JP2023018321A - キャリア板の除去方法 - Google Patents

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敬祐 山本
Keisuke Yamamoto
逸人 木内
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Abstract

【課題】ワークピースからキャリア板を容易に除去できるキャリア板の除去方法を提供する。【解決手段】キャリア板の第1面に仮接着層を介して固定されたワークピースからキャリア板を除去するキャリア板の除去方法であって、該ワークピースを介してキャリア板の第1面側を保持テーブルで保持することにより、キャリア板の第1面とは反対の第2面側を露出させる保持露出工程と、ワークピースを介して保持テーブルに保持されたキャリア板を第2面側から研削砥石で研削することにより、キャリア板を複数の小片へと分割する研削分割工程と、研削された後のキャリア板の第2面側に粘着力のあるテープを貼付するテープ貼付工程と、テープのキャリア板に貼付されていない部分をキャリア板の第1面に対して交差し且つワークピースから離れる方向に相対的に移動させることにより、ワークピースからキャリア板を剥離して除去する剥離除去工程と、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、仮接着層を介してキャリア板の一方の面に固定されたワークピースからキャリア板を除去するキャリア板の除去方法に関する。
携帯電話機やパーソナルコンピュータに代表される電子機器では、電子回路等のデバイスを備えるデバイスチップが必須の構成要素になっている。デバイスチップは、例えば、シリコン等の半導体材料でなるウェーハの表面を分割予定ライン(ストリート)で複数の領域に区画し、各領域にデバイスを形成した後、この分割予定ラインに沿ってウェーハを分割することにより得られる。
上述のような方法で得られたデバイスチップは、例えば、CSP(Chip Size Package)用のマザー基板に固定され、ワイヤボンディング等の方法でこのマザー基板の端子等に電気的に接続された後に、モールド樹脂で封止される。このように、モールド樹脂によってデバイスチップを封止してパッケージデバイスを形成することで、衝撃、光、熱、水等の外的な要因からデバイスチップを保護できるようになる。
近年では、ウェーハレベルの再配線技術を用いてデバイスチップの領域外にパッケージ端子を形成するFOWLP(Fan-Out Wafer Level Package)と呼ばれるパッケージ技術が採用され始めている(例えば、特許文献1参照)。また、ウェーハよりサイズの大きいパネル(代表的には、液晶パネルの製造に用いられるガラス基板)のレベルでパッケージデバイスを一括して製造するFOPLP(Fan-Out Panel Level Packaging)と呼ばれるパッケージ技術も提案されている。
FOPLPでは、例えば、仮の基板となるキャリア板の表面に仮接着層を介して配線層(RDL:Redistribution Layer)を形成し、この配線層にデバイスチップを接合する。次に、デバイスチップをモールド樹脂で封止して、パッケージパネルを得る。その後、パッケージパネルを研削等の方法によって薄くした上で、このパッケージパネルを分割することにより、パッケージデバイスが完成する。
特開2016-201519号公報
上述したFOPLPでは、例えば、パッケージパネルをパッケージデバイスへと分割した後に、このパッケージデバイスからキャリア板が除去される。具体的には、キャリア板から各パッケージデバイスをピックアップする。ところが、パッケージデバイスのサイズが小さいと、このパッケージデバイスをキャリア板からピックアップするのは難しい。
一方で、パッケージパネルをパッケージデバイスへと分割する前に、パッケージパネルからキャリア板を剥離し、除去することも考えられる。しかしながら、仮接着層の接着力はある程度に強いので、パッケージパネルを損傷させることなくキャリア板をパッケージパネルから剥離するのが難しかった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、パッケージパネル等のワークピースからキャリア板を容易に除去できるキャリア板の除去方法を提供することである。
