JP2023018231A - 回転テーブル装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】テーブル停止時の回転角度が所期の回転角度からずれることを抑制する。【解決手段】回転テーブル装置30は、被摺動接触面140を有するベース部40と、被摺動接触面に摺動接触する摺動接触面150を有し、回転可能にベース部に支持されるテーブル部50と、テーブル部を回転させる回転駆動部200と、摺動接触面を被摺動接触面に押圧することによって、テーブル部の回転を制動する回転制動部300と、回転駆動部によってテーブル部を回転させるときには、摺動接触面と被摺動接触面との間に潤滑油を供給し、回転制動部によってテーブル部の回転を制動するときには、摺動接触面と被摺動接触面との間に圧縮空気を供給することによって摺動接触面と被摺動接触面との間から潤滑油を排出する流体供給部と、を備える。【選択図】図2
Description
本開示は、回転テーブル装置に関する。
特許文献1には、工作機械用の回転テーブル装置が開示されている。この回転テーブル装置では、フレームに対して回転するテーブルの回転軸にディスクが固定されており、テーブルの制動時には、フレームの摩擦面とピストンとによってディスクが挟み込まれることによって、テーブルの回転が制動される。テーブルの回転時には、フレームの摩擦面とディスクとの隙間に潤滑油が供給されることによって、摩擦面およびディスクの摩耗が抑制される。
特許文献1のように、摩擦によってテーブルの回転を制動する回転テーブル装置では、摩擦面に残留した潤滑油に起因して所期の制動トルクが得られるタイミングが遅れて、テーブルの停止時の回転角度が所期の回転角度からずれる可能性がある。
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本開示の一形態によれば、回転テーブル装置が提供される。この回転テーブル装置は、被摺動接触面を有するベース部と、前記被摺動接触面に摺動接触する摺動接触面を有し、回転可能に前記ベース部に支持されるテーブル部と、前記テーブル部を回転させる回転駆動部と、前記摺動接触面を前記被摺動接触面に押圧することによって、前記テーブル部の回転を制動する回転制動部と、前記回転駆動部によって前記テーブル部を回転させるときには、前記摺動接触面と前記被摺動接触面との間に潤滑油を供給し、前記回転制動部によって前記テーブル部の回転を制動するときには、前記摺動接触面と前記被摺動接触面との間に圧縮空気を供給することによって前記摺動接触面と前記被摺動接触面との間から前記潤滑油を排出する流体供給部と、を備える。
この形態の回転テーブル装置によれば、回転制動部によってテーブル部の回転を制動するときに、流体供給部は、摺動接触面と被摺動接触面との間に圧縮空気を供給することによって摺動接触面と被摺動接触面との間から潤滑油を排出する。そのため、回転テーブルの停止時の回転角度が所期の回転角度からずれることを抑制できる。
(2)上記形態の回転テーブル装置において、前記流体供給部は、前記回転駆動部によって前記テーブル部を回転させるときには、前記潤滑油と前記圧縮空気とを混合したオイルエアを前記摺動接触面と前記被摺動接触面との間に供給することによって、前記摺動接触面と前記被摺動接触面との間に前記潤滑油を供給してもよい。
この形態の回転テーブル装置によれば、摺動接触面と被摺動接触面との間からの潤滑油の排出されやすさを高めることができる。
(3)上記形態の回転テーブル装置において、前記潤滑油は、摂氏40度のときに35.2平方ミリメートル毎秒以下の動粘度を有してもよい。
この形態の回転テーブル装置によれば、摺動接触面と被摺動接触面との間からの潤滑油の排出されやすさを高めることができる。
本開示は、回転テーブル装置以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、工作機械、マシニングセンタ、ギヤスカイビング加工機等の形態で実現することができる。
この形態の回転テーブル装置によれば、回転制動部によってテーブル部の回転を制動するときに、流体供給部は、摺動接触面と被摺動接触面との間に圧縮空気を供給することによって摺動接触面と被摺動接触面との間から潤滑油を排出する。そのため、回転テーブルの停止時の回転角度が所期の回転角度からずれることを抑制できる。
(2)上記形態の回転テーブル装置において、前記流体供給部は、前記回転駆動部によって前記テーブル部を回転させるときには、前記潤滑油と前記圧縮空気とを混合したオイルエアを前記摺動接触面と前記被摺動接触面との間に供給することによって、前記摺動接触面と前記被摺動接触面との間に前記潤滑油を供給してもよい。
この形態の回転テーブル装置によれば、摺動接触面と被摺動接触面との間からの潤滑油の排出されやすさを高めることができる。
(3)上記形態の回転テーブル装置において、前記潤滑油は、摂氏40度のときに35.2平方ミリメートル毎秒以下の動粘度を有してもよい。
