JP2023017182A - オーブン調理装置 - Google Patents

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Yasuoki Mizutani
啓太 小野
Keita Ono
拓也 杉本
Takuya Sugimoto
美帆 佐藤
Miho Sato
亮太 辻
Ryota Tsuji
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Abstract

【課題】オーブン調理装置の焼成炉内の前後位置によって焼きむらが生じにくくする。【解決手段】オーブン調理装置10は、被調理物を焼成するための焼成炉20と、焼成炉20の前面から被調理物を搬入出させる前面開口部20aと、前面開口部20aを開閉自在に塞ぐ扉21と、焼成炉20内を加熱可能に設けたヒータ41,42とを備え、ヒータ41,42は、前後に並べて配置した複数のヒータ素子41a~41c,42a~42dを備えており、最も前側に配置されるヒータ素子41a,42aは、前後方向の中間部に配置されるヒータ素子41b,42b,42cよりも出力可能な最大出力値が大きなヒータ素子を用いた。【選択図】図11

Description

特許文献1には、パン生地よりなる被調理物を焼成する自然対流式オーブン(オーブン調理装置)の発明が開示されている。この自然対流式オーブンは、外ケースと内ケースの間に断熱材を介装してなるオーブン本体(焼成炉)と、その前面開口部に設けた開閉自在な扉とを備え、内ケースの天井面に上火ヒータが設けられ、内ケースの底面の下火ヒータカバー内に下火ヒータが配設されている。この自然対流式オーブンは、前面に配置される扉部分からの外気による熱影響が大きく、さらに、上部の排気口からの熱が排熱されるため自然対流が上昇方向にしか起こらないため、庫内の手前側と奥側の均温化が十分に行えない課題を解決するために、下火ヒータカバーの扉側前端部に開口孔が設けられている。下火ヒータカバーの開口孔をオーブン本体の前面開口部に相対する位置に設けたので、扉付近への熱の対流が発生し、扉からの吸熱作用による熱影響を受けにくくしている。
特開2005-098576号公報
上述した特許文献1の自然対流式オーブンは、前面に配置される扉部分からの外気による熱影響を受けにくくするために、下火ヒータカバーの扉側前端部に開口孔を設けるようにし、扉付近への熱の対流を発生させて、扉からの吸熱作用による熱影響を受けにくくしている。しかし、扉を開放する頻度が高いと、オーブン本体内の前部が中間部と比較して温度が低下しやすく、オーブン本体内の前後位置によって焼きむらが生じやすい。また、下火ヒータカバーの扉側前端部に開口孔を設けるようにしているが、下火ヒータカバーの扉側前端部の開口孔では扉を開放したときに低下するオーブン本体内の前部の温度を素早く高くすることができなく、オーブン本体内の前後位置によって焼きむらが生じやすい。本発明は、焼成炉内の前後位置によって焼きむらが生じにくいオーブン調理装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、被調理物を焼成するための焼成炉と、焼成炉の前面から被調理物を搬入出させる前面開口部と、前面開口部を開閉自在に塞ぐ扉と、焼成炉内を加熱可能に設けたヒータとを備えたオーブン装置であって、ヒータは、前後に並べて配置した複数のヒータ素子を備えており、複数のヒータ素子の最も前側に配置されるヒータ素子は、前後方向の中間部に配置されるヒータ素子よりも出力可能な最大出力値が大きなヒータ素子を用いたことを特徴とするオーブン調理装置を提供するものである。
この種のオーブン調理器においては、焼成炉の前面開口部を塞いでいる扉を開放したときに、焼成炉内の前部の温度が前後方向の中間部よりも低下しやすい。上記のように構成したオーブン調理装置においては、ヒータは、前後に並べて配置した複数のヒータ素子を備えており、複数のヒータ素子の最も前側に配置されるヒータ素子は、前後方向の中間部に配置されるヒータ素子よりも出力可能な最大出力値が大きなヒータ素子が用いられている。これにより、温度が低くなりやすい焼成炉の前部の温度を素早く上昇させることができ、焼成炉内の前後位置によって焼きむらが生じにくくすることができる。
上記のように構成したオーブン調理装置においては、ヒータは、焼成炉内の上部に配設された上側ヒータと、焼成炉内の下部に配設された下側ヒータとを備え、上側及び下側ヒータの各々は前後に並べて配置した複数のヒータ素子を備え、上側及び下側ヒータの各々の複数のヒータ素子の最も前側に配置されるヒータ素子は、前後方向の中間部に配置されるヒータ素子よりも出力可能な最大出力値が大きなヒータ素子を用いるようにしてもよい。
この種のオーブン調理器においては、焼成炉内の後部は、後壁から熱が逃げるおそれがあるので、前後方向の中間部よりも温度が低下しやすい。上記のように構成したオーブン調理装置においては、上側及び下側ヒータの少なくとも一方にて、複数のヒータ素子の最も後側に配置されるヒータ素子は、前後方向の中間部に配置されるヒータ素子よりも出力可能な最大出力値が大きなヒータ素子を用いるが好ましい。このようにしたときには、前後方向の中間部よりも温度が低くなりやすい焼成炉の後部の温度を上昇させることができ、焼成炉内の前後位置によって焼きむらが生じにくくすることができる。
