JP2023018254A - トレイ、液体収容体、トレイを製造するための方法及び液体収容体を製造するための方法 - Google Patents
トレイ、液体収容体、トレイを製造するための方法及び液体収容体を製造するための方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】液体収容体の反り上がりを抑制する。【解決手段】液体収容体10を収容可能なトレイ11は、液体収容体10が備える液体供給口が位置する端部の他端側の縁部に、ひさし形の規制部17を備える。【選択図】図7
Description
本開示は、トレイ、液体収容体、トレイを製造するための方法及び液体収容体を製造するための方法に関する。
特許文献1には、インクを収容する袋体を備えるインクパックと、当該インクパックを収容するカートリッジケースと、を備えるインクカートリッジが開示されている。
特許文献1の印刷装置には、引き出し式のインクカートリッジ交換口が形成されており、インクカートリッジ交換口を開閉することで、カートリッジ装着部にインクカートリッジを着脱することができる。
ところで、近年では、天面が開口したトレイにインクパック(液体収容体ともいう)を装着して、当該トレイを印刷装置に挿入することもある。
また、液体収容体に収容されたインクの残量が減ってきているにも拘わらず、印刷装置がインクの吸引を続けると、液体収容体が変形してしまうことも知られている。
上述のトレイを印刷装置から引き出そうとする際、液体収容体が変形して反り上がっていると、液体収容体が印刷装置に引っ掛かってしまうこともある。
そこで、本開示は、液体収容体の反り上がりを抑制することを目的とする。
係る目的を達成すべく本開示は、液体収容体を収容可能なトレイであって、前記液体収容体が備える液体供給口が位置する端部の他端側の縁部に、ひさし形の規制部を備える、ことを特徴とする。
本開示によれば、液体収容体の反り上がりを抑制することができる。
<実施形態1>
[液体吐出装置100について]
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、液体吐出装置100の斜視図である。本実施形態の液体吐出装置100は、パソコン、携帯端末等の情報処理装置から送信された印刷データに基づいて、ロール紙などの印刷媒体に、インクジェット方式で画像を印刷するものである。液体吐出装置100は、後述のインクパック10を収容する容器としてのトレイ11を備える。
[液体吐出装置100について]
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、液体吐出装置100の斜視図である。本実施形態の液体吐出装置100は、パソコン、携帯端末等の情報処理装置から送信された印刷データに基づいて、ロール紙などの印刷媒体に、インクジェット方式で画像を印刷するものである。液体吐出装置100は、後述のインクパック10を収容する容器としてのトレイ11を備える。
トレイ11には、液体収容体としてのインクパック10が収容される。トレイ11とインクパック10とから構成される構造体を便宜的に液体装着体1と称する。インクパック10は、トレイ11に対して着脱自在である。また、液体吐出装置100は、記録ヘッド(不図示)、記録媒体の収容部(不図示)、記録媒体の搬送機構(不図示)等を備える。
[ディメンションについて]
図中のディメンションについて、Y方向と、X方向と、Z方向と、は互いに直交している。まず、Y方向から説明する。図中のY方向は、液体装着体1を構成するトレイ11の移動方向を示す。以下の説明ではインクパック10がトレイ11に収納されていない状態での移動も含ませる観点でトレイ11を移動対象として説明する。トレイ11を液体吐出装置100から取り外す際、トレイ11は、-Y方向に引き出される。一方、トレイ11を液体吐出装置100に取り付ける際、トレイ11は、+Y方向に挿入される。また、Y方向は、インクパック10及びトレイ11の長さ方向を示す。本実施形態では、上述のトレイ11が液体吐出装置100に挿入される方向をトレイ11の基端側と呼ぶ。つまり、図中の+Y方向側が、トレイ11の基端側である。一方、-Y方向側をトレイ11の先端側と呼ぶ。
