JP2023018191A - 仮送電ケーブル接続装置 - Google Patents

Abstract

【課題】製造が容易で使い勝手に優れる仮送電ケーブル接続装置を提供する。
【解決手段】接続アダプタ１０を介してモールドジスコンの一次側固定モールド又は二次側固定モールドのいずれか一方に連結し、該固定モールド（第１固定モールド）の電極（第１電極）と電気的に接続する連結端末３０と、前記連結端末３０が連結する前記一次側固定モールド又は二次側固定モールドの他方に連結し、該固定モールド（第２固定モールド）の電極（第２電極）を電気的に絶縁する開路蓋５０と、を備え、前記連結端末３０は、仮送電ケーブル９０を前記第１電極と電気的に接続する、仮送電ケーブル９０の接続端子９２が嵌り込む接続端子接続部４０を備える。
【選択図】図１

Description

本発明は、路上機器へ仮送電ケーブルを接続するための仮送電ケーブル接続装置に関する。

路上や建物の敷地内に設置され使用される給電用配電箱（高圧キャビネット）、路上変圧器、路上開閉器などの路上機器は、モールドジスコン、変圧器などの電気機器を収容箱に収容し、地中ケーブルと接続し、需要者等に送電を行う。通常、このような路上機器において地中ケーブルに破損、断線、漏電などの不具合が発生すると、地中ケーブルを取外し代わりに仮送電ケーブルを接続し、送電を継続する。

以前より、給電用配電箱等において既設の地中ケーブルを仮送電ケーブルに取り替える作業は、作業量が多く、また作業スペースが狭いなど作業性がよくないことが指摘されている。このためこれまでに仮送電ケーブルの取付け作業を容易に行える方法・装置がいくつか開発されている。

例えば、可動端子に電気的に接続する仮送電ケーブルを備える可動カバーを、既設のモールドジスコンの固定モールドに接続する方法がある（例えば特許文献１参照）。また固定電極を有する一次側及び二次側固定モールド部と、一次側固定モールド部の固定電極に接続される可動電極を有する可動モールド部とを備え、一端を可動モールド部の可動電極に接続し、他端を仮ケーブルに接続するための接続電極を備えた接続ユニットを備えるモールド開閉器用接続装置がある（例えば特許文献２参照）。

特開２０１２－１０５５１０号公報 特開２００７－１９５３５３号公報

特許文献１、特許文献２に記載の発明を含み、路上機器に対し仮送電ケーブルの取付け作業を容易に行える仮送電ケーブル取付け方法、仮送電ケーブル接続装置がいくつか開発され、また提案されているが、これまでの仮送電ケーブル接続装置、取付け方法は、製造の容易性、装置の取扱い、使い勝手の点において改善の余地がある。

本発明の目的は、製造が容易で使い勝手に優れる仮送電ケーブル接続装置を提供することである。

本発明は、モールドジスコンの一次側固定モールド又は二次側固定モールドのいずれか一方に連結し、該固定モールド（第１固定モールド）の電極（第１電極）と電気的に接続する連結端末と、前記連結端末が連結する前記一次側固定モールド又は二次側固定モールドの他方に連結し、該固定モールド（第２固定モールド）の電極（第２電極）を電気的に絶縁し又は接地する安全手段と、を備え、前記連結端末は、仮送電ケーブルを前記第１電極と電気的に接続する、仮送電ケーブルの接続端子が嵌り込む接続端子接続部を備えることを特徴とする仮送電ケーブル接続装置である。

本発明に係る仮送電ケーブル接続装置は、前記第１固定モールドと前記連結端末との間に装着され、前記第１電極と前記連結端末とを電気的に接続する接続アダプタを備え、前記接続アダプタは、一端に前記第１固定モールドが嵌り込む第１固定モールド接続部、他端に前記連結端末の先端部が嵌り込む連結端末接続部を有し、前記連結端末は、前記接続アダプタを介して前記第１固定モールドに連結されることを特徴とする。