この形態の回転テーブル装置によれば、摺動接触面と被摺動接触面との間からの潤滑油の排出されやすさを高めることができる。
本開示は、回転テーブル装置以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、工作機械、マシニングセンタ、ギヤスカイビング加工機等の形態で実現することができる。
A.第1実施形態:
図1は、第1実施形態における回転テーブル装置30を備える工作機械11の概略構成を示す斜視図である。本実施形態では、工作機械11は、横型マシニングセンタとして構成されている。工作機械11は、互いに直交する3つの座標軸であるX,Y,Z軸を有している。X軸は工作機械11の左右方向に沿った座標軸であり、Y軸は工作機械11の上下方向に沿った座標軸であり、Z軸は工作機械11の前後方向に沿った座標軸である。図1には、工作機械11の座標軸を表す矢印と、工作機械11の座標軸の正の方向を表す「+」の文字と、工作機械11の座標軸の負の方向を表す「-」の文字が表されている。
図1は、第1実施形態における回転テーブル装置30を備える工作機械11の概略構成を示す斜視図である。本実施形態では、工作機械11は、横型マシニングセンタとして構成されている。工作機械11は、互いに直交する3つの座標軸であるX,Y,Z軸を有している。X軸は工作機械11の左右方向に沿った座標軸であり、Y軸は工作機械11の上下方向に沿った座標軸であり、Z軸は工作機械11の前後方向に沿った座標軸である。図1には、工作機械11の座標軸を表す矢印と、工作機械11の座標軸の正の方向を表す「+」の文字と、工作機械11の座標軸の負の方向を表す「-」の文字が表されている。
工作機械11は、ベッド20と、回転テーブル装置30と、ワーク主軸装置70と、コラム80と、サドル90と、工具主軸装置91と、制御装置100とを備えている。ベッド20は、Z軸に沿って設けられた一対の第1レール21と、X軸に沿って設けられた一対の第2レール26とを有している。第2レール26は、第1レール21に対して-Z方向に設けられている。第1レール21および第2レール26は、ベッド20の上面に設けられている。なお、上面とは+Y方向を向く面のことを意味する。以下の説明では、+Y方向のことを上と呼び、-Y方向のことを下と呼ぶことがある。
回転テーブル装置30は、第2レール26の上に配置されている。回転テーブル装置30は、第2レール26にガイドされながらX軸に沿って移動する。本実施形態では、回転テーブル装置30は、図示されていないサーボモータによって、X軸に沿って移動する。回転テーブル装置30を移動させるサーボモータは、制御装置100の制御下で駆動される。本実施形態では、後述するサーボモータ82などの各サーボモータについても、特に説明しない限り、制御装置100の制御下で駆動される。
回転テーブル装置30は、ベース部40と、テーブル部50とを備えている。ベース部40は、回転テーブル装置30のうちの第2レール26に接続される部分を有している。テーブル部50は、ベース部40の上に配置されており、Y軸に平行な回転軸を中心にして回転できるようにベース部40によって支持されている。以下の説明では、テーブル部50の回転軸のことをB軸と呼ぶことがある。回転テーブル装置30のより具体的な構成については後述する。
ワーク主軸装置70は、テーブル部50の上に配置されており、テーブル部50に固定されている。ワーク主軸装置70は、ワーク主軸を有しており、ワーク主軸は、ワークWKを把持するチャック装置を有している。本実施形態では、ワーク主軸装置70は、図示されていないサーボモータによって、チャック装置に把持されているワークWKをワーク主軸とともに回転させる。以下の説明では、ワークWKの回転軸のことをA軸と呼ぶことがある。
コラム80は、第1レール21の上に配置されている。コラム80は、第1レール21に接続されており、第1レール21にガイドされながらZ軸に沿って移動する。本実施形態では、コラム80は、図示されていないサーボモータによって、Z軸に沿って移動する。コラム80は、Y軸に沿って設けられた一対の第3レール81を有している。第3レール81は、コラム80のうちの-Z方向を向く面に設けられている。
サドル90は、第3レール81に対して-Z方向に配置されている。サドル90は、第3レール81に接続されており、第3レール81にガイドされながらY軸に沿って移動する。本実施形態では、サドル90は、サーボモータ82によって、Y軸に沿って移動する。
工具主軸装置91は、サドル90に対して-Z方向に配置されており、サドル90に固定されている。工具主軸装置91の工具主軸92には、ワークWKを加工するための工具TLが装着される。本実施形態では、工具主軸92は、図示されていないサーボモータによって、Z軸に平行な回転軸を中心にして、工具TLを回転させる。以下の説明では、工具TLの回転軸のことをC軸と呼ぶことがある。
