JP2023017401A - 情報処理サーバ - Google Patents

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Abstract

【課題】トリガーのチェックによる処理負荷を軽減することができる車両支援装置を提供する。【解決手段】対象車両データに基づいて予め設定された複数のトリガーごとに成立したか否かを判定し、成立したと判定されたトリガーに対応する不安定挙動コンテンツを地図上の位置と関連付けて生成する情報処理サーバであって、対象車両データ及び現在時刻情報のうち少なくとも一方に基づいてトリガーのチェックの稼働条件が満たされたか否かを判定する稼働条件判定部と、トリガーのチェックの稼働条件が満たされた場合に当該トリガーが成立したか否かをチェックするトリガーチェック部と、トリガーの成立頻度に基づいて当該トリガーの稼働条件を変更する稼働条件変更部と、を備え、稼働条件変更部は、トリガーの成立頻度が低いほど当該トリガーに対応する稼働条件を満たされにくくする。【選択図】図6

Description

本発明は、情報処理サーバに関する。
車両の走行に関する情報の処理に関して、例えば特開2020-052607号公報が知られている。この公報には、対象車両が不安定挙動になった不安定挙動発生位置における不安定挙動情報に不安定挙動が運転者起因であるか否かの判定結果を関連付けて記憶するシステムが示されている。
特開2020-052607号公報
ところで、上述した不安定挙動位置に情報を追加するためのトリガーチェックを行うことが考えられている。しかしながら、トリガーチェックを常時行うと処理負荷が大きくなると言う問題があった。
本発明の一態様は、対象車両から得られた対象車両データに基づいて予め設定された複数のトリガーごとに成立したか否かを判定し、成立したと判定されたトリガーに対応する不安定挙動コンテンツを地図上の位置と関連付けて生成する情報処理サーバであって、対象車両データ及び現在時刻情報のうち少なくとも一方に基づいて、トリガーのチェックの稼働条件が満たされたか否かを判定する稼働条件判定部と、トリガーのチェックの稼働条件が満たされた場合に、当該トリガーが成立したか否かをチェックするトリガーチェック部と、トリガーの成立頻度に基づいて、当該トリガーの稼働条件を変更する稼働条件変更部と、を備え、稼働条件変更部は、トリガーの成立頻度が低いほど当該トリガーに対応する稼働条件を満たされにくくする。
本発明の一態様によれば、トリガーのチェックによる処理負荷を軽減することができる。
一実施形態に係る情報処理サーバと対象車両を示す図である。 情報処理の一例を説明するための図である。 対象車両の構成の一例を示すブロック図である。 情報処理サーバの構成の一例を示すブロック図である。 (a)連続発生状況の一例を説明するための図である。(b)非連続状況の一例を説明するための図である。 (a)トリガーチェック稼働処理の一例を示すフローチャートである。(b)稼働条件変更処理の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、第1実施形態に係る情報処理サーバ10と対象車両2を示す図である。図1に示すように、情報処理サーバ10はネットワークNを介して対象車両2(2A~2Z)と通信可能に接続されている。ネットワークNは、無線通信ネットワークである。対象車両2は、情報処理サーバ10の情報収集対象の車両を意味する。対象車両2には、情報処理サーバ10から各種支援が行われる支援対象の車両が含まれる。対象車両2を個別に説明する場合、対象車両2A~2Zを用いる。
図2は、情報処理の一例を説明するための図である。図2に示すように、路面凍結などによって対象車両2Aのスリップが生じた場合、対象車両2Aはスリップが生じた位置である不安定挙動位置Dを含む対象車両データを情報処理サーバ10に送信する。情報処理サーバ10は、例えば対象車両2Aの後方を走行する対象車両2Bに不安定挙動位置の情報を通知する。これにより、対象車両2Bでは、不安定挙動位置Dにおける対象車両2Bのスリップの発生を抑制することが可能になる。不安定挙動位置について詳しくは後述する。
[対象車両の構成]
まず、対象車両2の構成について説明する。対象車両2には、車両を識別するためのID[identification](車両識別番号)が割り振られている。対象車両2は一台であってもよく、二台以上であってもよく、数十台以上であってもよく、数百台以上であってもよい。対象車両2は、同一の構成を有する車両である必要はなく、車種などが異なっていてもよい。対象車両2は、自動運転機能を有する自動運転車両であってもよく、自動運転機能を有しない車両であってもよい。
以下、図3を参照して対象車両2について説明する。図3は、対象車両2の構成の一例を示すブロック図である。ここでは、対象車両2を自動運転車両として説明する。
図3に示すように、対象車両2は、自動運転ECU30を備えている。自動運転ECU30は、CPU、ROM、RAMなどを有する電子制御ユニットである。自動運転ECU30では、例えば、ROMに記憶されているプログラムをRAMにロードし、RAMにロードされたプログラムをCPUで実行することにより各種の機能を実現する。自動運転ECU30は、複数の電子ユニットから構成されていてもよい。
自動運転ECU30は、GPS[Global Positioning System]受信部21、外部センサ22、内部センサ23、運転操作検出部24、地図データベース25、通信部26、HMI[Human Machine Interface]27、及び、アクチュエータ28と接続されている。
GPS受信部21は、3個以上のGPS衛星から信号を受信することにより、対象車両2の位置(例えば対象車両2の緯度及び経度)を測定する。GPS受信部21は、測定した対象車両2の位置情報を自動運転ECU30へ送信する。
外部センサ22は、対象車両2の外部環境を検出する検出機器である。外部センサ22は、カメラ、レーダセンサのうち少なくとも一つを含む。
