は15に記載の情報処理方法。
  17. 前記付加情報は、前記第1の塗装膜が剥がれた時期に関する情報を含む、
    請求項14から16の何れか1項に記載の情報処理方法。
  18. 前記付加情報は、前記第1の塗装膜が剥がれた理由に関する情報を含む、
    請求項14から17の何れか1項に記載の情報処理方法。
  19. 前記付加情報は、前記第1のユーザが故意に前記第1の塗装膜を剥がした場合における前記第1の塗装膜を剥がした方法に関する情報を含む、
    請求項14から18の何れか1項に記載の情報処理方法。
  20. 請求項11から19の何れか1項に記載の情報処理方法をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
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