制御装置100は、各サーボモータを制御する駆動回路と、後述する作動油ポンプ352、第1油路切換部353、第2油路切換部354、エアコンプレッサ451、および、潤滑油ポンプ453を制御するプログラマブルロジックコントローラと、駆動回路とプログラマブルロジックコントローラに指令を与えるNC制御装置とを有している。本実施形態では、制御装置100は、工具主軸装置91を駆動させるサーボモータやワーク主軸装置70を駆動させるサーボモータなどの工作機械11の各部を制御することによって、工具TLを用いてワークWKを加工する。
本実施形態の工作機械11では、工具TLとしてスカイビングカッタが用いられて、工具TLの回転とワークWKの回転とを連動させながら工具TLとワークWKとを相対移動させることによって、歯溝を形成するスカイビング加工をワークWKに施すことができる。本実施形態の工作機械11では、後述するように、回転テーブル装置30のテーブル部50の回転角度のずれを抑制して、ワークWKに寸法精度良く歯溝を形成することができる。
図2は、本実施形態における回転テーブル装置30の概略構成を示す断面図である。図3は、本実施形態における回転テーブル装置30の概略構成を模式的に示す説明図である。図4は、図2のP部について第1の部分拡大図である。図5は、図2のP部についての第2の部分拡大図である。図6は、本実施形態における回転テーブル装置30の被摺動接触面140の構成を示す上面図である。
図2に示すように、本実施形態では、回転テーブル装置30は、上述したベース部40とテーブル部50とに加えて、スラストベアリング60と、エンコーダ110と、回転駆動部200とを備えている。図3に示すように、本実施形態では、回転テーブル装置30は、回転制動部300と、流体供給部400とをさらに備えている。
図2に示すように、ベース部40は、ハウジング41と、センターシャフト45と、エンコーダマウント46とを備えている。ハウジング41は、底面部42と、側面部43と、隔壁部44とを有している。底面部42は、回転テーブル装置30の底面を有している。側面部43は、回転テーブル装置30の側面を有しており、底面部42から上に向かって設けられている。側面部43の内壁面は、B軸を中心とする円筒状に構成されている。
隔壁部44は、B軸と側面部43との間に配置されている。隔壁部44は、B軸を中心とする円筒状に構成されており、底面部42から上に向かって設けられている。隔壁部44の高さは、側面部43の高さよりも低い。隔壁部44は、第1凸部47と、第2凸部48とを有している。第1凸部47は、隔壁部44の上端部から外側に向かって突き出すように設けられている。第2凸部48は、第1凸部47と底面部42との間から外側に向かって突き出すように設けられている。第1凸部47および第2凸部48は、B軸を中心とする円環状に構成されている。第1凸部47と第2凸部48との間には、後述するピストン部材57の一部を収容するシリンダ室が設けられている。第1凸部47の下面によってシリンダ室の上壁面が構成されており、第2凸部48の上面によってシリンダ室の下壁面が構成されている。隔壁部44のうちの第1凸部47と第2凸部48とを接続する面によってシリンダ室の側壁面が構成されている。
センターシャフト45は、B軸と隔壁部44との間に配置されている。センターシャフト45は、B軸を中心とする円筒状に構成されている。センターシャフト45の下端部は、フランジ状に構成されており、底面部42に固定されている。なお、本実施形態では、回転テーブル装置30の各部材は、特に説明しない限り、ねじ、圧入、あるいは、溶接によって互いに固定されている。
エンコーダマウント46は、センターシャフト45の上に配置されており、センターシャフト45の上端部に固定されている。エンコーダマウント46は、B軸を中心とした円環状に構成されている。
エンコーダ110は、エンコーダマウント46の上に配置されている。本実施形態では、エンコーダ110は、ロータリーエンコーダであり、テーブル部50の回転角度を検出する。エンコーダ110は、固定部111と、回転部112とを備えている。固定部111は、エンコーダマウント46に固定されている。回転部112は、テーブル部50に固定されており、テーブル部50とともに回転する。エンコーダ110からの出力信号は、センターシャフト45の内側を通る図示されていない配線を介して、制御装置100に送信される。エンコーダ110からの出力信号は、制御装置100による回転駆動部200の制御に用いられる。
テーブル部50は、テーブル本体51と、テーブル支持部52と、センタースリーブ53と、ベアリングホルダ54と、カラー55と、第1接続部材56と、ピストン部材57と、第2接続部材58とを備えている。
テーブル本体51は、回転テーブル装置30の上面を有している。テーブル本体51には、上述したワーク主軸装置70が固定されている。本実施形態では、テーブル本体51は、B軸を中心とする円盤状に構成されている。テーブル本体51は、テーブル支持部52に固定されている。