カメラは、対象車両2の外部環境を撮像する撮像機器である。カメラは、対象車両2のフロントガラスの裏側に設けられ、車両前方を撮像する。カメラは、対象車両2の外部環境に関する撮像情報を自動運転ECU30へ送信する。カメラは、単眼カメラであってもよく、ステレオカメラであってもよい。
レーダセンサは、電波(例えばミリ波)又は光を利用して対象車両2の周辺の物体を検出する検出機器である。レーダセンサには、例えば、ミリ波レーダ又はライダー[LIDAR:Light Detection and Ranging]が含まれる。レーダセンサは、電波又は光を対象車両2の周辺に送信し、物体で反射された電波又は光を受信することで物体を検出する。レーダセンサは、検出した物体情報を自動運転ECU30へ送信する。物体には、ガードレール、建物などの固定物の他、歩行者、自転車、他車両などの移動物が含まれる。外部センサ22は、対象車両2の外気温を検出する外気温センサを含んでもよい。外部センサ22は、外部の明るさを検出するライトセンサを含んでいてもよい。
内部センサ23は、対象車両2の状態を検出する検出機器である。内部センサ23は、対象車両2の走行状態を検出するセンサとして車速センサ、加速度センサ、及びヨーレートセンサを含んでいる。車速センサは、対象車両2の速度を検出する検出器である。車速センサとしては、対象車両2の車輪又は車輪と一体に回転するドライブシャフトなどに対して設けられ、各車輪の回転速度を検出する車輪速センサを用いることができる。車速センサは、検出した車速情報(車輪速情報)を自動運転ECU30に送信する。
加速度センサは、対象車両2の加速度を検出する検出器である。加速度センサは、例えば、対象車両2の前後方向の加速度を検出する前後加速度センサを含んでいる。加速度センサは、対象車両2の横加速度を検出する横加速度センサを含んでいてもよい。加速度センサは、例えば、対象車両2の加速度情報を自動運転ECU30に送信する。ヨーレートセンサは、対象車両2の重心の鉛直軸周りのヨーレート(回転角速度)を検出する検出器である。ヨーレートセンサとしては、例えばジャイロセンサを用いることができる。ヨーレートセンサは、検出した対象車両2のヨーレート情報を自動運転ECU30へ送信する。
内部センサ23は、対象車両2の車両状態として、タイヤ空気圧、ワイパー作動状態、及び灯火器状態のうち少なくとも一つを検出する。タイヤ空気圧は、対象車両2のタイヤの空気圧である。ワイパー作動状態には、ワイパー作動の有無だけではなく、ワイパーの作動速度を含んでもよい。灯火器状態には、方向指示器の点灯状態が含まれる。灯火器状態には、ヘッドライトの点灯の有無及びフォグランプの点灯の有無が含まれてもよい。
また、内部センサ23は、対象車両2の車両状態として、液圧ブレーキシステムのブレーキ圧をブレーキ圧センサから検出してもよく、走行支援(例えば後述する車両安定制御システム)のオン状態/オフ状態を検出してもよい。内部センサ23は、対象車両2の車両状態として、各車輪の荷重状態を車輪荷重センサから検出してもよい。その他、内部センサ23は、対象車両2の各種の故障を検出する故障検出部を有していてもよい。
運転操作検出部24は、運転者による対象車両2の操作部の操作を検出する。運転操作検出部24は、例えば、操舵センサ、アクセルセンサ、及びブレーキセンサを含んでいる。対象車両2の操作部とは、運転者が車両の運転のための操作を入力する機器である。対象車両2の操作部には、操舵部、アクセル操作部、及びブレーキ操作部のうち少なくとも一つが含まれる。操舵部とは、例えばステアリングホイールである。操舵部は、ホイール状である場合に限られず、ハンドルとして機能する構成であればよい。アクセル操作部とは、例えばアクセルペダルである。ブレーキ操作部とは、例えばブレーキペダルである。アクセル操作部及びブレーキ操作部は、必ずしもペダルである必要はなく、運転者による加速又減速の入力が可能な構成であればよい。
操舵センサは、運転者による操舵部の操作量を検出する。操舵部の操作量には、操舵角が含まれる。操舵部の操作量には、操舵トルクが含まれてもよい。アクセルセンサは、運転者によるアクセル操作部の操作量を検出する。アクセル操作部の操作量には、例えばアクセルペダルの踏込み量が含まれる。ブレーキセンサは、運転者によるブレーキ操作部の操作量を検出する。ブレーキ操作部の操作量には、例えばブレーキペダルの踏込み量が含まれる。ブレーキセンサは、液圧ブレーキシステムのマスターシリンダ圧を検出する態様であってもよい。アクセル操作部及びブレーキ操作部の操作量には踏込み速度が含まれてもよい。運転操作検出部24は、検出した運転者の操作量に関する操作量情報を自動運転ECU30に送信する。
地図データベース25は、地図情報を記憶するデータベースである。地図データベース25は、例えば、対象車両2に搭載されたHDDなどの記憶装置内に形成されている。地図情報には、道路の位置情報、道路形状の情報(例えば曲率情報)、交差点及び分岐点の位置情報などが含まれる。地図情報には、位置情報と関連付けられた法定速度などの交通規制情報が含まれていてもよい。地図情報には、対象車両2の地図上の位置認識に利用される物標情報が含まれていてもよい。物標には、車線の区画線、信号機、ガードレール、路面標示などを含むことができる。地図データベース25は、対象車両2と通信可能なサーバ(情報処理サーバ10に限らない)に構成されていてもよい。
通信部26は、対象車両2の外部との無線通信を制御する通信デバイスである。ネットワークNを介して各種情報の送信及び受信を行う。通信部26は、自動運転ECU30からの信号に応じて各種情報を情報処理サーバ10に送信する。
HMI27は、自動運転ECU30と運転者又は乗員との間で情報の入出力を行うためのインターフェイスである。HMI27は、例えば、車室内に設けられたディスプレイ、スピーカなどを備えている。HMI27は、自動運転ECU30からの制御信号に応じて、ディスプレイの画像出力及びスピーカからの音声出力を行う。