本発明のオーブン調理装置の正面図である。 図1の扉を開放した斜視図である。 上面パネルと右面パネルとを取り外した斜視図である。 図1の斜め下方から見た斜視図である。 扉、化粧部材及び機械室パネルを前側に移動させた斜視図(a)であり、(a)からさらに前面メインパネルを前側に移動させた状態の斜視図である(b)。 オーブン調理装置の後方から見た斜視図(a)であり、(a)から上面パネル、排気ガイドを上側に移動させ、後面パネル後側に移動させた斜視図(b)である。 A-A線での断面斜視図である。 図3の炉内用ランプとブラケットとを取り出して分解して拡大した斜視図である。 B-B線での断面斜視図である。 図3から着脱式断熱材を取り出して拡大した斜視図(a)であり、貫通孔の上側に切欠部を形成したときの斜視図(b)である。 C-C線での断面図である。 上面パネルを取り外し、排気ガイドを上側に移動させた斜視図である。 D-D線での断面斜視図である。 流れ抑制板を上側に移動させたE-E線での断面斜視図である。 操作パネルの正面図である。 制御装置を示すブロック図である。
以下に、本発明のオーブン調理装置の一実施形態を添付図面を参照して説明する。図1及び図2に示したように、本発明のオーブン調理装置10は、パン生地や焼き菓子の生地(被調理物)を自然対流式の焼成炉20内で加熱して焼成するものであり、焼成炉20の前面部に設けた扉21を開放することによって、前面開口部20aから焼成炉20内に被焼成物を搬入出可能としている。オーブン調理装置10は、店舗や工房等にてテーブル、カウンターまたはドウコンディショナー等の機器の上側に設置され、必要に応じて上下に多段状に設置される。
図1~図3に示したように、オーブン調理装置10は、略直方体形状のケーシング11を備え、ケーシング11内の右側部を機械室12とし、ケーシング11内の残る部分に焼成炉20を配設している。ケーシング11は、底壁に相当するベースプレート13と、ベースプレート13の上側を略直方体形状に区画するように設けられた枠体14と、枠体14により区画形成された前後左右面及び上面を覆うパネル15とを備えている。
図4に示したように、ベースプレート13の前後及び左右よりなる四方の縁部には下方に屈曲させた下端をさらに内側に屈曲させた脚部13aが設けられており、脚部13aはベースプレート13の下面を設置面から離間させている。ベースプレート13の下面には左右方向の中央部に前後方向に延びる補強部材13bが設けられている。補強部材13bは、長手方向と直交する方向の断面形状がL字形に屈曲させた板金部材を用いたものであり、ベースプレート13の左右方向の中央部が下方に沈み込むのを防ぐ機能を有している。
ベースプレート13の脚部13aの4つの角部には直角三角形状のコーナープレート13cが設けられており、コーナープレート13cは脚部13aを設定面から離間させる機能を有している。このように、ベースプレート13の左右方向の中央部は補強部材13bによって下方に沈み込まないようになり、焼成炉20の熱がベースプレート13を介して設置面に伝わりにくくしているのに加え、ベースプレート13の脚部13aは4つの角部のコーナープレート13cによって設置面に対する接触面積が減らされているので、焼成炉20内の熱はベースプレート13の脚部13aを介して設置面に伝わりにくくなっている。
図3に示したように、枠体14は、ベースプレート13の前後に設けた前側及び後側枠部材14a,14bと、前側及び後側枠部材14a,14bの左右両側部を連結する梁部材14cとを備えている。前側及び後側枠部材14a,14bの各々は、ベースプレート13の左右両側部に立設する支柱部と、左右の支柱部の上部を桁部によって連結した下側が開いたコ字形をしている。左右両側の梁部材14cは、前側及び後側枠部材14a,14bの各支柱部の上端部に固定され、前側及び後側枠部材14a,14bの左右両側部を連結している。
図5及び図6に示したように、ケーシング11内の焼成炉20の前側には前面パネル15aが設けられ、後側枠部材14bの後側には後面パネル15dが設けられている。前側枠部材14aと後側枠部材14bとの間の左側部には左面パネル15eが設けられ、前側枠部材14aと後側枠部材14bとの間の右側部には右面パネル15fが設けられている。前側及び後側枠部材14a,14bと左右の梁部材14cの上側には上面パネル15gが設けられている。
図5に示したように、前面パネル15aは、焼成炉20の前面の下部のみを覆う前面下部パネル15bと、焼成炉20の前面の下部より上側を覆う前面メインパネル15cとを備えている。前面下部パネル15bは、焼成炉20の前面開口部20aに被調理物を搬入出可能とするように、焼成炉20の前面開口部20aの下側ヒータ41が配置される下部を覆っている。前面下部パネル15bには扉21を支持する左右一対のブラケット16が固定されている。焼成炉20の前面開口部20aに被調理物を搬入出可能とするように、前面メインパネル15cは、正面視にて下側が開いた略コ字形をしており、上側ヒータ42と蒸気発生部50が配置される焼成炉20の前面開口部20aの上部を覆っている。