テーブル支持部52は、B軸を中心とする円柱状に構成されている。テーブル支持部52の下端部は、ハウジング41の側面部43の内側に収容されている。テーブル支持部52は、B軸に沿って設けられた貫通孔を有しており、テーブル支持部52の貫通孔には、上述したセンターシャフト45の上端部、エンコーダマウント46、および、エンコーダ110が収容されている。
センタースリーブ53は、テーブル支持部52の貫通孔に挿通されている。センタースリーブ53は、B軸を中心とする円筒状に構成されている。センタースリーブ53の上端部は、フランジ状に構成されており、テーブル支持部52に固定されている。センタースリーブ53の内側には、センターシャフト45が収容されている。エンコーダマウント46、および、エンコーダ110は、センタースリーブ53の上端部の上に配置されている。
ベアリングホルダ54は、テーブル支持部52の下、かつ、センタースリーブ53とハウジング41の隔壁部44との間に配置されている。ベアリングホルダ54は、B軸を中心とする円筒状に構成されている。ベアリングホルダ54の上端部は、フランジ状に構成されており、テーブル支持部52に固定されている。ベアリングホルダ54の外周には、スラストベアリング60が配置されている。
スラストベアリング60は、B軸を中心とする円環状に構成されている。本実施形態では、スラストベアリング60は、ボールベアリングである。スラストベアリング60は、ボールベアリングではなく、例えば、ローラーベアリングであってもよい。スラストベアリング60のうちの上側の軌道輪61の上面は、隔壁部44のうちの下を向く面に接触しており、スラストベアリング60のうちの下側の軌道輪62の下面は、カラー55の上面に接触している。カラー55は、ねじによってベアリングホルダ54に固定されている。
第1接続部材56、ピストン部材57、および、第2接続部材58は、テーブル支持部52の下、かつ、ハウジング41の側面部43と隔壁部44との間に配置されている。テーブル支持部52から下に向かって、第1接続部材56、ピストン部材57、および、第2接続部材58がこの順で配置されている。第1接続部材56、ピストン部材57、および、第2接続部材58は、B軸を中心とする円筒状に構成されている。第1接続部材56、ピストン部材57、および、第2接続部材58は、互いに固定されている。
図4に示すように、ベース部40は、被摺動接触面140を有しており、テーブル部50は、摺動接触面150を有している。摺動接触面150と被摺動接触面140とは、上下に向かい合って配置されている。摺動接触面150は、被摺動接触面140に摺動接触する。摺動接触とは、一方の物体が他方の物体に直接接触している状態で一方の物体が他方の物体の上を滑るように回転することだけではなく、一方の物体が他方の物体に潤滑油などの流体を介して接触している状態で一方の物体が他方の物体の上を滑るように回転することをも含む意味である。
本実施形態では、摺動接触面150は、テーブル支持部52の底面に、B軸を中心とする円環状に設けられている。より具体的には、摺動接触面150は、テーブル支持部52の底面のうち、第1接続部材56が固定されている部分とテーブル支持部52の底面の外周縁との間の部分に設けられている。ベース部40のハウジング41は、側面部43の上端部に段差部を有しており、被摺動接触面140は、側面部43の段差部に、B軸を中心とする円環状に設けられている。
図6に示すように、本実施形態では、被摺動接触面140には、4つの第1開口部141、4つの第2開口部142、および、4つの溝部145が設けられている。各第1開口部141は、被摺動接触面140の内側部分に設けられている。4つの第1開口部141は、B軸を中心とする円周方向に沿って等間隔に並んで配置されている。各第2開口部142は、被摺動接触面140の外側部分に設けられている。4つの第2開口部142は、B軸を中心とする円周方向に沿って等間隔に並んで配置されている。各溝部145は、各第1開口部141と各第2開口部142とを接続するように設けられている。なお、被摺動接触面140に設けられる第1開口部141の数は、4つに限られず、1つ以上の任意の数であればよい。被摺動接触面140に設けられる第2開口部142の数は、4つに限られず、1つ以上の任意の数であればよい。被摺動接触面140に設けられる溝部145の数は、4つに限られず、1つ以上の任意の数でもよいし、被摺動接触面140に溝部145が設けられなくてもよい。
図4に示すように、各第1開口部141は、ハウジング41に設けられた第1流体通路410によって、図2に示すハウジング41の外壁面に設けられた流体導入口411に連通している。各第2開口部142は、ハウジング41に設けられた第2流体通路420によって、図2に示すハウジング41の外壁面に設けられた流体排出口421に連通している。