図中のディメンションについて、Y方向と、X方向と、Z方向と、は互いに直交している。まず、Y方向から説明する。図中のY方向は、液体装着体1を構成するトレイ11の移動方向を示す。以下の説明ではインクパック10がトレイ11に収納されていない状態での移動も含ませる観点でトレイ11を移動対象として説明する。トレイ11を液体吐出装置100から取り外す際、トレイ11は、-Y方向に引き出される。一方、トレイ11を液体吐出装置100に取り付ける際、トレイ11は、+Y方向に挿入される。また、Y方向は、インクパック10及びトレイ11の長さ方向を示す。本実施形態では、上述のトレイ11が液体吐出装置100に挿入される方向をトレイ11の基端側と呼ぶ。つまり、図中の+Y方向側が、トレイ11の基端側である。一方、-Y方向側をトレイ11の先端側と呼ぶ。
続いて、図中のX方向について説明する。本実施形態では、X方向は、インクパック10及びトレイ11の幅方向を示す。本実施形態では、トレイ11が液体吐出装置100に挿し込まれる方向(つまり、+Y方向)を基準として、左方向を-X方向と呼ぶ。一方、トレイ11が液体吐出装置100に挿し込まれる方向(つまり、+Y方向)を基準として、右方向を+X方向と呼ぶ。
続いて、図中のZ方向について説明する。本実施形態では、Z方向は、インクパック10及びトレイ11の高さ方向を示す。本実施形態では、重力方向を基準として、重力方向を-Z方向と呼ぶ。一方、反重力方向を+Z方向と呼ぶ。
[インクパック10について]
インクパック10は、内部に液体を収容している。当該液体の例として、液体吐出装置100の記録ヘッドから吐出されるインクが挙げられる。尚、本実施形態では、液体はインクであるとして説明するが、液体の例はインクに限られない。
インクパック10は、内部に液体を収容している。当該液体の例として、液体吐出装置100の記録ヘッドから吐出されるインクが挙げられる。尚、本実施形態では、液体はインクであるとして説明するが、液体の例はインクに限られない。
本実施形態では、液体吐出装置100は、4個のトレイ11を備えている。1つのトレイ11に対して、1つのインクパック10が収容される。上述のインクの色の例として、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y),黒(K)が挙げられる。本実施形態では、4つのインクパック10の大きさは同じであるとして、以下、説明を続ける。
また、インクパック10は、後述のトレイ11の底面部に接するように収容される。
[トレイ11について]
図2、図3、図4及び図6に示したトレイ11の図は、後述の規制部17を備えないトレイ11の構成を示す図である。規制部17を備えるトレイ11の内容を理解しやすくするために、まずは比較例(規制部17を備えないトレイ11)から説明する。
図2、図3、図4及び図6に示したトレイ11の図は、後述の規制部17を備えないトレイ11の構成を示す図である。規制部17を備えるトレイ11の内容を理解しやすくするために、まずは比較例(規制部17を備えないトレイ11)から説明する。
図2は、トレイ11の平面図である。トレイ11は、上述の通り、液体吐出装置100が備える構成要素であり、インクパック10を収容可能な容器として機能する。本実施形態では、トレイ11の天面(+Z方向側の面)が開口しており、+Z方向(図1参照)からインクパック10を着脱自在に収容できる。
また、トレイ11は、インクパック10を収容しない状態でも液体吐出装置100の装着部に着脱自在に取り付け可能である。トレイ11は、液体吐出装置100における+Y方向に向かって挿入されることにより、上述の装着部に装着される。一方、液体吐出装置100からトレイ11を取り外す際には、-Y方向に引き出される。その際、一般的に、ユーザは、最も-Y方向に位置するトレイ11の一辺を掴んでトレイ11を液体吐出装置100から-Y方向に引き出している。
図3は、III-III線断面図である。図3に示す様に、トレイ11は、底面部と、当該底面部の左右(-X方向及び+X方向)から反重力方向(+Z方向)へ向かって起立する側面部を備える。
[インクパック10の収容について]
図4は、インクパック10が収容されたトレイ11の平面図である。図4に示す様に、インクパック10は、トレイ11に収容可能である。また、インクパック10は、液体収容袋としてのフィルム部12と、アダプタ19と、液体供給部品としてのインク供給部品20を備える。インク供給部品20は、フィルム部12において、図中の破線で示した領域に内包されている。
図4は、インクパック10が収容されたトレイ11の平面図である。図4に示す様に、インクパック10は、トレイ11に収容可能である。また、インクパック10は、液体収容袋としてのフィルム部12と、アダプタ19と、液体供給部品としてのインク供給部品20を備える。インク供給部品20は、フィルム部12において、図中の破線で示した領域に内包されている。