上述したように、前面パネル15aは、扉21を支持するブラケット16が固定された前面下部パネル15bと、焼成炉20内の上部に配置される上側ヒータ42や蒸気発生部50を覆う前面メインパネル15cとを分離可能に備えている。焼成炉20内の上部の上側ヒータ42や蒸気発生部50を保守点検するときに、前面下部パネル15bからブラケット16と扉21を取り外した状態または前面下部パネル15bにブラケット16と扉21を取り付けた状態で前面下部パネル15bを取り外すことなく、前面メインパネル15cを取り外すことができるので、ブラケット16や扉21を取り外すことを必須要件とせずに、焼成炉20内の上部に配置される上側ヒータ42や蒸気発生部50を保守点検することができる。
図6に示したように、上面パネル15gは、天板部15hと、天板部15hの周縁部を下側に垂下させた周壁部15iとを備えた下側が開いた浅い箱形形状をしている。上面パネル15gは、前側及び後側枠部材14a,14bと左右の梁部材14cの上側に嵌合されている。上面パネル15gの天板部15hの下面周縁部にはシリコン材よりなる断熱材15jが貼着されており、断熱材15jは焼成炉20から前側及び後側枠部材14a,14bと左右の梁部材14cを介して上面パネル15gに熱が伝わりにくくしている。断熱材15jは上面パネル15gの天板部15hの下面周縁部に貼着されているが、これに限られるものでなく、前側及び後側枠部材14a,14bと左右の梁部材14cの上面に貼着してもよい。
図6に示したように、ケーシング11の後壁上縁部の左側部には排気開口部11aが形成されている。この実施形態では、上面パネル15gの後側の周壁部15iの左側部に切欠部15i1と、後側枠部材14bの桁部の左側部に開口14b1が形成されており、切欠部15i1と開口14b1とによって排気開口部11aが形成されている。排気開口部11aは、後述する焼成炉20内の空気を排出する排気通路31(特に排気ガイド33の内部空間による通路)に接続されている。
図3に示したように、ケーシング11内の機械室12には後述する下側及び上側ヒータ41,42、蒸気発生部50の給水弁55等の制御をする電装部品(制御部品)を収納する電装箱17が設けられている。電装箱17は内部に電装部品が収納される略直方体形状をしており、電装箱17の下部には前部と後部に脚部17aが設けられている。脚部17aは、電装箱17の下面をベースプレート13の上面から離間させており、焼成炉20からベースプレート13に伝わる熱を電装箱17の内部に伝わりにくくしている。これによって、電装箱17内の電装部品は、焼成炉20からベースプレート13に伝わる熱による影響を受けにくくなる。
図2及び図7に示したように、焼成炉20はパン生地や菓子の生地等の被調理物を焼成するものであり、前面に被調理物を搬入出する前面開口部20aが形成された略直方体形状をしている。図3及び図7に示したように、焼成炉20の外周面にはガラスウールを用いた断熱材22が設けられており、断熱材22の外周面にはさらにステンレスの板金部材よりなる外板23が設けられている。焼成炉20内の熱は断熱材22によってケーシング11及び機械室12を含めた周囲に伝わりにくくなっている。図3及び図6に示したように、焼成炉20の上側を覆う断熱材22の上面左側部には前後に延びる溝部22aが形成されており、この溝部22aには後述する焼成炉20の排気機構30の各種部品が配設されている。
焼成炉20の機械室12側となる右側面には上下及び前後の略中央部に照明窓(図示省略)が設けられており、焼成炉20の機械室12側となる右側外周面を覆う断熱材22には照明窓と対向する位置に凹部(図示省略)が形成されている。図3、図7及び図8に示したように、断熱材22の凹部には焼成炉20内を照らすLED照明を用いた炉内用ランプ24がブラケット25を用いて取り付けられている。図8に示したように、ブラケット25は、凹部の下面に配置されるベース板部25aと、ベース板部25aの上側にて炉内用ランプ24の上側を覆う下側が開いた略コ字形のカバー部25bとから構成されて、ベース板部25aの上側に炉内用ランプ24が取り付けられている。ブラケット25のベース板部25aとカバー部25bは光沢のあるステンレス材(SUS304 2B材)が用いられ、炉内用ランプ24の光は直接、照明窓から焼成炉20内に照射されるだけでなく、炉内用ランプ24から拡散されて照射される光は光沢のある材質を用いたブラケット25によって照明窓に向けて反射されて焼成炉20内に照射される。
図9に示したように、焼成炉20内の機械室12側となる右側面の上部には後述する上側ヒータ42が取り付けられている。焼成炉20の機械室12側を覆う断熱材22の上部には上側ヒータ42が取り付けられている位置に凹部22bが形成されており、断熱材22の凹部22bには着脱式断熱材26が着脱可能に取り付けられている。着脱式断熱材26は、上側ヒータ42の各ヒータ素子42a~42dのメンテナンスを容易にするために、上側ヒータ42の各ヒータ素子42a~42dをメンテナンスするときに断熱材22の凹部22bから取り外される。図10(a)に示したように、着脱式断熱材26は前後方向に細長く延びる略直方体形状のブロック形をし、左右方向に貫通する貫通孔26aが前後方向に沿って8箇所に形成されている。焼成炉20の右側面に取り付けられた上側ヒータ42のU字形をした4つのヒータ素子42a~42dの長手方向の両端部は着脱式断熱材26の各貫通孔26aに挿通され、各ヒータ素子42a~42dの長手方向の端部に設けた端子は機械室12内に配置されて給電用の電気配線(図示省略)に接続されている。