ピストン部材57の内側部分は、第1凸部47と第2凸部48との間のシリンダ室に配置されている。ピストン部材57の内側部分の厚みは、第1凸部47と第2凸部48との間隔よりも小さい。ピストン部材57と第1凸部47との隙間には、第1油圧室HR1が設けられており、ピストン部材57と第2凸部48との隙間には、第2油圧室HR2が設けられている。第1油圧室HR1は、第1凸部47によって構成された上壁面と、第1接続部材56によって構成された側壁面と、ピストン部材57によって構成された下壁面とを有している。第2油圧室HR2は、ピストン部材57によって構成された上壁面と、ピストン部材57のうちの下に向かって突き出した部分によって構成された側壁面と、第2凸部48によって構成された下壁面とを有している。第1油圧室HR1および第2油圧室HR2は、ピストン部材57によってシリンダ室が仕切られることによって形成される部屋である。
第1油圧室HR1は、ハウジング41に設けられた第1作動油通路310によって、図2に示すハウジング41の外壁面に設けられた第1作動油給排口311に連通している。第2油圧室HR2は、ハウジング41に設けられた第2作動油通路320によって、図2に示すハウジング41の外壁面に設けられた第2作動油給排口321に連通している。
図2に示すように、回転駆動部200は、B軸を中心にしてテーブル部50を回転させる。本実施形態では、回転駆動部200は、ウォームギヤ機構210と、サーボモータ220とを備えている。ウォームギヤ機構210は、斜歯歯車として構成されたウォームホイール211と、ねじ歯車として構成されたウォーム軸212とを備えている。ウォームホイール211は、円環状に構成されており、ハウジング41の隔壁部44を囲むように配置されている。ウォームホイール211は、テーブル部50の第2接続部材58に固定されている。ウォーム軸212は、円柱状に構成されており、ウォームホイール211の歯とウォーム軸212の歯とが噛み合うように配置されている。サーボモータ220は、ウォーム軸212の端部に接続されている。サーボモータ220は、ウォーム軸212を回転させることによって、ウォームホイール211およびテーブル部50を回転させる。サーボモータ220は、制御装置100の制御下で駆動される。なお、他の実施形態では、回転駆動部200がダイレクトドライブモータによって構成されて、ダイレクトドライブモータの出力軸が第2接続部材58に固定されてもよい。
図3に示すように、本実施形態では、回転制動部300は、作動油給排部350を備えている。作動油給排部350は、上述した第1油圧室HR1や第2油圧室HR2に作動油を供給する機能と、第1油圧室HR1や第2油圧室HR2から作動油を排出させる機能とを有している。図5に示すように、回転制動部300は、作動油給排部350から第1油圧室HR1に作動油を供給することによって、摺動接触面150を被摺動接触面140に押圧する。回転制動部300は、摺動接触面150を被摺動接触面140に押圧することで生じる摺動接触面150と被摺動接触面140との摩擦によってテーブル部50の回転を制動する。
図3に示すように、本実施形態では、作動油給排部350は、作動油タンク351と、作動油ポンプ352と、第1油路切換部353と、第2油路切換部354とを備えている。作動油タンク351には、作動油が貯蔵されている。作動油タンク351は、配管を介して、作動油ポンプ352の吸入口に接続されている。作動油ポンプ352の吐出口は、分岐した配管によって第1油路切換部353と第2油路切換部354とに接続されている。作動油ポンプ352は、作動油タンク351の作動油を吐出口から圧送する。本実施形態では、作動油ポンプ352は、制御装置100のプログラマブルロジックコントローラの制御下で駆動される。
第1油路切換部353および第2油路切換部354は、制御装置100のプログラマブルロジックコントローラの制御下で駆動されて、作動油の流れる経路を切り換える。第1油路切換部353および第2油路切換部354は、例えば、三方弁によって構成される。第1油路切換部353は、互いに異なる配管によって、第1作動油給排口311と作動油タンク351とに接続されている。第2油路切換部354は、互いに異なる配管によって、第2作動油給排口321と作動油タンク351とに接続されている。第1油路切換部353は、作動油ポンプ352を介して第1油圧室HR1と作動油タンク351とが連通する状態と、作動油ポンプ352を介さずに第1油圧室HR1と作動油タンク351とが連通する状態とを切り換える。第2油路切換部354は、作動油ポンプ352を介して第2油圧室HR2と作動油タンク351とが連通する状態と、作動油ポンプ352を介さずに第2油圧室HR2と作動油タンク351とが連通する状態とを切り換える。