本発明に係る仮送電ケーブル接続装置において、前記第２電極を電気的に絶縁する安全手段が、前記第２電極を備える第２固定モールドが嵌まり込む嵌合部を有する電気的絶縁性を備える開路蓋であり、前記第２電極を接地する安全手段が、前記第２電極を備える第２固定モールドが嵌まり込み前記第２電極と電気的に接続する接地アダプタと、前記接地アダプタにつながる接地ケーブルとを含む接地装置であることを特徴とする。

本発明に係る仮送電ケーブル接続装置は、さらに前記連結端末と前記安全手段、又は前記接続アダプタに連結した前記連結端末と前記安全手段とを支持し、前記モールドジスコンの固定モールドに装着され、前記連結端末を前記第１電極と、前記安全手段を前記第２固定モールドと連結させる装着具を備えることを特徴とする。

本発明によれば、製造が容易で使い勝手に優れる仮送電ケーブル接続装置を提供することができる。

本発明の第１実施形態の仮送電ケーブル接続装置１の分解構成図である。 本発明の第１実施形態の仮送電ケーブル接続装置１の全体図である。 本発明の第２実施形態の仮送電ケーブル接続装置２の構成を説明するための図である。 本発明の仮送電ケーブル接続装置の使用先である供給用配電箱１００の構成を説明するための図である。 本発明の仮送電ケーブル接続装置の使用先である供給用配電箱１００で使用する三極型モールドジスコン１５０の外観図である。 本発明の仮送電ケーブル接続装置の使用先である供給用配電箱１００で使用する三極型モールドジスコン１５０の断面図である。 本発明の仮送電ケーブル接続装置の使用先である路上機器で使用する単極型モールドジスコン１６０の外観図である。

図１は、本発明の第１実施形態の仮送電ケーブル接続装置１の分解構成図、図２は、本発明の第１実施形態の仮送電ケーブル接続装置１の全体図である。

本実施形態の仮送電ケーブル接続装置１は、供給用配電箱、路上変圧器、路上開閉器などモールドジスコンを備える路上機器に仮送電ケーブル９０を接続するための装置である。本実施形態の仮送電ケーブル接続装置１の説明に先立ち、仮送電ケーブル接続装置１の使用先である路上機器の構造について説明する。本実施形態では、路上機器が供給用配電箱１００であるとする。

図４は、本発明の第１実施形態の仮送電ケーブル接続装置１の使用先である供給用配電箱１００の構成を説明するための図である。図５は、供給用配電箱１００で使用する三極型モールドジスコン１５０の正面図（図５（ａ））及び側面図（図５（ｂ））、図６は、三極型モールドジスコン１５０の断面図である。

供給用配電箱１００は、高圧配電線路から需要家側へ電力を供給するための機器であり、収容箱１０１内にモールドジスコン１５０を収容する。モールドジスコン１５０は、電路の開閉を行うことができる断路器であり、電源側地中ケーブル２００及び需要家側地中ケーブル２１０は、モールドジスコン１５０を介してモールド母線１９０と接続する。ここに示すモールドジスコン１５０は、三極型のモールドジスコン１５０である。

三極型モールドジスコン１５０は、固定モールド１７０と閉路蓋１８０とで構成される。固定モールド１７０は、各相に対応すべく、一次側固定モールド１７１と二次側固定モールド１７５とからなる、それぞれ独立し絶縁された電極対を３組備える。一次側固定モールド１７１はそれぞれ、モールド母線１９０の各相と接続する一次側固定電極１７３を有し、二次側固定モールド１７５はそれぞれ、電源側地中ケーブル２００、需要家側地中ケーブル２１０の各相と接続する二次側固定電極１７６を有する。

閉路蓋１８０は、３つの電極対を備える固定モールド１７０に対応し、３組の本体１８１を備え、各本体１８１は、固定モールド１７０に装着されたとき一次側固定電極１７３及び二次側固定電極１７６と接触、接続する一次側可動端子１８３及び二次側可動端子１８６を備える。各一次側可動端子１８３と二次側可動端子１８６とはブスバー１８７に接続し、ブスバー１８７を介して導通する。