断熱材22の外側を覆う外板23は、着脱式断熱材26を覆う位置に着脱式外板23aを備えている。上側ヒータ42をメンテナンスするときには、着脱式外板23aを取り外した後で、ヒータ素子42a~42dとともに着脱式断熱材26を取り外すことで、断熱材22を焼成炉20の右側外周面から取り外すことなく上側ヒータ42の各ヒータ素子42a~42dを取り外すことができる。また、図10(b)に示したように、U字形をしたヒータ素子42a~42dの長手方向の両端部を挿通する貫通孔26aの上側に切欠部26bを形成したときには、ヒータ素子42a~42dの長手方向の両端部またはヒータ素子42a~42dの端子に接続した電気配線を切欠部26bを通すことで、着脱式断熱材26からヒータ素子42a~42dを容易に取り外すことができる。なお、焼成炉20の機械室12側となる右側面の下部にも下側ヒータ41の各ヒータ素子41a~41cをメンテナンスするための着脱式断熱材(図示省略)と着脱式外板(図示省略)が設けられており、上述した、着脱式断熱材26と着脱式外板23aと実質的に同様の構成あるので、詳細な説明は省略する。
図1及び図2に示したように、焼成炉20の前側には扉21が開閉自在に設けられており、扉21は前面パネル15aの下部に設けたブラケット16に水平軸線回りに回動可能に支持されている。図2、図5及び図7に示したように、焼成炉20の下部にはセラミック製の炉床板27が設けられており、被調理物を入れたトレイは焼成炉20内にて炉床板27の上側に載置可能となっている。炉床板27の左右両縁部には前後方向に沿って延びる左右のガイド28と、炉床板27の後縁部には左右方向に沿って延びるガイド29が設けられている。被調理物を入れたトレイは、左右のガイド28によって焼成炉20内にて左右方向に偏って収容されないようになり、後側のガイド29によって後側に偏って収容されないようになる。左右のガイド28の前部には前面開口部20a側に向けて間隔が拡がるようにしたテーパ部28aが設けられており、テーパ部28aは被調理物を入れたトレイを左右のガイド28の間に差し込みやすくしている。
図7及び図11に示したように、焼成炉20の後面上部の左側部には排気口20bが形成されており、焼成炉20内の空気は排気口20bから排気機構30によってケーシング11外に排出可能となっている。排気機構30は、排気口20bに接続された排気通路31と、排気通路31を開閉する開閉機構34とを備えている。排気通路31は、排気口20bに接続された排気管32と、排気管32の上側にて排気管32を通って送られる排気をケーシング11の排気開口部11aに案内する排気ガイド33とを備えている。
図11に示したように、排気管32は焼成炉20の排気口20bから後方に延出した後端を上方に延出するようにしたL字形の管部材を用いており、排気管32の上端部は断熱材22の上面左側部の溝部22aの底壁上面より上側に突出している。排気ガイド33は、断熱材22の溝部22aの上面にて排気管32の上端開口の周囲をケーシング11の排気開口部11aまで覆うようにして、排気管32の上端開口からケーシング11の排気開口部11aまで空気の通路を形成している。
図6、図11及び図12に示したように、排気ガイド33は、上方と後方が開いた下側箱体33aと、下側箱体33aの上側を覆って下方と後方が開いた上側蓋体33bとを備えており、下側箱体33aの上側を上側蓋体33bにより覆って形成される空間によって排気管32の上端開口からケーシング11の排気開口部11aまで空気の通路を形成している。下側箱体33aの底壁後部には貫通孔33a1が形成されており、排気管32の上端部はこの貫通孔33a1から排気ガイド33内に配置されている。排気管32の上端開口は上側蓋体33bの上壁下面から離間しており、排気管32の上端開口は下側箱体33aと上側蓋体33bとにより形成される排気ガイド33の内部空間に開放されている。また、下側箱体33aと上側蓋体33bとにより形成される排気ガイド33の内部空間はケーシング11の排気開口部11aによって外側に開放されている。焼成炉20内の空気は排気口20bから排気管32を通って排気ガイド33の内部空間に排出され、排気ガイド33の内部空間に排出された空気は排気開口部11aからケーシング11の後側に向けて排出される。