アクチュエータ28は、対象車両2の制御に用いられる機器である。アクチュエータ28は、駆動アクチュエータ、ブレーキアクチュエータ、及び操舵アクチュエータを少なくとも含む。駆動アクチュエータは、自動運転ECU30からの制御信号に応じてエンジンに対する空気の供給量(スロットル開度)を制御し、対象車両2の駆動力を制御する。なお、対象車両2がハイブリッド車である場合には、エンジンに対する空気の供給量の他に、動力源としてのモータに自動運転ECU30からの制御信号が入力されて当該駆動力が制御される。対象車両2が電気自動車である場合には、動力源としてのモータに自動運転ECU30からの制御信号が入力されて当該駆動力が制御される。これらの場合における動力源としてのモータは、アクチュエータ28を構成する。
ブレーキアクチュエータは、自動運転ECU30からの制御信号に応じてブレーキシステムを制御し、対象車両2の車輪へ付与する制動力を制御する。ブレーキシステムとしては、例えば、液圧ブレーキシステムを用いることができる。操舵アクチュエータは、電動パワーステアリングシステムのうち操舵トルクを制御するアシストモータの駆動を、自動運転ECU30からの制御信号に応じて制御する。これにより、操舵アクチュエータは、対象車両2の操舵トルクを制御する。
次に、自動運転ECU30の機能的構成について説明する。図3に示すように、自動運転ECU30は、対象車両データ取得部31、進路生成部32、及び自動運転制御部33を有している。なお、以下に説明する自動運転ECU30の機能の一部は対象車両2と通信可能なサーバ(情報処理サーバ10に限らない)において実行される態様であってもよい。
対象車両データ取得部31は、対象車両2に関するデータである対象車両データを得る。対象車両データには、対象車両2の地図上の位置情報及び対象車両2の走行状態が含まれる。対象車両データには、対象車両2の外部環境が含まれてもよく、対象車両2の走行するルートが含まれてもよい。対象車両データには、対象車両2の運転者による運転操作情報及び対象車両2の車両状態が含まれてもよい。運転者による運転操作情報には、先行車との車間距離を詰める運転傾向があるとの情報や道路の法定速度に対して速度超過しやすい運転傾向があるとの情報が含まれてもよい。運転者による運転操作情報は、運転者の個別認証が行われてない場合などには、車両における運転操作情報として扱ってもよい。対象車両データには、走行距離の情報が含まれてもよく、車両メンテナンスに関する情報が含まれてもよい。対象車両データ取得部31は、取得した対象車両データを情報処理サーバ10に送信する。
対象車両データ取得部31は、車両位置取得部31a、外部環境認識部31b、走行状態認識部31c、運転操作情報取得部31d、及び車両状態認識部31eを有している。
車両位置取得部31aは、GPS受信部21の位置情報及び地図データベース25の地図情報に基づいて、対象車両2の地図上の位置情報を取得する。また、車両位置取得部31aは、地図データベース25の地図情報に含まれた物標情報及び外部センサ22の検出結果を利用して、SLAM[Simultaneous Localization and Mapping]技術により対象車両2の位置情報を取得してもよい。車両位置取得部31aは、車線の区画線と対象車両2の位置関係から、車線に対する対象車両2の横位置(車線幅方向における対象車両2の位置)を認識して位置情報に含めてもよい。車両位置取得部31aは、その他、周知の手法により対象車両2の地図上の位置情報を取得してもよい。
外部環境認識部31bは、外部センサ22の検出結果に基づいて、対象車両2の外部環境を認識する。外部環境には、対象車両2に対する周囲の物体の相対位置が含まれる。外部環境には、対象車両2に対する周囲の物体の相対速度及び移動方向が含まれていてもよい。外部環境には、他車両、歩行者、自転車などの物体の種類が含まれてもよい。物体の種類は、パターンマッチングなどの周知の手法により識別することができる。外部環境には、対象車両2の周囲の区画線認識(白線認識)の結果が含まれていてもよい。外部環境には、外気温が含まれていてもよく、天候が含まれていてもよい。
走行状態認識部31cは、内部センサ23の検出結果に基づいて、対象車両2の走行状態を認識する。走行状態には、対象車両2の車速及び対象車両2のヨーレートが含まれる。走行状態には、対象車両2の加速度が含まれてもよい。具体的に、走行状態認識部31cは、車速センサの車速情報に基づいて、対象車両2の車速を認識する。走行状態認識部31cは、加速度センサの車速情報に基づいて、対象車両2の加速度を認識する。走行状態認識部31cは、ヨーレートセンサのヨーレート情報に基づいて、対象車両2の向きを認識する。
運転操作情報取得部31dは、運転操作検出部24の検出結果に基づいて、対象車両2の運転操作情報を取得する。運転操作情報には、例えば運転者のアクセル操作量、ブレーキ操作量、及び操舵量のうち少なくとも一つが含まれる。
運転操作情報取得部31dは、対象車両2に個人認証機能がある場合には、個人認証した運転者ごとに運転操作履歴を記憶させる。運転操作履歴には、対象車両2の外部環境及び走行状態が関連付けられていてもよい。自動運転ECU30は、必ずしも運転操作情報取得部31dを有する必要はない。この場合、運転操作検出部24も不要である。
車両状態認識部31eは、内部センサ23の検出結果に基づいて、対象車両2の車両状態を認識する。車両状態には、タイヤ空気圧が含まれてもよい。車両状態には、ワイパー作動状態、灯火器状態が含まれてもよく、対象車両2の故障状態が含まれてもよい。自動運転ECU30は、必ずしも車両状態認識部31eを有する必要はない。
進路生成部32は、対象車両2の自動運転に利用される進路[trajectory]を生成する。進路生成部32は、予め設定された走行ルート、地図情報、対象車両2の地図上の位置、対象車両2の外部環境、及び対象車両2の走行状態に基づいて、自動運転の進路を生成する。
走行ルートとは、自動運転において対象車両2が走行するルートである。進路生成部32は、例えば目的地、地図情報、及び対象車両2の地図上の位置に基づいて、自動運転の走行ルートを求める。走行ルートは、周知のナビゲーションシステムによって設定されてもよい。目的地は対象車両2の乗員によって設定されてもよく、自動運転ECU30又はナビゲーションシステムなどが自動的に提案してもよい。