インク供給部品20には、フィルム部12内のインクを液体吐出装置100へ供給するスパウト、後述の対向内面13が密着することを抑制するスペーサー、フィルム部12内のインクを吸引する吸引口等が含まれる。更に、インク供給部品20には、前記吸引口が吸引したインクを前記スパウトに向けて搬送するためのチューブ、前記スペーサーと、前記スパウトと、を繋ぐシャフト等が含まれる。つまり、インク供給部品20とは、フィルム部12内部のインクを液体吐出装置100へ供給するための部品が全て組付けられた部品を意味する。つまり、インクパック10を収容した状態のトレイ11が液体吐出装置100に挿入されると、フィルム部12及び液体吐出装置100は、アダプタ19を介して接続されることとなる。これにより、フィルム部12内のインクが、スパウトを介して液体吐出装置100に供給される。
[フィルム部12について]
フィルム部12は、第1フィルム14及び第2フィルム15の周縁部を溶着することで形成される。尚、第1フィルム14及び第2フィルム15の詳細については、後述する。フィルム部12は、可撓性フィルムを熱溶着等により袋状に形成されているものである。フィルム部12の形状は、インクを消費し切った際に、より扁平に近づく、ピロータイプまたは三方タイプを使用するのが好ましい。ただし、必ずしもピロータイプまたは三方タイプに限定するものではなく、ガゼットタイプまたはその他のタイプであってもよい。
フィルム部12は、第1フィルム14及び第2フィルム15の周縁部を溶着することで形成される。尚、第1フィルム14及び第2フィルム15の詳細については、後述する。フィルム部12は、可撓性フィルムを熱溶着等により袋状に形成されているものである。フィルム部12の形状は、インクを消費し切った際に、より扁平に近づく、ピロータイプまたは三方タイプを使用するのが好ましい。ただし、必ずしもピロータイプまたは三方タイプに限定するものではなく、ガゼットタイプまたはその他のタイプであってもよい。
可撓性フィルムには、二層タイプのフィルムを用いることができる。例えば、フィルム部12の内側に、インクへの接液性があり、熱溶着性に優れた、例えばポリエチレン層を設けることができる。ここで、インクへの接液性があるとは、例えば部材がインクに接しても、侵されず(硬化、脆化、または腐食等が生じない)、インクに対して部材の含有成分が溶け出さない、という性質を有していることを示す。
また、フィルム部12の外側に、気体透過性の低い、例えばアルニウム層を形成したアルミ蒸着フィルムまたはアルミラミネートフィルム等を用いることができる。尚、必ずしも二層タイプのフィルムである必要は無く、単層タイプのフィルムであってもよい。
[アダプタ19について]
アダプタ19は、インクパック10の基端側と、トレイ11の基端側と、を接続する。例えば、インクパック10をトレイ11に収容して、当該トレイ11を液体吐出装置100に挿入すると、アダプタ19と、液体吐出装置100と、が接続される。これにより、インクパック10のフィルム部12内のインクを液体吐出装置100に供給することが可能となる。
アダプタ19は、インクパック10の基端側と、トレイ11の基端側と、を接続する。例えば、インクパック10をトレイ11に収容して、当該トレイ11を液体吐出装置100に挿入すると、アダプタ19と、液体吐出装置100と、が接続される。これにより、インクパック10のフィルム部12内のインクを液体吐出装置100に供給することが可能となる。
アダプタ19は、フィルム部12内のインクを液体吐出装置100へ導出するための液体導出部(不図示)を備える。液体導出部に、上述のスパウトが装着される。つまり、フィルム部12内のインクは、当該液体導出部から液体吐出装置100へ導出される。尚、アダプタ19は、内部にインクの濃度を均一にする液体混合室を備えていてもよい。
[インク供給部品20について]
図5は、インクパック10の平面図である。図5に示す様に、インクパック10は、上述した、フィルム部12と、アダプタ19と、インク供給部品20と、を備える。
図5は、インクパック10の平面図である。図5に示す様に、インクパック10は、上述した、フィルム部12と、アダプタ19と、インク供給部品20と、を備える。
[インクパック10の反りについて]
図6は、インクパック10が反り上がった状態を示す図である。液体吐出装置100内部にて、インクパック10がトレイ11に収容された状態でフィルム部12内のインクが消費されると、図6に示す様に、フィルム部12は、変形し始める。具体的には、フィルム部12において、インク供給部品20が内包されている領域以外の領域が徐々に変形する。