図11及び図12に示したように、ケーシング11内の上部にて焼成炉20の上側には排気通路31を開閉する開閉機構34が設けられている。開閉機構34は、排気管32の上端開口の上側にて前後に移動可能に設けられた排気シャッタ35と、断熱材22の溝部22a内に設けられて排気シャッタ35を前後に移動させる操作バー36と、ケーシング11の前側にて操作バー36の前端部に設けた操作摘まみ37とを備えている。排気シャッタ35は板状を呈して排気管32の上端開口を開度調節可能に覆うものである。図11及び図12に示した位置に排気シャッタ35を配置したときには、排気管32の上端開口は完全に塞がれた状態となっている。この位置から排気シャッタ35を前側(図11の左側、図12の紙面手前側)に少しずつ移動させると、排気管32の上端開口が少しずつ開放される。
図11及び図12に示したように、操作バー36は、排気シャッタ35を前後に移動させるものであり、断熱材22の溝部22a内に前後に移動可能に設けられている。操作バー36の後端部は排気ガイド33の下側箱体33aの前壁に形成された貫通孔に挿通され、操作バー36の後端は排気シャッタ35に固定されている。操作バー36の前端部は前側枠部材14aの桁部に形成した貫通孔及び上面パネル15gの前側の周壁部15iに形成した貫通孔に挿通され、操作バー36の前端にはケーシング11の前側にて操作摘まみ37が取り付けられている。操作摘まみ37を摘まんで操作バー36を前側に移動させると、排気シャッタ35が前側に移動して排気管32の上端開口が開放される。この状態から、操作摘まみを37を摘まんで操作バー36を後側に移動させると、排気シャッタ35が後側に移動して排気管32の上端開口が閉塞される。
図9、図11及び図13に示したように、焼成炉20内にはヒータ40が設けられており、この実施形態では、焼成炉20の下部にて炉床板27の下側に下側ヒータ41が設けられており(図11及び図13に示した)、焼成炉20内の上部に上側ヒータ42が設けられている(図9及び図11に示した)。下側及び上側ヒータ41,42は右側が開いた略U字形のシーズヒータよりなるヒータ素子を用いたものであり、下側ヒータ41は3つのヒータ素子を前後に並べて配置し、上側ヒータ42は4つのヒータ素子を前後に並べて配置している。被焼成物の上面に焼き色を付与しやすくするとともに、下側ヒータ41の上側に蓄熱性の高い炉床板27を配置しているので、上側ヒータ42は下側ヒータ41よりもヒータ素子の数を多くしている。
焼成炉20の前部には前面開口部20aが設けられており、この前面開口部20aは扉21により開閉自在に塞がれている。焼成炉20内の熱は扉21を開放したときに前面開口部20aから外側に放出され、焼成炉20内は前部の温度が低下しやすい。このため、下側ヒータ41の最も前側に配置されるヒータ素子41aは、前後方向の中間部に配置されるヒータ素子41bよりも出力可能な最大出力値が大きなものが用いられている。同様に、上側ヒータ42の最も前側に配置されるヒータ素子42aは、前後方向の中間部に配置されるヒータ素子42b,42cよりも出力可能な最大出力値が大きなものが用いられている。
焼成炉20の後壁後面には断熱材22が設けられているものの、焼成炉20内の後部は後壁から放出される熱によって前後方向の中間部よりも温度が低下しやすい。このため、上側ヒータ42の最も後側に配置されるヒータ素子42dは、前後方向の中間部に配置されるヒータ素子42b,42cよりも出力可能な最大出力値が大きなものが用いられている。
この実施形態では、下側ヒータ41の前側に配置されるヒータ素子41aの出力可能な最大出力値(最大電力値)は515Wとなっており、前後方向の中間部と後部に配置されるヒータ素子41b,41cの出力可能な最大出力値(最大電力値)は290Wとなっている。また、上側ヒータ42の最も前側と最も後側に配置されるヒータ素子42a,42dの出力可能な最大出力値(最大電力値)は515Wとなっており、前後方向の中間部に配置されるヒータ素子42b,42cの出力可能な最大出力値(最大電力値)は290Wとなっている。
図9及び図13に示したように、下側及び上側ヒータ41,42の各ヒータ素子41a~41c,42a~42dには、焼成炉20の右側面に近接する位置に絶縁部材よりなる碍子部41a1~41c1,42a1~42d1が設けられている。碍子部41a1~41c1,42a1~42d1は、ヒータ素子の出力可能な最大出力値(最大電力値)に応じて色分けされている。碍子部41a1~41c1,42a1~42d1がヒータ素子の出力可能な最大出力値(最大電力値)に応じて色分けされているので、下側及び上側ヒータ41,42の各ヒータ素子41a~41c,42a~42dをメンテナンス等で取り外したり交換するときに、最大出力値の異なるヒータ素子を間違えて取り付けないようにすることができる。なお、上側ヒータ42の直ぐ下側に多数の孔部が形成されたパンチングプレートが配設されているが、図9ではパンチングプレートの孔部の表示を省略している。
図7及び図13に示したように、焼成炉20内の右側面下部には下側温度センサ43が設けられ、焼成炉20内の右側面上部には上側温度センサ44が設けられている。下側温度センサ43は、下側ヒータ41の最も前側のヒータ素子41aと前側から2番目のヒータ素子41bの間に配設されており、下側ヒータ41の制御をするのに用いられている。また、上側温度センサ44は、上側ヒータ42より下側で前側から2番目のヒータ素子42bと前側から3番目のヒータ素子42cとの間の位置に配設されており、上側ヒータ42の制御をするのに用いられている。焼成炉20の右側面上部には上側温度センサ44の前側にガード部材45が設けられており、ガード部材45は前面開口部20aから焼成炉20内に搬入するトレイ等が上側温度センサ44に衝突するのを防いでいる。