図4には、回転制動部300によるテーブル部50の制動が解除されている状態が表されている。作動油ポンプ352を介して第2油圧室HR2と作動油タンク351とが連通し、かつ、作動油ポンプ352を介さずに第1油圧室HR1と作動油タンク351とが連通する状態で作動油ポンプ352が駆動されることによって、第2油圧室HR2に作動油が供給される。第2油圧室HR2に作動油が供給されると、第2油圧室HR2の作動油によってピストン部材57が上向きに押圧されて、テーブル部50が上昇する。このとき、第1油圧室HR1から作動油タンク351に作動油が排出される。テーブル部50が上昇して摺動接触面150と被摺動接触面140との間隔が広がることによって、回転制動部300によるテーブル部50の制動が解除される。本実施形態では、摺動接触面150と被摺動接触面140との間隔は、約50マイクロメートルまで広げられる。なお、本実施形態では、スラストベアリング60が設けられているので、摺動接触面150と被摺動接触面140との間隔が広がり過ぎることを抑制できる。
図5には、回転制動部300によってテーブル部50の回転が制動されている状態が表されている。作動油ポンプ352を介して第1油圧室HR1と作動油タンク351とが連通し、かつ、作動油ポンプ352を介さずに第2油圧室HR2と作動油タンク351とが連通する状態で作動油ポンプ352が駆動されることによって、第1油圧室HR1に作動油が供給される。第1油圧室HR1に作動油が供給されると、第1油圧室HR1の作動油によってピストン部材57が下向きに押圧されて、テーブル部50が下降する。このとき、第2油圧室HR2から作動油タンク351に作動油が排出される。テーブル部50が下降して摺動接触面150が被摺動接触面140に押し付けられることによって、テーブル部50に制動トルクが加えられる。
図3に示すように、本実施形態では、流体供給部400は、エアコンプレッサ451と、潤滑油タンク452と、潤滑油ポンプ453と、ミキシングバルブ454とを備えている。流体供給部400は、摺動接触面150と被摺動接触面140との間に潤滑油を供給する機能と、摺動接触面150と被摺動接触面140との間に圧縮空気を供給する機能とを有している。
エアコンプレッサ451は、吸入口から大気を吸入することによって圧縮空気を生成して、圧縮空気を吐出口から圧送する。本実施形態では、エアコンプレッサ451の吸入口には、大気に含まれる塵埃を捕集するためのフィルタが設けられている。エアコンプレッサ451は、制御装置100のプログラマブルロジックコントローラの制御下で駆動される。
潤滑油タンク452には、潤滑油が貯蔵されている。本実施形態では、潤滑油タンク452には、ISO粘度グレード番号が「ISO VG 32」の潤滑油、つまり、摂氏40度のときの動粘度が28.8平方ミリメートル毎秒以上、かつ、35.2平方ミリメートル毎秒以下の潤滑油が貯蔵されている。潤滑油タンク452は、配管を介して、潤滑油ポンプ453の吸入口に接続されている。潤滑油ポンプ453は、潤滑油タンク452の潤滑油を吐出口から圧送する。本実施形態では、潤滑油ポンプ453は、制御装置100のプログラマブルロジックコントローラの制御下で駆動される。
ミキシングバルブ454は、2つの導入口と、1つの吐出口とを有している。ミキシングバルブ454の一方の導入口は、配管を介して、エアコンプレッサ451に接続されており、ミキシングバルブ454の他方の導入口は、配管を介して、潤滑油ポンプ453の吐出口に接続されている。ミキシングバルブ454の吐出口は、配管を介して、図2に示した流体導入口411に接続されている。
ミキシングバルブ454にエアコンプレッサ451から圧縮空気が供給されており、かつ、ミキシングバルブ454に潤滑油ポンプ453から潤滑油が供給されているときには、ミキシングバルブ454は、圧縮空気の噴流に定量の潤滑油を間欠的に供給することによって、圧縮空気と潤滑油とが混合されたオイルエアを生成して、オイルエアを吐出口から吐出する。
ミキシングバルブ454にエアコンプレッサ451から圧縮空気が供給されており、かつ、ミキシングバルブ454に潤滑油ポンプ453から潤滑油が供給されていないときには、ミキシングバルブ454は、圧縮空気を吐出口から吐出する。以下の説明では、ミキシングバルブ454にエアコンプレッサ451から圧縮空気が供給されており、かつ、ミキシングバルブ454に潤滑油ポンプ453から潤滑油が供給されていないときにミキシングバルブ454から吐出される圧縮空気のことをドライエアと呼ぶ。
ミキシングバルブ454から吐出されたオイルエアおよびドライエアは、図2に示した流体導入口411、第1流体通路410、および、第1開口部141をこの順に流れて、摺動接触面150と被摺動接触面140との間に供給される。摺動接触面150と被摺動接触面140との間から第2開口部142に流入したオイルエアおよびドライエアは、第2開口部142、第2流体通路420、および、流体排出口421をこの順に流れる。図3に示すように、本実施形態では、流体排出口421には、配管を介して潤滑油回収容器460が接続されている。流体排出口421から排出されたオイルエアおよびドライエアは、潤滑油回収容器460に集められる。本実施形態では、潤滑油回収容器460にはエア抜き孔が設けられており、オイルエアに含まれる圧縮空気、および、ドライエアは、エア抜き孔を介して、潤滑油回収容器460の外に排出される。