本発明の一側面によれば、キャリア板の第1面に仮接着層を介して固定されたワークピースから該キャリア板を除去するキャリア板の除去方法であって、該ワークピースを介して該キャリア板の該第1面側を保持テーブルで保持することにより、該キャリア板の該第1面とは反対の第2面側を露出させる保持露出工程と、該ワークピースを介して該保持テーブルに保持された該キャリア板を該第2面側から研削砥石で研削することにより、該キャリア板を複数の小片へと分割する研削分割工程と、研削された後の該キャリア板の該第2面側に粘着力のあるテープを貼付するテープ貼付工程と、該テープの該キャリア板に貼付されていない部分を該キャリア板の該第1面に対して交差し且つ該ワークピースから離れる方向に相対的に移動させることにより、該ワークピースから該キャリア板を剥離して除去する剥離除去工程と、を含むキャリア板の除去方法が提供される。
好ましくは、該キャリア板は、二酸化珪素を主成分とするガラスで構成されている。また、好ましくは、該研削分割工程では、該キャリア板を最大幅が100mm以下の複数の該小片へと分割する。また、好ましくは、該研削分割工程では、該キャリア板の研削量を20μm以上とする。
本発明の一側面にかかるキャリア板の除去方法では、キャリア板を研削砥石で研削して複数の小片へと分割した後に、このキャリア板に粘着力のあるテープを貼付する。よって、テープのキャリア板に貼付されていない部分をワークピースから離れる方向に相対的に移動させることで、ワークピースからキャリア板を簡単に剥離して除去できる。
図1は、キャリア板とワークピースとを含む複合基板の構成例を示す断面図である。 図2は、ワークピースを介してキャリア板が保持される様子を示す断面図である。 図3は、キャリア板が研削される様子を示す断面図である。 図4は、研削された後のキャリア板にテープが貼付される様子を示す断面図である。 図5は、ワークピースからキャリア板が剥離される様子を示す断面図である。 図6は、キャリア板が除去されたワークピースを示す断面図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の一側面にかかる実施形態について説明する。本実施形態にかかるキャリア板の除去方法は、キャリア板の表面に仮接着層を介して設けられたワークピースからキャリア板を除去する際に用いられ、保持露出工程(図2参照)、研削分割工程(図3参照)、テープ貼付工程(図4参照)、及び剥離除去工程(図5参照)を含む。
保持露出工程では、ワークピースを介してキャリア板の第1面側を保持テーブルで保持することにより、キャリア板の第1面とは反対の第2面側を露出させる。研削分割工程では、ワークピースを介して保持テーブルに保持されたキャリア板を第2面側から研削することで、キャリア板を複数の小片へと分割する。
テープ貼付工程では、研削された後のキャリア板の第2面側に粘着力のあるテープを貼付する。剥離除去工程では、テープのキャリア板に貼付されていない部分をワークピースから離れる方向に相対的に移動させることで、ワークピースからキャリア板を剥離して除去する。以下、本実施形態にかかるキャリア板の除去方法について詳述する。
図1は、本実施形態にかかるキャリア板の除去方法で使用される複合基板1の構成例を示す断面図である。複合基板1は、例えば、ソーダガラス、ホウケイ酸ガラス、及び石英ガラス等の二酸化珪素(SiO)を主成分とするガラスで構成されたキャリア板3を含んでいる。
このキャリア板3は、例えば、概ね平坦な第1面(表面)3aと、第1面3aとは反対側の第2面(裏面)3bとを有し、第1面3a側又は第2面3b側から見た平面視で円形状又は矩形状に形成されている。キャリア板3の厚みは、例えば、2mm以下、代表的には、1.1mmである。
なお、本実施形態では、二酸化珪素を主成分とするガラスでなるキャリア板3を用いているが、キャリア板3の材質、形状、構造、大きさ等に特段の制限はない。例えば、半導体やセラミックス等の脆性材料でなる任意の形状の板をキャリア板3として用いることもできる。
キャリア板3の第1面3a側には、仮接着層5を介してワークピース7が設けられている。仮接着層5は、例えば、金属膜や絶縁体膜等を重ねることによって第1面3aの概ね全体に形成され、キャリア板3とワークピース7とを接着する機能を持つ。また、仮接着層5は、接着剤として機能する樹脂膜等によって構成されても良い。
仮接着層5の厚みは、例えば、20μm以下、代表的には、5μmである。後述する剥離除去工程でワークピース7からキャリア板3を剥離し、除去する際には、例えば、この仮接着層5が、キャリア板3側に密着した第1部分5a(図5参照)と、ワークピース7側に密着した第2部分5b(図5参照)とに分離される。
ワークピース7は、例えば、パッケージパネルやパッケージウェーハ等とも呼ばれ、仮接着層5に接する配線層(RDL)(不図示)と、配線層に接合された複数のデバイスチップ9と、各デバイスチップ9を封止するモールド樹脂層11とを含む。ワークピース7は、例えば、平面視でキャリア板3と概ね同じ大きさ及び形状に構成されている。また、ワークピース7の厚みは、例えば、1.5mm以下、代表的には、0.6mmである。