図11及び図14に示したように、焼成炉20内の上部には蒸気発生部50が設けられており、蒸気発生部50は焼成炉20内にて上側ヒータ42の上側に配置されて、焼成炉20内にて蒸気を発生させるものである。蒸気発生部50は、上側ヒータ42の上側に配設される蒸気発生皿51と、蒸気発生皿51の上面前部に設けた蓄熱板52と、蒸気発生皿51の上側に水を供給する給水部53と、蒸気発生皿51の上側に蒸気発生空間が形成されるように覆う蒸気発生蓋56とを備えている。
蒸気発生皿51は、長方形状の板金部材の前後左右の四方の縁部を上方に少し立ち上げて少しの水を溜めることができる浅い皿形をしている。蒸気発生皿51の左右の両側部には前部及び後部に外側に突出する係止アーム51aが設けられており、係止アーム51aは焼成炉20の左右の内側面上部に設けた前後に延びる支持ブラケット20cに係止されている。蒸気発生皿51が係止アーム51aによって焼成炉20内の支持ブラケット20cに係止された状態で、蒸気発生皿51は焼成炉20の内側面(前後及び左右の側面)との間に蒸気の通路51bが形成されている。蒸気の通路51bは焼成炉20内の上部にて蒸気発生皿51の上側で発生した蒸気を焼成炉20の下部に送出させる。蒸気発生皿51の後部には排水管51cが接続されており、排水管51cの導出端部はケーシング11の後側まで延出している。
蒸気発生皿51の上面前部には左右方向に延びる帯板状の蓄熱板52が設けられており、蓄熱板52は蒸気発生皿51の前部で蒸気を発生させるための熱を蓄熱可能としている。給水部53は、蒸気発生皿51の上側に水を供給するものであり、給水源から導出された給水管54と、給水管54に介装された給水弁55とを備えている。給水管54は、ケーシング11の外側から機械室12を通って焼成炉20内に延び、給水管54の給水口部は蒸気発生皿51の前部の蓄熱板52の上側に導出している。給水管54には機械室12内で給水弁55が介装されており、給水源の水は給水弁55を開放したときに給水管54を通って蓄熱板52の上側に送出される。
蒸気発生皿51の上側には蒸気を発生させる蒸気発生空間が形成されるように覆う蒸気発生蓋56が設けられており、蒸気発生蓋56には前部から後部の全体に蒸気を上方に通過させる多数の蒸気通過孔56aが形成されている。蒸気発生蓋56は、蒸気発生皿51の上側の蒸気発生空間で発生させた蒸気を、蒸気通過孔56aが形成されている部分以外の部分により覆うことで上方への流れを抑制し、蒸気発生空間の主として前部で発生させた蒸気を後部まで行き渡らせるようにしている。この実施形態では、蒸気発生蓋56は、蒸気発生皿51の上側を覆う大きさをして、前部から後部の全体に多数の蒸気通過孔56aが形成されたステンレス製のパンチング板が用いられている。
蒸気発生皿51の主として前部の蓄熱板52で発生させた蒸気は蒸気発生蓋56の蒸気通過孔56a以外の部分によって上方への流れが抑制されて、上方への流れが抑制された蒸気は前部から後部に流れる過程で多数の蒸気通過孔56aから蒸気発生蓋56の上側に放出される。蒸気発生蓋56の上側に放出された蒸気は、焼成炉20の天井面に当たってから蒸気発生皿51と焼成炉20の内側面との間の通路51bを通って焼成炉20の下部に流れ落ちる。このように、蒸気発生部50で発生させた蒸気は、焼成炉20の前部を主としつつ後部を含めた全体にも流れ落ちるようになる。
図15に示したように、ケーシング11の前面右側には操作パネル60が設けられており、操作パネル60は表示部61と操作部62とブザー(図示省略)とを備えている。表示部61は、この実施形態では液晶パネル(LCDパネル)が用いられ、オーブン調理装置10の運転処理等の各種設定や、焼成炉20内の検出温度等を表示可能としている。操作部62は、この実施形態では、6つの操作ボタン62a~62fと、1つのジョグダイヤル62gが用いられ、焼成炉20を加熱する運転処理の温度設定や下側及び上側ヒータ41,42の出力設定、調理時間の設定等の各種設定、蒸気供給操作等の操作内容を入力可能としている。ブザーは、焼成炉20を加熱する運転処理の終了、調理時間の終了、エラー情報をブザー音等の音を出力することに報知可能としている。
図16に示したように、オーブン調理装置10は制御装置70を備えており、制御装置70は、下側ヒータ41(ヒータ素子41a~41c)、上側ヒータ42(ヒータ素子42a~42d)、下側温度センサ43、上側温度センサ44、給水弁55、操作パネル60に接続されている。制御装置70はマイクロコンピュータ(図示省略)を有しており、マイクロコンピュータは、バスを介してそれぞれ接続されたCPU、RAM、ROM及びタイマ(いずれも図示省略)を備えている。