モールド母線１９０は、下部に一次側固定電極１７３に接続する接続部１９５を有する。接続部１９５は、３相それぞれの一次側固定電極１７３に接続すべく間隔をあけて３個設けられている。電源側地中ケーブル２００、需要家側地中ケーブル２１０は、２次側固定モールド１７５に設けられたブッシング１７７を介して二次側固定電極１７６に接続する。

以上から供給用配電箱１００において、モールドジスコン１５０は、閉路蓋１８０が固定モールド１７０に装着された状態では、一次側固定電極１７３と一次側可動電極１８３、二次側固定電極１７６と二次側可動電極１８６とが接触する。よって閉路蓋１８０が固定モールド１７０に装着された状態では、電源側地中ケーブル２００及び需要家側地中ケーブル２１０とモールド母線１９０とが電気的に接続し閉路状態となる。一方、閉路蓋１８０が固定モールド１７０から取り外された状態では、電源側地中ケーブル２００及び需要家側地中ケーブル２１０とモールド母線１９０とが開路状態となる。

第１実施形態の仮送電ケーブル接続装置１は、モールドジスコン１５０の第１固定モールドと連結する接続アダプタ１０と、仮送電ケーブル９０と接続アダプタ１０とを連結する連結端末３０と、モールドジスコン１５０の第２固定モールドと連結する開路蓋５０と、接続アダプタ１０に連結した連結端末３０と開路蓋５０とを支持する装着具６０とを含む。第１実施形態の仮送電ケーブル接続装置１において、開路蓋５０が安全手段である。

本実施形態において、第１固定モールドは、接続アダプタ１０が連結する、モールドジスコン１５０の一次側固定モールド１７１又は二次側固定モールド１７５のいずれか一方であり、第１電極は、第１固定モールドが備える固定電極である。第２固定モールドは、開路蓋５０が接続する、モールドジスコン１５０の一次側固定モールド１７１又は二次側固定モールド１７５のいずれか他方であり、第２電極は、第２固定モールドが備える固定電極である。

第１固定モールドが一次側固定モールド１７１であれば、第１電極は一次側固定電極１７３、第２固定モールドは二次側固定モールド１７５、第２電極は二次側固定電極１７６となる。一方、第１固定モールドが二次側固定モールド１７５であれば、第１電極は二次側固定電極１７６、第２固定モールドは一次側固定モールド１７１、第２電極は一次側固定電極１７３となる。以下、第１固定モールドが一次側固定モールド１７１、第１電極が一次側固定電極１７３として説明する。

接続アダプタ１０は、絶縁性の本体１１と導電性の電極１３とを備え、一端部に第１固定モールドが嵌り込む第１固定モールド接続部１５、他端部に連結端末３０の先端部３５が嵌り込む連結端末接続部１９を備える。

第１固定モールド接続部１５は、第１固定モールドが嵌り込むように本体１１に凹部を設け形成されている。また第１固定モールド接続部１５には、第１電極が嵌まり込み電気的に接続する第１電極接続部１６が設けられている。第１電極接続部１６は、第１固定モールド接続部１５に突出する電極１３に第１電極が嵌まり込む凹部１７を設け形成されている。第１固定モールド接続部１５を第１固定モールドに嵌め込むと、第１電極が第１電極接続部１６に嵌まり込み電極１３と第１電極とが電気的に接続する。

連結端末接続部１９は、連結端末３０の先端部３５が嵌り込むように本体１１に凹部を設け形成されている。また連結端末接続部１９には、連結端末３０の導電材３２が嵌まり込み電気的に接続する導電材接続部２０が設けられている。導電材接続部２０は、連結端末接続部１９に突出する電極１３である。連結端末３０の先端部３５を連結端末接続部１９に嵌め込むと、導電材３２が導電材接続部２０に嵌まり込み電極１３と導電材３２とが電気的に接続する。

連結端末３０は、仮送電ケーブル９０と接続アダプタ１０とを連結する筒状の接続部材であり、絶縁性の本体３１と筒状の導電材３２とを備え、先端部３５が接続アダプタ１０の連結端末接続部１９に嵌まり込む。連結端末３０の末端部には、仮送電ケーブル９０の接続端子９２が嵌まり込む接続端子接続部４０を備える。接続端子接続部４０は、本体３１と筒状の導電材３２との間に凹部を設け形成されている。接続端子接続部４０に仮送電ケーブル９０の接続端子９２を嵌め込むことで、連結端末３０の導電材３２と仮送電ケーブル９０とが電気的に接続する。