進路には、自動運転で車両が走行する経路[path]と自動運転における車速プロファイルとが含まれる。経路は、走行ルート上において自動運転中の車両が走行する予定の軌跡である。経路は、例えば走行ルート上の位置に応じた対象車両2の操舵角変化のデータ(操舵角プロファイル)とすることができる。走行ルート上の位置とは、例えば走行ルートの進行方向において所定間隔(例えば1m)毎に設定された設定縦位置である。操舵角プロファイルとは、設定縦位置毎に目標操舵角が関連付けられたデータとなる。
進路生成部32は、例えば走行ルート、地図情報、対象車両2の外部環境、及び対象車両2の走行状態に基づいて、車両が走行する経路を生成する。進路生成部32は、例えば対象車両2が走行ルートに含まれる車線の中央(車線幅方向における中央)を通るように経路を生成する。
なお、操舵角プロファイルに代えて、設定縦位置毎に目標操舵トルクが関連付けられた操舵トルクプロファイルを用いてもよい。また、操舵角プロファイルに代えて、設定縦位置毎に目標横位置が関連付けられた横位置プロファイルを用いてもよい。目標横位置とは、車線の幅方向における目標の位置である。この場合、設定縦位置及び目標横位置は、合わせて一つの位置座標として設定されてもよい。
車速プロファイルは、例えば設定縦位置毎に目標車速が関連付けられたデータである。なお、設定縦位置は、距離ではなく車両の走行時間を基準として設定されてもよい。設定縦位置は、車両の1秒後の到達位置、車両の2秒後の到達位置として設定されていてもよい。
進路生成部32は、例えば経路と地図情報に含まれる法定速度などの速度関連情報に基づいて車速プロファイルを生成する。法定速度に代えて、地図上の位置又は区間に対して予め設定された設定速度を用いてもよい。進路生成部32は、経路及び車速プロファイルから自動運転の進路を生成する。なお、進路生成部32における進路の生成方法は上述した内容に限定されず、その他の周知の方法を採用することができる。
進路生成部32は、情報処理サーバ10から不安定挙動位置を避けるための走行経路変更の通知を受け取った場合、不安定挙動位置を通らないように対象車両2の経路を変更する。進路生成部32は、対象車両2の走行する走行ルート(走行する道路)を変更してもよく、同じ道路内において不安定挙動位置から道路幅方向で一定距離以上に離れるように対象車両2の経路を変更してもよい。
進路生成部32は、情報処理サーバ10から不安定挙動位置情報及び安定走行データの通知を受け取った場合、不安定挙動位置情報及び安定走行データに基づいて、対象車両2に不安定挙動が生じないように進路生成を行う。不安定挙動位置情報及び安定走行データについて詳しくは後述する。進路生成部32は、不安定挙動位置の付近において対象車両2の走行状態が安定走行データの走行状態に近づくように進路を生成する。進路生成部32は、情報処理サーバ10から安定走行データの通知に代えて、安定走行指示を受け取った場合には、安定走行指示に沿って進路生成を行う。安定走行指示について詳しくは後述する。
自動運転制御部33は、対象車両2の自動運転を実行する。自動運転制御部33は、例えば対象車両2の外部環境、対象車両2の走行状態、及び進路生成部32の生成した進路に基づいて、対象車両2の自動運転を実行する。自動運転制御部33は、アクチュエータ28に制御信号を送信することで、対象車両2の自動運転を行う。
自動運転制御部33は、情報処理サーバ10から自動運転解除の指示を受け取った場合、不安定挙動位置における自動運転解除を行う。自動運転制御部33は、運転者に対してHMI27を通じて運転者に手動運転への移行を通知する。自動運転制御部33は、運転者に通知後、自動運転を解除して運転者の手動運転に移行する。また、自動運転制御部33は、HMI27を通じて運転者に情報処理サーバ10から受け取った不安定挙動位置情報を通知する。
なお、対象車両2は、必ずしも自動運転車両である必要はない。この場合、対象車両2のECUは、進路生成部32及び自動運転制御部33を有する必要はない。対象車両2のECUは、HMI27を通じて運転者に不安定挙動位置情報などを通知可能な情報提供部を有していればよい。対象車両2のECUは、情報処理サーバ10から安定走行データの通知を受け取った場合に、、不安定挙動位置の付近において対象車両2の走行状態が安定走行データの走行状態に近づくように運転支援を行う運転支援部を有していてもよい。運転支援の方法は特に限定されず、運転者に対する情報提供であってもよく、車両の走行制御を行ってもよい。
[情報処理サーバの構成]
情報処理サーバ10は、例えば情報管理センターなどの施設に設けられ、対象車両2と通信可能に構成されている。図4は、情報処理サーバ10の構成の一例を示すブロック図である。図4に示す情報処理サーバ10は、プロセッサ11、記憶部12、通信部13及びユーザインターフェース14を備えた一般的なコンピュータとして構成されている。
プロセッサ11は、例えば、オペレーティングシステムを動作させて情報処理サーバ10を制御する。プロセッサ11は、制御装置、演算装置、レジスタなどを含むCPU[Central Processing Unit]などの演算器である。プロセッサ11は、記憶部12、通信部13及びユーザインターフェース14を統括する。記憶部12は、メモリ及びストレージのうち少なくとも一方を含んで構成されている。メモリは、ROM[Read Only Memory]、RAM[Random Access Memory]などの記録媒体である。ストレージは、HDD[Hard Disk Drive]などの記録媒体である。
通信部13は、ネットワークNを介した通信を行うための通信機器である。通信部13には、ネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカードなどを用いることができる。ユーザインターフェース14は、ディスプレイ、スピーカなどの出力器、及び、タッチパネルなどの入力器を含む機器である。なお、情報処理サーバ10は、必ずしも施設に設けられている必要はなく、車両、船舶などの移動体に搭載されていてもよい。
また、情報処理サーバ10は、記憶データベース15と接続されている。記憶データベース15は、不安定挙動位置情報などを記憶するためのデータベースである。記憶データベース15は、HDDの周知のデータベースと同様の構成とすることができる。なお、記憶データベース15は、情報処理サーバ10から離れた施設などに設けられていてもよい。