制御装置70は、ROMに、焼成炉20内の温度を設定温度となるように下側及び上側ヒータ41,42の作動を制御する運転処理を備え、この運転処理を実行するときに、下側及び上側ヒータ41,42の設定出力を20%~100%で5段階に変更可能としている。運転処理は、焼成炉20内の温度と下側及び上側ヒータ41,42の出力を設定可能とするマニュアル運転と、焼成炉20内の温度と下側及び上側ヒータ41,42の出力が予め設定されているプログラム運転とを備え、マニュアル運転とプログラム運転とを選択可能としている。
また、制御装置70は、運転処理を実行しているときに、被調理物を焼成調理する設定調理時間が終了するのをタイマによって計時するための計時処理を備えている。制御装置70は、計時処理を実行したときに、被調理物を焼成調理する設定調理時間が終了すると、表示部61とブザーに設定調理時間が終了した情報を出力させる。
また、制御装置70は、運転処理を実行しているときに、焼成炉20内で蒸気発生部50によって蒸気を発生させる蒸気発生処理を実行可能としている。制御装置70は、蒸気発生処理を実行すると、給水弁55を予め設定した設定時間(1秒~5秒)で開放させて、給水管54から蒸気発生皿51の蓄熱板52の上側に水を供給し、蓄熱板52と蒸気発生皿51の上面に接触させて水を蒸発させて蒸気を発生させる。蒸気発生皿51の上側に発生した蒸気は蒸気通過孔56aを通って蒸気発生蓋56の上側に放出され、蒸気発生蓋56の上側に放出された蒸気は蒸気発生皿51と焼成炉20の内側面との間の通路51bを通って焼成炉20の下部に流れ落ちる。このように、蒸気発生処理を実行することによって、焼成炉20内で焼成調理をしている被調理物に一時的に蒸気を付与することができる。なお、給水弁55を開放させる設定時間(給水時間)は1秒から5秒の間の時間で設定可能となっている。
次に、焼成炉20内の被調理物の焼成調理について説明する。操作パネル60の操作部62を操作してマニュアル運転またはプログラム運転よりなる運転処理の操作信号が入力されると、制御装置70は、下側温度センサ43の検出温度に基づき下側ヒータ41の通電(作動)を制御し、上側温度センサ44の検出温度に基づき上側ヒータ42の通電(作動)を制御して、焼成炉20内は設定温度となるように加熱制御される。焼成炉20内の下部は通電制御された下側ヒータ41の各ヒータ素子41a~41cが発熱することで加熱され、また、下側ヒータ41の各ヒータ素子41a~41cによって加熱されている上側の炉床板27から発生する輻射熱によって加熱される。また、焼成炉20内の上部は通電制御された上側ヒータ42の各ヒータ素子42a~42dが発熱することで加熱され、焼成炉20内の下部から自然対流によって上昇する熱によっても加熱される。
扉21を開放して前面開口部20aから焼成炉20内にパン生地等の被調理物を入れたトレイを搬入し、前面開口部20aを扉21により閉じてから、操作パネル60の操作部62を操作して設定調理時間の計時を開始させる操作信号が入力されると、制御装置70は、設定調理時間が終了するまで計時処理を開始する。トレイに入れた被調理物は上述した運転処理により通電制御される下側及び上側ヒータ41,42によって焼成炉20内で加熱される。
また、運転処理を実行しているときに、操作部62を操作して焼成炉20内で蒸気を発生させる蒸気発生処理を実行する操作信号が入力されると、制御装置70は、給水弁55を設定時間で開放させる。給水源から供給される水は、給水管54から蒸気発生皿51の蓄熱板52の上側に送出され、送出された水のほとんどが蓄熱板52に接触するときに気化して蒸気となり、一部の水は蓄熱板52から蒸気発生皿51に流れて気化して蒸気となる。蒸気発生皿51の主として前部の蓄熱板52で発生させた蒸気は蒸気発生蓋56の蒸気通過孔56a以外の部分によって上方への流れが抑制されて、上方への流れが抑制された蒸気は前部から後部に流れる過程で多数の蒸気通過孔56aから上側に放出され、焼成炉20の内周面との間の通路51bを通って焼成炉20の前部を主としつつ後部を含めた下部全体にも流れ落ちるようになる。焼成炉20内の被調理物は焼成炉20内の上部から流れ落ちる蒸気によって一時的に蒸気が付与される。
また、運転処理を実行しているときに、焼成炉20内の空気を排出させるときには、ユーザは操作摘まみ37を摘まんで操作バー36を前側に移動させる。排気シャッタ35は操作バー36を前側に移動させることによって前側に移動し、排気管32の先端開口が排気シャッタ35の移動に応じた開度で開放される。焼成炉20内の空気(熱気)は排気口20bから排気管32を通って上端開口から排気ガイド33の内部空間に送出され、排気ガイド33の内部空間に送出された空気は排気開口部11aからケーシング11の後側に向けて排出される。このように、焼成炉20内の空気(熱気)は開閉機構34の排気シャッタ35を開放させることによってケーシング11の排気開口部11aから後側に向けて排出される。
計時処理を開始してから設定調理時間となると、制御装置70は、設定調理時間が経過して焼成調理が終了した情報を操作パネル60の表示部61とブザーに出力すると、表示部61には設定調理時間が経過して焼成調理が終了した情報が表示され、ブザーから焼成調理が終了した情報が例えばブザー音によって発出される。