なお、ワークピース7の第1面(表面)7a側は、研削等の方法で加工されても良い。また、ワークピース7の内部で隣接するデバイスチップ9の間の領域には、分割予定ライン(切断予定ライン)が設定される。任意の分割予定ラインに沿ってワークピース7を切断することで、ワークピース7は、それぞれ、1又は複数のデバイスチップ9を含む複数のワークピース片に分割される。
全ての分割予定ラインに沿ってワークピース7(又はワークピース片)を切断すれば、各デバイスチップ9に対応する複数のパッケージデバイスが得られる。ただし、ワークピース7の材質、形状、構造、大きさ等に特段の制限はない。例えば、ワークピース7は、主に配線層で構成され、デバイスチップ9やモールド樹脂層11を含まないこともある。
本実施形態にかかるキャリア板の除去方法では、まず、ワークピース7を介してキャリア板3の第1面3a側を保持することで、キャリア板3の第2面3b側を露出させる(保持露出工程)。図2は、ワークピース7を介してキャリア板3が保持される様子を示す断面図である。この保持露出工程は、図2等に示す研削装置2のチャックテーブル(保持テーブル)4を用いて行われる。なお、図2では、研削装置2の一部の構成要素を機能ブロックで示している。
図2に示すように、研削装置2は、板状の複合基板1を保持できるように構成されたチャックテーブル4を備えている。チャックテーブル4は、例えば、セラミックスや金属等を用いて形成された円盤状の枠体6を含む。枠体6の上面側には、円形状の開口を上端に持つ凹部が形成されている。この凹部には、セラミックス等を用いて多孔質の円盤状に形成された保持板8が、埋め込まれるように固定されている。
保持板8の上面(保持面)8aは、例えば、円錐の側面に相当する形状を有している。なお、図2では、保持板8の上面8aが平坦に描かれているが、上面8aの最も高い点と最も低い点との間には、10μm~30μm程度の高低差がある。この保持板8の下面側には、枠体6の内部に設けられた流路6aや、バルブ10等を介して、エジェクタ等の吸引源12が接続されている。そのため、吸引源12を作動させた状態でバルブ10を開くと、吸引源12で発生した負圧が保持板8の上面8aに作用する。
枠体6の下部には、モーター等の回転駆動源(不図示)が連結されている。チャックテーブル4は、この回転駆動源が生じる力によって、円錐の頂点に相当する上面8aの頂点が回転の中心となるように、鉛直方向に沿う軸、又は鉛直方向に対して僅かに傾いた軸の周りに回転する。また、枠体6は、移動機構(不図示)によって支持されており、チャックテーブル4は、この移動機構が生じる力によって水平方向に移動する。
ワークピース7を介してキャリア板3の第1面3a側をチャックテーブル4で保持する際には、例えば、保持板8の上面8aにワークピース7の第1面7aを接触させた上で、この保持板8の上面8aに吸引源12の負圧を作用させる。これにより、ワークピース7は、保持板8の上面8aに吸引される。つまり、ワークピース7を介してキャリア板3の第1面3a側をチャックテーブル4で保持し、キャリア板3の第2面3b側を上方に露出させることができる。
ワークピース7を介してキャリア板3の第1面3a側をチャックテーブル4で保持した後には、このキャリア板3を第2面3b側から研削することで、キャリア板を複数の小片へと分割する(研削分割工程)。図3は、キャリア板3が研削される様子を示す断面図である。
図3に示すように、チャックテーブル4の上方には、研削ユニット20が配置されている。研削ユニット20は、例えば、筒状のスピンドルハウジング(不図示)を含む。スピンドルハウジングの内側の空間には、柱状のスピンドル22が収容されている。スピンドル22の下端部には、円盤状のマウント24が設けられている。
マウント24の外周部には、このマウント24を厚さの方向(上下方向)に貫通する複数の穴(不図示)が形成されており、各穴には、ボルト26等が挿入される。マウント24の下面には、このマウント24と概ね直径が等しい円盤状の研削ホイール28が、ボルト26等によって固定される。
研削ホイール28は、アルミニウム等の金属を用いて形成された円盤状のホイール基台30を含む。ホイール基台30の下面には、このホイール基台30の周方向に沿って複数の研削砥石32が固定されている。スピンドル22の上端側には、モーター等の回転駆動源(不図示)が連結されている。研削ホイール28は、この回転駆動源が生じる力によって、鉛直方向に沿う軸、又は鉛直方向に対して僅かに傾いた軸の周りに回転する。
研削ホイール28の傍、又は研削ホイール28の内部には、研削砥石32等に対して研削加工用の液体(代表的には、水)を供給できるように構成されたノズル(不図示)が設けられている。スピンドルハウジングは、例えば、移動機構(不図示)によって支持されており、研削ユニット20は、この移動機構が生じる力によって、上下に移動する。