仮送電ケーブル９０の接続端子９２は、接続端子接続部４０への着脱が容易であり、差し込むだけで電気的機械的に接続できるコネクタ構造からなるプラグイン端末が好ましい。このような接続構造は、例えば直線接続筒（西日本電線株式会社製）で用いられており、この接続構造を仮送電ケーブル９０の接続端子９２に適用すればよい。

開路蓋５０は、第２固定モールドに取付けられ第２固定モールドを電気的に絶縁する部材であり、絶縁性の本体５１の一端部に第２固定モールドが嵌まり込む嵌合部５２を有する。嵌合部５２は凹部であり、第２電極を含む第２固定モールドが隙間なく嵌り込むように形成されている。

装着具６０は、接続アダプタ１０に連結した連結端末３０と開路蓋５０とを支持する支持部材６２を備える。支持部材６２は、装着具６０をモールドジスコン１５０の固定モールド１７０に取付け可能に構成される。本実施形態では、モールドジスコン１５０が３極型ゆえ、接続アダプタ１０に連結した連結端末３０と開路蓋５０とを１セットとしたとき３セット分が支持部材６２に取付けられている。装着具６０をモールドジスコン１５０の固定モールド１７０に取付けると、接続アダプタ１０が第１固定モールドに、開路蓋５０が第２固定モールドに嵌り込む。

本実施形態の仮送電ケーブル接続装置１の使用方法について説明する。供給用配電箱１００に接続する電源側地中ケーブル２００又は需要家側地中ケーブル２１０に不具合が発生すると、電源側地中ケーブル２００又は需要家側地中ケーブル２１０につながるモールドジスコン１５０の閉路蓋１８０を取り外し、系統を開路状態とする。

閉路蓋１８０が取り外されたモールドジスコン１５０の固定モールド１７０に対し装着具６０を取付け、支持する接続アダプタ１０を一次側固定モールド１７１に、開路蓋５０を二次側固定モールド１７５に連結する。これにより接続アダプタ１０は、一次側固定電極１７３と電気的接続し、開路蓋５０は、二次側固定電極１７６を電気的に絶縁する。その後、仮送電ケーブル９０の接続端子９２を連結端末３０に接続する。これにより一次側固定電極１７３と仮送電ケーブル９０が電気的に接続する。仮送電ケーブル９０を発電機車等に接続することで送電が可能となる。

以上のように第１実施形態の仮送電ケーブル接続装置１は、構造が簡単であり、また既存の接続構造等を利用することができるため安価に製造することができる。また取扱いも容易であり、路上機器に仮送電ケーブル９０を簡単に取り付けることができる。

図３は、本発明の第２実施形態の仮送電ケーブル接続装置２の構成を説明するための図である。図１及び図２に示す本発明の第１実施形態の仮送電ケーブル接続装置１と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。

第２実施形態の仮送電ケーブル接続装置２は、第１実施形態の仮送電ケーブル接続装置１と同様、供給用配電箱、路上変圧器、路上開閉器などモールドジスコンを備える路上機器に仮送電ケーブル９０を接続するための装置であり、モールドジスコン１５０の第１固定モールドと連結する接続アダプタ１０と、仮送電ケーブル９０と接続アダプタ１０とを連結する連結端末３０と、モールドジスコン１５０の第２固定モールドと連結する接地装置７０と、接続アダプタ１０に連結した連結端末３０と接地装置７０の接地アダプタ７１を支持する装着具６０とを含む。第２実施形態の仮送電ケーブル接続装置２において、接地装置７０が安全手段である。

第２実施形態の仮送電ケーブル接続装置２と第１実施形態の仮送電ケーブル接続装置１との違いは、安全手段であり、他の構成は同じである。第１実施形態の仮送電ケーブル接続装置１では安全手段として開路蓋５０を用いるが、第２実施形態の仮送電ケーブル接続装置２では安全手段として接地装置７０を用いる。