本実施形態では、制御装置100は、エアコンプレッサ451と潤滑油ポンプ453とを制御することによって、ミキシングバルブ454からオイルエアが吐出される状態と、ミキシングバルブ454からドライエアが吐出される状態とを切り換えることができる。
図4に示すように、制御装置100は、回転駆動部200によってテーブル部50を回転させるときには、ミキシングバルブ454から第1開口部141を介して、摺動接触面150と被摺動接触面140との間にオイルエアを供給することによって、摺動接触面150と被摺動接触面140との間に潤滑油を供給する。第1開口部141から摺動接触面150と被摺動接触面140との間に供給された潤滑油は、溝部145に沿って流れる。テーブル部50の回転によって、溝部145の潤滑油は、摺動接触面150の全域および被摺動接触面140の全域に広げられる。そのため、オイルエアに含まれる潤滑油によって、テーブル部50の回転による摺動接触面150および被摺動接触面140の摩耗を抑制することができる。
さらに、本実施形態では、図3に示すように、ミキシングバルブ454と流体導入口411とを接続する配管は分岐しており、ミキシングバルブ454と流体導入口411との間から分岐した配管は、ワーク主軸装置70に接続されている。ミキシングバルブ454から吐出されたオイルエアは、回転テーブル装置30だけではなく、ワーク主軸装置70にも供給される。そのため、オイルエアに含まれる潤滑油によって、ワーク主軸装置70がA軸を中心にしてワークWKを回転させるときのワーク主軸装置70の摩耗を抑制することができる。ワーク主軸装置70から排出されたオイルエアは、ワーク主軸装置70と潤滑油回収容器460とを接続する配管を介して、潤滑油回収容器460に集められる。
図5に示すように、制御装置100は、回転制動部300によってテーブル部50の回転を制動するときには、ミキシングバルブ454から第1開口部141を介して、摺動接触面150と被摺動接触面140との間にドライエアを供給することによって、摺動接触面150と被摺動接触面140との間の潤滑油を第2開口部142に向かって押し流して、摺動接触面150と被摺動接触面140との間から潤滑油を排出させる。摺動接触面150と被摺動接触面140との間にドライエアが供給されるタイミングは、摺動接触面150が被摺動接触面140に接触するタイミングよりも前であることが好ましい。
以上で説明した本実施形態の工作機械11では、回転制動部300によってテーブル部50の回転を制動するときには、流体供給部400は、ミキシングバルブ454から摺動接触面150と被摺動接触面140との間にドライエアを供給することによって、摺動接触面150と被摺動接触面140との間から潤滑油を排出する。そのため、所期の制動トルクが得られるタイミングが遅れることに起因してテーブル部50の停止時の回転角度が所期の回転角度からずれることを抑制できる。特に、工作機械11は、ワークWKにスカイビング加工を施す場合には、回転制動部300によるテーブル部50の制動を解除し、回転駆動部200によってテーブル部50の回転角度を変更し、回転制動部300によってテーブル部50を制動し、回転テーブル装置30をX軸に沿って移動させ、ワークWKを加工するというサイクルを繰り返す。回転テーブル装置30をX軸に沿って移動させるときには、テーブル部50を回転させる力のモーメントが生じることがある。摺動接触面150と被摺動接触面140との間に潤滑油が残留していると、回転テーブル装置30をX軸に沿って移動させるときに生じる力のモーメントによって、テーブル部50の回転角度がずれる可能性がある。本実施形態では、回転制動部300によってテーブル部50の回転を制動するときには、流体供給部400が摺動接触面150と被摺動接触面140との間にドライエアを供給することによって摺動接触面150と被摺動接触面140との間から潤滑油を排出させるので、回転テーブル装置30をX軸に沿って移動させるときに生じる力のモーメントによって、テーブル部50の回転角度がずれることをも抑制できる。
また、本実施形態では、回転制動部300によってテーブル部50を回転させるときには、流体供給部400のミキシングバルブ454は、圧縮空気の噴流に定量の潤滑油を間欠的に供給することによってオイルエアを生成して、オイルエアを摺動接触面150と被摺動接触面140との間に供給する。オイルエアによって潤滑油を供給する形態では、ベンチュリ効果を用いて潤滑油を霧状化することにより生成されるオイルミストによって潤滑油を供給する形態に比べて、狙い通りの量の潤滑油を供給しやすい。そのため、狙った供給量以上の潤滑油が摺動接触面150と被摺動接触面140との間に供給されることに起因して、摺動接触面150と被摺動接触面140との間から潤滑油が排出されにくくなることを抑制できる。