キャリア板3を第2面3b側から研削する際には、まず、チャックテーブル4を研削ユニット20の直下に移動させる。そして、図3に示すように、チャックテーブル4と研削ホイール28とをそれぞれ回転させて、ノズルから液体を供給しながら研削ユニット20を下降させる。
研削ユニット20の下降の速度は、キャリア板3に対して研削砥石32が適切な圧力で押し当てられる範囲に調整される。これにより、キャリア板3を第2面3b側から研削して薄くできる。なお、このキャリア板3の研削は、少なくとも、研削の際に加わる負荷によってキャリア板3が複数の小片3c(図4参照)へと分割されるまで続けられる。
研削の条件に特段の制限はないが、例えば、平均粒径が30μm~60μmのダイヤモンド砥粒を含むレジンボンド砥石を研削砥石32として使用し、チャックテーブル4の回転数を40rpm~300rpmに設定し、スピンドル22の回転数を1500rpm~3000rpmに設定し、研削ユニット20の下降の速度を0.2μm/s~2.0μm/sに設定すると良い。
なお、この場合には、キャリア板3の研削量が20μmに達するまでに、キャリア板3が複数の小片3cへと分割されることを確認している。したがって、キャリア板3の研削量は、20μm以上に設定されることが望ましい。
また、キャリア板3を100mm以下の最大幅を持つ複数の小片3cに分割することができれば、後の工程でワークピース7からキャリア板3を極めて容易に剥離して除去できる。よって、最大幅が100mm以下の複数の小片3cへと分割されるようにキャリア板3を研削することが望ましい。具体的には、キャリア板3を300μm以下の厚みになるまで研削すると良い。
研削の条件は、この研削の途中で変更されても良い。代表的には、研削ユニット20の下降の速度を研削の途中で変更できる。具体的な態様に制限はないが、例えば、研削ユニット20の下降の速度を1.0μm/s、0.7μm/s、0.5μm/sのように何度か変更することも可能である。
キャリア板3を研削した後には、研削された後のキャリア板3の第2面3b側に、粘着力のあるテープを貼付する(テープ貼付工程)。図4は、研削された後のキャリア板3にテープ13が貼付される様子を示す断面図である。
テープ13は、例えば、フィルム状の基材に対して、粘着力を持つ粘着層が重ねられた構造を持ち、キャリア板3の第2面3b側の全体を覆うことができる大きさ及び形状に構成されている。テープ13の基材は、例えば、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、及びポリエチレンテレフタラート等の樹脂で構成され、粘着層は、例えば、紫外線の照射によって硬化する紫外線硬化型の樹脂で構成される。
テープ13をキャリア板3に貼付する際には、図4に示すように、テープ13の粘着力がある粘着面13aを、研削された後のキャリア板3の第2面3bに対面させて、テープ13をキャリア板3に圧着する。テープ13をキャリア板3に圧着する際には、例えば、ローラー等の圧着器具を使用すると良い。
テープ13の粘着力は、代表的には、3.0N/25mm以上であり、望ましくは、20N/25mm以上である。このように、粘着力の強いテープ13を用いることで、ワークピース7からキャリア板3を除去する際に、テープ13がキャリア板3から剥がれ難くなる。なお、本実施形態では、粘着力が22.5N/25mmのテープ13を使用している。
キャリア板3にテープ13を貼付した後には、このテープ13をワークピース7から離れる方向に相対的に移動させることで、ワークピース7からキャリア板3を剥離して除去する(剥離除去工程)。図5は、ワークピース7からキャリア板3が剥離される様子を示す断面図である。
例えば、図5に示すように、ワークピース7の第1面7a側がチャックテーブル4によって保持された状態で、テープ13のキャリア板3に貼付されていない部分を把持して、この部分をワークピース7から離れる方向に移動させる。すなわち、テープ13の端部を把持して、この端部にワークピース7から離れる方向の力(上向きの力)を作用させる。これにより、キャリア板3の端部にも、ワークピース7から離れる方向の力(上向きの力)が作用する。
上述のように、キャリア板3は、複数の小片3cへと分割されている。そのため、テープ13を介してキャリア板3の端部にワークピース7から離れる方向の力が作用すると、このキャリア板3の端部に相当する小片3cには、ワークピース7から離れる方向の力が集中的に作用する。そして、このキャリア板3の端部に相当する小片3cが、まず、ワークピース7から剥離される。