図6は、インクパック10が反り上がった状態を示す図である。液体吐出装置100内部にて、インクパック10がトレイ11に収容された状態でフィルム部12内のインクが消費されると、図6に示す様に、フィルム部12は、変形し始める。具体的には、フィルム部12において、インク供給部品20が内包されている領域以外の領域が徐々に変形する。
そして、液体吐出装置100によって、フィルム部12内のインクが消費され続けると上述の第1フィルム14及び第2フィルム15が密着する。更に、第1フィルム14及び第2フィルム15が密着した状態で、フィルム部12内のインクが消費され続けることで、密着した部分が反ってしまう。つまり、当該反りを何ら抑制しなければ、インクパック10は、トレイ11から+Z方向にはみ出てしまうことがある。
そして、ユーザがインクパック10を交換する際、インクパック10が液体吐出装置100の内部で反り上がっていると、インクパック10は、液体吐出装置100の内部で引っ掛かってしまうおそれがある。それにも関わらず、ユーザが無理にトレイ11を引き出そうとすれば、フィルム部12が破れてインクが漏れてしまうこともあり得る。以下、係る事態を抑制する構成について説明する。
[規制部17について]
図7は、インクパック10の反りが抑制される状態を示す図である。以下の説明において、上述の比較例と同様の又は対応する構成については、同一の符号を付すとともに説明を省略し、異なる点を中心に説明する。
図7は、インクパック10の反りが抑制される状態を示す図である。以下の説明において、上述の比較例と同様の又は対応する構成については、同一の符号を付すとともに説明を省略し、異なる点を中心に説明する。
図7に示す様に、本実施形態に係るトレイ11は、インクパック10が備える液体供給口が位置する端部を挟んで対向する側面部を備えている。そして、トレイ11は、少なくとも天面が開口された立体形状であり、規制部17を備える。具体的には、トレイ11は、インクパック10が備える液体供給口が位置する端部(+Y方向側の端部)の他端側(-Y方向側)の縁部に、ひさし形の規制部17を備える。
規制部17は、他端側(-Y方向側)の縁部の天井部分から液体供給口が位置する端部側(+Y方向側)に突出した形状である。そして、当該突出部分とトレイ11の底面部との間には、中空が形成されている。
そして、図示するように、規制部17は、インクパック10の反りを規制している。つまり、規制部17は、反重力方向(+Z方向)に反り上がるインクパック10を抑えて、インクパック10が、更に反り上がることを抑制している。以下、規制部17について、Y方向に延在する長さを「ひさし長」と呼ぶ。
当該「ひさし長」が長すぎると、トレイ11にインクパック10を収容する際にフィルム部12が規制部17に干渉し、インクパック10を収容しづらくなる。反対に、「ひさし長」が短すぎると、反ったフィルム部12を抑えることができない。従って、「ひさし長」は、上述の縁部から上述の液体供給口が位置する方向へ、トレイ11の底面部から天面までの高さの0.6倍以上1.5倍以下の長さで延在することが望ましい。
「ひさし長」について、より好適な範囲としては、反り抑制に対する信頼性を確保する観点では、トレイ11の高さを基準として、0.8倍以上の長さで延在することが望ましい。また、反り抑制に対する信頼性と、インクパック10を収容する際における操作性の確保と、の観点からは、「ひさし長」は、トレイ11の高さを基準として、1.2倍程度の長さがあればよい。勿論、上述した「ひさし長」の長さは、一例に過ぎない。
インクパック10におけるフィルム部12の反りについて、図6及び図7に示した反り状態が最も多く発生する傾向がある。具体的には、フィルム部12の中央付近から先端部(-Y方向側)にかけて、次第に曲率が大きくなるように反り上がっている。
そのため、後述の図8に示す様に、規制部17は、トレイ11の左側面部(-X方向側に位置する側面部)から右側面部(+X方向側に位置する側面部)に渡って形成されることが望ましい。また、本実施形態に係るトレイ11の製造について、トレイ11に備えられる規制部17は、トレイ11と共に一体成型されている。
これにより、本実施形態に係るトレイ11によれば、インクパック10が備えるフィルム部12の反り上がりが規制部17で止まるため、インクパック10の反り上がりを抑制することができる。即ち、トレイ11を液体吐出装置100から引き出す際、インクパック10が液体吐出装置100の内部で引っ掛かってしまうことも抑制されるので、トレイ11をスムーズに引き出すことができる。
<実施形態2>