接地装置７０は、第２固定モールドに嵌まり込む接地アダプタ７１と、接地アダプタ７１の電極７３につながる接地ケーブル８０と、接地ケーブル８０の端部に設けられた接地端子８２とを含む。第２実施形態の仮送電ケーブル接続装置２の使用先である供給用配電箱１００は、３極式のモールドジスコン１５０を備えるため、接地アダプタ７１は３個であり、各接地アダプタ７１は、リード線を介して互いに導通する。

接地アダプタ７１は、絶縁性の本体７２と導電性の電極７３とを備え、一端部に第２固定モールドが嵌り込む第２固定モールド接続部７５を備える。第２固定モールド接続部７５は、第２固定モールドが嵌り込むように本体７２に凹部を設け形成されている。また第２固定モールド接続部７５には、第２電極が嵌まり込み電気的に接続する第２電極接続部７６が設けられている。第２電極接続部７６は、第２固定モールド接続部７５に突出する電極７３に第２電極が嵌まり込む凹部７７を設け形成されている。第２固定モールド接続部７５を第２固定モールドに嵌め込むと、第２電極が第２電極接続部７６に嵌まり込み電極７３と第２電極とが電気的に接続する。

接地端子８２は、接地ケーブル８０が接続する本体８３と、本体８３に設けられたねじ込み式の押圧材８５とを有し、本体８３と押圧材８５とで接地板など接地先の部材を挟み込み固定する。

第２実施形態の仮送電ケーブル接続装置２の使用方法について説明する。供給用配電箱１００に接続する電源側地中ケーブル２００又は需要家側地中ケーブル２１０に不具合が発生すると、電源側地中ケーブル２００又は需要家側地中ケーブル２１０につながるモールドジスコン１５０の閉路蓋１８０を取り外し、系統を開路状態とする。

接地端子８２を接地板など接地先に接地した後、閉路蓋１８０が取り外されたモールドジスコン１５０の固定モールド１７０に対し装着具６０を取付け、支持する接続アダプタ１０を一次側固定モールド１７１に、接地アダプタ７１を二次側固定モールド１７５に連結する。これにより接続アダプタ１０は、一次側固定電極１７３と電気的に接続し、接地アダプタ７１は、二次側固定電極１７６と電気的に接続し、接地装置７０が二次側固定電極１７６を接地する。その後、仮送電ケーブル９０の接続端子９２を連結端末３０に接続する。これにより一次側固定電極１７３と仮送電ケーブル９０が電気的に接続する。仮送電ケーブル９０を発電機車等に接続することで送電が可能となる。

以上のように第２実施形態の仮送電ケーブル接続装置２は、構造が簡単であり、また既存の接続構造等を利用することができるため安価に製造することができる。また取扱いも容易であり、路上機器に仮送電ケーブル９０を簡単に取り付けることができる。

以上、第１、第２実施形態の仮送電ケーブル接続装置１、２を用いて本発明に係る仮送電ケーブル接続装置を説明したが、本発明に係る仮送電ケーブル接続装置は、前記実施形態に限定されるものではなく要旨を変更しない範囲で変更して使用することができる。

上記実施形態では、接続アダプタ１０を介して連結端末３０と第１固定モールドとを連結するが、第１固定モールドの形態により連結端末３０を第１固定モールドに直接連結できるのであれば、接続アダプタ１０は省略することができる。この場合、連結端末３０の先端部３５に第１固定モールド接続部１５を設ける。

上記モールドジスコン１５０は、三極型のモールドジスコン１５０であるが、モールドジスコンには、単極型のモールドジスコンもある。図７は、本発明の仮送電ケーブル接続装置の使用先である路上機器で使用する単極型モールドジスコン１６０の外観図であり、（ａ）が正面図、（ｂ）が側面図である。図５及び図６に示す三極型モールドジスコン１５０と同一の構成には同一符号を付して説明を省略する。

単極型モールドジスコン１６０の基本構成は、三極型モールドジスコン１５０と同じであり、構造上の違いは電極対の数であり、三極型モールドジスコン１５０が電極対を３極備えるのに対して、単極型のモールドジスコン１６０は電極対が１極である。このような単極型のモールドジスコン１６０を備える路上機器に対しても本発明の仮送電ケーブル接続装置を使用することができる。