次に、プロセッサ11の機能的構成について説明する。図4に示すように、プロセッサ11は、対象車両データ認識部11a、不安定挙動位置認識部11b、状況判定部11c、稼働条件判定部11d、トリガーチェック部11e、稼働条件変更部11f、記憶処理部11g、及び車両支援部11hを有している。
対象車両データ認識部11aは、対象車両2から送信された対象車両データを認識(取得)する。対象車両データには、対象車両2の地図上の位置情報及び対象車両2の走行状態が含まれる。対象車両データには、対象車両2の外部環境が含まれてもよく、対象車両2の走行するルートが含まれてもよい。
不安定挙動位置認識部11bは、対象車両データ認識部11aの取得した対象車両データに基づいて、対象車両2が不安定挙動になった地図上の位置である不安定挙動位置を認識する。不安定挙動とは、車両の走行を不安定にするような車両の挙動である。不安定挙動には、例えばスリップが含まれる。不安定挙動には、急減速又は急な舵角変化が含まれてもよい。不安定挙動には、対象車両2の車線逸脱を含んでもよく、対象車両2の物体への過剰接近を含んでもよい。
まず、不安定挙動の判定について説明する。不安定挙動位置認識部11bは、対象車両データに基づいて対象車両2が不安定挙動になったか否かを判定する。不安定挙動位置認識部11bは、例えば、加速度センサの検出した加速度(前後加速度及び横加速度)、車輪速センサの検出した各車輪の車輪速、ヨーレートセンサの検出したヨーレート、操舵センサの検出した運転者の操舵角、ブレーキセンサの検出した運転者のブレーキ操作量、及びブレーキ圧センサのブレーキ圧のうち少なくとも一つに基づいて、不安定挙動として対象車両2がスリップになったことを判定する。ブレーキセンサのブレーキ操作量に代えて、液圧ブレーキシステムのマスターシリンダ圧を用いてもよい。
不安定挙動位置認識部11bは、スリップの判定として、周知のアンチロックブレーキシステム[ABS:Antilock Brake System]の作動開始条件を用いてもよい。例えばアンチロックブレーキシステムでは、一例として、各車輪の車輪速と推定車体速度とを比較して、ロックしていると考えられる車輪が特定される場合に作動する。推定車体速度は、スリップするまでの各車輪の車輪速から求めてもよく、スリップするまでの加速度の変化から求めてもよい。
また、不安定挙動位置認識部11bは、スリップの判定として、周知の車両安定制御システム[VSC: Vehicle Stability Control]の作動開始条件を用いてもよく、周知のトラクションコントロール[TRC: Traction Control System]の作動開始条件を用いてもよい。トラクションコントロールも、各車輪の車輪速と推定車体速度とを比較して、空転している車輪が特定される場合に作動させることができる。不安定挙動位置認識部11bは、その他の周知の手法により対象車両2のスリップを判定してもよい。
不安定挙動位置認識部11bは、加速度センサの検出した減速度に基づいて、対象車両2が不安定挙動として急減速になったか否かを判定してもよい。この場合、不安定挙動位置認識部11bは、例えば減速度の絶対値が急減速閾値以上になったとき、対象車両2が急減速になったと判定する。急減速閾値は予め設定された値の閾値である。以下、説明で用いる閾値は予め設定された値の閾値を意味する。
不安定挙動位置認識部11bは、ヨーレートセンサの検出したヨーレートに基づいて、不安定挙動として対象車両2に急な舵角変化が生じたか否かを判定してもよい。この場合、不安定挙動位置認識部11bは、例えばヨーレートが舵角変化閾値以上になったとき、対象車両2に急な舵角変化が生じたと判定する。なお、ヨーレートに代えてタイヤ切れ角を用いてもよい。
不安定挙動位置認識部11bは、方向指示器が点灯していない場合に、対象車両2の横位置又は対象車両2の外部環境に基づいて、不安定挙動として対象車両2が車線逸脱になったか否かを判定してもよい。この場合、不安定挙動位置認識部11bは、例えば、対象車両2の横位置から車線逸脱を判定する。又は、不安定挙動位置認識部11bは、対象車両2の外部環境から、対象車両2が車線の区画線を跨いだことを認識した場合に、車線逸脱を判定してもよい。
不安定挙動位置認識部11bは、対象車両2の走行状態と対象車両2の外部環境とに基づいて、不安定挙動として対象車両2が物体への過剰接近になったか否かを判定してもよい。この場合、不安定挙動位置認識部11bは、対象車両2が低速の場合には物体との間隔が小さくても不安定な挙動ではないことから、対象車両2の車速が車速閾値以上で対象車両2と物体との衝突余裕時間[TTC:Time To Collision]がTTC閾値以下となった場合に、対象車両2が物体への過剰接近になったと判定する。衝突余裕時間に代えて、車間時間[THW:Time Headway]又は距離を用いてもよい。
対象車両2が不安定挙動になったか否かの判定は、対象車両データを得る度に行われてもよく、一定時間又は一定期間ごとにまとめて行われてもよい。対象車両2が不安定挙動になったか否かの判定は、対象車両2の停車中に行われる態様であってもよい。
続いて、不安定挙動位置の認識について説明する。不安定挙動位置とは、対象車両2が不安定挙動になったときの対象車両2の地図上の位置である。不安定挙動位置認識部11bは、対象車両2が不安定挙動になったと判定した場合、不安定挙動位置を認識する。
不安定挙動位置認識部11bは、対象車両2が不安定挙動になったと判定したときの対象車両2の地図上の位置情報に基づいて、不安定挙動位置を認識する。不安定挙動位置は、車線ごとに区別して認識される。不安定挙動が車線逸脱である場合には、不安定挙動位置は車線逸脱前の走行車線上の位置としてもよく、区画線上の位置としてもよい。
なお、不安定挙動位置は、地図上の点ではなく、区間又はエリアとして認識されてもよい。不安定挙動位置認識部11bは、対象車両2がスリップしながら滑走したような場合には、スリップの開始位置を不安定挙動位置としてもよく、対象車両2がスリップと判定される状態で移動した区間全てを不安定挙動位置として認識してもよい。エリアは、スリップした対象車両2を中心とした一定距離内の範囲であってもよく、対象車両2が走行している地域や区域であってもよい。他の不安定挙動においても同様である。