以下、図面を参照して本開示の技術に係る実施形態2について説明する。図8は、本実施形態における、インクパック10の反りが抑制される状態を示す図である。実施形態1に係るトレイ11と本実施形態に係るトレイ11との違いは、リブ18の有無である。また、インクパック10が折れ曲がる方向も異なる。以下の説明において、実施形態1と同様の又は対応する構成については、同一の符号を付すとともに説明を省略し、異なる点を中心に説明する。
以下、図面を参照して本開示の技術に係る実施形態2について説明する。図8は、本実施形態における、インクパック10の反りが抑制される状態を示す図である。実施形態1に係るトレイ11と本実施形態に係るトレイ11との違いは、リブ18の有無である。また、インクパック10が折れ曲がる方向も異なる。以下の説明において、実施形態1と同様の又は対応する構成については、同一の符号を付すとともに説明を省略し、異なる点を中心に説明する。
実施形態1では、インクパック10が、反り上がる場合について説明したが、インクパック10は、常に反り上がるとは限らない。インクパック10におけるフィルム部12の折れ曲がりには様々な要素が関係するので、フィルム部12は、様々な方向に曲がり得る。例えば、フィルム部12は、長さ方向(Y方向)を基準として谷折り状に反れることもあれば、山折り状に反れることもある。
従って、フィルム部12が上下方向どちらに向かって折れ曲がるか分からない状況では、インクパック10が折れ曲がる方向を積極的に案内して、インクパック10の折れ曲がりを補助した方がよい場合もある。そこで、本実施形態では、インクパック10が谷折り状に折れ曲がることを補助する構成を備えたトレイ11及びインクパック10について説明する。
[本実施形態におけるインクパック10の収容について]
図8は、本実施形態に係るインクパック10が収容されたトレイ11の平面図である。図8に示す様に、本実施形態において、トレイ11は、リブ18を左右に3個ずつ、計6個のリブ18を備えている。リブ18の大きさは、例えば、幅14mm、高さ10mmである。勿論、当該リブ18の個数及び大きさは一例に過ぎない。トレイ11が備えるリブ18の設置位置、設置数は、フィルム部12の寸法及びフィルム部12に収容されるインクの量又はこれらのうちの一方を考慮し、適宜、変更してよい。
図8は、本実施形態に係るインクパック10が収容されたトレイ11の平面図である。図8に示す様に、本実施形態において、トレイ11は、リブ18を左右に3個ずつ、計6個のリブ18を備えている。リブ18の大きさは、例えば、幅14mm、高さ10mmである。勿論、当該リブ18の個数及び大きさは一例に過ぎない。トレイ11が備えるリブ18の設置位置、設置数は、フィルム部12の寸法及びフィルム部12に収容されるインクの量又はこれらのうちの一方を考慮し、適宜、変更してよい。
また、上述の通り、本実施形態における第1フィルム14の表面には、凹部16が形成されている。そして、図示するように、凹部16は、第1フィルム14の表面に、フィルム部12の基端側から先端側にかけて直線状に2本形成されている。更に、凹部16は、フィルム部12に内包されているインク供給部品20に干渉しない位置に形成されている。具体的には、凹部16は、インク供給部品20が内包される領域の外側、且つ、フィルム部12における両側端部の内側に、それぞれ1本ずつ形成されている。つまり、凹部16は、インク供給部品20に干渉しない位置に形成されることが望ましい。
[本実施形態におけるインクパック10の折れ曲がりの規制について]
図9は、本実施形態に係るインクパック10の折れ曲がりが抑制される状態を示す図である。図9に示す様に、本実施形態に係るトレイ11は、リブ18を備える。そして、規制部17は、実施形態1と同様に、トレイ11の両側面部に渡って形成されている。
図9は、本実施形態に係るインクパック10の折れ曲がりが抑制される状態を示す図である。図9に示す様に、本実施形態に係るトレイ11は、リブ18を備える。そして、規制部17は、実施形態1と同様に、トレイ11の両側面部に渡って形成されている。
また、本実施形態に係るインクパック10の第1フィルム14の表面には、凹部16が形成されている。そして、図示するように、本実施形態に係るインクパック10のフィルム部12は、凹部16を起点に谷折り状(+Z方向側に)に折れ曲がり、トレイ11の両側面部がそれぞれ備える規制部17で当該折れ曲がりが規制されている。つまり、インクパック10のフィルム部12が、当該側面部の高さ以上に折れ上がらないように(反重力方向に折れ曲がらないように)抑制されている。