引き続きテープ13の端部に力を作用させると、直前にワークピース7から剥離された小片3cに隣接する小片3cに対して、同様に、ワークピース7から離れる方向の力が集中的に作用する。その結果、この隣接する小片3cが、次に、ワークピース7から剥離される。このような動きが繰り返されることで、最終的には、全ての小片3cがワークピース7から剥離される。
このように、ワークピース7を予め複数の小片3cへと分割しておくことで、テープ13を介してキャリア板3に作用する力が各小片3cに集中し易くなるので、ワークピース7からキャリア板3を簡単に剥離して除去できるようになる。図6は、キャリア板3が除去されたワークピース7を示す断面図である。なお、キャリア板3をワークピース7から剥離して除去すると、図5及び図6に示すように、仮接着層5は、キャリア板3側に密着した第1部分5aと、ワークピース7側に密着した第2部分5bとに分離される。
以上のように、本実施形態にかかるキャリア板の除去方法では、キャリア板3を研削砥石32で研削して複数の小片3cへと分割した後に、このキャリア板3に粘着力のあるテープ13を貼付する。よって、テープ13のキャリア板3に貼付されていない部分をワークピース7から離れる方向に相対的に移動させることで、ワークピース7からキャリア板3を簡単に剥離して除去できる。
なお、本発明は、上述した実施形態の記載に制限されず種々変更して実施可能である。例えば、上述した実施形態では、テープ13の端部をワークピース7から離れる方向に相対的に移動させる際に、ワークピース7の第1面7a側をチャックテーブル4によって保持しているが、ワークピース7は、チャックテーブル4を使用しない別の方法で保持されても良い。
また、上述した実施形態では、ワークピース7の位置を固定し、テープ13の端部を上方に移動させることにより、テープ13の端部をワークピース7から離れる方向に相対的に移動させているが、テープ13の端部を固定し、ワークピース7を下方に移動させることにより、テープ13の端部をワークピース7から離れる方向に相対的に移動させても良い。
また、上述した実施形態では、キャリア板3を研削することのみによってキャリア板3を複数の小片3cへと分割しているが、研削の際にキャリア板3が分割され易くなるように、分割の起点となる起点領域を研削の前にキャリア板3に形成しても良い(起点領域形成工程)。この起点領域としては、例えば、キャリア板3にレーザービームを照射することで形成される改質層や、キャリア板3に切削ブレードを切り込ませることで形成される溝等を採用できる。
その他、上述した実施形態にかかる構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
1 :複合基板
3 :キャリア板
3a :第1面
3b :第2面
3c :小片
5 :仮接着層
5a :第1部分
5b :第2部分
7 :ワークピース
7a :第1面
9 :デバイスチップ
11 :モールド樹脂層
13 :テープ
13a :粘着面
2 :研削装置
4 :チャックテーブル
6 :枠体
6a :流路
8 :保持板
8a :上面
10 :バルブ
12 :吸引源
20 :研削ユニット
22 :スピンドル
24 :マウント
26 :ボルト
28 :研削ホイール
30 :ホイール基台
32 :研削砥石

Claims (4)

  1. キャリア板の第1面に仮接着層を介して固定されたワークピースから該キャリア板を除去するキャリア板の除去方法であって、
    該ワークピースを介して該キャリア板の該第1面側を保持テーブルで保持することにより、該キャリア板の該第1面とは反対の第2面側を露出させる保持露出工程と、
    該ワークピースを介して該保持テーブルに保持された該キャリア板を該第2面側から研削砥石で研削することにより、該キャリア板を複数の小片へと分割する研削分割工程と、
    研削された後の該キャリア板の該第2面側に粘着力のあるテープを貼付するテープ貼付工程と、
    該テープの該キャリア板に貼付されていない部分を該キャリア板の該第1面に対して交差し且つ該ワークピースから離れる方向に相対的に移動させることにより、該ワークピースから該キャリア板を剥離して除去する剥離除去工程と、を含むキャリア板の除去方法。
  2. 該キャリア板は、二酸化珪素を主成分とするガラスで構成されている請求項1に記載のキャリア板の除去方法。
  3. 該研削分割工程では、該キャリア板を最大幅が100mm以下の複数の該小片へと分割する請求項1又は請求項2に記載のキャリア板の除去方法。
  4. 該研削分割工程では、該キャリア板の研削量を20μm以上とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のキャリア板の除去方法。
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