状況判定部11cは、不安定挙動位置認識部11bの認識した不安定挙動位置における複数台の対象車両2の不安定挙動の有無に基づいて、当該不安定挙動位置が連続発生状況であるか非連続状況であるかを判定する。
状況判定部11cは、例えば対象車両データ認識部11aの認識した対象車両データと不安定挙動位置認識部11bの認識した不安定挙動位置とに基づいて、対象車両2が不安定挙動位置を通過したか否かを判定する。状況判定部11cは、対象車両2が不安定挙動位置を通過したと判定した場合、当該対象車両2の不安定挙動の有無に基づいて、当該不安定挙動位置が連続発生状況であるか非連続状況であるかを判定する。なお、状況判定部11cは、一定期間ごとの複数の対象車両データを一括処理することで上記判定を行ってもよい。
連続発生状況とは、不安定挙動が連続的に発生している状況である。連続発生状況の場合には、対象車両2の個車要因によって不安定挙動が生じた可能性が低くなり、道路環境などの外部要因により不安定挙動が生じている可能性が高まると考えることができる。非連続状況とは、連続発生状況ではない状況である。非連続状況の場合には、対象車両2の個車要因により不安定挙動が生じた可能性が高まると考えることができる。状況判定部11cは、不安定挙動位置が連続発生状況であると判定しない場合、不安定挙動位置が非連続状況であると判定する。
図5(a)は、連続発生状況の一例を説明するための図である。図5(a)に示すように、状況判定部11cは、一例として、不安定挙動位置Dで二台の対象車両2A、2Bが連続して不安定挙動になった場合に、当該不安定挙動位置が連続発生状況であると判定する。図5(b)は、非連続状況の一例を説明するための図である。状況判定部11cは、不安定挙動位置Dで対象車両2Aが不安定挙動になったとしても、後続する対象車両2Bが不安定挙動にならずに通過した場合には、当該不安定挙動位置が非連続状況であると判定してもよい。
なお、連続発生状況と判定される状況は図5(a)の状況に限定されない。状況判定部11cは、三台の対象車両2A~2Cが連続して不安定挙動になった場合に、当該不安定挙動位置Dが連続発生状況であると判定してもよい。状況判定部11cは、四台以上の対象車両2が連続して不安定挙動になった場合に、当該不安定挙動位置Dが連続発生状況であると判定してもよい。状況判定部11cは、一定時間以内に不安定挙動位置Dを通過する複数台の対象車両2の全てが不安定挙動になった場合に、当該不安定挙動位置Dが連続発生状況であると判定してもよい。
状況判定部11cは、不安定挙動にならなかった対象車両2が一台存在したとしても、その前後の対象車両2で不安定挙動が生じた場合には不安定挙動位置Dが連続発生状況であると判定してもよい。具体的に、状況判定部11cは、三台の対象車両2A~2Cのうち、真ん中の対象車両2Bが不安定挙動にならずに不安定挙動位置Dを通過したとしても対象車両2A及び対象車両2Cが不安定挙動になった場合には、不安定挙動位置Dが連続発生状況であると判定してもよい。或いは、状況判定部11cは、不安定挙動にならなかった対象車両2が複数台存在したとしても、一定時間内に不安定挙動になった対象車両2の数が閾値以上である場合には、不安定挙動位置Dが連続発生状況であると判定してもよい。
稼働条件判定部11dは、対象車両データ認識部11aの認識した対象車両データ及び現在時刻情報のうち少なくとも一方に基づいて、トリガーチェックの稼働条件が満たされたか否かを判定する。現在時刻情報とは、現在時刻や現在の日時に関する情報である。
トリガーは、不安定挙動コンテンツの生成を開始するための条件である。トリガーは、複数の不安定挙動コンテンツごとに予め設定されている。不安定挙動コンテンツは、不安定挙動位置と関連付けられるコンテンツである。不安定挙動コンテンツには、例えばエンジン故障車両、迷惑運転車両などが含まれる。不安定挙動コンテンツは特に限定されない。不安定挙動コンテンツは、不安定挙動位置に接近する対象車両2などに通知されることで対象車両2の車両支援に利用されてもよい。
トリガーチェックの稼働条件とは、トリガーが成立したか否かのチェックを稼働させるための条件である。トリガーチェックの稼働条件は、複数のトリガーごとに予め設定されている。すなわち、トリガーチェックの稼働条件も不安定挙動コンテンツに応じて予め設定されている。稼働条件は、対象及び期間に関する条件として設定される。稼働条件は、後述する稼働条件変更部11fで適宜変更される。
稼働条件判定部11dは、例えば不安定挙動位置認識部11bにより不安定挙動位置が認識された場合に、当該不安定挙動位置の認識に関する対象車両2に対してトリガーチェックの稼働条件が満たされたか否かを判定する。
稼働条件判定部11dは、エンジン故障車両(不安定挙動コンテンツ)のトリガーチェックの稼働条件について、対象を長距離走行車に絞るとなっている場合、対象車両データに基づいて走行距離が閾値以上である長距離走行車であると対象車両2が判定された場合に、トリガーチェックの稼働条件が満たされたと判定する。
稼働条件判定部11dは、迷惑運転車両(不安定挙動コンテンツ)のトリガーチェックの稼働条件について、対象を速度超過しやすい運転傾向の運転者に絞るとなっている場合、対象車両データに基づいて速度超過しやすい運転傾向の運転者が運転する対象車両2であると判定された場合に、トリガーチェックの稼働条件が満たされたと判定する。
トリガーチェック部11eは、稼働条件判定部11dにより稼働条件が満たされたと判定された場合に、対象車両データに基づいて、トリガーが成立したか否かをチェックする。トリガーの内容は特に限定されず、周知の条件を用いることができる。エンジン故障車両に対応するトリガーチェックは、車速や加速度の変化に基づいて行われてもよく、対象車両2の異常系信号に基づいて行われてもよい。迷惑運転車両に対応するトリガーチェックは、対象車両2の車速や加速度、車間距離等に基づいて行われてもよく、運転者の運転操作の履歴に基づいて行われてもよい。トリガーの成立によって不安定挙動コンテンツが生成される。