[本実施形態におけるリブ18について]
図10は、本実施形態におけるトレイ11の平面図である。本実施形態において、本図面に示す例では、上述の計6個のリブ18が示されている。以下、本実施形態におけるリブ18について説明する。
図10は、本実施形態におけるトレイ11の平面図である。本実施形態において、本図面に示す例では、上述の計6個のリブ18が示されている。以下、本実施形態におけるリブ18について説明する。
図11は、XI-XI線断面図である。図11に示す様に、リブ18は、トレイ11の側面部から底面部にかけて斜面が形成されている。トレイ11に当該斜面が形成されたリブ18が備えられることで、トレイ11にインクパック10を収容してインクが消費された際、当該斜面の傾斜に沿って、インクパック10の谷折りを案内することができる。つまり、リブ18に形成された斜面は、上述のフィルム部12が反重力方向に折れ上がることを補助している。
インクパック10が谷折りされることで、フィルム部12の内部に残存するインクは、フィルム部12のインク供給部品20が位置する方向に寄せ集められる。これにより、インク供給部品20が備える吸引口は、インクを吸引しやすくなり、インクの使い切り性も上がる。
図12は、XII-XII線断面図である。トレイ11は、上述の通り、計6個のリブ18を備えている。本図面では、トレイ11の右側(+X方向側)に備えられた3つのリブ18が図示されている。
[本実施形態におけるインクパック10について]
図13は、本実施形態におけるインクパック10の平面図である。本図面には、上述の通り、2本の凹部16が図示されている。以下、凹部16について説明する。
図13は、本実施形態におけるインクパック10の平面図である。本図面には、上述の通り、2本の凹部16が図示されている。以下、凹部16について説明する。
[凹部16について]
図14は、XIV-XIV線断面図である。まず、本実施形態に係るフィルム部12が備える構成について説明する。図14に示す様に、フィルム部12は、第1フィルム14及び第2フィルム15を備える。
図14は、XIV-XIV線断面図である。まず、本実施形態に係るフィルム部12が備える構成について説明する。図14に示す様に、フィルム部12は、第1フィルム14及び第2フィルム15を備える。
本実施形態に係る第1フィルム14の表面には、凹部16が形成されている。当該凹部16は、エンボス加工によって形成されている。従って、第1フィルム14の表面において、エンボス加工がされた部分の表面は凹部16となるが、当該エンボス加工がされた部分の内面は、凸部となる。また、第1フィルム14の構成の一例として、厚さを0.1mmにする例が挙げられる。一方、第2フィルム15は、図示の通り、エンボス加工されていない。また、第1フィルム14と、第2フィルム15と、は互いに対向する内面を備えており、当該互いに対向する内面を対向内面13と呼ぶ。
続いて、本実施形態に係るフィルム部12の折れ曲がり方について説明する。上述の通り、第1フィルム14の表面には凹部16が、当該第1フィルム14の基端部から先端部にかけて連続形成されている。これにより、インクの消費に伴ってフィルム部12が変形する際、フィルム部12は凹部16を起点に谷折り状に折れ曲がる(折れ上がる)こととなる。
これにより、本実施形態に係るトレイ11及びインクパック10によれば、インクパック10におけるフィルム部12左右の両辺を、凹部16を起点にして谷折り方向に折り曲げることができる。そして、当該谷折りの折れ曲がり(折れ上がり)を規制部17で抑制することができる。即ち、本実施形態においてもトレイ11を液体吐出装置100から引き出す際、インクパック10が液体吐出装置100の内部で引っ掛かってしまうことも抑制されるので、トレイ11をスムーズに引き出すことができる。
<実施形態3>
以下、図面を参照して本開示の技術に係る実施形態3について説明する。図15は、本実施形態におけるトレイ11の平面図である。実施形態1に係るトレイ11と本実施形態に係るトレイ11との違いは、規制部17が形成される位置である。以下の説明において、実施形態1と同様の又は対応する構成については、同一の符号を付すとともに説明を省略し、異なる点を中心に説明する。実施形態1では、規制部17は、トレイ11の両側面部に渡って形成されていた。これに対し、本実施形態では、インクパック10が備える液体供給口が位置する端部(+Y方向側)の他端側(-Y方向側)における側面部との角部に形成されている。