単極型のモールドジスコン１６０に使用する本発明の仮送電ケーブル接続装置は、連結端末３０又は接続アダプタ１０を備える連結端末３０と、開路蓋５０又は接地装置７０の接地アダプタ７１とが一対、装着具６０に装着される。

上記実施形態の仮送電ケーブル接続装置は、装着具６０を備えるが装着具６０を省略し、連結端末３０、開路蓋５０又は接地アダプタ７１、あるいは接続アダプタ１０に連結した連結端末３０、開路蓋５０又は接地アダプタ７１をそれぞれ第１固定モールド、第２固定モールドに連結させてもよい。これについては単極型モールドジスコンついても同じである。

本発明の仮送電ケーブル接続装置は、上記実施形態の使用方法の他に取付けるケーブルを変更することで路上機器同士のバイパス、路上機器と架線とのバイパスなどに使用することができる。

図面を参照しながら好適な実施形態を説明したが、当業者であれば、本明細書を見て、自明な範囲内で種々の変更及び修正を容易に想定するであろう。従って、そのような変更及び修正は、請求の範囲から定まる発明の範囲内のものと解釈される。

１，２ 仮送電ケーブル接続装置
１０ 接続アダプタ
１５ 第１固定モールド接続部
１６ 第１電極接続部
１９ 連結端末接続部
２０ 導電材接続部
３０ 連結端末
３５ 先端部
４０ 接続端子接続部
５０ 開路蓋
６０ 装着具
７０ 接地装置
７１ 接地アダプタ
７５ 第２固定モールド接続部
７６ 第２電極接続部
８０ 接地ケーブル
８２ 接地端子
９０ 仮送電ケーブル
９２ 接続端子
１００ 供給用配電箱
１５０ 三極型モールドジスコン，モールドジスコン
１６０ 単極型モールドジスコン
１７０ 固定モールド
１７１ 一次側固定モールド
１７３ 一次側固定電極
１７５ 二次側固定モールド
１７６ 二次側固定電極

Claims (4)

1. モールドジスコンの一次側固定モールド又は二次側固定モールドのいずれか一方に連結し、該固定モールド（第１固定モールド）の電極（第１電極）と電気的に接続する連結端末と、
   前記連結端末が連結する前記一次側固定モールド又は二次側固定モールドの他方に連結し、該固定モールド（第２固定モールド）の電極（第２電極）を電気的に絶縁し又は接地する安全手段と、
   を備え、
   前記連結端末は、仮送電ケーブルを前記第１電極と電気的に接続する、仮送電ケーブルの接続端子が嵌り込む接続端子接続部を備えることを特徴とする仮送電ケーブル接続装置。
2. 前記第１固定モールドと前記連結端末との間に装着され、前記第１電極と前記連結端末とを電気的に接続する接続アダプタを備え、
   前記接続アダプタは、一端に前記第１固定モールドが嵌り込む第１固定モールド接続部、他端に前記連結端末の先端部が嵌り込む連結端末接続部を有し、
   前記連結端末は、前記接続アダプタを介して前記第１固定モールドに連結されることを特徴とする請求項１に記載の仮送電ケーブル接続装置。
3. 前記第２電極を電気的に絶縁する安全手段が、前記第２電極を備える第２固定モールドが嵌まり込む嵌合部を有する電気的絶縁性を備える開路蓋であり、
   前記第２電極を接地する安全手段が、前記第２電極を備える第２固定モールドが嵌まり込み前記第２電極と電気的に接続する接地アダプタと、前記接地アダプタにつながる接地ケーブルとを含む接地装置であることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の仮送電ケーブル接続装置。
4. さらに前記連結端末と前記安全手段、又は前記接続アダプタに連結した前記連結端末と前記安全手段とを支持し、前記モールドジスコンの固定モールドに装着され、前記連結端末を前記第１電極と、前記安全手段を前記第２固定モールドと連結させる装着具を備えることを特徴とする請求項１から３のいずれか１項に記載の仮送電ケーブル接続装置。

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