稼働条件変更部11fは、トリガーの成立頻度に基づいて、当該トリガーの稼働条件を変更する。稼働条件変更部11fは、トリガーの成立頻度が低いほど当該トリガーに対応する稼働条件を満たされにくくする。
トリガーの成立頻度とは、トリガーチェック部11eによりトリガーが成立したと判定された頻度である。トリガーの成立頻度は、一定期間においてトリガーが成立した回数であってもよく、トリガーチェックの判定回数に対するトリガー成立の回数であってもよい。トリガーの成立頻度は記憶データベース15に記憶されていてもよい。
「稼働条件を満たされにくくする」とは、稼働条件を厳しくすることである。稼働条件変更部11fは、期間(時間)に関する条件を追加することで稼働条件を満たされにくくしてもよい。稼働条件変更部11fは、トリガーの成立頻度が閾値未満の場合には、季節などの期間や時間に応じてトリガーチェックを稼働させる間隔を長くしてもよい。
具体的に、稼働条件変更部11fは、エンジン故障車両のトリガー成立頻度が低い場合に、夏と冬に比べて春と秋のトリガーチェックの稼働を少なくするように稼働条件を変更してもよい。稼働条件変更部11fは、迷惑運転車両のトリガー成立頻度が低い場合に、日中と比べて夜間のトリガーチェックの稼働を少なくするように稼働条件を変更してもよい。なお、稼働条件の初期設定は特に限定されないが、例えば季節や昼夜にかかわらず一定間隔で稼働する設定であってもよい。
稼働条件変更部11fは、対象に関する条件を追加すること(対象を絞り込むこと)で稼働条件を満たされにくくしてもよい。稼働条件変更部11fは、トリガーの成立頻度が閾値未満の場合には、対象に関する条件を追加してもよい。
具体的に、稼働条件変更部11fは、エンジン故障車両のトリガー成立頻度が低い場合に、対象が長距離走行車に絞り込まれるように稼働条件を変更してもよい。長距離走行車であるか否かは、例えば対象車両2の走行距離から判定できる。また、稼働条件変更部11fは、エンジン故障車両のトリガー成立頻度が低い場合に、対象がメンテナンス不十分な車両や自動車専用道路を走行中の車両に絞り込まれるように稼働条件を変更してもよい。メンテナンス不十分な車両であるか否かは、車両メンテナンスに関する情報から判定できる。自動車専用道路を走行中の車両であるか否かは、対象車両2の地図上の位置情報と地図情報から判定できる。
稼働条件変更部11fは、迷惑運転車両のトリガー成立頻度が低い場合に、対象が車間距離を詰めやすい車両や運転者に絞り込まれるように稼働条件を変更してもよい。車間距離を詰めやすいか否かは、例えば対象車両2の外部環境(先行車との車間距離)の情報から判定できる。稼働条件変更部11fは、迷惑運転車両のトリガー成立頻度が低い場合に、対象が速度超過をしやすい車両や運転者に絞り込まれるように稼働条件を変更してもよい。速度超過をしやすいか否かは、例えば運転操作情報から判定することができる。速度超過をしやすいか否かは、地図情報(法定速度の情報を含む)、対象車両2の地図上の位置情報、及び対象車両2の車速情報から判定してもよい。
稼働条件変更部11fは、段階的に稼働条件を満たされにくく変更してもよい。稼働条件変更部11fは、エンジン故障車両のトリガー成立頻度が第一の閾値未満となった場合、夏と冬に比べて春と秋のトリガーチェックの稼働を少なくするように稼働条件を変更してもよい。稼働条件変更部11fは、エンジン故障車両のトリガー成立頻度が第二の閾値未満となった場合、対象が長距離走行車に絞り込まれるように稼働条件を変更してもよい。第二の閾値は第一の閾値より小さい値の閾値である。
同様に、稼働条件変更部11fは、迷惑運転車両のトリガー成立頻度が第三の閾値未満となった場合、日中と比べて夜間のトリガーチェックの稼働を少なくするように稼働条件を変更してもよい。稼働条件変更部11fは、迷惑運転車両のトリガー成立頻度が第四の閾値未満となった場合、対象が長距離走行車に絞り込まれるように稼働条件を変更してもよい。第四の閾値は第三の閾値より小さい値の閾値である。
記憶処理部11gは、不安定挙動位置認識部11bの認識した不安定挙動位置に関する不安定挙動位置情報を記憶データベース15に記憶させる。また、記憶処理部11gは、トリガーチェック部11eによりトリガーが成立したと判定された場合、当該トリガーに対応する不安定挙動コンテンツを不安定挙動位置と関連付けて記憶データベース15に記憶させる。
記憶処理部11gは、状況判定部11cによる判定が行われた場合、不安定挙動位置と状況判定部11cの判定結果とを関連付けて記憶データベース15に記憶させてもよい。
記憶処理部11gは、不安定挙動位置情報と当該不安定挙動位置を走行した対象車両2の対象車両データとを関連付けて記憶データベース15に記憶させる。なお、記憶処理部11gは、必ずしも当該不安定挙動位置を走行した全ての対象車両2の対象車両データを記憶させる必要はない。
車両支援部11hは、対象車両2の対象車両データに基づいて、車両支援の対象となる支援対象車両が存在すると判定された場合に、車両支援を行う。車両支援部11hは、例えば不安定挙動位置に向かって走行する対象車両2を支援対象車両としてもよい。車両支援部11hは、不安定挙動の発生からリアルタイムで支援対象車両に対する車両支援を実行可能に構成されていてもよい。
車両支援部11hは、車両支援として、不安定挙動位置に関する情報である不安定挙動位置情報の通知、走行経路変更支援、不安定挙動位置で不安定挙動にならなかった対象車両2の走行状態に関する安定走行データの通知、及び、支援対象車両の走行状態を安定走行データの走行状態に近づける安定走行指示のうち少なくとも一つを行う。
車両支援部11hは、例えば支援対象車両に対して不安定挙動位置情報の通知を行う。支援対象車両は、不安定挙動位置情報を利用して不安定挙動になることを抑制できる。車両支援部11hは、不安定挙動位置に関連付けられた不安定挙動コンテンツが存在する場合には、不安定挙動位置及び不安定挙動コンテンツ(エンジン故障車両が存在する、迷惑運転車両が存在するなど)を対象車両2に通知する車両支援を実行してもよい。車両支援部11hは、不安定挙動位置に向かって走行する対象車両2に限定せず、エンジン故障車両から一定距離内のエリアの対象車両2に対して通知してもよく、エンジン故障車両と同じ道路を走行中の対象車両2に対して通知してもよい。