以下、図面を参照して本開示の技術に係る実施形態3について説明する。図15は、本実施形態におけるトレイ11の平面図である。実施形態1に係るトレイ11と本実施形態に係るトレイ11との違いは、規制部17が形成される位置である。以下の説明において、実施形態1と同様の又は対応する構成については、同一の符号を付すとともに説明を省略し、異なる点を中心に説明する。実施形態1では、規制部17は、トレイ11の両側面部に渡って形成されていた。これに対し、本実施形態では、インクパック10が備える液体供給口が位置する端部(+Y方向側)の他端側(-Y方向側)における側面部との角部に形成されている。
これにより、ユーザがトレイ11を液体吐出装置100から引き出す際、規制部17を備える壁面部分に指を引っ掛けやすくなる。また、実施形態1に比べると、少ない材料で規制部17を形成することができる。そして、実施形態2の様に、インクパック10のフィルム部12が谷折りされる場合には、当該谷折りによって折り上がるフィルム部12の左右両端のみを抑えることができるので無駄がない。これにより、本実施形態に係るトレイ11によれば、より少ない材料でインクパック10の反り上がりを抑制することができる。
<実施形態4>
以下、図面を参照して本開示の技術に係る実施形態4について説明する。図16は、本実施形態における、インクパック10の反りが抑制される状態を示す図である。実施形態1に係るトレイ11と本実施形態に係るトレイ11との違いは、規制部17が形成される高さである。以下の説明において、実施形態1と同様の又は対応する構成については、同一の符号を付すとともに説明を省略し、異なる点を中心に説明する。実施形態1では、規制部17は、トレイ11において最も先端側(-Y方向側)に位置する壁面の頭頂部(つまり、Z方向において一番高い位置)から基端側(+方向側)へ延在していた。
以下、図面を参照して本開示の技術に係る実施形態4について説明する。図16は、本実施形態における、インクパック10の反りが抑制される状態を示す図である。実施形態1に係るトレイ11と本実施形態に係るトレイ11との違いは、規制部17が形成される高さである。以下の説明において、実施形態1と同様の又は対応する構成については、同一の符号を付すとともに説明を省略し、異なる点を中心に説明する。実施形態1では、規制部17は、トレイ11において最も先端側(-Y方向側)に位置する壁面の頭頂部(つまり、Z方向において一番高い位置)から基端側(+方向側)へ延在していた。
これに対し、本実施形態では、規制部17は、トレイ11において最も先端側(-Y方向側)に位置する壁面の途中から基端側(+方向側)へ延在している。これにより、ユーザがトレイ11を液体吐出装置100から引き出す際、規制部17を備える壁面部分に指を引っ掛けやすくなる。即ち、本実施形態に係るトレイ11によれば、インクパック10の反り上がりを抑制しつつ、よりスムーズにトレイ11を引き出すことができる。
<その他の実施形態>
凹部16について、上述の例では、インクパック10の大きさが全て同じであることを想定して説明したが、特定の色を収容するインクパック10の大きさを変更してもよい。例えば、トレイ11に収容できる大きさを限度として、よく消費される黒(K)のインクパック10を大きくしてもよい。この場合、凹部16は、黒(K)のインクパック10の左右の両側端部から15~20mm内側にそれぞれ1本ずつ形成されることが望ましい。
凹部16について、上述の例では、インクパック10の大きさが全て同じであることを想定して説明したが、特定の色を収容するインクパック10の大きさを変更してもよい。例えば、トレイ11に収容できる大きさを限度として、よく消費される黒(K)のインクパック10を大きくしてもよい。この場合、凹部16は、黒(K)のインクパック10の左右の両側端部から15~20mm内側にそれぞれ1本ずつ形成されることが望ましい。
規制部17について、上述の例では、規制部17がトレイ11において-Y方向側に位置する角部に接する例を示したが、規制部17は、必ずしもトレイ11の角部に接する必要はない。例えば、規制部17がトレイ11の角部まで至らなくても、X方向に十分な幅を備えており、インクパック10におけるフィルム部12の反り上がりを実質的に抑制できる程度の幅を有していればよい。
規制部17の成型について、上述の例では、規制部17がトレイ11と一体成型される例を示したが、規制部17と、トレイ11と、別々に成型してもよい。例えば、規制部17をトレイ11と同時に成型することが困難な場合、規制部17を個別に成型した後、トレイ11に接合してもよい。当該接合の手法は、溶着(熱溶着等)でもよいし、接着剤による接着でもよい。