また、本実施形態では、流体供給部400は、オイルエアによって、摂氏40度のときに35.2平方ミリメートル毎秒以下の動粘度を有する潤滑油を摺動接触面150と被摺動接触面140との間に供給する。そのため、摂氏40度のときに35.2平方ミリメートル毎秒を超える動粘度を有する潤滑油が摺動接触面150と被摺動接触面140との間に供給される形態に比べて、摺動接触面150と被摺動接触面140との間からの潤滑油の排出されやすさを高めることができる。
B.他の実施形態:
(B1)上述した実施形態では、流体供給部400は、回転制動部300によってテーブル部50を回転させるときには、摺動接触面150と被摺動接触面140との間にオイルエアを供給することによって、摺動接触面150と被摺動接触面140との間に潤滑油を供給する。これに対して、流体供給部400は、回転制動部300によってテーブル部50を回転させるときに、例えば、オイルミストを摺動接触面150と被摺動接触面140との間に供給することによって、摺動接触面150と被摺動接触面140との間に潤滑油を供給してもよい。
(B1)上述した実施形態では、流体供給部400は、回転制動部300によってテーブル部50を回転させるときには、摺動接触面150と被摺動接触面140との間にオイルエアを供給することによって、摺動接触面150と被摺動接触面140との間に潤滑油を供給する。これに対して、流体供給部400は、回転制動部300によってテーブル部50を回転させるときに、例えば、オイルミストを摺動接触面150と被摺動接触面140との間に供給することによって、摺動接触面150と被摺動接触面140との間に潤滑油を供給してもよい。
(B2)上述した実施形態では、流体供給部400は、回転制動部300によってテーブル部50を回転させるときに、摂氏40度のときの動粘度が35.2平方ミリメートル毎秒以下の潤滑油を摺動接触面150と被摺動接触面140との間に供給する。これに対して、流体供給部400は、回転制動部300によってテーブル部50を回転させるときに、摂氏40度のときの動粘度が35.2平方ミリメートル毎秒を超える潤滑油を摺動接触面150と被摺動接触面140との間に供給してもよい。例えば、ISO粘度グレード番号が「ISO VG 68」の潤滑油、つまり、摂氏40度のときの動粘度が61.2平方ミリメートル毎秒以上、かつ、74.8平方ミリメートル毎秒以下の潤滑油を摺動接触面150と被摺動接触面140との間に供給してもよい。
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
11…工作機械、20…ベッド、30…回転テーブル装置、40…ベース部、41…ハウジング、45…センターシャフト、47…第1凸部、48…第2凸部、50…テーブル部、51…テーブル本体、52…テーブル支持部、53…センタースリーブ、57…ピストン部材、60…スラストベアリング、70…ワーク主軸回転装置、80…コラム、90…サドル、91…工具主軸回転装置、92…工具主軸、100…制御装置、140…被摺動接触面、150…摺動接触面、200…回転駆動部、210…ウォームギヤ機構、220…サーボモータ、300…回転制動部、350…作動油給排部、400…流体供給部、HR1…第1油圧室、HR2…第2油圧室、TL…工具、WK…ワーク
Claims (3)
- 回転テーブル装置であって、
被摺動接触面を有するベース部と、
前記被摺動接触面に摺動接触する摺動接触面を有し、回転可能に前記ベース部に支持されるテーブル部と、
前記テーブル部を回転させる回転駆動部と、
前記摺動接触面を前記被摺動接触面に押圧することによって、前記テーブル部の回転を制動する回転制動部と、
前記回転駆動部によって前記テーブル部を回転させるときには、前記摺動接触面と前記被摺動接触面との間に潤滑油を供給し、前記回転制動部によって前記テーブル部の回転を制動するときには、前記摺動接触面と前記被摺動接触面との間に圧縮空気を供給することによって前記摺動接触面と前記被摺動接触面との間から前記潤滑油を排出する流体供給部と、
を備える回転テーブル装置。 - 請求項1に記載の回転テーブル装置であって、
前記流体供給部は、前記回転駆動部によって前記テーブル部を回転させるときには、前記潤滑油と前記圧縮空気とを混合したオイルエアを前記摺動接触面と前記被摺動接触面との間に供給することによって、前記摺動接触面と前記被摺動接触面との間に前記潤滑油を供給する、回転テーブル装置。 - 請求項1または請求項2に記載の回転テーブル装置であって、
前記潤滑油は、摂氏40度のときに35.2平方ミリメートル毎秒以下の動粘度を有する、回転テーブル装置。
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JP2021122183A JP2023018231A (ja) | 2021-07-27 | 2021-07-27 | 回転テーブル装置 |
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2021
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