上記のように構成したオーブン調理装置10は、パン生地等の被調理物を焼成するための焼成炉20と、焼成炉20の前面から被調理物を搬入出させる前面開口部20aと、前面開口部20aを開閉自在に塞ぐ扉21と、焼成炉20内の下部に配設されて焼成炉20内を加熱する下側ヒータ41と、焼成炉20内の上部に配設されて焼成炉20内を加熱する上側ヒータ42とを備えている。このオーブン調理装置10においては、下側及び上側ヒータ41,42の各々は、前後に並べて配置した3つまたは4つ(複数)のヒータ素子41a~41c,42a~42dを備えており、3つまたは4つのヒータ素子41a~41c,42a~42dの最も前側に配置されるヒータ素子41a,42aは、前後方向の中間部に配置されるヒータ素子41b,42b,42cよりも出力可能な最大出力値が大きなヒータ素子を用いている。
この種のオーブン調理器10においては、焼成炉20の前面開口部20aを塞いでいる扉21を開放したときに、焼成炉20内の前部の温度が前後方向の中間部よりも低下しやすい。このオーブン調理装置10においては、下側ヒータ41の3つのヒータ素子41a~41cの最も前側に配置されるヒータ素子41aは、前後方向の中間部に配置されるヒータ素子41bよりも出力可能な最大出力値が大きなヒータ素子を用いている。また、上側ヒータ42の4つのヒータ素子42a~42dの最も前側に配置されるヒータ素子42aは、前後方向の中間部に配置されるヒータ素子42b,42cよりも出力可能な最大出力値が大きなヒータ素子を用いている。これにより、温度が低くなりやすい焼成炉20の前部の温度を素早く上昇させることができ、焼成炉20内の前後位置によって焼きむらが生じにくくすることができる。この実施形態では、焼成炉20内の下部及び上部に下側及び上側ヒータ41,42が配設されているが、これに限られるものでなく、下側及び上側ヒータ41,42の一方だけを設けたものであっても、同様の作用効果を得ることができる。
この種のオーブン調理器10においては、焼成炉20内の後部は、後壁から熱が逃げるおそれがあるので、前後方向の中間部よりも温度が低下しやすい。このオーブン調理装置10においては、下側及び上側ヒータ41,42の少なくとも一方として上側ヒータ42の4つ(複数)のヒータ素子42a~42dの最も後側に配置されるヒータ素子42dは、前後方向の中間部に配置されるヒータ素子42b,42cよりも出力可能な最大出力値が大きなヒータ素子を用いている。このようにしたことで、前後方向の中間部よりも温度が低くなりやすい焼成炉20の後部の温度を上昇させることができ、焼成炉20内の前後位置によって焼きむらが生じにくくすることができる。この実施形態では、上側ヒータ42のヒータ素子42a~42dの最も後側に配置されるヒータ素子42dは、前後方向の中間部に配置されるヒータ素子42b,42cよりも出力可能な最大出力値が大きなヒータ素子を用いるようにしているが、これに限られるものでなく、下側ヒータ41のヒータ素子41a~41cの最も後側に配置されるヒータ素子41cを、前後方向の中間部に配置されるヒータ素子41bよりも出力可能な最大出力値が大きなヒータ素子を用いるようにしても同様の作用効果を得ることができる。さらに、下側及び上側ヒータ41,42の両方で、最も後側に配置されるヒータ素子41c,42dを、前後方向の中間部に配置されるヒータ素子41b、42b,42cよりも出力可能な最大出力値が大きなヒータ素子を用いるようにしても同様の作用効果を得ることができる。
10…オーブン調理装置、11…ケーシング、11a…排気開口部、20…焼成炉、20a…前面開口部、21…扉、41…ヒータ(下側ヒータ)、41a~41c…ヒータ素子、42…ヒータ(上側ヒータ)、42a~42d…ヒータ素子。

Claims (3)

  1. 被調理物を焼成するための焼成炉と、
    前記焼成炉の前面から前記被調理物を搬入出させる前面開口部と、
    前記前面開口部を開閉自在に塞ぐ扉と、
    前記焼成炉内を加熱可能に設けたヒータとを備えたオーブン装置であって、
    前記ヒータは、前後に並べて配置した複数のヒータ素子を備えており、
    前記複数のヒータ素子の最も前側に配置されるヒータ素子は、前後方向の中間部に配置されるヒータ素子よりも出力可能な最大出力値が大きなヒータ素子を用いたことを特徴とするオーブン調理装置。
  2. 請求項1に記載のオーブン調理装置において、
    前記ヒータは、前記焼成炉内の上部に配設された上側ヒータと、前記焼成炉内の下部に配設された下側ヒータとを備え、
    前記上側及び下側ヒータの各々は前後に並べて配置した複数のヒータ素子を備え、
    前記上側及び下側ヒータの各々の前記複数のヒータ素子の最も前側に配置されるヒータ素子は、前後方向の中間部に配置されるヒータ素子よりも出力可能な最大出力値が大きなヒータ素子を用いたことを特徴とするオーブン調理装置。
  3. 請求項2に記載のオーブン調理装置において、
    前記上側及び下側ヒータの少なくとも一方にて、前記複数のヒータ素子の最も後側に配置されるヒータ素子は、前後方向の中間部に配置されるヒータ素子よりも出力可能な最大出力値が大きなヒータ素子を用いたことを特徴とするオーブン調理装置。
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