リブ18について、上述の例では、トレイ11がリブ18を備える例を示したが、インクパック10におけるフィルム部12の谷折りを案内できる限度において、トレイ11の側面部の内側に傾斜をつけて、フィルム部12の谷折りを案内してもよい。
10:インクパック
11:トレイ
12:フィルム部
17:規制部
11:トレイ
12:フィルム部
17:規制部
Claims (13)
- 液体収容体を収容可能なトレイであって、
前記液体収容体が備える液体供給口が位置する端部の他端側の縁部に、ひさし形の規制部を備える、
ことを特徴とするトレイ。 - 前記規制部は、前記液体収容体の反りを規制する、
ことを特徴とする請求項1に記載のトレイ。 - 前記トレイは、少なくとも天面が開口された立体形状であり、前記液体収容体は、前記立体形状の底面に接するように収容され、
前記規制部は、前記縁部から前記液体供給口が位置する方向へ、前記トレイの前記底面から前記天面までの高さの0.6倍以上1.5倍以下の長さで延在する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のトレイ。 - 前記トレイは、前記液体供給口が位置する端部を挟んで対向する側面部を有し、
前記規制部は、前記側面部に渡って連続形成されている、
ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のトレイ。 - 前記トレイは、前記液体供給口が位置する端部を挟んで対向する側面部を有し、
前記規制部は、前記液体収容体が備える液体供給口が位置する端部の他端側における前記側面部との角部に形成されている、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載のトレイ。 - 前記側面部の内側には、前記液体収容体が備えるフィルム部の両側端部が、前記規制部が位置する方向へ折れ上がることを案内するための斜面が形成されている、
ことを特徴とする請求項4又は5に記載のトレイ。 - 前記トレイは、前記側面部における内側のそれぞれに前記斜面を形成するリブを備える、
ことを特徴とする請求項6に記載のトレイ。 - 液体を収容する液体収容体であって、
前記液体収容体の表面には、当該液体収容体の谷折りを補助するための凹部が、前記液体収容体における基端部から先端部にかけて形成されている、
ことを特徴とする液体収容体。 - 前記凹部は、2本形成されている、
ことを特徴とする請求項8に記載の液体収容体。 - 前記凹部は、前記液体収容体に内包される液体供給部品に干渉しない位置に形成されている、
ことを特徴とする請求項8又は9に記載の液体収容体。 - 前記凹部は、エンボス加工によって形成されている、
ことを特徴とする請求項8乃至10の何れか1項に記載の液体収容体。 - 前記液体収容体は、請求項1乃至7の何れか1項に記載のトレイに収容される液体収容体であって、前記基端部には、前記液体収容体に収容されている液体を供給するための液体供給口が形成されていることを特徴とする請求項8乃至11の何れか1項に記載の液体収容体。
- 液体を収容する袋状の液体収容体と、
前記液体収容体を収容可能なトレイと、
を有する液体装着体であって、
前記液体収容体の表面には、当該液体収容体の折り方向を補助するための凹部が、前記液体収容体に形成されており、
前記トレイには、前記液体収容体が備える液体供給口が位置する一端部に対する他端部側に縁部にひさし状の規制部を備える、
ことを特徴とする液体装着体。
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JP2021122239A JP2023018254A (ja) | 2021-07-27 | 2021-07-27 | トレイ、液体収容体、トレイを製造するための方法及び液体収容体を製造するための方法 |
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JP2021122239A Pending JP2023018254A (ja) | 2021-07-27 | 2021-07-27 | トレイ、液体収容体、トレイを製造するための方法及び液体収容体を製造するための方法 |
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2021
- 2021-07-27 JP JP2021122239A patent/JP2023018254A/ja active Pending
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