また、車両支援部11hは、不安定挙動位置を避けるように走行経路変更を支援対象車両に指示してもよい。支援対象車両は、ルート(道路)又は道路内の走行経路を変更することで不安定挙動位置における不安定挙動の発生を回避する。
車両支援部11hは、支援対象車両に対して当該不安定挙動位置で不安定挙動にならなかった対象車両2の走行状態に関する安定走行データの通知を行ってもよい。支援対象車両は、安定走行データを参照することにより不安定挙動の抑制が可能になる。
車両支援部11hは、支援対象車両の走行状態が安定走行データの走行状態に近づくように支援対象車両に安定走行指示を行ってもよい。この場合、車両支援部11hは、支援対象車両の走行状態を安定走行データの走行状態に近づけることで不安定挙動位置において不安定挙動が生じることを抑制することができる。
なお、車両支援部11hは、支援対象車両が自動運転中である場合である場合には、不安定挙動位置情報の通知と共に不安定挙動位置における自動運転解除を指示してもよい。支援対象車両は、自動運転を解除して運転者による手動運転に移行することで、自動運転のまま不安定挙動位置で支援対象車両が不安定挙動になることを避けることができる。
[情報処理サーバの処理方法]
次に、本実施形態に係る情報処理サーバ10の処理方法について、図面を参照して説明する。図6(a)は、トリガーチェック稼働処理の一例を示すフローチャートである。トリガーチェック稼働処理は、例えば予め設定されたタイミングで実行される。トリガーチェック稼働処理は、不安定挙動位置が認識される度に行われてもよい。
図6(a)に示すように、情報処理サーバ10は、S10として、対象車両データ認識部11aによる対象車両データの認識を行う。対象車両データには、対象車両2の地図上の位置情報及び対象車両2の走行状態が含まれる。対象車両データには、運転操作情報、走行距離の情報や車両メンテナンスに関する情報が含まれてもよい。
S12において、情報処理サーバ10は、稼働条件判定部11dによりトリガーチェックの稼働条件が満たされたか否かを判定する。稼働条件判定部11dは、対象車両2の対象車両データに基づいて、トリガーチェックの稼働条件が満たされたか否かを判定する。情報処理サーバ10は、トリガーチェックの稼働条件が満たされたと判定された場合(S12:YES)、S14に移行する。情報処理サーバ10は、トリガーチェックの稼働条件が満たされたと判定されなかった場合(S12:NO)、今回の処理を終了する。
S14において、情報処理サーバ10は、トリガーチェック部11eによりトリガーチェックを稼働する。トリガーチェック部11eは、対象車両データに基づいて、トリガーが成立したか否かをチェックする。トリガーチェック以降は周知の手法を採用できるため説明を省略する。
図6(b)は、稼働条件変更処理の一例を示すフローチャートである。稼働条件変更処理は、例えば一定期間ごとに実行される。
図6(b)に示すように、情報処理サーバ10は、S20として、稼働条件変更部11fにより各トリガーの成立頻度の認識を行う。トリガーの成立頻度は、例えば記憶データベース15に記憶されている。稼働条件変更部11fは、記憶データベース15に記憶された各トリガーの成立頻度を認識する。
S22において、情報処理サーバ10は、稼働条件変更部11fによりトリガーの稼働条件を変更する。稼働条件変更部11fは、トリガーの成立頻度が低いほど当該トリガーに対応する稼働条件を満たされにくくする。稼働条件変更部11fは、例えばエンジン故障車両のトリガーの成立頻度が閾値以下である場合、夏と冬に比べて春と秋のトリガーチェックの稼働を少なくするように稼働条件を変更する。その後、情報処理サーバ10は、今回の処理を終了する。
以上説明した本実施形態に係る情報処理サーバ10によれば、不安定挙動コンテンツのトリガーチェックに稼働条件を設け、トリガーの成立頻度が低いほど当該トリガーに対応する稼働条件を満たされにくくするので、常時トリガーチェックを行う場合と比べて、トリガーのチェックによる処理負荷を軽減することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。本発明は、上述した実施形態を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した様々な形態で実施することができる。
情報処理サーバ10は、必ずしも状況判定部11c及び車両支援部11hを有する必要はない。情報処理サーバ10は、連続発生状況を必ずしも判定する必要はなく、不安定挙動コンテンツを車両支援に用いる必要はない。不安定挙動コンテンツは、地図上の位置と関連付けられていればよく、必ずしも不安定挙動位置と関連付ける必要はない。この場合は、不安定挙動位置認識部11bも必須ではない。
2…対象車両、10…情報処理サーバ、11…プロセッサ、11a…対象車両データ認識部、11b…不安定挙動位置認識部、11c…状況判定部、11d…稼働条件判定部、11e…トリガーチェック部、11f…稼働条件変更部、11g…記憶処理部、11h…車両支援部、D…不安定挙動位置。

Claims (1)

  1. 対象車両から得られた対象車両データに基づいて、予め設定された複数のトリガーごとに成立したか否かを判定し、成立したと判定された前記トリガーに対応する不安定挙動コンテンツを地図上の位置と関連付けて生成する情報処理サーバであって、
    前記対象車両データ及び現在時刻情報のうち少なくとも一方に基づいて、前記トリガーのチェックの稼働条件が満たされたか否かを判定する稼働条件判定部と、
    前記トリガーのチェックの稼働条件が満たされた場合に、当該トリガーが成立したか否かをチェックするトリガーチェック部と、
    前記トリガーの成立頻度に基づいて、当該トリガーの稼働条件を変更する稼働条件変更部と、
    を備え、
    前記稼働条件変更部は、前記トリガーの成立頻度が低いほど当該トリガーに対応する前記稼働条件を満たされにくくする、情報処理サーバ。
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